JP4759724B2 - ゼオライト膜及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ゼオライト膜及びその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、ゼオライト膜の深さ方向で化学組成(Si/Al比)が傾斜していること、複数のゼオライトが積層及び/又は、基板の両面で骨格構造、細孔径ならびに親和性が異なること、を特徴とする新規ゼオライト膜及びその製造方法に関するものである。本発明は、耐熱性が高く化学的にも安定で、例えば、固体酸触媒、分離吸着剤、イオン交換剤等の用途に広く利用されているゼオライトの合成及びその製品の技術分野において、従来製品には、例えば、濃縮分離と触媒反応に同時に使用することができないという問題があり、それらを同時に行える新しいゼオライト製品の開発が求められていたことを踏まえて、ゼオライトの親和性(疎水性又は親和性)を用いた分離層部分と、分離を行った後にゼオライトの固体酸性を用いた触媒反応層部分を兼ね備えた、省エネ型でコンパクトなゼオライト膜を合成することを可能とする新規ゼオライト膜及びその製造方法を提供するものであり、本発明のゼオライト膜を利用すれば、高性能・高選択な液体及び気体分離膜に応用できるばかりでなく、分離と反応を同時に行える触媒膜、メンブレンリアクターとして利用できることが期待される。
ゼオライトは、規則的に配列したミクロ孔を有し、一般に、耐熱性が高く化学的にも安定なものが数多く得られることから、様々な分野で利用されている。このゼオライトの骨格構造は、Siの一部がAlに置換したアルミノシリケートであり、分子オーダー(3−10Å程度)の細孔を有し、立体選択的な吸着作用を持つことより、モレキュラーシーブ(分子ふるい)としての機能を有する。数十種類の天然に産出するゼオライトの他に、これまでに多種のゼオライトが合成されており、固体酸触媒、分離吸着剤、イオン交換剤等の分野で幅広く用いられている。
このゼオライトは、可塑性に乏しいため、膜化する場合、ほとんどの場合は、水熱合成法、すなわち、大量の水とアルミニウム源、シリカ源、アルカリ金属、アミン類などの有機結晶化調整剤を適宜目的の生成物ゼオライト組成になるように調合し、オートクレーブ等の圧力容器にそれらを封じ込めて、アルミナやムライトなどの多孔質基板やチューブを共存させて加熱することにより、それらの基板上にゼオライト膜を合成している。
また、ゼオライト種結晶を塗布した後、更に、水熱合成することにより、欠陥のないゼオライト膜を合成している(例えば、特許文献1:DDR型ゼオライト膜の製造方法など)。これらの手法で合成されたゼオライト膜は、気体又は液体混合物からの分離・濃縮などに利用される(例えば、特許文献2:モルデナイト型ゼオライト膜複合体及びその製造方法並びにそれを用いた濃縮方法など)。
近年、ゼオライト膜合成技術の向上により、蒸溜法に代る分離法として実用化された例として、A型ゼオライトの親水性を利用したアルコール水溶液からの水選択透過による、アルコールの濃縮方法(特許文献3)などがある。このA型ゼオライトは、耐酸性が、他の高シリカ型ゼオライトと比較して劣るため(酸と接触するとその構造が破壊される)、酸性の混合物と水の分離には使用することが困難であるという課題があった。そこで、モルデナイトやシリカライトなどの高シリカ型ゼオライト膜による分離・濃縮が提案されている。
しかしながら、これらの手法では、1種類のゼオライトが基板上に製膜されており、この手法は、そのゼオライトの性質(例えば、疎水性又は親水性及び細孔径)と構造に適した濃縮分離にしか使用できないという問題がある。膜型反応器への応用を考えた場合、1つのゼオライト膜で、濃縮分離と触媒反応を同時に行える膜設計が重要となる。すなわち、ゼオライトの親和性(疎水性又は親水性)を用いた分離層部分と、分離を行った後にゼオライトの固体酸性を用いた触媒反応層部分を兼ね備えた、省エネ型でコンパクトなゼオライト膜の合成法の提案が不可欠である。
