JP4776692B2 - 信号分離装置及び信号分離方法 - Google Patents

信号分離装置及び信号分離方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4776692B2
JP4776692B2 JP2008536374A JP2008536374A JP4776692B2 JP 4776692 B2 JP4776692 B2 JP 4776692B2 JP 2008536374 A JP2008536374 A JP 2008536374A JP 2008536374 A JP2008536374 A JP 2008536374A JP 4776692 B2 JP4776692 B2 JP 4776692B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission signal
signal
stage
matrix
candidates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008536374A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008038626A1 (ja
Inventor
直人 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008536374A priority Critical patent/JP4776692B2/ja
Publication of JPWO2008038626A1 publication Critical patent/JPWO2008038626A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4776692B2 publication Critical patent/JP4776692B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/0413MIMO systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0837Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using pre-detection combining
    • H04B7/0842Weighted combining
    • H04B7/0848Joint weighting
    • H04B7/0854Joint weighting using error minimizing algorithms, e.g. minimum mean squared error [MMSE], "cross-correlation" or matrix inversion
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

本発明は、信号分離装置および信号分離方法に関し、特に、MIMO(Multi-Input Multi-Output)方式の無線受信装置で使用される信号分離装置および信号分離方法に関する。
従来のQRM−MLD法(QR分解とMアルゴリズムを用いた最尤判定法(MLD:Maximum Likelihood Detection))による信号分離を行なう受信機として、特許文献1に開示されているものがある。同文献に示される受信機は、図1に示されるように、複数の受信アンテナ10−1,10−2,10−3,10−4と、チャネル推定部20と、ランク付け部30と、並べ換え部40と、QR分解部50と、信号変換部60と、最尤判定部70と、尤度出力部80とを有する。最尤判定部70は、4つの判定部72−1,72−2,72−3,72−4を有する。判定部の数は、送信信号数に合わせて設けられる。
各判定部は同様な処理ブロックを有するので、第4の判定部72−4がそれらを代表して説明される。判定部は、シンボルレプリカ生成部74−4と、二乗ユークリッド距離算出部76−4と、生き残りシンボル候補選択部78−4とを有する。ここで、信号x=(x...xが、16QAMの変調方式で4本の送信アンテナからそれぞれ送信されるものとする(上付文字の記号Tは、転置を表す。)。信号xは送信信号ベクトルとも呼ばれ、1つのシンボルを構成するものとする。x,x,x,xは送信信号又はベクトル成分とも呼ばれる。
チャネル推定部20は、送信及び受信の双方の側で既知のパイロット信号を含む受信信号に基づいて、チャネルインパルス応答値(CIR:channel impluse response)又はチャネル推定値を求める。チャネル推定値hnmを行列要素とする行列Hは、チャネル行列と呼ばれる。但し、hnmはm番目の送信アンテナとn番目の受信アンテナ間のチャネル推定値を表す。
ランク付け部30は、受信された複数の受信信号y,...,yを電力の大きさの順に格付け又はランキングする。
並べ換え部40は、複数の受信信号の並ぶ順序をQR分解部50及び信号変換部60に通知する。
QR分解部50は、チャネル推定部20で求められたチャネル行列Hが、ユニタリ行列Q及び上三角行列Rの積で表現されるように、行列Q,Rを求める(H=QR)。この場合におけるユニタリ行列Qは、QQ=QQ=Iを満たし、正方行列であってもよいし、行数及び列数が異なっていてもよい。上付き文字のHは共役転置を表し、Iは単位行列を表す。
信号変換部60は、受信信号ベクトルy=(y...yに、ユニタリ行列Qの共役転置行列Qを乗算することで、信号変換を行なう。送信信号及び受信信号の間には、y=Hx=QRx が成立する。この式に左からQを乗算すると、左辺は、Qy=zとなり、右辺は、QQRx=Rxとなるので、送信及び受信信号の関係は、z=Rxのように表現できる。但し、z=(z...z=Qyである。zはユニタリ変換後の受信信号ベクトルと呼ばれる。
受信ベクトルzの各要素は、
=r11+r12+r13+r14
=r22+r23+r24
=r33+r34
=r44
と書ける。
最尤判定部70は、最尤判定法(MLD法)により、送信信号の候補(シンボル候補とも言及される。)を絞り込む、即ち候補数を減らす。判定部72−4のシンボルレプリカ生成部74−4は、上三角行列Rの行列要素を用いて、受信信号yに対応する送信信号の候補を生成する。候補数は例えばC個で固定的に設定されている。
二乗ユークリッド距離算出部76−4は、変換後の受信信号zと、C個の信号点の候補との二乗ユークリッド距離を算出する。二乗ユークリッド距離は、尤度を計算する際の基礎となるメトリックを表す。二乗ユークリッド距離の小さい候補が、送信されたシンボルに近いものとして判断される。
生き残りシンボル候補選択部78−4は、各候補に対する二乗ユークリッド距離に基づいて、S(≦C)個の候補を、生き残り候補として出力する。
尤度出力部80は、最終段の生き残りシンボル候補選択部から出力された候補の尤度又は確からしさを算出する。より具体的には、この尤度は、対数尤度比(LLR:Log Likelihood Ratio)で表現される。尤度出力部80からの出力は、信号分離結果を表し、後段の復調部(例えば、ターボデコーダ)へ伝送される。
動作が次に説明される。受信機は、送信信号を4本の受信アンテナで受信信号y〜yとして受信する。それらはチャネル推定部20及び信号変換部60に与えられる。チャネル推定部20、ランク付け部30及び並べ換え部40により、複数の受信信号の並ぶ順序が決定される。ここでは、受信電力の大きさの順に受信信号が並べられ、簡単のため、x,x,x,xの順に受信電力が大きくなっているものとする。受信信号は、信号変換部60により、z=(z...z=Qy のようにユニタリ変換され、変換後の信号が最尤判定部70に入力される。
最尤判定部70における第1段階(第1ステージ)では、初期設定に相当する処理が判定部72−4にて行なわれる。この段階では、上記のzに関する式に着目する。行列要素r44は既知であり、zは他の信号と干渉しておらず、1つの送信信号xにのみ依存していることが分かる。従って、送信信号xについては、高々16通りの信号点の候補しかない。シンボルレプリカ生成部74−4は、xに関する16個(C=16)の信号点の候補を生成する。言い換えれば、信号のコンスタレーション(constellation)上の16個の信号点が選択される。これらの候補と第4の変換後の受信信号zとの二乗ユークリッド距離が、二乗ユークリッド距離算出部76−4で算出され、距離の小さい順にS個の候補が選択され、それらは生き残り候補となる。
第2段階(第2ステージ)は、判定部72−3にて行なわれる。ここでは、zに関する式に着目する。行列要素r33,r34は既知であり、xには16通りの候補があり、xについても16通りの信号点の候補が存在する。xに関する新たな信号点として16個の信号点が、シンボルレプリカ生成部74−3により導入される。従って、16×16=256通りの信号点の組合せがあり得る(256個の候補がある。)。これらの候補と第3の受信信号zとの256通りの二乗ユークリッド距離が算出され、その値の小さい順に16個(S=16)の組合せを選択することで、候補が絞り込まれる。
第3段階(第3ステージ)は、判定部72−2にて、同様な処理が行なわれる。この段階では、zに関する式に着目する。行列要素r22,r23,r24は既知であり、送信信号x,xの組合せは前段で16通りの候補に絞られており、xについては16通りの信号点の候補が存在する。このため、シンボルレプリカ生成部74−2は、xに関する16個の候補を生成する。この場合も、256通りの信号点の組合せの中から、二乗ユークリッド距離の小さい16通り(S=16)の候補を選択することで、候補が絞り込まれる。
第4段階(第4ステージ、ここでは、最終ステージ)は、判定部72−1にて、同様な処理が行なわれる。この段階では、zに関する式に着目する。行列要素r11,r12,r13,r14は既知であり、送信信号x,x,xの組合せは前段で16通りの候補に絞られており、xについては16通りの信号点の候補が存在する。このため、シンボルレプリカ生成部74−1は、xに関する16個の候補を生成する。この場合も、256通りの信号点の組合せの中から、二乗ユークリッド距離の小さい16通り(S=16)の候補を選択することで、候補が絞り込まれる。
このようにして、各段階で候補数を一定数(S≦C等)以下に制限することで、総ての可能な信号点の組合せについて二乗ユークリッド距離を算出せずに、送信信号の信号点の候補を絞り込むことができる。
特開2006−157390号公報
しかしながら、上記従来の信号分離方法においても演算量は多く更なる演算量の削減が望まれる。ところが、ただ単にシンボル候補を減らすだけでは、演算量は削減されるもののビット尤度が存在しない可能性があり、この場合には後段の復調の正確性が低下して、通信品質が劣化する可能性がある。また、特に、送信アンテナ数が少なく変調多値数が大きい場合には、最終ステージの演算量の大きさが問題となる。例えば、2×2MIMO、64QAM、QRM−MLDの場合には、ステージ1のシンボル候補選択数をNとすると、ステージ1およびステージ2における二乗ユークリッド距離計算回数は、それぞれ64回、N×64回となる。
