JP4749720B2 - アルドン酸エステル、その製造法、ならびに遊離アミノ基において多糖類または多糖誘導体と結合した医薬有効成分を製造するための方法 - Google Patents

アルドン酸エステル、その製造法、ならびに遊離アミノ基において多糖類または多糖誘導体と結合した医薬有効成分を製造するための方法 Download PDF

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Description

発明の背景
本発明は、アルドン酸エステル、これらのエステルを含んでなる固体および溶液、ならびにその製造法に関するものである。さらに、本発明は、前記アルドン酸エステルを用いて行われる、多糖類または多糖誘導体と遊離アミノ基上で結合した医薬有効成分を製造するための方法、およびこれらの方法により得られる医薬有効成分に関する。
医薬有効成分、特にタンパク質と、ポリエチレングリコール誘導体との複合体(「PEG化」)、またはデキストランもしくは特にヒドロキシエチル澱粉(「HES化」)などの多糖類との複合体は、バイオテクノロジー研究による医薬タンパク質の増加に伴って、近年その重要性が高まってきている。
このようなタンパク質の生物学的半減期は短すぎることが多いが、特にPEGまたはHESなどの上述の高分子化合物に結合させることにより延長することができる。しかし、この結合はまた、タンパク質の抗原特性に有益な影響を与え得る。他の医薬有効成分の場合、結合により水中での溶解性を大幅に高めることが可能である。
DE19628705明細書およびDE10129369明細書には、無水ジメチルスルホキシド(DMSO)中のヒドロキシエチル澱粉を、ヒドロキシエチル澱粉の相当するアルドノラクトンを介して、それぞれヘモグロビンおよびアムホテリシンBの遊離アミノ基と結合させるための方法について記載されている。
特にタンパク質の場合、溶解性またはタンパク質変性の理由から、無水、非プロトン性溶媒を使用できないことが多いため、水性媒体中においてHESと結合させる方法も利用することができる。例えば、鎖の還元末端がアルドン酸へと選択的に酸化されているヒドロキシエチル澱粉の結合は、水溶性カルボジイミドEDC(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)の媒介により可能である(PCT/EP02/02928)。しかし、このカルボジイミドの使用は、カルボジイミドが副反応として高頻度にタンパク質の分子間または分子内架橋を起こすために、不利益をもたらす頻度が高い。
核酸のようなリン酸基を含む化合物の場合、リン酸基が同様にEDCと反応するため、結合が不可能となることが多い(S.S. Wong, Chemistry of Protein Conjugation and Cross-Linking, CRC-Press, Boca Raton, London, New York, Washington D.C., 1993, page 199)。
上述の先行技術に鑑み、本発明の基礎となる目的は、前記の不利点を回避しながら、特に、純粋な水性系もしくは水を含む溶媒混合物中で、多糖類またはその誘導体をアミノ基を含む有効成分、特にタンパク質、に結合させることを可能とする化合物を提供することである。
さらに、このような化合物が、共有結合による有効成分の多糖類または多糖誘導体への結合ができるだけ定量的となるような特性を有することを意図した。
本発明はさらに、できるだけ穏和な条件下において、多糖類またはその誘導体の有効成分への結合を可能とする化合物を提供することを目的とした。従って、特に、この反応は、有効成分の構造、活性および耐容性をできるだけ変化させないものとすることを意図した。例えば、分子内および分子間の架橋反応は避けなければならなかった。加えてまた、リン酸基を有する有効成分に結合できるものとすることを意図した。
従って、本発明はまた、有効成分にできるだけ選択的に結合できる化合物を提供することを目的とした。このように、特にその複合体に特有の化学量論的組成を調節することが可能で、特にこれらの化合物の使用により1:1の複合体の調製を可能にすることを意図した。
最後に、本発明は、このような化合物ならびに多糖類または多糖誘導体と有効成分との結合生成物を調製するための、できるだけ簡単でコスト効率の良い方法を提供することを目的とした。
