JP4770072B2 - フィルムの製造方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば液晶画像表示装置の偏光板保護膜および光学補償フィルム等に用いられる光学用のセルロースエステルフィルムを製造するのに適用されるフィルムの製造方法および装置に関する。
【0002】
この明細書において、流延されたドープがエンドレスベルト上で乾燥され、エンドレスベルトから剥離しうるドープ膜の状態となって以後、最終的に乾燥されてフィルムになるまでの間のものを「ウェブ」と称するものとする。
【0003】
【従来の技術】
液晶画像表示装置は、低電圧かつ低消費電力でIC回路への直結が可能であり、しかも薄型化が可能であるから、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等の表示装置として広く使用されている。ところで、この液晶画像表示装置の基本的な構成は、液晶セルの両側に偏光板を設けたものである。偏光板は、一定方向の偏波面の光だけを通すので、液晶画像表示装置においては、偏光板は、電界による配向の変化を可視化させる重要な役割を担っており、偏光板の性能によって液晶画像表示装置の性能が大きく左右される。
【0004】
偏光板の一般的な構成は、たとえばアルカリ鹸化して一軸延伸されかつヨウ素染色されたポリビニルアルコールフィルムからなる偏光膜の片面または両面に、セルローストリアセテートフィルムやセルロースアセテートプロピオネートフィルム等のセルロースエステルフィルムからなる保護膜が、ポリビニルアルコールのような粘着剤を介して貼り合わせられたものである。
【0005】
このようなセルロースエステルフィルムは、一般に、溶液流延製膜法により製造されている。
【0006】
すなわち、セルロースエステルのドープを、ダイにより、表面に鏡面処理が施されたエンドレスベルト上に流延し、エンドレスベルトがほぼ1周する間に、流延されたドープを乾燥させることによりウェブを形成するとともに、このウェブを剥離ロールにより剥離し、剥離されたウェブを加熱乾燥装置において加熱乾燥してフィルムを得、このフィルムを巻取ロールに巻き取ることにより、セルロースエステルフィルムが製造されている。
【0007】
しかしながら、ダイによりドープを流延するドープ流延部においてエンドレスベルトが振動すると、ダイとエンドレスベルトの表面との距離が周期的に変動し、その結果、ダイから吐出されるドープの膜厚が周期的に変動する。したがって、製造されるフィルムの膜厚にも周期的な変動が発生して、均一膜厚のフィルムを得ることができなくなる。そこで、ドープ流延部でのエンドレスベルトの振動を抑制する目的で、ドープ流延部においてはエンドレスベルトの上側移動経路の下方にバックロールが配置され、バックロールがエンドレスベルトの裏面に接触することによりエンドレスベルトを支持するようになされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、液晶画像表示装置の需要増加によって、偏光板の保護膜として用いられるセルロースエステルフィルムの生産量が拡大しており、生産速度を速くする必要性が生じている。また、携帯用液晶パネルの需要増加により、偏光板の一層の薄肉化が進められており、保護膜としてのセルロースエステルフィルムの一層の薄肉化も要求されている。
【0009】
しかしながら、生産速度を速くしたり、セルロースエステルフィルムの薄肉化を図ると、従来の方法のようにバックロールを用いるだけでは、製造されるセルロースエステルフィルムの膜厚変動を十分に小さくすることができないことが判明した。
【0010】
そこで、バックロールを用いた場合においても、生産速度を速めたり、製造するセルロースエステルフィルムの薄肉化を図ったりした場合に、製造されるセルロースエステルフィルムの膜厚変動を十分に小さくすることができない原因を調べたところ、バックロール自身の回転精度が十分ではないこと、およびバックロールに付着した汚れにより、エンドレスベルトに微小振動が発生していることが判明した。
【0011】
この発明の目的は、上記問題を解決し、エンドレスベルトの微小振動の発生を防止し、その結果、製造されるフィルムの膜厚変動を小さくしうるフィルムの製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によるフィルムの製造方法は、エンドレスベルト上に原料樹脂のドープを流延してウェブを形成し、形成したウェブをエンドレスベルトから剥離した後、剥離したウェブを乾燥させてフィルムを得るようになされた溶液流延製膜法によりフィルムを製造する方法であって、ドープ流延部においてエンドレスベルトの裏面に接触してエンドレスベルトを支持するバックロールの回転時におけるエンドレスベルトに対する接触部の上下方向の変動量を、100μm以下にするフィルムの製造方法において、バックロールの周面に堆積する汚れの量を、0.1g/m2以下に保つものである。
