JP2011016173A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄膜構造部の膜強度の低下を防止することができると共に、薄膜構造部に覆われた空洞部への汚染物質等の侵入を防止する。
【解決手段】シリコン基板10は、一面11側に形成されると共に空洞部14とシリコン基板10の外部とを繋ぐための孔部15を有している。この孔部15は、一面11において、薄膜構造部31の上部を流れるであろう流体の向きに対して直交するように延設されている。これによると、空洞部14を覆う薄膜構造部31に開口部を設けていないので、薄膜構造部31の膜強度の低下を防止することができる。また、孔部15の開口部がシリコン基板10の一側面12に露出し、流体は孔部15の開口部に直接当たらないので、当該一側面12の面方向に流れる流体が孔部15に入りにくくなる。したがって、孔部15を通じて空洞部14への汚染物質や水滴の侵入を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜構造部を備えた半導体装置およびその製造方法に関する。
従来より、空洞が形成された第1の犠牲層の上に、この空洞を覆う下側の層が形成され、この下側の層の上に上側の層が形成された構成エレメントが、例えば特許文献1で提案されている。
上側の層には、当該上側の層を貫通した開口が設けられている。下側の層にも、当該下側の層を貫通した開口が設けられている。また、各開口は上側の層と下側の層との間に形成された入口通路と繋がっている。
そして、上記の空洞は、各層の各開口および入口通路を通じて第1の犠牲層がエッチングされたことにより形成されたものである。これにより、空洞を閉じる上側の層および下側の層の一部が薄膜構造部であるダイヤフラムとして機能する。また、各層の各開口はダイヤフラムのほぼ中央に位置することとなる。
特開2005−246602号公報
しかしながら、上記従来の技術では、各層の各開口はダイヤフラムのほぼ中央に位置するので、各開口に応力が集中するために、ダイヤフラムの膜強度が低下してしまうという問題がある。
そこで、ダイヤフラムの膜強度を確保するために各開口を完全に塞ぐことが考えられる。しかし、ダイヤフラムにより空洞の内外が異なる環境になるので、ダイヤフラムが晒される環境温度や気圧などによりダイヤフラムが変形し、ダイヤフラムの特性が変化してしまう。このため、各開口を塞ぐことはできず、各開口を介して空洞に汚染物質や水滴が侵入してしまうという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、薄膜構造部の膜強度の低下を防止することができると共に、薄膜構造部に覆われた空洞部への汚染物質等の侵入を防止することができる構造を備えた半導体装置を提供することを第1の目的とする。また、当該構造を備えた半導体装置の製造方法を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一面(11)とこの一面(11)側に形成された空洞部(14)とを有する基板(10)と、基板(10)の一面(11)に形成され、空洞部(14)を覆う部分に薄膜構造部(31)を有する薄膜部(30)と、を備えた半導体装置であって、基板(10)は、一面(11)側に形成されると共に空洞部(14)と基板(10)の外部とを繋ぐための孔部(15)を有し、孔部(15)は、一面(11)において、薄膜構造部(31)の上部を流れるであろう流体の向きに対して傾けられていることを特徴とする。
これによると、空洞部(14)と外部とを繋ぐための孔部(15)は薄膜部(30)ではなく基板(10)に設けられており、薄膜部(30)のうち空洞部(14)を覆う薄膜構造部(31)には空洞部(14)と外部とを繋ぐ開口部が設けられていないので、薄膜構造部(31)の膜強度の低下を防止することができる。
また、孔部(15)が流体の向きに対して傾けられているので、流体が孔部(15)に入りにくくなる。したがって、孔部(15)に繋がった空洞部(14)に対する、流体に含まれる汚染物質や水滴の侵入を防止することができる。
請求項2に記載の発明では、基板(10)は、流体の向きに対して平行に配置されると共に一面(11)に垂直な一側面(12)を有し、孔部(15)は、空洞部(14)と一側面(12)とを繋ぐように基板(10)の一面(11)側に設けられていることを特徴とする。
これによると、孔部(15)は基板(10)の一側面(12)に開口するので、当該開口に流体が直接当たらない。したがって、孔部(15)への汚染物質等の侵入を防ぐことができる。
請求項3に記載の発明では、孔部(15)は基板(10)の一面(11)側に複数設けられていることを特徴とする。
これによると、基板(10)の外部と空洞部(14)との間を流れる流体の経路が増えるので、外部から空洞部(14)に流体が流れ易くなり、空洞部(14)から外部に流体が流れ易くなる。したがって、空洞部(14)の外部の環境温度や気圧等の変化に対する空洞部(14)の追従性の向上を図ることができる。
請求項4に記載の発明では、基板(10)は、流体の向きに平行に配置されると共に一面(11)に垂直な一側面(12)と、この一側面(12)の反対側の他側面(13)と、を有し、薄膜部(30)は、薄膜構造部(31)と基板(10)の他側面(13)側とを繋ぐ配線パターン(41〜46)と、配線パターン(41〜46)のうち他側面(13)側の上に形成されたパッド(47〜52)と、薄膜構造部(31)とパッド(47〜52)との間に配置されると共に当該薄膜部(30)を貫通した開口部(59)とを有し、孔部(15)は、空洞部(14)と開口部(59)とを繋ぐように基板(10)の一面(11)側に設けられていることを特徴とする。
これによると、開口部(59)は、薄膜部(30)の上部を流れる流体の向きに対して垂直に開口するので、当該開口に流体が直接当たらない。したがって、孔部(15)への汚染物質等の侵入を防ぐことができる。
また、基板(10)のうちパッド(47〜52)側(他側面(13)側)は電気的接続のためにケース等に固定される。このため、パッド(47〜52)側を流れる流体の流れが遅く、流体と一緒に流れてくる汚染物質や水滴が少ない。したがって、空洞部(14)への汚染物質等の侵入の防止をより確実なものとすることができる。
請求項5に記載の発明では、薄膜部(30)は、開口部(59)を複数有し、孔部(15)は、空洞部(14)と複数の開口部(59)とを繋ぐように基板(10)の一面(11)側に複数形成されていることを特徴とする。
これによると、基板(10)の外部と空洞部(14)との間を流れる流体の経路が増えるので、外部から空洞部(14)に流体が流れ易くなり、空洞部(14)から外部に流体が流れ易くなる。したがって、空洞部(14)の外部の環境温度や気圧等の変化に対する空洞部(14)の追従性の向上を図ることができる。
また、開口部(59)は流体の流れが遅くて汚染物質が少ないパッド(47〜52)側に位置しているので、空洞部(14)への汚染物質等の侵入の防止をより確実なものとすることができる。
請求項6に記載の発明では、孔部(15)は、当該孔部(15)の経路上に空洞部(14)よりも体積が小さいバッファ部(16)を有していることを特徴とする。
