JP4768104B2 - 非架橋型粘着剤組成物およびその製造方法と粘着シ―ト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スチレン系ポリマ―ブロツクAとアクリル系ポリマ―ブロツクBとからなるA−B−A型ブロツク共重合体を含有する非架橋型粘着剤組成物とその製造方法に関し、また上記の非架橋型粘着剤組成物をシ―ト状やテ―プ状の形態とした粘着シ―トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、包装用粘着テ―プ、塗装用マスキング用粘着テ―プ、生理用品用粘着テ―プ、紙オムツ固定用粘着テ―プおよび粘着ラベルなど、圧着する程度で簡単に接着することが要求される用途に対して、溶剤型、エマルシヨン型、ホツトメルト型などの粘着剤が用いられている。
【0003】
溶剤型の粘着剤としては、アクリル系やゴム系などが知られているが、近年、乾燥効率や省エネルギ―性および作業環境の面から、溶剤の使用量をできるだけ削減することが要望されている。この要望に対して、ポリマ―重合時の溶剤の使用量を少なくすると、発生する重合熱の制御の点から、安全性に問題があつた。また、エマルシヨン型の粘着剤では、ポリマ―粒子が水中に分散しているため、粘着剤層の形成に際して、最終的に水分を除去する必要があり、乾燥効率や省エネルギ―性の理由で、やはり問題があつた。
【0004】
ホツトメルト型の粘着剤は、溶剤型やエマルシヨン型の粘着剤に比べて、安全性や経済性などの面ですぐれており、たとえば、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン)系ブロツク共重合体、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン)系ブロツク共重合体、SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン)系ブロツク共重合体などを主成分としたものが知られている。これらのブロツク共重合体を使用したものは、スチレン部分がブロツク的に導入されていることにより、架橋処理しなくても、室温において良好な粘着特性を発揮するため、ホツトメルト型粘着剤として、幅広く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のホツトメルト型の粘着剤は、各ブロツク共重合体の分子内に種々の官能基や側鎖を導入するのが容易でなく、粘着剤組成にバリエ―シヨンをもたせることができなかつた。これに対して、アクリル系の粘着剤は、モノマ―として種々の官能基や側鎖を有するものを用いることで、粘着剤組成にバリエ―シヨンをもたせることができる。しかし、アクリル系ポリマ―の合成に際し、スチレン系モノマ―をランダムに共重合させることはできても、ブロツク的に共重合させることは、ラジカル重合法、アニオン重合法、カチオン重合法のいずれの重合法でも、技術的な理由で、困難であり、このため、架橋処理を施さずに、室温において良好な粘着特性を得ることはできなかつた。
【0006】
本発明は、このような事情に照らし、スチレン系ポリマ―成分とアクリル系ポリマ―成分とのブロツク共重合体を、無溶剤または少量の溶剤の存在下、安全性に問題を生じることなく容易に生成して、これを粘着剤に応用することにより、従来のエマルシヨン型のような経済性の問題、つまり水分除去のための乾燥効率や省エネルギ―性などの問題を起こさず、かつ架橋処理を施さずに、室温において良好な粘着特性を発揮させることができ、アクリル系ポリマ―成分の導入に基づいた粘着剤組成のバリエ―シヨン化も容易である非架橋型粘着剤組成物とその製造方法および粘着シ―トを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的に対し、鋭意検討した結果、スチレン系モノマ―とアクリル系モノマ―とを、特定の活性化剤および重合開始剤を用いて、リビングラジカル重合させる方法によると、従来では適当な合成法が知られていなかつた、スチレン系ポリマ―ブロツクAとアクリル系ポリマ―ブロツクBとからなるA−B−A型ブロツク共重合体を、無溶剤または少量の溶剤の存在下、重合熱の制御などの安全性の問題を生じることなく、容易に生成することができ、その際に、上記両ブロツクのモノマ―組成を適宜選択することで、このブロツク共重合体をこれに架橋処理を施さずにそのまま粘着剤の主剤成分として使用して、粘着力と凝集力を満足する、すぐれた粘着特性を発揮させることができ、これにより従来のエマルシヨン型のような経済性の問題を生じることがなく、またアクリル系モノマ―の選択によつて粘着剤組成のバリエ―シヨン化も容易である非架橋型粘着剤組成物が得られることを知り、本発明を完成した。
