JP4755651B2 - 非線形歪検出方法及び歪補償増幅装置 - Google Patents

非線形歪検出方法及び歪補償増幅装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信送信機の電力増幅器における非線形歪を検出する非線形歪検出方法及びそれを補償する歪補償増幅装置に係り、特に、変調信号が広帯域化しても、サンプリング周波数を上げずにすみ、回路規模及び消費電力を増大させることなく歪検出を行うことができる非線形歪検出方法及び歪補償増幅装置に関するものである。
送信装置における電力増幅器には、環境に対する配慮や消費電力の低減、及び小型化、軽量化等が要求されており、これらの要求を満足するために放熱を少なくして高効率化を図ることが必要となっている。一般に、電力増幅器の効率を上げるためには、変調信号のピーク電力が電力増幅器の飽和電力になるように設計するが、電力増幅器の非線形性のために送信信号の相互変調歪が発生し、他の無線機に妨害を与える
電力増幅器によって生じる相互変調歪について説明する。図7は、非線形特性を持つ電力増幅器の出力スペクトラムを示す説明図である(W−CDMA、2キャリア(離調周波数:5MHz))。
図7に示すように、変調信号を入力したときに非線形歪によりスペクトラムが広がり、相互変調歪(IM3,IM5)が発生する。図からもわかるように、相互変調歪は、変調信号の離調周波数と同じ周波数間隔で出現する。この相互変調歪を改善するために歪補償が広く行われている。
ここで、歪補償方式の一つであるプリディストーションについて説明する。
プリディストーションは、電力増幅器の逆特性を前段に設けることで、相互変調歪を低減する方法であり、この逆特性を、温度変化や個体差に応じて適応的に制御する。
プリディストーションの適応制御に用いられている従来の歪検出方法について図8を用いて説明する。図8は、従来の歪検出方法を用いた電力増幅装置のブロック図である。
図8に示すように、従来の電力増幅器は、プリディストータ1と、D/A変換器2と、直交変調器3と、発振器4と、電力増幅器5と、方向性結合器6と、ミキサ7と、発振器8と、A/D変換器9と、歪検出部12と、制御部13とから構成されている。歪検出部12は更に、FFT演算部(図ではFFT)10と、IM演算部11とから構成されている。
プリディストータ1は、制御部13からの指示に従って入力信号に対して非線形歪の逆特性を付加する歪補償を行うものである。
D/A変換器2は、歪補償されたディジタル入力信号をアナログ信号に変換するものである。
発振器4は、RF周波数を発振するものである。
直交変調器3は、入力されたアナログ信号を直交変調して発振器4の周波数でアップコンバートするものである。
電力増幅器5は、入力されたRF信号を所定の増幅率で増幅して出力するものである。
方向性結合器6は、電力増幅器5からの出力信号を分岐してフィードバックするものである。
ミキサ7は、発振器8からの信号と方向性結合器6から分岐された信号とを合成してIF周波数にダウンコンバートするものである。
A/D変換器9は、ダウンコンバートされた信号をクロック2(CLK2)でA/D変換してサンプリングするものである。
歪検出部12は、入力されたサンプリング信号に含まれる歪を検出して歪値として制御部13に出力するものである。
歪検出部12のFFT演算部10は、入力された信号をFFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)によってスペクトラムを求めるものである。
IM演算部11は、変調信号のキャリア数とその離調周波数から相互変調歪の周波数を算出し、スペクトラムに基づいて、当該周波数における電力値を歪値として制御部13に出力するものである。
そして、制御部13は、入力された歪値が小さくなるようにプリディストータを適応的に制御するものである。
上記構成の電力増幅器における動作について説明する。
デジタルI/Q形式で入力されたIF周波数の入力信号は、プリディストータ1で電力増幅器の非線形歪の逆特性が付加されて、D/A変換器2でアナログ信号に変換され、直交変調器3で直交変調されると共にRF周波数にアップコンバートされ、電力増幅器5で所定の増幅率で増幅されて出力される。
一方、電力増幅器5の出力の一部は、方向性結合器6によって取り出され、ミキサ7でIF周波数にダウンコンバートされ、A/D変換器9でディジタル信号に変換されて、歪検出部12のFFT演算部10によってスペクトラム検出され、IM演算部11で算出された相互変調歪(IM3,IM5)における電力値を算出し、歪値として制御部13に出力される。
そして、制御部13が、歪値を小さくするよう、プリディストータを適応的に制御するようになっている。
電力増幅器の非線形特性が相互変調歪として現れるのは、奇数次歪であるため、電力増幅器の非線形の逆特性を付加するプリディストータにおける処理は式(1)で近似できる。
y=x+α・|x|2・x+β・|x|4・x+γ・|x|6・x 式(1)
ここで、x、yはプリディストータの入力信号及び出力信号であり、複素数である。制御部13は、歪検出部12で得られた歪値が小さくなるように、摂動法を用いてα、β、γの値を制御する。
ここで、プリディストータ1の概略構成について図9を用いて説明する。図9は、プリディストータ1の概略構成を示すブロック図である。
図9に示すように、プリディストータ1は、複数の乗算器と加算器を備え、入力信号(x)から、3乗、5乗、7乗の成分を算出し、各々に係数α、β、γを乗算して式(1)に基づいて出力信号(y)を得る構成となっている。
α、β、γは複素数で、
α = A3・exp(j*Φ3)
β = A5・exp(j*Φ5)
γ = A7・exp(j*Φ7) 式(2)
と表される。
そこで、制御部13ではこれらの係数を、Φ3→A3→Φ5→A5→Φ7→A7→Φ3の順番で摂動法によって循環的に制御する。
制御部13における摂動法を用いた制御について図10を用いて説明する。図10は、制御部13における摂動法を用いた制御を示すフローチャート図である。
図10に示すように、制御部13は、処理が開始されると、まず初期設定として更新対象係数(K、ここではまずΦ3)の設定、設定回数、前回の歪値の読み込みを行う(100)。
そして、歪補償部12において算出された現在の歪値が入力されると、制御部13は、現在の歪値と前回の歪値との大小を比較し(101)、現在の歪値の方が小さくなっていれば(Yesの場合)更に同じ方向に係数を更新する(K=K+Step)(103)。
また、処理101において歪値が大きくなっていれば(Noの場合)、制御部13は、更新方向を反転(Step=Step * (−1))させて(102)、処理103に移行して係数の更新を行う。
次に、制御部13は、同じ係数(ここではΦ3)を連続して何回更新したかをカウントし(104)、処理101において「現在の歪値」として検出した歪値を保存する(105)。ここで保存した歪値は次回の処理101で「前回の歪値」として用いるものである。
そして、制御部13は、記憶されている更新回数と処理100の初期設定において設定しておいた設定回数とを比較し(106)、更新回数が設定回数以下であれば処理101に戻って、Φ3の係数更新を繰り返す。
また、処理106において、更新回数が設定回数を超えた場合には、制御部13は、更新対象係数を変更する(107)。ここでは、更新対象係数をΦ3からA3に変更する。そして、制御部13は、記憶されている更新回数をクリアする(108)。
制御部13では、このような摂動法を用いた制御によって歪値が小さくなるようにプリディストータの係数を制御する。このようにして、電力増幅器における非線形の逆特性を、べき級数を用いたプリディストータで近似することができ、歪補償が可能となるものである。
尚、歪補償を行う送信装置の従来技術としては、平成17年1月20日公開の特開2005−20515「適応プリディストータ型歪補償送信装置及びその遅延制御フィルタ係数の切替え方法」(出願人:富士通株式会社、発明者:濱野充晴)がある。
この従来技術は、適応プリディストータ型歪補償送信装置で、送信信号とフィードバック信号との位相を合わせる遅延制御フィルタのフィルタ係数を切り替える際に、予めフィルタ係数が格納されたメモリから、新たに設定されるフィルタ係数を読み出して、送信信号が伝達される主信号系経路から分岐され、折り返される試験系経路を経由してフィルタ係数設定レジスタに配送する方法であり、これにより、フィルタ係数の切替えを高速に行うことができるものである(特許文献1参照)。
また、別の従来技術としては、平成17年4月14日公開の特開2005−102029「適応型プリディストータ」(出願人:三菱電機株式会社、発明者:堀口健一)がある。
この従来技術は、比較器が、歪補償回路からの出力信号と、歪補償回路への入力信号との誤差を検出し、正規化最小2乗平均回路が、入力信号の分散で正規化して誤差信号の2乗平均を最小化する正規化最小2乗平均アルゴリズムにより、歪補償回路での補償係数を更新するものであり、入力信号の振幅レベル等によらず安定した収束特性を得るものである(特許文献2参照)。
更にまた、別の従来技術として、平成17年3月17日公開の特開2005−73032「歪補償増幅装置及び歪補償方法」(出願人:株式会社日立国際電気、発明者:本江直樹)がある。
