JP2001005517A - 制御プログラムのモニター方法および装置 - Google Patents

制御プログラムのモニター方法および装置

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JP2001005517A
JP2001005517A JP17778099A JP17778099A JP2001005517A JP 2001005517 A JP2001005517 A JP 2001005517A JP 17778099 A JP17778099 A JP 17778099A JP 17778099 A JP17778099 A JP 17778099A JP 2001005517 A JP2001005517 A JP 2001005517A
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Shinichiro Ie
伸一郎 家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラント制御用のコントローラ2にて実行中の
FBを用いて作成された制御プログラムの実行状況のモ
ニターが可能な装置1を提供する。 【解決手段】FB素子毎のFBの内部状態とモニター結
果表示部11に表示する表示データの対からなるデータ
14とモニター対象のFBプログラム10を保持し、モ
ニター時に表示処理部12がFBプログラムのもととな
る制御ロジック図とともにコントローラ2から通信処理
部13を介して受信するFBの内部状態のデータに基づ
き表示データを14から抽出しモニター結果表示部11
に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラントを制御す
るコントローラにて実行中の制御プログラムの実行状況
をモニターする、制御プログラムのモニター方法および
その装置であって、特に、モニター対象の制御プログラ
ムが、少なくとも3つ以上の内部状態を有するFB(フ
ァンクションブロック)素子を含むFBにより記述した
制御ロジック図に基づき作成される場合において、その
FB素子の内部状態を含めた実行状況をモニターする、
制御プログラムのモニター方法およびその装置に関わ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、プラントの制御のために用いられ
るコントローラ、例えばPLC(プログラマブルコント
ローラ)のプログラミング用の言語(制御ロジック記
法)としてグラフィック表現形式の言語が多く用いられ
るようになった。このような言語の代表例として、FB
(ファンクションブロック:Function Blo
ck)やSFC(シーケンシャルファンクションチャー
ト:SequentialFunction Char
t)があげられる。これらは、コントローラにおける処
理に対応する複数の素子とそれらの接続関係により制御
ロジックを記述するものである。また、SFCやFBに
て記述した制御ロジック図のコンパイルにより、コント
ローラで実際に実行する制御プログラムの作成が可能で
ある。SFCやFBの詳細はそれぞれ、J.H.Chi
rstensen: The Feature of
IPMCS programming and con
figuration,ファンクションブロック講演予
稿集、日本電気計測器工業会,pp29−60(199
6)や、IEC61131−3:Progammabl
e Controllers――Part3:Prog
ramming Languages,IEC(199
3)にて説明されている。
【0003】以下、本発明に関連する部分についてこれ
らの特徴を簡単に説明する。SFCとFBに共通する特
徴のひとつとして、これらの言語では前記の素子間の接
続関係を表すパスが、プログラムの内部で使用される変
数あるいはプラントの信号に対応しており、処理に対応
する素子間をこのようなパスで結ぶことにより、処理の
実行順序や、信号の入出力関係を視覚的に表現する制御
ロジック図としてプログラムを記述できるという点が上
げられる。このような処理に対応する素子をパスで結ぶ
ことによりプラントの検出状態などに応じた機器の操作
