JP2000146656A - フロ―センサおよびその製造方法 - Google Patents

フロ―センサおよびその製造方法

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JP2000146656A
JP2000146656A JP11250793A JP25079399A JP2000146656A JP 2000146656 A JP2000146656 A JP 2000146656A JP 11250793 A JP11250793 A JP 11250793A JP 25079399 A JP25079399 A JP 25079399A JP 2000146656 A JP2000146656 A JP 2000146656A
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temperature measuring
heating element
temperature
flow sensor
film structure
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JP11250793A
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English (en)
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Hiroyuki Wado
弘幸 和戸
Yukihiro Takeuchi
竹内  幸裕
Toshimasa Yamamoto
山本  敏雅
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で高流速域まで測定でき、しかも
熱ストレスに対して強いフローセンサを提供する。 【解決手段】 半導体基板1の空洞部7を橋絡するよう
にブリッジ部2を設け、このブリッジ部2にヒータ3、
上部測温体5、下部測温体6を形成し、さらにヒータ3
と測温体5、6のそれぞれ間に、発熱体3と測温体5、
6の間の熱結合を高める熱連結膜10を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流速を測定
するフローセンサおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体基板に膜構成のヒータ(発
熱体)と測温体を設けて、ヒータおよび測温体に流れる
流体の流速を測定するようにしたフローセンサが種々提
案されている(特公平6−43906号公報、特開平7
−174600号公報、特開平9−243423号公報
など)。
【0003】図10に、従来のフローセンサの一例を示
す。基板1に空洞部7が形成され、この空洞部7を橋絡
するように空洞部7上に薄膜構造部2が設けられてい
る。この薄膜構造部2には、中央にヒータ3が形成さ
れ、その両側に上流側測温体5、下流側測温体6が形成
されている。また、薄膜構造部2以外の基板1上で図の
矢印で示す流体の流れの上流側には、流体の温度を検出
するための流体温度計4が形成されている。
【0004】このようなフローセンサにおいて、流体温
度計4から得られる流体温度よりも一定温度高い温度に
なるようにヒータ3を駆動する。流体が流れることによ
り、上流側測温体5は熱を奪われて温度が下がり、下流
側測温体6はヒータ3から熱が運ばれて温度が上昇し、
上流側測温体5と下流側測温体6の温度差から流体の流
速が計測(検出)される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した構造のフロー
センサにおいて、上流側測温体5と下流側測温体6の温
度は、流速によって図11(a)に示すように変化し、
上流側測温体5と下流側測温体6の温度差は、図11
(b)に示すようになる。この図11(b)からわかる
ように、低流速域では直線性が良いが、高流速域では直
線性が悪化している。これは、薄膜構造部2の熱容量が
極めて小さいために、上流側測温体5では流速が増すと
流体温度程度まで冷却されて流速に対して温度変化が少
なくなり、下流側測温体6では流れによるヒータ3から
の加熱よりも流れによる冷却が強まるため、結果として
温度差が生じなくなるためである。
