JP4757667B2 - Sn−Znメッキ鋼板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は溶接性に優れ巻き込み疵が発生しないSn−Znメッキ鋼板の製造方法に関するものである。
従来から、自動車用燃料タンクなどに適用される材料として、形状が複雑で深絞り性が要求され、成型後の耐衝撃性が要求され、腐食が生じ難い材料の一例として、ターンシートと称されるPb−Zn合金メッキ鋼板が使用されていた。
しかしながら近年、環境への配慮からPbを使用しない材料の要求が強くなり、Pbを使用しない自動車用燃料タンク材料の候補として、Sn系メッキ鋼板が提供された。ところが、Snは一般の環境ではFeよりも貴な電位にあり、ピンホールや加工疵等から地鉄が溶出し易いという欠点を有していたので、これらの欠点を適正量のZnを更に添加することにより解決したSn−Zn合金メッキ鋼板が種々提供されている。
この種のSn−Zn合金メッキ鋼板の一例として、Sn−Zn合金を鋼板の表面にフラックスを用いて溶融メッキすることにより構成されるSn−Zn合金メッキ鋼板が広く用いられている。
前記Sn−Zn合金メッキ鋼板の製造技術として、鋼板の表面にフラックスを塗布した後、鋼板の表面をSn−Zn合金のメッキ浴中に浸漬してSn−Zn合金メッキを行う場合において、前記フラックスとしてSn−Zn合金浴の浴温度より20℃以上低い融点のフラックスを用いる技術が知られている。(特許文献1参照)
また、鋼板の表面に、Ni、Fe、Zn、Snの1種以上を含む合金層を形成し、その上にSnを40〜99%含み、亜鉛晶の長径が250μm以上のものが20個以下/0.25mmであり、厚み4〜50μmのSn−Zn合金メッキをフラックスを用いた溶融メッキ法により形成してなるSn−Zn合金メッキ鋼板が知られている。(特許文献2参照)
更に、Sn系メッキ鋼板のメッキ層の表面粗度を改善し、溶接時の耐久性を向上させる目的で、Sn系メッキ層中にZnを1〜40%程度含有させ、フラックス法を用いるか、あるいは800℃程度まで加熱するゼンジマー法を用いてSn−Znメッキを行い、メッキ層の表面粗度を改善し、溶接電極との接触抵抗に寄与する表面被膜生成を均一化し、抵抗溶接性を向上させたSn−Znメッキ鋼板が知られている。(特許文献3参照)
特開2000−248351号公報 特開平8−269733号公報 特開2000−25468号公報
しかし、前述のフラックスを利用したSn−Znメッキを行う場合の欠点として、フラックス塗布後の鋼板をロールに再巻き込み収容した場合、洗浄工程を経たとしても鋼板表面に若干残留したフラックスが鋼板の表面欠陥、例えば、フラックスに起因する巻き込み疵につながる可能性を有していた。
フラックスを用いてメッキを行う方法の他の例として、前記特許文献2には、脱脂、酸洗後の鋼板にNiプレメッキを行うか、Fe−Niプレメッキを施し、酸化炉または還元炉において加熱処理した後、Sn−Zn溶融メッキを行い、Sn−Znメッキの付着量を調整する技術が記載されている。また、前記特許文献2には、酸洗後の鋼板にNiプレメッキを行うか、Fe−Niプレメッキを施し、フラックスを用いること無く酸化炉または無酸化炉、還元炉を用いて加熱処理した後、溶融メッキを行う技術が開示されている。
しかし、本発明者らの研究によれば、先のNiプレメッキを用いて酸化炉または還元炉にて加熱するメッキ方法を行うと、Niプレメッキと鋼板の界面においてFe−Sn系合金の異常粒が成長し易く、この異常成長粒が鋼板をスポット溶接する際の溶接性の低下を引き起こすおそれがあることを知見している。また、異常粒成長に起因してSn−Znメッキ層の表面が粗くなり、スポット溶接時にSn−Znメッキ層表面の凸部に溶接電流が集中し、塵が発生し易くなるとともに、溶接チップの交換時期が短くなるという問題もあった。
