JP3906694B2 - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に装備される頭部保護エアバッグ装置に係り、特に、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って収納されるエアバッグ袋体がピラーガーニッシュの上方を横切るようにして配置されるように構成した頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の頭部保護エアバッグ装置は、例えば、特開2000−33845号公報に示されていて、同公報の頭部保護エアバッグ装置では、ルーフサイドレール側に基端部を固定されてエアバッグ袋体の膨張展開時にピラーガーニッシュの上端部を覆うように展開しエアバッグ袋体がピラーガーニッシュの上端部とボデーとの隙間に入り込むのを規制する展開部材が設けられている。このため、エアバッグ袋体が膨張展開時にピラーガーニッシュの上端部とボデーとの隙間に入り込むことがなくて、エアバッグ袋体をスムーズに膨張展開させるとともに、ピラーガーニッシュの外れを防止することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグ袋体の膨張展開時に、エアバッグ袋体が展開部材上を摺動して膨張展開する。しかし、エアバッグ袋体は、一般に、基布の表面に気密保持用(膨張展開後の内圧保持時間を確保するため)のゴムコーティングを施したものであるため、展開部材との摩擦抵抗を小さくすることが難しくて、展開部材との間で生じる摩擦力によりエアバッグ袋体の展開力が弱められるおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した課題に対処すべく、折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って収納される表面にゴムコーティングが施されたエアバッグ袋体がピラーガーニッシュの上方を横切るようにして配置されるように構成した頭部保護エアバッグ装置において、前記ルーフサイドレール側に固定されて前記ルーフサイドレール側から前記ピラーガーニッシュの上端部へ向けて延びる、前記エアバック袋体の展開方向を規制する支持プレートと、前記ルーフサイドレール側に基端部を固定されかつ前記支持プレートと折り畳まれた状態の前記エアバッグ袋体における前記支持プレート側端部との間に設けられて前記エアバッグ袋体の膨張展開時に前記ピラーガーニッシュの上端部を覆うように展開し前記エアバッグ袋体が前記ピラーガーニッシュの上端部とボデーとの隙間に入り込むのを規制する第1部材(以下、「展開方向規制手段」とも称呼する。)と、前記第1部材と折り畳まれた状態の前記エアバッグ袋体における前記支持プレート側端部との間に第2部材(以下、「摺動補助手段」とも称呼する。)を設け、前記第2部材と前記第1部材との間の摩擦抵抗は前記第2部材と折り畳まれた状態の前記エアバック袋体における前記支持プレート側端部との間の摩擦抵抗よりも小さいこと(請求項1に係る発明)に特徴がある。
【0005】
この場合において、前記第1部材及び前記第2部材の素材は布または合成樹脂であって、前記第1部材及び前記第2部材の表面にはゴムコーティングが施されていないこと(請求項2に係る発明)も可能である。
【0006】
また、前記第1部材及び前記第2部材はそれぞれ、前記支持プレートと折り畳まれた状態の前記エアバック袋体における前記支持プレート側端部との間において折り返して重合されて設けられた布または合成樹脂を素材とする二重の部材における下側及び上側であること(請求項3に係る発明)も可能であり、この場合、前記第1部材及び前記第2部材は一体に形成されていること(請求項4に係る発明)、または、別個に形成され連結されていること(請求項5に係る発明)も可能である。この場合において、前記第1部材と前記第2部材とが重合する重合部は、折り畳まれた状態の前記エアバッグ袋体の下部と車室内側に沿ってL字状に設けられていること(請求項6に係る発明)、または、前記重合部は、折り畳まれた状態の前記エアバッグ袋体の下部と車室外側に沿ってL字状に設けられていること(請求項7に係る発明)も可能である。
【0007】
【発明の作用・効果】
本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項1に係る発明)においては、支持プレートと折り畳まれた状態のエアバッグ袋体における支持プレート側端部との間に上記第1部材(展開方向規制手段)が設けられ、その第1部材と折り畳まれた状態のエアバッグ袋体における支持プレート側端部との間に第2部材(摺動補助手段)が設けられる。そして、第2部材と第1部材との間の摩擦抵抗は第2部材と折り畳まれた状態のエアバック袋体における支持プレート側端部との間の摩擦抵抗よりも小さい。ここで、第1部材及び第2部材の素材は布または合成樹脂であって、第1部材及び第2部材の表面にはゴムコーティングが施されていないことが好ましい(請求項2に係る発明)。
