JP4760583B2 - 送風装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多翼ファンを回転させることにより空気を吸入する吸入手段と、多翼ファンの回転に伴って吸入された空気をファン出口方向へと誘導するための導通路を形成するファンケースとを有する送風装置に関する。
一般的な浴室には、浴室の換気を行うための送風装置が設けられている。近年では、単に浴室の換気を行うだけでなく、浴室内の空気を暖めることによって衣類を乾かす浴室乾燥機能等を備えた浴室空調装置が多く存在する。
浴室空調装置では、浴室内の空気を吸収するためのファンとしてシロッコファン等の多翼ファンが多く用いられている。シロッコファンは、周縁部に複数の翼が配設された円盤状のファンを回転させることによって、回転中心から周方向へと空気を排出させる構造となっている。
シロッコファンを使用した浴室空調装置は、その構造から設備の厚み(高さ)を低くすることができるため、装置本体をコンパクトに設計することが容易である。このため、シロッコファンを用いた送風装置は、設置スペースが限られる浴室天井等に設置しやすいという特徴を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−340407号公報(第4−6頁、第1図)
しかしながら、シロッコファンを使用した送風装置では、本体ケース内に導入される空気が、本体ケース内において空気の剥離や渦を発生させしまい、ファン回転時にバサバサという騒音(バサバサ音)を発生させるおそれがあるという問題があった。
この騒音を低減させるために、導入される空気の流れを整流する整流部材を、本体ケースにおけるシロッコファン収納部の出口部分近傍に設置して、空気の乱れを防止する方法が提案されている。しかしながら、本体ケースから伸びる排気ダクトや吸気ダクトが長い場合には、前記出口部分近傍における排気圧損が高くなって円滑な排気が行われなくなるおそれがあり、この排気の乱れによって、結果として騒音が発生するおそれがあるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本体ケース内の排気圧損の上昇に応じて生ずる発生する騒音を低減させることが可能な送風装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る送風装置は、多翼ファンを回転させることにより空気を吸入する吸入手段と、前記多翼ファンの回転に伴って吸入された空気をファン出口方向へと誘導するための導通路を形成するファンケースとを有し、負圧の空気の整流を行う第1整流手段を前記導通路の前記ファン出口近傍に形成し、前記第1整流手段に対する前記導通路の上流側に、前記多翼ファンにより導入された空気の正圧部分と負圧部分とを仕切るための第2整流手段を形成することを特徴とする。
また、前記第1整流手段および前記第2整流手段は、前記ファンケース内壁の上面又は下面の少なくとも一方に形成されるものであってもよく、さらに、前記第2整流手段は、前記ファンケースの側壁部に沿って形成されているものでもよい。
さらに、前記第2整流手段は、当該第2整流手段の側面と前記ファンケースの側壁部とが所定の間隔又は角度を持って形成されているものであってもよい。
また、前記第2整流手段は、直線状に形成されていてもよい。
さらに、前記第1整流手段は、前記多翼ファン寄りに形成されると共に、前記第1整流手段の前端部が、前記第2整流手段の後端部の延設方向より外れた位置に形成されるものであってもよい。
また、前記第1整流手段の高さは前記第2整流手段の高さよりも低いものであってもよい。
さらに送風装置は、多翼ファンを回転させることにより空気を吸入する吸入手段と、前記多翼ファンの回転に伴って吸入された空気をファン出口方向へと誘導するための導通路を形成するファンケースとを有し、該ファンケース内壁の上面および下面に、前記導通路を流れる空気の整流を行うための整流手段が形成することを特徴とする。
この送風装置では、前記整流手段が、前記ファン出口近傍に設けられるものであってもよい。
本発明に係る送風装置では、第1整流手段に対する導通路の上流側に、多翼ファンにより導入された空気の正圧部分と負圧部分とを仕切るための第2整流手段を形成されているので、導通路を流れる気流が正圧から負圧へと変化して気流が乱れることを防止することができる。このため、第2整流手段によって効果的に整流を行うことができ、導通路の気流の乱れにより生ずる騒音の発生を抑制することが可能となる。
特に、送風装置に接続される排気ダクト等の長さが長くなる場合には、導通路内の排気圧損が高くなって円滑な排気が行われなくなる可能性があり、結果として気流の乱れが生じて騒音が発生するおそれがある。このため、第2整流手段を、気流が正圧から負圧へと変化する位置に設置することによって、より効果的に導通路の整流を行うことが可能となり、騒音が発生を抑制することができる。
また、第1整流手段および第2整流手段が、ファンケース内壁の上面又は下面の少なくとも一方に形成されるので、一方のみに設置される場合はもちろんのこと、両方に設置された場合にはより効果的に気流の整流を行うことができ、騒音が発生を抑制することができる。
さらに、第2整流手段は、第2整流手段の側面とファンケースの側壁部とが所定の間隔又は角度を持って形成されているので、第2整流手段によって整流された空気は、ファンケースの側壁面にほぼ平行な気流へと整流され、又はケースの側壁面に対して所定の角度方向へと整流されて排出されることとなり、高い整流効果を奏することが可能となる。特に、前記第2整流手段が、直線状に形成される場合には、より高い整流効果をそうすることが可能となる。
また、第1整流手段が多翼ファン寄りに形成されるので、多翼ファンの回転により、多翼ファン近傍において負圧が増大して気流が乱れてしまうことを抑制することができ、整流を効果的に行うことができる。
さらに、第1整流手段の前端部は、第2整流手段の後端部の延設方向より外れた位置に形成されるので、第2整流手段により整流された空気の流れを、第1整流手段で阻害することなく誘導することが可能となる。
また、第1整流手段の高さが、第2整流手段の高さよりも低いので、第2整流手段により導通路の上流における大きな気流の流れを整流し、第1整流手段により多翼ファン近傍の局所的な空気の乱れを効果的に整流することができる。
さらに、ファンケース内壁の上面および下面に、導通路を流れる空気の整流を行うための整流手段が形成される場合には、より効果的に気流の整流を行うことができ、特に、導通路内の排気圧損が高くなって円滑な排気が行われなくなった場合には、より効果的に導通路の整流を行い、騒音の発生を抑制することが可能となる。
また、整流手段がファン出口近傍に設けられる場合には、より効果的に整流を行うことができる。
以下、本発明に係る送風装置を備えた浴室空調装置を、図面を用いて詳細に説明を行う。
図1は、浴室空調装置を示す分解斜視図であり、図2は、図1に示す浴室空調装置のA−A断面を示しており、図3は図1に示す浴室空調装置のB−B断面を示している。なお、図2および図3では、説明のため一部を透視した状態で示し、その該当箇所を破線で示している。
浴室空調装置1は、本体ケース2と、換気ユニット3と、循環ユニット4と、フロントパネル5とを有している。
本体ケース2は、所定の高さを有する箱体であり、不燃性の部材、例えば製造性・コスト等を考慮して鉄等の金属によって構成されている。また、本体ケース2の底面は開放されており、開放された下部開口周縁にはフランジ2aが形成されている。このフランジには、フロントパネル5を下方より着脱自在に装着することが可能となっている。
本体ケース2は、内部に換気ユニット3と循環ユニット4とを取り付けることが可能な構造となっており、換気ユニット3と循環ユニット4とを内部に設置する場合には、上部に換気ユニット3が設置され、その下に循環ユニット4が設置される。
また、本体ケース2の一側面には、他室内の空気を吸入するための他室排気吸込口2cが形成されている。また、本体ケース2の他側面には、換気ユニット3により吸入された空気を浴室空調装置1の外部へ排気するための排気口2bが形成されている。
図4は、本体ケース2に収納された換気ユニット3の側面図を示しており、図5は、図4に示す換気ユニット3を矢印C方向より示した底面図である。
換気ユニット3は、図2〜図6に示すように換気ファンユニット(吸入手段)6と、上部換気用吸込部7aと回路基板部8を備えている。