【0006】このような高流速域での感度低下を防止す
るものとして、特公平6−68451号公報に示すもの
や特公平4−74672号公報に示すものがある。前者
のものでは薄膜構造部に熱容量が極めて大きい金属膜を
形成し、後者ものではヒータ上に絶縁膜を介して測温体
を積層することにより、高流速域の測定を可能にしてい
る。
【0007】しかしながら、これらのものでは、ヒー
タ、測温体と熱容量が極めて大きい金属膜との積層構
造、あるいはヒータと測温体との積層構造としているた
め、その構造が複雑になる。また、その構造体を作製す
る工程が複雑になる。さらに、そのような積層構造にし
た場合、特に、ヒータ、測温体を金属膜で形成し構造体
内に2層の金属膜を形成した場合には、応力分布による
構造体の反り制御が困難であり、構造体の温度変化に対
して各材料の熱膨張係数の差によって反りが変化し、熱
ストレスが構造体に生じる。このため、電源のオン、オ
フあるいは断熱的な通電などによる冷熱サイクルを繰り
返すことによって、構造体の破壊や発熱体の断線などを
引き起こす可能性がある。
【0008】本発明は上記問題に鑑みたもので、簡単な
構造で高流速域まで測定できるフローセンサを提供する
ことを目的とする。
【0009】また、簡単な構造で高流速域まで測定で
き、しかも熱ストレスに対して強いフローセンサを提供
することを目的とする。
【0010】さらに、そのようなフローセンサを複雑な
工程を要することなく作製できる製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、発熱体(3)と
測温体(5、6)の間に、発熱体(3)と測温体(5、
6)の間の熱結合を高める熱連結膜(10)を形成した
ことを特徴としている。
【0012】この熱連結膜(10)を設けることによっ
て、高速の流体が流れたときに測温体(5、6)が流体
温度まで低下するのを防止でき、簡単な構造で高流速域
まで測定を行うことができる。
【0013】この場合、フローセンサの構成としては、
請求項2に記載の発明のように、基板(1)の空洞部
(7)上に薄膜構造部(2)を設け、この薄膜構造部
(2)に膜構成の発熱体(3)と第1、第2の測温体
(5、6)を形成して、第1、第2の測温体(5、6)
で検出した温度の差により流体の流速を測定するように
構成することができる。
【0014】また、フローセンサの他の構成としては、
請求項3に記載の発明のように、基板(1)の空洞部
(7)上に薄膜構造部(2)を設け、この薄膜構造部
(2)に膜構成の発熱体(3)と1つの測温体(5)を
形成して、薄膜構造部(2)以外の前記基板(1)上に
配設された流体温度計(4)と測温体(5)で検出した
温度との比較により、流体の流速を測定するように構成
することができる。この発明によれば、1つの測温体
(5)で検出できるため、検出部を小型にでき、熱連結
膜(10)を設けることで高流速域まで測定を行うこと
ができる。
【0015】請求項4に記載の発明においては、請求項
1乃至3に記載の発明に対し、基板(1)の空洞部
(7)上に設けられた薄膜構造部(2)を、発熱体
(3)、測温体(5、6)および熱連結膜(10)の上
下に絶縁膜(8、9)を対称に配置して構成したことを
特徴としている。
【0016】この発明によれば、請求項1乃至3に記載
の発明による効果に加え、薄膜構造部(2)の温度変化
による反り変動を低減し、熱ストレスに対して強い構造
とすることができる。
【0017】この場合、絶縁膜(8、9)は、請求項5
に記載の発明のように、SiNとSiO2 を組み合わせ
た膜により構成するのが好ましい。
【0018】また、前記発熱体(3)、前記測温体
(5、6)および前記熱連結膜(10)としては、請求
項6に記載の発明のように、PtあるいはPt合金によ
り構成することができる。
【0019】請求項7に記載の発明においては、発熱体
(3)、測温体(5、6)および熱連結膜(10)を同
一材料にて同時に形成するようにしているから、複雑な
工程を要することなく、請求項1乃至6のいずれか1つ
に記載のフローセンサを製造することができる。
【0020】請求項8に記載の発明においては、発熱体
(3)と測温体(5、6)を、発熱体(3)のパターン
内に測温体(5、6)の一部若しくは全部が包含される
形状にてパターン形成したことを特徴としている。
【0021】発熱体(3)のパターン内に測温体(5、
