JP4762487B2 - 光モジュール - Google Patents

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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Description

本発明は、光モジュールに関し、更に詳しくは、光吸収変調型光レーザモジュール(EAMLモジュール)等に好適に使用される光吸収型変調器(EA変調器)等の光変調器に高周波信号を伝送する信号伝送線路を用いた光モジュールに関する。
EAMLモジュールは、分布帰還型(DFB)レーザダイオードと、このDFBレーザダイオードが出射するレーザ光を変調するEA変調器とを備え、これらを共通の半導体基板上に形成して備えている。EAMLモジュールは、その専有面積が小さなこと、また、製造コストが低いことから、光通信の分野で特に注目を集めている。
図17は、特許文献1に記載された従来のEAMLモジュールを示している。EAMLモジュール10Aは、複数の外部ピン13を有する気密パッケージ12内に収容された光集積デバイス(チップ)11として構成される。外部信号ピン13から入力された高周波変調信号は、パッケージ内の信号伝送線路(ユニット)14を経由して、光集積デバイス11内の図示しないEA変調器に伝送される。信号伝送線路ユニット14は、マイクロストリップ線路15と、マイクロストリップ線路15を搭載する窒化アルミニウム製の線路キャリアとから構成され、線路キャリアは、光集積デバイス11及び信号伝送線路ユニット14を搭載するためのチップキャリア16上に支持される。
マイクロストリップ線路15は、ボンディングワイア19を経由して外部信号ピン13に接続され、また、ボンディングワイア20を経由して光集積デバイス11内のEA変調器に接続されている。マイクロストリップ線路15の末端には、終端抵抗21が接続される。光集積デバイス11の光出力端は、光ファイバ22の光入力端に結合され、変調された光出力信号が光ファイバ22に供給される。光集積デバイス11のDFBレーザの後端には、フォトダイオード23が配設され、レーザダイオードの光出力レベルを計測している。
図18は、信号源からEA変調器に高周波信号を伝送する信号伝送線路の等価回路を示している。信号源40の出力インピダンスは50Ωに設計されており、マイクロストリップ線路15は50Ωの特性インピダンスを有する。EA変調器24は、例えば0.7pFのキャパシタンスを持つ容量と等価である。終端抵抗21は、50Ωの終端抵抗(Rt)を有する。
EA変調器24及び終端抵抗21の合成インピダンスは、低い周波数帯域では約50Ωであり、これは信号源40の出力インピダンス(50Ω)とインピダンス整合している。他方、10GHz程度又はそれ以上の高周波数帯域では、EA変調器24の容量性インピダンスが低下するため、合成インピダンスは50Ωよりかなり低い値になる。合成インピダンスが低下すると、信号伝送線路を含むEA変調器全体のインピダンスと、信号源40の出力インピダンス(50Ω)との間で、不整合が生ずることとなる。このインピダンス不整合は、信号源40からEAMLモジュール10Aに向けて供給された信号電力の一部が、信号源40側に戻る信号反射を引き起こす。
上記信号反射の程度は、一般に入力リターンロスの大きさによって評価される。入力リターンロスは、EAMLモジュール10A側から信号源40側に向かって戻る信号電力の、信号源40からEAMLモジュール10Aに向けて供給された信号電力全体に対する比率(デシベル)で定義される。入力リターンロスは、光変調器における入力電気信号から光出力信号に変換する際の変換効率の低下を引き起こすので、所望の周波数帯域幅で入力リターンロスを低く抑えることが望ましい。現在使用されている光通信システムの仕様書では、信号周波数の帯域で入力リターンロスを−10dB以下にすることが規定されている。
例えば、上記−10dB以下の入力リターンロスは、所望の周波数帯域の上限である10GHz付近を越えた3dB変調応答周波数と共に達成されることが好ましい。3dB変調応答周波数とは、変調光出力が3dB以上低下する限界の周波数をいう。換言すると、EAMLモジュールでは、所望の周波数帯域の上限である10GHz付近で、変調出力が3dB以上は低下しないことと、入力リターンロスが−10dB以下であることとが同時に達成されることが望ましい。
