JP5063476B2 - Mimo受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル信号の無線伝送技術に係り、特に、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナを用いる多入力多出力(以下、「MIMO(Multiple Input Multiple Output)」という。)伝搬環境の無線デジタル信号伝送において利用する復調技術に関し、特に、連続的に発生する誤り(バースト誤り)等の影響を避けるためのインタリーブ技術におけるデインタリーブ処理に関する。
一般に、ニュース映像やイベントの実況映像等の番組素材を、取材現場から放送スタジオまたは中継局へ伝送するためには、無線による映像信号伝送システムを用いることが有効である。例えば、FPU(Field Pick−up Unit)装置、ワイヤレスカメラ等を用いることにより、番組素材の映像信号が伝送される。
その中でも、ハイビジョンテレビ信号を低遅延かつ高い回線信頼性で無線伝送するワイヤレスカメラを実現するために、新しい無線伝送システムの開発が注目されている。MIMO−OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)伝送方式を用いたMIMO通信システムは、その新しい無線伝送システムの一つであり、複数の送受信アンテナを用いて、同一周波数上で複数のOFDM信号を伝送する。このMIMO通信システムによれば、空間分割多重伝送を実現することができる。
図1は、MIMO通信システムの構成例を示す図である。このMIMO通信システムは、2本の送信アンテナ101を備えた送信装置100と、4本の受信アンテナ201を備えた受信装置200とにより構成した例であり、送信アンテナ101と受信アンテナ201との間にはMIMO伝搬路が形成されている。送信装置100は、例えば自由に移動することが可能な端末装置であり、2系統の異なるデータ信号を2本の送信アンテナ101の各々に割り当てて、同一の周波数上または周波数帯が重なる状態の電波により、各々該当する送信アンテナ101からOFDM信号を出力する。これにより、それぞれのOFDM信号は4つの伝搬路を経て送信される。受信装置200は、例えば基地局装置であり、受信した4系統の信号を用いて、伝搬路毎の伝達関数を頼りにして、送信装置100から送信された2系統の異なるデータ信号を復調する(例えば、特許文献1を参照)。
ここで、受信装置200は、データ信号を復調する際に、送信アンテナ101と受信アンテナ201との間の伝搬路を推定する。例えば、送信装置100が、パイロット信号を周波数軸上に所定の間隔で配置すると共に、時間軸上に連続して配置し、かつ、パイロット信号に対して送信アンテナ101毎に異なる直交符号を割り当ててOFDM信号を出力し、受信装置200が、そのパイロット信号に基づいて伝搬路を推定する(例えば、特許文献2を参照)。この手法によれば、伝搬路の環境が高速に変動する場合であっても、伝搬路を高精度に推定することができる。
特開2006−345500号公報 特開2005−124125号公報
前述したように、ハイビジョンテレビ信号を低遅延かつ高い回線信頼性で無線伝送するワイヤレスカメラを実現するためには、MIMO−OFDM伝送方式によるMIMO通信システムが用いられる。このワイヤレスカメラにおいて、特に、途切れないハイビジョンテレビ信号の映像伝送を実現するためには、復調方式として、同一周波数上で混信して伝送される複数のOFDM信号を、高精度に分離する信号分離方式が必要となる。一般に、MIMO通信システムの受信装置200において、複数のOFDM信号を高精度に分離するためには、MIMO復調のための多大な演算量が必要となり、MIMO復調処理の負荷が高くなってしまう。
この課題を解決するために、本特許出願と同一の出願人によりなされた、本特許出願の出願時には未公開の特許出願がある(特願2007−192126号公報)。具体的には、図1において、MIMO通信システムの受信装置200が、受信データより求めた復調点と送信データの変調候補点との間の誤差距離に基づいてメトリックを算出し、このメトリックをトレリスマップに代入し、ビタビ復号を行う。この場合、MIMO復調において誤差距離を演算する際に、最尤推定方式にて行う誤差距離演算とビタビ復号にて行う誤差距離演算とを統一化して誤差距離演算を1回で済むようにし、MIMO復調処理の負荷の低減を図るようにしている。
一方、連続的に発生する誤り(バースト誤り)等の影響を避けるために、インタリーブ技術が用いられる。一般に、インタリーブ技術として、伝送データをビット方向に分散させるビットインタリーブ、周波数軸方向に分散させる周波数インタリーブ、及び、時間軸方向に分散させる時間インタリーブが知られている。図1に示したMIMO通信システムでは、送信装置100が、伝送データに対し、ビットインタリーブ、周波数インタリーブ及び時間インタリーブの各処理をこの順番に行い、受信装置200が、伝送データに対応する復号データに対し、時間インタリーブの逆の処理を行う時間デインタリーブ、周波数インタリーブの逆の処理を行う周波数デインタリーブ、及び、ビットインタリーブの逆の処理を行うビットデインタリーブの各処理をこの順番に行う。インタリーブ技術は既知であるので、ここでは説明を省略する。詳細については、電波産業会(Association of Radio Industries and Businesses)で定められるテレビ放送番組素材伝送用の無線素材伝送システムの規格(ARIB STD−B33)を参照されたい。
しかしながら、このようなインタリーブ技術は、受信データより求めた復調点と送信前の送信データの変調候補点との間の誤差距離に基づいてメトリックを算出し、トレリスマップを生成してビタビ復号を行う、前述した受信装置200にはそのまま適用することができない。この受信装置200は、受信信号をもとに復調した復調信号に対してデインタリーブを行うのではなく、受信信号の復調結果と送信前の送信信号の変調候補点との間の誤差距離に対してデインタリーブを行う必要があり、デインタリーブを行う信号の種類等が異なるからである。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、MIMO通信システムにおいて、受信データと送信前の送信データの変調候補点との間の誤差距離を用いてメトリックを算出し、ビタビ復号を行う場合に、この誤差距離に対してデインタリーブを行うことが可能な受信装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、複数の送信アンテナを備えた送信装置と複数の受信アンテナを備えた受信装置により構成されたMIMO通信システムに用いる前記受信装置において、前記複数の送信アンテナからの送信信号毎に、前記送信信号と、前記送信アンテナ及び受信アンテナ間の伝送路を推定して復調を行うことにより得られた復調信号との間の誤差距離を算出し、前記送信装置に用いられる変調方式におけるコンスタレーション上の各信号点について、送信信号がとり得る値におけるビット毎に、複数の誤差距離を合成して求められる合成誤差距離を出力する誤差距離合成部と、前記誤差距離合成部により出力された、送信信号がとり得る値におけるビット毎の複数の合成誤差距離のうち、前記ビット毎に最小となる誤差距離を抽出し、前記送信装置にて行われるインタリーブに関する情報に基づいて、前記抽出した誤差距離に対してデインタリーブの処理を行うための切り替えを行い、前記送信信号がとり得る値毎に、前記ビット毎の誤差距離を出力する誤差距離抽出部と、前記誤差距離抽出部により出力された、送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離に対し、デインタリーブの処理を行うデインタリーブ部と、前記デインタリーブ部によりデインタリーブされた、送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離をブランチメトリックとしてトレリスマップに代入し、ビタビ復号を行うビタビ復号部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の受信装置において、前記誤差距離抽出部が、送信信号がとり得る値におけるビット毎の複数の誤差距離のうち、前記ビット毎に最小となる誤差距離を選択する誤差距離選択部と、前記送信装置にて行われるインタリーブに関する情報が記憶された情報記憶部と、前記情報記憶部により記憶されたインタリーブに関する情報に基づいて、前記デインタリーブ部によってデインタリーブの処理を行うために必要な形式の信号を生成するために、前記誤差距離選択部により選択された、送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離を切り替え、前記送信信号がとり得る値毎に、前記ビット毎の誤差距離を出力する切替部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の受信装置において、前記誤差距離抽出部の切替部が、前記送信信号がとり得る値毎に、前記ビット毎の誤差距離を複数ビットの誤差距離によるシリアル信号として出力する、ことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の受信装置において、前記送信装置が16QAMの変調方式を用いた場合に、前記誤差距離抽出部の切替部が、前記送信信号がとり得る値毎に、1ビット目から4ビット目までの誤差距離をシリアル信号として出力する、ことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項2に記載の受信装置において、前記誤差距離抽出部の切替部が、前記送信信号がとり得る値毎に、前記ビット毎の誤差距離を複数ビットの誤差距離によるパラレル信号として出力する、ことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の受信装置において、前記送信装置が16QAMの変調方式を用いた場合に、前記誤差距離抽出部の切替部が、前記送信信号がとり得る値毎に、1ビット目から4ビット目までの誤差距離を各ビットに分離したパラレル信号として出力する、ことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1から6までのいずれか一項に記載の受信装置において、前記デインタリーブ部が、前記誤差距離抽出部により抽出された、送