6)の一部若しくは全部を包含することにより、高速の
流体が流れたときに測温体(5、6)が流体温度まで低
下するのを防止でき、簡単な構造で高流速域まで測定を
行うことができる。
【0022】この場合、フローセンサの構成としては、
請求項9に記載した発明のように、基板(1)の空洞部
(7)上に薄膜構造部(2)を設け、この薄膜構造部
(2)に膜構成の発熱体(3)と第1、第2の測温体
(5、6)を形成して、第1、第2の測温体(5、6)
で検出した温度の差により流体の流速を測定するように
構成することができる。
【0023】また、フローセンサの他の構成としては、
請求項10に記載の発明のように、基板(1)の空洞部
(7)上に薄膜構造部(2)を設け、この薄膜構造部
(2)に膜構成の発熱体(3)と1つの測温体(5)を
形成して、薄膜構造部(2)以外の前記基板(1)上に
配設された流体温度計(4)と測温体(5)で検出した
温度との比較により、流体の流速を測定するように構成
することができる。この発明によれば、1つの測温体
(5)による検出であり、かつ熱連結膜(10)がない
ため、小型でかつ低容量となり高応答性も実現できる。
【0024】なお、上記した括弧内の符号は、後述する
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に本発明の
第1実施形態に係る感熱式フローセンサの斜視図を示
し、図2に図1のA−A線に沿った断面図を示す。
【0026】図1、図2において、図10の従来例と異
なるところは、ヒータ3と上流側測温体(第1の測温
体)5の間およびヒータ3と下流側測温体(第2の測温
体)6の間に、熱連結膜10を設けた点である。この熱
連結膜10は、ヒータ3、測温体5、6と同じ材料のP
t(白金)膜で構成されている。このような構造とする
ことで、ヒータ3と上流側測温体5の間およびヒータ3
と下流側測温体6の間の熱結合が強くなり、流速が増し
たときに、上流側測温体5においてその温度が流体温度
近くまで下がるのを防止することができ、また下流側測
温体6においては流れによるヒータ3からの加熱よりも
冷却が始まる流速を引き上げることができる。このた
め、高流速域まで感度良く測定を行うことができる。
【0027】次に、上記したフローセンサの製造方法に
ついて、図3に示す工程図を参照して説明する。 [図3(a)の工程]まず、基板1として半導体基板
(Si基板)を用い、その上に下部膜8を形成する。こ
の下部膜8は、Si3 4 膜とSiO2 膜とを組み合わ
せた2層の絶縁膜となっており、圧縮応力膜と引っ張り
応力膜の組み合わせによって下部膜8に生じる応力を緩
和するようにしている。この後、ヒータ3、流体温度膜
4、熱連結膜10、測温体5、6を構成する膜として、
Pt膜を真空蒸着機により200℃で2000Å堆積さ
せる。そのとき、接着層としてTi層をPt膜と下部膜
8の間に50Å堆積させている。そして、エッチングに
より、ヒータ3、流体温度計4、熱連結膜10、測温体
5、6の形状にパターニングする。 [図3(b)の工程]下部膜8と同様に、Si3 4
とSiO2 膜からなる2層膜の上部膜9を形成する。そ
して、空洞部7を形成する領域、およびヒータ3、流体
温度計4、測温体5、6の電極取出し部15をエッチン
グにより開口する。 [図3(c)の工程]全面に5000ÅのAuを蒸着し
た後、エッチングを行い、電極取出し部15を覆うよう
にエッチング保護膜16を形成する。このエッチング保
護膜16は、次工程で用いるSiエッチング溶液に対し
て電極取出し部15を保護し、かつ外部配線としてAu
線を用いた場合にそれとの密着性を高めるために用いら
れる。 [図3(d)の工程]TMAH溶液によって表面側から
Siの異方性エッチングを行い、空洞部7を形成する。
【0028】以上のようにして図1、図2に示すフロー
センサを製造することができる。
【0029】このフローセンサにおいては、ヒータ3と
測温体5、6のそれぞれの間に熱連結膜10が形成され
ているため、ヒータ3と側測温体5、6のそれぞれの間
の熱結合を高め、高流速域まで測定を行うことができ
る。この場合、ヒータ3、測温体5、6、熱連結膜10
を同一材料とし同一工程で同時にそれらを形成している
ため、工程数を増やすことなくフローセンサの製造を行
うことができる。また、薄膜構造部2の構造体内で金属
