JP2014216745A - Mimo送信装置、mimo受信装置及びmimo通信システム - Google Patents

Mimo送信装置、mimo受信装置及びmimo通信システム Download PDF

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善一 成清
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政幸 高田
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円香 本田
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仁 実井
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Abstract

【課題】MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合であっても、元のデータを正しく復元する。【解決手段】送信装置2−1の位相器17は、第2の送信系統の全てのデータ信号に対し、その位相を予め設定された位相分回転させる。これにより、送信アンテナTx1から、位相回転処理が施されていないデータ信号を含む送信信号x1が送信され、送信アンテナTx2から、位相回転処理が施されたデータ信号を含む送信信号x2が送信される。受信装置のMLD部26は、送信信号x1,x2と伝送路特性とを用いて受信パターンの参照点を設定し、この受信パターンの参照点に基づいて、送信信号x1,x2のLLRを算出する。これにより、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合であっても、受信パターンの参照点の数は、送信信号x1,x2の組み合わせ数と同じになり、送信信号x1,x2のパターンを識別することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、地上デジタル放送等の無線伝送技術に係り、特に、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナを用いる多入力多出力(以下、「MIMO(Multiple Input Multiple Output)」という。)伝搬環境の無線デジタル信号伝送における送受信技術に関する。
図16は、MIMO通信システムの構成例を示す図である。このMIMO通信システム1は、2本の送信アンテナ101(送信アンテナTx1,Tx2)を備えた送信装置(MIMO送信装置)100と、2本の受信アンテナ201(受信アンテナRx1,Rx2)を備えた受信装置(MIMO受信装置)200とにより構成された例である。送信アンテナ101と受信アンテナ201との間にはMIMO伝送路が形成されている。
送信装置100は、送信対象の映像音声データを2系統の異なるデータ信号に分割する。そして、送信装置100は、分割した異なるデータ信号を2本の送信アンテナ101の各々に割り当て、同一の周波数上または周波数帯が重なる状態の電波により、2本の送信アンテナ101からOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)信号を送信する。これにより、それぞれのOFDM信号は4つのMIMO伝送路を経て送信される。受信装置200は、受信した2系統の信号から4つのMIMO伝送路の特性(伝送路特性)を推定し、送信装置100から送信された2系統の異なるデータ信号を復調し、元の映像音声データに復元する。
ここで、送信装置100に備えた送信アンテナTx1,Tx2から送信される信号(送信信号)をx1,x2(以下、数式ではx1,x2にて表す。)とし、受信装置200に備えた受信アンテナRx1,Rx2にて受信した信号(受信信号)をy1,y2(以下、数式ではy1,y2にて表す。)とする。また、受信アンテナRx1と送信アンテナTx1との間の伝送路特性をh11、受信アンテナRx2と送信アンテナTx1との間の伝送路特性をh21、受信アンテナRx1と送信アンテナTx2との間の伝送路特性をh12、受信アンテナRx2と送信アンテナTx2との間の伝送路特性をh22とする。
〔送信装置〕
まず、図16に示した従来の送信装置100について説明する。図17は、従来の送信装置100の構成を示すブロック図である。この送信装置100は、2本の送受信アンテナを用いた空間多重MIMO伝送方式に用いる送信側の装置である。送信装置100は、キャリア変調後の信号を2分割し、2分割した信号のそれぞれに対してOFDMフレーム化、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)、GI(Guard Interval:ガードインターバル)付加の処理を施し、2本の送信アンテナ101から異なる信号を送信する。
図17において、送信装置100は、誤り訂正外符号符号化部10、誤り訂正内符号符号化部11、キャリア変調部12、分割(MUX)部13、OFDMフレーム化部14−1,14−2、IFFT部15−1,15−2、GI付加部16−1,16−2、及び2本の送信アンテナ101(送信アンテナTx1,Tx2)を備えている。OFDMフレーム化部14−1,14−2から送信アンテナ101までは2つの送信系統で構成される。尚、エネルギー拡散及びインタリーブ等の構成部は省略してある。
誤り訂正外符号符号化部10は、例えば送信装置100において撮影した映像音声データを入力し、リードソロモン符号等の外符号を用いて符号化を行う。誤り訂正内符号符号化部11は、誤り訂正外符号符号化部10により符号化されたデータを入力し、所定の符号化率(例えばr=1/2)にてターボ符号、畳み込み符号等の内符号を用いて符号化を行う。
キャリア変調部12は、誤り訂正内符号符号化部11により符号化されたデータを入力し、QPSK、16QAM等の所定のキャリア変調方式によりキャリア変調を行い、入力したデータをIQ軸のコンスタレーション上にマッピングする。分割部13は、キャリア変調部12によりキャリア変調されIQ軸のコンスタレーション上にマッピングされたデータを2つの異なる信号に分割する。
OFDMフレーム化部14−1は、分割部13により分割された一方の信号を入力し、この信号をデータ信号として、当該データ信号にパイロット信号等を付加すると共に、予め設定された周波数の位置に配置してOFDMフレームを構成し、OFDM信号をIFFT部15−1に出力する。IFFT部15−1は、OFDMフレーム化部14−1からOFDM信号を入力し、IFFTの処理を施し、周波数軸データから時間軸データに変換する。GI付加部16−1は、IFFT部15−1により時間軸データに変換されたOFDM信号を入力し、このOFDM信号にGI信号を付加する。
OFDMフレーム化部14−2、IFFT部15−2及びGI付加部16−2は、分割部13により分割された他方の信号に対して、OFDMフレーム化部14−1、IFFT部15−1及びGI付加部16−1と同様の処理を行う。そして、直交変調等の処理が施された2系統のOFDM信号は、送信信号として対応する2本の送信アンテナ101(送信アンテナTx1,Tx2)からそれぞれ送信される。
〔受信装置〕
次に、図16に示した従来の受信装置200について説明する。図18は、従来の受信装置200の構成を示すブロック図である。この受信装置200は、2本の送受信アンテナを用いた空間多重MIMO伝送方式に用いる受信側の装置である。受信装置200は、受信信号に対してGI除去、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)、伝送路推定を行った後、2系統にて推定された2つの伝送路推定値と受信信号を用いて対数尤度比(LLR:Log Likelihood Ratio)算出等の信号分離処理を行い、対数尤度比を用いて誤り訂正処理を行う。
図18において、受信装置200は、2本の受信アンテナ201(受信アンテナRx1,Rx2)、GI除去部20−1,20−2、FFT部21−1,21−2、伝送路推定部22−1,22−2、MLD(Maximum Likelihood Detection:最尤判定法)部(尤度算出部)23、誤り訂正内符号復号部24及び誤り訂正外符号復号部25を備えている。受信アンテナ201から伝送路推定部22−1,22−2までは2つの受信系統で構成される。尚、エネルギー逆拡散及びデインタリーブ等の構成部は省略してある。
2本の受信アンテナ201(受信アンテナRx1,Rx2)は、送信装置100に備えた2本の送信アンテナ101(送信アンテナTx1,Tx2)との間のMIMO伝送路(伝送路特性h11,h12,h21,h22)を経由したOFDM信号を受信信号として受信する。つまり、2本の送信アンテナTx1,Tx2から送信されMIMO伝送路(伝送路特性h11,h12)を経由して混信したOFDM信号を受信アンテナRx1にて受信する。また、2本の送信アンテナTx1,Tx2から送信されMIMO伝送路(伝送路特性h21,h22)を経由して混信したOFDM信号を受信アンテナRx2にて受信する。
GI除去部20−1は、受信アンテナRx1にて受信した受信信号が直交復調されシンボルタイミングが検出されたOFDM信号を入力し、OFDM信号からGI信号を除去する。FFT部21−1は、GI除去部20−1からGI信号が除去されたOFDM信号を入力し、FFTの処理を施し、時間軸データから周波数軸データに変換する。伝送路推定部22−1は、FFT部21−1から周波数軸データに変換されたOFDM信号を入力し、このOFDM信号からデータ信号、パイロット信号等を分離し(フレーム分離し)、パイロット信号を用いて送信アンテナTx1,Tx2と受信アンテナRx1との間の伝送路特性h11,h12を推定し、推定した伝送路特性h11,h12をMLD部23に出力する。
GI除去部20−2、FFT部21−2及び伝送路推定部22−2は、受信アンテナRx2にて受信した受信信号に対して、GI除去部20−1、FFT部21−1及び伝送路推定部22−1と同様の処理を行う。伝送路推定部22−2は、推定した伝送路特性h21,h22をMLD部23に出力する。
