JP4773503B2 - ロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置 - Google Patents

ロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両に搭載される自動変速機などが備えるロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧を制御するための油圧制御装置に関する。
車両に搭載される自動変速機などが備えるロックアップクラッチ(以下、「LC」と略記することがある。)付きトルクコンバータ(以下、「TC」と略記することがある。)において、例えば特許文献1に記載のように、ロックアップクラッチの油圧ピストン背圧側の油室への作動油の給排を制御する油圧制御装置がある。特許文献1の油圧制御装置は、油圧ピストン外径より上方に配置されたTC内圧ドレンポートをLC背圧ドレンポートよりも高い位置に配置したもので、エンジン高回転時などに増大する背圧側の油室の遠心油圧に対して安定したキャンセラ効果を発揮し、LC非係合時の引き摺りトルクを抑制するものである。さらに、LC背圧ドレンポートに油溜りを設けて、オリフィスにて大気圧相当まで減圧した作動油を供給することにより、背圧側の油室からLC背圧ドレンポートまでの油路に作動油を充填させることで、LCの油圧ピストンの作動準備が常時なされるようにしている。これにより、LC作動時の油圧応答性が向上し、LC機能の安定化を図ることができる。
特開2007−211942号公報
このように、特許文献1に記載の従来技術では、LC背圧ドレンポートの排出端が油圧ピストン外径上端よりも上方に配置されていることと、LC背圧ドレンポートの排出端に油溜りを設けてそこに常時作動油を供給していることを特徴としている。しかしながら、この従来技術では、背圧側の油室から作動油の排出端までの油路が長く、かつ該油路に常時作動油が充填されていることから、ロックアップクラッチを係合状態から非係合状態へ切り替える際に、背圧側の油室の作動油を迅速に排出できないおそれがあった。これにより、例えば、車両の急制動時(いわゆるパニックストップ時)などロックアップクラッチを急速に非係合状態とする必要がある場合、係合を即座に解除することができないおそれがあった。そうすると、車両がほぼ停止状態になっているにもかかわらず、エンジンの駆動軸と変速機の回転軸とが結合された状態となり、エンジンから伝達される動力をキャンセルできず、エンストを起こす可能性がある。特に、自動変速機における変速操作において、D−N−Rクイックシフトが行われたときには、前進から後進に移行する際に一時的な停止状態が発生する。それにも関わらず、ロックアップクラッチを完全に非結合状態にすることは困難であるため、エンジンと変速機の結合状態が継続する。そのため、エンジンから伝達される動力をキャンセルできず、エンストを起こす可能性がある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、ロックアップクラッチ係合時の油圧応答性を確保しながらも、車両の急制動時などロックアップクラッチを急速に非係合状態にする必要がある場合に、迅速に非係合状態にすることができるロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、トルクコンバータ(T)の内部空間に設置されて該トルクコンバータ(T)のカバー(10)との間に油室(30)を画成してなる油圧ピストン(25)と、油室(30)への作動油の供給・排出による油圧ピストン(25)の移動により、カバー(10)とトルクコンバータ(T)のタービンランナ(4)とを締結・放するクラッチ部材(21〜28)とからなるロックアップクラッチ(L)を備えたロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧を制御する油圧制御装置(1)であって、油室(30)への作動油の供給・排出の切り替えによりロックアップクラッチ(L)の係合制御を行う第1のシフトバルブ(31)と、油室(30)から第1のシフトバルブ(31)を介して排出された作動油を導出する第1の排出油路(37)及び第2の排出油路(39)と、該第1の排出油路(37)と第2の排出油路(39)とを切り替える第2のシフトバルブ(33)と、第1、第2のシフトバルブ(31,33)による切替を制御するための制御油圧をそれぞれ供給する第1、第2のソレノイドバルブ(32,34)と、車両の運転状態を判断し、該判断に基づいて第1、第2のソレノイドバルブ(32,34)を制御する制御部(35)と、を備え、第2の排出油路(39)は、第1の排出油路(37)よりも油路長が短くかつその排出端(39a)が低い位置に開口しており、制御部(35)は、車両の運転状態を通常運転時と判断したとき、油室(30)から第1のシフトバルブ(31)を介して排出される作動油を第2のシフトバルブ(33)で第1の排出油路(37)に導出する一方、車両の運転状態を急速ロックアップオフ必要時と判断したとき、作動油を第2のシフトバルブ(33)で第2の排出油路(39)に導出する、ことを特徴とする。なお、ここでの括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
車両の減速度が所定以上になる急制動時、あるいは車両に搭載された変速機のD−N−R切替操作時など、急速ロックアップオフ必要時と判断されたときには、ロックアップクラッチ背圧側の油室の作動油を迅速に排出させることで、ロックアップクラッチを即座に非係合状態とすることが必要である。そこで、本発明にかかるロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置では、油室からの作動油の導出経路として、第1の排出油路に加えて、第1の排出油路よりも油路長が短くかつ排出端の開口が低い位置に配置された第2の排出油路を設けている。これにより、車両の運転状態が急速ロックアップオフ必要時と判断されたとき、ロックアップクラッチの背圧側の油室から排出される作動油を第2の排出油路に導出することができるので、作動油の排出経路を短縮でき、ロックアップクラッチを迅速に非係合状態とすることが可能となる。これにより、車両の急制動時やD−N−R切替操作時におけるエンストなど不具合の発生を効果的に回避できるようになる。
また、第1の排出油路と第2の排出油路とを切り替える第2のシフトバルブを備えたことで、車両の運転状態が通常運転時と急速ロックアップオフ必要時のいずれであるかに応じて、油室からの作動油の排出経路を切り替えることが可能となる。したがって、通常運転時は、ロックアップクラッチが係合する際の油圧応答性を確保でき、かつ、急速ロックアップオフ必要時は、ロックアップクラッチを迅速に非係合状態にできるようになり、ロックアップクラッチの油圧応答性と係合解除性との両方を向上させることが可能となる。