所望の周波数帯域で、最大の信号電力を負荷に向けて伝送するためには、その周波数帯域で、信号伝送線路14を含むEA変調器のインピダンスと、信号源の出力インピダンスとが整合すること、つまり、その複素インピダンスが互いに共役であることが必要である。そこで、従来から、この目的のためインピダンス整合が図られてきたものの、容量性負荷である光変調器について、その変調信号周波数帯域の全てで、このようなインピダンス整合を達成することは困難であった。
特開平9−252164号公報
上記従来技術における問題に鑑み、本発明は、10GHzの周波数で、−10dB以下の入力リターンロスを達成することが出来る、光変調器に変調信号を伝送するための信号伝送線路を用いた光モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、また、上記所望の周波数帯域で、所望の変調応答特性を有する信号伝送線路を用いた光モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、更に、そのような信号伝送線路を有するEA変調器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明第1の視点に係る光モジュールは、50Ωの出力インピダンスを有する信号源と、前記信号源からの変調信号を変調する光変調器と、前記信号源から前記光変調器に変調信号を伝送する信号伝送線路と、を備えた光モジュールにおいて、前記信号伝送線路が、35〜47Ωの特性インピダンスを有するように互いに組み合わされた信号導体及び少なくとも1つの接地導体と、前記信号導体の前記光変調器側の末端に形成され、50〜150Ωの抵抗値を有する終端抵抗とを備え、10GHzの周波数でリターンロスが−10dB以下であることを特徴とする。
本発明第1の視点に係る光モジュールの好ましい実施態様では、光モジュールが、更に、Ω以下の抵抗値を有する直列抵抗を有する。この場合、更に有効なインピダンス整合が得られる。
本発明の第1の視点に係る光モジュールでは、前記信号導体及び接地導体によってマイクロストリップ線路を構成することが出来る。マイクロストリップ線路を採用することで、良好な信号伝送が可能となる。この場合、上記特性抵抗を得るために、前記信号導体の幅を、特性インピダンスが50Ωのマイクロストリップ線路の通常の信号導体の幅よりも小さくすることが出来る。簡易な構造で特性インピダンスの調整が可能となる。
また、前記信号導体及び接地導体をコプレーナ導波路として構成することも出来る。この場合、接地導体が、前記信号導体と同一平面上に形成され該信号導体を挟んで延びる一対の接地導体を含む。前記接地導体が、更に、前記信号導体及び前記一対の接地導体と対向して配設される面状の接地導体を含む構成を採用することも出来る。
上記特性インピダンスのコプレーナ導波路(CPW)を得るために、前記信号導体と前記一対の平行接地導体のそれぞれとの間のギャップは、特性インピダンスが50ΩのCPWの対応するギャップよりも小さいとする構成を採用することが出来る。この場合、簡素な構造で特性インピダンスの調整が可能となる。
本発明の第の視点に係る光モジュールは、RΩの出力インピダンスを有する信号源と、前記信号源からの変調信号を変調する光変調器と、前記信号源から前記光変調器に変調信号を伝送する信号伝送線路とを有する光モジュールにおいて、前記信号伝送線路が、0.7R〜0.94RΩの特性インピダンスを有するように互いに組み合わされた信号導体及び少なくとも1つの接地導体と、前記信号導体の前記光変調器側の末端に形成され、R〜3RΩの抵抗値を有する終端抵抗とを備え、10GHzの周波数でリターンロスが−10dB以下であることを特徴とする。
本発明の第1の視点に係る光モジュールによると、信号伝送線路の特性インピダンス及び終端抵抗の抵抗値を所定の値に設定したことにより、50Ωの出力インピダンスを有する信号源との間で、例えば10GHzの周波数で、変調応答特性を実質的に損なうことなく、有効なインピダンス整合が得られるので、50Ωの出力インピダンスを有する信号源と光変調器との間における入力リターンロスを低く抑えることが出来る。