特開2003−159518号公報 特許公開2003−144871号公報 特開平7−185275号公報
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、上記の目的に適合するゼオライト膜合成法について鋭意検討した結果、多孔質支持体基板に、まず、疎水性のシリカライト(ZSM−5型)を水熱合成法により製膜し、次に、異なったゼオライトを積層させることを試みた。また、多孔質支持体をはさんで、その上下あるいはチューブの内側と外側に異なるゼオライト膜を製膜させることを試みた。その結果、複層構造を有するゼオライト膜が得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、ゼオライト膜を合成するにあたり、アルミナなどの多孔質チューブ管や平板の内側と外側、あるいは、上下に製膜するゼオライトの種類を任意に変えることにより、親和性及び構造が異なるゼオライト膜を提供することを目的とするものである。また、本発明は、気体又は液体混合物からの分離・濃縮と同時に、反応を行える触媒膜として使用できるゼオライト膜の合成法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)多孔質基板上に、製膜したゼオライト膜であって、
1)そのSi/Al比が膜の深さ方向に連続的に又は段階的に傾斜しているゼオライト膜であり、
2)多孔質支持体である多孔質チューブ管又は平板をはさんで、その上下あるいはチューブの内側と外側に異なるゼオライト膜を製膜させた複層構造を有し、
3)ゼオライトが、シリカライト(ZSM−5型ゼオライト)、ZSM−11型ゼオライト、A型ゼオライト、モルデナイト、フォージャサイト(X型、Y型)、ベータ型ゼオライト、TS−1型及びTS−2型ゼオライトの中から選ばれる、少なくとも2種類以上で構成されるゼオライト膜である、
ことを特徴とするゼオライト膜。
(2)多孔質基板上に、複数のゼオライトが積層した、又は、基板の両面で構造、細孔径ならびに親和性が異なるゼオライトで構成される積層型ゼオライト膜である、前記(1)記載のゼオライト膜。
(3)多孔質基板が、アルミナ、ムライト、ジルコニア、ステンレススチール又はアルミニウムからなる、前記(1)又は(2)記載のゼオライト膜。
(4)ゼオライトが、水熱合成法又はアルミノシリケートゲルを水蒸気処理によってゼオライトに転換する手法により合成されたものである、前記(1)記載のゼオライト膜。
(5)ゼオライト膜のSi/Al比が、1〜∞の範囲で制御されたものである、前記(1)又は(2)記載のゼオライト膜。
(6)多孔基板上に、ゼオライト膜を製造する方法であって、
1)そのSi/Al比を膜の深さ方向に連続的に又は段階的に傾斜させてゼオライト膜を合成し、
2)その際に、多孔質支持体である多孔質チューブ管又は平板をはさんで、その上下あるいはチューブの内側と外側に異なるゼオライト膜を製膜させた複層構造を有するゼオライト膜を合成し、
3)ゼオライトが、シリカライト(ZSM−5型ゼオライト)、ZSM−11型ゼオライト、A型ゼオライト、モルデナイト、フォージャサイト(X型、Y型)、ベータ型ゼオライト、TS−1型及びTS−2型ゼオライトの中から選ばれる、少なくとも2種類以上で構成されるゼオライト膜である、
ことを特徴とするゼオライト膜の製造方法。
(7)多孔質基板上に、複数のゼオライトを積層し、又は、基板の両面で構造、細孔径ならびに親和性が異なる積層型ゼオライト膜を合成する、前記(6)記載のゼオライト膜の製造方法。
(8)ゼオライト膜のSi/Al比を、1〜∞の範囲で制御する、前記(6)又は(7)記載のゼオライト膜の製造方法。
(9)ゼオライトの合成を、水熱合成法又はアルミノシリケートゲルを水蒸気処理によってゼオライトに転換する手法により行う、前記(6)又は(7)記載のゼオライト膜の製造方法。
