JP3997892B2 - 偏光膜用ポリビニルアルコール系フィルムの製法 - Google Patents

偏光膜用ポリビニルアルコール系フィルムの製法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、残留応力が緩和されて複屈折率(RD:Retardation)値の低いポリビニルアルコール系フィルムを得ることのできる偏光膜用ポリビニルアルコール系フィルムの製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、偏光膜用ポリビニルアルコール系フィルム(本明細書では、以下「ポリビニルアルコール系フィルム」と略す)は、ポリビニルアルコール系樹脂を溶媒に溶解し、脱泡して原液を調製した後、T型スリットダイを用いて溶液流延法(キャスティング法)により製膜して製造される。このような溶液流延法による製膜方法としては、例えば、ドラム型ロールを用いた製膜方法やエンドレスベルトを用いた製膜方法が採られている。そして、上記製膜されたポリビニルアルコール系フィルムは、乾燥ロールを経由し、ついで熱処理機によりフィルムに含有される水分を除去、乾燥させた後、さらに調湿機を経由して水分を付与することが行われる。この工程中でも、調湿処理は、残留応力の緩和を図ってフィルムの収縮ムラの発生を防止するために重要な工程の一つである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記調湿処理は、極めて注意深い工程管理が必要とされ、わずかな条件変動により、外観的には皺等が形成されないことはもちろん、フィルムの収縮ムラの発生が抑制された均一なフィルムが得られ難いという問題があった。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、特定の調湿条件を選択し、工業的に安定して、残留応力が緩和されて収縮ムラ等が改善され光学的に均質なポリビニルアルコール系フィルムを得ることのできるポリビニルアルコール系フィルムの製法の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液をドラム型ロールに流延してポリビニルアルコール系フィルムを製膜し、ついで上記ポリビニルアルコール系フィルムを乾燥した後、熱処理を行い、さらに調湿処理を行う無延伸のポリビニルアルコール系フィルムの製法であって、上記調湿処理が、下記に示す条件(a)〜(d)にて行われるポリビニルアルコール系フィルムの製法を、その要旨とする。
(a)温度100〜140℃。
(b)湿度50〜100%RH。
(c)水蒸気量50〜500kg/hr。
(d)フィルム搬送速度4〜30m/分。
【0006】
そして、上記製法により得られるポリビニルアルコール系フィルムは、均質で柔軟なものであり、また、上記ポリビニルアルコール系フィルムを用いて、これを延伸工程、染色工程およびホウ素化合物処理工程を経由させることにより得られる偏光膜は、光学ムラのない品質に優れたものとなる。
【0007】
すなわち、この発明者は、残留応力が緩和され光学的に均質なポリビニルアルコール系フィルムを得るために一連の研究を重ねた。その結果、製膜後に行われる、乾燥処理、熱処理、調湿処理工程のうち、上記調湿処理において適正な条件にて調湿処理を行うと、上記熱処理で形成された部分的な収縮が解消されることを突き止めた。そして、さらに研究を重ねた結果、上記調湿処理を、(a)温度100〜140℃、(b)湿度50〜100%RH、(c)水蒸気量50〜500kg/hr、(d)フィルム搬送速度4〜30m/分の、各条件に設定して行うと、ポリビニルアルコール系フィルムが適度に調湿されるため、リターデーション(RD)値の低減化が図られ、均質なポリビニルアルコール系フィルムを得ることができることを見出し本発明に到達した。
【0008】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態について詳しく説明する。
【0009】
本発明のポリビニルアルコール系フィルムの製法では、フィルム形成材料としてポリビニルアルコール系樹脂の水溶液が用いられる。
【0010】
上記ポリビニルアルコール系樹脂は、通常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して製造されるが、これに限定するものではなく、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステル、アミド、ニトリル等を含む)、炭素数2〜30のオレフィン類(エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテン等)、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸塩の変性成分を含有していてもよい。また、ポリビニルアルコール系樹脂にシリル基を含有させたものでもよく、その製法としてはシリル化剤を用いて後変性したり、シリル基含有オレフィン性不飽和単量体と共重合しケン化させる等の方法があげられる。上記シリル基含有オレフィン性不飽和単量体としては、ビニルシラン、(メタ)アクリルアミド、アルキルシラン等があげられる。
