JP4765965B2 - 護岸一体ラーメン橋梁及びその施工方法 - Google Patents
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Description
なお、本明細書において、ラーメン橋梁の中には、車両が通過する橋梁の他に建築物が設置されるいわゆる人工地盤も含む。
一方、経済活性化の有力な手段の一つとしての都市部の再生が行われているが、都市河川護岸の改修やそれに伴う橋梁の増設、改良も緊急を要する課題となっている。
特に、市街地での洪水対策と交通渋滞対策が同時に行える護岸改修、橋梁建設乃至改修は、その実施による経済効果が高いとされている。
しかし、これらの工事はいずれも既存構造物が密集した地区での施工となることから、施工時に占有可能な面積が少なく、交通規制期間、区間を最小限とする急速施工可能な構造ならびにその施工法が必要とされている。
しかし、護岸の嵩上げは渡河橋の路面高をも上げることから取り付け道路の勾配を大きくし、路面凍結時等の車両走行性を阻害する要因となることから、桁高の低い渡河橋構造が求められる。加えて、このような地域の橋梁は、震災時には緊急避難路として重要な構造物であることから巨大地震に対しても耐震性の優れた構造であることが要求されている。
特許文献1に開示された鋼・コンクリート合成ラーメン橋梁は、頭部が地盤面より上方に延長された護岸壁体と、該護岸壁体の頭部と接合一体化された複数の鋼製床版橋パネルと、該床版橋パネル及び護岸壁体頭部を被覆するコンクリートと、から構成されている。
そして、護岸壁体として用いる連続地中壁の芯材に、フランジの内面に突起を設けたH形鋼を用いることにより、鋼部材と被覆コンクリートとのずれを拘束して剛性、強度を向上させている。
また、特許文献1の鋼・コンクリート合成ラーメン橋梁においては、護岸壁体と床版橋パネルとの接合方法として、床版橋パネルの底板に鉛直下方に延びる連結材を設け、これを護岸壁体の芯材であるH形鋼の頭部に対向配置して、現地においてコンクリートによって剛結一体化するという方法を用いている。
非特許文献1においては、鉄骨芯材となる鋼桁にプレストレスを与えた状態で、該鋼桁を被覆するようコンクリートを打設し、コンクリート硬化後鋼桁のプレストレスを開放することにより被覆コンクリートにプレストレスを与え、桁高を低くした鋼・コンクリート合成桁の支点部を杭基礎の橋脚頭部に剛結することによりラーメン構造化して桁高を抑えるとともに建設費の削減と耐震性の向上が図られている。
非特許文献2および3は二重鋼矢板壁工法に関するものであり、鋼矢板壁を二重にして用い、該鋼矢板内部の中詰め砂のせん断抵抗と鋼矢板の曲げ剛性により護岸の水平抵抗を増加する技術であり、岸壁や護岸に適用例が多い。
特許文献2においては、橋梁基礎フーチング構築に必要な地盤掘削時の土留め用の鋼矢板壁を地盤中に挿入して四角形断面の鋼矢板構造体を形成し、該鋼矢板構造体によって囲まれた空間内に鋼矢板構造体と結合するよう現地にてコンクリートを打設し土留め兼用鋼矢板壁を基礎構造本体の一部とするフーチングを形成している。そして、上方構造物から加えられる荷重の一部をフーチングにより直接に地盤に伝達させるとともに、上方構造物からの荷重の残りを鋼矢板構造体により支持層に伝達させるようにしている。
特許文献2においては、このような構造を採用することにより、施工工程を短縮し水平抵抗が高くかつN値30未満の地盤においても採用可能な直接基礎を提供している。
(1) 川幅が余り広くないため、護岸改修及び橋梁基礎の建設において工事施工用仮設備の設置幅に余裕がなく、施工中の河積の確保が難しい。また完成後も橋梁基礎の一部が河川流域内に構築せざるを得ず、河積の減少を招きやすい。