膜を1層にしているため、応力制御が容易となる。具体
的には、ヒータ3、測温体5、6を膜構造のほぼ膜中心
に配置し、その上下に下部膜8、上部膜9を対称に配置
することによって、温度変化に対して反り変動が生じ
ず、熱ストレスに対して強い構造とすることができる。
【0030】なお、上記した製造方法において、ヒータ
3、流体温度膜4、熱連結膜10、測温体5、6を形成
する膜としては、Pt膜以外に、ポリシリコン、NiC
r、TaN、SiC、Wなどを用いることができる。ま
た、下部膜8、上部膜9としては、ヒータ3等を保護で
きるものであれば、TiO2 、Al2 3 、Ta
2 5 、MgO膜などの、単一膜あるいは多層膜を用い
ることができる。また、エッチング保護膜16は、露出
した電極取出し部15がエッチング溶液に対して耐性が
あればなくてもよく、またAu以外の材料でもエッチン
グ耐性があり、接続配線と接着できる材料であれば他の
ものでもよい。また、空洞部7を形成するためのエッチ
ングは、空洞部7が形成できれば、TMAH溶液による
異方性エッチング以外のものを用いてもよい。
【0031】また、上記した実施形態においては、ヒー
タ3と測温体5、6のそれぞれの間に熱連結膜10を設
けるものを示したが、図4に示すように、薄膜構造部2
においてヒータ3の両側に熱連結膜10を形成し、熱連
結膜10の中に測温体5、6を配置した構造、言い換え
れば測温体5、6を形成する領域以外の領域に熱連結膜
10を形成した構造としてもよい。このような構造にす
ることにより、さらにヒータ3と測温体5、6間の熱結
合を強くすることができる。 (第2実施形態)図5に本発明の第2実施形態に係る感
熱式フローセンサの平面図を示す。この実施形態では、
第1実施形態における熱連結膜10を設けずに、ヒータ
3のパターン内に測温体5、6の一部が包含されるよう
に、ヒータ3、測温体5、6が配置されている。このよ
うな構成とすることにより、高速の流体が流れてもヒー
タ3内に配置されている測温体5、6の部分は流体温度
まで低下することがなく、従って高流速域まで測定を行
うことができる。このとき、測温体5、6の一部でなく
全部をヒータ3のパターン内に包含するようにすれば、
高流速域での感度を一層良好にすることができる。
【0032】上記した第1、第2実施形態においては、
流体温度計4から得られる流体温度より一定温度高い温
度になるようにヒータ3を駆動し、上流側測温体5から
下流側測温体6に流れる順流において上流側測温体5と
下流側測温体6の温度差から流体の流速を計測するもの
について説明したが、下流側測温体6から上流側測温体
5に流れる逆流においても、上流側測温体5と下流側測
温体6で検出した温度に差が生じる(但し、この場合に
は、上流側測温体5で検出した温度の方が下流側測温体
6で検出した温度より高くなる)ので、上流側測温体5
と下流側測温体6で検出した温度の差から、流体の流速
と流れの方向を検出することができる。
【0033】なお、上記した第1、第2実施形態では、
ヒータ3の両側に測温体5、6を設けるものを示した
が、ヒータ3の片側のみに測温体を設けて流速を検出す
るようにしてもよい。また、薄膜構造部2として、空洞
部7上に設けられたブリッジによる薄膜構造のものを示
したが、ダイヤフラムによる薄膜構造としてもよい。以
下、ヒータ3の片側のみに測温体を設け、かつダイヤフ
ラムにより薄膜構造部2を構成した実施形態について説
明する。 (第3実施形態)この実施形態に係る感熱式フローセン
サの斜視図を図6に示し、そのB−B線に沿った断面を
図7(c)に示す。この実施形態では、上記した第1実
施形態に対し、ヒータ3の片側のみに測温体(上流側測
温体5)を設け、かつ空洞部7を基板1の裏面側に設け
て薄膜構造部2をダイヤフラムによる薄膜構造のものと
している。
【0034】この実施形態において、流体温度計4から
得られる流体温度よりも一定温度高い温度になるように
ヒータ3を駆動したとき、流体温度計4と上流側測温体
5の温度差は、図8に示すように、順流方向(図6中の
矢印方向)では上流側測温体5で熱が奪われるため温度
差が小さく、逆流方向(図6中の矢印と反対方向)では
上流側測温体5に熱が運ばれるため温度差が大きくな
る。このことから、この実施形態では、流体温度計4と
上流側測温体5との温度差から、流体の流速と流れ方向
を検出している。