本発明は前記背景に鑑みてなされたもので、本発明の主要な目的は、フラックスを用いることなくSn−Znメッキ層を形成できるのでフラックスに起因する巻き込み疵を防止することができるとともに、鋼板とメッキ層との界面に生成するSn−Feを主体とする合金層の異常粒成長を抑制できるので、良好な溶接性を確保することができるSn−Zn合金メッキ鋼板を提供することにある。
(1)本発明は、鋼板にNiプレメッキを0.05〜2g/mの範囲のプレメッキ量として行い、次いでこのNiプレメッキ後の鋼板に対し、Znを3〜20重量%含有するSn−Znメッキ浴を用いてめっきする前に、前記メッキ浴の浴温以上に雰囲気中の酸素濃度を50ppm以下にして予備加熱してから、フラックスを用いることなく、還元することなく、前記鋼板を前記メッキ浴に浸漬して前記鋼板にSn−Znメッキ層を形成するとともに、前記鋼板とSn−Znメッキ層との界面にSn−Feが主体の合金層を形成することを特徴とする
)本発明は、前記鋼板の加熱温度を310℃以上、380℃以下とすることを特徴とする。
)本発明は、前記メッキ浴温を250℃以上、300℃以下とすることを特徴とする。
)本発明は、前記1〜4のいずれかの製造方法において、前記鋼板を加熱する際の雰囲気にHガスを用いることなくNガスを用いることを特徴とする。
)本発明は、前記鋼板が燃料タンク用途であることを特徴とする。
)本発明は、鋼板に0.05〜2g/mのプレメッキ量でNiプレメッキを施した状態とすることによって、前記Niプレメッキにより鋼板表面を部分的に露出状態で薄く覆い、次いで、Hを含まない雰囲気においてSn−Znメッキ浴により鋼板表面にSn−Znメッキ層を生成させるとともに、このSn−Znメッキ層の生成時にH還元をしないようにしてメッキ層界面におけるSn−Fe主体の合金層の粗大粒成長を抑制することを特徴とする。
本発明によれば、0.05〜2g/mの塗布量のNiプレメッキを施した後、フラックスを用いることなく還元することなくSn−Znメッキ浴によりメッキ層を形成するので、Sn−Znメッキ層が生成する鋼板表面との界面部分において異常粒成長を抑制することができる結果、Sn−Znメッキ層の表面粗度が粗くなることを防止できる。また、異常粒成長を抑制し、Sn−Znメッキ層表面の状態を滑らかにできる結果として、異常粒成長したものに比べてスポット溶接時の連続打点数の伸びを確保することができ、溶接チップ交換の頻度を低くして溶接作業性を向上できる効果がある。
自動車などの燃料タンクは特に厳しい加工性と耐燃料性が重要であり、本発明技術を適用した場合に優れた加工性と耐燃料性が両立し、溶接性にも優れたものを提供できる。
以下に本発明方法の最良の形態について説明するが、本発明方法は以下の最良の形態に制限されるものではない。
本実施形態のSn−Znメッキ鋼板の製造方法においては、第1に、酸洗工程やリンス工程などの前処理工程を経て表面を清浄化した鋼板に対し、0.05〜2g/mの範囲の付着量のNiのプレメッキ処理を行い、図1に示す如く鋼板1の表面側にNiのプレメッキ層2を形成する。先の範囲のNiプレメッキ量であるならば、鋼板1の表面全面を極薄く覆う程度の被覆量であることから、Niプレメッキ層2を拡大してみると、図1に示すように部分的に鋼板1の素地部分の鉄が不規則に露出した状態の層となっている。本発明ではこのように鋼板1の素地部分の鉄が一部露出した状態のNiプレメッキ層2とすることが重要であり、Niプレメッキ層が先の付着量を超える量となって鋼板1の全表面を厚く緻密に覆い隠した被覆層とするのは好ましくない。
次に、このプレメッキ処理済みの鋼板1に対し、Znを3〜20重量%含有するSn−Znメッキ浴を用いて、前記メッキ浴の浴温以上に鋼板1を予備加熱してから、フラックスを用いることなく、還元することなく、前記鋼板1を前記Sn−Znメッキ浴に浸漬して前記鋼板1に図2に示す如くSn−Znメッキ層3を形成するとともに、前記鋼板1とSn−Znメッキ層3との界面にSn−Feが主体の合金層4を形成するという手順でSn−Znメッキ鋼板5を製造する。