【0008】
本発明は、スチレン系ポリマーブロックAとアクリル系ポリマーブロックBとからなるA−B−A型ブロック共重合体を含有することを特徴とする非架橋型粘着剤組成物、とくに、上記スチレン系ポリマーブロックAがブロック共重合体全体の60重量%を超えない範囲である上記構成の非架橋型粘着剤組成物、また上記スチレン系ポリマーブロックAを構成するスチレン系モノマーの単独重合体の溶解度パラメータとアクリル系ポリマーブロックBを構成するアクリル系モノマーの単独重合体の溶解度パラメータとの差が1.0MPa1/2 以上であり、上記後者の単独重合体のガラス転移温度が−30℃以下である上記構成の非架橋型粘着剤組成物、さらに上記のアクリル系ポリマーブロックBを構成するアクリル系モノマーがイソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレートの中から選ばれる少なくとも1種を主モノマーとする上記構成の非架橋型粘着剤組成物を提供しようとするものである。
【0009】
すなわち、本発明は、上記構成の粘着剤組成物の製造方法として、スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、4−メトキシスチレンの中から選ばれる少なくとも1種のスチレン系モノマーと、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレートの中から選ばれる少なくとも1種を主モノマーとしたアクリル系モノマーとを、遷移金属とその配位子の存在下、重合開始剤を使用して、適宜のモノマー順にリビングラジカル重合することにより、スチレン系ポリマーブロックAとアクリル系ポリマーブロックBとからなり、スチレン系ポリマーブロックAがブロック共重合体全体の60重量%を超えない範囲であり、かつスチレン系ポリマーブロックAを構成するスチレン系モノマーの単独重合体の溶解度パラメータとアクリル系ポリマーブロックBを構成するアクリル系モノマーの単独重合体の溶解度パラメータとの差が1.0MPa 1/2 以上であり、上記後者の単独重合体のガラス転移温度が−30℃以下であると共に、ブロック共重合体全体の数平均分子量が5,000〜63,100の範囲にあるA−B−A型ブロック共重合体を生成し、このブロック共重合体をこれに架橋処理を施さずにそのまま粘着剤の主剤成分として使用することを特徴とする非架橋型粘着剤組成物の製造方法、とくに、上記の遷移金属と配位子の組み合わせがCu+1−ビピリジン錯体である上記構成の非架橋型粘着剤組成物の製造方法に係るものである。
さらに、本発明は、支持体上に上記の方法で製造された非架橋型粘着剤組成物からなる層を設けたことを特徴とする粘着シートに係るものである。
なお、上記の粘着シートには、通常幅の広い粘着シートだけでなく、通常幅の狭い粘着テープも含まれるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
リビングラジカル重合法に関しては、たとえば、(1)Pattenらによる報告、“Radical Polymerization Yielding Polymers with Mw/Mn 〜 1.05 by Homogeneous Atom Transfer Radical Polymerization ”Polymer Preprinted,pp 575-6,No37(March 1996)、(2)Matyjasewskiらによる報告、“Controlled/Living Radical Polymerization. Halogen Atom Transfer Radical Polymerization Promoted by a Cu(I)/Cu(II)Redox Process ”Macromolecules 1995,28,7901-10(October 15,1995)、(3)同著PCT/US96/03302,International Publication No.WO96/30421 (October 3,1996)、(4)M.Sawamotoらの報告、“Ruthenium-mediated Living Radical polymerization of Methyl Methacrylate ”Macromolecules,1996,29,1070.などが知られている。
