JP7306286B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

この明細書における開示は、複数相の巻線を有するモータの駆動を制御するモータ制御装置に関する。
特許文献1には、複数相の巻線を有するモータを回転駆動させる、モータ制御装置が記載されている。このモータ制御装置は、スイッチによって形成される上下アーム回路を複数備え、通電相を順次切り替えるよう、複数のスイッチのオンオフ状態を切替制御する。
以下の説明では、複数のスイッチのうち、通電相への通電経路を形成するスイッチを通電相スイッチとし、それ以外のスイッチを非通電相スイッチとする。
特開2018-74710号公報
ここで、通電相を切り替えた直後には、複数の非通電相スイッチのうちの1つに、還流電流が一時的に流れる。この還流電流は、スイッチに寄生するボデーダイオードに流れる。ボデーダイオードの電気抵抗は比較的大きいため、上述の如く還流電流が流れると、スイッチでの発熱量が大きい。このような発熱は、電力損失の増大やスイッチの劣化を招く。
開示される1つの目的は、スイッチでの発熱低減を図ったモータ制御装置を提供することである。
上記目的を達成するため、開示された1つの手段は、
複数相の巻線(L1、L2、L3)を有するモータ(5)の駆動を制御するモータ制御装置であって、
複数のスイッチ(21u、21v、21w、22u、22v、22w)によって形成される複数の上下アーム回路(20u、20v、20w)と、
複数相のうちの通電相を順次切り替えるよう、複数のスイッチのオンオフ状態を切替制御する制御部(30)と、
通電相に流れる電流の大きさを検出する電流センサ(60)と、を備え、
複数のスイッチのうち、通電相への通電経路を形成するスイッチを通電相スイッチとし、通電相スイッチ以外のスイッチを非通電相スイッチとし、
複数の非通電相スイッチのうち、通電相の切り替えに伴い生じる還流電流の経路を形成するスイッチを還流スイッチとし、
制御部は、通電相スイッチに加えて還流スイッチをオン状態に制御し、電流センサによって検出された電流値が大きいほど、還流スイッチをオン状態にするオン時間(Ton)を長くする、モータ制御装置とされる。
ここに開示されたモータ制御装置によると、通電相スイッチに加えて還流スイッチをオン状態にする。そのため、オン状態の還流スイッチを還流電流が流れるため、ボデーダイオードに比べて小さい電気抵抗で還流電流が流れるようになる。よって、スイッチでの発熱を低減できる。
尚、上記括弧内の参照番号は、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
第1実施形態に係るモータ制御装置と、制御対象となるモータとを模式的に示す回路図である。 第1実施形態における、各相の電圧変位とマスク期間との関係を示すタイミング図である。 第1実施形態に係る還流オン制御による効果を説明する図である。 第1実施形態に係る還流オン時間の長さを異ならせた場合における、マスク期間と還流時間と還流オン時間との関係を示すタイミング図である。 第1実施形態に係る還流オン制御の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態において、通電相スイッチと還流スイッチとの関係を示す図である。
以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。
(第1実施形態)
図1に示すモータ5およびモータ制御装置6は、車両に搭載されたものである。例えば、内燃機関を走行駆動源とした車両において、燃焼に用いる燃料を高圧ポンプへ供給するフィードポンプの電動モータに、上記モータ5は用いられている。モータ制御装置6は、モータ5の作動を制御することで、フィードポンプによる燃料の吐出量を制御する。
モータ5は、複数相の巻線L1、L2、L3を含むステータと、複数の磁極対を有するロータ(図示せず)とを有する。本実施形態では、U相、V相およびW相による3相のモータ5が用いられている。モータ5は、ブラシが設けられていないブラシレスモータであり、かつ、ロータ回転位置を検出するための素子が設けられていないセンサレスモータである。
3つの巻線L1、L2、L3は、デルタ結線により互いに接続されている。巻線L1は、U相端子5uおよびV相端子5vに接続されたUV間巻線である。巻線L2は、V相端子5vおよびW相端子5wに接続されたVW間巻線である。巻線L3は、W相端子5wおよびU相端子5uに接続されたWU間巻線である。なお、以下の記載では、U相端子5u、V相端子5vおよびW相端子5wを特に区別しない場合には、「動力端子」として記載する。
各々の巻線L1、L2、L3に、順次、通電相の切り替えが行われながら電力供給されることにより、モータ5のロータは回転駆動する。なお、本明細書では、「通電相の切り替え」とは、U相端子5u、V相端子5vおよびW相端子5wに通電する状態を切り替えることにより、巻線L1、L2、L3に流れる電流の相を切り替えることを意味するものとして記載している。通電相が切り替えられると、U相端子5u、V相端子5vおよびW相端子5wの各々は、後述する電圧E固定状態、ハイインピーダンス状態およびゼロ電圧拘束状態のいずれかに切り替えられる。
モータ制御装置6は、モータ端子11、バッテリ端子12およびグランド端子13を備える。モータ端子11は、3つの巻線L1、L2、L3の各々に電気接続される。バッテリ端子12は、車両に搭載されたバッテリの高電位側端子と電気接続される。グランド端子13はグランドに電気接続される。
さらにモータ制御装置6は、上下アーム回路20u、20v、20w、制御部30、昇圧コイル40、比較回路50u、50v、50wおよび電流センサ60を備える。
昇圧コイル40は、バッテリ端子12から供給されるバッテリ電圧を、所定の直流電圧(電源電圧E)に昇圧させて、3相ブリッジ回路により形成されるインバータ回路へ印加する。インバータ回路は、電源電圧Eを印加する動力端子を順次切り替えることで通電相を切り替えながら、モータ5へ電力供給する。これにより、モータ制御装置6は、モータ5を台形波駆動する。
インバータ回路は、3つの上下アーム回路20u、20v、20wを有する。各々の上下アーム回路20u、20v、20wは、上アームを形成するスイッチ21u、21v、21wと、下アームを形成するスイッチ22u、22v、22wを有する。各々の上アームおよび下アームはスイッチング素子によって構成されている。これらのスイッチング素子には、電界効果トランジスタ(MOS-FET)が用いられている。以下の説明では、上記スイッチング素子のことを単に「スイッチ」と記載する。
上アームと下アームは直列接続されており、上アームの一端は昇圧コイル40と直列に電気接続され、下アームの一端はグランド端子13に電気接続される。上アームの他端と下アームの他端との接続点(中点)は、モータ端子11を介して巻線L1、L2、L3に電気接続される。具体的には、上下アーム回路20uのスイッチ21u、22uの中点は、U相端子5uに電気接続される。上下アーム回路20vのスイッチ21v、22vの中点は、V相端子5vに電気接続される。上下アーム回路20wのスイッチ21w、22wの中点は、W相端子5wに電気接続される。
上アームを形成するスイッチ21u~21wに寄生するボデーダイオードは、バッテリ端子12からモータ端子11への電流の流れを阻止する向きに設けられている。下アームを形成するスイッチ22u~22wに寄生するボデーダイオードは、モータ端子11からバッテリ端子12への電流の流れを阻止する向きに設けられている。
これら6つのスイッチ21u~22wの作動は、制御部30によって独立して制御される。これにより、モータ5の動力端子は、電圧E固定状態、ハイインピーダンス状態およびゼロ電圧拘束状態のいずれかに、順次切り替わる。これら3つの状態は、3相各相で同様であるため、以下、U相端子5uについて説明する。
図2の横軸は経過時間を示す。図2の縦軸は、U相端子5uの電圧(U相電圧Vu)、V相端子5vの電圧(V相電圧Vv)およびW相端子5wの電圧(W相電圧Vw)の大きさを示す。また、図2の最下段に示す縦軸は、後述するマスク期間Tmの設定に用いるカウント値を示す。
図2に示すように、U相端子5uは、スイッチ21uを導通かつスイッチ22uを遮断させた期間Tu1に、電源電圧Eに固定された「電圧E固定状態」になる。U相端子5uは、スイッチ21uを遮断かつスイッチ22uを導通させた期間Tu3に、ゼロ電圧(略接地電位)に固定された「ゼロ電圧拘束状態」になる。U相端子5uは、スイッチ21u、22uをともに遮断させた期間Tu2、Tu4に、「ハイインピーダンス状態」になる。
なお、本実施形態では、各々のスイッチ21u~22wをデューティ制御しているため、デューティ100%であれば、電圧E固定状態における動力端子の電圧は、図2の期間Tu1に示すように、電圧Eに張り付いた状態になる。一方、デューティ100%未満であれば、デューティオフの期間は、電圧E固定状態であっても電圧がゼロとなる。
また、図2に示すように、ハイインピーダンス状態のU相端子5uには、U相誘起電圧Viuが誘起される。U相誘起電圧Viuは、U相端子5uに接続された巻線L1、L3にロータの磁極対からの磁束が鎖交することにより発生する。したがって、U相誘起電圧Viuは、巻線L1、L3とロータとの相対回転位置関係に対応して変化する。また、以下の記載では、U相誘起電圧Viu、V相誘起電圧VivおよびW相誘起電圧Viwを特に区別しない場合には、誘起電圧Viと記載する。
比較回路50u、50v、50wは、複数相の巻線L1、L2、L3のうちの通電相とは異なる巻線に誘起される誘起電圧Viを検出する。さらに比較回路50u、50v、50wは、検出した誘起電圧Viと基準電圧Vcとを大小比較し、その比較結果を制御部30へ出力する。基準電圧Vcは、電源電圧Eより小さい値、例えば電源電圧Eの半分に設定されている。
例えば比較回路50uは、U相電圧Vuが基準電圧Vcより大きい場合にハイレベルの信号を出力し、U相電圧Vuが基準電圧Vcより小さい場合にローレベルの信号を出力する。比較回路50uから出力される信号がハイレベルからローレベルに切り替わったタイミング、および、ローレベルからハイレベルに切り替わったタイミングは、「通過タイミング」に相当する。そして、このように通過タイミングを検出する比較回路50u、50v、50wは、「通過タイミング検出部」に相当する。
制御部30は、比較回路50u、50v、50wからの比較結果信号を取得することにより、誘起電圧Viが基準電圧Vcを通過した通過タイミングを取得する。通過タイミングは、いわゆるゼロクロスの時点であり、図2中の位置検出タイミングt1に相当する。位置検出タイミングt1は、ロータ回転位置と相関がある。そこで制御部30は、取得した位置検出タイミングt1に基づき、動力端子の通電相を切り替える切替タイミングt2を設定する。
図2に示すように、検出される位置検出タイミングt1は、電気角の360度内つまり期間Tu1~Tu4に、各相2個ずつの合計6個ある。すなわち、電気角の60度間隔で位置検出タイミングt1が制御部30により取得される。なお、制御部30は、PWM制御に起因したゼロクロスを、位置検出タイミングt1として切替タイミングt2に反映させないように制御する。
具体的には、制御部30は、直前の2回の通過タイミングの時間間隔を、電気角の60度に対応する周期期間として設定する。例えば、図2中の符号t11、t12に示す位置検出タイミングt1の時間間隔が、周期期間に相当する。制御部30は、周期期間の2分の1の長さを切替期間として設定し、位置検出タイミングt1から切替期間が経過した時点を、切替タイミングt2として設定する。なお、制御部30は、進角が設定されている場合には、進角に対応した電気角分、切替期間を短い時間に設定する。
制御部30は、切替タイミングt2毎に通電相を切り替えるよう、上下アーム回路20u、20v、20wの作動を制御する。これにより、各相の動力端子では、電気角120度の電圧E固定状態(期間Tu1)、60度のハイインピーダンス状態(期間Tu2)、120度のゼロ電圧固定状態(期間Tu3)、および、60度のハイインピーダンス状態(期間Tu4)が繰り返される。換言すれば、モータ5は、モータ制御装置6によって台形波駆動される。また、動力端子は、各相同士において、電気角の120度分ずれるように制御される。
図2に示すように、動力端子の電圧波形のうち、切替タイミングt2の直後の部分には、逆起電圧Zの波形が重畳する。この逆起電圧Zは、通電相が切り替えられる際に、巻線L1、L2、L3の自己誘導作用により生じる電圧である。制御部3は、逆起電圧Zにより位置検出タイミングt1を誤検出するのを抑制するために、マスク期間Tmを設定する。マスク期間Tmでは、検出された位置検出タイミングt1の切替制御への反映を制御部30は禁止する。或いは、マスク期間Tmでは、比較回路50u、50v、50wは検出信号の出力を禁止する。
制御部3は、直前の2回の通過タイミングの時間間隔に基づき、マスク期間Tmを設定する。例えば、先述した周期期間の2分の1またはそれ以下の長さを、マスク期間Tmとして設定する。また、マスク期間Tmの開始時期は、切替タイミングt2に設定されている。制御部3は、電流センサ60により検出された電流値に基づいて、マスク期間Tmの長さを補正する。具体的には、検出された電流値が大きいほど、逆起電圧期間Tzが長くなるので、マスク期間Tmは長い時間に補正される。また、制御部3は、マスク期間Tmの設定を、通電相を切り替え制御する毎に、繰り返し行う。すなわち、制御部3は、マスク期間Tmを周期期間毎に繰り返し更新する。
電流センサ60は、モータ5を流れる電流の大きさを検出する。具体的には、グランド端子13へ流れ込む電流の大きさ、つまり、動力端子を流れる電流の大きさが検出される。なお、動力端子には、通電相に対応する1つの巻線を流れる電流と、非通電相に対応する直列した2つの巻線を流れる電流とが流れ込む。これらの電流を合算した値が電流センサ60によって検出される。
制御部30は、演算処理装置としてのプロセッサ(CPU31)と、記憶装置としてのメモリ32とを有する。これらのCPU31およびメモリ32はマイクロコンピュータとも呼ばれる。メモリ32は、CPU31によって読み取り可能な「プログラムおよび/またはデータ」を非一時的に格納する非遷移的かつ実体的な記憶媒体である。制御部30は、専用ハードウエア論理回路により実現されてもよいし、コンピュータプログラムを実行するプロセッサとハードウエア論理回路との組合せにより実現されてもよい。
さて、通電相を切り替えた直後には、先述した通り逆起電圧Zが生じる。以下、この逆起電圧Zによって生じる還流電流について説明する。
例えば、上アームについてはU相に係るスイッチ21uを、下アームについてはV相に係るスイッチ22vをオンさせると、図3(1)中の矢印に示すように電流が流れる。つまり、U相端子5uからV相端子5vへ電流が流れる。以下の説明では、このようなスイッチオンの組み合わせをUH-VLと記載する。
その後、図3(2)に示すようにUH-WLに切り替えると、直前までスイッチ22vを流れていた電流が、スイッチ21vの寄生ダイオードを流れるようになる(図中の点線矢印参照)。このように流れる電流が還流電流である。換言すると、通電相を切り替えた直後に生じた逆起電圧Zによって、V相端子5vの電圧(V相電圧Vv)が電源電圧Eより大きくなると、スイッチ21vの寄生ダイオードを還流電流が流れる。図3の例では、符号Vfに示す分だけ、V相電圧Vvが電源電圧Eより大きくなっている。
図3(2)の下段は、V相端子5vを流れる電流(V相電流Iv)とV相電圧Vvの時間変化を示す。また、図中の斜線に示す面積は、V相電流IvとV相電圧Vvによってスイッチ21vで消費された電力の大きさ(消費電力J)を示す。図示されるように、V相電圧Vv波形のうち逆起電圧Zが生じている期間が、還流電流が流れる期間(還流期間Tr)に相当する。還流期間TrにおけるV相電流Iv波形に示すように、還流電流は時間経過とともに減少する。
図3(2)に示すように、オフ状態のスイッチ21vに還流電流が流れる場合、オン状態の場合に比べてスイッチ21vでの電気抵抗が大きい。そのため、発熱によるスイッチ21vの劣化が懸念されるとともに、消費電力Jの増大を招く。
この点を鑑み、制御部30は、図3(3)に示すようにスイッチ21vをオン状態にすることで、オン状態のスイッチ21vに還流電流が流れるようにしている。このように還流電流を流すためのスイッチのオン時間を還流オン期間Tonと呼ぶ。図3(3)の下段に示す例では、還流オン期間Tonは還流期間Trより短く設定されている。また、還流オン期間Tonの開始時期は還流期間Trの開始時期と同じに設定されている。
還流オン期間Tonでは、スイッチ21vの電気抵抗が小さくなることに起因して、V相電圧Vvが電源電圧Eと殆ど同じ大きさにまで低下している。還流オン期間Ton後の還流期間Trでは、スイッチ21vの電気抵抗が大きくなることに起因して、V相電圧Vvが一時的に上昇しており、消費電力Jが増大している。
還流オン期間Ton後の還流期間Trで生じる消費電力Jの増大を抑制するには、還流オン期間Tonの長さを還流期間Tr以上に設定すればよい。但し、還流オン期間Tonをマスク期間Tmより長く設定すると、マスク期間Tmが終了したタイミングで、還流オンに伴いゼロクロスが生じる。その結果、位置検出タイミングt1を早いタイミングに誤検出してしまい、切替タイミングt2を早いタイミングに設定する懸念が生じる。
この懸念について、図4を用いて具体的に説明する。
図4の例では、連続する2回の切替タイミングt2で、WH-UL、WH-VL、UH-VLへと通電相を順次切り替えた場合における、U相電圧Vuの変化を示す。図4(1)では、上述したように還流電流を流すためのスイッチオン制御(還流オン制御)を実行していない。図4(2)では、還流オン期間Tonが還流期間Trより短く設定されている。図4(3)では、還流オン期間Tonが、還流期間Trより長く、かつ、マスク期間Tmより短く設定されている。なお、マスク期間Tmが還流期間Trより長く設定されていることは、先述した通りである。図4(4)では、還流オン期間Tonがマスク期間Tmより長く設定されている。
図4(1)(2)(3)の場合には、位置検出タイミングt1が正しく検出され、それに伴い切替タイミングt2も正しく設定されている。これに対し図4(4)の場合には、マスク期間Tmが終了したタイミングt1aで、還流オンに伴いゼロクロスが生じる。その結果、本来の位置検出タイミングt1より早いタイミングt1aが誤検出される。その結果、その誤検出したタイミングt1aに基づき、本来の切替タイミングt2より早いタイミングt2aで通電相が切り替えられる。
図3(2)(3)の場合には、上記誤検出を招くことなく還流オン制御を実行でき、図3(1)の場合に比べて消費電力J低減と発熱低減を図ることができる。また、図3(3)の場合には、還流オンさせずに還流電流が流れる期間がなくなるので、図3(2)の場合に比べて消費電力J低減と発熱低減を促進できる。
次に、制御部30が還流オン制御を実行する処理の手順について、図5を用いて説明する。図5の処理は、ゼロクロスが検出されたことをトリガとして実行される。
先ず、ステップS10において、電流センサ60によって検出された電流値を取得する。続くステップS20では、ゼロクロス検出時での通電パターンとモータ5回転方向を確認する。これらの確認結果に基づき、還流オンの対象となるスイッチを特定する。例えば図6に示すように、ゼロクロス検出時での通電パターンと回転方向から、次回の切替タイミングt2で実行される還流オン制御の対象となるスイッチが特定される。なお、図6中の符号CWは正転を意味し、符号CCWは逆転を意味する。図2~図4は、正転している場合における各種変化を示す。
続くステップS30では、ステップS10で取得した電流値に基づき、マスク期間Tmの長さを設定する。換言すると、電流値に応じて還流期間Trの長さが変化するので、そのように変化する還流期間Trを含む長さとなるよう、電流値に応じてマスク期間Tmを可変設定する。例えば、電流値に応じて推定される還流期間Trに所定時間Taを加算した長さを、マスク期間Tmとして設定する。概ね、電流値が大きいほどマスク期間Tmは長い時間に設定される。
続くステップS40では、設定されたマスク期間Tmに基づき、還流オン期間Tonの長さを設定する。例えば、上述の如く設定されたマスク期間Tmから所定時間Tbを減算した長さを、還流オン期間Tonとして設定する。換言すれば、電流値が大きいほど還流オン期間Tonは長い時間に設定される。なお、所定時間Tbは、所定時間Taと同一であってもよいし、所定時間Taより長くてもよいし、短くてもよい。
還流オン期間Tonの長さを設定するにあたり、マスク期間Tmまたは電流値と、還流オン期間Tonとの関係を、予めマップや計算式としてメモリ32に記憶させておく。この関係は、モータ5の相毎の電気抵抗やインダクタンスの値に応じて、個別に設定されている。換言すれば、図6に示す通電パターンつまり還流オン対象スイッチに応じて、上記関係は個別に設定されている。
続くステップS50では、還流オン制御を実施するか否かを判定する。具体的には、ステップS40で設定された還流オン期間Ton長さが所定時間Tc以上である場合に、還流オン制御を実施すると判定する。所定時間Tcは、スイッチ21u~22wのオンオフ切り替えに要する時間に設定されている。例えば、所定時間Tcは、所定時間Ta、Tbと同一であってもよいし、長くても、短くてもよい。
還流オン制御実施と判定された場合には、続くステップS60において、次回の切替タイミングt2で通電するスイッチの通電時間に、ステップS40で設定した還流オン期間Tonを組み込む。例えば、WH-ULで通電している最中の位置検出タイミングt1でゼロクロスが検出されると、次回の切替タイミングt2でWH-VLに切り替えるにあたり、スイッチ21uを還流オン制御の対象とする。そして、このスイッチ21uの通電時間を、還流オン期間Tonを組み込んだ時間に設定する。但し、還流オン期間Tonが所定時間Tc未満であれば、還流オン期間Tonを組み込まずにスイッチ21uの通電時間を設定する。
以下、上述した構成を備えることによるモータ制御装置6の効果について説明する。
なお、以下の説明では、複数のスイッチ21u~21w、22u~22wのうち、通電相への通電経路を形成するスイッチを通電相スイッチと呼ぶ。また、通電相スイッチ以外のスイッチを非通電相スイッチと呼ぶ。例えば図3(3)に示すUH-WLの状態では、スイッチ21u、22wが通電相スイッチに相当し、スイッチ21v、21w、22u、22vが非通電相スイッチに相当する。また、複数の非通電相スイッチのうち、通電相の切り替えに伴い生じる還流電流の経路を形成するスイッチを還流スイッチと呼ぶ。例えば図3(3)に示すUH-WLの状態では、非通電相スイッチ21vが還流スイッチに相当する。
本実施形態では、制御部30は、通電相スイッチに加えて還流スイッチをオン状態に制御する。例えば図3(3)の場合には、通電相スイッチ21u、22wに加えて、還流スイッチである非通電相スイッチ21vがオン状態に制御される。これによれば、オン状態の還流スイッチを還流電流が流れるため、ボデーダイオードに比べて小さい電気抵抗で還流電流が流れるようになる。よって、還流スイッチでの発熱を低減できるので、発熱による還流スイッチの劣化を抑制できる。加えて、還流スイッチで還流電流が流れることによる消費電力Jを、低減できる。
さらに本実施形態では、通電相に流れる電流の大きさを検出する電流センサ60を備える。そして、その検出値が大きいほど、制御部30は、還流スイッチをオン状態にするオン時間(還流オン期間Ton)を長くする。そのため、電流が大きいことに伴い還流期間Trが長くなっている場合に、それに合わせて還流オン期間Tonが長く設定されるので、還流オン制御による発熱低減の効果を向上できる。
ここで、還流オン期間Tonが十分に短い場合には、還流オン期間Tonがマスク期間Tmを超えるリスクが高くなり、ひいては、ゼロクロスの誤検出が懸念されるようになる。この点を鑑み、本実施形態では、電流値に応じて設定された還流オン期間Tonが所定時間Tc以上であることを条件として、制御部30は、還流スイッチをオン状態に制御する。そのため、上記懸念を軽減できる。また、還流オン期間Tonが所定時間Tc未満である場合には、還流オン制御を禁止して、オフ状態の還流スイッチに還流電流を流しても、発熱は短時間であるため許容できる。
ここで、モータ5の相毎の電気抵抗やインダクタンスの値に応じて、還流期間Trは異なってくる。そのため、相毎に最適な還流オン期間Ton時間は異なってくる。この点を鑑み、本実施形態では、還流スイッチをオン状態にするオン時間、つまり還流オン期間Tonの長さは、複数相の各々で個別に設定されている。そのため、還流オン期間Tonを最適な長さにすることを、高精度で実現できる。なお、還流オン期間Tonの最適な長さとは、図4を用いて先述した通り、マスク期間Tmを超えないできるだけ長い時間のことである。
さらに本実施形態では、還流スイッチのオン状態を終了させるタイミングは、マスク期間Tmの終了前に設定されている。例えば図4(3)の例では、マスク期間Tmと還流オン期間Tonとが同時に開始され、還流オン期間Tonがマスク期間Tmより短く設定されている。その結果、還流オン期間Tonの終了タイミングは、マスク期間Tmの終了前に設定されている。これによれば、図4(4)を用いて先述した通り、位置検出タイミングt1の誤検出を抑制できる。よって、切替タイミングt2が適正タイミングから大きくずれて脱調する懸念を軽減できる。
さらに本実施形態では、還流スイッチのオン状態を終了させるタイミングは、還流電流が流れる期間の後に設定されている。例えば図4(3)の例では、還流期間Trと還流オン期間Tonとが同時に開始され、還流オン期間Tonが還流期間Trより長く設定されている。その結果、還流オン期間Tonの終了タイミングは、還流期間Trの後に設定されている。これによれば、図4(2)の場合と比較して、還流スイッチのオン状態で還流電流が流れる時間を長くできる。よって、還流スイッチでの発熱低減の効果を促進できる。
ここで、還流期間Trの開始時に還流電流が最大になる。つまり、通電相の切替タイミングt2にて還流電流が最大になる。この点を鑑み、本実施形態では、還流スイッチのオン開始タイミングは、通電相の切り替えと同時に設定されている。そのため、還流電流が最大の時に還流オン制御による効果が発揮されるので、還流スイッチでの発熱低減の効果を促進できる。
(他の実施形態)
以上、本開示の複数の実施形態について説明したが、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
上記第1実施形態では、電流値に応じて還流オン期間Tonを設定するにあたり、還流オン期間Tonが所定時間Tc以上であることを条件として、還流オン制御が実行される。これに対し、上記条件を廃止して還流オン制御が実行されるようにしてもよい。
上記第1実施形態では、電流値に応じて還流オン期間Tonは異なる値に設定されている。これに対し、還流オン期間Tonは、電流値に拘わらず固定した値に設定されていてもよい。
上記第1実施形態では、還流オン期間Tonの長さは、複数相の各々で個別に設定されている。つまり、電流値が同じ状況であっても、通電相がいずれであるかに応じて、還流オン期間Tonは異なる長さに設定されている。これに対し、通電相がいずれであるかに拘わらず、電流値が同じ状況である場合に還流オン期間Tonが同じ長さに設定されてもよい。
上記第1実施形態では、還流スイッチのオン状態を終了させるタイミングは、還流電流が流れる期間の後に設定されている。これに対し、還流スイッチのオン状態を終了させるタイミングは、還流電流が流れる期間の前に設定されていてもよい。
上記第1実施形態では、還流スイッチのオン開始タイミングは、通電相の切り替えと同時に設定されている。これに対し、還流スイッチのオン開始タイミングは、通電相の切り替えの直後であってもよい。
上記第1実施形態では、通電相スイッチをPWM制御しているが、デューティ100%の状態でPWM制御せずに、通電相スイッチをオン状態に制御してもよい。また、第1上記実施形態では、モータ5を台形波駆動させているが、矩形波駆動であってもよい。
上記第1実施形態では、3つの巻線L1、L2、L3はデルタ結線で接続されているが、Y結線で接続されていてもよい。
6 モータ制御装置、 20u、20v、20w 上下アーム回路、 21u、21v、21w、22u、22v、22w スイッチ、 30 制御部、 5 モータ、 50u、50v、50w 通過タイミング検出部、 60 電流センサ、 L1、L2、L3 巻線、 Tm マスク期間、 Ton オン時間、 t1 通過タイミング、 t2 切替タイミング。

Claims (10)

  1. 複数相の巻線(L1、L2、L3)を有するモータ(5)の駆動を制御するモータ制御装置であって、
    複数のスイッチ(21u、21v、21w、22u、22v、22w)によって形成される複数の上下アーム回路(20u、20v、20w)と、
    前記複数相のうちの通電相を順次切り替えるよう、複数の前記スイッチのオンオフ状態を切替制御する制御部(30)と、
    前記通電相に流れる電流の大きさを検出する電流センサ(60)と、を備え、
    複数の前記スイッチのうち、前記通電相への通電経路を形成するスイッチを通電相スイッチとし、前記通電相スイッチ以外のスイッチを非通電相スイッチとし、
    複数の前記非通電相スイッチのうち、前記通電相の切り替えに伴い生じる還流電流の経路を形成するスイッチを還流スイッチとし、
    前記制御部は、前記通電相スイッチに加えて前記還流スイッチをオン状態に制御し、前記電流センサによって検出された電流値が大きいほど、前記還流スイッチをオン状態にするオン時間(Ton)を長くする、モータ制御装置。
  2. 前記制御部は、前記電流値に応じて設定される前記オン時間が所定時間(Tc)以上であることを条件として、前記還流スイッチをオン状態に制御する、請求項に記載のモータ制御装置。
  3. 前記還流スイッチをオン状態にするオン時間(Ton)は、前記複数相の各々で個別に設定されている、請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  4. 複数相の巻線(L1、L2、L3)を有するモータ(5)の駆動を制御するモータ制御装置であって、
    複数のスイッチ(21u、21v、21w、22u、22v、22w)によって形成される複数の上下アーム回路(20u、20v、20w)と、
    前記複数相のうちの通電相を順次切り替えるよう、複数の前記スイッチのオンオフ状態を切替制御する制御部(30)と、を備え、
    複数の前記スイッチのうち、前記通電相への通電経路を形成するスイッチを通電相スイッチとし、前記通電相スイッチ以外のスイッチを非通電相スイッチとし、
    複数の前記非通電相スイッチのうち、前記通電相の切り替えに伴い生じる還流電流の経路を形成するスイッチを還流スイッチとし、
    前記制御部は、前記通電相スイッチに加えて前記還流スイッチをオン状態に制御し、
    前記還流スイッチをオン状態にするオン時間(Ton)は、前記複数相の各々で個別に設定されている、モータ制御装置。
  5. 前記複数相の巻線のうちの前記通電相とは異なる前記巻線に誘起される誘起電圧が、上昇または下降して基準電圧を通過した通過タイミング(t1)を検出する通過タイミング検出部(50u、50v、50w)を備え、
    前記制御部は、前記通過タイミング検出部により検出された前記通過タイミングに基づき、前記通電相を切り替える切替タイミング(t2)を制御しており、
    前記還流電流が生じる期間を含むように設定されたマスク期間(Tm)では、前記通過タイミングの前記切替制御への反映が禁止され、
    前記還流スイッチのオン状態を終了させるタイミングは、前記マスク期間の終了前である、請求項1~4のいずれか1つに記載のモータ制御装置。
  6. 複数相の巻線(L1、L2、L3)を有するモータ(5)の駆動を制御するモータ制御装置であって、
    複数のスイッチ(21u、21v、21w、22u、22v、22w)によって形成される複数の上下アーム回路(20u、20v、20w)と、
    前記複数相のうちの通電相を順次切り替えるよう、複数の前記スイッチのオンオフ状態を切替制御する制御部(30)と、
    前記複数相の巻線のうちの前記通電相とは異なる前記巻線に誘起される誘起電圧が、上昇または下降して基準電圧を通過した通過タイミング(t1)を検出する通過タイミング検出部(50u、50v、50w)と、を備え、
    複数の前記スイッチのうち、前記通電相への通電経路を形成するスイッチを通電相スイッチとし、前記通電相スイッチ以外のスイッチを非通電相スイッチとし、
    複数の前記非通電相スイッチのうち、前記通電相の切り替えに伴い生じる還流電流の経路を形成するスイッチを還流スイッチとし、
    前記制御部は、前記通電相スイッチに加えて前記還流スイッチをオン状態に制御し、前記通過タイミング検出部により検出された前記通過タイミングに基づき、前記通電相を切り替える切替タイミング(t2)を制御しており、
    前記還流電流が生じる期間を含むように設定されたマスク期間(Tm)では、前記通過タイミングの前記切替制御への反映が禁止され、
    前記還流スイッチのオン状態を終了させるタイミングは、前記マスク期間の終了前である、モータ制御装置。
  7. 前記還流スイッチのオン状態を終了させるタイミングは、前記還流電流が流れる期間の後に設定されている、請求項1~のいずれか1つに記載のモータ制御装置。
  8. 複数相の巻線(L1、L2、L3)を有するモータ(5)の駆動を制御するモータ制御装置であって、
    複数のスイッチ(21u、21v、21w、22u、22v、22w)によって形成される複数の上下アーム回路(20u、20v、20w)と、
    前記複数相のうちの通電相を順次切り替えるよう、複数の前記スイッチのオンオフ状態を切替制御する制御部(30)と、を備え、
    複数の前記スイッチのうち、前記通電相への通電経路を形成するスイッチを通電相スイッチとし、前記通電相スイッチ以外のスイッチを非通電相スイッチとし、
    複数の前記非通電相スイッチのうち、前記通電相の切り替えに伴い生じる還流電流の経路を形成するスイッチを還流スイッチとし、
    前記制御部は、前記通電相スイッチに加えて前記還流スイッチをオン状態に制御し、
    前記還流スイッチのオン状態を終了させるタイミングは、前記還流電流が流れる期間の後に設定されている、モータ制御装置。
  9. 前記還流スイッチのオン開始タイミングは、前記通電相の切り替えと同時に設定されている、請求項1~のいずれか1つに記載のモータ制御装置。
  10. 複数相の巻線(L1、L2、L3)を有するモータ(5)の駆動を制御するモータ制御装置であって、
    複数のスイッチ(21u、21v、21w、22u、22v、22w)によって形成される複数の上下アーム回路(20u、20v、20w)と、
    前記複数相のうちの通電相を順次切り替えるよう、複数の前記スイッチのオンオフ状態を切替制御する制御部(30)と、を備え、
    複数の前記スイッチのうち、前記通電相への通電経路を形成するスイッチを通電相スイッチとし、前記通電相スイッチ以外のスイッチを非通電相スイッチとし、
    複数の前記非通電相スイッチのうち、前記通電相の切り替えに伴い生じる還流電流の経路を形成するスイッチを還流スイッチとし、
    前記制御部は、前記通電相スイッチに加えて前記還流スイッチをオン状態に制御し、
    前記還流スイッチのオン開始タイミングは、前記通電相の切り替えと同時に設定されている、モータ制御装置。
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