これによると、孔部(15)に侵入した流体は、一度、バッファ部(16)に流れ込むので、流体に含まれる汚染物質や水滴を当該バッファ部(16)に留めることができる。したがって、空洞部(14)への汚染物質等の侵入を確実に防止することができる。
請求項7に記載の発明では、薄膜部(30)は、バッファ部(16)を覆う部分にバッファ部用発熱抵抗体(62)を有していることを特徴とする。
これによると、バッファ部用発熱抵抗体(62)によりバッファ部(16)の空間が加熱されるので、バッファ部(16)の壁面への汚染物質等の付着を防止でき、かつ、壁面に付着した汚染物質等を蒸発させることができる。
請求項8に記載の発明では、薄膜部(30)は、孔部(15)を覆う部分に孔部用発熱抵抗体(61)を有していることを特徴とする。
これによると、孔部用発熱抵抗体(61)により孔部(15)の空間が加熱されるので、孔部(15)の壁面への汚染物質等の付着を防止でき、かつ、壁面に付着した汚染物質等を蒸発させることができる。これにより、孔部(15)の詰まりを防止できる。
請求項9に記載の発明では、孔部(15)は、前記一面(11)において、薄膜構造部(31)の上部を流れるであろう流体の向きに対して直交するように基板(10)の一面(11)側に設けられていることを特徴とする。
これによると、流体の流れる向きと孔部(15)とは直交するので、流体が孔部(15)に直接当たらない。したがって、孔部(15)に対する汚染物質や水滴の侵入を防ぐことができる。
請求項10に記載の発明では、薄膜構造部(31)は、当該薄膜構造部(31)の上部を流れるであろう流体の流量を検出するように構成されたものであることを特徴とする。これによると、空洞部(14)に汚染物質等が入り込まない流量を検出するセンサを実現させることができる。
請求項11に記載の発明では、基板(10)を用意し、基板(10)の一面(11)側に空洞部(14)を形成する工程と、基板(10)の一面(11)において、薄膜構造部(31)の上部を流れるであろう流体の向きに対して傾斜するように、基板(10)の一面(11)に孔部(15)を形成する工程と、空洞部(14)および孔部(15)が形成された基板(10)の一面(11)に、空洞部(14)を覆う部分に薄膜構造部(31)を有する薄膜部(30)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする。
これによると、薄膜部(30)に開口部分を設けずに薄膜部(30)で空洞部(14)を覆っているので、当該空洞部(14)を覆う薄膜構造部(31)の膜強度の低下を防止した構造を得ることができる。
また、流体の向きに対して孔部(15)を傾けて形成しているので、流体が孔部(15)に入りにくくなる。したがって、孔部(15)に繋がった空洞部(14)に対して汚染物質や水滴の侵入を防止できる構造を得ることができる。
請求項12に記載の発明では、基板(10)を用意する工程では、基板(10)として、流体の向きに平行に配置されると共に一面(11)に垂直な一側面(12)を有するものを用意し、孔部(15)を形成する工程では、空洞部(14)と一側面(12)とを繋ぐように基板(10)の一面(11)側に孔部(15)を形成することを特徴とする。
これによると、孔部(15)の開口を基板(10)の一側面(12)に形成するので、当該開口に流体が直接当たらない構造を得ることができる。したがって、孔部(15)への汚染物質等の侵入を防ぐことができる。
請求項13に記載の発明では、孔部(15)を形成する工程では、孔部(15)を基板(10)の一面(11)側に複数形成することを特徴とする。
これによると、基板(10)の外部と空洞部(14)との間を流れる流体の経路を複数形成しているので、外部から空洞部(14)に流体が流れ易く、空洞部(14)から外部に流体が流れ易い構造が得られる。したがって、空洞部(14)の外部の環境温度や気圧等の変化に対する空洞部(14)の追従性が向上する構造を得ることができる。
請求項14に記載の発明では、基板(10)を用意する工程では、基板(10)として、流体の向きに平行に配置されると共に一面(11)に垂直な一側面(12)と、この一側面(12)の反対側の他側面(13)と、を有するものを用意し、孔部(15)を形成する工程では、空洞部(14)から他側面(13)側に伸びる孔部(15)を基板(10)の一面(11)側に形成し、薄膜部(30)を形成する工程では、薄膜構造部(31)と基板(10)の他側面(13)側とを繋ぐ配線パターン(41〜46)を形成する工程と、配線パターン(41〜46)のうち他側面(13)側の上にパッド(47〜52)を形成する工程と、薄膜構造部(31)とパッド(47〜52)との間に配置されると共に当該薄膜部(30)を貫通して孔部(15)に繋がる開口部(59)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする。
これによると、薄膜部(30)の上部を流れる流体の向きに対して垂直に開口する開口部(59)を形成しているので、当該開口に流体が直接当たらない。したがって、孔部(15)への汚染物質等の侵入を防ぐことができる構造を得ることができる。
また、基板(10)のうち他側面(13)側にパッド(47〜52)を形成しているので、当該他側面(13)側は電気的接続のためにケース等に固定される構造となる。このため、パッド(47〜52)側を流れる流体の流れが遅く、流体と一緒に流れてくる汚染物質や水滴が少ないので、空洞部(14)への汚染物質等の侵入の防止をより確実にする構造を得ることができる。
請求項15に記載の発明では、孔部(15)を形成する工程では、当該孔部(15)を基板(10)の一面(11)側に複数形成し、薄膜部(30)を形成する工程では、複数の孔部(15)と外部とをそれぞれ繋ぐように薄膜部(30)に開口部(59)を複数形成することを特徴とする。
これによると、基板(10)の外部と空洞部(14)との間を流れる流体の経路を複数形成しているので、外部から空洞部(14)に流体が流れ易く、空洞部(14)から外部に流体が流れ易い構造が得られる。したがって、空洞部(14)の外部の環境温度や気圧等の変化に対する空洞部(14)の追従性が向上する構造を得ることができる。
また、流体の流れが遅くて汚染物質が少ないパッド(47〜52)側に開口部(59)を形成しているので、空洞部(14)への汚染物質等の侵入の防止をより確実にすることができる構造を得ることができる。
請求項16に記載の発明では、孔部(15)を形成する工程では、孔部(15)として、当該孔部(15)の経路上に空洞部(14)よりも体積が小さいバッファ部(16)を有するものを形成することを特徴とする。
これによると、孔部(15)に侵入した流体がバッファ部(16)に流れ込むことになるので、流体に含まれる汚染物質や水滴を当該バッファ部(16)に留まる。したがって、空洞部(14)への汚染物質等の侵入を確実に防止できる構造を得ることができる。
請求項17に記載の発明では、薄膜部(30)を形成する工程では、バッファ部(16)を覆う部分にバッファ部用発熱抵抗体(62)を形成することを特徴とする。
これによると、バッファ部用発熱抵抗体(62)によりバッファ部(16)の空間を加熱できる構造となるので、バッファ部(16)の壁面への汚染物質等の付着を防止でき、かつ、壁面に付着した汚染物質等を蒸発させる構造を得ることができる。