また、このロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置では、さらに、第1の排出油路(37)の排出端にドレンポート(37d)を設け、該ドレンポート(37d)を油圧ピストン(30)の外径上端(H1)よりも高い位置(H2)に配置し、かつ第2の排出油路(39)の排出端(39a)をトルクコンバータ(T)のセンター軸(C)よりも低い位置(H4)に配置するとよい。これによれば、第1の排出油路を選択しているときには、油圧ピストンの外径上端よりも高い位置に配置したドレンポートにより、作動油がロックアップクラッチの油室に充填された状態となる。したがって、通常運転時にロックアップクラッチを係合する際、直ちに油圧ピストンに油圧が伝達されるようになるので、ロックアップクラッチの係合時の応答速度が向上する。その一方で、トルクコンバータのセンター軸よりも低い位置に排出端を配置した第2の排出油路により、該第2の排出油路を選択した急速ロックアップオフ必要時には、ロックアップクラッチの係合を迅速に解除することが可能となる。
また、このロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置では、第1のソレノイドバルブ(32)から第1のシフトバルブ(31)に供給される制御油圧は、第2のシフトバルブ(33)にも供給され、第2のシフトバルブ(33)の切替制御に用いられるようにしてもよい。さらにその場合、第1のソレノイドバルブ(32)から供給される制御油圧を、変速機構が備えるリバースクラッチ(51)を係合させるための油圧を切り替える第3のシフトバルブ(52)に供給し、第3のシフトバルブ(52)の制御油圧として用いるようにするとよい。これによれば、セレクトレバーによる変速段操作でD−N−R操作が行われた際に、油室からの作動油の排出経路として第2の排出油路を選択できるようになる。したがって、前進から後進に移行する際に車両が一時的な停止状態となる前に、ロックアップクラッチの係合を解除できるようになるので、エンストなどの不具合の発生を効果的に防止できる。
また、上記の場合、第2のシフトバルブ(33)に、第1のソレノイドバルブ(32)からの制御油圧に対する制御油圧として、リバースクラッチ(51)を係合させるための油圧を供給してもよい。これによれば、変速機でリバース段が設定されてから所定時間が経過したいわゆるリバース定常時において、油室からの作動油の排出経路として第1の排出油路を選択できるようになる。したがって、R−N−D操作時のロックアップクラッチの油圧応答性の向上が期待できる。
また、第2のソレノイドバルブ(34)から第2のシフトバルブ(33)に供給される制御油圧は、潤滑用の作動油の供給をカットする潤滑カットバルブ(57)に供給され、該潤滑カットバルブ(57)の制御油圧として用いられるようにしてもよい。すなわち、第2のシフトバルブの制御油圧と潤滑カットバルブの制御油圧とを共用することで、車両の急制動時などの急速ロックアップオフ必要時において、第2の排出油路を選択すると同時に、潤滑用の作動油の供給もカットできるようになる。これにより、ロックアップクラッチを即座に非係合状態にできるだけでなく、ロックアップクラッチの引き摺りの影響も効果的に排除することが可能となる。
本発明にかかるロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置によれば、ロックアップクラッチ係合時の油圧応答性を確保しながらも、車両の急制動時などロックアップクラッチを急速に非係合状態とする必要がある場合に、ロックアップクラッチの係合を迅速に解除することが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態にかかるロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置を示す概略の油圧回路図である。また、図2は、ロックアップクラッチ付きトルクコンバータの内部構成を示す側断面図である。図1及び図2に示すトルクコンバータTは、ポンプインペラ2と、それと対置されるタービンランナ4と、それらの内周部間に配置されるステータ6とを備え、これらポンプインペラ2,タービンランナ4,ステータ6の三部材間には、作動油による動力伝達のための循環回路7が画成されている。
ポンプインペラ2のシェル2aの外周部には、タービンランナ4の外側面を覆うサイドカバー10が溶接により一体的に連設されている。サイドカバー10の外周面には、周方向に配列される連結ボス11が溶接されており、これらに、いずれも図示しないエンジンのクランク軸に結合した駆動板がボルトで固着されている。タービンランナ4のハブ4aとサイドカバー10との間には、スラストニードルベアリング15が介装されている。
トルクコンバータTの中心部には、クランク軸と同軸上に並ぶ出力軸12が配置され、この出力軸12は、タービンランナ4のハブ4bにスプライン嵌合されると共に、サイドカバー10中心部の支持筒10aに軸受ブッシュ16を介して回転自在に支承されている。出力軸12は、図示しない多段変速機の主軸になっている。
出力軸12の外周には、ステータ6のハブ6aをフリーホイール8を介して支承するステータ軸6cが配置され、これら出力軸12及びステータ軸6cには、それらの相対回転を許容するニードルベアリング14が介装されている。ステータ6のハブ6bの軸方向両端面と、これらに対向するポンプインペラ2及びタービンランナ4の各ハブ4a,4bの端面との間には、スラストニードルベアリング17,17が介装されており、これらスラストニードルベアリング17,17とスラストニードルベアリング15とにより、ポンプインペラ2及びサイドカバー10間でタービンランナ4及びステータ6の軸方向の移動が規制される。
タービンランナ4とサイドカバー10との間には、循環回路7と外周側で連通するクラッチ室20が画成されており、クラッチ室20に、タービンランナ4及びサイドカバー10間を直結しうるロックアップクラッチLが設けられている。ロックアップクラッチLには、クラッチ部材を構成する、ガイド部材21、複数のディスクプレート22、ハブ23、複数のディスク24、油圧ピストン25、クリップ26及びOリング27及び伝動板28などが設けられている。
ガイド部材21は、サイドカバー10の内周面に固定され、サイドカバー10と一体的に回転する。ディスクプレート22は、ガイド部材21にスプライン結合され、出力軸12に平行なクラッチ軸方向に揺動可能であるとともに、エンジンのクランク軸を中心にガイド部材21と一体的に回転可能となっている。
ハブ23は、トルクダンパDに固定されるとともに、タービンランナ4のハブ4bに支持されている。ディスク24は、金属製の円盤状部材の両側面にフェージング部材を貼り付けて構成され、それぞれディスクプレート22の間に配設されている。即ち、ディスクプレート22とディスク24とが軸方向に交互に並んで配設されている。