本発明の第の視点に係る光モジュールは、任意の出力インピダンスを有する信号源から変調信号を受信する際に、本発明の第1の視点に係る光モジュールと同様な利点を有する。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に基づいて本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態例に係るEA変調器を有するEAMLモジュールの平面図である。本実施形態例に係るEAMLモジュール10は、信号伝送線路の構成を除いて図17に示した従来のEAMLモジュールと同様である。本実施形態例のEAMLモジュール10の信号伝送線路25は、面状接地導体(接地プレート)付きコプレーナ導波路(CPWG)として構成される。
詳しくは、EAMLモジュール10は、複数の外部ピン13を有する気密パッケージ12と、この気密パッケージ12内に収容されEAMLチップとして構成された光集積デバイス11と、信号伝送線路(ユニット)25とを有する。図示しない信号源から外部信号ピン13を経由して入力された高周波変調信号は、信号伝送線路25を経由して、光集積デバイス11内のEA変調器に伝送される。信号伝送線路25は、光集積デバイス11及び信号伝送線路25を搭載するためのチップキャリア16上に支持される。
信号伝送線路25の信号入力側は、ボンディングワイア19を介して外部信号ピン13に接続され、信号伝送線路25の信号出力側は、ボンディングワイア20を介して光集積デバイス11のEA変調器(図示せず)に接続される。光集積デバイス11の光出力端は、光ファイバ22の入力端に光結合され、変調されたレーザ光が外部に伝送される。DFBレーザダイオードの後端面は、フォトダイオード23に光結合され、フォトダイオード23によって、DFBレーザダイオードから出射する光出力のレベルが計測される。
図2は、図1に示した信号伝送線路ユニット25及びEAMLチップ11の構造を示す。信号伝送線路ユニット25は、窒化アルミニウム製の線路キャリア26と、その上に搭載されるCPWGとから成る。CPWGは、線路キャリア26の上面に形成された信号導体27と、信号導体27を挟んで平行に延びる一対のコプレーナ接地導体とを有するCPWと、線路キャリア26の底面に形成された底面接地導体(接地プレート)29とから成る。
直列抵抗30が、信号導体27の光集積デバイス11側の末端付近で信号導体27に挿入されている。信号導体27の末端部分は電極パッド27aを構成している。終端抵抗31は、電極パッド27aに隣接して信号導体27の末端に形成される。電極パッド27aは、ボンディングワイア20を介してEAMLモジュール11内のEA変調器と接続される。CPWGの一対のコプレーナ接地導体28と、底面接地導体29とは、線路キャリア26を貫通するプラグ32を介して接続される。線路キャリア26の厚みは、例えば0.9mmである。
終端抵抗31は、80Ω±5%の抵抗値を有し、直列抵抗30は、5Ω±5%の抵抗値を有する。信号導体27は、直列抵抗30の位置までで3.2mm(設計寸法、以下同様)の長さを有し、電極パッド27aは0.2mmの長さを有する。また、信号導体27及び電極パッド27aの幅は0.3mmで、厚みは2μmであり、これらの特性インピダンスは、41.8Ω±1.9Ωである。信号導体27と一対のコプレーナ接地導体28のそれぞれとの間のギャップは、0.06mm±0.01mmである。このギャップは、信号源の出力インピダンス(50Ω)と同じ特性インピダンスを有するCPWGにおける同様なギャップに比して十分に狭い。上記直列抵抗30及び終端抵抗31の組合せによって、入力変調電圧の約94%の電圧がEA変調器に印加される。
上記実施形態例のEA変調器の信号伝送線路25を、比較例を成す従来の信号伝送線路と比較しつつ、シミュレーションによって評価した。
図3は、上記シミュレーションで使用した本実施形態例のEAMLモジュールの信号伝送線路の等価回路である。この例では、信号源40は50Ωの出力インピダンスを有し、また、外部信号伝送線路33は50Ωの特性インピダンスを、信号伝送線路27は41.8Ωの特性インピダンスを、直列抵抗30は5Ωの抵抗値を、終端抵抗31は80Ωの抵抗値を、ボンディングワイア19及び20はそれぞれ0.3nH及び0.4nHのインダクタンスを、EA変調器24は5Ωの直列抵抗、90Ωの並列抵抗及び0.4pFの容量を、それぞれ有する。
図4は、比較例として使用する従来のEA変調器10Aの等価回路である。信号伝送線路38は、長さが3.4mm、幅が0.3mm、厚みが0.2μmの信号導体と、一対のコプレーナ接地導体とを有し、信号導体と接地導体との間のギャップを0.12mmとして、50Ωの特性インピダンスを持たした。その他の構成は、図3に示した実施形態例のEAMLモジュールと同様にした。
