JP4749801B2 - イオン交換樹脂を備えた切削装置 - Google Patents

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本発明は、被加工物を切削する際に切削水を使用する切削装置に関するものである。
高速回転する切削ブレードを半導体ウェーハ等の被加工物に切り込ませて切削を行う切削装置においては、切削ブレードと被加工物とを冷却するために、切削水が使用されている。
被加工物の腐食を防止するために、切削水としては、一般的には純水が用いられるが、切削水に不純物が混入されていても、SiCウェーハ等の不純物の影響を受けない材質によって被加工物が形成されている場合は、安価な市水が切削水として使用される場合もある(例えば特許文献1参照)。
特開平10−41257号公報
しかし、市水にはCl等の陰イオンが含まれるため、切削水として市水を使用すると、被加工物には悪影響を及ぼさない場合でも、切削装置を構成する切削ブレードが電鋳ブレードである場合は、電鋳により構成された切り刃部が腐食して磨耗が速くなり、寿命が短くなるという問題がある。
一方、切削水として純水を使用すれば、純水には陰イオンが含まれないため、切り刃部の磨耗を促進してしまうことはないが、純水は導電性が低いため、切削時に静電気が発生しやすく、その静電気が被加工物に帯電して当該被加工物にコンタミネーションが付着し、当該被加工物の品質を低下させるという問題がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、切削水の導電性を低下させないこと及び電鋳ブレードの切り刃部が腐食し磨耗が速くなるのを防止することである。
本発明は、被加工物を保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを含む切削手段と、切削ブレードと被加工物とに切削水を吐出するノズルを含む切削水供給手段とを少なくとも備えた切削装置に関するもので、切削水供給手段が、切削水を蓄える水源とノズルとの間にイオン交換樹脂を介在させ、水源から流出する切削水がイオン交換樹脂を介してノズルに供給される構成とし、水源に蓄えられた切削水は市水であり、切削ブレードは、電気メッキにより砥粒を金属によって固めて形成された切り刃部を有する電鋳ブレードであることを特徴とする。
イオン交換樹脂としては、切削水に含まれる陰イオンを炭酸イオンに交換する陰イオン交換樹脂が一例として挙げられる。陰イオンとしては、例えば塩化物イオンがある。
本発明では、水源とノズルとの間にイオン交換樹脂を介在させたため、イオン交換樹脂において、水源に蓄えられている切削水に含まれる陰イオンが除去され、切削ブレードと被加工物とに供給されるようになる。したがって、切削ブレードの切り刃部の磨耗が速くなるのを防止することができる。
図1に示す切削装置1は、チャックテーブル2に保持された被加工物を切削手段3によって切削する装置である。例えばウェーハWを切削する場合は、ウェーハWがテープTを介してフレームFと一体になった状態でウェーハカセット4に複数収容される。
ウェーハカセット4の−Y方向側には、ウェーハカセット4から切削前のウェーハWを搬出すると共に切削済みのウェーハをウェーハカセット4に収納する機能を有する搬出入手段5が配設されている。ウェーハカセット4と搬出入手段5との間には、フレームFに支持されたウェーハWが一時的に載置される仮置き領域6が設けられており、ウェーハカセット6から搬出されたウェーハWは、仮置き領域6に載置される。
ウェーハカセット4から搬出され仮置き領域6に載置されたウェーハWは、フレームFと一体になった状態で搬送手段7によって保持され、その旋回によってチャックテーブル2に搬送される。
チャックテーブル2は、X軸方向に移動可能であると共に回転可能に構成されており、テープTを介してウェーハWを保持する。チャックテーブル2のX軸方向の移動経路の上方には、撮像部80によりウェーハを撮像して切削すべき領域を検出するアライメント手段8が配設されている。チャックテーブル2に保持されたウェーハWは、チャックテーブル2の+X方向の移動により撮像部80の直下に移動し、撮像部80によってその表面が撮像され、アライメント手段8によって切削すべき領域が検出される。その後、チャックテーブル2が更に+X方向に移動し、ウェーハWが切削手段3の作用を受ける。
切削手段3においては、図2に示すように、ハウジング30によって回転可能に支持されたスピンドル31の先端部に切削ブレード32が装着されてナット33によって固定されており、切削ブレード32はブレードカバー34によって覆われている。
図3に示すように、切削ブレード32は、切り刃部32aが母体金属32bの外周側に固着されて構成されている。切削ブレード32が電鋳ブレードである場合は、ダイヤモンド等からなる砥粒がニッケル等の金属のメッキ材によって電気めっきされて切り刃部32aが構成される。切削ブレード32としては、ダイヤモンド等からなる砥粒がレジンボンド等のボンド材によって固められて切り刃部32aが構成されるタイプのものもある。