ディスク24は内周部において、ハブ23にスプライン結合され、クラッチ軸方向に揺動可能であるとともに、出力軸12を中心にハブ23と一体的に回転可能となっている。ディスクプレート22とディスク24の右側にはクリップ26が設けられ、軸方向右側への移動が規制されている。ハブ23は、トルクダンパDを介してタービンランナ4の外側面に固定された伝動板28に連結される。
油圧ピストン25は、サイドカバー10の一部内周面及びガイド部材21がサイドカバー10に支持される部分の内側面と左端のディスクプレート22との間に配設されている。そして、サイドカバー10の一部内周面と油圧ピストン25のサイドカバー10側(背側)とにより、油室(シリンダ)30が画成されている。油圧ピストン25は、油室30に供給される油圧により右方向に移動し、ディスクプレート22を押圧する。なお、油圧ピストン25のガイド部材21に当接する外周部には、油漏れを防止するためのOリング27が設けられている。
図1に示す油圧制御装置1は、ロックアップクラッチL及びトルクコンバータTの油圧を制御する装置であり、ロックアップクラッチシフトバルブ(以下、第1のシフトバルブという。)31、第1のシフトバルブ31に制御油圧(信号圧)を供給する第1のソレノイドバルブ(シフトソレノイド)32、ロックアップクラッチ排出バルブ(以下、第2のシフトバルブという。)33、第2のシフトバルブ33に信号圧を供給する第2のソレノイドバルブ(シフトソレノイド)34、第1、第2のソレノイドバルブ32,34を制御する電子制御ユニット(以下、ECUという)35、給排油路36、第1の排出油路37、第2の排出油路39、供給油路40、調圧バルブ41、第3の排出油路42を備えて構成されている。
第1のシフトバルブ31は、第1のポート31a、第2のポート31b、第3のポート31c、第4のポート31d、第5のポート31f及びスプール31eを備えて構成されている。第1のポート31aには、油路43を介して第1のソレノイドバルブ32が接続されている。第2のポート31bには、図示しないレギュレータバルブにより調圧されたロックアップクラッチ圧が供給されるようになっている。第3のポート31cは、油路44を介して第2のシフトバルブ33に繋がっている。第4のポート31dは、給排油路36を介してトルクコンバータTの油室30に繋がっている。第5のポート31fには、図示しないレギュレータバルブにより調圧されたライン圧が供給されるようになっている。なお、第5のポート31fへのライン圧は、図示しないセレクトレバーの操作で選択された変速ポジションがP、R、Nのときのみ供給されるようになっている。
第1のシフトバルブ31のスプール31eは、スプリングにより左方向に付勢されている。したがって、第1のソレノイドバルブ32がオンすると、第1のソレノイドバルブ32から供給される信号圧により、スプール31eがスプリングの付勢力に抗して右動する。これにより、第2のポート31bと第4のポート31dが連通するとともに、第3のポート31cと第4のポート31dの連通が遮断される。したがって、第2のポート31bに供給されているロックアップクラッチ圧が第4のポート31dを介して油室30に供給され、ロックアップクラッチLを係合させるために用いられる。一方、第1のソレノイドバルブ32がオフすると、スプール31eはスプリングの付勢力により左動する。これにより、第3のポート31cと第4のポート31dが連通し、第2のポート31bは遮断される。したがって、油室30から排出された作動油が第4のポート31dから第3のポート31cへ導かれる。
第2のシフトバルブ33は、第1のポート33a、第2のポート33b、第3のポート33c、第4のポート33d及びスプール33eを備えて構成されている。第1のポート33aには、油路45を介して第2のソレノイドバルブ34が接続されている。第2のポート33bは、油路44を介して第1のシフトバルブ31の第3のポート31cに繋がっている。第3のポート33cには、第1の排出油路37が繋がれている。第4のポート33dには、第2の排出油路39が繋がれている。
第1の排出油路37は、後述する通常運転時に選択される作動油の排出経路で、本油路37a、分岐油路37b、オリフィス37c、油溜りを有するドレンポート37dを備えて構成されている。本油路37aは、第3のポート33cから上方に延びてドレンポート37dまで通じており、途中で分岐油路37bを分岐させている。分岐油路37bには、図示しないレギュレータバルブにより調圧された作動油が供給され、該作動油は、分岐油路37bの途中に設けたオリフィス37cにより減圧されて本油路37aに供給される。ドレンポート37dの油溜りには、分岐油路37bから供給された作動油が溜まる。ドレンポート37dは大気雰囲気であり、油室30に油圧ピストン25の外径上端まで作動油が充填されるように、油圧ピストン25の外径上端の高さH1以上の高さH2に配設されている。
第2の排出油路39は、後述する急速ロックアップオフ必要時に選択される作動油の排出経路で、その排出端の開口39aがトルクコンバータTのセンター軸Cよりも低い位置H4に配置されている。すなわち、第2の排出油路39は、作動油をセンター軸Cより低位置かつ空中に排出するようになっている。また、第2の排出油路39は、第1の排出油路37よりも油路の全長が短くなっている。
第2のシフトバルブ33のスプール33eは、スプリングにより左方向に付勢されている。したがって、第2のソレノイドバルブ34がオンすると、供給される信号圧によりスプール33eがスプリングの付勢力に抗して右動する。これにより、第2のポート33bと第4のポート33dが連通するとともに、第2のポート33bと第3のポート33cの連通が遮断される。一方、第2のソレノイドバルブ34がオフすると、スプール33eはスプリングの付勢力により左動する。これにより、第2のポート33bと第3のポート33cが連通し、第2のポート33bと第4のポート33dの連通が遮断される。
供給油路40は、トルクコンバータTの循環回路7に繋がっており、常時供給される所定圧の作動油をトルクコンバータTに供給する。第3の排出油路42は、トルクコンバータTの循環回路7から作動油を排出する油路で、本油路42a、分岐油路42b、油溜めを有するドレンポート42c及び調圧バルブ41を備えている。循環回路7からドレンポート42cに繋がる本油路42aは、その途中で調圧バルブ41に繋がる分岐油路42bを分岐させている。本油路42aは、トルクコンバータTから上方に向かって延びてドレンポート42cに繋がっている。ドレンポート42cは、大気雰囲気であり、トルクコンバータTから排出された作動油が溜まるようになっている。ドレンポート42cは、油圧ピストン25の外径H1よりも高く、かつ、第1の排出油路37のドレンポート37dの位置H2よりも高い位置H3に配設されている。
図2に示すように、供給油路40から供給された所定圧の作動油は、油路18、ニードルベアリング14を経由してクラッチ室20に流入し、クラッチ室20の中心から外周に向かって充填される。この作動油は、循環回路7に流入し、循環回路7を満たした後、スラストニードルベアリング17及び油路19を経て、第3の排出油路42に排出される。