請求項18に記載の発明では、薄膜部(30)を形成する工程では、孔部(15)を覆う部分に孔部用発熱抵抗体(61)を形成することを特徴とする。
これによると、孔部用発熱抵抗体(61)により孔部(15)の空間を加熱できる構造となるので、孔部(15)の壁面への汚染物質等の付着を防止でき、かつ、壁面に付着した汚染物質等を蒸発させる構造を得ることができる。これにより、孔部(15)の詰まりを防止できる構造が得られる。
請求項19に記載の発明では、孔部(15)を形成する工程では、一面(11)において、薄膜構造部(31)の上部を流れるであろう流体の向きに対して直交するように孔部(15)を基板(10)の一面(11)側に形成することを特徴とする。
これによると、流体の流れる向きと孔部(15)とを直交させるので、流体が孔部(15)に直接当たらない構造が得られる。したがって、孔部(15)に対する汚染物質や水滴の侵入を防ぐ構造を得ることができる。
請求項20に記載の発明では、薄膜部(30)を形成する工程では、空洞部(14)を覆う薄膜構造部(31)として、当該薄膜構造部(31)の上部を流れるであろう流体の流量を検出するように構成したものを形成することを特徴とする。これによると、空洞部(14)に汚染物質等が入り込まない流量を検出するセンサを製造することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置としての熱式流量センサの平面図である。 図1のA−A断面図である。 熱式流量センサの製造工程を示した図である。 マスク材をパターニングしたときのシリコン基板の一面側の平面図である。 図3に続く製造工程を示した図である。 図5に続く製造工程を示した図である。 図6に続く製造工程を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る熱式流量センサの平面図である。 本発明の第3実施形態に係る熱式流量センサの平面図である。 本発明の第4実施形態に係る熱式流量センサの平面図である。 本発明の第5実施形態に係る熱式流量センサの平面図である。 他の実施形態に係る熱式流量センサの平面図である。 他の実施形態に係る熱式流量センサの平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される半導体装置は、例えば、熱式流量センサである。この熱式流量センサは、例えばエンジンに閉じこめられる吸入空気量を検出するために用いられるものである。
図1は、本実施形態に係る半導体装置としての熱式流量センサ1の平面図である。また、図2は、図1のA−A断面図である。
図2に示されるように、熱式流量センサ1は、シリコン基板10と、このシリコン基板10の上に形成された薄膜部30とを備えている。
シリコン基板10は、熱式流量センサ1の基台となるベース基板である。シリコン基板10は、一面11と、この一面11に垂直な一側面12と、この一側面12の反対側の他側面13と、を有している。シリコン基板10の板厚は、例えば400μm〜600μmである。
シリコン基板10の一面11は四角形状をなしている。シリコン基板10の一側面12および他側面13は、当該四角形状の短辺から延設された面である。一側面12および他側面13は、図1中の白抜き矢印方向の流体の向きに対して平行に配置される面である。
また、シリコン基板10は、一面11の一部が凹むように形成された空洞部14を有している。空洞部14の深さは例えば50μm程度である。この空洞部14は、シリコン基板10の一面11のうち一側面12側に形成されている。
さらに、シリコン基板10は、一面11側に形成されると共に空洞部14とシリコン基板10(熱式流量センサ1)の外部とを繋ぐための孔部15を有している。本実施形態では、孔部15はシリコン基板10の一側面12と空洞部14との間に形成され、空洞部14の一辺の中央から一側面12側に直線状に延設されている。孔部15は、空洞部14と同様に、シリコン基板10の一面11の一部が凹むように形成されている。孔部15の深さは例えば5μmであり、空洞部14よりも浅くなっている。孔部15の幅は例えば5μm〜100μmである。
薄膜部30は、シリコン基板10の一面11の上に形成され、空洞部14を覆う部分に薄膜構造部31を有するものである。薄膜部30は、第1絶縁膜32、第2絶縁膜33、導体層34、第3絶縁膜35、および第4絶縁膜36を有している。
第1絶縁膜32は、例えばCVD法により形成されたLP−SiN等の膜である。この第1絶縁膜32は引張り応力を有する膜であり、膜厚は例えば0.1μm〜0.45μmである。
第2絶縁膜33は、第1絶縁膜32の上に形成されたSiO等の膜である。この第2絶縁膜33の膜厚は例えば0.01μm〜0.5μmである。
導体層34は、流体の流量を検出するためのセンシング部となる部分や配線等がパターニングされた層である。導体層34は例えばシリコン層に不純物を熱拡散させたことによって形成された層であり、厚さは例えば0.2μm〜2μmである。
導体層34は、図1に示されるように、発熱抵抗体兼測温抵抗体としてのヒータ37、38、流体温度抵抗体としての温度計39、40、および引き出し配線部としての配線パターン41〜46として構成されるようにパターニングされている。
第3絶縁膜35は、導体層34を覆うと共に第2絶縁膜33の上に形成されたBPSG等の膜である。そして、導体層34は、第3絶縁膜35の所定部位に形成されたコンタクトホールを通じて、アルミニウムなどで構成されたパッド47〜52に電気的に接続されている。
第4絶縁膜36は、第3絶縁膜35の上に形成されたSiN等の膜であり、熱式流量センサ1の表面を保護する保護膜である。第4絶縁膜36には、パッド47〜52が露出する開口部が形成されている。この開口部を通じてパッド47〜52に対してワイヤ53〜58がボンディングされることで、熱式流量センサ1の外部に備えられる図示しない制御回路に電気的に接続されるようになっている。
そして、薄膜構造部31は、薄膜部30のうち空洞部14を覆う部分に形成された第1絶縁膜32、第2絶縁膜33、導体層34のうちのヒータ37、38の部分、第3絶縁膜35、および第4絶縁膜36により構成された部分により構成されている。すなわち、薄膜構造部31は、空洞部14の存在により薄膜部30の一部がメンブレンやダイヤフラムとなった部分であり、当該薄膜構造部31の上部を流れるであろう流体の流量を検出するように構成されたものである。薄膜構造部31の寸法は、例えば1mm□である。
このような構造を備えた熱式流量センサ1では、孔部15は、シリコン基板10の一面11の面方向において、薄膜構造部31の上部を流れるであろう流体の向きに対して傾けられている。本実施形態では、孔部15は、図1中の白抜き矢印方向の流体の向きに対して直交するようにシリコン基板10の一面11側に設けられている。
具体的には、孔部15は、一側面12の面方向に対して直交すると共に、空洞部14の一辺の中央と一側面12とを繋ぐように、シリコン基板10の一面11側に設けられている。これよると、シリコン基板10の一側面12は、流体の流れに対して平行に配置されるので、孔部15の延設方向は当該流体の流れに対して直交して位置すると言える。
