JP4779607B2 - 折り畳み式コンテナ - Google Patents

折り畳み式コンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP4779607B2
JP4779607B2 JP2005345301A JP2005345301A JP4779607B2 JP 4779607 B2 JP4779607 B2 JP 4779607B2 JP 2005345301 A JP2005345301 A JP 2005345301A JP 2005345301 A JP2005345301 A JP 2005345301A JP 4779607 B2 JP4779607 B2 JP 4779607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
wall
slide
retractable
bottom plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005345301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007145399A (ja
Inventor
廣之 澤田
公司 滝沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005345301A priority Critical patent/JP4779607B2/ja
Publication of JP2007145399A publication Critical patent/JP2007145399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4779607B2 publication Critical patent/JP4779607B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、梱包物などの物品を運搬するためのコンテナに関し、特に折り畳みが可能でいわゆるピッキングなどの作業性を向上させることができる折り畳み式コンテナに関する。
近年、工業製品などの梱包物に代表される物品の運搬用として、たとえば運搬時にはこれらの物品を格納して運搬することができるとともに、不使用時には折り畳んで体積を小さくし、余分なスペースを不要とすることができる折り畳み式コンテナが多く用いられている。
このような折り畳み式コンテナは、たとえばつぎのように構成されている。すなわち、従来の折り畳み式コンテナとしての通箱は、矩形板状の底板部と複数の側壁部とを備えている。第1の側壁部と隣接する側壁部には、格納部内の物品を格納部外へ取り出すための取出孔が、第1の側壁部の内面に沿う位置に形成され、この取出孔を閉塞する閉塞板が格納部の内部に設けられている。また、各側壁部は、底板部に対して、各側縁の位置で展開状態と立設状態とに折り曲げ自在に連設されている。
そして、組立時には、まず、第1の側壁部を除く他の側壁部を立設状態にしたうえで、隣接する側壁部同士を互いに着脱自在に連結する。その後、閉塞板の上端側に少なくとも第1の側壁部の上縁部と取出孔が形成された側壁部の上縁部とが差し込まれる差込部を形成して、閉塞板によって第1の側壁部を立設状態で姿勢保持する。これにより、物品運搬後の保管容積を小さくして、すなわち、通箱の体積を小さくして保管や運送にかかるコストの低減を図ることができる構成となっている(たとえば、特許文献1参照。)。
また、このような折り畳み式コンテナとしての組立式保温通箱は、たとえば全体が耐久性発泡ポリオレフィンからなる箱本体が、四辺形の底板部と、この底板部の各辺にヒンジ部を介して直立自在とされた側壁部と、蓋部とを備えている。隣接する側壁部の互いの接合面には、密接状態での嵌合を自在とする嵌合凸部と嵌合凹部とが設けられ、さらに側壁部の上縁の全部あるいは一部には嵌合凸部が設けられている。
そして、対向する側壁部にヒンジ部を介して設けた蓋部としての蓋板あるいは別体の蓋体に、側壁部の上縁の嵌合凸部と密接状態で嵌合自在となる嵌合凹部を設けることにより、容易に組み立てや分解を繰り返しておこなうことができる構成となっている(たとえば、特許文献2参照。)。
特開平11−245982号公報 特開2003−267346号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来技術の折り畳み式コンテナでは、たとえば閉塞板を開閉して側壁部の一部に形成された取出孔からコンテナ内に格納されている物品をピッキングする構造のため、物品のサイズやコンテナ内における物品の格納位置などによってはピッキング作業の作業性が著しく悪化してしまうという問題がある。