【0011】
上記ポリビニルアルコール系樹脂における重合度は、特に限定されないが、なかでも1000〜7000の範囲が好ましく、より好ましくは1200〜6000、特に好ましくは1400〜5000の範囲である。すなわち、上記重合度が1000未満では、偏光膜とした場合に充分な偏光性能が得られず、7000を超えると、偏光膜とする場合に延伸が困難となり、工業的な生産が困難となる傾向がみられ好ましくないからである。なお、上記重合度は、JIS K 6726に準じて測定される。
【0012】
さらに、ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は80モル%以上であることが好ましく、より好ましくは85〜100モル%、特に好ましくは98〜100モル%である。このように、ケン化度が80モル%未満では偏光膜とする場合に充分な偏光性能が得られ難く好ましくないからである。
【0013】
上記ポリビニルアルコール系樹脂には、必要に応じて、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール等、一般的に使用される可塑剤をポリビニルアルコール系樹脂に対して30重量%以下、より好ましくは3〜25重量%、特に好ましくは5〜20重量%含有される。すなわち、上記可塑剤が30重量%を超えるとフィルム強度が劣る傾向がみられ好ましくないからである。
【0014】
また、さらに好ましくは、ノニオン性、アニオン性、カチオン性の界面活性剤、なかでも特に好ましくはポリオキシエチレンアルキルアミノエーテル等の剥離剤をポリビニルアルコール系樹脂に対して5重量%以下、より好ましくは0.001〜3重量%、特に好ましくは0.001〜2重量%含有される。すなわち、上記剥離剤が5重量%を超えると、フィルム表面の外観が不良となる傾向がみられ好ましくないからである。
【0015】
本発明においては、上記で得られたポリビニルアルコール系樹脂を用いて、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製し、この水溶液をT型スリットダイを用いてドラム型ロールに流延して製膜することによりポリビニルアルコール系フィルムを製造するものである。
【0016】
つぎに、上記ポリビニルアルコール系フィルムの製法について説明する。
【0017】
まず、上記ポリビニルアルコール系樹脂は、その粒子または粉末中に含有される酢酸ナトリウムを除去するため洗浄される。洗浄にあたっては、メタノールあるいは水で洗浄されるが、メタノールで洗浄する方法では溶剤回収等が必要となるため、水で洗浄する方法がより好ましい。
【0018】
つぎに、洗浄後の含水ポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを溶解し、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製するが、上記含水ポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキをそのまま水に溶解すると所望する高濃度の水溶液が得られ難いことがあるため、一度脱水を行うことが好ましい。脱水方法としては、特に限定するものでなく、遠心力を利用した方法が一般的である。
【0019】
上記洗浄および脱水により、含水率50重量%以下、より好ましくは30〜45重量%の含水ポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキとすることが好ましい。すなわち、含水率が50重量%を超えると、所望する水溶液濃度とすることが困難となり好ましくないからである。
【0020】
そして、脱水後の含水ポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを水に溶解し、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製する。上記ポリビニルアルコール系樹脂水溶液は、溶解缶を用いて脱水後のポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキ、必要に応じて追加の水、可塑剤、添加剤を仕込み、加温,攪拌し溶解したり、多軸押出機を用いて脱水後のポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキあるいはそれを乾燥したポリビニルアルコール系樹脂を仕込み、必要に応じて追加の水、可塑剤、添加剤を仕込み、加温、剪断をかけながら溶解したりして得られた水溶液でもよい。