これらの目的、および逐語的に言及はされないが本明細書中で論じられた文脈から自明であると推定し得るか、またはそれから自動的に明らかな他の目的は、請求項1に記載のアルドン酸エステルにより達成される。本発明のこれらアルドン酸エステルの好都合な修飾、および複合体調製法で用い得る安定なアルドン酸エステルは、請求項1を引用する従属請求項2〜19により保護されている。
アルドン酸エステルの製造法については、請求項20〜28によりその目的が達成される。
請求項29〜34には、多糖−有効成分複合体の製造法およびこれらの方法により得られる医薬有効成分が記載されている。
鎖の還元末端においてアルドン酸へと選択的に酸化されている多糖類または多糖誘導体から得られるアルドン酸エステルの提供により、前述の目的を達成する化合物の提供が可能となる。このようなエステルは、活性化された酸であると考えることができる。それらは水性媒体中で求核性のNH2基と反応して(より安定な)アミドを生じる。
さらに、本発明により、とりわけ以下に示す利点がもたらされる。
本発明によるアルドン酸エステルは、共有結合による有効成分の多糖または多糖誘導体への結合を容易に可能にする。
本発明によるアルドン酸エステルは、穏和な条件下で有効成分と反応させることができる。この場合、その反応により、特に有効成分の構造、活性および耐容性はわずかしか変化しない。このようにして、とりわけ、特に分子内および分子間架橋反応を回避することができる。さらなる可能性は、リン酸基を有する医薬有効成分に、それらの基を変化させることなく結合することである。
本発明によるアルドン酸エステルは、有効成分への選択性の高い結合を可能にする。さらに、例えば所望の複合体の特有の化学量論的組成を調節でき、これらの化合物を使用すれば、特に1:1の複合体の調製が可能となる。
本発明はさらに、活性化アルドン酸エステルならびに多糖類または多糖誘導体と有効成分との結合生成物を調製するための、簡単でコスト効率の良い方法を提供する。
本発明によるアルドン酸エステルは、鎖の還元末端において選択的に酸化され得る多糖類または多糖誘導体から得られる。このタイプの多糖類およびそれから得られる誘導体は、当技術分野でも広く知られており、商業的に入手可能である。多糖類は、多数の(最小で10より多く、通常かなり多い)単糖分子(グリコース)が共にグリコシド結合した、高分子炭水化物である。好ましい多糖類の重量平均分子量は、好ましくは1500〜1000000ダルトンの範囲、特に好ましくは2000〜300000ダルトン、さらに好ましくは2000〜50000ダルトンの範囲である。この分子量Mwは常法により測定される。これらには、例えば水性GPC、HPLC、光散乱などが含まれる。
とりわけ、多糖残基の分子量を介して体内滞留時間を変えることが可能である。
好ましい多糖類には、澱粉、および加水分解により得られる澱粉画分があり、該澱粉画分は澱粉分解産物と考えることができる。澱粉は、通常、分岐度の異なるアミロースおよびアミロペクチンに分けられる。本発明では、特にアミロペクチンが好ましい。
ここで、まず、アミロペクチンは、非常に一般的に、グルコース分子間のa−(1−4)およびa−(1−6)結合を有する枝分かれした澱粉または澱粉産物を意味する。鎖の枝分かれはa−(1−6)結合を介しておこる。天然アミロペクチンにおいては、これらの枝分かれは約15〜30グルコースセグメント毎に不規則に存在する。天然アミロペクチンの分子量は非常に大きく、107〜2’108ダルトンの範囲である。アミロペクチンはまた、一定の制限の下でらせんを形成すると推測されている。
分岐度は、アミロペクチンについて定義することができる。分岐度の尺度は、分岐点(a−(1−6)結合)を有する無水グルコースの分子数の、アミロペクチン中の無水グルコース分子の総数に対する比であり、この比はmol%で表される。天然アミロペクチンの分岐度は約4mol%である。アルドン酸エステルを調製するために好適に用いられるアミロペクチンは、5〜10mol%の範囲の平均分岐度を有する。
さらに、天然のアミロペクチンにおいて知られる分岐度を大幅に上回る、高度に分岐したアミロペクチンを使用することも可能である。ここで、アミロペクチンは多分散物質であるため、分岐度はどの場合においても平均値(平均分岐度)である。
このような高分岐アミロペクチンは、非修飾アミロペクチンまたはヒドロキシエチル澱粉と比較して、分岐無水グルコースのmol%として表される分岐度が非常に高く、従ってその構造はグリコーゲンにより類似している。
高分岐アミロペクチンの平均分岐度は、通常、>10〜25mol%の範囲である。このことは、これらのアミロペクチンが平均的に約10〜4グルコース単位毎にa−(1−6)結合、すなわち分岐点を有することを意味する。医学領域で使用し得る好ましいアミロペクチンのタイプは、11〜16mol%の分岐度により特徴づけられる。
さらに好ましい高分岐アミロペクチンは、13〜16mol%の範囲の分岐度を有するものである。
本発明に使用し得るアミロペクチンは、好ましくは2000〜800000ダルトン、特に2000〜300000、特に好ましくは2000〜50000ダルトンの範囲の重量平均分子量Mwを有するものである。
上記の澱粉は商業的に入手することができる。さらに、それらの単離については文献により公知となっている。このように、澱粉は、特にジャガイモ、タピオカ、キャッサバ、米、小麦またはトウモロコシから単離できる。これらの植物から得られた澱粉は、多くの場合、最初に加水分解反応に供される。この間、分子量は約20000000ダルトンから数百万ダルトンに減少し、さらに分解されて上記の分子量となることも同様に知られている。本発明によるアルドン酸エステルを調製するためには、とりわけ、ワキシーコーン澱粉分解画分を用いることができ、また、特に好ましい。
上記の高分岐澱粉画分は、とりわけドイツ特許出願第10217994号明細書に記載されている。
さらに、本発明によるアルドン酸エステルを調製するために多糖類の誘導体を使用することも可能である。これらには、特に、上記の澱粉、特にアミロペクチン、のヒドロキシアルキル化により得られる、ヒドロキシアルキル澱粉、例えばヒドロキシエチル澱粉およびヒドロキシプロピル澱粉がある。これらの中では、ヒドロキシエチル澱粉(HES)が好ましい。
本発明に好適に用いられるHESは、ワキシーコーン澱粉の95%を超えるグルコース高分子であるアミロペクチンのヒドロキシエチル化誘導体である。アミロペクチンは、a−1,4−グリコシド結合の形で存在し、a−1,6−グリコシド分岐を有するグルコース単位からなる。
HESは有利なレオロジー特性を有し、現在臨床において血液希釈療法のための容量補充剤として使用されている(Sommermeyer et al., Krankenhauspharmazie, Vol. 8(8, 1987)pages 271-278 and Weidler et al., Arzneimitrelforschung/Drug Res., 41,(1991)pages 494-498)。
HESは、本質的に、重量平均分子量Mw、数平均分子量Mn、分子量分布および置換レベルによって特徴づけられる。エーテル結合によるヒドロキシエチル基での置換は、この場合、無水グルコース単位の炭素原子2、3および6で可能である。この置換レベルは、これに関してグルコース単位総数に対する置換グルコース分子の比率に基づくDS(「置換度」)として、またはグルコース単位あたりのヒドロキシエチル基の平均数を表すMS(「モル置換」)として記述される。
置換レベルMS(モル置換)は、無水グルコース単位あたりのヒドロキシエチル基の平均数として定義される。それは、例えばエーテル開裂、次いでそれにより形成されたヨウ化エチルとエチレンの定量的測定を行うMorgan法により、サンプル中のヒドロキシエチル基の総数から測定される。
これに対して、置換レベルDS(置換度)は、すべての無水グルコース単位に対する置換無水グルコース単位の比率として定義される。これは、サンプルの加水分解後の非置換グルコース量を測定することにより決定できる。これらの定義から、MS>DSであることは明らかである。単置換のみが存在する場合は、各々の置換無水グルコース単位はただ1つのヒドロキシエチル基を持つことになり、MS=DSとなる。
ヒドロキシエチル澱粉残基は、好ましくは0.1〜0.8の置換レベルMSを有する。特に好ましいヒドロキシエチル澱粉残基は、0.4〜0.7の置換レベルMSを有する。
非置換無水グルコース単位中の個々のヒドロキシ基の、ヒドロキシエチル化に関する反応性は、反応条件により異なる。これにより、個々に異なって置換された無水グルコースが個々のポリマー分子において無作為に分布している置換パターンに対して、一定の制限の下で影響を及ぼすことが可能である。C2位およびC6位が優先的にヒドロキシエチル化されることは有利であり、C6位は、よりアクセスしやすいためにより頻繁に置換される。