(10)ゼオライト膜の基板から1ミクロン以上の部分を、Si/Al比を1〜∞の範囲で制御して合成する、前記(6)又は(7)記載のゼオライト膜の製造方法。
(11)前記(1)から(5)のいずれかに記載のゼオライト膜を構成要素として含むことを特徴とする分離機能と触媒反応機能を同時に発揮する膜状構造部材。
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明は、多孔質基板上に、製膜したゼオライト膜であって、そのSi/Al比が膜の深さ方向に連続的に、及び/又は段階的に傾斜させることによりゼオライト膜を製造することを特徴とするものである。本発明においては、構造、細孔径ならびに親和性が異なるゼオライトで構成される一体型のゼオライト膜が合成できる。前記ゼオライト膜としては、好適には、例えば、シリカライト(ZSM−5型)、ZSM−11型、A型ゼオライト、Y型ゼオライト、ベータ型ゼオライト、TS−1型及びTS−2型より選択される少なくとも2種類以上のゼオライトから構成される複合型のゼオライト膜である。
以下、本発明の好適な実施の形態を説明する。なお、本発明において、数値範囲の記載は、両端値のみならず、その中に含まれる全ての任意の中間値を含むものとする。
まず、多孔質支持体について説明すると、本発明における多孔質支持体は、アルミナ、ムライト、ジルコニア、ステンレススチールやアルミニウムを代表とする金属あるいは合金製の多孔質支持体、陽極酸化膜多孔質支持体などである。好ましくは平均細孔径が0.1〜10ミクロンを有する当該多孔質支持体が例示される。例えば、(株)ニッカトーのPMチューブ(管状支持体)、F(平板円盤状又は角板形状)などである。これらの支持体の表面処理の方法としては、水洗い、超音波洗浄などの方法、好ましくは水による1〜10分の超音波洗浄により、支持体表面の洗浄を行う方法などが例示される。
次に、ゼオライト膜合成法について説明すると、本発明においては、水熱合成法により前述の多孔質支持体にゼオライトを製膜する。その際に、選択されたゼオライトの種晶を多孔質支持体に擦り込んだ後、再度、水熱合成あるいは水蒸気処理により、種晶を成長させて強固な連続膜にしても良いし、ゼオライト結晶が支持体表面に配されていれば良い。この水熱合成には、適当な容器、例えば、耐圧容器が使用される。
本発明において、シリカライト(ZSM−5型)膜の合成条件及び方法としては、出発原料のテトラプロピルアンモニウム(TPA+)とシリカの混合モル比(TPA+/SiO2 )が0.05〜0.3、ナトリウム(Na)とシリカの混合モル比(Na+/SiO2 )が0.05〜0.3、水(H2 O)とシリカの混合モル比が40〜1000である原料溶液を用いて、100〜200℃で1日以上(好ましくは140〜170℃で1日以上)水熱合成することにより、前述の支持体にシリカライトを製膜する方法が例示される。このシリカ源としては、コロイダルシリカや市販粉末シリカ、ヒュームドシリカ、アルコキシドなど適当なシリカ原料であれば使用可能である。ナトリウム源としては、NaOHなどが使用できる。
本発明において、ベータ型ゼオライト膜の合成条件及び方法としては、出発原料のテトラエチルアンモニウム(TEA+)とシリカの混合モル比(TEA+/SiO2 )が0.1〜0.8、ナトリウム(Na)とシリカの混合モル比(Na+/SiO2 )が0.05〜0.3、水(H2 O)とシリカの混合モル比が10〜100である原料溶液を用いて、120〜200℃で2日以上(好ましくは140〜150℃で2日以上)水熱合成することにより、前述の支持体にベータ型ゼオライトを製膜する方法が例示される。
本発明において、TS−1型ゼオライト(チタノシリケート:骨格構造はZSM−5と同様)膜の合成条件及び方法としては、出発原料のテトラプロピルアンモニウム(TPA+)とシリカの混合モル比(TPA+/SiO2 )が0.1〜0.8、チタニウム(Ti)とシリカの混合モル比(Ti/SiO2 )が0.01〜0.1、水(H2 O)とシリカの混合モル比が10〜100である原料溶液を用いて、120〜200℃で1日以上(好ましくは150〜170℃で1日以上)水熱合成することにより、前述の支持体にTS−1型ゼオライトを製膜する方法が例示される。
本発明において、TS−2型ゼオライト(チタノシリケート:骨格構造はZSM−11と同様)膜の合成条件及び方法としては、出発原料のテトラブチルアンモニウム(TBA+)とシリカの混合モル比(TBA+/SiO2 )が0.1〜0.8、チタニウム(Ti)とシリカの混合モル比(Ti/SiO2 )が0.01〜0.1、水(H2 O)とシリカの混合モル比が10〜100である原料溶液を用いて、120〜200℃で2日以上(好ましくは150〜170℃で2日以上)水熱合成することにより、前述の支持体にTS−2型ゼオライトを製膜する方法が例示される。
本発明において、A型ゼオライト膜の合成条件及び方法としては、A型ゼオライトの組成を持つ原料溶液(80gのイオン交換水に0.723gのNaOH(和光純薬(株)、特級)を完全に溶解し、A液とした。次に、A液の半分量に8.258gのNaAlO2 (ナカライタスク(株)、特級)を加え完全に溶解し、B液とした。更に、A液の残りの半分量にNa2 SiO3 (和光純薬(株)、特級)を加え完全に溶解し、C液とした。B液にC液を加えて白濁した粘調の溶液を得た。)をディップコート及び/又は吸引し、このチューブを水蒸気オーブン(デンソク(株)製、BL−400)中で、50〜180℃で10〜60分(好ましくは80〜100℃で20〜30分)水蒸気処理することにより、A型ゼオライトを製膜する方法が例示される。このとき、A型ゼオライトの組成を持つ原料溶液中に種晶として、通常の水熱合成法により得られたA型ゼオライト粉末を加えておくことで、水蒸気処理時間を短縮することも可能であり、ディップコート及び/又は吸引から先の操作を繰り返すことで、A型ゼオライト膜の厚さを制御することも可能である。
本発明において、Y型ゼオライト膜の合成条件及び方法としては、Y型ゼオライトの組成を持つ原料溶液(例えば、H.Robson, Verified Synthesis of Zeolitic Materials, Second Edition, Elsevier, p156 (2001))を用いて、多孔質支持体にディップコート及び/又は吸引し、同原料溶液中で60〜120℃(好ましくは80〜100℃)、5〜100時間(好ましくは10〜24時間)水熱合成することでY型ゼオライト膜を合成する方法が例示される。なお、この際に種晶としてあらかじめ合成しておいたY型ゼオライトを原料溶液中に0.1〜20重量%(好ましくは1〜5重量%)添加したり、多孔質支持体に擦り込んでおくことで、製膜時間を短縮することが可能である。
また、前述の方法以外に、種晶として市販の当該ゼオライトや水熱合成を行って合成した当該ゼオライトを使用できる。これら種晶を前記出発原料中に存在させることにより、合成時間を短縮することができる。更に、これら種晶を多孔質支持体表面に予め塗布しておき、前記出発原料により水熱合成することで当該ゼオライト膜を合成することができる。
本発明により、1)多孔質支持体をはさんで、その上下あるいはチューブの内側と外側に異なるゼオライト膜を製膜させた複層構造を有するゼオライト膜が得られる、2)ゼオライト膜の深さ方向で化学組成(Si/Al比)が傾斜しているゼオライト膜を合成できる、3)支持体をはさんでゼオライト構造、組成が異なるゼオライト膜を合成できる、4)高性能・高選択な液体及び気体分離膜に有用なゼオライト膜及びその製造方法を提供できる、5)本発明のゼオライト膜は、例えば、分離と反応を同時に行える触媒膜、メンブレンリアクター等として利用できる、という格別の効果が奏される。
