JP6292075B2 - 感熱式流量センサおよびその製造方法 - Google Patents

感熱式流量センサおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6292075B2
JP6292075B2 JP2014160369A JP2014160369A JP6292075B2 JP 6292075 B2 JP6292075 B2 JP 6292075B2 JP 2014160369 A JP2014160369 A JP 2014160369A JP 2014160369 A JP2014160369 A JP 2014160369A JP 6292075 B2 JP6292075 B2 JP 6292075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor substrate
insulating film
nitride film
flow rate
flow sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014160369A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016038244A (ja
Inventor
高成 長尾
高成 長尾
喬干 古市
喬干 古市
佐藤 功二
功二 佐藤
久則 与倉
久則 与倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014160369A priority Critical patent/JP6292075B2/ja
Publication of JP2016038244A publication Critical patent/JP2016038244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6292075B2 publication Critical patent/JP6292075B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

本発明は、発熱体および感温体で構成される流量検出部を備え、流体の流量を検出する感熱式流量センサおよびその製造方法に関する。
従来、抵抗体としての発熱体および感温体で構成される流量検出部を備え、流体の流量を検出する感熱式流量センサが知られている。この種の感熱式流量センサでは、発熱体を被測定流体中に設置し、被測定流体によって奪われる発熱体の放熱量を感温体により検出して、被測定流体の流量を検出する。この種の感熱式流量センサとしては、特許文献1に記載の感熱式流量センサが提案されている。この感熱式流量センサは、一面を有する半導体基板と、半導体基板の一面に形成された窒化膜(以下、第1窒化膜という)と、第1窒化膜の表面にパターニングされた流量検出部と、流量検出部を被覆するように第1窒化膜の表面に形成された絶縁膜とを有する。また、半導体基板のうち一面と反対側の他面における流量検出部に対応する部分に、凹部が形成されている。また、この感熱式流量センサでは、絶縁膜を挟んで第1窒化膜と反対側に別の窒化膜(以下、第2窒化膜という)が形成され、さらに、半導体基板の他面における上記凹部以外の部分にも別の窒化膜(以下、第3窒化膜という)が形成されている。
ここで、感熱式流量センサでは、流量検出部が、多結晶シリコン(ポリシリコン)で構成され、流量検出部を被覆する絶縁膜が、吸湿性を有する材料であるBPSG(Boron Phosphorous Silicate Glass)で構成されている。
このように、特許文献1に記載の感熱式流量センサでは、流量検出部の上方に絶縁膜が形成されている。そして、絶縁膜の上側の位置には、上側から絶縁膜への湿気(水分)の侵入を抑制する第2窒化膜が備えられ、絶縁膜の下側の位置には、下側から絶縁膜への湿気の侵入を抑制する第1窒化膜と第3窒化膜が備えられている。第1窒化膜は、半導体基板の一面における凹部に対応する部分を含めた全面において形成されており、第3窒化膜は、半導体基板のうち他面における凹部以外の部分に形成されている。
特許4547974号公報
上記したように、特許文献1に記載の感熱式流量センサでは、流量検出部の上方に絶縁膜が形成されている。また、この絶縁膜が、吸湿性を有する材料(BPSG)で構成されている。ここで、本発明者の検討によると、感熱式流量センサにおいて、この絶縁膜が周囲の湿気を吸収した場合、流量検出部に応力変動が生じることよって、感熱式流量センサにおけるセンサ特性に変動が生じて、流量検出の精度が悪くなってしまうことが判明している。