MLD部23は、伝送路推定部22−1により推定された伝送路特性h11,h12、及び伝送路推定部22−2により推定された伝送路特性h21,h22を入力すると共に、OFDM信号から分離されたデータ信号について、受信アンテナRx1の受信系統における受信信号y1及び受信アンテナRx2の受信系統における受信信号y2を入力する。
そして、MLD部23は、送信装置100から送信される予め設定された送信信号x1,x2(候補点の信号)と伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて、受信パターンの参照点を設定する。そして、MLD部23は、送信信号x1,x2の各々のビットに対して、各ビットを0とした場合の、上記設定した受信パターンの参照点と受信信号との間で最も近い距離を算出し、各ビットを1とした場合の、上記設定した受信パターンの参照点と受信信号との間で最も近い距離を算出し、比較することでLLRを算出する。前述のとおり、送信信号x1は、送信アンテナTx1の送信系統における信号であり、送信信号x2は、送信アンテナTx2の送信系統における信号であり、受信装置200では候補点の信号として扱われる。
図19は、MLD部23によるLLRの算出例を説明する図である。変調方式はQPSKとし、IQ軸上の信号点配置は、送信信号x1,x2及び受信信号y1の参照点におけるコンスタレーション、すなわち送信パターン及び受信パターンをそれぞれ示す。図19に示すように、MLD部23は、2ビットの送信信号x1(b0,b1)の信号点に伝送路特性h11を乗算し、2ビットの送信信号x2(b2,b3)の信号点に伝送路特性h12を乗算し、乗算結果を加算することで、受信信号y1における受信パターンの参照点を設定する。ここで、図19の右側に示すように、白丸印及び黒丸印からなる16点の信号点が受信信号y1の受信パターンの参照点となる。白丸印の信号点は、送信信号x1のビットデータb0が「0」の場合の参照点であり、黒丸印の信号点は、送信信号x1のビットデータb0が「1」の場合の参照点である。
MLD部23は、送信信号x1のビットデータb0を「0」とした場合の8箇所の参照点(白丸印の参照点)と受信信号点(×印の信号点)との間の距離を算出し、最も近い距離d0を特定する。同様に、MLD部23は、送信信号x1のビットデータb0を「1」とした場合の8箇所の参照点(黒丸印の参照点)と受信信号点(×印の信号点)との間の距離を算出し、最も近い距離d1を特定する。そして、MLD部23は、距離d0と距離d1との間の差を用いて、送信信号x1のビットデータb0のLLRを算出する。MLD部23は、送信信号x1のビットデータb1のLLR及び送信信号x2のビットデータb2,b3のLLRについても同様に算出する。このようにして、送信信号x1,x2のLLRが算出される。
図18に戻って、誤り訂正内符号復号部24は、MLD部23から送信信号x1,x2のLLRを入力し、送信装置100の誤り訂正内符号符号化部11に対応した誤り訂正内符号復号を行い、復号後の信号(キャリア変調方式がQPSKの場合は合計4ビットの0または1の信号)を出力する。
誤り訂正外符号復号部25は、誤り訂正内符号復号部24により誤り訂正内符号復号された信号を入力し、送信装置100の誤り訂正外符号符号化部10に対応した誤り訂正外符号復号を行う。このようにして、元の映像音声データが復元される。
以上、図16〜図18を用いて従来のMIMO通信システム1における送信装置100及び受信装置200について説明したが、元の映像音声データを正確に復元するための様々な手法が提案されている。
例えば、このようなMIMO通信システム1を移動体通信に適用した場合の手法が知られている。移動体通信においては、受信装置200の移動に伴って伝送路特性が変動してしまう。特に、伝送路特性を推定するためのパイロット信号の送信周期に比べて伝送路特性の変動周期が短いときには、受信装置200の伝送路推定部22−1,22−2は、伝送路特性を正確に推定することができず、結果として、正確な復元処理を実現することができない。このような問題を解決するため、MIMO伝送路の変動を考慮して補正した伝送路行列を求めることにより、正確な復元処理を実現する(特許文献1を参照)。
また、MIMO通信システム1において、例えば、送信装置100と受信装置200との間に見通しがある場合には、MIMO伝送路の相関が高くなってしまう。この場合、受信装置200による信号分離特性が劣化し、MIMO通信システム1にて伝送可能な通信容量が大幅に低下する。このような問題を解決するため、信号伝送に用いる通信アンテナを指定する(例えば、送信装置100に備えた送信アンテナのうち、信号伝送に用いる所定の送信アンテナのみを指定する)伝送モードを決定し、その伝送モードにて受信処理を行う(特許文献2を参照)。具体的には、伝送モード毎に伝送路特性を推定し、伝送路特性から通信容量を推定し、伝送モード毎に推定した通信容量に基づいて、所望の通信容量を満たす伝送モードを決定し、決定した伝送モードにて受信処理を行う。
特開2008−124818号公報 特開2004−194262号公報
図16〜図18に示したMOMI通信システム1において、受信信号y1,y2を伝送路特性h11,h21,h12,h22及び送信信号x1,x2で表すと、以下の式となる。
1=h111+h122 ・・・(1)
2=h211+h222 ・・・(2)
受信信号y1は、前記式(1)で表される。いま、MIMO伝送路の相関が高く、伝送路特性h11,h12が同一である場合を想定すると、受信信号y1は、以下の式で表される。伝送路特性h11,h12=1とする。
1=x1+x2 ・・・(3)
図20は、変調方式がQPSKの場合における送信信号x1,x2のコンスタレーションを示す図であり、図21は、送信パターン及び受信パターンを説明する図であり、図22は、受信信号y1における参照点のコンスタレーションを示す図である。図20に示すように、送信アンテナTx1から送信される送信信号x1は、「00」「10」「11」「01」であり、4つのパターンがある。送信アンテナTx2から送信される送信信号x2も同様である。このため、送信アンテナが2本の場合には、送信側の送信パターンの数は、図21に示すように、4×4=16となる
一方、送信パターンの数が16であるのに対し、図21及び図22に示すように、受信信号y1の受信パターンの数は9である(図21において、受信信号y1(I,Q)における参照点の組み合わせの数9、及び図22における信号点配置数9を参照)。受信信号y2についても同様である。
例えば、送信信号がx1=00,x2=11の場合、受信点信号である受信信号はy1=0,0であり、送信信号がx1=01,x2=10の場合も同様に、受信点信号である受信信号はy1=0,0である(図21の→の箇所を参照)。送信信号がx1=10,x2=01の場合も同様に、受信点信号である受信信号はy1=0,0であり、送信信号がx1=11,x2=00の場合も同様に、受信点信号である受信信号はy1=0,0である(図21の←の箇所を参照)。
これは、同じ受信信号y1=0,0から前述の4つの送信パターンが考えられ、AWGN環境においてC/N=∞であったとしても、送信パターンを識別することができないことを意味する。また、受信信号y1=2,0の場合、受信信号y1=0,2の場合、受信信号y1=0,−2の場合、及び受信信号y1=−2,0の場合は、2つの送信パターンが考えられ、同様に、送信パターンを識別することができない。
つまり、図16〜図18に示したMIMO通信システム1において、受信装置200のMLD部23は、伝送路特性h11,h12が同一である場合、送信信号x1,x2と伝送路特性h11,h12とを用いて受信信号y1における受信パターンの参照点を設定すると、信号点配置数9の参照点しか設定することができず、送信信号x1,x2の信号点16に対応した参照点を設定することができない。同様に、MLD部23は、伝送路特性h21,h22が同一である場合、送信信号x1,x2と伝送路特性h21,h22とを用いて受信信号y2における受信パターンの参照点を設定すると、信号点配置数9の参照点しか設定することができず、送信信号x1,x2の信号点16に対応した参照点を設定することができない。このため、送信信号x1,x2のLLRが0に近い値になり、後段の誤り訂正内符号復号部24及び誤り訂正外符号復号部25において、誤り訂正処理が正しく行われず、元の映像音声データを復元することができない場合がある。
このように、図16に示したMIMO通信システム1による空間多重MIMO伝送方式において、伝送路特性が全く同じである場合には、受信したOFDM信号の受信処理を行うことができず、元の映像音声データを復元することができないという問題があった。つまり、MIMO伝送路の相関が高い場合には、送信パターンの識別が困難になることから、受信したOFDM信号の受信処理を正しく行うことができず、元の映像音声データを正確に復元することが難しくなるという問題があった。
前述の特許文献2の手法は、MIMO伝送路の相関が高い場合に、信号伝送に用いる通信アンテナを指定する伝送モードを決定し、その伝送モードにおける送信アンテナのみを用いた伝送により、受信処理を行うものである。しかしながら、この手法では、伝送モードに対応した所定の送信アンテナのみを用いるものであり、通信容量が低下してしまい、本来のMIMO伝送を実現することができない。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合であっても、元のデータを正しく復元可能なMIMO送信装置、MIMO受信装置及びMIMO通信システムを提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1のMIMO送信装置は、複数の送信アンテナを備え、送信対象のデータの送信信号を前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信するMIMO送信装置と、複数の受信アンテナを備え、前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナとの間のMIMO伝送路を介して、前記送信信号を受信し、前記MIMO伝送路の伝送路特性を推定し、前記複数の送信アンテナから送信された送信信号の尤度を算出し、前記送信信号の尤度を用いて元の送信対象のデータを復元するMIMO受信装置とにより構成されるMIMO通信システムにおける前記MIMO送信装置であって、前記送信対象のデータを、所定の変調方式によりキャリア変調してマッピングするキャリア変調部と、前記キャリア変調部によりキャリア変調されたデータを、前記複数の送信アンテナに対応する送信系統の信号にそれぞれ分割する分割部と、前記分割部により分割された複数の送信系統の信号に対し、前記送信系統間で異なる位相になるように、前記送信系統の信号の位相を回転させる位相器と、前記位相器から送信系統間で異なる位相の信号を入力し、前記複数の送信系統の信号のそれぞれに対し、OFDMフレームを構成するOFDMフレーム化部と、前記OFDMフレーム化部により生成されたOFDM信号をIFFTするIFFT部と、を備え、前記送信系統間で異なる位相のOFDM信号を、前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信する、ことを特徴とする。
また、請求項2のMIMO送信装置は、請求項1に記載のMIMO送信装置において、前記位相器が、前記分割部により分割された複数の送信系統の信号に対し、前記送信系統間で異なる位相になるように、少なくとも1つの送信系統の信号の位相を回転させる、ことを特徴とする。
また、請求項3のMIMO送信装置は、請求項1に記載のMIMO送信装置において、前記位相器が、前記分割部により分割された複数の送信系統の信号に対し、前記送信系統間で異なる位相になるように、全ての送信系統の信号の位相を回転させる、ことを特徴とする。
また、請求項4のMIMO送信装置は、請求項1から3までのいずれか一項に記載のMIMO送信装置において、前記位相器が、前記分割部により分割された複数の送信系統の信号に対し、前記送信系統間で異なる位相になるように、前記送信系統の信号の位相を、シンボル単位またはキャリア単位に回転させる、ことを特徴とする。
さらに、請求項5のMIMO受信装置は、請求項1から4までのいずれか一項に記載のMIMO送信装置と、複数の受信アンテナを備え、前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナとの間のMIMO伝送路を介して、前記送信信号を受信し、前記MIMO伝送路の伝送路特性を推定し、前記複数の送信アンテナから送信された送信信号の尤度を算出し、前記送信信号の尤度を用いて元の送信対象のデータを復元するMIMO受信装置とにより構成されるMIMO通信システムにおける前記MIMO受信装置であって、前記複数の受信アンテナに対応する受信系統毎に、受信したOFDM信号をFFTするFFT部と、前記FFT部によりFFTされたOFDM信号に基づいて、前記MIMO伝送路の伝送路特性を推定する伝送路推定部と、予め設定された、前記MIMO送信装置から送信される前記送信系統間で異なる位相の送信信号と、前記伝送路推定部により推定された伝送路特性とを用いて受信パターンの参照点を設定し、前記受信パターンの参照点に基づいて、前記複数の送信系統における送信信号の尤度を算出する尤度算出部と、前記尤度算出部により算出された尤度に基づいて、元の送信対象のデータに復号する復号部と、を備えたことを特徴とする。
さらに、請求項6のMIMO通信システムは、請求項1から4までのいずれか一項に記載のMIMO送信装置と、請求項5に記載のMIMO受信装置とにより構成されることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、送信側において、複数系統の送信信号に対して異なる位相回転を与えるようにしたから、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合であっても、受信側において、受信信号における参照点の数を送信信号の組み合わせ数と同じにすることができる。これにより、送信信号のパターンを識別することができ、元のデータを正しく復元することが可能となる。
実施例1による送信装置の構成を示すブロック図である。 位相器の処理を説明する図である。 実施例1による送信信号x1,x2のコンスタレーションを示す図である。 実施例1による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。 実施例1による受信信号y1の参照点のコンスタレーションを示す図である。 実施例2による送信装置の構成を示すブロック図である。 実施例2による送信信号x1,x2のコンスタレーションを示す図である。 実施例2による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。 実施例2による受信信号y1の参照点のコンスタレーションを示す図である。 変形例1による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。 変形例2による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。 変形例3による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。 変形例4による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。 変形例5による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。 変形例6による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。 MIMO通信システムの構成例を示す図である。 従来の送信装置の構成を示すブロック図である。 従来の受信装置の構成を示すブロック図である。 LLRの算出例を説明する図である。 変調方式がQPSKの場合における送信信号x1,x2のコンスタレーションを示す図である。 送信パターン及び受信パターンを説明する図である。 受信信号y1における参照点のコンスタレーションを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔実施例1〕
まず、実施例1について説明する。実施例1は、2本の送信アンテナ101(送信アンテナTx1,Tx2)と2本の受信アンテナ201(受信アンテナRx1,Rx2)を備えたMIMO通信システム1において、一方の系統の送信信号に位相回転を与えるものである。
(送信装置/実施例1)
図1は、実施例1による送信装置の構成を示すブロック図である。この送信装置2−1は、誤り訂正外符号符号化部10、誤り訂正内符号符号化部11、キャリア変調部12、分割部13、位相器17、OFDMフレーム化部14−1,14−2、IFFT部15−1,15−2、GI付加部16−1,16−2、及び2本の送信アンテナ101を備えている。OFDMフレーム化部14−1、IFFT部15−1、GI付加部16−1及び送信アンテナTx1により第1の送信系統が構成される。また、位相器17、OFDMフレーム化部14−2、IFFT部15−2、GI付加部16−2及び送信アンテナTx2により第2の送信系統が構成される。
図1において、図17と共通する部分には図17と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図17に示した従来の送信装置100と図1に示す実施例1による送信装置2−1とを比較すると、両送信装置2−1,100共に、誤り訂正外符号符号化部10、誤り訂正内符号符号化部11、キャリア変調部12、分割部13、OFDMフレーム化部14−1,14−2、IFFT部15−1,15−2、GI付加部16−1,16−2、及び2本の送信アンテナ101を備えている点で同一である。これに対し、送信装置2−1は、送信装置100の構成に加え、第2の送信系統に位相器17を備えている点で相違する。
送信装置2−1の位相器17は、分割部13により分割された他方の信号(第2の送信系統の信号)を入力し、全てのデータ信号に対し、その位相を予め設定された位相分回転させる。そして、位相器17は、位相が回転したデータ信号をOFDMフレーム化部14−2に出力する。
具体的には、位相器17は、次式のように、分割部13から入力したキャリア変調後のデータ信号(入力信号Tx_I,Tx_Q)に対し、予め設定された位相α度(°)分回転させ、位相回転後のデータ信号(出力信号Tx_I’,Tx_Q’)をOFDMフレーム化部14−2に出力する。
Tx_I’=Tx_I×cos(π×α/180)−Tx_Q×sin(π×α/180) ・・・(4)
Tx_Q’=Tx_I×sin(π×α/180)+Tx_Q×cos(π×α/180) ・・・(5)
ここで、cos(π×α/180)及びsin(π×α/180)における()内の計算は、度(°)からラジアンへの変換処理を示す。
図2は、位相器17の処理を説明する図であり、キャリア変調方式がQPSK及び位相α=30°の場合の例を示している。図2において、位相器17の入力信号が「00」の場合、すなわち入力信号Tx_I=1,Tx_Q=1の場合、前記式(4)(5)により、位相α=30°回転した出力信号「00」、すなわち出力信号Tx_I’=0.37,Tx_Q’=1.37が出力される。同様に、例えば、位相器17の入力信号が「01」の場合、すなわち入力信号Tx_I=1,Tx_Q=−1の場合、前記式(4)(5)により、位相α=30°回転した出力信号「01」、すなわち出力信号Tx_I’=1.37,Tx_Q’=−0.37が出力される。
これにより、第2の送信系統の送信アンテナTx2から、位相回転処理が施されたデータ信号及び位相回転処理が施されていないパイロット信号を含む送信信号x2が送信される。また、第1の送信系統の送信アンテナTx1から、位相回転処理が施されていないデータ信号及びパイロット信号を含む送信信号x1が送信される。
図3は、実施例1による送信信号x1,x2のコンスタレーションを示す図であり、キャリア変調方式がQPSK及び位相α=30°の場合の例を示している。また、図4は、実施例1による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。図3及び図4に示すように、全てのデータキャリアにおいて、送信信号x1として、位相回転処理が施されていないデータ信号が送信され、送信信号x2として、位相α=30°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。この場合、パイロットキャリアは、第1及び第2の送信系統において、位相回転処理が施されない。
以上のように、実施例1による送信装置2−1によれば、位相器17は、第2の送信系統の全てのデータ信号に対し、その位相を予め設定された位相分回転させるようにした。これにより、送信アンテナTx1から、位相回転処理が施されていないデータ信号及びパイロット信号を含む送信信号x1が送信され、送信アンテナTx2から、位相回転処理が施されたデータ信号及び位相回転処理が施されていないパイロット信号を含む送信信号x2が送信される。
そして、受信装置は、送信装置2−1から送信された位相回転処理が施されていない送信信号x1及び位相回転処理が施された送信信号x2を、MIMO伝送路を介して受信し、送信信号x1,x2と推定した伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定し、この受信パターンの参照点に基づいて、送信信号x1,x2のLLRを算出する。これにより、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合であっても(h11=h12,h21=h22)、受信パターンの参照点の数は、送信信号x1,x2の組み合わせ数と同じになる。
従来は、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合に、受信パターンの参照点の数が送信信号x1,x2の組み合わせ数よりも少なくなってしまい、誤り訂正可能なLLRを算出することができず、元の映像音声データを復元することができない場合があった。これに対し、実施例1によれば、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合であっても、受信パターンの参照点の数を、送信信号x1,x2の組み合わせ数と同じにすることができるから、送信信号x1,x2のパターンを識別することができ、誤り訂正可能なLLRを算出することができる。したがって、元の映像音声データを正しく復元することが可能となる。
(受信装置/実施例1)
次に、実施例1による受信装置について説明する。実施例1による受信装置は、図示しないが、図18に示した従来の受信装置200の構成のうち、MLD部23とは異なる新たなMLD部26を備えている。受信アンテナ201、GI除去部20−1,20−2、FFT部21−1,21−2、伝送路推定部22−1,22−2、誤り訂正内符号復号部24及び誤り訂正外符号復号部25については、図18にて説明済みであるから、ここでは説明を省略する。
実施例1による受信装置のMLD部26は、MLD部23と同様に、伝送路推定部22−1により推定された伝送路特性h11,h12、及び伝送路推定部22−2により推定された伝送路特性h21,h22を入力すると共に、OFDM信号から分離されたデータ信号について、受信信号y1,y2を入力する。
そして、MLD部26は、送信信号x1及び位相回転処理が施された送信信号x2と伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定する。ここで、送信装置x1には位相回転処理が施されず、送信信号x2には位相αの位相回転処理が施されることを示す送信装置2−1側の位相回転情報が、MLD部26に予め設定されているものとする。そして、MLD部26は、送信信号x1及び位相回転処理が施された送信信号x2の所定のビットデータを0,1とした場合に、受信信号x1,x2の受信信号点と受信パターンの参照点との間で最も近い距離をそれぞれ算出する。そして、MLD部26は、算出した距離のうち最も近い距離を用いて、送信信号x1,x2のLLRを算出する。LLRの算出例は、図19と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
図5は、実施例1による受信信号y1の参照点のコンスタレーションを示す図であり、キャリア変調方式がQPSK及び伝送路特性h11,h12が同じ場合(h11=h12=1)の例を示している。図5に示すように、MLD部26は、2ビットの送信信号x1の信号点に伝送路特性h11を乗算し、2ビットの送信信号x2の信号点に伝送路特性h12を乗算し、乗算結果を加算することで、受信信号y1における受信パターンの参照点を設定する。このように、受信パターンの参照点として、送信信号x1,x2の信号点における組み合わせの数16と同じ数の参照点を設定することができる。受信信号y2についても同様である。
従来は、図22に示したとおり、伝送路特性h11,h12が同一である場合、受信パターンの参照点として、信号点配置数9の参照点しか設定することができず、誤り訂正可能なLLRを算出することができなかった。実施例1による受信装置では、MLD部26は、受信パターンの参照点として、送信信号x1,x2の信号点における組み合わせの数16に対応した参照点を設定することができ、誤り訂正可能なLLRを算出することができる。
以上のように、実施例1による受信装置によれば、受信装置が、送信装置2−1から送信された位相回転処理が施されていない送信信号x1及び位相回転処理が施された送信信号x2を、MIMO伝送路を介して受信する。そして、MLD部26は、送信信号x1,x2と推定した伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定し、送信信号x1,x2の所定のビットデータを0,1とした場合に、受信信号x1,x2の受信信号点と受信パターンの参照点との間で最も近い距離をそれぞれ算出し、送信信号x1,x2のLLRを算出するようにした。
これにより、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合であっても(h11=h12,h21=h22)、受信パターンの参照点の数は、送信信号x1,x2の組み合わせ数と同じになる。従来は、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合に、受信パターンの参照点の数が送信信号x1,x2の組み合わせ数よりも少なくなってしまい、誤り訂正可能なLLRを算出することができず、元の映像音声データを復元することができない場合があった。これに対し、実施例1によれば、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合であっても、受信パターンの参照点の数を、送信信号x1,x2の組み合わせ数と同じにすることができるから、送信信号x1,x2のパターンを識別することができ、誤り訂正可能なLLRを算出することができる。したがって、元の映像音声データを正しく復元することが可能となる。
〔実施例2〕
次に、実施例2について説明する。実施例2は、2本の送信アンテナ101(送信アンテナTx1,Tx2)と2本の受信アンテナ201(受信アンテナRx1,Rx2)を備えたMIMO通信システム1において、一方の系統の位相回転と他の系統の位相回転とが異なるように、両系統の送信信号に位相回転を与えるものである。
(送信装置/実施例2)
図6は、実施例2による送信装置の構成を示すブロック図である。この送信装置2−2は、誤り訂正外符号符号化部10、誤り訂正内符号符号化部11、キャリア変調部12、分割部13、位相器17−1,17−2、OFDMフレーム化部14−1,14−2、IFFT部15−1,15−2、GI付加部16−1,16−2、及び2本の送信アンテナ101を備えている。位相器17−1、OFDMフレーム化部14−1、IFFT部15−1、GI付加部16−1及び送信アンテナTx1により第1の送信系統が構成される。また、位相器17−2、OFDMフレーム化部14−2、IFFT部15−2、GI付加部16−2及び送信アンテナTx2により第2の送信系統が構成される。
図6において、図1及び図17と共通する部分には図1及び図17と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図1に示した実施例1による送信装置2−1と図6に示す実施例2による送信装置2−2とを比較すると、両送信装置2−1,2−2共に、誤り訂正外符号符号化部10、誤り訂正内符号符号化部11、キャリア変調部12、分割部13、OFDMフレーム化部14−1,14−2、IFFT部15−1,15−2、GI付加部16−1,16−2、及び2本の送信アンテナ101を備えている点で同一である。これに対し、送信装置2−2は、送信装置2−1の位相器17の代わりに、第1の送信系統に位相器17−1を備え、第2の送信系統に位相器17−2を備えている点で相違する。
送信装置2−2の位相器17−1は、分割部13により分割された一方の信号(第1の送信系統の信号)を入力し、全てのデータ信号に対し、その位相を予め設定された位相分回転させる。そして、位相器17−1は、位相が回転したデータ信号をOFDMフレーム化部14−1に出力する。
送信装置2−2の位相器17−2は、分割部13により分割された他方の信号(第2の送信系統の信号)を入力し、全てのデータ信号に対し、その位相を、位相器17−1にて予め設定された位相とは異なる位相分回転させる。そして、位相器17−2は、位相が回転したデータ信号をOFDMフレーム化部14−2に出力する。
図7は、実施例2による送信信号x1,x2のコンスタレーションを示す図であり、キャリア変調方式がQPSK、位相器17−1にて回転させる位相α1=15°、及び位相器17−2にて回転させる位相α2=−15°の場合の例を示している。図8は、実施例2による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。この例では、位相器17−1は、入力した全てのデータ信号に対し、予め設定された位相α1=15°の回転処理を施し、位相器17−2は、入力した全てのデータ信号に対し、予め設定された位相α2=−15°の回転処理を施す。
図7及び図8に示すように、全てのデータキャリアにおいて、送信信号x1として、位相α1=15°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、送信信号x2として、位相α2=−15°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。この場合、パイロットキャリアは、第1及び第2の送信系統において、位相回転処理が施されない。
以上のように、実施例2による送信装置2−2によれば、位相器17−1は、第1の送信系統の全てのデータ信号に対し、その位相を予め設定された位相分回転させるようにし、位相器17−2は、第2の送信系統の全てのデータ信号に対し、その位相を、位相器17−1にて予め設定された位相とは異なる位相分回転させるようにした。これにより、送信アンテナTx1から、位相回転処理が施されたデータ信号及び位相回転処理が施されていないパイロット信号を含む送信信号x1が送信され、送信アンテナTx2から、送信信号x1とは異なる位相回転処理が施されたデータ信号及び位相回転処理が施されていないパイロット信号を含む送信信号x2が送信される。
そして、受信装置は、送信装置2−2から送信された位相回転処理が施された送信信号x1及び送信信号x1とは異なる位相回転処理が施された送信信号x2を、MIMO伝送路を介して受信し、送信信号x1,x2と推定した伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定し、この受信パターンの参照点に基づいて、送信信号x1,x2のLLRを算出する。これにより、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合であっても(h11=h12,h21=h22)、受信パターンの参照点の数は、送信信号x1,x2の組み合わせ数と同じになる。したがって、送信信号x1,x2のパターンを識別可能なLLRを算出することができ、元の映像音声データを正しく復元することが可能となる。
(受信装置/実施例2)
次に、実施例2による受信装置について説明する。実施例2による受信装置は、図示しないが、図18に示した従来の受信装置200の構成のうち、MLD部23とは異なるMLD部26であって、実施例1のMLD部26とも異なる新たなMLD部26を備えている。受信アンテナ201、GI除去部20−1,20−2、FFT部21−1,21−2、伝送路推定部22−1,22−2、誤り訂正内符号復号部24及び誤り訂正外符号復号部25については、図18にて説明済みであるから、ここでは説明を省略する。
実施例2による受信装置のMLD部26は、MLD部23と同様に、伝送路推定部22−1により推定された伝送路特性h11,h12、及び伝送路推定部22−2により推定された伝送路特性h21,h22を入力すると共に、OFDM信号から分離されたデータ信号について、受信信号y1,y2を入力する。
そして、MLD部26は、位相回転処理が施された送信信号x1,2と伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定する。ここで、送信信号x1には位相α1の位相回転処理が施され、送信信号x2には位相α2の位相回転処理が施されることを示す送信装置2−2側の位相回転情報が、MLD部26に予め設定されているものとする。そして、MLD部26は、位相回転処理が施された送信信号x1,x2の所定のビットデータを0,1とした場合に、受信信号x1,x2の受信信号点と受信パターンの参照点との間で最も近い距離をそれぞれ算出する。そして、MLD部26は、算出した距離のうち最も近い距離を用いて、送信信号x1,x2のLLRを算出する。LLRの算出例は、図19と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
図9は、実施例2による受信信号y1の参照点のコンスタレーションを示す図であり、キャリア変調方式がQPSK及び伝送路特性h11,h12が同じ場合(h11=h12=1)の例を示している。図9に示すように、MLD部26は、2ビットの送信信号x1の信号点に伝送路特性h11を乗算し、2ビットの送信信号x2の信号点に伝送路特性h12を乗算し、乗算結果を加算することで、受信信号y1における受信パターンの参照点を設定する。このように、受信パターンの参照点として、送信信号x1,x2の信号点における組み合わせの数16と同じ数の参照点を設定することができる。受信信号y2についても同様である。
従来は、伝送路特性h11,h12が同一である場合、受信パターンの参照点として、信号点配置数9の参照点しか設定することができず、誤り訂正可能なLLRを算出することができなかった。実施例2による受信装置では、MLD部26は、受信パターンの参照点として、送信信号x1,x2の信号点における組み合わせの数16に対応した参照点を設定することができ、誤り訂正可能なLLRを算出することができる。
以上のように、実施例2による受信装置によれば、受信装置が、送信装置2−2から送信された位相回転処理が施された送信信号x1及び送信信号x1とは異なる位相回転処理が施された送信信号x2を、MIMO伝送路を介して受信する。そして、MLD部26は、送信信号x1,x2と推定した伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定し、送信信号x1,x2の所定のビットデータを0,1とした場合に、受信信号x1,x2の受信信号点と受信パターンの参照点との間で最も近い距離をそれぞれ算出し、送信信号x1,x2のLLRを算出するようにした。
これにより、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合であっても(h11=h12,h21=h22)、受信パターンの参照点の数は、送信信号x1,x2の組み合わせ数と同じになる。したがって、送信信号x1,x2のパターンを識別可能なLLRを算出することができ、元の映像音声データを正しく復元することが可能となる。
〔実施例1の変形例〕
次に、実施例1の変形例について説明する。変形例1は、MIMO通信システム1において、一方の系統の送信信号に対し、データキャリア単位に異なる位相回転を与えるものである。また、変形例2は、一方の系統の送信信号に対し、シンボル単位に異なる位相回転を与えるものである。また、変形例3は、一方の系統の送信信号に対し、シンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相回転を与えるものである。変形例1〜3による送信装置の構成は、図1に示した実施例1による送信装置2−1の構成と同様である。また、変形例1〜3による受信装置の構成は、実施例1による受信装置の構成と同様である。
(変形例1)
実施例1では、一方の系統の送信信号に対し、全てのデータキャリアの位相を同じ量だけ回転させていたが、変形例1は、前述のとおり、一方の系統の送信信号に対し、データキャリア単位に異なる位相回転を与える。
図1を参照して、変形例1による送信装置2−1の位相器17は、実施例1の場合と同様に、分割部13から入力した第2の送信系統における全てのデータ信号に対し、データキャリア単位に異なる位相になるように、予め設定された位相分回転させる。
図10は、変形例1による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。図10に示すように、送信信号x1の全てのデータキャリアにおいて、位相回転処理が施されていないデータ信号が送信され、送信信号x2の全てのデータキャリアにおいて、データキャリア単位に異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。例えば、送信信号x2について、1番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α=10°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、2番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α=20°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、3番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α=30°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。つまり、送信信号x2について、全てのシンボルに渡ってキャリア番号毎に異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。この場合、パイロットキャリアは、第1及び第2の送信系統において、位相回転処理が施されない。
図18を参照して、変形例1による受信装置のMLD部23に代わる新たなMLD部26は、実施例1の場合と同様に、位相回転処理が施されていない送信信号x1及びデータキャリア単位に異なる位相回転処理が施された送信信号x2と伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定する。ここで、送信信号x1には位相回転処理が施されず、送信信号x2にはデータキャリア単位に異なる位相回転処理が施されることを示す送信装置2−1側の位相回転情報が、MLD部26に予め設定されているものとする。そして、MLD部26は、実施例1の場合と同様に、受信パターンの参照点に基づいて、送信信号x1,x2のLLRを算出する。
(変形例2)
変形例2は、前述のとおり、一方の系統の送信信号に対し、同一シンボル内のデータキャリアには同じ位相回転を与え、かつ、シンボル単位に別々の位相回転を与える。
図1を参照して、変形例2による送信装置2−1の位相器17は、実施例1の場合と同様に、分割部13から入力した第2の送信系統における全てのデータ信号に対し、シンボル単位に異なる位相になるように、予め設定された位相分回転させる。
図11は、変形例2による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。図11に示すように、送信信号x1の全てのデータキャリアにおいて、位相回転処理が施されていないデータ信号が送信され、送信信号x2の全てのデータキャリアにおいて、シンボル単位に異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。例えば、送信信号x2について、1番目のシンボル番号のデータキャリアにおいて、位相α=10°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、2番目のシンボル番号のデータキャリアにおいて、位相α=20°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、3番目のシンボル番号のデータキャリアにおいて、位相α=30°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。つまり、送信信号x2について、全てのデータキャリアに渡ってシンボル番号毎に異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。この場合、パイロットキャリアは、第1及び第2の送信系統において、位相回転処理が施されない。
図18を参照して、変形例2による受信装置のMLD部23に代わる新たなMLD部26は、実施例1の場合と同様に、位相回転処理が施されていない送信信号x1及びシンボル単位に異なる位相回転処理が施された送信信号x2と伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定する。ここで、送信信号x1には位相回転処理が施されず、送信信号x2にはシンボル単位に異なる位相回転処理が施されることを示す送信装置2−1側の位相回転情報が、MLD部26に予め設定されているものとする。そして、MLD部26は、実施例1の場合と同様に、受信パターンの参照点に基づいて、送信信号x1,x2のLLRを算出する。
(変形例3)
変形例3は、前述のとおり、一方の系統の送信信号に対し、シンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相回転を与えるものである。
図1を参照して、変形例3による送信装置2−1の位相器17は、実施例1の場合と同様に、分割部13から入力した第2の送信系統における全てのデータ信号に対し、シンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相になるように、予め設定された位相分回転させる。
図12は、変形例3による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。図12に示すように、送信信号x1の全てのデータキャリアにおいて、位相回転処理が施されていないデータ信号が送信され、送信信号x2の全てのデータキャリアにおいて、シンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。例えば、送信信号x2について、1番目のシンボル番号かつ1番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α=10°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、1番目のシンボル番号かつ2番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α=20°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、1番目のシンボル番号かつ3番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α=30°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。また、送信信号x2について、2番目のシンボル番号かつ1番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α=11°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、2番目のシンボル番号かつ2番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α=21°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、3番目のシンボル番号かつ1番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α=12°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。つまり、送信信号x2について、全てのシンボル及びデータキャリアに渡って、シンボル番号毎かつキャリア番号毎に異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。この場合、パイロットキャリアは、第1及び第2の送信系統において、位相回転処理が施されない。
図18を参照して、変形例3による受信装置のMLD部23に代わる新たなMLD部26は、実施例1の場合と同様に、位相回転処理が施されていない送信信号x1及びシンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相回転処理が施された送信信号x2と伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定する。ここで、送信信号x1には位相回転処理が施されず、送信信号x2にはシンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相回転処理が施されることを示す送信装置2−1側の位相回転情報が、MLD部26に予め設定されているものとする。そして、MLD部26は、実施例1の場合と同様に、受信パターンの参照点に基づいて、送信信号x1,x2のLLRを算出する。
以上のように、実施例1の変形例1〜3によれば、実施例1の場合と同様に、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合であっても、受信パターンの参照点の数は、送信信号x1,x2の組み合わせ数と同じになる。したがって、送信信号x1,x2のパターンを識別可能なLLRを算出することができ、元の映像音声データを正しく復元することが可能となる。
〔実施例2の変形例〕
次に、実施例2の変形例について説明する。変形例4は、MIMO通信システム1において、一方の系統の位相回転と他の系統の位相回転とが異なるように、両系統の送信信号に対し、データキャリア単位に異なる位相回転を与えるものである。また、変形例5は、一方の系統の位相回転と他の系統の位相回転とが異なるように、両系統の送信信号に対し、シンボル単位に異なる位相回転を与えるものである。また、変形例6は、一方の系統の位相回転と他の系統の位相回転とが異なるように、両系統の送信信号に対し、シンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相回転を与えるものである。変形例4〜6による送信装置の構成は、図6に示した実施例2による送信装置2−2の構成と同様である。また、変形例4〜6による受信装置の構成は、実施例2による受信装置の構成と同様である。
(変形例4)
変形例4は、実施例2では、両系統の送信信号のそれぞれに対し、全てのデータキャリアの位相を同じ量だけ回転させていたが、変形例4は、両系統の送信信号のそれぞれに対し、同一シンボル内のデータキャリア単位で別々の位相回転を与える。
図6を参照して、変形例4による送信装置の位相器17−1は、実施例2の場合と同様に、分割部13から入力した第1の送信系統における全てのデータ信号に対し、データキャリア単位に異なる位相になるように、予め設定された位相分回転させる。
位相器17−2は、実施例2の場合と同様に、分割部13から入力した第2の送信系統における全てのデータ信号に対し、データキャリア単位に異なる位相になるように、位相器17−1にて予め設定された位相とは異なる位相分回転させる。
図13は、変形例4による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。図13に示すように、送信信号x1の全てのデータキャリアにおいて、データキャリア単位に異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、送信信号x2の全てのデータキャリアにおいて、データキャリア単位に、送信信号x1とは異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。例えば、送信信号x1について、1番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α1=10°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、2番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α1=20°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、3番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α1=30°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。また、送信信号x2について、1番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α2=−10°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、2番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α2=−20°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、3番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α2=−30°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。つまり、送信信号x1,x2について、両系統において異なる位相回転処理が施され、かつ、全てのシンボルに渡ってキャリア番号毎に異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。この場合、パイロットキャリアは、第1及び第2の送信系統において、位相回転処理が施されない。
図18を参照して、変形例4による受信装置のMLD部23に代わる新たなMLD部26は、実施例2の場合と同様に、データキャリア単位に位相回転処理が施された送信信号x1、及び送信信号x1とは異なる位相回転であってデータキャリア単位に異なる位相回転処理が施された送信信号x2と伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定する。ここで、送信信号x1にはデータキャリア単位に位相回転処理が施され、送信信号x2には送信信号x1とは異なる位相回転であってデータキャリア単位に異なる位相回転処理が施されることを示す送信装置2−2側の位相回転情報が、MLD部26に予め設定されているものとする。そして、MLD部26は、実施例2の場合と同様に、受信パターンの参照点に基づいて、送信信号x1,x2のLLRを算出する。
(変形例5)
変形例5は、前述のとおり、両系統の送信信号のそれぞれに対し、同一シンボル内のデータキャリアには同じ位相回転を与え、かつ、シンボル毎に別々の位相回転を与える。
図6を参照して、変形例5による送信装置の位相器17−1は、実施例2の場合と同様に、分割部13から入力した第1の送信系統における全てのデータ信号に対し、シンボル単位に異なる位相になるように、予め設定された位相分回転させる。
位相器17−2は、実施例2の場合と同様に、分割部13から入力した第2の送信系統における全てのデータ信号に対し、シンボル単位に異なる位相になるように、位相器17−1にて予め設定された位相とは異なる位相分回転させる。
図14は、変形例5による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。図14に示すように、送信信号x1の全てのデータキャリアにおいて、シンボル単位に異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、送信信号x2の全てのデータキャリアにおいて、シンボル単位に、送信信号x1とは異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。例えば、送信信号x1について、1番目のシンボル番号のデータキャリアにおいて、位相α1=10°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、2番目のシンボル番号のデータキャリアにおいて、位相α1=20°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、3番目のシンボル番号のデータキャリアにおいて、位相α1=30°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。また、送信信号x2について、1番目のシンボル番号のデータキャリアにおいて、位相α2=−10°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、2番目のシンボル番号のデータキャリアにおいて、位相α2=−20°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、3番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α2=−30°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。つまり、送信信号x1,x2について、両系統において異なる位相回転処理が施され、かつ、全てのデータキャリアに渡ってシンボル番号毎に異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。この場合、パイロットキャリアは、第1及び第2の送信系統において、位相回転処理が施されない。
図18を参照して、変形例5による受信装置のMLD部23に代わる新たなMLD部26は、実施例2の場合と同様に、シンボル単位に位相回転が施された送信信号x1、及び送信信号x1とは異なる位相回転であってシンボル単位に異なる位相回転処理が施された送信信号x2と伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定する。ここで、送信信号x1にはシンボル単位に位相回転処理が施され、送信信号x2には送信信号x1とは異なる位相回転であってシンボル単位に異なる位相回転処理が施されることを示す送信装置2−2側の位相回転情報が、MLD部26に予め設定されているものとする。そして、MLD部26は、実施例2の場合と同様に、受信パターンの参照点に基づいて、送信信号x1,x2のLLRを算出する。
(変形例6)
変形例6は、前述のとおり、一方の系統の位相回転と他の系統の位相回転とが異なるように、両系統の送信信号に対し、シンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相回転を与えるものである。
図6を参照して、変形例6による送信装置の位相器17−1は、実施例2の場合と同様に、分割部13から入力した第1の送信系統における全てのデータ信号に対し、シンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相になるように、予め設定された位相分回転させる。
位相器17−2は、実施例2の場合と同様に、分割部13から入力した第2の送信系統における全てのデータ信号に対し、シンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相になるように、位相器17−1にて予め設定された位相とは異なる位相分回転させる。
図15は、変形例6による送信信号x1,x2の位相を説明する図である。図15に示すように、送信信号x1の全てのデータキャリアにおいて、シンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、送信信号x2の全てのデータキャリアにおいて、シンボル単位かつデータキャリア単位に、送信信号x1とは異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。
例えば、送信信号x1について、1番目のシンボル番号かつ1番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α1=10°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、1番目のシンボル番号かつ2番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α1=20°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、1番目のシンボル番号かつ3番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α1=30°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。また、送信信号x1について、2番目のシンボル番号かつ1番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α1=11°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、2番目のシンボル番号かつ2番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α1=21°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、3番目のシンボル番号かつ1番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α1=12°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。
また、送信信号x2について、1番目のシンボル番号かつ1番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α2=−10°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、1番目のシンボル番号かつ2番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α2=−20°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、1番目のシンボル番号かつ3番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α2=−30°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。また、送信信号x2について、2番目のシンボル番号かつ1番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α2=−11°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、2番目のシンボル番号かつ2番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α2=−21°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信され、3番目のシンボル番号かつ1番目のキャリア番号のデータキャリアにおいて、位相α2=−12°の位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。
つまり、送信信号x1,x2について、両系統において異なる位相回転処理が施され、かつ、全てのシンボル及びデータキャリアに渡って、シンボル番号毎かつキャリア番号毎に異なる位相回転処理が施されたデータ信号が送信される。この場合、パイロットキャリアは、第1及び第2の送信系統において、位相回転処理が施されない。
図18を参照して、変形例6による受信装置のMLD部23に代わる新たなMLD部26は、実施例2の場合と同様に、シンボル単位かつデータキャリア単位に位相回転処理が施された送信信号x1、及び送信信号x1とは異なる位相回転であってシンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相回転処理が施された送信信号x2と伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定する。ここで、送信信号x1にはシンボル単位かつデータキャリア単位に位相回転処理が施され、送信信号x2には送信信号x1とは異なる位相回転であってシンボル単位かつデータキャリア単位に異なる位相回転処理が施されることを示す送信装置2−2側の位相回転情報が、MLD部26に予め設定されているものとする。そして、MLD部26は、実施例2の場合と同様に、受信パターンの参照点に基づいて、送信信号x1,x2のLLRを算出する。
以上のように、実施例2の変形例4〜6によれば、実施例2の場合と同様に、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合であっても、受信パターンの参照点の数は、送信信号x1,x2の組み合わせ数と同じになる。したがって、送信信号x1,x2のパターンを識別可能なLLRを算出することができ、元の映像音声データを正しく復元することが可能となる。
以上、実施例1,2及び変形例1〜6を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施例1,2及び変形例1〜6に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、前記実施例1,2及び変形例1〜6では、受信装置は、最尤判定法を行うMLD部26を備えるようにしたが、MLD部26の代わりに、QR分解を行い送信信号x1,x2のLLRを算出するQR−MLD(QR−Maximum Likelihood Detection)部を備えるようにしてもよい。また、他の手法により送信信号x1,x2のLLRを算出するようにしてもよい。
また、実施例1及び実施例1の変形例1〜3では、図1に示したように、送信装置2−1は、第2の送信系統に位相器17を備えるようにしたが、図6に示したものと同一の構成になるように、第1の送信系統に位相器17−1を備え、第2の送信系統に位相器17−2を備えるようにしてもよい。この場合、第1の送信系統に備えた位相器17−1は、分割部13により分割された一方の信号(第1の送信系統の信号)を入力し、入力した信号に対して何ら位相回転処理を施さないで、入力した信号をそのままOFDMフレーム化部14−1に出力する。また、第2の送信系統に備えた位相器17−2は、位相器17と同じ処理を行う。
また、前記実施例1,2及び変形例1〜6では、送信系統の数が2の場合について説明したが、本発明は、送信系統の数が3以上の場合についても適用がある。具体的には、送信装置2−1,2−2は、3以上の複数の送信系統間で異なる位相の送信信号を生成するように、位相回転処理を施し、複数の送信系統に対応した送信信号をそれぞれ送信する。
また、前記実施例1,2及び変形例1〜6では、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合に、受信装置のMLD部26は、例えば図5及び図9に示した受信パターンとして、送信信号x1,x2の信号点における組み合わせの数16と同じ数の参照点を設定するようにした。この受信パターンは、隣り合う参照点の距離が均一でない。これに対し、MLD部26は、受信パターンの参照点として、送信信号x1,x2の信号点における組み合わせの数16と同じ数の参照点であって、隣り合う参照点の距離が所定幅内に収まってほぼ均一となる信号点が配置されるように設定してもよい。この場合、送信装置2−1,2−2は、一方の系統の位相回転と他の系統の位相回転とが異なるように、かつ、MIMO伝送路の伝送路特性が同じ場合に、受信装置のMLD部26により、隣り合う参照点の距離が前述のとおりに均一となる受信パターンの参照点が設定されるように、位相回転処理を施し、送信信号x1,x2を送信する。
また、前記実施例1,2及び変形例1〜6では、受信装置のMLD部26は、送信信号x1,x2と推定した伝送路特性h11,h12,h21,h22とを用いて受信パターンの参照点を設定し、受信信号y1,y2の受信信号点と受信パターンの参照点との間で最も近い距離をそれぞれ算出し、送信信号x1,x2のLLRを算出するようにした。これに対し、MIMO通信システム1を構成する送信装置2−1,2−2と受信装置とが固定設置され、伝送路特性h11,h12,h21,h22がh11=h12,h21=h22の固定値である場合には、MLD部26は、受信パターンの参照点を設定する処理を行うことなく、予め設定された受信パターンの参照点を用いるようにしてもよい。具体的には、受信パターンの参照点の情報がメモリに予め格納されており、MLD部26は、メモリから受信パターンの参照点を読み出し、受信信号y1,y2の受信信号点と、メモリから読み出した受信パターンの参照点との間で最も近い距離をそれぞれ算出し、送信信号x1,x2のLLRを算出する。
1 MIMO通信システム
2,100 送信装置
10 誤り訂正外符号符号化部
11 誤り訂正内符号符号化部
12 キャリア変調部
13 分割部
14 OFDMフレーム化部
15 IFFT部
16 GI付加部
17 位相器
20 GI除去部
21 FFT部
22 伝送路推定部
23,26 MLD部
24 誤り訂正内符号復号部
25 誤り訂正外符号復号部
101 送信アンテナ
200 受信装置
201 受信アンテナ

Claims (6)

  1. 複数の送信アンテナを備え、送信対象のデータの送信信号を前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信するMIMO送信装置と、複数の受信アンテナを備え、前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナとの間のMIMO伝送路を介して、前記送信信号を受信し、前記MIMO伝送路の伝送路特性を推定し、前記複数の送信アンテナから送信された送信信号の尤度を算出し、前記送信信号の尤度を用いて元の送信対象のデータを復元するMIMO受信装置とにより構成されるMIMO通信システムにおける前記MIMO送信装置であって、
    前記送信対象のデータを、所定の変調方式によりキャリア変調してマッピングするキャリア変調部と、
    前記キャリア変調部によりキャリア変調されたデータを、前記複数の送信アンテナに対応する送信系統の信号にそれぞれ分割する分割部と、
    前記分割部により分割された複数の送信系統の信号に対し、前記送信系統間で異なる位相になるように、前記送信系統の信号の位相を回転させる位相器と、
    前記位相器から送信系統間で異なる位相の信号を入力し、前記複数の送信系統の信号のそれぞれに対し、OFDMフレームを構成するOFDMフレーム化部と、
    前記OFDMフレーム化部により生成されたOFDM信号をIFFTするIFFT部と、を備え、
    前記送信系統間で異なる位相のOFDM信号を、前記複数の送信アンテナからそれぞれ送信する、ことを特徴とするMIMO送信装置。
  2. 請求項1に記載のMIMO送信装置において、
    前記位相器は、
    前記分割部により分割された複数の送信系統の信号に対し、前記送信系統間で異なる位相になるように、少なくとも1つの送信系統の信号の位相を回転させる、ことを特徴とするMIMO送信装置。
  3. 請求項1に記載のMIMO送信装置において、
    前記位相器は、
    前記分割部により分割された複数の送信系統の信号に対し、前記送信系統間で異なる位相になるように、全ての送信系統の信号の位相を回転させる、ことを特徴とするMIMO送信装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載のMIMO送信装置において、
    前記位相器は、
    前記分割部により分割された複数の送信系統の信号に対し、前記送信系統間で異なる位相になるように、前記送信系統の信号の位相を、シンボル単位またはキャリア単位に回転させる、ことを特徴とするMIMO送信装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載のMIMO送信装置と、複数の受信アンテナを備え、前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナとの間のMIMO伝送路を介して、前記送信信号を受信し、前記MIMO伝送路の伝送路特性を推定し、前記複数の送信アンテナから送信された送信信号の尤度を算出し、前記送信信号の尤度を用いて元の送信対象のデータを復元するMIMO受信装置とにより構成されるMIMO通信システムにおける前記MIMO受信装置であって、
    前記複数の受信アンテナに対応する受信系統毎に、受信したOFDM信号をFFTするFFT部と、
    前記FFT部によりFFTされたOFDM信号に基づいて、前記MIMO伝送路の伝送路特性を推定する伝送路推定部と、
    予め設定された、前記MIMO送信装置から送信される前記送信系統間で異なる位相の送信信号と、前記伝送路推定部により推定された伝送路特性とを用いて受信パターンの参照点を設定し、前記受信パターンの参照点に基づいて、前記複数の送信系統における送信信号の尤度を算出する尤度算出部と、
    前記尤度算出部により算出された尤度に基づいて、元の送信対象のデータに復号する復号部と、
    を備えたことを特徴とするMIMO受信装置。
  6. 請求項1から4までのいずれか一項に記載のMIMO送信装置と、請求項5に記載のMIMO受信装置とにより構成されることを特徴とするMIMO通信システム。
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