本発明の目的は、演算量を削減しつつビット尤度の存在しない確率を下げることにより、演算量を削減でき、且つ、通信品質を向上させることができる信号分離装置および信号分離方法を提供することである。
本発明の信号分離装置は、MIMO方式の無線受信装置で使用される、MLD方式の2つのステージによって信号分離を行う信号分離装置であって、第1のチャネル推定行列の列を入れ替えた第2のチャネル推定行列を生成するチャネル行列入れ替え部と、前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれを用いて、QR分解を行い、前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれに対応するユニタリ行列と三角行列とを算出する分解部と、前記第1及び第2のチャネル推定行列毎に、前記ユニタリ行列の共役転置行列と受信信号とを乗算し、第1の直交化後受信信号と第2の直交化後受信信号とを算出する乗算部と、ステージ1において、全ての第1の送信信号候補に対し、前記第1の送信信号候補と前記第1の直交化後受信信号とを用いて距離計算し、ステージ2において、全ての前記第1の送信信号候補に対し閾値判定により第2の送信信号候補を決定し、さらに、全ての前記第1の送信信号候補に対し、前記第1の送信信号候補と前記第2の直交化後受信信号と前記第1の送信信号候補に対し決定された前記第2の送信信号候補とを用いて距離計算し、全ての前記第1の送信信号候補に対し、前記ステージ1において算出された距離と、前記ステージ2において算出された距離とを加算し、全ての前記第1の送信信号候補に1対1で対応する加算結果を出力する最尤判定部と、前記第1の送信信号候補の各ビットについて、0の場合の最小となる距離と1の場合の最小となる距離を、前記加算結果の中から選択し、選択された前記0の場合の最小となる距離と前記1の場合の最小となる距離とに基づいて対数尤度比を算出する対数尤度比算出部とを具備する構成を採る、
本発明の信号分離方法は、MIMO方式の無線受信装置で使用される、MLD方式の2つのステージによって信号分離を行う信号分離方法であって、第1のチャネル推定行列の列を入れ替えた第2のチャネル推定行列を生成するチャネル入れ替えステップと、前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれを用いて、QR分解を行い、前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれに対応するユニタリ行列と三角行列とを算出する分解ステップと、前記第1及び第2のチャネル推定行列毎に、前記ユニタリ行列の共役転置行列と受信信号とを乗算し、第1の直交化後受信信号と第2の直交化後受信信号とを算出する乗算ステップと、ステージ1において、全ての第1の送信信号候補に対し、前記第1の送信信号候補と前記第1の直交化後受信信号とを用いて距離計算し、ステージ2において、全ての前記第1の送信信号候補に対し閾値判定により第2の送信信号候補を決定し、さらに、全ての前記第1の送信信号候補に対し、前記第1の送信信号候補と前記第2の直交化後受信信号と前記第1の送信信号候補に対し決定された前記第2の送信信号候補とを用いて距離計算し、全ての前記第1の送信信号候補に対し、前記ステージ1において算出された距離と、前記ステージ2において算出された距離とを加算し、全ての前記第1の送信信号候補に1対1で対応する加算結果を出力する最尤判定ステップと、前記第1の送信信号候補の各ビットについて、0の場合の最小となる距離と1の場合の最小となる距離を、前記加算結果の中から選択し、選択された前記0の場合の最小となる距離と前記1の場合の最小となる距離とに基づいて対数尤度比を算出する対数尤度比算出ステップとを具備するようにした。
本発明の信号分離装置は、MIMO方式の無線受信装置で使用される、MLD方式のm個のステージ(m≧3)によって信号分離を行う信号分離装置であって、第1のチャネル推定行列の少なくとも第1列を異なる任意の列と入れ替えた第2のチャネル推定行列を生成するチャネル行列入れ替え部と、前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれを用いて、QR分解を行い、前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれに対応するユニタリ行列と三角行列とを算出する分解部と、前記第1及び第2のチャネル推定行列毎に、前記ユニタリ行列の共役転置行列と受信信号とを乗算し、m個の直交化後受信信号を算出する乗算部と、最終ステージ前までの各ステージにおいて、(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し、前記(m-1)個の送信信号候補と前記(m-1)個の直交化後受信信号とを用いて距離計算し、最終ステージにおいて、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し閾値判定により第mの送信信号候補を決定し、さらに、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせと前記第mの直交化後受信信号と前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し決定された前記第mの送信信号候補とを用いて距離計算し、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し、前記最終ステージ前までの各ステージにおいて算出された距離と、前記最終ステージにおいて算出された距離とを加算し、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに1対1で対応する加算結果を出力する最尤判定部と、前記(m-1)個の送信信号候補の各ビットについて、0の場合の最小となる距離と1の場合の最小となる距離を、前記加算結果の中から選択し、選択された前記0の場合の最小となる距離と前記1の場合の最小となる距離とに基づいて対数尤度比を算出する対数尤度比算出部とを具備するようにした。
また、本発明の信号分離方法は、MIMO方式の無線受信装置で使用される、MLD方式のm個のステージ(m≧3)によって信号分離を行う信号分離方法であって、第1のチャネル推定行列の少なくとも第1列を異なる任意の列と入れ替えた第2のチャネル推定行列を生成するチャネル行列入れ替えステップと、前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれを用いて、QR分解を行い、前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれに対応するユニタリ行列と三角行列とを算出する分解ステップと、前記第1及び第2のチャネル推定行列毎に、前記ユニタリ行列の共役転置行列と受信信号とを乗算し、m個の直交化後受信信号を算出する乗算ステップと、最終ステージ前までのステージにおいて、(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し、前記(m-1)個の送信信号候補と前記(m-1)個の直交化後受信信号とを用いて距離計算し、最終ステージにおいて、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し閾値判定により第mの送信信号候補を決定し、さらに、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせと前記第mの直交化後受信信号と前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し決定された前記mの送信信号候補とを用いて距離計算し、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し、前記最終ステージ前までの各ステージにおいて算出された距離と、前記最終ステージにおいて算出された距離とを加算し、 前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに1対1で対応する加算結果を出力する最尤判定ステップと、前記(m-1)個の送信信号候補の各ビットについて、0の場合の最小となる距離と1の場合の最小となる距離を、前記加算結果の中から選択し、選択された前記0の場合の最小となる距離と前記1の場合の最小となる距離とに基づいて対数尤度比を算出する対数尤度比算出ステップとを具備するようにした。
本発明によれば、演算量を削減でき、且つ、通信品質の向上化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態における信号分離装置は、MIMO方式の無線受信機に用いられるものとする。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1に係る信号分離装置100の構成を示すブロック図である。
図2に示す信号分離装置100は、チャネル行列入替部110と、QR分解/Q乗算部121,122と、最尤判定(MLD)部131,132と、LLR算出部141,142とを有する。なお、この信号分離装置100では、QR分解/Q乗算部121、最尤判定部131及びLLR算出部141によって第1信号処理部151が構成され、QR分解/Q乗算部122、最尤判定部132及びLLR算出部142によって第1信号処理部151とは別系統の第2信号処理部152が構成されている。これら第1信号処理部151及び第2信号処理部152は、同様の回路構成であり入出力信号のみが異なるものとなっている。なお、第1信号処理部151及び第2信号処理部152は、ここでは、並行処理で行う様にしたがこれに限らず、ひとつの処理部で、第1信号処理部151及び第2信号処理部152の各処理を時系列的に行うようにしてもよい。
チャネル行列入替部110は、最終のステージに係るシンボル候補に掛け合わされる受信信号のチャネル推定行列の要素を入れ替えた行列を複数生成する。
チャネル行列入替部110では、チャネル推定行列の要素を入れ替えた行列は、チャネル推定行列における最初(最も左側)の列ベクトルが異なるように配置した複数の行列を生成する。例えば、4つの受信信号を受信する場合、チャネル推定行列の最初の列ベクトルに、4つの送信ストリームのうち、異なる送信ストリームに対応する列ベクトルが入る2つ以上の行列を生成する。この場合、最初の列ベクトル以外の列ベクトルについては、残った送信ストリームに対応する列ベクトルをどのように配置してもよい。
ここでは、第1信号処理部151に対して、チャネル行列Hを出力し、第2信号処理部152に対して、下記式(1)で示すチャネル行列Hの送信ストリーム成分である列ベクトルを入れ替えた下記式(1)で示すチャネル行列H’を出力する。
Figure 0004776692
第1信号処理部151のQR分解/Q乗算部121には、チャネル行列入替部110からチャネル行列Hと、受信信号Y(y,y)とが入力される。QR分解/Q乗算部121は、入力されるチャネル行列Hに対してQR分解を行い、入力されるチャネル推定値Hをユニタリ行列Qと上三角行列Rとに分解するとともに、受信信号Yと生成したQ行列を用いて、直交化後の受信信号Z=QYを生成する。これにより、QR分解/Q乗算部121は、受信信号ZとR行列を最尤判定部131に出力する。