を実行する制御プログラムを記述することができる。
【0004】一方、SFCとFBの間には次の様な相違
がある。まず、SFCの場合、前記の素子はステップと
呼ばれる主にプラントのアクチュエータに対する操作に
対応する処理と、トランジションと呼ばれるセンサーか
らの信号などによるステップ間の遷移条件によって構成
される。ステップは、アクティブな論理状態とインアク
ティブな論理状態をもち、アクティブな状態の場合にの
み前記の対応処理を実行する。これらの論理状態の遷移
は、トランジションにおける遷移条件の判定結果に応じ
て決まる。SFCは、このようなステップとトランジシ
ョンを中心とした素子の組み合わせにより、プラントに
おける一連の処理を記述するものである。一方のFB
は、概ねSFCのステップとトランジションからなる一
連の処理内容を一つの素子(ブロックと呼ぶ)にまとめ
て記述したものである。つまり、FBの一つの素子は複
数のSFCの素子による処理内容を抽象化した上位の制
御ロジックを記述するものであるといえる。また、FB
の一つの素子は複数の内部状態を有し、この状態に応じ
て処理の内容を切り替えることができるという特徴も持
っている。このような内部状態は外部から入力されるイ
ベント信号に基づき遷移する。
【0005】以下この点について例を用いて説明する。
図3は、台車の動きの制御を目的とするプログラムをF
Bで記述した制御ロジック図の一例である。この例で
は、制御ロジックは、「速度設定器」FB(100)と
「モーター制御器」FB(110)の2つからなってい
る。ここで、「速度設定器」と「モーター制御器」はそ
れぞれ各FB素子につけられた名称である。各FB素子
の上部左側には入力となるイベント信号、上部右側には
出力するイベント信号、下部左側には入力データ信号、
下部右側には出力データ信号が記載されている。「速度
設定器」FB(100)の場合、入力イベントは、「前
進指令」101a、「後退指令」101b、「停止指令」
101c、「検出器信号」101dの4つである。また、
出力イベントは、「速度変更」102a、「エラー」1
02bの2つである。また、このFB素子は、図に示す
ようにそれぞれ4つと2つの入出力データをもつ。この
「速度設定器」FB(100)の処理内容の概要を図4
に示す。この図において、105a〜eはFBの内部状
態、106a〜eは、各内部状態遷移時の処理、各内部状
態間の矢印を伴ったカッコ内の文字は状態間の遷移条件
となるイベントを示している。ただし、内部状態「異常
1」105dと「停止中」105aの間の(1)は、無条
件に遷移が発生することを意味している。
【0006】例えば「停止中」の状態105aにおいて
「前進指令」イベントが発生、つまり、「前進指令」イ
ベント信号101aが「OFF」状態から「ON」状態
に変化した場合、内部状態は「前進中」106bに遷移
し、同時に出力データ「速度指定値」104aの値とし
て、入力データ「前進速度」103aの値を出力し、
「速度変更」イベント102aを発生させる。
【0007】このようにFBは、各FB素子毎に関連付
けられたイベントに応じ内部状態が変更され、その内部
状態に対応する処理を実行することができる。また、F
B素子は信号が接続する別のFB素子に対してイベント
を発生し、プラントの状況に応じ、適切な処理を実行す
ることができる。図3の場合は、「速度設定器」FB
(100)で発生した「速度変更」イベント102a
は、「モーター制御器」FB(110)に入力され、こ
のFB内で「速度指令値」104aに応じた「電流指令
値」が設定される。
【0008】なお、図3において、点線となっている線
は、別のFBと接続されていることを示している。ま
た、「前進速度」103a、「後退速度」103b左側に
記載された数字「20」、「−20」は、実行時にデー
タ値としてこれらの値を使用、つまり、読込むことを示
している。また、FB素子の内部状態の種類や数は、制
御ロジックを作成する利用者により自由に設定すること
が可能である。この事から、利用者は自由に意図する機
能を実現するFB素子を作成し、これを組み合せて制御
ロジックを構成できる。また、このようなFBを用いて
記述した制御ロジック図に基づき制御プログラムを作成
することにより、制御プログラムの部品化が容易に実現