図1に戻り、調圧バルブ41は、トルクコンバータTの内圧を一定圧に調整するバルブで、第1のポート41a、第2のポート41b及びスプール41cを備えて構成されている。第1のポート41aは、分岐油路42bに接続され、第3の排出油路42の油圧が一定以上になるとスプール41cを右動する。第2のポート41bは、スプール41cが右動すると第1のポート41aと繋がり、第1のポート41aの作動油を図示しないオイル溜めへ排出する。これにより、トルクコンバータTの内圧が一定に保たれる。
なお、油室30からの作動油の排出経路として第1の排出油路37が選択されている場合、油室30には、ロックアップクラッチLの非係合のときにも、ドレンポート42cからの作動油が充填されている。したがって、サイドカバー10の回転で油室30の油が回転して、遠心油圧が発生する。この遠心油圧により、油圧ピストン25がロックアップクラッチLの係合側へ押圧されることから、この遠心油圧をキャンセルする必要がある。そこで、本実施形態では、ドレンポート37d,42cの油溜りに高低差を設けている。ドレンポート37d,42cはいずれも大気雰囲気であり、油面高さの差分の作動油の自重による油圧及びクラッチ室20の作動油の遠心油圧により、油圧ピストン25からの遠心油圧をキャンセルするようになっている。
ここで、本実施形態の油圧制御装置1によるロックアップクラッチLの係合制御について説明する。まず、ロックアップクラッチLを係合させる場合について説明する。図3は、その場合の作動油の流れを示す図である。ロックアップクラッチLを係合させるには、ECU35の制御により、第1のソレノイドバルブ32をオンする。これにより、第1のシフトバルブ31のスプール31eが右動し、第2のポート31bと第4のポート31dが繋がる。これにより、第2のポート31bに供給されているライン圧が、第4のポート31d及び給排油路36を経て油室30に供給される。その結果、油室30に所定圧の油圧が発生し、この油圧により油圧ピストン25を介してディスクプレート22が右方向に押圧される。こうして、ディスクプレート22及びディスク24が右方向に摺動して、ディスクプレート22とディスク24が摩擦力により係合する。その結果、ガイド部材21とハブ23の係合により、ロックアップクラッチLが係合する。
次に、ロックアップクラッチLを非係合とする場合について説明する。図4(a)及び(b)は、その場合の作動油の流れを示す図で、図4(a)は、後述する通常運転時の流れ、図4(b)は、急速ロックアップオフ運転時の流れを示している。ロックアップクラッチLを非係合とするには、ECU35により第1のソレノイドバルブ32をオフする。これにより、第1のシフトバルブ31のスプール31eが左動し、第3のポート31cと第4のポート31dが繋がり、ロックアップクラッチLの油室30から給排油路36を介して作動油が排出される。油室30から排出された作動油は、第1のシフトバルブ31の第4のポート31d及び第3のポート31cを経由して、第2のシフトバルブ33の第2のポート33bに導入される。
そして、本実施形態の油圧制御装置1では、ECU35により車両の運転状態を判断し、該判断に基づいて、第2のシフトバルブ33に導入された作動油の排出経路を切り替えることができる。すなわち、ECU35は、後述する運転状況の判断手順に従い、現在の運転状態が通常運転時と急速ロックアップオフ必要時のいずれであるかを判断する。
その結果、通常運転時と判断した場合、図4(a)に示すように、第2のソレノイドバルブ34をオフする。これにより、第2のシフトバルブ33では、第2のポート33bと第3のポート33cが連通し、第2のポート33bと第4のポート33dの連通が遮断される。したがって、第2のポート33bに導入されているロックアップクラッチLの油室30から排出された作動油は、第1の排出油路37に導出される。
ここで、第1の排出油路37の本油路37aには、分岐油路37bから所定圧の作動油が常時供給されている。この作動油は、第2のシフトバルブ33、第1のシフトバルブ31を経て油室30に流入しており、油圧ピストン25の外径上端H1まで充填されている。また、第1の排出油路37内に充填された作動油はドレンポート37dに溜められ、ドレンポート37dの油溜りの油面が油圧ピストン25の外径上端H1よりも高くなっている。
このように、通常運転時には、油室30からの作動油の排出経路として第1の排出油路37が選択されているので、ロックアップクラッチLを非係合としたときも、作動油が油室30の外径まで充填された状態を維持できる。したがって、次回、ロックアップクラッチLを係合させる際、油室30に作動油を充填させる時間を必要としないので、ロックアップクラッチLの係合に要する時間(応答時間)が短縮され、ロックアップクラッチLの応答性が向上する。
一方、急速ロックアップオフ必要時と判断した場合、図4(b)に示すように、第2のソレノイドバルブ34をオンする。これにより、第2のシフトバルブ33では、第2のポート33bと第4のポート33dが連通するとともに、第2のポート33bと第3のポート33cの連通が遮断される。したがって、第2のポート33bに導入されている油室30から排出された作動油は、第2の排出油路39に導出される。
このように、急速ロックアップオフ必要時には、油室30からの作動油の排出経路として第2の排出油路39が選択される。この第2の排出油路39は、排出端の開口39aが第1の排出油路37と比較して低い位置にあるうえ、油路長が短いので、油室30の作動油を迅速に排出させて油圧を下げることができる。したがって、ロックアップクラッチLを迅速に非係合状態とすることが可能となる。
ここで、急速ロックアップオフ必要時の判断について説明する。図5は、当該判断の手順を説明するためのフローチャートである。また、図6は、急速ロックアップオフ運転時と判断される場合のエンジン回転数、主軸(メインシャフト)回転数、第1のソレノイドバルブ32のオンオフ、ロックアップクラッチ制御油圧の変化、ブレーキのオンオフ、アクセルペダル開度、及び車両の減速度の経時変化をそれぞれ示す概略のグラフである。また、図7は、車両の走行中に設定される変速機の変速段とロックアップクラッチLをオフする主軸回転数との対応を示す表である。なお、ここでは、急速ロックアップオフ必要時の一例として、車両の急制動時について説明する。