この従来技術は、制御部が、電力値に対応する予歪量を記憶する歪補償テーブル手段が記憶する複数の点を、一部が重複する複数の区間において曲線補間し、曲線補間にて得られる夫々の曲線を結合することにより歪補償テーブル手段が記憶する点を更新するものであり、変曲点を含む歪特性を補償するものである(特許文献3参照)。
また、等化器の等化誤差に基づいてプリディストータを制御するものとしてUS2005016249A1がある(特許文献4参照)。また、歪を抽出する等化器と歪を補償する等化器とを備えたものとして、「Lei Ding et al, Memory Polynomial Predistorter Based on the Indirect Learning Architecture, GLOBECOM 2002-IEEE Global Teleccommunications Conference, no.1, November 2002 pp.976-980」がある(非特許文献1参照)。その他、歪補償に関する技術として、US20050163250A1、US20050099230A1、US20050089125A1がある(特許文献5,6,7参照)。
特開2005−20515号公報(第4−8頁) 特開2005−102029号公報 特開2005−73032号公報 US2005016249A1 Lei Ding et al, Memory Polynomial Predistorter Based on the Indirect Learning Architecture, GLOBECOM 2002-IEEE Global Telecommunications Conference, no.1, November 2002 pp.976-980 US20050163250A1 US20050099230A1 US20050089125A1
しかしながら、従来の電力増幅装置では、電力増幅部出力の信号をFFTにより周波数変換し、相互変調歪の電力を計算により求めることにより、歪を検出するため、相互変調歪の帯域を含む周波数範囲についてサンプリングして、信号処理を行う必要がある。
広帯域の信号処理が必要な場合について図11を用いて説明する。図11は、非線形特性を持つ電力増幅器の別の出力スペクトラムを示す説明図である(W−CDMA、2キャリア(離調周波数:15MHz))。
図11に示すように、相互変調歪(IM3、IM5)は、2キャリアの離調周波数と同じ周波数間隔で現れるために、離調周波数が大きくなると、歪検出部では、IM3及びIM5のスペクトラムを検出して電力値を算出するために、より広帯域の信号を処理しなければならない。
今後、高速伝送の要求が高まるのは必至で、変調信号の周波数帯域はますます広がっていくと予想される。
更に、信号の広帯域化がすすめば、歪検出するためのA/D変換器(図4のA/D変換器9)では、サンプリング周波数を上げる必要があり、歪補償部のFFT演算部での演算量が多くなって回路規模が増大し、コスト高になり、消費電力が増大する等の問題点が生じる。
また、特許文献1のように、時間領域で送信信号とフィードバック信号とを比較して誤差を検出する場合、位相、振幅、遅延時間を正確に一致させるのが困難だった。
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、変調信号が広帯域化しても、サンプリング周波数を上げずにすみ、回路規模及び消費電力を増大させることなく歪検出を行うことができる非線形歪検出方法及び歪補償増幅装置を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、入力信号を電力増幅する増幅器と、増幅対象となる入力された変調信号について、増幅器で発生する非線形歪を補償する歪補償手段と、増幅器出力のフィードバック信号を特定の周波数でサンプリングするA/D変換器と、A/D変換器でA/D変換されたフィードバック信号に基づいて増幅器出力に含まれる歪成分を検出して歪を評価する歪検出部と、歪検出部から出力される歪値に基づいて歪補償手段を制御する制御部とを備えた歪補償増幅装置であって、A/D変換器が、変調信号を含み、相互変調歪を含まない周波数帯域をサンプリング可能な周波数でサンプリングし、歪検出部が、歪補償手段への入力信号を参照シンボルとして、増幅器出力のフィードバック信号を等化して、等化信号と参照シンボルとの等化誤差を求め、等化誤差の絶対値を特定時間にわたって時間平均した時間平均値を求め、時間平均値を、相互変調歪を含む非線形歪の歪値として出力することを特徴としている。
また、本発明は、入力信号を電力増幅する電力増幅器と、入力された送信すべき変調信号について、前記電力増幅器で発生する非線形歪を補償するプリディストータと、電力増幅器出力のフィードバック信号を特定の周波数でサンプリングするA/D変換器と、A/D変換されたフィードバック信号に基づいて電力増幅器出力に含まれる歪成分を検出して歪値として出力する歪検出部と、歪値に基づいてプリディストータを制御する制御部とを備えた歪補償増幅装置であって、A/D変換器が、送信すべき変調信号を含み、相互変調歪を含まない周波数帯域をサンプリング可能な周波数でサンプリングするA/D変換器であり、歪検出部が、プリディストータへの入力信号を参照シンボルとして入力し、電力増幅器出力のフィードバック信号をFIRフィルタにより等化して、等化信号と参照シンボルとの等化誤差を出力する等化器と、等化誤差の絶対値を特定時間にわたって時間平均した時間平均値を、相互変調歪を含む非線形歪の歪値として出力する絶対値平均化部とを備えた歪検出部であることを特徴としている。
また、本発明は、入力信号を電力増幅する電力増幅器と、入力された送信すべき変調信号について、前記電力増幅器で発生する非線形歪を補償するプリディストータと、電力増幅器出力のフィードバック信号を特定の周波数でサンプリングするA/D変換器と、A/D変換されたフィードバック信号に基づいて電力増幅器出力に含まれる歪成分を検出して歪値として出力する歪検出部と、歪値に基づいてプリディストータを制御する制御部とを備えた歪補償増幅装置であって、A/D変換器が、送信すべき変調信号を含み、相互変調歪を含まない周波数帯域をサンプリング可能な周波数でサンプリングするA/D変換器であり、歪検出部が、プリディストータへの入力信号を参照シンボルとして入力し、前記電力増幅器出力のフィードバック信号をFIRフィルタにより等化して、等化信号と参照シンボルとの等化誤差をベクトルとして算出し、前記等化誤差と参照シンボルとの複素共役演算の演算結果を前記参照シンボルの振幅成分の二乗で除すと共に、前記参照シンボルの振幅成分の二乗に基づいて前記参照シンボルの振幅のレベルを判定し、前記除算結果のベクトルを、前記判定された振幅のレベルに応じて出力する等化器と、参照シンボルの振幅のレベルに対応して設けられ、等化器から参照シンボルの振幅のレベルに応じて出力されたベクトルを平均化して、前記平均化されたベクトルを前記参照シンボルの振幅のレベルに対応した歪値として出力する複数の平均化部とを備えた歪検出部であることを特徴としている。
また、本発明は、上記歪補償増幅装置において、歪検出部が、LMSアルゴリズムによってFIRフィルタのタップ係数を更新するLMS部を備えた歪検出部であることを特徴としている。
本発明によれば、入力信号を電力増幅する増幅器と、増幅対象となる入力された変調信号について、増幅器で発生する非線形歪を補償する歪補償手段と、増幅器出力のフィードバック信号を特定の周波数でサンプリングするA/D変換器と、A/D変換器でA/D変換されたフィードバック信号に基づいて増幅器出力に含まれる歪成分を検出して歪を評価する歪検出部と、歪検出部から出力される歪値に基づいて歪補償手段を制御する制御部とを備えた歪補償増幅装置であって、A/D変換器が、変調信号を含み、相互変調歪を含まない周波数帯域をサンプリング可能な周波数でサンプリングし、歪検出部が、歪補償手段への入力信号を参照シンボルとして、増幅器出力のフィードバック信号を等化して、等化信号と参照シンボルとの等化誤差を求め、等化誤差の絶対値を特定時間にわたって時間平均した時間平均値を求め、時間平均値を、相互変調歪を含む非線形歪の歪値として出力する歪補償増幅装置としているので、歪検出部においてFFTを行わないため、広帯域にわたってサンプリングする必要がなく、サンプリング周波数及び演算量を増大させずに歪検出ができ、変調信号が広帯域化しても回路規模及び消費電力の増大を抑えることができる効果がある。
また、本発明によれば、電力増幅器出力のフィードバック信号を、送信すべき変調信号を含み、相互変調歪を含まない周波数帯域をサンプリング可能な周波数でサンプリングするA/D変換器を備え、歪検出部が、プリディストータへの入力信号を参照シンボルとして入力し、電力増幅器出力のフィードバック信号をFIRフィルタにより等化して、等化信号と参照シンボルとの等化誤差を出力する等化器と、等化誤差の絶対値を特定時間にわたって時間平均した時間平均値を、相互変調歪を含む非線形歪の歪値として出力する絶対値平均化部とを備えた歪検出部である歪補償増幅装置としているので、サンプリング帯域を狭くすることによりサンプリング周波数を高くしなくてすみ、演算量を増大させずに歪検出ができ、変調信号が広帯域化しても回路規模及び消費電力の増大を抑えることができる効果がある。