され、短時間で品質の高い制御プログラムを作成するこ
とが可能となる。
【0009】以上のようにSFCやFBに基づく制御プ
ログラムの作成は、利用者が処理に必要な素子を選択し
て、これを順に接続することにより容易に制御プログラ
ムが作成できるという利点を有する。また、SFCを基
にして作成した制御プログラムをコントローラにおいて
実行中に、対応する制御ロジック図を表示装置に表示す
るとともに各素子がアクティブであるか、または、イン
アクティブであるかを素子の表示状態により表示するこ
とにより、制御プログラムの進捗状況を容易にモニター
することができるという利点を有する。このような、S
FCプログラムの進捗状況のモニターについては、既に
特開平5−313709号などにおいて説明されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】各素子の状態がアクテ
ィブ、インアクティブの2種類しかないSFCの場合
は、上記の単純な方法によって容易に制御プログラムの
進捗状況をモニターすることが可能である。つまり、S
FCの場合は素子あるいはトランジションに対応づけら
れたデータの値を、制御プログラムを実行中のコントロ
ーラから読込み、この値に応じて、各素子における表示
方法を切り替える事により、現在コントローラで制御プ
ログラムのどの素子の部分まで実行したかを確認するこ
とができる。SFCでは、各素子に対応づけられる状態
の値は、アクティブ、インアクティブのいずれかであ
る。したがって、それぞれの状態における素子表示方法
を予め定めておくことにより、どのようなSFCでも汎
用的にモニターを行うことが可能である。
【0011】しかしながら、FBの場合、前にも述べた
ように、素子の状態、すなわち、FB素子の内部状態の
数はFB素子の種類毎に相違する。また、FB素子の内
部状態は、過去の履歴も含めたイベント入力の組み合わ
せによって決定されるために、制御プログラムの起動時
からのこれらの情報を保持しなければ、内部状態を判定
することは不可能となる。制御プログラムの起動時から
の全てのイベントについて発生履歴を記憶する事は実質
的に不可能であり、このことから、SFCのように単純
な方法によりFBを用いて作成した制御プログラムの進
捗をモニターすることができないという問題が有った。
【0012】本発明は、以上のようなFBで記述された
制御ロジック図に基づき作成した制御プログラムについ
て、利用者が容易に制御プログラムの実行状況をモニタ
ーすることが可能となる方法およびその装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を実現
するため、コントローラにて実行する制御プログラムの
もととなるFBを用いて記述した制御ロジック図を表示
装置に表示する時に、コントローラにおける制御プログ
ラムの実行状況、特に各FB素子の内部状態に応じて、
表示装置に表示する各FB素子の表示内容を切り替える
ことを特徴とする。
【0014】また、本発明は、FBを用いて記述した制
御ロジック図を、実行状況のモニターのために表示手段
に表示する第1のステップと、表示した制御ロジック図
をもとに作成した制御プログラムを実行中のコントロー
ラから実行中のFB素子の内部状態に対応するデータを
含む情報を通信回線を介して受信しそれを第1の記憶手
段に記憶するする第2のステップと、該記憶したコント
ローラからの情報よりFB素子の内部状態に対応するデ
ータを抽出し、予め別の記憶手段にて保持するFB素子
の内部状態毎のモニター時にFB素子と対応づけて表示
する表示データの対からなる情報に基づいて表示データ
を決定し、前記制御ロジック図とともに前記表示手段に
表示する第3のステップとを具備することを特徴とす
る。
【0015】さらに本発明は、FBを用いて記述した制
御ロジック図のデータ(FBプログラム)を保持するF
Bプログラム記憶部と、FBを用いて記述した制御ロジ
ック図を表示するモニター結果表示部と、前記FBプロ
グラム記憶部に保持するFBプログラムのデータに基づ
き、前記FBプログラム表示部に制御ロジック図として
図的に表示する為の処理機能を有するFBプログラム表
示処理部と、FBをもとに作成した制御プログラムを実
