JP6168826B2 - Mn層を有する鋼材 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼材上にNi層および/またはCu層を介してMn層を有する表面処理鋼材、ならびに該表面処理鋼材の製造方法に関する。
スパッタのターゲット電極、電池用電極材料の基板材料として金属Mn薄膜の利用可能性が見込まれている。Mnは一般に、電解精錬により塊状の形態で製造される。しかし、この塊状Mnを圧延し薄膜化することは、Mnの機械特性上非常に難しい。また、Mn薄膜を電極材料として利用するに当たっては、薄膜化だけでなく、集電体となる耐薬品性に優れた材料(ステンレス鋼など)と良好な密着性を有しかつ、外観も美麗で平滑なものとする必要がある。
電解精錬法では、あくまで金属Mn塊を得ることが目的であるため、電解精錬後は打撃等による軽い衝撃を受けると直ちに金属Mn塊が基材から容易に剥離する程度の密着性しか有していない。さらに、基材(集電極)自体も、繰り返し使用するものであることから、得られた金属Mn塊との密着性は電解精錬中に金属Mnが基材から脱離しなくて済む程度のもので十分とされている。このため、電解精錬の手法を金属Mn薄膜生成にそのまま用いた場合、基材と金属Mn薄膜の密着性が非常に弱いものとなり、種々の形状に切断、加工して使用されることが想定される電極材としての用途には耐え難い、密着性の低い金属Mn薄膜しか得ることが出来ない。ステンレス鋼、クロム鋼、マンガン鋼などは、チタン板のような非鉄金属材と同様に電解精錬用の基材として利用され、金属Mnとの密着性は低く、Mn薄膜を形成するのは困難であった。
特開2009−203497号公報 特開平05−202488号公報 特開2002−285373号公報 特開2007−119854号公報
本発明は、鋼材上に、外観が美麗、平滑でかつ鋼材との密着性に優れたMn薄膜を形成することを課題とする。
本発明者らは、Ni下地めっき、Cu下地めっき、またはその双方を鋼材上に施した上で、MnめっきによりMn層を形成することにより、外観が美麗、平滑でかつ鋼材との密着性に優れたMn薄膜を形成できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下の発明を包含する。
(1)鋼材上に、Ni層からなる下地層、Cu層からなる下地層、またはNi層およびCu層からなる下地層を有し、該下地層上にMn層を有する、表面処理鋼材。
(2)鋼材がステンレス鋼材、クロム鋼材、炭素鋼材またはマンガン鋼材である、(1)記載の表面処理鋼材。
(3)鋼材上に、Niめっきを施すか、Cuめっきを施すか、またはNiめっきとCuめっきを施して下地層を形成し、該下地層上にMnめっきを施してMn層を形成することを含む、表面処理鋼材の製造方法。
(4)鋼材がステンレス鋼材、クロム鋼材、炭素鋼材またはマンガン鋼材である、(3)記載の方法。
(5)鋼材がステンレス鋼材であり、ステンレス鋼材上にNiストライクめっきを施すことを含む、(4)記載の方法。
(6)鋼材がステンレス鋼材であり、ステンレス鋼材上にCuストライクめっきを施すことを含む、(4)記載の方法。
(7)ステンレス鋼材上に、NiストライクめっきまたはCuストライクめっきを施し、さらにNi電気めっきまたはCu電気めっきを施して下地層を形成する、(4)記載の方法。
(8)Mn塩化物を含むめっき浴を用いてMnめっきを施す、(3)〜(7)のいずれかに記載の方法。
(9)Mnめっきが電気めっきであり、めっき電流密度が20A/dm以上である、(3)〜(8)のいずれかに記載の方法。
本発明により、鋼材上に、被覆が均一なことから、外観が美麗かつ平滑で、また鋼材との密着性にも優れたMn薄膜を形成することが可能になる。
図1は、本発明の表面処理鋼材の一例を示す概略的断面図である。 図2は、本発明の表面処理鋼材の一例を示す概略的断面図である。 図3は、本発明の表面処理鋼材の一例を示す概略的断面図である。 図4は、本発明の表面処理鋼材の一例を示す概略的断面図である。
以下、本発明について説明する。
