JP2006332372A - 光モジュール - Google Patents

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晋一郎 斉藤
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Abstract

【課題】 電気信号の非線形歪を低減することができる光モジュールを提供する。
【解決手段】 本発明の光モジュールは、半導体光素子と、半導体光素子と電気的に接続された配線パターンと、配線パターンに電気的に接続され、配線パターンを伝播する電気信号の偶数次高調波成分の少なくとも一つを減衰させるバンドストップフィルタとを備える。この半導体光素子は発光素子であってもよいし、受光素子であってもよい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光通信システムに用いられる光モジュールに関するものである。
光通信システムでは、光モジュールを用いて、音声や画像などの電気信号を光信号に変換し、或いは、光伝送路からの光信号を電気信号に変換する。光通信システムでは、高速な光信号及び電気信号を処理できる光モジュールが求められている。
しかしながら、光通信の速度がギガビット/秒のオーダーになると、光モジュールが電気信号を処理する際に、この電気信号に非線形歪が生じてしまう。そこで、本発明は、電気信号の非線形歪を低減することができる光モジュールを提供することを目的としている。
電気信号に生じる非線形歪は、この電気信号の偶数次高調波成分に起因する。この偶数次高調波成分を低減するため、本発明に係る光モジュールは、半導体光素子と、半導体光素子と電気的に接続された第1の配線パターンと、第1の配線パターン中に設けられ、第1の配線パターンを伝播する電気信号の偶数次高調波成分の少なくとも一つを減衰させるバンドストップフィルタとを備える。
この光モジュールによれば、バンドストップフィルタが、電気信号の非線形歪の原因である偶数次高調波成分を低減するので、半導体光素子が発光素子の場合は発光素子に供給される電気信号の非線形歪が低減され、半導体光素子が受光素子の場合は受光素子から受ける電気信号の非線形歪が低減される。
この光モジュールのバンドストップフィルタは、第1の配線パターンの一部分と、当該一部分から離間した導体から構成され、電気信号の偶数次高調波成分の少なくとも一つが電気的又は磁気的に結合される共振器とを有していることが好ましい。
この光モジュールは、第1の配線パターンを有するフレキシブル基板と、第1の配線パターンと電気的に接続された第2の配線パターンと、第2の配線パターンを有するリジッド基板とを更に備えていてもよい。
また、この光モジュールは、第1の配線パターンを有するリジッド基板と、第1の配線パターンと電気的に接続された第2の配線パターンと、第2の配線パターンを有するフレキシブル基板とを更に備えていてもよい。
本発明に係る光モジュールは、偶数次高調波成分を減衰させるバンドストップフィルタを備えているので、電気信号の非線形歪を低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は同等の部分に対しては同一の符号を付すこととする。
図1は、本発明の実施形態に係る光モジュールを示す斜視図である。光モジュール10は、外部から入力電気信号Einを受けて、この入力電気信号Einに応じた出力光信号Ooutを生成する。また、光モジュール10は、外部の光ファイバ(図示せず)から入力光信号Oinを受けて、この入力光信号Oinに応じた出力電気信号Eoutを生成する。光モジュール10は、光送信モジュール32、光受信モジュール34、フレキシブル基板36、及びリジッド基板38を備える。フレキシブル基板36およびリジッド基板38上には配線パターン(図示せず)が設けられており、これらの配線パターンは、入力電気信号Einおよび出力電気信号Eoutを伝送する信号伝送路として機能する。
光送信モジュール32の基端には複数のリードピン32aが設けられており、これらのリードピン32aはリジッド基板38上の配線パターンに電気的に接続されている。光送信モジュール32は、リジッド基板38からリードピン32aを介して入力電気信号Einを受け、出力光信号Ooutに変換する。また、光送信モジュール32の先端にはスリーブ32bが設けられており、このスリーブ32bには外部の光ファイバが接続される。出力光信号Ooutは、この光ファイバを介して出力される。