際に実行するコントローラと通信回線を介しデータ授受
の機能を有する通信処理部と、前記FBプログラム記憶
部に保持するFBプログラムに含まれる各FB素子につ
いて、内部状態毎の前記モニター結果表示部に表示する
データの情報を保持するFB素子内部状態−表示データ
記憶部と、利用者からのデータ入力を処理する入力処理
部とを有する制御プログラムのモニター装置であって、
前記入力処理部を介して利用者が指定したFBプログラ
ムに対応する制御ロジック図を、前記FBプログラム表
示処理部がモニター結果表示部に表示し、同時にFBプ
ログラム表示処理部が、該指定したFBプログラムを実
際に実行中のコントローラに対して、FBの内部状態に
対応するデータを含むモニター情報の送信要求を、前記
通信処理を介して送信し、この要求に対してコントロー
ラから返信されるモニター情報から、表示中のFB素子
の内部状態に対応するデータを抽出し、該内部状態に対
応するデータに基づき前記FB素子内部状態−表示デー
タ記憶部からFB表示用のデータを抽出し、これをモニ
ター結果表示部に表示中の制御ロジック図の対応するF
B素子の位置に表示することを特徴とする、制御プログ
ラムのモニター装置である。
【0016】さらに本発明は、前記FB素子内部状態−
表示データ記憶部に保持する表示データが、各FB素子
の内部状態に対応するテキスト(文字)データを含むこ
とを特徴とする制御プログラムのモニター装置である。
【0017】また、本発明は、前記FB素子内部状態−
表示データ記憶部に保持する表示データが、各FB素子
の内部状態に対応する図形データを含むことを特徴とす
る制御プログラムのモニター装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例につき図面
を用いて詳細に説明する。図1は本発明による制御プロ
グラムのモニター装置1の1実施例を示すブロック図で
ある。本実施例の制御プログラムのモニター装置1は、
プラント制御用のコントローラ2における、制御プログ
ラムの実行状況をモニターする、すなわち、コントロー
ラ2で実行中のプログラムのもととなった、FBを用い
て記述した制御ロジック図と、コントローラにおけるプ
ログラムの実行状況を関連付けて表示する装置である。
このコントローラ2と本実施例の制御プログラムのモニ
ター装置1は、通信回線を介して接続される。
【0019】図1において、10はモニターの対象とす
るFBを用いて記述した制御ロジック図のデータ(FB
プログラム)を保持するFBプログラム記憶部である。
11はFBプログラムに対応する制御ロジック図とコン
トローラ2における実行状況のモニター結果を表示する
モニター結果表示部でありCRTにより構成する。12
はFBプログラム記憶部10に保持するFBプログラム
を制御ロジック図としてモニター結果表示部11に表示
する機能を有するFBプログラム表示処理部である。1
3はコントローラ2と通信回線を介してデータの授受を
行う機能を有する通信処理部13である。14はFBプ
ログラム記憶部10に保持するFBプログラムに含まれ
るFB素子毎の内部状態と、この内部状態毎の表示装置
における表示に使用する表示データの対からなる情報を
保持するFB素子内部状態−表示データ記憶部である。
15は利用者が入力するデータを処理する入力処理部で
あり、キーボードおよびマウスにより構成する。各部の
処理機能については、後ほど処理の説明時に詳細に説明
する。なお、本実施例の制御プログラムのモニター装置
1は、処理機能毎に複数の部分に分割しているが、これ
らは、通信回線に接続する一台のパーソナルコンピュー
タにより、処理プログラムおよび記憶装置などとして実
現することが可能である。
【0020】表1はFB素子内部状態−表示データ記憶
部14にて保持するデータの実施例を示したものであ
る。
【0021】
【表1】
【0022】この実施例は、前にFBの説明にて例とし
て用いた図3の「速度制御器」FB100に対応するも
のである。「速度制御器」FB100は、前にも述べた
ように図4の5つの内部状態105a〜eを持つ。表1
は、この5つの内部状態に対して0〜4の「状態N
o.」をつけ、それぞれに対してモニター時に表示する
データを示したものである。つまり、表1の状態No.