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離に対し、時間デインタリーブ、周波数デインタリーブ及びビットデインタリーブの処理を行う、ことを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項3または4に記載の受信装置において、前記デインタリーブ部が、前記誤差距離抽出部の切替部により出力された、前記送信信号がとり得る値毎の複数ビットの誤差距離によるシリアル信号に対し、予め設定された時間分遅延させる時間デインタリーブ部と、前記時間デインタリーブされた、前記送信信号がとり得る値毎の複数ビットの誤差距離によるシリアル信号に対し、キャリア単位に入れ替えを行う周波数デインタリーブ部と、前記周波数デインタリーブされた、前記送信信号がとり得る値毎の複数ビットの誤差距離によるシリアル信号に対し、シリアルパラレル変換を施し、予め設定されたビット長分遅延させ、パラレルシリアル変換を施すビットデインタリーブ部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項5または6に記載の受信装置において、前記デインタリーブ部が、前記誤差距離抽出部の切替部により出力された、前記送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離によるパラレル信号に対し、予め設定されたビット長分遅延させ、予め設定された時間分遅延させる時間デインタリーブ部と、前記時間デインタリーブされた、前記送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離によるパラレル信号に対し、キャリア単位に入れ替えを行う周波数デインタリーブ部と、前記周波数デインタリーブされた、前記送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離によるパラレル信号に対し、予め設定されたビット長分遅延させるビットデインタリーブ部と、を備えたことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、MIMO通信システムにおいて、受信信号より復調した復調結果と送信前の送信信号の変調候補点との間の誤差距離を用いてメトリックを算出し、ビタビ復号を行う場合に、この誤差距離に対してデインタリーブを行う受信装置を実現することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明は、図1に示したMIMO通信システムの構成例において、受信装置200が、受信データと送信データの変調候補点との間の誤差距離に対してデインタリーブを行うMIMO復調処理に特徴がある。このMIMO通信システムは、例えば、ミリ波モバイルカメラ等により構成されるワイヤレスカメラシステムに適用することができる。
〔送信装置〕
まず、図1に示したMIMO通信システムにおける送信装置100について説明する。図2は、送信装置100の構成例を示すブロック図である。この送信装置100は、符号化部110、マッピング部120、フレーム構成部130、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部140、GI(Guard Interval)信号付加部150、直交変調部160、ミキサ170、局部発振器171及び送信アンテナ101を備えている。マッピング部120から後段の送信アンテナ101までは2系統で構成されている。
符号化部110は、例えば送信装置100において撮影した映像信号を入力し、エネルギー拡散、誤り訂正符号化及びインタリーブ等の符号化を行い、2つの異なる信号に分離する。マッピング部120は、符号化部110により符号化された信号を入力し、QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)等のキャリア変調のコンスタレーション配置上にマッピングする。フレーム構成部130は、マッピング部120によりキャリア変調へのマッピングが施された信号を入力し、この信号をデータ信号として、復調基準となる直交符号化されたパイロット信号等を付加すると共に、予め設定された周波数に配置してフレームを構成し、OFDM信号として出力する。
IFFT部140は、フレーム構成部130によりフレーム構成されたOFDM信号を入力し、IFFT(逆高速フーリエ変換)を施し、周波数軸データから時間軸データに変換する。GI信号付加部150は、IFFT部140により時間軸データに変換されたOFDM信号を入力し、このOFDM信号にGI信号を付加する。直交変調部160は、GI信号付加部150によりGI信号が付加されたOFDM信号を入力し、ここまで実数と虚数の2つずつの組合せ信号(複素数)として処理されてきたOFDM信号を同相信号と直交信号に載せて直交化する直交変調を行う。ミキサ170は、直交変調部160により直交化されたOFDM信号を入力し、局部発振器171からの信号を用いてIF(Intermediate Frequency)から所要の周波数帯のRF(Radio Frequency)への周波数変換を行う。2系統のマッピング部120からミキサ170までは、それぞれ同一の処理を行い、ミキサ170により出力されたOFDM信号は、送信信号として送信アンテナ101からそれぞれ送信される。
図3は、図2に示した送信装置100における符号化部110の構成例を示す図である。この符号化部110は、エネルギー拡散部111、外符号符号化部112、外インタリーブ部113、内符号符号化部114、ビットインタリーブ部115、周波数インタリーブ部116及び時間インタリーブ部117を備えている。ビットインタリーブ部115、周波数インタリーブ部116及び時間インタリーブ部117は2系統で構成される。
エネルギー拡散部111は、映像信号を入力し、データフレーム同期が施された映像信号のデータをエネルギー拡散する。外符号符号化部112は、エネルギー拡散部111によりエネルギー拡散されたデータ信号を入力し、リードソロモン符号の符号化を行う。外インタリーブ部113は、外符号符号化部112により符号化されたデータ信号を入力し、畳み込みのインタリーブを行う。内符号符号化部114は、外インタリーブ部113によりインタリーブされたデータ信号を入力し、符号化率1/2の畳み込み符号化を行い、2系統の信号を出力する。
ビットインタリーブ部115は、内符号符号化部114により符号化された信号を入力し、ビットインタリーブの処理を行う。ここで、ビットインタリーブとは、送信するデータをビット単位に入れ替え、キャリアの誤りを分散させるものである。以下に説明するビットインタリーブは、ARIB STD−B33の規格に準じており、OFDM信号に施す処理を例にしたものである。周波数インタリーブ及び時間インタリーブについても同様である。
図4は、ビットインタリーブ部115の構成例を示す図である。このビットインタリーブ部115は、16QAMに変調されるOFDM信号におけるビットインタリーブを行う機能を有しており、シリアルパラレル変換部1151、ビット遅延部1152及びパラレルシリアル変換部1153を備えている。ビット遅延部1152は、40ビットの遅延を行う遅延部と、80ビットの遅延を行う遅延部と、120ビットの遅延を行う遅延部とを備えている。
シリアルパラレル変換部1151は、内符号符号化部114から、「0」または「1」の2値信号で表わされるビットストリーム信号b,b,b,b,b,・・・を入力し、4ビット毎にシリアル信号からパラレル信号に変換する。シリアルパラレル変換部1151により変換された1ビット目のビットデータb,b等は、パラレルシリアル変換部1153に出力される。また、2ビット目のビットデータb,b等、3ビット目のビットデータb,b等、及び4ビット目のビットデータb,b等は、ビット遅延部1152に出力される。
ビット遅延部1152は、シリアルパラレル変換部1151から2ビット目のビットデータb,b等を入力し、40ビット分の遅延処理を行う。また、3ビット目のビットデータb,b等を入力し、80ビット分の遅延処理を行う。また、4ビット目のビットデータb,b等を入力し、120ビット分の遅延処理を行う。
パラレルシリアル変換部1153は、シリアルパラレル変換部1151から1ビット目のビットデータb,b等を、ビット遅延部1152から40ビット遅延した2ビット目のビットデータb,b等を、80ビット遅延した3ビット目のビットデータb,b等を、120ビット遅延した4ビット目のビットデータb,b等をそれぞれ入力し、4ビットのパラレル信号をシリアル信号に変換して出力する。
図3に戻って、周波数インタリーブ部116は、16QAMに変調されるOFDM信号における周波数インタリーブを行う機能を有しており、ビットインタリーブ部115によりビットインタリーブが行われた信号を入力し、周波数インタリーブの処理を行う。ここで、周波数インタリーブとは、送信するデータを周波数軸方向にキャリア単位に入れ替え、データを周波数軸上で分散させるものである。
図5は、周波数インタリーブ部116の構成例を示す図であり、擬似ランダム系列を生成する回路図である。周波数インタリーブの処理は、g(x)=x11+x+1の生成多項式を示す図5の回路(11個のシフトレジスタ1161及び加算部1162からなる構成)を用いて、周波数インタリーブ前のキャリア位置を周波数インタリーブ後のキャリア位置に変換することにより行われる。
図3に戻って、時間インタリーブ部117は、16QAMに変調されるOFDM信号における時間インタリーブを行う機能を有しており、周波数インタリーブ部116により周波数インタリーブされたキャリア毎の信号を入力し、時間インタリーブの処理を行う。ここで、時間インタリーブとは、送信するデータを時間方向にキャリア単位に入れ替え、データを時間軸上で分散させるものであり、ここでは畳み込みインタリーブが用いられる。
図6は、時間インタリーブ部117の構成例を示す図である。この時間インタリーブ部117は、I×mシンボル分の遅延処理を行う遅延部と、I×m〜I×mNc−1シンボル分の遅延処理を行うそれぞれの遅延部とを備えている。具体的には、キャリア#1の信号を入力し、I×mシンボル分の遅延処理を行う。また、同様に、キャリア#2〜#Ncの信号を入力し、I×m〜I×mNc−1シンボル分の遅延処理をキャリア単位にそれぞれ行う。そして、キャリア#1の信号は、1×mシンボル分遅延した信号として出力され、同様に、キャリア#2〜#Ncの信号は、それぞれI×m〜I×mNc−1シンボル分遅延した信号として出力される。時間インタリーブ長は、Iの値により決定される。図6において、1〜Ncはキャリア番号を、mはm=(i×5) mod Nc(i=0〜Nc−1)をそれぞれ示すものとする。