なお、図1と図2においては説明の簡略化のために、Niプレメッキ層2とSn−Znメッキ層3を鋼板1の片面にのみ形成した場合の構成図として説明したが、以下に詳細に説明する工程においては鋼板1の表裏両面あるいは全周面に同じ構成のNiプレメッキ層2とSn−Znメッキ層3を形成するものとして説明する。
本実施形態の製造方法について、更に詳細に説明すると、帯状の鋼板1を図4に示す如くアルカリ漕5などにおいて電界脱脂し、アルカリスクラバー6を介してNaOHなどを貯留したアルカリリンス漕7に供給してリンス処理を行い、次いで電解酸洗装置8と酸洗リンス装置9を通過させて前処理し、前処理後の鋼板1を電解Niメッキ装置10に浸漬して前記範囲の塗布量のNiプレメッキ処理した後、リンス装置11を介し洗浄して次工程に鋼板1を移送する。前記鋼板1の表裏面あるいは全周面にNiプレメッキ層2を形成する場合、先の装置を用いて硫酸酸性浴中で行う電解Niメッキ法などを採用し、その付着量を前述した0.05〜2g/mの範囲とする。
このNiプレメッキ処理においてNiプレメッキの付着量を0.05g/m未満とすると、Niプレメッキの量が少なくなり過ぎて、後述する手順に従ってSn−Znメッキ鋼板としても耐食性が向上しない。Niプレメッキ処理においてNiプレメッキの付着量が2g/mを超える量になると、本実施形態の如くフラックスを用いないフラックスレスメッキとしてSnの鋼板表面に対する密着性が劣る結果となる。
次の工程において、Niプレメッキ処理を施した鋼板1を図5に示すメッキ装置12のメッキ浴13に浸漬して図2に示す如くSn−Znメッキ層3を形成する。本実施形態に置いて用いるメッキ装置12は、一例として、メッキ浴13を備えたメッキ漕15と、このメッキ漕15の導入部側に傾斜状態で配置された筒状ダクト型のスナウト16と、メッキ漕15の外側のスナウト16の上端部側に接続された箱形の中継部17と、この中継部17に接続された水平ダクト型の加熱装置18とを具備して構成されている。加熱装置18についてはラジアントチューブ方式の加熱装置を適用できるが、IH炉あるいは別の形式の加熱炉などを用いても良い。
前記加熱装置18の導入部側に設けられた搬送ローラ20と前記中継部17の内部に設けられた搬送ローラ21と前記メッキ漕15の内部に設けられた搬送ローラ22とを介して先の帯状の鋼板1がメッキ浴に浸漬され、メッキ浴内において鋼板1の周面にSn−Znメッキ層2を形成できるようになっている。また、前記加熱装置18とスナウト16にNガスなどの雰囲気ガス調整装置19が接続されていて、加熱装置18とスナウト16の内部をNガス雰囲気に維持することができるようになっているとともに、加熱装置18とスナウト16の内部を50ppm以下などの低濃度の酸素雰囲気に調整できるように構成されている。
本実施の形態では、前記Niプレメッキ処理を施した後の鋼板1を初めに加熱装置18に導入してNガス雰囲気中において310℃〜380℃の範囲の温度に加熱する。この加熱後の鋼板1をNガス雰囲気のままスナウト16に導入し、スナウト16の先端下部からメッキ浴13に斜め下向きに浸漬する。前記スナウト16はその先端部16aをSn−Znメッキ浴13の浴面下に没するように傾斜配置されていて、スナウト16の内部を通過する鋼板1をNガスなどの雰囲気ガスで覆ったままSn−Zn浴13に浸漬できるように、換言すると、Niプレメッキした後の鋼板1を積極的に還元させることなく、Sn−Zn浴13に浸漬できるように構成されている。また、加熱装置18とスナウト16の内部を酸素濃度50ppm以下の目的の低酸素濃度であって残部Nガスの雰囲気に調整することもできる。
なお、本発明ではフラックス無しでSn−Znメッキ処理することを基本とするので、従来技術においてはメッキ浴に浸漬する前にフラックスの塗布を行っていたのに対し、本実施形態の工程では一切フラックスを使用しない。
