JP5915482B2 - エアバッグ装置の中間組付け体及びエアバッグ装置の組付け方法 - Google Patents

エアバッグ装置の中間組付け体及びエアバッグ装置の組付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、衝突等により乗物に衝撃が加わった場合に、乗物用シートに着座している乗員に接近した箇所でエアバッグを展開膨張させて、乗員を衝撃から保護するエアバッグ装置の中間組付け体、及びエアバッグ装置を組付ける方法に関するものである。
衝突等により車両に衝撃が加わった場合に、車両用シートに着座している乗員を衝撃から保護する装置として、エアバッグ装置が有効である。このエアバッグ装置の一形態として、例えば特許文献1には、袋状に形成されたエアバッグと、エアバッグに係止されるリテーナと、リテーナに装着され、かつエアバッグを膨張させるためのガスを発生する長尺状のインフレータとを備えるものが記載されている。
リテーナには、その外周面からインフレータの軸線に直交する方向へ突出するボルトが設けられている。また、インフレータには、その端面から上記軸線に沿う方向へ突出するボルトが設けられている。
このインフレータは、ボルトの設けられた側からリテーナに挿入される。インフレータのボルトがリテーナの蓋部に挿通され、このボルトにナットが締付けられることで、インフレータがリテーナに固定される。
また、リテーナのボルトが、エアバッグを形成する基布に挿通されたうえで、車両(車両構成部材)、例えば車両用シートの骨格部分をなすシートフレームに挿通される。このボルトにナットが締付けられることで、リテーナがエアバッグとともに車両構成部材(シートフレーム)に固定される。
特開平11ー157409号公報
ところが、上記特許文献1に記載されたエアバッグ装置では、インフレータのボルトは、同インフレータをリテーナに固定するために用いられている。インフレータ及びリテーナの車両構成部材(シートフレーム)に対する固定は、リテーナのボルトのみによって行なわれている。そのため、インフレータの車両構成部材(シートフレーム)に対する固定強度が十分でないおそれがある。
また、リテーナのボルトが、インフレータの軸線に直交する方向へ突出しているのに対し、インフレータのボルトが、上記軸線に沿う方向へ突出していることから、リテーナのボルトとインフレータのボルトとでは、ナットを締付ける方向が大きく異なり、締結作業が繁雑になるという問題もある。
こうした問題は、車両以外の乗物に装備されるエアバッグ装置にも同様に起こり得る。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、インフレータ及びリテーナを簡単な作業で、乗物に強固に固定することのできるエアバッグ装置及びその組付け方法を提供することにある。
上記課題を解決するエアバッグ装置の中間組付け体は、エアバッグと、前記エアバッグに係止されてインフレータを装着可能なリテーナとを備えるエアバッグ装置の中間組付け体であって、前記リテーナには、前記インフレータを装着するための保持部が設けられるとともに、装着された際のインフレータの軸線に交差する方向へ突出し、かつ同リテーナを前記エアバッグとともに乗物に固定するためのリテーナ固定部が設けられ、前記リテーナは、前記インフレータに設けられて前記軸線に交差する方向に突出するインフレータ固定部を係合して、前記インフレータを少なくとも自身とともに前記乗物に固定可能に構成されており、前記保持部は、前記インフレータを前記軸線の周りで回転可能に構成され、前記保持部の一端部からは、取付け板部が前記軸線に沿う方向に延びて、同取付け板部には前記リテーナ固定部が設けられ、前記保持部の他端部からは、係合基部及び舌片が前記軸線に沿う方向に延びて、同舌片には、前記係合基部よりも弾性変形しやすい弾性変形予定部が設けられ、前記弾性変形予定部は、装着される前記インフレータから離間する方向に弾性変形することにより、前記係合基部及び舌片との間で前記インフレータ固定部を係合可能としている
上記の構成によれば、エアバッグに係止されたリテーナはリテーナ固定部において、エアバッグとともに乗物に固定される。また、リテーナに装着されたインフレータはインフレータ固定部において、少なくともリテーナとともに乗物に固定される。このように、リテーナについてもインフレータについても乗物に直接固定される。そのため、インフレータが直接乗物に固定されず、リテーナを介して乗物に間接的に固定されるもの(特許文献1)に比べ、リテーナ及びインフレータの両者をともに乗物に強固に固定することが可能となる。
また、リテーナ固定部及びインフレータ固定部のいずれも、インフレータの軸線に交差する方向へ突出している。そのため、リテーナ固定部及びインフレータ固定部を乗物に固定する際の作業の方向は、略同じである。従って、リテーナ固定部がインフレータの軸線に交差する方向へ突出し、インフレータ固定部が上記軸線に沿う方向へ突出していて、リテーナ固定部及びインフレータ固定部の作業方向が互いに大きく異なるもの(特許文献1)に比べ、インフレータ及びリテーナを簡単な作業で乗物に固定することが可能となる。
上記エアバッグ装置の中間組付け体において、前記リテーナには、前記インフレータが装着される際に、前記インフレータ固定部が係合される係合部が設けられ、前記舌片には、作用部がさらに設けられ、前記係合部は、前記係合基部と前記作用部とが前記軸線方向に相対向して構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、エアバッグに係止されたリテーナへのインフレータの装着に際しては、インフレータ固定部がリテーナの係合部に係合される。この係合により、インフレータがリテーナに対し位置決めされる。
上記エアバッグ装置の中間組付け体において、前記リテーナには、前記インフレータの前記軸線に沿う方向ついての一部を覆う前記保持部が設けられており、前記インフレータ固定部は、一部が前記保持部により覆われた前記インフレータが前記軸線の周りで回転されることにより前記係合部に係合されるものであることが好ましい。
上記の構成によれば、エアバッグに係止されたリテーナへのインフレータの装着に際しては、同リテーナの保持部にインフレータの一部が挿入される。この状態で、インフレータが軸線の周りで回転されることで、インフレータ固定部がリテーナの係合部に係合される。この際、保持部は、インフレータの回転をガイド(軸線のぶれを規制)する。上記インフレータの保持部への挿入と、インフレータ固定部の係合部に対する係合とによりインフレータがリテーナに装着される。
上記エアバッグ装置の中間組付け体において、前記リテーナ固定部は、前記エアバッグを形成する基布に対し、前記エアバッグの内側から外側へ挿通され、前記エアバッグにおいて、前記リテーナ固定部から前記軸線に沿う方向へ離れた箇所には、前記エアバッグの外部から前記インフレータを前記リテーナに装着する際に同インフレータが挿入される挿入口が形成されており、前記リテーナの前記係合部は、前記リテーナ固定部よりも前記挿入口側へ離れた箇所に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、リテーナ固定部が、エアバッグを形成する基布に対し、同エアバッグの内側から外側へ挿通されることで、同リテーナ固定部を通じ、リテーナがエアバッグに係止される。