車両の急制動に伴う急速ロックアップオフ必要時の判定では、まず、走行中に設定されている変速段、エアコンのオンオフ、ABSフェールの有無の情報に基づいて、図7に示す変速段と主軸回転数との対応表から、ロックアップクラッチLをオフする主軸回転数を検索して決定する(ステップST1)。なお、図7に示すように、エアコンオフかつABS正常時(ABSフェール無)における対応表と、ABSフェール時における対応表とが用意されており、条件に応じてロックアップクラッチLをオフする主軸回転数のデータを持ち替えるようになっている。ロックアップクラッチLをオフする主軸回転数が決定したら、続いて、車両の減速度を測定する(ステップST2)。その結果、減速度が所定の閾値未満であれば(ステップST3でNO)、急速ロックアップオフ判定フラグ=0とする(ステップST4)。急速ロックアップオフ判定フラグ=0の場合、通常運転時と判断されて(ステップST5)、油室30からの作動油の排出経路として第1の排出油路37が選択される。一方、減速度が所定の閾値以上であれば(ステップST3でYES)、続けて、主軸回転数を測定する(ステップST6)。その結果、主軸回転数がステップST1で検索した回転数以下であれば(ステップST7でYES)、急速ロックアップオフ判定フラグ=1(ステップST8)とする。急速ロックアップオフ判定フラグ=1の場合、急速ロックアップオフ必要時と判断されて(ステップST9)、急速ロックアップオフ制御が実行される(ステップST10)。すなわち、油室30からの作動油の排出経路として第2の排出油路39が選択される。一方、先のステップST7で主軸回転数がステップST1で検索した回転数を上回っていれば(NO)、急速ロックアップオフ判定フラグ=0(ステップST4)とする。
なお、ここで説明した車両の急制動時は、急速ロックアップオフ必要時の一例であり、これ以外の場合にも必要に応じて急速ロックアップオフ必要時と判断することも可能である。例えば、変速機の変速段操作でD−N−R切替操作(クイックシフト)が行われたときに急速ロックアップオフ必要時と判断するような設定も可能である。
以上説明したように、本実施形態の油圧制御装置1では、油室30からの作動油の導出経路として、第1の排出油路37に加えて、第1の排出油路37よりも油路長が短くかつ排出端の開口39aが低い位置に配置された第2の排出油路39を設けている。これにより、車両の運転状態が急速ロックアップオフ必要時と判断されたとき、ロックアップクラッチLの油室30から排出される作動油を第2の排出油路39に導出することができるので、作動油の排出経路を短縮でき、油室30の作動油を迅速に排出させることが可能となる。すなわち、車両の減速度が所定以上になる急制動時、あるいはD−N−R切替操作が行われたときなど、急速ロックアップオフ必要時と判断したときは、油圧ピストン25の背圧側の油室30の作動油を早急に排出させることで、ロックアップクラッチLを迅速に非係合状態とすることが可能となる。したがって、車両の停止状態においてエンジンと変速機の結合状態が継続することを効果的に防止でき、エンストなど不具合の発生を回避できる。
また、本実施形態の油圧制御装置1では、作動油の導出経路を第1の排出油路37と第2の排出油路39とに切り替える第2のシフトバルブ33を備えたことで、車両の運転状態の判断に基づいて、第1の排出油路37と第2の排出油路39とを切り替えることが可能である。したがって、通常運転時には、第1の排出油路37を選択することで、ロックアップクラッチLが係合する際の油圧応答性を確保しながらも、急速ロックアップオフ必要時には、第2の排出油路39を選択することで、ロックアップクラッチLを迅速に非係合状態にでき、ロックアップクラッチLの油圧応答性と係合解除性との両方を向上させることが可能となる。
また、この油圧制御装置1では、第1の排出油路37の排出端にドレンポート37dを設け、該ドレンポート37dを油圧ピストン25の外径上端よりも高い位置に配置し、かつ、第2の排出油路39の排出端39aをトルクコンバータTのセンター軸Cよりも低い位置に開口させている。これにより、通常運転時にロックアップクラッチLの係合を解除しているとき、油圧ピストン25の外径上端よりも高い位置に配置したドレンポート37dにより、作動油が第1の排出油路37を通して油室30に充填された状態となる。したがって、次回、ロックアップクラッチLを係合する際、直ちに油圧ピストン25に油圧が伝達されるようになるので、ロックアップクラッチLの係合応答速度が向上する。その一方で、排出端をトルクコンバータTのセンター軸Cよりも低い位置に開口した第2の排出油路39により、急速ロックアップオフ必要時には、ロックアップクラッチLの油室30の作動油を迅速に排出して、迅速に非係合状態とすることが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態にかかる油圧制御装置について説明する。なお、第2実施形態の説明及び対応する図面においては、第1実施形態と同一又は相当する構成部分には同一の符号を付し、以下ではその部分の詳細な説明は省略する。また、以下で説明する事項以外の事項、及び図示する以外の事項については、第1実施形態と同じである。図8は、第2実施形態にかかる油圧制御装置1−2の構成を示す概略の油圧回路図である。
本実施形態の油圧制御装置1−2では、第2のシフトバルブ33を制御するための制御油圧(信号圧)として、第2のソレノイドバルブ34からの信号圧に加えて、第1のソレノイドバルブ32からの信号圧が用いられている。さらに、第2のシフトバルブ33を制御するための制御油圧(信号圧)として、変速機構が備えるリバースクラッチ51を係合させるためのリバースクラッチ圧も用いられている。すなわち、本油圧制御装置1−2では、セレクトレバーの操作に応じて動作するマニュアルバルブ50からリバースクラッチ51に供給されるライン圧(リバースクラッチ圧)の一部が第2のシフトバルブ33に供給されることで、第2のシフトバルブ33が制御される。これに関連して、図8に示すように、本油圧制御装置1−2には、マニュアルバルブ50、リバースクラッチ51への作動油の供給を切替制御するためのシフトバルブ(以下、第3のシフトバルブと称す。)52、マニュアルバルブ50からのライン圧とリニアソレノイド53からの油圧との切替制御を行うためのシフトバルブ(以下、第4のシフトバルブと称す。)54、第4のシフトバルブ54に信号圧を供給するソレノイドバルブ(以下、第3のソレノイドバルブと称す。)55が設けられている。
第2のシフトバルブ33における第1のポート33aと第3のポート33cの間には、第5のポート33fが設けられている。第5のポート33fには、第1のソレノイドバルブ32に繋がる油路56が接続されていると共に、第1のシフトバルブ31の第1のポート31aに繋がる油路60も接続されている。したがって、第1のソレノイドバルブ32から第1のシフトバルブ31に供給される信号圧は、第5のポート33fを介して第2のシフトバルブ33にも供給される。また、本実施形態では、第1のソレノイドバルブ32からの信号圧は、油路60に接続された油路62によって、リバースクラッチ51への作動油の供給を制御する第3のシフトバルブ52にも供給される。
第2のシフトバルブ33にはさらに、第6のポート33gが設けられている。第6のポート33gは、後述する第3のシフトバルブ52の第4のポート52dに繋がっており、マニュアルバルブ50からのライン圧(リバースクラッチ圧)が供給されるようになっている。
また、第2のシフトバルブ33の第1のポート33aは、油路58を介して第2のソレノイドバルブ34に繋がっていると共に、油路67を介して潤滑カットバルブ57にも繋がっている。これにより、第2のソレノイドバルブ34から第2のシフトバルブ33に供給される信号圧が潤滑カットバルブ57を作動させる信号圧としても供給される。潤滑カットバルブ57は、潤滑用としての作動油の供給を制御するためのバルブで、第2のソレノイドバルブ34からの信号圧で作動する。