また、上記特許文献2に記載された従来技術の折り畳み式コンテナでは、蓋部あるいは側壁部を開閉してコンテナ内に格納されている物品をピッキングする構造であり、ピッキングの作業状況によっては、コンテナの上方あるいは側方からピッキングをすることはできるが、蓋部および側壁部を同時に開閉することができる構造ではないため、上述した場合と同様に、やはり物品のサイズやコンテナ内における物品の格納位置などにピッキングの作業性が左右されてしまうという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、蓋部を開閉することができるとともに、側壁部に蓋部が配置される面と連続する開口面を容易に形成することができ、機械的強度を保ったまま開放面積を広げてピッキングなどの作業性を向上させることができる折り畳み式コンテナを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる折り畳み式コンテナは、使用時に箱状に組み立てられ、不使用時に前記箱状よりも容積が小さい板状に折り畳み可能な折り畳み式コンテナであって、当該折り畳み式コンテナの組立時に、格納される物品の下方に配置される底板部と、前記底板部の側縁部に立設状態で配置される複数の側壁部と、前記複数の側壁部の上縁部側に配置される蓋部と、を備え、前記複数の側壁部のうちの一つの側壁部は、少なくとも一部が前記底板部側に移動することによって、前記蓋部が配置される面と連続する開口面を形成可能な構造からなることを特徴とする。
本発明の折り畳み式コンテナによれば、組立時に底板部の側縁部に立設状態で配置される複数の側壁部のうちの一つの側壁部の少なくとも一部が、底板部側に移動することによって、蓋部が配置される面と連続する開口面を形成可能な構造を備えている。このため、ピッキングなどの作業時に一つの側壁部の一部を底板部側に移動させ、その側壁部の配置部分の一部を開放した状態で作業をおこなうことができ、作業性を著しく向上させることができる。
また、本発明にかかる折り畳み式コンテナの前記一つの側壁部は、少なくとも一部が前記底板部の方向に回動自在に折り畳まれることによって、前記開口面を形成可能な構造からなることを特徴とする。
このため、一つの側壁部の少なくとも一部を底板部の方向に折り畳むことで、容易に一つの側壁部の配置部分に開口面を形成することができ、ピッキングなどの作業性を著しく向上させることができる。
また、本発明にかかる折り畳み式コンテナの前記一つの側壁部は、少なくとも一部が当該一つの側壁部の壁面に沿った方向にスライド移動することによって、前記開口面を形成可能な構造からなることを特徴とする。
このため、一つの側壁部の少なくとも一部を一つの側壁部に沿ってスライド移動することで、容易に一つの側壁部の配置部分に開口面を形成することができ、ピッキングなどの作業性を著しく向上させることができる。
また、本発明にかかる折り畳み式コンテナの前記一つの側壁部は、少なくとも一部が前記底板部の方向に回動自在に折り畳まれるとともに、当該一部と前記底板部の方向に連続する他の一部が前記一つの側壁部の壁面に沿った方向にスライド移動することによって、前記開口面を形成可能な構造からなることを特徴とする。
このため、一つの側壁部の少なくとも一部を底板部の方向に折り畳み、かつ折り畳まれた一部と底板部の方向に連続する他の一部が一つの側壁部の壁面に沿った方向にスライド移動することで、容易に一つの側壁部の配置部分にさらに面積の広い開口面を形成することができ、ピッキングなどの作業性を著しく向上させることができる。
また、本発明にかかる折り畳み式コンテナの前記複数の側壁部は、前記一つの側壁部が配置される部分以外の上縁部側でそれぞれフレーム部によって連結され、前記蓋部は、前記一つの側壁部が配置される部分以外の上縁部側で前記フレーム部に対して回動可能に取り付けられていることを特徴とする。
このため、蓋部を完全に開放した状態で一つの側壁部に開口面を形成した場合でも、フレーム部によって機械的強度を保ったまま連続する二面を開放状態とすることができ、ピッキングなどの作業性を著しく向上させることができる。
また、本発明にかかる折り畳み式コンテナの前記一つの側壁部は、隣接する他の側壁部と接する側縁部間の少なくとも一部に、前記開口面を形成可能な構造からなることを特徴とする。
このため、一つの側壁部に開口面を形成する場合でも、一つの側壁部の側縁部が隣接する他の側壁部とそれぞれ接した状態のまま開口面を形成することができるので、機械的強度を保ったまま連続する二面を開放状態とすることができ、ピッキングなどの作業性を著しく向上させることができる。
また、本発明にかかる折り畳み式コンテナの前記一つの側壁部は、前記折り畳み式コンテナを組み立てた場合に、前記側縁部を貫通して前記隣接する他の側壁部にそれぞれ形成されたロック穴とそれぞれ係合する可動ロック片を有するロック部によって係止固定されることを特徴とする。