が1の行は、「速度設定器」FB100の内部状態が1
である時(図4の105b)は、モニター時に文字列
「前進中」を表示することを示している。FB素子内部
状態−表示データ記憶部14は、モニターの対象とする
全てのFB素子について、このような「状態No.」と
「表示データ」の対を保持する。
【0023】次に、本実施例の制御プログラムのモニタ
ー装置1の処理の流れを、図2のフローチャートを用い
て説明する。
【0024】図2の処理は、本実施例の制御プログラム
のモニター装置1の利用者が、モニターの対象とするコ
ントローラ2にて実行中のFBプログラムを指定するこ
とにより開始する。つまり、FBプログラムを指定する
ためのデータが、入力処理部を介して入力されることに
より処理を開始する。
【0025】まず、ステップ200ではFBプログラム
表示処理部12が、指定されたFBプログラムをFBプ
ログラム記憶部から読込み、これを制御ロジック図とし
てモニター結果表示部11に表示する。この時のモニタ
ー結果表示部11に表示するモニター画面の実施例を図
5に示す。このモニター画面11aの実施例は、前にF
Bの説明に用いた図3の例と同一の制御ロジック図を表
示する場合の実施例である。
【0026】次に、ステップ201ではFBプログラム
表示処理部12が、モニターする制御ロジック図に含ま
れるFB素子に関連するデータの送信を要求するデータ
作成し、これを、通信処理部13を介してコントローラ
2に対して送信する。つまり、図5の画面の実施例11
aの場合、「速度設定器」FB100と「モーター制御
器」FB110の内部状態の値と、入出力する全てのイ
ベントおよびデータの現在値の判別に必要なデータをコ
ントローラ2に対して送信する。
【0027】次にステップ202にて、通信処理部13
がステップ201にてコントローラ2に対して送信した
要求に対する返信データを受信するまで待つ。このデー
タの受信によりステップ203を実行する。
【0028】ステップ203では、FBプログラム表示
処理部12が、コントローラ2から通信処理部13を介
して受信したデータから、表示中のFB素子の内部状態
の「状態No.」のデータを抽出する。
【0029】次に、ステップ204では、FBプログラ
ム表示処理部12が、ステップ203で抽出した「状態
No.」のデータに基づき、FB素子内部状態−表示デ
ータ記憶部14から表示データを抽出する。そして、こ
の表示データをモニター結果表示部11に表示する制御
ロジック図の対応するFB素子の位置に表示する。図5
の表示画面の実施例11aにおける表示例「前進中」3
00aは、「速度設定器」FB100の内部状態の「状
態No.」の値が1の場合の例を示したものである。な
お、このモニター表示画面の実施例11aには、FB素
子の内部状態を示す表示データ以外に、FB素子に対し
て入出力するデータの値301a〜gを表示している。こ
のデータは、前記ステップ202にてコントローラから
受信するデータから抽出し表示する。
【0030】次に、ステップ205では、FBプログラ
ム表示処理部12が、ステップ202で受信したデータ
から、FB素子の入出力信号のデータを抽出し、モニタ
ー結果表示部11の対応するデータの位置に表示する。
図5の表示画面の実施例11aにおける表示例301a〜
gは、「速度設定器」FB100、および、「モーター
制御器」FB110の各入出力データの値を示したもの
である。
【0031】本実施例の制御プログラムのモニター装置
1は、以上のステップ201〜205の処理を利用者に
よるモニター終了要求が入力処理部15を介して入力さ
れるまで繰り返す。すなわち、コントローラ2における
プログラムの実行状況を繰り返し受信し、モニター結果
表示部11に表示する表示画面11a(図5)を逐次更
新する。また、本実施例では、表示画面11a(図5)
の「モニター終了」ボタン302を利用者がマウスにて
クリックすることにより、モニター終了要求が入力され
たと判断する(ステップ206)。
【0032】以上のように、本実施例の制御プログラム
のモニター装置1は、FB素子内部状態−表示データ記
憶部14にモニター中のFB素子毎の「状態No.」と
「表示データ」の対からなるデータを保持することによ
り、コントローラ2におけるFBプログラムの実行状況
を逐次モニターしモニター結果表示部11に表示するこ
とが可能である。
【0033】また、前記の実施例では、FB素子内部状
態−表示データ記憶部14にて保持する「表示データ」
は内部状態に対応した文字列としたが、これは利用者が
FBプログラム表示部11の表示画面から内部状態が容
易に判別できれば、文字列以外のデータでも可能であ
る。すなわち、FBプログラム表示部11の表示画面上
にFB素子に対応する図形表示する、あるいは、FB素