マニュアルバルブ50は、第1のポート50a、第2のポート50b、第3のポート50c、第4のポート50d、スプール50eを備えており、図示しないセレクトレバーの操作で選択された変速ポジション(P、R、N、Dなど)に応じてスプール50eを移動させることで、ポート間の連通を切り替えるように構成されている。第1のポート50aには、図示しないレギュレータバルブにより調圧されたライン圧が供給されるようになっている。また、第2のポート50bは、油路58を介して第4のシフトバルブ54に繋がっており、第3のポート50cは、油路59を介して第4のシフトバルブ54に繋がっている。さらに、第4のポート50dは、油路61を介して第3のシフトバルブ52に繋がっている。したがって、第1のポート50aのライン圧は、第4のシフトバルブ54及び第3のシフトバルブ52を経由してリバースクラッチ51に供給され、該リバースクラッチ51の係合制御に用いられる。また、本実施形態では、このライン圧は、第3のシフトバルブ52から第2のシフトバルブ33に供給されて、第2のシフトバルブ33の制御にも用いられる。
第3のシフトバルブ52は、第1のポート52a、第2のポート52b、第3のポート52c、第4のポート52d、スプール52eを備えて構成されている。第1のポート52aは、油路62を介して第2のシフトバルブ33の第5のポート33f及び第1のシフトバルブ31の第1のポート31aと繋がっている。第2のポート52bは、油路63を介してリバースクラッチ51と繋がっている。第3のポート52cは、油路61を介してマニュアルバルブ50の第4のポート50dに繋がっている。第4のポート52dは、油路64を介して第2のシフトバルブ33の第6のポート33gに繋がっている。
第3のシフトバルブ52のスプール52eは、スプリングにより右方向に付勢されている。したがって、第1のソレノイドバルブ32がオンすると、供給される信号圧によりスプール52eがスプリングの付勢力に抗して左動する。これにより、第3のポート52cに対して第2のポート52b及び第4のポート52dが連通する。一方、第1のソレノイドバルブ32がオフすると、スプール52eはスプリングの付勢力により右動する。これにより、第3のポート52cに対する第2のポート52bの連通が遮断される。
第4のシフトバルブ54は、第1のポート54a、第2のポート54b、第3のポート54c、第4のポート54d、スプール54eを備えて構成されている。第1のポート54aには、油路65を介して第3のソレノイドバルブ55が接続されている。第2、第3のポート54b,54cはそれぞれ、マニュアルバルブ50の第2、第3のポート50b,50cに繋がっている。マニュアルバルブ50の第2のポート50bからは、リバースクラッチ51用のライン圧が供給される。第4のポート54dには、油路66を介してリニアソレノイド53が接続されており、リバースクラッチ51用のリニアソレノイド圧が供給される。
第4のシフトバルブ54のスプール54eは、スプリングにより右方向に付勢されている。したがって、第3のソレノイドバルブ55がオンすると、供給される信号圧により、スプール54eがスプリングの付勢力に抗して左動する。これにより、第3のポート54cと第4のポート54dが連通するとともに、第2のポート54bと第3のポート54cの連通が遮断される。一方、第3のソレノイドバルブ55がオフすると、スプール54eはスプリングの付勢力により右動する。これにより、第2のポート54bと第3のポート54cが連通し、第4のポート54dは遮断される。
ここで、本実施形態の油圧制御装置1−2において、ロックアップクラッチLを非係合とする場合について説明する。なお、ここでは、急速ロックアップオフ必要時の一例であるD−N−R操作時(D−N−Rクイックシフト時:セレクトレバーによる急激なD−N−R操作でリバース段を設定し、車両の進行を前進から後進に移行させたとき)と、通常運転時の一例であるリバース定常時(リバース段が設定されてから所定時間が経過して定常状態になったとき)、及び急速ロックアップオフ必要時の他の一例である車両の急制動時(いわゆるパニックストップ時)を例に挙げて説明する。図9(a)乃至(c)は、ロックアップクラッチLを非係合とする場合の作動油の流れを示す図で、図9(a)はD−N−R操作時、図9(b)はリバース定常時、図9(c)は車両の急制動時の流れを示している。
(1)D−N−R操作時
図9(a)に示すように、セレクトレバーによるD−N−R操作時には、第3のソレノイドバルブ55がオンする。これにより、第3のソレノイドバルブ55から供給される信号圧で、第4のシフトバルブ54のスプール54eが左動する。したがって、第4のポート54dと第3のポート54cが連通するので、第4のポート54dに供給されたリバースクラッチ51用のリニアソレノイド圧が第3のポート54cを経由してマニュアルバルブ50の第3のポート50cに導かれ、さらに、第4のポート50dを経由して第3のシフトバルブ52に供給される。なおこのとき、マニュアルバルブ50から供給されるライン圧は、第4のシフトバルブ54の第2のポート54bで遮断されている。第3のシフトバルブ52に供給されたリニアソレノイド圧は、第2のポート52bからリバースクラッチ51に供給されるとともに、第2のシフトバルブ33を制御する信号圧として、第4のポート52dから第2のシフトバルブ33に供給される。
その一方で、D−N−R操作時には、第1のソレノイドバルブ32がオンする。これにより、第1のソレノイドバルブ32から第2のシフトバルブ33に信号圧が供給される。ここで、第2のシフトバルブ33に供給されるリニアソレノイド53からの信号圧と第1のソレノイドバルブ32からの信号圧を比較すると、第1のソレノイドバルブ32からの信号圧よりもリニアソレノイド53からの信号圧の方が低圧である。そのため、第2のシフトバルブ33のスプール33eがスプリングの付勢力に抗して右動する。これにより、第2のポート33bと第4のポート33dが連通するとともに、第2のポート33bと第3のポート33cの連通が遮断される。したがって、第2のポート33bに導入されている油室30から排出された作動油は、第2の排出油路39に導出される。なおこのとき、第1のソレノイドバルブ32からの信号圧は第1のシフトバルブ31にも供給されるが、第1のシフトバルブ31では、第5のポート31fにライン圧が供給されているため、スプール33eは右動せず、左端に位置した状態となる。
したがって、D−N−R操作時には、油室30からの作動油の排出経路として第2の排出油路39が選択される。これにより、油室30の作動油を迅速に排出して油圧を下げることができ、ロックアップクラッチLを迅速に非係合状態とすることができる。つまり、第2のシフトバルブ33の信号圧として、リバース段を設定するリバース作動圧(第3のシフトバルブ52への信号圧)を使用していることで、D−N−RクイックシフトによりロックアップクラッチLの係合状態で車両の進行が急激に前進から後進へ移行する際、油室30からの排油経路として第2の排出油路39を選択できる。これにより、前進から後進に移行する際に車両が一時的な停止状態となる前に、ロックアップクラッチLの係合を解除できるようになるので、エンストなどの不具合の発生を効果的に防止できる。