一実施形態において本発明の表面処理鋼材は、図1に示すように、鋼材上に、下地層としてのNi(ニッケル)層を有し、Ni層の上にMn(マンガン)層を有する。別の実施形態において本発明の表面処理鋼材は、図2に示すように、鋼材上に、下地層としてのCu(銅)層を有し、Cu層の上にMn層を有する。別の実施形態において本発明の表面処理鋼材は、図3に示すように、鋼材上に、Ni層とその上のCu層からなる下地層を有し、Cu層の上にMn層を有する。別の実施形態において本発明の表面処理鋼材は、図4に示すように、鋼材上に、Cu層とその上のNi層からなる下地層を有し、Ni層の上にMn層を有する。
<鋼材>
鋼材の形状は、板状、棒状および管状等、特に制限されないが、好ましくは板状の鋼材(鋼板)である。鋼材の種類は特に制限されないが、例えば、炭素鋼(普通鋼)、合金鋼(特殊鋼)、ニッケルクロム鋼、ニッケルクロムモリブデン鋼、クロム鋼、クロムモリブデン鋼、マンガン鋼などが挙げられる。炭素鋼としては、極低炭素鋼(炭素含有量が0.003重量%以下)、低炭素鋼(炭素含有量が約0.3重量%以下)、中炭素鋼(炭素含有量が約0.3〜0.7重量%)、高炭素鋼(炭素含有量が約0.7重量%以上)などが挙げられる。本発明においては、ステンレス鋼材(SUS)、普通鋼の冷延鋼材、低炭素アルミキルド鋼連鋳材をベースとする鋼材、極低炭素鋼材、極低炭素鋼にNb、Ti等の金属を添加した非磁効性鋼材、高強度のばね鋼材などが好ましく用いられる。耐薬品性の観点から、ステンレス鋼材を用いるのが特に好ましい。ステンレス鋼材は、耐熱性が高く熱処理による組成変動および強度低下が少ないため、めっき後の乾燥および脱水処理にある程度の高い温度を加えることができ、処理時間の短縮、脱水効果の向上が期待できる。
本発明で用いる鋼材は、例えば、以下の方法により製造することができる。鋼成分が重量%で、C:0.03〜0.20%、Si:≦0.5%、Mn:0.5〜3.0%、P:≦0.1%、S≦0.06%、Al:≦0.1%、N:0.001〜0.016%、Ti:≦0.2%、Nb:≦0.1%、B:≦0.01%、残部がFeおよび不可避的不純物からなる連続鋳造鋼からなる鋼片を、加熱温度:≧1100℃、仕上温度:≧Ar3点以上の条件で熱間圧延する。熱間圧延に際しては、平均粒径が5μm以下のフェライト中にマルテンサイトが分散してなる組織となるように、高圧下率で圧延した後に急冷し、巻取り温度:≦700℃でコイルとして巻取り、長尺帯状の熱延板とする。次いでこの熱延板を30〜90%の圧延率で一次冷間圧延し、クリーニングして脱脂した後、焼鈍する。焼鈍を連続焼鈍で行う場合は700〜830℃に加熱し、箱型焼鈍で行う場合は550〜700℃に加熱する。次いで60%以下の圧延率で二次冷間圧延する。
<Ni層>
Ni層は、めっきにより形成することができる。めっきの手段は、電気めっき、無電解めっきを問わないが、好ましくは電気めっき、より好ましくはストライクめっきである。電気めっきの場合には、硫酸塩浴、塩化物浴、ワット浴、スルファミン酸塩浴、ほうフッ化物浴などが用いられる。無電解めっきの場合には、還元剤として次亜りん酸や、ほう素化合物などが用いられる。
好ましくは、鋼材を予め、脱脂、酸洗した後、Ni電気めっきを施す。脱脂工程は、市販の脱脂液を用いて所定温度で所定時間、電解処理を行うことにより、鋼材の表面に付着した油脂分の除去を行う工程である。脱脂工程で使用する脱脂液は、特に限定されず、油脂分の種類により任意に選択しうる。酸洗工程は、脱脂工程を経た鋼材を酸、例えば、5%〜100%塩酸溶液に10秒〜5分浸漬する工程である。この工程により、表面が活性化されスケールと呼ばれる黒錆や赤錆が除去される。酸洗工程の後、さらに、アルカリ電解脱脂を実施するのが好ましい。アルカリ電解脱脂により、脱脂工程や酸洗工程でとりきれなかった油脂分や汚れを除去することができる。Ni層が形成された鋼材は、表面に付着しているめっき液などを除去するために、好ましくは温水洗浄工程で洗浄される。用いうる温水の温度は、めっき浴温度と同一、もしくは少し上とすることが洗浄効果を上げるために好ましい。
Niストライクめっきにおいては、経済性および安全性の観点から硫酸塩浴を用いるのが好ましく、例えば、硫酸ニッケルを100〜400g/L、硫酸を10〜150g/Lの濃度で含む硫酸塩浴が好ましく用いられる。硫酸塩浴は、塩化物浴などと比較すると、塩素ガスの大量発生と腐食による装置の劣化などがないため好ましい。