図2に戻って説明すると、ブレードカバー34の下部には、切削ブレード32の切り刃部32aとウェーハWとの接触部に向けて切削水を吐出するノズル35が設けられている。このノズル35は、切削ブレード32の前面側に位置しており、ノズル35には、ブレードカバー34の上部に設けられた切削水流入口36から流入する切削水が供給される。なお、図2においては図示していないが、切削ブレード32の後面側にも同様のノズルが配設されており、そのノズルには切削水流入口37から流入する切削水が供給される。
切削水流入口36、37は、イオン交換樹脂38を介して水源39に連結されている。水源39には切削水が蓄えられており、水源39から流出する切削水は、イオン交換樹脂38を介してノズル35に供給される。切削水としては、市水または純水が用いられる。
イオン交換樹脂38には、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂とがある。イオン交換樹脂38が陰イオン交換樹脂であり、切削水として市水が使用される場合は、イオン交換樹脂38において、市水に含まれる陰イオンを除去する。除去された陰イオンは、例えば炭酸イオン(CO 2−)に交換される。市水に含まれる陰イオンとしては、例えば塩化物イオン(Cl)がある。イオン交換樹脂38としては、例えば、三菱化学株式会社のダイヤイオンSAT10CTや、住化ケムテックス株式会社のスミカイオンA116COを使用することができる。ノズル35とイオン交換樹脂38と水源39とで切削水供給手段が構成される。
図1に示したアライメント手段8によってウェーハWの切削すべき領域が検出された後、チャックテーブル2と共にウェーハWがX軸方向に移動しながら、切削ブレード32の高速回転を伴って切削手段3が下降すると、アライメント手段8によって検出された領域に切削ブレード32の切り刃部32aが切り込んで切削が行われる。切削中は、ノズル35からウェーハW及び切削ブレード32に対して切削水が供給される。また、切削手段3をY軸方向にインデックス送りしながらウェーハWをX軸方向に往復移動させ、更にチャックテーブル2を90度回転させてから同様の切削を行うと、ウェーハWが縦横に切削されて個々のデバイスに分割される。
水源39に蓄えられた切削水が市水である場合は、その中にCl、NO 2−、SO 2−等の陰イオンが含まれているが、イオン交換樹脂38において陰イオン、特に電鋳ブレードの切り刃部を腐食させる塩化物イオン(Cl)が除去されるため、切削ブレード32が電鋳ブレードである場合には、切り刃部32aが腐食するのを防止することができる。具体的には、市水をそのまま切削水として使用する場合と比較して、切削ブレード32の寿命が1.5倍になることが確認された。
一方、水源39に蓄えられた切削水が純水である場合は、イオン交換樹脂38を通すことにより、比抵抗値が1.0MΩから0.3MΩに低下することが確認された。したがって、切削水の導電性が増し、高速回転する切削ブレード32と被加工物との間に生じる静電気を低下させることができ、被加工物の品質が低下するのを防止することができる。例えば、切削ブレード32における切り刃部32aがレジンボンド材によって構成されている場合は、腐食の問題は生じないが、純水をイオン交換樹脂38に通すことにより、導電性を向上させ、被加工物へのコンタミネーションの付着を防止することができる。
ダイヤモンド砥粒をニッケルめっきで固めて切り刃部が構成される電鋳ブレードを用い、下記2つの条件にて、それぞれSiCウェーハに形成されたストリートを総距離で10m切削し、切り刃部の磨耗量を計測した。
(条件1):イオン交換樹脂を用いずに市水をそのまま切削水として使用。
(条件2):図2の構成で、イオン交換樹脂を通した市水を切削水として使用。
条件1における計測の結果、切り刃部の磨耗量は24[μm]であった。一方、条件2における計測では、切り刃部の磨耗量は15μmであった。
切削装置の一例を示す斜視図である。 切削手段及び切削水供給手段の構成の一例を示す斜視図である。 切削ブレードの一例を示す斜視図である。
符号の説明
1:切削装置
2:チャックテーブル
3:切削手段
30:ハウジング 31:スピンドル
32:切削ブレード 33:ナット
32a:切り刃部 32b:母体金属
34:ブレードカバー 35:ノズル 36,37:切削水流入口
38:イオン交換樹脂 39:水源
4:ウェーハカセット 5:搬出入手段 6:仮置き領域 7:搬送手段
8:アライメント手段
80:撮像部

Claims (3)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを含む切削手段と、該切削ブレードと該被加工物とに切削水を吐出するノズルを含む切削水供給手段とを少なくとも備えた切削装置であって、
    該切削水供給手段は、切削水を蓄える水源と該ノズルとの間にイオン交換樹脂を介在させ、該水源から流出する切削水が該イオン交換樹脂を介して該ノズルに供給される構成とし
    該水源に蓄えられた切削水は市水であり、
    該切削ブレードは、電気メッキにより砥粒を金属によって固めて形成された切り刃部を有する電鋳ブレードである
    切削装置。
  2. 前記イオン交換樹脂は、前記切削水に含まれる陰イオンを炭酸イオンに交換する陰イオン交換樹脂である請求項1に記載の切削装置。
  3. 前記陰イオンは塩化物イオンである請求項2に記載の切削装置。
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