このため、一つの側壁部をその側縁部とともに隣接する他の側壁部に対してロック部によって強固かつ確実に係止固定することができ、一つの側壁部の取付時における機械的強度を確実に向上させることが可能となる。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる折り畳み式コンテナの好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかる折り畳み式コンテナの使用時(組立時)における外観を示す外観斜視図である。また、図2は、図1に示した折り畳み式コンテナの蓋部を開放した状態を示す外観斜視図である。また、図3は、図2に示した折り畳み式コンテナの一部を図2中矢印A方向から見た状態を一部を透過して示す一部透過正面図である。また、図4は、図2に示した折り畳み式コンテナの一部を図2中矢印B方向から見た状態を一部を透過して示す一部透過側面図である。また、図5は、図3に示した折り畳み式コンテナの一部を拡大して示す一部透過拡大正面図である。
図1および図2に示すように、折り畳み式コンテナ100は、たとえば、ポリプロピレンなどの樹脂成形部材からなり、いわゆるパタコンなどに代表される工業製品などの物品の輸送に用いられる折り畳み式のコンテナであり、複数の側壁部101〜103および一つの側壁部である可倒スライド格納式側壁部110と、蓋部104,105と、底板部106とを備えて構成されている。
複数の側壁部101〜103および可倒スライド格納式側壁部110は、折り畳み式コンテナ100の組立時に、それぞれ底板部106の側縁部に立設状態で配置される。蓋部104,105は、これら複数の側壁部101〜103および可倒スライド格納式側壁部110の上縁部側に配置される。底板部106は、格納される図示しない物品の下方に配置される。
なお、複数の側壁部101〜103は、可倒スライド格納式側壁部110が配置される部分以外の上縁部側で、たとえば、これら複数の側壁部101〜103と一体成形された上方フレーム部109によって連結されている。このように上方フレーム部109によって各側壁部101〜103が連結されることにより、折り畳み式コンテナ100の折り畳み時や組立時においても、所定の機械的強度を維持することが可能となる。
また、蓋部104,105は、たとえば側壁部101,103の上縁部側において、蝶番部108を介して上方フレーム部109に対してそれぞれ回動可能(開閉可能)に配置され、図2に示すような完全開放状態のときは、各蓋部104,105の板面が各側壁部101,103の外壁面に沿うような状態で配置される。
また、複数の側壁部101〜103のうち、側壁部101,103は、たとえば折れ目107に沿って内壁側に折り畳まれる構造を備えており、側壁部102は、上方フレーム部109を支点として内壁側に折り込まれる構造を備えている。
一方、可倒スライド格納式側壁部110は、たとえば、隣接する他の側壁部101,103と接する各側縁部113間に存する少なくとも一部が底板部106側に移動することによって、各蓋部104,105が配置される面と連続する開口面を可倒スライド格納式側壁部110の配置部分に形成可能な構造からなる。
具体的には、可倒スライド格納式側壁部110は、各側縁部113から離脱して底板部106の方向に回動自在に折り畳まれる可倒壁110aと、可倒壁110aと底板部106の方向に連続し、かつ可倒スライド格納式側壁部110の壁面に沿った方向にスライド移動するスライド壁110bと、スライド壁110bを格納するための図示しない格納空間部を有した格納壁110cとを備え構成されている。
なお、可倒壁110aは、下縁部側に設けられたヒンジ112によって、スライド壁110bの上縁部側と連結しており、たとえば、底板部106に格納される図示しない物品と反対側に回動自在な構造となっている。また、この可倒スライド格納式側壁部110の側縁部113には、図3に示すように、隣接する各側壁部101,103の上縁部側の上方フレーム部109の内壁側にそれぞれ形成された図示しない嵌合穴と嵌合可能な構造の支持係合部111(側壁部101側のみ図示)をそれぞれ備えられている。
各支持係合部111は、たとえば各側壁部101,103の嵌合穴間を結ぶ方向を軸とする円柱状本体部と、この円柱状本体部の先端側にそれぞれ形成され、円柱状本体部の外径よりも大きな外径を有する円板状先端部とを備えた、いわゆる固定ピン形状の外観を有する。
また、支持係合部111は、上述したように各嵌合穴間を結ぶ方向を軸とする円柱状本体部および円板状先端部によって形成され、各支持係合部111と各嵌合穴とは、完全嵌合されているため、可倒スライド格納式側壁部110は、各嵌合穴間を結ぶ方向を軸として側壁部101,103に対して回動可能な構造を備える。