光受信モジュール34の基端には複数のリードピン34aが設けられており、これらのリードピン34bはフレキシブル基板36上の配線パターンに電気的に接続されている。この配線パターンは、リジッド基板38上の配線パターンに電気的に接続されている。光受信モジュール34の先端にはスリーブ34bが設けられており、このスリーブ34bには外部の光ファイバが接続される。光受信モジュール34は、この光ファイバから入力光信号Oinを受け、電気出力信号Eoutに変換する。この電気出力信号Eoutは、リードピン34a、フレキシブル基板36およびリジッド基板38を介して、光モジュール10の外部に出力される。
図2は、光モジュール10の回路ブロック図である。図2の上半分および下半分は、それぞれ光モジュール10の送信部及び受信部を示している。送信部は、光送信モジュール32に加えて、リジッド基板38上に実装された電子部品から構成される。また、受信部は、光受信モジュール34に加えて、フレキシブル基板36及びリジッド基板38上に実装された電子部品から構成される。以下では、光モジュール10の送信部及び受信部を順次に説明する。
まず、送信部を説明する。図2に示されるように、リジッド基板38上には、ドライバ12と、ドライバ12の出力端子に接続された配線パターン14が実装されている。ドライバ12は、入力電気信号Einを受けて変調信号を生成し、配線パターン14に出力する。リジッド基板38上には、光送信モジュール32内の発光素子18(後述する)にバイアス電圧を供給する直流電圧源11aも実装されている。また、ドライバ12と配線パターン14の間には、終端抵抗20aの一端が接続されている。終端抵抗20aの他端は、所定の負の基準電位11bに接続されている。
図3は、リジッド基板38を示す斜視図である。リジッド基板38は誘電体から構成されている。リジッド基板38の上面には、ドライバ12、配線パターン14、終端抵抗20a、及び直流電圧源11aが設けられている。リジッド基板38の下面全体には、基準電位11bを有する導体パターン39が設けられている。リジッド基板38の上面には、直流電圧源11aに接続された配線パターン56と、基準電位11bを有する導体パターン58が更に設けられている。なお、リジッド基板38の上面には、光モジュール10の受信部に属する電子部品も実装されているが、これについては後述する。
配線パターン14の一方の端部14aは、ドライバ12の出力端子に接続され、他方の端部14bは、複数のリードピン32a(図1を参照)の1本に接続されている。
終端抵抗20aは、矩形の平面形状を有する抵抗体である。終端抵抗20aの一端は、配線パターン14の端部14aに接続され、他端は導体パターン58に接続されている。なお、終端抵抗20aは、ドライバ12の出力抵抗としてドライバ12の内部に配置されていてもよい。
本実施形態における配線パターン14は、マイクロストリップ線路である。配線パターン14の特性インピーダンスは、終端抵抗20aのインピーダンスに等しい。この特性インピーダンスは、配線パターン14の配線幅、誘電体の厚み、誘電体の誘電率等のパラメータに応じて定まる。
配線パターン56の一端は直流電圧源11aの出力端子に接続され、他端は、リードピン32aの1本に接続されている。
次に、光送信モジュール32の構成を説明する。図2に示されるように、光送信モジュール32は、出力光信号Ooutを生成する発光素子18と、その発光素子に変調信号を供給する配線パターン15を有している。配線パターン15の一部には、バンドストップフィルタ(Band-Stop Filter:BSF)16が設けられている。BSF16の詳細は後述する。発光素子18と配線パターン15の間には、終端抵抗20bの一端が接続されている。終端抵抗20bの他端は、所定の基準電位11bに接続されている。
本実施形態では、発光素子18は光変調器集積型半導体レーザ素子である。このレーザ素子は、分布帰還型レーザダイオード(Distributed Feedback Laser Diode:DFB−LD)18aと電界吸収型光変調素子(Electro-Absorption optical modulator:EA変調素子)18bを一つの基板上にモノリシックに集積したものである。DFB−LD18aは、ある一定の強度のレーザ光を生成し、EA変調素子18bに送る。EA変調素子18bは、配線パターン15から送られる変調信号に応じてそのレーザ光を変調し、出力光信号Ooutを生成する。
発光素子18、配線パターン15、BSF16および終端抵抗20bは、一つの基板上に実装されている。図4は、その基板を示す斜視図である。以下では、図2及び図4を参照しながら、光送信モジュール32の構成を更に詳細に説明する。
図4に示されるように、基板40は、キャリア42上に載置されており、キャリア42は光送信モジュール32に搭載されている。キャリア42は、例えば金属体から構成される。基板40は誘電体から構成されている。キャリア基板40の上面には、発光素子18、配線パターン15、及び終端抵抗20bが設けられている。基板40の下面全体には、基準電位11bを有する導体パターン43が設けられている。
基板40の上面には、基準電位11bを有する導体パターン44と、DFB−LD18aにバイアス電圧を供給するための配線パターン46が更に設けられている。例えば、導体パターン44はスルーホールビアによって導体パターン43と接続される。DFB−LD18aのアノードは、ボンディングワイヤによって配線パターン46の一端46aに接続されている。配線パターン46の他端46bと配線パターン56の端部との間には、複数のリードピン32a(図1を参照)の1本が接続されている。したがって、配線パターン46は、リードピン32aを介してリジッド基板38上の配線パターン56に電気的に結合されている。DFB−LD18aのカソードは、導体パターン44に接続されており、その結果、このカソードは基準電位11bを有することになる。
EA変調素子18bのカソードは、ボンディングワイヤによって配線パターン15の一方の端部15bに接続されている。EA変調素子18bのアノード端子は、導体パターン44に接続されており、その結果、このアノード端子は基準電位11bを有することになる。
配線パターン15の一方の端部15aと配線パターン14の端部14bとの間には、複数のリードピン32aの1本が接続されている。したがって、配線パターン15は、このリードピン32aを介して配線パターン14に電気的に結合されている。配線パターン15の他方の端部15bは、ボンディグワイヤによってEA変調素子18bのカソードに接続されている。したがって、配線パターン14及び15は、ドライバ12から出力される変調信号をEA変調素子18bへ伝送する線路として機能する。
終端抵抗20bは、矩形の平面形状を有する抵抗体である。終端抵抗20bは、配線パターン15の端部15bと導体パターン44の間に接続されている。この終端抵抗20bと前述した終端抵抗20aは、ドライバ12と発光素子18との間の多重反射を低減する。
配線パターン15は、配線パターン14と同様に、マイクロストリップ線路である。配線パターン14、15の各特性インピーダンス、終端抵抗20aのインピーダンス、及び、終端抵抗20bとEA変調素子18bとの合成インピーダンスは、全て同じ値を有する。
図5は、配線パターン15中に設けられたバンドストップフィルタ16を示す平面図である。バンドストップフィルタ16は、配線パターン15の一部分60に加えて、その部分60に沿って等間隔に配置された複数の共振器52を有する。これらの共振器52は、当該部分60の軸線Xと直交して延びる一定幅のストリップ導体である。配線パターン15を伝搬する電気信号の2次高調波の波長をλで表すと、ストリップ導体の全長Lはλ/2である。また、ストリップ導体の幅Wは、波長λに対して十分短い。これらの共振器52は、軸線Xの方向に沿ってλ/4の間隔で配置されている。
このようなストリップ導体から構成されるバンドストップフィルタは公知なので、その動作原理の詳細な説明は省略するが、配線パターン15中の部分60を伝搬する電気信号の偶数次高調波成分が、共振器52に電気的に結合される。本実施形態では、特に2次高調波成分が高い効率で結合される。この結果、バンドストップフィルタ16は、部分60を伝搬する電気信号の偶数次高調波成分、特に2次高調波成分を減衰させる。その一方で、バンドストップフィルタ16は、奇数次高調波成分は、ほとんど減衰させない。
次に、図2を再び参照しながら、光モジュール10の受信部を説明する。光受信モジュール34の内部には、受光素子22(本実施形態では、フォトダイオード)が設けられている。受光素子22のアノードは負の基準電位11bに接続されており、したがって、受光素子22に逆方向のバイアス電圧が印加される。受光素子22は、外部の光ファイバからの入力光信号Oinを電気信号に変換し、フレキシブル基板36上に設けられた配線パターン24に出力する。受光素子22のカソードは、複数のリードピン34a(図1を参照)の1本を介して、配線パターン24の一端24aに電気的に接続されている。
図6は、フレキシブル基板36を示す斜視図である。フレキシブル基板36は誘電体から構成されている。フレキシブル基板36の上面には、配線パターン24及び終端抵抗30aが設けられている。配線パターン24の一部には、バンドストップフィルタ26が設けられている。フレキシブル基板36の下面全体には、基準電位11bを有する導体パターン37が設けられている。フレキシブル基板36の上面の一部にも、基準電位11bを有する導体パターン48が設けられている。
配線パターン24のうち端部24aと反対側の端部24bは、リジッド基板38上に設けられた配線パターン25の一端25aと電気的に接続されている。配線パターン24は、マイクロストリップ線路であり、終端抵抗30aのインピーダンスと等しい特性インピーダンスを有するように設計されている。
配線パターン24中には、バンドストップフィルタ26が設けられている。バンドストップフィルタ26は、バンドストップフィルタ16と同様の構成を有しており、配線パターン24を伝搬する電気信号の偶数次高調波成分の少なくとも一つ、特に2次高調波成分を減衰させる。また、バンドストップフィルタ26は、奇数次高調波成分は、ほとんど減衰させない。
配線パターン25は、マイクロストリップ線路であり、終端抵抗30bのインピーダンスと等しい特性インピーダンスを有するように設計されている。終端抵抗30aは、矩形の平面形状を有する抵抗体である。終端抵抗30aは、配線パターン24の端部24aと導体パターン48との間に接続されている。
再び図3を参照する。リジッド基板38の上面には、配線パターン25、信号処理回路28、及び終端抵抗30bが設けられている。配線パターン25の一方の端部25aは配線パターン24に接続され、他方の端部25bは信号処理回路28の入力端子に接続されている。したがって、配線パターン24及び25は、受光素子22から出力された電気信号を信号処理回路28へ伝送するための線路として機能する。信号処理回路28は、受光素子22からの電気信号を配線パターン25から受け、その電気信号に応じた出力電気信号Eoutを生成する。
終端抵抗30bは、矩形の平面形状を有する抵抗体である。終端抵抗30bは、配線パターン25の端部25bと、基準電位11bを有する導体パターン58との間に接続されている。この終端抵抗30bと前述した終端抵抗30aは、受光素子22と信号処理回路28との間の多重反射を低減する。
次に、光モジュール10の動作について説明する。光モジュール10の送信動作では、ドライバ12が、外部からの入力電気信号Einに応じた変調信号を生成する。この変調信号は、配線パターン14を伝搬し、リードピン32aを通じて配線パターン15へ導かれる。変調信号は、配線パターン15を伝搬し、ボンディングワイヤを通じて発光素子18のEA変調素子18bに入力される。配線パターン15の伝搬中、変調信号はバンドストップフィルタ16を通過する。
一方で、直流電圧源11aは、配線パターン56、リードピン32a、配線パターン46、及びボンディングワイヤを介して、DFB−LD18aへバイアス電圧を供給する。DFB−LD18aは、このバイアス電圧によって一定な強度の光18AをEA変調素子18bに供給する。EA変調素子18bは、入力された変調信号に応じて一定強度の光70を変調し、光信号Ooutを生成する。この光信号Ooutは、スリーブ32bを介して外部の光ファイバへ導かれる。
光モジュール10の受信動作では、光モジュール10は、スリーブ34aを介して外部の光ファイバから入力光信号Oinを受け、この入力光信号Oinを受光素子22へ導く。受光素子22は、この入力光信号Oinに応じた電気信号を生成する。この電気信号は、リードピン34bを介して配線パターン24へ導かれ、配線パターン24を伝搬する。その際、電気信号は、バンドストップフィルタ26を通過する。次いで、電気信号は、配線パターン25へ導かれ、配線パターン25を伝播し、信号処理回路28へ導かれる。信号処理回路28は、この電気信号に応じた出力電気信号Eoutを生成する。
以下では、図7〜図10を参照しながら、光モジュール10に相当するシミュレーションモデルを用いたシミュレーションの結果を示す。ここで、図7は、電圧信号生成モデルを用いて生成された入力電気信号Einのアイパターンを示している。この入力電気信号Einは、10Gbpsのビットレートを有するノンリターンゼロ(NRZ)方式のランダムパターン信号である。図8は、バンドストップフィルタ16が設けられていない配線パターン15の端部15bにおける変調信号のアイパターンを示している。図8に示されるように、変調信号がドライバ12等の電気回路や、配線パターン14及び15を通過すると、電気信号に非線形歪が生じる。