図5(a)及び(b)にそれぞれ、上記シミュレーションで得られた、各EAMLモジュールの複素入力インピダンスの実数部及び虚数部の周波数依存性を示した。破線が本実施形態例のEAMLモジュールの入力インピダンスを、実線が比較例のEAMLモジュールの入力インピダンスを示している。同図(a)に示すように、本実施形態例のEAMLモジュールでは、周波数が10GHz以下における入力インピダンスの実数部は約40Ω〜80Ωであり、比較例における入力インピダンスの実数部が約30Ω〜140Ωであることから、比較例に比して入力インピダンスの実数部の周波数依存性が改善されて。同様に、同図(b)に示すように、本実施形態例のEAMLモジュールでは、周波数が10GHz以下における入力インピダンスの虚数部は、j25Ω〜−j17Ωであり、比較例におけるインピダンスの虚数部がj53Ω〜−j64Ωであることから、比較例に比して入力インピダンスの虚数部の周波数依存性について大幅な改善が得られる。
図6(a)及び(b)はそれぞれ、上記シミュレーションで得られた各EAMLモジュールの入力リターンロス及び変調応答特性を示している。変調応答特性は、入力する変調信号の全パワーに対する光出力パワーの比率(デシベル)で示される。同図(a)に示されるように、本実施形態例のEAMLモジュールでは、入力インピダンスの周波数依存性の改善によって、例えば周波数3GHz付近における入力リターンロスが、−20dB以下に納まっており、比較例のEAMLモジュールではその周波数帯における入力リターンロスが−10dBであることを考慮すると、入力リターンロスが比較例から格段に改善されることが判明した。この入力リターンロスの改善は、周波数帯12GHzまでに及んでいる。
図6(b)に示されるように、本実施形態例の3dB変調応答周波数は、14GHz付近であり、比較例の3dB変調応答周波数が15GHzであることを考慮すると、本実施形態例は、3dB変調応答特性に関しては、比較例よりも僅かに劣っている。しかし、従来のEAMLモジュールは上記高い周波数帯で入力リターンロスの仕様を満たすことが不可能であり、本実施形態例のEAMLモジュールによって始めてその仕様を満たすことが可能となったことを考慮すると、本実施形態例のEAMLモジュールは、その僅かな3dB変調応答周波数の低下を補って余りある。
図7は、本実施形態例に係るEA変調器で、直列抵抗を5Ωに、終端抵抗を80Ωに固定し、CPWGで構成した信号伝送線路の特性インピダンスを様々に変えて、入力リターンロスの周波数依存性を調べたシミュレーション結果を示す。このシミュレーションでは、CPWGの特性インピダンスを、従来と同様の50Ωから、本実施形態例に従って、47Ω、45Ω、40Ω、37Ω、35Ωと変えて調べた。なお、従来の信号伝送線路は、特性インピダンスが50Ωであり、終端抵抗は50Ω、直列抵抗は使用しなかった。図7から明らかなように、本実施形態例のEA変調器では、特に6GHz〜10GHzの間の周波数帯域で入力リターンロスの大幅な改善が見られた。
次に、本発明の第2の実施形態例に係るEA変調器について説明する。本実施形態例に係るEA変調器は、底面接地導体を有しないコプレーナ導波路(CPW)を信号伝送線路として使用した点において、第1の実施形態例のEA変調器と異なり、その他の構成は同様である。
シミュレーションによると、第2の実施形態例のEA変調器における複素入力インピダンスの実数部及び虚数部、入力リターンロス、並びに、変調応答特性の改善については、第1の実施形態例と同様であった。本実施形態例に係るEA変調器の比較例のEA変調器からの改善を示すために、双方のEA変調器の入力インピダンスの実数部及び虚数部をそれぞれ図8(a)及び(b)に、また、入力リターンロス及び変調応答特性をそれぞれ図9(a)及び(b)に示した。使用した比較例のEA変調器は、信号伝送線路がCPWで構成されたことを除いて、図4に示した比較例の変調器と同様である。
図10は、本発明の第3の実施形態例に係るEA変調器の信号伝送線路の構成を示している。信号伝送線路35は、マイクロストリップ線路として構成されており、線路キャリア26上面に配設された信号導体36と、線路キャリア26の底面に配設された底面接地導体29とを有する。信号導体36の長さは3.2mm、幅は0.46mmである。この幅は、特性インピダンスが50Ωである従来の信号導体の幅が0.32mmであるのに比して大きい。この例では、信号導体36と底面接地導体29との距離は0.3mmである。シミュレーションによって、本実施形態例のEA変調器と比較例のEA変調器の性能を比較した。なお、比較例のマイクロストリップ線路は、特性インピダンスが50Ω、終端抵抗が50Ωであり、回路構成は、図4に示したものと同様である。