以上が、本実施形態に係る熱式流量センサ1の全体構成である。この熱式流量センサ1は、図示しないケースの収容部に収容される。そして、図1に示されるように、熱式流量センサ1のうち発熱抵抗体や流体温度抵抗体としてのヒータ37、38等が形成された側は、流体が流れる流路に露出する部分となる。一方、パッド47〜52にワイヤ53〜58が接続された後、パッド47〜52等を保護する保護領域は図示しない保護材により覆われる。これにより、熱式流量センサ1のうちシリコン基板10の他側面13側は流路から分離される。
次に、図1および図2に示される熱式流量センサ1の製造方法について、図3〜図7を参照して説明する。なお、以下に示す熱式流量センサ1の製造は、ウェハレベルで行う。もちろん、個々に熱式流量センサ1を製造しても良い。
図3は、シリコン基板10を用意し、シリコン基板10の一面11側に空洞部14および孔部15を形成する工程を示した図である。
まず、図3(a)に示す工程では、ベースとなるシリコン基板10を用意する。シリコン基板10としては、一面11と、流体の向きに平行に配置されると共に一面11に垂直な一側面12と、この一側面12の反対側の他側面13と、を有するものを用意する。
また、このシリコン基板10の一面11にSiNやSiO等のマスク材70を形成する。例えば、マスク材70として、プラズマCVD法で形成したSiNの場合、厚さは0.2μm〜1μm程度となる。そして、通常のフォトエッチング加工を行うことによりマスク材70をパターンニングする。
図4は、マスク材70をパターニングしたときのシリコン基板10の一面11側の平面図である。この図に示されるように、マスク材70のうち空洞部14と孔部15とに対応した部分のみを除去する。言い換えると、シリコン基板10の一面11のうち、空洞部14および孔部15が形成される部分がマスク材70から露出するようにマスク材70をパターニングする。
図3(b)に示す工程では、シリコン基板10の一面11側をKOH(水酸化カリウム)やTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)により異方性エッチングして空洞部14と孔部15とを形成する。つまり、ウェットエッチングにより空洞部14および孔部15を形成する。
また、本工程では、孔部15を形成するに際し、薄膜構造部31の上部を流れるであろう流体の向きに対して傾斜するように、シリコン基板10の一面11に孔部15を形成する。本実施形態では、上述のように、当該流体の向きに対して直交するように孔部15をシリコン基板10の一面11側に形成する。シリコン基板10の一側面12の面方向が流体の向きに対して平行に配置されるので、孔部15の延設方向が一側面12の面方向に対して直交するように、また、空洞部14と一側面12とを繋ぐようにシリコン基板10の一面11側に孔部15を形成する。
図3(c)に示す工程では、マスク材70を燐酸などのウェットエッチングまたはドライエッチングで除去する。
なお、上記では、ウェットエッチングにより空洞部14や孔部15を形成しているが、ドライエッチングにより空洞部14と孔部15とを形成しても良い。その場合は、空洞部14と孔部15とがほぼ同じ深さになる。また、図3に示す各工程では、空洞部14と孔部15とを同じ工程で形成しているが、空洞部14と孔部15とを別々の工程で形成しても良い。
図5は、シリコン基板10の一面11の上に薄膜部30を形成するための部材を形成する工程を示した図である。図5に示す工程では、まず、ボンド基板としてのシリコン基板71を用意し、このシリコン基板71の表裏面に熱酸化等を施すことによりSiO等の第2絶縁膜33を0.01μm〜0.5μm程度の厚さで形成する。
続いて、減圧(LP)−CVD法により第2絶縁膜33の上にSiN等の第1絶縁膜32を0.1μm〜0.5μm程度の厚さで形成する。この第1絶縁膜32は引張り応力を有し、薄膜構造部31の一部(メンブレン)になったときに挫屈を防止する役目を担う。
図6は、シリコン基板10の上に薄膜部30および薄膜構造部31を形成していく工程の一部を示した図である。図6(a)に示す工程では、ベース基板であるシリコン基板10の一面11に図5に示す工程で得られたものを貼り合せる。これにより、空洞部14および孔部15が第1絶縁膜32により覆われる。
なお、必要に応じて、貼り合せの前にシリコン基板10の一面11を洗浄する工程を入れたり、貼り合せの後に熱処理工程を行っても良い。また、図3(c)に示す工程でベース基板としてのシリコン基板10の少なくとも一面11にSiO等の絶縁膜を形成してから貼り合せても良い。このようにすることによってパーティクル起因のボイドを低減することができる。
図6(b)に示す工程では、ボンド基板としてのシリコン基板71のうちベース基板としてのシリコン基板10が貼り合わされた側とは反対側を研削・研磨して厚さを0.5μm〜2μm程度にする。研削・研磨後のシリコン基板71の層が後の工程で導体層34になる。
このようにシリコン基板71を薄くする場合、図5に示す工程でシリコン基板71に水素をイオン注入しておき、本工程で貼り合わせた後に水素のイオン注入深さでシリコン基板71を割るスマートカット法を用いても良い。
図6(c)に示す工程では、研削・研磨したシリコン基板71を所望の抵抗値にするために、ドナー不純物(P、As、Sb)やアクセプタ不純物(B、Al)をイオン注入してドーピングする。不純物濃度としては、例えば1×1019/cm〜1×1021/cmである。これにより、研削・研磨したシリコン基板71から導体層34を形成する。
このとき、必要に応じて、SOI層表面を酸化した後にイオン注入する。SOI層とは、シリコン基板10/第1絶縁膜32および第2絶縁膜33/シリコン基板71により構成された層である。また、必要に応じて、イオン注入後にアニールを実施し、ドーピングされた不純物の拡散と電気的な活性化を行う。これは、後の熱処理で拡散と電気的な活性化が不十分の場合に行う。
なお、イオン注入による不純物ドーピング以外に、リンデポなどのイオン注入を用いないドーピング法を用いても良いし、SOI原石の状態から所望の抵抗値になるように不純物をドーピングしておいても良い。
図7は、図6に続く製造工程を示した図である。図7(a)に示す工程では、導体層34をエッチングして、発熱抵抗体兼測温抵抗体としてのヒータ37、38、流体温度抵抗体としての温度計39、40、および引き出し配線部としての配線パターン41〜46を形成する。この後、パターニングされた導体層34を必要に応じて熱酸化しても良い。
図7(b)に示す工程では、パターニングされた導体層34を覆うように第2絶縁膜33の上にCVD法によりBPSG等の第3絶縁膜35を形成し、熱処理する。これにより導体層34の段差を平滑化できる。なお、第3絶縁膜35としてBPSG以外の酸化膜でも良い。
また、スクライブ部に位置する第2絶縁膜33をエッチングにより除去し、第3絶縁膜35の所定部位から配線パターン41〜46の一部が露出するように第3絶縁膜35の一部をエッチングにより除去する。ここで、スクライブ部とは、ウェハに複数形成された各構造を分離するためのスペースであり、図2に示される断面図において、第4絶縁膜36からシリコン基板10の一面11側が露出する部分に相当する。
図7(c)に示す工程では、第3絶縁膜35から露出した配線パターン41〜46を覆うようにアルミニウムの層を形成し、この層をエッチングしてパッド47〜52を形成する。なお、この層を引き出し配線として用いても良い。