換気ファンユニット6は、主板9aの周縁部に多数の翼9bが設けられる換気シロッコファン(多翼ファン)9と、換気シロッコファン9を回転駆動する換気ファンモータ10と、換気シロッコファン9を収納すると共に換気ファンモータ10の取り付けが行われる換気ファンケース(ファンケース)11と有している。換気シロッコファン9は、換気ファンモータ10の上方に位置しており、換気シロッコファン9は、上方に向けて立設された換気ファンモータ10の回転軸10aに固定されている。
換気ファンケース11は、図5に示すように、本体ケース2の排気口2b方向に延設された筒状の排気案内部11aと、円柱状ケースの端部が側方に突出して凸状部11bが形成されると共に、排気案内部11aに連通する側部開口11cが凸状部11bに形成された換気ファンケース本体部11dとにより構成されている。なお、換気ファンケース本体部11dの円柱状ケースは、換気シロッコファン9を収納するために、換気シロッコファン9よりも拡径を呈している。
換気シロッコファン9は、換気ファンケース本体部11dの円形状空間部11fにおいて、舌状部11e寄りに偏芯した状態で設置される。換気シロッコファン9が設置された換気ファンケース11では、換気シロッコファン9に対向する換気ファンケース本体部11dの内壁面により、舌状部11e付近を起点とし側部開口11cを出口(ファン出口)とする環状の導通路12が形成される。なお、換気シロッコファン9が換気ファンケース本体部11dに対して偏芯した状態で設置されるため、導通路12は起点から側部開口11cに進むに従って通路幅が次第に拡幅された状態となる。
また、換気ファンケース本体部11dの上面には、図2、図4に示すように、換気シロッコファン9の主板9aを回転軸10a方向から臨むようにして換気ファン吸込口11gが形成されている。なお、換気ユニット3が本体ケース2に設置される場合には、本体ケース2の上面と換気ファン吸込口11gとの間に、図2、図3および図4に示すように高さLの空間が確保される。
換気ファンケース本体部11dには、図5、図6に示すように、導通路12を通過する空気の整流を行うために第1換気整流部材(第1整流手段)15aが、凸状部11bの内壁底面(下面側の内壁)であって換気シロッコファン9寄りの位置に設けられており、さらに、第1換気整流部材15aの上流位置には、導通路12の通路幅を分割するようにして第2換気整流部材(第2整流手段)15bが設けられている。第2換気整流部材15bは、その側面と換気ファンケース本体部11dの側壁面とが一定の間隔(所定の間隔)を保つように形成されており、第2換気整流部材15bの側面と換気ファンケース本体部11dの側壁面とがほぼ並行となっている。
第1換気整流部材15aおよび第2換気整流部材15bの水平断面形状は、図5、図6に示すように、前端部(導通路12の上流側の端部)の幅を後端部(側部開口11c側の端部)よりも太くするとともに端部を丸く加工した尾翼形状となっている。
第1換気整流部材15aは、第2換気整流部材15bの延設方向に重ならないように、第1換気整流部材15aの前端部位置13aが、第2換気整流部材15bの後端部位置13bの延設方向から外れた位置(第1換気整流部材15aの前端部位置13aと第2換気整流部材15bの後端部位置13bとがずれた位置)に配設されており、第2換気整流部材15bにより整流された気流が第1換気整流部材15aによって乱されてないように考慮されている。また、第1換気整流部材15aの高さは、第2換気整流部材15bの高さよりも低くなるように調整されている。
排気案内部11aは、一端が換気ファンケース本体部11dの側部開口11cに連結され、さらに多端が本体ケース2の排気口2bに連結される構造となっている。排気案内部11aがこのように連結されることにより、換気ファンケース11の内部と本体ケース2の排気口2bが連通して排気風路17が形成される。
上部換気用吸込部7aは、上面および下面が開放した筒状の部材により形成されており、本体ケース2の上面と上部換気用吸込部7aの上端部との間に前述した高さLの空間が確保されるようにして、換気ファンユニット6の側方に設置される。
回路基板部8は、換気ファンユニット6の側方であって他室排気吸込口2cの近傍位置に設置される。回路基板部8の内部には、浴室空調装置1の制御を行うための制御部60を備えた回路基板等が収納されている。また、他室排気吸込口2cは、本体ケース2の上面と換気ファン吸込口11gとの間に形成される高さLの空間に連通されており、この空間により他室排気吸込口2cから換気ファン吸込口11gへと繋がる他室排気吸込風路18が形成される。
図7は、循環ユニット4の側方断面図を示しており、図8は、図7に示す循環ユニット4を矢印D方向より示した底面図である。
換気ユニット3は、図7、8に示すように、循環ファンユニット(吸入手段)20と、ヒータ21と、下部換気用吸込部7bと、電動室22とを備えている。
循環ファンユニット20は、主板25aの周縁部に多数の翼25bが設けられる循環シロッコファン(多翼ファン)25と、循環シロッコファン25を回転駆動する循環ファンモータ26と、循環シロッコファン25を収納すると共に循環ファンモータ26の取り付けが行われる循環ファンケース(ファンケース)27と有している。循環ファンユニット20では、循環ファンモータ26が循環シロッコファン25の上方に位置しており、循環シロッコファン25は、下方に向けて垂設された循環ファンモータ26の回転軸26aに固定されている。
循環ファンケース27は、図7に示すように、循環ファンユニット20の端部に形成される吹出口23方向に延設された筒状の循環案内部27aと、円柱状ケースの端部が側方に突出して凸状部27bが形成されると共に、循環案内部27aに連通する側部開口27cが凸状部27bに形成された循環ファンケース本体部27dとにより構成されている。なお、循環ファンケース本体部27dの円柱状ケースは、循環シロッコファン25を収納するために、循環シロッコファン25よりも拡径を呈している。
循環シロッコファン25は、循環ファンケース本体部27dの円形状空間部27fにおいて、舌状部27e寄りに偏芯した状態で設置される。循環シロッコファン25が設置された循環ファンケース27では、循環シロッコファン25に対向する循環ファンケース本体部27dの内面により、舌状部27eを起点とし側部開口27cを出口(ファン出口)とする環状の導通路28が形成される。なお、循環シロッコファン25が循環ファンケース本体部27dに対して偏芯した状態で設置されるため、導通路28は、起点となる舌状部27e付近から側部開口27cに進むに従って通路幅が次第に拡幅された状態となる。
また、循環ファンケース本体部27dの下面には、図7に示すように、循環シロッコファン25の主板25aを回転軸26a方向から臨むようにして循環用吸込口27gが形成されている。
循環ファンケース本体部27dには、図8、図9に示すように、導通路28を通過する空気の整流を行うために第1循環整流部材(第1整流手段)35aが、凸状部27bの内壁上面であって循環シロッコファン25寄りの位置に設けられており、さらに、第1循環整流部材35aの上流位置には、導通路28の通路幅を分割するようにして第2循環整流部材(第2整流手段)35bが設けられている。第2循環整流部材35bは、その側面と循環ファンケース本体部27dの側壁面とが一定の間隔を保つように形成されており、第2循環整流部材35bの側面と循環ファンケース本体部27dの側壁面とがほぼ並行となっている。
第1循環整流部材35aおよび第2循環整流部材35bの水平断面形状は、図8、9に示すように、前端部(導通路28の上流側の端部)の幅を後端部(側部開口27c側の端部)よりも太くするとともに端部を丸く加工した尾翼形状となっている。
第1循環整流部材35aは、第2循環整流部材35bの延設方向に重ならないように、第1循環整流部材35aの前端部位置33aが、第2循環整流部材35bの後端部位置33bの延設方向から外れた位置(第1循環整流部材35aの前端部位置33aと第2循環整流部材35bの後端部位置33bとがずれた位置)に配設されており、第2循環整流部材35bにより整流された気流が第1循環整流部材35aによって乱されてないように考慮されている。また、第1循環整流部材35aの高さは、第2循環整流部材35bの高さよりも低くなるように調整されている。
循環案内部27aは、一端が循環ファンケース本体部27dの側部開口27cに連結され、さらに他端が吹出口23に連結される構造となっている。吹出口23は開口を浴室の方向に向けて形成されており、循環案内部27aが側部開口27cと吹出口23とに連結されることによって、循環ファンケース27の内部と吹出口23とが連通して循環風路37が形成される。
ヒータ21は、循環案内部27aの内部に設けられている。ヒータ21として、例えばPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを用いることができる。なお、ヒータ21はPTCヒータに限定されるものではなく、カーボンヒータ等の他の加熱手段を用いてもよい。