特許文献1に記載の感熱式流量センサでは、上記したように、絶縁膜の上側の位置に第2窒化膜が備えられている。このため、感熱式流量センサでは、非透湿性が高い第2窒化膜がカバーとなることで、絶縁膜の上側からの湿気による絶縁膜での吸湿を抑制できる。また、特許文献1に記載の感熱式流量センサでは、上記したように、絶縁膜の下側の位置に第1窒化膜と第3窒化膜が備えられている。このため、感熱式流量センサでは、非透湿性が高い第1窒化膜がカバーとなることで、絶縁膜の下側からの湿気による絶縁膜での吸湿を抑制できる。なお、第3窒化膜は、半導体基板のうち他面における凹部以外の部分に形成されているため、絶縁膜の下側からの湿気による吸湿を抑制する一定効果を発揮する。しかし、第3窒化膜は、凹部に対応する部分において成膜されていないため、凹部に対して下側から侵入する湿気を止めることができない。したがって、特許文献1に記載の感熱式流量センサでは、第3窒化膜のみではなく、第1窒化膜を備えることによって、下側からの絶縁膜での吸湿が抑制されるようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載の感熱式流量センサでは、半導体基板の一面に形成した第1窒化膜上に流量検出部を構成するシリコン層を堆積しているが、第1窒化膜の表面に流量検出部を堆積してパターニングすることにより流量検出部が形成される。そして、このように堆積によって形成された流量検出部は、下地となる第1窒化膜の結晶構造の影響で多結晶シリコンで構成されることとなる。しかしながら、多結晶シリコンは単結晶シリコンよりもドーピングする不純物の再拡散が生じ易いため、感熱式流量センサにおいて流量検出部が多結晶シリコンで構成された場合には、単結晶シリコンで構成された場合に比べて、流量検出部による流体流量の検出精度が低くなる。よって、このような感熱式流量センサでは、流量検出部が多結晶シリコンで構成されるのは好ましくなく、単結晶シリコンで構成されることが好ましい。
ここで、流量検出部を単結晶シリコンで構成しつつ、絶縁膜が吸湿性を有する材料で構成され、絶縁膜と半導体基板の間に窒化膜を備えた構成の感熱式流量センサを製造する方法としては、例えば以下の2つが考えられる。1つ目は、支持基板、埋め込み層、および単結晶シリコンで構成された半導体層で構成されるSOI基板において埋め込み層を窒化膜としたものを半導体基板として用いる方法である。しかしながら、埋め込み層を窒化膜で構成する場合、埋め込み層と他層(支持基板など)における熱膨張係数の関係などから、引っ張り応力などを発生させ、SOI基板内での応力制御が困難である。このため、支持基板、埋め込み層、および単結晶シリコンで構成された半導体層で構成されるSOI基板を構成すること自体が難しい。2つ目は、単結晶シリコンで構成された半導体基板の表面に、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法などによって窒化膜と多結晶シリコン膜を順に成膜した後、多結晶シリコン膜を再結晶化する方法である。しかしながら、この方法では、多結晶シリコン膜を再結晶化することが困難であることが問題となる。このように、上記2つの方法では、流量検出部が単結晶シリコンで構成された感熱式流量センサを製造することは困難である。
本発明は上記点に鑑みて、単結晶シリコンで構成された流量検出部および流量検出部を被覆する吸湿性を有する材料で構成された絶縁膜を備え、下側からの絶縁膜での吸湿を抑制できると共に容易に製造できる感熱式流量センサおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1〜4に記載の発明では、感熱式流量センサにおいて、一面(1a)および該一面と反対側の他面(1b)を有し、一面において単結晶シリコンで構成された第1導電型の流量検出部(120)がパターニングされて形成されると共に、他面における流量検出部対応する部分に凹部(1c)が形成された第2導電型の半導体基板(1)と、半導体基板の一面の上方に配置されて流量検出部を被覆する吸湿性を有する絶縁膜(2)と、半導体基板と絶縁膜との間において、少なくとも流量検出部を被覆するように設けられた窒化シリコンを主成分とする湿気を透過しない性質である非透湿性が絶縁膜よりも高い第1窒化膜(3)とを有することを特徴とする。
このため、湿気が絶縁膜の下側(半導体基板側)から絶縁膜に向かって侵入しようとしても、第1窒化膜がカバーとなることで、湿気の絶縁膜への侵入は妨げられる。これにより、絶縁膜での吸湿が抑制され、ひいては絶縁膜での吸湿に起因するセンサ特性の変動を抑制することができる。すなわち、凹部に対して下側から侵入する湿気についても止めることができ、下側から侵入する湿気について十分に吸湿を抑制することができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の感熱式流量センサを製造する方法であって、以下の特徴を有する。すなわち、表面(1d)および該表面と反対側の裏面(1b)を有し、少なくとも表面を含む部分(12)が単結晶シリコンで構成された第1導電型の半導体基板(1)を用意する第1工程と、半導体基板における表面を含む部分(12)についてパターニングおよび不純物添加を行うことにより、第2導電型の流量検出部(120)を形成する第2工程と、半導体基板において、流量検出部を被覆するように第1窒化膜を形成した後、第1窒化膜を被覆するように吸湿性を有する絶縁膜を形成する第3工程と、半導体基板の裏面のうち流量検出部に対応する部分に凹部を形成する第4工程とを有することを特徴とする。
