JP4766434B2 - 電力系統の脱調検出方法およびその装置 - Google Patents
電力系統の脱調検出方法およびその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4766434B2 JP4766434B2 JP2008005216A JP2008005216A JP4766434B2 JP 4766434 B2 JP4766434 B2 JP 4766434B2 JP 2008005216 A JP2008005216 A JP 2008005216A JP 2008005216 A JP2008005216 A JP 2008005216A JP 4766434 B2 JP4766434 B2 JP 4766434B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- voltage
- average value
- value
- power system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R29/00—Arrangements for measuring or indicating electric quantities not covered by groups G01R19/00 - G01R27/00
- G01R29/18—Indicating phase sequence; Indicating synchronism
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
- Measuring Phase Differences (AREA)
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Description
この電力系統の脱調検出装置は、いくつかの脱調検出方式を採用したものが提案されているが、インピーダンス変化から脱調を検出する方式と、送電線の両端電圧の位相差から脱調を検出する方式を採用したものが現在では主流である。
二重円方式を採用した電力系統の脱調検出装置は、送電線の端子に設置した継電器のインピーダンス特性から脱調を検出するようにしたものである。これは、継電器が接地点からみるインピーダンスを2つの大小同心円に区分し、小さい円の内側にできる第1の領域と、小さい円の外側と大きい円の内側にできる第2の領域と、大きい円の外側にできる第3の領域とに分け、通常の運転状態では継電器がみるインピーダンスは大きい円の外側にできる第3の領域に位置している。電力系統が脱調すると、継電器がみるインピーダンスは、第3の領域から第2の領域、第2の領域から第1の領域へと緩慢に移行してゆくが、第2の領域に一定時間超えた後に第3の領域に移行したときに、脱調が発生したと判断するものである。
ゾーン、第2のゾーン、第3のゾーンと移行する際に、第2のゾーンに移動しているときに一定時間を超えた後に、第3のゾーンに移行したときに、脱調が発生したと判断するものである。
しかしながら、インピーダンスの変化から脱調を検出しようとする電力系統の脱調検出装置によれば、各領域を各インピーダンスが通過する時間差から脱調を検出するものであるが、インピーダンスが通過する領域の決め方が困難であり、領域の決め方によっては、脱調ではないのに脱調と判断したり、脱調が発生しているのに脱調ではないと判断したりしまうことがあり、判断の信頼性が悪かった。
さらに、送電線両端電圧の位相差から脱調を検出する電力系統の脱調検出装置によれば、送電線の両端電圧を伝送手段で伝送を行う必要があることから、設備費が増大化する。
この従来技術の電力系統の脱調検出装置によれば、従来のようにゾーンを設定したり、特別な伝送手段を用いる必要がなく、母線を含む送電線の電圧および電流を測定して高い判定精度で脱調を判定することができる。
本発明は、上述した不都合を解消し、電力系統の連系線の両側の発電機群の間に生ずる脱調を確実に検出できる電力系統の脱調検出方法およびその装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項2記載の発明に係る電力系統の脱調検出装置は、電力系統から電圧と電流を取込み、これらを基に将来の電圧と電流の位相角差を推定し、この推定された位相角差から脱調を推定し、その推定結果から脱調と判断する電力系統の脱調検出装置において、電力系統の送電線から電圧および電流を取り込む電圧および電流取込手段と、前記電圧および電流取込手段で得た電圧の平均値を算出する平均値算出手段と、前記平均値算出手段で算出した電圧の最大値および最小値を求めるとともに前記平均値算出手段で算出した電流の平均値の最大値と最小値を求め、これら最大値および最小値を記憶しておく最大・最小判定記憶手段と、将来の判断時点までの所定区間における電圧の平均値を推定する電圧推定手段と、将来の判断時点までの所定区間における電流の平均値を推定する電流推定手段と、前記脱調推定手段で脱調と推定された場合に、前記電圧推定手段で推定した電圧の平均値が前記最大・最小判定記憶手段で記憶しておいた電圧の平均値の最小値を中心とした一定の範囲に入っていて、かつ、前記電流推定手段で推定した電流の平均値が前記最大・最小判定記憶手段で記憶しておいた電流の平均値の最大値を中心とした一定の範囲に入っているときに、送電線の両側の電源系統に脱調が発生したと判断する脱調判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
