JP4770791B2 - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、頭部保護エアバッグ装置に関する。
エアバッグの膨張本体部の部位が、車外側に向かって巻くロール折りにより折り畳まれると共に、エアバッグ袋体のガス流入部における供給路部が、膨張用ガスの流入時にロール折りよりも展開が容易な非ロール折りによって折り畳まれた構成が開示されている(特許文献1参照)。またピラーガーニッシュ上方のルーフサイドレールに、エアバッグの展開方向を規制するジャンプ台を設けた構成が開示されている(特許文献2参照)。
特開2004−58848号公報 特許第3125729号公報
上記した特許文献1に記載の従来例は、エアバッグの展開膨張時における車内側への突出を抑えて、極力窓に沿うように展開膨張させようとするものであり、また特許文献2に記載の従来例は、エアバッグ袋体展開時におけるエアバッグ袋体のセンターピラーガーニッシュ上端部との接触又は引っ掛かりを防止しようとするものである。しかしながら、これらの従来例を単に組み合わせたとしても、折畳み状態のエアバッグ袋体が展開する際に、該エアバッグ袋体がジャンプ台に対して相対的に回転することを抑制することは困難である。
本発明は、上記事実を考慮して、エアバッグ袋体の展開時におけるジャンプ台に対する相対回転を抑制して、該エアバッグ袋体の展開方向を安定させることを目的とする。
請求項1の発明は、ルーフサイドレールに沿って配設され、車外側に向かってロール折りで折り畳まれた本体部と、蛇腹折りで折り畳まれ展開状態において前記本体部の車両上方に位置する折返し部とを有し、膨張用のガスの供給を受けてカーテン状に展開可能に構成された頭部保護用のエアバッグ袋体と、ピラーの車室内側部に配設されるピラーガーニッシュの上端の車両上方に配設され、前記エアバッグ袋体の展開時に該エアバッグ袋体の展開方向を車室内側方向に規制可能なガイド壁を有するジャンプ台と、前記ガイド壁との間に前記エアバッグ袋体が位置するように前記ルーフサイドレール側から車室内側方向に張り出して設けられ、前記折返し部の上方縁部が固定されると共に該折返し部内に挟み込まれ、折畳み状態の前記エアバッグ袋体が展開する際に、該エアバッグ袋体が、その長手方向を中心軸として、前記ジャンプ台に対して相対的に回転することを抑制する張出し部材と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置では、頭部保護用のエアバッグ袋体が、膨張用のガスの供給を受けてカーテン状となるように展開を開始するが、蛇腹折りされた折返し部が、ロール折りされた本体部よりも早期に展開を開始する。そのときの展開方向は、ジャンプ台により車室内側方向に規制される。また折畳み状態のエアバッグ袋体が展開する際には、張出し部材により、エアバッグ袋体がその長手方向を中心軸としてジャンプ台に対して相対的に回転することが抑制される。このため、エアバッグ袋体の展開方向を安定化させることができる。
ここで、張出し部材は、ジャンプ台のガイド壁との間にエアバッグ袋体が位置するようにルーフサイドレール側から車室内側方向に張り出して設けられているので、エアバッグ袋体の展開時における展開方向は、張出し部材とジャンプ台のガイド壁とにより車室内側方向に規制される。この張出し部材にはエアバッグ袋体の折返し部の上方縁部が固定されており、かつ該折返し部内に張出し部材が挟み込まれているので、エアバッグ袋体の展開時に、該エアバッグ袋体がその長手方向を中心軸としてジャンプ台に対して相対的に回転することが抑制される。このため、エアバッグ袋体の展開方向をより一層安定化させることができる。
請求項の発明は、請求項に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記ジャンプ台に設けられた縦壁部には、前記張出し部材の寸法に対応して車両前後方向に延びる切欠き部が設けられており、前記張出し部材は、該切欠き部に嵌込み固定されていることを特徴としている。
請求項に記載の頭部保護エアバッグ装置では、ジャンプ台に設けられた縦壁部には、張出し部材の寸法に対応して車両前後方向に延びる切欠き部が設けられており、張出し部材は、該切欠き部に嵌込み固定されることで、車両前後方向における位置決めがなされている。このため、張出し部材をジャンプ台に固定する際には、該張出し部材を該ジャンプ台の切欠き部に嵌め込んで固定するだけで、位置決めを容易に行うことができる。