このため、「発明が解決しようとする課題」にて記載した2つの方法に比べて容易に、流量検出部120が単結晶シリコンで構成された感熱式流量センサS1を製造することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における感熱式流量センサS1の概略平面構成を示す図である。 図1のA−A線に沿った感熱式流量センサS1の概略断面構成を示す図である。 本発明の第1実施形態における感熱式流量センサS1の製造方法における製造工程を示す図2に対応する図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る感熱式流量センサS1について図1、図2を参照して説明する。図1、図2に示すように、本実施形態に係る感熱式流量センサS1は、流量検出部120(120a〜120d)が形成された半導体基板1をベースとして、絶縁膜2と、第1窒化膜3と、第2窒化膜4と、第3窒化膜5とを有する構成とされている。
図2に示すように、半導体基板1は、一面1aおよび一面1aと反対側の他面1bを有する。本実施形態では、半導体基板1として、支持基板としてのシリコン基板10、埋め込み層としての酸化膜11、およびSOI(Silicon Implanted Oxide)層としての半導体層12で構成されるSOI基板が用いられている。この酸化膜11は、シリコン酸化膜などで構成され、例えばSiO、Nを微少に含んだSiO、ポーラスシリカなどで構成される。また、半導体層12は、酸化膜11の表面の単結晶シリコンで構成された部分において、イオン注入法や熱拡散法などによって不純物が添加されてパターニングされた抵抗体とされた層である。また、本実施形態では、半導体基板1の一面1aは、酸化膜11におけるシリコン基板10側とは反対側の面によって構成されている。
流量検出部120は、半導体基板1における主要部分の導電型とは異なる導電型とされて測定対象である流体の流量を検出するための部分である(以下において、半導体基板1の導電型を第1導電型、流量検出部120の導電型を第2導電型という)。図1、図2に示すように、流量検出部120は、発熱体(ヒータ)120a、120bおよび感温体(環境温度を測定するための温度計)120c、120dで構成される。本実施形態では、半導体層12によって、発熱体120a、120bおよび感温体120c、120dにより構成された流量検出部120、および配線層121a〜121fが構成されている。このように、流量検出部120は、半導体基板1の一面1aにおいてパターニングされて形成され、単結晶シリコンに不純物が添加されたことで抵抗体とされた発熱体120a、120bおよび感温体120c、120dによって構成されている。
このように、本実施形態では、単結晶シリコンに不純物が添加されたことで流量検出部120が構成されているため、多結晶シリコンに不純物が添加されたことで流量検出部120が構成された場合に比べて、流量検出部120による流体流量の検出精度が高くなる。
また、図2に示すように、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、半導体基板1の他面1bにおける流量検出部120に対応する部分に、凹部1cが形成されている。具体的には、シリコン基板10に、シリコン基板10を貫通する空洞部が形成され、この空洞部と酸化膜11によって、酸化膜11を底面とする凹部1cが形成されている。そして、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、凹部1cが形成された部位においてメンブレンが構成されている。
図2に示すように、第1窒化膜3は、半導体基板1と絶縁膜2との間において、少なくとも流量検出部120を被覆するように設けられた窒化シリコンを主成分とする膜である。第1窒化膜3は、半導体基板1側から絶縁膜2への湿気の侵入を抑制する構成とされている。ここでは、第1窒化膜3は、流量検出部120および配線層121a〜121fを被覆するように、半導体基板1の一面1aに形成されている。また、ここでは、第1窒化膜3は、少なくともメンブレンに対応する位置に形成されている。具体的には、第1窒化膜3は、半導体基板1の一面1aに対する法線の方向から見てメンブレン(凹部1c)にオーバーラップするように、半導体基板1と絶縁膜2との間に設けられている。第1窒化膜3は、例えば、SiNもしくはLP(Low Pressure:減圧)−SiNによって構成される。この第1窒化膜3は、CVD法によって形成される。
このように、第1窒化膜3は、半導体基板1と絶縁膜2との間に設けられているため、後述する第3窒化膜5のように凹部1cによって成膜範囲が制限されるものではない。
