JP4547974B2 - 流量センサおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
また、上記流量センサにおいては、メンブレンの全膜厚の1/2以上を占める上層膜がプラズマCVD法により形成された窒化シリコン膜からなり、硬度が高く、非吸湿性に優れ防水性の高い膜であるため、パーティクル衝突による傷の発生を効果的に防止でき、該上層膜の下にある酸化シリコン膜が吸湿して膨潤したりポリシリコン(Poly−Si)等からなる抵抗体の特性が吸湿により変動したりすることを効果的に防止できる。
さらに、上記流量センサにおいては、上層膜がメンブレンの膜厚方向において連続的に変化する内部応力分布を有していることから、内部応力差で生じる剥がれを防止することができる。
当該流量センサのように、上層膜の一部が引張内部応力となるように設定することで、上層膜を厚く形成した場合にメンブレンの坐屈を効果的に抑制することができる。一方、最上層を圧縮内部応力に設定しているため、パーティクル等によって変形していないときにも、高湿環境下での応力腐食割れによる傷の進展抑制効果をより高めることができる。
請求項11に記載の発明は、基板の一方の表面に設けられた複数層の膜からなるメンブレンの周りに流量検出部が形成され、当該流量検出部を被測定流体に露出してその流量を検出する流量センサにおいて、前記被測定流体の流路側にある上層膜が、前記メンブレンの膜厚方向において連続的に変化する内部応力分布を有してなり、前記メンブレンの膜厚方向の中心における内部応力が圧縮内部応力に設定されるようにして、前記メンブレンの全膜厚の1/2以上を占めるように形成されてなる流量センサの製造方法であって、前記上層膜を、プラズマCVD法による窒化シリコン膜で形成することを特徴としている。これによって、上記請求項1に記載の流量センサを製造することができる。尚、得られる流量センサの効果については上記したとおりであり、その説明は省略する。
図9(a)に示す流量センサ30の上層膜は、プラズマCVD法による窒化シリコン膜(P−SiN)22eで、上記したRFパワーの大きさを成膜途中で変更することにより、中心において圧縮内部応力、流路側で引張内部応力となるように設定さしたものである。例えば、3.5μmの窒化シリコン膜(P−SiN)22eを形成する場合(図5(a)において窒化シリコン膜22dの膜厚のみを変更のため図示せず)、400WのRFパワーで1.5μm成膜(−150MPaの圧縮内部応力膜)し、続いて350WのRFパワーで2.0μm成膜(+95MPaの引張内部応力膜)する。得られた窒化シリコン膜(P−SiN)22eの全体としての平均内部応力は、−10MPa圧縮応力となる。
図9(b)に示す流量センサ31の上層膜は、プラズマCVD法による窒化シリコン膜(P−SiN)22fで、成膜時のRFパワーを次第に小さくし、中心における圧縮内部応力から流路側における引張内部応力まで、上層に向かって一定の変化率で連続的に変化するように設定したものである。
21,91 基板
M メンブレン
22a 窒化シリコン膜(LP−SiN)
22b 酸化シリコン膜(P−SiO2)
22c BPSG膜
22d〜22i 窒化シリコン膜(P−SiN)
23 ポリシリコン(Poly−Si)からなる抵抗体
Claims (13)
- 基板の一方の表面に設けられた複数層の膜からなるメンブレンの周りに流量検出部が形成され、
当該流量検出部を被測定流体に露出して、その流量を検出する流量センサであって、
前記被測定流体の流路側にある上層膜が、プラズマCVD法により形成された窒化シリコン膜からなり、
前記上層膜が、前記メンブレンの膜厚方向において連続的に変化する内部応力分布を有してなり、
前記メンブレンの膜厚方向の中心における内部応力が圧縮内部応力に設定されるようにして、前記メンブレンの全膜厚の1/2以上を占めるように形成されてなることを特徴とする流量センサ。 - 前記上層膜が、前記流路側にある最上層において引張内部応力となるように設定されてなることを特徴とする請求項1に記載の流量センサ。
- 前記窒化シリコン(SiNx)膜の窒素組成xが、前記流路側に向かって連続的に小さくなっていることを特徴とする請求項2に記載の流量センサ。
- 前記上層膜が、前記メンブレンの膜厚方向の一部が引張内部応力となるように設定され、かつ前記流路側にある最上層が、圧縮内部応力に設定されてなることを特徴とする請求項1に記載の流量センサ。
- 前記上層膜における平均内部応力が、圧縮内部応力に設定されてなることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の流量センサ。
- 前記上層膜の厚さが、1.4μm以上に設定されてなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の流量センサ。
- 前記中心より基板側にある最下層の膜が、引張内部応力に設定されてなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の流量センサ。
- 前記最下層の膜が、低圧CVD法により形成された窒化シリコン膜であることを特徴とする請求項7に記載の流量センサ。
- 前記メンブレンにおける平均内部応力が、引張内部応力に設定されてなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の流量センサ。
- 前記被測定流体が、空気であり、
前記流量センサが、車載用の空気流量センサであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の流量センサ。 - 基板の一方の表面に設けられた複数層の膜からなるメンブレンの周りに流量検出部が形成され、当該流量検出部を被測定流体に露出してその流量を検出する流量センサにおいて、
前記被測定流体の流路側にある上層膜が、前記メンブレンの膜厚方向において連続的に変化する内部応力分布を有してなり、前記メンブレンの膜厚方向の中心における内部応力が圧縮内部応力に設定されるようにして、前記メンブレンの全膜厚の1/2以上を占めるように形成されてなる流量センサの製造方法であって、
前記上層膜を、プラズマCVD法による窒化シリコン膜で形成することを特徴とする流量センサの製造方法。 - 前記窒化シリコン膜のプラズマCVDにおいて、成膜時のプラズマ発生のための高周波電力を変化させて、
前記窒化シリコン膜の内部応力を、圧縮内部応力から引張内部応力、もしくは引張内部応力から圧縮内部応力に変化させることを特徴とする請求項11に記載の流量センサの製造方法。 - 成膜後の前記窒化シリコン膜を熱処理することにより、
前記窒化シリコン膜の内部応力を、圧縮内部応力と引張内部応力の間に渡って分布させることを特徴とする請求項11または12に記載の流量センサの製造方法。
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