【0035】また、この実施形態に係る感熱式フローセ
ンサでも、上流側測温体5とヒータ3との間に熱連結膜
10を形成しているため、高流量域まで測定することが
できる。
【0036】図7に、この実施形態に係るフローセンサ
の製造工程を示す。第1実施形態と同様の製造工程を用
いることができるが、ヒータ3の片側のみに上流側測温
体5を形成する点、および基板1の裏面側からエッチン
グを行って空洞部7を形成する(具体的には、基板1の
裏面にSiN膜あるいはSiO2膜を形成した後、空洞
部7が形成されるように開口し、裏面からSiの異方性
エッチングを行って空洞部7を形成する)点が、第1実
施形態のものと異なる。
【0037】従って、この実施形態においても、ヒータ
3、測温体5、熱連結膜10を同一材料とし同一工程で
同時にそれらを形成しているため、工程数を増やすこと
なくフローセンサの製造を行うことができる。また、薄
膜構造部2の構造体内で金属膜を1層にし、ヒータ3、
測温体5を膜構造のほぼ膜中心に配置し、その上下に下
部膜8、上部膜9を対称に配置することによって、温度
変化に対して反り変動が生じず、熱ストレスに対して強
い構造とすることができる。 (第4実施形態)図9にこの実施形態に係る感熱式フロ
ーセンサの平面図を示す。この実施形態では、上記した
第2実施形態に対し、ヒータ3の片側のみに測温体(上
流側測温体5)を設け、かつ第3実施形態と同様、空洞
部7を基板1の裏面側に設けてダイヤフラムにより薄膜
構造部2を構成している。
【0038】この実施形態では、第2実施形態と異な
り、測温体が1つの上流側測温体5のみで構成されてい
るが、発熱体3のパターン内に測温体5の一部若しくは
全部が包含されるように、ヒータ3、測温体5が配置さ
れているため、熱連結膜10がなくても、高流量域まで
測定することができ、また熱連結膜10がないため小型
でかつ低熱容量となり高応答性も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るフローセンサの斜
視図である。
【図2】図1中のA−A線に沿った断面図である。
【図3】図1、図2に示すフローセンサの製造方法を示
す工程図である。
【図4】図1、図2に示すフローセンサの変形例を示す
平面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るフローセンサの平
面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る感熱式フローセン
サの斜視図である。
【図7】図6に示すフローセンサの製造方法を示す工程
図である。
【図8】図6に示す感熱式フローセンサにおいて、流体
温度計4と上流側測温体5の温度差と流速との関係を示
す特性図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る感熱式フローセン
サの斜視図である。
【図10】従来のフローセンサを示す斜視図である。
【図11】流体の流速に対する測温体5、6の温度およ
びその温度差の変化を示す特性図である。
【符号の説明】
1…基板、2…薄膜構造部、3…ヒータ、4…流体温度
計、5…上流側測温体、6…下流側測温体、7…空洞
部、8…下部膜、9…上部膜、10…熱連結膜。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)に膜構成の発熱体(3)と測
    温体(5、6)を設けて、流体の流速を測定するように
    したフローセンサにおいて、 前記発熱体(3)と前記測温体(5、6)の間に、前記
    発熱体(3)と前記測温体(5、6)の間の熱結合を高
    める熱連結膜(10)を形成したことを特徴とするフロ
    ーセンサ。
  2. 【請求項2】 空洞部(7)を有する基板(1)の前記
    空洞部(7)上に薄膜構造部(2)が設けられており、
    この薄膜構造部(2)に膜構成の発熱体(3)と第1、
    第2の測温体(5、6)を形成して、前記第1、第2の
    測温体(5、6)で検出した温度の差により、前記第
    1、第2の測温体(5、6)間に流れる流体の流速を測
    定するようにしたフローセンサにおいて、 前記発熱体(3)と前記第1、第2の測温体(5、6)
    のそれぞれの間に、前記発熱体(3)と前記第1、第2