また、本発明によれば、A/D変換器が、送信すべき変調信号を含み、相互変調歪を含まない周波数帯域をサンプリング可能な周波数でサンプリングするA/D変換器であり、歪検出部が、プリディストータへの入力信号を参照シンボルとして入力し、前記電力増幅器出力のフィードバック信号をFIRフィルタにより等化して、等化信号と参照シンボルとの等化誤差をベクトルとして算出し、前記等化誤差と参照シンボルとの複素共役演算の演算結果を前記参照シンボルの振幅成分の二乗で除すと共に、前記参照シンボルの振幅成分の二乗に基づいて前記参照シンボルの振幅のレベルを判定し、前記除算結果のベクトルを、前記判定された振幅のレベルに応じて出力する等化器と、参照シンボルの振幅のレベルに対応して設けられ、等化器から参照シンボルの振幅のレベルに応じて出力されたベクトルを平均化して、前記平均化されたベクトルを前記参照シンボルの振幅のレベルに対応した歪値として出力する複数の平均化部とを備えた歪検出部である歪補償増幅装置としているので、歪がベクトルとして検出されるため、摂動法よりも高速な歪補償アルゴリズムを使用して、収束を高速化することができる効果がある。
本発明の第1の実施の形態に係る歪検出方法を用いた歪補償増幅装置(第1の増幅装置)の構成ブロック図である。 等化器15の概略構成を示す説明図である。 LMS部25の構成ブロック図である。 プリディストータ1の入力信号と電力増幅部の包絡線を時間比較した波形を示す説明図である。 本発明の第2の増幅装置の構成を示す説明図である。 本発明の第3の増幅装置の誤差平均化部の構成ブロック図である。 非線形特性を持つ電力増幅器の出力スペクトラムを示す説明図である(W−CDMA、2キャリア(離調周波数:5MHz))。 従来の歪検出方法を用いた電力増幅装置のブロック図である。 プリディストータ1の概略構成を示すブロック図である。 制御部13における摂動法を用いた制御を示すフローチャート図である。 非線形特性を持つ電力増幅器の別の出力スペクトラムを示す説明図である(W−CDMA、2キャリア(離調周波数:15MHz))。 本発明の第4の増幅装置の構成ブロック図である。 第4の増幅装置のプリディストータ100の構成ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る歪制御機能付き増幅装置の全体の構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるドハティ増幅器の詳細な構成を示すブロック図である。 同実施形態における制御部の処理動作を示すフローチャートである。 同実施形態におけるピーク増幅器のゲート電圧VgをAとした場合の3次相互変調歪特性を示す図である。 同実施形態におけるピーク増幅器のゲート電圧VgをBとした場合の3次相互変調歪特性を示す図である。 同実施形態におけるピーク増幅器のゲート電圧VgをCとした場合の3次相互変調歪特性を示す図である。 ピーク増幅器に供給するゲート電圧Vgを変化させた場合のAM−PM変換特性を示し、(a)はゲート電圧Vg=Aとした場合、(b)はゲート電圧Vg=Bとした場合、(c)はゲート電圧Vg=Cとした場合、(d)はゲート電圧Vgをキャリア増幅器のゲート電圧Vgと等しくした場合の特性図である。 同実施形態におけるドハティ増幅器の第1構成例を示すブロック図である。 同実施形態におけるドハティ増幅器の第2構成例を示すブロック図である。 同実施形態におけるドハティ増幅器の第3構成例を示すブロック図である。 従来のドハティ増幅器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 プリディストータ
2 D/Aコンバータ
3 直交変調器
4 発振器
5 電力増幅器
6 方向性結合器
7 ミキサ
8 発振器
9 A/D変換器
10 FFT部
11 IM演算部
12 歪検出部
13 制御部
14 直交復調器
15 等化器
16 絶対値平均化部
17 歪検出部
18 制御部
20 ドハティ増幅器
25 LMS部
31、33、34 移相器
40 キャリア増幅回路
41 入力整合回路
42 増幅素子
43 出力整合回路
50 ピーク増幅回路
51 入力整合回路
52 増幅素子
53 出力整合回路
60 ドハティ合成部
61 変成器
62 ノード(合成点)
64、65、66、67 インピーダンス変換器
70 変成器
80 出力端子
90 負荷
100 プリディストータ
101 3次歪発生器
102 5次歪発生器
103 7次歪発生器
104 遅延回路
105 第1のFIRフィルタ
106 第2のFIRフィルタ
107 第3のFIRフィルタ
108〜110 加算器
111 入力端子
112 分配器
113 移相器
120 CPU
130 I/Oコントローラ
150 ゲート端子
161 複素乗算器
162 二乗化部
163 除算器
164 振幅判定部
165 平均化部
200 プリディストーション歪補償回路
201 入力端子
202 プリディストータ
203 D/A変換器
204 直交変調器
205 発振器
206 電力増幅器
207 出力端子
208 方向性結合器
209 ミキサ
210 発振器
211 A/D変換器
212 歪検出部
213 高速フーリエ変換回路(FFT)
214 IM演算回路
216 D/A変換器
217 制御部
251 複素演算部
252 乗算器
253 加算器
254,255 遅延素子
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の非線形歪検出方法は、電力増幅部の出力をフィードバックした信号を、A/D変換して直交復調し、歪検出部の等化器が、プリディストータの入力信号を参照シンボルとして当該直交復調信号の等化誤差を検出し、歪検出部の絶対値平均化部が、等化誤差の絶対値を時間的に平均化した値を、歪を評価する歪値として制御部に出力して、制御部が歪値に基づいてプリディストータを制御するものであり、歪検出部においてFFTを行わないので広帯域にわたって信号処理をしなくてすみ、信号が広帯域化してもサンプリング周波数を上げることなく歪検出ができ、回路規模及び消費電力の増大を防ぐことができるものである。
また、本発明の歪補償増幅装置は、歪検出部に、プリディストータの入力信号を参照シンボルとして等化誤差を検出する等化器と、等化器出力の絶対値の時間平均を算出する絶対値平均化部とを備え、電力増幅部の出力を分岐した信号をダウンコンバートし、A/D変換後直交復調し、歪検出部の等化器が、プリディストータの入力信号を参照シンボルとして当該直交復調信号の等化誤差を検出し、絶対値平均化部が、等化誤差の絶対値を時間的に平均化した値を歪値として制御部に出力して、制御部が歪値に基づいてプリディストータを制御するものであり、歪検出部においてFFTを行わないので広帯域にわたって信号処理をしなくてすみ、サンプリング周波数を上げることなく歪検出ができ、回路規模及び消費電力の増大を防ぐことができるものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る歪検出方法を用いた歪補償増幅装置(第1の増幅装置)の構成ブロック図である。
図1に示すように、第1の増幅装置は、図6に示した従来の電力増幅装置と同様の部分として、プリディストータ1と、D/A変換器2と、直交変調器3と、発振器4と、電力増幅器5と、方向性結合器6とを備え、第1の電力増幅器の特徴部分として、ミキサ7と、発振器8と、A/D変換器9と、直交復調器14と、歪検出部17と、制御部18と、デシメータ19とを備えている。更に、歪検出部17は、等化器15と、絶対値平均化部(図では絶対値平均化)16とから構成されている。
従来の電力増幅装置と同様の部分は、構成及び動作が従来と同様であるため、ここでは説明を省略する。
第1の増幅装置の特徴部分について具体的に説明する。
ミキサ7は、方向性結合器6によって分岐された電力増幅器5の出力信号と、発振器8からの信号を合成してIF周波数にダウンコンバートするものである。また、このIF周波数及びその帯域幅は、プリディストータ1への入力信号のIF周波数と同じでよい。つまり、発振器8は、発振器4と同じでもよく、共用してもよい。尚、ミキサ7の代わりにアナログ直交復調器を設け、直交変調器3と同じローカル信号を与えてダイレクト復調を行い、2つのA/D変換器でサンプリングして歪検出部に入力しても構わない。
A/D変換器9は、ダウンコンバートされた信号をクロック2でサンプリングしてA/D変換するものである。ここで、第1の電力増幅器の特徴として、歪変換にFFTを用いないので、IM3やIM5の相互変調歪まで含む広帯域をサンプリングしなくてよく、したがってクロック2は、本来の変調信号の周波数帯域のみを正常にサンプリングできる周波数であればよい。
例えば、WCDMA信号の4キャリアを扱う増幅装置の場合、クロック1(D/A変換器2のサンプルレート)は、チップレートの32倍相当の122.88MHzであるのに対し、クロック2は、その整数分の1(例えば3分の1)にすることができる。
従って、クロック周波数を高くしなくてすみ、コスト及び消費電力を増大させずにすむものである。これにより、ダウンコンバートされた信号が含んでいた変調信号及び相互変調歪は、ナイキスト周波数の帯域内に落とし込まれる。
また、直交復調器14は、A/D変換されたサンプリング信号を直交復調するものである。 また、デシメータ19は、プリディストータ1への入力信号d(n)を、直交復調器14からの直交復調信号のサンプリングレートまでダウンサンプリングし、d(n)を出力する。