【0008】
したがって、第1部材に対して第2部材を介して係合するエアバッグ袋体は膨張展開方向に摺動しやすい状態となっている。このため、エアバッグ袋体の膨張展開時には、エアバッグ袋体が第1部材に対して滑らかに摺動する状態を経て、第1部材が展開してその機能を発揮する状態になるとともにエアバッグ袋体がカーテン状に膨張展開する状態となる。
【0009】
したがって、第1部材による作用効果(エアバッグ袋体が膨張展開時にピラーガーニッシュの上端部とボデーとの隙間に入り込むことを防ぐ作用と、これに伴う効果)が得られるとともに、エアバッグ袋体がその膨張展開時に第2部材と第1部材から受ける実質的な摩擦力を小さくすることが可能であって、エアバッグ袋体の膨張展開性能を向上させることができる。
【0010】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項3に係る発明)においては、第1部材及び第2部材が、支持プレートと折り畳まれた状態のエアバック袋体における支持プレート側端部との間において折り返して重合されて設けられた布または合成樹脂を素材とする二重の部材における下側及び上側であるから、第2部材が第1部材に連結されている。このため、エアバッグ袋体の膨張展開時に、第2部材の飛散を防ぐことが可能である。この場合、第1部材及び第2部材は、一体に形成されていてもよいし(請求項4に係る発明)、別個に形成され連結されていてもよい(請求項5に係る発明)。
【0011】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項6に係る発明)においては、第1部材と前記第2部材とが重合する重合部が折り畳まれた状態のエアバッグ袋体の下部と車室内側に沿ってL字状に設けられているため、上記した作用効果に加えて、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体とその車室内側に設けられる部材(ルーフヘッドライニング)との摺接を防いで、同エアバッグ袋体を保護することが可能である。
【0012】
また、本発明による頭部保護エアバッグ装置(請求項7に係る発明)においては、上記した重合部が折り畳まれた状態のエアバッグ袋体の下部と車室外側に沿ってL字状に設けられているため、上記した作用効果に加えて、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体とその車室外側に設けられる部材(ルーフサイドレール側の部材)との摺接を防いで、同エアバッグ袋体を保護することが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明による頭部保護エアバッグ装置を示していて、この頭部保護エアバッグ装置は、蛇腹折りにて折り畳まれた状態でルーフサイドレール21に沿って収納され車室側壁に沿って図1の仮想線に示したようにカーテン状に膨張展開可能なエアバッグ袋体11と、このエアバッグ袋体11のガス供給口11aに気密的に組付けられたインフレータ12を備えるとともに、エアバッグ袋体11のBピラーガーニッシュ33とCピラーガーニッシュ34に対応する部位にそれぞれ組付けられた一対の支持プレート13および誘導布14を備えている。
【0014】
なお、エアバッグ袋体11、インフレータ12、支持プレート13および誘導布14等は、エアバッグ袋体11の膨張展開時において破断可能なテープ(図示省略)を用いて、車両に組付けられる前に一体化されている。また、エアバッグ袋体11、インフレータ12、支持プレート13および誘導布14等が車両に組付けられた状態では、図1に示したように、エアバッグ袋体11の前端部がAピラーガーニッシュ32によって被覆され、エアバッグ袋体11の後端部とインフレータ12がCピラーガーニッシュ34によって被覆され、残りの部分がルーフヘッドライニング31によって被覆される。
【0015】
エアバッグ袋体11は、織目方向が前後上下となるように袋織によって形成された基布の表面に気密保持用のゴムコーティングを施したものであり、Bピラーガーニッシュ33とCピラーガーニッシュ34の上方を横切るようにして配置されていて、前後方向の後端部に設けたガス供給口11aと、このガス供給口11aから前方に延びるガス通路(図示省略)と、このガス通路に上端にて連通する前席用膨張部および後席用膨張部(共に図示省略)を有するとともに、ルーフサイドレール21とAピラー22への複数個の取付片部11bを有している。
【0016】