第2信号処理部152のQR分解/Q乗算部122には、チャネル行列入替部110から、第1信号処理部151のQR分解/Q乗算部121に入力されたチャネル行列Hの送信ストリーム成分を入れ替えたチャネル行列H’と、受信信号Y(y,y)とが入力される。
このQR分解/Q乗算部122は、入力されるチャネル行列H’に対して、QR分解/Q乗算部121と同様にQR分解を行い、入力されるチャネル推定値H’をユニタリ行列Q’と上三角行列R’とに分解するとともに、受信信号Yと生成したQ’行列を用いて、直交化後の受信信号Z’=Q’Yを生成する。これにより、QR分解/Q乗算部122は、受信信号Z’とR’行列を最尤判定部132に出力する。
最尤判定部131は、QR分解/Q乗算部121から入力される受信信号ZとR行列とを用いて、受信する送信ストリームの数分のステージここでは、2ステージで2乗ユークリッド距離を示す量を算出する。
最尤判定部131では、特に、最終ステージ(ここでは2ステージ目)において、最終ステージ前(ここではステージ1)までのシンボル候補の組み合わせを固定した時の信号点と、当該信号点に最も近い最終ステージに係る候補点との2乗ユークリッド距離を示す量のみを算出して、LLR算出部141に出力する。
最尤判定部132は、QR分解/Q乗算部122から入力される受信信号Z’とR’行列とを用いて、受信する送信ストリームの数分のステージここでは、2ステージで2乗ユークリッド距離を示す量を算出する。
最尤判定部132では、特に、最終ステージ(ここでは2ステージ目)において、最終ステージ前(ここではステージ1)までのシンボル候補の組み合わせを固定した時の信号点と、当該信号点に最も近い最終ステージに係る候補点との2乗ユークリッド距離を示す量のみを算出して、LLR算出部142に出力する。
なお、これら最尤判定部131,132の詳細な説明については後述する。
LLR算出部141は、最尤判定部131から入力されるステージ1の2乗ユークリッド距離eとステージ2の2乗ユークリッド距離eとを用いて、ステージ1のシンボル候補dの各ビットの尤度を算出、つまりステージ1のシンボル候補dの全ビットの対数尤度値を含む対数尤度値を算出する。
LLR算出部142は、最尤判定部132から入力されるステージ1の2乗ユークリッド距離e’と、ステージ2の2乗ユークリッド距離e’とを用いて、ステージ2のシンボル候補dの各ビットの尤度を算出、つまりシンボル候補dの全ビットの対数尤度値を含む対数尤度値を算出する。
ここで、各信号処理部151,152における最尤判定部131,132について詳細に説明する。
図3は、図2に示す最尤判定部131の構成を示すブロック図である。
最尤判定部131は、大きく分けてステージ1とステージ2で用いられる各構成要素を有し、ステージ1で用いられる構成要素としてはシンボルレプリカ生成部161と2乗ユークリッド距離計算部162とを有する。
シンボルレプリカ生成部161には、R行列の要素であるr2,2が入力される。このシンボルレプリカ生成部161は、これら入力された信号を用いて、dの全通り(64QAMである場合、64個)に対してシンボルレプリカr2,2を生成して2乗ユークリッド距離計算部162に出力する。
2乗ユークリッド距離計算部162には、受信信号zと、シンボルレプリカ生成部161からシンボルレプリカr2,2とが入力される。なお、zはステージ1の「信号点」であり、dはステージ1のシンボル候補であり、r2,2はステージ1の候補点である。
2乗ユークリッド距離計算部162は、入力される信号を用いて、dの全通り(64QAMである場合、64個)に対して、受信信号zとシンボルレプリカr2,2の間の2乗ユークリッド距離e(e=|z−r2,2)を計算する。算出した2乗ユークリッド距離eは、2乗ユークリッド距離加算部167に出力される。なお、このステージ1の2乗ユークリッド距離計算回数は64回となる。
ステージ2で用いられる構成要素として、信号点生成部163と、閾値判定部164と、シンボルレプリカ生成・選択部165と、2乗ユークリッド距離計算部166と、2乗ユークリッド距離加算部167とを有する。
信号点生成部163には、受信信号zとR行列の要素であるr1,2が入力される。信号点生成部163は、これら入力された信号を用いて、dの全通り(64QAMである場合、64個)に対して信号点z−r1,2を生成し、閾値判定部164に出力する。なお、z−r1,2はステージ2の「シンボル候補固定時の信号点」である。
閾値判定部164は、最終ステージに係る判定部131bにおいて、最終ステージ前までのシンボル候補の組み合わせを固定した時の信号点に最も近い最終ステージに係る候補点を検出する。
ここでは、閾値判定部164は、信号点生成部163から入力される全ての信号点z−r1,2(64個)に対して、IQ軸それぞれにおける閾値判定を行い、コンスタレーション上で最も近い最近傍信号点となるシンボル候補(候補点)dを検出して、シンボルレプリカ生成・選択部165に出力する。
ここで、閾値判定部164における閾値判定を具体的に説明する。
図4は、閾値判定部164の動作の説明に供する図である。
図4の●で示す信号点z−r1,2に対して閾値判定を行う場合、コンスタレーション上のどの区画内に含まれるかを決定する。
図4では、例えば、符号の正負の判定、±4r1,1に対する大小判定、±2,6r1,1に対する大小判定等の判定を行い、信号点に最も近い最終ステージに係る候補点としてのシンボル候補(d=000001)を決定する。
この決定によって、閾値判定部164は、各信号点z−r1,2(64個)に対応するdを決定して、シンボルレプリカ生成・選択部165に出力する。
なお、このステージ2におけるシンボル候補dは、ステージ1でのシンボル候補dを任意のある値に固定した場合、2乗ユークリッド距離e=|z−r1,2−r1,1の関係が成り立つことから、最小の2乗ユークリッド距離eを取ることになる。
シンボルレプリカ生成・選択部165には、R行列の要素であるr1,1と、閾値判定部164からのシンボル候補d(ここでは64個の候補)が入力される。シンボルレプリカ生成・選択部165は、入力される信号を用いて、シンボル候補dの全通り(64QAMなので64個)に対応するシンボルレプリカr1,1を生成し、閾値判定部164から入力されるシンボル候補d(シンボル候補dを固定した時に2乗ユークリッド距離が最小となる候補)に応じてr1,1(64個)を選択する。
なお、シンボル候補dはステージ2のシンボル候補であり、r1,1はステージ2の候補点である。シンボル候補dは、64QAMの場合、異なるものが64個存在するため、そのシンボル候補dに対応するシンボル候補dも64個存在する。但し、異なるシンボル候補dで対応するシンボル候補dが共通することがある。
2乗ユークリッド距離計算部166は、最終ステージ前まで(ここではステージ1に係る判定部131a)のシンボル候補dの組み合わせを固定した時の信号点(z−r1,2)に最も近い最終ステージに係る候補点dと、固定した時の信号点(z−r1,2)との2乗ユークリッド距離を示す量のみを算出する。
つまり、2乗ユークリッド距離計算部166では、各信号点z−r1,2(64個)とその信号点に対応するシンボルレプリカr1,1(64個)から2乗ユークリッド距離eを計算する。
2乗ユークリッド距離計算部166は、各シンボル候補dに応じて最小の2乗ユークリッド距離を取るeしか計算しない。このため、本実施の形態では、ステージ2の2乗ユークリッド距離計算回数は64回となる。
この2乗ユークリッド距離計算部166は、算出した2乗ユークリッド距離eを、2乗ユークリッド距離加算部167に出力する。
2乗ユークリッド距離加算部167は、シンボル候補dの各々に応じたステージ1の2乗ユークリッド距離eと、各d,dの組に応じたステージ2の2乗ユークリッド距離eを加算し、最終的な2乗ユークリッド距離e(=e+e)を算出する。算出された最終的な2乗ユークリッド距離e(=e+e)は、LLR算出部141(図2参照)に出力される。
続いて、第2信号処理部152における最尤判定部132について説明する。なお、この第2信号処理部152は、第1信号処理部151と比較して、入力される値がZ、RからZ’、R’に変更される点のみ異なり、その他の基本的な構成及び動作は、第1信号処理部と同様である。
図5は、図2に示す最尤判定部132の構成を示すブロック図である。
最尤判定部132は、大きく分けてステージ1とステージ2で用いられる各構成要素を有し、ステージ1で用いられる構成要素としてはシンボルレプリカ生成部171と2乗ユークリッド距離計算部172とを有する。
シンボルレプリカ生成部171には、入力されるチャネル行列の送信ストリーム成分が入れ替えられた信号、つまり、第1信号処理部151のシンボルレプリカ生成部161に入力される信号と異なるR’行列の要素であるr2,2’が入力される。このシンボルレプリカ生成部171は、入力された信号を用いて、dの全通り(64QAMである場合、64個)に対してシンボルレプリカr2,2’dを生成して2乗ユークリッド距離計算部172に出力する。
2乗ユークリッド距離計算部172には、受信信号z’と、シンボルレプリカ生成部171からシンボルレプリカr2,2’dとが入力される。2乗ユークリッド距離計算部172は、入力される信号を用いて、dの全通り(64QAMである場合、64個)に対して、受信信号z’とシンボルレプリカr2,2’dの間の2乗ユークリッド距離e’(e’=|z’−r2,2’d)を計算する。算出した2乗ユークリッド距離eは、2乗ユークリッド距離加算部177に出力される。このステージ1の2乗ユークリッド距離計算回数は64回となる。
ステージ2で用いられる構成要素も第1信号処理部151のものと同様に、信号点生成部173と、閾値判定部174と、シンボルレプリカ生成・選択部175と、2乗ユークリッド距離計算部176と、2乗ユークリッド距離加算部177とを有する。
信号点生成部173には、受信信号z’とR行列の要素であるr1,2’が入力される。信号点生成部173は、これら入力された信号を用いて、dの全通り(64QAMである場合、64個)に対して信号点z’−r1,2’dを生成し、閾値判定部174に出力する。
閾値判定部174は、最終ステージに係る判定部132bにおいて、最終ステージ前までのシンボル候補の組み合わせを固定した時の信号点に最も近い最終ステージに係る候補点を検出する。
ここでは、閾値判定部174では、信号点生成部173から入力される全ての信号点z’−r1,2’d(64個)に対して、IQ軸それぞれにおける閾値判定を行い、コンスタレーション上で最も近い最近傍点となるシンボル候補(候補点)dを検出して、シンボルレプリカ生成・選択部175に出力する。
閾値判定部174における、入力される全ての信号点z’−r1,2’dに対する閾値判定は、閾値判定部164における閾値判定と同様に行われる。つまり、図5を参照すると、図5のコンスタレーション上において、信号点信号点z’−r1,2’dに対する符号の正負の判定、±4r1,1に対する大小判定、±2,6r1,1に対する大小判定等の判定を行い、第1信号処理部151と同様に、コンスタレーション上のどの区画中に含まれるかを決定する。