この後、プラズマCVD法により、第3絶縁膜35の上にSiN等の第4絶縁膜36を形成し、パッド47〜52とスクライブ部のシリコン基板10が露出するように第4絶縁膜36および第1絶縁膜32をドライエッチングして除去する。これにより、孔部15が外部と繋がる。また、空洞部14を覆う薄膜構造部31が得られる。
そして、ウェハをダイシングカットして個々の熱式流量センサ1に分割することにより、図1および図2に示された構造の熱式流量センサ1が完成する。
次に、上記のように製造された熱式流量センサ1で流体の流量を検出する作動について説明する。まず、ヒータ37、38は、図示しない制御回路によって駆動され、例えば温度計39、40で測定される環境温度よりも200℃高い温度となるように制御される。
具体的には、制御回路からワイヤ54、55、パッド48、49、および配線パターン42、43を通じてヒータ37に電流が流されると共に、ワイヤ56、57、パッド50、51、および配線パターン44、45を通じてヒータ38に電流が流される。これにより、所定の線幅で構成された各ヒータ37、38が加熱される。
環境温度の測定は各温度計39、40の抵抗値が環境温度に応じて変動するので、温度計39の抵抗値変化に伴う電流量変化がワイヤ53、54やパッド47、48および配線パターン41、42を通じて、また、温度計40の抵抗値変化に伴う電流量変化がワイヤ57、58やパッド51、52および配線パターン45、46を通じて、それぞれ制御回路に入力されることになる。これにより、制御回路側で、各温度計39、40それぞれの位置の温度が検出される。
したがって、制御回路側で、各温度計39、40で検出される環境温度よりも200℃高い温度となるように、各ヒータ37、38に流す電流量がフィードバック制御される。
そして、図1中の白抜き矢印方向から流体として空気が流れてくるとする。ここで、上述したように、加熱されたヒータ37、38は空気が流れることにより、熱を奪われて温度が下がるが、空気の流れの下流側のヒータ38は、上流側のヒータ37を通過するときに加熱された空気が下流側のヒータ38に接するために、熱が少ししか奪われず、温度の下がりは小さい。そして、このように各ヒータ37、38の熱の奪われ方は、空気の流量に応じたものとなる。
したがって、制御回路は、ヒータ37およびヒータ38が常に環境温度よりも200℃高い温度になるように各ヒータ37、38への通電量をそれぞれ大きくし、それらの通電量に基づいて、空気の流量および流れの方向を検出することが可能となる。
そして、上述のように、シリコン基板10の一面11側には、空洞部14と一側面12側とを繋ぐように孔部15を形成している。薄膜構造部31が流体の流れによって撓むと、空洞部14の媒体が孔部15を介して空洞部14に出入りする。しかしながら、薄膜部30に開口部分を設けずに薄膜部30(薄膜構造部31)で空洞部14を覆っているので、当該空洞部14を覆う薄膜構造部31の膜強度が低下することはない。
また、孔部15は、図1中の白抜き矢印方向に流れる流体の向きに対して傾けて形成されているので、流体が孔部15に入りにくくなる。具体的に、本実施形態では、流体の向きと孔部15の延設方向とが直交しているので、一側面12に開口する孔部15の開口方向が流体の向きと直交する。このため、孔部15の開口部分に流体が直接当たることがないので、孔部15に繋がった空洞部14に対して汚染物質や水滴が侵入しにくくなる。
以上説明したように、本実施形態では、シリコン基板10の一面11に空洞部14および孔部15を設け、薄膜部30で空洞部14を覆う構造となっていることが特徴となっている。このように、空洞部14と外部とを繋ぐための孔部15をシリコン基板10に設け、空洞部14を覆う薄膜構造部31に開口部を設けていないので、薄膜構造部31の膜強度の低下を防止することができる。
また、孔部15を流体の向きに対して傾けていることが特徴となっている。特に、流体の向きと孔部15の延設方向とが直交するように、シリコン基板10に孔部15を設けている。すなわち、シリコン基板10の一側面12の面方向と流体の向きとが平行になっている。これにより、孔部15の開口部がシリコン基板10の一側面12に露出するので、流体は孔部15の開口部に直接当たらず、当該一側面12の面方向に流れる流体が孔部15に入りにくくなる。したがって、孔部15への汚染物質や水滴の侵入を防ぐことができ、ひいては空洞部14に対する汚染物質や水滴の侵入を防止することができる。
そして、本実施形態のように、流体の流量を検出するように薄膜構造部31を構成しているので、熱式流量センサ1は汚染物質や水滴等に晒されやすい環境に置かれるが、上記のようにシリコン基板10が孔部15を備えたものとすることで、空洞部14に汚染物質等が入り込まないセンサを実現させることができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、シリコン基板10が特許請求の範囲の基板に対応する。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。第1実施形態では、シリコン基板10の一側面12と空洞部14との間に孔部15を設けていたが、本実施形態では、シリコン基板10の他側面13と空洞部14との間に孔部15を設けたことが特徴となっている。
図8は、本実施形態に係る熱式流量センサ1の平面図である。この図に示されるように、孔部15は、空洞部14からシリコン基板10の他側面13側に延設されている。
また、上述のように、薄膜部30には、薄膜構造部31とシリコン基板10の他側面13側とを繋ぐ配線パターン41〜46が形成されている。そして、各配線パターン41〜46のうち他側面13側の上にはパッド47〜52が形成されている。
このような薄膜部30は、薄膜構造部31とパッド47〜52(シリコン基板10の他側面13)との間に配置されると共に当該薄膜部30を貫通した開口部59を有している。薄膜部30において開口部59が形成された部分では、配線パターン43、44は導体層34が開口部59の外周に沿って(開口部59を避けるように)パターニングされたものである。したがって、「薄膜部30を貫通する」とは、第1〜第4絶縁膜32、33、35、36を貫通した状態を言う。開口部59の寸法は、例えば5μm□〜100μm□である。
開口部59は、図8に示されるように、熱式流量センサ1のうち流路に露出する部分に位置している。すなわち、熱式流量センサ1のうちパッド47〜52やワイヤ53〜58が保護材で覆われる保護領域よりも空洞部14側に位置している。
そして、孔部15は、空洞部14から他側面13側に伸びている。具体的には、空洞部14と開口部59とを繋ぐように、シリコン基板10の一面11側に設けられている。これにより、空洞部14は、孔部15と開口部59とを介して外部と繋がっている。
このような構造は以下のように形成される。まず、図3(a)に示す工程において、シリコン基板10上に形成したマスク材70を、図8に示される破線のように開口する。すなわち、マスク材70のうち空洞部14から他側面13側に伸びる開口部と空洞部14に対応した開口部を設ける。