(2) 市街地内中小河川の場合、既存構造物が密集していることから施工のため占有可能な場所の確保が困難なことが多い。
(3) 建設資材の現地への搬入路が狭隘な道路になることが多い。
(4) 建設機械の据付場所、面積が限定されることが多いことから、比較的小型の揚重機を用いた小型部材の組み合わせによる現地架設となる場合が多い。
(5) 河川の高水位が高く、既存道路路面との間隔が狭くなることが多く、アプローチの縦断勾配の制限から桁高の低い上部工形式を必要とする。
(6) (5)の特徴に付随して、上部工施工のための支保工、型枠の設置が困難なことが多い。
(7)護岸後背の下部工設置場所が狭隘で、しかも施工のための道路占有面積を大きくとれない。
加えて、大規模地震時には渡河橋は住人の緊急避難路確保上重要であり、落橋あるいは致命的損傷は許されないことが多い。そのため、現在では多くの橋梁に落橋防止工が設けられているが、上記条件の多くは、落橋防止工の設置位置の確保を困難なものとしている。また、設置できても、供用後の機能を維持管理することが困難なことが多い。
そこで、以下においては、上記の中小河川の渡河橋梁工事の有する課題との関係で前述した従来技術の有する課題を検討する。
しかし、特許文献1のものは突起付きのH形鋼を芯材としてコンクリートによる連続壁を構築するものであり、コンクリート型枠の構築が必要となり、既存の護岸法線を生かして連続壁を構築しようとすると、型枠構築のための施工中には河積の減少をまねき、上記の(1)の課題を有している。
また、施工のための占有場所も広く必要であり、また資材も多いことからその搬入路の問題があり、上記の(2)(3)の課題も有している。
また、上述の課題ではないが、突起付きのH形鋼を芯材とした壁体を施工することから、護岸の連続地中壁長がある程度の延長がないと施工費用が高くなるという課題がある。
さらに、橋梁基礎としての護岸壁体が1列の構造であるため、地盤水平反力が小さい場所では背面にバットレス等の補強が必要となるという課題も有している。
しかし、仮に非特許文献2、3に記載の技術を橋梁の橋脚に利用しようとすれば、鉛直支持力が必要になり、別途鉛直支持杭等が必要となることから、(1)〜(4)に挙げた課題を有することになる。
また、この技術においては、鋼矢板の曲げ剛性よりも鋼矢板内部の中詰め砂のせん断抵抗の負担率が大きいことから壁体幅を大きくとる必要があり、後方に余裕のない市街地の護岸への適用はそもそも難しいという問題がある。
本発明は、かかる中小河川を渡河する橋梁乃至人工地盤建設上の上記課題を解決し、狭隘な場所において河川護岸の改修と下部工の建設を能率よく行うと共に、比較的小型の揚重機のみで施工でき、また河川内での支保工や型枠工を必要とせず構築可能な耐震性に優れた護岸一体ラーメン橋梁およびその施工法を提供するものである。
前記橋梁上部工が底板を有する扁平箱状鋼殻の内部に補剛材を固着してなる鋼製床版橋パネルに現地でコンクリートを打設してなる合成床版からなり、前記結合部材は、一端側が鋼製床版橋パネルに係合可能に構成され他端側が前記橋梁基礎構造体の頭部に挿入可能に構成された鉄骨部材からなることを特徴とするものである。
前記橋梁基礎構造体の内部に設置した腹起、切梁等の補強用仮設材を、コンクリートが打設される橋梁基礎構造体の頭部の補強部材として用いることを特徴とするものである。
設置状態で閉断面となる鋼矢板とは、設置前の状態で閉断面を有する組合せ鋼矢板や、設置した状態において閉断面となる両爪タイプのH形鋼矢板を含む。
また、橋梁の基礎となる橋梁基礎構造体は、鋼矢板から構成されるので、その打設は護岸用鋼矢板と同じく比較的小さな施工機械で施工可能なことから狭隘な建設場所での基礎工の建設を護岸の建設と同時に容易に行うことができ工期、工費の削減が可能となる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る護岸一体ラーメン橋梁の説明図であり、橋軸方向の断面図である。