前席用膨張部は、前席(Bピラー23に対応して配設されている座席)に着座する乗員の頭部を保護するもので、上下方向に延びる複数個の膨張室(図示省略のセル)を有している。一方、後席用膨張部は、後席に着座する乗員の頭部を保護するもので、上下方向に延びる複数個の膨張室(図示省略のセル)を有している。
【0017】
各取付片部11bは、ルーフサイドレール21への取付片部を例として図2および図3に示したように、エアバッグ11の膨張展開時に上端部となる部位にそれぞれ設けられていて、取付孔11b1(図3参照)を有しており、補強板41にて補強された状態にてボルト42を用いてルーフサイドレール21に組付けられている。なお、ボルト42はルーフサイドレール21に設けたウエルドナット43に螺着されている。
【0018】
インフレータ12は、車両の側突時またはロールオーバー時等(この状態は図示省略のセンサによって検出される)に動作してガスをエアバッグ袋体11に向けて噴出供給するものであり、その外周に予め組付けたブラケット(図示省略)にて、Cピラー24にボルト等(図示省略)を用いて組付けられるようになっている。
【0019】
各支持プレート13は、Bピラーガーニッシュ33またはCピラーガーニッシュ34の上端部に近接する位置にてルーフサイドレール21に組付けられる断面略L字状の金属プレートであり、ボルト42を用いてエアバッグ袋体11の取付片部11bおよび補強板41と共にルーフサイドレール21に組付けられている。この支持プレート13は、エアバッグ袋体11の膨張展開時にエアバッグ袋体11の展開方向を規定するガイド機能(図4および図5参照)を有している。
【0020】
各誘導布14は、滑り易い素材(例えば、ナイロン、ポリエステル等で同材質間相互での滑り摩擦係数の小さい素材)で形成された織布であり、表面に気密保持用のゴムコーティングを施されていない。この誘導布14は、支持プレート13の前後方向長さより僅かに長い幅で所定の長さ(エアバッグ袋体11の膨張展開時に図5に示したように各ピラーガーニッシュ33,34の上端部を覆う長さ)に裁断されていて、基端部にて支持プレート13の底壁に一対のリベット44を用いて固定されている。
【0021】
また、各誘導布14は、その長さ方向の略中央部で折り返されて二重に重合された状態で、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体11の下部と車室内側に沿ってL字状に設けられていて、下側半分14aはその上側面にて上側半分14bの下側面と接触し、上側半分14bはその上側面にてエアバッグ袋体11と接触している。このため、この状態では、各誘導布14の下側半分14aと上側半分14bとの摩擦抵抗(滑り易い素材同士の接触部の摩擦抵抗)が各誘導布14の上側半分14bとエアバッグ袋体11との摩擦抵抗(滑り易い素材と気密保持用のゴムコーティングによって滑り難くされた素材との接触部の摩擦抵抗)に比して小さくされている。
【0022】
また、各誘導布14において、下側半分14aはエアバッグ袋体11の膨張展開時に図5に示したように各ピラーガーニッシュ33,34の上端部を覆うように展開しエアバッグ袋体11が各ピラーガーニッシュ33,34の上端部とボデー(各ピラー23,24)との隙間に入り込むのを規制する展開方向規制手段として機能し、上側半分(折り返されて重合された重合部)14bは下側半分14aとエアバッグ袋体11間に設けられてエアバッグ袋体11の膨張展開時に図4に示したようにエアバッグ袋体11の下側半分14aに沿った摺動を補助する摺動補助手段として機能する。
【0023】
上記のように構成したこの実施形態の頭部保護エアバッグ装置においては、車両の側突時またはロールオーバー時等において、インフレータ12からガスが噴出し、このガスがエアバッグ袋体11のガス供給口11aに供給されると、エアバッグ袋体11がルーフヘッドライニング31とAピラーガーニッシュ32の該当部位を車室内に向けて変形させて下方に展開し、エアバッグ袋体11が図1の仮想線にて示したように車室内の側壁に沿ってカーテン状に膨張展開する。この際には、エアバッグ袋体11の各膨張部が各乗員の頭部側方に位置する頭部保護エリアに向けて膨張展開する。
【0024】
ところで、この実施形態においては、図2および図3に示したように、エアバッグ袋体11が折り畳まれて収納されている状態にて、各誘導布14の下側半分14aとエアバッグ袋体11間に、各誘導布14の上側半分14bが設けられていて、各誘導布14の下側半分14aに対して上側半分14bを介して係合するエアバッグ袋体11は膨張展開方向に摺動しやすい状態となっている。
【0025】
このため、エアバッグ袋体11の膨張展開時には、図4に示したように膨張展開を開始するエアバッグ袋体11と誘導布14の上側半分14bが誘導布14の下側半分14aに対して滑らかに摺動する状態を経て、図5に示したように誘導布14が一重に展開する(展開方向規制手段がその機能を発揮する状態となる)とともにエアバッグ袋体11がカーテン状に膨張展開する状態となる。