〔受信装置〕
次に、図1に示したMIMO通信システムにおける受信装置200について説明する。図7は、受信装置200の構成例を示すブロック図である。この受信装置200は、受信アンテナ201、ミキサ210、局部発振器211、直交復調部220、シンボル同期検出部230、GI信号除去部240、FFT部250、フレーム分離部260、伝搬路推定部270、MIMO復調部280及び復号部290を備えている。受信アンテナ201から後段のフレーム分離部260までは4系統で構成されている。
4本の受信アンテナ201は、2本の送信アンテナ101との間の伝搬路を経由して同一周波数上で混信したOFDM信号を受信する。ミキサ210は、受信したOFDM信号に対して、局部発振器211からの信号を用いてRFからIFへ周波数変換を行う。直交復調部220は、ミキサ210により周波数変換されたOFDM信号を入力し、直交復調を行って同相信号と直交信号に分離し、実数と虚数の2つずつの組合せ信号(複素数)とする。シンボル同期検出部230は、直交復調部220により直交復調されたOFDM信号を入力し、ガード相関を施し、OFDM信号のシンボルの先頭であるシンボルタイミングを検出する。
GI信号除去部240は、シンボル同期検出部230により検出されたシンボルタイミングに従って、OFDM信号からGI信号を除去する。FFT部250は、GI信号除去部240によりGI信号が除去されたOFDM信号を入力し、FFT(高速フーリエ変換)を施し、時間軸データから周波数軸データに変換する。フレーム分離部260は、FFT部250により周波数軸データに変換されたOFDM信号を入力し、このOFDM信号からデータ信号、パイロット信号等を分離し(フレーム分離し)、各信号を抽出する。4系統の受信アンテナ201からフレーム分離部260までは、各系統で同一の処理を行う。
伝搬路推定部270は、4系統のフレーム分離部260によりそれぞれ分離されたパイロット信号を入力し、各送信系統に割り当てられる直交符号を1ビットずつシンボル単位で乗算し、送信アンテナ101と受信アンテナ201との間の全ての伝搬路特性を推定し、伝搬路推定結果として出力する。
MIMO復調部280は、伝搬路推定部270により推定された伝搬路推定結果を入力し、4系統のフレーム分離部260により分離されたデータ信号をそれぞれ入力し、混信したデータ信号の分離及び復調を行う。復号部290は、MIMO復調部280により復調されたデータ信号を入力し、誤り訂正の復号及び外デインタリーブ等の復号を行う。このようにして、送信装置100における元の映像信号を求めることができる。
〔MIMO復調部〕
次に、図7に示したMIMO復調部280について説明する。図8は、本発明の実施形態による受信装置200におけるMIMO復調部280の構成例を示す図である。このMIMO復調部280は、伝搬路推定部270から伝搬路推定結果を、受信アンテナ201に対応する4系統のデータ信号をそれぞれ入力し、混信したデータ信号を送信アンテナ101に対応する2系統の信号x1,x2に分離して復調を行い、図3に示した送信装置100における符号化部110の内符号符号化部114の前段に相当するデータ信号(復号信号)を生成する。図8を参照して、MIMO復調部280は、QR分解部281、全変調候補点記録部282、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283、候補点x’1誤差距離演算部284、誤差距離合成部285、誤差距離抽出部286、デインタリーブ部287、メトリック配分部288及びビタビ復号部289を備えている。
QR分解部281は、伝搬路推定部270により推定された伝搬路推定結果(送信アンテナ101と受信アンテナ201との間の各伝搬路における推定結果)を入力し、QR分解を行い、行列Q及び行列Rを算出する。伝搬路推定結果である伝搬路行列Hを以下に示す。
Figure 0005063476

ここで、伝搬路行列Hの要素hijは、送信アンテナjから受信アンテナiへの伝搬路の周波数応答特性を示す。以下の式によりQR分解を行い、直交行列Q及び上三角行列Rを算出する。
H=Q・R (Q:直交行列,R:上三角行列) ・・・(2)
〔送信信号x2の誤差距離Δ2演算手法〕
x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283は、QR分解部281により算出された行列Q及び行列Rを入力し、送信信号x2を全候補点Sとみなしたときの送信信号x1の全候補点x’1を演算し、また、送信信号x2の復調信号と全候補点Sとの間の誤差距離Δ2を演算する。ここで、第1の送信アンテナ#1から送信される信号を送信信号x1とし、第2の送信アンテナ#2から送信される信号を送信信号x2とする。以下、送信信号x1の全候補点x’1及び送信信号x2の誤差距離Δ2の演算手法について説明する。
行列Qは直交行列であるから、送信信号Xと受信信号Yとの間の関係は以下の通りとなる。
Y=HX=(Q・R)X
Y={(Q・Q)・R}X=RX ・・・(3)
ここで、受信アンテナ#1〜#4で受信する受信信号をY=[y1,y2,y3,y4](Tは転置を表す。)とし、送信アンテナ#1,#2から送信される送信信号をX=[x1,x2]とする。
行列Rは上三角行列であるから、式(3)を以下の式で表すことができる。
Figure 0005063476

ここで、行列Rの要素は複素数である。x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283は、式(4)及び全変調候補点記録部282に記録された全変調候補点Sを用いて、送信信号x1の全候補点x’1及び送信信号x2の誤差距離Δ2を、以下の式により算出する。
Figure 0005063476

ここで、全変調候補点Sは、例えば16QAMの変調方式におけるコンスタレーションで示される全ての点のことをいう。図9は、テレビ番組素材伝送用の無線素材伝送システムの規格であるARIB STD−B33に準拠した場合の、16QAMで表される送信信号の配置を示す図である。このコンスタレーション配置は、図1に示したMIMO通信システムにおける16QAMの変調方式における送信信号x1,x2のとり得る配置を示している。
式(5)において、送信信号x1の全候補点x’1は、式(4)の送信信号x2に全変調候補点Sを代入して得られた16点の値である。また、送信信号x2の誤差距離Δ2は、式(4)により求められるx2の復調信号(=y’2/R22)と、送信信号x2の全変調候補点Sとの間における16点の距離の値となる。
〔送信信号x1の誤差距離Δ1演算手法〕
候補点x’1誤差距離演算部284は、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283により算出された送信信号x1の全候補点x’1を入力し、この送信信号x1の全候補点x’1と、この候補点x’1の表す4ビット信号(16QAM)の順序に従って各ビットで定められた基準点との間の誤差距離(送信信号x1の誤差距離Δ1)を算出する。具体的には、候補点x’1誤差距離演算部284は、送信信号x1の全候補点x’1を表す4ビット信号の各ビットの信号点と、“0”の値をとる場合及び“1”の値をとる場合のそれぞれに定めた基準点との誤差距離を、以下の式により算出する。但し、以下の式では、ARIB STD−B33において定義される受信信号の振幅Z(=√10)による除算は省略してある。
(A)送信信号x1の全候補点x’1を表す4ビット信号のうちの1ビット目の信号点と基準点との間の誤差距離
dist_x1_10=abs(abs(Re(x’1)-2)-1) (x1の1ビット目が”0”の場合)・・・(6)
dist_x1_11=abs(abs(Re(x’1)+2)-1) (x1の1ビット目が”1”の場合)・・・(7)
(B)送信信号x1の全候補点x’1を表す4ビット信号のうちの2ビット目の信号点と基準点との間の誤差距離
dist_x1_20=abs(abs(Im(x’1)-2)-1) (x1の2ビット目が”0”の場合)・・・(8)
dist_x1_21=abs(abs(Im(x’1)+2)-1) (x1の2ビット目が”1”の場合)・・・(9)
(C)送信信号x1の全候補点x’1を表す4ビット信号のうちの3ビット目の信号点と基準点との間の誤差距離
dist_x1_30=abs(abs(Re(x’1))-3) (x1の3ビット目が”0”の場合)・・・・(10)
dist_x1_31=abs(abs(Re(x’1))-1) (x1の3ビット目が”1”の場合)・・・・(11)
(D)送信信号x1の全候補点x’1を表す4ビット信号のうちの4ビット目の信号点と基準点との間の誤差距離
dist_x1_40=abs(abs(Im(x’1))-3) (x1の4ビット目が”0”の場合)・・・・(12)
dist_x1_41=abs(abs(Im(x’1))-1) (x1の4ビット目が”1”の場合)・・・・(13)
ここで、Reは実数部、Imは虚数部、absは絶対値をそれぞれ示し、各式において、それぞれ16個の誤差距離が算出される。
図10は、コンスタレーション配置において、16QAMで表される4ビット信号の分布を示す図である。ここで、横軸は実数(real)または同相成分を表し、縦軸は虚数(imag)または直交成分を表す。図10に示すように、x1_10は1ビット目が“0”のときの送信信号のコンスタレーションが配置される領域、x1_11は1ビット目が“1”のときの送信信号のコンスタレーションが配置される領域、x1_20は2ビット目が“0”のときの送信信号のコンスタレーションが配置される領域、x1_21は2ビット目が“1”のときの送信信号のコンスタレーションが配置される領域、x1_30は3ビット目が“0”のときの送信信号のコンスタレーションが配置される領域、x1_31は3ビット目が“1”のときの送信信号のコンスタレーションが配置される領域、x1_40は4ビット目が“0”のときの送信信号のコンスタレーションが配置される領域、x1_41は4ビット目が“1”のときの送信信号のコンスタレーションが配置される領域である。
送信信号x1の全候補点x’1を表す4ビット信号のうちの1ビット目について、それが“0”であるか“1”であるかは、送信信号x1の全候補点x’1における実数部の値が正であるか負であるかにより決定される。式(6)の誤差距離は、1ビット目の値が“0”である場合の値であり、その実数部が1または3であるから、基準点を(2+0j)として算出される。一方、式(7)の誤差距離は、1ビット目の値が“1” である場合の値であり、その実数部が−1または−3であるから、基準点を(−2+0j)として算出される。