【0021】
このようにして得られるポリビニルアルコール系樹脂水溶液の濃度は、15〜60重量%であることが好ましく、より好ましくは17〜55重量%、特に好ましくは20〜50重量%である。すなわち、濃度が15重量%未満では、乾燥負荷が大きくなり生産能力が劣り、60重量%を超えると、粘度が高くなり過ぎて均一な溶解が困難となり好ましくないからである。
【0022】
つぎに、得られたポリビニルアルコール系樹脂水溶液は、脱泡処理される。脱泡処理方法としては、静置脱泡や多軸押出機による脱泡処理方法等があげられる。
【0023】
上記多軸押出機としては、ベントを有する多軸押出機であれば特に限定するものではないが、通常はベントを有した2軸押出機が用いられる。
【0024】
ついで、上記多軸押出機による脱泡処理が行われ、この多軸押出機から排出されたポリビニルアルコール系樹脂水溶液は、一定量ずつT型スリットダイに導入され、ドラム型ロール表面に流延され、製膜、乾燥される。
【0025】
上記ドラム型ロールにて流延製膜する場合、例えば、ドラム型ロールの回転速度は4〜30m/分であることが好ましく、特に好ましくは5〜20m/分である。
【0026】
また、T型スリットダイ出口の樹脂温度は、70〜100℃であることが好ましく、より好ましくは85〜98℃である。
【0027】
上記ドラム型ロールの大きさについては、特に限定するものではないが、例えば、ロールの直径は2000〜4000mmが好ましく、より好ましくは2500〜3800mmである。
【0028】
このようにして、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液をT型スリットダイを用いてドラム型ロールに流延し、製膜して乾燥した後は、さらに乾燥処理、熱処理、調湿処理を行うことにより目的とするポリビニルアルコール系フィルムが得られるのである。
【0029】
上記乾燥処理については、▲1▼表面をハードクロムメッキ処理または鏡面処理した、直径2〜4mのドラムをこのドラムの内温70〜100℃に調整してその上で乾燥させる方法、▲2▼上記ドラムを通過させた後、表面をハードクロムメッキ処理または鏡面処理した、直径0.2〜2mのロール(1〜30本)を温度50〜100℃に調整して通過させる方法、▲3▼一対のロール間に保持されたベルト(長さ:20〜100m、表面:鏡面処理)の途中に乾燥機を設け、この乾燥機を通過させる方法等があげられる。または、これら▲1▼〜▲3▼の方法を適宜組み合わせて行ってもよい。
【0030】
上記熱処理については、▲1▼表面をハードクロムメッキ処理または鏡面処理した、直径0.2〜2mのロール(1〜30本)を温度60〜180℃に調整して通過させる方法、▲2▼フローティング型ドライヤー(長さ:2〜10m、温度80〜180℃)にて行う方法等があげられる。
【0031】
上記調湿処理については、特定の調湿処理条件に設定された調湿機内を、ポリビニルアルコール系フィルムを通過させる方法があげられる。そして、上記特定の調湿処理条件に設定して、ポリビニルアルコール系フィルムを調湿することが本発明の最大の特徴である。
【0032】
上記特定の調湿処理条件とは、(a)温度100〜140℃、(b)湿度50〜100%RH、(c)水蒸気量50〜500kg/hr、(d)フィルム搬送速度4〜30m/分に設定することである。特に好ましくは、(a)温度100〜140℃、(b)湿度80〜100%RH、(c)水蒸気量100〜400kg/hr、(d)フィルム搬送速度5〜20m/分である。(a)の温度が100℃未満、(b)の湿度が50%RH未満、(c)の水蒸気量が50kg/hr未満ではいずれの場合も、調湿効果が乏しく、フィルムの生産性が低下する欠点がある。一方、(a)の温度が140℃を超えると、フィルムの変形劣化が発生しやすく、(b)の湿度が100%RHを超えたり、(c)の水蒸気量が500kg/hrを超えると、フィルムの巻き取り性等が不良となり、安定して品質に優れたフィルムの製造が困難となる。このような条件(a)〜()に設定することにより、ポリビニルアルコール系フィルムが適度に調湿されるため、均質なフィルムを得ることができるようになる。
【0033】