すなわち、本実施の形態の折り畳み式コンテナ100では、各支持係合部111を支点として、可倒スライド格納式側壁部110を各側壁部101〜103の内壁側に回動させることができる構造を実現している。なお、可倒スライド格納式側壁部110は、折り畳み式コンテナ100の外側に回動可能な構造を備えていてもよい。
このように構成された可倒スライド格納式側壁部110は、各側壁部101,103および底板部106に対して取り付けられた場合に、この取付状態を維持し、可倒スライド格納式側壁部110と各側壁部101,103とを係止固定するためのロック部120を備える構成としてもよい。本実施の形態の折り畳み式コンテナ100では、可倒スライド格納式側壁部110の可倒壁110aにロック部120を備え、各側壁部101,103に対して係止固定するための構造を実現しているが、スライド壁110bあるいは格納壁110cにロック部120を備える構成としてもよい。
なお、図3〜図5においては、主に折り畳み式コンテナ100の側壁部101側に着目して可倒スライド格納式側壁部110と側壁部101との様子について図示しているが、側壁部103側においても同様であるため、説明を省略する。また、以降において、既に説明した部分と重複する箇所については同一の符号を附して説明を省略する。
図3および図4に示すように、可倒スライド格納式側壁部110は、側壁部101の上方フレーム部109の内壁側に形成された図示しない嵌合穴に支持係合部111を嵌合するとともに、側壁部101の内壁に形成された、その先端部を側壁部102側に折り曲げた形状の係止爪118に外壁の側縁部近傍に形成された係止凹部117を係合することによって、側壁部101に取り付けられる。
また、可倒スライド格納式側壁部110は、格納壁110cの外壁の下方側縁部の中央近傍に形成された図示しない係止凹部を底板部106の側縁部の中央近傍に形成された図示しない係止爪と係合することによって、底板部106に取り付けられる。そして、可倒スライド格納式側壁部110は、可倒壁110aに備えられているロック部120によって、側壁部101と係止固定される。
可倒スライド格納式側壁部110のロック部120は、たとえば側壁部101の内壁に形成されたロック穴116と係合する可動ロック片121と、この可動ロック片121を側壁部101の方向に出し入れするためのカムピン122およびカム溝123と、このカム溝123が形成された本体部125と、この本体部125を可倒スライド格納式側壁部110の下縁部方向に付勢するための弾性付勢片124とを備えて構成されている。
また、可倒スライド格納式側壁部110の側縁部113には、可倒壁110aが底壁部106の方向に回動する場合に、可動ロック片121を側壁部101から離れる方向に引き出した状態のまま側壁部102(図2参照)と反対の方向に出し入れするための開口部130が形成されている。
なお、可倒スライド格納式側壁部110は、このような構造によって側壁部101,103および底板部106と係止固定されるため、各側壁部101,103方向へのガタつきや底板部106方向へのガタつきは発生しづらく、これら側壁部101,103および底板部106と機械的強度を保ったまま確実に係止固定される。
また、上述したロック部120は、通常、可動ロック片121が外側に出た状態となるため、可倒スライド格納式側壁部110の完全取付時には、常に可動ロック片121とロック穴116とが係合した状態となるため、可倒スライド格納式側壁部110の側壁部102方向へのガタつきも防止することができ、さらに確実に係止固定することができる。
なお、このロック部120による側壁部101とのロック状態を解除するためには、まず、本体部125を図中黒塗り矢印(図3および図5参照)で示す方向(可倒スライド格納式側壁部110の上方向)に動かす。すると、弾性付勢片124が変形しながら適度な抵抗感を演出しつつ本体部125が上方向に移動し、図5に示すように、カム溝123とカムピン122とが摺接しながらカムピン122が図中白抜き矢印(図5参照)で示す方向(側壁部101方向と反対方向)へ移動する。これにより、可動ロック片121が同様に反対方向へ移動して、ロック穴116との係合状態が解除される。
つぎに、可倒スライド格納式側壁部110の少なくとも一部が底板部106側に移動することによって、蓋部104,105が配置される面と連続する開口面を形成する構造について説明する。本実施の形態の折り畳み式コンテナ100における可倒スライド格納式側壁部110は、可倒壁110aとスライド壁110bと格納壁110cとを備えて構成されており、可倒壁110aが底壁部106の方向に折り畳まれ、スライド壁110bが可倒壁110aとともに可倒スライド格納式側壁部110の壁面に沿った方向にスライド移動することによって、開口面を形成する。