上記したように、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、絶縁膜2への湿気の侵入を抑制する第1窒化膜3が、半導体基板1と絶縁膜2との間において少なくとも流量検出部120を被覆するように設けられている。すなわち、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、第1窒化膜3が、半導体基板1の一面1aにおける凹部1cに対応する部分においても形成されている。なお、ここでは、一例として、第1窒化膜3が、半導体基板1の一面1aにおける凹部1cに対応する部分を含めた全面に形成されている。
このため、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、湿気が絶縁膜2の下側(半導体基板1側)から絶縁膜2に向かって侵入しようとしても、第1窒化膜3がカバーとなることで、湿気の絶縁膜2への侵入は妨げられる。これにより、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、絶縁膜2での吸湿が抑制され、ひいては絶縁膜2での吸湿に起因するセンサ特性の変動を抑制することができる。なお、この感熱式流量センサS1では、後述するように、上記特許文献1の感熱式流量センサと同様、半導体基板1のうち他面1bにおける凹部1c以外の部分に第3窒化膜5が形成されているが、上記で説明したように、この第3窒化膜5だけでは不十分である。しかしながら、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、上記の第1窒化膜3が備えられていることで、凹部1cに対して下側から侵入する湿気についても止めることができ、下側から侵入する湿気について十分に吸湿を抑制することができる。
図2に示すように、絶縁膜2は、半導体基板1の一面1aの上方に配置されて流量検出部120を被覆して流量検出部120を絶縁する層間絶縁膜である。ここでは、絶縁膜2は、被覆性(カバレッジ)、特に段差被覆性(ステップカバレッジ)に優れた材料であるBPSG(Boron Phosphorous Silicate Glass)で構成されている。ここでいう被覆性に優れているとは、膜の緻密性が高い(膜中における欠陥部が少ない)、もしくは段差部を埋め込み易いことを意味する。また、BPSGはイオンのゲッタリング効果などにも優れているため、この感熱式流量センサS1では、外部からのイオン(汚染物質)BPSGで構成された絶縁膜2によってイオンが捕捉され易くなる。これにより、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、イオン(汚染物質)が流量検出部にまで侵入することを抑制することができる。この絶縁膜2としては、BPSG以外にも、ゲッタリング効果など窒化シリコンでは得られない効果を有し、かつ、被覆性を有していれば、他の材料、例えばTEOS(Tetra Ethoxy Silane)、PSG(Phosphorus Silicon Glass)、BSG(Boron Silicate Glass)でもよい。
なお、このような絶縁膜2により、窒化シリコンとは異なる効果が得られるものの、絶縁膜2をBPSGなどで構成すると、吸湿性を有しているから、水分を保持して流量検出部120に応力変動を生じさせてしまう。しかし、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、第1窒化膜3が設けられていることで、凹部1cに対して下側から侵入する湿気についても止めることができ、下側から侵入する湿気について十分に吸湿を抑制することができる。
なお、酸化膜11は、透湿性を有するものの、酸化膜11中に侵入してきた水分を捕捉(保持)し難い。よって、本実施形態に係る感熱式流量センサS1において、絶縁膜2の下側からの水分が酸化膜11に侵入したとしても、その水分は酸化膜11内に保持されることなく外部に放出される。このため、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、絶縁膜2のように酸化膜11が吸湿することで流量検出部120に応力変動を生じさせることとはなり難い。
図1、図2に示すように、絶縁膜2の所定部位には、コンタクトホールが形成されており、半導体層12は、このコンタクトホールを通じて、Alなどで構成されたパッド13a〜13fに電気的に接続されている。そして、図1に示すように、パッド13a〜13fに対してワイヤ14a〜14fがボンディングされることで、感熱式流量センサS1の外部に備えられる制御回路に電気的に接続されるようになっている。
図2に示すように、第2窒化膜4は、絶縁膜2を挟んで第1窒化膜3と反対側に設けられた窒化シリコンを主成分とする膜である。第2窒化膜4は、絶縁膜2よりも非透湿性が高い構成とされている。第2窒化膜4は、例えば、SiNもしくはLP−SiNによって構成される。この第2窒化膜4は、CVD法などによって形成される。
このため、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、第1窒化膜3によって絶縁膜2の下側からの湿気による吸湿を抑制できると共に、上側からの湿気についても、第2窒化膜4がカバーとなることで、絶縁膜2への侵入が妨げられる。よって、絶縁膜2での吸湿がさらに抑制され、ひいては絶縁膜2での吸湿に起因するセンサ特性の変動をさらに抑制することができる。