そして、上記調湿処理工程において、調湿処理前のポリビニルアルコール系フィルムの含水率が0〜3重量%に、かつ調湿処理後のポリビニルアルコール系フィルムの含水率が1〜7重量%に設定されていることが好ましい。特に好ましくは、調湿処理前のポリビニルアルコール系フィルムの含水率が1〜2重量%に、かつ調湿処理後のポリビニルアルコール系フィルムの含水率が1〜5重量%である。すなわち、調湿処理の前後においてポリビニルアルコール系フィルムの含水率が上記範囲内であると、フィルムの走行時やニップロール通過時および巻き取り時におけるフィルムの皺の発生や、巻き取り後のフィルム同士のブロッキングを防止することができる。
【0034】
さらに、上記調湿処理工程における調湿方法としては、特に限定するものでなく種々の方法があげられるが、なかでも、ポリビニルアルコール系フィルムの両面に水蒸気を吹き付けながら、上記特定の調湿条件に設定された調湿機内を浮遊状態で移動させることが好ましい。このように、浮遊状態で水蒸気を吹き付けながら移動させることにより、ポリビニルアルコール系フィルム全体に均質にムラなく水分を含有させることができる。したがって、仮に熱処理時に部分的な縮みムラ等の光学ムラが起こっても均一な状態に修正することができるようになる。上記浮遊状態での調湿において、調湿器は縦型,横型のいずれでもよいが、フィルムの自重によるたるみを防止するためには縦型が有用である。調湿は可能な限り密閉した雰囲気中を、フィルムの走行前後がロールで支持された状態で通過させ、フィルムの両面に設けたノズルより水蒸気を吹き付けて行われる。このとき、フィルムの残留応力を緩和するために、できるだけフィルム張力を低くした状態でフィルムを走行させることが望ましい。
【0035】
このようにして得られるポリビニルアルコール系フィルム(未延伸フィルム)は、先に述べたように、製膜工程、乾燥処理、熱処理に続いて、上記特定の条件(a)〜(d)にて調湿処理を行うため、残留応力が緩和されて収縮ムラのない光学的に均質なポリビニルアルコール系フィルムとなる。そして、得られたポリビニルアルコール系フィルムは、光学フィルム、特に偏光膜用フィルムとして非常に有用である。
【0036】
以下、このようにして得られたポリビニルアルコール系フィルムを用いた偏光膜の製法について述べる。
【0037】
上記偏光膜の製法としては、得られたポリビニルアルコール系フィルム(未延伸フィルム)を延伸してヨウ素あるいは二色性染料の溶液に浸漬して染色する、もしくは延伸と染色を同時に行う、もしくはヨウ素あるいは二色性染料により染色して延伸した後、ホウ素化合物処理する方法があげられる。また、染色した後ホウ素化合物の溶液中で延伸する方法等もあげられ、適宜選択することができる。
【0038】
上記偏光膜に用いられるポリビニルアルコール系フィルムの膜厚としては、30〜100μmの範囲が好ましく、より好ましくは40〜90μmである。すなわち、膜厚が30μm未満では、延伸することが困難であり、100μmを超えると、乾燥負荷が大きくなり生産性が劣るようになり好ましくないからである。
【0039】
上記ポリビニルアルコール系フィルム(未延伸フィルム)は、上記のように延伸,染色,ホウ素化合物処理が施されるが、この延伸と染色、さらにはホウ素化合物処理は別々の工程にて行っても同時に行ってもよい。本発明では、染色工程、ホウ素化合物処理工程の少なくとも一方の工程中に一軸延伸を行うことが好ましい。
【0040】
上記延伸は、一軸方向に3〜10倍に延伸することが好ましく、より好ましくは3.5〜6倍の延伸である。この際、前記延伸と直角方向にも若干の延伸(幅方向の収縮を防止する程度あるいはそれ以上の延伸)を行っても差し支えない。延伸時の温度条件は40〜170℃の範囲に設定することが好ましい。さらに、上記延伸倍率は最終的に上記範囲に設定されればよく、また延伸操作も一段階のみならず、製造工程の任意の範囲の段階に実施すればよい。
【0041】
上記ポリビニルアルコール系フィルムへの染色は、このフィルムにヨウ素あるいは二色性染料を含有する液体を接触させることによって行われる。通常は、ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶液が用いられ、ヨウ素の濃度は0.1〜20g/リットル、ヨウ化カリウムの濃度は10〜70g/リットル、ヨウ化カリウム/ヨウ素の混合重量比は、ヨウ化カリウム/ヨウ素=10〜100の範囲が好ましい。また、染色時間は30〜500秒程度が実用的であり、染色処理浴の温度は5〜60℃が好ましい。そして、水溶媒以外に水と相溶性のある有機溶媒を少量含有させても差し支えない。また、接触手段としては、浸漬、塗布、噴霧等の任意の手段が適用できる。
【0042】
このようにして染色されたポリビニルアルコール系フィルムは、ついでホウ素化合物によって処理される。上記ホウ素化合物としては、ホウ酸、ホウ砂が実用的である。このホウ素化合物は水溶液または水−有機溶媒混合液として、濃度0.3〜2モル/リットル程度で用いられ、液中には少量のヨウ化カリウムを共存させることが実用上好ましい。上記ホウ素化合物による処理方法としては、浸漬法が好ましいが、塗布法、噴霧法も実施可能である。また、処理条件としては、温度40〜70℃程度、処理時間は2〜20分程度が好ましく、必要に応じて処理中に延伸操作を行ってもよい。