歪検出部17は、第1の増幅装置の特徴部分であって、等化器15と絶対値平均化部16とから構成され、直交復調されたサンプリング信号に含まれる歪を検出して、歪値として制御部18に出力するものである。
歪検出部17の等化器15は、直交復調器14からの直交復調信号u(n)と、参照信号としてプリディストータ1への入力信号d(n)を入力し、等化誤差e(n)を検出して絶対値平均化部16に出力するものである。
ここで、等化器15の構成について図2を用いて説明する。図2は、等化器15の概略構成を示す説明図である。
等化器15は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタと、FIRフィルタの出力と参照信号との差を等化誤差として出力する加算器24と、適応アルゴリズムを実装するLMS部25とを備えている。
FIRフィルタは、入力信号を1サンプル時間遅延させる遅延素子21、設定された係数を乗算する乗算器22、各乗算器からの出力を加算する加算器23、加算器23の出力と参照信号との差を等化誤差として出力する加算器24から構成される。
LMS部25は、直交復調信号の1サンプル時間(クロック2に対応する)毎に[数1]に示すLMSアルゴリズムによって等化誤差e(n)が最小となる最適なタップ係数を求めて各乗算器の係数を更新する。
Figure 0004755651
ここで、nはサンプルのインデックス、u(n)は入力信号、h(n)はタップ係数、d(n)は参照シンボル、e(n)は等化誤差を表し、μはステップゲインである。
更に、h(n)及びu(n)を具体的に記載すると、[数2]に示すように表される。
Figure 0004755651
等化器15においては、u(n)は直交復調信号、d(n)はプリディストータの入力信号であり、共に複素信号である。
ここで、LMS部25の構成について図3を用いて説明する。図3は、等化器15のLMS部25の構成を示す構成ブロック図である。
図3に示すように、LMS部25は、複素共役演算部251と、乗算器252と、加算器253と、遅延器254及び遅延器255とから構成されている。
そして、複素共役演算部251で等化誤差e(n)の複素共役演算を行い、乗算器253で複素共役演算結果と入力信号u(n)とを乗算して、乗算結果を加算器253で前回のタップ係数h(n)に加算して新たなタップ係数h(n)を算出し、FIRフィルタの各乗算器22に出力するものである。
また、絶対値平均化部16は、等化器15から出力された等化誤差e(n)の絶対値を求め、この絶対値を特定時間にわたって加算した値(時間平均した値)を歪値として制御部18に出力するものである。 時間平均を取る間隔をMサンプルとすると、絶対値平均化部16から出力される歪値E(n)は、[数3]で表される。
Figure 0004755651
すなわち、第1の増幅装置においては、歪検出部17からこのE(n)が歪値として出力されて、制御部18に与えられ、制御部18において上述した摂動法によって歪値が小さくなるようにプリディストータの係数が設定されるようになっている。
歪検出部17の等化器15の役割としては、他にも、高周波のフィルタやマイクロストリップラインによる遅延によって生じるタイミングのずれを補正することや、直交変調器やミキサのローカル周波数の違いによる周波数オフセットに起因する位相回転に追従して、プリディストータ1の入力信号と電力増幅部出力信号とを、ベースバンドで波形比較するため同期をとることがある。
等化器で同期が取れた場合、仮に、電力増幅器に非線形歪がないとすると、等化誤差e(n)はほとんどゼロとなる。
しかしながら、実際の電力増幅器は非線形歪を持っているので、線形歪しか等化できないFIRフィルタでは、非線形歪の成分が、等化誤差となって現れることになる。検出される等化誤差について図4を用いて説明する。図4は、プリディストータ1の入力信号と非線形歪が補償されていない電力増幅部の包絡線を時間比較した波形を示す説明図である。尚、図4においては、電力増幅器出力信号はゲインが1になるように補正している。
図4に示すように、同期が確立された状態では、電力増幅器5への入力レベルが大きいほど非線形歪の歪成分が大きくなるので、入力信号が比較的小さいレベルでは、等化誤差は現れず、ピーク電力に近い値が入力されたときに等化誤差が増大する。したがって、等化誤差の絶対値を計算したあと、電力変動の影響が無視できる程度に十分に長い時間(例えば1〜10ms)平均化すれば、これを歪値として用いることができるものである。
第1の増幅装置では、このようにして求めた歪値に基づいて、制御部18が従来と同様にプリディストータの係数を更新して適応制御を行うものである。
尚、第1の増幅装置では、A/D変換器9のサンプリング周波数CLK2を、変調信号の周波数帯域幅のみをサンプリング可能な周波数に設定しているので、変調信号帯域外の相互変調歪は、エイリアシングによって変調信号の帯域に落ち込むことになる。
第1の増幅装置では、このことを利用して、変調信号の帯域に落ち込んだ相互変調歪の成分を、等化誤差の絶対値を十分長い時間平均化することによって、変調信号の帯域のみのサンプリングで検出可能とするものである。
本発明の第1の実施の形態に係る等化器15は、等化誤差から歪値を評価するのが目的なので、電力増幅器等で発生する非線形歪が小さくなればなるほど、参照信号となるプリディストータの入力信号d(n)と、等化対象の直交復調信号u(n)との差が小さくなるものであればよく、より望ましくは、非線形歪がないときに差がゼロになるものである。従って、参照信号と直交復調信号が受ける周波数特性は、なるべく一致させたほうがよい。
また、直交復調信号のサンプリングレートは、変調信号帯域幅(本実施の形態の例では20MHz)の2倍より小さくすることも可能だが、なるべく2倍程度かそれ以上のほうがよい。
また、通常、電力増幅器5とプリディストータ1とは別の基板で構成して、後から調整するが、本発明の第1の増幅装置によれば、接続部の周波数特性の不確定性を等化器15によって吸収することができ、調整工数が減って製造コストを安価にすることができる効果がある。
尚、第1の増幅装置では、等化器15で用いるアルゴリズムとしてLMSアルゴリズムを適用した例について説明したが、同期をとることが可能であれば、その他のアルゴリズムであっても構わない。
また、上述した例では原理を示したものであって、第1の増幅装置では参照信号として通常のCDMA信号をそのまま使用するので、振幅が一定でなく、実際には、特許文献2と同様に、[数1]の第1式をh(n+1)=h(n)+μ・u(n)/|u(n)|2とする正規化LMS法を適用したほうがよい。また、等化対象となる周波数特性や遅延はほとんど変動しないので、CDMA信号を常時参照する必要はなく、LMS部25は、複数サンプル時間おきに(複数サンプル時間毎に)参照信号を参照して、係数を更新してもよい。更新はリアルタイムではなく、バッチ処理で行ってもよい。
あるいは、CDMA信号の内、特定の振幅の信号のみを参照信号として適応等化を行えば、その特定の振幅を基準として歪が等化誤差となって検出できるものである。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る第2の歪補償増幅装置(第2の増幅装置)について説明する。
上述した第1の増幅装置では、サンプリング周波数を上げずに、変調信号のみを含む狭い帯域のサンプリングを行って、等化器で検出した等化誤差の絶対値について十分長い時間の時間平均を算出してこれを歪値としてプリディストータの制御に用いたが、第2の増幅装置では、IM5を含む程度の範囲の十分広いサンプリング帯域を維持し、等化誤差を大きさのみで検出するのではなく、誤差ベクトルとして検出して、これに基づいてプリディストータの制御を行うものである。
第2の増幅装置について図5を用いて説明する。図5は、第2の増幅装置の構成を示す説明図である。
図5に示すように、第2の増幅装置は、図1に示した第1の増幅装置とほぼ同様の構成であるが、歪検出部17、制御部18、及びプリディストータ1の構成及び動作が第1の増幅装置とは一部異なっている。また、A/D変換器9におけるサンプリング周波数も第1の増幅装置とは異なっている。その他の構成部分は第1の増幅装置と基本的に同様であるため説明を省略する。
A/D変換器9は、分岐され、ダウンコンバートされた信号をCLK2でサンプリングして、直交復調器に出力するものである。ここで、A/D変換器9のサンプリング周波数は、IM5程度までサンプリング可能な周波数であり、本実施の形態では、D/A変換器2と同じである。
また、プリディストータ1には、例えば入力信号の電力値に対応する移相量と減衰量とが記憶されたルックアップテーブルが設けられており、ルックアップテーブルを参照して、入力信号の電力値に対応する歪補償値を乗算して、送信信号に電力増幅器の非線形歪を補償する歪を予め与えるものである。
制御部18は、歪検出部17の等化器15から入力された等化誤差e(n)に基づいて、LMS法により等化誤差が最小となるよう、e(n)が発生したときに用いられたプリディストータ1のルックアップテーブルの特定の値を直接更新するものである。具体的な制御方法は、特許文献1と同じでよい。
第2の増幅装置の特徴部分である歪検出部17は、第1の増幅器と同様の等化器15から構成されており、第1の電力増幅器において設けられていた絶対値平均化部16は設けられていない。