また、送信信号x1の全候補点x’1を表す4ビット信号のうちの2ビット目について、それが“0”であるか“1”であるかは、送信信号x1の全候補点x’1における虚数部の値が正であるか負であるかにより決定される。式(8)の誤差距離は、2ビット目の値が“0”である場合の値であり、基準点を(0+2j)として算出される。一方、式(9)の誤差距離は、2ビット目の値が“1”である場合の値であり、基準点を(0−2j)として算出される。
また、送信信号x1の全候補点x’1を表す4ビット信号のうちの3ビット目について、式(10)の誤差距離は、3ビット目の値が“0”である場合の値であり、基準点を(3+0j)または(−3+0j)として算出される。一方、式(11)の誤差距離は、3ビット目の値が“1”である場合の値であり、基準点を(1+0j)または(−1+0j)として算出される。
また、送信信号x1の全候補点x’1を表す4ビット信号のうちの4ビット目について、式(12)の誤差距離は、4ビット目の値が“0”である場合の値であり、基準点を(0+3j)または(0−3j)として算出される。一方、式(13)の誤差距離は、4ビット目の値が“1”である場合の値であり、基準点を(0+1j)または(0−1j)として算出される誤差距離である。
〔合成誤差距離Δ12演算手法〕
図8に戻って、誤差距離合成部285は、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283により演算された送信信号x2の誤差距離Δ2(16個)を入力し、候補点x’1誤差距離演算部284により演算された送信信号x1の誤差距離Δ1(16×8=128個、式(6)〜(13)に該当)を入力し、送信信号x2の誤差距離Δ2(16個)と、それに対応する(その誤差の16個の信号点に対応する)送信信号x1の誤差距離Δ1(16個)とを足し合わせ、送信信号x1及び送信信号x2の合成誤差距離Δ12(16個)を、ビットの状態毎に以下のように算出する(算出結果は各式において16個の値が存在する。合計16×8=128個の値が存在する)。
ここで、x1の誤差距離Δ1については、x1 の16QAM(4ビットの信号)の1 点に対して、各ビットにそれぞれ対応する 誤差距離(式(6)〜(13))が存在する。よって、x1の16QAMの1点あたり16個×8(式(6)〜(13)の式数)=128個のx’1の誤差距離が存在する。しかし、送信信号x2の誤差距離Δ2 は、16QAMの1 点に対して求めた誤差距離なので、16個しか存在しない。合成誤差距離Δ12は、候補点x’1の各ビットの値に、これに対応する送信信号x2の誤差距離Δ2を加算して算出される。この場合、合成誤差距離Δ12は、候補点x’1の各ビットの値に、同じ値である送信信号x2の誤差距離Δ2を加算して算出される。また、以下に示す合成誤差距離Δ12の式(14)〜(21)は、それぞれ16個の値が存在する。
(A)1ビット目の合成誤差距離
Δ12_x1_10=dist_x1_10+Δ2 ・・・(14)
Δ12_x1_11=dist_x1_11+Δ2 ・・・(15)
(B)2ビット目の合成誤差距離
Δ12_x1_20=dist_x1_20+Δ2 ・・・(16)
Δ12_x1_21=dist_x1_21+Δ2 ・・・(17)
(C)3ビット目の合成誤差距離
Δ12_x1_30=dist_x1_30+Δ2 ・・・(18)
Δ12_x1_31=dist_x1_31+Δ2 ・・・(19)
(D)4ビット目の合成誤差距離
Δ12_x1_40=dist_x1_40+Δ2 ・・・(20)
Δ12_x1_41=dist_x1_41+Δ2 ・・・(21)
〔合成誤差距離抽出手法〕
誤差距離抽出部286は、誤差距離合成部285により合成された合成誤差距離Δ12(16個×8式=128個)を入力し、キャリア毎に、(x1,x2)=(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)の4つのパターンの1ビット目から4ビット目までの誤差距離(後述する図11において、“00”誤差距離(1ビット目〜4ビット目)、“01”誤差距離(1ビット目〜4ビット目)、“10”誤差距離(1ビット目〜4ビット目)及び“11”誤差距離(1ビット目〜4ビット目))を抽出し、出力する。
図11は、図8に示した誤差距離抽出部286の構成例を示す図である。この誤差距離抽出部286は、誤差距離選択部2861、切替部2862及びOFDM情報記録部2863を備えている。誤差距離選択部2861は、誤差距離合成部285から合成誤差距離Δ12を入力し、式(14)〜(21)が示す合成誤差距離Δ12の中から、後段のビタビ復号部289にて用いる合成誤差距離(“00”誤差距離(1ビット目〜4ビット目)、“01”誤差距離(1ビット目〜4ビット目)、“10”誤差距離(1ビット目〜4ビット目)及び“11”誤差距離(1ビット目〜4ビット目))を選択する。誤差距離選択部2861による合成誤差距離選択手法の詳細については後述する。
OFDM情報記録部2863には、送信装置100における符号化部110のビットインタリーブ部115、周波数インタリーブ部116及び時間インタリーブ部117の種類、インタリーブ長等のインタリーブに関する情報が予め記憶されている。
切替部2862は、誤差距離選択部2861により選択された合成誤差距離(“00”誤差距離(1ビット目〜4ビット目)、“01”誤差距離(1ビット目〜4ビット目)、“10”誤差距離(1ビット目〜4ビット目)及び“11”誤差距離(1ビット目〜4ビット目))を入力し、OFDM情報記録部2863からインタリーブに関する情報を入力し、このインタリーブに関する情報に適合した形式で、入力した合成誤差距離を分配し、キャリア毎の合成誤差距離として出力する。図11の構成例では、入力した合成誤差距離を、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎に、1ビット目から4ビット目までの順序に並び替えを行い、キャリア毎かつ送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎に、この順序でシリアルなビットデータとして出力する。このような順序で合成誤差距離を出力することにより、後段のデインタリーブ部287において各種デインタリーブを行った後に、後段のメトリック配分部288において配分するメトリックを後段のビタビ復号部289において用いることができ、復号データを生成することが可能となる。
〔第1の合成誤差距離抽出手法〕
以下に、誤差距離選択部2861による第1の合成誤差距離選択手法について詳細に説明する。図12は、図9に示した16QAMで表わされる送信信号の全候補点の各プロット点に、番号を割り当てた図である。図13は、16QAMで表される4ビット信号における候補点の選択手法について説明する図である。
1ビット目の合成誤差距離を選択する手法について説明する。まず、送信信号x1の候補点x’1及び送信信号x2の候補点x’2がとり得るパターンが(x1,x2)=(0,0)の場合について説明する。誤差距離選択部2861は、送信信号x1の候補点x’1における式(14)に示す1ビット目が“0”のときの合成誤差距離群(16個の合成誤差距離)を選択する。そして、この合成誤差距離群(16個の合成誤差距離)の中から、送信信号x2の候補点x’2の1ビット目が“0”をとる場合の最も確からしい8個の合成誤差距離を選択する。この8個の合成誤差距離は、送信信号x2の候補点x’2の実数が正となる範囲における距離であり、図13において、1ビット目の座標上で1番から8番までに対応する合成誤差距離が該当する。そして、この8個の合成誤差距離の中から最小となるものを選択する。このようにして選択された合成誤差距離は、送信信号“00”誤差距離(1ビット目)として出力される。
また、送信信号x1の候補点x’1及び送信信号x2の候補点x’2がとり得るパターン(x1,x2)=(0,1)の場合について説明する。誤差距離選択部2861は、送信信号x1の候補点x’1における(14)式に示す1ビット目が“0”のときの合成誤差距離群(16個の合成誤差距離)を選択する。そして、この合成誤差距離群(16個の合成誤差距離)の中から、送信信号x2の候補点x’2の1ビット目が“1”をとる場合の最も確からしい8個の合成誤差距離を選択する。この8個の合成誤差距離は、送信信号x2の候補点x’2の実数が負となる範囲における距離であり、図13において、1ビット目の座標上で9番から16番までの信号点に対応する合成誤差距離が該当する。そして、この8個の合成誤差距離の中から最小となるものを選択する。このようにして選択された合成誤差距離は、送信信号“01”誤差距離(1ビット目)として出力される。
また、送信信号x1の候補点x’1及び送信信号x2の候補点x’2がとり得るパターン(x1,x2)=(1,0)の場合について説明する。誤差距離選択部2861は、送信信号x1の候補点x’1における(15)式に示す1ビット目が“1”のときの合成誤差距離群(16個の合成誤差距離)を選択する。そして、この合成誤差距離群(16個の合成誤差距離)の中から、送信信号x2の候補点x’2の1ビット目が“0”をとる場合の最も確からしい8個の合成誤差距離を選択する。この8個の合成誤差距離は、送信信号x2の候補点x’2の実数が正となる範囲における距離であり、図13において、1ビット目の座標上で1番から8番までの信号点に対応する合成誤差距離が該当する。そして、この8個の合成誤差距離の中から、最小となるものを選択する。このようにして選択された合成誤差距離は、送信信号“10”誤差距離(1ビット目)として出力される。
また、送信信号x1の候補点x’1及び送信信号x2の候補点x’2がとり得る1ビット目の値が(x1,x2)=(1,1)の場合について説明する。誤差距離選択部2861は、送信信号x1の候補点x’1における(15)式に示す1ビット目が“1”のときの合成誤差距離群(16個の合成誤差距離)を選択する。そして、この合成誤差距離群(16個の合成誤差距離)の中から、送信信号x2の候補点x’2の1ビット目が“1”をとる場合の最も確からしい8個の合成誤差距離を選択する。この8個の合成誤差距離は、送信信号x2の候補点x’2の実数が負となる範囲における距離であり、図13において、1ビット目の座標上で9番から16番までの信号点に対応する合成誤差距離が該当する。そして、この8個の合成誤差距離の中から最小となるものを選択する。このようにして選択された合成誤差距離は、送信信号“11”誤差距離(1ビット目)として出力される。