SnとZnを主体として溶融したメッキ浴13に鋼板1を浸漬し、鋼板1の表裏面あるいは全周面にSn−Znメッキ層3を形成する。
このSn−Znメッキ層3が生成する場合について詳述すると、図1に示すように部分的に素地の鉄が露出された状態のNiプレメッキ層2を備えた鋼板1に対し、フラックスが無い状態で、かつ、還元されない状態において、メッキ時の鋼板表面はミクロ的に不均一の状態であり、鋼板1とその表面に生成するSn−Znメッキ層3との界面部分において、Sn−Fe合金層4が生成する。
以上説明したSn−Fe合金層4の生成過程とSn−Znメッキ層3の生成過程において、鋼板1の表面部分においてHがある場合と、Hがない場合、更には、Niプレメッキ層の厚みが前述の範囲と異なる場合の比較において、それぞれ以下に対比説明する。
従来一般のSnメッキは、経済性と加工性などの観点から20〜50g/m程度の量に設定されている。このようなメッキ厚では、本発明者の研究により、従来技術の説明の部分において前述した如くSn−Fe合金層に異常粒組織が発生し、表面の粗度が大きくなる。
これに対して、先の特許文献2(特願平8−269733号公報)に記載されている如く、鋼付近の合金組織については、Niプレメッキ後、溶融メッキ、あるいは電気メッキ後、加熱して封孔処理を行うと、鋼との界面に鋼成分−メッキ成分を含む組織を生じる。この組織を合金層と称することができるが、この合金層にはNi、Fe、Zn、Snの1種以上を含んでおり、これらの組織はガソリン等の燃料に対して腐食が進行し難く、合金層の厚みが厚い方が長期耐食性を確保する点で有利である。
先の合金層について本発明者らが実際に製造し測定してみると、結晶粒の大小に拘わらずに合金層はSn−Fe系の合金層が主体であることが判明している。更に、先の特許文献2に記載されている如くプレメッキしたNiとSn等々の元素の合金層は殆ど観測できずに、合金化反応についてもSn−Fe系の反応の方が、Ni−Sn系の反応より早く反応すると考えられる。これは、フラックスメッキ、フラックスレスメッキに拘わらず、図1に示すようにNiプレメッキにより鋼板表面を部分的に露出状態で覆われた鋼板がSn−Zn浴と反応した場合の特徴と考えられる。
なお、この知見については、本発明者らが、特許文献2(特願平8−269733号公報)に記載されている、フラックスを用いるメッキ技術に基づいてメッキ層を形成し、このメッキ層の成分分析を行ない、メッキ層を電解剥離して剥離面でのX線回折分析を行った結果、Sn−Fe系の合金層は70〜95%がFeSnであり、残部がNi−Sn系のNiSnであることが判明している。(メッキ層を電解剥離する条件は、5%NaOH溶液中、室温で10mA/cmとした。)
以上の分析結果から、鋼板表面部分においてFeSnの方がNiSnよりも生成しやすいと考えられる。なお、この現象について、Fe−Sn系の状態図と、Ni−Sn系の状態図を勘案して考察すると、メッキ浴の浴温を310℃〜380℃とした状態では、Sn−Fe界面ではFeSn(融点496℃)の生成が、Sn−Ni界面ではNiSn(融点794℃)の生成が、いずれもフラックスが存在する場合は、フラックスにより表面を一部溶融させて無理にでもSnとNiの合金化が進むと思われる。
なお、特許文献2(特開平8−269733号公報)には、NiまたはFe−Niのプレメッキを行ってから、もしくはプレメッキ無しの状態で、酸化炉または無酸化炉、還元炉等を有する炉で加熱処理を行った後に溶融メッキ処理を行う例が示されている。
この場合には、NiまたはFe−Niのプレメッキ層は、酸化炉または無酸化炉、還元炉等の中で、鋼板の鉄と反応して、いわば、鋼板表面には、Niの濃化した状態が形成されていると言われている。この場合には、還元炉の中で表面の酸化層が還元されて、鋼板表面は活性化された状態であり、メッキ浴中のSn−Zn溶融金属との濡れ性が改善されており、Fe、NiとSnの合金化が促進すると考えられる。