等化器15は、電力増幅器出力を分岐した入力信号をダウンコンバートしてサンプリングして直交復調した信号u(n)と、参照シンボルとしてのプリディストータの入力信号d(n)を入力し、検出した等化誤差(n)を制御部18に出力するものである。等化器15の構成及び動作は第1の増幅装置と同様である。
つまり第2の増幅装置では、歪検出自体にはFFTを用いず、等化器で等化誤差を検出して、これをベクトルのまま歪値として制御部18に出力するようになっている。第2の増幅装置は、十分広い周波数帯をサンプリングすることにより、等化誤差の時間平均をとらなくても、歪成分を検出可能としているものである。
本発明の第2の実施の形態に係る歪補償増幅装置(第2の増幅装置)によれば、電力増幅器5の出力を方向性結合器6によって分岐した信号をミキサ7でダウンコンバートし、A/D変換器9で第5次歪(IM5)を含む程度の周波数帯域をサンプリングして、直交復調器14で直交復調し、歪検出部17の等化器15が、参照シンボルとしてのプリディストータの入力信号d(n)と当該直交復調信号u(n)との等化誤差e(n)を検出し、これを歪値として制御部18に出力して、制御部18が歪値に基づいてプリディストータを制御して歪補償を行うものであり、遅延や周波数特性の補償が適切に行われた状態で時間波形を比較し、非線形歪成分を容易に検出することができる効果がある。
また、第2の増幅装置によれば、第1の増幅装置と同様に、接続部の周波数特性の不確定性を等化器15によって吸収することができ、調整工数が減って製造コストを安価にすることができる効果がある。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る歪補償増幅装置について説明する。
第3の歪補償増幅装置(第3の増幅装置)は、特定の振幅のCDMA信号に対してのみ、誤差をベクトルのまま平均化し、これを歪値として用いてプリディストータを制御するものである。
第3の増幅装置の構成は、第1の増幅装置とほぼ同様であるため図示は省略するが、歪検出部に、等化器と、等化器から出力される誤差ベクトルをベクトルのまま平均化する平均化部(誤差平均化部)とを備えている。
第3の増幅装置の等化器は、特定の振幅のプリディストータ入力信号d(n)に対して誤差を検出するものであるが、一例として、「特定の振幅」を、予め設定された順で低レベルから高レベルまで巡回的に順次変化させ、各振幅に対して誤差ベクトルを検出して、平均化部に出力するものである。
ここで、歪検出部の平均化部においては、検出された誤差ベクトルe(n)に対して、e(n)/d(n)=(e(n)・d*(n))/|d(n)|2を平均化する(d(n)ではなくu(n)で正規化してもよい)。このとき、誤差ベクトルe(n)は、振幅の違いに対して相対的に表現されるものなので、等化器トレーニングは特定の振幅とは関係なく、常に同じ条件で行わなければならない。
このようにして検出された誤差ベクトルの平均値を歪値として、制御部がプリディストータを制御する。 ここで、誤差平均化部の構成について図6を用いて説明する。図6は、第3の実施の形態の誤差平均化部の構成ブロック図である。
図6に示すように、歪検出部の誤差平均化部は、複素共役乗算器161と、二乗化部162と、除算器163と、振幅判定部164と、代表点の数と等しい数の平均化部165-1〜165-16から構成されている。平均化部165-1〜165-16は、それぞれ振幅x1〜x16に対応した誤差ベクトルの平均化を行うものである。
そして、誤差平均化部では、等化器で検出された誤差ベクトルe(n)に、複素共役乗算器161が参照信号d(n)と複素共役乗算を行い、除算器163において複素乗算結果を参照信号d(n)の振幅成分の二乗で除すと共に、振幅判定部164が入力信号の振幅を判断し、除算結果を振幅に応じた平均化部165に出力して平均化し、その結果を歪値として制御部に出力するようになっている。
プリディストータに振幅値に対応する歪補償テーブルが設けられており、これを代表点の補間によって更新する構成の場合には、平均化部が、等化器からの誤差ベクトルを用いて代表点の数だけ歪値を検出し、制御部は、振幅に対応する歪値を用いて代表点を更新する。更新方法として、歪値に1以下のステップ係数を乗じたものを対応する代表点の値から減じる方法がある。代表点を補間してテーブルを作成する方法は、特開2005−73032と同じでよい。
また、歪補償テーブルをべき関数によって生成する構成の場合には、制御部は、誤差検出した特定の振幅と、それ以外の振幅におけるべき関数の各係数による偏微分値の比較から、当該係数を増減したときの当該振幅における歪の変化の方向がわかるので、その方向と当該誤差ベクトルの方向(位相の進み遅れと振幅の大小)とに基づいて、誤差が減少するように、各係数の更新方法を決定する制御を行う。
本発明の第3の実施の形態に係る歪補償増幅装置(第3の増幅装置)によれば、電力増幅器の出力を方向性結合器によって分岐した信号をミキサ7でダウンコンバートし、A/D変換器でサンプリングして、直交復調器で直交復調し、歪検出部の等化器が、特定振幅のCDMA信号を参照シンボルd(n)として、当該直交復調信号u(n)との誤差ベクトルe(n)を検出する際に、特定の振幅を低レベルから高レベルまで巡回的に変化させて各振幅について誤差ベクトルを検出して、e(n)/u(n)を平均化し、これを歪値として制御部に出力して、制御部が歪値に基づいてプリディストータを制御して歪補償を行うものであり、歪がベクトルとして検出されるので、摂動法よりも高速な歪補償アルゴリズムを使用して、収束を高速化することができる効果がある。
次に、本発明の第4の実施の形態に係る歪補償増幅装置(第4の増幅装置)について説明する。
第4の増幅装置は、プリディストータにFIRフィルタを設け、制御部が、歪検出部の等化器で検出された等化誤差に基づいて、FIRフィルタのタップ係数を適応的に制御するものである。
第4の増幅装置の構成について図12を用いて説明する。図12は、本発明の第4の増幅装置の構成ブロック図である。
図12に示すように、第4の増幅装置は、プリディストータ100と、D/A変換器2と、直交変調器3と、発振器4と、電力増幅器5と、方向性結合器6と、直交復調器7と、A/D変換器9と、等化器(図では「線形等化器」)15と、制御部18とから構成されており、基本的な構成は、上述した第2の増幅装置とほぼ同様であるが、プリディストータ100と、制御部18の構成及び動作が第2の増幅装置とは一部異なっている。
そして、第4の増幅装置では、上述した第1〜第3の増幅装置と同様に、入力信号はプリディストータ100によって電力増幅器5で発生する非線形歪が補償され、D/A変換されて、直交変調器で直交変調されると共に発振器4からの無線周波数でアップコンバートされ、電力増幅器5で増幅されて出力信号となる。
電力増幅器5からの出力信号は、方向性結合器6で分岐されてフィードバックされ、直交復調器7でダウンコンバートされて直交復調され、A/D変換器9でデジタル信号に変換され、等化器15において、フィードバック信号の直交復調信号u(n)をプリディストータの入力信号d(n)で等化した等化誤差e(n)を算出し、制御部18が、当該等化誤差を最小とするよう、プリディストータの制御を行うようになっている。ここで、等化器15では方向性結合器6以降のアナログ素子で発生する線形歪が除去され、残った等化誤差e(n)は電力増幅器5で発生した非線形歪成分に起因するものとなる。
第4の増幅装置の特徴部分であるプリディストータ100の構成について具体的に説明する。図13は、第4の増幅装置のプリディストータ100の構成ブロック図である。
図13に示すように、第4の増幅装置のプリディストータ100は、3次歪発生器101と、5次歪発生器102と、7次歪発生器103と、遅延回路104と、第1のFIRフィルタ(FIRフィルタ(1))105と、第2のFIRフィルタ(FIRフィルタ(2))106と、第3のFIRフィルタ(FIRフィルタ(3))107と、加算器108〜110とを備えている。
3次歪発生器101は、図9に示した従来のプリディストータにおける1段目の構成と同様であり、|x|2・xを算出するものである。同様に、5次歪発生器102は、|x|4・xを算出するものであり、7次歪発生器103は、|x|6・xを算出するものである。
遅延器104は、入力信号x(n)を一定時間遅延するものである。
第1のFIRフィルタ105は、制御部18から与えられた最適なタップ係数h1に基づいて3次歪について積和演算を行うフィルタである。同様に、第2のFIRフィルタ106及び第3のFIRフィルタ107には、それぞれ、制御部18から最適なタップ係数h2、h3が与えられて演算が為されるようになっている。
すなわち、図9の従来のプリディストリビュータの構成と第4の増幅装置のプリディストータとの相違点は、第4の増幅装置のプリディストリビュータでは、各歪発生器からの出力に係数(α、β、γ)を乗算する代わりに、FIRフィルタを通している点である。
制御部18は、等化器15からの等化誤差e(n)と、3次歪信号、5次歪信号、7次歪信号を入力して、LMS等の適応アルゴリズムによりFIRフィルタ105,106,107の最適なタップ係数h1、h2、h3を算出して、各FIRフィルタに与えるものである。