さらに、請求項4記載に係る発明は、前記請求項3記載の電力系統の脱調検出方法において、前記第3のステップは、係数をAv,Bv,Cv、電圧をVとすると、V=Avt2+Bvt+Cvと模擬し、係数をAi,Bi,Ci、電流をIとすると、I=Ait2+Bit+Ciと模擬し、最小自乗法によって係数Av,Aiを推定し、係数Avが正で関数が下に凸ならば電圧Vは最小値とし、係数Aiが負で関数が上に凸ならば電流Iは最大値とし、それぞれを記憶しておくことを特徴とする。
さらに、請求項6記載の発明は、前記請求項5記載の電力系統の脱調検出装置において、前記最大・最小推定記憶手段は、係数をAv,Bv,Cv、電圧をVとすると、V=Avt2+Bvt+Cvと模擬し、係数をAi,Bi,Ci、電流をIとすると、I=Ait2+Bit+Ciと模擬し、最小自乗法によって係数Av,Aiを推定し、係数Avが正で関数が下に凸ならば電圧Vは最小値とし、係数Aiが負で関数が上に凸ならば電流Iは最大値とし、それぞれを記憶しておくことを特徴とする。
請求項3ないし6記載の発明によれば、従来のようにゾーンを推定したり、特別な伝送手段を用いることなく、母線を含む送電線の電圧および電流を測定して高い判定精度で脱調を判定でき、かつ、特定な条件になっても確実に脱調を判定することができるほか、電力系統の傾向に基づく判定ができる。
[第1の実施の形態(請求項1および2に相当)]
図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態に係る電力系統の脱調検出方法および電力系統の脱調検出装置を説明するためのものである。
アナログ・デジタル変換装置7は、前記各電圧変成器4u,4v,4wの二次巻線から得られた電圧信号を取込み、ノイズ等を除去して電圧信号の基本成分を取り出す電圧用フィルタ71u,71v,71wと、前記各変流器5u,5v,5wの二次巻線から得られた電流信号を取込み、ノイズ等を除去して電流の基本成分を取り出す電流用フィルタ72u,72v,72wと、電圧用フィルタ71u,71v,71wから得られた電圧の基本成分をサンプルホールド指令時点でサンプルホールドし当該サンプルホールドした電圧値をデジタル信号に変換する電圧用A/D変換手段73u,73v,73wと、電流用フィルタ72u,72v,72wから得られた電流の基本成分をサンプルホールド指令時点でサンプルホールドし当該サンプルホールドした電流値をデジタル信号に変換する電流用A/D変換手段74u,74v,74wとから構成されている。なお、以下では、説明を簡単にするため、1相のみについて説明する。
また、ハードディスク装置16からオペレーティングシステムと、前記電力系統の脱調検出プログラムとを読出して主メモリ12に展開し、これらプログラムを中央演算処理ユニット11が実行することにより、以下に説明する電力系統の脱調検出装置が実現され、これにより電力系統の脱調検出方法も実現される。
この電力系統の脱調検出装置6は、既に説明したが、電力系統1aの送電線3の電圧および電流を母線2aから取込む電圧および電流取込み手段であるアナログ・デジタル変換装置7と、前記アナログ・デジタル変換装置7からのデジタル信号を取込み電力系統の脱調検出プログラムを実行するデジタル演算処理装置9とから構成されている。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る電力系統の脱調検出装置で処理される電圧および電流のサンプリング状態を説明するための図であり、横軸には時刻tを、縦軸には電圧Vおよび電流Iが取られている。図4は、電力系統において脱調発生前後の発電機内部電圧および母線電圧・送電線電流などのベクトル関係を説明するための図である。図5は、本発明の第1の実施の形態に係る電力系統の脱調検出装置において処理される脱調判定を説明するための図であり、横軸には時刻tが、縦軸には、位相角差Δθ、電圧Vおよび電流Iがそれぞれ取られている。
位相角差演算手段98は、サンプリングデータ記憶手段95から前回と今回の電圧Vm-1,Vmと、電流Im-1,Imとを取り出し、次の数式(1),(2)に基づいて電圧実効値Vと電流実効値Iを求める。
V2 =Vm2 +Vm-12 …(1)
I2 =Im2 +Im-12 …(2)
上記数式により位相角差演算手段98で算出された電圧実効値Vと電流実効値Iは、実効値データ記憶手段99に格納される。
最大・最小判定手段97は、前記平均値算出手段96で得た電圧の平均値の最大値Vhmaxおよび最小値Vhminを求めるとともに電流の平均値の最大値Ihmaxおよび最小値Ihminを求め、これら最大値(Vhmax,Ihmax)および最小値(Vhmin,Ihmin)を記憶する。