この後、図3(b)〜図6(c)に示す工程を行い、図7(a)に示す工程において、導体層34のうち開口部59が形成される部分が取り除かれるように導体層34をパターニングする。
そして、図7(b)および図7(c)に示す工程を行い、第4絶縁膜36を形成した後、薄膜部30のうち開口部59の形成予定場所に位置する第1〜第4絶縁膜32、33、35、36を貫通させて開口部59を形成する。こうして、図8に示される熱式流量センサ1が完成する。
以上説明したように、本実施形態では、薄膜部30のうちパッド47〜52側に開口部59を設け、孔部15を空洞部14と開口部59とを繋ぐようにシリコン基板10の一面11側に形成したことが特徴となっている。
これによると、開口部59は、薄膜部30の表面に開口し、当該開口方向は図8中の白抜き矢印方向に流れる流体の向きに対して直交する。つまり、第1実施形態では孔部15の開口部がシリコン基板10の一側面12に開口しており、流体の向きに対して直交していたが、これと同じ状態となる。このため、開口部59の開口部分に流体が直接当たらないので、孔部15への汚染物質等の侵入を防ぐことができる。
また、本実施形態では、開口部59はシリコン基板10のうちパッド47〜52側(他側面13側)に位置している。そして、熱式流量センサ1の他側面13は保護材で覆われるため、保護材側は一側面12側よりも流体の流れが遅く、流体と一緒に流れてくる汚染物質や水滴が少ないので、空洞部14への汚染物質等の侵入の防止をより確実なものとすることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図9は、本実施形態に係る熱式流量センサ1の平面図である。この図に示されるように、孔部15は、バッファ部16を有している。バッファ部16は、孔部15の経路上に、つまり空洞部14と一側面12との間に設けられており、空洞部14よりも体積が小さくなっている。バッファ部16の寸法は、例えば10μm□〜300μm□である。
本実施形態では、バッファ部16は、空洞部14よりも浅くなっている。なお、バッファ部16を形成するためのエッチングの種類によっては、孔部15とバッファ部16と空洞部14とがそれぞれ同じ深さになるが、それぞれ幅が異なる。このように、バッファ部16は孔部15や空洞部14と同じ深さでも良い。
また、薄膜部30のうち、バッファ部16を覆う部分には、導体層34の一部である被覆部60が残されている。これにより、バッファ部16上の薄膜部30の膜強度が高くなる。
このようなバッファ部16を形成するためには、例えば、図3(a)に示す工程において、マスク材70のうち被覆部60に該当する部分を開口し、図3(b)に示す工程でシリコン基板10の一面11側をエッチングする。これにより、孔部15の経路上に、空洞部14よりも体積が小さいバッファ部16を形成することができる。
孔部15の経路上にバッファ部16が設けられていることにより、熱式流量センサ1の外部から孔部15に入る流体は一度バッファ部16に流れ込む。これにより、バッファ部16に流れ込んだ流体の流速が落ちるので、流体に含まれていた汚染物質や水滴等の重いものがバッファ部16の底に溜まっていく。
また、バッファ部16から空洞部14に進むためにはバッファ部16と空洞部14との間の孔部15を通過しなければならないが、バッファ部16は孔部15よりも深いため、バッファ部16の壁面が堤防となる。このため、汚染物質等はバッファ部16と孔部15との段差に遮られ、空洞部14側に進むことができない。このようにして汚染物質等がバッファ部16に留まるので、空洞部14への汚染物質等の侵入を確実に防止することができる。
上記では、第1実施形態で示された孔部15がバッファ部16を有するものについて説明したが、第2実施形態で示された孔部15にバッファ部16を設けることもできる。この場合も、汚染物質等はバッファ部16に留まるので、空洞部14への汚染物質等の侵入を確実に防止できる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図10は、本実施形態に係る熱式流量センサ1の平面図である。この図に示されるように、配線パターン42〜45は、孔部15を覆う部分に孔部用発熱抵抗体61をそれぞれ有している。
各孔部用発熱抵抗体61は、配線パターン42、43の接続部および配線パターン44、45の接続部の一部がそれぞれ細くさせられた部分である。一般的に、抵抗体の電流経路の幅が狭くなると、幅が狭くなった部分に電流が集中するので、幅が狭くなった部分が発熱抵抗体となって機能する。これを利用して、各孔部用発熱抵抗体61は、配線パターン42、43の接続部および配線パターン44、45の接続部の一部が部分的に狭くパターニングされたことにより形成されたものである。また、各孔部用発熱抵抗体61は、孔部15の出口付近つまり一側面12に位置している。
このような孔部用発熱抵抗体61は、図7(b)に示す工程において、導体層34から配線パターン41〜46をパターニングすることにより形成できる。孔部用発熱抵抗体61を形成するための別工程も不要である。
なお、図10では、孔部用発熱抵抗体61を配線パターン42、43の接続部の一部および配線パターン44、45の接続部の一部として構成しているが、配線パターン42〜45とは独立したパターンでも良い。この場合でも、図7(b)に示す工程で導体層34から所望のパターンを形成するだけであるので、つまり孔部用発熱抵抗体61と配線パターン41〜46等とを同時に形成できるので、別工程を追加せずに孔部用発熱抵抗体61を形成することが可能である。
以上のように、薄膜部30に孔部15を覆う孔部用発熱抵抗体61を設けることにより、孔部15の空間が孔部用発熱抵抗体61によって加熱される。これにより、孔部15の壁面への汚染物質等の付着を防止することができる。また、壁面に付着した汚染物質等の蒸発させることができる。したがって、孔部15の詰まりを防止できる。
上記では、第1実施形態に示された孔部15に対応する孔部用発熱抵抗体61について説明したが、第2実施形態で示された孔部15に対応する孔部用発熱抵抗体61を設けることもできる。この場合、配線パターン43、44の一部を部分的に狭くパターニングすることで孔部用発熱抵抗体61を設けることができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第3、第4実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図11は、本実施形態に係る熱式流量センサ1の平面図である。この図に示されるように、配線パターン42〜45は孔部15を覆う部分に孔部用発熱抵抗体61をそれぞれ有し、さらに、配線パターン43、44はバッファ部16を覆う部分にバッファ部用発熱抵抗体62をそれぞれ有している。
バッファ部用発熱抵抗体62は、孔部用発熱抵抗体61と同様に、配線パターン42、43の接続部および配線パターン44、45の接続部の一部が部分的にそれぞれ狭くパターニングされたことにより形成されたものである。もちろん、バッファ部用発熱抵抗体62は、配線パターン42〜45と独立したパターンでも良い。また、バッファ部用発熱抵抗体62は、孔部用発熱抵抗体61の形成と同様に、導体層34をパターニングする際に同時に形成できる。