Niストライクめっき条件は、原則として用いるめっき浴に推奨される条件とすることが好ましいが、浴温は好ましくは30〜70℃、より好ましくは40〜60℃であり、電流密度は好ましくは5〜50A/dm、より好ましくは10〜30A/dmである。浴温を一定以上とすることで、または電流密度を一定以上とすることで、Niの析出を促進できる。また浴温を一定以下とすることで、または電流密度を一定以下とすることで、Niの異常析出による粉末状のめっき被膜が生じたり変色したりする、いわゆるめっき焼けを防止できる。また、アノードに可溶性Niアノードを用いた場合、アノードにて発生するアノードスライムのNiめっき皮膜への付着、混入を防ぐため、アノードバッグを用いることが好ましい。
NiストライクめっきによるNi層の層厚は、好ましくは0.001〜0.045μm、より好ましくは0.01〜0.03μmである。上記層厚とすることにより、その上に均一なMn層を形成することが可能になる。Niめっき皮膜の膜厚を一定以上とすることでMn析出の基点となるNiめっき粒子の不足を防止できる。一方、Niストライク浴はNiの析出効率が非常に低いため、0.045μm以上の厚み形成は経済性の観点から望ましいとはいえない。層厚の調整は、通電量(クーロン量、電流密度×時間)によって調整を行うことができる。
なお、Ni層の層厚が0.001μm以上の場合、Niの付着量は約8.9mg/m以上でありNi層の層厚が0.01μm以上の場合、Niの付着量は約89mg/m以上であり、Ni層の層厚が0.045μm以下の場合、Niの付着量は約400mg/m以下であり、Ni層の層厚が0.03μm以下の場合、Niの付着量は約270mg/m以下である。
Ni層は特に純Niに限定されるものではなく、Niに加えて、C、N、S、O、P、B、Fe、Co、Sn、Cu、Mn等を含んだものであってもよい。これらの元素は、不可避的不純物以外にも、積極的に添加された場合のものも含む。例えば、C、N、S、Oについては、Ni層の硬度や平滑度の改善のために添加される、いわゆる光沢添加剤、半光沢添加剤、レべリング添加剤等の取り込まれたものであって、そのNi層中の濃度は痕跡量〜0.1質量%以下程度の範囲である。Fe、Co、Sn、Cu、Mnについては、Ni層の耐薬品性や硬度の改善のために添加されたものを含み、そのNi層中の濃度は痕跡量〜50質量%以下程度の範囲である。いずれの元素も前記した上限を超えるとNi層を脆くし、また、接触抵抗を上昇させるなどの弊害が発生するので好ましくない。
<Cu層>
Cu層は、めっきにより形成することができる。めっきの手段は、電気めっき、無電解めっきを問わないが、好ましくは電気めっき、より好ましくはストライクめっきである。電気めっきの場合には、シアン化物浴、硫酸塩浴、ピロリン酸塩浴などが用いられる。無電解めっきの場合には、還元剤としてホルムアルデヒドなどが用いられる。
好ましくは、鋼材を予め、脱脂、酸洗した後、Cuめっきを施す。脱脂および酸洗については、Niめっきについて記載したのと同様である。Niめっきの場合と同様、酸洗工程の後、さらに、アルカリ電解脱脂を実施するのが好ましい。Cu層が形成された鋼材は、表面に付着しているめっき液などを除去するために、好ましくは温水洗浄工程で洗浄される。温水洗浄工程についても上記と同様である。
Cuストライクめっきにおいては、安全性の観点からピロリン酸浴を用いるのが好ましく、例えば、ピロリン酸銅を5〜35g/L、ピロリン酸カリウムを20〜200g/L、シュウ酸カリウムを5〜50g/Lの濃度で含む浴が好ましく用いられる。めっき浴のpHは、めっきの被覆力と析出速度維持のため、好ましくはpH7.5〜9.5より好ましくはpH8.0〜9.0である。
Cuストライクめっき条件は、原則として用いるめっき浴に推奨される条件とすることが好ましいが、浴温は好ましくは15〜60℃、より好ましくは20〜50℃であり、電流密度は好ましくは0.2〜5.0A/dm、より好ましくは0.5〜1.0A/dmである。また、可溶性Cuアノードにて発生するアノードスライムのCuめっき皮膜への付着、混入を防ぐため、アノードバッグを用いることが好ましい。電流密度を一定以上とすることで、Cuの析出を促進でき、一定以下とすることでCuの異常析出による金属/酸化物が入り交じった粉末状のめっき皮膜(いわゆるめっき焼け)を抑制できる。
CuストライクめっきによるCu層の層厚は、好ましくは0.001〜0.045μm、より好ましくは0.01〜0.03μmである。上記層厚とすることにより、その上に均一なMn層を形成することが可能になる。Cuめっき皮膜の膜厚を一定以上とすることで、Mn析出の基点となるCuめっき粒子の不足を防止できる。一方、Cuストライク浴はCuの析出効率が非常に低いため、0.045μm以上の厚み形成は経済性の観点から望ましいとはいえない。層厚の調整は、通電量(クーロン量、電流密度×時間)によって調整を行うことができる。
なお、Cu層の層厚が0.001μm以上の場合、Cuの付着量は約8.9mg/m以上であり、Cu層の層厚が0.01μm以上の場合、Cuの付着量は約89mg/m以上であり、Cu層の層厚が0.045μm以下の場合、Cuの付着量は約400mg/m以下であり、Cu層の層厚が0.03μm以下の場合、Cuの付着量は約270mg/m以下である。
Cu層は特に純Cuに限定されるものではなく、Cuに加えて、C、N、S、O、P、B、Fe、Co、Sn、Ni、Zn、Mn等を含んだものであってもよい。これらの元素は、不可避的不純物以外にも、積極的に添加された場合のものも含む。例えば、C、N、S、Oについては、Cu層の硬度や平滑度の改善のために添加される、いわゆる光沢添加剤、半光沢添加剤、レべリング添加剤等の取り込まれたものであって、そのCu層中の濃度は痕跡量〜0.1質量%以下程度の範囲である。いずれの元素も前記した上限を超えるとCu層を脆くし、また、接触抵抗を上昇させるなどの弊害が発生するので好ましくない。
<Ni/Cu層>
本発明の表面処理鋼材は、鋼材上に、Ni層からなる下地層、Cu層からなる下地層、またはNi層およびCu層からなる下地層を有する。換言すれば、本発明の表面処理鋼材は、下地層として、Ni層を単独で有していてもよく、Cu層を単独で有していてもよく、またはNi層とCu層を積層して有していてもよい。下地層としてNi層を単独で有する場合、Ni層はストライクめっきにより形成することが好ましい。下地層としてCu層を単独で有する場合もCu層はストライクめっきにより形成することが好ましい。
下地層としてNi層とCu層を積層して有する場合、鋼材上に下層としてNi層を有し、Ni層上に上層としてCu層を有してもよく、あるいは、鋼材上に下層としてCu層を有し、Cu層上に上層としてNi層を有していてもよい。特に鋼材としてステンレス鋼材を用いる場合は、ステンレス鋼材上に形成される下層は、密着性の観点からストライクめっきにより形成することが好ましい。ストライクめっきは、通常のめっきとは異なり、下地(析出基点)としての役割だけでなく、めっき直前の鋼材表面の再酸化防止(不働態皮膜再生抑制)ならびに表面の微少エッチングの役割を担っているからである。この作用により、ステンレスのような基材上でもより密着性の高い皮膜を得ることが可能になる。一方、特に鋼材として炭素鋼材を用いる場合は、炭素鋼材に形成される下層は、密着性の観点から通常の電気めっきにより形成することが好ましい。
Mn層を均一に被覆するためには、下地層としてのNi層やCu層は厚い方が好ましいが、ストライクめっきでは膜厚を厚くすることが難しいことから、ストライクめっきの後にさらにNi電気めっきやCu電気めっきを施して下地層とすることが好ましい。したがって、ステンレス鋼材上に、NiストライクめっきまたはCuストライクめっきを施し、さらにNi電気めっきまたはCu電気めっきを施して下地層を形成することが好ましい。NiストライクめっきおよびCuストライクめっきの条件等については、上述のとおりである。