下部換気用吸込部7bは、上面および下面が開放した筒状の部材により形成されており、循環ファンユニット20の側方に配設される。下部換気用吸込部7bの下面の開放部は、換気用吸込口36を形成している。換気ユニット3が設置された本体ケース2に対して循環ユニット4が設置されると、循環ユニット4の下部換気用吸込部7bの上面と、換気ユニット3の上部換気用吸込部7aの下面が接続された状態となる。上部換気用吸込部7aと下部換気用吸込部7bとが連結され一体となることによって、換気用吸込口36から換気ファン吸込口11gへと繋がる換気用吸込風路38が形成される。
また、下部換気用吸込部7bの換気用吸込口36の近傍には、シャッタ40が回動自在に設けられている。シャッタ40のシャッタ軸40aは、下部換気用吸込部7bの壁面を貫通して循環ユニット4内部に形成された電動室22内に進入している。電動室22内に進入したシャッタ軸40aの端部には、第1駆動ギア40cが固定されており、さらに第1駆動ギア40cには、ステッピングモータ等のシャッタ開閉用のモータ41の回転軸41aの先端に固定された第2駆動ギア40dが噛合されている。第1駆動ギア40cと第2駆動ギア40dとが噛合しているため、モータ41の駆動に応じてシャッタ軸40aが回転し、シャッタ40の開閉が行われる。このモータ41の駆動制御は、前述した回路基板部8に設けられる制御部60によって行われる。
このようにして構成される換気ユニット3と循環ユニット4とを本体ケース2に設置した後に、換気ファンモータ10を駆動させて換気シロッコファン9を回転させ、さらに、モータ41を駆動させて換気用吸込口36を開放させると、換気シロッコファン9の回転に伴って、換気用吸込口36より浴室空調装置1外部の空気が換気用吸込風路38を介して吸入される。さらに換気シロッコファン9の回転に伴って、他室排気吸込口2cより浴室外部の空気が他室排気吸込風路18を介して吸入される。換気用吸込風路38および他室排気吸込風路18を介して換気ファンユニット6へと吸入された空気は、排気案内部11aと換気ファンケース本体部11dに形成された導通路12とにより形成された排気風路17を介して排気口2bへと導かれて、浴室空調装置1の外部に排出される。
また、循環ファンモータ26を駆動させて循環シロッコファン25を回転させ、さらにヒータ21を動作させると、循環シロッコファン25の回転に伴って、浴室内の空気が循環用吸込口27gを介して循環ファンユニット20内に吸入される。循環ファンユニット20へと吸入された空気は、循環ファンケース本体部27dに形成された導通路12および循環案内部27aにより形成された循環風路37を介して吹出口23へと導かれる。このとき、循環案内部27aを通過する空気は、ヒータ21により暖められるため、ヒータ21により温風となった空気が、浴室内に循環される。
フロントパネル5には、図1に示すように、下部換気用吸込部7bの換気用吸込口36の設置位置に対応するようにして、換気用吸込口5aが形成されており、また、循環ファンユニット20の循環用吸込口27gの設置位置に対応するようにして循環用吸込口5bが形成されている。さらに、フロントパネル5には、循環ユニット4の吹出口23の設置位置に対応するようにして吹出口5cが形成されている。
次に、本実施形態に係る浴室空調装置1を浴室に設置する場合について説明する。図10は、浴室空調装置1を、洗面所42に隣接した浴室43に設置した状態を示している。
浴室43の天井パネル43aには、浴室空調装置1の本体ケース2を収納可能な開口部が形成されており、浴室空調装置1の本体ケース2をこの開口部より天井裏に収納することによって、浴室空調装置1が浴室43に設置される。本体ケース2は、天井裏から吊り下げられるか、または天井パネル43aに固定されるようにして設置されており、固定された本体ケース2の下面に対して、フロントロントパネル5が浴室43に露出するようにして取り付けられる。
浴室空調装置1の他室排気吸込口2cには、洗面所42に設置された連結ユニット57に一端が設置される第1他室排気ダクト46aが他室排気ダクト接続部47を介して接続されている。連結ユニット57の下面には第1排気ダクト50に連通する開口部(図示省略)が形成されており、この開口部を介して浴室43の洗面所排気吸込口45と第1他室排気ダクト46aとが連通された状態となる。さらに、連結ユニット57にはトイレ56のトイレ排気吸込口58に一端が連結される第2他室排気ダクト46bが設けられており、連結ユニット57を介して第1他室排気ダクト46aと第2他室排気ダクト46bとが連結されている。
さらに、浴室空調装置1の排気口2bには、建物の外壁に設置された排気グリル49に一端が接続された排気ダクト50が、排気ダクト接続部51を介して接続されている。浴室43と建物の外壁との間には、図10に示すようにリビングルーム59が設けられているため、排気ダクト50は、リビングルーム59の天井裏を横断するようにして設置されている。
なお、本実施形態においては、浴室空調装置1に対して、連結ユニット57により第2他室排気ダクト46bが接続された第1他室排気ダクト46aを連結し、洗面所42とトイレ56との空気を他室排気吸込口2cを介して吸込み、吸込んだ空気を排気ダクト50を介して排気口2bより建物外に排気する構成としたが、浴室空調装置1に2つの他室排気吸込口2cを設け、一方の他室排気吸込口2cに第1他室排気ダクト46aを連結し、他方の他室排気吸込口2cに第2他室排気ダクト46bを連結する構成としてもよい。
また、浴室空調装置1に、他室排気吸込口2cを一つだけ設けて、洗面所42又はトイレ56の一方の空気のみを他室排気吸込口2cを介して吸込み、吸込んだ空気を排気口2bを介して建物外に排気する構成としてもよく、さらに、浴室空調装置1に複数の他室排気吸込口2cを複数設け、複数の他室の空気を吸込むような構成としてもよい。また、浴室空調装置1に他室排気吸込口2cを設けず、他室からの空気の吸込みを行わない構成としてもよい。
浴室43には、洗濯物等を吊すためのランドリパイプ52を設置することが可能となっている。浴室空調装置1のヒータ21で加熱された温風をランドリパイプ52に掛けられた洗濯物等に当てることによって、洗濯物を素早く乾かすことが可能となる。
また、浴室43の入口には浴室ドア53が設けられており、浴室ドア53の下部には空気取入口53a(ガラリ)53aが形成されている。浴室空調装置1により浴室43内の空気の吸い込みが行われた場合には、浴室43内の空気の吸い込みに伴って、洗面所42の空気が空気取入口53aを介して浴室43内に導かれる。
さらに、洗面所42の壁面には、浴室空調装置1の操作を行うための操作パネル55が設けられている。図11(a)は、操作パネル55の一例を示した図である。操作パネル55は、表示部55aと、暖房運転モードを選択する暖房モードボタン55b、涼風運転モードを選択する涼風モードボタン55cと、換気運転モードを選択する換気モードボタン55dと、乾燥運転モードを選択する乾燥モードボタン55eとが設けられている。また、選択した運転モードを利用者が確認できるように、例えば各ボタン55b〜55dに対応してランプ55fが設けられており、選択された運転モードのボタン55b〜55dに対応してランプ55fが点灯するようになっている。さらに、タイマボタン55gを設けて、設定した時間に所望の運転モードが実行開始または終了できるようにしてもよい。
また、操作パネル55に設けられた操作ボタン55b〜55dによってどの運転モードも選択されていない場合、浴室空調装置1は、24時間換気運転モードによる運転を行う。所定の建物では24時間換気を行うことが義務付けられており、24時間換気では、住宅全体又は住宅の所定エリアの容積を所定の換気回数(例えば0.5回/時間)換気する必要がある。このため、一般的には、浴室空調装置1に24時間換気運転モードを設けて、建物内の換気が行われている。
利用者が操作パネル55を操作して、浴室空調装置1の運転モードの選択を行うと、図11(b)に示すように、選択された情報が回路基板部8に収納された制御部60に伝達される。制御部60は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等で構成されており、この制御部60の制御によってヒータ21と、換気ファンモータ10と、循環ファンモータ26と、シャッタ40用のモータ41との駆動制御が行われる。制御部41は、図示しないメモリ等に格納されたプログラム従って、利用者により選択された暖房運転モード、換気運転モード、涼風運転モードおよび乾燥運転モードに応じた制御を、ヒータ21、換気ファンモータ10、循環ファンモータ26、モータ41に対して実行する。