また、メッキ浴がZn主体の溶融金属の場合には、鋼板の表面にNiのメッキ層が完全に覆っていたとしても、浴の温度が高いこともあり、浴中のZnがNiを溶解するので、ZnとNiの合金層が形成されると考えられる。
以上の知見を纏めると、本実施形態の如くフラックス無しにてSn−Fe合金層を生成させるためには、鋼板表面の鉄の一部分が物理的な露出状態、あるいは何らかの層に覆われていても極薄い被覆状態であり、合金化反応が可能な程度の層厚で被覆されていることが必要であると考えられる。なお、本発明の実施形態のフラックス無しで、0.05〜2g/mのNiプレメッキを施してSn−Znメッキ層を形成した場合の、Sn−Fe系の合金層は80〜95%がFeSnであり、残部がNi−Sn系のNiSnであった。
なお、フラックスを用いる場合のメッキでは、フラックスに通常含まれているClイオンがNiを溶解するので、鋼板にNiメッキ層を形成する場合に厚いメッキ層を形成しても、合金層の生成が可能であった。
これに対してフラックス無しの場合は、鋼板の鉄が部分的に露出したNiプレメッキ層であることが重要であり、この場合に鋼板表面は必然的にミクロ的に不均一であり、このまま合金層をメッキ浴中で成長させると不均一に異常粒成長することがあるので、本発明者らは、フラックスレスのメッキの場合について、異常粒成長を抑制するために、メッキ浴に入る前の鋼板表面状態に着目し、メッキ浴に入る前の雰囲気中のガス組成がメッキの生成に大きく影響を与えることを知見し、その結果として本発明に到達したものである。
以上の背景に鑑み、フラックスレスによるメッキ合金層の生成時において、本発明技術と従来技術について対比説明すると以下のようになる。
メッキ処理を行う前に、Hが雰囲気ガス中に存在する状態で鋼板1を昇温してゆくと、鋼板1の表面部分では前述のNiの酸化物とFeの酸化物がそれぞれ生成する。物質の酸化と還元の状態を把握できるエリンガム図を参照すると、Hによる酸化物の還元力は、NiO>FeOであり、NiOの還元力が大きいと判断できるので、仮に、鋼板表面にNi酸化物とFe酸化物が生成し、これらの酸化物をHの存在下で還元した場合、鋼板表面のNi部位とFe部位の還元状態(換言すると、鋼板清浄度)の差異が顕著になり易くなり、その結果として、Sn−Zn合金層の核生成と成長に差異が生じやすくなり、この結果としてSn−Zn合金粒の異常成長が助長されるものと思われる。
これに対し、雰囲気中にHが存在しない場合、NiとFeの酸化膜が極めて薄く存在していると、これらの酸化膜のHによる還元がなされなくなり、Sn−Fe合金の異常粒成長がなされない状態で健全なSn−Znメッキ層が成長し、結果的にSn−Znめっき層の表面粗度が粗くなることが無くなり、表面の滑らかなSn−Znめっき層3を得ることができるようになる。
以上のことから、Niプレメッキ層2を形成した後に加熱してから、メッキ浴に入る前までの間に鋼板1を搬送する雰囲気中にHを含まないことが重要であり、これにより還元することなく鋼板1をSn−Znメッキ浴13に供給できる。また、Hを含む雰囲気中に鋼板1を置くと、鋼板1中に水素が侵入し、水素脆性を引き起こす原因となるおそれもある。特に自動車用途の燃料タンクでは水素脆性を嫌うので、酸化ポテンシャル低下のために水素を使うことはできない。なお、水素以外にFeOを還元する手段として、COを使うことも原理的にあり得るが、C汚れを起こし易い。
また、以上の観点から本実施形態の製造方法を実施するに当たり、NiOとFeOがSn−Znメッキ層3のメッキ密着性を阻害しないように、Niプレメッキ層2を形成した後に加熱してから、メッキ浴に入る前までの間に雰囲気中の酸素濃度を調整することが必要となる。
具体的に雰囲気中の酸素濃度は、50ppm以下とすることが好ましく、50ppmを超える酸素濃度とすると、Sn−Znメッキ層3の付着性が低下する。
次に、Niプレメッキ層2を形成した後に加熱してから、メッキ浴に入る前までの間に鋼板1を搬送する雰囲気としてNガス雰囲気が好ましい。なお、高純度Arガスは高価で製造コスト高となり、好ましくない。
鋼板1をSn−Znメッキ浴13に侵入させる際の鋼板温度は、310℃〜380℃の範囲とすることが好ましい。この温度範囲では鋼板1の表面にわずかに生成したNiO、FeOが還元され、合金層の異常粒成長が抑制される。鋼板温度が310℃未満では前記酸化物の還元が難しくなり、380℃を超える温度では合金層の異常粒成長が始まってしまうので好ましくない。
次に、鋼板1をほぼ室温から昇温する際の昇温時間は、30秒〜120秒の範囲が好ましい。昇温時間を30秒以下とすることも可能であるが、設備が大型化する。昇温時間が120秒を超える時間となると、50ppm以下の酸素雰囲気ではNiO膜やFeO膜の膜厚が大きくなる。
Sn−Znメッキ浴13のZn含有量は、3%〜20%の範囲が好ましい。
Sn−Znメッキ浴13の温度は250℃〜300℃の範囲が好ましい。Sn−Znメッキ浴13の温度が250℃未満ではメッキ性が悪化し、Sn−Znメッキ浴13の温度が300℃を超える温度では鋼板1の侵入温度を310℃に下げても合金層の異常粒成長が始まってしまう問題がある。
ところで、前述の方法において、Niプレメッキを行わない場合、50ppm未満の酸素含有雰囲気において低温加熱を行うと、全面にFeOが生成し、Snではこの酸化物を還元できないので、メッキ密着性が悪化する。また、加熱前に前処理で酸洗しても、鋼板表面が活性なので加熱直前にFeOが生成してしまう。これに対してNiプレメッキ層2を形成することは、鋼板1の表面を酸化に対して不活性とする作用も有する。
次に、鋼板に対してZn系メッキを施す技術文献の一例として知られている特開平2−236263号公報開示の技術との比較について説明する。
鋼板に対してZnメッキ浴(例えば浴温420℃以上)中においては、NiもFeも浴中に溶解して反応する。また、NiOとFeOもZnメッキ浴中において還元される。前記文献中におけるNiプレメッキの役割は、このZn浴中での溶解により、メッキ性を向上させることにある。この文献技術においてNiプレメッキがない場合、低温加熱時にメッキ性が悪化する。
これに対して本発明で用いるSn−Znメッキ浴13では、温度が低いためと、Znメッキ浴に比べて反応性が低く、還元しないために、Feは多少溶解するが、Niの溶解は極めて少ない状態となる。このことから、フラックス無しでSn−Znメッキ浴13を用いて行うメッキ方法においてNiプレメッキ層2の形成の役割は、加熱前の鋼板1の表面を酸化から不活性状態に維持するためのものとなる。ここでNiプレメッキ層2のプレメッキ量を調整して鋼板1のFeの露出面積を調整することにより、Sn−Zn合金層の厚みを適正に保つことができる。仮に、鋼板1の表面にNiが無く、Feのみの状態(FeOが無い状態)でSn−Znメッキを施すと、Sn−Fe合金層の厚みが厚くなりすぎて、制御できなくなる。また、鋼板1をSn−Znメッキ浴13の浴中に保持することでSn−Fe合金層中にNiが拡散し、Sn−Fe合金層の耐食性を更に向上させることとなり好ましい。
また、通常のZnメッキは、メッキ浴を出てから熱処理することにより合金化するので、これまで説明してきた本願発明に係るSn−Zn合金浴との差異は明らかである。
以上説明の製造方法により、得られたSn−Znメッキ鋼板5であれば、Sn−Fe合金の異常粒成長が抑制されていて、Sn−Znメッキ層5の表面が粗い状態ではなく、スポット溶接を行う場合に溶接チップとSn−Znメッキ層5の表面との間において溶接電流が集中する凸部が無いので、溶接電流の部分的集中が起こり難くなり、溶接品質の向上をなすことができるとともに、溶接チップの損傷が少なくなるので、スポット溶接時の連続打点数が向上し、溶接性が向上する。