これにより、バッファ部16の空間がバッファ部用発熱抵抗体62によって加熱されるので、バッファ部16の壁面への汚染物質等の付着を防止でき、かつ、壁面に付着した汚染物質等を蒸発させることができる。
本実施形態では、孔部用発熱抵抗体61およびバッファ部用発熱抵抗体62の両方が設けられているので、孔部15の壁面およびバッファ部16の壁面への汚染物質等の付着防止の効果を高めることができる。
一方、上記では、孔部15がバッファ部16を有しているものにおいて、薄膜部30が孔部用発熱抵抗体61とバッファ部用発熱抵抗体62との両方を有するものについて説明した。しかしながら、薄膜部30がバッファ部用発熱抵抗体62のみを有する構成でも良いし、孔部用発熱抵抗体61のみを有する構成でも良い。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、熱式流量センサ1を構成するベース基板としてシリコン基板10を用いたが、これは一例を示すものであり、ガラスや金属等により構成された基板を用いても良い。
上記各実施形態では、薄膜構造部31の上部を流れるであろう流体の向きに対して直交するように孔部15をシリコン基板10の一面11側に形成していたが、直交は一例であり、流体の向きに対して傾斜するようにシリコン基板10の一面11に孔部15を形成しても良い。このように、流体の向きに対して孔部15の延設方向が傾けられていれば、孔部15の開口部分に流体が直接入りにくくなるので、空洞部14への汚染物質等の侵入を防止できる。
また、上記各実施形態では、空洞部14の一辺の中央に孔部15を接続していたが、孔部15を当該一辺の端に接続することが好ましい。すなわち、薄膜構造部31に圧力が印加されたときには薄膜構造部31のエッジ(シリコン基板10の一面11と薄膜部30との接合面の端)の中心付近に応力が集中する。したがって、薄膜構造部31の四隅付近(例えば図1の破線で示された四角形状の空洞部14の角部)から孔部15を設けたほうが薄膜構造部31に圧力が印加されたときに発生する応力が集中せず、薄膜構造部31の膜強度の低下を防止できる。
上記各実施形態では、シリコン基板10に1つの孔部15を設けたものについて示したが、孔部15はシリコン基板10の一面11側に複数設けられていても良い。図12は、シリコン基板10の一側面12と空洞部14との間に2つの孔部15を設けたときの熱式流量センサ1の平面図を示したものである。
これによると、シリコン基板10の外部と空洞部14との間を流れる流体の経路が増えるので、外部から空洞部14に流体が流れ易くなり、空洞部14から外部に流体が流れ易くなる。例えば、一方の孔部15は熱式流量センサ1の外部から空洞部14に流体を流し込む役割を果たし、他方の孔部15は空洞部14から熱式流量センサ1の外部に流体を流し出す役割を果たす。このように、空洞部14と外部との間で流体の量が増えるので、空洞部14の外部の環境温度や気圧等の変化に対する空洞部14の追従性の向上を図ることができる。
孔部15を複数設ける構造については、第2実施形態で示されたものにも適用することができる。図13は、シリコン基板10の一側面12と空洞部14との間、およびシリコン基板10の他側面13と空洞部14との間に孔部15をそれぞれ設けたときの熱式流量センサ1の平面図を示したものである。この場合、2つの孔部15のうちの一方は、熱式流量センサ1のうち保護材で覆われる側に位置しているので、図12に示されるものよりも、空洞部14への汚染物質等の侵入防止の効果を高めることができる。
また、孔部15を複数設ける構造では、シリコン基板10の他側面13と空洞部14との間に複数の孔部15を設けても良い。このような構造では、薄膜部30は開口部59を複数有し、孔部15は、空洞部14と複数の開口部59とを繋ぐようにシリコン基板10の一面11側に複数形成される。この場合、各開口部59は熱式流量センサ1のうち保護材で覆われる側に位置しているので、図13に示されるものよりも、空洞部14への汚染物質等の侵入の防止をより確実なものとすることができる。
図12および図13では、複数の孔部15が設けられたものの例として2つの孔部15が設けられてものを示しているが、もちろん、孔部15の数は3つ以上でも良い。
さらに、シリコン基板10に複数の孔部15を設けた場合でも、各孔部15にバッファ部16を設けても良いし、薄膜部30に孔部用発熱抵抗体61やバッファ部用発熱抵抗体62を設けても良い。この場合、複数の孔部15すべてにバッファ部16を設けなくても良い。同様に、複数の孔部15すべてに対応するように薄膜部30に孔部用発熱抵抗体61を設けなくても良いし、複数のバッファ部16すべてに対応するようにバッファ部用発熱抵抗体62を設けなくても良い。
上記各実施形態では、薄膜構造部31は流体の流量を検出するように構成されたものであったが、シリコン基板10の一面11側に空洞部14および孔部15を有し、空洞部14を覆う薄膜部30を備える半導体装置であれば、他の装置にも適用することができる。例えば、ガスに反応して電気信号が変化するセンシング素子をメンブレン上に有するガスセンサ、湿度によって電気信号が変化するセンシング素子をメンブレン上に有する湿度センサ、あるいは、赤外線量によって電気信号が変化するセンシング素子をメンブレン上に有する赤外線センサ等が挙げられる。
10 シリコン基板
11 シリコン基板の一面
12 シリコン基板の一側面
13 シリコン基板の他側面
14 空洞部
15 孔部
16 バッファ部
30 薄膜部
31 薄膜構造部
41〜46 配線パターン
47〜52 パッド
59 開口部
61 孔部用発熱抵抗体
62 バッファ部用発熱抵抗体

Claims (20)

  1. 一面(11)とこの一面(11)側に形成された空洞部(14)とを有する基板(10)と、
    前記基板(10)の一面(11)に形成され、前記空洞部(14)を覆う部分に薄膜構造部(31)を有する薄膜部(30)と、を備えた半導体装置であって、
    前記基板(10)は、前記一面(11)側に形成されると共に前記空洞部(14)と前記基板(10)の外部とを繋ぐための孔部(15)を有し、
    前記孔部(15)は、前記一面(11)において、前記薄膜構造部(31)の上部を流れるであろう流体の向きに対して傾けられていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記基板(10)は、前記流体の向きに対して平行に配置されると共に前記一面(11)に垂直な一側面(12)を有し、
    前記孔部(15)は、前記空洞部(14)と前記一側面(12)とを繋ぐように前記基板(10)の一面(11)側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記孔部(15)は前記基板(10)の一面(11)側に複数設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記基板(10)は、前記流体の向きに平行に配置されると共に前記一面(11)に垂直な一側面(12)と、この一側面(12)の反対側の他側面(13)と、を有し、
    前記薄膜部(30)は、前記薄膜構造部(31)と前記基板(10)の他側面(13)側とを繋ぐ配線パターン(41〜46)と、前記配線パターン(41〜46)のうち前記他側面(13)側の上に形成されたパッド(47〜52)と、前記薄膜構造部(31)と前記パッド(47〜52)との間に配置されると共に当該薄膜部(30)を貫通した開口部(59)とを有し、
