JP5530747B2 - ガス整流装置 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載されるエアバッグ用のガス整流装置に関するものである。
エアバッグは、車両における事故発生時に膨張展開して乗員を保護する乗員拘束装置である。エアバッグを備えることで、乗員をインストルメントパネル等への衝突から守ることができる。
エアバッグには、設置箇所や用途に応じて様々な種類がある。例えばステアリングホイールやインストルメントパネル上部にはフロントエアバッグが設置されていて、正面衝突から乗員を保護している。シートのドア側にはサイドエアバッグが設けられていて、側面衝突から乗員の上半身を保護している。ドア上方のルーフヘッドトリムの内側のルーフサイドレールにはカーテンエアバッグが設けられ、車両の横転(ロールオーバ)時に乗員の頭部が窓に衝突したり乗員が窓から放り出されたりするのを防止している。
また、インストルメントパネル下部、例えば運転席においてはステアリングコラムカバーの下方内部にはニーエアバッグが設置されている。ニーエアバッグは、限られた収納スペースに取付可能にするため、折り畳みや巻回等によって小さくまとめられた状態で取り付けられている。そして、事故発生時には、インフレータ(ガス発生器)からのガスの供給を受けて車内側へ膨張展開する。
上記の各エアバッグは、いずれも通常時には限られた設置範囲に、折り畳まれたまたは巻回された姿勢で収納されている。そして緊急時にはガスを利用して、目的とする領域に向かって迅速に膨張展開し、乗員の保護を行っている。例えば、ニーエアバッグは、インストルメントパネル下部から乗員の膝部にわたる空間内に膨張展開する必要がある。この空間は非常に狭いものであるため、ニーエアバッグは迅速に膨張展開しなければ、膝部のインストルメントパネルへの衝突防止を達成できない。このような迅速な膨張展開を可能にするために、各エアバッグの折り畳み方には、複雑かつガスの流入によって瞬時に解消し得る工夫がなされている。
例えば特許文献1には、ガス発生器(インフレータ)を包囲し、かつ複数個のガス分配開口部を備えた全般的に管状のディフューザ(整流部材)を備えるガスバッグ保護装置が開示されている。特許文献1によれば、ディフューザは、完全に管状の中央部分と、中央部分と軸線方向に隣接した、2つの対向する開口した端末部分とを有していて、インフレータから流出するガスの最適な分配を行い、ガスバックの膨張操作を促進することが可能であるとされている。
特開平8−40182号公報
例えば特許文献1では、インフレータおよびディフューザは、ガスバッグの中にその挿入開口部を通じて導入されると記載されているが、挿入開口部がどのような構成であるかまでは明示されていない。通常、エアバッグはガスを内包して膨張展開するため、ガスを流出させてしまうような広口の開口からインフレータ・ディフューザを挿入することは得策ではない。エアバッグに必要最小限の狭い開口を設け、そこからディフューザ等を挿入するのが常套手段である。しかし、狭い開口にディフューザ等を挿入する際、ディフューザが開口に対して未だ正しく位置決めされていず開口近傍の基布にディフューザの先端が接触したままディフューザを開口に挿入しようとすると、開口を起点としてクッション部を破損させてしまいかねない。ディフューザ挿入作業をスピーディーに行おうとするほど、かかる問題が生じやすい。
本発明は、このような課題に鑑み、ディフレクタ(整流部材)とインフレータとをクッション部へ破損させることなくスムーズに挿入可能なガス整流装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるガス整流装置の代表的な構成は、車両に搭載されるエアバッグ用のガス整流装置であって、エアバッグ膨張展開用のガスを噴出するガス噴出口を有するシリンダ型のインフレータと、略U字状の断面を有する長尺のディフレクタであって、インフレータに、互いの一部が重なるように取り付けられるディフレクタと、を備え、ディフレクタは、先細りのテーパ形状の端部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、ガス整流装置をエアバッグのクッション部に挿入する際に、ディフレクタのテーパ形状の端部から挿入することで、ガス整流装置をクッション部に引っ掛けたりすることなく挿入可能である。また、狭い挿入孔に対しても、テーパ形状からであればガス整流装置をスムーズに挿入することができる。したがって、クッション部の破損を防ぎ、かつ作業性を向上させることが可能となる。
上記のディフレクタのテーパ形状の端部は、インフレータのガス噴出口側に位置し、テーパ形状は、ガス噴出口と重ならない位置に形成されるとよい。これにより、ディフレクタの有するガスの整流作用およびクッション部の防熱作用を損なうことなく、テーパ形状の端部を形成することが可能となる。