【0011】
本発明者らは、このリビングラジカル重合法に着目し、活性化剤としてとくに遷移金属とその配位子を使用し、これらの存在下、重合開始剤を使用して、スチレン系モノマ―とアクリル系モノマ―とを適宜のモノマ―順にリビングラジカル重合させると、従来では適当な合成法が知られていなかつた、スチレン系ポリマ―ブロツクAとアクリル系ポリマ―ブロツクBとからなるA−B−A型ブロツク共重合体を、容易に生成できることを見い出した。
【0012】
遷移金属としては、Cu、Ru、Fe、Rh、VまたはNiがあり、通常、これら金属のハロゲン化物(塩化物、臭化物など)の中から、用いられる。また、配位子は、遷移金属を中心にして配位して錯体を形成するものであつて、ビピリジン誘導体、メルカプタン誘導体、トリフルオレ―ト誘導体などが好ましく用いられる。遷移金属とその配位子の組み合わせの中でも、Cu+1−ビピリジン錯体が、重合の安定性や重合速度の面で、最も好ましい。
【0013】
重合開始剤としては、α−位にハロゲンを含有するエステル系またはスチレン系誘導体が好ましく、とくに2−ブロモ(またはクロロ)プロピオン酸誘導体、塩化(または臭化)1−フエニル誘導体が好ましく用いられる。具体的には、 臭素または塩素を分子内に1個だけ有する1官能基型として、2−ブロモ(またはクロロ)プロピオン酸メチル、2−ブロモ(またはクロロ)プロピオン酸エチル、2−ブロモ(またはクロロ)−2−メチルプロピオン酸メチル、2−ブロモ(またはクロロ)−2−メチルプロピオン酸エチル、塩化(または臭化)1−フエニルエチル、2−ブロモ(またはクロロ)プロピオン酸2−ヒドロキシエチル、2−ブロモ(またはクロロ)プロピオン酸4−ヒドロキシブチル、2−ブロモ(またはクロロ)−2−メチルプロピオン酸2−ヒドロキシエチル、2−ブロモ(またはクロロ)−2−メチルプロピオン酸4−ヒドロキシブチルなどが挙げられる。また、臭素または塩素を分子内に2個有する2官能基型として、エチレンビス(2−プロモ−2−メチルプロピオネ―ト)などが挙げられる。
【0014】
上記のリビングラジカル重合法において、重合開始剤として1官能基型のものを使用するときは、最初に、スチレン系モノマ―を重合させてスチレン系ポリマ―ブロツクAを生成し、つぎに、アクリル系モノマ―を加えてこのモノマ―の重合を続けてアクリル系ポリマ―ブロツクBを生成し、最後に、再びスチレン系モノマ―を加えてこのモノマ―の重合を続けてスチレン系ポリマ―ブロツクAを生成すると、A−B−A型ブロツク共重合体が得られる。このような逐次的な重合を行う場合に、後のモノマ―を加えるときは、前のモノマ―の重合転化率が少なくとも60重量%を超えた時点、通常は80重量%以上、好ましくは90重量%以上となつた時点で、加えるようにするのが望ましい。
【0015】
また、重合開始剤として2官能基型のものを使用するときは、最初に、アクリル系モノマ―を重合させてアクリル系ポリマ―ブロツクBを生成し、つぎに、スチレン系モノマ―を加えてこのモノマ―の重合を続けて、上記ポリマ―ブロツクBの両側にスチレン系ポリマ―ブロツクAを生成させると、A−B−A型ブロツク共重合体が得られる。この方法は、前記した重合開始剤として1官能基型のものを使用する方法に比べ、2段階の重合で済むため、製造工程上、有利である。なお、この方法においても、後のモノマ―であるスチレン系モノマ―を加えるときは、前のモノマ―であるアクリル系モノマ―の重合転化率が少なくとも60重量%を超えた時点、通常は80重量%以上、好ましくは90重量%以上となつた時点で、加えるようにするのが望ましい。
【0016】
このようなリビングラジカル重合において、重合開始剤としては、スチレン系モノマ―およびアクリル系モノマ―からなる重合性モノマ―全体に対して、通常0.01〜10モル%、好ましくは0.1〜2モル%の割合で用いられる。また、遷移金属の使用量は、ハロゲン化物などの形態として、上記の重合開始剤1モルに対して、通常0.01〜3モル、好ましくは0.1〜1モルの割合で用いられる。さらに、その配位子は、上記の遷移金属(ハロゲン化物などの形態)1モルに対して、通常1〜5モル、好ましくは2〜3モルの割合で用いられる。重合開始剤と活性化剤とをこのような使用割合にすると、リビングラジカル重合の反応性、生成ポリマ―の分子量などに好ましい結果が得られる。