この判定によって、閾値判定部174は、各信号点信号点z’−r1,2’d(64個)に対応するd、つまり、信号点に最も近い最終ステージに係る候補点としてのシンボル候補dを決定して、シンボルレプリカ生成・選択部175に出力する。
なお、このステージ2におけるシンボル候補dは、ステージ1でのシンボル候補dを任意のある値に固定した場合、2乗ユークリッド距離e’=|z’−r1,2’d−r1,1’dの関係が成り立つことから、最小の2乗ユークリッド距離e’を取ることになる。
シンボルレプリカ生成・選択部175では、R行列の要素であるr1,1’と、閾値判定部174からのシンボル候補d(ここでは64個の候補)が入力される。シンボルレプリカ生成・選択部175は、入力される信号を用いて、シンボル候補dの全通り(64QAMなので64個)に対してシンボルレプリカr1,1’dを生成し、閾値判定部174から入力されるd(シンボル候補dを固定した時に2乗ユークリッド距離が最小となる候補)に応じてr1,1’d(64個)を選択する。
なお、シンボル候補dは、64QAMの場合、異なるものが64個存在し、そのシンボル候補dに対応するシンボル候補dも64個存在する。但し、異なるシンボル候補dで対応するシンボル候補dが共通することがある。
2乗ユークリッド距離計算部176は、最終ステージ前まで(ここではステージ1に係る判定部132a)のシンボル候補dの組み合わせを固定した時の信号点(z’−r1,2’d)に最も近い最終ステージに係る候補点dと、固定した時の信号点(z’−r1,2’d)との2乗ユークリッド距離を示す量のみを算出する。
つまり、2乗ユークリッド距離計算部176では、各信号点z’−r1,2’d(64個)とその信号点に対応するシンボルレプリカr1,1’d(64個)から2乗ユークリッド距離e’を計算する。
2乗ユークリッド距離計算部176は、各シンボル候補dに応じて最小の2乗ユークリッド距離を取るe’しか計算しない。このため、本実施の形態では、ステージ2の2乗ユークリッド距離計算回数は64回となる。
2乗ユークリッド距離計算部176は、算出した2乗ユークリッド距離e’を、2乗ユークリッド距離加算部177に出力する。
2乗ユークリッド距離加算部177は、シンボル候補dの各々に応じたステージ1の2乗ユークリッド距離e’と、各d,dの組に応じたステージ2の2乗ユークリッド距離e’を加算し、最終的な2乗ユークリッド距離e’(=e’+e’)を算出する。算出された最終的な2乗ユークリッド距離e(=e+e)は、LLR算出部142(図2参照)に出力される。
次に動作を説明する。第1信号処理のQR分解/Q乗算部121ではチャネル行列Hが入力され、QR分解を行うことにより、Q行列とR行列を生成するとともに、受信信号Yと生成したQ行列を用いることにより、受信信号Z=QYを生成する。これにより、第1信号処理のQR分解/Q乗算部121から、最尤判定部131に受信信号ZとR行列が出力される。
第2信号処理のQR分解/Q乗算部122では第1信号処理のQR分解/Q乗算部121に入力されたチャネル行列Hの送信ストリーム成分を入れ替えたチャネル行列H’(式5)が入力され、第1信号処理と同様にQR分解を行うことにより、Q’行列とR’行列を生成する。また、同様に、受信信号Yと生成したQ’行列を用いることにより、QR分解/Q乗算部122は、受信信号Z’=Q’Yを生成し、受信信号Z’とR’行列とを最尤判定部132に出力する。
次に、第1信号処理における最尤判定部131の動作について説明する。
ステージ1、つまり最終ステージ前の判定部131aにおけるシンボルレプリカ生成部161において、R行列の要素であるr2,2が入力され、dの全通り(64QAMなので64個)に対してシンボルレプリカr2,2を生成する。2乗ユークリッド距離計算部162では、dの全通り(64QAMなので64個)に対して受信信号zとシンボルレプリカr2,2の間の2乗ユークリッド距離(e=|z−r2,2)を計算する。よって、最終ステージ前の判定部131aにおける2乗ユークリッド距離計算回数は64回となる。
ステージ2、つまり最終ステージの判定部131bにおける信号点生成部163では、受信信号zとR行列の要素であるr1,2が入力され、dの全通り(64QAMなので64個)に対して信号点z−r1,2を生成する。閾値判定部164では、全ての信号点z−r1,2(64個)に対して、IQ軸それぞれにおける閾値判定(1、信号点の符号が正負のどちらか?2、±4r1,1より大きいか小さいか?3、±2,6r1,1より大きいか小さいか?)を行い、コンスタレーション(図4参照)上のどの区画に含まれるかを決定して、各信号点z−r1,2(64個)に対応するdを決定する。
このdは、dが任意のある値に固定された場合、2乗ユークリッド距離e=|z−r1,2−r1,1の関係式が成り立つため、最小の2乗ユークリッド距離eを取ることになる。
シンボルレプリカ生成・選択部165では、R行列の要素であるr1,1が入力され、dの全通り(64QAMなので64個)に対してシンボルレプリカr1,1を生成し、閾値判定部164からの、dを固定した時に2乗ユークリッド距離が最小となるdに応じてr1,1(64個)を選択する。
2乗ユークリッド距離計算部166では、各信号点z−r1,2(64個)とその信号点に対応するシンボルレプリカr1,1(64個)から2乗ユークリッド距離eを計算する。このとき、図6の右上に示されるように各dに応じて最小の2乗ユークリッド距離を取るeしか計算しない。このため、ステージ2の2乗ユークリッド距離計算回数は64回となっている。
最後に、2乗ユークリッド距離加算部167において、各dに応じたステージ1の2乗ユークリッド距離と、各d,dの組に応じたステージ2の2乗ユークリッド距離を加算し、最終的な2乗ユークリッド距離e(=e+e)を算出する。これまでの処理により、dの各ビットの対数尤度比計算に必要な2乗ユークリッド距離は全て出揃ったこととなる。なお、対数尤度比(LLR)計算では、各ビットが0または1となる場合の最小の2乗ユークリッド距離しか用いられない。このため、dの対数尤度値を算出する場合には、dのビット値が共通であれば最小の2乗ユークリッド距離を取るものしか選択されないことになる。
続いて、第2信号処理における最尤判定部132の動作について説明する。
この第2処理の基本的な動作は第1信号処理部と同様であり、入力される値がZ、RからZ’、R’に変更される点のみが異なる。
ステージ1、つまり最終ステージ前の判定部132aにおけるシンボルレプリカ生成部171では、R’行列の要素であるr2,2’が入力され、d(チャネル行列の送信ストリーム成分が入れ替えられたため、第2信号処理のステージ1ではdとなる。)の全通り(64QAMなので64個)に対してシンボルレプリカr2,2’dを生成する。2乗ユークリッド距離計算部172では、dの全通り(64QAMなので64個)に対して受信信号z’とシンボルレプリカr2,2’dの間の2乗ユークリッド距離(e’=|z’−r2,2’d)を計算する。
よって、最終ステージ前の判定部132bにおける2乗ユークリッド距離計算回数は64回となる。
ステージ2も同様に、信号点生成部173では、受信信号z’とR行列の要素であるr1,2’が入力され、dの全通り(64QAMなので64個)に対して信号点z’−r1,2’dを生成する。閾値判定部174では、全ての信号点z’−r1,2’d(64個)に対して、IQ軸それぞれにおける閾値判定を行い、第1信号処理と同様にコンスタレーション上のどの区画に含まれるかを決定して、各信号点z’−r1,2’d(64個)に対応するdを決定する。
このdは、dが任意のある値に固定された場合、2乗ユークリッド距離e’=|z’−r1,2’d−r1,1’dの関係式が成り立つため、最小の2乗ユークリッド距離e’を取ることになる。
シンボルレプリカ生成・選択部175では、R行列の要素であるr1,1’が入力され、dの全通り(64QAMなので64個)に対してシンボルレプリカr1,1’dを生成し、閾値判定部174から入力される、dを固定した時に2乗ユークリッド距離が最小となるdに応じてr1,1’d(64個)を選択する。
2乗ユークリッド距離計算部176では、各信号点z’−r1,2’d(64個)とその信号点に対応するシンボルレプリカr1,1’d(64個)から2乗ユークリッド距離e’を計算する。このとき、図6の右下に示されるように各dに応じて最小の2乗ユークリッド距離を取るe’しか計算しない。このため、ステージ2の2乗ユークリッド距離計算回数は64回である。
最後に、2乗ユークリッド距離加算部177において、各dに応じたステージ1の2乗ユークリッド距離と、各d,dの組に応じたステージ2の2乗ユークリッド距離を加算し、最終的な2乗ユークリッド距離e’(=e’+e’)を算出する。以上の処理により、dの各ビットの対数尤度比計算に必要な2乗ユークリッド距離は全て出揃ったこととなる。(対数尤度比(LLR)計算では、各ビットが0または1となる場合の最小の2乗ユークリッド距離しか用いられない。このため、dの対数尤度値を算出する場合には、dのビット値が共通であれば最小の2乗ユークリッド距離を取るものしか選択されない。
続いて、最尤判定部131,132から出力される2乗ユークリッド距離を用いたLLR算出部141,142の動作について説明する。
第1信号処理部151のLLR算出部141では、入力される2乗ユークリッド距離e(d)からdの各ビットの0と1の場合の最小となる2乗ユークリッド距離を選択し、その最小2乗ユークリッド距離の差からdの各ビットの対数尤度比(LLR)を算出する。
例えば、dの最上位ビットを対象とした場合、LLR算出部141は、d=000000〜011111の2乗ユークリッド距離eから0の中の最小2乗ユークリッド距離を選択し、d=100000〜111111の2乗ユークリッド距離eから1の中の最小2乗ユークリッド距離を選択する。
同様に第2信号処理部152のLLR算出部142では、入力される2乗ユークリッド距離e(d)からdの各ビットの0と1の場合の最小となる2乗ユークリッド距離を選択し、その最小2乗ユークリッド距離の差からdの各ビットの対数尤度比(LLR)を算出する。
例えば、dの最上位ビットを対象とした場合、LLR算出部142では、d=000000〜011111の2乗ユークリッド距離e’から0の中の最小2乗ユークリッド距離を選択し、d=100000〜111111の2乗ユークリッド距離e’から1の中の最小2乗ユークリッド距離を選択する。
このように本実施の形態では、チャネル行列Hの要素を、最後のステージのシンボル候補が異なる2つ以上のR行列が存在するように送信ストリーム単位で入れ替えた複数のチャネル行列のそれぞれにおいてQR分解を行う。次いで、それぞれの最初のステージにおいては全シンボル候補の2乗ユークリッド距離計算を行い、最終ステージにおいては、最終ステージ前までのシンボル候補の組み合わせを固定した時の信号点と、当該信号点に最も近い最終ステージに係る候補点との2乗ユークリッド距離を示す量のみを算出、つまり、最初のステージのシンボル候補ごとに2乗ユークリッド距離の和が最小となるシンボル候補点の組み合わせのみの2乗ユークリッド距離を計算する。次いで、算出した2乗ユークリッド距離を用いて、最初のステージのシンボル候補点のみの対数尤度比をそれぞれ算出して、全ビットの対数尤度比を算出する。
また、最終ステージの2乗ユークリッド距離の和が最小となるシンボル候補点の組み合わせを算出する場合に、シンボル候補点に関しては、IQ軸上の閾値判定を行うことにより、最近傍となるシンボル候補点を決定している。