上記のテーパ形状の端部には、先端の角を丸める曲げ加工が施されるとよい。これにより、ディフレクタ挿入時のクッション部の破損防止をより確実に達成することができる。
上記のテーパ形状の端部は、車両に取り付けるための溶着ボルトを有するとよい。テーパ形状を有することで端部は厚みが減少しているため、ディフレクタのクッション部への挿入を阻害することなく溶着ボルトを備えることが可能である。
上記のディフレクタは、略U字状の底面から離脱しようとするインフレータと干渉する固定部を有するとよい。これによれば、ディフレクタ(整流部材)をクッション部に挿入する際に、ディフレクタからのインフレータの外れをより確実に防止し、ディフレクタ・インフレータを真っ直ぐな状態に保つことができる。したがって、ディフレクタ・インフレータは、テーパ形状の端部さえ挿入孔に挿入させれば、それに続いて挿入される後方の部分の挿入を容易に行うことが可能である。なお、真っ直ぐな状態とは、ディフレクタとインフレータとが略一直線状になることを意味する。
本発明によれば、ディフレクタ(整流部材)とインフレータとをクッション部へ破損させることなくスムーズに挿入可能なガス整流装置を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態にかかるガス整流装置を備えるニーエアバッグの収納位置を説明する図である。 図1のニーエアバッグの分解図である。 図2のクッション部の展開状態を例示する図である。 図3のガス整流装置を説明する図である。 図3のガス整流装置を説明する図である。 図4および図5のディフレクタを説明する図である。 図2のガス整流装置をクッション部に挿入する様子を例示する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
以下では、ニーエアバッグ103を例示して、本発明の第1実施形態にかかるガス整流装置100を説明する。なお、ガス整流装置100は、ニーエアバッグ103以外にも、サイドエアバッグやカーテンエアバッグ等、各種エアバッグに使用可能である。
図1は、本発明の第1実施形態にかかるガス整流装置100を備えるニーエアバッグ103の収納位置を説明する図である。図1に例示するように、ニーエアバッグ103は、インストルメントパネル102下方に収納される。ニーエアバッグ103は運転席用であって、ステアリングコラムカバー104の下方に収納されている。ニーエアバッグ103は、衝突事故等の衝撃発生時に、車内側に膨張展開する。図示は省略するが、ニーエアバッグ103は助手席用のエアバッグとしても利用可能である。
図2は、図1のニーエアバッグ103の分解図である。図2に例示するように、ニーエアバッグ103は、ニーエアバッグカバー106とハウジング108との間の空間に、折り畳まれたクッション部110を備える構成となっている。
ニーエアバッグカバー106は、車内において内装部材として露出する。ニーエアバッグカバー106の内側(クッション部110側)には、クッション部110の膨張展開を受けて開裂するテアライン112が刻まれている。
ハウジング108は、クッション部110に対して外装の役目をする箱材である。ハウジング108は、クッション部110を内包して車両へ取り付けられる。ハウジング108には、ニーエアバッグカバー106を取り付けるための複数のフック部114が設けられている。ハウジング108は、膨張展開するクッション部110を支えるために剛性の高い材質で構成されることが望ましく、本実施形態のハウジング108は金属製である。
ハウジング108には、インフレータ取付口116およびボルト穴118が設けられている。インフレータ取付口116には、クッション部110に挿入されるインフレータ122の長手方向の一端(コネクタ126側)が取り付けられる。ボルト穴118には、インフレータ122が備えるスタッドボルト130が通され、固定される。
クッション部110は、膨張展開して乗員を保護する部材である。クッション部110は、折り畳みと巻回とによって小さくまとめられた状態でハウジング108内に取付けられる。クッション部110は、その折り畳み状態を維持するためのフラップ120で包装されている。フラップ120は薄い布材であって、クッション部110の膨張展開を受けて容易に破断可能である。クッション部110内には、本実施形態にかかるガス整流装置100が挿入されている。
図3は、図2のクッション部110の展開状態を例示する図である。図3に例示するように、クッション部110は、その表面を構成する基布を表裏で縫製して形成されている。