次に、上述した運転モードに対応して実行される浴室空調装置1の動作について説明する。
<換気運転モード・24時間運転モードについて>
図12(a)(b)は換気運転モード時の浴室空調装置1の動作状態と矢印で表した空気の流れとを示した図である。操作パネル55において利用者により換気モードボタン55dが押下されて、換気運転モードが選択されると、制御部60は換気運転モードによる制御動作を実行する。
具体的に、制御部60は、循環ファンモータ26を停止させて循環シロッコファン25の回転を止めると共にヒータ21を停止させる。また、制御部60は、換気ファンモータ10を駆動させて換気シロッコファン9を回転させると共に、シャッタ40用のモータ41を駆動してシャッタ40を回動させて、下部換気用吸込部7bの換気用吸込口36を開放させる。
換気シロッコファン9が回転し、換気用吸込口36が開放されると、図12(a)、(b)に示すように、フロントパネル5の換気用吸込口5aを介して、換気用吸込口36から浴室43の空気が吸込まれる。換気用吸込口36から吸込まれた空気は換気用吸込風路38を通り、換気シロッコファン9によって換気ファンケース11内に吸込まれる。
また、同時に、換気シロッコファン9の回転によって、洗面所42の空気が他室排気ダクト46を介して他室排気吸込口2cへと導かれ、他室排気吸込口2cへと導かれた空気は、他室排気吸込風路18を通って換気ファンケース11内に吸込まれる。
換気ファンケース11内に吸込まれた空気は、換気ファンケース11内に形成された導通路12を通って導通路12の出口となる側部開口11c方向へと導かれる。導通路12を側部開口11c方向へと通過する気流は、凸状部11bあたりから通路幅の拡幅が大きくなるので風速が増大する。
図13は、導通路12における正圧・負圧分布を示した図である。図に示すように、導通路12の上流側であって導通路12の内側壁周縁部の気流は正圧となる傾向があり、一方で導通路12の下流側に位置する凸状部11bの換気シロッコファン9寄りの部分では、気流が負圧となる傾向がある。換気シロッコファン9の回転に伴って換気ファンケース11内に吸い込まれた空気は、気流が正圧から負圧へと変化する従って気流の乱れを生じやすくなる。
ここで、第2換気整流部材15bは、図5、図13に示すように、気流が正圧から負圧へと変化する導通路12の境界部分に設置されており、第2換気整流部材15bをこの境界部分に設置することによって、導通路12を流れる空気が正圧から負圧へと変化して気流が乱れることを防止し、整流された気流を側部開口11cへと導くことが可能となる。
特に、図10に示すように、第1他室排気ダクト46aおよび第2他室排気ダクト46b、排気ダクト50等の長さが長くなる場合には、導通路12内の排気圧損が高くなって円滑な排気が行われなくなる可能性があり、結果として気流の乱れが生じて騒音が発生するおそれがある。このため、第2換気整流部材15bを、気流が正圧から負圧へと変化する位置に設置することによって、より効果的に導通路12の整流を行うことが可能となり、騒音が発生を抑制することができる。
また、第2換気整流部材15bは、換気ファンケース本体部11dの側壁面とほぼ並行に設置されているので、第2換気整流部材15bによって整流された空気は、換気ファンケース本体部11dの側壁面に平行な気流へと整流されて側部開口11cへと導かれることとなる。
なお、換気ファンケース本体部11dの側壁面は平面視で直線状となっており、第2換気整流部材15bも同様に直線状に形成されているので、高い整流効果を奏することが可能である。また、本実施形態では、第2換気整流部材15bが換気ファンケース本体部11dの側壁面に対して所定の間隔を保つ構成としたが、第2換気整流部材15bが換気ファンケース本体部11dの側壁面に対して所定の角度を持っていてもよい。所定の角度を持って第2換気整流部材15bが形成される場合には、空気が換気ファンケース本体部11dの側壁面に対して所定の角度方向へと整流されて排出されることとなるので、同様に高い整流効果を得ることが可能である。
なお、第2換気整流部材15bが換気ファンケース本体部11dの側壁面に対して所定の間隔を保つ構成であればよいため、換気ファンケース本体部11dの側壁面が曲面状であって平面視で曲線状に形成される場合には、第2換気整流部材15bも曲面状に形成される。曲面状に形成される場合にも同様に、第2換気整流部材15bによって整流された空気が、換気ファンケース本体部11dの側壁面に平行な気流へと整流されて側部開口11cへと導かれることとなるので、高い整流効果を得ることが可能である。
さらに、第1換気整流部材15aが、凸状部11bの内壁下面であって換気シロッコファン9寄りの位置に設けられているため、換気シロッコファン9の回転により凸状部11bへと吹き込まれた空気が、凸状部11b近傍において負圧を増大させて気流の乱れを発生させてしまうことを第1換気整流部材15aによって抑制することができ、凸状部11bにおける整流を効果的に行うことができる。
特に、換気シロッコファン9が回転すると、換気ファンケース本体部11dの換気ファン吸込口11gより吸込まれた空気が、導通路12の下面方向に向かって吹き込まれることから、凸状部11bの下面近傍が特に負圧となりやすい。第1換気整流部材15aは、負圧となりやすい凸状部11bの内壁下面に設けられているので、気流の乱れが生じやすい凸状部11bの下面近傍であって、換気シロッコファン9近傍の気流を積極的に整流することができ、凸状部11bにおける騒音の発生を効果的に低減させることができる。
また、第1換気整流部材15aは、第2換気整流部材15bの延設方向に重ならないようにして配設されているので、第2換気整流部材15bにより整流された空気の流れを、第1換気整流部材15aで阻害することなく側部開口11cへと誘導することが可能となる。
さらに、第1換気整流部材15aの高さは、第2換気整流部材15bの高さよりも低くなるように調整されているので、第2換気整流部材15bにより導通路12の上流における大きな気流の流れを整流し、第1換気整流部材15aにより、凸状部11bの換気シロッコファン9近傍であって導通路12の下面方向へと吹き出される局所的な空気の乱れを効果的に整流させることができる。
また、第1換気整流部材15aおよび第2換気整流部材15bの断面形状が尾翼形状により構成されているので、第1換気整流部材15aおよび第2換気整流部材15bに対する気流の空気抵抗を低減させることができ、風切り音等の騒音を低減させることが可能となる。
このようにして、導通路12を流れる空気は、第1換気整流部材15aおよび第2換気整流部材15bによって整流された状態で側部開口11cを介して排気案内部11aへと導かれる。その後、排気案内部11aにより形成される排気風路17から排気口2bを通って、排気ダクト37へと流れて行き、排気グリル38を介して屋外へと排気される。
換気ファンユニット6による浴室43内の空気の吸入により、浴室43内の空気が屋外に排気されるので、浴室ドア53に設けた空気取入口53aから洗面所42の空気が吸込まれることとなる。このように、換気運転モードで浴室空調装置1を稼働させることにより、浴室43内の湯気や湿気を積極的に屋外へ排気することができるので、浴室43の結露等を抑制することができ、カビの発生を抑えることが可能となる。
また、浴室空調装置1によって24時間運転モードでの運転が行われる場合においても、制御部60は、上述した換気運転モードの動作と同様に、循環ファンモータ26を停止させるとともに傾動板材30aで補助開口30を閉塞させ、さらに、換気ファンモータとを駆動させるとともにシャッタ40を回動させて換気用吸込口36を開放させる。
このように制御部60が、24時間換気運転モードの運転を開始する場合には、上述した換気運転モードと同様に空気が流れることとなり、建物内の換気を行うことが可能となる。このように24時間換気を行う場合であっても、第1換気整流部材15aおよび第2換気整流部材15bによって、排気ファンケース本体11内の気流を整流させることができるので、換気ファンユニット6における騒音の発生を抑制することが可能となる。
なお、24時間換気運転モードでは、通常は換気ファンユニット6の換気ファンモータ10が連続稼働されて常時換気が行われることとなるが、法規上、建物の換気回数として0.5回/時間の換気を実現できればよいので、この要件を満たす程度に換気ファンユニット6を断続稼働する構成としてもよい。
また、24時間換気は必ずしも浴室43だけの換気を目的とするものではないので、例えば、24時間換気モードにより浴室空調装置1を稼働させる場合に、シャッタ40の回動角度を少なくして換気用吸込口36の開放量を少なくしてもよい。このように、換気用吸込口36の開放量を少なくすることによって、浴室43から吸入される風量よりも第1他室排気ダクト46aおよび第2他室排気ダクト46bを介して他室より吸入される風量の方が多くなるので、建物全体の換気効率を向上させることが可能となる。