本実施の形態に係る護岸一体ラーメン橋梁は、地盤支持層まで打設されて河川の護岸を形成する鋼矢板護岸壁3と、該鋼矢板壁護岸壁3の陸側背面にこれに平行に地盤支持層まで打設された鋼矢板壁4と、これら鋼矢板護岸壁3および鋼矢板壁4に対して直交方向に配置されて地盤支持層まで打設されると共に鋼矢板護岸壁3及び鋼矢板壁4に連結された複数列の隔壁5と備えてなる鋼矢板集成壁を橋梁基礎構造体6とし、該橋梁基礎構造体6の頭部に橋梁上部工8の支点部を設置し、該橋梁上部工と前記橋梁基礎構造体6の頭部を結合部材16(図7参照)で結合すると共に、結合部材16を被覆するように前記橋梁基礎構造体6の頭部にコンクリートを打設して前記橋梁基礎構造体6と前記橋梁上部工8を剛結一体化してなるものである。
なお、本実施の形態の鋼矢板護岸壁3が本発明の第1鋼矢板壁に相当し、鋼矢板壁4が本発明の第2鋼矢板壁に相当する。
本実施の形態においては、鋼矢板としてU形鋼矢板と、図12に示す閉断面を有する組合せ鋼矢板を使用している。
以下、図2〜図12に従って、本実施形態の施工手順を詳細に説明する。
図2において橋梁基礎区間1として示した橋梁基礎となる部分については、U形鋼矢板と組合せ鋼矢板を交互に打設しており、それ以外の部分、すなわち護岸壁の部分についてはU形鋼矢板のみを打設している。また、少なくとも橋梁基礎となる部分に配置する鋼矢板については、地盤支持層(N値がほぼ50以上)まで打設している。
図2においては、鋼矢板護岸壁のうち橋梁基礎部分を符号3で示し、それ以外の部分を符号3’で示している。
橋梁基礎となる部分について、組合せ鋼矢板を用いることにより、組合せ鋼矢板自体の形状、および打設時の先端閉塞効果から基礎としての鉛直支持力を増加させることができると共に基礎の水平抵抗力を増加させ基礎寸法を小さくすることができる。
例えば、鋼矢板護岸壁3と鋼矢板壁4との離隔距離を大きくすると、水平抵抗を大きくすることができる。また、施工スペースの関係から、鋼矢板護岸壁3と鋼矢板壁4との離隔距離を大きくとることができない場合には、鋼矢板護岸壁3と鋼矢板壁4との間に例えば、コンクリートなどを打設して、強度を高めることもできる。
つまり、本実施の形態では、橋梁基礎構造体6の形状を現地の状況に応じて自由に設定することができるので、特に橋梁基礎の背面側にスペースの余裕がないような場合にも適用できる。
このとき、土圧に抵抗するために、橋梁基礎構造体6の内部に、図示しない、腹起、切梁等の補強用仮設材を設置する。
支持架台11は、後述する結合部材16を挿入するとともにコンクリートを橋梁基礎構造体6内部に充填するための通路となる開口部12が設けられた板状部材からなる。
支持架台11を設置することにより、橋梁基礎構造体6の上端部の形状が整えられ、後述する結合部材の設置作業を円滑に行なうことができる。
鋼製床版橋パネル13,14は、型枠兼用の構造材となる上面が開口した扁平箱状鋼殻からなり、該扁平箱状鋼殻の底鋼板の上面に補剛材となるT型断面部材を溶接して構成される。T型断面部材としては、フランジ表面に突起を有する圧延T形鋼や、スタッドジベル等のずれ止めを有するT型断面部材がある。
鋼製床版橋パネル13,14を構成する扁平箱状鋼殻の底鋼板には、後述する結合部材を挿入するための開口部15が設けられている。鋼製床版橋パネル13,14を支持架台11上に設置する際には、開口部15の位置と支持架台11の開口部12の位置が合うように設置する。
まず、結合に用いる結合部材16について説明する。結合部材16は、フランジ外面に突起を有するH形鋼によって形成されており、水平部材と、水平部材に直角方向に固定された2本の脚部とを備え、全体形状が略門形のような形状をしている。そして、水平部材における設置状態で橋梁中央側となる部分は、設置状態で橋梁中央側に向けて一定の長さだけ延出する延出部16aとなっている。