図6−1、図6−3および図6−5は、可倒スライド格納式側壁部の外観を簡易的に示す簡易外観正面図である。また、図6−2、図6−4および図6−6は、可倒スライド格納式側壁部の外観を簡易的に示す簡易外観側面図である。まず、図6−1および図6−2に示すように、可倒スライド格納式側壁部110は、蓋部104,105の配置側から順に、矩形の板状部材である可倒壁110a、スライド壁110bおよび格納壁110cを備え構成されている。
可倒壁110a、スライド壁110bおよび格納壁110cにおけるそれぞれの短手方向の長さは、ここではほぼ同じ長さで形成されている。これにより、本実施の形態の折り畳み式コンテナ100では、たとえば、可倒スライド格納式側壁部110の配置部分における壁面の略2/3の面積とすることが可能となる。
また、上述したように、可倒壁110aとスライド壁110bとの間には、2つのヒンジ112が設けられており、可倒スライド格納式側壁部110が立設状態のときには、これらのヒンジ112を介して可倒壁110aとスライド壁110bとが直線状に連結される。
そして、可倒壁110aは、各ヒンジ112を結ぶ方向を軸として回動自在な構造となっている。本実施の形態の折り畳み式コンテナ100では、各ヒンジ112を結ぶ方向を軸として、底板部106に格納される図示しない物品と反対側に回動自在な構造としたが、上述したように底板部106上に格納される物品側に回動自在とする構造としてもよい。
このように構成された可倒スライド格納式側壁部110に開口面を形成する場合は、まず、図6−2中矢印600に示す方向に可倒壁110aを回動させる。可倒壁110aをスライド壁110bと接するところまで回動させると、図6−3および図6−4に示すように、可倒壁110aとスライド壁110bとがほぼ重なり合った状態となる。
そして、このように可倒壁110aとスライド壁110bとが重なり合った状態まで回動させた場合、図6−3および図6−4に示すように、可倒スライド格納式側壁部110の可倒壁110aが配置されていた部分が開口された状態となる。このとき、折り畳み式コンテナ100の可倒壁110aが立設状態のときに配置されていた部分には、各蓋部104,105が配置される面と連続する開口面が形成された状態となる。
つぎに、図6−4中矢印610で示す方向にスライド壁110bを可倒壁110aとともに、可倒スライド格納式側壁部110の壁面に沿った方向にスライド移動させると、図6−5に示すように、可倒スライド格納式側壁部110の可倒壁110aとスライド壁110b(図示せず)とが重なりさらに、スライド壁110bと格納壁110cとが重なった状態となる。なお、スライド壁110bは、図6−6に示すように、ここでは格納壁110cの内部に設けられた図示しない格納空間部に格納された状態となっているが、格納壁110cの壁面に沿って重なるように構成されていてもよい。
このとき、折り畳み式コンテナ100の可倒壁110aが立設状態のときに配置されていた部分に加えて、スライド壁110bが配置されていた部分についても各蓋部104,105が配置される面と連続する開口面が形成された状態となる。このため、たとえば、ピッキングなどの作業をおこなうための開放面積をさらに広げることができる。
なお、ここでは、可倒壁110aを底板部106の方向に回動させて折り畳んだあとに、可倒壁110aとともにスライド壁110bを可倒スライド格納式側壁部110の壁面に沿った方向にスライド移動させることにより、格納壁110cの格納空間部に格納する構成について説明したが、折り畳みとスライド移動とを逆にした構成であってもよい。
すなわち、可倒壁110aとともにスライド壁110bを可倒スライド格納式側壁部110の壁面に沿った方向にスライド移動させたあとに、可倒壁110aを底板部106の方向に回動させて折り畳む構成としてもよい。また、これら可倒壁110aの回動動作およびスライド壁110bのスライド動作を並行しておこなう構成としてもよい。
その他、可倒壁110aとスライド壁110bとを格納壁110cに対してそれぞれ回動させて折り畳むように構成したり、可倒壁110aとスライド壁110bとをそれぞれスライド移動させて格納壁110cに対して重ねるように構成したりしてもよい。
このように、本実施の形態の折り畳み式コンテナ100では、可倒スライド格納式側壁部110の可倒壁110aを底板部106の方向に回動させ、さらに、可倒壁110aとともにスライド壁110bを可倒スライド格納式側壁部110の壁面に沿った方向にスライド移動させて格納壁110cに格納することによって、容易に各蓋部104,105が配置される面と連続する開口面を形成することができる。
このため、この折り畳み式コンテナ100では、可倒スライド格納式側壁部110が配置されていた部分における可倒壁110aおよびスライド壁110bが立設状態のときに配置されていた部分を開放することができるため、ピッキングなどの作業をおこなう際の作業性を著しく向上させることができる。