また、24時間換気モードによる運転を行う場合には、換気ファンユニット6の換気シロッコファン9の回転時間が昼夜問わず長くなる傾向にあるため、換気シロッコファン9の回転速度を遅くすることによって騒音の発生を抑制することも可能である。
さらに、浴室空調装置1に複数の他室排気吸込口2cが設けられている場合には、他室排気ダクト接続部47等に電動式のシャッタ等を設けて、シャッタの開度を変更するようにしてもよい。このようにシャッタの開度を変更することによって、他室より吸込まれる空気の量を調整することができ、住宅全体で換気される風量を所定の量に保つことが可能となる。
<暖房モードについて>
図14(a)(b)は暖房運転モード時の浴室空調装置1の動作状態と矢印で表した空気の流れとを示した図である。操作パネル55において利用者により暖房モードボタン55bが押下されて、暖房運転モードが選択されると、制御部60は暖房運転モードによる制御動作を実行する。
具体的に、制御部60は、換気ファンモータ10を停止させて換気シロッコファン9の回転を止める。また、制御部60は、シャッタ40用のモータ41を駆動させてシャッタ40を回動させ、下部換気用吸込部7bの換気用吸込口36を閉塞させる。さらに、制御部60は、循環ファンモータ26を駆動させて循環シロッコファン25を回転させると共にヒータ21を通電させる。
循環シロッコファン25が回転すると、図14(a)、(b)に示すように、フロントパネル5の循環用吸込口5bを介して、循環用吸込口27gから浴室43の空気が吸込まれる。循環用吸込口27gから吸込まれた空気は、循環シロッコファン25によって循環ファンケース27内に吸込まれる。
循環ファンケース27内に吸込まれた空気は、循環ファンケース27内に形成された導通路28を通って導通路28の出口となる側部開口27c方向へと導かれる。導通路28を側部開口27c方向へと通過する気流は、凸状部27bあたりから通路幅の拡幅が大きくなるので、排気圧損が低くなって風速が増大する。
ここで、第2循環整流部材35bは、第2換気整流部材15bと同様に、気流が正圧から負圧へと変化する導通路28の境界部分に設置されており、第2循環整流部材35bをこの境界部分に設置することによって、導通路28を流れる空気が正圧から負圧へと変化して気流が乱れることを防止し、整流された気流を側部開口27cへと導くことが可能となる。
また、第2循環整流部材35bは、循環ファンケース本体部27dの側壁面とほぼ並行に設置されているので、第2循環整流部材35bによって整流された空気は、循環ファンケース本体部27dの側壁面に平行な気流へと整流されて側部開口27cへと導かれることとなる。
なお、循環ファンケース本体部27dの側壁面は平面視で直線状となっており、第2循環整流部材35bも同様に直線状に形成されているので、高い整流効果を奏することが可能である。また、本実施形態では、第2循環整流部材35bが循環ファンケース本体部27dの側壁面に対して所定の間隔を保つ構成としたが、第2循環整流部材35bが循環ファンケース本体部27dの側壁面に対して所定の角度を持っていてもよい。所定の角度を持って第2循環整流部材35bが形成される場合には、空気が循環ファンケース本体部27dの側壁面に対して所定の角度方向へと整流されて排出されることとなるので、同様に高い整流効果を得ることが可能である。
なお、第2循環整流部材35bが循環ファンケース本体部27dの側壁面に対して所定の間隔を保つ構成であればよいため、循環ファンケース本体部27dの側壁面が曲面状であって平面視で曲線状に形成される場合には、第2循環整流部材35bも曲面状に形成される。曲面状に形成される場合にも同様に、第2循環整流部材35bによって整流された空気が、循環ファンケース本体部27dの側壁面に平行な気流へと整流されて側部開口27cへと導かれることとなるので、高い整流効果を得ることが可能である。
さらに、第1循環整流部材35aが凸状部27bの内壁上面であって循環シロッコファン27寄りの位置に設けられているため、循環シロッコファン27の回転より凸状部27bへと吹き込まれた空気が、凸状部27b近傍において負圧を増大させて気流の乱れを発生させてしまうことを、第1循環整流部材35aによって抑制することができ、凸状部27bにおける整流を効果的に行うことができる。
特に、循環シロッコファン27が回転すると、循環ファンケース本体部27dの循環用吸込口27gより吸込まれた空気が、導通路28の上面方向に向かって吹き込まれることから、凸状部27bの上面近傍が特に負圧となりやすい。第1循環整流部材35aは、負圧となりやすい凸状部11bの内壁上面に設けられているので、気流の乱れが生じやすい凸状部27bの上面近傍であって、循環シロッコファン27近傍の気流を積極的に整流することができ、凸状部27bにおける騒音の発生を効果的に低減させることができる。
また、第1循環整流部材35aは、第2循環整流部材35bの延設方向に重ならないようにして配設されているので、第2循環整流部材35bにより整流された空気の流れを、第1循環整流部材35aで阻害することなく側部開口27cへと誘導することが可能となる。
さらに、第1循環整流部材35aの高さは、第2循環整流部材35bの高さよりも低くなるように調整されているので、第2循環整流部材35bにより導通路28の上流における大きな気流の流れを整流し、第1循環整流部材35aにより、凸状部27bの循環シロッコファン27近傍であって導通路28の上面方向へと吹き出される局所的な空気の乱れを効果的に整流させることができる。
また、第1循環整流部材35aおよび第2循環整流部材35bの断面形状が尾翼形状により構成されているので、第1循環整流部材35aおよび第2循環整流部材35bに対する気流の空気抵抗を低減させることができ、風切り音等の騒音を低減させることが可能となる。
このようにして導通路28を流れる空気は、第1循環整流部材35aおよび第2循環整流部材35bによって整流された状態で側部開口27cを介して循環案内部27aへと導かれる。その後、循環案内部27aへと導かれた空気は、循環案内部27aに設けられたヒータ21により暖められた後に、吹出口23およびフロントパネル5の吹出口5cを介して浴室43内に吹出される。
このように、浴室空調装置1を暖房運転モードで動作させることにより、浴室43内の空気を循環させながら暖房して、浴室内の温度を上げることができる。浴室空調装置1を暖房運転モードで動作させることによって、浴室43内をあらかじめ暖めておくこと(いわゆる予備暖房)ができるので、入浴開始時に利用者が寒さを感じることなく快適に入浴を行うことが可能となる。また、入浴の最中に浴室43内に吹き出す温風量を少なくして浴室43を暖めること(いわゆる入浴暖房)によって、洗場43bで体を洗う場合等においても利用者が寒さを感じることなく快適に入浴を行うことができる。
なお、上述実施形態では、換気ファンモータ10を停止させて換気シロッコファン9は回転させないこととしたが、洗面所42等の他室から吸込んだ空気を排気するために、シャッタ40で換気用吸込口36を閉塞した状態で換気シロッコファン9を回転させるようにしてもよい。換気用吸込口36を閉塞した状態で換気シロッコファン9を回転させることにより、浴室43内の暖められた空気は換気ファンユニット6で吸い込まれにくくなるので、暖かい空気が浴室43外に逃げることを防止することができる。
<乾燥モードおよび涼風モードについて>
図15(a)、(b)は、乾燥運転モード時の浴室空調装置1の動作状態と矢印で表した空気の流れとを示した図である。操作パネル55において利用者により乾燥モードボタン42dが押下されて、乾燥運転モードが選択されると、制御部60は乾燥運転モードによる制御動作を実行する。
具体的に、制御部60は、換気ファンモータ10を駆動させて換気シロッコファン9を回転させる。また、制御部60は、シャッタ用のモータ41を駆動させてシャッタ40を回動させ、下部換気用吸込部7bの換気用吸込口36を開放させる。さらに、制御部60は、循環ファンモータ26を駆動させて循環シロッコファン25を回転させると共にヒータ21を通電させる。
換気シロッコファン9が回転し、換気用吸込口36が開放されると、図15(a)、(b)に示すように、フロントパネル5の換気用吸込口5aを介して、換気用吸込口36から浴室43の空気が吸込まれる。換気用吸込口36から吸込まれた空気は、換気用吸込風路38を通り、換気シロッコファン9によって換気ファンケース11内に吸込まれる。