第3窒化膜5は、半導体基板1の他面1bに設けられた窒化シリコンを主成分とする膜である。第3窒化膜5は、絶縁膜2よりも非透湿性が高い構成とされている。第3窒化膜5は、例えば、SiNもしくはLP−SiNによって構成される。この第3窒化膜5は、CVD法などによって形成される。図2に示すように、第3窒化膜5には、凹部1cに対応するように、第3窒化膜5を貫通する空洞部が形成されており、これにより、凹部1cは、感熱式流量センサS1の外部に対して露出させられている。
このため、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、第3窒化膜5がカバーとなることで、絶縁膜2の下側からの湿気による絶縁膜2の吸湿をさらに抑制でき、ひいては絶縁膜2での吸湿に起因するセンサ特性の変動をさらに抑制することができる。
なお、本実施形態では、製造効率のために、第1窒化膜3、第2窒化膜4および第3窒化膜5は、すべて、同一材料で構成されている。
以上、本実施形態に係る感熱式流量センサS1の構成について説明した。次に、本実施形態に係る感熱式流量センサS1において、被測定流体の流量検出を行うときの動作の一例について説明する。
発熱体120a、120bは、図示しない制御回路によって駆動され、例えば感温体120c、120dで測定される環境温度よりも200℃高い温度となるように制御される。具体的には、制御回路からワイヤ14b、14c、パッド13b、13cおよび配線層121b、121cを通じて発熱体120aに電流が流されると共に、ワイヤ14d、14c、パッド13d、13eおよび配線層121d、121eを通じて発熱体120bに電流が流される。これにより、所定の線幅で構成された各発熱体120a、120bが加熱される。
環境温度の測定は各感温体120c、120dの抵抗値が環境温度に応じて変動する。したがって、感温体120cの抵抗値変化に伴う電流量変化がワイヤ14a、14bやパッド13a、13bおよび配線層121a、121bを通じて、それぞれ制御回路に入力されることになる。また、感温体120dの抵抗値変化に伴う電流量変化がワイヤ14e、14fやパッド13e、13fおよび配線層121e、121fを通じて、それぞれ制御回路に入力されることになる。これにより、制御回路側で、各感温体120c、120dそれぞれの位置の温度が検出される。
したがって、制御回路側で、各感温体120c、120dで検出される環境温度よりも200℃高い温度となるように、各発熱体120a、120bに流す電流量がフィードバック制御される。
例えば、図1中の白抜き矢印方向から流体が流れてくるとする。ここで、上述したように、加熱された発熱体120a、120bは流体が流れることにより、熱を奪われて温度が下がるが、流体の流れの下流側の発熱体120bは、上流側の発熱体120aを通過する時に加熱された流体が下流側の発熱体120bに接するために、熱が少ししか奪われず、温度の下がりは小さい。そして、このように各発熱体120a、120bの熱の奪われ方は、流体の流量に応じたものとなる。
したがって、制御回路は、発熱体120aおよび発熱体120bが常に環境温度よりも200℃高い温度になるように各発熱体120a、120bへの通電量をそれぞれ大きくし、それらの通電量に基づいて、流体の流量および流れの方向を検出することが可能となる。以上のようにして、本実施形態に係る感熱式流量センサS1における被測定流体の流量検出が行われる。
続いて、本実施形態に係る感熱式流量センサS1の製造方法について、図3を参照して説明する。
まず、第1工程として、図3(a)に示すように、表面1dおよび表面1dと反対側の裏面1bを有し、少なくとも表面1dを含む部分(ここでは、半導体層12)が単結晶シリコンで構成された第1導電型の半導体基板1を用意する。ここでは、半導体基板1として、支持基板としてのシリコン基板10、埋め込み層としての酸化膜11、およびSOI層としての半導体層12で構成される一般に知られたSOI基板を用意している。また、この半導体層12は、エピタキシャル成長法などによって単結晶シリコンとされたものである。この第1工程が、特許請求の範囲に記載の第1工程に相当する。
次に、第2工程として、図3(b)に示すように、半導体基板1の表面1dを含む部分(半導体層12)についてパターニングおよび不純物添加を行うことにより、第2導電型の流量検出部120を形成する。例えば、フォトエッチングなどによってパターニングを行い、インプラ(イオン注入)などによって不純物を添加することで、第2導電型の流量検出部120を形成する。この第2工程が、特許請求の範囲に記載の第2工程に相当する。
また、本実施形態では、第2工程において、半導体基板1の表面1dを含む部分についてパターニングをすることにより、流量検出部120を形成すると同時に、配線層121a〜121fも形成する。
次に、第3工程として、図3(c)に示すように、半導体基板1において、流量検出部120を被覆するように第1窒化膜3を形成した後、第1窒化膜3を被覆するように絶縁膜2を形成する。例えば、LP−CVD(Low Pressure − Chemical Vapor Deposition:減圧化学気相成長)法やプラズマCVD法などにより、窒化シリコンを主成分とする第1窒化膜3を形成する。また、例えば、CVD法などにより、BPSGを主成分とする絶縁膜2を形成する。この第3工程が、特許請求の範囲に記載の第3工程に相当する。
また、図3(c)に示すように、本実施形態では、第3工程において、さらに、半導体基板1において、絶縁膜2を被覆するように第2窒化膜4を形成する。例えば、LP−CVD法やプラズマCVD法などにより、窒化シリコンを主成分とする第2窒化膜4を形成する。
また、図3(c)に示すように、本実施形態では、第3工程において、さらに、半導体基板1の裏面1bに窒化シリコンを主成分とする第3窒化膜5を形成する。例えば、LP−CVD法やプラズマCVD法などにより、窒化シリコンを主成分とする第3窒化膜5を形成する。
次に、図3(d)に示すように、フォトエッチングなどによって、第1窒化膜3、絶縁膜2、および第2窒化膜4を貫通するように、コンタクトホールを形成する。そして、Alをデポジションにより形成した後、フォトエッチングなどによってAlをパターニングすることでパッド13a〜13fを形成する(図3(d)では、パッド13cのみが現われている)。なお、ここではAlをパターニングしてパッド13a〜13fとしたが、引き出し配線を構成するようにしてもよい。
次に、第4工程として、図3(e)に示すように、半導体基板1の裏面1bのうち流量検出部120に対応する部分に凹部1cを形成する。例えば、まず、フォトエッチングなどによって、第3窒化膜5のうち流量検出部120に対応する部分において第3窒化膜5を貫通する空洞部を形成する。その後に、この第3窒化膜5をマスクとして、シリコン基板10を露出部分から異方性エッチングをすることで、シリコン基板10にシリコン基板10を貫通する空洞部を形成する。これにより、半導体基板1の裏面1bに凹部1cを形成する。この第4工程が、特許請求の範囲に記載の第4工程に相当する。以上の第1〜4工程を経て、本実施形態に係る感熱式流量センサS1が完成する。
以上説明したように、本実施形態に係る感熱式流量センサS1の製造方法では、「発明が解決しようとする課題」にて記載した2つの方法に比べて容易に、流量検出部120が単結晶シリコンで構成された感熱式流量センサS1を製造することができる。なお、第1窒化膜3、第2窒化膜4、第3窒化膜5を、すべて、同一材料を用いて製造すれば、製造効率がよくなる。
上記で説明したように、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、本実施形態では、単結晶シリコンに不純物が添加されたことで流量検出部120が構成されている。また、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、絶縁膜2よりも非透湿性が高い第1窒化膜3が、半導体基板1と絶縁膜2との間において、少なくとも流量検出部120を被覆するように設けられている。
このため、多結晶シリコンに不純物が添加されたことで流量検出部120が構成された場合に比べて、流量検出部120による流体流量の検出精度が高くなる。加えて、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、湿気が絶縁膜2の下側(半導体基板1側)から絶縁膜2に向かって侵入しようとしても、第1窒化膜3がカバーとなることで、湿気の絶縁膜2への侵入は妨げられる。これにより、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、絶縁膜2での吸湿が抑制され、ひいては絶縁膜2での吸湿に起因するセンサ特性の変動を抑制することができる。すなわち、凹部に対して下側から侵入する湿気についても止めることができ、下側から侵入する湿気について十分に吸湿を抑制することができる。そして、この第1窒化膜3を有する感熱式流量センサS1は、上記の製造方法によって、容易に製造することができる。
また、本実施形態に係る感熱式流量センサS1において、半導体基板1をSOI基板によって構成することができる。
また、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、絶縁膜2を挟んで第1窒化膜3と反対側に設けられた窒化シリコンを主成分とする第2窒化膜4が備えられている。
このため、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、第1窒化膜3によって絶縁膜2の下側からの湿気による吸湿を抑制できると共に、上側からの湿気についても、第2窒化膜4がカバーとなることで、絶縁膜2への侵入が妨げられる。よって、絶縁膜2での吸湿がさらに抑制され、ひいては絶縁膜2での吸湿に起因するセンサ特性の変動をさらに抑制することができる。