加算器110は、第3のFIRフィルタ107の出力と、第2のFIRフィルタ106の出力とを加算するものであり、加算器109は、加算器110の出力と、第1のFIRフィルタ105の出力とを加算するものである。
加算器108は、加算器109の出力と、遅延回路104で遅延された入力信号とを加算してプリディストータ100の出力信号を生成するものである。
次に、制御部18における上記構成のプリディストータの制御方法について説明する。
第1,第2,第3のFIRフィルタにおける係数h1、h2、h3は、それぞれ、
h1(n+1)=h1(n)+μ1・u(n)・e(n)
h2(n+1)=h2(n)+μ2・u(n)・e(n)
h3(n+1)=h3(n)+μ3・u(n)・e(n)
で表される。上述したように、e(n)は、線形等化器15で等化しきれなかった非線形歪による等化誤差であり、u(n)は、フィードバック信号の直交復調信号であり、μ1、μ2、μ3は、係数更新の応答特性を決めるステップゲインである。ステップゲインを大きくすると、収束速度は速くなるが残留誤差が大きくなり、ステップゲインを小さくすると、収束速度は遅くなるが残留誤差を小さくすることができるものである。
そして、第4の増幅装置では、図10に示した従来のLMSによる制御と同様にして、h1、h2、h3を更新するものである。
ステップゲインμ1、μ2、μ3の設定方法としては、h1(n)、h2(n)、h3(n)を更新する応答特性が全て同じになるように設定してもよいし、特定の順番、例えばh1(n)、h2(n)、h3(n)の順に係数が収束するように、μ1>μ2>μ3となるステップゲインを設定してもよい。又は、逆の順で、h3(n)、h2(n)、h1(n)の順に係数を収束させたい場合には、μ1<μ2<μ3とすればよい。
このように、順番に係数更新を動作させることで、収束の安定化を図ることができるものである。
ステップゲインの別の設定方法としては、線形等化器15が収束するまでは、μ1、μ2、μ3を全て0に設定し、線形等化器15が収束したら、まずμ1に適当な値を設定してh1(n)のみを更新し、e(n)の値がこれ以上0に近づかない状態になったら、μ1を0に戻してμ2に適当な値を設定してh2(n)のみを更新し、…というようにして、h1(n)→h2(n)→h3(n)→h1(n)…という順番で1つずつ係数を更新することも可能である。これにより、収束の安定を図ることができるものである。
本発明の第4の実施の形態に係る歪補償増幅装置(第4の増幅装置)によれば、プリディストータ100の、3次歪発生器101、5次歪発生器102、7次歪発生器103の出力にそれぞれFIRフィルタ105、106、107を設け、歪を検出する等化器15が、参照シンボルとしてのプリディストータの入力信号d(n)と当該直交復調信号u(n)との等化誤差e(n)を検出し、これを歪値として制御部18に出力して、制御部18が歪値に基づいて各FIRフィルタの係数を適応アルゴリズムによって更新する歪補償増幅装置としているので、歪検出におけるFFTを不要として処理量を低減し、回路規模を増大させることなく精度の高い歪補償を行うことができる効果がある。
また、第4の増幅装置によれば、各FIRフィルタにおける係数を収束させる際のステップゲインを、3次歪、5次歪、7次歪の順で収束するよう設定することにより、収束の安定性を向上させ、安定した歪補償を行うことができる効果がある。
次に、別の歪制御機能付き増幅装置について説明する。
近年、高効率増幅器としてドハティ増幅器が注目されている。
図24は、従来のドハティ増幅器の構成を示すブロック図である。
入力端子111に入力された信号は、分配器112で分配され、その一方の信号はキャリア増幅回路40に入力される。キャリア増幅回路40は、増幅素子42と、この増幅素子42の入力側と整合を取る入力整合回路41と、増幅素子42の出力側と整合を取る出力整合回路43から構成されている。キャリア増幅回路40の出力は、λ/4変成器61でインピーダンス変換される。
上記分配器112で分配されたもう一方の信号は、移相器113で位相が90度遅延されてピーク増幅回路50に入力される。ピーク増幅回路5はキャリア増幅回路40と同様に、入力整合回路51と、増幅素子52と、出力整合回路53から構成されている。λ/4変成器61及びピーク増幅回路5の出力はノード(合成点)62において合成される。λ/4変成器61とノード62とを合わせて、ドハティ合成部60と呼ぶ。合成された信号は、出力負荷Zに整合するため、λ/4変成器70でインピーダンス変換され、出力端子80を介して負荷90に供給される。
キャリア増幅回路40とピーク増幅回路50は、増幅素子42がAB級にバイアスされ、増幅素子52がB又はC級にバイアスされている点で異なる。そのため、増幅素子52が動作する入力までは増幅素子42は単独で動作し、増幅素子42が飽和領域に入り、増幅素子42の線形性が崩れ始めると、増幅素子52が動作し始め、増幅素子52の出力が負荷90に供給され、増幅素子42とともに負荷90を駆動する。このとき出力整合回路43の負荷線は、高い抵抗から低い抵抗へ移動するが、増幅素子42は飽和領域にあるので効率は良い。入力端子111からの入力が更に増加すると、ピーク増幅回路50の増幅素子52も飽和し始めるが、増幅素子42、52ともに飽和しているので、このときも効率は良い。
また、関連する公知技術として、ドハティ増幅器において、ピーク増幅器における増幅素子のバイアスを制御し、あるいはキャリア増幅器及びピーク増幅器における両増幅素子のバイアスを制御し、歪の発生を低減するようにした歪制御機能付き増幅器が考えられている。公知技術としては、特開2005−117599号公報、特開2002−50933号公報、特表2005−516524号公報がある。
そして、従来のフィードフォワード歪補償やプリディストーション歪補償を備えた増幅装置では、歪を補償しきれない状態になるという問題や、歪補償後の相互変調歪にばらつきがあり、それを補うためにマージンを大きくとると効率が劣化し、結果的に効率を限界まで引き出せない状態になる。
また、従来のドハティ増幅器は、効率を良好にすればするほど、AM−AM(入力振幅レベル対出力振幅レベル)変換特性及びAM−PM(入力振幅レベル対出力位相回転量)変換特性が劣化し、また、歪制御機能付き増幅器においても歪の低減が十分でなく、効率を限界まで引き出すことができないという問題がある。
そこで、別の歪補償機能付き増幅装置は、上記の課題を解決するためになされたもので、AM−AM変換特性及びAM−PM変換特性を良好に保つと共に歪補償後の相互変調歪にばらつきを吸収でき、効率を限界まで引き出すことができる歪制御機能付き増幅装置を提供することを目的とする。
別の歪制御機能付き増幅装置は、AB級で動作する増幅素子を備えたキャリア増幅回路と、制御端子から入力される制御信号により増幅動作が制御される増幅素子を備えたピーク増幅回路と、前記キャリア増幅回路及びピーク増幅回路で増幅された信号を合成して出力する合成手段とからなるドハティ増幅器と、前記ドハティ増幅器の非線形歪を補償するプリディストータと、前記ドハティ増幅器の出力信号に含まれる相互変調歪を検出する歪検出部と、前記歪検出部で検出された歪値が小さくなるように前記プリディストータを制御すると共に、前記歪検出部で検出された相互変調歪が目標値になるように前記ピーク増幅回路内の増幅素子を制御する制御部とからなるプリディストーション歪補償回路とを具備することを特徴とする。
別の歪制御機能付き増幅装置によれば、ドハティ増幅器における相互変調歪を目標の相互変調歪に収束させることが可能になり、相互変調歪のばらつきを吸収でき、且つ相互変調歪の目標値を適切な値に設定することで効率を限界まで引き出すことが可能となる。
以下、図面を参照して別の歪制御機能付き増幅装置の一実施形態を説明する。
図14は別の歪制御機能付き増幅装置の一実施形態に係る歪制御機能付き増幅装置の構成を示すブロック図であり、プリディストーション歪補償回路200とドハティ増幅器20を組み合わせて構成したものである。図15はドハティ増幅器20の詳細な構成を示すブロック図である。
図14に示すように、プリディストーション歪補償回路200の入力端子201には、信号が入力される。この入力信号は、プリディストータ202で非線形歪が補償され、D/A変換器203へ送られる。上記プリディストータ202は、上記図12に示したものと同様に構成される。上記D/A変換器203は、クロック信号CLK1に同期してデジタル信号をアナログ信号に変換し、直交変調器204へ出力する。この直交変調器204は、発振器205からの信号によって入力信号を直交変調する。上記直交変調器204で変調された信号は、ドハティ増幅器20で増幅され、出力端子207から出力される。
又、ドハティ増幅器20の出力信号の一部は、方向性結合器208を介して取り出され、ミキサ209に入力される。ミキサ209は、方向性結合器208から取り出された信号を発振器210からの発振周波数に基づいてIF周波数にダウンコンバートする。ミキサ209でダウンコンバートされたIF信号は、A/D変換器211でデジタル信号に変換されて歪検出部212へ送られる。この歪検出部212は、高速フーリエ変換回路(FFT)213及びIM演算回路214からなり、上記ドハティ増幅器20から出力される信号の歪値を求め、制御部217へ出力する。制御部217は、歪検出部212で検出された歪値が小さくなるようにプリディストータ202を適応的に制御すると共に、歪検出部212で検出された相互変調歪が目標値になるようにドハティ増幅器20を制御する。この場合、制御部217から出力されるドハティ増幅器20に対する制御信号は、D/A変換器216によりアナログ信号に変換されてドハティ増幅器20へ送られ、図15に示すようにピーク増幅回路50内の増幅素子52のゲート端子150に入力される。
上記ドハティ増幅器20は、図15に示すように構成される。
ドハティ増幅器20の入力端子111には、図14に示した直交変調器204で変調された信号が入力端子111に入力される。この入力端子111に入力された信号は、分配器112で分配され、その一方の信号はキャリア増幅回路40に入力される。キャリア増幅回路40は、増幅素子42と、この増幅素子42の入力側と整合を取る入力整合回路41と、増幅素子42の出力側と整合を取る出力整合回路43から構成されている。キャリア増幅回路4の出力は、λ/4変成器61でインピーダンス変換される。
上記分配器112で分配されたもう一方の信号は、移相器113で位相が90度遅延されてピーク増幅回路50に入力される。ピーク増幅回路50は、増幅素子52と、この増幅素子52の入力側と整合を取る入力整合回路51と、増幅素子52の出力側と整合を取る出力整合回路53から構成される。上記増幅素子52は、制御端子であるゲート端子150を備え、このゲート端子150に上記図14に示したD/A変換器216から出力されるゲート電圧が入力される。上記増幅素子42、52としては、通常、LD−MOS(Lateral Diffused MOS)、GaAs−FET、HEMT、HBT等の半導体デバイスが用いられる。なお、増幅素子52としてFETを用いた場合は、ゲート電圧により動作が制御されるが、増幅素子52としてトランジスタを用いた場合はベース電圧により動作が制御される。
そして、上記λ/4変成器61及びピーク増幅回路5の出力は、ノード62において合成される。上記λ/4変成器61及びノード62によりドハティ合成部6を構成している。ノード62で合成された信号は、出力負荷Zに整合するため、λ/4変成器7でインピーダンス変換され、出力端子80を介して図14に示した出力端子207へ送られる。
上記の構成において、ドハティ増幅器20から出力される信号の一部が方向性結合器208を介して取り出され、ミキサ209によりIF周波数にダウンコンバートされた後、A/D変換器211でデジタル信号に変換されて歪検出部212へ送られる。歪検出部212は、高速フーリエ変換回路213でIF信号のスペクトラムを求め、次いでIM演算回路214にて変調信号のキャリア数とその離調周波数から計算されるIM3(3次の相互変調歪)、IM5(5次の相互変調歪)の周波数における電力値を歪値とする。制御部217は、歪検出部212で検出された歪値が小さくなるようにプリディストータ202を適応的に制御すると共に、歪検出部212で検出された相互変調歪が目標値になるようにD/A変換器216を介してドハティ増幅器20内のピーク増幅回路50を制御する。
上記プリディストータ102で歪補償された信号は、D/A変換器203でアナログ信号に変換された後、直交変調器204で直交変調され、ドハティ増幅器20へ送られて増幅される。このときドハティ増幅器20は、制御部217からD/A変換器216を介してゲート端子150に与えられるゲート電圧によってピーク増幅回路50における増幅素子52のゲートが制御され、相互変調歪の発生が抑制される。そして、上記ドハティ増幅器20で増幅された信号が出力端子207から出力される。
次に、上記図14おける制御部217の動作を図16に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、更新対象係数、設定回数、前回の歪値を設定すると共に、ピーク増幅回路50の増幅素子52のゲート電圧VgをBに設定する等の初期設定を行なう(ステップB1)。例えば、更新する対象の係数KをΦ3に設定し、歪検出部212で計算された歪値を、前回の歪値と比較する(ステップB2)。歪値が前回の値より小さくなっていれば、更に同じ方向に係数を更新し、すなわち、「K=K+Step」の処理により係数を更新し(ステップB4)、歪値が大きくなっていれば「Step=Step * (−1)の処理により更新方向を反転させ(ステップB3)、その後、ステップB4に進んで係数の更新を行なう。次に同じ数Φ3を連続して何回更新したかをカウントし(ステップB5)、検出した歪値を保存する(ステップB6)。この保存した歪値は、次回の歪値比較で用いる。
次に、更新回数と予め設定した設定回数を比較し(ステップB7)、更新回数が設定回数以下であればステップB2に戻ってΦ3の係数更新を繰り返す。また、更新回数が設定回数を超えると、更新対象係数を変更する(ステップB8)。つまり、係数KをΦ3からA3に変更し、更新回数をクリアする(ステップB9)。
次に、歪が収束(安定)したかどうかを判定し(ステップB10)、上記ステップB2〜B9の作業を継続させるかどうかを判断する。歪が収束しない場合はステップB2に戻ってステップB2〜B10の処理を繰り返して実行する。
上記ステップB10で歪が収束したと判定された場合は、現状の歪値と目標の歪値を比較する(ステップB11)。すなわち、
a:目標の歪値=現在の歪値
b:目標の歪値<現在の歪値
c:目標の歪値>現在の歪値
の何れであるかを判定する。
判定の結果、現状の歪値と目標の歪値が同等(a)であれば、ピーク増幅回路5内の増幅素子52のゲート電圧を「Vg=Vg」とし(ステップB12)、現状の歪値が目標の歪値以上(b)のときはピーク増幅回路5内の増幅素子52のゲート電圧を「Vg=Vg+Vステップ(変化させる電圧のステップ幅)」に変更し(ステップB13)、また、現状の歪値が目標の歪値以下(c)のときはピーク増幅回路5内の増幅素子52のゲート電圧Vgを「Vg=Vg−Vステップ」と変更する(ステップB14)。その後、ステップB2に戻って処理を継続する。また、このゲート電圧Vgの変化幅(ピーク増幅回路5の動作点の範囲)は、下限をA、上限をCとする。
この様にすることにより自動的に規定値の歪以下にすることができるので、調整が容易となる。また、増幅素子52のゲート電圧Vgを手動で変えても良い。
図17〜図19は、図14に示したピーク増幅回路50における増幅素子52のゲート電圧Vgを変化させた場合の歪補償特性であり、図17はゲート電圧VgをAとした場合の3次相互変調歪特性、図18はゲート電圧VgをBとした場合の3次相互変調歪特性、図19はゲート電圧VgをCとした場合の3次相互変調歪特性である。
図17〜図19は、横軸に周波数をとり、縦軸に信号レベルをとって示した。図中のaは歪補償前の特性、bは歪補償後の特性である。
上記歪制御機能付き増幅装置は、図17に示すようにゲート電圧VgをAとすると効率40%・3次相互変調歪(歪補償後)−40dBc、図18に示すようにゲート電圧VgをBとすると効率30%・3次相互変調歪(歪補償後)−45dBc、図19に示すようにゲート電圧VgをCとすると効率20%・3次相互変調歪(歪補償後)−50dBcが得られた。このように効率と歪補償後の相互変調歪はトレードオフの関係であり、相互変調歪(歪補償後)の目標値を適切な値(設計値)に設定することで効率を限界まで引き出すことが可能である。
以上の説明から明らかなように、増幅素子52のゲート電圧Vgを調整することによって目標とする相互変調歪値とすることができる。例えば目標の相互変調歪値を−45dBcと決めた場合、ゲート電圧はBに設定する。但し、増幅器の仕様によっては、3次相互変調歪値が−40dBcで良い場合もあり、その時はゲート電圧をAに設定する。従って、目標の相互変調歪になるように、ゲート電圧Vgを変化させることで歪補償後の相互変調歪をコントロールすることができる。すなわち、現状の相互変調歪(歪補償後)を目標の相互変調歪(歪補償後)に収束させることが可能になり、相互変調歪(歪補償後)のばらつきを吸収できる。
一例として、上記歪制御機能付き増幅装置のAM−PM変換特性について説明する。図20(a)〜(d)は、ピーク増幅回路5の増幅素子52に供給するゲート電圧Vgを変化させた場合のAM−PM変換特性で、(a)はゲート電圧Vg=Aとした場合、(b)はゲート電圧Vg=Bとした場合、(c)はゲート電圧Vg=Cとした場合、(d)はゲート電圧Vgをキャリア増幅回路4の増幅素子42のゲート電圧Vgと等しくした場合の特性である。なお、上記図7のAM−PM変換特性は、横軸に入力をとり、縦軸に位相()をとって示した。
上記のように増幅素子52に供給するゲート電圧Vgを上げていくとAB級の2合成のAM−PM変換特性に近づいていき最終的にAB級と同等の性能になる。このためドハティ増幅器をAB級の2合成回路としても使用でき、従来のAB級2合成回路をドハティ回路で置き換えることが可能である。
なお、上記実施形態におけるプリディストーション歪補償回路200は、一例を示したものであり、他の構成であっても良い。
また、ドハティ増幅器20も一例を示したもので、他の構成であっても良い。
上記ドハティ増幅器20の他の構成例について以下に説明する。
(第1構成例)
図21は、ドハティ増幅器20の第1構成例を示すブロック図である。このドハティ増幅器20は、図15におけるλ/4変成器61を任意の電気長の伝送線路からなるインピーダンス変換器64に置き換えると共に移相器113を移相器31に置き換えたもので、その他の構成は定数等の違いはあるものの基本的に同じである。