また、同時に、換気シロッコファン9の回転によって、洗面所42の空気が他室排気ダクト46を介して他室排気吸込口2cに導かれ、他室排気吸込口2cへと導かれた空気は、他室排気吸込風路18を通って換気ファンケース11内に吸込まれる。
換気ファンケース11内に吸込まれた空気は、換気ファンケース11内に形成された導通路12を通って導通路12の出口となる側部開口11c方向へと導かれる。導通路12を側部開口11c方向へと流れ気流は、凸状部11bあたりから通路幅の拡幅が大きくなるので、排気圧損が低くなって風速が増大する。
ここで、第2換気整流部材15bは、図5、図13に示すように、気流が正圧から負圧へと変化する導通路12の境界部分に設置されており、第2換気整流部材15bをこの境界部分に設置することによって、導通路12を流れる空気が正圧から負圧へと変化して気流が乱れることを防止し、整流された気流を側部開口11cへと導くことが可能となる。
特に、図10に示すように、第1他室排気ダクト46aおよび第2他室排気ダクト46b、排気ダクト50等の長さが長くなる場合には、導通路12内の排気圧損が高くなって円滑な排気が行われなくなる可能性があり、結果として気流の乱れが生じて騒音が発生するおそれがある。このため、第2換気整流部材15bを、気流が正圧から負圧へと変化する位置に設置することによって、より効果的に導通路12の整流を行うことが可能となり、騒音が発生を抑制することができる。
また、第2換気整流部材15bは、換気ファンケース本体部11dの側壁面とほぼ並行に設置されているので、第2換気整流部材15bによって整流された空気は、換気ファンケース本体部11dの側壁面に平行な気流へと整流されて側部開口11cへと導かれることとなる。
さらに、第1換気整流部材15aが、凸状部11bの内壁下面であって換気シロッコファン9寄りの位置に設けられているため、換気シロッコファン9の回転により凸状部11bへと吹き込まれた空気が、凸状部11b近傍において負圧を増大させて気流の乱れを発生させてしまうことを第1換気整流部材15aによって抑制することができ、凸状部11bにおける整流を効果的に行うことができる。
特に、換気シロッコファン9が回転すると、換気ファンケース本体部11dの換気ファン吸込口11gより吸込まれた空気が、導通路12の下面方向に向かって吹き込まれることから、凸状部11bの下面近傍が特に負圧となりやすい。第1換気整流部材15aは、負圧となりやすい凸状部11bの内壁下面に設けられているので、気流の乱れが生じやすい凸状部11bの下面近傍であって、換気シロッコファン9近傍の気流を積極的に整流することができ、凸状部11bにおける騒音の発生を効果的に低減させることができる。
また、第1換気整流部材15aは、第2換気整流部材15bの延設方向に重ならないようにして配設されているので、第2換気整流部材15bにより整流された空気の流れを、第1換気整流部材15aで阻害することなく側部開口11cへと誘導することが可能となる。
さらに、第1換気整流部材15aの高さは、第2換気整流部材15bの高さよりも低くなるように調整されているので、第2換気整流部材15bにより導通路12の上流における大きな気流の流れを整流し、第1換気整流部材15aにより、凸状部11bの換気シロッコファン9近傍であって導通路12の下面方向へと吹き出される局所的な空気の乱れを効果的に整流させることができる。
また、第1換気整流部材15aおよび第2整流板5bの断面形状が尾翼形状により構成されているので、第1換気整流部材15aおよび第2換気整流部材15bに対する気流の空気抵抗を低減させることができ、風切り音等の騒音を低減させることが可能となる。
このようにして、導通路12を流れる空気は、第1換気整流部材15aおよび第2換気整流部材15bによって整流された状態で側部開口11cを介して排気案内部11aへと導かれる。その後、排気案内部11aにより形成される排気風路17から排気口2bを通って、排気ダクト50へと流れて行き、排気グリル49を介して屋外へと排気される。
一方で、循環シロッコファン25が回転すると、フロントパネル5の循環用吸込口5bを介して、図15(a)、(b)に示すように、循環用吸込口27gから浴室43の空気が吸込まれる。循環用吸込口27gから吸込まれた空気は、循環シロッコファン25によって循環ファンケース27内に吸込まれる。
循環ファンケース27内に吸込まれた空気は、循環ファンケース27内に形成された導通路28を通って導通路28の出口となる側部開口27c方向へと導かれる。導通路28を側部開口27c方向へと通過する気流は、凸状部27b近傍から通路幅の拡幅が大きくなるので、排気圧損が低くなって風速が増大する。
ここで、第2循環整流部材35bは、第2換気整流部材15bと同様に、気流が正圧から負圧へと変化する導通路28の境界部分に設置されており、第2循環整流部材35bをこの境界部分に設置することによって、導通路28を流れる空気が正圧から負圧へと変化して気流が乱れることを防止し、整流された気流を側部開口27cへと導くことが可能となる。
また、第2循環整流部材35bは、循環ファンケース本体部27dの側壁面とほぼ並行に設置されているので、第2循環整流部材35bによって整流された空気は、循環ファンケース本体部27dの側壁面に平行な気流へと整流されて側部開口27cへと導かれることとなる。
さらに、第1循環整流部材35aが凸状部27bの内壁上面であって循環シロッコファン27寄りの位置に設けられているため、循環シロッコファン27の回転より凸状部27bへと吹き込まれた空気が、凸状部27b近傍において負圧を増大させて気流の乱れを発生させてしまうことを第1循環整流部材35aによって抑制することができ、凸状部27bにおける整流を効果的に行うことができる。
特に、循環シロッコファン27が回転すると、循環ファンケース本体部27dの循環用吸込口27gより吸込まれた空気が、導通路28の上面方向に向かって吹き込まれることから、凸状部27bの上面近傍が特に負圧となりやすい。第1循環整流部材35aは、負圧となりやすい凸状部27bの内壁上面に設けられているので、気流の乱れが生じやすい凸状部27bの上面近傍であって、循環シロッコファン27近傍の気流を積極的に整流することができ、凸状部27bにおける騒音の発生を効果的に低減させることができる。
また、第1循環整流部材35aは、第2循環整流部材35bの延設方向に重ならないようにして配設されているので、第2循環整流部材35bにより整流された空気の流れを、第1循環整流部材35aで阻害することなく側部開口27cへと誘導することが可能となる。
さらに、第1循環整流部材35aの高さは、第2循環整流部材35bの高さよりも低くなるように調整されているので、第2循環整流部材35bにより導通路28の上流における大きな気流の流れを整流し、第1循環整流部材35aにより、凸状部27bの循環シロッコファン27近傍であって導通路28の上面方向へと吹き出される局所的な空気の乱れを効果的に整流させることができる。
また、第1循環整流部材35aおよび第2循環整流部材35bの断面形状が尾翼形状により構成されているので、第1循環整流部材35aおよび第2循環整流部材35bに対する気流の空気抵抗を低減させることができ、風切り音等の騒音を低減させることが可能となる。
このようにして導通路28を流れる空気は、第1循環整流部材35aおよび第2循環整流部材35bによって整流された状態で側部開口27cを介して循環案内部27aへと導かれる。その後、循環案内部27aへと導かれた空気は、循環案内部27aに設けられたヒータ21により暖められた後に、吹出口23およびフロントパネル5の吹出口5cを介して浴室43内に吹出される。
このように、浴室空調装置1を乾燥モードで動作させることによって、換気ユニット3により浴室43内の空気を屋外に排出させつつ、循環ユニット4で浴室43内を暖めることができるので、浴室43内のランドリパイプ52に吊した衣類の乾燥等を行うことが可能となる。また、浴室43内の空気の一部が屋外に排気され、空気取入口53aから洗面所42等の空気を取り込むことによって浴室43内の換気が行われるので、湿気等を排出して、洗濯物の乾燥を促進することができる。
なお、利用者によって操作パネル55の涼風モードボタン55cが押下されて、涼風運転モードが選択された場合、制御部60は、ヒータ21が停止される以外、上述した乾燥運転モードと同様の制御動作を実行する。このため、浴室空調装置1が涼風運転モードにより動作された場合であっても、上述した乾燥運転モードによる動作と同じように、第1換気整流部材15a、第2換気整流部材15b、第1循環整流部材35a、第2循環整流部材35bにより気流の整流を行うことができるので、換気ファンユニット6および循環ファンユニット20における騒音の発生を抑制することが可能となる。