また、ここでは、第2のシフトバルブ33の信号圧を第3のシフトバルブ52への信号圧であるリバース作動圧と共有していることで、D−N−R操作時には、ロックアップクラッチLの迅速な係合解除と共に、リバース段の作動を保障することが可能となる。
なお、D−N−R操作時には、第2のソレノイドバルブ34をオフしておく。これにより、第2のソレノイドバルブ34の信号圧を用ないことで、潤滑カットバルブ57を作動させないようにしているので、リバース段設定時の各部の潤滑を保障することが可能となる。
(2)リバース定常時
次に、リバース定常時について説明する。この場合、図9(b)に示すように、セレクトレバーによるリバース段の選択で、マニュアルバルブ50の第1のポート50aのライン圧が第2のポート50bから第4のシフトバルブ54の第2のポート54bに供給される。そして、リバース定常時には、第3のソレノイドバルブ55をオフする。これにより、第4のシフトバルブ54のスプール54eが右動し、第4のシフトバルブ54の第2のポート54bに供給されたライン圧が第3のポート54cを経由してマニュアルバルブ50の第3のポート50cに導かれ、さらに、第4のポート50dを経由して第3のシフトバルブ52に供給される。第3のシフトバルブ52に供給されたライン圧は、第2のポート52bからリバースクラッチ51に供給されるとともに、第4のポート52dから第2のシフトバルブ33に供給される。
その一方で、リバース定常時には、第1のソレノイドバルブ32がオンする。これにより、第1のソレノイドバルブ32から第2のシフトバルブ33に信号圧が供給される。ここで、第2のシフトバルブ33に供給される第1のソレノイドバルブ32からの信号圧と、マニュアルバルブ50からのライン圧とは等圧である。そのため、第2のシフトバルブ33のスプール33eがスプリングの付勢力で左動する。これにより、第2のシフトバルブ33では、第2のポート33bと第3のポート33cが連通するとともに、第2のポート33bと第4のポート33dの連通が遮断される。したがって、第2のポート33bに導入されているロックアップクラッチLの油室30から排出された作動油は、第1の排出油路37に導出される。
したがって、リバース定常時には、油室30からの作動油の排出経路として第1の排出油路37が選択される。特に、本実施形態では、第2のシフトバルブ33に掛かるリバース作動圧の対としてリバースクラッチ51に供給するライン圧(リバースクラッチ圧)を掛けていることで、リバース定常時に移行した後は、常に第1の排出油路37が選択されるようになる。これにより、ロックアップクラッチLが非係合のときにも、第1の排出油路37から導入される作動油が油室30の外径まで充填される。したがって、次回のR−N−D操作時、ロックアップクラッチLが係合する際、油室30に作動油を充填させる時間が必要なくなるので、ロックアップクラッチLの係合に要する時間(応答時間)が短縮され、ロックアップクラッチLの応答性の向上が期待できる。
なお、リバース定常時も、D−N−R操作時と同様、第2のシフトバルブ33の信号圧をリバース信号圧と共有しているため、リバース段の作動を保障することが可能となる。また、リバース定常時には、第2のソレノイドバルブ34をオフしておく。これにより、第2のソレノイドバルブ34の信号圧を用ないことで、潤滑カットバルブ57を作動させないようにしているので、リバース段設定時の各部の潤滑を保障することが可能となる。
(3)車両の急制動時
次に、車両の急制動時について説明する。車両の急制動時には、第2のソレノイドバルブ34がオンする。これにより、図9(c)に示すように、第2のソレノイドバルブ34から第2のシフトバルブ33に信号圧が供給され、第2のシフトバルブ33では、スプール33eの右動により、第2のポート33bと第4のポート33dが連通するとともに、第2のポート33bと第3のポート33cの連通が遮断される。したがって、第2のポート33bに導入されている油室30から排出された作動油は、第2の排出油路39に導出される。したがって、車両の急制動時には、油室30からの作動油の排出経路として第2の排出油路39が選択されるので、ロックアップクラッチLの油室30の作動油を急速に排出して油圧を下げることが可能となる。したがって、ロックアップクラッチLを迅速に非係合状態とすることができる。
また、車両の急制動時には、第2のソレノイドバルブ34から第2のシフトバルブ33に供給される信号圧が、潤滑カットバルブ57を作動させる信号圧としても供給される。これにより、潤滑カットバルブ57が作動し、潤滑用の作動油が排出される。すなわち、本実施形態では、第2のシフトバルブ33の信号圧を潤滑用の作動油の供給を遮断する潤滑カット信号と共用していることで、車両の急制動時に、油室30からの作動油の排出経路として第2の排出油路39を選択できると共に、潤滑用の作動油の供給を遮断できるので、潤滑用の作動油による遠心油圧などに起因するロックアップクラッチLの引き摺りの影響を効果的に排除することが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態にかかるトルクコンバータの油圧制御装置について説明する。図10は、第3実施形態にかかる油圧制御装置1−3の構成を示す概略の油圧回路図である。第1実施形態の油圧制御装置1では、油室30から排出された作動油の排出経路を第1の排出油路37と第2の排出油路39とで切り替えるための第2のシフトバルブ(ロックアップクラッチ排出バルブ)33を設けていたが、本実施形態の油圧制御装置1−3では、この第2のシフトバルブ33を省略している。すなわち、第1のシフトバルブ31の第3のポート31cに繋がっている油路71に、二股に分岐する分岐部70を設け、該分岐部70より排出側が第1の排出油路37と第2の排出油路39とに分岐するように構成している。そして、第1の排出油路37は、分岐部70から真上に向かって直線状に延伸しており、第2の排出油路39は、第1の排出油路37に対して、ドレンポート37d側からロックアップクラッチL側に向かって、分岐部(接続箇所)70において鋭角を成した状態(すなわち、分岐部70から排出側が斜め上方に向かって延びた状態)で接続されている。
また、本実施形態においても、第2の排出油路39は、その排出端の開口39aがトルクコンバータTのセンター軸Cよりも低い位置に配置されている。すなわち、第2の排出油路39は、作動油をセンター軸Cより低位置かつ空中に排出するようになっている。また、第2の排出油路39は、第1の排出油路37よりも油路長が短くなっている。