この構成によれば、各信号処理系統(信号処理部151,152)からは、ステージ1のシンボル候補d、ステージ2のシンボル候補dのそれぞれの各ビット値毎の尤度が出力され、全ビットの対数尤度比が漏れなく出力され、2x2MIMOの信号分離において、QR−MLDと一致する尤度が算出されるとともに、2乗ユークリッド距離(e,e)計算回数を、従来のQR−MLDの{(2)+(2}から、(2)×4に削減できる。
この信号分離装置100による2乗ユークリッド距離計算回数を、従来例との比較で説明する。なお、ここでも説明を簡単化するために2×2MIMO通信および64QAMが適用される場合について説明を行うが、これに限定されるものではない。
ここで、再度、QR分解を伴う従来のMLDについて説明をする。
QR−MLDでは、チャネル行列HをQR分解してユニタリ行列Qと上三角行列Rに分解する。Qを受信信号ベクトルYに掛けて、直交化後の受信信号ベクトルZを計算する。ただし、Xは送信信号ベクトル、Nは雑音成分ベクトルである。この関係を示す式が下記数式(2)である。
Figure 0004776692
QR−MLDにおいては、ステージ1でzとr2,2の2乗ユークリッド距離eを求める(数式(3))。ステージ2でzとr1,1+r1,2の2乗ユークリッド距離eを求める(数式(4))。そして、ステージ1およびステージ2での2乗ユークリッド距離の和eSUMを求める(数式(5))。
Figure 0004776692
Figure 0004776692
Figure 0004776692
これに対し、本実施の形態の信号分離装置100では、まず、チャネル行列入替部110により、最終のステージに係るシンボル候補に掛け合わされる受信信号のチャネル推定行列の要素を入れ替えた行列を複数生成する。
具体的には、上記式(1)に示すチャネル行列Hを用いて、チャネル推定行列における最初(最も左側)の列ベクトルが異なるように配置した複数の行列を生成する。ここでは、上記式(1)に示す行列Hと、チャネル推定行列Hの要素を入れ替えた行列として、上記式(1)に示す行列H’を生成し、行列Hを第1信号処理部151に、行列H’を第2信号処理部152に出力する。
第1信号処理部151にて、チャネル行列HをQR分解(下記式(6)参照)し、QR分解後のステージ1の信号点(z)と候補点(r2,2)とから、ステージ1の全2乗ユークリッド距離(下記式(7))を算出する。次いで、ステージ1の各シンボル候補(d)に対応するステージ2の信号点(z−r1,2)からそれぞれ最も近いステージ2の候補点(r1,1)を決定し、ステージ2の2乗ユークリッド距離を算出すると共に最終的な2乗ユークリッド距離を算出(下記式(8))し、それらの2乗ユークリッド距離からdのみの各ビットの対数尤度比を算出する。
更に、第2信号処理部152にて、チャネル行列Hの送信ストリームの成分を入れ替えたチャネル行列H’(上記式(1)参照)において第1信号処理部151と同様の処理を行う。つまり、QR分解後のステージ1の信号点(z’)と候補点(r2,2’d)とから、ステージ1の全2乗ユークリッド距離(下記式(7))を算出する。次いで、ステージ1の各シンボル候補(d)に対応するステージ2の信号点(z’−r1,2’d)からそれぞれ最も近いステージ2の候補点(r1,1’d)を決定し、ステージ2の2乗ユークリッド距離を算出する共に最終的な2乗ユークリッド距離を算出(下記式(8))し、dのみ(ステージ1から存在するシンボル候補はdとなる。)の各ビットの対数尤度比を算出する。
Figure 0004776692
Figure 0004776692
Figure 0004776692
図6は、本発明による2乗ユークリッド距離計算回数の説明に供する図である。なお、図6では、変調回数m=6(64QAM)の場合の、QR−MLDと本発明の2乗ユークリッド距離計算回数とを比較しており、図6Aが本発明による2乗ユークリッド距離計算回数を示す図であり、図6Bは、従来のQR−MLDによる2乗ユークリッド距離計算回数を示す図である。
従来のQR−MLDを用いた2乗ユークリッド距離計算回数は、図6Bに示すように、ステージ1において、変調多値数分(64:dに対応)の2乗ユークリッド距離を計算し、ステージ2においてステージ1のシンボル候補dごとに変調多値数分(64:dに対応)の2乗ユークリッド距離を計算する必要がある。このため、64(ステージ1)+64×64(ステージ2)=4160回の2乗ユークリッド距離計算が必要となっている。
これに対し、本発明の信号分離装置100における2乗ユークリッド距離計算回数は、第1信号処理においてdのみの対数尤度比を算出することを目的としている。このため、図6Aに示すように、第1信号処理のステージ2においてステージ1のシンボル候補dごとに1つ(あるdから伸びるブランチeの中から最小となるブランチmin(e))の2乗ユークリッド距離を計算している。これは、dの対数尤度比計算を行う場合、dが共通の2乗ユークリッド距離であれば、最小のもの(e(d=xxxxxx)+min(e(d=xxxxxx)))以外は用いられないことに起因する。
続いて、第2信号処理においては、チャネル行列の成分を入れ替えたことによってステージ1から登場するシンボル候補がdとなり、dのみの対数尤度比を算出するならば、第1信号処理と同様に、ステージ2においてステージ1のシンボル候補dごとに1つの2乗ユークリッド距離を計算すれば良い。
以上の結果から64(第1信号処理のステージ1)+64(第1信号処理のステージ2)+64(第2信号処理のステージ1)+64(第2信号処理のステージ2)=256回に、2乗ユークリッド距離計算回数を削減できる。
したがって、本実施の形態によれば、QR−MLD回路における回路規模、消費電流の大部分を2乗ユークリッド距離計算回路が占めているため、2乗ユークリッド距離計算回数の削減により、大幅に回路規模、消費電流を削減できる。
なお、上記実施の形態1の信号分離装置100では、チャネル行列入替部110において、送信ストリーム数分のチャネル行列を生成するものとしたが、最低、最終ステージに係るシンボル候補が異なる2つのチャネル行列があれば良いため、この数に限らない。
(実施の形態2)
図7〜図9を用いて、本発明に係る実施の形態2の信号分離装置について説明する。図7は、本発明の実施の形態2に係る信号分離装置200の構成を示すブロック図、図8は、図7に示す第1信号処理部の最尤判定部の構成を示すブロック図、図9は、図7に示す第2信号処理部の最尤判定部の構成を示すブロック図である。
この実施の形態2の信号分離装置200は、図2から図5に示す実施の形態1に対応する信号分離装置100と比較して、入力される信号数が4つであり、且つ、各信号処理部151A,152Aにおける最尤判定部231,232の判定部数が異なる点を除き、略同様の基本的構成を有している。
よって、異なる最尤判定部の構成の点について詳細に説明し、その他、同一の構成要素には同一の名称、さらには同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態2の信号分離装置は、4x4MIMO、64QAMを適用したものとし、チャネル行列入替部110と同様の構成のチャネル行列入替部110Aと、QR分解/Q乗算部121A,122A、最尤判定(MLD)部231,232及びLLR算出部141A,142Aをそれぞれ有する2系統の信号処理部151A,152Aを具備してなる。なお、この2系統の信号処理部(ここでは実施の形態1での説明と同様の基本的構成を有する第1信号処理部151Aと第2信号処理部152A)は、実施の形態1と同様に、同一の処理部にて、時系列的に2系統の処理を行うようにしてもよい。また、複数の信号処理部は、送信ストリームの数分の信号処理部を有する構成としてもよい。ここでは、4つの送信ストリームに対し、2つの第1信号処理部151A、第2信号処理部152Aを用いて、送信ストリーム1,2に対する処理を第1信号処理部151Aで行い、送信ストリーム3,4に対する処理を第2信号処理部152Aで行うように構成している。
この実施の形態2の信号分離装置200におけるチャネル行列入替部110Aは、実施の形態1のチャネル行列入替部110と同様に、最終のステージに係るシンボル候補に掛け合わされる受信信号のチャネル推定行列の要素を入れ替えた行列を複数生成する。
ここでは、第1信号処理部151Aに対して、チャネル行列Hを出力し、第2信号処理部152Aに対して、チャネル行列Hの送信ストリーム成分である列ベクトル(h1,12,13,14,1)を他の列ベクトルと入れ替えたチャネル行列H’といった2つの行列を生成して出力している。
詳細には、本実施の形態2の信号分離装置200におけるチャネル行列入替部110Aでは、チャネル推定行列の要素を入れ替えた行列は、チャネル推定行列における最初(最も左側)の列ベクトルが異なるように配置した2つの行列を生成する。ここでは、4つの送信信号を受信する場合であるため、チャネル推定行列の最初の列ベクトルに、4つの送信ストリームのうち、異なる送信ストリームに対応する列ベクトルが入る2つの行列を生成する。この場合、最初の列ベクトル以外の列ベクトルについては、残った送信ストリームに対応する列ベクトルをどのように配置してもよい。
このように生成された2つの行列をそれぞれの信号処理部151A,152Aに入力し、各信号処理部151A,152Aでは、それぞれ、QR分解/Q乗算部121,122と同様のQR分解/Q乗算部121A,122Aから処理される信号を用いて、それぞれの最尤判定部231,232において2乗ユークリッド距離を算出し、LLR算出部141,142と同様のLLR算出部141A,142Aにて、各ステージのシンボル候補の各ビットの対数尤度比を算出する。ここでは、第1信号処理部151AのLLR算出部141Aからは、ステージ1,2のシンボル候補d,dの各ビットの対数尤度比(LLR)が算出され、第2信号処理部152AのLLR算出部142Aからは、ステージ1,2のシンボル候補d,dの各ビットの対数尤度比(LLR)が算出される。
また、最尤判定部231、232は、特に、最終ステージ(ここでは4ステージ目)において、最終ステージ前(ここではステージ1〜3)までのシンボル候補の組み合わせを固定した時の信号点と、当該信号点に最も近い最終ステージに係る候補点との2乗ユークリッド距離を示す量のみを算出して、LLR算出部141A,142Aにそれぞれ出力する。
ここで最尤判定部231について説明する。
最尤判定部231は、QR分解/Q乗算部121Aから入力される受信信号ZとR行列とを用いて、受信する送信ストリームの数分のステージ(ここでは、4ステージ)で2乗ユークリッド距離を示す量を算出する。
最尤判定部231において、ステージ1〜3に対応する第1判定部231a〜第3判定部231cは、通常のQR−MLDの動作と同様である。詳細には、ステージ1には第1判定部231aが対応し、ステージ2には第2判定部231bが対応し、ステージ3には第3判定部231cが対応し、最終ステージとしてのステージ4には第4判定部231dが対応している。なお、第1判定部231a〜第4判定部231dは以下ではそれぞれ単に判定部という場合もある。