子の形状を内部状態に応じて切り変える、さらには、F
B素子の色を内部状態に応じて切り変えることによって
も、利用者がFBプログラムの実行状況をモニターする
ことが可能である。
【0034】表2は、モニター結果表示部11の表示画
面上にFB素子に対応する図形を表示する場合の、FB
素子内部状態−表示データ記憶部14にて保持するデー
タの実施例を示したものである。
【0035】
【表2】
【0036】ただし、これは表1の場合と同じ「速度制
御器」FB100に対するものである。また、表2のデ
ータを用いた場合の、モニター結果表示部11の表示画
面の実施例11bを図6に示す。図6の実施例11bは、
図5と同じFBを同じ実行状況においてモニターした場
合の実施例である。このような、内部状態に対応する図
形300cを表示することにより、利用者は容易にFB
プログラムの実行状況を判断することが可能である。
【0037】また、以上の実施例の説明では、モニター
対象の制御プログラムを実行するコントローラ2は、通
常は実際にプラントを制御するコントローラであるが、
これは、モニター対象の制御プログラムが実行できれば
どのようなものでも可能である。つまり、コントローラ
の動作を模擬するエミュレータと、プラントの動作を模
擬するシミュレータを組み合せた装置において制御プロ
グラムを模擬的に実行し、この実行状況をモニターする
場合でも、本実施例の制御プログラムのモニター装置を
そのまま用いることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、モ
ニター対象のFB素子毎の「状態No.」と「表示デー
タ」の対からなるデータをFB素子内部状態−表示デー
タ記憶部に保持し、モニター時にFBプログラムを実行
するコントローラからFBの内部状態に関するデータを
受信し、このデータに基づき表示データを決定できるこ
とから、コントローラの実行状況を逐次モニターするこ
とが可能となる。
【0039】また、本発明の制御プログラムのモニター
装置を用いた場合、FBで記述した制御ロジック図を用
いてプログラムの実行状況をモニターすることができ
る。これはすなわち、利用者は、コントローラで実行中
のプログラムそのそのものではなく、抽象度が高い制御
ロジック図のレベルで実行状況を把握することが可能と
なり、プラント全体の状況、すなわち、プラントの運転
状況や不具合の状況を容易に理解できるという効果があ
る。
【0040】また、本発明による制御プログラムのモニ
ター装置をFBプログラムのテストの段階で利用するこ
とにより、利用者はテスト対象のプログラムにおいて、
FB素子内の状態の遷移が正しく行われているかどうか
を容易に知ることができる。すなわち、より短い時間で
プログラムのテストを実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す制御プログラムのモ
ニター装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す制御プログラムのモ
ニター装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】FBを用いて記述した制御ロジック図の例を示
す図である。
【図4】図3の例のFB素子による処理の詳細を示す図
である。
【図5】表示画面の実施形態を示す図である。
【図6】表示画面の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1…制御プログラムのモニター装置、2…コントロー
ラ、10…FBプログラム記憶部、11…モニター結果
表示部、12…FBプログラム表示処理部ドキュメント
編集手段、13…通信処理部、14…FB素子内部状態
―表示データ記憶部、100,110…FB素子、10
1,102…イベント信号、103,104…データ信
号、105…内部状態、106…処理、200〜206
…処理ステップ、300,301…モニターデータ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントを制御するコントローラにおい
    て実行する制御プログラムの実行状況をモニターする制
    御プログラムのモニター方法であって、モニター対象の
    制御プログラムを、少なくとも3つ以上の内部状態を有
    するFB(ファンクションブロック)素子を含むFBに
    より記述した制御ロジック図に基づき作成し、該制御プ
    ログラムに対応させて、前記制御ロジック図を表示装置
    に表示するとともに、該制御プログラムを実行する前記
    コントローラにおける実行状況に応じて、前記制御ロジ
    ック図に含まれる各FB素子の内部状態のデータを更新