VIcos(θ)=V×Im+Vm-3×Im-3 …(3)
この数式(3)を変形すると、
θ=arc cos{(Vm×Im+Vm-3×Im-3)÷VI}…(4)
となり、数式(4)から位相角差θが算出できることが分かる。
この位相角差演算手段98で順次算出された位相角差θは、位相角差データ記憶手段100に格納される。
このとき、電流Iと発電機G,Sの間の電位差(EG−ES)はほぼ直交する。言い換えれば、ノードNの電圧Vと電流Iとの位相角差θは90度以下となる。
さらに、脱調した後では、図4(d)に示すように、両発電機G,Sの間の電圧EG,ESは180度を超え、母線電圧Vと送電線電流Iとの位相角差θは90度以上になり、脱調となる。
この図4に示すベクトル関係は、発電機G,Sの電圧EG,ESを用いたが、送電線3の両端の母線2a,2bの電圧関係でも同じである。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る電力系統の脱調検出装置を含む系統全体を示す図である。
本発明の第2の実施の形態に係る電力系統の脱調検出装置6aでも、図1に示すハードウエアを利用する。すなわち、この第2の実施の形態に係る電力系統の脱調検出装置6aは、アナログ・デジタル変換装置7と、デジタル演算処理装置9aとから構成されることになる。
母線2aの電圧および電流を取込み、アナログ・デジタル変換装置7でデジタル電圧およびデジタル電流に順次変換し、デジタル演算処理装置9aのサンプリングデータ記憶手段95に記憶させる。
また、このサンプリングデータ記憶手段95から順次読み出した電圧および電流を基に、位相角差演算手段98で数式(1)および(2)に基づいて実効電圧Vおよび実効電流Iを算出し、実効値データ記憶手段99に格納する。
一方、サンプリングデータ記憶手段95から順次デジタル電圧およびデジタル電流を読出し、平均値算出手段96により所定期間の電圧の平均値および電流の平均値を算出し、最大・最小判定記憶手段97に与える。最大・最小判定記憶手段97は、電圧および電流の平均値の最大値および最小値をそれぞれ求め、記憶しておく。
同様に、電流推定手段107は、前記平均値算出手段96から得られた電流の平均値の過去の推移から将来の判断時点の電圧の平均値を推定し、脱調判定手段108に与える。
また、脱調推定手段105の位相格差パラメータ推定手段1051により、過去の複数時点の位相角差を用いて、位相角差が例えば二次予測式であれば、二次予測式のパラメータを推定し、この位相格差パラメータ推定手段1051で推定されたパラメータを持つ二次予測式で位相角差予測手段1052により、将来の判定時刻に対する位相角差θを予測し、前記位相角差予測手段1052で予測される位相角差θと脱調判定用位相角差θcとを用いて脱調予測手段1053で脱調を予測し、その予測結果を脱調判定手段108に与える。
このように第2の実施の形態によれば、将来の判断時点での位相角差、電圧および電流を用いることにより脱調を早めに予測できるので、脱調による弊害に早めに対処できる。
図7および図8は、本発明の第3の実施の形態を説明するためのものである。ここに、図7は、本発明の第3の実施の形態に係る電力系統の脱調検出装置を含む系統全体を示す図である。
本発明の第3の実施の形態に係る電力系統の脱調検出装置6bでも、図1に示すハードウエアを利用する。すなわち、この第3の実施の形態に係る電力系統の脱調検出装置6bは、アナログ・デジタル変換装置7と、デジタル演算処理装置9bとから構成されることになる。
係数をAv,Bv,Cv、電圧をVとすると、
V=Avt2+Bvt+Cv …(5)
数式5のように模擬し、
係数をAi,Bi,Ci、電流をIとすると、
I=Ait2+Bit+Ci …(6)
数式(6)のように模擬し、
これら数式に最小自乗法を適用して係数Av,Aiを推定し、
係数Avが正で関数が下に凸ならば電圧Vは最小値とし、係数Aiが負で関数が上に凸ならば電流Iは最大値とし、それぞれを記憶する。
前記平均値算出手段96は、前記サンプリングデータ記憶手段95に格納されている電圧と電流を基に、判断時点までの所定区間における電圧の平均値と電流の平均値を求める。
そして、推定した係数Avが推定した係数が正で関数が下に凸なら最小値とし、推定した係数が負で関数が上に凸なら最大値とし、これらを記憶する。電流Iについても、上述同様に計算し、記憶しておく。
前記脱調判定手段101は、前記位相角差演算手段98で得た位相角差が90度を超えたと判定すると、その時点において前記平均値算出手段96で得た判断時点の測定電圧の平均値が前記最大・最小推定記憶手段130で記憶しておいた電圧の最小値を中心とした一定の範囲に入っていて、かつ、前記平均値算出手段96で得た判断時点の測定電流の平均値が前記最大・最小推定記憶手段130で記憶しておいた電流の最大値を中心とした一定の範囲に入っているときに、送電線の両側の電源系統の間に脱調が発生したと判断している。
2a,2b 母線
3 送電線
4u,4v,4w 電圧変成器
5u,5v,5w 変流器