すなわち、図8に示す判定部231aのシンボルレプリカ生成部261は、図3に示すシンボルレプリカ生成部161と、2乗ユークリッド距離計算部262は、2乗ユークリッド距離計算部162と同様のものである。また、各判定部231b、231cにおけるシンボルレプリカ生成部271,281も同様に、図3に示すシンボルレプリカ生成部161と同様の機能を有し、2乗ユークリッド距離計算部272,282も同様に、2乗ユークリッド距離計算部162と同様のものである。また、2乗ユークリッド距離加算部273,283は2乗ユークリッド距離加算部167と同様の機能を有する。
最終ステージであるステージ4に対応する判定部231dは、信号点生成部291、閾値判定部292、シンボルレプリカ生成・選択部293、2乗ユークリッド距離計算部294、2乗ユークリッド距離加算部295、最小2乗ユークリッド距離選択部296を有する。
この判定部231dは、図3の最尤判定部131の最終ステージに対応する判定部131bと比較して、最小2乗ユークリッド距離選択部296を備えている点が異なる。
この最小2乗ユークリッド距離選択部296は、ステージ1に対応する第1判定部231aのシンボル候補dの値が共通である64個の2乗ユークリッド距離の中から最小値を選択し、2乗ユークリッド距離加算部295へ出力する。同様に、ステージ2に対応する第2判定部231bのシンボル候補d3の値が共通である64個の2乗ユークリッド距離の中から最小値を選択し、2乗ユークリッド距離加算部295へ出力する。なお、本実施例では、2つの回路(信号処理部)で2つずつのLLRを算出しているが、1つの回路で3つ、もう1つの回路で1つのLLRを算出しても良い。また、最小2乗ユークリッド距離選択部296は、選択した最小値に対応するd,d,dの組を信号点生成部291に出力する。なお、この最小2乗ユークリッド距離選択部296は、実施の形態1の信号分離装置100には存在しない。これは、信号分離装置100が2x2MIMOであり、ステージ1のシンボル候補dの値が共通である2乗ユークリッド距離は存在しないことに起因する。
信号点生成部291は、信号点生成部163と同様の基本的機能を有するものであり、入力される受信信号zと、R行列の要素であるr1,2,r1,3,r1,4と、最小2乗ユークリッド距離選択部296からのシンボル候補d,d,dの組(64+64個)を用いて、シンボル候補d,d,dの組(64+64個)に対応する信号点z−r1,2−r1,3−r1,4を生成する。以降の処理は、実施の形態1の処理である2×2MIMOの場合と同様であるので説明は省略する。
つまり、閾値判定部292,シンボルレプリカ生成・選択部293,2乗ユークリッド距離計算部294及び2乗ユークリッド距離加算部295は、それぞれ、図3に示す閾値判定部164,シンボルレプリカ生成・選択部165,2乗ユークリッド距離計算部166及び2乗ユークリッド距離加算部167と同様の構成であり、同様の処理を行う。
最尤判定部232は、QR分解/Q乗算部122Aから入力される受信信号Z’とR’行列とを用いて、受信する送信ストリームの数分のステージ(ここでは、4ステージ)で2乗ユークリッド距離を示す量を算出する。
最尤判定部232において、ステージ1〜3に対応する第1判定部232a〜第3判定部232cは、最尤判定部231の第1判定部231a〜第3判定部231cと同様に、通常のQR−MLDの動作と同様である。詳細には、ステージ1には第1判定部232aが対応し、ステージ2には第2判定部232bが対応し、ステージ3には第3判定部232cが対応し、最終ステージとしてのステージ4には第4判定部232dが対応している。なお、第1判定部232a〜第4判定部232dは以下ではそれぞれ単に判定部という場合もある。
この最尤判定部232は、基本的に、最尤判定部231と同様の構成を有しており、最尤判定部231と比較して、入力される行列のみが異なる。最尤判定部232は、最尤判定部231に入力される行列とは異なる行列を用いて最尤判定部231と同様の処理を行うものである。
すなわち、図9に示す判定部232aのシンボルレプリカ生成部311は、図8に示すシンボルレプリカ生成部261と、2乗ユークリッド距離計算部312は、2乗ユークリッド距離計算部262と同様のものである。また、各判定部232b、232cにおけるシンボルレプリカ生成部321,331も同様に、図8に示すシンボルレプリカ生成部271,281と同様の機能を有し、2乗ユークリッド距離計算部322,332も同様に、2乗ユークリッド距離計算部272,282と同様の機能を有するものである。また、2乗ユークリッド距離加算部323,333は2乗ユークリッド距離加算部273,283と同様の機能を有する。
最終ステージであるステージ4に対応する判定部232dは、判定部231d(図8参照)と同様に構成され、信号点生成部341、閾値判定部342、シンボルレプリカ生成・選択部343、2乗ユークリッド距離計算部344、2乗ユークリッド距離加算部345、最小2乗ユークリッド距離選択部346を有する。
つまり、この判定部232dは、図5の最尤判定部132の最終ステージに対応する判定部132bと比較して、判定部231dと同様に、最小2乗ユークリッド距離選択部346を備えている点が異なる。
この最小2乗ユークリッド距離選択部346は、ステージ1に対応する第1判定部232aのシンボル候補dの値が共通である64個の2乗ユークリッド距離の中から最小値を選択し、2乗ユークリッド距離加算部345へ出力する。同様に、ステージ2に対応する第2判定部232bのシンボル候補dの値が共通である64個の2乗ユークリッド距離の中から最小値を選択し、2乗ユークリッド距離加算部345へ出力する。
また、最小2乗ユークリッド距離選択部296は、選択した最小値に対応するd,d,dの組(64+64候補)を信号点生成部341に出力する。なお、この最小2乗ユークリッド距離選択部346は、実施の形態1の信号分離装置100には存在しない。これは、信号分離装置100が2x2MIMOであり、ステージ1のシンボル候補dの値が共通である2乗ユークリッド距離は存在しないことに起因する。
信号点生成部341は、信号点生成部173と同様の基本的機能を有するものであり、入力される受信信号z’と、R行列の要素であるr1,2’,r1,3’,r1,4’と、最小2乗ユークリッド距離選択部346からのシンボル候補d,d,dの組(64+64個)を用いて、シンボル候補d,d,dの組(64+64個)に対応する信号点z’−r1,2’d−r1,3’d−r1,4’dを生成する。以降の処理は、実施の形態1の処理である2×2MIMOの場合と同様であるので説明は省略する。
つまり、閾値判定部342,シンボルレプリカ生成・選択部343,2乗ユークリッド距離計算部344及び2乗ユークリッド距離加算部345は、それぞれ、図5に示す閾値判定部174,シンボルレプリカ生成・選択部175,2乗ユークリッド距離計算部176及び2乗ユークリッド距離加算部177と同様の構成であり、同様の処理を行う。
次に、最尤判定部231の動作の特徴的な点について説明する。
最終ステージであるステージ4に対応する判定部231は、最小2乗ユークリッド距離選択部296においては、ステージ1のシンボル点d(64QAMなので64個)の値が共通である64個(dのシンボル点数×dのシンボル点数)の2乗ユークリッド距離の中から最小値を選択し、2乗ユークリッド距離加算部295へ出力する。同様に、ステージ2のシンボル点d3(64QAMなので64個)の値が共通である64個(dのシンボル点数×dのシンボル点数)の2乗ユークリッド距離の中から最小値を選択し、2乗ユークリッド距離加算部295へ出力する。
また、その最小値に対応するシンボル候補d,d,dの組(64+64個)を信号点生成部291に出力する。
信号点生成部291では、受信信号zとR行列の要素であるr1,2,r1,3,r1,4が入力され、最小2乗ユークリッド距離選択部296から入力されるd,d,dの組(64+64個)に対して信号点z−r1,2−r1,3−r1,4を生成する。以降の処理は、2x2MIMOと同様である。
なお、最尤判定部232は、最尤判定部231と基本的には同様の動作を行うため説明は省略する。
このように本実施の形態2によれば、2乗ユークリッド距離計算回数は、64+64+64+64=17043520となる従来のQR−MLDの方法と比較して、2乗ユークリッド距離計算回数を532864(=(64(ステージ1)+64(ステージ2)+64(ステージ3)+2×64(ステージ4))×2(第1、2信号処理))まで削減でき、それに伴ってQR−MLD回路の回路規模、消費電流を大幅に削減することができる。
言い換えれば、実施の形態2の信号分離装置によれば、演算量を、従来のQR−MLDによる{(2)+(2+(2+…+(2}回から、{(2)+(2+(2+…+(2X−1+(X/2)×(2)}×2回(X:送信アンテナ数)に減少させることができる。したがって、演算量を削減しつつビット尤度の存在しない確率を下げることにより、演算量を削減でき、且つ、通信品質を向上させることができる。
なお、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。例えば、バイオ技術の適用等が可能性としてあり得る。
なお、上述した本発明の態様は、MIMO方式の無線受信装置で使用される、QR分解を伴うMLD方式の複数のステージによって信号分離を行う信号分離装置であって、最終のステージに係るシンボル候補に掛け合わされるチャネル推定行列の要素を入れ替えた行列を複数生成するチャネル行列生成手段と、生成された複数の行列のそれぞれを用いて、QR分解を行い、前記生成された行列のそれぞれに対応するユニタリ行列と上三角行列とを算出するQR分解手段と、前記生成された行列毎に、当該行列に基づく前記ユニタリ行列の転置行列と受信信号との乗算を行う直交化手段と、最終ステージにおいて、前記QR分解手段と前記直交化手段の算出結果を用いて、最終ステージ前までのシンボル候補の組み合わせを固定した時の信号点と、当該信号点に最も近い最終ステージに係る候補点との2乗ユークリッド距離を示す量のみを算出する最尤判定手段とを具備するものであってもよい。また、前記算出された2乗ユークリッド距離を示す量を用いて、前記生成された行列毎に前記シンボル候補のみの対数尤度比を算出する尤度算出手段を更に具備するものであってもよい。
2006年9月25日出願の特願2006−259710の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明に係る信号分離装置及び信号分離方法は、通信品質を維持した状態で、演算量を削減できる効果を有し、特にMIMO通信を行う無線受信装置に用いられて好適なものとなる。
従来のQRM−MLD法による信号分離を行う受信機の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る信号分離装置の構成を示すブロック図 図2に示す第1信号処理部の最尤判定部の構成を示すブロック図 閾値判定部の動作の説明に供する図 図2に示す第2信号処理部の最尤判定部の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る信号分離装置における2乗ユークリッド距離計算回数の説明に供する図 本発明の実施の形態2に係る信号分離装置の構成を示すブロック図 図7に示す第1信号処理部の最尤判定部の構成を示すブロック図 図7に示す第2信号処理部の最尤判定部の構成を示すブロック図

