JP4770820B2 - 半導体センサ及びその製造方法 - Google Patents
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て、その感知精度を好適に確保することができるようになる。
また、請求項3記載の半導体センサでは、当該半導体センサを、前記抵抗体として、発熱体と、該発熱体の近傍の温度を感知する感温体とを備えて流体の流量を感知するフローセンサとする。こうしたフローセンサにあっては、抵抗体近傍の段差に起因して感知精度が低下しやすいために、上記請求項1又は2記載の半導体センサの作用効果を好適に奏することができるようになる。
なお、請求項4又は5記載の半導体センサの製造方法は、請求項6記載の半導体センサの製造方法によるように、製造される半導体センサが、前記抵抗体として、発熱体と、該発熱体の近傍の温度を感知する感温体とを備えて流体の流量を感知するフローセンサであるようにしてもよい。こうしたフローセンサにあっては、抵抗体近傍の段差に起因して感知精度が低下しやすいために、上記請求項4又は5記載の半導体センサの製造方法の作用効果を好適に奏することができるようになる。
以下、本発明にかかる半導体センサを車載用内燃機関の吸入空気量を検出するフローメータに適用した実施形態を説明するに先立ち、その参考例を図面を参照しつつ説明する。
フローメータFMは、吸気通路の上流側に対応した上流側ホィーストンブリッジUHBと、吸気通路の下流側に対応した下流側ホィーストンブリッジDHBとを備えている。
図3(a)に示すように、吸気通路IMFには、同吸気通路IMF内を流通する流体の一部が取り込まれ、この取り込まれた流体を所定に流通させる流路部材FPが取り付けられている。そして、この流路部材FPには、上記フローセンサFSが取り付けられている。一方、吸気通路IMFの外側には、信号生成回路SGが配置されている。そして、フローセンサFSと信号生成回路SGとは、流路部材FP内に収納されている配線(図示略)によって接続されている。
図4に、フローセンサFSのうち薄膜部MB近傍の断面構成を示す。この図4は、先の図2のA−A断面を示している。同図4に示すように、シリコンからなる半導体基板10には、上記シリコン酸化膜20が形成されている。そして、シリコン酸化膜20上には、上流側ヒータRha、下流側ヒータRhb、リード部L2、L5、上流側温度計Rkaがそれぞれ形成されている。そして、これら上流側ヒータRhaや、下流側ヒータRhb、リード部L2、L5、上流側温度計Rka、下流側温度計Rkbを覆う保護膜として、シリコン窒化膜40が積層されている。ちなみに、上記シリコン酸化膜20やシリコン窒化膜40は、空洞部Hを含めて半導体基板10の上方の略全ての領域に積層形成されている。更に、シリコン窒化膜40には、リード部L5に対応してコンタクトホール41が形成されており、このコンタクトホール41にパッドP5が形成されている。
この一連の製造工程においては、まず図5(a)に示すようなSOI(Silicon On Insulator)基板を用意する。ここでは、このSOI基板は、例えばN型の導電型を有する単結晶シリコンからなる半導体基板10上に、シリコン酸化膜20と、例えばP型の導電型
を有する単結晶シリコン膜30とが積層されたものである。なお、ここで、単結晶シリコン膜30には、例えば「2×1015cm−2」のボロンが注入されることで、P型の導電型が付与されている。また、半導体基板10の厚さは例えば「625μm」とし、シリコン酸化膜20の膜厚は、例えば「1μm」とし、また、単結晶シリコン膜30の膜厚は例えば「1.0〜5.0μm」とすればよい。
ガス流量比 SiH2Cl2:NH3=4:1
雰囲気温度 850℃
圧力 20Pa
次に、図6(c)に示す工程において、シリコン窒化膜40を反応性イオンエッチングにてエッチングすることでコンタクトホール41を形成する。更に、図6(c)に示すように、メタル(例えばアルミニウム)を所定の膜厚(例えば「1.0μm」)に成膜した後、パターニングすることで上記コンタクトホール41に先の図2に示したパッドP5を形成する。なお、この図6(c)に示す工程においては、図示しないパッドP1〜P4、P6も同様にして形成される。
A.エッチング液としてKOHやTMAH等のアルカリ性のエッチング液を用いたウェットエッチングとする。
B.半導体基板10の裏面を単結晶シリコンの基本格子の等価な6面である{100}とする。
C.上記シリコン窒化膜50の開口部を矩形にして形成すると共に、その各辺を結晶方位<110>と一致させる。