下地層における上層としてのNi層をNi電気めっきにより形成する場合は、硫酸塩浴、塩化物浴、ワット浴、スルファミン酸塩浴、ほうフッ化物浴などが用いられる。例えば、経済性の観点からワット浴を用いる場合は、硫酸ニッケルを200〜350g/L、塩化ニッケルを20〜60g/L、ほう酸を10〜50g/Lの濃度で含むワット浴が好ましく用いられる。めっき浴のpHは、好ましくはpH3〜5、より好ましくはpH3.5〜4.5である。pHを一定以上とすることによりNi析出効率の大幅な低下を防止でき、pHを一定以下とすることで得られためっき皮膜の外観不良(めっきやけ)、金属水酸化物沈殿によるめっき浴成分の変動等を防止できる。
Ni電気めっき条件は、原則として用いるめっき浴に推奨される条件とすることが好ましいが、浴温は好ましくは35〜65℃、より好ましくは40〜55℃であり、電流密度は好ましくは2〜50A/dm、より好ましくは5〜20A/dmである。浴温を一定以上とすることで、または電流密度を一定以上とすることで、Niの析出を促進でき、浴温を一定以下とすることで、または電流密度を一定以下とすることで、Niの異常析出による粉末状のめっき被膜を生じたり変色したりする、いわゆるめっき焼けを防止できる。また、連続めっき時に可溶性Niアノードにて発生するアノードスライムのNiめっき皮膜への付着、混入を防ぐため、アノードバッグを用いることが好ましい。Ni電気めっきは、Niストライクめっきを除くNiめっきをさす。
Ni層の層厚は、0.1〜10μm、好ましくは1.0〜5μmである。上記層厚とすることにより、その上に均一なMn層を形成することが可能になる。
下地層における上層としてのCu層をCuめっきにより形成する場合は、例えば、経済性の観点から硫酸塩浴を用いるのが、または被覆力の観点からピロリン酸塩浴を用いることが可能であるが、他のシアン浴などでも可能である。例えば、ピロリン酸塩浴であればピロリン酸銅を30〜100g/L、ピロリン酸カリウムを150〜350g/L、硝酸カリウムを1〜10g/L、アンモニア水を1〜15mL/Lの濃度で含むピロリン酸銅浴、また、硫酸銅浴であれば硫酸銅を50〜200g/L、硫酸を100〜300g/Lの濃度で含む硫酸塩浴を用いることができる。なお、ピロンリン酸塩浴のpHは、均一でかつ平滑な皮膜外観を得る観点から、好ましくはpH7.5〜9.5、より好ましくはpH8〜9である。
Cu電気めっき条件は、原則として用いるめっき浴に推奨される条件とすることが好ましいが、浴温は好ましくは10〜60℃、より好ましくは15〜50℃であり、電流密度は好ましくは0.2〜5A/dm、より好ましくは0.5〜1.0A/dmである。電流密度を一定以上とすることで、Cuの析出を促成でき、一定以下とすることで、Cuの異常析出による金属/酸化物が入り交じった粉末状のめっき皮膜(いわゆるめっき焼け)を防止できる。また、連続めっき時に可溶性Cuアノードにて発生するアノードスライムのCuめっき皮膜への付着、混入を防ぐため、アノードバッグを用いることが好ましい。Cu電気めっきは、Cuストライクめっきを除くCuめっきをさす。
Cu層の層厚は、0.5〜10μm、好ましくは1.0〜5μmである。上記層厚とすることにより、その上に均一なMn層を形成することが可能になる。
本発明においては、ステンレス鋼材上に下層としてのNi層またはCu層をストライクめっきにより形成し、得られたNi層またはCu層上に上記のような条件でNi電気めっきまたはCu電気めっきを施すことにより、上層としてのNi層またはCu層を形成することがより好ましい。すなわち、Niストライクめっき/Mnめっき、Cuストライクめっき/Mnめっきの2層構成に比べ、NiまたはCuストライクめっき/NiまたはCu電気めっき/Mnめっきの3層構成を用いると、ストライクめっきだけでは不足しやすい基材表面の被覆(ピンホールなどの未成膜部分)が中間層であるNiまたはCu電気めっき皮膜によって確実に被覆されるため、金属Mnのめっき成膜挙動が安定し、厚みが均一でかつ外観美麗な金属Mnめっき皮膜が得られる。
<Mn層>
Mn層は、上記の下地層の上に、めっきにより形成することができる。めっきの手段は、電気めっき、無電解めっきを問わないが、電気めっきが一般的である。めっき浴には塩化物浴、硫酸塩浴等が用いられる。
好ましくは、上記のとおりNi層またはCu層を形成した鋼材に対し、Mn電気めっきを施す。Mn層が形成された鋼材は、表面に付着しているめっき液などを除去するために、好ましくは温水洗浄工程で洗浄される。温水洗浄工程については上記と同様である。