次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。尚、以下の実施例1〜4は、請求項1の1)の工程、又は2)の工程を具体的に示す参考実施例(参考例)に相当するものであり、これらの参考例を組み合わせて、前記1)の工程と、2)の工程を合わせたものが、本願発明の実施例に相当する。
(シリカライト/A型ゼオライト複合膜)
イオン交換水397gにNaOH(和光純薬(株)製)0.86gを加えて、完全に溶解するまで攪拌した。この溶液にCataloid SI−30(触媒化成(株)製、コロイダルシリカ、SiO2 :30wt%、H2 O:70wt%)を30g加えて、完全に溶解するまで攪拌した。次に、テトラプロピルアンモニウムブロミド(TPABr、ナカライテスク(株)製、特級)を4.05g加えて完全に溶解するまで攪拌し、透明な溶液を得た。この溶液を室温にて1時間更に攪拌した後、アルミナチューブ(ニッカトー(株)製、PMチューブ、Al23 =65%、SiO2 =33%、平均細孔径1.8ミクロン、かさ密度1.70g/cc、気孔率44.7%、外径6ミリ、内径3ミリ、長さ80ミリ)をオートクレーブの縦軸方向に対して同方向に設置したSUS製オートクレーブに移した。なお、アルミナチューブの外側のみにシリカライトを被覆するために、両端をテフロン(登録商標)テープで閉じた。このオートクレーブを170℃で24時間温風式オーブン内に静置した。静置後、オートクレーブを水冷した後、アルミナチューブを取り出し、十分に水洗した。次に、100℃で24時間乾燥した後、TPABrを除去するために500℃で24時間焼成した。この際の焼成条件は1℃/分で500℃まで焼温した。
このようにして合成したシリカライト膜の窒素による透過試験を行ったところ、乾燥後の膜では、窒素ガスは全く透過しなかったことから、クラックやピンホールなど欠陥のない膜が合成できることが示された。更に、焼成後のこの膜の窒素ガスの透過試験では、1.7×10-7mol・m-2・Pa-1・s-1 であったことから、TPAを除去した後も緻密な膜が合成できたことが示された。
このようにして製膜した焼成後のシリカライトチューブ膜の上に、A型ゼオライトの組成を持つ原料溶液(80gのイオン交換水に0.723gのNaOH(和光純薬(株)、特級)を完全に溶解し、A液とした。次に、A液の半分量に8.258gのNaAlO2 (ナカライタスク(株)、特級)を加え完全に溶解し、B液とした。更に、A液の残りの半分量にNa2 SiO3 (和光純薬(株)、特級)を加え完全に溶解し、C液とした。B液にC液を加えて白濁した溶液を原料溶液として得た。)をディップコートし、このチューブを水蒸気オーブン(デンソク(株)製、BL−400)に移した。90℃で20分水蒸気処理した後、チューブを取り出し、十分に水洗した後、このチューブの表面を電子顕微鏡観察した(図1)。
(シリカライト/ベータ型ゼオライト複合膜)
以下、使用した試薬は、特にことわりがない場合は、実施例1と同じものを使用した。実施例1と同様の方法で同じチューブを用いて、シリカライトチューブ膜をチューブ外側合成し、焼成した。このシリカライトチューブ膜をテフロン(登録商標)テープで被覆した。このとき、チューブ内側にベータ型ゼオライトを被覆するために、チューブの両端は閉じないようにした。次に、このテフロン(登録商標)テープで被覆したチューブをオートクレーブに再び設置した。ベータ型ゼオライトの合成条件は、150gのイオン交換水に1.32gのNaOHを溶解した。次に、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(TEAOH、35wt%水溶液、アルドリッチ製)を70.0g加えて均一になるまで攪拌した。最後に、Al2 (SO43 (ナカライタスク、特級)4.0g加えてやや粘調の溶液を得た。
この溶液を室温で約1時間攪拌した後、オートクレーブに移した。このオートクレーブを140℃で84時間静置状態で加熱した。オートクレーブを水冷した後、アルミナチューブを取り出し、チューブ外側に被覆したテフロン(登録商標)テープをはぎ取り、十分に水洗した。次に、100℃で24時間乾燥した後、TEAOHを除去するために500℃で24時間焼成した。この際の焼成条件は1℃/分で500℃まで焼温した。このチューブの表面を電子顕微鏡観察した(図2)。なお、水熱処理後にはオートクレーブの底部に粉末が堆積した。この粉末をX線回折法により測定した結果、ベータ型ゼオライトであった。
本実施例では、シリカライトをチューブの外側に被覆し、内側にベータ型ゼオライトを被覆したが、逆の場合(外側=ベータ型、内側=シリカライト)でも、容易に合成可能であること、また、被覆の順番を内側から先に行うことも可能であること、更に、テフロン(登録商標)テープ以外にも、チューブ外側を被覆できるものであれば材質・形状には左右されないこと、が分かった。
(シリカライト/TS−1型ゼオライト複合膜)
実施例2と同様の行程で、まず、シリカライト型ゼオライトをチューブ内側に被覆した。TS−1型ゼオライト膜の合成条件としては、112gのイオン交換水にテトラエチルオルトシリケート(TEOS、東京化成(株)製、特級)54.2gを加えて攪拌した。次に、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(TPAOH、東京化成(株)製、20%水溶液、特級)を96g加えて攪拌した。この溶液を攪拌しながら室温にて3時間保持した後、2.5gのチタニウムブトキサイド(アルドリッチ、Ti(OCH23 (CH34 )に8.0gのイソプロピルアルコール(IPA、東京化成(株)製、特級)を加えて攪拌した溶液を加えた。この溶液は透明であった。更に、この溶液を室温で約1時間攪拌した後、オートクレーブに移した。このオートクレーブを170℃で24時間静置状態で加熱した。オートクレーブを水冷した後、アルミナチューブを取り出し、チューブ外側に被覆したテフロン(登録商標)テープをはぎ取り、十分に水洗した。次に、100℃で24時間乾燥した後、TPAOHを除去するために500℃で24時間焼成した。この際の焼成条件は1℃/分で500℃まで焼温した。なお、水熱処理後にはオートクレーブの底部に粉末が堆積した。この粉末をX線回折法により測定した結果、TS−1型ゼオライトであった。
(シリカライト/TS−2型ゼオライト複合膜)
実施例3と同様の行程で、まず、シリカライト型ゼオライトをチューブ内側に被覆した。TS−2型ゼオライト膜の合成条件としては、78.0gのイオン交換水にテトラエチルオルトシリケート(TEOS、東京化成(株)製、特級)27.1gを加えて攪拌した。次に、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(TBAOH、アルドリッチ製、40%水溶液、特級)を26.8g加えて攪拌した。この溶液を攪拌しながら室温にて3時間保持した後、1.25gのチタニウムブトキサイド(アルドリッチ、Ti(OCH23 (CH34 )に5.0gのイソプロピルアルコール(IPA、東京化成(株)製、特級)を加えて攪拌した溶液を加えた。この溶液は透明であった。更に、この溶液を室温で約1時間攪拌した後、オートクレーブに移した。このオートクレーブを170℃で48時間静置状態で加熱した。オートクレーブを水冷した後、アルミナチューブを取り出し、チューブ外側に被覆したテフロン(登録商標)テープをはぎ取り、十分に水洗した。次に、100℃で24時間乾燥した後、TBAOHを除去するために500℃で24時間焼成した。この際の焼成条件は1℃/分で500℃まで焼温した。なお、水熱処理後にはオートクレーブの底部に粉末が堆積した。この粉末をX線回折法により測定した結果、TS−2型ゼオライトであった。
以上説明したように、本発明は、ゼオライト膜及びその製造方法に係るものであり、支持体をはさんでゼオライト構造・組成が異なることを特徴とするゼオライト膜を製造できる。本発明の方法によれば、2種類以上のゼオライトを選択して水熱合成するため、工業的な液体及びガス分離プロセス等に採用され得るゼオライト膜を簡便に、かつ、短期間で製造することが可能であるばかりでなく、例えば、石油化学工業において、分離と触媒作用を持ち合わせたメンブレンリアクターとして好適である。
シリカライト/A型ゼオライト複合膜の電子顕微鏡写真シリカライト結晶の上にA型ゼオライトが載っている様子を示す。 シリカライト/ベータ型ゼオライト複合膜の電子顕微鏡写真チューブの外側がシリカライト結晶に覆われている。内側はベータ型ゼオライトに覆われている様子を示す。

Claims (11)

  1. 多孔質基板上に、製膜したゼオライト膜であって、
    1)そのSi/Al比が膜の深さ方向に連続的に又は段階的に傾斜しているゼオライト膜であり、
    2)多孔質支持体である多孔質チューブ管又は平板をはさんで、その上下あるいはチューブの内側と外側に異なるゼオライト膜を製膜させた複層構造を有し、
    3)ゼオライトが、シリカライト(ZSM−5型ゼオライト)、ZSM−11型ゼオライト、A型ゼオライト、モルデナイト、フォージャサイト(X型、Y型)、ベータ型ゼオライト、TS−1型及びTS−2型ゼオライトの中から選ばれる、少なくとも2種類以上で構成されるゼオライト膜である、
    ことを特徴とするゼオライト膜。
  2. 多孔質基板上に、複数のゼオライトが積層した、又は、基板の両面で構造、細孔径ならびに親和性が異なるゼオライトで構成される積層型ゼオライト膜である、請求項1記載のゼオライト膜。
  3. 多孔質基板が、アルミナ、ムライト、ジルコニア、ステンレススチール又はアルミニウムからなる、請求項1又は2記載のゼオライト膜。
  4. ゼオライトが、水熱合成法又はアルミノシリケートゲルを水蒸気処理によってゼオライトに転換する手法により合成されたものである、請求項1記載のゼオライト膜。
  5. ゼオライト膜のSi/Al比が、1〜∞の範囲で制御されたものである、請求項1又は2記載のゼオライト膜。
  6. 多孔基板上に、ゼオライト膜を製造する方法であって、
    1)そのSi/Al比を膜の深さ方向に連続的に又は段階的に傾斜させてゼオライト膜を合成し、
    2)その際に、多孔質支持体である多孔質チューブ管又は平板をはさんで、その上下あるいはチューブの内側と外側に異なるゼオライト膜を製膜させた複層構造を有するゼオライト膜を合成し、
    3)ゼオライトが、シリカライト(ZSM−5型ゼオライト)、ZSM−11型ゼオライト、A型ゼオライト、モルデナイト、フォージャサイト(X型、Y型)、ベータ型ゼオライト、TS−1型及びTS−2型ゼオライトの中から選ばれる、少なくとも2種類以上で構成されるゼオライト膜である、
    ことを特徴とするゼオライト膜の製造方法。
  7. 多孔質基板上に、複数のゼオライトを積層し、又は、基板の両面で構造、細孔径ならびに親和性が異なる積層型ゼオライト膜を合成する、請求項6記載のゼオライト膜の製造方法。
  8. ゼオライト膜のSi/Al比を、1〜∞の範囲で制御する、請求項6又は7記載のゼオライト膜の製造方法。
  9. ゼオライトの合成を、水熱合成法又はアルミノシリケートゲルを水蒸気処理によってゼオライトに転換する手法により行う、請求項6又は7記載のゼオライト膜の製造方法。
  10. ゼオライト膜の基板から1ミクロン以上の部分を、Si/Al比を1〜∞の範囲で制御して合成する、請求項6又は7記載のゼオライト膜の製造方法。
  11. 請求項1から5のいずれかに記載のゼオライト膜を構成要素として含むことを特徴とする分離機能と触媒反応機能を同時に発揮する膜状構造部材。
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