6,6a,6b 電力系統の脱調検出装置
7 アナログ・デジタル変換装置
9,9a,9b デジタル演算処理装置
11 中央演算処理ユニット
12 主メモリ
13 入力装置用インターフェース
14 ROM
15 ハードディスク用インターフェース
16 ハードディスク装置
17 A/D変換用インターフェース
18 ディスプレイ用インターフェース
19 バスライン
91 処理装置本体
92 キーボード
93 マウス
94 ディスプレイ
95 サンプリングデータ記憶手段
96 平均値算出手段
97 最大・最小判定記憶手段
98 位相角差演算手段
99 実効値データ記憶手段
100 位相角差データ記憶手段
101 脱調判定手段
105 脱調推定手段
106 電圧推定手段
107 電流推定手段
108 脱調判定手段
130 最大・最小推定記憶手段
Claims (6)
- 電力系統から電圧と電流を取込み、これらを基に将来の電圧と電流の位相角差を推定し、この推定された位相角差から脱調を推定し、その推定結果から脱調と判断する電力系統の脱調検出方法において、
電力系統の送電線から電圧および電流を取り込む第1のステップと、
前記第1のステップで得た電圧および電流の平均値を算出する第2のステップと、
前記第2のステップで算出した電圧の平均値の最大値および最小値を求めるとともに前記第2のステップで算出した電流の平均値の最大値と最小値を求め、これら最大値および最小値を記憶しておく第3のステップと、
前記第1のステップで得た電圧および電流を基に、将来の判断時点の位相角差位相を推定し、その推定結果から脱調を推定する第4のステップと、
将来の判断時点までの所定区間における電圧の平均値を推定する第5のステップと、
将来の判断時点までの所定区間における電流の平均値を推定する第6のステップと、
前記第4のステップで脱調と推定された場合に、前記第5のステップで推定した電圧の平均値が前記第3のステップで記憶しておいた電圧の平均値の最小値を中心とした一定の範囲に入っていて、かつ、前記第6のステップで推定した電流の平均値が前記第3のステップで記憶しておいた電流の平均値の最大値を中心とした一定の範囲に入っているときに、送電線の両側の電源系統に脱調が発生したと判断する第7のステップと、
を備えたことを特徴とする電力系統の脱調検出方法。 - 電力系統から電圧と電流を取込み、これらを基に将来の電圧と電流の位相角差を推定し、この推定された位相角差から脱調を推定し、その推定結果から脱調と判断する電力系統の脱調検出装置において、
電力系統の送電線から電圧および電流を取り込む電圧および電流取込手段と、
前記電圧および電流取込手段で得た電圧の平均値を算出する平均値算出手段と、
前記平均値算出手段で算出した電圧の最大値および最小値を求めるとともに前記平均値算出手段で算出した電流の平均値の最大値と最小値を求め、これら最大値および最小値を記憶しておく最大・最小判定記憶手段と、
将来の判断時点までの所定区間における電圧の平均値を推定する電圧推定手段と、
将来の判断時点までの所定区間における電流の平均値を推定する電流推定手段と、
前記脱調推定手段で脱調と推定された場合に、前記電圧推定手段で推定した電圧の平均値が前記最大・最小判定記憶手段で記憶しておいた電圧の平均値の最小値を中心とした一定の範囲に入っていて、かつ、前記電流推定手段で推定した電流の平均値が前記最大・最小判定記憶手段で記憶しておいた電流の平均値の最大値を中心とした一定の範囲に入っているときに、送電線の両側の電源系統に脱調が発生したと判断する脱調判定手段と、
を備えたことを特徴とする電力系統の脱調検出装置。 - 電圧と電流の位相角差に基づいて送電線の両側の電源系統に脱調が発生したと判断する電力系統の脱調検出方法において、
電力系統の送電線の電圧および電流を取り込む第1のステップと、
前記第1のステップで得た電圧と電流を基に、判断時点までの所定区間における電圧の平均値と電流の平均値を求める第2のステップと、
前記第1のステップで得た現在および過去の数時点の電圧および電流のを用いて二次関数に模擬した後、当該二次関数の係数を推定し、推定した係数が正で関数が下に凸なら最小値とし、推定した係数が負で関数が上に凸なら最大値とし、これらを記憶しておく第3のステップと、
前記取り込んだ電圧および電流から位相角差を求める第4のステップと、
前記第4のステップで得た位相角差が90度を超えた時点で、前記第2のステップで得た判断時点の測定電圧の平均値が前記第3のステップで記憶しておいた電圧の最小値を中心とした一定の範囲に入っていて、かつ、前記第2のステップで得た判断時点の測定電流の平均値が前記第3のステップで記憶しておいた電流の最大値を中心とした一定の範囲に入っているときに、送電線の両側の電源系統の間に脱調が発生したと判断する第5のステップと、
を備えたことを特徴とする電力系統の脱調検出方法。 - 前記第3のステップは、
係数をAv,Bv,Cv、電圧をVとすると、
V=Avt2+Bvt+Cv
と模擬し、
係数をAi,Bi,Ci、電流をIとすると、
I=Ait2+Bit+Ci
と模擬し、