硫酸塩浴であれば、硫酸Mn(MnSO・5HOとして)50〜500g/L、塩化物浴であれば、塩化Mn(MnCl・4HOとして)50〜500g/Lを基本浴として、更に必要に応じて支持電解質やその他の添加剤を追加した浴を用いることができる。支持電解質としては、硫酸またはその塩や、塩酸または塩化物が、300g/L以下の範囲で用いられる。他の添加剤としては、グリシン、クエン酸またはその塩のような錯化作用のある有機添加剤や、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコールのような有機系の浴安定剤が100g/L以下の範囲で用いられる。また、チオシアン酸またはその塩、セレン酸またはその塩のような無機系の浴安定剤も300g/L以下の範囲で用いられる。
例えば、MnCl・4HOを100〜400g/L、NHClを50〜200g/Lの濃度で含む塩化物浴、MnSO・5HOを50〜250g/L、(NHSOを30〜150g/L、CS(NHまたはNHSCNを5〜150g/Lの濃度で含む硫酸塩浴が好ましく用いられる。めっき浴のpHは、めっき浴のpH変動抑制ならびに金属水酸化物沈殿等によるめっき浴汚染抑制の観点から、好ましくはpH1〜6.5、より好ましくはpH1.5〜3.0である。本発明においては、Mn塩化物浴を用いるのが特に好ましい。硫酸塩浴よりもMnの析出効率が高く、まためっきに必要な電圧および電流密度が低くて済むからである。
Mnめっき条件は、原則として用いるめっき浴に推奨される条件とすることが好ましいが、浴温は好ましくは10〜40℃、より好ましくは15〜35℃であり、電流密度は好ましくは15〜150A/dm、より好ましくは20〜40A/dmである。浴温を一定以上とすることで、または電流密度を一定以上とすることでMnの析出を促進でき、浴温を一定以下とすることで、または電流密度を一定以下とすることでNiの異常析出による粉末状のめっき被膜を生じたり変色したりする、いわゆるめっき焼けや、Mnの水和物の析出を防止できる。また、連続めっき時に不溶性アノード上で生成する金属水酸化物あるいは酸化物の単独および複合物、水和物のカソードで生成するMnめっき皮膜への付着、混入を防ぐため、アノードバッグを用いることが好ましい。
Mn層の層厚は、0.05〜15μm、好ましくは0.5〜10μmである。なお、Mn層の層厚が0.05μm以上の場合、Mnの付着量は約0.4g/m以上であり、Mn層の層厚が0.5μm以上の場合、Mnの付着量は約3.5g/m以上であり、Mn層の層厚が15μm以下の場合、Mnの付着量は約110g/m以下であり、Mn層の層厚が10μm以下の場合、Mnの付着量は約75g/m以下である。
上記層厚とすることにより、工業的な整流器を用いてMnめっき皮膜を形成した場合、制御可能な最小の厚みが約0.05μmであり、これにピンホールなどの微少な未成膜部分が残りやすくなるのを防止するには、少なくとも0.5μm以上の被覆があるのが好ましい。一方、15μmを超える厚みでは、ピンホールなどの微少な成膜不良部分が完全に消失し、基材全面が金属Mnで十分すぎるほど覆われてしまうため、経済性の観点からもこれ以上の厚みの増加は不要と考えられる。層厚の調整は、通電量(クーロン量、電流密度×時間)によって調整を行うことができる。
Mnめっき層は特に限定されるものではなく、純Mnに加えて、不可避的不純物レベルのC、N、S、O、P、B、Fe、Co、Sn、Cu、Zn、Ni等を含んだものであってもよい。ただし、C、N、S、Oについては、めっき層の均一性や平滑度の改善のために添加される、いわゆる光沢添加剤、半光沢添加剤、レベリング添加剤等の取り込まれたものであってもよく、そのめっき層中の濃度は痕跡量〜0.1質量%以下程度の範囲である。
本発明で得られるMn層を有する表面処理鋼材は、均一に被覆されたMn層を有する。したがって、本発明の表面処理鋼材は、外観が美麗、平滑である。また、Mn層と鋼材との密着性も優れている。したがって、本発明の表面処理鋼材は、スパッタのターゲット電極、電池用電極材料の基板材料として有利である。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は実施例の範囲に限定されるものではない。