本発明の目的のためには、C2位が優先的に置換され、しかもできるだけ均質的に置換されているヒドロキシエチル澱粉(HES)を使用するのが好ましい。このようなHESの調製は、EP0402724B2公報に記載されている。それらは生理的に合理的な時間内に完全に分解されるが、一方で、制御可能な排泄パターンは示さない。優先的なC2置換により、a−アミラーゼによるヒドロキシエチル澱粉の分解が比較的難しくなる。完全な分解性を確実なものとするために、可能ならば、ポリマー分子内に連続した置換無水グルコース単位が生じない方が有利である。さらに、このようなヒドロキシエチル澱粉は、置換度が低いにもかかわらず、水性媒体中での溶解性が十分高いために、その溶液もまた長期間安定であり、凝集体またはゲルは形成されない。
ヒドロキシエチル澱粉残基は、無水グルコース単位のヒドロキシエチル基に対して、好ましくは2〜15の範囲のC2:C6置換比を有する。C2:C6置換比は、特に好ましくは3〜11である。
前記の多糖類または多糖誘導体のアルデヒド基のアルドン酸への選択的酸化は、それ自体公知である。これは、穏和な酸化剤、例えばDE19628705A1公報によればヨウ素/水酸化カリウム、または酵素により行なうことができる。
この遊離アルドン酸を反応に用いることができる。また、さらに塩類を用いることも可能である。これらには、特にアルカリ金属塩、例えばアルドン酸のナトリウム塩および/またはカリウム塩などがある。
本発明によるアルドン酸エステルを調製するために、アルコールが用いられる。このアルコールという用語には、HO基を有する化合物が含まれる。これらのHO基は、とりわけ、窒素原子またはフェニルラジカルに結合していてもよい。
当技術分野で公知の酸性アルコールを用いるのが好ましい。これらには、とりわけ、N−ヒドロキシイミド類、例えばN−ヒドロキシスクシンイミドおよびスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミド、置換フェノール類、ならびにヒドロキシアゾール類、例えばヒドロキシベンゾトリアゾールが含まれ、特に、N−ヒドロキシスクシンイミドおよびスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドが好ましい。
さらに、本発明によるアルドン酸エステルを調製するために適した酸性アルコールは、文献に詳しく記載されている(V.H.L. Lee, Ed., Peptide and Protein Drug Delivery, Marcel Dekker, 1991, p.65)。
本発明の特定の態様では、そのHO基のpkaが6〜12の範囲、好ましくは7〜11の範囲のアルコールが用いられる。この値は25℃で測定された酸解離定数を表し、この値は文献において何度も引用されている。
このアルコールの分子量は、好ましくは80〜500g/mol、特に100〜200g/molである。
このアルコールは、反応混合物に遊離型として加えることができる。また、水を加えるとアルコールを放出する反応化合物、適当ならば酸触媒を使用することも可能である。
本発明の特定の態様では、前記アルドン酸またはアルドン酸塩との反応のために、炭酸ジエステル(carbonic diesters)が用いられる。これらの化合物は、反応を特に迅速かつ穏和なものとすることが可能であり、炭酸もしくは炭酸塩、アルコールおよび所望のアルドン酸エステルのみを形成する。
好ましい炭酸ジエステルは、とりわけ、N’N−スクシンイミジルカーボネートおよびスルホ−N’N−スクシンイミジルカーボネートである。
これらの炭酸ジエステルは、比較的少量で使用することができる。従って、この炭酸ジエステルは、前記アルドン酸および/またはアルドン酸塩に対して、1〜3モル過剰、好ましくは1〜1.5モル過剰で用いることができる。炭酸ジエステルを用いる場合の反応時間は比較的短い。従って、その反応は、多くの場合、2時間後、好ましくは1時間後には完了し得る。
アルドン酸エステルを得る反応は、好ましくは無水非プロトン性溶媒中で行う。水分含量は、好ましくは0.5重量%を超えず、特に好ましくは0.1重量%を超えてはならない。好適な溶媒は、とりわけ、ジメルチスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド(DMA)および/またはジメチルホルムアミド(DMF)である。
エステル化反応はそれ自体公知であり、いずれの方法を用いることも可能である。アルドン酸エステルを得る反応は、とりわけ、活性化化合物を用いて行なうことができる。このような方法では、遊離アルコールを用いることが望ましい。この活性化化合物には、特にカルボジイミド、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)などがある。
遊離アルコールを使用する場合、これはモル過剰で用いることができる。本発明の特定の態様では、このアルコール成分は、アルドン酸および/またはアルドン酸誘導体に対して、好ましくは5〜50倍モル過剰、特に好ましくは8〜20倍過剰で使用される。
アルドン酸エステルを得る反応は、穏和な条件下で進行する。従って、前記の反応は、好ましくは0℃〜40℃、特に好ましくは10℃〜30℃の範囲の温度で行うことができる。
本発明の特定の態様では、この反応は、低い塩基活性(base activity)において行なわれる。低い塩基活性は、反応混合物を10倍過剰量の水に添加することにより測定できる。この場合、添加する前の水のpHは25℃で7.0であり、水は本質的にバッファーを含まない。反応混合物の塩基活性は、反応混合物添加後に25℃におけるpHを測定することにより得られる。添加後の混合物のpHは、好ましくは9.0以下、特に好ましくは8.0以下、さらに好ましくは7.5以下である。
HES−アルドン酸の反応、例えばN−ヒドロキシスクシンイミドとの反応は、水を除いた脱水DMA中で、EDCを用いて室温で速やかに進行し、HES−酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステルを生じる。ここで、極度に過剰に存在する無水グルコースのOH基とEDCとの反応を通して、HES分子の副反応が起こらず、EDCとアルドン酸から最初に形成されたO−アシルイソ尿素がこれに相当するN−アシル尿素へ転位する反応が抑制されることは、特に驚くべきことである。
前記の反応により得られた溶液は、アルドン酸エステルを単離することなく、結合反応に用いることができる。非プロトン性溶媒中の予め活性化されたアルドン酸の容量は、通常はバッファー容量中に溶解させた標的タンパク質と比較して少なく、ほとんどの場合、非プロトン性溶媒の量は妨害効果を持たない。好ましい溶液は、少なくとも10重量%のアルドン酸エステル、好ましくは少なくとも30重量%のアルドン酸エステル、特に好ましくは少なくとも50重量%のアルドン酸エステルを含む。
このアルドン酸エステルは、非プロトン性溶媒、例えばDMA中の溶液から、既知の沈殿剤、例えば無水エタノール、イソプロパノールまたはアセトンにより沈殿させることができ、この手順を2回以上繰り返すことにより精製することができる。好ましい固体は、少なくとも10重量%のアルドン酸エステル、好ましくは少なくとも30重量%のアルドン酸エステル、特に好ましくは50重量%のアルドン酸エステルを含む。
次いで、このようなアルドン酸エステルは、結合、例えばHES化のための物質として単離できる。この間、前記のEDC−活性化酸との副反応は起こらない。
結合のためには、さらに、活性化アルドン酸溶液を、好ましくは好適なpHで緩衝化された医薬有効成分の水溶液に添加することができる。医薬有効成分は、反応によりアルドンアミドを生じ得る少なくとも1つのアミノ基を含む。好ましい有効成分には、タンパク質およびペプチドがある。
反応のpHは、有効成分の特性に依存する。pHは、可能ならば、7〜9の範囲、特に7.5〜8.5が好ましい。
制限されるものではないが、一般に、結合は0℃〜40℃の範囲、好ましくは10℃〜30℃の範囲の温度で起こる。反応時間は好適な方法により容易に確認できる。一般に、反応時間は1時間〜100時間、好ましくは20時間〜48時間の範囲である。
アルドン酸エステルは、医薬有効成分に対して過剰量で用いることができる。アルドン酸エステルは、医薬有効成分に対して、好ましくは1〜5倍モル過剰、特に好ましくは1.5〜2倍過剰で用いられる。
本質的に、前記反応における唯一の副産物はアルコール、例えばN−ヒドロキシスクシンイミドであり、例えば限外濾過により、容易に結合生成物から分離できる。起こり得る副反応は水による遊離酸および遊離アルコールへの加水分解である。従って、特に驚くべきは、本発明によるアルドン酸エステルの大部分が医薬有効成分と結合反応することである。これは実施例、特に図に示したクロマトグラムからも明らかである。
以下の実施例および比較例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
実施例および調製方法
実施例1
N−ヒドロキシスクシンイミドを用いるHES−10/0.4−酸エステルの調製
DE19628705公報に従って鎖の還元末端が選択的に酸化されている、平均分子量Mw=10000ダルトンおよび置換レベルMS=0.4を有する乾燥ヒドロキシエチル澱粉5gを、40℃にて30mlの脱水ジメチルアセトアミドに溶解し、溶液を冷却後、10倍モル量のN−ヒドロキシスクシンイミドを、水分を排除して添加する。次いで、HES酸と等モルのEDCを少量ずつ加え、その反応混合物を、添加後24時間、反応が完了するまで反応させる。次に、その反応生成物を脱水アセトンで沈殿させ、再沈殿を繰り返して精製する。
実施例2
Hes10/0.4−酸結合ミオグロビンの調製
15mgのミオグロビンを20mlの蒸留水に溶解し、水酸化ナトリウム溶液を用いてpHを7.5に調整する。実施例1で調製したHES10/0.4−酸N−ヒドロキシスクシンイミド1.5gを、その溶液に1時間かけて少量ずつ添加し、水酸化ナトリウム溶液を加えることによりpHを7.5で一定に保つ。
この溶液を攪拌しながら一晩放置する。
HES化ミオグロビンの形成は、ゲル浸透クロマトグラフィーにより測定したところ、収率は用いたミオグロビンに対して70%である。
実施例3
N’N−ジスクシンイミジルカーボネートを用いるHES10/0.4−酸エステルの調製
0.02mmol(0.14gに相当)の乾燥HES/0.4−酸を、2mlの脱水ジメチルホルムアミドに、水分を排除して溶解させる。0.02mmolのN’N−ジスクシンイミジルカーボネートをその溶液に添加し、室温にて1時間攪拌して反応を完了させる。
実施例4
HES10/0.4−酸とウシ血清アルブミンとの結合生成物の調製
50mgのウシ血清アルブミン(0.7mmolに相当するBSA)を、pH8.4の0.3モル濃度(molar)の重炭酸塩溶液6mlに溶解させる。実施例3から得られる混合物をこの溶液に添加し、室温にて2時間攪拌して反応を完了させる。
この反応が達成されたことは、多様な検出系(UV280nm、MALLS光散乱検出器(MALLS=多角度レーザー光散乱)、RI検出器)を備えた低圧HPGPCにより実証する。
図1〜4に、未反応HES10/0.4−スクシンイミジルエステル、開始物質BSAおよび反応混合物のクロマトグラムを比較のために示す。
反応の成功は、280nmで検出される、BSAピークの大幅な減少と、より分子量の大きなピークの出現から明らかである。
実施例5
N’N−ジスクシンイミジルカーボネートを用いるHES50/0.7−酸エステルの調製
0.02mmol(0.5g)の乾燥HES50/0.7−酸を、2mlの脱水ジメチルホルムアミドに、水分を排除して溶解させる。0.02mmolのN’N−ジスクシンイミジルカーボネートをこの溶液に添加し、室温にて1時間攪拌して反応を完了させる。
実施例6
BSAを用いるHES50/0.7結合生成物の調製
50mgのウシ血清アルブミンBSA(0.7mmol)を、pH8.4の0.3モル濃度(molar)の重炭酸塩溶液6mlに溶解させる。実施例5から得られる活性化HES50/0.7−酸の溶液をこの溶液に添加し、室温にて2時間攪拌して反応を完了させる。
反応混合物の分析モニタリングは、実施例4に記載の3つの検出系を備えた低圧HPGPCを用いて行なう。
反応の成功は、280nmにおける未反応BSAのシグナルの減少、およびこれに対応するより高分子量へシフトした結合生成物のシグナルの出現から明らかである。HES酸の分子量が大きいために、このシフトは実施例4で見られるものよりも大きい。
未反応ウシアルブミン(BSA)のMALLS−GPCクロマトグラム。単量体および二量体アルブミンが明確に分離されている。 未反応HES−10/0.4−スクシンイミジルエステルのMALLS−GPCクロマトグラム。 HES−10/0.4−スクシンイミジルエステルとBSAとの反応生成物のMALLS−GPCクロマトグラム。示されたシグナルは、屈折指数(RI)の3倍検出、UV検出器および90°における光散乱のものである。 時間に対して分子質量を表した、HES−10/0.4−スクシンイミジルエステルとBSAとの反応生成物のMALLS−GPCクロマトグラム。

Claims (26)

  1. 鎖の還元末端においてアルドン酸へと選択的に酸化されている多糖類または多糖誘導体のアルドン酸エステルであって、
    前記多糖類または多糖誘導体が澱粉画分の誘導体であり、該誘導体がヒドロキシエチル澱粉(HES)であり、
    前記ヒドロキシエチル澱粉画分の平均分子量Mwが2〜300000ダルトンであり、置換レベルMSが0.1〜0.8であり、無水グルコースの炭素原子C2およびC6上の置換基のC2/C6比が2〜15であり、
    アルドン酸エステルのアルコール成分を与えるアルコールが、N−ヒドロキシスクシンイミドまたはスルホ−N−ヒドロキシスクシンイミドである、アルドン酸エステル
  2. 前記澱粉画分がアミロペクチン分解画分である、請求項1に記載のアルドン酸エステル。
  3. 前記アミロペクチン分解画分が、ワキシーコーン澱粉の酸分解および/またはα−アミラーゼによる分解により得られるものである、請求項2に記載のアルドン酸エステル。
  4. 前記澱粉画分の平均分子量Mwが2000〜50000ダルトンであり、平均分岐度が5〜10mol%α−1,6−グリコシド結合である、請求項3に記載のアルドン酸エステル。
  5. 前記澱粉画分の平均分子量Mwが2000〜50000ダルトンであり、平均分岐度が>10〜25mol%α−1,6−グリコシド結合である、請求項3に記載のアルドン酸エステル。
  6. 前記澱粉画分誘導体が、ワキシーコーン澱粉分解画分のヒドロキシエチル誘導体である、請求項1に記載のアルドン酸エステル。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の少なくとも一種類のアルドン酸エステルを含んでなる、固体。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の少なくとも一種類のアルドン酸エステルを含んでなる、溶液。
  9. 少なくとも一種類の有機溶媒を含んでなる、請求項8に記載の溶液。
  10. 0.5重量%以下の水を含んでなる、請求項9に記載の溶液。
  11. 少なくとも一種類の非プロトン性溶媒を含んでなる、請求項8〜10のいずれか一項に記載の溶液。
  12. 前記溶媒が、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド(DMA)および/またはジメチルホルムアミド(DMF)を含んでなるものである、請求項11に記載の溶液。
  13. 非プロトン性溶媒中で、少なくとも一種類のアルドン酸および/またはアルドン酸誘導体を、少なくとも一種類のアルコール成分と反応させる、請求項1〜12のいずれか一項に記載のアルドン酸エステルを製造する方法。
  14. 前記アルコール成分が、前記アルドン酸および/またはアルドン酸誘導体に対して5〜50倍モル過剰で使用される、請求項13に記載の方法。
  15. 少なくとも一種類の活性化試薬を使用して反応が行なわれる、請求項13または14に記載の方法。
  16. 前記活性化試薬が、少なくとも一種類のカルボジイミドを含んでなるものである、請求項15に記載の方法。
  17. 前記活性化試薬が、前記アルドン酸および/またはアルドン酸誘導体に対して1〜3モル過剰で使用される、請求項15または16に記載の方法。
  18. 前記アルドン酸またはアルドン酸誘導体と反応させるためのアルコール成分を遊離させる化合物が使用される、請求項13〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 炭酸ジエステルが使用される、請求項18に記載の方法。
  20. 0〜40℃の範囲の温度で反応が行なわれる、請求項13〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 低い塩基活性において反応が行なわれる、請求項13〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の少なくとも一種類のアルドン酸エステルと、少なくとも1つのアミノ基を有する医薬有効成分とを反応させる、多糖類または多糖誘導体と遊離アミノ基上で結合した医薬有効成分を製造する方法。
  23. 水性媒体中で反応が行なわれる、請求項22に記載の方法。
  24. 前記水性媒体のpHが7〜9である、請求項23に記載の方法。
  25. 0℃〜40℃の範囲の温度で反応が行なわれる、請求項22〜24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記医薬有効成分がポリペプチドまたはタンパク質である、請求項22〜25のいずれか一項に記載の方法。
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