また、インフレータが、エアバッグに形成された挿入口から同エアバッグの内部に挿入される。インフレータの一部がリテーナの保持部に挿入される。インフレータが軸線の周りを回転されることで、インフレータ固定部がリテーナの係合部に係合される。
この際、係合部が、リテーナ固定部よりも挿入口側へ離れた箇所に配置されている上記エアバッグ装置の中間組付け体では、インフレータ固定部の係合部に対する係合が、リテーナ固定部よりも挿入口側へ離れた箇所で行なわれる。そのため、リテーナの係合部が、リテーナ固定部よりもエアバッグの内方へ遠ざかった箇所に位置しているものよりも、インフレータ固定部を係合部に係合させる作業がしやすくなる。
上記エアバッグ装置の中間組付け体において、前記リテーナの前記保持部は前記挿入口の近傍に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、インフレータがリテーナに装着される前に、挿入口の近傍に配置された保持部により、同挿入口が開口された状態に保持される。そのため、エアバッグの外部のインフレータを挿入口に挿入しやすくなる。
上記エアバッグ装置の中間組付け体において、前記リテーナは、前記係合部を前記エアバッグの外部に位置させた状態で同エアバッグに係止されることが好ましい。
上記の構成によれば、インフレータ固定部をリテーナの係合部に係合させる作業は、エアバッグの外部の広く、かつ視認性の良好な箇所で行なわれる。そのため、係合部がエアバッグの内部に位置しているものよりも、インフレータ固定部を係合部に係合させる作業がしやすくなる。
上記課題を解決するエアバッグ装置の組付け方法は、エアバッグと、前記エアバッグに係止されるリテーナと、前記リテーナに装着され、かつ前記エアバッグを膨張させるためのガスを噴出する長尺状のインフレータとを備え、前記リテーナには、前記インフレータの軸線に交差する方向へ突出し、かつ前記エアバッグとともに乗物に固定されるリテーナ固定部が設けられ、前記インフレータには、前記軸線に交差する方向へ突出し、かつ前記リテーナに設けられた係合部に少なくとも係合された状態で前記乗物に固定されるインフレータ固定部が設けられ、前記エアバッグにおいて、前記リテーナ固定部から前記軸線に沿う方向へ離れた箇所に挿入口が形成されてなるエアバッグ装置を組付ける方法であって、前記リテーナの少なくとも一部が前記エアバッグの内部に配置され、かつ前記リテーナ固定部が、前記エアバッグを構成する基布に対し、前記エアバッグの内側から外側へ挿通されることにより、前記リテーナが前記エアバッグに係止されてなる中間組付け体を準備する準備工程と、前記挿入口を通じて前記インフレータの少なくとも一部を前記中間組付け体における前記エアバッグの内部に挿入する挿入工程と、少なくとも前記インフレータ固定部を前記リテーナの前記係合部に係合させることで、前記インフレータを前記リテーナに装着する装着工程とを備え、前記リテーナには、前記インフレータの前記軸線に沿う方向についての一部を覆う保持部が設けられており、前記保持部の一端部からは、取付け板部が前記軸線に沿う方向に延びて、同取付け板部には前記リテーナ固定部が設けられ、前記保持部の他端部からは、係合基部及び舌片が前記軸線に沿う方向に延びて、同舌片には、前記係合基部よりも弾性変形しやすい弾性変形予定部が設けられており、前記係合部は、前記係合基部及び舌片との間で構成されており、前記装着工程では、前記インフレータの一部が前記保持部に挿入されて前記軸線の周りで回転されるとともに、前記弾性変形予定部が、前記インフレータから離間する方向に弾性変形することで前記インフレータを前記リテーナに装着する
上記組付け方法によれば、エアバッグ装置の組付けに際し、準備工程、挿入工程及び装着工程が順に行なわれる。
準備工程では、エアバッグ装置の中間組付け体が準備される。この準備に際しては、リテーナの少なくとも一部がエアバッグの内部に配置される。リテーナ固定部が、エアバッグを形成する基布に対し、同エアバッグの内側から外側へ挿通されることで、リテーナが同リテーナ固定部を通じエアバッグに係止される。この状態では、リテーナにより、インフレータを挿入して配置するための空間が確保され、同空間の型崩れが抑制される。
挿入工程では、インフレータの少なくとも一部が、挿入口を通じて、中間組付け体におけるエアバッグの内部に挿入される。
装着工程では、少なくともインフレータ固定部がリテーナの係合部に係合されることで、インフレータがリテーナに装着される。
このようにして、エアバッグと、エアバッグに係止されたリテーナと、リテーナに装着されたインフレータとを備え、簡単な作業で乗物に強固に固定することのできるエアバッグ装置が得られる。
上記エアバッグ装置の組付け方法において、前記準備工程では、前記係合部が前記リテーナ固定部よりも前記挿入口側へ離れた箇所に配置されてなる前記中間組付け体が準備されることが好ましい。
上記組付け方法によれば、準備工程において、係合部がリテーナ固定部よりも挿入口側へ離れた箇所に位置するように、リテーナの配置が行なわれる。
装着工程において、少なくともインフレータ固定部がリテーナの係合部に係合されることで、インフレータがリテーナに装着される。この際、係合部が、リテーナ固定部よりも挿入口側へ離れた箇所に位置することから上記エアバッグ装置では、インフレータ固定部の係合部に対する係合が、リテーナ固定部よりも挿入口側へ離れた箇所で行なわれる。そのため、リテーナの係合部が、リテーナ固定部よりもエアバッグの内方へ遠ざかった箇所に位置しているものよりも、インフレータ固定部を係合部に係合させる作業がしやすくなる。
上記エアバッグ装置の組付け方法において、前記舌片には、作用部がさらに設けられ、
前記係合部は、前記係合基部と前記作用部とが前記軸線方向に相対向して構成されており、前記装着工程では、前記インフレータの一部が前記保持部に挿入され、この状態で、前記インフレータが前記軸線の周りで回転されることにより、前記インフレータ固定部が前記係合部に係合されることが好ましい。
上記組付け方法によれば、装着工程において、リテーナの保持部にインフレータの一部が挿入される、この状態で、インフレータが軸線の周りで回転される。この際、保持部は、インフレータの回転をガイド(軸線のぶれを規制)する。インフレータ固定部がリテーナの係合部に係合されると、インフレータがリテーナに装着された状態となる。
上記エアバッグ装置の組付け方法において、前記準備工程では、前記保持部が前記挿入口の近傍に配置されてなる前記中間組付け体が準備されることが好ましい。