    前記孔部(15)は、前記空洞部(14)と前記開口部(59)とを繋ぐように前記基板(10)の一面(11)側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記薄膜部(30)は、前記開口部(59)を複数有し、
    前記孔部(15)は、前記空洞部(14)と前記複数の開口部(59)とを繋ぐように前記基板(10)の一面(11)側に複数形成されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記孔部(15)は、当該孔部(15)の経路上に前記空洞部(14)よりも体積が小さいバッファ部(16)を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記薄膜部(30)は、前記バッファ部(16)を覆う部分にバッファ部用発熱抵抗体(62)を有していることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記薄膜部(30)は、前記孔部(15)を覆う部分に孔部用発熱抵抗体(61)を有していることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の半導体装置。
  9. 前記孔部(15)は、前記一面(11)において、前記薄膜構造部(31)の上部を流れるであろう流体の向きに対して直交するように前記基板(10)の一面(11)側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の半導体装置。
  10. 前記薄膜構造部(31)は、当該薄膜構造部(31)の上部を流れるであろう流体の流量を検出するように構成されたものであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の半導体装置。
  11. 一面(11)とこの一面(11)側に形成された空洞部(14)とを有する基板(10)と、
    前記基板(10)の一面(11)に形成され、前記空洞部(14)を覆う部分に薄膜構造部(31)を有する薄膜部(30)と、を備え、
    前記基板(10)は、前記一面(11)側に形成されると共に前記空洞部(14)と前記基板(10)の外部とを繋ぐための孔部(15)を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記基板(10)を用意し、前記基板(10)の一面(11)側に前記空洞部(14)を形成する工程と、
    前記基板(10)の一面(11)において、前記薄膜構造部(31)の上部を流れるであろう流体の向きに対して傾斜するように、前記基板(10)の一面(11)に前記孔部(15)を形成する工程と、
    前記空洞部(14)および前記孔部(15)が形成された前記基板(10)の一面(11)に、前記空洞部(14)を覆う部分に前記薄膜構造部(31)を有する前記薄膜部(30)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 前記基板(10)を用意する工程では、前記基板(10)として、前記流体の向きに平行に配置されると共に前記一面(11)に垂直な一側面(12)を有するものを用意し、
    前記孔部(15)を形成する工程では、前記空洞部(14)と前記一側面(12)とを繋ぐように前記基板(10)の一面(11)側に前記孔部(15)を形成することを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記孔部(15)を形成する工程では、前記孔部(15)を前記基板(10)の一面(11)側に複数形成することを特徴とする請求項11または12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記基板(10)を用意する工程では、前記基板(10)として、前記流体の向きに平行に配置されると共に前記一面(11)に垂直な一側面(12)と、この一側面(12)の反対側の他側面(13)と、を有するものを用意し、
    前記孔部(15)を形成する工程では、前記空洞部(14)から前記他側面(13)側に伸びる前記孔部(15)を前記基板(10)の一面(11)側に形成し、
    前記薄膜部(30)を形成する工程では、前記薄膜構造部(31)と前記基板(10)の他側面(13)側とを繋ぐ配線パターン(41〜46)を形成する工程と、前記配線パターン(41〜46)のうち前記他側面(13)側の上にパッド(47〜52)を形成する工程と、前記薄膜構造部(31)と前記パッド(47〜52)との間に配置されると共に当該薄膜部(30)を貫通して前記孔部(15)に繋がる開口部(59)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする請求項11ないし13のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記孔部(15)を形成する工程では、当該孔部(15)を前記基板(10)の一面(11)側に複数形成し、
    前記薄膜部(30)を形成する工程では、前記複数の孔部(15)と外部とをそれぞれ繋ぐように前記薄膜部(30)に前記開口部(59)を複数形成することを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記孔部(15)を形成する工程では、前記孔部(15)として、当該孔部(15)の経路上に前記空洞部(14)よりも体積が小さいバッファ部(16)を有するものを形成することを特徴とする請求項11ないし15のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記薄膜部(30)を形成する工程では、前記バッファ部(16)を覆う部分にバッファ部用発熱抵抗体(62)を形成することを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記薄膜部(30)を形成する工程では、前記孔部(15)を覆う部分に孔部用発熱抵抗体(61)を形成することを特徴とする請求項11ないし17のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記孔部(15)を形成する工程では、前記一面(11)において、前記薄膜構造部(31)の上部を流れるであろう流体の向きに対して直交するように前記孔部(15)を前記基板(10)の一面(11)側に形成することを特徴とする請求項11ないし18のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記薄膜部(30)を形成する工程では、前記空洞部(14)を覆う前記薄膜構造部(31)として、当該薄膜構造部(31)の上部を流れるであろう流体の流量を検出するように構成したものを形成することを特徴とする請求項11ないし19のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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