なお、この例では結合部材16のフランジ外面に突起を設けた例を示しているが、突起に代えてスタットジベル等のずれ止めを設けてもよい。
結合部材16の脚部16bを、扁平箱状鋼殻の底鋼板の上面側から開口部15及び支持架台11の開口部12を介して橋梁基礎構造体6に挿入し、そして、橋面の施工基面を調整して、鋼製床版橋パネル13,14と橋梁基礎構造体6を結合する。
なお、桁端剛結部よりも先に鋼製床版橋パネル13,14の支間中央部にコンクリートを打設した理由を以下の通りである。
先に桁端剛結部にコンクリートを打設すると、桁端剛結部のコンクリートにラーメン隅各部としての負曲げモ-メントによる引張応力が作用してひび割れることが考えられ、これを回避するためである。
もっとも、桁端剛結部のコンクリートのひび割れ対策が十分になされている場合には、桁端からコンクリートを打設し、隅角部の合成一体化を先行させてもよく、このようにすれば、主桁断面の低減が可能である。
(1)本実施の形態においては、橋梁の基礎として、鋼矢板護岸壁3、鋼矢板護岸壁3の陸側背面に鋼矢板護岸壁3と平行に設置した鋼矢板壁4、および鋼矢板護岸壁3と鋼矢板壁4の間にこれら鋼矢板護岸壁3と鋼矢板壁4に直交する方向でかつ、これらに連結するように設置した隔壁5からなる橋梁基礎構造体6を構築し、これを橋梁基礎とするようにしたので、一般的な杭基礎とフーチングから成る基礎に比べ狭い基礎幅で上部工反力に対する鉛直支持力と護岸および基礎としての地盤水平反力とに抵抗させることができ、護岸改修を必要とする中小河川の渡河橋梁、特に都市再生のための工事に適する。
(6)また、結合部材16を略門形の形状にして、これを鋼製床版橋パネル13,14の底鋼板の開口部15に挿入し、その後コンクリートを打設することにより上部工と下部工を剛結するようにしているので、施工が簡単であり、現地での作業を極めて迅速に行なうことができ、工期の短縮が実現される。
これに対し、本実施の形態による護岸一体ラーメン橋梁の基礎は、二重鋼矢板壁からなる橋梁基礎構造を用いていることから、上部工の温度変位を地盤と一体となって拘束するので、水平変位が小さく背面地盤や舗装への影響が極小化できるという利点を有する。
逆に、本実施の形態の構造の場合、主桁には大きな軸力が発生するが、鋼コンクリート合成床版橋であることから十分に抵抗させることが可能であり、問題ない。
なお、温度変化による軸力が過大な場合には、どちらかの一端の剛結を行わず可動支承とすることも可能である。
また、本実施の形態では上部工としてフランジ外面に突起を有するH形鋼を型枠兼用の構造材である底鋼板に溶接して成る主桁を用いたが、上部工はこれに限られるものではなく、フランジ内面に突起を有するH形鋼乃至H形鋼をウエブにて半裁したT形鋼を主桁とした床版橋や、フランジに突起の無いH形鋼乃至H形鋼をウエブにて半裁したT形鋼にスタッド等のコンクリートとのズレ止め材を溶接した主桁を有する床版橋を用いても同様の効果が得られる。
また、本実施の形態においては、鋼矢板護岸壁3の陸側背面に一列の鋼矢板壁4を形成した例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、必要とされる水平方向の抵抗力や鉛直力に応じて鋼矢板護岸壁3の陸側背面に複数列の鋼矢板壁4を形成してもよい。
実施の形態1においては、橋梁基礎構造を構成する鋼矢板としてU形鋼矢板と組合せ鋼矢を用いた例を示したが、本実施の形態では、橋梁基礎構造を構成する鋼矢板として図13に示す打設後閉断面を形成するH形鋼矢板を用いたものである。なお、橋梁基礎構造以外の部分は片爪タイプのH形鋼矢板を用いている。