上記組付け方法によれば、準備工程において、保持部が挿入口の近傍に配置されてなる中間組付け体が準備される。この中間組付け体では、挿入口が保持部により開口された状態に保持される。そのため、挿入工程において、エアバッグの外部のインフレータを、挿入口に挿入しやすくなる。
上記エアバッグ装置の組付け方法において、前記準備工程では、前記係合部が前記エアバッグの外部に配置されてなる前記中間組付け体が準備されることが好ましい。
上記組付け方法によれば、準備工程において、係合部がエアバッグの外部に配置されてなる中間組付け体が準備される。
装着工程において、インフレータ固定部をリテーナの係合部に係合させる作業は、エアバッグの外部の広く、かつ視認性の良好な箇所で行なわれる。そのため、係合部がエアバッグの内部に位置しているものよりも、インフレータ固定部を係合部に係合させる作業がしやすくなる。
上記エアバッグ装置の中間組付け体及びエアバッグ装置の組付け方法によれば、インフレータ及びリテーナを簡単な作業で、乗物に強固に固定することができるようになる。
エアバッグ装置及びその組付け方法の一実施形態を示す図であり、ガス発生装置のリテーナを示す斜視図。 一実施形態におけるリテーナの平面図。 図2におけるP部を拡大して示す部分平面図。 一実施形態におけるリテーナの側面図。 一実施形態におけるリテーナの底面図。 一実施形態におけるリテーナの背面図。 一実施形態において、中間組付け体の一部(挿入口及びその周辺部分)を示す部分斜視図。 図7の中間組付け体に対し、挿入口を通じインフレータが挿入される様子を示す部分斜視図。 図8の中間組付け体に対し、挿入口を通じインフレータの一部が挿入された状態を示す部分斜視図。 図9のインフレータが軸線の周りで回転させられて、同インフレータの取付け突起(ボルト)がリテーナの係合部に係合された状態を示す部分斜視図。 一実施形態における、インフレータ及びリテーナの側面図。 (A)〜(C)は、図3に対応する図であり、インフレータの取付け突起(ボルト)をリテーナの係合部に係合させる様子を示す部分平面図。 エアバッグの収納部にガス発生装置の一部が配置された状態を示す部分側断面図。 一実施形態において、エアバッグ装置が車両(車両構成部材)に固定される前の状態を示す部分側断面図。 一実施形態において、エアバッグ装置が車両(車両構成部材)に固定された状態を示す部分側断面図。
以下、エアバッグ装置及びその組付け方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
ここでのエアバッグ装置は、乗物としての車両に固定されることにより装備されるものである。
エアバッグ装置は、衝突等により車両に衝撃が加わった場合に、乗物用シートとしての車両用シートに着座している乗員に接近した箇所でエアバッグを膨張用のガスにより展開膨張させて、乗員を衝撃から保護する装置である。このエアバッグ装置は、図14に示すように、上記エアバッグ50に加え、膨張用のガスを発生するガス発生装置10を備えている。
ガス発生装置10は、エアバッグ50に係止されるリテーナ30と、そのリテーナ30に装着され、かつエアバッグ50を膨張させるためのガスを噴出するインフレータ20とを備えている。次に、ガス発生装置10の各構成部材について説明する。
<インフレータ20>
図11に示すように、インフレータ20は長尺状としての円柱状をなしており、その内部には、膨張用のガスを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ20の軸線L1に沿う方向についての一部、ここでは一方(図11の右方)の端部には、他の箇所よりも小径のガス噴出部21が形成されている。ガス噴出部21の外周面には、複数のガス噴出孔22が設けられている。また、インフレータ20の軸線L1に沿う方向についての他方(図11の左方)の端部には、同インフレータ20への作動信号の入力配線となるハーネス23が接続されている。
上記のようにガス発生剤を用いたインフレータ20は「パイロタイプ」と呼ばれる。なお、インフレータ20としては、こうしたパイロタイプに代えて、高圧ガスの充填された高圧ガスボンベの隔壁を火薬等によって破断してガスを噴出させるタイプ(ハイブリッドタイプ)が用いられてもよい。
インフレータ20には、インフレータ固定部として、取付け突起24が設けられている。取付け突起24は、インフレータ20をリテーナ30とともに乗物構成部材としての車両構成部材11(例えば、車両用シートのフレーム:図14参照)に対し、締結により固定されるものである。取付け突起24は、インフレータ20の外面から上記軸線L1に交差する方向、ここでは直交する方向(径方向外方:図11の下方)へ突出するボルトによって構成されている。
本実施形態では、この取付け突起24(ボルト)は、インフレータ20のリテーナ30に対する位置決めを行なうための位置決め突起を兼ねている。このボルトは、一般的なボルトの軸部と同様、円形の断面形状を有し、外周面に雄ねじを有している。
<リテーナ30>
図14に示すように、リテーナ30は、上記インフレータ20が装着される部材である。リテーナ30の主な機能としては、次に挙げるものがある。
・インフレータ20をエアバッグ50と一緒に車両構成部材11に締結して固定する機能。
・エアバッグ50が折り畳まれることにより、後述するコンパクトな中間組付け体61(図7参照)にされたエアバッグ装置60において、インフレータ20を挿入して配置するための空間(収納部51)を輸送時等にも確保し、収納部51の型崩れを抑制する機能。
図1、図2及び図6に示すように、リテーナ30は、インフレータ20の軸線L1に沿う方向についての一部(ここでは、略中央部)を覆う保持部31を有している。本実施形態では、保持部31が、上記軸線L1に沿う方向へ延び、かつ両端が開放された略筒状に形成されている。保持部31は、これに挿通されたインフレータ20が回転される際に、その回転をガイド(軸線L1のぶれを規制)する機能を有する。
保持部31の一方(図1、図2の各右方)の端部であって、周方向についての一部からは、上記軸線L1に沿う方向へ取付け板部32が延びている。取付け板部32の保持部31とは反対側(図1、図2の各右側)の端部には、リテーナ固定部として取付け突起33が設けられている。取付け突起33は、リテーナ30をエアバッグ50とともに上記車両構成部材11(図14参照)に対し、締結により固定するためのものである。取付け突起33は、取付け板部32から、上記軸線L1に交差する方向、ここでは、直交する方向(図1では下方)へ突出するボルトによって構成されている。
図4及び図5に示すように、保持部31の他方(図4、図5の各左方)の端部からは、係合基部34及び舌片36が上記軸線L1に沿う方向へ延設されている。係合基部34は、その全体が略平板状をなしており、上記取付け板部32とは略平行の関係にある。舌片36は、係合基部34に対し、保持部31の周方向に僅かに離間した位置から延びる弾性変形予定部37を有している。弾性変形予定部37の全体は略平板状をなし、上記係合基部34に対し略直交している。従って、弾性変形予定部37の面に直交する方向(厚み方向)は、係合基部34の面に沿う方向に略合致することとなる。そのため、係合基部34の面に沿う方向に力が加わった場合、同係合基部34の同方向の弾性変形量が僅かであるのに対し、舌片36は、第2係合部39の設けられていない側の端部(弾性変形予定部37の保持部31との境界部分37A)を支点として、同方向へ、係合基部34よりも多く弾性変形しやすい。
弾性変形予定部37は、上記軸線L1に沿う方向については、上記係合基部34よりも長く形成されている。弾性変形予定部37の係合基部34側(図1の下側)の側縁であって、保持部31とは反対側(図5の左側)の端部には、作用部38が曲げ形成されている。作用部38は、係合基部34と略同一平面上において略平板状に形成されている。作用部38は、係合基部34から上記軸線L1に沿う方向へ離間している。
係合基部34は、保持部31とは反対側(図5の左側)の端部に第1係合部35を有している。また、舌片36は、保持部31とは反対側の端部(作用部38)に第2係合部39を有している。これらの第1係合部35及び第2係合部39は、特許請求の範囲における係合部を構成するものであり、リテーナ30にインフレータ20が装着される際に、取付け突起24(ボルト)が係合される箇所である。両係合部35,39は、上記取付け突起33(ボルト)に対し、後述するエアバッグ50の挿入口54(図11参照)側へ離れた箇所に配置されている。
両係合部35,39は、上記軸線L1に沿う方向に相対向しており、上記取付け突起24(ボルト)を同方向についての両側から挟み込む機能を担っている。また、両係合部35,39によって挟まれる空間は、一部が上記保持部31により覆われたインフレータ20が軸線L1の周りで回転されることにより、取付け突起24(ボルト)が入り込んで係合される平面略円形の係合空間41となっている。こうしたインフレータ20の回転に伴う取付け突起24(ボルト)の係合を可能とするために、係合空間41の入口部42は、同係合空間41において、インフレータ20の周方向についての端部に設定されている。
図3に示すように、第1係合部35は、軸線L1に沿う方向について第2係合部39から遠ざかる側(図3の右側)へ凹む凹部によって構成されている。凹部は、取付け突起24(ボルト)の曲率と略同一の曲率を有する円弧状をなしている。第2係合部39は、第1係合部35に向けて突出する突部によって構成されている。
取付け突起24が第1係合部35及び第2係合部39によって挟み込まれていない状態、すなわち、舌片36(弾性変形予定部37)が弾性変形していない状態では、係合空間41の入口部42の幅W1は、上記取付け突起24(ボルト)の太さ(外径D1)よりも狭く形成されている。
さらに、第2係合部39(突部)の上記入口部42側(図3の上側)の側縁39Aは、第1係合部35(凹部)の中心C1に向けて延びるように、上記軸線L1に対し傾斜している。
上記の構成を有するリテーナ30の大部分は、金属板等の板材を曲げ加工等することによって形成されている。
次に、上記ガス発生装置10とともにエアバッグ装置60(図13参照)を構成するエアバッグ50について説明する。
<エアバッグ50>
エアバッグ50は、基布55(パネル布とも呼ばれる)を袋状に縫合することによって形成されている。基布55としては、強度が高く、かつ可撓性を有していて容易に折り畳むことのできる素材、例えばポリエステル糸やポリアミド糸等を用いて形成した織布等が適している。
エアバッグ50は、図7及び図11に示すように、ガス発生装置10の一部が配置される空間である収納部51を、同エアバッグ50の端部の内側に有している。エアバッグ50において上記収納部51を除いた箇所の多くは折り畳まれている。
上記収納部51には、インフレータ20に先立ちリテーナ30の一部が配置される。この一部には、上記保持部31の多くの部分が含まれている。第1係合部35及び第2係合部39は、エアバッグ50(収納部51)の外部に配置されている。
エアバッグ50を形成する基布55には挿通孔53があけられている。挿通孔53は、上記リテーナ30の取付け突起33(ボルト)が、収納部51の内側から外側へ挿通される箇所である。
エアバッグ50には、その外部からインフレータ20をリテーナ30に装着する際に同インフレータ20が挿入される挿入口54が形成されている。この挿入口54は、エアバッグ50において、上記取付け突起33(ボルト)から上記軸線L1に沿う方向(図11では左方)へ離れた箇所に形成されている。本実施形態では、この条件を満たす箇所として、挿入口54は、取付け突起33(ボルト)と、両係合部35,39との間に形成されている。
上記挿入口54は、インフレータ20(取付け突起24を除く部分)が通過できる大きさに形成されている。また、本実施形態では、挿入口54は、取付け突起33(ボルト)を有するリテーナ30が通過できる大きさに形成されている。
上記エアバッグ装置60は、その製造(組付け)過程において、ガス発生装置10のうち、リテーナ30のみがエアバッグ50の内部(収納部51)に配置される中間の形態を採る。このときのエアバッグ装置60の形態を、組付けの完了したものと区別するために、中間組付け体61というものする。この中間組付け体61は、エアバッグ装置を異なる2つの製造拠点(第1の製造拠点、第2の製造拠点)間で輸送等する際の、輸送に適した形態として設定されている。
次に、本実施形態の作用を、上述した各構成部品を用いてエアバッグ装置60を組付ける方法とともに、図7〜図13を参照して説明する。この組付け方法の実施に際しては、準備工程、挿入工程及び装着工程が順に行なわれる。準備工程については第1の製造拠点で行なわれ、挿入工程及び装着工程については第2の製造拠点で行なわれる。次に、各工程の内容について説明する。
<準備工程>
図7及び図11に示すように、準備工程では、エアバッグ装置60の中間組付け体61が準備される。この中間組付け体61では、リテーナ30の一部(取付け板部32の全体と、保持部31の大部分)がエアバッグ50の内部(収納部51)に配置されている。第1係合部35及び第2係合部39は、取付け突起33よりも挿入口54側へ離れた箇所、ここでは、挿入口54よりも取付け突起33から遠ざかった箇所(エアバッグ50の外部)に配置されている。保持部31の多くの部分は、収納部51内における挿入口54の近傍に配置されている。
また、取付け突起33が、基布55の挿通孔53に対し、収納部51の内側から外側(図11の上側から下側)へ挿通されることで、同取付け突起33を通じ、リテーナ30がエアバッグ50に係止されている。
こうした状態は、例えば、エアバッグ50の縫製の途中で、リテーナ30の取付け突起33(ボルト)を挿通孔53に挿通することで、リテーナ30を基布55に係止し、この状態でエアバッグ50の残りの縫製を行なうことで得られる。
また、上記の状態は、エアバッグ50の縫製後に、リテーナ30の上記一部(取付け突起33、取付け板部32及び保持部31)を挿入口54から収納部51に挿入し、取付け突起33(ボルト)を挿通孔53に挿通することで、リテーナ30を基布55に係止することによっても得られる。
上記中間組付け体61において、エアバッグ50の収納部51を除いた大部分は折り畳まれている。エアバッグ50において、収納部51及び折り畳まれた部分は、ラッピングシート(図示略)等の包装手段によって包まれている。ただし、挿入口54は露出させられている。
上記中間組付け体61では、リテーナ30により、インフレータ20を挿入して配置するための空間(収納部51)が確保され、収納部51の型崩れが抑制される。特に、保持部31により、挿入口54が開口された状態に保持される。
<挿入工程>
挿入工程では、エアバッグ50外部のインフレータ20一部が、図8において矢印で示すように、軸線L1に沿う方向の一端部(ガス噴出部21)から上記挿入口54を通じて、中間組付け体61におけるエアバッグ50の内部(収納部51)に挿入される。この際、上述したように、挿入口54が、その近くに位置する保持部31により、開口された様態に保持されているため、インフレータ20を挿入口54に挿入しやすい。上記インフレータ20の挿入は、取付け突起24(ボルト)が、取付け突起33(ボルト)に対し略直交する方向(図8の略左方)へ突出する姿勢で行なわれる。
<装着工程>
装着工程は、インフレータ20をリテーナ30に装着する工程である。この装着工程では、挿入口54に挿入された上記インフレータ20の一部が、リテーナ30の保持部31に挿入される。保持部31が挿入口54の近傍に配置された本実施形態では、挿入口54への挿入と略同時にインフレータ20の一部が保持部31に挿入される。この挿入は、図9に示すように、インフレータ20における取付け突起24が収納部51に近づくまで行なわれる。
この際、図12(A)において実線で示すように、取付け突起24(ボルト)は、入口部42を通じて係合空間41へ入り込むことを規制される。これは、図3に示すように、係合空間41の入口部42が取付け突起24(ボルト)の太さよりも幅狭であるからである。
次に、図9において矢印で示すように、取付け突起24(ボルト)により入口部42の幅を広げる側(舌片36の弾性変形予定部37側:図9の反時計回り側)へ、インフレータ20を軸線L1の周りで回転させようとする力が同インフレータ20に加えられる。この際、保持部31は、インフレータ20の回転をガイド(軸線L1のぶれを規制)する機能を発揮する。
図12(A)に示すように、上記回転させようとする力は、取付け突起24(ボルト)及び傾斜した側縁39Aを通じて、作用部38の第2係合部39(突部)に伝達される。ここで、インフレータ20の回転方向が、舌片36の弾性変形予定部37の厚み方向と略同じである。このことから、舌片36は、第2係合部39の設けられていない側の端部(弾性変形予定部37の保持部31との境界部分37A)を支点として、図12(A)において実線の矢印で示すように、保持部31の周方向のうち、入口部42の幅W1を広げる側(図2の略下側)へ多く弾性変形しやすい。
上記弾性変形に伴い、図12(B)に示すように、第2係合部39(突部)が第1係合部35(凹部)から保持部31の周方向へ遠ざかり、入口部42の幅W1が広がる。また、上記側縁39Aが、第1係合部35(凹部)の中心C1に向けて延びるように、インフレータ20の軸線L1に対し傾斜していることから、取付け突起24(ボルト)は、インフレータ20の上記回転に伴い側縁39A上を滑ることで、第1係合部35(凹部)に導かれる。入口部42の幅W1が取付け突起24(ボルト)の太さ(外径D1)よりも広げられると、係合空間41へ取付け突起24(ボルト)を入り込ませることが可能となる。図12(C)に示すように、円形の断面形状を有する取付け突起24(ボルト)が係合空間41に入り込んだ状態では、同取付け突起24(ボルト)の一部が、その曲率と略同一の曲率を有する円弧状の第1係合部35(凹部)に対し、隙間のない又は少ない状態で係合する。
この際、両係合部35,39が、リテーナ30の取付け突起33(ボルト)よりも挿入口54側へ離れた箇所に位置することから、上記取付け突起24(ボルト)の両係合部35,39に対する係合が、取付け突起33(ボルト)よりも挿入口54側へ離れた箇所で行なわれる。そのため、リテーナ30の両係合部35,39が、取付け突起33(ボルト)よりもエアバッグ50の内方へ遠ざかった箇所に位置しているものよりも、取付け突起24(ボルト)を両係合部35,39に係合させる作業がしやすくなる。
特に、本実施形態では、上記作業がエアバッグ50(収納部51)の外部の広く、かつ視認性の良好な箇所で行なわれる。そのため、両係合部35,39がエアバッグ50の内部(収納部51)に位置しているものよりも、取付け突起24(ボルト)を両係合部35,39に係合させる作業がしやすくなる。
なお、上記インフレータ20の回転方向は係合基部34の面に沿う方向と同じであることから、仮に取付け突起24によって係合基部34が押されても、同係合基部34の同方向の弾性変形量は僅かである。
また、上記のように取付け突起24が係合空間41に入り込むと、上記弾性変形させられていた舌片36が、自身(弾性変形予定部37)の弾性復元力により、図12(B)において二点鎖線の矢印で示すように、保持部31の周方向であって、入口部42の幅W1を狭める側へ弾性復元する。この弾性復元により、舌片36の第2係合部39(突部)が取付け突起24(ボルト)を第1係合部35(凹部)側へ押圧する。図10及び図12(C)に示すように、取付け突起24(ボルト)が第1係合部35(凹部)及び第2係合部39(突部)によって、インフレータ20の軸線L1に沿う方向についての両側から挟み込まれた状態となる。この際、上述したように、弾性復元の方向が弾性変形予定部37の厚み方向と略同じである。そのため、舌片36の弾性復元量が多く、各係合部35,39と取付け突起24(ボルト)との間は、隙間がない又は少ない状態となる。軸線L1に沿う方向についての取付け突起24(ボルト)の位置決めがなされ、インフレータ20が同方向にがたつくことを抑制される。
また、取付け突起24(ボルト)の第1係合部35(凹部)との上記係合により、インフレータ20の周方向についての位置決めがなされ、インフレータ20が同方向にがたつくことを抑制される。このとき取付け突起24(ボルト)は、取付け突起33(ボルト)と略平行の関係となる。
このようにして、取付け突起24がリテーナ30の両係合部35,39に係合されることにより、インフレータ20が中間組付け体61に位置決めされた状態で装着され、目的とするエアバッグ装置60が得られる。
上記インフレータ20の装着に際しては、上述したようにインフレータ20を保持部31に挿入し、軸線L1の周りで回転させる操作を行なうだけですむ。また、取付け突起24(ボルト)を第1係合部35(凹部)に係合させる前後では、インフレータ20の回転操作に要する荷重が変化する。すなわち、操作荷重は係合前にはインフレータ20の回転が進むにつれて増加し、係合とともに急に減少する。そのため、節度感が付与され、操作フィーリングの向上が図られる。
なお、リテーナ30からインフレータ20を外す場合には、上述したインフレータ20の組付け時とは逆方向へインフレータ20が回転される。この場合のインフレータ20の回転方向は、入口部42を広げる側へ舌片36を弾性変形させる際の弾性変形の方向とは異なる。そのため、インフレータ20をリテーナ30に組付けるときよりも大きな力で同インフレータ20を回転させる必要がある。このことは、第1係合部35及び第2係合部39によって一旦挟み込まれた取付け突起24(ボルト)は、係合空間41から抜け出しにくい(外れにくい)ことを意味する。
上記のようにして得られたエアバッグ装置60の両取付け突起24,33(ボルト)は、図14に示すように、車両構成部材11(フレーム)にあけられた挿通孔13に挿通される。これらの挿通は、両取付け突起24,33(ボルト)が挿通孔13に向けて延びるように姿勢を整えたうえで、エアバッグ装置60を車両構成部材11(フレーム)に近づけることで行なわれる。さらに、車両構成部材11に挿通された状態の両取付け突起24,33(ボルト)に対し、インフレータ20の軸線L1に交差(直交)する方向からナット12がそれぞれ螺合され、締付けられる。すると、図15に示すように、リテーナ30が、取付け突起33(ボルト)及びナット12により、エアバッグ50とともに車両構成部材11に固定される。また、リテーナ30に装着されたインフレータ20が、取付け突起24及びナット12により、リテーナ30とともに車両構成部材11に固定される。
このように、リテーナ30についてもインフレータ20についても車両構成部材11に直接固定される。そのため、インフレータが直接車両構成部材に固定されず、リテーナを介して車両構成部材に間接的に固定されるもの(特許文献1)に比べ、リテーナ30及びインフレータ20の両者がともに車両構成部材11に強固に固定される。
また、取付け突起33についても取付け突起24についても、インフレータ20の軸線L1に交差(直交)する方向へ突出している。そのため、両取付け突起33,24を車両構成部材11に固定する作業の方向は、略同じである。従って、リテーナの取付け突起がインフレータの軸線に交差(直交)する方向へ突出し、インフレータの取付け突起が軸線に沿う方向へ突出していて、両取付け突起を車両構成部材に固定する作業の方向が互いに大きく異なるもの(特許文献1)に比べ、インフレータ20及びリテーナ30を簡単な作業で車両構成部材11に固定することが可能となる。
ここで、車両構成部材11に固定される前のエアバッグ装置60(図13参照)では、取付け突起24,33が別々の部材(インフレータ20、リテーナ30)に固定されており、しかも取付け突起33が、容易に形を変え得るエアバッグ50に挿通されている。そのため、例えば、取付け突起24を通じインフレータ20に対し、周方向に大きな力が加わった場合、同取付け突起24が係合空間41から抜け出るおそれがある。
しかし、上述したようにエアバッグ装置60が車両構成部材11に固定された状態(図15参照)では、両取付け突起24,33が、剛性の高い車両構成部材11(フレーム)に挿通される。そのため、上記のように取付け突起24に対し力が加わったとしても、同取付け突起24はいずれの方向にも動きにくい。従って、取付け突起24が係合空間41から抜け出ることが起こりにくい。
ところで、上記のようにエアバッグ装置60が装備された車両では、走行中に衝突等により衝撃が加わり、そのことがセンサ(図示略)によって検出されると、その検出信号に基づき、制御装置(図示略)からハーネス23を通じてインフレータ20に対し、これを作動させるための指令信号が出力される。この指令信号に応じて、インフレータ20では、ガス発生剤がガスを発生し、これを、ガス噴出部21から複数のガス噴出孔22を通じて径方向外方へ噴出する。このガスが供給されたエアバッグ50は、折り状態を解消(展開)しながら乗員の近傍で膨張し、衝撃を緩和して乗員を保護する。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)リテーナ30には、インフレータ20の軸線L1に交差(直交)する方向へ突出し、かつ同リテーナ30をエアバッグ50とともに車両(車両構成部材11)に固定するための取付け突起33(ボルト)を設ける。また、インフレータ20には、上記軸線L1に交差(直交)する方向へ突出し、かつ同インフレータ20をリテーナ30とともに車両構成部材11に固定するための取付け突起24を設けている(図14)。
このように、取付け突起33,24をリテーナ30及びインフレータ20に設け、しかも、ともに軸線L1に交差(直交)する方向へ突出させたため、インフレータ20及びリテーナ30を簡単な作業で、車両構成部材11に強固に固定することができる。
(2)リテーナ30には、インフレータ20が装着される際に、取付け突起24(ボルト)が係合される第1係合部35及び第2係合部39を設けている(図2)
そのため、取付け突起24をリテーナ30の両係合部35,39に係合させることで、インフレータ20を、エアバッグ50に係止されたリテーナ30に対し位置決めした状態で装着することができる。
(3)リテーナ30には、インフレータ20の軸線L1に沿う方向についての一部を覆う保持部31を設ける。そして、上記のように一部が保持部31により覆われたインフレータ20を軸線L1の周りで回転させることにより、取付け突起24を両係合部35,39に係合させるようにしている(図9、図10、図13)。
そのため、インフレータ20の保持部31への挿入と、取付け突起24の両係合部35,39との係合により、インフレータ20をリテーナ30に装着することができる。
(4)エアバッグ50を形成する基布55に対し、取付け突起33を、同エアバッグ50の内側から外側へ挿通させる。エアバッグ50において、取付け突起33から軸線L1に沿う方向へ離れた箇所にインフレータ20の挿入口54を形成する(図11)。リテーナ30の両係合部35,39を、取付け突起33よりも挿入口54側へ離れた箇所に配置している(図7)。
そのため、リテーナ30の両係合部35,39が、取付け突起33よりも挿入口54からエアバッグ50の内方へ遠ざかった箇所に位置しているものよりも、取付け突起24を両係合部35,39に係合させる作業をしやすくすることができる。
(5)中間組付け体61では、リテーナ30の保持部31を挿入口54の近傍に配置している(図11)。
そのため、保持部31により、挿入口54を開口された状態に保持することができ、エアバッグ50の外部のインフレータ20を、挿入口54に挿入しやすくすることができる。
(6)両係合部35,39をエアバッグ50の外部に位置させた状態で、リテーナ30をエアバッグ50に係止させるようにしている(図7)。
そのため、両係合部35,39がエアバッグ50の内部(収納部51)に位置しているものよりも、広く、かつ視認性の良好な箇所で、取付け突起24を両係合部35,39に係合させることができ、作業性を向上させることができる。
(7)エアバッグ装置60の組付けに際し、準備工程、挿入工程及び装着工程を順に行なう。準備工程では、インフレータ20のみがエアバッグ50に係止された中間組付け体61を準備する(図7)。挿入工程では、挿入口54を通じてインフレータ20の一部を、中間組付け体61におけるエアバッグ50の内部(収納部51)に挿入する(図8、図9)。装着工程では、インフレータ20の一部を保持部31に挿入した状態で同インフレータ20を回転させて、取付け突起24を両係合部35,39に係合させることで、インフレータ20をリテーナ30に装着するようにしている(図9、図10)。
そのため、エアバッグ50と、エアバッグ50に係止されたリテーナ30と、リテーナ30に装着されたインフレータ20とを備え、簡単な作業で車両(車両構成部材11)に強固に固定することの可能なエアバッグ装置60を得ることができる。
(8)準備工程において、両係合部35,39が取付け突起33よりも挿入口54側へ離れた箇所に位置するようにリテーナ30の一部をエアバッグ50の内部(収納部51)に配置するようにしている(図7)。
そのため、リテーナ30の両係合部35,39が、取付け突起33よりもエアバッグ50の内方へ遠ざかった箇所に位置しているものよりも、装着工程において、取付け突起24を両係合部35,39に係合させる作業をしやすくすることができる。
(9)装着工程において、インフレータ20の一部を保持部31に挿入し、この状態で、インフレータ20を軸線L1の周りで回転させることにより、取付け突起24を両係合部35,39に係合させるようにしている(図12(A)〜(C))。
そのため、装着工程において、インフレータ20の一部を保持部31に挿入した後、同インフレータ20を回転させるといった簡単な作業を行なうだけで、インフレータ20をリテーナ30に装着することができる。
(10)準備工程において、保持部31が挿入口54の近傍に配置されてなる中間組付け体61を準備するようにしている(図7)。
そのため、挿入口54を開口された状態に保持することができ、挿入工程において、エアバッグ50の外部のインフレータ20を、挿入口54に挿入しやすくすることができる。
(11)準備工程において、両係合部35,39がエアバッグ50の外部に配置されてなる中間組付け体61を準備するようにしている(図7)。
そのため、両係合部35,39がエアバッグ50の内部に位置しているものよりも、装着工程において、取付け突起24を両係合部35,39に係合させる作業をしやすくすることができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<インフレータ20について>
・位置決め突起は、インフレータ20の取付け突起24(ボルト)とは別に設けられてもよい。その場合、位置決め突起としては、第1係合部35及び第2係合部39によって挟み込めることを条件に、取付け突起24(ボルト)よりも短いものが用いられてもよい。
<インフレータ固定部及びリテーナ固定部について>
・インフレータ固定部としては、インフレータ20を少なくともリテーナ30とともに乗物(乗物構成部材)に固定することのできるものであることを条件に、取付け突起24(ボルト)とは異なる部材が採用されてもよい。同様に、リテーナ固定部としては、リテーナ30をエアバッグ50とともに乗物(乗物構成部材)に固定することのできるものであることを条件に、取付け突起33(ボルト)とは異なる部材が採用されてもよい。
・インフレータ固定部は、インフレータ20の軸線L1に沿う方向について、同インフレータ20の複数箇所に設けられてもよい。
・インフレータ固定部については、リテーナ30、エアバッグ50及び車両構成部材11に挿通され、ナット12により同車両構成部材11に締結されてもよい。この場合には、インフレータ20がリテーナ30及びエアバッグ50とともに、乗物(乗物構成部材)に固定される。
・インフレータ固定部及びリテーナ固定部の少なくとも一方は、インフレータ20の軸線L1に対し、直交とは異なる状態で交差するものであってもよい。
・インフレータ固定部及びリテーナ固定部は、インフレータ20の軸線L1に対し交差することを条件に、互いに異なる方向へ突出するものであってもよい。
・インフレータ固定部及びリテーナ固定部は、乗物において互いに異なる乗物構成部材に固定されてもよい。
・リテーナ固定部は、インフレータ20の軸線L1に沿う方向について、リテーナ30の複数箇所に設けられてもよい。
<保持部31について>
・保持部31は、インフレータ20の軸線L1に沿う方向についての一部を覆うものであることを条件として、上記実施形態とは異なる形状(非筒状)に形成されてもよい。
・保持部31は、リテーナ30において、インフレータ20の軸線L1に沿う方向についての中央部から外れた箇所に設けられてもよい。
・保持部31は、インフレータ20の軸線L1に沿う方向の複数箇所に設けられてもよい。
<係合基部34について>
・係合基部34は、リテーナ30において保持部31とは異なる箇所からインフレータ20の軸線L1に沿う方向へ延出されてもよい。
・係合基部34は、インフレータ20の軸線L1に沿う方向へ延出しないものであってもよい。例えば、保持部31の一部(端部)が係合基部34として機能させられてもよい。
<舌片36について>
・舌片36は、リテーナ30において保持部31とは異なる箇所からインフレータ20の軸線L1に沿う方向へ延出されてもよい。この場合であっても、舌片36は、第2係合部39の設けられていない側の端部を支点として弾性変形するように構成される。
<係合部について>
・第2係合部39(突部)において、取付け突起24(ボルト)に弾性的に当接する箇所は、同取付け突起24(ボルト)の断面形状に合わせて円弧状に凹む形状に形成されてもよい。このようにすると、取付け突起24(ボルト)が保持部31の周方向に移動するのをより抑制することができる。
・上記実施形態とは逆に、第2係合部39が凹部によって構成され、第1係合部35が突部によって構成されてもよい。
・第2係合部39(突部)は、舌片36において、端部とは異なる箇所(中間部分)に設けられてもよい。
・係合部は、インフレータ20が軸線L1周りでの回転とは異なる動きをさせられることにより、インフレータ固定部が係合されるものであってもよい。
<係合空間41について>
・係合空間41の入口部42は、幅狭の箇所がある程度の長さをもって続くものであってもよい。
<中間組付け体61について>
・第1係合部35及び第2係合部39が収納部51内に位置するように、リテーナ30がエアバッグ50に配置されたものが中間組付け体61とされてもよい。
・保持部31の一部又は全部が収納部51から露出するように、リテーナ30がエアバッグ50に配置されたものが中間組付け体61とされてもよい。
<その他>
・上記エアバッグ装置60は、中間組付け体61という中間の形態を採らず、リテーナ30及びインフレータ20が略同時にエアバッグ50に組付けられるタイプのエアバッグ装置にも適用可能である。この場合には、エアバッグ50の挿入口54を省略することができる。
・上記エアバッグ装置60は、サイドエアバッグ装置を始めとする種々のタイプのエアバッグ装置に適用可能である。
・上記エアバッグ装置が適用される車両には、自家用車に限らず各種産業車両も含まれる。
・上記エアバッグ装置60は、車両に限らず、航空機、船舶等のほかの乗物に装備されるエアバッグ装置にも適用可能である。
11…車両構成部材(乗物構成部材)、20…インフレータ、24…取付け突起(インフレータ固定部)、30…リテーナ、31…保持部、33…取付け突起(リテーナ固定部)、35…第1係合部(係合部)、39…第2係合部(係合部)、50…エアバッグ、54…挿入口、55…基布、60…エアバッグ装置、61…中間組付け体、L1…インフレータの軸線。

Claims (11)

  1. エアバッグと、前記エアバッグに係止されてインフレータを装着可能なリテーナとを備えるエアバッグ装置の中間組付け体であって、
    前記リテーナには、前記インフレータを装着するための保持部が設けられるとともに、装着された際のインフレータの軸線に交差する方向へ突出し、かつ同リテーナを前記エアバッグとともに乗物に固定するためのリテーナ固定部が設けられ、
    前記リテーナは、前記インフレータに設けられて前記軸線に交差する方向に突出するインフレータ固定部を係合して、前記インフレータを少なくとも自身とともに前記乗物に固定可能に構成されており、
    前記保持部は、前記インフレータを前記軸線の周りで回転可能に構成され、
    前記保持部の一端部からは、取付け板部が前記軸線に沿う方向に延びて、同取付け板部には前記リテーナ固定部が設けられ、
    前記保持部の他端部からは、係合基部及び舌片が前記軸線に沿う方向に延びて、同舌片には、前記係合基部よりも弾性変形しやすい弾性変形予定部が設けられ、
    前記弾性変形予定部は、装着される前記インフレータから離間する方向に弾性変形することにより、前記係合基部及び舌片との間で前記インフレータ固定部を係合可能としていることを特徴とするエアバッグ装置の中間組付け体
  2. 前記リテーナには、前記インフレータが装着される際に、前記インフレータ固定部が係合される係合部が設けられ、
    前記舌片には、作用部がさらに設けられ、
    前記係合部は、前記係合基部と前記作用部とが前記軸線方向に相対向して構成されている請求項1に記載のエアバッグ装置の中間組付け体
  3. 前記リテーナには、前記インフレータの前記軸線に沿う方向についての一部を覆う前記保持部が設けられており、
    前記インフレータ固定部は、一部が前記保持部により覆われた前記インフレータが前記軸線の周りで回転されることにより前記係合部に係合されるものである請求項2に記載のエアバッグ装置の中間組付け体
  4. 前記リテーナ固定部は、前記エアバッグを形成する基布に対し、前記エアバッグの内側から外側へ挿通され、
    前記エアバッグにおいて、前記リテーナ固定部から前記軸線に沿う方向へ離れた箇所には、前記エアバッグの外部から前記インフレータを前記リテーナに装着する際に同インフレータが挿入される挿入口が形成されており、
    前記リテーナの前記係合部は、前記リテーナ固定部よりも前記挿入口側へ離れた箇所に配置されている請求項3に記載のエアバッグ装置の中間組付け体
  5. 前記リテーナの前記保持部は前記挿入口の近傍に配置されている請求項4に記載のエアバッグ装置の中間組付け体
  6. 前記リテーナは、前記係合部を前記エアバッグの外部に位置させた状態で同エアバッグに係止される請求項2〜5のいずれか1つに記載のエアバッグ装置の中間組付け体
  7. エアバッグと、前記エアバッグに係止されるリテーナと、前記リテーナに装着され、かつ前記エアバッグを膨張させるためのガスを噴出する長尺状のインフレータとを備え、
    前記リテーナには、前記インフレータの軸線に交差する方向へ突出し、かつ前記エアバッグとともに乗物に固定されるリテーナ固定部が設けられ、
    前記インフレータには、前記軸線に交差する方向へ突出し、かつ前記リテーナに設けられた係合部に少なくとも係合された状態で前記乗物に固定されるインフレータ固定部が設けられ、
    前記エアバッグにおいて、前記リテーナ固定部から前記軸線に沿う方向へ離れた箇所に挿入口が形成されてなるエアバッグ装置を組付ける方法であって、
    前記リテーナの少なくとも一部が前記エアバッグの内部に配置され、かつ前記リテーナ固定部が、前記エアバッグを構成する基布に対し、前記エアバッグの内側から外側へ挿通されることにより、前記リテーナが前記エアバッグに係止されてなる中間組付け体を準備する準備工程と、
    前記挿入口を通じて前記インフレータの少なくとも一部を前記中間組付け体における前記エアバッグの内部に挿入する挿入工程と、
    少なくとも前記インフレータ固定部を前記リテーナの前記係合部に係合させることで、前記インフレータを前記リテーナに装着する装着工程と
    を備え、
    前記リテーナには、前記インフレータの前記軸線に沿う方向についての一部を覆う保持部が設けられており、
    前記保持部の一端部からは、取付け板部が前記軸線に沿う方向に延びて、同取付け板部には前記リテーナ固定部が設けられ、前記保持部の他端部からは、係合基部及び舌片が前記軸線に沿う方向に延びて、同舌片には、前記係合基部よりも弾性変形しやすい弾性変形予定部が設けられており、
    前記係合部は、前記係合基部及び舌片との間で構成されており、
    前記装着工程では、前記インフレータの一部が前記保持部に挿入されて前記軸線の周りで回転されるとともに、前記弾性変形予定部が、前記インフレータから離間する方向に弾性変形することで前記インフレータを前記リテーナに装着することを特徴とするエアバッグ装置の組付け方法。
  8. 前記準備工程では、前記係合部が前記リテーナ固定部よりも前記挿入口側へ離れた箇所に配置されてなる前記中間組付け体が準備される請求項7に記載のエアバッグ装置の組付け方法。
  9. 前記舌片には、作用部がさらに設けられ、
    前記係合部は、前記係合基部と前記作用部とが前記軸線方向に相対向して構成されており、
    前記装着工程では、前記インフレータの一部が前記保持部に挿入され、この状態で、前記インフレータが前記軸線の周りで回転されることにより、前記インフレータ固定部が前記係合部に係合される請求項7又は8に記載のエアバッグ装置の組付け方法。
  10. 前記準備工程では、前記保持部が前記挿入口の近傍に配置されてなる前記中間組付け体が準備される請求項9に記載のエアバッグ装置の組付け方法。
  11. 前記準備工程では、前記係合部が前記エアバッグの外部に配置されてなる前記中間組付け体が準備される請求項7〜10のいずれか1つに記載のエアバッグ装置の組付け方法。
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