また、涼風運転モードにより浴室空調装置1が稼働されることによって、浴室32内の湿度の高い空気を排気し、浴室32内の空気を循環させながら浴室32内の温度に応じた涼風を吹き出すことができるので、浴室空調装置1を夏場等に扇風機として使用することが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る送風装置を備えた浴室空調装置1では、第2換気整流部材15bおよび第2循環整流部材35bが、気流が正圧から負圧へと変化する導通路12、28の境界部分に設置されているので、導通路12、28を流れる気流が正圧から負圧へと変化して気流が乱れることを防止することができる。このため、第2換気整流部材15bおよび第2循環整流部材35bにより効果的に整流を行うことができ、導通路12、28の気流の乱れにより生ずる騒音の発生を抑制することが可能となる。
また、第2換気整流部材15bは、その側面と換気ファンケース本体部11dの側壁面とが一定(所定)の間隔を保つようにして形成されて、第2換気整流部材15bの側面と換気ファンケース本体部11dの側壁面とがほぼ並行に設置され、第2循環整流部材35bは、その側面と循環ファンケース本体部27dの側壁面とが一定(所定)の間隔を保つようにして形成されて、第2循環整流部材35bの側面と循環ファンケース本体部27dの側壁面とがほぼ並行に設置されているので、第2換気整流部材15bおよび第2循環整流部材35bによって整流された空気は、ファンケース本体部の側壁面にほぼ平行な気流へと整流されて側部開口11c、27cへと導かれることとなる。
特に、図10に示すように、第1他室排気ダクト46aおよび第2他室排気ダクト46b、排気ダクト50等の長さが長くなる場合には、導通路12内の排気圧損が高くなって円滑な排気が行われなくなる可能性があり、結果として気流の乱れが生じて騒音が発生するおそれがある。このため、第2換気整流部材15bを、気流が正圧から負圧へと変化する位置に設置することによって、より効果的に導通路12の整流を行うことが可能となり、騒音が発生を抑制することができる。
さらに、第1換気整流部材15aが凸状部11bの内壁下面であって換気シロッコファン9寄りの位置に設けられて、第1循環整流部材35aが凸状部27bの内壁上面であって循環シロッコファン27寄りの位置に設けられているので、換気シロッコファン9および循環シロッコファンの回転により、凸状部11b、27b近傍で負圧が増大して気流が乱れてしまうことを第1換気整流部材15aおよび第1循環整流部材35aで抑制することができ、凸状部11b、27bにおける整流を効果的に行うことができる。
特に、換気シロッコファン9が回転すると、換気ファンケース本体部11dの換気ファン吸込口11gより吸込まれた空気が、導通路12の下面方向に向かって吹き込まれることから、凸状部11bの下面近傍が特に負圧となりやすい。第1換気整流部材15aは、負圧となりやすい凸状部11bの内壁下面に設けられているので、気流の乱れが生じやすい凸状部11bの下面近傍であって、換気シロッコファン9近傍の気流を積極的に整流することができ、凸状部11bにおける騒音の発生を効果的に低減させることができる。
また同様に、循環シロッコファン27が回転すると、循環ファンケース本体部27dの循環用吸込口27gより吸込まれた空気が、導通路28の上面方向に向かって吹き込まれることから、凸状部27bの上面近傍が特に負圧となりやすい。第1循環整流部材35aは、負圧となりやすい凸状部11bの内壁上面に設けられているので、気流の乱れが生じやすい凸状部27bの上面近傍であって、循環シロッコファン27近傍の気流を積極的に整流することができ、凸状部27bにおける騒音の発生を効果的に低減させることができる。
さらに、第1換気整流部材15aおよび第1循環整流部材35aは、第2換気整流部材15bおよび第2循環整流部材35bの延設方向に重ならないようにして配設されているので、第2換気整流部材15bおよび第2循環整流部材35bにより整流された空気の流れを、第1換気整流部材15aおよび第1循環整流部材35aで阻害することなく側部開口11c、27cへと誘導することが可能となる。
また、第1換気整流部材15aおよび第1循環整流部材35aの高さは、第2換気整流部材15bおよび第2循環整流部材35bの高さよりも低くなるように調整されているので、第2換気整流部材15bおよび第2循環整流部材35bにより導通路12、28の上流における大きな気流の流れを整流し、第1換気整流部材15aおよび第1循環整流部材35aにより、凸状部11b、27bのシロッコファン近傍であって導通路12の下面方向および導通路28の上面方向へと吹き出される局所的な空気の乱れを効果的に整流させることができる。
さらに、第1換気整流部材15a、第2換気整流部材15b、第1循環整流部材35a、第2循環整流部材35bの断面形状が尾翼形状により構成されているので、第1換気整流部材15a、第2換気整流部材15b、第1循環整流部材35a、第2循環整流部材35bに対する気流の空気抵抗を低減させることができ、風切り音等の騒音を低減させることが可能となる。
以上、浴室空調装置1の実施形態を、運転モード毎に場合分けをして説明したが、本発明に係る送風装置は上述した実施形態に限定されるものではない。いわゆる当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本実施形態では、第1換気整流部材15aおよび第2換気整流部材15bを1枚ずつ単一に設置し、同様に、第1循環整流部材35aおよび第2循環整流部材35bを1枚ずつ単一に設置した例を示して説明を行ったが、第1換気整流部材15a、第2換気整流部材15b、第1循環整流部材35a、第2循環整流部材35bは、必ずしもそれぞれ単一である必要はなく、複数設定されているものであってもよい。
また、上述した実施形態では、第1換気整流部材15aおよび第2換気整流部材15bを換気ファンケース本体部11dの内壁底面のみに形成し、第1循環整流部材35aおよび第2循環整流部材35bを循環ファンケース本体部27dの内壁上面のみに形成する構成としたが、整流部材は必ずしも換気ファンケース本体部11dの内壁底面および循環ファンケース本体部27dの内壁上面のみ限定されるものではなく、図16に示すように、換気ファンケース本体部11dおよび循環ファンケース本体部27dの上下面にそれぞれ設置する構成としてもよい。
第1他室排気ダクト46aや第2他室排気ダクト46b、排気ダクト50のように連結されるダクトの長さが長くなる場合には、導通路12内の排気圧損が高くなって円滑な排気が行われなくなる傾向がある。このような場合には、シロッコファンの回転によりファンケース本体部の上面又は下面のみの一方だけでなく、ファンケース本体部の上下面において気流の乱れが生じるおそれがあるため、ファンケース本体部の上面又は下面のみに整流部材を設置しただけでは十分な整流効果を奏することができないおそれがある。このため、上述したように、換気ファンケース本体部11dおよび循環ファンケース本体部27dの上下面にそれぞれ整流部材を設置することによって、積極的に気流の乱れが抑制することができ、効果的な導通路の整流によって騒音が発生を抑制することが可能となる。
さらに、整流部材をファンケース本体部の上下面に設置する場合には、上述した浴室空調装置1のように、整流部材の設置位置をファンケース本体部の凸状部とその上流位置とに限定する必要はなく、図17に示すように、整流部材15bを導通路の幅方向に複数配設させる構成にすることも可能である。このように整流部材を配設させることによって、導通路内の排気圧損が高くなって円滑な排気が行われなくなおそれがある場合であっても、円滑に気流の乱れを抑制し、騒音の発生を低減させることが可能となる。
また、第1換気整流部材15aを、換気ファンケース本体部11dの下面から上方に進むに従って、徐々に換気シロッコファン9方向に反り返るように、又は傾斜するように形成し、また、第1循環整流部材35aを、循環ファンケース本体部27dの上面から下方に進むに従って、徐々に循環シロッコファン25方向に反り返るように、又は傾斜するように形成してもよい。
第1換気整流部材15aを、換気ファンケース本体部11dの下面から上方に進むに従って、徐々に換気シロッコファン9方向に反り返るように、又は傾斜するように形成し、第1循環整流部材35aを、循環ファンケース本体部27dの上面から下方に進むに従って、徐々に循環シロッコファン27方向に反り返るように、又は傾斜するように形成することによって、換気シロッコファン9および循環シロッコファン27の回転に伴って第1換気整流部材15aおよび第1循環整流部材35aの側面方向より導通路12、28に導入される空気が、第1換気整流部材15aおよび第1循環整流部材35aの端部で空気の乱れを生ずることなく第1換気整流部材15aおよび第1循環整流部材35aの延設方向へと導かれ易くなり、導通路12、28より流れてくる空気と相まって円滑に側部開口11c、27cへと導くことが可能となる。