シミュレーションの結果を、先の実施形態例と同様に、図11(a)及び(b)、図12(a)及び(b)に示した。これらの図から明らかなように、本実施形態例のEA変調器も第1及び第2の実施形態例と同様な特性の改善が得られた。
本発明のEA変調器について、信号伝送線路の特性インピダンス、直列抵抗及び終端抵抗の最適な値や、直列抵抗の最適な挿入位置などを調べるために、更に種々のシミュレーションを行った。先のシミュレーション等をも参照して、最終的に、最適な直列抵抗の抵抗値として5Ω、最適な特性インピダンスとして41.8Ω、直列抵抗の最適な挿入位置として、信号伝送線路の先端から3.4mmの位置がそれぞれ得られた。
更に、本発明のEA変調器について、直列抵抗、終端抵抗、特性インピダンスの各好ましい範囲、及び、好ましい回路構成について調べるために、以下の第1及び第2のシミュレーションを行った。これらシミュレーションは、第3の実施形態例のEA変調器を使用して行った。
図13は、第1のシミュレーションで使用した従来及び実施例1〜3のEA変調器の各回路構成を示している。従来のEA変調器は、マイクロストリップ線路の特性インピダンスが50Ω、終端抵抗が50Ωであり、信号導体の幅が0.28mm、長さが3.2mmである。各実施例のマイクロストリップ線路の特性インピダンスは40Ω、終端抵抗は80Ωである。実施例1及び2の信号導体の幅は0.425mm、長さは3.2mmである。実施例2及び3の直列抵抗は5Ωである。実施例3では、終端抵抗は、信号導体と直列抵抗とを接続するノードとグランドとの間に接続された。実施例3の信号導体の幅は0.425mm、長さは3.2mmである。
図14(a)及び(b)はそれぞれ、第1のシミュレーションで得られた入力リターンロス及び変調応答特性を示している。これらの図から明らかなように、実施例1〜3は、5GHz〜11GHzの周波数帯域で入力リターンロスの改善が見られ、且つ、10GHz付近における変調応答特性の低下は見られない。このシミュレーションでは、直列抵抗を挿入しない場合よりも、5Ωの直列抵抗を挿入すると、良好な結果が得られることが判明した。
図15は、マイクロストリップ線路を使用した第2のシミュレーションで使用した従来のEA変調器及び実施例1〜7のEA変調器の回路構成を示している。図15の従来のEA変調器は、第1のシミュレーションで使用した従来のEA変調器と同様である。実施例1〜7のEA変調器はそれぞれ、50、60、70、80、90、100、及び、150Ωの終端抵抗を有し、直列抵抗及び特性インピダンスはそれぞれ5Ω及び35Ωと固定した。各実施例のマイクロストリップ線路における信号導体の幅は0.53mm、長さは3.2mmである。
図16に、各EA変調器で得られた入力リターンロスを示す。実施例1〜7のEA変調器は、5GHz〜11GHzの周波数帯域で従来のEA変調器に比して低い入力リターンロスを有するが、10GHz以上では、仕様書で規定された−10dBを僅かに超えた。このシミュレーションで、信号伝送線路の特性インピダンスを従来の50Ωから35Ωにまで低くすることによって、入力リターンロスを低下できること、及び、終端抵抗は50Ω〜150Ωの間で適宜選定できることが示された。更に、5Ωの直列抵抗を挿入することが好ましい旨が確認された。
以上、本発明をその好適な実施形態例に基づいて説明したが、本発明のEA変調器用信号伝送線路及び光モジュールは、上記実施形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。例えば、本明細書では、EAMLモジュール内のEA変調器について説明したが、本発明は、単独で配設された、又は、光モジュール内に集積配置された、いかなる形式の光変調器にも適用できる。