【0017】
このようなリビングラジカル重合は、無溶剤でも進行させることができるし、酢酸ブチル、トルエン、キシレンなどの溶剤の存在下で進行させてもよい。溶剤を用いる場合、重合速度の低下を防ぐため、重合終了後の溶剤濃度が50重量%以下となる少量の使用量とするのがよい。無溶剤または少量の溶剤量でも、重合熱の制御などに関する安全性の問題はとくになく、むしろ溶剤削減によつて経済性や環境対策などの面で好結果が得られる。また、重合条件としては、重合速度や触媒の失活の点より、70〜130℃の重合温度で、最終的な分子量や重合温度にも依存するが、約1〜100時間の重合時間とすればよい。
【0018】
このようにして得られるA−B−A型ブロツク共重合体は、スチレン系ポリマ―ブロツクAが起点となりこれにアクリル系ポリマ―ブロツクBとスチレン系ポリマ―ブロツクAとが順次結合した構造をとるものであるが、この共重合体において、ふたつのスチレン系ポリマ―ブロツクAの割合(両側の合計)としては、ブロツク共重合体全体の60重量%を超えない範囲、好ましくは5〜40重量%の範囲内であるのがよい。スチレン系ポリマ―ブロツクAの割合があまりに多すぎると、粘着剤に要求される粘弾性特性に欠け、粘着剤用として固すぎるポリマ―となり、好ましくない。また、スチレン系ポリマ―ブロツクAの割合があまりに少なすぎても、粘着剤に必要な凝集力に劣り、やはり好ましくない。
【0019】
また、上記のA−B−A型ブロツク共重合体は、スチレン系ポリマ―ブロツクAの数平均分子量が3,000以上であるのがよく、これより低い分子量となると、後述するミクロドメイン構造をとりにくくなり、粘着剤としてすぐれた凝集性を発現させにくい。また、ブロツク共重合体全体の分子量としては、粘着特性や塗布性の点より、数平均分子量が通常5,000〜500,000の範囲、好ましくは10,000〜200,000の範囲にあるのがよい。なお、上記の両数平均分子量は、GPC(ゲルパ―ミエ―シヨンクロマトグラフイ―)法によるポリスチレン換算にて求められる値を意味するものである。
【0020】
さらに、このようなA−B−A型ブロツク共重合体は、スチレン系ポリマ―ブロツクAを構成するスチレン系モノマ―の単独重合体(ホモポリマ―またはコポリマ―)の溶解度パラメ―タ〔SP値〕と、アクリル系ポリマ―ブロツクBを構成するアクリル系モノマ―の単独重合体(ホモポリマ―またはコポリマ―)の溶解度パラメ―タ〔SP値〕との差が1.0MPa1/2 以上、より好ましくは1.5MPa1/2 以上であるのがよい。上記SP値の差の上限は、とくに限定されないが、通常は4.0MPa1/2 以下であるのがよい。
【0021】
ここで、スチレン系モノマ―の単独重合体のSP値は、通常18.0〜19.0MPa1/2 であるため、アクリル系モノマ―の単独重合体のSP値は、18.0MPa1/2 以下であるのが望ましい。具体的には、スチレンの場合、そのホモポリマ―のSP値は18.6MPa1/2 であり、これと組み合わせるアクリル系モノマ―としてはそのホモポリマ―またはコポリマ―のSP値が17.6MPa1/2 以下であるのが望ましい。
【0022】
なお、上記のSP値とは、Solvency Testing法〔「Polymer Handbook」第4版、Brandrup Immergut Grulke編、Interscience(New York,London,Sydney)発行、p.VII /680〕で測定される値である。
【0023】
スチレン系モノマ―の単独重合体とアクリル系モノマ―の単独重合体との間にこのようなSP値の差があると、このA−B−A型ブロツク共重合体は、これを架橋処理しなくても、そのままで粘着力と凝集力を満足する、すぐれた粘着特性を発揮し、とくに大きな凝集力を示すようになる。この理由は、上記両単独重合体の間に適当なSP値の差があると、従来のSIS系ブロツク共重合体などの場合と同様に、スチレン系ポリマ―ブロツクAがミクロドメイン構造を形成して、ベンゼン環同志のπ−π電子相互作用により、いわゆる擬似架橋を行うためではないかと思われる。事実、このA−B−A型ブロツク共重合体をシ―ト状に成形し、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察すると、約100〜300Å程度の大きさのミクロドメイン構造を有していることを確認できる。
【0024】