クッション部110には、ガス整流装置100を挿入するための挿入孔124が設けられている。クッション部110の折り畳み状態において、挿入孔124からは、ガス整流装置100を構成するインフレータ122の長手方向の一端(コネクタ126側)が露出する(図2参照)。クッション部110のハウジング108への収容後、コネクタ126にはインフレータ取付口116を通じて出力信号用の配線(図示省略)が接続される。クッション部110にはボルト穴128が設けられていて、挿入したガス整流装置100からスタッドボルト130を外部に露出させることが可能である。
図4および図5は、図3のガス整流装置100を説明する図である。なお、図4(a)は図3のガス整流装置100を拡大した図、図4(b)は図4(a)のガス整流装置100の矢視A図、図4(c)は図4(b)のガス整流装置100の矢視B図、図4(d)は図4(b)の矢視C図である。また、図5(a)は図4(b)のガス整流装置100の部分断面図、図5(b)は図4(b)のガス整流装置100の分解図である。図4および図5に例示するように、ガス整流装置100はインフレータ122およびディフレクタ132を含んで構成されている。
図4(c)に例示するように、インフレータ122はシリンダ型である。インフレータ122は、内部に点火装置とガス発生剤とを有していて、接続する配線(図示省略)から出力信号を受けると、点火装置が作動し、周囲のガス発生剤を瞬時に燃やしてエアバッグ膨張展開用のガスを発生させる。発生したガスは、インフレータ122の表面に設けられたガス噴出口134からクッション部110へ噴出される。
図5(b)に例示するように、インフレータ122はスタッドボルト130を有している。スタッドボルト130は、ディフレクタ132のボルト孔136、クッション部110のボルト穴128およびハウジング108のボルト穴118を通過してこれらを締結する。
図4(b)に例示するように、ディフレクタ132は、インフレータ122から噴出するガスを整流する部材である。ディフレクタ132は長尺であって、インフレータ122に、互いの一部が重なるように取り付けられる。換言すると、ディフレクタ132を取り付けたインフレータ122の長手方向の一端(コネクタ126側(図2参照))は、ディフレクタ132から外部へ突出する。本実施形態では、ディフレクタ132は、インフレータ122のガス噴出口134を収容する。
図5(a)に例示するように、ディフレクタ132は、その長尺方向のほぼ中心にインフレータ122のガス噴出口134が位置するようにインフレータ122を固定している。ディフレクタ132は、インフレータ122の存在しない、ガスを整流するための整流部分142を有している。整流部分142を備えることで、ガスはディフレクタ132の長尺方向(クッション部110内においてはその幅方向(図3参照))に整流される。ディフレクタ132は金属製であって、ガスの整流作用を有するだけでなく、ガスが発する熱からクッション部110を防護する機能も有している。ディフレクタ132におけるインフレータ122のガス噴出口134側には、テーパ形状の端部138が位置している。
再び図4(b)を参照する。図4(b)に例示するように、端部138のテーパ形状とは、側面の縁を先端に向かって傾斜させることによって形成された先細りの形状である。クッション部110の挿入孔124からディフレクタ132・インフレータ122(ガス整流装置100)を挿入する際(図3参照)、テーパ形状の端部138から挿入することで、ディフレクタ132・インフレータ122をクッション部110に引っ掛けたりすることなく挿入可能である。
ディフレクタの端部138におけるテーパ形状は、ガス噴出口134と重ならない位置に形成される。これにより、ガス噴出口134は、略U字状のディフレクタ132の内部に確実に収容される。したがって、ディフレクタ132の有するガスの整流作用およびクッション部110の防熱作用を損なうことなく、テーパ形状の端部138を形成することが可能となる。
テーパ形状の端部138には、先端の角を丸める曲げ加工が施される。例えば、図4(c)に例示するように、ディフレクタ132・インフレータ122を上方から(図4(d)に例示する略U字状の断面における開放部146側から)みた場合、端部138における2箇所の角140が丸みを帯びていることが確認できる。また、図4(b)に例示するように、端部138の底面側の角141も曲げ加工が施されている。これらにより、クッション部110への挿入がディフレクタ132を基布に引っ掛かることなくスムーズに行えるため、ディフレクタ132挿入時のクッション部110の破損防止をより確実に達成することができる。