本発明の第1の実施形態例に係るEA変調器を有するEAMLモジュールの平面図。 図1に示した信号伝送線路の斜視図。 図1に示したEAMLモジュールにおけるEA変調器の等価回路図。 従来のEA変調器の等価回路図。 (a)及び(b)はそれぞれ、第1の実施形態例のEA変調器と比較例のEA変調器のインピダンスの実数部及び虚数部の周波数依存性を示すグラフ。 (a)及び(b)はそれぞれ、第1の実施形態例のEA変調器と比較例のEA変調器のインピダンスの実数部及び虚数部の周波数依存性を示すグラフ。 直列抵抗を5Ωに固定し、特性インピダンスを種々に変えた際における入力リターンロスの周波数依存性を示すグラフ。 (a)及び(b)はそれぞれ、本発明の第2の実施形態例に係るEA変調器と比較例のEA変調器のインピダンスの実数部及び虚数部の周波数依存性を示すグラフ。 (a)及び(b)はそれぞれ、第2の実施形態例に係るEA変調器と比較例のEA変調器の入力リターンロス及び変調応答特性の周波数依存性を示すグラフ。 本発明の第3の実施形態例に係るEA変調器の信号伝送線路の斜視図。 (a)及び(b)はそれぞれ、第3の実施形態例のEA変調器と比較例のEA変調器のインピダンスの実数部及び虚数部の周波数依存性を示すグラフ。 (a)及び(b)はそれぞれ、第1の実施形態例のEA変調器と比較例のEA変調器の入力リターンロス及び変調応答特性の周波数依存性を示すグラフ。 第1のシミュレーションで用いた複数のEA変調器の等価回路図。 (a)及び(b)はそれぞれ、第1のシミュレーションで得られた、EAMLモジュールの入力リターンロス及び変調応答特性の周波数依存性を示すグラフ。 第2のシミュレーションで用いた複数のEA変調器の等価回路図。 第2のシミュレーションで得られた、EAMLモジュールの入力リターンロスを示すグラフ。 従来のEAMLモジュールの平面図。 図17のEAMLモジュールの等価回路図。
符号の説明
10:EAMLモジュール
10A:EAMLモジュール
11:光集積デバイス
12:気密パッケージ
13:外部ピン
14:信号伝送線路ユニット
15:マイクロストリップ線路
16:チップキャリア
19,20:ボンディングワイア
21:終端抵抗
22:光ファイバ
23:フォトダイオード
24:EA変調器
25:信号伝送線路(ユニット)
26:線路キャリア
27:信号導体
27a:電極パッド
28:コプレーナ接地導体
29:底面接地導体
30:直列抵抗
31:終端抵抗
32:プラグ
33:外部信号伝送線路
38:信号伝送線路
40:信号源

Claims (6)

  1. 50Ωの出力インピダンスを有する信号源と、前記信号源からの変調信号を変調する光変調器と、前記信号源から前記光変調器に変調信号を伝送する信号伝送線路と、を備えた光モジュールにおいて、前記信号伝送線路が、
    35〜47Ωの特性インピダンスを有するように互いに組み合わされた信号導体及び少なくとも1つの接地導体と、
    前記信号導体の前記光変調器側の末端に形成され、50〜150Ωの抵抗値を有する終端抵抗とを備え、
    10GHzの周波数でリターンロスが−10dB以下であることを特徴とする、光モジュール。
  2. 更に、前記信号導体の前記光変調器側の末端付近で前記信号導体に挿入され、5Ω以下の抵抗値を有する直列抵抗を有することを特徴とする、請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記信号導体及び接地導体がマイクロストリップ線路を構成する、請求項1又は2に記載の光モジュール。
  4. 前記接地導体が、前記信号導体と同一平面上に形成され該信号導体を挟んで延びる一対の接地導体を含み、前記信号導体及び接地導体がコプレーナ導波路(CPW)を構成する、請求項1又は2に記載の光モジュール。
  5. 前記信号導体及び前記一対の接地導体を上面に形成する線路キャリアを更に有し、
    前記接地導体が、更に前記信号導体及び前記一対の接地導体と前記線路キャリアを介して対向して配設される面状接地導体を含む、請求項4に記載の光モジュール。
  6. Ωの出力インピダンスを有する信号源と、前記信号源からの変調信号を変調する光変調器と、前記信号源から前記光変調器に変調信号を伝送する信号伝送線路とを有する光モジュールにおいて、前記信号伝送線路が、
    0.7R〜0.94RΩの特性インピダンスを有するように互いに組み合わされた信号導体及び少なくとも1つの接地導体と、
    前記信号導体の前記光変調器側の末端に形成され、R〜3RΩの抵抗値を有する終端抵抗とを備え、
    10GHzの周波数でリターンロスが−10dB以下であることを特徴とする、光モジュール。
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