同様に、誤差距離選択部2861は、2〜4ビット目のそれぞれにおいて、送信信号x1の候補点x’1及び送信信号x2の候補点x’2がとり得るパターン(x1,x2)=(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)について、該当する合成誤差距離群を選択し、その中から最小値をとる合成誤差距離を選択し、それを送信信号“00”,“01”,“10”,“11” の誤差距離(2ビット目〜4ビット目)として出力する。
〔第2の合成誤差距離選択手法〕
次に、誤差距離選択部2861による第2の合成誤差距離選択手法について詳細に説明する。前述した第1の合成距離選択手法では、送信信号x1の全候補点x’1(16個)及び送信信号x2の誤差距離Δ2(16個)により、合成誤差距離を選択するようにした。これに対し、第2の合成誤差距離選択手法では、16個の全ての候補点について誤差計算を行うのではなく、16個のうちの5個の候補点について誤差計算を行うことにより、演算量をさらに削減する。つまり、復調処理の負荷を一層低減するために、送信信号x1の5個の候補点及び送信信号x2の5個の誤差距離により、誤差距離選択部2861において合成誤差距離を選択する。つまり、第1の合成誤差距離選択手法では、誤差距離選択部2861は、式(14)〜(21)で表わされる合成誤差距離Δ12を、1式あたり16個のデータとして入力して選択処理を行うようにしたが、第2の合成誤差距離選択手法では、式(14)〜(21)で表わされる合成誤差距離Δ12を、1式あたり1個のデータとして入力して選択処理を行う。
この場合、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283は、QR分解部281により算出された行列Q及び行列Rを入力し、まず、式(4)により求められるx2(=y’2/R22)と、送信信号x2の全変調候補点Sとの間における誤差距離Δ2を演算し、この送信信号x2の誤差距離Δ2(16点の誤差距離)のうちの最も小さい誤差距離における候補点を選択し、これを送信信号x2の復調点とする。また、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283は、送信信号x2の復調点について、送信信号x2の4ビット信号のうちの各ビットが異なるパターンとなる信号点を抽出し、この4個に復調点を含めた5個の信号点を候補点Sとして、前述した式(5)により、送信信号x1の候補点x’1(5個)を算出する。後述するように、例えば、送信信号x2の復調点が[0,0,1,0]の場合、候補点として[0,0,1,0][1,0,1,0][0,1,1,0][0,0,0,0][0,0,1,1]が抽出される。
図14は、送信信号x2の誤差距離Δ2のうち、最も小さい誤差距離の候補点を示す図である。ここでは、最も小さい誤差距離の候補点を[0,0,1,0]とする。図15は、各ビットにおける候補点の抽出手法について説明する図である。図15において、送信信号x2の復調点が[0,0,1,0]の場合、候補点として[0,0,1,0][1,0,1,0][0,1,1,0][0,0,0,0][0,0,1,1]が抽出される。
例えば、送信信号x2の1ビット目の値が“0”をとる場合、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283は、送信信号x2を[0,0,1,0] としたときに対応する送信信号x1の候補点x’1を式(5)により算出する。候補点x’1誤差距離演算部284は、この候補点x’1に対して、1ビット目が“0”及び“1”の基準点との誤差距離をそれぞれ求める(式(6)及び式(7))。誤差距離合成部285は、送信信号x2の値[0,0,1,0]に応じた誤差距離Δ2を選択し、この誤差距離Δ2と、候補点x’1の誤差距離Δ1とを加算して合成誤差距離を求める。
また、送信信号x2の1ビット目の値が“1”をとる場合、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283は、送信信号x2の候補点[1,0,1,0]を抽出し、このときに対応する送信信号x1の候補点x’1 を式(5)により算出する。候補点x’1誤差距離演算部284は、この候補点x’1 に対して、1ビット目が“0”及び“1”の基準点との誤差距離をそれぞれ求める(式(6)及び式(7))。誤差距離合成部285は、送信信号x2の候補点[1,0,1,0]に応じた誤差距離Δ2を選択し、この誤差距離Δ2と、候補点x’1の誤差距離Δ1とを加算して合成誤差距離を求める。
このように、誤差距離選択部2861は、1ビット目について式(14)(15)で表わされる合成誤差距離Δ12を、1式あたり1個のデータとして合成誤差距離を選択する。このようにして選択された合成誤差距離は、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”誤差距離(1ビット目)として出力される。
同様に、送信信号x2の2ビット目の値が“0”をとる場合、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283は、送信信号x2を[0,0,1,0]としたときに対応する送信信号x1の候補点x’1を式(5)により算出する。候補点x’1誤差距離演算部284は、この候補点x’1 に対して、2ビット目が“0”及び“1”の基準点との誤差距離を求める(式(8)及び式(9))。誤差距離合成部285は、送信信号x2の候補点[0,0,1,0]に応じた誤差距離Δ2を選択し、この誤差距離Δ2と、候補点x’1 の誤差距離Δ1とを加算して合成誤差距離を求める。
また、送信信号x2の2ビット目の値が“1”をとる場合、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283は、送信信号x2の候補点[0,1,1,0]を抽出し、このときに対応する送信信号x1の候補点x’1 を式(5)により算出する。候補点x’1誤差距離演算部284は、この候補点x’1に対して、2ビット目が“0”及び“1”の基準点との誤差距離を求める(式(8)及び式(9))。誤差距離合成部285は、送信信号x2の候補点[0,1,1,0]に応じた誤差距離Δ2を選択し、この誤差距離Δ2と候補点x’1 の誤差距離Δ1とを加算して合成誤差距離を求める。
このように、誤差距離選択部2861は、2ビット目について式(16)(17)で表わされる合成誤差距離Δ12を、1式あたり1個のデータとして合成誤差距離を選択する。このようにして選択された合成誤差距離は、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”誤差距離(2ビット目)として出力される。
同様に、送信信号x2の3ビット目の値が“0”の値をとる場合、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283は、送信信号x2を[0,0,0,0]としたときに対応する送信信号x1の候補点x’1を式(5)により算出する。候補点x’1誤差距離演算部284は、この候補点x’1 に対して、3ビット目が“0”及び“1”の基準点との誤差距離を求める(式(10)及び式(11))。誤差距離合成部285は、送信信号x2の候補点[0,0,0,0]に応じた誤差距離Δ2を選択し、この誤差距離Δ2と、候補点x’1 の誤差距離Δ1とを加算して合成誤差距離を求める。
また、送信信号x2の3ビット目の値が“1”をとる場合、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283は、送信信号x2の候補点[0,0,1,0]を抽出し、このときに対応する送信信号x1の候補点x’1 を式(5)により算出する。候補点x’1誤差距離演算部284は、この候補点x’1に対して、3ビット目が“0”及び“1”の基準点との誤差距離を求める(式(10)及び式(11))。誤差距離合成部285は、送信信号x2の候補点[0,0,1,0]に応じた誤差距離Δ2を選択し、この誤差距離Δ2と候補点x’1 の誤差距離Δ1とを加算して合成誤差距離を求める。
このように、誤差距離選択部2861は、3ビット目について式(18)(19)で表わされる合成誤差距離Δ12を、1式あたり1個のデータとして入力し、合成誤差距離を選択する。このようにして選択された合成誤差距離は、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”誤差距離(3ビット目)として出力される。
同様に、送信信号x2の4ビット目の値が“0”をとる場合、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283は、送信信号x2を[0,0,1,0]としたときに対応する送信信号x1の候補点x’1を式(5)により算出する。候補点x’1誤差距離演算部284は、この候補点x’1 に対して、4ビット目が“0”及び“1”の基準点との誤差距離を求める(式(12)及び式(13))。誤差距離合成部285は、送信信号x2の候補点[0,0,1,0]に応じた誤差距離Δ2を選択し、この誤差距離Δ2と、候補点x’1 の誤差距離Δ1とを加算して合成誤差距離を求める。
また、送信信号x2の4ビット目の値が“1”をとる場合、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283は、送信信号x2の候補点[0,0,1,1]を抽出し、このときに対応する送信信号x1の候補点x’1 を式(5)により算出する。候補点x’1誤差距離演算部284は、この候補点x’1に対して、4ビット目が“0”及び“1”の基準点との誤差距離を求める(式(12)及び式(13))。誤差距離合成部285は、送信信号x2の候補点[0,0,1,0]に応じた誤差距離Δ2を選択し、この誤差距離Δ2と候補点x’1 の誤差距離Δ1とを加算して合成誤差距離を求める。
このように、誤差距離選択部2861は、4ビット目について式(20)(21)で表わされる合成誤差距離Δ12を、1式あたり1個のデータとして合成誤差距離を選択する。このようにして選択された合成誤差距離は、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”誤差距離(4ビット目)として出力される。
以上のように、第2の合成誤差距離選択手法によれば、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283が、送信信号x2の各ビットの値が“0”及び“1”をとる場合について、それぞれ送信信号x1の候補点x’1を算出し、候補点x’1誤差距離演算部284が、候補点x’1に対して誤差距離を算出し、誤差距離合成部285が、第1の合成誤差距離選択手法よりも少ない個数の誤差距離に基づいて、同様に少ない個数の距離合成誤差距離を求めるようにした。すなわち、第2の合成誤差距離選択手法では、送信信号x2の復調点に対して、ビット毎に異なるパターンの送信信号x1の候補点x’1を選択し、この選択した候補点x’1に対してのみ誤差距離を演算し、合成誤差距離を算出し選択するようにした。これにより、第1の合成誤差距離選択手法に比べて、誤差距離の演算回数を減らすことができる。つまり、MIMO復調の演算量を一層削減し、復調処理の負荷を一層低減することができる。
図8に戻って、デインタリーブ部287は、誤差距離抽出部286からキャリア毎かつ送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎に、1ビット目から4ビット目までの順序で誤差信号を入力し、後述するデインタリーブ処理を行う。このデインタリーブの処理は、送信装置100における符号化部110のビットインタリーブ部115、周波数インタリーブ部116及び時間インタリーブ部117によるインタリーブ処理の逆の処理に相当する。
メトリック配分部288は、デインタリーブ部287によりデインタリーブされた、各キャリアにおける送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎の1ビット目から4ビット目までの誤差距離を入力し、これらの誤差距離を、ビタビ復号部289において軟判定ビタビ復号のために必要なメトリックとして、キャリア及びビットの順序で配分する。
ビタビ復号部289は、メトリック配分部288により配分されたメトリックを入力し、トレリスマップに、そのメトリックをブランチメトリックとして代入し、軟判定ビタビ復号を行ってデータ信号(復号信号)を出力する。
〔ビタビ復号〕
図20は、ビタビ復号部289の処理を説明する図である。図20において、矢印のパスに対応して表された(1)〜(16)は、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”における各ビットのブランチメトリックを示している。具体的には、(1)は、送信信号“00”の1ビット目のブランチメトリックを、(2)は、送信信号“01”の1ビット目のブランチメトリックを、(3)は、送信信号“10”の1ビット目のブランチメトリックを、(4)は、送信信号“11”の1ビット目のブランチメトリックを示している。また、(5)〜(8)は、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の2ビット目のブランチメトリックを、(9)〜(12)は、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の3ビット目のブランチメトリックを、(13)〜(16)は、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の4ビット目のブランチメトリックをそれぞれ示している。
つまり、ビタビ復号部289は、図20に示すように、入力したメトリックをトレリスマップに代入し、このトレリスマップからブランチメトリックで算出される経路毎の誤差距離の総和(パスメトリック)が最小となるパス(最小パス)を特定し、この最小パスに対応するデータ信号(最小パスが示すデータ信号またはトレリス遷移する状態の変化が示すデータ信号)を、ビタビ復号したデータ信号として出力する。尚、ブランチメトリック及びトレリスマップによるビタビ復号の手法については既知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
〔デインタリーブ/実施例1〕
次に、図8に示したデインタリーブ部287の実施例1について詳細に説明する。図16は、デインタリーブ部287の構成例を示す図である。このデインタリーブ部287は、時間デインタリーブ部2871、周波数デインタリーブ部2872及びビットデインタリーブ部2873を備えている。
ここで、MIMO復調部280において算出される誤差距離は、送信信号が取り得る全ての値に対して求められる。送信信号が2系統ある場合には、誤差距離は、送信信号が取り得る(x1,x2)=(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)の全てのパターンに対して存在する。また、誤差距離は、コンスタレーションの信号点におけるデータの各ビット(16QAMの場合は4ビット)に対しても存在するため、1シンボル1キャリアの信号に対して、合計16個の誤差距離が存在することになる。このため、軟判定ビタビ復号を行う場合のデインタリーブ処理は、硬判定ビタビ復号を行う場合のインタリーブ処理と異なり、1シンボル1キャリアの信号に対する16個の誤差距離を対象にしてまとめて演算が行われる。
〔時間デインタリーブ/実施例1〕
図17は、実施例1の時間デインタリーブ部2871の構成例を示す図である。この時間デインタリーブ部2871は、各キャリアに対して時間デインタリーブの処理を行う、キャリア毎のシンボルバッファ2871−1を備えている。
具体的には、キャリア#1用のシンボルバッファ2871−1は、誤差距離抽出部286から、キャリア#1の送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎に1ビット目から4ビット目までの順序で誤差距離を入力し、(I×672)−m×I分の遅延処理を行う。また、同様に、キャリア#2〜#Nc用のシンボルバッファ2871−1は、誤差距離抽出部286から、キャリア#2〜#Ncの送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎に1ビット目から4ビット目までの順序で誤差距離をそれぞれ入力し、(I×672)−m×I〜(I×672)−mNc−1×I分の遅延処理をそれぞれ行う。
そして、キャリア#1の送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎の1ビット目から4ビット目までの誤差距離は、(I×672)−m×I分遅延した信号として出力され、同様に、キャリア#2〜#Ncの送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎の1ビット目から4ビット目までの誤差距離は、それぞれ(I×672)−m×I〜(I×672)−mNc−1×I分遅延した信号として出力される。時間デインタリーブ長は、Iの値により決定される。図17において、1〜Ncはキャリア番号を、mはm=(i×5) mod Nc(i=0〜Nc−1)をそれぞれ示すものとする。
〔周波数デインタリーブ/実施例1〕
図18は、実施例1の周波数デインタリーブ部2872の構成例を示す図である。この周波数デインタリーブ部2872は、各キャリアに対して周波数デインタリーブの処理を行うために、キャリア毎のシンボルメモリ2872−1及び周波数デインタリーブ用メモリ2872−2を備えている。
具体的には、キャリア#1用のシンボルメモリ2872−1は、時間デインタリーブ部2871から、時間デインタリーブされたキャリア#1の送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎の1ビット目から4ビット目までの誤差距離を入力し、1シンボルにおけるキャリア#1の4ビット分×4パターン分の誤差距離として記憶する。また、キャリア#2〜#Nc用のシンボルメモリ2872−1についても同様である。
周波数デインタリーブ用メモリ2872−2は、キャリア毎のシンボルメモリ2872−1から、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎の1ビット目から4ビット目までの誤差距離をそれぞれ入力し、送信装置100における符号化部110の周波数インタリーブ部116による周波数インタリーブの逆の処理、すなわち、周波数デインタリーブの処理を、キャリア#1〜#Ncの信号についてキャリア単位に誤差距離を入れ替えるために、誤差距離に対して行う。
尚、周波数デインタリーブ部2872は、シンボルメモリ2872−1を備えていなくもよい。この場合、周波数デインタリーブ用メモリ2872−2は、時間デインタリーブ部2871から、時間デインタリーブされたキャリア#1〜#Ncの送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎の1ビット目から4ビット目までの誤差距離を直接入力し、周波数デインタリーブを行う。
そして、周波数デインタリーブされた信号は、キャリア毎に、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎の1ビット目から4ビット目までの誤差距離として、ビットデインタリーブ部2873に出力される。
〔ビットデインタリーブ/実施例1〕
図19は、実施例1のビットデインタリーブ部2873の構成例を示す図である。このビットデインタリーブ部2873は、各キャリアに対してビットデインタリーブの処理を行うために、シリアルパラレル変換部2873−1、ビット遅延部2873−2及びパラレルシリアル変換部2873−3を備えている。ビット遅延部2873−2は、120ビットの遅延を行う遅延部と、80ビットの遅延を行う遅延部と、40ビットの遅延を行う遅延部とを備えている。
具体的には、シリアルパラレル変換部2873−1は、周波数デインタリーブ部2872から、周波数デインタリーブされた各キャリアにおける送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎の1ビット目から4ビット目までの誤差距離を入力し、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”のそれぞれについて、入力したビットの順序で、4ビット毎にシリアル信号からパラレル信号に変換する。シリアルパラレル変換部2873−1により変換された1ビット目から3ビット目までの誤差距離は、ビット遅延部2873−2に出力される。また、4ビット目の誤差距離は、パラレルシリアル変換部2873−3に出力される。
ビット遅延部2873−2は、シリアルパラレル変換部2873−1から1ビット目の誤差距離を入力し、120ビット分の遅延処理を行う。また、2ビット目の誤差距離を入力し、80ビット分の遅延処理を行う。また、3ビット目の誤差距離を入力し、40ビット分の遅延処理を行う。
パラレルシリアル変換部2873−3は、ビット遅延部2873−2から、120ビット遅延した1ビット目の誤差距離、80ビット遅延した2ビット目の誤差距離及び40ビット遅延した3ビット目の誤差距離をそれぞれ入力し、シリアルパラレル変換部2873−1から4ビット目の誤差距離を入力し、4ビットのパラレル信号をシリアル信号に変換して出力する。
そして、パラレルシリアル変換部2873−3により変換された誤差距離は、各キャリアにおける送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎の1ビット目から4ビット目までの誤差距離として出力される。このように、ビットデインタリーブ部2873は、送信装置100における符号化部110のビットインタリーブ部115によるビットインタリーブの逆の処理、すなわちビットデインタリーブを、誤差距離に対して行う。
以上のように、本発明の実施形態によれば、送信装置100において、符号化部110がインタリーブの処理を行った後、マッピング部120がQAM等のキャリア変調のコンスタレーション配置上に信号をマッピングするが、受信装置200においては、QAM等の信号を復調した信号に対して、デインタリーブの処理を行っていない。つまり、受信装置200のMIMO復調部280は、x1候補点生成及びx2誤差距離演算部283が、行列Q及び行列Rを用いて、送信信号x1の全候補点x’1及び送信信号x2の誤差距離Δ2を演算し、候補点x’1誤差距離演算部284が、送信信号x1の全候補点x’1と各ビットで定められた基準点との間の誤差距離(送信信号x1の誤差距離Δ1)を算出し、誤差距離合成部285が、送信信号x2の誤差距離Δ2と送信信号x1の誤差距離Δ1を合成して、1ビット目〜4ビット目の状態毎に合成誤差距離Δ12を算出し、誤差距離抽出部286が、ビット毎に最小となる誤差距離を抽出し、デインタリーブ部287が、各キャリアにおける送信信号の誤差信号に対してデインタリーブを行い、メトリック配分部288が、誤差距離をメトリックとして配分し、ビタビ復号部289が、トレリスマップにメトリックを代入し、軟判定ビタビ復号を行ってデータ信号(復号信号)を出力するようにした。このように、受信装置200のMIMO復調部280は、例えば16QAMの信号点1本1本について、各ビットに対する誤差距離を算出し、その誤差距離に基づいたトレリスマップを用いて、軟判定ビタビ復号を行い、送信装置100における元の信号を得るようにした。このため、ビタビ復号部289の前段において復調処理を行うことなく、デインタリーブ部287が、実施例1において、各キャリアにおける送信信号“00”,“01”,“10”,“11”毎の1ビット目から4ビット目までのシリアル信号を1シンボルの処理単位として、デインタリーブの処理を行う。したがって、各ビットに対する誤差距離に基づいて軟判定ビタビ復号を行う場合であっても、その軟判定ビタビ復号に適合したデインタリーブの処理が可能となる。
つまり、本発明の実施形態によれば、受信装置200のMIMO復調部280において、送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の各ビットに対する誤差距離をブランチメトリックとして算出し、そのブランチメトリックをトレリスマップに代入して軟判定ビタビ復号を行うようにした。これにより、従来は、復調のための誤差距離演算とビタビ復号のための誤差距離演算との重複した処理を必要としていたのに対し、本発明の実施形態では、その重複がなくなるから、演算量を削減することができ、MIMO復号の負荷を低減することができる。この場合、各ビットに対する誤差距離に対してデインタリーブの処理を行うようにしたから、このような軟判定ビタビ復号に適合したデインタリーブの処理が可能となる。
〔デインタリーブ/実施例2〕
次に、図8に示したデインタリーブ部287の実施例2について詳細に説明する。実施例2のデインタリーブ処理は、図16に示したデインタリーブ部287と同一の構成例により実現される。
実施例1のデインタリーブの処理と実施例2のデインタリーブの処理とを比較する。実施例1では、誤差距離抽出部286の切替部2862が、入力した合成誤差距離を、送信信号毎に1ビット目から4ビット目までの順序に並び替えを行い、キャリア毎かつ送信信号毎に、1シンボル分の4ビットのシリアル信号として出力するのに対し、実施例2では、切替部2862が、入力した合成誤差距離の信号に対して並び替えを行うことなく、各キャリアにおける送信信号のビット毎に、1シンボル分のパラレル信号として出力する点で相違する。
つまり、実施例2において、誤差距離抽出部286の切替部2862は、誤差距離選択部2861から合成誤差距離(“00”誤差距離(1ビット目〜4ビット目)、“01”誤差距離(1ビット目〜4ビット目)、“10”誤差距離(1ビット目〜4ビット目)及び“11”誤差距離(1ビット目〜4ビット目))を入力し、OFDM情報記録部2863からインタリーブに関する情報を入力し、このインタリーブに関する情報に適合した形式で、各キャリアにおける送信信号のビット毎にパラレル信号の合成誤差距離として出力する。
また、実施例1では、時間デインタリーブ部2871、周波数デインタリーブ部2872及びビットデインタリーブ部2873が、各キャリアにおける送信信号00”,“01”,“10”,“11”毎に、1ビット目から4ビット目までの4ビットのシリアル信号を入出力して処理する。これに対し、実施例2では、時間デインタリーブ部2871、周波数デインタリーブ部2872及びビットデインタリーブ部2873が、各キャリアにおける送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の1ビット目から4ビット目までのビット毎に、パラレル信号を入出力して処理する点で相違する。このため、時間デインタリーブ部2871、周波数デインタリーブ部2872及びビットデインタリーブ部2873の構成が異なる。
〔時間デインタリーブ/実施例2〕
図21は、実施例2の時間デインタリーブ部2871の構成例を示す図である。この時間デインタリーブ部2871は、送信信号の2ビット目から4ビット目までの誤差距離に対して所定ビットの遅延を施すためのビット遅延部2871−2と、各キャリアに対して時間インタリーブの処理を行う、キャリア毎のシンボルバッファ2871−1を備えている。
具体的には、キャリア#1用のビット遅延部2871−2は、誤差距離抽出部286から、キャリア#1の送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の2ビット目の誤差距離をそれぞれ入力し、1ビット分の遅延処理を行う。また、キャリア#1の送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の3ビット目の誤差距離をそれぞれ入力し、2ビット分の遅延処理を行う。また、キャリア#1の送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の4ビット目の誤差距離をそれぞれ入力し、3ビット分の遅延処理を行う。キャリア#2〜#Nc用のビット遅延部2871−2についても同様である。
キャリア#1用のシンボルバッファ2871−1は、誤差距離抽出部286から、キャリア#1の送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の1ビット目の誤差距離をそれぞれ入力し、ビット遅延部2871−2から、キャリア#1の送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の2ビット目〜4ビット目の所定ビット遅延した誤差距離をそれぞれ入力し、(I×672)−m×I分の遅延処理を行う。また、同様に、キャリア#2〜#Nc用のシンボルバッファ2871−1は、誤差距離抽出部286から、キャリア#2〜#Ncの送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の1ビット目の誤差距離をそれぞれ入力し、ビット遅延部2871−2から、キャリア#2〜#Ncの送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の2ビット目〜4ビット目の所定ビット遅延した誤差距離をそれぞれ入力し、(I×672)−m×I〜(I×672)−mNc−1×I分の遅延処理をそれぞれ行う。
〔周波数デインタリーブ/実施例2〕
図22は、実施例2の周波数デインタリーブ部2872の構成例を示す図である。この周波数デインタリーブ部2872は周波数デインタリーブ用メモリ2872−2を備えている。実施例1の周波数デインタリーブ部2872と比較すると、シンボルメモリ2872−1を備えていない点で相違するため、回路が簡素化されている。
周波数デインタリーブ用メモリ2872−2は、時間デインタリーブ部2871から、時間デインタリーブされたキャリア#1〜#Ncの送信信号“00”,“01”,“10”,“11”における1ビット目〜4ビット目の誤差距離をパラレル信号として入力し、周波数デインタリーブを行う。
〔ビットデインタリーブ/実施例2〕
図23は、実施例2のビットデインタリーブ部2873の構成例を示す図である。このビットデインタリーブ部2873は、各キャリアに対してビットデインタリーブの処理を行うための遅延部2873−2を備えている。ビット遅延部2873−2は、120ビットの遅延を行う遅延部と、80ビットの遅延を行う遅延部と、40ビットの遅延を行う遅延部とを備えている。実施例1のビットデインタリーブ部2873と比較すると、シリアルパラレル変換部2873−1及びパラレルシリアル変換部2873−3を備えていない点で相違するため、回路が簡素化されている。
ビット遅延部2873−2は、周波数デインタリーブ部2872から1ビット目の誤差距離を入力し、120ビット分の遅延処理を行う。また、2ビット目の誤差距離を入力し、80ビット分の遅延処理を行う。また、3ビット目の誤差距離を入力し、40ビット分の遅延処理を行う。尚、4ビット目の誤差距離は、ビット遅延部2873−2には入力されず、そのままビットデインタリーブ部2873から出力される。