図7は、図2に示した折り畳み式コンテナの可倒スライド格納式側壁部に開口面を形成した状態を示す外観斜視図である。なお、図7においては、各側壁部101〜103の内壁側の構造については省略して図示している。
図7に示すように、本実施の形態の折り畳み式コンテナ100において、蓋部104,105を開放状態にしたのち、可倒スライド格納式側壁部110の可倒壁110aとスライド壁110bとを底板部106側に移動させると、蓋部104,105で閉塞していた部分と可倒スライド格納式側壁部110の可倒壁110aおよびスライド壁110bで閉塞していた部分とが開放され、物品などの格納部150における連続した二面を機械的強度を保ったまま開放状態とすることができる。
このように連続した二面をほぼ全面的に開放することによって、ピッキングなどの作業時における作業性を著しく向上させることができる。また、蓋部104,105を各側壁部101,103の外壁側にほぼ一体的に開放し、可倒スライド格納式側壁部110の可倒壁110aおよびスライド壁110bを可倒スライド格納式側壁部110の壁面に沿ってほぼ一体的に移動させることによって、折り畳み式コンテナ100の占有スペースをほとんど変更することなくピッキングなどをおこなうことができる。このため、ピッキングなどの作業時における作業スペースの省スペース化を図ることができる。
なお、ピッキングなどの作業が終了し、再び折り畳み式コンテナ100を組み立てる必要がある場合は、可倒スライド格納式側壁部110の可倒壁110aを格納部150側に回動させ、さらに、スライド壁110bを格納壁110cの格納空間部からスライド移動させて取り出すことによって、容易に組立時の状態に戻すことが可能である。
このとき、可倒壁110aに備えられたロック部120の可動ロック片121が、再び側壁部101,103の内壁にそれぞれ形成されたロック穴116と係合することによって、可倒スライド格納式側壁部110が側壁部101,103に完全に係止固定される。
図8は、本実施の形態にかかる折り畳み式コンテナの不使用時(折畳時)における外観を示す外観斜視図である。図8に示すように、折り畳み式コンテナ100は、各側壁部101〜103をそれぞれ上方フレーム部109を残した状態で折り畳み、かつ可倒スライド格納式側壁部110を側縁部113の支持係合部111を支点として格納部150側に折り畳むとともに、各蓋部104,105を閉じた状態とすることにより、組立時において箱状となっていた状態から、容積が小さくなる板状に折り畳むことができる。
また、このとき、可倒スライド格納式側壁部110は、可倒壁110aおよびスライド壁110bをそれぞれ回動あるいは移動させて開口面を形成した状態のままで格納部150側に折り畳むことができる。開口面を形成した状態で折り畳んでおけば、折り畳み式コンテナ100を組み立てたときに、即座に可倒スライド格納式側壁部110に開口面を形成した状態で組み立てることができるので、さらに作業性を向上させることが可能となる。
折り畳み状態においては、折り畳み式コンテナ100は、たとえば複数個積み重ねてようやく組立時の折り畳み式コンテナ100と同様の容積となるため、運搬効率を著しく向上させることができるとともに、保管スペースなどの省スペース化を図ることができ、全体的なコストの削減を図ることが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施の形態の折り畳み式コンテナによれば、組立時に底板部106の側縁部に立設状態で配置される複数の側壁部101〜103,110のうちの一つの側壁部である可倒スライド格納式側壁部110の少なくとも一部が、底板部106側に移動することによって、蓋部104,105が配置される面と連続する開口面を形成可能な構造を備えている。
このため、いわゆるピッキングなどの作業時に可倒スライド格納式側壁部110の一部を底板部106側に移動させ、可倒スライド格納式側壁部110の配置部分の一部を開放した状態で作業をおこなうことができ、作業性を著しく向上させることができる。
また、複数の側壁部101〜103は、可倒スライド格納式側壁部110が配置される部分以外の上縁部側でそれぞれ上方フレーム部109によって連結され、蓋部104,105は、可倒スライド格納式側壁部110が配置される部分以外の上縁部側で上方フレーム部109に対して回動可能に取り付けられている。
このため、蓋部104,105を完全に開放しかつ可倒スライド格納式側壁部110を側壁部101,103および底板部106から取り外すことで、上方フレーム部109によって機械的強度を保ったまま連続する二面を開放状態とすることができ、ピッキングなどの作業性を著しく向上させることができる。
また、蓋部104,105を各側壁部101,103の外壁側にほぼ一体的に開放し、可倒スライド格納式側壁部110の可倒壁110aおよびスライド壁110bを可倒スライド格納式側壁部110の壁面に沿ってほぼ一体的に移動させることによって、折り畳み式コンテナ100の占有スペースをほとんど変更することなくピッキングなどをおこなうことができる。このため、ピッキングなどの作業時における作業スペースの省スペース化を図ることができる。