(1)上流側ヒータRhaや下流側ヒータRhb、上流側温度計Rka、下流側温度計Rkbと、リード部L2、L5のうちの先端側の領域を局所的に薄膜化して形成した。これにより、こうした領域においてシリコン窒化膜40の段差を好適に抑制することができる。このため、シリコン窒化膜40へのゴミの付着や、段差によって流体の流通が乱されることを抑制することができる。したがって、その感知精度をいっそう好適に確保することができるようになる。
以下、本発明にかかる半導体センサを車載用内燃機関の吸入空気量を検出するフローメータに適用した一実施形態について、先の参考例との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、先の参考例と同一の機能を有する部材の一部には、便宜上、同一の符号を用いる。
この一連の製造工程においては、まず図8(a)に示す工程において、先の図5(a)と同様、SOI(Silicon On Insulator)基板を用意する。ここでも、このSOI基板は、例えばN型の導電型を有する単結晶シリコンからなる半導体基板110上に、シリコン酸化膜120と、例えばP型の導電型を有する単結晶シリコン膜130とが積層されたものである。なお、ここで、単結晶シリコンには、例えば「2×1015cm-2」のボロンが注入されることで、P型の導電型を有している。また、半導体基板110の厚さは例えば「625μm」とし、シリコン酸化膜120の膜厚は、例えば「1.0〜3.0μm」とし、また、単結晶シリコン膜130の膜厚は例えば「0.6〜2.0μm」とすればよい。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
・参考例について、必ずしも図2に示した領域全てを薄膜化するものに限らない。例えば、流体の流通方向に上流側ヒータRha及び下流側ヒータRhbが投影される領域を局所的に薄膜化するなら、流体の流通状態の乱れを好適に抑制することができる。また、少なくとも上流側ヒータRha及び下流側ヒータRhbを(リード部L1〜L6と
比べて)薄膜化することで、これらを覆う保護膜上の段差を好適に抑制することはできる。
・参考例及びその変形例において、上流側ヒータRhaや、下流側ヒータRhb等を形成する半導体膜としては、単結晶シリコン膜に限らない。例えば多結晶シリコン膜でもよい。
・熱処理によって部分的に単結晶シリコン膜を絶縁物化するとともに、同絶縁物化のなされない領域として上流側ヒータRhaや下流側ヒータRhbをパターン形成する際の熱処理としては、必ずしも熱酸化処理に限らない。例えば熱窒化処理でもよい。
・実施形態及びその変形例について、製造プロセスとしては、必ずしもSOI基板を使用するものに限らない。
・半導体への不純物のドーピング手法としては、イオン注入法に限らない。例えば、気相から半導体中へドーパント原子(不純物)を拡散させる手法でもよい。
・半導体からなる抵抗体により所定の物理量を感知する半導体センサとしては、フローセンサに限らず、例えば、ガスセンサやIRセンサ、赤外線センサ等であってもよい。
Claims (6)
- 半導体基板上に絶縁膜と半導体薄膜とが積層され、該半導体薄膜を用いて形成された抵抗体により所定の物理量を感知する半導体センサにおいて、
前記抵抗体は、熱処理によって部分的に絶縁物化された前記半導体薄膜中の絶縁物化されない領域としてパターン形成されてなる
ことを特徴とする半導体センサ。 - 請求項1記載の半導体センサにおいて、
前記熱処理が熱酸化処理である
ことを特徴とする半導体センサ。 - 請求項1又は2記載の半導体センサにおいて、
当該半導体センサは、前記抵抗体として、発熱体と、該発熱体の近傍の温度を感知する感温体とを備えて流体の流量を感知するフローセンサである
ことを特徴とする半導体センサ。 - 半導体基板上に絶縁膜と半導体薄膜とが積層され、該半導体薄膜を用いて形成された抵抗体により所定の物理量を感知する半導体センサを製造する方法において、
前記半導体薄膜の上面に前記抵抗体とする部分を保護するマスクを形成する工程と、前記マスクを介して前記半導体薄膜に熱処理を施すことによって同半導体薄膜を部分的に絶縁物化する工程とを含んで、前記抵抗体を前記半導体薄膜中の前記絶縁物化のなされない領域としてパターン形成する
ことを特徴とする半導体センサの製造方法。 - 請求項4記載の半導体センサの製造方法において、
前記熱処理が熱酸化処理である
ことを特徴とする半導体センサの製造方法。 - 請求項4又は5記載の半導体センサの製造方法において、
製造される半導体センサが、前記抵抗体として、発熱体と、該発熱体の近傍の温度を感知する感温体とを備えて流体の流量を感知するフローセンサである
ことを特徴とする半導体センサの製造方法。
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