図5(b)に例示するように、テーパ形状の端部138は、ハウジング108に取り付けるための溶着ボルト144を有している。テーパ形状を有することで端部138は厚みが減少しているため、ディフレクタ132のクッション部110への挿入を阻害することなく溶着ボルト144を備えることが可能である。
図4(a)に例示するように、ディフレクタ132には、インフレータ122のスタッドボルト130を通すボルト孔136が設けられている。ボルト孔136にスタッドボルト130を通すだけで、ディフレクタ132とインフレータ122とは、容易に位置決め可能である。ディフレクタ132は、スタッドボルト130によって、インフレータ122およびクッション部110と共にハウジング108へ固定される(図2参照)。
図6は、図4および図5のディフレクタ132を説明する図である。図6(a)はディフレクタ132の斜視図、図6(b)は図6(a)の矢視D図である。
図6(b)に例示するように、ディフレクタ132は略U字状の断面を有していて、その内側には、開放部146にて、略U字状の底面152から離脱しようとするインフレータ122と干渉する固定部が設けられている。
図6(a)に例示するように、ディフレクタ132には長手方向の端部に少なくとも1つの切り欠き148が設けられている。本実施形態において、固定部は、切り欠き148によって形成された自由端150に略U字状の内側へ向かって曲げ加工を施すことにより形成されたツメとして設けられる。ディフレクタ132は、簡易な工程で形成された自由端150(ツメ)を利用してインフレータ122を固定可能である。
図6(b)に例示するように、ディフレクタ132の略U字状の内側の底面152には、複数の凸部154が設けられている。複数の凸部154とボルト孔136とは、インフレータ122の長手方向の直線軌道上に配置されている。凸部154は、ディフレクタ132に対するインフレータ122のがたつきを抑え、より確実な固定を可能にしている。
図4(d)に例示するように、本実施形態では、固定部である自由端150は、インフレータ122の中心からみて、ディフレクタ132の略U字状の底面152とは反対側に形成される。換言すると、固定部である自由端150は、図4(d)に例示するディフレクタ132の底面152と平行なインフレータ122の直径Rよりも上方である、略U字状の開放部146の近傍に設けられる。この位置に自由端150を設けることで、インフレータ122は両側の自由端150と凸部154とに挟まれて固定されている。すなわち、自由端150(ツメ)がインフレータ122を凸部154に向かって干渉して押さえているため、インフレータ122は、ディフレクタ132の略U字状の底面152からの離脱が確実に防がれている。これにより、図5(a)に例示するようにディフレクタ132と真っ直ぐな姿勢にインフレータ122を固定可能である。なお、真っ直ぐな状態とは、ディフレクタ132とインフレータ122とが略一直線状になることを意味する。
上記のディフレクタ132は、略U字状の内側に固定部として自由端150を設けた構成である。このように、ディフレクタを円筒形状としなくても、インフレータ122をディフレクタ132と真っ直ぐな姿勢に固定可能である。円筒形状のディフレクタは、パイプに切削加工や曲げ加工を施して製造する必要があるが、断面略U字状のディフレクタ132はプレートに曲げ加工を施す簡易な工程で製造可能である。すなわち、上記構成のディフレクタ132は製造容易である。
上記のディフレクタ132は、略U字状の断面を保持していることから、円筒形状と比較すると、ディフレクタ132の側面(開放部146(図6(b)))から内部へインフレータ122を容易に取付け可能であり、インフレータ122を収容しやすい。さらに、ディフレクタは固定部(自由端150)を有しているため、ディフレクタ132とインフレータ122とは容易に固定して一体化させることができる。また円筒形状とする場合と比較して軽量であり、材料のコストも低減可能である。
また、上記のディフレクタ132は、長手方向のほぼ全域にわたって断面が略U字状である。断面が略U字状であれば、ディフレクタ132の幅方向、つまりU字を開く方向に適度な弾性が生じる。この適度な弾性と前述の固定部(自由端150)とによって、ディフレクタ132はインフレータ122に容易に取り付けおよび固定可能である。なお、ディフレクタ122は、必ずしも長手方向の全域に略U字状の断面を有する必要はない。前述した幅方向の適度な弾性を確保しさえすれば、例えば長手方向の一部にアーチ(ブリッジ)を設けてもよい。ブリッジを設けることで、必要以上の弾性(たわみ)の発生を防止可能である。
図7は、図2のガス整流装置100が備えるディフレクタ132をクッション部110に挿入する様子を例示する図である。図7(a)は実施例としてテーパ形状の端部138を有するディフレクタ132・インフレータ122(ガス整流装置100)を例示する図、図7(b)は比較例としてテーパ形状の端部を有さないディフレクタ40・インフレータ122(ガス整流装置10)を例示する図である。