これに対して図3に示す如く鋼板1の表面にSn−Znメッキ層4Aが形成され、それらの界面部分に異常粒成長が見られるSn−Fe合金層3Aが形成された鋼板5Aは、Sn−Zn合金層3Aの表面部分に多数の凸部が形成されているので、溶接チップとSn−Zn合金層3A表面の凸部との間で溶接電流の集中が起こり易くなり、表面の凸部に溶接電流が集中することで溶接チップの交換頻度が高くなり、連続打点数が伸びなくなり、塵が発生し易くなる。
厚さ0.8mm、板幅1000mmの帯状の鋼板を板速度20〜90mmにて図4に示す各装置に供給して前処理し、表面の清浄化を行った。詳細には、電解アルカリ装置においてNaOH:45g/L、液温度75℃、通電量2KAの条件にてカソーディック処理し、アルカリスクラバーにてスクラバー処理後、リンス漕にてアルカリリンスを行い、電解酸洗装置にてHSO:100g/L、液温度40℃、通電量2KAにてカソーディック処理後、リンス漕にてリンスを行い、その後、電気メッキ漕において後述する表1に示す付着量にてNiプレメッキ層を形成し、更にリンス漕にてリンスした後、図5に示すSn−Znメッキ装置にてSn−Znメッキを行った。
Sn−Znメッキ装置に供給する前段階において、ラジアントチューブ式加熱装置の昇温長は2mとし、この長さの加熱装置を通過する際の速度と昇温時間との関係は以下の通りとし、後述の表1に昇温時間として記載した。0.75m/分(160秒):1m/分(120秒):1.5m/分(80秒):2m/分(60秒):4m/分(30秒)
前記加熱装置により加熱した温度を侵入板温度として表1に記載し、加熱装置及びスナウトの雰囲気中の酸素濃度を計測し、Sn−Znメッキ浴の浴中Zn濃度と浴温度を測定して表1に記載した。
また、Sn−Znメッキ後の鋼板のメッキ性と溶接性について試験した。表1に示すメッキ性の試験について、溶融メッキ後の鋼板試料表面を目視で観察し、不メッキなしの試料を○、不メッキありの試料を×として判断した。
溶接性については、図6に示す如く対になる溶接チップ25、26で試料の鋼板27、28を挟み付ける状態に配置し、溶接時のチリ発生電流の95%で連続スポット溶接を実施し、溶接部のナゲット29の長さ(L)が4t(1/2)以下(t:板厚)になる溶接打点をカウントし、溶接打点数が500点以上の試料を○、溶接打点数が500点未満のものを×として判断し、表1に記載した。(なお、溶接する試料の鋼板27、28に板厚差がある場合は、板厚の薄い方の鋼板の厚みをtとした。)
Figure 0004757667
表1に示す結果から、浴中のZn濃度3〜20%の範囲内で目的のメッキ性と溶接性を兼ね備えたSn−Znメッキ鋼板を得ることができた。
表1に示す結果を項目毎に見ると、Niプレメッキの付着量が少ない試料はいずれにおいてもNi−Sn−Znの合金化反応が不足となり、不メッキが発生した。Sn−Zn浴温度が所定の温度(250℃)以上にならないと、合金化反応が不足になり、不メッキが発生した。侵入板温度が所定の温度(310℃)以上にならないと、合金化反応が不足になり、不メッキが発生した。
逆に、侵入板温度が高くなりすぎる(380℃を超える)と合金化反応が促進され、合金層において粗大粒発生が進み、Sn−Znメッキ層表面が荒れる結果、メッキ表面の凸部に溶接電流が集中し易くなり、チリが発生し易くなった。
昇温時間については、長すぎる(160秒)と表面酸化が進行し過ぎ、メッキ性、溶接性ともに悪化する。雰囲気中酸素濃度について、濃度が高すぎる(60ppm)と表面酸化が進行し過ぎ、メッキ性、溶接性ともに悪化する。
表1に示す試験結果から、Zn濃度3〜20%の範囲のSn−Znメッキ浴を用いて、0.05〜2g/mのプレメッキ量として得たSn−Zn鋼板は優れた特性を得ることができた。特に、これらに加えて、Sn−Znメッキ浴の浴温、侵入板温度、昇温時間、雰囲気中酸素濃度をいずれも望ましい範囲とした試料は、メッキ性と溶接性の両方について特に優れた特徴を発揮することを確認できた。