    の測温体(5、6)の間の熱結合を高める熱連結膜(1
    0)を形成したことを特徴とするフローセンサ。
  3. 【請求項3】 空洞部(7)を有する基板(1)の前記
    空洞部(7)上に薄膜構造部(2)が設けられており、
    この薄膜構造部(2)に膜構成の発熱体(3)と1つの
    測温体(5)を形成して、前記薄膜構造部(2)以外の
    前記基板(1)上に配設された流体温度計(4)と前記
    測温体(5)で検出した温度との比較により、流体の流
    速を測定するようにしたフローセンサにおいて、 前記発熱体(3)と前記測温体(5)の間に、前記発熱
    体(3)と前記測温体(5)の間の熱結合を高める熱連
    結膜(10)を形成したことを特徴とするフローセン
    サ。
  4. 【請求項4】 空洞部(7)を有する基板(1)の前記
    空洞部(7)上に薄膜構造部(2)が設けられており、
    この薄膜構造部(2)に膜構成の発熱体(3)と測温体
    (5、6)を形成して、流体の流速を測定するようにし
    たフローセンサにおいて、 前記発熱体(3)と前記測温体(5、6)の間に、前記
    発熱体(3)と前記測温体(5、6)の間の熱結合を高
    める熱連結膜(10)を形成し、 前記発熱体(3)、前記測温体(5、6)および前記熱
    連結膜(10)の上下に絶縁膜(8、9)を対称に配置
    して前記薄膜構造部(2)を構成したことを特徴とする
    フローセンサ。
  5. 【請求項5】 前記絶縁膜(8、9)は、SiNとSi
    2 を組み合わせた膜により構成されていることを特徴
    とする請求項4に記載のフローセンサ。
  6. 【請求項6】 前記発熱体(3)、前記測温体(5、
    6)および前記熱連結膜(10)がPtあるいはPt合
    金であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1
    つに記載のフローセンサ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の
    フローセンサを製造する方法であって、前記発熱体
    (3)、前記測温体(5、6)および前記熱連結膜(1
    0)を同一材料にて同時に形成する工程を有することを
    特徴とするフローセンサの製造方法。
  8. 【請求項8】 基板(1)に膜構成の発熱体(3)と測
    温体(5、6)を設けて、流体の流速を測定するように
    したフローセンサにおいて、 前記発熱体(3)と前記測温体(5、6)を、前記発熱
    体(3)のパターン内に前記測温体(5、6)の一部若
    しくは全部が包含される形状にてパターン形成したこと
    を特徴とするフローセンサ。
  9. 【請求項9】 空洞部(7)を有する基板(1)の前記
    空洞部(7)上に薄膜構造部(2)が設けられており、
    この薄膜構造部(2)に膜構成の発熱体(3)と第1、
    第2の測温体(5、6)を形成して、前記第1、第2の
    測温体(5、6)で検出した温度差により、前記第1、
    第2の測温体(5、6)間に流れる流体の流速を測定す
    るようにしたフローセンサにおいて、 前記発熱体(3)と前記第1、第2の測温体(5、6)
    を、前記発熱体(3)のパターン内に前記第1、第2の
    測温体(5、6)の一部若しくは全部がそれぞれ包含さ
    れる形状にてパターン形成したことを特徴とするフロー
    センサ。
  10. 【請求項10】 空洞部(7)を有する基板(1)の前
    記空洞部(7)上に薄膜構造部(2)が設けられてお
    り、この薄膜構造部(2)に膜構成の発熱体(3)と1
    つの測温体(5)を形成して、前記薄膜構造部(2)以
    外の前記基板(1)上に配設された流体温度計(4)と
    前記測温体(5)で検出した温度との比較により、流体
    の流速を測定するようにしたフローセンサにおいて、 前記発熱体(3)と前記測温体(5)を、前記発熱体
    (3)のパターン内に前記測温体(5)の一部若しくは
    全部が包含される形状にてパターン形成したことを特徴
    とするフローセンサ。
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