JPH10251609A - 粘着剤組成物、および再剥離性粘着テープまたはシート - Google Patents

粘着剤組成物、および再剥離性粘着テープまたはシート

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JPH10251609A
JPH10251609A JP6089197A JP6089197A JPH10251609A JP H10251609 A JPH10251609 A JP H10251609A JP 6089197 A JP6089197 A JP 6089197A JP 6089197 A JP6089197 A JP 6089197A JP H10251609 A JPH10251609 A JP H10251609A
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pressure
sensitive adhesive
component
sheet
acrylate
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JP6089197A
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Noboru Sakaushi
登 坂牛
Yutaka Igarashi
裕 五十嵐
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス、プラスチック板、塗装鋼板などの平
滑な基材に対して良好な粘着性および再剥離性を有し、
特に被着体汚染性のない粘着剤組成物、および該粘着剤
組成物を使用した再剥離性粘着テープまたはシートを提
供する。 【解決手段】 A−B型ブロックポリマーからなる粘着
剤組成物において、A成分が炭素数4〜12のアルキル
基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノ
マーから選ばれる少なくとも1種を主成分とする重合体
ブロックで、B成分が酢酸ビニル、アクリル酸メチル、
メタクリル酸メチル、スチレン、及びアクリロニトリル
から選ばれる少なくとも1種を主成分とする重合体ブロ
ックであり、かつA成分とB成分の重量比が、40/6
0〜80/20の範囲である粘着剤組成物、および該粘
着剤組成物を使用した再剥離性粘着テープまたはシー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル系粘着剤
組成物および該粘着剤組成物を使用した再剥離性粘着テ
ープまたはシートに関する。特に、ガラス、プラスチッ
ク板、塗装鋼板などの平滑な基材に対して良好な粘着性
および再剥離性を有する粘着剤組成物および該粘着剤を
使用した再剥離性粘着テープまたはシートに関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル系粘着剤は、一般にアクリル系
モノマーの組成を変えたり、フェノール樹脂、ロジン、
石油樹脂、キシレン樹脂およびそれらの変性樹脂、誘導
体等の粘着付与剤樹脂を添加したり、アクリル系樹脂の
ほかにエチレンービニルエステル共重合体、天然ゴム、
合成ゴム等の樹脂を併用して粘着物性のバランスを調整
している。アクリル系粘着剤の用途は、各種テープやシ
ート、ラベル、ステッカー、シールまたは金属もしくは
プラスチックの表面保護フィルムなどである。最近、こ
れら粘着シートおよびテープの分野では、被着体へ何度
も付着と剥離を繰り返えして使用でき、かつ被着体を損
傷、汚染しない再剥離タイプのニーズが増えている。
【0003】このような粘着シートおよびテープとして
は、粘着力、タックの極めて小さい、いわゆる弱粘着型
アクリル系、ゴム系粘着剤を基材に塗工したものや、微
細な球状粘着剤を接着剤層を介して基材上に塗工したも
のがあるが、これらのものは被着体に貼付け後、経時的
に粘着力が増加し、剥離操作が困難になるばかりでな
く、粘着シートおよび粘着テープ自身および被着体を破
損してしまったり、粘着剤が被着体上に残るなど汚染性
の点においても問題があった。
【0004】また、粘着剤以外にも可塑剤を多量に含ん
だ軟質ポリ塩化ビニルを基材上に配設した貼着シートも
知られているが、このものは、可塑剤の影響のため、シ
ートの剥離後、被着体が著しく汚染されるという欠点を
有していた。この汚染性を改良したものとして、例え
ば、特開昭49−97840号公報、特開昭49−97
841号公報などに記載の軟質ポリ塩化ビニルの代わり
にポリビニルエーテルまたはアクリル酸エステルに塩化
ビニルをグラフト重合したものに、可塑剤および粘着付
与剤を配合したものを基材に配設した貼着シートが提案
されていた。しかしながら、これらの軟質ポリ塩化ビニ
ルや塩化ビニルグラフト重合体からなる組成物は、廃
棄、焼却されるときに塩素ガスやダイオキシンなどが発
生するとされ、環境上問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アクリル系
粘着剤組成物および該粘着剤組成物を使用した粘着テー
プまたはシートに関し、ガラス、プラスチック板、塗装
鋼板などの平滑な基材に対して良好な粘着性および再剥
離性を有し、特に被着体汚染性のない粘着剤組成物、お
よび該粘着剤組成物を使用した再剥離性粘着テープまた
はシートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着剤組成物
は、A−B型ブロックポリマーからなる粘着剤組成物に
おいて、A成分が炭素数4〜12のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマーから選
ばれる少なくとも1種を主成分とする重合体ブロック
で、B成分が酢酸ビニル、アクリル酸メチル、メタクリ
ル酸メチル、スチレン、及びアクリロニトリルから選ば
れる少なくとも1種を主成分とする重合体ブロックであ
り、かつA成分とB成分の重量比が、40/60〜80
/20の範囲であることを特徴とするものである。ま
た、本発明の粘着剤組成物は、前記A成分のTgが−7
0〜−30℃であり、前記B成分のTgが−10℃以上
であることが好ましい。本発明の再剥離性粘着テープま
たはシートは、表面基材/粘着剤層、または表面基材/
粘着剤層/剥離シートの順に積層してなり、前記粘着剤
層が前記粘着剤組成物を含有することを特徴とするもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、粘着剤の主成分
は、重合体ブロックAおよびBを有し、A−B型ブロッ
クポリマーとして表される。A成分(重合体)を構成す
る炭素数4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル系モノマーとしては、例えば、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、およびメタクリル酸ラウリル等が
挙げられる。また、B成分を構成するモノマーとして
は、酢酸ビニル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、スチレン、およびアクリロニトリルが挙げられる。
【0008】A−B型ブロックポリマーのA成分とB成
分の固形分重量比(A成分/B成分)は、40/60〜
80/20の範囲が好ましく、50/50〜70/30
の範囲がより好ましい。重量比が40/60未満では、
粘着力が不十分となり、一方重量比が80/20を越え
る場合は、剥離時に被着体に糊残りを生じる様になる。
【0009】A−B型ブロックポリマーにおいて、A成
分のTgは−70〜−30℃が好ましく、−70〜−5
0℃がより好ましい。また、B成分のTgは−10℃以
上が好ましく、0〜40℃がより好ましい。A成分のT
gが−70℃未満では粘着剤の凝集力が不十分となる場
合があり、一方、−30℃を越えると粘着力が不十分と
なる場合がある。また、B成分のTgが−10℃未満の
場合には、粘着剤の凝集力が不十分となる場合があり、
一方、B成分のTgが40℃を越えると、剥離時にジッ
ピングし易くなり、剥離音を生じるようになる場合があ
る。
【0010】本発明のA−B型ブロックポリマーの製造
方法については、例えば、先ずA成分を構成するモノマ
ーをトルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、メチ
ルエチルケトン等の溶剤に重合開始剤と共に溶解し、窒
素雰囲気下で加熱する事により重合を開始し、その後、
B成分を構成するモノマーを配合して、さらに重合する
ことにより、A−B型ブロックポリマーとする方法が挙
げられる。重合開始剤としては、アゾビスイソブチルニ
トリル等のアゾ化合物、過酸化ベンゾイルの如き過酸化
物など公知のものを例示できる。また、A−B型ブロッ
クポリマーの数平均分子量としては、1,000〜30
0,000程度が適当であるが、これに限定されるもの
ではない。
【0011】A−B型ブロックポリマーの分子量を調整
する方法としては、重合系に、例えば、n−ドデシルメ
ルカプタン、メルカプトエタノール、メルカプト酢酸、
ハイドロキノン、ピクリン酸、フェノール、ハイドロキ
ノンモノメチルエーテルなど公知の重合度調整剤を添加
することにより分子量を調整する方法が挙げられる。
【0012】さらに、粘着力や凝集力の調整、耐熱性の
向上、或いは基材に対する投錨性の向上等の目的のため
に、好ましくは、A−B型ブロックポリマーに架橋構造
が形成され、例えば、ブロックポリマーを構成するモノ
マーとともに、アルコール性水酸基や、カルボキシル基
等を有するビニルモノマーを用いて重合し、適宜、芳香
族系多価イソシアネート、脂肪族系多価イソシアネー
ト、エポキシ化合物、或いは金属キレート系架橋剤等に
より架橋する方法や、2個以上のエチレン性不飽和二重
結合を有するビニルモノマーを用いて架橋構造を形成す
る方法が挙げられる。
【0013】アルコール性水酸基を有するビニルモノマ
ーとしては、例えばアクリル酸2−ヒドロキシエチル、
アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒ
ドロキシブチル、アクリル酸2−ヒドロキシペンチル等
のアクリル酸ヒドロキシアルキル、およびメタクリル酸
2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシブ
チル、メタクリル酸2−ヒドロキシペンチル等のメタク
リル酸ヒドロキシアルキルなどが挙げられる。これら、
アルコール性水酸基を有するビニルモノマーの配合比率
は、ブロックポリマーを構成する全モノマー中に、0.