【0043】
このようにして得られた偏光膜は、その片面または両面に光学的に等方性の高分子フィルムまたはシートを保護膜として積層接着して用いることもできる。上記保護膜としては、例えば、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリアリーレンエステル、ポリ−4−メチルペンテン、ポリフェニレンオキサイド等のフィルムまたはシートがあげられる。
【0044】
また、上記偏光膜には薄膜化を目的とし、上記保護膜に代えてその片面または両面に、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレア系樹脂等の硬化性樹脂を塗布し、積層させることもできる。
【0045】
さらに、上記偏光膜(またはその少なくとも片面に保護膜あるいは硬化性樹脂を積層したもの)は、その一方の表面に必要に応じて、透明な感圧性接着剤層が通常の方法で形成されて実用に供される場合もある。上記感圧性接着剤層としては、例えば、アクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステルと、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸、クロトン酸等のα−モノオレフィンカルボン酸との共重合物(アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチロールのようなビニル単量体を添加したものを含む)を主体とするものが、偏光フィルムの偏光特性を阻害することがなく特に好ましいが、これに限定されるものではなく、透明性を有する感圧性接着剤であれば使用可能であり、例えば、ポリビニルエーテル系、ゴム系等を用いることもできる。
【0046】
このようにして得られた偏光膜は、例えば、電子卓上計算機、電子時計、ワードプロセッサー、パーソナルコンピューター、携帯情報端末機、自動車や機械類の計器類等の液晶表示装置、サングラス、防眩メガネ、立体メガネ、表示素子(CRT、LCD等)用反射低減層、医療機器、建築材料、玩具等に用いられる。
【0047】
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
【0048】
【実施例1】
500リットルのタンクに18℃の水200kgを入れ、攪拌しながら、重合度1700、ケン化度99.7モル%のポリビニルアルコール系樹脂40kgを投入し15分間攪拌を続けた。その後、一度水を抜いた後、さらに水200kgを加え15分間攪拌した。得られたスラリーを脱水し、含水率40%、ナトリウム含有量1500ppmのポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを得た。
【0049】
ついで、上記ポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキ70kgを溶解缶に投入し、可塑剤としてグリセリン4.2kg、剥離剤としてポリオキシエチレンアルキルアミノエーテル42g、水10kgを加え、缶底から水蒸気を吹き込み、内部樹脂温度が50℃になった時点で攪拌を行い、内部樹脂温度が100℃になった時点で系内を加圧し、150℃まで昇温した後、水蒸気の吹き込みを停止し、30分間攪拌を行い均一に溶解した後、濃度調整により45%濃度のポリビニルアルコール系樹脂水溶液(可塑剤、剥離剤も固形分として含む)を調製した。
【0050】
つぎに、上記ポリビニルアルコール系樹脂水溶液(液温147℃)をギアポンプ(P1)より2軸押出機に供給し、脱泡した後、ギアポンプ(P2)より排出した。ギアポンプ(P1)、2軸押出機、ギアポンプ(P2)での条件を下記に示す。
【0051】
〔ギアポンプ(P1)〕
ギア数:2ギア
サイズ:50cc/rev(1回転当たりの吐出量)
入口圧力:5kg/cm2
【0052】
〔2軸押出機〕
スクリュー外径:35mm
スクリューL/D:40(L:直径、D:長さ)
押出機先端圧力:50kg/cm2
回転数:300rpm
C1/C2(ベント)/C3/C4/C5=150/135/105/105/105
【0053】
〔ギアポンプ(P2)〕
入口圧力:50kg/cm2
排出量:41kg/hr
ギア数:2ギア
サイズ:50cc/rev(1回転当たりの吐出量)
回転数:12.3rpm
ギアポンプ(P2)より排出されたポリビニルアルコール系樹脂水溶液には気泡は見られなかった。
【0054】