以上のように、本発明の実施形態によれば、受信装置200のMIMO復調部280は、例えば16QAMの信号点1本1本について、各ビットに対する誤差距離を算出し、その誤差距離に基づいたトレリスマップを用いて、軟判定ビタビ復号を行い、送信装置100における元の信号を得るようにした。このため、ビタビ復号部289の前段において復調処理を行うことなく、デインタリーブ部287が、実施例2において、各キャリアにおける送信信号“00”,“01”,“10”,“11”の1ビット目から4ビット目までのパラレル信号を1シンボルの処理単位として、デインタリーブの処理を行う。したがって、各ビットに対する誤差距離に基づいて軟判定ビタビ復号を行う場合であっても、その軟判定ビタビ復号に適合したデインタリーブの処理が可能となる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、前記実施形態は、図1に示したように、2本の送信アンテナ101及び4本の受信アンテナ201により構成された送信2系統及び受信4系統のMIMO通信システムについて説明したが、本発明は、このアンテナ本数及び系統数に限定されるものではない。また、本発明が適用されるMIMO通信システムは、ミリ波モバイルカメラ等により構成されるワイヤレスカメラシステムだけでなく、他の通信システムにも適用することができる。また、変調方式は16QAMに限定されるものではない。
MIMO通信システムの構成例を示す図である。 送信装置の構成例を示す図である。 符号化部の構成例を示す図である。 ビットインタリーブ部の構成例を示す図である。 周波数インタリーブ部の構成例を示す図である。 時間インタリーブ部の構成例を示す図である。 本発明の実施形態による受信装置の構成例を示す図である。 本発明の実施形態による受信装置におけるMIMO復調部の構成例を示す図である。 ARIB STD−B33に準拠した場合の、16QAMで表される送信信号の配置を示す図である。 16QAMで表される4ビット信号の分布を示す図である。 誤差距離抽出部の構成例を示す図である。 16QAMで表される送信信号の全候補点と対応番号とを示す図である。 16QAMで表される4ビット信号における候補点の選択手法について説明する図である。 誤差距離の最も小さいx2の候補点を示す図である。 各ビットにおける候補点の抽出手法について説明する図である。 MIMO復調部におけるデインタリーブ部287の構成例を示す図である。 実施例1の時間デインタリーブ部の構成例を示す図である。 実施例1の周波数デインタリーブ部の構成例を示す図である。 実施例1のビットデインタリーブ部の構成例を示す図である。 ビタビ復号部の処理を説明する図である。 実施例2の時間デインタリーブ部の構成例を示す図である。 実施例2の周波数デインタリーブの構成例を示す図である。 実施例2のビットデインタリーブ部の構成例を示す図である。
符号の説明
100 送信装置
101 送信アンテナ
110 符号化部
111 エネルギー拡散部
112 外符号符号化部
113 外インタリーブ部
114 内符号符号化部
115 ビットインタリーブ部
116 周波数インタリーブ部
117 時間インタリーブ部
120 マッピング部
130 フレーム構成部
140 IFFT部
150 GI信号付加部
160 直交変調部
170 ミキサ
171 局部発振器
200 受信装置
201 受信アンテナ
210 ミキサ
211 局部発振器
220 直交復調部
230 シンボル同期検出部
240 GI信号除去部
250 FFT部
260 フレーム分離部
270 伝搬路推定部
280 MIMO復調部
281 QR分解部
282 全変調候補点記録部
283 x1候補点生成及びx2誤差距離演算部
284 候補点x’1誤差距離演算部
285 誤差距離合成部
286 誤差距離抽出部
287 デインタリーブ部
288 メトリック配分部
289 ビタビ復号部
290 復号部
1151 シリアルパラレル変換部
1152 ビット遅延部
1153 パラレルシリアル変換部
1161 シフトレジスタ
1162 加算部
1171 シンボル遅延部
2861 誤差距離選択部
2862 切替部
2863 OFDM情報記録部
2871 時間デインタリーブ部
2871−1 シンボルバッファ
2871−2 ビット遅延部
2872 周波数デインタリーブ部
2872−1 シンボルメモリ
2872−2 周波数デインタリーブ用メモリ
2873 ビットデインタリーブ部
2873−1 シリアルパラレル変換部
2873−2 ビット遅延部
2873−3 パラレルシリアル変換部

Claims (9)

  1. 複数の送信アンテナを備えた送信装置と複数の受信アンテナを備えた受信装置により構成されたMIMO通信システムに用いる前記受信装置において、
    前記複数の送信アンテナからの送信信号毎に、前記送信信号と、前記送信アンテナ及び受信アンテナ間の伝送路を推定して復調を行うことにより得られた復調信号との間の誤差距離を算出し、前記送信装置に用いられる変調方式におけるコンスタレーション上の各信号点について、送信信号がとり得る値におけるビット毎に、複数の誤差距離を合成して求められる合成誤差距離を出力する誤差距離合成部と、
    前記誤差距離合成部により出力された、送信信号がとり得る値におけるビット毎の複数の合成誤差距離のうち、前記ビット毎に最小となる誤差距離を抽出し、前記送信装置にて行われるインタリーブに関する情報に基づいて、前記抽出した誤差距離に対してデインタリーブの処理を行うための切り替えを行い、前記送信信号がとり得る値毎に、前記ビット毎の誤差距離を出力する誤差距離抽出部と、
    前記誤差距離抽出部により出力された、送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離に対し、デインタリーブの処理を行うデインタリーブ部と、
    前記デインタリーブ部によりデインタリーブされた、送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離をブランチメトリックとしてトレリスマップに代入し、ビタビ復号を行うビタビ復号部と、
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記誤差距離抽出部は、
    送信信号がとり得る値におけるビット毎の複数の誤差距離のうち、前記ビット毎に最小となる誤差距離を選択する誤差距離選択部と、
    前記送信装置にて行われるインタリーブに関する情報が記憶された情報記憶部と、
    前記情報記憶部により記憶されたインタリーブに関する情報に基づいて、前記デインタリーブ部によってデインタリーブの処理を行うために必要な形式の信号を生成するために、前記誤差距離選択部により選択された、送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離を切り替え、前記送信信号がとり得る値毎に、前記ビット毎の誤差距離を出力する切替部と、
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  3. 請求項2に記載の受信装置において、
    前記誤差距離抽出部の切替部は、
    前記送信信号がとり得る値毎に、前記ビット毎の誤差距離を複数ビットの誤差距離によるシリアル信号として出力する、
    ことを特徴とする受信装置。
  4. 請求項3に記載の受信装置において、
    前記送信装置が16QAMの変調方式を用いた場合に、
    前記誤差距離抽出部の切替部は、前記送信信号がとり得る値毎に、1ビット目から4ビット目までの誤差距離をシリアル信号として出力する、
    ことを特徴とする受信装置。
  5. 請求項2に記載の受信装置において、
    前記誤差距離抽出部の切替部は、
    前記送信信号がとり得る値毎に、前記ビット毎の誤差距離を複数ビットの誤差距離によるパラレル信号として出力する、
    ことを特徴とする受信装置。
  6. 請求項5に記載の受信装置において、
    前記送信装置が16QAMの変調方式を用いた場合に、
    前記誤差距離抽出部の切替部は、前記送信信号がとり得る値毎に、1ビット目から4ビット目までの誤差距離を各ビットに分離したパラレル信号として出力する、
    ことを特徴とする受信装置。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載の受信装置において、
    前記デインタリーブ部は、前記誤差距離抽出部により抽出された、送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離に対し、時間デインタリーブ、周波数デインタリーブ及びビットデインタリーブの処理を行う、
    ことを特徴とする受信装置。
  8. 請求項3または4に記載の受信装置において、
    前記デインタリーブ部は、
    前記誤差距離抽出部の切替部により出力された、前記送信信号がとり得る値毎の複数ビットの誤差距離によるシリアル信号に対し、予め設定された時間分遅延させる時間デインタリーブ部と、
    前記時間デインタリーブされた、前記送信信号がとり得る値毎の複数ビットの誤差距離によるシリアル信号に対し、キャリア単位に入れ替えを行う周波数デインタリーブ部と、
    前記周波数デインタリーブされた、前記送信信号がとり得る値毎の複数ビットの誤差距離によるシリアル信号に対し、シリアルパラレル変換を施し、予め設定されたビット長分遅延させ、パラレルシリアル変換を施すビットデインタリーブ部と、
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  9. 請求項5または6に記載の受信装置において、
    前記デインタリーブ部は、
    前記誤差距離抽出部の切替部により出力された、前記送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離によるパラレル信号に対し、予め設定されたビット長分遅延させ、予め設定された時間分遅延させる時間デインタリーブ部と、
    前記時間デインタリーブされた、前記送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離によるパラレル信号に対し、キャリア単位に入れ替えを行う周波数デインタリーブ部と、
    前記周波数デインタリーブされた、前記送信信号がとり得る値におけるビット毎の誤差距離によるパラレル信号に対し、予め設定されたビット長分遅延させるビットデインタリーブ部と、
    を備えたことを特徴とする受信装置。
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