以下、図7を用いて本実施形態にかかるガス整流装置100の作用効果を説明する。通常、インフレータ122の一端にはコネクタ126(図2参照)が設けられている。コネクタ126には内部の発火装置に外部信号を送るための配線が接続されるため、インフレータ122はコネクタ126をクッション部110から露出した状態で挿入される。そのため、図7(a)および図7(b)に例示するように、インフレータ122はガス噴出口134側、つまりガス噴出口134を覆うディフレクタ132からクッション部110の挿入孔124に挿入される。
図7(b)に例示するように、テーパ形状に形成されていない端部20を有するディフレクタ40においては、角30がクッション部110に接触している。このように、角30をクッション部110に接触させたままディフレクタ40を挿入孔124に挿入しようとすると、角30を起点としてクッション部110を破損させてしまいかねない。ディフレクタ40の挿入作業をスピーディーに行おうとするほど、かかる問題が生じやすい。
そこで図7(a)に例示するように、本実施形態では、端部138をテーパ形状に形成することにより、ディフレクタ132をクッション部110に引っ掛けたりすることなく挿入可能である。また、狭い挿入孔に対しても、テーパ形状であればディフレクタ132・インフレータ122(ガス整流装置100)をスムーズに挿入することができる。したがって、クッション部110の破損を防ぎ、かつディフレクタ132挿入時の作業性を向上させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、上記実施形態においては、固定部は自由端150として例示した。しかし、固定部はこの形状および設置位置に限るものではなく、インフレータのディフレクタからの離脱を防止可能であればよい。
また、上記実施形態においては本発明にかかるガス整流装置を自動車が備えるニーエアバッグに適用した例を説明した。しかし、ニーエアバッグ以外の他の種類のエアバッグや、自動車以外の航空機や船舶などに適用することも可能であり、同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、車両に搭載されるエアバッグ用のガス整流装置に利用することができる。
R …直径、10、100 …ガス整流装置、40、132 …ディフレクタ、103 …ニーエアバッグ、102 …インストルメントパネル、104 …ステアリングコラムカバー、106 …ニーエアバッグカバー、108 …ハウジング、110 …クッション部、112 …テアライン、114 …フック部、116 …インフレータ取付口、118 …ボルト穴、120 …フラップ、122 …インフレータ、124 …挿入孔、126 …コネクタ、130 …スタッドボルト、134 …ガス噴出口、136 …ボルト孔、20、138 …端部、30、140、141 …角、142 …整流部分、144 …溶着ボルト、146 …開放部、148、248 …切り欠き、150 …自由端、152 …底面、154 …凸部

Claims (5)

  1. 車両に搭載されるエアバッグ用のガス整流装置であって、
    エアバッグ膨張展開用のガスを噴出するガス噴出口を有するシリンダ型のインフレータと、
    略U字状の断面を有する長尺のディフレクタであって、前記インフレータに、互いの一部が重なるように取り付けられるディフレクタと、
    を備え、
    前記ディフレクタは、側面の縁を先端に向かって傾斜させた先細りのテーパ形状の端部を有することを特徴とするガス整流装置。
  2. 前記ディフレクタの前記テーパ形状の端部は、前記インフレータのガス噴出口側に位置し、
    前記テーパ形状は、前記ガス噴出口と重ならない位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載のガス整流装置。
  3. 前記テーパ形状の端部には、先端の角を丸める曲げ加工が施されていることを特徴とする請求項1または2に記載のガス整流装置。
  4. 前記テーパ形状の端部は、車両に取り付けるための溶着ボルトを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のガス整流装置。
  5. 前記ディフレクタは、略U字状の底面から離脱しようとする前記インフレータと干渉する固定部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のガス整流装置。
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