JP4887758B2 - 無線受信装置 - Google Patents
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Description
今日の無線通信システムでは、複数の送信アンテナから異なるデータストリームを並列に送信することにより、送信アンテナ数に比例して伝送容量を増大させる空間多重伝送技術が注目されている(MIMO伝送システム)。MIMOシステムの主要な特徴はマルチパスをユーザの利益となるように活用する能力であり、ランダムフェージングやマルチパス遅延分散(利用できる時)の利点を有効に用いる。
MIMO伝送システムでは、発生したレプリカを減算する信号処理により、着目データストリームへの他のデータストリームからの干渉を除くことが通常のやり方である(V-BLAST, MMSE-VBLAST, Zero Forced V_BLAST)。これらの手法は適当な複雑度で実現できるが、BER結果がMLD(Maximum Likelihood Decoding)に比べて非常に劣る。
繰り返しMAP受信機(ターボレシーバ)は繰り返し最尤推定(iterative maximum likelihood estimation)を行なう。この技術はV-BLAST, MMSE-VBLAST, Zero Forced V_BLASTに比べてより良いBER結果を与え、それはMLDのBER結果と非常に近い。しかし、ターボレシーバに欠点がある。主要な欠点は、受信信号について最終的な判定を行なう前に、複数回のターボ繰り返し演算をする必要があることである。このターボレシーバの繰り返し演算する性質が計算を複雑にし、かつ復号時間を増大する。
本発明の受信機(シングルショットレシーバ:Single Shot (SS) receiver)は並列最大事後確率推定アルゴリズム(parallel maximum a posteriori probabilities estimation algorithm)に基づいており、繰り返し演算が不要である。本発明のSSレシーバは、1つのデータストリームから導かれる複数の軟判定結果の判定スピードを速めるために、各受信機が並列に計算を実行する。
送信アンテナの数Mと同じ数のデータストリームD0〜DM-1が、それぞれの送信機TRX0〜TRXM-1でデータ変調・D/A変換・直交変調・周波数アップコンバートなどの処理を経て、各送信アンテナATT0〜ATTM-1から送信される。各アンテナATT0〜ATTM-1から送信された信号は、独立のフェージングチャネルhn,m(m=0〜M−1,n=0〜N−1)を通り、空間で多重された後、N本の受信アンテナATR0〜ATRN-1で受信される。各受信アンテナで受信された信号は、受信機REC0〜RECN-1で周波数ダウンコンバート・直交検波・A/D変換処理等を経て、y0〜yN-1の受信データストリームが生成される。各受信データストリームは、M個の送信データストリームが多重された形になっているため、全ての受信データストリームに対して信号処理を行うことにより、送信データストリームが分離・再生される。
受信信号より送信データストリームD0〜DM-1を分離する信号処理のアルゴリズムには、チャネル相関行列の逆行列を用いるZF(Zero-Forcing) やMMSEといった線形アルゴリズム(非特許文献1参照)とBLAST(Bell Laboratories Layered Space-Time)に代表される非線形アルゴリズムがある。また、MLD(Maximum Likelihood Decoding)などの相関行列の逆行列演算を使用しない方法(非特許文献2参照)も知られている。
今、送信データストリームをM次元の複素行列で、受信データストリームをN次元の複素行列で表すと、次式の関係がある。
受信データストリームYに基づいて送信データストリーム(受信データベクトル)Dを推定する他の線形推定アプローチ法はMMSE(最小二乗平均誤差法)である。このMMSEアルゴリズムでは次式
送信ベクトルデータDの最も信頼のあるエレメントが復号されて他のエレメントの復号を改善するために使われるならば、パーフォーマンスが増大することが予想される。この手法はシンボルキャンセレーションと呼ばれ、ZF法やMMSE法と組み合わされZF-VBL,MMSE-VBLと呼ばれる。