1〜6重量%が好ましく、より好ましくは、1〜6重量
%が使用できる。
【0014】また、2個以上のエチレン性不飽和二重結
合を有するビニルモノマーとしては、例えば、ジビニル
ベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等が挙げら
れる。これら、2個以上のエチレン性不飽和二重結合を
有するビニルモノマーの配合比率は、ブロックポリマー
を構成する全モノマー中に、0.0005〜1重量%が
好ましく、より好ましくは、0.001〜0.1重量%
が使用できる。
【0015】本発明のA−B型ブロックポリマーからな
る粘着剤組成物は、例えば、表面基材/粘着剤層からな
る再離性粘着テープ、または表面基材/粘着剤層/剥離
シートの順に積層してなる再離性粘着シートなどの粘着
剤層に好ましく使用される。
【0016】本発明の粘着剤組成物は、粘着剤自身の性
能により、期待の接着性、再剥離性を発現するものであ
るが、本発明の粘着剤の性能を損なわない範囲で必要に
応じ、粘着付与剤樹脂、軟化剤、各種顔料、粘度調整剤
などの助剤を添加して用いることができる。粘着付与剤
樹脂としては、一般に粘着剤に使用されているロジンエ
ステル樹脂、ポリテルペン樹脂、石油系樹脂など公知の
ものが使用できる。軟化剤としては、粘着剤のぬれ性、
柔軟性を調整するものであり、液状ポリブテン、パラフ
ィン系あるいは芳香族系のプロセスオイル、軟化点20
℃以下のロジンエステルまたはポリテルペンを使用でき
る。
【0017】本発明の粘着剤の基材への加工法として
は、その各成分を溶剤、例えば、酢酸エチル、トルエ
ン、n−ヘキサンに混合、撹拌溶解させ、固形分含有量
10〜70重量%の粘着剤塗工液として調整する。ま
た、この粘着剤塗工液の溶液粘度は1,000〜20,
000mPaが好ましい。溶液粘度が、1,000mP
a未満では、剥離紙に塗布した時にハジキ易くなり、一
方20,000mPaを越えると、塗工時にレベリング
不良となる場合があり、取扱いが面倒になる。
【0018】このように調整した粘着剤塗工液を、片面
粘着テープの場合は、裏面に剥離処理した基材上に乾燥
厚0.01〜0.2mmの厚さに塗布し、乾燥後巻取る
ことにより製造する。また粘着シートの場合は、調整し
た粘着剤塗工液を、剥離紙上に乾燥厚:0.01〜0.
2mmに塗布し、乾燥後、これを剥離処理なしの基材と
貼合せ巻取ることにより製造する。JIS Z 023
7に基づく粘着剤層の粘着力は、被着体によって変わ
り、一概には言えないが、1〜350gf/25mmの
範囲が好ましい。
【0019】本発明で使用できる表面基材としては、
紙、不織布、プラスチックフィルムの他、金属箔やプラ
スチック製あるいはゴム製の発泡体などのシートあるい
はテープ状のものが使用され、例えば、本発明の粘着シ
ートまたはテープを曲面に貼って使用する場合、被着体
からの浮き剥がれのないものとして、クラーク法による
基材のこわさは50cm3/100以下が好ましく、20
3/100以下がより好ましい。こわさが50cm3/1
00を越えると、曲面貼付時にラベル端が浮き易くなる
傾向がある。
【0020】剥離シートとしては、ベースにプラスチッ
クフィルムとして、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
プロピレンを使用したもの、あるいは、パルプを主体と
する、上質紙、グラシン紙などを使用したものをが例示
できる。特に、紙ベースの剥離紙は、表面の平滑性をア
ップするため、表面にポリエチレンラミネート層を形成
したものを使用することが好ましい。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、もちろん本発明は、これらの実施例によっ
て制限されるものではない。なお、下記実施例、および
比較例中の「部」および「%」は、特に断りのない限り
すべて「重量部」および「重量%」を示す。A−B型ブロックポリマーからなる粘着剤組成物の製造
製造例1 アクリル酸n−ブチル60部、n−ドデシルメルカプタ
ン0.2部、及びベンゾイルパーオキサイド0.06部
を反応釜に投入して混合後、攪拌しながら70℃で3時
間重合を行った後、この反応混合中に酢酸ビニル40部
を2時間かけて滴下投入し、さらに10時間重合を続け
た。得られた粘着剤組成物のA成分のTgは−54℃
で、B成分のTgは30℃であった。
【0022】製造例2 アクリル酸ヘキシル60部、n−ドデシルメルカプタン
0.2部、及びベンゾイルパーオキサイド0.06部を
反応釜に投入して混合後、攪拌しながら70℃で3時間
重合を行った後、この反応混合中にアクリル酸メチル3
5部を2時間かけて滴下投入し、さらに10時間重合を
続けた。得られた粘着剤組成物のA成分のTgは−57
℃で、B成分のTgは10℃であった。
【0023】製造例3 アクリル酸2−エチルヘキシル70部、n−ドデシルメ
ルカプタン0.2部、及びベンゾイルパーオキサイド
0.06部を反応釜に投入して混合後、攪拌しながら7
0℃で3時間重合を行った後、この反応混合中にスチレ
ン30部を2時間かけて滴下投入し、さらに10時間重
合を続けた。得られた粘着剤組成物のA成分のTgは−
65℃で、B成分のTgは80℃であった。
【0024】製造例4 アクリル酸2−エチルヘキシル60部、n−ドデシルメ
ルカプタン0.2部、ベンゾイルパーオキサイド0.0
6部、及び酢酸ビニル40部を反応釜に投入して混合
後、攪拌しながら70℃で8時間重合を行った。得られ
た粘着剤組成物のTgは−50℃であった。
【0025】再剥離性粘着シートの作製実施例 実施例1 粘着剤主剤として製造例1の粘着剤組成物100部を酢
酸エチル250部に溶解して粘着剤塗布液を調製した。
剥離紙として坪量83g/m2 のポリエチレンラミグラ
シン紙を使用し、この剥離紙の剥離剤層面に、乾燥厚
0.01mmになるようにアプリケーターを用いて前記
粘着剤塗布液を塗布し、乾燥後して粘着剤層を形成した
後、この粘着剤層面に、表面基材として厚さ80μのポ
リプロピレン系合成紙(商品名:ユポFPG80、王子
油化合成紙(株)製、基材こわさ:18.6cm3 /1
00) を貼り合わせて、再剥離性粘着シートを作製し
た。
【0026】実施例2 表面基材として、厚さ60μのポリプロピレン系合成紙
(商品名:ユポFPG60、王子油化合成紙(株)製、
基材こわさ:13.3cm3 /100) を使用した以外
は、実施例1と同様にして再剥離性粘着シートを作製し
た。
【0027】実施例3 粘着剤主剤として、製造例2の粘着剤組成物を使用した
以外は、実施例1と同様にして再剥離性粘着シートを作
製した。
【0028】実施例4 粘着剤主剤として、製造例3の粘着剤組成物を使用した
以外は、実施例1と同様にして再剥離性粘着シートを作
製した。
【0029】実施例5 表面基材として、厚さ110μのポリプロピレン系合成
紙(商品名:ユポSGS110、王子油化合成紙(株)
製、基材こわさ:36.5cm3 /100)を使用した
以外は、実施例1と同様にして再剥離性粘着シートを作
製した。
【0030】比較例1 粘着剤の主成分として、製造例4の粘着剤組成物を使用
した以外は、実施例1と同様にして再剥離性粘着シート
を作製した。
【0031】比較例2 表面基材として、厚さ130μのポリプロピレン系合成
紙(商品名:ユポFPG130、王子油化合成紙(株)
製、基材こわさ:68.6cm3 /100)を使用した
以外は、比較例1と同様にして再剥離性粘着シートを作
製した。
【0032】比較例3 表面基材として、厚さ80μ塩ビフィルム(商品名:ア
ポニール、理研ビニル工業(株)製、基材こわさ:1
3.7cm3 /100)を使用し、該基材上に自着性の
樹脂層としてエチレン−酢酸ビニル共重合体と塩ビのブ
レンド体を押出しラミネート法により形成した。剥離紙
として、坪量83g/m2 のポリエチレンラミグラシン
紙を使用して再剥離性粘着シートを作製した。
【0033】評価 上記各実施例および比較例で得られた再剥離性粘着シー
トについて、それぞれ下記のような評価を行い、その結
果を表1に示した。 〔粘着力測定〕再剥離性粘着シートから剥離紙を取除い
た後、粘着剤層の粘着力は、JISZ 0237に基づ
いて測定した。被着体としてガラス板、アクリル板、お
よび硬質塩化ビニル板を用い、粘着力の単位はgf/2
5mmで示した。
【0034】〔被着体汚染性〕再剥離性粘着シートから
剥離紙を取除いた後、ラベルを各被着体へ貼付け、超耐
候性試験機(商標:UVテスター、岩崎電気(株)製)
を使用して12.3時間処理した(60℃−100%R
Hの条件下で2.2時間放置し、照射エネルギーが10
0±5mW/cm2 の紫外線を10.1時間照射)。そ
の後、被着体より粘着シートを剥離した際の被着体への
糊残りの有無を目視により観察し、下記基準により評価
した。その結果を表1に示す。 ○:被着体の汚れはなく、実用には全く問題ない。 △:被着体の汚れが若干あるが、実用には問題ない。 ×:被着体の汚れが目立ち、実用には適さない。
【0035】〔エッジリフト評価〕 サンプルサイズ:16mm×20mmのラベルを上記各
粘着シートから作成し、直径:34mmφの各パイプの
曲面に、22℃、65%RHの環境下、1日貼付け後の
ラベル浮き剥がれの有無を目視により観察し、下記基準
により評価した。その結果を表1に示す。 ○:浮き剥がれはなく、実用には全く問題ない。 △:浮き剥がれが若干あるが、実用には問題ない。 ×:浮き剥がれが著しく、実用には適さない。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明により、ガラスやプラスチック板
などの表面の平滑な被着体に対して、良好な粘着性およ
び再剥離性を有し、特に被着体汚染性がなく、かつ曲面
接着性に優れた粘着シートまたはテープが得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A−B型ブロックポリマーからなる粘着
    剤組成物において、A成分が炭素数4〜12のアルキル
    基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノ
    マーから選ばれる少なくとも1種を主成分とする重合体
    ブロックで、B成分が酢酸ビニル、アクリル酸メチル、
    メタクリル酸メチル、スチレン、及びアクリロニトリル
    から選ばれる少なくとも1種を主成分とする重合体ブロ
    ックであり、かつA成分とB成分の重量比が、40/6
    0〜80/20の範囲であることを特徴とする粘着剤組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記A成分のTgが−70〜−30℃で
    あり、前記B成分のTgが−10℃以上である請求項1
    記載の粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 表面基材/粘着剤層、または表面基材/
    粘着剤層/剥離シートの順に積層してなり、前記粘着剤
    層が請求項1または2記載の粘着剤組成物を含有する再
    剥離性粘着テープまたはシート。
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