また、可倒スライド格納式側壁部110は、隣接する側壁部101,103と接する側縁部113間の存する少なくとも一部が底板部106側に移動することによって、各蓋部104,105が配置される面と連続する開口面を可倒スライド格納式側壁部110の配置部分に形成可能な構造である。このため、可倒スライド格納式側壁部110に開口面を形成する場合でも、可倒スライド格納式側壁部110の側縁部113が隣接する側壁部101,103とそれぞれ接した状態のまま開口面を形成することができるので、機械的強度を保ったまま連続する二面を開放状態とすることができ、ピッキングなどの作業性を著しく向上させることができる。
また、可倒スライド格納式側壁部110は、隣接する側壁部101,103および底板部106に取り付けられた場合に、これら側壁部101,103にそれぞれ形成されたロック穴116とそれぞれ係合する可動ロック片121を有するロック部120によって係止固定されている。このため、可倒スライド格納式側壁部110を隣接する側壁部101,103および底板部106に対してロック部120によって強固かつ確実に係止固定することができ、可倒スライド格納式側壁部110の取付時における機械的強度を確実に向上させることができる。
折り畳み式コンテナの使用時における外観を示す外観斜視図。 蓋部を開放した状態を示す外観斜視図。 図2中矢印A方向から見た状態を一部を透過して示す一部透過正面図。 図2中矢印B方向から見た状態を一部を透過して示す一部透過側面図。 折り畳み式コンテナの一部を拡大して示す一部透過拡大正面図。 可倒スライド格納式側壁部の外観を簡易的に示す簡易外観正面図。 可倒スライド格納式側壁部の外観を簡易的に示す簡易外観側面図。 可倒スライド格納式側壁部の外観を簡易的に示す簡易外観正面図。 可倒スライド格納式側壁部の外観を簡易的に示す簡易外観側面図。 可倒スライド格納式側壁部の外観を簡易的に示す簡易外観正面図。 可倒スライド格納式側壁部の外観を簡易的に示す簡易外観側面図。 可倒スライド格納式側壁部に開口面を形成した状態を示す外観斜視図。 折り畳み式コンテナの不使用時における外観を示す外観斜視図。
符号の説明
100 折り畳み式コンテナ、101〜103 側壁部、104,105 蓋部、106 底板部、107 折れ目、108 蝶番部、109 上方フレーム部、110 可倒スライド格納式側壁部、110a 可倒壁、110b スライド壁、110c 格納壁、111 支持係合部、112 ヒンジ、116 ロック穴、117 係止凹部、118 係止爪、120 ロック部、121 可動ロック片、122 カムピン、123 カム溝、124 弾性付勢片、125 本体部

Claims (4)

  1. 使用時に箱状に組み立てられ、不使用時に前記箱状よりも容積が小さい板状に折り畳み
    可能な折り畳み式コンテナであって、
    当該折り畳み式コンテナの組立時に、格納される物品の下方に配置される底板部と、
    前記底板部の側縁部に立設状態で配置される複数の側壁部と、
    前記複数の側壁部の上縁部側に配置される蓋部と、
    を備え、
    前記複数の側壁部のうちの一つの側壁部は、少なくとも一部が前記底板部の方向に回動自在に折り畳まれるとともに、当該一部と前記底板部の方向に連続する他の一部が前記一つの側壁部の壁面に沿った方向にスライド移動することによって、前記開口面を形成可能な構造からなることを特徴とする折り畳み式コンテナ。
  2. 前記複数の側壁部は、前記一つの側壁部が配置される部分以外の上縁部側でそれぞれフレーム部によって連結され、
    前記蓋部は、前記一つの側壁部が配置される部分以外の上縁部側で前記フレーム部に対して回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の折り畳み式コンテナ。
  3. 前記一つの側壁部は、隣接する他の側壁部と接する側縁部間の少なくとも一部に、前記開口面を形成可能な構造からなることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の折り畳み式コンテナ。
  4. 前記一つの側壁部は、前記折り畳み式コンテナを組み立てた場合に、前記側縁部を貫通して前記隣接する他の側壁部にそれぞれ形成されたロック穴とそれぞれ係合する可動ロック片を有するロック部によって係止固定されることを特徴とする請求項に記載の折り畳み式コンテナ。