    し、前記表示する制御ロジック図の対応するFB素子の
    表示内容を切り替えることを特徴とする制御プログラム
    のモニター方法。
  2. 【請求項2】 プラントを制御するコントローラにおい
    て実行する制御プログラムの実行状況をモニターする制
    御プログラムのモニター方法であって、モニター対象の
    制御プログラムを、少なくとも3つ以上の内部状態を有
    するFB(ファンクションブロック)素子を含むFBに
    より記述した制御ロジック図に基づき作成し、該制御ロ
    ジック図を、実行状況のモニターのために表示手段に表
    示する第1のステップと、表示した制御ロジック図に基
    づき作成したモニター対象の制御プログラムを実行中の
    前記コントローラから、前記表示した制御ロジック図に
    含まれるFB素子の内部状態に対応するデータを含む情
    報を通信回線を介して受信し、該データを第1の記憶手
    段に書込む第2のステップと、予め別の記憶手段にて保
    持する、モニター時にFB素子と対応づけて表示するF
    B素子の内部状態毎の表示データの情報を参照し、前記
    第1の記憶手段に書込んだ実行中の制御プログラムにお
    ける内部状態に対応するデータ基づき、前記表示手段に
    表示する表示データを決定し、前記FBプログラムの制
    御ロジック図とともに前記表示手段表示する第3のステ
    ップとを具備することを特徴とする制御プログラムのモ
    ニター方法。
  3. 【請求項3】 プラントを制御するコントローラにおい
    て実行する制御プログラムの実行状況をモニターする制
    御プログラムのモニター装置であって、モニター対象の
    制御プログラムが、少なくとも3つ以上の内部状態を有
    するFB(ファンクションブロック)素子を含むFBに
    より記述した制御ロジック図をもとに作成され、モニタ
    ーのために該制御ロジック図のデータ(FBプログラ
    ム)を保持するFBプログラム記憶部と、FBを用いて
    記述した制御ロジック図を表示するモニター結果表示部
    と、前記FBプログラム記憶部に保持するFBプログラ
    ムのデータに基づき、前記FBプログラム表示部に制御
    ロジック図として図的に表示する為の処理機能を有する
    FBプログラム表示処理部と、前記制御ロジック図をも
    とに作成した制御プログラムを実際に実行するコントロ
    ーラと通信回線を介しデータ授受の機能を有する通信処
    理部と、前記FBプログラム記憶部に保持するFBプロ
    グラムに含まれる各FB素子について、内部状態毎の前
    記モニター結果表示部に表示するデータを保持するFB
    素子内部状態−表示データ記憶部と、利用者からのデー
    タ入力を処理する入力処理部とを具備し、前記入力処理
    部を介して利用者が指定したFBプログラムに対応する
    制御ロジック図を、前記FBプログラム表示処理部が前
    記モニター結果表示部に表示し、同時にFBプログラム
    表示処理部が、該指定したFBプログラムに対応する制
    御プログラムを実際に実行中の前記コントローラに対し
    FB素子の内部状態に対応するデータを含むモニター情
    報の送信要求を、前記通信処理を介して送信し、該要求
    に対して前記コントローラから返信されるモニター情報
    から、表示中のFB素子の内部状態に対応するデータを
    抽出し、該内部状態に対応するデータに基づき前記FB
    素子内部状態−表示データ記憶部からFB素子表示用の
    データを抽出し、これを前記モニター結果表示部の対応
    する位置に表示することを特徴とする、制御プログラム
    のモニター装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3の制御プログラムのモニタ
    ー装置であって、、前記FB素子内部状態−表示データ
    記憶部に保持する表示データが、各FB素子の内部状態
    に対応するテキスト(文字)データを含むことを特徴と
    する制御プログラムのモニター装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項3の制御プログラムのモニタ
    ー装置であって、前記FB素子内部状態−表示データ記
    憶部に保持する表示データが、各FB素子の内部状態に
    対応する図形データを含むことを特徴とする制御プログ
    ラムのモニター装置。
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