<実施例1>
一般的に知られている鋼材へのめっき処理と同様に、脱脂、酸洗したステンレス鋼材(SUS316)に対し、表1に示す条件でアルカリ電解脱脂を行った。続いて、表2に示す条件で、Niストライクめっきを行って、下地層としてのNi層を形成した後、表3に示す条件で、Mnイオンを多量に含むめっき浴中に漬け、陰極電解処理を行うことによりMn電気めっきを行い、層厚10μmほどのMn層を有する表面処理鋼材を得た。
Ni層およびMn層の層厚測定は、FIB(集束イオンビーム装置、日本電子株式会社製、JEM−9320FIB)を用いて、断面を直接測定することにより実施した。なお、これらの層厚は検量線を設定することにより蛍光X線装置によっても測定可能である。
Figure 0006168826
Figure 0006168826
Figure 0006168826
<実施例2>
実施例1と同様に脱脂、酸洗およびアルカリ電解脱脂を行ったステンレス鋼材(SUS316)に対し、表4に示す条件で、Niストライクめっきを行って下地層としてのNi層を形成した後、実施例1の表3に示す条件で、Mnイオンを多量に含むめっき浴中に漬け、陰極電解処理を行うことによりMn電気めっきを行い、層厚10μmほどのMn層を有する表面処理鋼材を得た。
Figure 0006168826
<実施例3>
実施例2でNiストライクめっきを行った後の鋼材に対し、表5に示す条件でさらにCu電気めっきを行ってNi層上にCu層を形成した後、実施例1の表3に示す条件で、Mnイオンを多量に含むめっき浴中に漬け、陰極電解処理を行うことによりMn電気めっきを行い、層厚10μmほどのMn層を有する表面処理鋼材を得た。
Figure 0006168826
<実施例4>
実施例1と同様に脱脂、酸洗およびアルカリ電解脱脂を行ったステンレス鋼材(SUS316)に対し、表6に示す条件で、Cuストライクめっきを行って下地層としてのCu層を形成した後、実施例1の表3に示す条件で、Mnイオンを多量に含むめっき浴中に漬け、陰極電解処理を行うことによりMn電気めっきを行い、層厚10μmほどのMn層を有する表面処理鋼材を得た。
Figure 0006168826
<実施例5>
実施例1と同様に脱脂、酸洗およびアルカリ電解脱脂を行ったステンレス鋼材(SUS316)に対し、表7に示す条件で、Ni電気めっきを行って下地層としてのNi層を形成した後、実施例1の表3に示す条件で、Mnイオンを多量に含むめっき浴中に漬け、陰極電解処理を行うことによりMn電気めっきを行い、層厚10μmほどのMn層を有する表面処理鋼材を得た。
Figure 0006168826
<実施例6>
実施例1と同様に脱脂、酸洗およびアルカリ電解脱脂を行った炭素鋼材に対し、表8に示す条件で、Niストライクめっきを行って下地層としてのNi層を形成した後、実施例1の表3に示す条件で、Mnイオンを多量に含むめっき浴中に漬け、陰極電解処理を行うことによりMn電気めっきを行い、層厚10μmほどのMn層を有する表面処理鋼材を得た。
Figure 0006168826
<実施例7>
実施例1と同様に脱脂、酸洗およびアルカリ電解脱脂を行った炭素鋼材に対し、表9に示す条件で、Niストライクめっきを行って下地層としてのNi層を形成した後、実施例1の表3に示す条件で、Mnイオンを多量に含むめっき浴中に漬け、陰極電解処理を行うことによりMn電気めっきを行い、層厚10μmほどのMn層を有する表面処理鋼材を得た。
Figure 0006168826
<実施例8>
実施例1と同様に脱脂、酸洗およびアルカリ電解脱脂を行った炭素鋼材に対し、表10に示す条件で、Ni電気めっきを行って下地層としてのNi層を形成した後、実施例1の表3に示す条件で、Mnイオンを多量に含むめっき浴中に漬け、陰極電解処理を行うことによりMn電気めっきを行い、層厚10μmほどのMn層を有する表面処理鋼材を得た。
Figure 0006168826
<比較例1>