図9は、バンドストップフィルタ16に相当するシミュレーションモデルの透過特性を示す図である。図9は、SパラメータのS21のマグニチュード特性である。S21とは出力電力÷入力電力であり、S21=0dBのとき、出力電力=入力電力、すなわち、透過率100%である。マグニチュードは、位相を考慮しない大きさのみを表しており、S21が実部+j虚部で表される場合、((実部)+(虚部)1/2によって算出される。
図9に示されるように、バンドストップフィルタ16に相当するシミュレーションモデルは、周波数10GHzの電気信号成分、すなわち、10Gbpsのビットレートを有するノンリターンゼロ方式の電気信号の2次高調波成分を約1000分の3(−50dB)以下に減衰させる。
図10は、図9のバンドストップフィルタ16モデルが設けられた配線パターン15の端部15bにおける変調信号のアイパターンを示している。図8と図10を比較すれば、バンドストップフィルタ16を用いて変調信号の2次高調波成分を減衰させることにより、変調信号の非線形歪が低減されることが分かる。このことから、本発明者は、電気信号に生じる非線形歪がその電気信号の偶数次高調波成分に起因するという結論に達した。
本実施形態では、配線パターン15中に設けられたバンドストップフィルタ16が、変調信号の偶数次高調波成分、特に2次高調波成分を減衰させるので、変調信号の非線形歪が低減される。それに応じて、出力光信号Ooutの非線形歪も低減される。
また、本実施形態では、バンドストップフィルタ26が、受光素子22から出力される電気信号の2次高調波成分を減衰させる。このため、その電気信号がリードピン34aや配線パターンを伝搬する間に非線形歪みを生じたとしても、その非線形歪はバンドストップフィルタ26によって低減される。それに応じて、出力電気信号Eoutの非線形歪も低減される。
更に、また、バンドストップフィルタ16、26の共振器52によって偶数次高調波成分が反射され、配線パターンに戻ったとしても、終端抵抗20a,30aがその反射成分を基準電位11bに導く。したがって、共振器52で生じた反射成分による電気信号の歪を防止することができる。
本実施形態の光モジュール10は、発光素子18としてEA変調素子集積型DFB−LDを用いているので、発光素子18の入力インピーダンスは非常に大きい。そのため、配線パターンの両端に終端抵抗20a及び20bを設けることにより、ドライバ12と発光素子18との間でインピーダンスを整合させることができる。したがって、ドライバ12と発光素子18との間の多重反射による電気信号の波形歪が低減される。
バンドストップフィルタ16,26は導体から構成されているので、トランジスタ等の能動素子や、抵抗、インダクタ等の受動素子から構成されるフィルタと比較して、消費電力を削減され、発熱を低減することができる。
また、配線パターンの一部にバンドストップフィルタが設けられているので、上記の能動素子や受動素子から構成されるフィルタと比較して、実装スペースを削減することができる。
光受信モジュール34がフレキシブル基板36を用いてリジッド基板38に接続されているので、光受信モジュール34のリードピン34aを折り曲げる必要がない。したがって、光受信モジュール34から出力される高速な電気信号の波形歪を抑えることができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態では、バンドストップフィルタ16が基板40上の配線パターン15中に設けられているが、バンドストップフィルタ16をリジッド基板38上の配線パターン14中に設けてもよい。また、バンドストップフィルタ26をフレキシブル基板36上の配線パターン24中に設ける代わりに、バンドストップフィルタ26をリジッド基板38上の配線パターン25中に設けてもよい。
上記実施形態のバンドストップフィルタは、配線パターンの一部分に沿って矩形状の共振器52が配置された構成を有している。しかし、本発明で使用するバンドストップフィルタは、他の構成を有してもよい。
以下では、図11及び図12を参照しながら、バンドストップフィルタの別の例を説明する。図11は、複数の共振器52aを有するバンドストップフィルタ16aを示す図である。図11に示すバンドストップフィルタ16aは、部分60の軸線Xと直交する方向に、複数の共振器52aを有する。共振器52aは、一定の幅を有するストリップ導体がコ字状に延在してなる導体パターンである。部分60を伝搬する電気信号の2次高調波の波長をλで表すと、ストリップ導体の全長Lはλ/2であり、ストリップ導体の幅Wはλよりも十分に短い。これらの共振器52aは、部分60の軸線Xの方向に沿ってλ/4の間隔で配置されている。このバンドストップフィルタ16aは、部分60を伝搬する電気信号の偶数次高調波成分(特に2次高調波成分)を共振器52aに磁気的に結合し、それによって偶数次高調波成分を減衰させる。バンドストップフィルタ16aは、当該電気信号の奇数次高調波成分は、ほとんど減衰させない。