本実施形態では、第2の排出油路39を第1の排出油路37に対して鋭角(90度未満)に接続したことで、第1の排出油路37における分岐油路37bから導入された作動油が、第2の排出油路39に進入することなく、第2のシフトバルブ33及び給排油路36を経て油室30に流入し、油圧ピストン25の外径上端の高さ位置まで充填されるようになる。その一方で、ロックアップクラッチLの油室30側から見れば、第2の排出油路39は、第1の排出油路37に対して鈍角(90度以上)を成して分岐している上に、第1の排出油路37よりも油路長が短く、かつその排出端が低い位置に開口しているため、ロックアップクラッチLを急速に非係合状態にする必要がある場合に、ロックアップクラッチLの油室30から排出される作動油が分岐部70において第1の排出油路37よりも第2の排出油路39の方へ優先的に流れ込むことが期待できる。
本実施形態の油圧制御装置1−3では、第1の排出油路37と第2の排出油路39とを選択する第2のシフトバルブ33を省略して、排出油路を二股に分岐させる分岐部70を設けるという簡単な構成でありながらも、分岐部70における第1の排出油路37に対する第2の排出油路39の分岐(接続)角度、及び第2の排出油路39と第1の排出油路37の径の比、及びその他の諸条件を適切に設計できれば、ロックアップクラッチLを急速に非係合状態にする必要がある場合、油室30の作動油の排出経路として第2の排出油路39が優先的に選択されるように構成し得るものである。したがって、通常運転時には、ロックアップクラッチLを係合させる際の油圧応答性を確保しながらも、急速ロックアップオフ必要時には、ロックアップクラッチLを迅速に非係合状態にできるようになり、ロックアップクラッチLの油圧応答性と非係合応答性との両方を向上させることが可能となる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
本発明の第1実施形態にかかるロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置を示す概略の油圧回路図である。 トルクコンバータの内部構成を示す側断面図である。 ロックアップクラッチを係合させる場合の作動油の流れを説明するための図である。 通常運転時にロックアップクラッチを非係合とする場合の作動油の流れを示す図である。 急速ロックアップオフ必要時にロックアップクラッチを非係合とする場合の作動油の流れを示す図である。 急速ロックアップオフ必要時の判断手順を説明するためのフローチャートである。 急速ロックアップオフ必要時のエンジン回転数及び主軸回転数、第1のソレノイドのオンオフ、LC制御油圧、ブレーキのオンオフ、アクセルペダル開度、車両の減速度の経時変化を示す概略のグラフである。 図7は、車両の走行中に設定される変速段とロックアップクラッチをオフする主軸回転数との対応を示す表である。 本発明の第2実施形態にかかるトルクコンバータの油圧制御装置の構成を示す概略の油圧回路図である。 D−N−R操作時にロックアップクラッチを非係合とする場合の作動油の流れを示す図である。 リバース定常時にロックアップクラッチを非係合とする場合の作動油の流れを示す図である。 車両の急制動時にロックアップクラッチを非係合とする場合の作動油の流れを示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる油圧制御装置の構成を示す概略の油圧回路図である。
符号の説明
1,1−2,1−3 油圧制御装置
7 循環回路
10 サイドカバー
20 クラッチ室
25 油圧ピストン
30 油室
31 ロックアップクラッチシフトバルブ(第1のシフトバルブ)
32 第1のソレノイドバルブ
33 ロックアップクラッチ排出バルブ(第2のシフトバルブ)
34 第2のソレノイドバルブ
36 給排油路
37 第1の排出油路
37a 本油路
37b 分岐油路
37d ドレンポート
39 第2の排出油路
39a 開口
40 供給油路
41 調圧バルブ
42 第3の排出油路
50 マニュアルバルブ
51 リバースクラッチ
52 第3のシフトバルブ
53 リニアソレノイド
54 第4のシフトバルブ
55 第3のソレノイドバルブ
57 潤滑カットバルブ
70 分岐部
L ロックアップクラッチ
T トルクコンバータ

Claims (3)

  1. トルクコンバータの内部空間に設置されて該トルクコンバータのカバーとの間に油室を画成してなる油圧ピストンと、
    前記油室への作動油の供給・排出による前記油圧ピストンの移動により、前記カバーと前記トルクコンバータのタービンランナとを締結・放するクラッチ部材と、からなるロックアップクラッチを備えたロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧を制御する油圧制御装置であって、
    前記油室への作動油の供給・排出の切り替えにより前記ロックアップクラッチの係合制御を行う第1のシフトバルブと、
    前記油室から前記第1のシフトバルブを介して排出された作動油を導出する第1の排出油路及び第2の排出油路と、該第1の排出油路と第2の排出油路とを切り替える第2のシフトバルブと、
    前記第1、第2のシフトバルブによる切替を制御するための制御油圧をそれぞれ供給する第1、第2のソレノイドバルブと、
    車両の運転状態を判断し、該判断に基づいて前記第1、第2のソレノイドバルブを制御する制御部と、を備え、
    前記第2の排出油路は、前記第1の排出油路よりも油路長が短くかつその排出端が前記第1の排出油路の排出端よりも低い位置に開口する開放端であり
    前記第1のソレノイドバルブから前記第1のシフトバルブに供給される制御油圧は、前記第2のシフトバルブにも供給され、該第2のシフトバルブの切替制御に用いられると共に、変速機構が備えるリバースクラッチを係合させるための油圧を切り替える第3のシフトバルブにも供給され、該第3のシフトバルブの制御油圧として用いられ、
    前記第2のシフトバルブには、前記第1のソレノイドバルブからの制御油圧に対抗する制御油圧として、前記リバースクラッチを係合させるための油圧が供給される
    ことを特徴とするロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置。
  2. 前記第2のソレノイドバルブから前記第2のシフトバルブに供給される制御油圧は、潤滑用の作動油の供給をカットする潤滑カットバルブに供給され、該潤滑カットバルブの制御油圧として用いられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置。
  3. 前記第1の排出油路の排出端にドレンポートを設け、該ドレンポートを前記油圧ピストンの外径上端よりも高い位置に配置し、かつ前記第2の排出油路の排出端を前記トルクコンバータのセンター軸よりも低い位置に配置した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御装置。
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