最小自乗法によって係数Av,Aiを推定し、
係数Avが正で関数が下に凸ならば電圧Vは最小値とし、係数Aiが負で関数が上に凸ならば電流Iは最大値とし、それぞれを記憶しておくことを特徴とする請求項3記載の電力系統の脱調検出方法。 - 電圧と電流の位相角差に基づいて送電線の両側の電源系統に脱調が発生したと判断する電力系統の脱調検出装置において、
電力系統の送電線の電圧および電流を取り込む電圧および電流取込み手段と、
前記電圧および電流取込み手段で得た電圧と電流を基に、判断時点までの所定区間における電圧の平均値と電流の平均値を求める平均値算出手段と、
前記電圧および電流取込み手段で得た現在および過去の数時点の電圧および電流のを用いて二次関数に模擬した後、当該二次関数の係数を推定し、推定した係数が正で関数が下に凸なら最小値とし、推定した係数が負で関数が上に凸なら最大値とし、これらを記憶しておく最大・最小推定記憶手段と、
前記取り込んだ電圧および電流から位相角差を求める位相角差演算手段と、
前記位相角差演算手段で得た位相角差が90度を超えた時点で、前記平均値算出手段で得た判断時点の測定電圧の平均値が前記最大・最小推定記憶手段で記憶しておいた電圧の最小値を中心とした一定の範囲に入っていて、かつ、前記平均値算出手段で得た判断時点の測定電流の平均値が前記前記最大・最小推定記憶手段で記憶しておいた電流の最大値を中心とした一定の範囲に入っているときに、送電線の両側の電源系統の間に脱調が発生したと判断する脱調判定手段と、
を備えたことを特徴とする電力系統の脱調検出装置。 - 前記最大・最小推定記憶手段は、
係数をAv,Bv,Cv、電圧をVとすると、
V=Avt2+Bvt+Cv
と模擬し、
係数をAi,Bi,Ci、電流をIとすると、
I=Ait2+Bit+Ci
と模擬し、
最小自乗法によって係数Av,Aiを推定し、
係数Avが正で関数が下に凸ならば電圧Vは最小値とし、係数Aiが負で関数が上に凸ならば電流Iは最大値とし、それぞれを記憶しておくことを特徴とする請求項5記載の電力系統の脱調検出装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001368520A JP4092617B2 (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 電力系統の脱調検出方法およびその装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001368520A Division JP4092617B2 (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 電力系統の脱調検出方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008154452A JP2008154452A (ja) | 2008-07-03 |
JP4766434B2 true JP4766434B2 (ja) | 2011-09-07 |
Family
ID=19178101
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001368520A Expired - Fee Related JP4092617B2 (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 電力系統の脱調検出方法およびその装置 |
JP2008005216A Expired - Fee Related JP4766434B2 (ja) | 2001-12-03 | 2008-01-15 | 電力系統の脱調検出方法およびその装置 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001368520A Expired - Fee Related JP4092617B2 (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 電力系統の脱調検出方法およびその装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP4092617B2 (ja) |
AU (1) | AU2002354328A1 (ja) |
WO (1) | WO2003048792A1 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7496478B2 (en) * | 2005-07-18 | 2009-02-24 | Dieter Rathei | Method of monitoring a semiconductor manufacturing trend |
US7524683B2 (en) | 2005-07-18 | 2009-04-28 | Dieter Rathei | Method of monitoring a semiconductor manufacturing trend |