インピーダンス変換器64は、長さl=0〜λ/2或いは以上の電気長を有する伝送線路により構成される。
移相器31は、原理的にはインピーダンス変換器64に相当する遅延を発生する伝送線路である。移相器31は合成を同相で行なうためのものであり、キャリア増幅回路40とピーク増幅回路50の位相差も吸収しなければならないので、インピーダンス変換器64の遅延と異なることもある。その他の構成は、定数等の違いはあるものの図15に示した増幅器と基本的に同じである。
上記の構成によれば、インピーダンス変換器64を構成する伝送線路の長さを調整することにより、増幅素子の種類などに依存することなく回路のインピーダンスを最適値に設定でき、増幅装置の性能を向上することができる。
(第2構成例)
図22は、ドハティ増幅器20の第2構成例を示すブロック図である。この第2構成例は、図21に示したドハティ増幅器20において、ピーク増幅回路50とノード62との間にインピーダンス変換器65を設けると共に、移相器31を移相器33に置き換えたもので、その他の構成は基本的に同じである。
上記ノード62は、出力整合回路43及び53からの出力信号をインピーダンス変換器64とインピーダンス変換器65を介して結合する。インピーダンス変換器65は、例えばインピーダンス変換器64と同様の任意長の伝送線路からなり、入力信号のレベルが低く増幅素子52が動作していないときキャリア増幅回路4の信号が流れないように、出力整合回路53の出力インピーダンスを、より大きなインピーダンスに変換する。
移相器33は、インピーダンス変換器65と同じ位相回転(遅延)を発生するもので、インピーダンス変換器64の影響やキャリア増幅回路40とピーク増幅回路50の位相が異なったときに位相調整を行なう。
上記のようにインピーダンス変換器65を設けることにより、ノード62側からピーク増幅回路5をみたインピーダンスをより大きな値とすることができ、入力信号のレベルが小さくて出力整合回路53の出力インピーダンスが十分大きくならないような場合であっても、キャリア増幅回路40の損失を抑えて高効率な増幅器を構成することができる。
(第3構成例)
図23(a)、(b)は、ドハティ増幅器20の第3構成例を示すブロック図である。
この第3構成例は、図22に示したドハティ増幅器20において、移相器33、インピーダンス変換器64、65に代えて移相器34、インピーダンス変換器66、67を使用したもので、その他の構成は基本的に同じである。
上記移相器34、インピーダンス変換器66、67は、何れも長さの異なる複数の伝送線路(ここでは3種類)とスイッチとを組み合わせたものである。
各伝送線路は、予め使用が予想される複数の周波数に合わせて増幅器の性能が最も良くなるよう最適化された長さとなっており、また、配線板上に導体パターンをして形成されるものに限らず、装置毎に長さの微調整が容易なセミリジッドケーブルを用いてもよい。
移相器34には、スイッチa、b及び端子A、Bが設けられ、インピーダンス変換器66には、スイッチc、d及び端子C、Dが設けられ、インピーダンス変換器67には、スイッチe、f及び端子E、Fが設けられており、各スイッチa〜fは、それぞれ対応する端子A〜Fから入力される制御信号に従って何れかの伝送線路に接続するよう切り替えられるようになっている。
更に、図23(a)に示した増幅器の制御を行なう制御部は、図23(b)に示すように、制御信号を発生するCPU(又はROM)120と、I/Oコントローラ130とを備えており、図23(a)に示した増幅器の各端子A〜Fは、I/Oコントローラ130に接続されている。また、CPU(又はROM)120には、図示は省略するが、例えばテーブルとして、予め使用が予想される周波数とそれに対応する長さの伝送線路に接続するための各端子毎の制御信号のデータが記憶されている。
そして、CPU(又はROM)120に、周波数を指定する信号が入力されると、CPU(又はROM)120が、指定された周波数に対応して記憶されている制御信号を読み出して、端子A〜Fに出力する。そして、スイッチa〜fは、それぞれ端子A〜Fに入力された制御信号に基づいて切り替えられ、使用される周波数に応じた最適な長さの伝送線路が選択されるものである。
第3構成例に係るドハティ増幅器20によれば、使用周波数に応じて容易に最適な長さの伝送線路を選択して移相器34、インピーダンス変換器66、67を構成するので、移相器34、インピーダンス変換器66、67の周波数特性に起因する最適値からのずれが緩和され、周波数にかかわらず最適な整合を行なってドハティ増幅器の増幅効率を向上させることができ、適用可能な周波数帯を拡大できる効果があり、また、各周波数帯用に専用の配線板を準備する場合に比べ、コストを大幅に削減できる効果がある。
なお、別の歪制御機能付き増幅装置は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
本発明は、無線通信送信機の電力増幅器に用いられ、特に、変調信号が広帯域化しても、サンプリング周波数を上げずにすみ、回路規模及び消費電力を増大させることなく歪検出を行うことができる非線形歪検出方法及び歪補償増幅装置に適している。

Claims (4)

  1. 入力信号を電力増幅する増幅器と、
    増幅対象となる入力された変調信号について、前記増幅器で発生する非線形歪を補償する歪補償手段と、
    前記増幅器出力のフィードバック信号を特定の周波数でサンプリングするA/D変換器と、
    前記A/D変換器でA/D変換された前記フィードバック信号に基づいて前記増幅器出力に含まれる歪成分を検出して歪を評価する歪検出部と、
    前記歪検出部から出力される歪値に基づいて歪補償手段を制御する制御部とを備えた歪補償増幅装置であって、
    前記A/D変換器が、前記変調信号を含み、相互変調歪を含まない周波数帯域をサンプリング可能な周波数でサンプリングし、
    前記歪検出部が、前記歪補償手段への入力信号を参照シンボルとして、前記増幅器出力のフィードバック信号を等化して、前記等化信号と前記参照シンボルとの等化誤差を求め、前記等化誤差の絶対値を特定時間にわたって時間平均した時間平均値を求め、前記時間平均値を、前記相互変調歪を含む非線形歪の歪値として出力することを特徴とする歪補償増幅装置。
  2. 入力信号を電力増幅する電力増幅器と、
    入力された送信すべき変調信号について、前記電力増幅器で発生する非線形歪を補償するプリディストータと、
    前記電力増幅器出力のフィードバック信号を特定の周波数でサンプリングするA/D変換器と、
    A/D変換された前記フィードバック信号に基づいて前記電力増幅器出力に含まれる歪成分を検出して歪値として出力する歪検出部と、
    前記歪値に基づいて前記プリディストータを制御する制御部とを備えた歪補償増幅装置であって、
    前記A/D変換器が、送信すべき変調信号を含み、相互変調歪を含まない周波数帯域をサンプリング可能な周波数でサンプリングするA/D変換器であり、
    前記歪検出部が、前記プリディストータへの入力信号を参照シンボルとして入力し、前記電力増幅器出力のフィードバック信号をFIRフィルタにより等化して、前記等化信号と前記参照シンボルとの等化誤差を出力する等化器と、前記等化誤差の絶対値を特定時間にわたって時間平均した時間平均値を、相互変調歪を含む非線形歪の歪値として出力する絶対値平均化部とを備えた歪検出部である歪補償増幅装置。
  3. 入力信号を電力増幅する電力増幅器と、
    入力された送信すべき変調信号について、前記電力増幅器で発生する非線形歪を補償するプリディストータと、
    前記電力増幅器出力のフィードバック信号を特定の周波数でサンプリングするA/D変換器と、
    A/D変換された前記フィードバック信号に基づいて前記電力増幅器出力に含まれる歪成分を検出して歪値として出力する歪検出部と、
    前記歪値に基づいて前記プリディストータを制御する制御部とを備えた歪補償増幅装置であって、
    前記A/D変換器が、送信すべき変調信号を含み、相互変調歪を含まない周波数帯域をサンプリング可能な周波数でサンプリングするA/D変換器であり、
    前記歪検出部が、前記プリディストータへの入力信号を参照シンボルとして入力し、前記電力増幅器出力のフィードバック信号をFIRフィルタにより等化して、前記等化信号と前記参照シンボルとの等化誤差をベクトルとして算出し、前記等化誤差と前記参照シンボルとの複素共役演算の演算結果を前記参照シンボルの振幅成分の二乗で除すと共に、前記参照シンボルの振幅成分の二乗に基づいて前記参照シンボルの振幅のレベルを判定し、前記除算結果のベクトルを、前記判定された振幅のレベルに応じて出力する等化器と、
    前記参照シンボルの振幅のレベルに対応して設けられ、前記等化器から参照シンボルの振幅のレベルに応じて出力されたベクトルを平均化して、前記平均化されたベクトルを前記参照シンボルの振幅のレベルに対応した歪値として出力する複数の平均化部とを備えた歪検出部である歪補償増幅装置。
  4. 歪検出部が、LMSアルゴリズムによってFIRフィルタのタップ係数を更新するLMS部を備えた歪検出部である請求項又は記載の歪補償増幅装置。
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