JP2005345301A 2005-11-30 2005-11-30 折り畳み式コンテナ Expired - Fee Related JP4779607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005345301A JP4779607B2 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 折り畳み式コンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005345301A JP4779607B2 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 折り畳み式コンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007145399A JP2007145399A (ja) 2007-06-14
JP4779607B2 true JP4779607B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=38207284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005345301A Expired - Fee Related JP4779607B2 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 折り畳み式コンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4779607B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200452223Y1 (ko) 2008-11-28 2011-02-14 주식회사골드라인 접이형 상자

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6453016A (en) * 1987-08-21 1989-03-01 Tadashi Iwata Two-cycle engine
JP4585701B2 (ja) * 2001-02-08 2010-11-24 三甲株式会社 折り畳みコンテナー
SE0103332D0 (sv) * 2001-10-04 2001-10-04 Arca Systems Ab Collapsible container for transport and storage
JP4051265B2 (ja) * 2002-11-11 2008-02-20 三甲株式会社 折り畳みコンテナー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007145399A (ja) 2007-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007091277A (ja) 折り畳み式コンテナ
JP4779617B2 (ja) 折り畳み式コンテナ
JP5442642B2 (ja) 工具などの運搬用のスーツケース
JP4779607B2 (ja) 折り畳み式コンテナ
JP4818686B2 (ja) 搬送コンテナー
JP2015509890A (ja) 喫煙品用パック
JP5291580B2 (ja) 折り畳み式コンテナ
JP3748793B2 (ja) 車両の仕切装置
JP3123548U (ja) 折畳み式の収納箱
JP6434823B2 (ja) ルーフモールディングのキャップ取付構造及びルーフモールディング
JP2019093717A (ja) ボックスファイル
JP4335858B2 (ja) ホルダー
JP4669332B2 (ja) 合成樹脂製の収納容器
JP2006321504A (ja) 遊技機運搬用コンテナ
US11009279B1 (en) Portable cooler with integrated fold down shelf
JPH09240666A (ja) 折り畳みコンテナ
JPH0738134Y2 (ja) 折り畳み収納容器
JP4996286B2 (ja) 合成樹脂製の折り畳み箱
JP6961230B2 (ja) 折畳み容器
JPH10119964A (ja) 折り畳み運搬容器
JP3245700B2 (ja) 折畳み式収納容器
JP2006188269A (ja) 折り畳みコンテナー
JP3130656U (ja)
JP4085027B2 (ja) 折り畳みコンテナー
KR101535082B1 (ko) 차량용 도어트림의 포켓

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070405

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110620

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees