JP4749663B2 - モータの制御装置 - Google Patents
モータの制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4749663B2 JP4749663B2 JP2003401875A JP2003401875A JP4749663B2 JP 4749663 B2 JP4749663 B2 JP 4749663B2 JP 2003401875 A JP2003401875 A JP 2003401875A JP 2003401875 A JP2003401875 A JP 2003401875A JP 4749663 B2 JP4749663 B2 JP 4749663B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- phase
- timing
- switching element
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000002457 bidirectional effect Effects 0.000 claims description 42
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 38
- 238000010992 reflux Methods 0.000 claims description 14
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 claims description 9
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 23
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 11
- 238000000034 method Methods 0.000 description 11
- 230000003071 parasitic effect Effects 0.000 description 3
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 3
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 2
- 230000033228 biological regulation Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 1
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 230000003313 weakening effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
ところで、通電状態となった2相間に流れる相電流は、当該相に対応するスイッチング素子がオフ状態となっても、各相コイルのインダクタンス等の影響により流れ続けようとする。このため、一般的に、インバータを構成するスイッチング素子には、其々の出力側(例えばFETの場合、ドレイン・ソース間)に逆並列接続された還流ダイオードが設けられている。これにより、スイッチング素子がオフしても該スイッチング素子に流れ続けようとする相電流が存在する場合には、還流ダイオードを介してこれを還流させることでスイッチング素子を保護している。
ここでは、便宜上、U相のみに着目して説明したが、V相、及びW相についてもU相と同様であり、U相、V相、W相に発生する相電流は互いに120度ずつ位相がずれている。
このように、モータを進角制御(進角45度)した場合のモータの制御装置とモータの各種信号波形の一例を、図15のタイミングチャート図に示す。図15では、進角制御に起因し、図14に示した進角制御をしていない場合と比較して、モータのU相誘起電圧Vuとインバータ出力電圧Uの位相差が大きくなることで、モータのU相誘起電圧Vuとインバータ出力電圧Uの電位差が大きくなり、1サイクル中概ね全ての期間で両者に電位差が生じている(U相端子電圧TEuの波形を参照)。このため、U相に対応するインバータのスイッチング素子がオフであっても、U相電流は1サイクル中(0度〜360度)概ね全ての期間で流れ続け、なおかつ進角制御をしていない場合と比較して電流値が大きい。
この現象は、V相、W相に関しても同様であり、したがって、進角制御をしていない場合と比較して、還流ダイオードを介して電流が流れている期間が長くなる傾向にあることが知られている。例えば、図15に示す期間B1では、インバータ出力信号Uは0レベルであり、U相に対応するスイッチング素子はオフしているが、U相負方向電流が所定のスイッチング素子の還流ダイオードを介して流れている。また、期間B2では、インバータ出力信号Uは0レベルであり、U相に対応するスイッチング素子はオフしているが、U相正方向電流が所定のスイッチング素子の還流ダイオードを介して流れている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、インバータを備えたモータの制御装置において、インバータを構成するスイッチング素子に設けられている還流ダイオードに起因する発熱を効果的に低減する技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
モータの相数に対応した相数のインバータと、制御部と、ロータ位置検出装置を備え、前記インバータは、それぞれに還流素子が配設された双方向スイッチング素子が各相の上アームと下アームに配設されており、前記ロータ位置検出装置は、前記モータのロータの位置を検出し、前記双方向スイッチング素子がオン状態である位相期間を[360度(電気角)を前記モータの相数で除した期間]とするための前記双方向スイッチング素子をオン状態とするタイミングおよびオフ状態とするタイミングを示す位置検出信号を出力し、前記制御部は、前記ロータ位置検出装置から出力される位置検出信号に基づいて、前記双方向スイッチング素子をオン状態に制御するオンタイミングおよびオフ状態に制御するオフタイミングを設定し、前記設定したオンタイミングで前記双方向スイッチング素子をオン状態に制御するとともに、前記設定したオフタイミングで前記双方向スイッチング素子をオフ状態に制御することにより、前記モータの2相間を通電する駆動信号を出力して前記モータを駆動するモータの制御装置であって、
前記制御部は、前記モータを進角制御する場合、前記双方向スイッチング素子がオン状態である位相期間を[360度(電気角)を前記モータの相数で除した期間]とするための前記双方向スイッチング素子をオン状態とするタイミングより進角だけ早いタイミングを前記オンタイミングとして設定し、また、前記設定したオンタイミングから、[360度(電気角)を前記モータの相数で除した期間]より長い期間経過したタイミングを前記オフタイミングとして設定することにより、前記還流素子への通電規制を行うことを特徴とするモータの制御装置である。
「モータ」としては、インバータで駆動されるとともに、進角制御が可能なモータを広く包含する。例えば、3相インバータで駆動される3相ブラシレスモータが好適に包含される。
「ロータ位置検出装置」は、出力される位置検出信号に基づいて、インバータを構成する双方向スイッチング素子を制御することができればよく、典型的には、ブラシレスモータのホールセンサ等が対応する。
ここで「位相期間」とは、1サイクルを0度〜360度とする電気角における、インバータからモータに出力される各相駆動信号の期間(度)を示す。
従来の技術では、「各双方向スイッチング素子がオン状態である位相期間」は、360度をモータの相数で除した期間である。例えば、3相モータを120度通電方式で駆動する場合には、各双方向スイッチング素子を120度の位相期間選択的にオン状態とし、各相へのインバータ出力信号としては、120度正方向通電、60度非通電、120度負方向通電、60度非通電を繰り返す信号を出力していた。インバータ出力信号の60度非通電の期間は、双方向スイッチング素子がオフ状態にあり、従来の技術に記載したように、進角制御を行うと、この期間に、双方向スイッチング素子に配設されている還流ダイオードを介して相電流が流れ易い。本発明では、双方向スイッチング素子がオン状態である位相期間は、360度をモータの相数で除した期間よりも大きく設定され、双方向スイッチング素子のオン状態が所定期間継続されているので、従来の技術では還流素子を流れていた相電流が、内部抵抗値が低いオン状態の双方向スイッチング素子を流れる。これにより、還流ダイオードに流れる相電流を低減させることができ、しいては還流ダイオードの発熱を低減させることができる。
このオン状態を継続する位相期間は、存在すればよく、結果的に双方向スイッチング素子が360度をモータの相数で除した期間よりも長い期間オン状態を継続していれば足りる。すなわち、例えば、120度通電方式で駆動する場合には、非通電期間の60度内で所定期間オン状態が継続されていればよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータの制御装置であって、前記制御部は、前記双方向スイッチング素子がオン状態である位相期間を[360度(電気角)を前記モータの相数で除した期間]とするための前記双方向スイッチング素子をオン状態とするタイミングより進角だけ早いタイミングから所定の遅延時間経過したタイミングを前記オンタイミングとして設定するオンタイミング設定手段を有していることを特徴とするモータの制御装置である。
「遅延時間」は、期間(角度)や時間で設定される場合を包含する。
モータの制御装置は、典型的には、CPUと、モータ制御プログラムが予め記憶されたROM等の記憶手段を備えており、CPUは、記憶手段からモータ制御プログラムを読み出してモータの制御を実行する。制御プログラムは、双方向スイッチング素子をオン状態とするタイミングに所定の遅延時間を設けるステップを備えており、このプログラムのステップが本発明のオンタイミング設定手段に対応する。
本発明では、オン状態が継続された上アームもしくは下アームのうちの一方のスイッチング素子が確実にオフ状態となってから他方のスイッチング素子がオン状態となるように、オンタイミング設定手段を用いて、各双方向スイッチング素子をオン状態とするタイミングに所定の遅延時間を設けている。所定の遅延時間とは、上アームのスイッチング素子と下アームのスイッチング素子が同時にオン状態となることによって短絡が発生するのを防止できる微小な時間でも足りる。これにより、インバータを構成する各スイッチング素子に短絡が発生する可能性を回避することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のモータの制御装置であって、前記制御部は、前記ロータ位置検出装置から出力される位置検出信号に基づいて前記オフタイミングを設定するオフタイミング設定手段を有していることを特徴とするモータの制御装置である。