Claims (4)

  1. MIMO方式の無線受信装置で使用される、MLD方式の2つのステージによって信号分離を行う信号分離装置であって、
    第1のチャネル推定行列の列を入れ替えた第2のチャネル推定行列を生成するチャネル行列入れ替え部と、
    前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれを用いて、QR分解を行い、前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれに対応するユニタリ行列と三角行列とを算出する分解部と、
    前記第1及び第2のチャネル推定行列毎に、前記ユニタリ行列の共役転置行列と受信信号とを乗算し、第1の直交化後受信信号と第2の直交化後受信信号とを算出する乗算部と、
    ステージ1において、全ての第1の送信信号候補に対し、前記第1の送信信号候補と前記第1の直交化後受信信号とを用いて距離計算し、
    ステージ2において、全ての前記第1の送信信号候補に対し閾値判定により第2の送信信号候補を決定し、さらに、全ての前記第1の送信信号候補に対し、前記第1の送信信号候補と前記第2の直交化後受信信号と前記第1の送信信号候補に対し決定された前記第2の送信信号候補とを用いて距離計算し、
    全ての前記第1の送信信号候補に対し、前記ステージ1において算出された距離と、前記ステージ2において算出された距離とを加算し、全ての前記第1の送信信号候補に1対1で対応する加算結果を出力する最尤判定部と、
    前記第1の送信信号候補の各ビットについて、0の場合の最小となる距離と1の場合の最小となる距離を、前記加算結果の中から選択し、選択された前記0の場合の最小となる距離と前記1の場合の最小となる距離とに基づいて対数尤度比を算出する対数尤度比算出部と、
    を具備する信号分離装置。
  2. MIMO方式の無線受信装置で使用される、MLD方式の2つのステージによって信号分離を行う信号分離方法であって、
    第1のチャネル推定行列の列を入れ替えた第2のチャネル推定行列を生成するチャネル入れ替えステップと、
    前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれを用いて、QR分解を行い、前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれに対応するユニタリ行列と三角行列とを算出する分解ステップと、
    前記第1及び第2のチャネル推定行列毎に、前記ユニタリ行列の共役転置行列と受信信号とを乗算し、第1の直交化後受信信号と第2の直交化後受信信号とを算出する乗算ステップと、
    ステージ1において、全ての第1の送信信号候補に対し、前記第1の送信信号候補と前記第1の直交化後受信信号とを用いて距離計算し、
    ステージ2において、全ての前記第1の送信信号候補に対し閾値判定により第2の送信信号候補を決定し、さらに、全ての前記第1の送信信号候補に対し、前記第1の送信信号候補と前記第2の直交化後受信信号と前記第1の送信信号候補に対し決定された前記第2の送信信号候補とを用いて距離計算し、
    全ての前記第1の送信信号候補に対し、前記ステージ1において算出された距離と、前記ステージ2において算出された距離とを加算し、全ての前記第1の送信信号候補に1対1で対応する加算結果を出力する最尤判定ステップと、
    前記第1の送信信号候補の各ビットについて、0の場合の最小となる距離と1の場合の最小となる距離を、前記加算結果の中から選択し、選択された前記0の場合の最小となる距離と前記1の場合の最小となる距離とに基づいて対数尤度比を算出する対数尤度比算出ステップと、
    を具備する信号分離方法。
  3. MIMO方式の無線受信装置で使用される、MLD方式のm個のステージ(m≧3)によって信号分離を行う信号分離装置であって、
    第1のチャネル推定行列の少なくとも第1列を異なる任意の列と入れ替えた第2のチャネル推定行列を生成するチャネル行列入れ替え部と、
    前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれを用いて、QR分解を行い、前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれに対応するユニタリ行列と三角行列とを算出する分解部と、
    前記第1及び第2のチャネル推定行列毎に、前記ユニタリ行列の共役転置行列と受信信号とを乗算し、m個の直交化後受信信号を算出する乗算部と、
    最終ステージ前までの各ステージにおいて、(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し、前記(m-1)個の送信信号候補と前記(m-1)個の直交化後受信信号とを用いて距離計算し、
    最終ステージにおいて、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し閾値判定により第mの送信信号候補を決定し、さらに、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせと前記第mの直交化後受信信号と前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し決定された前記第mの送信信号候補とを用いて距離計算し、
    前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し、前記最終ステージ前までの各ステージにおいて算出された距離と、前記最終ステージにおいて算出された距離とを加算し、
    前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに1対1で対応する加算結果を出力する最尤判定部と、
    前記(m-1)個の送信信号候補の各ビットについて、0の場合の最小となる距離と1の場合の最小となる距離を、前記加算結果の中から選択し、選択された前記0の場合の最小となる距離と前記1の場合の最小となる距離とに基づいて対数尤度比を算出する対数尤度比算出部と、
    を具備する信号分離装置。
  4. MIMO方式の無線受信装置で使用される、MLD方式のm個のステージ(m≧3)によって信号分離を行う信号分離方法であって、
    第1のチャネル推定行列の少なくとも第1列を異なる任意の列と入れ替えた第2のチャネル推定行列を生成するチャネル行列入れ替えステップと、
    前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれを用いて、QR分解を行い、前記第1及び第2のチャネル推定行列のそれぞれに対応するユニタリ行列と三角行列とを算出する分解ステップと、
    前記第1及び第2のチャネル推定行列毎に、前記ユニタリ行列の共役転置行列と受信信号とを乗算し、m個の直交化後受信信号を算出する乗算ステップと、
    最終ステージ前までのステージにおいて、(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し、前記(m-1)個の送信信号候補と前記(m-1)個の直交化後受信信号とを用いて距離計算し、
    最終ステージにおいて、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し閾値判定により第mの送信信号候補を決定し、さらに、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し、前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせと前記第mの直交化後受信信号と前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し決定された前記mの送信信号候補とを用いて距離計算し、
    前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに対し、前記最終ステージ前までの各ステージにおいて算出された距離と、前記最終ステージにおいて算出された距離とを加算し、
    前記(m-1)個の送信信号候補の全ての組み合わせに1対1で対応する加算結果を出力する最尤判定ステップと、
    前記(m-1)個の送信信号候補の各ビットについて、0の場合の最小となる距離と1の場合の最小となる距離を、前記加算結果の中から選択し、選択された前記0の場合の最小となる距離と前記1の場合の最小となる距離とに基づいて対数尤度比を算出する対数尤度比算出ステップと、
    を具備する信号分離方法。
JP2008536374A 2006-09-25 2007-09-25 信号分離装置及び信号分離方法 Expired - Fee Related JP4776692B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008536374A JP4776692B2 (ja) 2006-09-25 2007-09-25 信号分離装置及び信号分離方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006259710 2006-09-25
JP2006259710 2006-09-25
PCT/JP2007/068542 WO2008038626A1 (fr) 2006-09-25 2007-09-25 Dispositif et procédé de séparation de signal
JP2008536374A JP4776692B2 (ja) 2006-09-25 2007-09-25 信号分離装置及び信号分離方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008038626A1 JPWO2008038626A1 (ja) 2010-01-28
JP4776692B2 true JP4776692B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=39230062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008536374A Expired - Fee Related JP4776692B2 (ja) 2006-09-25 2007-09-25 信号分離装置及び信号分離方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8243842B2 (ja)
JP (1) JP4776692B2 (ja)
CN (1) CN101517921B (ja)
WO (1) WO2008038626A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100926563B1 (ko) * 2007-08-23 2009-11-12 한국전자통신연구원 로그우도비 산출 방법, 송신 신호 검출 방법 및 수신기
KR100943519B1 (ko) * 2007-11-22 2010-02-22 한국전자통신연구원 로그우도비 산출 방법 및 송신 신호 검출 방법
KR100912508B1 (ko) * 2007-11-22 2009-08-17 한국전자통신연구원 후보 벡터 선택 방법 및 송신 심볼 검출 방법
KR20110007157A (ko) * 2008-04-04 2011-01-21 가부시키가이샤 엔티티 도코모 이동통신시스템, 수신장치 및 방법
US8782115B1 (en) * 2008-04-18 2014-07-15 Altera Corporation Hardware architecture and scheduling for high performance and low resource solution for QR decomposition
JP5063476B2 (ja) * 2008-05-14 2012-10-31 日本放送協会 Mimo受信装置
US8238488B1 (en) * 2008-09-02 2012-08-07 Marvell International Ltd. Multi-stream maximum-likelihood demodulation based on bitwise constellation partitioning
US8442162B2 (en) * 2008-11-12 2013-05-14 Nec Corporation Method for QR-MLD demodulation
US8428173B2 (en) * 2009-01-21 2013-04-23 Nec Corporation Demodulation method for MIMO systems
US20110142153A1 (en) * 2009-12-15 2011-06-16 Electronics And Telecommunications Research Institute Multiple-input multiple-output system, receiving apparatus and method of receiving signals
JP5585191B2 (ja) * 2010-05-06 2014-09-10 富士通株式会社 通信装置及び通信方法
CN103379530B (zh) * 2012-04-19 2018-01-02 马维尔国际有限公司 用于多入多出系统的性能抽象方法和装置
CN103856254B (zh) * 2012-11-29 2017-09-12 中兴通讯股份有限公司 一种软输出固定复杂度球形译码检测方法和装置
JP6120595B2 (ja) * 2013-02-08 2017-04-26 日本放送協会 Mimo受信装置及びプログラム
CN104184505B (zh) * 2013-05-23 2017-10-10 华为技术有限公司 发射信号的多输入多输出mimo检测方法、装置及系统
WO2015117479A1 (zh) * 2014-07-25 2015-08-13 深圳市中兴微电子技术有限公司 一种路径检测的方法和装置、球形译码检测的装置
US9722730B1 (en) 2015-02-12 2017-08-01 Marvell International Ltd. Multi-stream demodulation schemes with progressive optimization
CN104601298B (zh) * 2015-02-17 2018-04-24 英特尔公司 在多重输入输出通信系统中检测信号的方法及装置
KR102562314B1 (ko) * 2018-11-02 2023-08-01 삼성전자주식회사 후보 벡터 셋을 선택하는 mimo 수신기 및 이의 동작방법
CN111371478B (zh) * 2018-12-26 2021-10-15 华为技术有限公司 预编码方法和装置及信息传输方法和装置
CN111597782B (zh) * 2020-05-20 2023-10-27 比科奇微电子(杭州)有限公司 数据的排序处理方法及处理装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7317770B2 (en) * 2003-02-28 2008-01-08 Nec Laboratories America, Inc. Near-optimal multiple-input multiple-output (MIMO) channel detection via sequential Monte Carlo
EP1528808A3 (en) * 2003-10-27 2008-03-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Apparatus for receiving a broadcast signal
FR2863422A1 (fr) * 2003-12-04 2005-06-10 France Telecom Procede d'emission multi-antennes d'un signal precode lineairement,procede de reception, signal et dispositifs correspondants
US7289585B2 (en) * 2004-01-12 2007-10-30 Intel Corporation Multicarrier receivers and methods for separating transmitted signals in a multiple antenna system
KR100605861B1 (ko) * 2004-02-02 2006-08-01 삼성전자주식회사 다중 입력 다중 출력 방식을 사용하는 통신 시스템의 신호수신 장치 및 방법
US7489746B1 (en) * 2004-04-22 2009-02-10 Qualcomm, Inc. MIMO receiver using maximum likelihood detector in combination with QR decomposition
US7630396B2 (en) * 2004-08-26 2009-12-08 Panasonic Corporation Multichannel signal coding equipment and multichannel signal decoding equipment
JP4387282B2 (ja) * 2004-10-20 2009-12-16 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 信号分離装置及び信号分離方法
JP4536495B2 (ja) 2004-11-29 2010-09-01 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 信号分離装置及び信号分離方法
WO2006070438A1 (ja) 2004-12-27 2006-07-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 受信装置
KR101049440B1 (ko) * 2005-04-13 2011-07-15 연세대학교 산학협력단 공간 분할 다중화 심볼 검출 장치 및 그 방법
US8467466B2 (en) * 2005-11-18 2013-06-18 Qualcomm Incorporated Reduced complexity detection and decoding for a receiver in a communication system
US20070291882A1 (en) * 2006-06-15 2007-12-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for detecting signal in multi-input multi-output system

Also Published As

Publication number Publication date
CN101517921B (zh) 2013-07-03
JPWO2008038626A1 (ja) 2010-01-28
CN101517921A (zh) 2009-08-26
WO2008038626A1 (fr) 2008-04-03
US20100086067A1 (en) 2010-04-08
US8243842B2 (en) 2012-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4776692B2 (ja) 信号分離装置及び信号分離方法
US8446989B2 (en) Signal separating device and signal separating method
JP4387282B2 (ja) 信号分離装置及び信号分離方法
CN102150377B (zh) Mimo解码的天线选择和软解映射
JP4943263B2 (ja) 最尤復号方法及び受信機
JP4827695B2 (ja) 無線受信装置
WO2011020238A1 (zh) 预编码方法和装置
TWI400902B (zh) 多重輸入輸出通訊系統之符元解映射方法及裝置
JP4769897B2 (ja) Mimo復号方法及びmimo復号装置並びにmimo受信機
JP4536495B2 (ja) 信号分離装置及び信号分離方法
JP2008182332A (ja) Mアルゴリズム処理方法及びmアルゴリズム処理装置
WO2008119040A1 (en) Systems and methods for n-dimensional leaf-node prediction for mimo detection
JP2011239017A (ja) 通信装置及び通信方法
JP5446959B2 (ja) 信号分離装置及び信号分離方法
JP4854744B2 (ja) 信号分離装置および信号分離方法
JP4545663B2 (ja) マルチユーザ受信装置およびマルチユーザ受信方法
JP5397257B2 (ja) 受信装置、及び受信方法
JP2013021545A (ja) 受信装置および受信方法
JP4887758B2 (ja) 無線受信装置
JP2010154087A (ja) 受信装置、及び信号検出方法
JP5434690B2 (ja) 受信装置および受信方法
EP3378168B1 (en) Apparatus and method for deriving a submatrix
KR20090052675A (ko) 공간 다중화를 지원하는 다중 입출력 시스템에서 병렬 심볼제거 방법 및 장치
CN101355378A (zh) 多重输入输出通讯系统的码元解映像方法及装置
JP2010259073A (ja) 信号検出方法、信号検出装置、及び受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4776692

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees