JP4775117B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、搬送体に画像を形成する画像形成装置に係り、より詳しくは、搬送体上に形成された画像を検知するセンサを備えた画像形成装置に関する。
近年、プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置では、カラー画像を高速且つ高画質に形成することを目的として、所謂フルカラーのタンデム機が提案されている。このタンデム機の代表的なものとしては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニットを互いに並列的に配置したものがある。この画像形成装置では、これら各画像形成ユニットにて順次形成されるイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナー像を、中間転写ベルト上に多重に転写(一次転写)した後、この中間転写ベルトから用紙上に一括して転写(二次転写)し、この用紙上に形成されたトナー像を定着装置で定着することによって、フルカラーや白黒(モノクロ)の画像を得ている。
このような画像形成装置では、転写後の中間転写ベルト上にトナー等が残存したままだと、次に形成されるトナー像に悪影響を与える。このため、転写後の中間転写ベルトを清掃するクリーニング装置が設けられている。
また、この種の画像形成装置では、得られる画質が環境の変動や部品の経時劣化等の影響を受けやすい。特に、上述したタンデム型の画像形成装置のように、複数の画像形成ユニットを備えている場合には、画像形成ユニット毎に環境変動や経時劣化の影響を受ける程度が異なる。このため、同じ画像データに基づいてフルカラー画像を形成した場合であっても、形成されるトナー像の濃度等が色毎に異なってしまう。その結果、これら各色のトナー像を重ね合わせて得られたフルカラー画像の色再現性や階調性が著しく変動する。したがって、このような方式を採用する画像形成装置では、この各色の濃度ずれ量を事前に測定し、濃度ずれの発生を抑制するための濃度ずれ制御が不可欠となる。
そこで、例えば電源投入時や画像形成動作中等の適宜タイミングで、各画像形成ユニットによって各色の高濃度および低濃度の画質調整用トナー像を中間転写ベルト上に形成する技術が存在する(特許文献1参照。)。この技術では、形成された各色の画質調整用トナー像の濃度をセンサで読み取るとともに、センサによる読み取り結果に基づいて各色の濃度ずれ量を算出し、各色のトナー像を形成する際の画像形成条件をフィードバック制御している。
特開2005−70676号公報
ところで、上記画像形成装置では、装置内にトナー等が浮遊し、センサの検知面に付着することがある。このようにセンサの検知面にトナー等が付着すると、センサは検知面に付着したトナー等を介して画質調整用トナー像を読み取ることになってしまう。したがって、中間転写ベルト上に形成された画質調整用トナー像の濃度を正確に読み取ることができなくなり、フィードバック制御による濃度補正も不完全なものとなってしまう。
このような問題に対し、上記特許文献1には、センサの検知面に開閉可能なシャッタ装置を設け、必要時にのみシャッタを開放することで、センサの検知面に対するトナー等の付着を抑制する技術が記載されている。また、この特許文献1には、シャッタに毛ブラシ等を設け、シャッタの開閉動作に連動してセンサの検知面を清掃する技術も記載されている。
しかしながら、画像形成装置の使用を新たに開始するときや、画像形成装置において例えば中間転写ベルトを含むベルトユニットの交換を行ったときなどに、センサの検知面に大量の異物が付着し、中間転写ベルト上に形成された画質調整用トナー像の濃度検知が困難になってしまうという新たな問題が生じた。
なお、このような問題は、上述した中間転写ベルトを備えた画像形成装置に限られるものではなく、各画像形成ユニットに用紙を搬送する搬送ベルトを対向配置し、この搬送ベルト上に画質調整用トナー像を形成するタイプの画像形成装置においても、同様に生じ得るものである。また、このような問題は、フルカラー画像形成装置に限られるものではなく、モノクロ画像形成装置においても同様に生じ得るものである。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、搬送体上の画像の検知をより正確に行うことのできる画像形成装置を提供することにある。
また、他の目的は、例えば使用を開始したときやユニットを交換したときなどにおいて、搬送体上の画像を検知するためのセンサに付着した異物を取り除くことのできる画像形成装置を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像形成装置は、画像を保持して搬送する搬送体と、搬送体に保持された画像を読み取るセンサと、搬送体を清掃する搬送体清掃部材と、センサを清掃するセンサ清掃部材と、搬送体上の画像をセンサにて読み取る前にセンサ清掃部材にてセンサを第1の回数清掃させ、搬送体清掃部材が搬送体に対し新たに清掃を開始する際にセンサ清掃部材にてセンサを第1の回数よりも多い第2の回数清掃させる制御部とを含んでいる。
このような画像形成装置において、搬送体清掃部材は搬送体に圧接配置されるブレード部材からなり、ブレード部材にはブレード部材と搬送体とを潤滑させる潤滑剤を付着させたことを特徴とすることができる。また、センサは、センサ清掃部材から見て搬送体の移動方向上流側且つ上方に配置されることを特徴とすることができる。そして、搬送体に画像を形成する画像形成部と、センサによる画像の読み取り結果に基づいて画像形成部における画像形成条件を設定する設定部とをさらに含むことを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、本体と、画像を保持して搬送する搬送体を具備し、本体に対して着脱自在に設けられる搬送ユニットと、搬送ユニットに設けられ、搬送体に保持された画像を読み取るセンサと、搬送ユニットに設けられ、搬送体を清掃する搬送体清掃部材と、搬送ユニットに設けられ、センサを清掃するセンサ清掃部材と、搬送ユニットの使用履歴を記憶する記憶部と、記憶部から読み出した搬送ユニットの使用履歴に基づいてセンサ清掃部材を第1のモードまたは第2のモードで動作制御する制御部とを備え、制御部は、第1のモードではセンサ清掃部材にてセンサを第1の回数清掃させ、第2のモードではセンサ清掃部材にてセンサを第1の回数よりも多い第2の回数清掃させることを特徴としている。
このような画像形成装置において、制御部は、搬送ユニットの使用履歴がなかった場合に、第2のモードにてセンサ清掃部材の動作を制御することを特徴とすることができる。また、制御部は、第2のモードにおいてセンサ清掃部材によるセンサの清掃を複数回に分けて行わせることを特徴とすることができる。さらに、制御部は、第2のモードにおいてセンサ清掃部材によるセンサの清掃を第2の回数行わせた後センサによる検知を行わせ、センサによる検知結果に基づいてさらにセンサ清掃部材によるセンサの清掃を続行させるか否かを判断することを特徴とすることができる。
本発明によれば、搬送体搬送部材を使用する初期段階においてセンサの清掃回数を多くすることにより、初期段階においてセンサに付着する異物を取り除くようにしたので、このセンサによる搬送体上の画像の検知をより正確に行うことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置10は、本体10a内に4つの色のプロセスカートリッジ(画像形成ユニット、ドラムカートリッジ)11a、11b、11c、11dを縦方向に順に配列した所謂タンデム型である。また、プロセスカートリッジ11a〜11dの各々の対応した箇所に、用紙Pが略垂直下方から上方に搬送される搬送路12が配置されている。そして、最下段(最上流)のプロセスカートリッジ11aの更に下方(上流側)には、搬送路12を搬送されてトナー像が順に転写される用紙Pを収容するための給紙カセット13が配設されている。なお、給紙カセット13に収容される用紙Pの大きさに起因して給紙カセット13の一部が本体10aの奥側(リヤ側、イン側)に突出するように構成され、用紙Pが小さいサイズであれば、本体10aから突出しない。
画像形成カートリッジの一つとしてのプロセスカートリッジ11a〜11dは、搬送路12の上流側から順にイエロー(Y)用、マゼンタ(M)用、シアン(C)用、ブラック(K)用のトナー像を形成するものである。このプロセスカートリッジ11a〜11dの各々は、感光体ドラム(像担持体)14と、感光体ドラム14の周囲に順次配設されている各種の電子写真用デバイス(帯電装置、現像装置、除電装置、クリーニング装置等)と、を一体的にカートリッジ化したものである。
プロセスカートリッジ11a〜11dの搬送路12の反対側には、プロセスカートリッジ11a〜11dに共通の露光装置15が配設されている。この露光装置15は、各色に対応した画像データに基づいて図示しない4つの半導体レーザを点灯駆動する。そして、この4つの半導体レーザからの光を図示しないポリゴンミラーで偏向走査し、図示しないfθレンズ及び複数枚の反射ミラーを介して感光体ドラム14上の露光ポイントに導くことで、感光体ドラム14上に光像を描くように構成されている。
プロセスカートリッジ11a〜11dの各々の感光体ドラム14に対応した箇所には、搬送路12に沿って循環移動する搬送ベルト16が配設されている。搬送体として機能する搬送ベルト16は、用紙Pを静電吸着し得るベルト素材にて構成され、一対からなる駆動ローラ17A及び従動ローラ17Bに掛け渡されている。また、搬送路12には、搬送ベルト16に用紙Pを静電吸着させるための吸着ローラ18が配設されている。
プロセスカートリッジ11a〜11dの各々の感光体ドラム14に対応した搬送ベルト16の裏面側には、転写部として機能する転写ローラ19が配設されている。この転写ローラ19は、感光体ドラム14と搬送ベルト16上の用紙Pとを密着させて感光体ドラム14に形成されたトナー像を用紙Pに転写するためのものである。
なお、本実施の形態では、各プロセスカートリッジ11a〜11d、露光装置15、各転写ローラ19等によって画像形成部が構成されている。
搬送ベルト16の上方には、プロセスカートリッジ11a〜11dを用いて搬送ベルト16上に形成された画質調整用トナー像(画像)の濃度を検知する濃度センサ60が対向配置されている。また、濃度センサ60との対向部よりも搬送ベルト16の移動方向下流側であって濃度センサ60の下方には、上記画質調整用トナー像や何らかの理由により搬送ベルト16に転移付着したトナーおよび紙粉等を除去するベルトクリーナ27が取り付けられている。なお、ベルトクリーナ27から見れば、濃度センサ60は搬送ベルト16の移動方向上流側且つ上方に取り付けられていることになる。そして、本実施の形態では、搬送ベルト16、駆動ローラ17A、従動ローラ17B、四本の転写ローラ19、濃度センサ60、およびベルトクリーナ27等が搬送ユニット30として一体的に構成されている。なお、搬送ユニット30の構成の詳細については後述する。
最上段(最下流)プロセスカートリッジ11dの更に上方(下流側)の搬送路12には、定着装置20が設けられている。本体10aの上部には、定着装置20によりトナー像が定着されて排出された用紙Pを収容するための排紙部21が本体10aと一体に設けられている。また、本体10aには、定着装置20によって片面が定着された用紙Pを表裏反転させて搬送路12に再度送り込むための反転用搬送路22が配置されている。
そして、本体10aの内部には、画像形成装置10の全体を制御する制御部100が設けられる。なお、この制御部100は、制御部として機能する他に設定部としても機能している。さらに、画像形成装置10の上部(後述するフロントカバー25の上部)には、ユーザからの指示を受け付け、また、ユーザに対するメッセージ等を表示するためのUI(ユーザインタフェース)110が取り付けられている。
また、画像形成装置10の本体10aには、下端に設けた回動支点Jを中心に回動可能な手差しトレイ23が配設されている。すなわち、この手差しトレイ23は、手前側(フロント側、アウト側)に開閉可能に構成されている。この手差しトレイ23を開放する方向に回転させると、図示しない差し込み窓に所望の用紙Pをセットすることができる。このように、画像形成装置10は、給紙カセット13に収容されている用紙P以外の用紙Pを手差しトレイ23から給紙できるように構成されている。
図2は、フロントカバー25を説明するための図である。
図1および図2に示すように、画像形成装置10の本体10aには、下端に設けた回動支点Jを中心に回動可能なフロントカバー25が配設されている。このフロントカバー25は、閉じた状態では本体10aと共に外部カバーとして機能する。すなわち、フロントカバー25は、給紙カセット13よりも上側でかつ画像形成装置10の手前側の側壁部を構成する。
フロントカバー25には、搬送ユニット30、吸着ローラ18、及び反転用搬送路22が取り付けられている。したがって、フロントカバー25を開けると、これらの部品が随伴して本体10a側から離間する。このため、フロントカバー25を開けることでプロセスカートリッジ11a〜11dが露出し、また、搬送路12へのユーザによるアクセスが容易になる。
ここで、プロセスカートリッジ11a〜11dの各々は、本体10aに対し略水平方向に着脱自在に装着されている。このため、本体10aのフロントカバー25を開けることにより、プロセスカートリッジ11a〜11dの着脱操作を行うことが可能になる。なお、図示しないセット検出センサがプロセスカートリッジ11a〜11dの各々のセット状態を検出し、その検出結果を図示しない制御装置に出力する。
また、搬送ユニット30も、フロントカバー25に対し着脱自在に装着されている。従って、本体10aのフロントカバー25を開けることにより、搬送ユニット30の着脱動作を行うことも可能になる。なお、搬送ユニット30についても、図示しないセット検出センサが搬送ユニット30のセット状態を検出し、その検出結果を図示しない制御装置に出力する。
このように、フロントカバー25を開けることで、プロセスカートリッジ11a〜11dや搬送ユニット30を露出させて交換することができる。また、感光体ドラム14を露出した状態にして紙詰まりに対処(ジャムクリア)することができる。こうして画像形成装置10のメンテナンス性を向上させている。
また、給紙カセット13は、本体10aに設けられるカセット収容部26に収容されており、本体10aの手前側から引き出し可能となるように構成されている。より詳しくは、手差しトレイ23及びフロントカバー25を閉じた状態でカセット収容部26に対して給紙カセット13の引き出しや挿入が可能である。
次に、搬送ユニット30について詳細に説明する。搬送ユニット30は、上述したように画像形成装置10に対して着脱自在に設けられる。図3は、搬送ユニット30の斜視図を示している。この搬送ユニット30は、横断面が略コ字状とされた枠体51と、この枠体51を保持する略平板状の筐体50とを備えている。枠体51の上端部には、駆動ローラ17Bが回転可能に支持され、下端部には従動ローラ17Aが回転可能に支持されている。そして、これら駆動ローラ17Bおよび従動ローラ17Aに、用紙Pを静電吸着可能な搬送ベルト16が張架されている。
この搬送ベルト16の内面側において、駆動ローラ17Bと従動ローラ17Aとの間には、各プロセスカートリッジ11a〜11d(図1参照)に対応する転写ローラ19が所定間隔を隔てて配設されている。これら各転写ローラ19も筐体50に回転可能に支持されている。一方、筐体50の外面側(図1においてフロント側)には、複数(図中には4個を示す)のコイルバネ31が当接している。これにより、フロントカバー25が閉じられたときに、搬送ユニット30が本体10a側へ所定の圧力で押圧されるようになっている。したがって、各転写ローラ19は、本体10aに対してフロントカバー25が閉じられたときに、搬送ベルト16を挟んで各プロセスカートリッジ11a〜11dの感光体ドラム14に所定の圧力で圧接され、搬送ベルト16の走行に追従して回転する。
また、筐体50の上端部からは庇部50Aが張り出しており、この庇部50Aは駆動ローラ17Bと対向している。この庇部50Aの上面中央部には、搬送ベルト16と対向し、搬送ベルト16の素面あるいは搬送ベルト16に転写形成された画質調整用トナー像の濃度を測定する濃度センサ60を配設している。また、庇部50Aの側面には、この搬送ユニット30の使用履歴(例えばプリント枚数等)を格納する履歴メモリ35が装着されている。なお、本実施の形態では履歴メモリ35が記憶部として機能している。
図4は、濃度センサ60の断面図を示している。この濃度センサ60は、LED照射部60A、レンズ60B、フォトダイオード60C、およびマスク60Dを備える。LED照射部60Aは搬送ベルト16の搬送方向から光が入射するように配設される。このLED照射部60Aは搬送ベルト16上のトナー像に対して所定の角度で光を照射し、トナー像からの反射光をトナー像に対し90°の角度でレンズ60Bへ入射させる。そして、このレンズ60Bを介してフォトダイオード60Cの受光面上に該反射光を結像させる。ここで、マスク60Dはフォトダイオード60Cの直前に配設されており、トナー像の検出エリアを規制している。そして、フォトダイオード60Cに結像された反射光によって変換された電気信号(本実施の形態では電圧値として出力される)は、制御部100へ送信され、トナー濃度が検出されることとなる。
また、濃度センサ60は、トナー像からの反射光をフォトダイオード60Cの受光面で受光するための光路を開閉するシャッタ部68を備えている。このシャッタ部68は搬送ベルト16の上方に設けられる。シャッタ部68には開口部70が設けられている。これにより、シャッタ部68に形成された開口部70が濃度センサ60の下面に配置された状態で、搬送ベルト16上のトナー像の濃度が測定可能となる。
ここで、濃度センサ60の表面には透明のプラスチック等からなる保護部材61が設けられ、レンズ60B等、濃度センサ60内の部品を保護している。そして、保護部材61の前面(下側)にシャッタ部68が配設されている。このため、シャッタ部68を図中水平方向に移動させることで開口部70の位置を移動させ、LED照射部60Aからの光路を必要に応じて遮断可能としている。
図5および図6は、シャッタ部68による開閉動作を実行させるためのシャッタ機構62を示す斜視図である。また、図7(A)〜(C)はシャッタ機構62の動作を示す上面図である。ここで、図5はシャッタ部68により濃度センサ60を開放した状態(搬送ベルト16上のトナー像濃度を検知可能な状態)を示している。また、図6はシャッタ部68により濃度センサ60を閉鎖した状態(搬送ベルト16上のトナー像濃度を検知不可能な状態)を示している。ここで、図7(A)は図5に、図7(C)は図6に、それぞれ対応している。なお、図7(B)はこれらの中間的な状態を示している。
図5〜図7に示すように、シャッタ機構62は、リンク部材64、66及びシャッタ部68を含んで構成される。このシャッタ機構62は、リンク部材64、66が同じ長さで対向配置された平行リンク機構である。リンク部材64の一端側64A(以下、自由端側64Aという)には、孔部52が形成されており、この孔部52にはシャッタ部68の一端側に固定されたピン53が挿通し、リンク部材64とシャッタ部68とを回動可能に連結している。
また、リンク部材66の一端側(以下、自由端側66Aという)には、図示しない孔部が形成されており、シャッタ部68の他端側に、対面して形成された一対の支持板54の間に配置され、この孔部に該支持板54に固定されたピン55が挿通し、リンク部材66とシャッタ部68とを回動可能に連結している。
一方、リンク部材64、66の他端側(以下、基部64B、基部66Bという)には、それぞれ貫通孔56、57が形成されている。これら貫通孔56、57は、濃度センサ60が固定されたケース55から立設するピン58、59に挿通されて、リンク部材64、66の基部64B、基部66Bを回動可能に支持している。
その結果、該基部64B、基部66Bを中心に、リンク部材64、66の自由端側64A、66Aは円弧状に揺動可能となっており、円弧状の軌跡を描くようにシャッタ部68を揺動させることができる。
ところで、シャッタ部68には上述したように開口部70が形成されている。そして、シャッタ部68の揺動によって、図7(A)に示すように、開口部70の位置と濃度センサ60の保護部材61の位置とが一致するようになっている(以下、レンズ面露出位置という)。
また、シャッタ部68の内面には、センサ清掃部材としてのフェルト72が貼着されており、開口部70の位置と濃度センサ60の保護部材61の位置とがずれた状態で、図7(C)に示すように、フェルト72と濃度センサ60の保護部材61の位置が一致するようになっている(以下、レンズ面保護位置という)。
また、リンク部材64の基部64B側には、リンク部材66と反対側に、シャッタ部68と平行になるようにソレノイド74が配設されている。そして、リンク部材64の基部64B側には、このソレノイド74のプランジャ74Aが連結される。ここで、ソレノイド74がONの状態では、プランジャ74Aをソレノイド本体74B内へ引き込み、ソレノイド74がOFFの状態では、プランジャ74Aはフリーとなる。
一方、シャッタ部68の一端側には、平面視にて略L字状の装着片76がシャッタ部68と直交する方向へ延出している。この装着片76には、コイルスプリング78の一端部が装着される。そして、コイルスプリング78の他端部はリンク部材64とリンク部材66との間に固定されたピン80に装着され、コイルスプリング78がシャッタ部68と略平行に配設されるようになっている。
このため、ソレノイド74をONにすると、図7(C)に示すように、プランジャ74Aがソレノイド本体74B内へ引き込まれ、リンク部材64の基部64Bを中心に自由端側64Aが揺動する(傾倒する)。そして、この動きに伴ってシャッタ部68が円弧状に揺動し、コイルスプリング78が伸張して弾性力が蓄積される。このとき、シャッタ部68がレンズ面保護位置に配置される。このとき、濃度センサ60に設けられた保護部材61にフェルト72が接触する。
一方、ソレノイド74をOFFにすると、プランジャ74Aがフリーとなる。すると、コイルスプリング78の復元力により、図7(B)、(A)に示すように、ソレノイド本体74Bからプランジャ74Aが引き出され、シャッタ部68は円弧状に揺動する。
そして、図7(A)に示すように、プランジャ74Aが完全に引き出された状態でシャッタ部68が位置決めされる。このとき、シャッタ部68がレンズ面露出位置に配置される。
ここで、シャッタ部68がレンズ面保護位置からレンズ面露出位置へ移動する過程では、図7(B)に示すように、シャッタ部68とリンク部材64及びシャッタ部68とリンク部材66との成す角がそれぞれ90度となるが、この状態では濃度センサ60に設けられた保護部材61とフェルト72とが完全に離間する。この間、保護部材61はフェルト72によって擦られ、保護部材61に付着したトナー等の異物がフェルト72側に転移することにより、保護部材61表面の清掃が行われる。
なお、この例ではソレノイド74がOFFの状態でプランジャ74Aがフリーとなるようにしたが、ソレノイド74がOFFの状態でプランジャ74Aがソレノイド本体74Bから突出する構成であれば、コイルスプリング78は必ずしも必要ではない。
図8は、搬送ユニット30に設けられたベルトクリーナ27の構成を示す断面図である。このベルトクリーナ27は、ハウジング41、クリーニングブレード42、およびブラケット43を備える。
これらのうち、ハウジング41は搬送ベルト16との対向部に開口を有している。搬送体清掃部材およびブレード部材として機能するクリーニングブレード42は、例えばウレタンゴム等にて構成されており、搬送ベルト16の移動方向に直交する方向に延設される。そして、ブラケット43は、その一端側がハウジング41に固定されており、他端側がクリーニングブレード42を固定している。ブラケット43は、クリーニングブレード42の自由端側が搬送ベルト16の移動方向に対向する方向に圧接されるようにクリーニングブレード42を固定している。
また、このベルトクリーナ27では、搬送ベルト16とクリーニングブレード42とが圧接した際に、摩擦によりクリーニングブレード42が振動して鳴いたり、クリーニングブレード42が捲れたりするのを防止する目的で、クリーニングブレード42の自由端側表面に潤滑剤44を付着させている。本実施の形態では、潤滑剤44としてPMMA(ポリメタクリル酸メチル)の微粉を用いている。そして、潤滑剤44は、搬送ユニット30の製造を行う際に、クリーニングブレード42に予め付着される。
では、この画像形成装置10の基本的な作像プロセスについて説明する。まず、図示しない画像読取装置(スキャナ)や図示しないコンピュータ装置等から出力される画像データが画像形成装置10に入力されると、図示しない画像処理装置により所定の画像処理が施される。画像処理装置は、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、ガンマ補正、枠消し編集、移動編集等の各種画像編集等の所定の画像処理を施す。画像処理が施された各色(YMCK)の画像データは、露光装置15に出力される。
露光装置15では、入力された各色の画像データに応じて各半導体レーザから出射された露光ビームを、感光体ドラム14に照射している。感光体ドラム14では、図示しない帯電装置によってその表面が所定の帯電電位に帯電された後、露光装置15によって走査露光され、静電潜像が形成される。次に、感光体ドラム14に形成された静電潜像は、図示しない現像装置によって現像されトナー像となる。
次に、各感光体ドラム14上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム14と各転写ローラ19とが当接する転写部に搬送される。一方、用紙搬送系は、最上流のイエローのトナー像がイエローの転写部に到達するタイミングに合わせて、手差しトレイ23あるいはカセット給紙部26から用紙Pを供給する。供給された用紙Pは吸着ローラ18により搬送ベルト16に吸着された状態で、各転写部に順次突入していく。
各色の転写部では、搬送されてきた用紙Pが、順次搬送ベルト16を介して感光体ドラム14と転写ローラ19との間に挟み込まれる。その際、転写ロール19には、トナーの帯電極性と逆極性の転写バイアスを印加する。すると、転写ローラ19から搬送ベルト16上の用紙Pに感光体ドラム14上のトナーとは逆極性の電荷が付与される。これにより、感光体ドラム14上に保持されたトナーは用紙P上に静電的に転移付着し、その結果用紙Pにトナー像が静電転写される。なお、転写部を通過した感光体ドラム14は除電された後クリーニングが行われ、次の画像形成に備える。
その後、トナー像が静電転写された用紙Pは、搬送ベルト16に静電吸着された状態でさらに搬送され、用紙Pの搬送方向下流側に設けられた定着装置20まで送られる。定着装置20に搬送された用紙P上のトナー像は、定着装置20において熱および圧力による定着処理を受けることによって用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置10の上部に設けられた排紙部21に排出され、一連の画像形成動作が完了する。
また、搬送ベルト16に転移付着したトナー等の異物は、ベルトクリーナ27によって除去される。
この画像形成装置10において、各プロセスカートリッジ11a〜11dおよび露光装置15は、電子写真方式によって対応する色成分トナー像を形成し、形成された各色成分トナー像を搬送ベルト16上の用紙Pに転写している。そして、所謂タンデム式の画像形成装置10では、それぞれ異なる感光体ドラム14や転写ローラ19等を用いているため、色毎にその劣化の度合いが異なる。すなわち、例えば感光体ドラム14に設けられた感光層の厚みや転写ローラ19の抵抗値などが色毎に相違している。また、色毎のトナーの帯電特性なども異なる。また、露光装置15においても、半導体レーザが色毎に設けられるため、同じ入力値でもその出力光の強度が異なる。このため、例えば各色で同一濃度の画像を形成すべく各プロセスカートリッジ11a〜11dや露光装置15を用いて対応する色成分トナー像を形成し、それを搬送ベルト16上の用紙Pに転写したとしても、用紙P上に形成された各色成分トナー像の濃度は、実際には同一とはならない。
そこで、各プロセスカートリッジ11a〜11dおよび露光装置15を用いて作成した各色の画像調整用トナー像を搬送ベルト16上に転写し、搬送ベルト16上に転写された各色の画像調整用トナー像を濃度センサ60で読み取り、得られた読み取り結果に基づいて各プロセスカートリッジ11a〜11d、露光装置15、および転写ローラ19における画像形成条件(転写条件を含む)の調整を行っている。なお、このような画像形成条件の調整は、例えば画像形成動作の開始前に行われる。また、大量の用紙Pに対して連続プリントを行う際には、画像形成動作の実行中に、画像形成動作を一時中断して行われることもある。
そして、本実施の形態では、搬送ベルト16上に作成した画質調整用トナー像を濃度センサ60にて検知する前に、シャッタ機構62を用いた保護部材61の清掃動作が実行される。また、本実施の形態では、例えば画像形成装置10を新たに設置したとき、および画像形成装置10において搬送ユニット30の交換が行われたときにも、シャッタ機構62を用いた保護部材61の清掃動作が実行される。なお、以下の説明では、前者を通常清掃モード(第1のモードに対応)による清掃動作、後者を初期清掃モード(第2のモードに対応)による清掃動作と呼ぶ。
では次に、シャッタ機構62を用いた保護部材61の清掃動作の制御について詳細に説明する。
図9は、制御部100の制御ブロックを示している。なお、制御部100は、この画像形成装置10全体の動作を制御しているが、ここでは、シャッタ機構62の動作制御に関わるブロックのみを示している。制御部100のCPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに従い、RAM103との間で適宜データのやりとりを行いながら処理を実行する。また、この制御部100には、入出力インタフェース104を介して、搬送ユニット30に設けられた履歴メモリ35から搬送ユニット30の履歴情報や、濃度センサ60(具体的にはフォトダイオード60C)からの濃度検出信号が入力される。また、制御部100は、入出力インタフェース104を介して、搬送ユニット30のシャッタ機構62に設けられたソレノイド74や、画像形成装置10の上部に設けられたUI110に制御信号を出力する。
図10は、上記制御部100による通常清掃モード、初期清掃モードの決定処理の流れを示すフローチャートである。
制御部100は、まず、画像形成装置10に装着される搬送ユニット30が新品であるか否かを判断する(ステップ101)。これを具体的に説明すると、制御部100は、搬送ユニット30に設けられた履歴メモリ35からこの搬送ユニット30の使用履歴を取得し、使用履歴が空(なし)であった場合に、搬送ユニット30が新品であると判断する。なお、搬送ユニット30の使用履歴が空である場合としては、例えば画像形成装置10自体が新品である場合(本体10aおよび搬送ユニット30が新品の場合)、および、画像形成装置10で使用する搬送ユニット30を交換した場合(本体10aは新品ではないが搬送ユニット30は新品の場合)が挙げられる。
ここで、搬送ユニット30が新品であると判断した場合、制御部100は、初期清掃モードにてシャッタ機構62を制御する(ステップ102)。一方、搬送ユニット30が新品ではないと判断した場合、制御部100は、通常清掃モードにてシャッタ機構62を制御する(ステップ103)。なお、制御部100は、上記ステップ102において初期清掃モードにてシャッタ機構62の制御を行った後は、上記ステップ103に移行し、通常清掃モードにてシャッタ機構62を制御する。
では次に、図11に示すフローチャートを参照しながら、上記初期清掃モードについて詳細に説明する。
初期清掃モードでは、まず、制御部100が濃度センサ60にて測定された搬送ベルト16の基準反射光量電圧Vrefを検出する(ステップ201)。すなわち、搬送ベルト16の素面(トナーを保持していない状態)に対し、LED照射部60Aを用いて光を照射し、その反射光をフォトダイオード60Cにて受光し、受光量に応じて得られる電圧を上記基準反射光量電圧Vrefとして取得する。なお、取得された基準反射光量電圧VrefはRAM103に一時的に格納される。
次に、制御部100による画像形成装置10のセットアップ動作が開始される(ステップ202)。具体的には、感光体ドラム14や搬送ベルト16を回転させ、各プロセスカートリッジ11a〜11d、露光装置15、および転写ローラ19等を用いて搬送ベルト16上に画質調整用トナー像の形成を行わせる。そして、搬送ベルト16上に形成された画質調整用トナー像を濃度センサ60にて検知し、その検知結果に基づいて各プロセスカートリッジ11a〜11d、露光装置15、転写ローラ19等の画像形成条件(転写条件)等を設定する。このとき、搬送ベルト16上に形成された画質調整用トナー像は、ベルトクリーナ27(クリーニングブレード42)によって掻き取られる。
そして、ステップ102におけるセットアップ動作が完了すると、制御部100は、シャッタ機構62のソレノイド74に制御信号を出力し、濃度センサ60(具体的には保護部材61)の清掃をN回実行させる(ステップ203)。なお、このときの清掃回数N(第2の回数に対応)としては、例えば10〜20回の範囲より適宜選択することができる。そして、制御部100は、上記清掃回数N回を反映させて清掃実行回数の累積回数Xを更新し、RAM103に格納する(ステップ204)。
その後、制御部100が濃度センサ60にて測定された搬送ベルト16の反射光量電圧Voutを検出する(ステップ205)。すなわち、搬送ベルト16の素面(トナーを保持していない状態)に対し、LED照射部60Aを用いて光を照射し、その反射光をフォトダイオード60Cにて受光し、受光量に応じて得られる電圧を上記反射光量電圧Voutとして取得する。なお、取得された反射光量電圧VoutはRAM103に一時的に格納される。
そして、制御部100は、上記ステップ201で取得された基準反射光量電圧Vrefと上記ステップ205で取得された反射光量電圧Voutとの比であるVout/Vrefが0.8以上となっているか否かを判断する(ステップ206)。ここで、Vout/Vref≧0.8であると判断した場合、制御部100は初期清掃モードによる制御を終了する。一方、Vout/Vref<0.8であると判断した場合、制御部100は次に上記ステップ204で更新を行った清掃実行回数の累積回数Xが規定回数以下であるか否かを判断する(ステップ207)。なお規定回数は、例えば40〜60回程度の範囲より適宜選定することができる。
ここで、累積回数Xが規定回数以下であった場合、制御部100は上記ステップ203に戻って再びシャッタ機構62による濃度センサ60の清掃動作を実行させる。一方、累積回数Xが規定回数を超えていた場合、制御部100はUI110に制御信号を出力し、UI110に例えば「濃度センサをクリーニングしてください」等のエラーメッセージを表示させ(ステップ208)、処理を終了する。
では次に、図12に示すフローチャートを参照しながら、上記通常清掃モードについて詳細に説明する。
通常清掃モードでは、まず、制御部100が画質調整用トナー像の形成指示があったか否かを判断する(ステップ301)。ここで、画質調整用トナー像の形成指示がない場合は、そのまま処理を終了する。一方、画質調整用トナー像の形成指示があった場合、制御部100は、シャッタ機構62に制御信号を出力して、搬送ベルト16上に転写された画質調整用トナー像が濃度センサ60との対向部に到達するまでの間に、濃度センサ60(具体的には保護部材61)の清掃をL回実行させる(ステップ302)。なお、このときの清掃回数L(第1の回数)としては、例えば1〜3回の範囲より適宜選択することができる。すなわち、通常清掃モード(第1のモード)では、初期清掃モード(第2のモード)よりも濃度センサ60の清掃回数が少なく設定される。
本実施の形態では、ベルトクリーナ27に設けられたクリーニングブレード42に事前に潤滑剤44を付着させている。特に、搬送ユニット30が新品である場合、クリーニングブレード42には大量の潤滑剤44が付着している。上記ステップ202のセットアップ動作では、クリーニングブレード42が搬送ベルト16に圧接し、搬送ベルト16上のトナー(ここでは画質調整用トナー像を構成するもの)を掻き取っている。このとき、クリーニングブレード42に付着した潤滑剤44は、クリーニングブレード42と搬送ベルト16との滑り性を良好なものとするために作用する。ただし、潤滑剤44はクリーニングブレード42に付着しているだけであり、搬送ベルト16との接触によりクリーニングブレード42が微振動すると、その一部がクリーニングブレード42から離れ、画像形成装置10の内部(機内)を舞うことになってしまう。そして、機内を舞う潤滑剤44の一部は、濃度センサ60の保護部材61に付着する。このようにして保護部材61に潤滑剤44が付着すると、濃度センサ60が搬送ベルト16上の画質調整用トナー像の正確な濃度を検出することができなくなる。したがって、不正確な濃度検出結果に基づいて画像形成条件の設定がなされてしまうことになり、結果として画質不良を招いてしまうことになる。
そこで、本実施の形態では、画像形成装置10に装着される搬送ユニット30が新品である場合に、通常の画質調整用トナー像の作成開始前よりも多く濃度センサ60の清掃を行うようにしている。すなわち、初期清掃モードにおける濃度センサ60の清掃回数Nが、通常清掃モードにおける濃度センサ60の清掃回数Lよりも多くなるように設定される。これにより、初期時においてクリーニングブレード42から離脱した潤滑剤44が濃度センサ60(保護部材61)に付着するような事態が生じたとしても、フェルト72にて清掃を数多く行うことにより、付着した潤滑剤44を除去した状態で使用することができる。したがって、濃度センサ60による画質調整用トナー像の濃度検出誤差を少なくすることができ、より正確な画像形成条件の設定を行うことが可能になる。
ここで、本実施の形態では、初期清掃モードにおける一度の清掃回数Nを5〜20回としていたが、これは次の理由による。
図13は、シャッタ機構62による濃度センサ60(保護部材61)の清掃回数と、清掃前後の濃度センサ60(フォトダイオード60C)の受光光量比との関係を示すグラフ図である。なお、縦軸は、基準反射光量電圧Vrefと反射光量電圧Voutとの比であるVout/Vrefを意味している。同図より、清掃回数を10回以上に設定することで、清掃前後の受光光量比が0.8以上まで回復することが理解される。また、清掃回数を増やしていったとしてもに、受光光量比の回復度合いが徐々に低下していくことも理解される。ここで清掃回数を増やすということは、ソレノイド74の動作回数を増やすことを意味するが、ソレノイド74を動作させるためには所定の電流が必要になり、また、その分清掃に要する時間も増加する。そこで、本実施の形態では、受光光量比が0.8〜0.9の範囲まで回復する10〜20回を清掃回数Nとして定めた。
また、本実施の形態では、初期清掃モードにおいて濃度センサ60をN回清掃させた後、濃度センサ60を用いて搬送ベルト16の素面を再度検出させ、その検出結果(回復具合)に基づいてさらに清掃を続行させるか否かを判断するようにした。これにより、不必要に濃度センサ60の清掃を行う必要がなくなり、ユーザの待ち時間が必要以上に長くなってしまうという事態を回避することができる。
なお、本実施の形態では、搬送ユニット30に履歴メモリ35を装着するように構成していたが、これに限られるものではなく、本体10a側に設けることも可能である。
また、本実施の形態では、画質調整用トナー像の転写が行われる搬送ベルト16を例に説明を行ったが、これに限られるものではなく、通常のトナー像の転写も行われる中間転写ベルトや、あるいはトナー像の形成が行われる感光体ドラム14そのものを対象としてもよい。
本実施の形態が適用された画像形成装置の構成の一例を示す図である。 画像形成装置のフロントカバーを開いた状態を示す図である。 搬送ユニットの斜視図である。 濃度センサの断面図である。 シャッタ機構の構成を示す斜視図であり、シャッタ部をレンズ面露出位置に位置させたときの状態を示す図である。 シャッタ機構の構成を示す斜視図であり、シャッタ部をレンズ面保護位置に位置させたときの状態を示す図である。 (A)〜(C)はシャッタ機構の動作を説明するための図である。 ベルトクリーナの構成を示す断面図である。 制御部のブロック図である。 濃度センサの清掃モードを決定する処理の流れを示すフローチャートである。 初期清掃モードにおける処理の流れを示すフローチャートである。 通常清掃モードにおける処理の流れを示すフローチャートである。 濃度センサの清掃回数と清掃前後の濃度センサの受光光量との関係を示すグラフ図である。
符号の説明
10…画像形成装置、10a…本体、11a〜11d…プロセスカートリッジ、14…感光体ドラム、15…露光装置、16…搬送ベルト、27…ベルトクリーナ、30…搬送ユニット、35…履歴メモリ、42…クリーニングブレード、44…潤滑剤、60…濃度センサ、61…保護部材、62…シャッタ機構、100…制御部、101…CPU、102…ROM、103…RAM、104…入出力インタフェース、110…ユーザインタフェース(UI)

Claims (7)

  1. 画像を保持して搬送する搬送体と、
    前記搬送体に保持された画像を読み取るセンサと、
    前記搬送体を清掃する搬送体清掃部材と、
    前記センサを清掃するセンサ清掃部材と、
    前記搬送体上の画像を前記センサにて読み取る前に前記センサ清掃部材にて当該センサを第1の回数清掃させ、新品の状態で装着された前記搬送体清掃部材が当該搬送体に対し初めての清掃を開始する際に当該センサ清掃部材にて当該センサを当該第1の回数よりも多い第2の回数清掃させる制御部とを含む画像形成装置。
  2. 前記搬送体清掃部材は前記搬送体に圧接配置されるブレード部材からなり、
    前記ブレード部材には当該ブレード部材と前記搬送体とを潤滑させる潤滑剤を付着させたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記センサは、前記センサ清掃部材から見て前記搬送体の移動方向上流側且つ上方に配置されることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記搬送体に画像を形成する画像形成部と、
    前記センサによる画像の読み取り結果に基づいて前記画像形成部における画像形成条件を設定する設定部と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 本体と、
    画像を保持して搬送する搬送体を具備し、前記本体に対して着脱自在に設けられる搬送ユニットと、
    前記搬送ユニットに設けられ、前記搬送体に保持された画像を読み取るセンサと、
    前記搬送ユニットに設けられ、前記搬送体を清掃する搬送体清掃部材と、
    前記搬送ユニットに設けられ、前記センサを清掃するセンサ清掃部材と、
    前記搬送ユニットの使用履歴を記憶する記憶部と、
    前記記憶部から読み出した前記搬送ユニットの前記使用履歴に基づき、当該搬送ユニットの当該使用履歴があった場合は、前記センサ清掃部材にて前記センサを第1の回数清掃させる第1のモードにて動作を制御し、当該搬送ユニットの当該使用履歴がなかった場合は、当該センサ清掃部材にて当該センサを当該第1の回数よりも多い第2の回数清掃させる第2のモードにて動作を制御する制御部と
    を含む画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記第2のモードにおいて前記センサ清掃部材による前記センサの清掃を複数回に分けて行わせることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記第2のモードにおいて前記センサ清掃部材による前記センサの清掃を前記第2の回数行わせた後当該センサによる検知を行わせ、当該センサによる検知結果に基づいてさらに当該センサ清掃部材による当該センサの清掃を続行させるか否かを判断することを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。
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