【0026】
したがって、各誘導布14の下側半分14aによる作用効果(エアバッグ袋体11が膨張展開時に各ピラーガーニッシュ33,34の上端部と各ピラー23,24との隙間に入り込むことを防ぐ作用と、これに伴う効果)が得られるとともに、エアバッグ袋体11がその膨張展開時に各誘導布14から受ける実質的な摩擦力を小さくすることが可能であって、エアバッグ袋体11の膨張展開性能を向上させることができる。
【0027】
なお、エアバッグ袋体11が折り畳まれて収納されている状態にて、誘導布14の下側半分14aとエアバッグ袋体11間に、誘導布14の上側半分14bが設けられている場合には、誘導布14の下側半分14aとエアバッグ袋体11間に、誘導布14の上側半分14bが設けられていない場合に比して、エアバッグ袋体11がその膨張展開時に誘導布14から受ける実質的な摩擦力が小さくなっていて、エアバッグ袋体11の滑り易さが35〜40%程度向上することを発明者等は実験によって確認している。
【0028】
また、この実施形態においては、各誘導布14の下側半分14aと上側半分14bとの摩擦抵抗が各誘導布14の上側半分14bとエアバッグ袋体11との摩擦抵抗に比して小さくされているため、エアバッグ袋体11と各誘導布14の上側半分14bとの摩擦抵抗が大きい場合にも、エアバッグ袋体11の膨張展開時に、各誘導布14の下側半分14aと上側半分14b間にて滑らかな摺動を確実に行わせることが可能であり、エアバッグ袋体11を的確に膨張展開させることが可能である。
【0029】
また、この実施形態においては、各誘導布14をその長さ方向の略中央部で折り返して二重に重合させることで、展開方向規制手段として機能する下側半分14aと、摺動補助手段として機能する上側半分14bを形成するようにしたため、シンプルかつ容易にしかも軽量・低コスト・省スペースにて実施することが可能である。また、各誘導布14が一対のリベット44を用いて支持プレート13に固定されているため、エアバッグ袋体11の膨張展開時に、各誘導布14の飛散を防ぐことが可能である。
【0030】
また、この実施形態においては、図2および図3に示したように、各誘導布14がその長さ方向の略中央部で折り返されて二重に重合された状態で、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体11の下部と車室内側に沿ってL字状に設けられているため、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体11とその車室内側に設けられるルーフヘッドライニング31との摺接を防いで、同エアバッグ袋体11を保護することが可能である。
【0031】
上記実施形態においては、各誘導布14がその長さ方向の略中央部で折り返されて二重に重合された状態で、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体11の下部と車室内側に沿ってL字状に設けられるようにして実施したが、図6に示したように、各誘導布14がその長さ方向の略中央部で折り返されて二重に重合された状態で、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体11の下部と車室外側に沿ってL字状に設けられるようにして実施することも可能である。
【0032】
図6に示した実施形態では、各誘導布14が、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体11の下部と車室外側に設けられているため、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体11とその車室外側に設けられるルーフサイドレール側の部材、すなわち支持プレート13との摺接を防いで、エアバッグ袋体11を保護することが可能である。
【0033】
また、上記実施形態においては、図2および図3に示した誘導布14の下側半分14aが展開方向規制手段として機能し、上側半分(折り返されて重合された重合部)14bが摺動補助手段として機能するように構成して、一枚の布に展開方向規制手段と摺動補助手段を一体的に形成して実施したが、展開方向規制手段と摺動補助手段を別個の布で形成し、これらを縫合連結して実施すること、または展開方向規制手段と摺動補助手段を例えば柔軟な合成樹脂等の素材にて構成して実施することも可能である。なお、展開方向規制手段と摺動補助手段を別個に構成する場合において、展開方向規制手段を支持プレート13側に固定し、摺動補助手段をエアバッグ袋体11側に固定して実施することも可能である。
【0034】
また、上記実施形態においては、エアバッグ袋体11を一対の支持プレート13を介してルーフサイドレール21に組付けるようにして実施したが、一対の支持プレート13を無くして実施することも可能である。この場合には、各誘導布14の基端部をルーフサイドレール21に固定して実施する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による頭部保護エアバッグ装置の一実施形態を概略的に示す側面図である。
【図2】 図1に示した各支持プレートおよび誘導布の配設位置にて切断した拡大縦断断面図である。
【図3】 図1に示した前方の支持プレートおよび誘導布とBピラーガーニッシュとの関係を示す拡大斜視図である。
【図4】 図2に示したエアバッグ袋体が膨張展開を開始した状態を示す作動説明図である。
【図5】 図2に示したエアバッグ袋体が膨張展開を終了した状態を示す作動説明図である。
【図6】 本発明による頭部保護エアバッグ装置の他の実施形態を示す図2相当の拡大縦断断面図である。
【符号の説明】
11…エアバッグ袋体、11a…ガス供給口、11b…取付片部、12…インフレータ、13…支持プレート、14…誘導布、14a…誘導布の下側半分(展開方向規制手段)、14b…誘導布の上側半分(摺動補助手段)、21…ルーフサイドレール、22…Aピラー、23…Bピラー、24…Cピラー、31…ルーフヘッドライニング、32…Aピラーガーニッシュ、33…Bピラーガーニッシュ、34…Cピラーガーニッシュ、41…補強板、42…ボルト、43…ウエルドナット、44…リベット。

Claims (7)

  1. 折り畳まれた状態でルーフサイドレールに沿って収納される表面にゴムコーティングが施されたエアバッグ袋体がピラーガーニッシュの上方を横切るようにして配置されるように構成した頭部保護エアバッグ装置において、
    前記ルーフサイドレール側に固定されて前記ルーフサイドレール側から前記ピラーガーニッシュの上端部へ向けて延びる、前記エアバック袋体の展開方向を規制する支持プレートと、
    前記ルーフサイドレール側に基端部を固定されかつ前記支持プレートと折り畳まれた状態の前記エアバッグ袋体における前記支持プレート側端部との間に設けられて前記エアバッグ袋体の膨張展開時に前記ピラーガーニッシュの上端部を覆うように展開し前記エアバッグ袋体が前記ピラーガーニッシュの上端部とボデーとの隙間に入り込むのを規制する第1部材と、
    を備えた頭部保護エアバッグ装置であって、
    前記第1部材と折り畳まれた状態の前記エアバッグ袋体における前記支持プレート側端部との間に第2部材を設け、
    前記第2部材と前記第1部材との間の摩擦抵抗は前記第2部材と折り畳まれた状態の前記エアバック袋体における前記支持プレート側端部との間の摩擦抵抗よりも小さいことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置において、
    前記第1部材及び前記第2部材の素材は布または合成樹脂であって、前記第1部材及び前記第2部材の表面にはゴムコーティングが施されていないことを特徴とする頭部保護エアバック装置。
  3. 請求項2に記載の頭部保護エアバッグ装置において、
    前記第1部材及び前記第2部材はそれぞれ、前記支持プレートと折り畳まれた状態の前記エアバック袋体における前記支持プレート側端部との間において折り返して重合されて設けられた布または合成樹脂を素材とする二重の部材における下側及び上側であることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  4. 請求項3に記載の頭部保護エアバッグ装置において、
    前記第1部材及び前記第2部材は一体に形成されていることを特徴とする頭部保護エアバック装置。
  5. 請求項3に記載の頭部保護エアバッグ装置において、
    前記第1部材及び前記第2部材は別個に形成され連結されていることを特徴とする頭部保護エアバック装置。
  6. 請求項3乃至請求項5の何れか一項に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記第1部材と前記第2部材とが重合する重合部は、折り畳まれた状態の前記エアバッグ袋体の下部と車室内側に沿ってL字状に設けられていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  7. 請求項3乃至請求項5の何れか一項に記載の頭部保護エアバッグ装置において、前記第1部材と前記第2部材とが重合する重合部は、折り畳まれた状態の前記エアバッグ袋体の下部と車室外側に沿ってL字状に設けられていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
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