次に表1のNo.11の試料における合金層部分の金属組織の顕微鏡写真を図7に示し、表1のNo.12の試料における合金層部分の金属組織の顕微鏡写真を図8に示す。
図7と図8に示す金属組織の比較から、図7に示す組織写真の試料では粒径0.2μm程度の微細な結晶粒であったものが、図8に示す組織写真の試料では粒径1.6μm程度の異常成長粒が多数発生された結晶粒となっており、本発明方法を実施することにより、異常成長粒の発生を抑制した結晶粒にできることが明らかとなった。
図1は本発明方法の一例を説明するためのもので、鋼板の表面にプレNiメッキ層を形成した状態を示す説明図である。 図2は本発明方法の一例を説明するためのもので、鋼板の表面にSn−Znメッキ層を形成した状態を示す説明図である。 図3は比較方法を説明するためのもので、鋼板表面とSn−Znメッキ層との界面に異常粒が成長したSn−Fe合金層が形成された状態を示す説明図である。 図4は本発明方法を実施する際に用いる前処理装置の一例を示す構成図である。 図5は本発明方法を実施する際に用いる加熱装置とメッキ装置の一例を示す構成図である。 図6は実施例における溶接試験の状態と条件について説明するための説明図である。 図7は本発明方法により得られたSn−Zn鋼板におけるFe−Sn合金層の結晶粒を示す組織写真である。 図8は比較方法により得られたSn−Zn鋼板におけるFe−Sn合金層の結晶粒を示す組織写真である。
符号の説明
1 基板、
2 Niプレメッキ層、
3 Sn−Znメッキ層、
4 合金層、
5 Sn−Znメッキ鋼板、



Claims (6)

  1. 鋼板にNiプレメッキを0.05〜2g/mの範囲のプレメッキ量で行い、次いでこのNiプレメッキ後の鋼板に対し、Znを3〜20重量%含有するSn−Znメッキ浴を用いてめっきする前に、前記メッキ浴の浴温以上に雰囲気中の酸素濃度を50ppm以下にして予備加熱してから、フラックスを用いることなく、還元することなく、前記メッキ浴に浸漬し、前記鋼板にSn−Znメッキ層を形成するとともに、前記鋼板とSn−Znメッキ層との界面にSn−Feが主体の合金層を形成することを特徴とするSn−Znメッキ鋼板の製造方法。
  2. 前記鋼板の加熱温度を310℃以上、380℃以下とすることを特徴とする請求項1に記載のSn−Znメッキ鋼板の製造方法。
  3. 前記メッキ浴温を250℃以上、300℃以下とすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のSn−Znメッキ鋼板の製造方法。
  4. 前記鋼板を加熱する際の雰囲気をNガス雰囲気とすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のSn−Znメッキ鋼板の製造方法。
  5. 前記鋼板が燃料タンク用途であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のSn−Znメッキ鋼板の製造方法。
  6. 鋼板に0.05〜2g/mのプレメッキ量でNiプレメッキを施した状態とすることによって、前記Niプレメッキにより鋼板表面を部分的に露出状態で薄く覆い、次いで、Hを含まない雰囲気においてSn−Znメッキ浴により鋼板表面にSn−Znメッキ層を生成させるとともに、このSn−Znメッキ層の生成時にH還元をしないようにしてSn−Fe主体の合金層の粗大粒成長を抑制することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のSn−Znメッキ鋼板の製造方法。
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