MLDアルゴリズムは、相関行列の逆行列演算を使用しない方法であり、次式により送信データストリーム(送信ベクトル)Dを推定する。
以上は、送信アンテナ数がM本、受信アンテナ数がN本の一般的な場合であるが、M=2,N=2とすれば、(1)式は
図2は上記提案されたターボレシーバを備えたMIMO通信システムのブロック図であり、(A)に示すように送信局TRXは2つの送信機TRX0,TRX1、2つの送信アンテナAT0,AT1を備え、受信局RECは2つの受信アンテナAR0,AR1、2つの受信機(ターボレシーバ)REC0,REC1を備えている。各受信機REC0,REC1は、(B)に示すように、受信部RVと信号処理部PRを備え、受信部RVはデータ変調・D/A変換・直交変調・周波数アップコンバートなどの処理を行なって信号y0,y1を信号処理部PRに入力し、信号処理部PRはデータストリームのビット判定を行なう。
(1)第1の受信機REC0はアンテナAR0で受信した信号より第1のデータストリームD0のビット推定値を演算すると共に、第2の受信機REC1はアンテナAR1で受信した信号より第1のデータストリームD0のビット推定値を演算し、第1の受信機REC0はこれらを合成して第1のデータストリームのビット推定値ΔlnP0とする。同様に、第2の受信機REC1は第2のデータストリームD1のビット推定値ΔlnP1を取得する。
(2)第1の受信機REC0は上記演算により得られた第1のデータストリームのビット推定値ΔlnP0を第2データストリームのビット推定値ΔlnP1で精査し、同様に、第2の受信機REC1は第2のデータストリームのビット推定値ΔlnP1を第1データストリームのビット推定値ΔlnP0で精査する。
(3)第1の受信機REC0、第2の受信機REC1は上記(1)〜(2)の処理を所定回数繰り返し、(4)所定回数繰返した後に, 第1の受信機REC0は第1のデータストリームの前記ビット推定値ΔlnP0に基づいて第1のデータストリームのビットD0を判定し、同様に、第2の受信機REC1は第2のデータストリームの前記ビット推定値ΔlnP1に基づいて第2のデータストリームのビットD1を判定する。
A. van Zelst, "Space Division Multiplexing Algorithms", 10th Mediterranean Electrotechnical Conference 2000, MELECON 2000, Cyprus, May 2000, Vol. 3, pp. 1218-1221. Richard van Nee et al. "Maximum Likelihood Decoding in a Space Division Multiplexing System,". Proc. of IEEE Vehicular Technology Conference (VTC) 2000, Tokyo 2000.
このシミュレーション結果より、MLD法が最も良いBER特性を示す。しかし、MLD法は演算量が膨大となり、アンテナ数の増加により演算量が指数関数的に増大する問題がある。提案されているターボレシーバはMDL法を採用するレシーバに非常に近いBER特性を示す。しかし、16QAM変調において、MLD法と同様のBER特性を得るには、繰り返し回数をQPSK変調の場合に比べて2回から4回に増大する必要があり、このため、計算が複雑化、増大化し、また復号時間が増大する。なお、ターボレシーバの複雑度はMLD法を採用するレシーバに比べてかなり低いとはいえ、繰り返し回数に比例して複雑度が増加する問題がある。
以上から本発明の目的は、ビットエラーレートを小さくでき、かつ、複雑度、演算量を減少できる、MIMOシステムにおける無線受信装置(無線受信機)を提供することである。
本発明の別の目的は、並列最大事後確率推定アルゴリズム(parallel maximum a posteriori probabilities estimation algorithm)を採用し、繰り返し処理をしなくてもビットエラーレートを小さくできる無線受信機(シングルショットレシーバ:Single Shot (SS) receiver)を提供することである。
前記デシジョンルールに従った演算は、前記所定の送信機より送信された信号が+1である事後確率と該送信機より送信された信号が−1である事後確率の差を、前記各受信信号を用いて行なう演算であり、前記演算部は該差を演算し、前記判定部は該差の正負に基づいて前記送信機より送信した信号を判定する。
該演算部は、振幅リミッターとしての伝達関数を有する複数の非線形処理回路、複数の非線形処理回路の出力を合成して前記送信信号の確率を出力する合成回路を備えている。また、演算回路は、非線形処理回路や合成回路に加えて、所定のアンテナ受信信号と所定伝搬路の伝搬特性の乗算結果に基づいて前記各非線形処理回路へ入力する信号を発生する信号発生部を備えている。
前記各受信機は、送信局がデータをQPSK変調して送信する場合、受信信号の実数部及び虚数部毎に上記処理を実行する2つの演算部と、受信信号の実数部及び虚数部毎に上記処理を実行する2つの判定部を備える。
また、確率演算部を、振幅リミッターとしての伝達関数を有する複数の非線形処理回路と、複数の非線形処理回路の出力を合成する合成回路とで構成したから、受信機を簡単化できる
また、送信局がデータをQPSK変調して送信する場合、受信信号の実数部及び虚数部毎に演算部と、該演算部が演算した確率に基づいてビット判定する判定部を備えるため、QPSK変調されている場合でも、少ない演算量で、BER特性が向上したビット判定値を出力できる。
第1送信機TRX0から送信された第1データストリームD0は、フェージング特性(チャネル特性)h00,h10の伝送路を介してそれぞれ第1、第2の受信アンテナAR0,AR1に到達する。また、第2送信機TRX1から送信された第2データストリームD1は、チャネル特性h01,h11の伝送路を介してそれぞれ第1、第2の受信アンテナAR0,AR1に到達する。
第1の受信機REC0は、アンテナAR0で受信した受信信号y0と他の受信アンテナAR1が受信した受信信号y1を用いて、第1の送信機TRX0より送信された信号が+1である事後確率と−1である事後確率の差に基づいて該第1の送信機TRX0より送信されたビット信号の確率を演算し、該演算された確率に基づいて送信機TRX0より送信したビット信号を判定する。同様に、第2の受信機REC1は、アンテナAR1で受信した受信信号y1と他の受信アンテナAR0が受信した受信信号y0を用いて、第2送信機TRXより送信された信号が+1である事後確率と−1である事後確率の差に基づいて該第2の送信機TRX1より送信されたビット信号の確率を演算し、該演算された確率に基づいて送信機TRX1より送信したビット信号を判定する。
無線受信機RECは図6に示すように、2つの受信アンテナAR0,AR1、2つの受信機REC0,REC1を備えている。
第1の受信機REC0は、受信部RV0と信号処理部PR0を備え、受信部RV0は第1受信アンテナAR0の受信信号にデータ変調・D/A変換・直交変調・周波数アップコンバートなどの処理を施し、得られた信号y0を信号処理部PR0と第2の受信機REC1の信号処理部PR1に入力する。信号処理部PR0は、アンテナAR0で受信した受信信号y0と他の受信アンテナAR1が受信した受信信号y1を用いて、第1送信機TRX0より送信された信号が+1である事後確率と−1である事後確率の差に基づいて送信信号の確率を演算し、該確率に基づいて送信機TRX0より送信した信号を判定する。
送信機がQPSK変調して送信する場合、信号処理部PR0は、第1送信機TRX0が送信した複素信号の実数部、虚数部毎に確率をそれぞれ演算し、該確率に基づいて送信機TRX0が送信した複素信号の実数部、虚数部を判定し、判定結果Re(D0),Im(D0)を出力する。
第2の受信機REC1は、受信部RV1と信号処理部PR1を備え、受信部RV1は第2受信アンテナAR1の受信信号にデータ変調・D/A変換・直交変調・周波数アップコンバートなどの処理を施し、得られた信号y1を信号処理部PR1と第1の受信機REC0の信号処理部PR0に入力する。信号処理部PR1は、アンテナAR1で受信した受信信号y1と他の受信アンテナAR0が受信した受信信号y0を用いて、第2送信機TRX1より送信された信号が+1である事後確率と−1である事後確率の差に基づいて送信信号の確率を演算し、該確率に基づいて送信機TRX1より送信した信号を判定する。
送信機がQPSK変調して送信する場合、信号処理部PR1は、第2送信機TRX1が送信した複素信号の実数部、虚数部毎に確率をそれぞれ演算し、該確率に基づいて送信機TRX1が送信した複素信号の実数部、虚数部を判定し、判定結果Re(D1),Im(D1)を出力する。
第1、第2データストリームを構成する情報シンボルDi (i=0,1)は実数部Re(Di)と虚数部Im(Di)を有している。従って、Di=(dRe,dIm)であり、dRe=Re(Di),dIm=Im(Di)である。情報シンボルDiはQPSKの場合、4つの可能な信号Sj *(t) (j=0,1,2,3)の内の1つである。信号Sj *(t)におけるjの番号は、表1に示すようにデータビットdRe=Re(Di),dIm=Im(Di)のペアに依存している。
送信される信号のために新しい表記Sij *(t)を導入する。このSij *(t)におけるインデックスiは送信機の番号(0,1)を示し、インデックスjは第i送信機により送信された表1の情報シンボルSj *(t) (j=0,1,2,3)を示す。
各受信機REC0,REC1の入力には、第1、第2送信機TRX1,TRX2の送信情報シンボルDi (0,1)の組合わせにより16個の可能な信号がある。表2は第1受信機REC0の入力における全可能な信号を示し、表3は第2受信機REC1の入力における全可能な信号を示している。
表2から第1受信機REC0が信号Sj(j=0,1,…,15)を受信する事後確率は、ベイの混合ルール(Bayes' mixed rule)により次式
・k0は正規化因子、
・j=0,1,…,15、
・y0(t)は信号系列とスペクトルパワー強度N0を有する白色ガウスノイズn(t)との合成信号(y0(t) =Sj+n(t))、
・Pi(Sj/y0 (t))は第i受信機において信号Sj(t)を受信する事後確率(受信信号y0 (t)がSj(t)である確率)、
・Pi(dRe/y0 (t))は第i受信機においてdReを受信する事後確率(受信信号y0 (t)がdReである確率)、
・Pa(Sj)は送受信信号がSj(t)である事前確率、
・P(y0 (t)/ Sj)は条件付き確率であり、受信語がy(t)であった時、送られた符号語がSjであったという確率、
・P(y0 (t))はy0 (t)を受信する確率
である。
送受信信号がSj(t)である事前確率Pa(Sj)が全信号について等しいと仮定すれば、(10)、(11)式は次式
第2の表記は
図9の信号処理部PR0は上記(33)、(34)の表記及び(32)式の非線形関数を考慮して作成されており、ブロック7,8において7a〜7d,8a〜8eは図7の所定のエネルギー差を有するリミッターを示している。
ブロック7は(30)式の右辺第2項(L1−L2+L3+L4)を計算し、ブロック8は(30)式の右辺第3〜第4項を計算し、加算器9は
lnP0(I)に基づいて第1シンボルD0の実数部が+1であるか、−1であるかを判定して、判定結果dRe=Re(D0)を出力する。
第2シンボルD1の実数部dRe=Re(D1)の判定は、第1シンボルD0の実数部の判定と同様に行なうことができる。ただし、図9におけるS0〜S3として次式を使用する。
受信ビットdIm=+1の確率P(dIm=+1)、受信ビットdIm=−1の確率P(dIm=−1)は表2、表3からそれぞれ次式で表現できる
第2の表記は
図11の信号処理部PR0は上記(42)、(43)の表記及び(32)式の非線形関数を考慮して作成されており、ブロック17,18において17a〜17d,18a〜18eは図7の所定のエネルギー差を有するリミッターを示している。
ブロック17は(40)式の右辺第2項(L1−L2+L3+L4)を計算し、ブロック18は(40)式の右辺第3〜第4項を計算し、加算器19は
第2シンボルD1の虚数部dIm=Im(D1)の判定は、第1シンボルD0の虚数部の判定と同様に行なうことができる。ただし、図11におけるS0〜S3として次式を使用する。
以上、QPSK送信する場合について説明したが、BPSK送信する場合、シンボルは実数部のみであり、虚数部を判定する回路が不要となる。すなわち、Di=(dRe,dIm)は実数部のみとなり、dRe=Re(Di)、dIm=0となる。また、以上の式において、Im(・)の虚数項は全て0になる。
図12、図13は本発明のSSレシーバのBER特性であり、2Eb/Noに対するBER(Bit Error Rate)を示している。シミュレーションでは送信アンテナ、受信アンテナを共に2本とし、QPSK変調あるいは16QAM変調し、符号化することなく送信している。図12はQPSK変調した場合、図13は16QAM変調した場合を示しており、MLD法のBER特性に類似の特性が得られていることがわかる。
図12のシミュレーション結果によれば、本発明のSSレシーバのBER特性はMLD特性と比べてSNRのロスがない。また、図12、図13の結果から判るように、本発明のSSアルゴリズムはMLDと同等のBER特性を示し、かつ、QR-MLD法により得られる特性より+6dB特性が良くなっている。かくしてSSレシーバによれば、進んだ(advanced)信号処理技術により、QR-MLD法に比べて+6dBの優れた特性が得られ、かつ、次の解析より明らかなようにQR-MLD法と同等の複雑度を維持できる。
本発明のSSレシーバはターボレシーバに比べてパーフォーマンスが優れており、しかも、複雑度、処理時間において改善がなされている。特に、ターボレシーバに比べてSSレシーバの利点は、繰り返し推定演算する必要がないことである。ターボレシーバはベストのパーフォーマンスを得るためには2〜4回の繰り返しが必要である。
表4〜表6は、送信機でQPSK変調した場合の複素演算回数、実数演算回数を示すもので、表3はMLD受信機、表4はQR-MLD受信機、表5は本発明のSSレシーバの場合である。表中、上段は実際に必要とする複素演算数と実数演算数であり、下段は複素演算を実数演算に置き換えたときのトータルの実数演算数である。ただし、1回の複素乗算は、次式
で計算される値である。
ここでは最適化されていないSSレシーバを仮定しており、幾つかのSSレシーバの複雑度を軽減する可能性があり、実数加算数を400−600程度にする可能性があり、今後の課題である。
また、確率演算部を、振幅リミッターとしての伝達関数を有する複数の非線形処理回路と、複数の非線形処理回路の出力を合成する合成回路とで構成しているため、SSレシーバを簡単にこうせいできる。
(22)、(24)、(26)、(28)式より、(15)式のデシジョンルール式の線形部分は(48)式で表わせる。
1)1次差分
1)1次差分
以上より、(22)式の右辺第3項の非線形要素から(28)式の右辺第3項の非線形要素を減算する式は次式で与えられる。
次に、f=[ f1,f2, f3, f4]について説明する。
(17)式における非線形部分
AR0,AR1 受信アンテナ
RV0,RV1 受信部
PR0,PR1 信号処理部
Claims (1)
- 複数の送信機より各送信機に対応する送信アンテナから送信され、それぞれ異なる伝搬特性を有する複数の伝搬路を介して入力する信号を受信する複数の受信アンテナを備えた無線受信装置において、
該複数の受信アンテナのそれぞれに対応して受信機を備え、各受信機は、
自分に接続された受信アンテナが受信した受信信号を出力する受信部と、
該受信信号と、他の受信機の受信部が他の受信アンテナより受信して出力する受信信号とを入力され、これら受信信号を用いて、所定の送信機より送信された信号が”1”であるか”0”であるかを判定するためのデシジョンルールを規定する式の演算を行なう演算部と、
該式の演算結果に基づいて前記送信機より送信した信号を判定する判定部、
を備え、
前記デシジョンルールに従った演算は、前記所定の送信機より送信された信号が+1である事後確率と該送信機より送信された信号が−1である事後確率の差を、前記各受信信号を用いて行なう演算であり、前記演算部は該差を演算し、前記判定部は該差の正負に基づいて前記送信機より送信した信号を判定する、
ことを特徴とする無線受信装置。
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