そして、上記ギアポンプ(P2)より排出されたポリビニルアルコール系樹脂水溶液を、T型スリットダイ(幅450mmのストレートマニホールドダイ)からドラム型ロールに流延して製膜した。上記流延製膜における条件を下記に示す。
【0055】
〔ドラム型ロール〕
直径:2800mm
幅:1000mm
回転速度:6m/min
表面温度:90℃
T型スリットダイ出口の樹脂温度:95℃
【0056】
その後、乾燥〔条件:ドラム(直径2.8m、内温90℃)、乾燥ロール(直径0.3m、内温70℃、本数10本)〕、熱処理(140℃)を行った。
【0057】
つづいて、下記の調湿条件に設定された調湿機内を浮遊状態で通過させるとともに、フィルムの両面から水蒸気を吹き付けることにより調湿処理を行い、ポリビニルアルコール系フィルム(幅400mm×厚み75μm)を作製した。なお、調湿処理前のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は1重量%で、調湿処理後のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は4重量%であった。
【0058】
〔調湿条件〕
温度:130℃
湿度:80%RH
水蒸気量:200kg/hr
【0059】
【実施例2】
調湿条件を下記の条件に設定した。それ以外は実施例1と同様にしてポリビニルアルコール系フィルム(幅400mm×厚み75μm)を作製した。なお、調湿処理前のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は1重量%で、調湿処理後のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は5重量%であった。
【0060】
〔調湿条件〕
温度:130℃
湿度:80%RH
水蒸気量:250kg/hr
【0061】
【実施例3】
調湿条件を下記の条件に設定した。それ以外は実施例1と同様にしてポリビニルアルコール系フィルム(幅400mm×厚み75μm)を作製した。なお、調湿処理前のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は2重量%で、調湿処理後のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は4重量%であった。
【0062】
〔調湿条件〕
温度:120℃
湿度:90%RH
水蒸気量:200kg/hr
【0063】
【比較例1】
調湿条件を下記の条件に設定した。それ以外は実施例1と同様にしてポリビニルアルコール系フィルム(幅400mm×厚み75μm)を作製した。なお、調湿処理前のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は1重量%で、調湿処理後のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は9重量%であった。
【0064】
〔調湿条件〕
温度:130℃
湿度:80%RH
水蒸気量:600kg/hr
【0065】
【比較例2】
調湿条件を下記の条件に設定した。それ以外は実施例1と同様にしてポリビニルアルコール系フィルム(幅400mm×厚み75μm)を作製した。なお、調湿処理前のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は0.3重量%で、調湿処理後のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は0.8重量%であった。
【0066】
〔調湿条件〕
温度:130℃
湿度:80%RH
水蒸気量:40kg/hr
【0067】
【比較例3】
調湿条件を下記の条件に設定した。それ以外は実施例1と同様にしてポリビニルアルコール系フィルム(幅400mm×厚み75μm)を作製した。なお、調湿処理前のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は0.1重量%で、調湿処理後のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は0.7重量%であった。
【0068】
〔調湿条件〕
温度:130℃
湿度:40%RH
水蒸気量:200kg/hr
【0069】
【比較例4】
調湿条件を下記の条件に設定した。それ以外は実施例1と同様にしてポリビニルアルコール系フィルム(幅400mm×厚み75μm)を作製した。なお、調湿処理前のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は1.2重量%で、調湿処理後のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は2.0重量%であった。
【0070】
〔調湿条件〕
温度:70℃
湿度:80%RH
水蒸気量:200kg/hr
【0071】
【比較例5】
調湿条件を下記の条件に設定した。それ以外は実施例1と同様にしてポリビニルアルコール系フィルム(幅400mm×厚み75μm)を作製した。なお、調湿処理前のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は2.0重量%で、調湿処理後のポリビニルアルコール系フィルムの含水率は2.1重量%であった。
【0072】
〔調湿条件〕
温度:150℃
湿度:80%RH
水蒸気量:200kg/hr
【0073】
このようにして得られた実施例および比較例のポリビニルアルコール系フィルムを用いて、下記に示す方法にしたがって測定・評価した。その結果を後記の表1に示す。
【0074】
すなわち、得られた各ポリビニルアルコール系フィルムを直交しておかれた偏光板の間に挟み、光学的なムラがないか外観を目視により観察し、ムラがなく品位の良好なものを○、ムラがあるものを×として評価した。
【0075】
また、得られた各ポリビニルアルコール系フィルムをスリット速度100m/min、シェア刃使用にてスリットし、スリット面のざらつきのないものを○、ざらつきがあったり、フィルムの巻き出しが悪く皺やブロッキングが発生したものを×として評価することによりフィルムの加工性を判定した。
【0076】
さらに、得られた各ポリビニルアルコール系フィルムを用いて、つぎのようにして偏光膜を作製した。すなわち、スリット巻き取り後のポリビニルアルコール系フィルムを1.25m/minで巻き出し、水洗槽(24℃)で膨潤させた後、ヨウ素槽(20℃、ヨウ素濃度0.17g/リットル)で1.3倍、ホウ酸槽(50℃、ヨウ素濃度0.0012g/リットル、ホウ酸濃度47g/リットル)で1.7倍の一軸延伸を行い、さらに巻き取り速度6m/minでトータル4.8倍の一軸延伸を行って偏光膜を得た。
【0077】
このようにして得られた各偏光膜についてつぎのようにして偏光特性を評価した。すなわち、得られた偏光膜を目視観察し、光学ムラのない良好な品質のものを○、色抜けや色ムラあるいは皺等の発生が確認されたものを×として評価した。その結果を下記の表1に示す。
【0078】
【表1】
Figure 0003997892
【0079】
上記表1の結果から、実施例品のポリビニルアルコール系フィルムは光学ムラのない外観的に優れたものであり、その加工性(スリット性)も良好で、偏光膜においても光学ムラもなく良好な品質のものであった。
【0080】
これに対して、比較例1〜3品のポリビニルアルコール系フィルムは光学ムラが発生し、その加工性(スリット性)も劣っており、偏光膜は色抜けや色ムラあるいは皺等の発生が確認された。また、比較例4〜5品のポリビニルアルコール系フィルムは加工性(スリット性)は良好であったが光学ムラが発生し、しかも偏光膜は色抜けや色ムラあるいは皺等の発生が確認された。
【0081】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を用いてポリビニルアルコール系フィルムを製膜し、ついでこのポリビニルアルコール系フィルムを乾燥した後、熱処理を行い、さらに調湿処理を行う際に、前記条件(a)〜()にて調湿処理を行うポリビニルアルコール系フィルムの製法である。このため、ポリビニルアルコール系フィルムが適度に調湿されるため、例えば、均質で柔軟なポリビニルアルコール系フィルムを得ることができる。さらに、上記フィルムから作製される偏光膜は、光学ムラのない品質に優れた効果を発揮する。

Claims (3)

  1. ポリビニルアルコール系樹脂水溶液をドラム型ロールに流延してポリビニルアルコール系フィルムを製膜し、ついで上記ポリビニルアルコール系フィルムを乾燥した後、熱処理を行い、さらに調湿処理を行う無延伸のポリビニルアルコール系フィルムの製法であって、上記調湿処理が、下記に示す条件(a)〜(d)にて行われることを特徴とする偏光膜用ポリビニルアルコール系フィルムの製法。
    (a)温度100〜140℃。
    (b)湿度50〜100%RH。
    (c)水蒸気量50〜500kg/hr。
    (d)フィルム搬送速度4〜30m/分。
  2. 上記調湿処理において、調湿処理前のポリビニルアルコール系フィルムの含水率が0〜3重量%で、かつ調湿処理後のポリビニルアルコール系フィルムの含水率が1〜7重量%である請求項1記載の偏光膜用ポリビニルアルコール系フィルムの製法。
  3. 上記調湿処理が、調湿機内を、ポリビニルアルコール系フィルムの両面に水蒸気を吹き付けながら、フィルムを浮遊状態で移動させて行う請求項1または2記載の偏光膜用ポリビニルアルコール系フィルムの製法。
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