【0013】
請求項1の発明において、バックロールの回転時におけるエンドレスベルトに対する接触部の上下方向の変動量は、静止時においてバックロールの中心軸線が位置する基準直線と、バックロールが1回転する間における上記接触部との間の距離の変動を測定し、その最大値と最小値との差を算出することにより求められる値を意味するものとする。また、請求項1の発明において、バックロールの回転時におけるエンドレスベルトに対する接触部の上下方向の変動量を、100μm以下に限定したのは、100μmを越えるエンドレスベルトに微小振動が発生し、製造されたフィルムに、その長手方向に数mmの周期で比較的大きな膜厚変動が発生するからである。バックロールの回転時におけるエンドレスベルトに対する接触部の上下方向の変動量は、60μm以下であることが好ましい。
【0014】
請求項1の発明において、バックロールの周面に堆積する汚れの量を、0.1g/m2以下に保つものである。バックロールの周面に堆積した汚れの量が0.1g/m2を越えると、エンドレスベルトの振動が発生するからである。
【0015】
請求項2の発明によるフィルムの製造方法は、請求項1の発明において、バックロールの表面粗さを、最大高さRmaxで0.2〜1.2μmとしておくものである。バックロールの表面粗さを、最大高さRmaxで0.2〜1.2μmの範囲内に限定したのは、0.2μm未満であると、エンドレスベルトの蛇行制御を行うためにエンドレスベルトを幅方向に移動させようとしてもスムーズに移動せずに、蛇行制御が不能になり、1.2μmを越えると、エンドレスベルトの裏面の汚れがバックロールの周面に転写して汚れやすくなり、この汚れがエンドレスベルトの振動発生の原因となるからである。バックロールの表面粗さは、最大高さRmaxで0.2〜1.0μmの範囲内にすることが好ましい。
【0016】
請求項3の発明によるフィルムの製造方法は、請求項1または2の発明において、エンドレスベルトの裏面の表面粗さを、平均表面粗さRaで3〜100μmとしておくものである。エンドレスベルトの裏面の表面粗さを、平均表面粗さRaで3〜100μmの範囲内に限定したのは、3μm未満であると、バックロールとの摩擦が大きくなってエンドレスベルトの蛇行制御時にバックロールの周面が傷付けられて汚れが付着し、この汚れがエンドレスベルトの振動発生の原因となったり、あるいは傷そのものがエンドレスベルトの振動発生の原因となったりし、100μmを越えると、エンドレスベルトの裏面を案内するガイドロールの表面がエンドレスベルトにより削られてエンドレスベルトの裏面が汚れやすくなり、バックロール周面の汚れに繋がってエンドレスベルトの振動発生の原因となるからである。エンドレスベルトの裏面の表面粗さは、平均表面粗さRaで5〜80μmであることが好ましい。
【0017】
請求項4の発明によるフィルムの製造方法は、エンドレスベルト上に原料樹脂のドープを流延してウェブを形成し、形成したウェブをエンドレスベルトから剥離した後、剥離したウェブを乾燥させてフィルムを得るようになされた溶液流延製膜法によりフィルムを製造する方法において、ドープ流延部においてエンドレスベルトの裏面に接触してエンドレスベルトを支持するバックロールの周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率を、汚れが付着していない状態の反射率を100%として80%以上に保つものである。バックロールの周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率が、汚れが付着していない状態の反射率を100%として80%未満であると、バックロール表面が汚れてエンドレスベルトの振動発生の原因となり、あるいは最悪の場合はエンドレスベルトの破損の原因となるからである。
【0018】
請求項5の発明によるフィルムの製造方法は、請求項4の発明において、バックロールの周面を、間欠的または連続的に清掃することを特徴とするものである。
【0019】
請求項6の発明によるフィルムの製造方法は、請求項4または5の発明において、バックロールの周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率を測定することによりバックロールの周面の汚れを検出し、上記反射率が、汚れが付着していない状態の反射率を100%として80%未満になったときに、バックロール周面の清掃を行うものである。請求項5の発明のところでも述べたように、バックロールの周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率が、汚れが付着していない状態の反射率を100%として80%未満であると、バックロール表面が汚れてエンドレスベルトの振動発生の原因となったり、エンドレスベルトの破損の原因となるからである。