さらに、上記実施形態では、ユニット化された循環ファンユニット20および換気ファンユニット6を用いて説明を行ったが、ファンは必ずしもユニット化されたものに限定されるものではなく、ファン、モータ等が別体に構成されるものであってもよい。さらに、上記実施形態では、送風用のファンとしてシロッコファンを用いる場合について説明を行ったが、ファンは必ずしもシロッコファンに限定されるものではなく、ラジアルファンのような多翼ファンを用いるものであってもよい。
また、上記実施形態では、換気ユニット3を循環ユニット4の上側に配置した構成例を示して説明を行ったが、本発明に係る送風装置は、循環ユニット4が換気ユニット3の上側に配置される構成としてもよい。
さらに、上記実施形態では、循環ユニット4と換気ユニット3とを用いて空気の換気と循環とを別々のファンユニットで行う浴室空調装置1を説明したが、換気ファンユニット6と循環ファンユニット20とを1台のファンユニットで兼用し、ダンパー等を用いて空気の換気および循環を制御する構造としてもよい。このような構造とした場合であっても、補助開口13、30を設けて外気を吸入することにより、ファンユニットの吸入風量を増大させることが可能となる。
また、上記実施形態に示した浴室空調装置1は、換気シロッコファン9の回転軸10aと循環シロッコファン25の回転軸26aとを鉛直向きに配置する構成としたが、換気シロッコファン9の回転軸10aと循環シロッコファン25の回転軸26aとを水平向きに配置する構成にしてもよい。
さらに、上記実施形態に示した浴室空調装置1は、換気ファンユニット6と循環ファンユニット20とを上下に配置する構成としたが、換気ファンユニット6と循環ファンユニット20とを左右に配置する構成にしてもよい。
また、上述した実施形態では浴室用空調装置についての説明を行ったが、本発明に係る送風装置は浴室用の空調装置に限定されるものではなく、浴室以外に用いられる空調装置であってもよい。
実施形態に係る浴室空調装置を示す斜視図である。 図1に示す浴室空調装置のA−A断面を示す側方断面図である。 図1に示す浴室空調装置のB−B断面を示す側方断面図である。 実施形態に係る換気ユニットが本体ケースに収納された状態を示す側方断面図である。 図4に示す換気ユニット3を矢印C方向より示した底面図である。 実施形態に係る換気ファンユニットの上面部を展開した状態を示す斜視図である。 実施形態に係る循環ユニットを示す側方断面図である。 図8に示す循環ユニットを矢印D方向より示した底面図である。 実施形態に係る循環ファンユニットの上面部を示す斜視図である。 実施形態に係る浴室空調装置を、浴室に設置した状態を示す概略構成図である。 (a)は、実施形態に操作パネルを示した図であり、(b)は、浴室空調装置の制御機能を示したブロック図である。 換気運転モード時における浴室空調装置の動作状態と空気の流れとを示した浴室空調装置の断面図である。 換気ファンユニットにおいて換気シロッコファンが回転された状態の導通路の圧力状態を示した図である。 暖房運転モード時における浴室空調装置の動作状態と空気の流れとを示した浴室空調装置の断面図である。 乾燥運転モード時における浴室空調装置の動作状態と空気の流れとを示した浴室空調装置の断面図である。 実施形態に係る換気ファンユニットの上面部および仮面部に第1換気整流部材および第2換気整流部材を設けた様子を示す斜視図である 図16に示す斜視図において、第2換気整流部材を導通路の幅方向に複数配設させた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 …浴室空調装置(送風装置)
2 …本体ケース
2a …フランジ
2b …排気口
2c …他室排気吸込口
3 …換気ユニット
4 …循環ユニット
5 …フロントパネル
5a …(フロントパネルの)換気用吸込口
5b …(フロントパネルの)循環用吸込口
5c …(フロントパネルの)吹出口
6 …換気ファンユニット(吸入手段)
7a …上部換気用吸込部
7b …下部換気用吸込部
8 …回路基板部
9 …換気シロッコファン(多翼ファン)
9a …(換気シロッコファンの)主板
9b …(換気シロッコファンの)翼
10 …換気ファンモータ
10a …(換気ファンモータの)回転軸
11 …換気ファンケース(ファンケース)
11a …排気案内部
11b …(換気ファンケースの)凸状部
11c …(換気ファンケースの)側部開口(ファン出口)
11d …換気ファンケース本体部
11e …(換気ファンケースの)舌状部
11f …(換気ファンケースの)円形状空間部
11g …換気ファン吸込口
13a …(第1換気整流部材の)前端部位置
13b …(第2換気整流部材の)後端部位置
12 …(換気ファンケースの)導通路
15a …(換気ファンケースの)第1換気整流部材(第1整流手段)
15 …(換気ファンケースの)第2換気整流部材(第2整流手段)
17 …排気風路
18 …他室排気吸込風路
20 …循環ファンユニット(吸入手段)
21 …ヒータ
22 …電動室
23 …(循環ユニットの)吹出口
25 …循環シロッコファン(多翼ファン)
25a …(循環シロッコファンの)主板
25b …(循環シロッコファンの)翼
26 …循環ファンモータ
26a …(循環ファンモータの)回転軸
27 …循環ファンケース(ファンケース)
27a …循環案内部
27b …(循環ファンケースの)凸状部
27c …(循環ファンケースの)側部開口(ファン出口)
27d …循環ファンケース本体部
27e …(循環ファンケースの)舌状部
27f …(循環ファンケースの)円形状空間部
27g …循環用吸込口
28 …(循環ファンケースの)導通路
33a …(第1循環整流部材の)前端部位置
33b …(第2循環整流部材の)後端部位置
35a …(循環ファンケースの)第1循環整流部材(第1整流手段)
35b …(循環ファンケースの)第2循環整流部材(第2整流手段)
36 …換気用吸込口
37 …循環風路
38 …換気用吸込風路
40 …シャッタ
40a …シャッタ軸
40c …第1駆動ギア
40d …第2駆動ギア
41 …(シャッタの)モータ
41a …(シャッタのモータの)回転軸
42 …洗面所
43 …浴室
43a …天井パネル
43b …洗場
45 …洗面所排気吸込口
46a …第1他室排気ダクト
46b …第2他室排気ダクト
47 …他室排気ダクト接続部
49 …排気グリル
50 …排気ダクト
51 …排気ダクト接続部
52 …ランドリパイプ
53 …浴室ドア
53a …空気取入口
55 …操作パネル
55a …表示部
55b …暖房モードボタン
55c …涼風モードボタン
55d …換気モードボタン
55e …乾燥モードボタン
55f …ランプ
55g …タイマボタン
56 …トイレ
57 …連結ユニット
58 …トイレ排気吸込口
59 …リビングルーム
60 …制御部

Claims (5)

  1. 多翼ファンを回転させることにより空気を吸入する吸入手段と、
    前記多翼ファンの回転に伴って吸入された空気をファン出口方向へと誘導するための導通路を形成するファンケースとを有し、
    負圧の空気の整流を行う第1整流手段を前記導通路の前記ファン出口近傍に形成し、
    前記第1整流手段に対する前記導通路の上流側に、前記多翼ファンにより導入された空気の正圧部分と負圧部分とを仕切るための第2整流手段を形成する送風装置であって、
    前記第1整流手段の高さは前記第2整流手段の高さよりも低いこと
    を特徴とする送風装置。
  2. 前記第1整流手段および前記第2整流手段は、前記ファンケース内壁の上面又は下面の少なくとも一方に形成されることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記第2整流手段は、当該第2整流手段の側面と前記ファンケースの側壁部とが所定の間隔又は角度を持って形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の送風装置。
  4. 前記第2整流手段は、直線状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の送風装置。
  5. 前記第1整流手段は前記多翼ファン寄りに形成されると共に、前記第1整流手段の前端部が、前記第2整流手段の後端部の延設方向より外れた位置に形成されることを特徴とする請求項1又は請求項4のいずれか1項に記載の送風装置。
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