図12は、複数の共振器52bを有するバンドストップフィルタ16bを示す図である。図12に示すバンドストップフィルタ16bは、部分60の軸線Xと直交する方向に沿って配置された複数の共振器52bを有する。共振器52bは、一定の幅を有するストリップ導体がL字状に延在してなる導体パターンである。部分60を伝搬する電気信号の2次高調波の波長をλで表すと、ストリップ導体の全長Lはλ/2であり、ストリップ導体の幅Wは電気信号の2次高調波の波長λに対して十分短い。これらの共振器52bは、部分60の軸線Xの方向に沿ってλ/4の間隔で配置されている。このバンドストップフィルタ16bは、部分60を伝搬する電気信号の偶数次高調波成分(特に2次高調波成分)を共振器52bに電気的および磁気的に結合し、それによって偶数次高調波成分を減衰させる。バンドストップフィルタ16bも、当該電気信号の奇数次高調波成分は、ほとんど減衰させない。
バンドストップフィルタ16において共振器52の長さ及び間隔を上記実施形態の半分、4分の1等に変更すると、バンドストップフィルタ16は、それぞれ、部分60を伝搬する電気信号の4次高調波成分、8次高調波成分等を減衰させる。バンドストップフィルタ26、16a、16bについても、同様の変更が可能である。
バンドストップフィルタの共振器は、単一であってもよいが、偶数次高調波成分を十分に低減するためには、複数設けることが望ましい。
配線パターン14、15、24、及び、25は、マイクロストリップ線路に限られず、ストリップ線路やコプレナ線路など、他の伝送線路であってもよい。
本発明の実施形態に係る光モジュールを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る光モジュールの回路ブロック図である。 リジッド基板を示す斜視図である。 光送信モジュール内の基板を示す斜視図である。 バンドストップフィルタを示す平面図である。 フレキシブル基板を示す斜視図である。 電圧信号生成モデルを用いて生成された入力電気信号Einのアイパターンである。 バンドストップフィルタが設けられていない光モジュールのシミュレーションモデルにおける変調信号のアイパターンである。 バンドストップフィルタモデルの透過特性を示す図である。 バンドストップフィルタモデルが設けられた光モジュールのシミュレーションモデルにおける変調信号のアイパターンである。 磁気的に結合された共振器を有するバンドストップフィルタを示す図である。 電気的に、且つ磁気的に結合された共振器を有するバンドストップフィルタを示す図である。
符号の説明
10…光モジュール、12…ドライバ、14、15、24、25…配線パターン、16、26…バンドストップフィルタ、18…発光素子、20a、20b、30a、30b…終端抵抗、22…受光素子、28…信号処理回路、32…光送信モジュール、34…光受信モジュール、36…フレキシブル基板、38…リジッド基板。

Claims (4)

  1. 半導体光素子と、
    前記半導体光素子と電気的に接続された第1の配線パターンと、
    前記第1の配線パターン中に設けられ、前記第1の配線パターンを伝播する電気信号の偶数次高調波成分の少なくとも一つを減衰させるバンドストップフィルタと、
    を備える光モジュール。
  2. 前記バンドストップフィルタは、
    前記第1の配線パターンの一部分と、
    当該一部分から離間した導体から構成され、前記電気信号の偶数次高調波成分の少なくとも一つが電気的又は磁気的に結合される共振器と、
    を有している、
    請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記第1の配線パターンを有するフレキシブル基板と、
    前記第1の配線パターンと電気的に接続された第2の配線パターンと、
    前記第2の配線パターンを有するリジッド基板と、
    を更に備える請求項2に記載の光モジュール。
  4. 前記第1の配線パターンを有するリジッド基板と、
    前記第1の配線パターンと電気的に接続された第2の配線パターンと、
    前記第2の配線パターンを有するフレキシブル基板と、
    を更に備える請求項2に記載の光モジュール。
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