典型的には、モータの制御装置の記憶手段に記憶されているモータ制御プログラムは、位置検出信号を受信すると所定時間経過後にスイッチング素子をオフ状態とするステップを備えており、このプログラムのステップが本発明のオフタイミング設定手段に対応する。
このようなオフタイミング設定手段により、オン状態を継続した上アームもしくは下アームのスイッチング素子が確実にオフ状態となってから他方のスイッチング素子をオン状態とすることで、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏し、インバータを構成する各スイッチング素子に短絡が発生する可能性を回避することができる。
まず、3相ブラシレスモータ200と本発明のモータの制御装置100の構成が図1のブロック図に模式的に示される。また、該モータの制御装置100が備えている3相インバータ110を構成するNチャネルパワーMOSFET121〜123,131〜133の概略構成と、各FETの通電状態に対応する回路図が図2〜図9に示される。そして、該モータ200とモータの制御装置100の、位置検出信号Ha,Hb,Hc、インバータの出力信号U,V,W、モータのU相誘起電圧Vu、U相端子電圧、U相電流Iuの対応関係を示すタイミングチャート図が図10に示される。
3相ブラシレスモータ200には、Y結線されたU相巻線(界磁コイル)211、V相巻線212、W相巻線213が設けられたステータ210と、ステータ210の中空部に配置され永久磁石で構成されたロータ220が設けられている。
ステータ210には、位置検出装置231,232,233が、ロータ220の側面に近接しつつ互いに120度ずつずれた位置に配置されている。位置検出装置231,232,233はホールセンサを用いて構成され、ロータ220の回転位置を検出して、モータの制御装置100の制御部140に、位置検出信号Ha,Hb,Hcを出力する。これらの位置検出信号Ha,Hb,Hcは、U相コイル211、V相コイル212、W相コイル213のうち通電する2相を切り替えるタイミングを決定するのに、後述するモータの制御装置100で用いられる。
3相インバータ110は、上アーム120、下アーム130にそれぞれ3個ずつのパワーMOSFET121〜123、131〜133を備えており、各FET121〜123、131〜133は3相ブリッジ接続されている。上アーム120の各FETのドレイン側コモンは電源部150に接続され、下アーム130の各FETのソース側コモンは接地されている。
また、各FET121〜123,131〜133には、還流ダイオード121a〜123a,131a〜133aがドレイン・ソース間に逆並列接続されている。
このFET121〜123,131〜133が本発明の「双方向スイッチング素子」に対応する要素である。
このインバータ出力信号U,V,Wが本発明の「駆動信号」に対応する要素である。
制御部140は、インバータ110の上アーム120のFET121〜123のいずれか、及び下アーム130のFET131〜133のいずれかを選択的にオン状態にし、これに対応するモータ200の2相(U,V,W相のうちの2相)間を通電する。制御部140は、オン状態にするFET121〜123,131〜133を順次切り替えてモータ200の通電する2相を順次切り替える。
状態(1)FET121、FET132をオン状態にしてU相→V相通電
状態(2)FET121、FET133をオン状態にしてU相→W相通電
状態(3)FET122、FET133をオン状態にしてV相→W相通電
状態(4)FET122、FET131をオン状態にしてV相→U相通電
状態(5)FET123、FET131をオン状態にしてW相→U相通電
状態(6)FET123、FET132をオン状態にしてW相→V相通電
上記した状態(1)〜(6)を繰り返すことで、モータ200のステータ210に回転磁界を発生させ、これにより永久磁石で構成されているロータ220を回転させる。
まず、FET121がオフ状態の場合の回路図を図2に、概略構成図を図3に示す。ここでは、FET121のゲート・ソース間にゲート電圧が印加されておらず、FET121はオフ状態となっている。ところで、図2、図3に示すように、FET121のドレイン・ソース間に逆並列接続されている還流ダイオード121aは、FET121のドレイン・ソース間に形成されている半導体のPN接合による寄生ダイオードとして構成されている。
インバータ出力信号Uは、s0〜s3の180度間でプラス電圧、s3〜s6の180度間でマイナス電圧を1サイクルとして繰り返す交番信号として出力される。インバータ出力信号Vはインバータ出力信号Uと120度位相がずれた信号、インバータ出力信号Wはインバータ出力信号Vとさらに120度位相がずれた信号として出力される。
例えば、図10には、U相誘起電圧Vuの波形とインバータ出力信号Uの波形に基づくU相端子電圧TEuが示されているが、前述した図14に示す進角制御を行っていない場合と比較して、1サイクル中に両者に電位差が生じている期間が長く、その振幅の差も平均して大きい。これにより、図10に示すようなU相電流Iuが生じることとなり、このU相電流IuはU相にインバータ出力信号Uを出力するFET121,131がオフ状態であっても、常に通電状態となることが知られている。すなわち、進角制御をしていない場合のような非通電期間がないことが知られている。ここでは、U相の場合について説明したがV相、W相に関しても同様である。
図10,11に示すように、U相電流Iuの波形は、s1とs2の間の時刻sXでプラス側からマイナス側に振れて方向が逆転している。また、s4とs5の間の時刻sYでマイナス側からプラス側に振れて方向が逆転している。
そこで、図11に示すように、本発明のモータの制御装置100では、s0〜sXでは、U相電流IuはU相がプラス側となって流れているとともにFET121はオン状態であるので、FET121のドレインからソースに電流が流れる。すなわち、図4、図5に示した正方向導通状態となっている。
また、sX〜s3では、図13に示すように、U相電流IuはU相がマイナス側となって流れているとともにFET121はオン状態であるので、FET121のソースからドレインに電流が流れる。すなわち、図8、図9に示す逆方向導通状態となっている。
また、s3〜s6では、FET121はオフ状態であるとともにFET121に接続されている下アームのFET131がオン状態であるので、U相電流IuはFET131の方に流れてFET121には流れない。すなわち、図2、図3に示したオフ状態となっている。
ここで、従来のモータの制御装置においては(併せて、図15参照)、sX〜s2では、本実施の形態と同様でありFET121は逆方向導通状態となっているが、s2〜s3では、図12に示すように、U相電流IuはU相がマイナス側となって流れているとともにFET121はオフ状態であるので、FET121の還流ダイオード121aに電流が流れていた。すなわち、図6、図7に示す還流ダイオード導通状態となっていた。
また、s3〜sYでは、U相電流IuはU相がマイナス側となって流れているとともにFET131はオン状態であるので、FET131のドレインからソースに電流が流れる。すなわち、図4、図5に示した正方向導通状態となっている。
また、sY〜s6では、U相電流IuはU相がプラス側となって流れているとともにFET131はオン状態であるので、FET131のソースからドレインに電流が流れる。すなわち、図8、図9に示す逆方向導通状態となっている。
ここで、従来のモータの制御装置では(併せて、図15参照)sY〜s5では、本実施の形態と同様であり、FET131は逆方向導通状態となっているが、s5〜s6では、U相電流IuはU相がプラス側となって流れているとともにFET131はオフ状態であるので、FET131の還流ダイオード131aに電流が流れていた。すなわち、図6、図7に示す還流ダイオード導通状態となっていた。
然るに、再び図10を参照すれば、インバータ出力信号U,V,Wにより、s0〜s1では、前述した状態(1)(U相→V相通電)であるとともに、FET123のオン状態が継続されて前の期間のW相電流IwがFET123を逆方向に流れている。s1〜s2では、前述した状態(2)(U相→W相通電)であるとともに、FET132のオン状態が継続されて前の期間のV相電流IvがFET132を逆方向に流れている。s2〜s3では、前述した状態(3)(V相→W相通電)であるとともに、FET121のオン状態が継続されて前の期間のU相電流IuがFET121を逆方向に流れている。s3〜s4では、前述した状態(4)(V相→U相通電)であるとともに、FET133のオン状態が継続されて前の期間のW相電流IwがFET133を逆方向に流れている。s4〜s5では、前述した状態(5)(W相→U相通電)であるとともに、FET122のオン状態が継続されて前の期間のV相電流IvがFET122を逆方向に流れている。s5〜s6では、前述した状態(6)(W相→V相通電)であるとともに、FET131のオン状態が継続されて前の期間のU相電流IuがFET131を逆方向に流れている。この状態が繰り返される。
このモータ制御プログラムのステップが、本発明の「オンタイミング設定手段」に対応する要素である。
これにより、例えば、図10に示すs3で、FET121が確実にオフ状態となってからFET131をオン状態とすることができる。そして、上アームのスイッチング素子と下アームのスイッチング素子が同時にオン状態となることで、短絡が発生する可能性を回避できる。
このモータ制御プログラムのステップが、本発明の「オフタイミング設定手段」に対応する要素である。
これにより、モータ制御装置100は、上記した「オンタイミング設定手段」を備える場合と同様の効果を奏する。
また、「オンタイミング設定手段」と「オフタイミング設定手段」は、両方が設けられていてもよいし、片方でもよい。また、必要がない場合には設けられていなくても良い。「オンタイミング設定手段」と「オフタイミング設定手段」が両方が設けられていれば、確実にスイッチング素子の短絡が発生する可能性を回避できる。
また、本実施の形態では、モータ200の正転の場合について説明したが、モータ200の逆転の場合についても同様にして各FETに設けられている還流ダイオードに電流が流れる期間を減少させ、各還流ダイオードの発熱を効果的に低減させることができる。
(態様1)
「3相ブラシレスモータに対応した3相インバータを備え、前記インバータは、それぞれに還流素子が配設された双方向スイッチング素子を6個備え、各双方向スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記モータの2相間を通電する駆動信号を出力して当該モータを駆動するモータの制御装置を備えた電動工具であって、
前記モータの制御装置は、前記モータの進角制御を行う場合に、前記双方向スイッチング素子がオン状態である位相期間につき、120度よりも大きくなるように設定し、これによって前記還流素子への通電規制を行うことを特徴とする電動工具。」
110 インバータ
120 上アーム
121,122,123,131,132,133 FET
121a,122a,123a,131a,132a,133a, 還流ダイオード
130 下アーム
140 制御部
150 電源部
200 モータ
211 U相コイル
212 V相コイル
213 W相コイル
231,232,233 位置検出装置
Ha,Hb,Hc 位相検出信号
Iu U相電流
Iv V相電流
Iw W相電流
U,V,W インバータ出力信号
Vu U相誘起電圧
Claims (3)
- モータの相数に対応した相数のインバータと、制御部と、ロータ位置検出装置を備え、前記インバータは、それぞれに還流素子が配設された双方向スイッチング素子が各相の上アームと下アームに配設されており、前記ロータ位置検出装置は、前記モータのロータの位置を検出し、前記双方向スイッチング素子がオン状態である位相期間を[360度(電気角)を前記モータの相数で除した期間]とするための前記双方向スイッチング素子をオン状態とするタイミングおよびオフ状態とするタイミングを示す位置検出信号を出力し、前記制御部は、前記ロータ位置検出装置から出力される位置検出信号に基づいて、前記双方向スイッチング素子をオン状態に制御するオンタイミングおよびオフ状態に制御するオフタイミングを設定し、前記設定したオンタイミングで前記双方向スイッチング素子をオン状態に制御するとともに、前記設定したオフタイミングで前記双方向スイッチング素子をオフ状態に制御することにより、前記モータの2相間を通電する駆動信号を出力して前記モータを駆動するモータの制御装置であって、
前記制御部は、前記モータを進角制御する場合、前記双方向スイッチング素子がオン状態である位相期間を[360度(電気角)を前記モータの相数で除した期間]とするための前記双方向スイッチング素子をオン状態とするタイミングより進角だけ早いタイミングを前記オンタイミングとして設定し、また、前記設定したオンタイミングから、[360度(電気角)を前記モータの相数で除した期間]より長い期間経過したタイミングを前記オフタイミングとして設定することにより、前記還流素子への通電規制を行うことを特徴とするモータの制御装置。 - 請求項1に記載のモータの制御装置であって、
前記制御部は、前記双方向スイッチング素子がオン状態である位相期間を[360度(電気角)を前記モータの相数で除した期間]とするための前記双方向スイッチング素子をオン状態とするタイミングより進角だけ早いタイミングから所定の遅延時間経過したタイミングを前記オンタイミングとして設定するオンタイミング設定手段を有していることを特徴とするモータの制御装置。 - 請求項1または2に記載のモータの制御装置であって、
前記制御部は、前記ロータ位置検出装置から出力される位置検出信号に基づいて前記オフタイミングを設定するオフタイミング設定手段を有していることを特徴とするモータの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003401875A JP4749663B2 (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | モータの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003401875A JP4749663B2 (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | モータの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005168136A JP2005168136A (ja) | 2005-06-23 |
JP4749663B2 true JP4749663B2 (ja) | 2011-08-17 |
Family
ID=34725660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003401875A Expired - Lifetime JP4749663B2 (ja) | 2003-12-01 | 2003-12-01 | モータの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4749663B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9819241B2 (en) | 2010-06-14 | 2017-11-14 | Black & Decker Inc. | Stator assembly for a brushless motor in a power tool |
JP2014099946A (ja) * | 2011-03-07 | 2014-05-29 | Panasonic Corp | 昇圧型pfc制御装置 |
EP2854272A4 (en) * | 2012-05-22 | 2016-02-17 | Yaskawa Denki Seisakusho Kk | POWER CONVERSION DEVICE |
EP2675041B1 (en) | 2012-06-15 | 2020-05-13 | Black & Decker Inc. | Stator assembly for a brushless motor in a power tool |
JP7257647B2 (ja) * | 2019-04-24 | 2023-04-14 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電動工具 |
JP7306286B2 (ja) * | 2020-02-04 | 2023-07-11 | 株式会社デンソー | モータ制御装置 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3206376B2 (ja) * | 1995-06-30 | 2001-09-10 | トヨタ自動車株式会社 | 負荷駆動回路の制御方法 |
JP3243977B2 (ja) * | 1995-08-18 | 2002-01-07 | 国産電機株式会社 | 電動車両用ブラシレス直流電動機の制御方法 |
JP2000102279A (ja) * | 1998-09-24 | 2000-04-07 | Kokusan Denki Co Ltd | 内燃機関始動用電動機兼用発電機 |
JP2001008494A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-01-12 | Denso Corp | ブリッジ形電力変換回路 |
JP2003174790A (ja) * | 2001-12-05 | 2003-06-20 | Denso Corp | 車両用同期電動機装置 |
JP2003200363A (ja) * | 2001-12-26 | 2003-07-15 | Makita Corp | バッテリ式電動工具 |
JP2003291832A (ja) * | 2002-04-08 | 2003-10-15 | Koyo Seiko Co Ltd | パワーステアリング装置 |
-
2003
- 2003-12-01 JP JP2003401875A patent/JP4749663B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005168136A (ja) | 2005-06-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8395338B2 (en) | Control system for multiphase electric rotating machine | |
JP4736875B2 (ja) | ファンモータ駆動装置及びファンモータ駆動方法 | |
KR100655566B1 (ko) | 브러시리스 dc모터의 구동장치 | |
US7969104B2 (en) | Rotary electric system designed to utilize zero-phase circuit | |
JP4748171B2 (ja) | Eps用モータ駆動装置 | |
JP3419157B2 (ja) | モータ駆動方法及びそれを用いた電気機器 | |
JP5434696B2 (ja) | 車両用発電機 | |
JP2008141828A (ja) | モータ駆動装置及びモータ駆動方法 | |
JP5916201B2 (ja) | スイッチトリラクタンスモータの制御装置 | |
JP2007110778A (ja) | モータ駆動装置および駆動方法 | |
JP2010045941A (ja) | モータ制御回路,車両用ファン駆動装置及びモータ制御方法 | |
JP2009178019A (ja) | モータ制御回路,車両用ファン駆動装置及びモータ制御方法 | |
JP5253264B2 (ja) | モータ駆動装置 | |
JP4749663B2 (ja) | モータの制御装置 | |
JP2008154431A (ja) | モータ制御装置 | |
JP2004336876A (ja) | 三相電圧形インバータ装置および三相電圧形インバータ装置の三相交流電流位相検出方法 | |
JP6004374B2 (ja) | モータ制御装置及びモータ制御方法 | |
JP4369500B2 (ja) | 回転電機装置 | |
JP5441951B2 (ja) | 回転電機 | |
JP2008259360A (ja) | ブラシレスモータ用通電制御回路 | |
JP2005124305A (ja) | 二相変調制御式インバータ装置 | |
JP4147826B2 (ja) | ブラシレスモータ駆動制御装置 | |
JP6091571B1 (ja) | 回転電機、及び回転電機の制御方法 | |
JP2006050711A (ja) | モータ駆動回路 | |
JP2005312145A (ja) | ブラシレスモータの駆動装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060620 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090724 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090728 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100921 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110420 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110518 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4749663 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |