JP4759843B2 - 活性エネルギー線硬化樹脂組成物およびその組成物を用いた積層体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面硬度と基材との密着に優れ、かつ硬化収縮、透明性、屈曲性に優れたハードコート膜を得ることができる活性エネルギー線硬化樹脂組成物とそれを用いた積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プラスティックやフィルムなどの高分子材料の表面は比較的柔軟であることから、表面硬度を得る為に、その製品にハードコート層を設けるという手法がなされている。通常用いられるハードコート樹脂としてはアクリル多官能化合物が挙げられる。アクリル多官能化合物は高い表面硬度を有し、他にも透明性、擦傷性、光沢性に優れることから、多くの製品の表面保護を目的としたハードコート剤として利用されている。その一方で、硬化収縮や、屈曲性、基材との密着性等が劣ることがあり、充分なハードコート特性が得られないといった問題も発生する。
これらの問題は、ハードコート樹脂中に、アクリル単官能あるいは2官能といった化合物を配合することにより改善される。しかしながら、単官能あるいは2官能といったアクリル化合物を配合することにより、本来必要とする表面硬度の低下を伴うことが新たに問題となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、特に、表面硬度と基材との密着に優れ、かつ硬化収縮、透明性、屈曲性に優れたハードコート膜を形成することができる活性エネルギー線硬化樹脂組成物およびそれを用いた積層体を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、(メタ)アクリロイル基と水酸基を分子内に有する化合物(A)と、1,4−シクロヘキシルジイソシアネート(B)とを反応せしめて得られる化合物(C)を含み、かつ、前記化合物(A)が、(メタ)アクリロイル基を2〜5個有することを特徴とする活性エネルギー線硬化樹脂組成である。
【0005】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の活性エネルギー線硬化樹脂組成物において、前記化合物(C)に、(メタ)アクリロイル基を有する化合物(D)を配合したことを特徴とする。
【0006】
請求項3に係る発明は、請求項2記載の活性エネルギー線硬化樹脂組成物において、前記化合物(D)と前記化合物(C)との配合比(D)/(C)が、10/90〜90/10の範囲であることを特徴とする。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3に記載の活性エネルギー線硬化樹脂組成物において、前記(メタ)アクリロイル基を有する化合物(D)が、(メタ)アクリロイル基を3個以上有することを特徴とする。
【0009】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化樹脂組成物を積層して、活性エネルギー線を照射することにより樹脂層を形成したことを特徴とする積層体である。
【0010】
<作用>
本発明の活性エネルギー線硬化樹脂組成物は、(メタ)アクリロイル基と水酸基を分子内に有する化合物(A)と、1,4−シクロヘキシルジイソシアネート(B)とを反応せしめて得られる化合物(C)を含むことで、表面硬度、低収縮性、透明性、屈曲性等に優れ、基材と高いの密着性を示す積層体が得られるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の活性エネルギー線硬化樹脂組成物は、(メタ)アクリロイル基と水酸基を分子内に有する化合物(A)と、1,4−シクロヘキシルジイソシアネート(B)とを反応せしめて得られる化合物(C)を含むことを特徴とするものであり、さらに、その化合物(C)に、(メタ)アクリロイル基を有する化合物(D)を配合した活性エネルギー線硬化樹脂組成物である。
【0012】
本発明で用いられる(メタ)アクリロイル基と水酸基を分子内に有する化合物(A)としては、特に限定されるものではないが、(メタ)アクリロイル基を2〜5個含むものが好ましい。たとえば、グリセリンジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシー3−アクリロイルオキシプロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートなどが挙げられるがこれに限るものではない。特に好適なのはペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートを用いた場合に、基材との高い密着性と、優れた表面硬度を示す成形体が得られる。
【0013】
(メタ)アクリロイル基と水酸基を分子内に有する化合物(A)と、1,4−シクロヘキシルジイソシアネート(B)とを反応せしめて得られる化合物(C)は、分子内にかさ高いシクロヘキサン環骨格を含むことから、低収縮性により、硬化膜のカールを抑えることができ、また基材との高い密着性を示す。
また、上記化合物(C)は、芳香環を含まない為、紫外領域に吸収を持たないことから、黄変することがなくその高い透明性を維持することができる。
【0014】
本発明で用いられる(メタ)アクリロイル基を有する化合物(D)は、特に限定されるものでもなく、メタアクリロイル基を3個以上、実質的には3〜20個有するものが好適である。好ましい具体例としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。
【0015】
本発明の(メタ)アクリロイル基を有する化合物(D)に、(メタ)アクリロイル基と水酸基を分子内に有する化合物(A)と、1,4−シクロヘキシルジイソシアネート(B)とを反応せしめて得られる化合物(C)を配合した活性エネルギー線硬化樹脂において、前記化合物(D)と前記化合物(C)との配合比(D)/(C)が、10/90〜90/10の範囲であることを特徴とする。
【0016】
本発明における活性エネルギー線硬化樹脂は、電子線あるいは紫外線による硬化が可能であるが、特に紫外線硬化には光開始剤(E)を配合すると好ましい。
上記光開始剤(E)は、特に限定されるものではなく、活性エネルギーを照射した際に、ラジカルを発生する化合物を用いることができる。例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、ベンゾフェノン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル1−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド等が使用できる。
【0017】
本発明において光開始剤(E)の配合量は、前記化合物(A)100重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは1〜7重量部、更に好ましくは1〜5重量部とされる。0.1重量部未満の場合は、ハードコート膜の硬度が不十分となり、10重量部を越えるとハードコート膜にクラックが生じ易くなる場合がある。また、特に光開始剤(E)の配合量を1〜5重量部に設定すると、ハードコート膜が効率よく硬化し、クラックの発生を防ぐことができ好ましい。
【0018】
本発明の活性エネルギー線硬化樹脂は、前記化合物(A)と光開始剤(E)とを適当な混合装置、例えば、ホモミキサー等を用いて適当な溶媒に溶解することによって調整することができる。溶媒は、特に限定されるものではないが、メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、トルエン、キシレンなどの芳香族化合物、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類などを例示することができる。また、濃度は、例えば、固形分に対して10〜90%程度が好ましい。
【0019】
本発明における活性エネルギー線硬化樹脂を適用できる基材としては、プラスティック、ガラス、金属等が挙げられる。また本発明においては優れた表面硬度と低収縮性を示すことから、フィルムのような薄い基材に用いた場合にその効果はより期待できる。
【0020】
本発明における活性エネルギー線硬化樹脂の基材への塗工方式は、例えば、スロットコータ、スピンコータ、ロールコータ、カーテンコータ、スクリーン印刷等の従来の塗工方式により塗工することができる。この時、形成する被膜の膜厚は通常0.1〜50μm程度であり、好ましくは5〜30μmである。0.1μm未満では十分な鉛筆硬度は得られず、また50μmより厚い場合にはクラックが入りやすくなる。
【0021】
【実施例】
以下に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
【0022】
<実施例1>
活性エネルギー線硬化樹脂としてジペンタエリスリトールペンタアクリレートと1,4−シクロヘキシルジイソシアネートとを反応せしめて得られる化合物100重量部と、光開始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(チバガイギー製、ダロキュア1173)2重量部を、メチルエチルケトン中に混合溶解し、ロールコータにてPETフィルム上に20μmの厚さに塗布し、オーブンにて溶媒除去後、紫外線照射にて硬化させ、ハードコート膜を得た。
【0023】
<実施例2>
活性エネルギー線硬化樹脂としてペンタエリスリトールトリアクリレートと、1,4−シクロヘキシルジイソシアネートとを反応せしめて得られた化合物100重量部と、光開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイギー製、イルガキュア184)5重量部とした以外は実施例1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0024】
<実施例3>
活性エネルギー線硬化樹脂としてグリセリンジアクリレートと1,4−シクロヘキシルジイソシアネートとを反応せしめて得られた化合物100重量部と、光開始剤として2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(チバガイギー社製、イルガキュア907)10重量部とした以外は実施例1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0025】
<実施例4>
活性エネルギー線硬化樹脂としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬社製、DPHA)60重量部と、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートと1,4−シクロヘキシルジイソシアネートとを反応せしめて得られる化合物40重量部と、光開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイギー製、イルガキュア184)5重量部を、メチルエチルケトン中に混合溶解し、ロールコータにてPETフィルム上に10μmの厚さに塗布し、オーブンにて溶媒除去後、紫外線照射にて硬化させ、ハードコート膜を得た。
【0026】
<実施例5>
活性エネルギー線硬化樹脂としてペンタエリスリトールテトラアクリレート(共栄社製、PE−4A)80重量部と、と、グリセリンジアクリレートと1,4−シクロヘキシルジイソシアネートとを反応せしめて得られた化合物20重量部と、光開始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(チバガイギー製、ダロキュア1173)1重量部とした以外は実施例4と同様にしてハードコート膜を得た。
【0027】
<実施例6>
活性エネルギー線硬化樹脂としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート30重量部とペンタエリスリトールトリアクリレートと1,4−シクロヘキシルジイソシアネートとを反応せしめて得られた化合物70重量部と、光開始剤として2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(チバガイギー社製、イルガキュア907)10重量部とした以外は実施例4と同様にしてハードコート膜を得た。
【0028】
<実施例7>
活性エネルギー線硬化樹脂としてトリメチロールプロパントリアクリレート(共栄社製、TMP−A)45重量部と、グリセリンジアクリレートと1,4−シクロヘキシルジイソシアネートとを反応せしめて得られた化合物55重量部と、光開始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン3重量部とした以外は実施例4と同様にしてハードコート膜を得た。
【0029】
<実施例8>
活性エネルギー線硬化樹脂としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社製、PE−3A)50重量部と、ペンタエリスリトールトリアクリレートと1,4−シクロヘキシルジイソシアネートとを反応せしめて得られた化合物50重量部と、光開始剤として2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン8重量部とした以外は実施例4と同様にしてハードコート膜を得た。
【0030】
<実施例9>
活性エネルギー線硬化樹脂としてペンタエリスリトールトリアクリレート90重量部と、グリセリンジアクリレートと1,4−シクロヘキシルジイソシアネートとを反応せしめて得られた化合物10重量部と、光開始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン0.1重量部とした以外は実施例4と同様にしてハードコート膜を得た。
【0031】
<実施例10>
活性エネルギー線硬化樹脂としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート10重量部と、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートと1,4−シクロヘキシルジイソシアネートとを反応せしめて得られた化合物90重量部と、光開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン10重量部とした以外は実施例4と同様にしてハードコート膜を得た。
【0032】
<比較例1>
活性エネルギー線硬化樹脂としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート100重量部と、光開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン3重量部とした以外は実施例1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0033】
<比較例2>
活性エネルギー線硬化樹脂としてペンタエリスリトールトリアクリレート100重量部と光開始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン2重量部とした以外は実施例1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0034】
<比較例3>
活性エネルギー線硬化樹脂としてペンタエリスリトールトリアクリレートとトルエンジイソシアネートを反応せしめて得られる化合物100重量部と、光開始剤として2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン2重量部とした以外は実施例1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0035】
<比較例4>
活性エネルギー線硬化樹脂としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート100重量部と、光開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン5重量部とした以外は実施例4と同様にしてハードコート膜を得た。
【0036】
<比較例5>
活性エネルギー線硬化樹脂としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート80重量部と、ペンタエリスリトールトリアクリレートとトリレンジイソシアネートを反応せしめて得られる化合物20重量部と、光開始剤として2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン1重量部とした以外は実施例4と同様にしてハードコート膜を得た。
【0037】
<比較例6>
活性エネルギー線硬化樹脂としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート80重量部と、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートと1,6−ヘキサメチルジイソシアネートを反応せしめて得られる化合物20重量部と、光開始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン5重量部とした以外は実施例4と同様にしてハードコート膜を得た。
【0038】
<比較例7>
活性エネルギー線硬化樹脂としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート95重量部と、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートと1,4−シクロヘキサメチルジイソシアネートを反応せしめて得られる化合物5重量部と、光開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン5重量部とした以外は実施例4と同様にしてハードコート膜を得た。
【0039】
下記の評価方法に基づいて、実施例および比較例で得られたハードコート膜積層体について、評価を行った。その結果を表1に示す。
〈鉛筆硬度〉
JIS K5400に準拠して行った。
〈カール〉
フィルムをA4サイズにカットし4角におけるフィルムの浮き上がりの最大値(mm)を測定した。
〈クラック〉
フィルムを10mmφのバーに巻き付けクラックの有無を目視により確認し、クラック無しを○印で、クラック有りを×印で表した。
〈密着性〉
ハードコート層を碁盤目上に切断後、テープにより180℃剥離を行い残存率(%)を測定した。
〈耐候性〉
フェードメータ試験(キセノンランプ)200時間行い、試験終了後、ハードコート膜の黄変の有無を目視にて測定し、黄変無しを○印で、黄変有りを×印で表した。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、(メタ)アクリロイル基と水酸基を分子内に有する化合物(A)と、1,4−シクロヘキシルジイソシアネート(B)とを反応せしめて得られる化合物(C)からなる活性エネルギー線硬化樹脂組成物に活性エネルギー線を照射することにより得られるハードコート層は、表面硬度、低収縮性、透明性、屈曲性等に優れ、基材と高い密着性を示す。また、この活性エネルギー線硬化樹脂組成物は、フィルム、プラスティックなどの高分子材料のハードコート層として各種製品に用いることができるが、特にディスプレイ製品の保護層として好適に使用することができる。
Claims (5)
- (メタ)アクリロイル基と水酸基を分子内に有する化合物(A)と、1,4−シクロヘキシルジイソシアネート(B)とを反応せしめて得られる化合物(C)を含み、かつ、
前記化合物(A)が、(メタ)アクリロイル基を2〜5個有する
ことを特徴とする活性エネルギー線硬化樹脂組成物。 - 前記化合物(C)に、(メタ)アクリロイル基を有する化合物(D)を配合したことを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化樹脂組成物。
- 前記化合物(D)と前記化合物(C)との配合比(D)/(C)が、10/90〜90/10の範囲であることを特徴とする請求項2記載の活性エネルギー線硬化樹脂組成物。
- 前記化合物(D)が、(メタ)アクリロイル基を3個以上有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の活性エネルギー線硬化樹脂組成物。
- 基材上に、請求項1〜4のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化樹脂組成物を積層して、活性エネルギー線を照射することにより樹脂層を形成したことを特徴とする積層体。
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