JP6004374B2 - モータ制御装置及びモータ制御方法 - Google Patents
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Description
三相ブラシレスモータのロータの位置を検出するロータ位置検出器と、
U相スイッチング回路、V相スイッチング回路及びW相スイッチング回路を有するインバータと、
前記三相ブラシレスモータのU相、V相及びW相の各相における誘起電圧のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間を第2の期間、隣接する前記第2の期間に挟まれた期間を第1の期間と定義したときに、前記ロータの位置に関する情報に基づき、(i)前記第1の期間の全期間において、前記U相スイッチング回路、前記V相スイッチング回路及び前記W相スイッチング回路の各回路のハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチが非導通状態となるように前記インバータを駆動し、(ii)前記第2の期間の一部期間又は全期間において、前記U相スイッチング回路、前記V相スイッチング回路及び前記W相スイッチング回路から選ばれた少なくとも1つの回路の前記ハイサイドスイッチ又は前記ローサイドスイッチが導通状態となるように前記インバータを駆動することによって前記三相ブラシレスモータを制動する制動制御部と、
を備えた、モータ制御装置を提供する。
三相ブラシレスモータのロータの位置を検出するロータ位置検出器と、
U相スイッチング回路、V相スイッチング回路及びW相スイッチング回路を有するインバータと、
前記三相ブラシレスモータのU相、V相及びW相の各相における誘起電圧のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間を第2の期間、隣接する前記第2の期間に挟まれた期間を第1の期間と定義したときに、前記ロータの位置に関する情報に基づき、(i)前記第1の期間の全期間において、前記U相スイッチング回路、前記V相スイッチング回路及び前記W相スイッチング回路の各回路のハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチが非導通状態となるように前記インバータを駆動し、(ii)前記第2の期間の一部期間又は全期間において、前記U相スイッチング回路、前記V相スイッチング回路及び前記W相スイッチング回路から選ばれた少なくとも1つの回路の前記ハイサイドスイッチ又は前記ローサイドスイッチが導通状態となるように前記インバータを駆動することによって前記三相ブラシレスモータを制動する制動制御部と、
を備えた、モータ制御装置を提供する。
三相ブラシレスモータのロータの位置を検出するステップと、
前記三相ブラシレスモータのU相、V相及びW相の各相における誘起電圧のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間を第2の期間、隣接する前記第2の期間に挟まれた期間を第1の期間と定義したときに、前記ロータの位置を検出するステップによって得られた前記ロータの位置に関する情報に基づき、(i)前記第1の期間の全期間において、前記三相ブラシレスモータの前記U相、前記V相及び前記W相の各相に正電圧及び負電圧を印加せず、(ii)前記第2の期間の一部期間又は全期間において、前記三相ブラシレスモータの前記U相、前記V相及び前記W相から選ばれた少なくとも1相に正電圧又は負電圧を印加することによって前記三相ブラシレスモータを制動するステップと、
を含む、モータ制御方法を提供する。
図1に示すように、モータ制御装置100は、整流回路102、コンバータ103、インバータ104、主制御装置106及びホールセンサ109a,109b,109cを備えている。モータ制御装置100の入力端は、系統電源101に接続される。モータ制御装置100の出力端は、三相ブラシレスモータ105(以下、単に「モータ105」と称する)に接続される。ホールセンサ109a,109b,109cは、モータ105に内蔵される。
図1を参照しながら、モータ制御装置100の動作の概要を説明する。まず、ホールセンサ109a,109b,109cが、モータ105のロータの位置を検出する。ホールセンサ109a,109b及び109cの検出値は、主制御装置106に入力される。主制御装置106は、取得した検出値からロータの位置を特定し、ロータの位置から、スイッチング信号を生成する。このスイッチング信号は、インバータ104の第二ベースドライバ108に出力される。これにより、インバータ104が駆動される。主制御装置106はまた、別のスイッチング信号を生成する。このスイッチング信号は、コンバータ103の第一ベースドライバ107に出力される。これにより、コンバータ103が駆動される。この結果、インバータ104の母線電圧が調整される。このようにして、モータ105の回転数が、目標値に制御される。モータ105の回転数の目標値は、上位コントローラ(図示せず)から主制御装置106に与えられる。インバータ104の母線電圧は、分圧抵抗121a及び121bを用いて検出される。
本実施形態では、系統電源101は、交流電圧源である。
整流回路102には、系統電源101から交流電圧が入力される。整流回路102は、ダイオードブリッジ119と、平滑コンデンサ110とを有する。整流回路102は、交流電圧を直流電圧に変換する。なお、系統電源101及び整流回路102に代えて、直流電圧源を用いることもできる。
コンバータ103には、整流回路102から直流電圧が入力される。コンバータ103は、スイッチング素子111、還流ダイオード112、リアクトル113、第一ベースドライバ107及び平滑コンデンサ120を有する。平滑コンデンサ120、スイッチング素子111、還流ダイオード112及びリアクトル113は、降圧チョッパ回路を構成している。ただし、コンバータ103において、昇圧チョッパ回路が構成されていてもよい。コンバータ103は、PWM(Pulse Width Modulation)制御を行う。
インバータ104には、コンバータ103から直流電圧が入力される。インバータ104は、変換回路、第二ベースドライバ108、分圧抵抗121a、121bを含む。変換回路は、スイッチング素子122a,122b,122c,122d,122e,122f及び還流ダイオード123a,123b,123c,123d,123e,123fが対になったものである。本実施形態では、インバータ104は、力行動作時には120度矩形波駆動(Block Commutation)方式に従って動作する。ただし、インバータ104は、力行動作時において、180度通電方式などの、120度矩形波駆動方式以外の方式に従って動作するものであってもよい。
ホールセンサ109a,109b,109cは、モータ105のロータの位置を検出するロータ位置検出器である。
モータ105は、モータ制御装置100の制御対象である。モータ105には、インバータ104によって、電圧が印加される。すなわち、モータ105のU相、V相、W相に正電圧、負電圧又はゼロ電圧が印加される。本明細書では、「正電圧が印加される」とは、ハイサイドスイッチが導通状態にあることにより流れる電流(正電流)に基づいて電圧が印加されることを指す。「負電圧が印加される」とは、ローサイドスイッチが導通状態にあることにより流れる電流(負電流)に基づいて電圧が印加されることを指す。本実施形態では、U相、V相、W相の各々が、相対的に高電圧を有する高電圧相と、相対的に低電圧を有する低電圧相との2種類から選択されるいずれかとなるように、モータ105が制御される。
図2に示すように、本明細書では、基準となる角度からみたロータのN極の角度をロータの位置θrと呼ぶ。基準の角度(θr=0)は、U相の巻線に正電流を流したときに生成されるU相電機子反作用磁束の方向である。θrは電気角である。
主制御装置106として、A/D変換回路、入出力回路、演算回路、記憶装置などを含むDSP(Digital Signal Processor)を使用できる。主制御装置106には、モータ105を駆動及び制動するためのプログラムが格納されている。すなわち、主制御装置106は、力行制御部、制動制御部及びコンバータ制御部の役割を担う。力行制御部は、120度矩形波駆動方式でモータ105が駆動されるようにインバータ104を制御するためのプログラムモジュールである。制動制御部は、モータ105を制動すべきときにインバータ104を制御するためのプログラムモジュールである。コンバータ制御部は、コンバータ103を制御するためのプログラムモジュールである。力行制御部及びコンバータ制御部は、PAM(Pulse Amplitude Modulation)方式でモータ105が駆動されるように、コンバータ103及びインバータ104を制御する。なお、力行制御部、制動制御部及びコンバータ制御部が単一の制御装置によって実現されていることは必須ではない。例えば、コンバータ制御部としての制御装置は、力行制御部及び制動制御部としての制御装置と別に設けられていてもよい。さらに、力行制御部、制動制御部及びコンバータ制御部の果たすべき機能がソフトウェアのみによって実現されていることは必須ではない。必要な機能の一部、場合によっては全部が論理回路によって実現されていてもよい。力行制御部は、180度通電方式などの、120度矩形波駆動方式以外の方式でモータ105が駆動されるようにインバータ104を制御するものであってもよい。
モータ制御装置100では、インバータ104における三相スイッチング回路がスイッチングパターンを生成する。スイッチングパターンに基づいて、モータ105は動作する。三相スイッチング回路のスイッチングパターンを、図3A〜図3Cを用いて説明する。
101 系統電源
102 整流回路
103 コンバータ
104 インバータ
105 三相ブラシレスモータ
106 主制御装置
107 第一ベースドライバ
108 第二ベースドライバ
109a,109b,109c ホールセンサ
110 平滑コンデンサ
111 スイッチング素子
112 還流ダイオード
113 リアクトル
119 ダイオードブリッジ
120 平滑コンデンサ
121a,121b 分圧抵抗
122a〜122f スイッチング素子
123a〜123f 還流ダイオード
Claims (6)
- 三相ブラシレスモータのロータの位置を検出するロータ位置検出器と、
U相スイッチング回路、V相スイッチング回路及びW相スイッチング回路を有するインバータと、
前記三相ブラシレスモータのU相における誘起電圧のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間をU相の第2の期間、隣接する前記U相の第2の期間に挟まれた期間をU相の第1の期間、前記三相ブラシレスモータのV相における誘起電圧のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間をV相の第2の期間、隣接する前記V相の第2の期間に挟まれた期間をV相の第1の期間、前記三相ブラシレスモータのW相における誘起電圧のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間をW相の第2の期間、隣接する前記W相の第2の期間に挟まれた期間をW相の第1の期間と定義したときに、前記ロータの位置に関する情報に基づき、(i)前記U相の第1の期間の全期間において前記U相スイッチング回路のハイサイドスイッチ及び前記U相スイッチング回路のローサイドスイッチが非導通状態となるという条件と、前記V相の第1の期間の全期間において前記V相スイッチング回路のハイサイドスイッチ及び前記V相スイッチング回路のローサイドスイッチが非導通状態となるという条件と、前記W相の第1の期間の全期間において前記W相スイッチング回路のハイサイドスイッチ及び前記W相スイッチング回路のローサイドスイッチが非導通状態となるという条件とからなる3つの条件が全て成立するように前記インバータを駆動し、(ii)前記U相の第2の期間の一部期間又は全期間において前記U相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチ又は前記U相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが導通状態となるという条件と、前記V相の第2の期間の一部期間又は全期間において前記V相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチ又は前記V相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが導通状態となるという条件と、前記W相の第2の期間の一部期間又は全期間において前記W相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチ又は前記W相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが導通状態となるという条件とからなる3つの条件の少なくとも1つが成立するように前記インバータを駆動することによって前記三相ブラシレスモータを制動する制動制御部と、
を備えた、モータ制御装置。 - 前記制動制御部は、前記U相の第2の期間の一部期間又は全期間において前記U相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチ又は前記U相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが導通状態となるという条件と、前記V相の第2の期間の一部期間又は全期間において前記V相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチ又は前記V相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが導通状態となるという条件と、前記W相の第2の期間の一部期間又は全期間において前記W相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチ又は前記W相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが導通状態となるという条件とからなる3つの条件が全て成立するように前記インバータを駆動する請求項1に記載のモータ制御装置。
- 前記制動制御部は、前記U相の第2の期間の全期間において前記U相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチ又は前記U相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが導通状態となるという条件と、前記V相の第2の期間の全期間において前記V相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチ又は前記V相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが導通状態となるという条件と、前記W相の第2の期間の全期間において前記W相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチ又は前記W相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが導通状態となるという条件とからなる3つの条件の少なくとも1つが成立するように前記インバータを駆動する請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
- 前記三相ブラシレスモータの前記U相における誘起電圧の立ち上がり時のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間をU相の期間2A、前記三相ブラシレスモータのV相における誘起電圧の立ち上がり時のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間をV相の期間2A、前記三相ブラシレスモータのW相における誘起電圧の立ち上がり時のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間をW相の期間2A、前記三相ブラシレスモータの前記U相における誘起電圧の立ち下がり時のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間をU相の期間2B、前記三相ブラシレスモータの前記V相における誘起電圧の立ち下がり時のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間をV相の期間2B、前記三相ブラシレスモータの前記W相における誘起電圧の立ち下がり時のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間をW相の期間2Bと定義したときに、
前記制動制御部は、(iii)前記U相の期間2Aの一部期間又は全期間において前記U相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチが導通状態となりかつ前記U相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが非導通状態となるという条件と、前記V相の期間2Aの一部期間又は全期間において前記V相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチが導通状態となりかつ前記V相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが非導通状態となるという条件と、前記W相の期間2Aの一部期間又は全期間において前記W相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチが導通状態となりかつ前記W相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが非導通状態となるという条件とからなる3つの条件の少なくとも1つが成立し、(iv)前記U相の期間2Bの一部期間又は全期間において前記U相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチが非導通状態となりかつ前記U相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが導通状態となるという条件と、前記V相の期間2Bの一部期間又は全期間において前記V相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチが非導通状態となりかつ前記V相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが導通状態となるという条件と、前記W相の期間2Bの一部期間又は全期間において前記W相スイッチング回路の前記ハイサイドスイッチが非導通状態となりかつ前記W相スイッチング回路の前記ローサイドスイッチが導通状態となるという条件とからなる3つの条件の少なくとも1つが成立するように、前記インバータを駆動する請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。 - 整流回路と、
前記整流回路によって整流された電圧が印加される降圧チョッパ回路又は昇圧チョッパ回路を有し、前記インバータに直流電圧を印加するコンバータと、をさらに備え、
前記三相ブラシレスモータを駆動すべきとき、PAM方式で前記三相ブラシレスモータが駆動されるように、前記インバータ及び前記コンバータが駆動する請求項1〜4のいずれか一項に記載のモータ制御装置。 - 三相ブラシレスモータのロータの位置を検出するステップと、
前記三相ブラシレスモータのU相における誘起電圧のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間をU相の第2の期間、隣接する前記U相の第2の期間に挟まれた期間をU相の第1の期間、前記三相ブラシレスモータのV相における誘起電圧のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間をV相の第2の期間、隣接する前記V相の第2の期間に挟まれた期間をV相の第1の期間、前記三相ブラシレスモータのW相における誘起電圧のゼロクロスポイントを中心とした±30°の期間をW相の第2の期間、隣接する前記W相の第2の期間に挟まれた期間をW相の第1の期間と定義したときに、前記ロータの位置を検出するステップによって得られた前記ロータの位置に関する情報に基づき、(i)前記U相の第1の期間の全期間において前記三相ブラシレスモータの前記U相に正電圧及び負電圧を印加しないという条件と、前記V相の第1の期間の全期間において前記三相ブラシレスモータの前記V相に正電圧及び負電圧を印加しないという条件と、前記W相の第1の期間の全期間において前記三相ブラシレスモータの前記W相に正電圧及び負電圧を印加しないという条件とからなる3つの条件が全て成立し、(ii)前記U相の第2の期間の一部期間又は全期間において前記三相ブラシレスモータの前記U相に正電圧又は負電圧を印加するという条件と、前記V相の第2の期間の一部期間又は全期間において前記三相ブラシレスモータの前記V相に正電圧又は負電圧を印加するという条件と、前記W相の第2の期間の一部期間又は全期間において前記三相ブラシレスモータの前記W相に正電圧又は負電圧を印加するという条件とからなる3つの条件の少なくとも1つが成立するように前記三相ブラシレスモータを制動するステップと、
を含む、モータ制御方法。
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