これに対して、スチレン系モノマ―の単独重合体とアクリル系モノマ―の単独重合体との間のSP値の差が1.0MPa1/2 未満となると、このA−B−A型ブロツク共重合体は、これを架橋処理しないと、良好な凝集力を示さなくなる。この理由としては、上記の場合、スチレン系ポリマ―ブロツクAとアクリル系ポリマ―ブロツクBとが相溶して、スチレン系ポリマ―ブロツクAがミクロドメイン構造をとれなくなり、結果として、良好な凝集力を示さなくなるものと思われる。事実、このA−B−A型ブロツク共重合体をシ―ト状に成形し、TEMで観察すると、ミクロドメイン構造は全く認められない。
【0025】
また、本発明において、上記のA−B−A型ブロツク共重合体は、アクリル系ポリマ―ブロツクBを構成するアクリル系モノマ―の単独重合体(ホモポリマ―またはコポリマ―)のガラス転移温度〔Tg〕が−30℃以下、より好ましくは−50℃以下であるのがよく、下限としては通常−90℃以上であるのがよい。上記単独重合体のTgが−30℃を超えると、このA−B−A型ブロツク共重合体は、粘着力とくに非極性被着体に対する粘着力が低下し、粘着特性にすぐれた粘着剤組成物を得ることが難しくなるため、好ましくない。
【0026】
本発明において、スチレン系モノマ―には、スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、4−メトキシスチレンなどが用いられる。これと組み合わせるアクリル系モノマ―には、その単独重合体(ホモポリマ―またはコポリマ―)のTgが上記範囲にあり、かつ上記単独重合体とスチレン系モノマ―の単独重合体(ホモポリマ―またはコポリマ―)とのSP値の差が前記範囲となるように、スチレン系モノマ―の種類に応じて、適宜のものが選択使用される。通常、アクリル系モノマ―として、イソオクチルアクリレ―ト、2−エチルヘキシルアクリレ―ト、イソノニルアクリレ―トの中から選ばれる少なくとも1種を主モノマ―として使用すると、上記要件を満たすA−B−A型ブロツク共重合体が得られやすいため、上記各モノマ―を使用するのが望ましい。
【0027】
また、上記各モノマ―を主モノマ―として、これと他の改質用モノマ―を併用してもよい。この場合、良好な粘着特性を得るため、上記の主モノマ―がアクリル系モノマ―全体の60重量%以上、より好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは90重量%以上となるようにするのがよい。改質用モノマ―には、アルキル基の炭素数が1〜4である(メタ)アクリレ―ト、たとえばエチル(メタ)アクリレ―ト、ブチル(メタ)アクリレ―ト、t−ブチル(メタ)アクリレ―トなどのほか、(メタ)アクリルアミド、マレイン酸のモノまたはジエステル、グリシジル(メタ)アクリレ―ト、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ―ト、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレ―ト、N−ビニルピロリドン、アクリロニトリル、(メタ)アクリロリイルモルホリン、イソボルニル(メタ)アクリレ―ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ―ト、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ―ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ―ト、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレ―トなどが挙げられる。
【0028】
本発明においては、上記のA−B−A型ブロツク共重合体をそのまま粘着剤の主剤成分として、粘着特性にすぐれた非架橋型粘着剤組成物とする。この粘着剤組成物には、必要により、粘着付与樹脂、充填剤、老化防止剤、顔料などの一般の粘着剤組成物に配合される各種の添加剤を含ませることができる。
【0029】
本発明の粘着シ―トは、支持体の片面または両面に、上記の非架橋型粘着剤組成物を塗工し、必要により乾燥して、厚さが片面で通常10〜100μmとなる非架橋型粘着剤組成物からなる層を形成して、テ―プ状やシ―ト状などの形態としたものである。支持体としては、紙、プラスチツクラミネ―ト紙、布、プラスチツクラミネ―ト布、プラスチツクフイルム、金属箔、発泡体などが用いられる。また、支持体上に非架橋型粘着剤用組成物を塗工する手段には、ホツトメルトコ―タ、コンマロ―ル、グラビアコ―タ、ロ―ルコ―タ、キスコ―タ、スロツトダイコ―タ、スクイズコ―タなどが用いられる。なお、片面塗工タイプのものでは、支持体の反対面側にあらかじめ離型処理を施すことができ、また両面塗工タイプのものでは、セパレ―タを介装することができる。
【0030】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を記載して、より具体的に説明する。
なお、実施例で用いたA−B−A型ブロツク共重合体(1) 〜(7) 、比較例で用いたランダム共重合体(8) およびA−B−A型ブロツク共重合体(9) は、下記の製造例1〜7および比較製造例1,2により、製造したものである。
【0031】
なおまた、これらの各製造例において、製造原料としては大部分は市販の原料を使用したが、重合開始剤には市販の重合開始剤である2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸エチル(以下、MPEという)のほかに、下記の方法で合成した、2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸2−ヒドロキシエチル(以下、2−H2MPNという)およびエチレン−ビス(2−ブロモ−2−メチルプロピオネ―ト)(以下、EBMPという)を使用した。
【0032】
<2−H2MPNの合成>
過剰のエチレングリコ―ル44ml(788ミリモル)、トリエチルアミン100ml(717ミリモル)およびピリジン20ml(200ミリモル)を反応容器に入れ、これにアセトン800mlおよび2−ブロモイソブチリルブロミド150g(652ミリモル)を発熱反応を抑えるため氷浴で冷却しながら、添加した。16時間反応後、析出物をろ去し、これに酢酸エチル1リツトルと飽和食塩水500mlを加え、よく振とうした。しばらく静置したのち、上層の酢酸エチル層を希塩酸で2回、飽和食塩水500mlでも3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを除去したのち、酢酸エチルを減圧留去し、粗生成物を得た。このようにして得られた粗生成物を、蒸留法(87〜90℃/0.25mmHg)で精製して、目的物である2−H2MPNを得た。この2−H2MPNの収率は、88g(64重量%)であつた。
【0033】
<EBMPの合成>
無水エチレングリコ―ル12ml(215ミリモル)およびピリジン10ml(100ミリモル)を反応容器に入れ、これにアセトン350mlおよび2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸ブロミド75g(326ミリモル)を発熱反応を抑えるため氷浴で冷却しながら、添加した。16時間反応後、析出物をろ去し、これに酢酸エチル1リツトルと飽和食塩水500mlを加え、よく振とうした。しばらく静置したのち、上層の酢酸エチル層を希塩酸で2回、飽和食塩水500mlでも3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを除去したのち、酢酸エチルを減圧留去し、粗生成物を得た。このようにして得られた粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフイ―法(展開溶剤:酢酸エチル/ヘキサン=1/1混合溶剤)で精製して、目的物であるEBMPを得た。このEBMPの収率は、52g(67重量%)であつた。
【0034】
製造例1
メカニカルスタ―ラ、窒素導入口、冷却管、ラバ―セプタムを備えた4つ口フラスコに、スチレン28.4g(274ミリモル)を加え、これに2,2′−ビピリジン1.3g(8.3ミリモル)を加え、系内を窒素置換した。これに窒素気流下、臭化銅410mg(2.84ミリモル)を加えて、反応系を90℃に加熱し、重合開始剤として2−H2MPNを600mg(2.84ミリモル)加えて重合を開始し、溶剤を加えずに窒素気流下、90℃で12時間重合した。重合率(加熱して揮発成分を除去したポリマ―重量を揮発成分を除去する前の重合溶液そのままのポリマ―重量で割つた値;以下同じ)が90重量%以上であることを確認したのち、これに2−エチルヘキシルアクリレ―ト122g(662ミリモル)をラバ―セプタムから添加し、さらに110℃で20時間加熱した。重合率が再び90重量%以上であることを確認してから、重合系にスチレン28.4g(274ミリモル)をラバ―セプタムから添加し、さらに90℃で20時間加熱した。このようにして得られた重合物を酢酸エチルで20重量%程度に希釈して、触媒をろ去した。最後に、酢酸エチルを留去し、減圧加熱(50℃)して、油状ポリマ―であるA−B−A型ブロツク共重合体(1) を製造した。
【0035】
製造例2〜6
1段目のスチレンの仕込み量、2段目に添加するアクリル系モノマ―の種類と量、3段目に添加するスチレンの量を、表1のように変更した以外は、製造例1と同様の手法により、油状ポリマ―であるA−B−A型ブロツク共重合体(2) 〜(6) を製造した。各重合に際し、重合開始剤としては、製造例2,4〜6では、2−H2MPNを、製造例3ではMPEを、それぞれ製造例1と同量使用した。また、臭化銅の使用量は上記の重合開始剤と同モル量とし、2,2′−ビピリジンはその3倍モル量使用した。なお、表1には、参考のために、製造例1で使用した1〜3段目のモノマ―量なども併記した。
【0036】
表1において、「2EHA」は2−エチルヘキシルアクリレ―ト、「IOA」はイソオクチルアクリレ―ト、「INA」はイソノニルアクリレ―ト、「BA」はn−ブチルアクリレ―トである。また、表1に記載される( )内の数値は、各原料成分のモル数(ミリモル)である。
【0037】
【0038】
製造例7
メカニカルスタ―ラ、窒素導入口、冷却管、ラバ―セプタムを備えた4つ口フラスコに、2−エチルヘキシルアクリレ―ト76g(410ミリモル)を加え、これに2,2′−ビピリジン1.64g(10.5ミリモル)を加え、系内を窒素置換した。これに窒素気流下、臭化銅500mg(3.48ミリモル)を加えて、反応系を100℃に加熱し、重合開始剤としてEBMPを627mg(1.74ミリモル)加えて重合を開始し、溶剤を加えずに窒素気流下、100℃で12時間重合した。重合率が90重量%以上であることを確認したのち、これにスチレン36g(346ミリモル)をラバ―セプタムから添加し、さらに20時間加熱した。このようにして得られた重合物を酢酸エチルで20重量%程度に希釈し、触媒をろ去した。最後に、酢酸エチルを留去し、減圧加熱(60℃)して、油状ポリマ―であるA−B−A型ブロツク共重合体(7) を製造した。
【0039】
上記の製造例1〜7で製造したA−B−A型ブロツク共重合体 (1)〜(7) について、数平均分子量〔Mn〕、重量平均分子量〔Mw〕およびポリマ―分散度〔Mw/Mn〕を測定した。結果は、表2に示されるとおりであつた。分子量の測定は、本文中に記載したGPC法により、行つたものである。
【0040】
【0041】
比較製造例1
メカニカルスタ―ラ、窒素導入口、冷却管、ラバ―セプタムを備えた4つ口フラスコに、スチレン36g(346ミリモル)、2−エチルヘキシルアクリレ―ト76g(410ミリモル)、2−メルカプトエタノ―ル0.3g(3.84ミリモル)および酢酸エチル400mlの混合物を投入し、これにアゾイソブチロニトリル0.5gを加え、反応系を60℃で5時間加熱して、重合した。最後に、酢酸エチルを留去し、減圧加熱(60℃)して、油状ポリマ―であるランダム共重合体(8) を製造した。このランダム共重合体は、数平均分子量〔Mn〕が68.9×1,000、重量平均分子量〔Mw〕が132.3×1,000で、ポリマ―の分散度〔Mw/Mn〕が1.92であつた。
【0042】
比較製造例2
2段目に添加するアクリル系モノマ―を、n−ブチルアクリレ―ト103g(803ミリモル)に変更した以外は、製造例1と同様にして、油状ポリマ―であるA−B−A型ブロツク共重合体(9) を製造した。このブロツク共重合体は、数平均分子量〔Mn〕が52.1×1,000、重量平均分子量〔Mw〕が88.6×1,000で、ポリマ―の分散度〔Mw/Mn〕が1.70であつた。
【0043】
なお、上記の製造例1,4〜6で製造したA−B−A型ブロツク共重合体 (1),(4) 〜(6) 、比較製造例2で製造したA−B−A型ブロツク共重合体 (9)について、スチレン系モノマ―の単独重合体(つまり、ポリスチレン)とアクリル系モノマ―の単独重合体(ホモポリマ―またはコポリマ―)との間のSP値の差、および上記アクリル系モノマ―の単独重合体のTgを、下記の表3に示した。
【0044】
【0045】
実施例1
A−B−A型ブロツク共重合体(1) 4gを酢酸エチル2mlで希釈して、非架橋型粘着剤用組成物とし、これを、ギヤツプ200μmのアプリケ―タにより、厚さが25μmのポリエチレンテレフタレ―トフイルム(以下、PETフイルムという)の上に塗布し、120℃で5分間加熱乾燥して、上記ブロツク共重合体(1) を含有する非架橋型粘着剤組成物層を形成して、粘着シ―トとした。
【0046】
実施例2〜7
A−B−A型ブロツク共重合体(1) に代えて、A−B−A型ブロツク共重合体(2) 〜(7) を同量使用した以外は、実施例1と同様にして、PETフイルム上にA−B−A型ブロツク共重合体(2) 〜(7) を含有する非架橋型粘着剤組成物層を形成して、粘着シ―トとした。
【0047】
比較例1,2
A−B−A型ブロツク共重合体(1) に代えて、ランダム共重合体(8) またはA−B−A型ブロツク共重合体(9) を同量使用した以外は、実施例1と同様にして、PETフイルム上にランダム共重合体(8) またはA−B−A型ブロツク共重合体(9) を含有する非架橋型粘着剤組成物層を形成して、粘着シ―トとした。
【0048】
上記の実施例1〜7および比較例1,2の各粘着シ―トについて、下記の方法により、粘着力および凝集力(クリ―プ)を測定した。これらの測定結果は、表4に示されるとおりであつた。
【0049】
<粘着力>
粘着シ―トを幅20mm,長さ80mmに切断し、これを幅40mm,長さ100mmのSUS−304板上に、重さ2Kgのゴムロ―ラを1往復させて圧着したのち、室温で30分間放置した。これを引張り試験機を用いて、25℃で、300mm/分の速度で引き剥がし(180°ピ―ル)、その剥離に要する力を測定した。測定は2個のサンプルについて行い、その平均値を求めた。
【0050】
<凝集力>
粘着シ―トを幅10mm,長さ20mmの接着面積でベ―クライト板に貼り付け、40℃または60℃で500gの荷重をかけ、1時間あたりの落下(ずれ)距離を測定した。この距離が小さいほど凝集力が大きいことが一般に知られており、1mm以上の場合は、粘着特性として実用的とはいえない。
【0051】
【0052】
上記の表4から明らかなように、本発明の実施例1〜7の各粘着シ―トは、いずれも、粘着力および凝集力の大きい、すぐれた粘着特性を示すが、比較例1,2の粘着シ―トは、凝集力に著しく劣つていることがわかる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、スチレン系ポリマ―ブロツクAとアクリル系ポリマ―ブロツクBとからなるA−B−A型ブロツク共重合体を、リビングラジカル重合法により無溶剤または少量の溶剤を用いて生成し、これを架橋処理しないで、そのまま粘着剤の主剤成分としたことにより、安全性や経済性などの問題を生じることなく、粘着力と凝集力を満足する、すぐれた粘着特性を発揮し、またアクリル系モノマ―の選択により粘着剤組成のバリエ―シヨン化も容易である非架橋型粘着剤組成物およびその製造方法と粘着シ―トを提供できる。
Claims (3)
- スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、4−メトキシスチレンの中から選ばれる少なくとも1種のスチレン系モノマーと、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレートの中から選ばれる少なくとも1種を主モノマーとしたアクリル系モノマーとを、遷移金属とその配位子の存在下、重合開始剤を使用して、適宜のモノマー順にリビングラジカル重合することにより、スチレン系ポリマーブロックAとアクリル系ポリマーブロックBとからなり、スチレン系ポリマーブロックAがブロック共重合体全体の60重量%を超えない範囲であり、かつスチレン系ポリマーブロックAを構成するスチレン系モノマーの単独重合体の溶解度パラメータとアクリル系ポリマーブロックBを構成するアクリル系モノマーの単独重合体の溶解度パラメータとの差が1.0MPa 1/2 以上であり、上記後者の単独重合体のガラス転移温度が−30℃以下であると共に、ブロック共重合体全体の数平均分子量が5,000〜63,100の範囲にあるA−B−A型ブロック共重合体を生成し、このブロック共重合体をこれに架橋処理を施さずにそのまま粘着剤の主剤成分として使用することを特徴とする非架橋型粘着剤組成物の製造方法。
- 遷移金属と配位子の組み合わせがCu+1−ビピリジン錯体である請求項1に記載の非架橋型粘着剤組成物の製造方法。
- 支持体上に請求項1または2の方法で製造された非架橋型粘着剤組成物からなる層を設けたことを特徴とする粘着シート。
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