また、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、半導体基板1の他面1bに設けられた窒化シリコンを主成分とする第3窒化膜5が備えられている。
このため、本実施形態に係る感熱式流量センサS1では、第3窒化膜5がカバーとなることで、絶縁膜2の下側からの湿気による絶縁膜2の吸湿をさらに抑制でき、ひいては絶縁膜2での吸湿に起因するセンサ特性の変動をさらに抑制することができる。
また、上記で説明したように、本実施形態に係る感熱式流量センサS1は、以下の第1〜4工程を有する製造方法によって製造される。すなわち、第1工程では、表面1dおよび表面1dと反対側の裏面1bを有し、少なくとも表面1dを含む部分12が単結晶シリコンで構成された第1導電型の半導体基板1を用意する。第2工程では、半導体基板1における表面1dを含む部分12についてパターニングおよび不純物添加を行うことにより、第2導電型の流量検出部120を形成する。第3工程では、半導体基板1において、流量検出部120を被覆するように第1窒化膜3を形成した後、第1窒化膜3を被覆するように絶縁膜2を形成する。第4工程では、半導体基板1の裏面1bのうち流量検出部120に対応する部分に凹部1cを形成する。
この製造方法によれば、「発明が解決しようとする課題」にて記載した2つの方法に比べて容易に、流量検出部120が単結晶シリコンで構成された感熱式流量センサS1を製造することができる。なお、第1窒化膜3、第2窒化膜4、第3窒化膜5を、すべて、同一材料を用いて製造すれば、製造効率がよくなる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
第1実施形態に係る感熱式流量センサS1において、半導体基板1の一面1aと第1窒化膜3の間に、別の膜などが介在していてもよい。
第1実施形態に係る感熱式流量センサS1では、絶縁膜2をBPSGで構成していたが、絶縁膜2の材質はこれに限られず、絶縁膜2を、吸湿性を有し、かつ、被覆性を有する他の材料、例えばTEOS、PSG、BSGで構成してもよい。
1 半導体基板
120 流量検出部
2 絶縁膜
3 第1窒化膜
4 第2窒化膜
5 第3窒化膜

Claims (5)

  1. 一面(1a)および該一面と反対側の他面(1b)を有し、前記一面において単結晶シリコンで構成された第1導電型の流量検出部(120)がパターニングされて形成されると共に、前記他面における前記流量検出部対応する部分に凹部(1c)が形成された第2導電型の半導体基板(1)と、
    前記半導体基板の一面の上方に配置されて前記流量検出部を被覆する吸湿性を有する絶縁膜(2)と、
    前記半導体基板と前記絶縁膜との間において、少なくとも前記流量検出部を被覆するように設けられた窒化シリコンを主成分とする前記半導体基板側から前記絶縁膜への湿気の侵入を抑制する第1窒化膜(3)と、を有することを特徴とする感熱式流量センサ。
  2. 前記半導体基板がSOI基板によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の流量センサ。
  3. 前記絶縁膜を挟んで前記第1窒化膜と反対側に設けられた窒化シリコンを主成分とする前記絶縁膜を挟んで前記半導体基板側とは反対側から前記絶縁膜への湿気の侵入を抑制する第2窒化膜(4)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の感熱式流量センサ。
  4. 前記半導体基板の他面に窒化シリコンを主成分とする前記半導体基板側から前記絶縁膜への湿気の侵入を抑制する第3窒化膜(5)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の感熱式流量センサ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の感熱式流量センサを製造する方法であって、
    表面(1d)および該表面と反対側の裏面(1b)を有し、少なくとも前記表面を含む部分(12)が単結晶シリコンで構成された第1導電型の半導体基板(1)を用意する第1工程と、
    前記半導体基板における前記表面を含む部分(12)についてパターニングおよび不純物添加を行うことにより、第2導電型の流量検出部(120)を形成する第2工程と、
    前記半導体基板において、前記流量検出部を被覆するように前記第1窒化膜を形成した後、前記第1窒化膜を被覆するように吸湿性を有する前記絶縁膜を形成する第3工程と、
    前記半導体基板の裏面のうち前記流量検出部に対応する部分に前記凹部を形成する第4工程と、を有することを特徴とする感熱式流量センサの製造方法。
JP2014160369A 2014-08-06 2014-08-06 感熱式流量センサおよびその製造方法 Active JP6292075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014160369A JP6292075B2 (ja) 2014-08-06 2014-08-06 感熱式流量センサおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014160369A JP6292075B2 (ja) 2014-08-06 2014-08-06 感熱式流量センサおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016038244A JP2016038244A (ja) 2016-03-22
JP6292075B2 true JP6292075B2 (ja) 2018-03-14

Family

ID=55529438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014160369A Active JP6292075B2 (ja) 2014-08-06 2014-08-06 感熱式流量センサおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6292075B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3355127B2 (ja) * 1998-02-23 2002-12-09 株式会社日立製作所 熱式空気流量センサ
JP3867393B2 (ja) * 1998-03-20 2007-01-10 株式会社デンソー マイクロヒータおよびその製造方法ならびにエアフローセンサ
JP2001153705A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Denso Corp 熱型センサ、フローセンサおよびフローセンサの製造方法
JP4547974B2 (ja) * 2004-04-26 2010-09-22 株式会社デンソー 流量センサおよびその製造方法
JP2007309914A (ja) * 2006-04-20 2007-11-29 Denso Corp 物理量センサの製造方法
JP5176882B2 (ja) * 2008-11-04 2013-04-03 株式会社デンソー 熱式フローセンサ及びその製造方法
JP5949573B2 (ja) * 2013-01-21 2016-07-06 株式会社デンソー 物理量センサの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016038244A (ja) 2016-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3542614B2 (ja) 温度センサおよび該温度センサの製造方法
JP5526065B2 (ja) 熱式センサおよびその製造方法
JP4797771B2 (ja) メンブレンを有するセンサ装置およびその製造方法
JP2007309914A (ja) 物理量センサの製造方法
CN104101367B (zh) 具有隔离隔膜的传感器
US9257587B2 (en) Suspension and absorber structure for bolometer
US20180340901A1 (en) Gas sensor platform and the method of making the same
JP4497165B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP6292075B2 (ja) 感熱式流量センサおよびその製造方法
JP2007286007A (ja) 熱式流量センサの製造方法
US6705160B2 (en) Flow sensor
WO2012011387A1 (ja) 熱式空気流量センサ
JP2011016173A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20200378848A1 (en) Semiconductor strain detection element and mems actuator device
JP5176882B2 (ja) 熱式フローセンサ及びその製造方法
JPH0712658A (ja) 珪素からなる組合せセンサ
JP4526766B2 (ja) 半導体センサ及びその製造方法
JP4457800B2 (ja) フローセンサおよびその製造方法
JP2004205353A (ja) フローセンサ及びその製造方法
JP2005005678A (ja) 半導体素子および該半導体素子の製造方法
JP4788729B2 (ja) 半導体センサの製造方法
JP2006145462A (ja) 圧力センサ
JP4770820B2 (ja) 半導体センサ及びその製造方法
JP2001165733A (ja) フローセンサとその製造方法
JP6569901B2 (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6292075

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250