請求項の発明は、請求項に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記ジャンプ台に設けられた縦壁部には、前記張出し部材の寸法に対応した貫通孔が設けられており、前記張出し部材は、該貫通孔に差込み固定されていることを特徴としている。
請求項に記載の頭部保護エアバッグ装置では、ジャンプ台に設けられた縦壁部には、張出し部材の寸法に対応した貫通孔が設けられており、張出し部材は、該貫通孔に差込み固定されることで、ジャンプ台に対する位置決めがなされている。このため、張出し部材をジャンプ台に固定する際には、該張出し部材を該ジャンプ台の貫通孔に差し込んで固定するだけで、位置決めを容易に行うことができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置によれば、張出し部材がエアバッグ袋体の展開時におけるジャンプ台に対する相対回転を抑制することで、該エアバッグ袋体の展開方向を安定させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項に記載の頭部保護エアバッグ装置によれば、張出し部材をジャンプ台に固定する際における位置決めを容易に行うことができる、という優れた効果が得られる。
請求項に記載の頭部保護エアバッグ装置によれば、張出し部材をジャンプ台に固定する際における位置決めを容易に行うことができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係る頭部保護エアバッグ装置10は、エアバッグ袋体12と、ジャンプ台14と、回転抑制手段の一例たる張出し部材16とを有して構成されている。
エアバッグ袋体12は、例えばAピラー18、Bピラー20及びCピラー22間にわたり、ルーフサイドレール24に沿って折り畳み状態で配設され、例えば後端部にはインフレータ30が接続されている。具体的には、エアバッグ袋体12の上縁には、取付け片26が、任意の間隔で形成されている。これらの取付け片26がルーフサイドレール24のルーフサイドレールインナ28にボルト36及びウエルドナット38(図2参照)で締結固定されることにより、エアバッグ袋体12がボディー側に固定されている。なお、図2におけるボルト36及びウエルドナット38は、ジャンプ台14をルーフサイドレールインナ28に締結固定するために用いられているが、ジャンプ台14以外の部位においては、ボルト36及びウエルドナット38は、取付け片26をルーフサイドレールインナ28に締結固定するために用いられている。
図2において、エアバッグ袋体12は、車外側に向かってロール折りで折り畳まれた本体部12Aと、蛇腹折りで折り畳まれ展開状態において本体部12Aの車両上方に位置する折返し部12Bとを有し、図1に示されるように、インフレータ30からの膨張用のガスの供給を受けてカーテン状に展開可能に構成されている。エアバッグ袋体12の折返し部12Bは、上方縁部12Cから車幅方向内側に延び第1折れ部12Dで車幅方向外側に折り返されて断面略U字状に形成され、続いて第2折れ部12Eで再び車幅方向内側に折り返されて本体部12Aに連なっている。折返し部12Bのうち例えば第1折れ部12Dより本体部12A側の部分と、該本体部12Aとは、通常時は図示しない被覆材により覆われている。即ち、上方縁部12Cから第1折れ部12Dまでの部位が、被覆材の外部に露出した状態となっており、該上方縁部12Cが張出し部材16の上面16Aに固定されている。
インフレータ30は、図示しないエアバッグECUからの作動電流を受けて作動して、エアバッグ袋体12に膨張用のガスを供給するように構成されている。エアバッグECUは、図示しない側突センサやロールオーバーセンサからの信号に基づいて車両の側面衝突又はロールオーバーを判定した際に、該インフレータ30に対して作動電流を流すように構成されている。なお、インフレータ30からのガスは、まずエアバッグ袋体12の折返し部12Bに対して供給され、該折返し部12Bを通じて本体部12Aにも供給されるようになっている。
図1に示されるように、エアバッグ袋体12は、前席32に着座する乗員の頭部(図示せず)の側方にて膨張する前側膨張部12Fと、後席34に着座する乗員の頭部(図示せず)の側方にて膨張する後側膨張部12Rとを有している。
図1において、エアバッグ袋体12の前側膨張部12Fと後側膨張部12Rとの展開タイミングを近づけるために、折返し部12B内に、インフレータ30と接続されたガス分配管(図示せず)を配置してもよい。エアバッグ袋体12にインフレータ30が接続される位置は、該エアバッグ袋体12の後端部には限られず、該エアバッグ袋体12の前端部や、車両前後方向略中央部であってもよい。
図2において、ジャンプ台14は、例えばBピラー20(図1参照)の車室内側部に配設されるピラーガーニッシュ40の上端40Aの車両上方に配設され、エアバッグ袋体12の展開時に該エアバッグ袋体12の展開方向を車室内側方向に規制可能なガイド壁14Aを有している。図2に示されるように、ガイド壁14Aは、例えばピラーガーニッシュ40の上端40Aよりも車内側でルーフヘッドライニング42の裏面に近接する位置まで延設されている。
またジャンプ台14には、ルーフサイドレール24のルーフサイドレールインナ28に沿う形状の縦壁部14Bが設けられており、図3に示されるように、該縦壁部14Bにおける例えば車両前側端部及び車両後側端部には、車両上方に突出した取付け部14Cが夫々形成されており、該取付け部14Cには、夫々貫通孔14Dが形成されている。ジャンプ台14をルーフサイドレールインナ28に締結固定するためのボルト36は、該貫通孔14Dに差し込まれるようになっている(図2参照)。
図3に示されるように、ジャンプ台14において、取付け部14Cを除く縦壁部14Bの上縁の例えば車両前後方向中央部には、張出し部材16の寸法に対応して車両前後方向に延びる、例えば矩形状の切欠き部14Kが設けられている。張出し部材16は、該切欠き部14Kに嵌込み固定されており、これによって車両前後方向における位置決めがなされている。
図2において、張出し部材16は、折畳み状態のエアバッグ袋体が展開する際に、該エアバッグ袋体が、その長手方向を中心軸として、ジャンプ台に対して相対的に回転することを抑制する部材であり、ジャンプ台14のガイド壁14Aとの間にエアバッグ袋体12が位置するように、ルーフサイドレール24側の例えばジャンプ台14から車室内側方向に張り出して設けられ、折返し部12Bの上方縁部12Cが固定されると共に該折返し部12B内に挟み込まれている。
具体的には、張出し部材16は、例えば合成樹脂の成形品であり、ジャンプ台14のガイド壁14Aに嵌め込まれた嵌込み部16Bから、エアバッグ袋体12を挟んでジャンプ台14のガイド壁14Aと対向した状態で車室内側方向に張り出している。また張出し部材16は、エアバッグ袋体12の中心より車室内側方向において、ロール折りされた本体部12Aを有するエアバッグ袋体12の断面形状に対応して、車室内側方向に張り出すに従って車両下方へ湾曲して終端している。張出し部材16の車幅方向内側端部と、ジャンプ台14のガイド壁14Aとの間には、例えば折畳み時のエアバッグ袋体12の直径よりも大きな間隙44が確保されている。これは、張出し部材16がエアバッグ袋体12の車室内側への展開を妨げないようにするためである。
図2,図3に示されるように、張出し部材16の嵌込み部16Bは、張出し部材16における例えば車幅方向外側の端縁16Jにおいて、ジャンプ台14に設けられた縦壁部14Bと例えば平行かつ車両下方側に立設されている。この嵌込み部16Bには、ジャンプ台14における切欠き部14Kの厚さよりもわずかに幅狭で、車両前後方向及び車両下方に開口した溝16Cが形成されている。即ち、嵌込み部16Bの溝16Cをジャンプ台14の切欠き部14Kに嵌め込んだ際に、該切欠き部14Kの厚さよりも幅狭の溝16Cが弾性的に押し開かれて嵌込み部16Bに弾性力が生じることで、該嵌込み部16Bと切欠き部14Kとが嵌合状態となり、これによって嵌込み部16Bが切欠き部14Kに固定されるようになっている。
張出し部材16は、エアバッグ袋体12の折返し部12Bの上方縁部12Cが、例えば縫製により固定されると共に、該折返し部12B内に挟み込まれている。具体的には、張出し部材16の車幅方向内側の端縁16Dは、例えば第1折れ部12D付近まで差し込まれており、逆に言えば、該第1折れ部12Dは、エアバッグ袋体12を張出し部材16の端縁16D付近で折り返すことで形成されている。
図2において、張出し部材16をジャンプ台14の切欠き部14Kに嵌め込んだ際に、嵌込み部16Bが該切欠き部14Kの車幅方向外側にはみ出すことから、例えばルーフサイドレールインナ28に、該嵌込み部16Bとの干渉を防止するための凹部28Aが設けられている。なお、このような凹部28Aを設けずに、ジャンプ台14のうち、嵌込み部16Bが嵌め込まれる部分を車幅方向内側にオフセットさせることにより、嵌込み部16Bとルーフサイドレールインナ28との干渉を防止するようにしてもよい。
図2に示されるように、エアバッグ袋体12は、ルーフヘッドライニング42の端末部42Aによって覆われている。即ち、ルーフヘッドライニング42の車幅方向の端末部42Aは、一般部(図示せず)から車両下方側へ屈曲垂下されており、該ルーフヘッドライニング42の端末部42Aの外側に、長尺状に折り畳まれたエアバッグ袋体12が格納されている。またルーフヘッドライニング42及びピラーガーニッシュ40の組付後の状態では、該ルーフヘッドライニング42の端末部42Aの端縁にピラーガーニッシュ40の上端40Aが車室46側から重ねられた状態で配置されている。
ルーフヘッドライニング42は、エアバッグ袋体12が展開する際に、その展開圧により端末部42Aが、ピラーガーニッシュ40の上端40Aから外れて車室内側へ開くように構成されている。エアバッグ袋体12は、該頭部保護エアバッグ袋体12により押し広げられたルーフヘッドライニング42とピラーガーニッシュ40の上端40Aとの間の隙間から、ジャンプ台14のガイド壁14Aにより展開方向を規制されて車室内側方向へ展開するようになっている。
なお、図1に示されるように、ジャンプ台14及び張出し部材16は、Bピラー20に対応する位置だけでなく、例えばCピラー22に対応する位置にも配設されている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、頭部保護エアバッグ装置10では、側突センサやロールオーバーセンサからの信号に基づいて、エアバッグECUが車両の側面衝突やロールオーバーの発生を判定すると、インフレータ30に対して点火電流が流される。インフレータ30は、該点火電流により作動して、多量のガスを発生させる。このガスがエアバッグ袋体12に供給されることで、該エアバッグ袋体12がカーテン状となるように膨張展開して行き、これによって前席32に着座する乗員の頭部(図示せず)の側方にて前側膨張部12Fが膨張し、後席34に着座する乗員の頭部(図示せず)の側方にて後側膨張部12Rが膨張した状態となる。
図2において、インフレータ30(図1)からのガスは、まず蛇腹折りされた折返し部12Bに対して供給され、該折返し部12Bを通じて、ロール折りされた本体部12Aにも供給される。このため、エアバッグ袋体12の展開初期においては、折返し部12Bが本体部12Aよりも早期に展開して行く。本体部12Aの展開方向は、張出し部材16とジャンプ台14のガイド壁14Aにより規制されるので、折返し部12Bの展開により、本体部12Aは、ジャンプ台14と張出し部材16との間隙44を通って、速やかに車室内側へ送り出される。
このとき、頭部保護エアバッグ装置10では、エアバッグ袋体12における折返し部12Bの上方縁部12Cが張出し部材16に固定されており、かつ折返し部12B内に張出し部材16が挟み込まれているので、エアバッグ袋体12の展開時に、該エアバッグ袋体12がその長手方向を中心軸としてジャンプ台14に対して相対的に回転することが抑制される。
具体的には、図2において、張出し部材16の端縁16Dが、折返し部12Bにおける第1折れ部12D付近まで差し込まれているので、本体部12Aがジャンプ台14に対して紙面時計回りに相対回転しようとしても、第1折れ部12Dが張出し部材16の端縁16Dに引っ掛かるため、そのような相対回転が抑制される。また折返し部12Bの上方縁部12Cが張出し部材16に固定され、かつ展開初期段階では、折返し部12Bのうち例えば第1折れ部12Dより本体部12A側の部分と、該本体部12Aとが、被覆材により覆われているので、本体部12Aがジャンプ台14に対して紙面反時計回りに相対回転しようとしても、折返し部12Bのうち上方縁部12Cから第1折れ部12Dまでの部分に生ずる張力が抵抗力となるため、そのような相対回転も抑制される。
このように、頭部保護エアバッグ装置10では、エアバッグ袋体12の展開方向をより一層安定化させることができ、例えば車両のロールオーバー時における、乗員と車室46の内側面との間へのエアバッグ袋体12の割込み性(バッグ介在性)を向上させることができる。
なお、エアバッグ袋体12が車室46内へ展開して行く際には、ルーフヘッドライニング42の端末部42Aが、該エアバッグ袋体12の展開圧によりピラーガーニッシュ40の上端40Aから外れて、二点鎖線で示されるように車室内側へ開く。エアバッグ袋体12は、該エアバッグ袋体12により押し広げられたルーフヘッドライニング42とピラーガーニッシュ40の上端部40Aとの間の隙間から、車室46内へ膨出し、本体部12Aが車両下方へ向かってカーテン状に展開する。このとき、本体部12Aは、車外側に向かってロール折りされているので、展開の際に車室46の内側面、例えばピラーガーニッシュ40や、サイドウインドガラス52(図1)に沿って展開し易い。
本実施形態では、ジャンプ台14の縦壁部14Bには、張出し部材16の寸法に対応して車両前後方向に延びる切欠き部14Kが設けられており、張出し部材16は、該切欠き部14Kに嵌込み固定されることで、車両前後方向における位置決めがなされている。このため、張出し部材16をジャンプ台14に固定する際には、該張出し部材16を該ジャンプ台14の切欠き部14Kに嵌め込んで固定するだけで、位置決めを容易に行うことができる。
なお、張出し部材16に対するエアバッグ袋体12における折返し部12Bの上方縁部12Cの固定方法は、上記構成には限られない。図4(A)に示されるように、例えば折返し部12Bのうち、張出し部材16の上面16Aに沿う部分を、例えば両面テープ48を用いて該上面16Aに接着してもよい。また図4(B)に示されるように、張出し部材16の上面16Aから分岐した分岐部16Eを設け、該分岐部16Eと上面16Aとの間に折返し部12Bを挟持固定する構成であってもよい。この例では、分岐部16Eから本体部12Aに向かって係止ピン16Fが立設されており、該係止ピン16Fが折返し部12B、及び上面16Aから裏面16Gに貫通して係止されている。このため、折返し部12Bは、係止ピン16Fにより係止されると共に、分岐部16Eと上面16Aとの間に挟持された状態となっている。
また、ジャンプ台14における切欠き部14Kの形状は、図3に示されるような矩形状には限られず、例えば図5に示されるように、取付け部14Cを除く縦壁部14Bの上縁に開口する縦孔14Eと、該縦孔14Eの下端に連なり例えば車両前方に延びる横孔14FとからなるL字形状であってもよい。この例では、張出し部材16の車幅方向外側の端縁16Jに、該切欠き部14Kに係止される例えばT字形状の差込み部50が設けられている。差込み部50は、切欠き部14Kに対して縦孔14Eから差し込まれ、該縦孔14Eの下端から横孔14Fに差し込まれる軸部50Aと、該軸部50Aの車幅方向外側の端部から車両前後方向に延びる張出し部50Bとを有して構成されている。切欠き部14Kの横孔14Fは、車両前方に向かうに従って、例えば車両上下方向幅が狭まるように構成されており、該横孔14Fに差し込んだ差込み部50の軸部50Aを嵌合固定できるようになっている。
更に、図6に示されるように、ジャンプ台14の縦壁部14Bに、張出し部材16の寸法に対応した貫通孔14Gを設け、張出し部材16を該貫通孔14Gに差込み固定する構成としてもよい。この例では、張出し部材16の車幅方向外側の端縁16Jにおける例えば裏面16G側に、爪部16Hが設けられており、該爪部16Hがジャンプ台14の貫通孔14Gに差し込まれて係止されることで、張出し部材16がジャンプ台14に固定されるようになっている。このため、貫通孔14Gの長さ寸法は、張出し部材16の車幅方向外側の端縁16Jの車両前後方向寸法よりもわずかに大きく設定されている。また貫通孔14Gの高さ寸法は、爪部16Hの位置における張出し部材16の厚さよりもわずかに小さく設定されている。即ち、張出し部材16をジャンプ台14に固定する際には、該張出し部材16の爪部16Hを該ジャンプ台14の貫通孔14Gに差し込んで係合させるだけで、車両前後方向における位置決めを容易に行うことができる。
なお上記実施形態では、張出し部材16がジャンプ台14に固定されるものとして説明したが、張出し部材16の固定位置はジャンプ台14に限られるものではなく、例えばルーフサイドレール24におけるルーフサイドレールインナ28に設けた切起し部(図示せず)に対して嵌込み固定したり、該ルーフサイドレールインナ28に設けた貫通孔(図示せず)に対して差込み固定するようにしてもよい。即ち、張出し部材16は、ルーフサイドレール24又は該ルーフサイドレール24に固設される任意の部材に対して固定することができる。
また張出し部材16は、合成樹脂の成形品に限られるものではなく、例えば金属製の鍛造品や鋳造品、金属板の折曲げ成形品であってもよく、エアバッグ袋体12の展開圧に耐え得る構成となっていればよい。
更に、回転抑制手段の一例として張出し部材16を挙げて説明したが、回転抑制手段はこれに限られるものではなく、エアバッグ袋体12が、その長手方向を中心軸として、ジャンプ台14に対して相対的に回転することを抑制可能であれば、どのような手段を用いてもよい。
頭部保護エアバッグ装置を備えた車両を車室内側から見た側面図である。 頭部保護エアバッグ装置を示す、図1における2−2矢視拡大断面図である。 ジャンプ台、張出し部材及びエアバッグ袋体を示す分解斜視図である。 (A)両面テープを用いて、エアバッグ袋体の折返し部を張出し部材の上面に固定した変形例を示す拡大断面図である。(B)張出し部材に設けた係止ピンによりエアバッグ袋体の折返し部を係止すると共に、分岐部と上面とにより該折返し部を挟持固定した変形例を示す拡大断面図である。 ジャンプ台及び張出し部材についての変形例を示す拡大分解斜視図である。 ジャンプ台及び張出し部材についての変形例を示す拡大分解斜視図である。
符号の説明
10 頭部保護エアバッグ装置
12 エアバッグ袋体
12A 本体部
12B 折返し部
12C 上方縁部
14 ジャンプ台
14A ガイド壁
14B 縦壁部
14G 貫通孔
14K 切欠き部
16 張出し部材(回転抑制手段)
20 Bピラー(ピラー)
22 Cピラー(ピラー)
24 ルーフサイドレール
40 ピラーガーニッシュ
40A 上端
46 車室

Claims (3)

  1. ルーフサイドレールに沿って配設され、車外側に向かってロール折りで折り畳まれた本体部と、蛇腹折りで折り畳まれ展開状態において前記本体部の車両上方に位置する折返し部とを有し、膨張用のガスの供給を受けてカーテン状に展開可能に構成された頭部保護用のエアバッグ袋体と、
    ピラーの車室内側部に配設されるピラーガーニッシュの上端の車両上方に配設され、前記エアバッグ袋体の展開時に該エアバッグ袋体の展開方向を車室内側方向に規制可能なガイド壁を有するジャンプ台と、
    前記ガイド壁との間に前記エアバッグ袋体が位置するように前記ルーフサイドレール側から車室内側方向に張り出して設けられ、前記折返し部の上方縁部が固定されると共に該折返し部内に挟み込まれ、折畳み状態の前記エアバッグ袋体が展開する際に、該エアバッグ袋体が、その長手方向を中心軸として、前記ジャンプ台に対して相対的に回転することを抑制する張出し部材と、
    を有することを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 前記ジャンプ台に設けられた縦壁部には、前記張出し部材の寸法に対応して車両前後方向に延びる切欠き部が設けられており、
    前記張出し部材は、該切欠き部に嵌込み固定されていることを特徴とする請求項に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  3. 前記ジャンプ台に設けられた縦壁部には、前記張出し部材の寸法に対応した貫通孔が設けられており、
    前記張出し部材は、該貫通孔に差込み固定されていることを特徴とする請求項に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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