実施例1と同様に脱脂、酸洗およびアルカリ電解脱脂を行ったステンレス鋼材(SUS316)に対し、NiめっきもCuめっきも施さずに、実施例1の表3に示す条件で、Mnイオンを多量に含むめっき浴中に漬け、陰極電解処理を行うことによりMn電気めっきを行い、層厚10μmほどのMn層を有する表面処理鋼材を得た。
<比較例2>
実施例1と同様に脱脂、酸洗およびアルカリ電解脱脂を行った炭素鋼材に対し、NiめっきもCuめっきも施さずに、実施例1の表3に示す条件で、Mnイオンを多量に含むめっき浴中に漬け、陰極電解処理を行うことによりMn電気めっきを行い、層厚10μmほどのMn層を有する表面処理鋼材を得た。
<試験例>
実施例1〜4、比較例1および2で得た表面処理鋼材のMn層について、目視によるMn層被覆均一性評価および密着性評価を行った。結果を表11に示す。
Figure 0006168826
目視によるMn層被覆均一性評価の評価基準は、以下のとおりである。
◎=安定的にMnが均一に被覆(目視外観ではピンホールなどの抜けがない)
○=数枚に1枚以上は均一被覆しないもしくは、目視外観でピンホール等の不めっき部が点状にわずかに存在する(全面積比で1%未満程度)
△=不めっき部が存在する(全面積比で1%以上30%未満程度)もしくは無数のピンホールが目視で分かる
×=均一に被覆しない、全面積比で30%以上の不めっき部が存在する
密着性評価は、テープ剥離試験によって実施した。具体的には、セロハンテープをめっき面に貼り付けて、気泡を取り除いた後、一気に引きはがし、Mn層の剥離の有無を確認した。
◎=剥離が全く生じない
○=微小な点状の剥離が発生する場合がある
△=点状よりも大きな鱗片状の剥離が発生する場合がある
×=全面剥離発生
−=評価不能(成膜不良のため)
その結果、Ni層もCu層も有しない比較例1および比較例2の表面処理鋼材のMn層は、均一な被覆ではなく、不めっき部が存在し、無数のピンホールが目視で観察されたのに対し、実施例1〜8で得られた表面処理鋼材のMn層はほぼ均一な被覆であり、目視外観でピンホール等の不めっき部もほとんど存在しなかった。ステンレス鋼材に対しては、まず、ストライクめっきを0.01μmの層厚以上となるように施すのが被覆均一性および密着性の点で好ましいことがわかった。また炭素鋼材に対しては、電気めっきを施すのが被覆均一性および密着性の点で好ましいことがわかった。
したがって、鋼材上に下地層としてNi層および/またはCu層を形成した上で、Mn層を形成することにより、被覆が均一で、かつ密着性の高いMn層を形成できることが示された。

Claims (7)

  1. ステンレス鋼材上に、Ni層からなる下地層、Cu層からなる下地層、またはNi層およびCu層からなる下地層を有し、該下地層上にMn層を有する面処理鋼材であって、
    前記下地層は、少なくとも下層として層厚が0.01〜0.045μmのNiストライクめっき層またはCuストライクめっき層を含み、前記Mn層の不めっき部が1%未満である、前記表面処理鋼材
  2. 前記下地層が、上層としてNi電気めっき層またはCu電気めっき層を有する、請求項1に記載の表面処理鋼材。
  3. 炭素鋼材上に、Ni層からなる下地層、Cu層からなる下地層、またはNi層およびCu層からなる下地層を有し、該下地層上にMn層を有する表面処理鋼材であって、
    前記Mn層の不めっき部が1%未満である、前記表面処理鋼材。
  4. 前記Mn層の層厚が、0.5〜10μmである、請求項1〜3のいずれか1項記載の表面処理鋼材。
  5. ステンレス鋼材上に、Niストライクめっきを施すか、Cuストライクめっきをして層厚が0.01〜0.045μmの下地層を形成し、該下地層上にMn塩化物を含むめっき浴を用いてpH1.5〜3.0、電流密度15〜150A/dm の条件下にてMn電気めっきを施して不めっき部が1%未満であるMn層を形成することを含む、表面処理鋼材の製造方法。
  6. ステンレス鋼材上に、Niストライクめっきを施すか、Cuストライクめっきを施し、さらにNi電気めっきまたはCu電気めっきを施して下地層を形成する、請求項記載の方法。
  7. Mn電気めっき電流密度が20A/dm以上である、請求項5または6に記載の方法。
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