図14〜図18は本実施の形態の施工手順を示しており、実施の形態1における図2〜図6に相当するものである。図2〜図6に示したものと同一又は相当する部材には同一の符号を付してある。
ただ、図17に示されるように、支持架台11について、実施の形態1では鋼矢板護岸壁3と鋼矢板壁4とで別の部材から構成していたが、本例では鋼矢板護岸壁3と鋼矢板壁4の両方に跨る部材でしている。
なお、図18までの施工後は、実施の形態1で示した図7〜図12と同様の手順で行なえばよい。
3 鋼矢板護岸壁
4 鋼矢板壁
5 隔壁
6 橋梁基礎構造体
13,14 鋼製床版橋パネル
Claims (6)
- 地盤支持層まで打設されて河川の護岸を形成する第1鋼矢板壁と、該第1鋼矢板壁の陸側背面にこれと平行に地盤支持層まで打設された第2鋼矢板壁と、これら第1鋼矢板壁および第2鋼矢板壁に対して交差方向に配置されて地盤支持層まで打設されると共に前記第1、第2鋼矢板壁に連結された複数列の隔壁とを備えてなる鋼矢板集成壁を橋梁基礎構造体とし、該橋梁基礎構造体の頭部に橋梁上部工の支点部を設置し、該橋梁上部工と前記橋梁基礎構造体の頭部を結合部材で連結すると共に、該結合部材を被覆するように前記橋梁基礎構造体の頭部にコンクリートを打設して前記橋梁基礎構造体と前記橋梁上部工を剛結一体化してなる護岸一体ラーメン橋梁であって、
前記橋梁上部工が底板を有する扁平箱状鋼殻の内部に補剛材を固着してなる鋼製床版橋パネルに現地でコンクリートを打設してなる合成床版からなり、前記結合部材は、一端側が鋼製床版橋パネルに係合可能に構成され他端側が前記橋梁基礎構造体の頭部に挿入可能に構成された鉄骨部材からなることを特徴とする護岸一体ラーメン橋梁。 - 橋梁基礎構造体の内部に設置した腹起、切梁等の補強用仮設材を、コンクリートが打設される前記橋梁基礎構造体の頭部の補強部材として用いることを特徴とする請求項1に記載の護岸一体ラーメン橋梁。
- 地盤支持層まで打設されて河川の護岸を形成する第1鋼矢板壁と、該第1鋼矢板壁の陸側背面にこれと平行に地盤支持層まで打設された第2鋼矢板壁と、これら第1鋼矢板壁および第2鋼矢板壁に対して交差方向に配置されて地盤支持層まで打設されると共に前記第1、第2鋼矢板壁に連結された複数列の隔壁とを備えてなる鋼矢板集成壁を橋梁基礎構造体とし、該橋梁基礎構造体の頭部に橋梁上部工の支点部を設置し、該橋梁上部工と前記橋梁基礎構造体の頭部を結合部材で連結すると共に、該結合部材を被覆するように前記橋梁基礎構造体の頭部にコンクリートを打設して前記橋梁基礎構造体と前記橋梁上部工を剛結一体化してなる護岸一体ラーメン橋梁であって、
前記橋梁基礎構造体の内部に設置した腹起、切梁等の補強用仮設材を、コンクリートが打設される橋梁基礎構造体の頭部の補強部材として用いることを特徴とする護岸一体ラーメン橋梁。 - 橋梁基礎構造体の内面側に、フランジ表面に突起を有するT形鋼を固着して、打設されるコンクリートと前記橋梁基礎構造体との一体化を強化したことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の護岸一体ラーメン橋梁。
- 第1鋼矢板壁、第2鋼矢板壁および隔壁の全部または一部に設置状態で閉断面となる鋼矢板を用いたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の護岸一体ラーメン橋梁。
- 第1鋼矢板壁、第2鋼矢板壁および隔壁の全部または一部に鋼管矢板を用いたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の護岸一体ラーメン橋梁。
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