【0020】
請求項7の発明によるフィルムの製造方法は、請求項5または6の発明において、バックロール周面の清掃を、清掃用不織布をバックロールの回転方向後方に送りながら、押圧ロールによってバックロールの全長にわたって線圧1kg/cm以上で線接触させることにより行うものである。この場合、フィルムの製造を長時間連続して行ったとしても、得られるフィルムの膜厚変動を小さくすることができる。
【0021】
請求項8の発明によるフィルムの製造装置は、エンドレスベルトと、原料樹脂のドープをエンドレスベルト上に吐出する流延手段と、ドープ流延部においてエンドレスベルトの裏面に接触してエンドレスベルトを支持するバックロールと、エンドレスベルト上に流延されたドープを乾燥させてウェブを形成する乾燥装置と、エンドレスベルトからウェブを剥離する剥離ロールと、剥離されたウェブを乾燥させてフィルムを得る乾燥装置とを備えたフィルムの製造装置であって、バックロールの回転時におけるエンドレスベルトに対する接触部の上下方向の変動量が、100μm以下となされているフィルムの製造装置において、バックロールの周面に堆積する汚れの量が、0.1g/m2以下に保たれるようになされているものである。
【0022】
この発明において、バックロールの回転時におけるエンドレスベルトに対する接触部の上下方向の変動量の意味およびその限定理由は、請求項1の発明と同じである。また、バックロール周面に堆積する汚れの量の限定理由は、請求項1の発明と同じである。
【0023】
請求項9の発明によるフィルムの製造装置は、請求項8の発明において、バックロールの表面粗さが、最大高さRmaxで0.2〜1.2μmとなされているものである。この発明において、バックロールの表面粗さの限定理由は、請求項2の発明と同じである。
【0024】
請求項10の発明によるフィルムの製造装置は、請求項8または9の発明において、エンドレスベルトの裏面の表面粗さが、平均表面粗さRaで3〜100μmとなされているものである。この発明において、エンドレスベルト裏面の表面粗さの限定理由は、請求項3の発明と同じである。
【0025】
請求項11の発明によるフィルムの製造装置は、エンドレスベルトと、原料樹脂のドープをエンドレスベルト上に吐出する流延手段と、ドープ流延部においてエンドレスベルトの裏面に接触してエンドレスベルトを支持するバックロールと、エンドレスベルト上に流延されたドープを乾燥させてウェブを形成する乾燥装置と、エンドレスベルトからウェブを剥離する剥離ロールと、剥離されたウェブを乾燥させてフィルムを得る乾燥装置とを備えたフィルムの製造装置において、バックロールの周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率が、汚れが付着していない状態の反射率を100%として80%以上に保たれるようになされているものである。この発明において、バックロール周面の反射率の限定理由は、請求項4の発明と同じである。
【0026】
請求項12の発明によるフィルムの製造装置は、請求項11の発明において、バックロールの周面を間欠的または連続的に清掃する清掃手段を備えていることを特徴とするものである。
【0027】
請求項13の発明によるフィルムの製造装置は、請求項11または12の発明において、バックロールの周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率を測定する反射率測定装置を備えており、反射率測定装置により測定された反射率が、汚れが付着していない状態の反射率を100%として80%未満になったときに、清掃手段によりバックロール周面の清掃が行われるようになされているものである。
【0028】
請求項14の発明によるフィルムの製造装置は、請求項12または13の発明において、清掃手段が、所定長さの不織布を巻き取っておりかつバックロールの回転方向後方に不織布を繰り出す不織布繰り出しロールと、不織布繰り出しロールから繰り出された不織布を巻き取る不織布巻取ロールと、不織布繰り出しロールから繰り出された不織布を、不織布巻取ロールに巻き取る前にバックロールの周面に、線圧1kg/cm以上で押し付ける押圧ロールとを備えているものである。
【0029】
この発明によるフィルムの製造方法および装置は、たとえばセルロースエステルフィルムの製造に適用される。
【0030】
セルロースエステルフィルムに使用するセルロースエステルは、リンターパルプ、ウッドパルプおよびケナフパルプの群から選ばれたセルロースを用い、セルロースに無水酢酸、無水プロピオン酸または無水酪酸を常法により反応して得られるものであり、なかでもセルロースの水酸基に対する全アシル基の置換度が2.5〜3.0のセルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートおよびセルロースアセテートプロピオネートブチレートが好ましい。上記セルロースエステルのアセチル基の置換度は、少なくとも1.5であることが好ましい。セルロースエステルのアシル基の置換度の測定方法としては、ASTMのD−817−91に準じて実施することができる。セルロースエステルの分子量は、数平均分子量として70,000〜300,000、とくに80,000〜200,000が、フィルムに成形した場合の機械的強度上好ましい。通常、セルロースエステルは反応後の水洗等処理後においてフレーク状となり、その形状で使用されるが、粒径を0.05〜2.0mmの粒状とすることにより溶解性を早めることができる。
【0031】
セルロースエステルフィルム中に、フタル酸エステル、リン酸エステルなどの可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤およびマット剤などを含有させることにより、セルロースエステルフィルムに起因するハロゲン化銀写真感光材料や液晶画像表示装置の性能を向上させることができる。また、セルロースエステルフィルム中には染料等を含有させてもよい。この他、上記セルロースエステルフィルム中に帯電防止剤、難燃剤、滑剤および油剤等も加える場合もある。これらの添加剤は、セルロースエステル溶液の調製の際に、セルロースエステルや溶媒と共に添加してもよいし、溶液調製中や調製後に添加してもよい。
【0032】
つぎに、ドープの調製方法について述べる。セルロースエステルに対する良溶媒を主とする有機溶媒に溶解釜中でフレーク状のセルロースエステルを攪拌しながら溶解してドープを形成する。溶解方法としては、常圧で行う方法、主溶媒の沸点以下で行う方法、主溶媒の沸点以上で加圧して行う方法、特開平9−95544号、特開平9−95557号および特開平9−95538号の各公報に開示されているような冷却溶解法で行う方法並びに特開平11−21379号公報開示されているような高圧で行う方法等がある。溶解後ドープを濾材で濾過し、脱泡してポンプで次工程に送る。ドープ中のセルロースエステルの濃度は10〜35%程度であり、好ましくは15〜25%である。有用なポリマーをドープ中に含有させるには、予め有機溶媒に該ポリマーを溶解してから添加してもよいし、ドープに直接添加してもよい。この場合、ポリマーがドープ中で白濁したり、相分離したりしないように添加する。
【0033】
セルロースエステルに対する良溶媒としての有機溶媒としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸アミル、ギ酸エチル、アセトン、シクロヘキサノン、アセト酢酸メチル、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン、2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,3,3−ヘキサフルオロ−1−プロパノール、1,3−ジフルオロ−2−プロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチル−2−プロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロパノール、ニトロエタン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、塩化メチレンおよびブロモプロパン等を挙げることができる。なかでも酢酸メチル、アセトンまたは塩化メチレンが好ましいが、最近の環境問題から非塩素系の有機溶媒の方が好ましい。また、有機溶媒に、メタノール、エタノールおよびブタノール等の低級アルコールを併用すると、セルロースエステルの有機溶媒への溶解性が向上したり、ドープ粘度が低減できるので好ましく、なかでも沸点が低く、毒性の少ないエタノールがとくに好ましい。ドープに使用する有機溶媒は、セルロースエステルの良溶剤と貧溶剤を混合して使用することが生産効率の点で好ましく、良溶剤と貧溶剤の混合比率の好ましい範囲は、良溶剤が70〜98%であり、貧溶剤が2〜30%である。良溶剤とは、使用するセルロースエステルを単独で溶解するものをいい、貧溶剤とは、単独では溶解しないものをいう。ドープに使用する貧溶剤としては、メタノール、エタノール、n−ブタノール、シクロヘキサン、アセトンおよびシクロヘキサノン等を挙げることができる。有用なポリマーに対する有機溶媒としては、セルロースエステルの良溶媒が選定される。前記のように低分子可塑剤を使用する場合には、通常の添加方法で行うことができるが、ドープ中に直接添加してもよく、予め有機溶媒に溶解してからドープ中に注ぎ入れてもよい。
【0034】
セルロースエステルドープは濾過することにより、異物、とくに液晶画像表示装置において画像と認識しやすい異物は除去しなければならない。偏光板用保護フィルムの品質は、この濾過によって決まるといってよい。濾過に使用する濾材は、絶対濾過精度が小さい方が好ましいが、絶対濾過精度が小さすぎると、濾材の目詰まりが発生しやすく、濾材の交換を頻繁に行わなければならないので、生産性を低下させるという問題がある。このため、ドープに使用する濾材は、絶対濾過精度0.001〜0.008mmのものが好ましく、なかでも0.003〜0.006mmがとくに好ましい。
【0035】
【発明の実施形態】
以下、この発明の具体的実施例を、比較例とともに説明する。
【0036】
実施例1〜4、参考例1〜4および比較例1
この実施例1〜4、参考例1〜4および比較例1は、図1および図2に示すセルロースエステルフィルムの製造装置を使用して行ったものである。
【0037】
図1および図2において、セルロースエステルフィルムの製造装置は、鏡面処理を施された表面を有するステンレス鋼製駆動エンドレスベルト(1)と、セルロースエステルのドープをエンドレスベルト(1)上に流延するドープ流延ダイ(2)と、エンドレスベルト(1)の上下の移動経路の表側にそれぞれ配され、かつエンドレスベルト(1)上に流延されたドープに所定温度の温風を当てることにより乾燥させてウェブを形成する加熱乾燥装置(3)と、エンドレスベルト(1)の上下の移動経路の裏側にそれぞれ配され、かつエンドレスベルト(1)の温度を所定温度に調整する温度調整装置(4)と、ウェブ(W)をエンドレスベルト(1)から剥離するウェブ剥離ロール(5)と、エンドレスベルト(1)から剥離したウェブ(W)を乾燥させてフィルム(F)を得る乾燥装置(6)と、得られたフィルム(F)の幅方向両側縁部を把持して、フィルム(F)幅を一定に保持、またはフィルム(F)を幅方向に延伸するテンター装置(7)と、フィルム(F)を巻き取るフィルム巻取装置(10)とを備えている。
【0038】
乾燥装置(6)は、熱風吹き込み口(61)および同排出口(62)を有するハウジング(60)内に、複数の移送ロール(63)が千鳥配置状に設けられたものである。乾燥装置(6)においては、ウェブ(W)はハウジング(60)内を全ての移送ロール(63)に掛けられて搬送され、その搬送中に、熱風吹き込み口(61)から吹き込まれる乾燥熱風により乾燥させられる。フィルム巻取装置(10)は、ハウジング(100)内に設けられた複数の移送ロール(101)および1つの巻取ロール(102)を備えている。そして、フィルム(F)は、ハウジング(100)内を全ての移送ロール(101)に掛けられて搬送され、巻取ロール(102)に巻き取られる。
【0039】
図2に示すように、ダイ(2)からドープを吐出するドープ流延部において、エンドレスベルト(1)の上側移動経路の下方に、エンドレスベルト(1)の裏面に接触してエンドレスベルト(1)を支持するバックロール(200)が配置されている。バックロール(200)は、周面にクロムメッキが施されたステンレス鋼からなり、その外径は400mmである。
【0040】
そして、下記組成物を密閉容器に投入し、攪拌しながら溶解してドープを調製し、調整後のドープを濾紙により濾過した。
【0041】
(ドープ組成)
アセチル置換度2.88のセルローストリアセテート
(数平均分子量150000) 100重量部
トリフェニルホスフェート 10重量部
エチルフタリルエチルグリコレート 2重量部
チヌビン326 1重量部
AEROSIL 200V 0.1重量部
メチレンクロライド 475重量部
エタノール 25重量部
このドープをダイ(2)から吐出してエンドレスベルト(1)上に流延するとともに、温度調整装置(4)によりエンドレスベルト(1)の温度を20℃に調整し、さらにエンドレスベルト(1)の上側移動経路においてドープ膜に乾燥装置(3)を用いて45℃の風を10m/秒で斜めに当て、同じく下側移動経路の前半部においてドープ膜に乾燥装置(3)を用いて40℃の風を10m/秒で下方から垂直に当てることによって、残留溶媒量が80質量%になるまで乾燥させてウェブ(W)を形成した。ついで、剥離ロール(5)によりウェブ(W)を剥離し、剥離したウェブ(W)を乾燥装置(6)に導入して移送ロール(63)に掛けて移送しつつ30〜110℃で乾燥させてフィルム(F)を得た。なお、剥離ロール(5)および移送ロール(63)においてウェブ(W)に作用する張力は20kg/幅としておいた。ついで、テンター装置(7)にフィルム(F)を導入し、その幅を保持しながら90〜110℃でさらに乾燥させた。その後、フィルム(F)を最終的に20℃まで冷却し、巻取装置(100)の巻取ロール(102)に巻き取った。
【0042】
そして、上記のような操作を、バックロール(200)の回転時におけるエンドレスベルト(1)に対する接触部の上下方向の変動量、バックロール(200)の周面の表面粗さ、エンドレスベルト(1)の裏面の表面粗さ、および得られるフィルム(F)の膜厚を種々変更して行い、15日間連続してセルローストリアセテートフィルム(F)を製造した。
【0043】
運転終了後に、バックロール(200)の周面に堆積した汚れの量、バックロール(200)の周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率を測定した。
【0044】
バックロール(200)の回転時におけるエンドレスベルト(1)への接触部の上下方向の変動量は、バックロール(200)の端部におけるエンドレスベルト(1)と接触していない部分にキーエンス社製のレーザ変位計を固定し、静止時においてバックロール(200)の中心軸線が位置する基準直線と、バックロール(200)が1回転する間における上記接触部との間の距離の変動を測定し、その最大値と最小値との差を算出することにより求めた。バックロール(200)周面およびエンドレスベルト(1)裏面の表面粗さは、キーエンス社製のデジタルマイクロスコープを用いて画像解析を行って求めた。バックロール(200)周面に堆積した汚れの量は、バックロール(200)周面の200mm×200mmの面積部分を、メチレンクロライドを含浸させた清浄な布で拭き取り、メチレンクロライドを蒸発させた後の布の重量と、拭き取り前のメチレンクロライドが含浸させられていない状態の布の重量との差から算出した。バックロール(200)の周面に波長400nmの光を投射したさいの光の反射率は、キーエンス社製の光沢度判別センサを用いて測定し、汚れが付着していない状態の反射率を100%としたさいの反射率を求めた。
【0045】
評価試験
製造されたフィルムの膜厚を、その長さ方向に1mmピッチで測定し、5mm以下の周期での膜厚変動を、最大値と最小値との差から算出した。また、製造されたフィルムの膜厚を、その長さ方向に50mmピッチで測定し、バックロール(200)が1周する周期での膜厚変動を、最大値と最小値との差から算出した。
【0046】
これらの結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
表1から明らかなように、バックロール(200)の回転時におけるエンドレスベルト(1)への接触部の上下方向の変動量、バックロール(200)の周面の表面粗さ、エンドレスベルト(1)の裏面の表面粗さ、得られるフィルムの膜厚、ならびに運転終了後のバックロール(200)の周面に堆積した汚れの量およびバックロール(200)の周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率が、本発明の範囲内にある場合(実施例1〜4)は、5mm以下の周期での膜厚変動およびバックロール(200)が1周する周期での膜厚変動のうちの少なくともいずれか1つは、極めて小さくなっている。これに対し、上記条件の全てが範囲外にある場合(比較例1)は、5mm以下の周期での膜厚変動およびバックロール(200)が1周する周期での膜厚変動のいずれもが大きくなっている。
【0049】
実施例5
この実施例は、図3に示す装置を用いて行ったものである。
【0050】
図3において、セルロースエステルフィルムの製造装置は、バックロール(200)の下方に配され、かつバックロール(200)の周面の清掃を行う清掃装置(300)を備えている。その他の構成は、図1および図2に示す装置と同じである。
【0051】
清掃装置(300)は、バックロール(200)と平行に配されかつ所定長さの長尺の清掃用不織布(C)が巻き取られている不織布繰り出しロール(301)と、バックロール(200)と平行に配されかつ不織布繰り出しロール(301)から繰り出された不織布(C)を巻き取る不織布巻取ロール(302)と、バックロール(200)と平行に配されかつ不織布繰り出しロール(301)から繰り出された不織布(C)を、不織布巻取ロール(302)に巻き取られる前にバックロール(200)に線圧1kg/cm以上で線接触させる押圧ロール(303)とを備えている。不織布(C)の幅は、バックロール(200)におけるエンドレスベルト(1)と接触する部分の全長にわたって線接触するような幅となされている。不織布繰り出しロール(301)から繰り出された不織布(C)は、バックロール(200)の回転方向後方に送られ、押圧ロール(303)によりバックロール(200)の周面に押し付けられた後に不織布巻取ロール(302)に巻き取られ、これによりバックロール(200)周面が清掃されるようになっている。押圧ロール(303)は、バックロール(200)と同方向に回転する。
【0052】
また、バックロール(200)としては、周面の表面粗さが最大高さRmaxで0.8μm、周面に堆積した汚れ量が0.04g/cm2、周面の反射率が、汚れを付着していない状態の反射率を100%として95%であるものを使用し、エンドレスベルト(1)としては、裏面の表面粗さが平均粗さRaで40μmであるものを使用した。
【0053】
そして、下記組成物を密閉容器に投入し、攪拌しながら溶解してドープを調製し、調整後のドープを濾紙により濾過した。
【0054】
(ドープ組成)
アセチル置換度2.88のセルローストリアセテート
(数平均分子量150000) 100重量部
トリフェニルホスフェート 10重量部
エチルフタリルエチルグリコレート 2重量部
チヌビン326 1重量部
AEROSIL 200V 0.1重量部
メチレンクロライド 475重量部
エタノール 25重量部
このドープをダイ(2)から吐出してエンドレスベルト(1)上に流延するとともに、温度調整装置(4)によりエンドレスベルト(1)の温度を20℃に調整し、さらにエンドレスベルト(1)の上側移動経路においてドープ膜に乾燥装置(3)を用いて45℃の風を10m/秒で斜めに当て、同じく下側移動経路の前半部においてドープ膜に乾燥装置(3)を用いて40℃の風を10m/秒で下方から垂直に当てることによって、残留溶媒量が80質量%になるまで乾燥させてウェブ(W)を形成した。ついで、剥離ロール(5)によりウェブ(W)を剥離し、剥離したウェブ(W)を乾燥装置(6)に導入して移送ロール(63)に掛けて移送しつつ30〜110℃で乾燥させてフィルム(F)を得た。なお、剥離ロール(5)および移送ロール(63)においてウェブ(W)に作用する張力は20kg/幅としておいた。ついで、テンター装置(7)にフィルム(F)を導入し、その幅を保持しながら90〜110℃でさらに乾燥させた。その後、フィルム(F)を最終的に20℃まで冷却し、巻取装置(100)の巻取ロール(102)に巻き取った。こうして、膜厚40μmのセルローストリアセテートフィルムを連続的に製造した。このとき、不織布(C)を、5mm/分の速度で不織布繰り出しロール(301)から繰り出すとともに巻取ロール(302)に巻取りながら、押圧ロール(303)により線圧5kg/cmでバックロール(200)に押し付けた。
【0055】
その結果、45日間連続運転しても、バックロール(200)の周面の反射率は、汚れを付着していない状態の反射率を100%として80%以下まで低下することはなかった。
【0056】
なお、上記実施例5においては、不織布(C)によるバックロール(200)周面の清掃を連続的に行っているが、図1に示す装置において、不織布(C)によるバックロール(200)周面の清掃を、バックロール(200)の周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率を測定することによりバックロール(200)の周面の汚れを検出し、上記反射率が、汚れが付着していない状態の反射率を100%として80%未満になったときに、間欠的に行う場合もある。
【0057】
比較例2
不織布(C)のバックロール(200)への押し付けを行わなかったことを除いては、上記実施例5と同様にしてフィルムを連続的に製造した。その結果、20日間連続運転した時点で、バックロール(200)の周面の反射率は、汚れを付着していない状態の反射率を100%として80%未満まで低下した。
【0058】
【発明の効果】
請求項1〜7の発明、および請求項12〜18の発明によれば、それぞれドープ流延時のエンドレスベルトの微小振動の発生を抑制し、その結果、製造されるフィルムの膜厚変動を小さくすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1〜4、参考例1〜4および比較例1を実施する装置の全体構成を示す概略構成図である。
【図2】 図1の部分拡大図である。
【図3】 実施例5を実施する装置を示す図1の部分拡大図に相当する図である。
【符号の説明】
(1):支持体
(2):ダイ(流延手段)
(3):乾燥装置
(4):温度調整装置
(5):剥離ロール
(6):加熱乾燥装置
(10):巻取装置
(200):バックロール
(300):清掃装置
(301):不織布繰り出しロール
(302):不織布巻取ロール
(303):押圧ロール
(C):不織布
(F):フィルム
(W):ウェブ
Claims (14)
- エンドレスベルト上に原料樹脂のドープを流延してウェブを形成し、形成したウェブをエンドレスベルトから剥離した後、剥離したウェブを乾燥させてフィルムを得るようになされた溶液流延製膜法によりフィルムを製造する方法であって、ドープ流延部においてエンドレスベルトの裏面に接触してエンドレスベルトを支持するバックロールの回転時におけるエンドレスベルトに対する接触部の上下方向の変動量を、100μm以下にするフィルムの製造方法において、バックロールの周面に堆積する汚れの量を、0.1g/m2以下に保つことを特徴とする、フィルムの製造方法。
- バックロールの表面粗さを、最大高さRmaxで0.2〜1.2μmとしておく請求項1記載のフィルムの製造方法。
- エンドレスベルトの裏面の表面粗さを、平均表面粗さRaで3〜100μmとしておく請求項1または2記載のフィルムの製造方法。
- エンドレスベルト上に原料樹脂のドープを流延してウェブを形成し、形成したウェブをエンドレスベルトから剥離した後、剥離したウェブを乾燥させてフィルムを得るようになされた溶液流延製膜法によりフィルムを製造する方法において、ドープ流延部においてエンドレスベルトの裏面に接触してエンドレスベルトを支持するバックロールの周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率を、汚れが付着していない状態の反射率を100%として80%以上に保つフィルムの製造方法。
- バックロールの周面を、間欠的または連続的に清掃する請求項4記載のフィルムの製造方法。
- バックロールの周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率を測定することによりバックロールの周面の汚れを検出し、上記反射率が、汚れが付着していない状態の反射率を100%として80%未満になったときに、バックロール周面の清掃を行う請求項4または5記載のフィルムの製造方法。
- バックロール周面の清掃を、清掃用不織布をバックロールの回転方向後方に送りながら、押圧ロールによってバックロールに線圧1kg/cm以上で線接触させることにより行う請求項5または6記載のフィルムの製造方法。
- エンドレスベルトと、原料樹脂のドープをエンドレスベルト上に吐出する流延手段と、ドープ流延部においてエンドレスベルトの裏面に接触してエンドレスベルトを支持するバックロールと、エンドレスベルト上に流延されたドープを乾燥させてウェブを形成する乾燥装置と、エンドレスベルトからウェブを剥離する剥離ロールと、剥離されたウェブを乾燥させてフィルムを得る乾燥装置とを備えたフィルムの製造装置であって、バックロールの回転時におけるエンドレスベルトに対する接触部の上下方向の変動量が、100μm以下となされているフィルムの製造装置において、バックロールの周面に堆積する汚れの量が、0.1g/m 2 以下に保たれるようになされていることを特徴とする、フィルムの製造装置。
- バックロールの表面粗さが、最大高さRmaxで0.2〜1.2μmとなされている請求項8記載のフィルムの製造装置。
- エンドレスベルトの裏面の表面粗さが、平均表面粗さRaで3〜100μmとなされている請求項8または9記載のフィルムの製造装置。
- エンドレスベルトと、原料樹脂のドープをエンドレスベルト上に吐出する流延手段と、ドープ流延部においてエンドレスベルトの裏面に接触してエンドレスベルトを支持するバックロールと、エンドレスベルト上に流延されたドープを乾燥させてウェブを形成する乾燥装置と、エンドレスベルトからウェブを剥離する剥離ロールと、剥離されたウェブを乾燥させてフィルムを得る乾燥装置とを備えたフィルムの製造装置において、バックロールの周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率が、汚れが付着していない状態の反射率を100%として80%以上に保たれるようになされているフィルムの製造装置。
- バックロールの周面を間欠的または連続的に清掃する清掃手段を備えている請求項11記載のフィルムの製造装置。
- バックロールの周面に波長400nmの光を投射したさいの反射率を測定する反射率測定手段を備えており、反射率測定手段により測定された反射率が、汚れが付着していない状態の反射率を100%として80%未満になったときに、清掃手段によりバックロール周面の清掃が行われるようになされている請求項11または12記載のフィルムの製造装置。
- 清掃手段が、所定長さの不織布を巻き取っておりかつバックロールの回転方向後方に不織布を繰り出す不織布繰り出しロールと、不織布繰り出しロールから繰り出された不織布を巻き取る不織布巻取ロールと、不織布繰り出しロールから繰り出された不織布を、不織布巻取ロールに巻き取る前にバックロールの周面に、線圧1kg/cm以上で押し付ける押圧ロールとを備えている請求項12または13記載のフィルムの製造装置。
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