US7587292B2 (en) | 2005-07-18 | 2009-09-08 | Dieter Rathei | Method of monitoring a semiconductor manufacturing trend |
BR112012021590A2 (pt) * | 2010-02-25 | 2016-09-13 | Lifescan Scotland Ltd | detecção de capacitância em ensaio eletroquímico |
US20130338954A1 (en) * | 2011-03-03 | 2013-12-19 | Mitsubishi Electric Corporation | Alternating-current electrical quantity measuring apparatus and alternating-current electrical quantity measuring method |
CN102931657A (zh) * | 2012-11-14 | 2013-02-13 | 余姚市供电局 | 一种配电网线损测算装置 |
US10436823B2 (en) | 2013-08-16 | 2019-10-08 | General Electric Company | Systems and methods for swing angle estimation in an electrical power system |
US10024920B2 (en) | 2013-08-16 | 2018-07-17 | General Electric Company | Systems and methods for swing angle estimation in an electrical power system |
CN103604992B (zh) * | 2013-11-28 | 2015-11-04 | 国家电网公司 | 变电站二次回路无线核相带负荷校保护的方法及系统 |
JP5854057B2 (ja) * | 2014-01-10 | 2016-02-09 | ダイキン工業株式会社 | 脱調検出装置および電動機駆動システム |
KR101601164B1 (ko) * | 2014-09-25 | 2016-03-09 | 한국전력공사 | 전력계통 상 판별 장치 및 방법 |
CN105262116B (zh) * | 2015-09-28 | 2017-10-10 | 华自科技股份有限公司 | 发电机电子负荷调节器控制方法和系统 |
CN113346826B (zh) * | 2021-06-07 | 2022-11-15 | 青岛海信日立空调系统有限公司 | 一种具有三相电机的设备及三相电机缺相检测方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07118864B2 (ja) * | 1989-02-06 | 1995-12-18 | 株式会社東芝 | ディジタル形電流動揺検出継電器 |
JPH05180890A (ja) * | 1992-01-08 | 1993-07-23 | Toho Gas Co Ltd | 位相値の高速計測装置 |
JP2619194B2 (ja) * | 1993-03-25 | 1997-06-11 | 株式会社東芝 | 電力系統の安定化装置 |
JP3409896B2 (ja) * | 1993-11-04 | 2003-05-26 | 東北電力株式会社 | 電力系統の安定化装置 |
JPH08103020A (ja) * | 1994-09-30 | 1996-04-16 | Tohoku Electric Power Co Inc | 電力系統の脱調検出装置 |
JPH10336883A (ja) * | 1997-04-02 | 1998-12-18 | Toshiba Corp | 電力系統の脱調検出方法および脱調検出装置 |
JP3615020B2 (ja) * | 1997-06-06 | 2005-01-26 | ティーエム・ティーアンドディー株式会社 | ディジタル形脱調予測継電器 |
JP2000162258A (ja) * | 1998-11-30 | 2000-06-16 | Tohoku Electric Power Co Inc | 検相器 |
-
2001
- 2001-12-03 JP JP2001368520A patent/JP4092617B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2002
- 2002-12-03 AU AU2002354328A patent/AU2002354328A1/en not_active Abandoned
- 2002-12-03 WO PCT/JP2002/012636 patent/WO2003048792A1/ja active Application Filing
-
2008
- 2008-01-15 JP JP2008005216A patent/JP4766434B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2003048792A1 (fr) | 2003-06-12 |
AU2002354328A1 (en) | 2003-06-17 |
JP2008154452A (ja) | 2008-07-03 |
JP4092617B2 (ja) | 2008-05-28 |
JP2003194863A (ja) | 2003-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4766434B2 (ja) | 電力系統の脱調検出方法およびその装置 | |
US6212446B1 (en) | Method and apparatus for detecting out-of-step in electric power system | |
US9151802B2 (en) | Detection of broken rotor bar conditions in a motor using maximum current magnitude and average current magnitude | |
JP3823248B2 (ja) | 交流モータのステータ回転故障検出器およびその検出システムおよびその方法 | |
JP4371062B2 (ja) | 電力系統インピーダンスの推定方法及び装置 | |
EP3043186B1 (en) | Method and system for identifying full parameters of element by fault recorder, and fault locating method | |
US8340931B2 (en) | Power grid with comparison of differences in remote phasor changes | |
CA2771380C (en) | Systems and methods for asynchronous sampling data conversion | |
CN110988604B (zh) | 一种配电网单相接地故障选相方法 | |
EP3314273B1 (en) | A method for correcting effect of saturation in current transformer and an intelligent electronic device therefor | |
Li et al. | Fully distributed state estimation for power system with information propagation algorithm | |
US10613127B2 (en) | Determining the frequency of an alternating signal | |
EP0020047A2 (en) | Method and apparatus for fault identification in electric power transmission systems | |
JP2619194B2 (ja) | 電力系統の安定化装置 | |
CN116359646A (zh) | 变频器检测方法、装置、电子设备及存储介质 | |
WO2013151154A1 (ja) | 電力系統の短絡容量監視方法およびそのシステム | |
JP3812830B2 (ja) | 電流差動保護継電装置 | |
JP7215226B2 (ja) | 接続相推定装置、接続相推定プログラム及び接続相推定方法 | |
JP3767748B2 (ja) | 送電線電流検出装置 | |
JP3620930B2 (ja) | 電力系統の特性推定装置および特性推定方法 | |
JP7367156B2 (ja) | 機械を診断するための方法およびデバイス | |
JPH11289669A (ja) | 電力系統の安定化装置 | |
WO2021186769A1 (ja) | 電力系統監視装置、電力系統監視方法、及び電力系統監視プログラム | |
JP2010091413A (ja) | ケーブル事故点測定方法およびケーブル事故点測定器 | |
JP3194931B2 (ja) | 電力系統シミユレータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110329 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110510 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110531 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110603 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |