JP3407051B2 - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JP3407051B2
JP3407051B2 JP11445897A JP11445897A JP3407051B2 JP 3407051 B2 JP3407051 B2 JP 3407051B2 JP 11445897 A JP11445897 A JP 11445897A JP 11445897 A JP11445897 A JP 11445897A JP 3407051 B2 JP3407051 B2 JP 3407051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ制御装置、
特に、PWM/PAM制御の切り替えによってモータを
速度制御するモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、交流電源を整流して直流電源に変
換する整流回路にあって、直流電圧を制御する電源回路
とモータ駆動回路を組み合わせ、モータの速度制御を行
うモータ制御装置として、特開昭61−10968号公
報、特開昭59−198897号公報及び特開昭59−
181973号公報に記載の方式がある。これらの方式
は、低速時はモータ駆動回路を用いたPWM(Puls
e Width Modulation)制御によりモ
ータの速度制御を行い、高速時は電源回路の直流電圧制
御を用いてモータの速度制御を行うPAM(Pulse
Amplitude Modulation)制御に
よりモータの速度制御を行っている。また、PWM制御
からPAM制御に切り替わった場合、モータ駆動回路の
流通率を100%に変更する方式あるいは切り替わりの
時点の流通率を維持する方式または決まった流通率パタ
ーンに設定する方式がある。このようなPWM制御とP
AM制御の切替は、モータの速度や速度指令(周波数や
周波数指令)もしくはモータへの印加電圧などモータの
速度に関係する値の設定値で行われている。また、PW
M制御とPAM制御の切替時に直流電圧を急変させた
り、モータ駆動回路のチョッパパターンの方式を変更す
る方法が特開昭58-86871号公報及び特開昭58-
12577号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方式では、い
ずれもPWM制御とPAM制御の切替点(設定値)が予
め決められているため、設定した条件以外のモータ負荷
や電源条件では切替時にモータの速度が急変するなどの
ショックが発生する。さらに、切替後に切替前の流通率
もしくは直流電圧の状態を維持する方式では、常に効率
のよい動作点での制御ができない。また、負荷条件によ
っては設定値まで切替条件値が達しきれず、そのため制
御方式が変更されず、モータの速度制御自体が不可能に
なることが予想される。特に、インバータエアコンなど
の一般機器は、負荷範囲が広く、電源変動幅も大きいた
め、これらの機器には上記従来方式の適用が難しい。
【0004】本発明の課題は、PWM制御とPAM制御
の切替時のモータ速度急変などの切替シッョクを防止す
ると共に、その切替時の速度制御を安定化させ、常に最
大効率の運転が可能なモータ制御装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、インバータの通流率に基づいてモータの速度制御を
行うPWM制御及びチョッパ回路の出力する直流電圧に
基づいてモータの速度制御を行うPAM制御の2つの速
度制御系を有し、制御状態によって2つの速度制御系を
切り替える速度制御手段を具備し、モータ速度または指
令速度もしくはモータ印加電圧またはインバータの通流
率を含むモータの速度に関係して変化する値の少なくと
も1つの値を前記2つの速度制御系の切替条件として用
いると共に、現行のPWM制御系またはPAM制御系に
よるモータの速度制御が不可能となった時点から予め設
定した所定時間の経過後に強制的にPAM制御系または
PWM制御系に切り替える。また、現行のPWM制御系
またはPAM制御系によるモータの速度制御として、モ
ータの実速度が指令速度に予め設定した所定時間以内に
到達できなかったとき、強制的にPAM制御系またはP
WM制御系に切り替える。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るモ
ータ制御装置の全体構成図である。本モータ制御装置
は、交流電源1を直流に変換する整流回路と、スイッチ
ング素子のスイッチング動作とインダクタンスによるエ
ネルギー蓄積効果を利用して直流電圧の増減を行うチョ
ッパ回路及び平滑回路を用い、直流電圧の大きさを制御
するコンバータ回路2と、直流電圧を希望する電圧の交
流電源に変換するインバータ回路3と、速度指令に応じ
てブラシレス直流モータ4の速度制御を行うモータ制御
手段8と、ブラシレス直流モータ4の磁極位置を検出す
る位置検出回路9と、モータ制御手段8からの補正直流
電圧信号及びコンバータON/OFF信号に従い、コン
バータ回路2を制御するコンバータ制御回路6と、モー
タ制御手段8からのPWM信号及びドライブ信号により
インバータ回路3を駆動するドライバ5と、交流電源1
から入力される電源電流を検出し、モータ制御手段8に
伝える電流検出回路7から構成する。
【0007】ここで、図3に、モータ制御手段8のモー
タ制御処理に関するフローチャートを示す。モータの制
御処理は大きく分けると、ある制御周期で繰り返し行わ
れるメイン処理と割込により行われる割込処理に分か
れ、周期的に行われる処理としては、速度演算、コンバ
ータ動作判定、速度制御及び停止処理があり、割込処理
としては、ドライブ信号作成、直流電圧補正演算処理が
ある。メイン処理は、周期的に動作する処理であり、マ
イコン起動時に行われる初期設定及びモータを起動する
初期設定処理、モータ4が駆動後にモータの速度を演算
する速度演算処理、コンバータを入力電流の大きさや、
モータ駆動中かなどからコンバータを動作させるかを判
定するコンバータ動作判定処理、モータの速度制御及び
制御系を判定する速度制御処理、モータを停止させる停
止処理からなる。また、割込処理は、リアルタイムで行
わなくてはいけない処理に用いられる。ドライブ信号作
成処理は、モータ4のロータ位置を検出後すぐに、次の
ドライブ信号(インバータのトランジスタ動作信号)出
力パターンを演算し、出力する。直流電圧演算処理は、
メイン処理より早い周期で直流電圧値を検出し、検出値
を直流電圧指令値で補正演算を行い、演算結果を出力す
る。
【0008】図3は、モータ制御手段8の内部構成を示
す。モータ制御手段8は、外部からの速度指令と位置検
出回路9の位置検出信号から算出した速度信号からブラ
シレス直流モータ4の速度制御を行う。ここで、モータ
制御手段8は、マイクロコンピュータ(マイコン)を用
いており、モータ制御手段8内の動作はすべてソフトウ
エア処理で実現される。位置検出回路9により検出され
た位置検出信号は、ドライブ信号作成部83及び速度演
算部84に入力され、ドライブ信号作成部83では位置
検出信号に従いドライブ信号を出力する。速度演算部8
4は位置検出信号からブラシレス直流モータ4の速度を
算出するとともにモータが停止している場合、モータ停
止信号を発生する。コンバータ動作判定部82は、電流
検出回路7からの入力電流値に従い、入力電流値が設定
値以上の場合にのみ、動作許可信号を出力する。直流電
圧補正演算部81は、直流電圧値と直流電圧指令値を入
力し、補正直流電圧を算出する。ここで、補正直流電圧
値Ed’は直流電圧値Edと直流電圧指令値Ed*が一
致したときにある値(直流電圧固定指令値Vr)を出力
するような演算を行い、具体的には(式1)の演算を行
う。 Ed’=(Ed/Ed*)×Vr (1) ここで、(式1)に示す直流電圧補正演算を行うのは、
コンバータ制御回路6が直流電圧制御回路(図示せず)
を有しており、この直流電圧制御回路の直流電圧指令値
が固定値(直流電圧固定指令値Vr)になっており、直
流電圧検出回路(図示せず)の検出ゲインを変更するこ
とにより、直流電圧制御を行う構成となっているためで
ある。なお、直流電圧制御回路が直流電圧指令値を入力
できるような構成になっていれば、前記のような直流電
圧補正演算を行う必要がない。また、コンバータ制御回
路6に直流電圧制御回路がなければ、直流電圧補正演算
部81の代わりに直流電圧制御部を設ければよい。速度
制御手段80は、速度指令信号と速度信号との偏差を求
め、速度偏差に従いインバータ回路3へのPWM信号及
びコンバータ回路2への直流電圧指令値を算出する。ま
た、モータ停止信号及び速度信号により、ブラシレス直
流モータ4の速度制御をインバータによるPWM制御で
行うか、コンバータによるPAM制御で行うかを判定す
る。この判定はPWM/PAM制御判定部802が行
う。直流電圧制御演算手段801は、速度偏差、PWM
/PAM制御判定部802からの制御状態信号、モータ
停止信号及び動作許可信号に従い直流電圧指令を演算す
るとともに、コンバータ動作フラグ及びコンバータON
/OFF信号を出力する。ここで、直流電圧指令は制御
状態信号がPWM制御の場合は最低値となり、PAM制
御の場合は速度偏差に応じた直流電圧指令値となる。言
い換えれば、速度偏差に従い直流電圧を増減する。ま
た、コンバータON/OFF信号はモータ停止信号がモ
ータ動作中を示し、かつ、動作許可信号がコンバータ動
作の許可を示した場合にコンバータONとなり、コンバ
ータ制御回路6にコンバータON信号を出力する。上記
により、コンバータ回路2は動作を開始し、直流電圧を
直流電圧指令値に制御する。PWMデューティ演算部8
03は、速度偏差及びPWM/PAM制御判定部802
からの制御状態信号に従いPWM信号を出力する。ここ
で、PWM信号は制御状態信号がPWM制御の場合、速
度偏差に応じた直流率となる。また、制御状態信号がP
AM制御の場合、100%の通流率が出力される。な
お、モータ停止信号がモータ停止を示すと、0%の通流
率が出力する。言い換えれば、モータへの通電を禁止す
る。
【0009】次に、本実施形態の速度制御手段80によ
る制御状態の切替時の詳細動作について説明する。ま
ず、図4に、モータの回転数を横軸に、直流電圧、モー
タへの印加電圧及びインバータの通流率を縦軸にとった
ときの関係図を示す。図4(a)はPWM制御からPA
M制御への切替時の説明図であり、図4(b)はPAM
制御からPWM制御への切替時の説明図である。なお、
制御系の切替条件は実回転数が切替設定回転数N1に到
達した時点とした。ここで、この切替条件は、実回転数
に限らず、モータ印加電圧やインバータの通流率、指令
回転数などモータの速度制御に関係する値であればよ
い。図4(a)に示すPWM制御からPAM制御へ切り
替える場合について説明する。回転数指令値は切替設定
回転数N1より十分大きな値とすると、モータは起動後
加速を行う。モータ回転数がN1以下では、図3に示す
速度偏差はPWMデューティ演算部803に入力され、
直流電圧制御演算手段801は直流電圧指令値を最低値
である150Vに設定し、出力する。インバータの通流
率は徐々に上昇し、モータの回転数を上昇させる。次
に、モータ回転数がN1に到達すると、PWM/PAM
制御判定部802は制御状態信号を切り替え、PAM制
御とする。これにより図3に示す速度偏差は直流電圧制
御演算手段801に入力され、直流電圧を上昇させてい
く。このとき、PWMデューティ演算部803から出力
されていた通流率は予め設定されている上昇レートに従
って100%まで機械的に増加される。100%に到達
後は100%を維持する。ここで、通流率が増加してい
る間は直流電圧制御演算手段801においてモータの速
度制御を行っているため、直流電圧指令値の増加量は通
常より抑えられ、直流電圧の傾きが緩やかになる。言い
換えれば、モータの回転数の増加量が一定になるよう
に、直流電圧が通流率の増加に従って変化する。通流率
が100%に到達した回転数をN2とすると、N2以上
は直流電圧の上昇のみとなる。言い換えれば、通常のP
AM制御となる。ここで、回転数N1とN2の領域は切
替移行領域である。
【0010】次に、図4(b)に示すPAM制御からP
WM制御へ切り替える場合について説明する。回転数指
令値は切替設定回転数より十分小さい値とし、切替設定
回転数は図4(a)と同様にN1とする。モータ回転数
がN1より大きい場合、図3に示す速度偏差は直流電圧
制御演算手段801に入力され、PWMデューティ演算
部803は通流率100%を出力している。直流電圧は
徐々に低下し、モータの回転数を落としていく。次に、
回転数がN1に到達すると、PWM/PAM制御判定部
802は制御状態信号を切り替え、PWM制御とする。
これにより図3に示す速度偏差はPWMデューティ演算
部803に入力され、通流率を降下させていく。このと
き、直流電圧制御演算手段801から出力されていた直
流電圧指令値は予め設定されている降下レートに従って
直流電圧最低値まで機械的に減少される。直流電圧最低
値に到達後は直流電圧最低値を維持する。ここで、直流
電圧指令値が減少している間はPWMデューティ演算部
803においてモータの速度制御を行っているため、通
流率の減少量は通常より抑えられ、流通率の傾きが緩や
かになる。言い換えれば、モータの回転数の減少量が一
定になるように、通流率が直流電圧の減少に従って変化
する。直流電圧指令値が直流電圧最低値に到達した回転
数をN0とすると、N0以下は通流率の降下のみとな
る。言い換えれば、通常のPWM制御となる。ここで、
回転数N1とN0の領域は切替移行領域である。
【0011】以上の説明のように、本実施形態では、P
WM制御とPAM制御の切替時に直流電圧や通流率を最
小値や最大値に徐々に変更していくことにより、切替設
定回転数が固定値でも切替時のモータ回転数の急変を防
止できる。さらに、PWM制御の場合、直流電圧を最低
値で動作でき、PAM制御の場合、通流率を最大値で動
作できるため、運転時の効率を常に最大値に保つことが
できる。
【0012】ここで、通流率と直流電圧値の設定値を1
00%及び150Vで説明したが、これは使用するシス
テムの条件により任意に設定してよいものである。ま
た、本実施形態は、昇圧チョッパ回路を用いたコンバー
タ回路であるが、降圧形や昇降圧形でも同様の動作が可
能である。
【0013】次に、本実施形態による速度制御手段80
のPWM/PAM制御の切替動作を図5に示すフローチ
ャートを用いて説明する。図5に示す処理は、図1に示
すモータ制御手段8内で行われているモータ制御処理の
1部であり、図2に示すメイン処理の1部である。図5
のPWM/PAM切替処理において、まず、処理(あ)
では、モータが停止中かを、図3に示す速度演算部84
からのモータ停止信号により判断する。モータが停止中
の場合、(つ)において図3の直流電圧制御演算手段8
01がコンバータを停止させる。さらに、(て)におい
て直流電圧制御演算手段801は直流電圧指令値を最低
値の150Vに設定し、PWM/PAM制御判定部80
2は制御状態信号をPWM制御とする。その後、本処理
を抜け、メイン処理に戻る。モータ回転中は、(い)に
おいてコンバータが動作中かをコンバータ動作判定部8
2からの動作許可信号により判定する。この時、コンバ
ータが停止中の場合は前記と同様に(て)に進む。コン
バータが動作中の場合、(う)において現在の制御状態
を制御状態信号により確認し、PWM制御の場合(え)
へ、PAM制御の場合(さ)に進む。PWM制御中の場
合、(え)において現在制御系の切替移行中かを切替フ
ラグにより判定する。本フラグは切替移行中の場合
「H」を示す。切替フラグが「H」の場合(せ)へ、切
替フラグが「L」の場合(お)へ進む。通常は切替フラ
グは「L」のため(お)に進み、回転数が切替設定回転
数N1に達したかを判定し、切替設定回転数N1以上の
場合(か)へ移行し、制御状態を変更する。切替設定回
転数N1未満の場合は制御状態を変更する必要がないた
め(と)へ進み、メイン処理に戻る。(か)では制御系
をPAM制御に設定し、制御状態を変更する。この時、
PWM/PAM制御判定部802から出力される制御状
態信号がPAM制御状態に変化する。この信号により直
流電圧制御演算手段801は、速度偏差信号により直流
電圧指令値を変更し、モータ4の速度制御を行う。次に
(き)に進み、PWMデューティ演算部803において
現在のPWMデューティ値を検出し、デューティ値が1
00%になっているかを判定する。もし、デューティ値
が100%未満の場合は(く)に進み、切替フラグを
「H」に設定し、現在のデューティ値を1%増加させ
る。その後(と)でメイン処理に戻る。ここで、処理
(き)〜(け)は制御処理の周期で繰り返し行われるた
め、デューティ値は制御周期毎に1%づつ増加し、10
0%になったところで(こ)に移行し、切替フラグをク
リアし、(と)においてメイン処理に戻る。一方、処理
(う)において制御状態がPAM制御の場合、(さ)に
進み、前記(え)同様に切替フラグを判定し、切替移行
中の場合は(き)へ、通常の場合は(し)へ進む。
(し)では、現在の回転数が切替設定回転数N1より下
になったかを判定し、回転数が切替設定回転数N1未満
の場合は(す)へ、切替設定回転数N1以上の場合は
(と)へ進む。(す)に進んだ場合は、制御状態をPA
M制御からPWM制御に変更する。この時、制御状態信
号はPWM制御に変更され、PWMデューティ演算部8
03は速度偏差信号に基づいてPWMデューティを変更
し、モータ4の速度制御を行う。次に、(せ)において
現在の直流電圧値が150V以下かを判定し、150V
以下の場合は、切替移行期間を終了するため、(ち)へ
進み、切替フラグをクリアする。直流電圧が150V以
上の場合は(そ)に進み、切替移行期間中であることを
示す切替フラグを「H」にセットし、(た)において直
流電圧指令値を1V減少させる。処理(せ)〜(た)の
動作は直流電圧制御演算手段801で行われる。上記処
理も制御周期毎に繰り返されるため、直流電圧は150
Vまで減少し、150Vになると、その値を維持する。
なお、上記処理(せ)において直流電圧を使用している
が、直流電圧指令値を使用しても同様な動作は可能であ
る。
【0014】次に、切替設定回転数を2つ設け、PWM
制御からPAM制御に切り替わるときと、PAM制御か
らPWM制御に切り替わるときで異なる切替設定回転数
を用いる場合の切替動作(ヒステリシスを設けた切替動
作)について説明する。図6に、図4と同様のモータ回
転数に対する直流電圧、モータ印加電圧及ぶ通流率の関
係図を示す。ここで、N1はPWM制御からPAM制御
に切り替えるための切替設定回転数1、N3はPAM制
御からPWM制御に切り替えるための切替設定回転数2
である。N1とN3の回転数の差は頻繁に制御系の切替
が行われない程度の差があればよい。また、回転数N1
とN3の領域は切替移行領域である。図4と同様、N1
以下の回転数では、直流電圧を150Vに制御し、PW
M制御でインバータの通流率を増減し、モータの速度制
御を行う。回転数がN1を越え、増加すると、制御系が
PWM制御からPAM制御に切り替わる。このときの各
動作は図4で説明した動作と同様であるので、説明を省
略する。N3以上の回転数では、インバータの通流率を
100%に維持し、PAM制御で直流電圧を制御し、モ
ータの速度制御を行う。モータが減速し、回転数がN3
を越えると、制御系がPAM制御からPWM制御に切り
替わり、インバータの通流率でモータの速度制御が行わ
れる。このとき、直流電圧はN3を越えたときの電圧値
から直流電圧の最低設定値である150Vに向けて徐々
に機械的に降下していく。直流電圧が150Vに達した
時点からは、直流電圧は150Vに維持され、インバー
タの通流率の変更のみでモータの速度制御が行われる。
図6では、図の作成上N1、N3で直流電圧や通流率が
一定値に到達しているが、実際の場合は負荷の状態や電
源電圧の変動があるため、図6のように一致することは
少ない。以上のように、切替設定回転数を2つ設定し、
ヒステリシス特性とすることにより、切替設定回転数の
付近において制御系の切り替わり動作が抑制され、安定
したモータの速度制御が得られる。
【0015】ここで、図6に示すヒステリシスを設けた
切替動作におけるフローチャートは、図5に示す処理
(し)の切替設定回転数をN3に変更することにより、
可能である。
【0016】図7は、本発明の他の実施形態を示す。本
実施形態は、図3に示す速度制御手段80の内部に制御
状態強制変更手段804を追加したことに特徴がある。
これまではモータの回転数が切替設定回転数に達し、切
替動作が可能な場合について説明したが、モータの動作
状況では回転数が切替設定回転数に到達しない場合があ
る。制御状態強制変更手段804は、モータ4の回転数
が切替設定回転数に到達しなくても、PWMデューティ
及び直流電圧の値により、PWM/PAM制御判定部8
02に強制的に制御状態切替信号を出力し、制御状態を
変更するものである。
【0017】本実施形態の速度制御手段80による制御
状態の切替時の詳細動作について説明する。まず、図8
は高負荷時の加速動作、図9は軽負荷時の減速動作にお
ける説明図であり、横軸に時間をとり、縦軸に直流電
圧、モータ回転数及びインバータの通流率を示す。図8
は、t0でモータが起動し、9000min~1まで加速
する場合、図9は、t0で指令回転数が変更され、モー
タが9000min~1から3000min~1に減速する
場合である。図8の場合、t0からt2までがPWM制
御領域、t2以降がPAM制御領域であり、図9の場
合、t0からt2までがPAM制御領域、t2以降がP
WM制御領域である。また、t1からt2の間が判定期
間である。ここで、負荷が重い場合、通流率が100%
になっても実回転数が切替設定回転数に到達しない場合
が生じる。また、負荷が軽い場合、直流電圧値が最低直
流電圧設定値になっても実回転数が切替設定回転数に到
達しない場合が生じる。このような場合、図4及び図5
で述べた切替方法では制御系の切替ができないため、こ
れ以降の回転数制御が不可能となる。そこで、新たな切
替判定方法が必要である。新たな切替判定方法の一つ
は、速度偏差(指令回転数・実回転数)があるにも関わ
らず、実回転数が変化しなくなった場合にその時間を計
測し、計測時間が予め設定された時間を越えたとき、強
制的に制御系を切り替える方法である。図8及び図9で
は、t1からt2の間が上記の状態であり、判定期間で
ある。図8の場合、t1において通流率が100%にな
るため、実回転数が指令回転数に達してないにも関わら
ず、これ以上モータの回転数は上昇しない。また、図9
の場合、t1において直流電圧が直流電圧最低設定値に
なるため、実回転数が指令回転数に達してないにも関わ
らず、これ以上モータの回転数は降下しない。上記の場
合、この状態を判定し、この状態が続く時間を計測し、
計測時間が設定時間に達したとき、強制的に制御系を切
り替える。この時間がt2である。それ以後は通常の制
御系で速度制御を行い、指令回転数に一致させる。t2
の時点で制御系が切り替わるが、通流率や直流電圧値は
すでに最大値もしくは最低値に達しているので、通流率
や直流電圧の変化はなく、図4及び図5で説明した切替
以降領域での動作はない。ここで、切替判定に要する時
間、言い換えれば、予め設定する計測時間はPWM制御
時やPAM制御時の加減速レートより長い時間に設定す
ればよい。また、上記例ではモータの回転数が変化しな
いと述べたが、実際の装置ではトルク脈動や電源脈動が
あるため、多少回転脈動が発生する。実際の装置では回
転脈動を無視するように設定すれば、問題ない。また、
本実施形態では実回転数の変化がない時間を計測してい
るが、これは通流率が100%を維持している時間や速
度偏差の大きさが一定な時間あるいは直流電圧値が最低
値を維持している時間など、現在の速度制御系ではモー
タの速度制御ができなくなったことを示す関係値であれ
ば、どのような値を使用してもよい。
【0018】次に、本実施形態による速度制御手段80
のPWM/PAM制御の切替動作を図10及び図11に
示すフローチャートを用いて説明する。図10は、前述
した図5とほぼ同じであり、異なるところは処理(お)
及び(し)の後に追加された処理部分のみである。図5
では(お)もしくは(し)から直接(と)に行っていた
処理の間に、図11に示す処理を追加したものである。
故に、図10に示した処理は図5で説明した内容と同様
であるので、説明は省略する。図11のみ説明する。図
11の処理は、図8もしくは図9に示した判定期間内
(t1〜t2)で行われる処理である。言い換えれば、
回転数が切替設定回転数に達しない状態で、PWMデュ
ーティが100%になってしまった場合(PWM制御状
態の場合)もしくは直流電圧が150V以下になってし
まった場合(PAM制御状態の場合)に、制御状態を強
制的に切り替える処理である。図10の処理(お)にお
いて、回転数が切替設定回転数未満の場合、図11の
(な)に進む。ここでは、PWM制御状態であり、図8
に示すt1からt2の間の状態であり、PWMデューテ
ィが100%になっている状態である。処理(な)で
は、現状のデューティが100%かを判定し、100%
未満であれば、図5と同様に(と)に進みメイン処理に
移行する。100%の場合は、(に)に進み現在の回転
数と指令回転数の差を判定する。現状の回転数が指令回
転数以上の場合は、前記同様に(と)に進み、メイン処
理に移行するが、現状の回転数が指令回転数に達してい
ない場合には、図10に示す処理(か)に進み、強制的
にPAM制御に切り替える。その後の動作は、図5で説
明したのと同様の動作を繰り返す。反対に、図10の処
理(し)において、回転数が切替設定回転数以上の場
合、図11の(は)に進む。ここでは、PAM制御状態
であり、図9に示すt1からt2の間の状態であり、直
流電圧が150Vになっている状態である。処理(は)
では、現状の直流電圧が150Vかを判定し、150V
以上であれば、図5と同様に(と)に進みメイン処理に
移行する。150V以下の場合は、(ひ)に進み現在の
回転数と指令回転数の差を判定する。現状の回転数が指
令回転数以下の場合は、前記同様に(と)に進みメイン
処理に移行するが、現状の回転数が指令回転数以上場合
には、図10に示す処理(す)に進み、強制的にPWM
制御に切り替える。その後の動作は、図5で説明したの
と同様の動作を繰り返す。以上の処理は、図7に示す制
御状態強制変更手段804で行われる。上記処理により
高負荷時や軽負荷時などで回転数が切替設定回転数に到
達しなくても、確実に制御状態を変更でき、制御不能に
陥ることがなくなる。
【0019】図12は、図11に示した処理に時間のフ
ァクタをもたせた処理である。言い換えれば、図11に
示した制御系の切替条件をカウンタでカウントし連続1
0回続いた場合に制御系を変更するものである。上記動
作により、制御状態の変更は多少遅れるが、確実に切替
条件に達していることを確認できる。この場合、図7に
示す制御状態強制変更手段804内にはカウンタ機能を
持たせる必要がある。図12に示す処理(な)(に)
(は)(ひ)は図11同様である。また、処理(ぬ)
(ね)(の)(む)と処理(ふ)(へ)(ほ)(め)は
最終的な飛び先が異なるだけで処理の内容は同じである
ので、処理(ぬ)(ね)(の)(む)についてのみ説明
する。処理(ぬ)はカウンタの値を監視しており、カウ
ンタが10になったら、(の)に進ませる処理である。
カウンタが10未満の場合は、処理(ね)に進み、
(ね)においてカウンタを1つカウントアップする。カ
ウントアップ後に図10の(と)に進み、メイン処理に
戻る。処理(の)ではカウンタをクリアし、制御系の切
替処理に進む。ここでは、図10の処理(か)に進み、
PAM制御に変更する。処理(む)は処理(の)と同様
にカウンタをクリアし、図10の(と)に進み、メイン
処理に戻る。なお、処理(に)及び(ひ)において、回
転数と指令回転数を比較しているが、速度偏差信号を検
出し、速度偏差信号が正か負かで判断しても差し支えな
い。
【0020】図13は、本発明の他の実施形態を示す。
本実施形態は、図3に示した速度制御手段80の内部に
切替移行期間中止手段805を備えることに特徴があ
り、図4に示した切替移行領域の期間に回転数指令値と
実回転数が一致し、これ以上回転数が変化しなくなった
場合、切替移行の期間を中止するものである。
【0021】本実施形態の速度制御手段80による制御
状態の切替時の詳細動作について説明する。まず、図1
4は図4に示した切替移行領域の期間に回転数指令値と
実回転数が一致し、これ以上回転数が変化しなくなった
場合の切替動作における説明図であり、横軸に時間をと
り、縦軸に直流電圧、モータ回転数及びインバータの通
流率を示す。図14において、増速時、言い換えれば、
PWM制御からPAM制御に切り替わる時の動作につい
て説明する。t0からt1の間は、PWM制御により回
転数が指令回転数通りに制御されている。t1で指令回
転数が変更され、N*1になると、それに向けて通流率
が増加し、回転数を上昇させる。t2で回転数が切替設
定回転数を超えると、図4と同様に、速度制御系がPW
M制御からPAM制御に切り替えられる。この時、通流
率はt2での通流率から100%通流率に向けて機械的
に徐々に増加して行く。しかし、t3で通流率が100
%になる前に実回転数が指令回転数に一致してしまう。
図4の場合、通流率が機械的に100%まで増加して行
くため、実回転数が指令回転数よりオーバーしてしま
う。また、実回転数がオーバーすることから、直流電圧
を下げることも考えられるが、直流電圧の最低値にも限
界があるため、最悪の場合、指令回転数通りに制御でき
なくなる可能性もある。そこで、実回転数が指令回転数
に一致した時点で切替前の操作量の増減を停止させる。
t3では通流率の増加を停止させ、その後は直流電圧の
変更のみでモータの速度制御を行う。通流率はt3時点
の値を維持する。次に、減速時、言い換えれば、PAM
制御からPWM制御に切り替わる時の動作について説明
する。t4で指令回転数がN*2に変化すると、直流電
圧を低下させていく。t5で実回転数が切替設定回転数
を超えると、前記同様PAM制御からPWM制御に切り
替わり、直流電圧は図4と同様に機械的に降下して行
く。ここでも、t6で直流電圧が直流電圧最低値に到達
する前に、実回転数が指令回転数に一致すると、前記同
様直流電圧の低下を停止し、その後はこの値を維持す
る。以上の動作により、PWM制御とPAM制御の切替
値付近での速度制御を安定化させることができる。
【0022】次に、本実施形態による速度制御手段80
のPWM/PAM制御の切替動作を図15に示すフロー
チャートを用いて説明する。図15は、図5に示した処
理とほぼ同じであり、異なるところは処理(ま)及び
(み)のみである。それ以外の処理は図5と同様の動作
を行う。図15に示す処理は、制御状態を変更し、制御
状態移行期間中(図14のt2〜t3もしくはt5〜t
6)に実回転数が指令回転数に一致した場合に、制御状
態移行期間を終了するものである。そのために、図15
の処理(か)と(き)の間に処理(ま)、処理(す)と
(せ)の間に処理(み)を挿入する。処理(ま)は、実
回転数と指令回転数の比較を行い、実回転数が指令回転
数に到達したら、切替移行期間を終了するため、処理
(こ)に進める。ここで、実回転数が指令回転数に到達
していなければ、処理(き)に進み、切替移行期間を維
持する。処理(み)も同様の動作を行うものであるの
で、説明は省略する。このように、本実施形態では、制
御系の切替移行期間中でも実回転数が指令回転数に到達
すれば、切替移行期間を中止でき、状況に応じたモータ
制御が可能になる。
【0023】次に、図16に、本発明をエアコンの圧縮
機制御に適用したエアコン制御回路の構成図を示す。本
エアコン制御回路は、図1に示したモータ制御装置のモ
ータ4をエアコンの室外機内にある圧縮機10に直結
し、室外機内部にある温度制御手段11からの速度指令
信号に従って圧縮機10の回転数制御を行う構成であ
る。温度制御手段11は、リモコンなどからの温度指令
と、室内温度センサ12からの室温から温度偏差を演算
し、比例積分制御により速度指令信号を算出する。この
速度指令信号は室内機から室外機に伝送され、室外機内
部にあるモータ制御手段8に伝えられる。モータ制御手
段8は室内機から送られた速度指令信号に従ってモータ
4の速度制御を行う。上記動作により、圧縮機が駆動さ
れ、温度指令にあった室温に制御が行われる。このよう
に、本発明の実施形態の回路構成をそのまま空調機の圧
縮機駆動用モータの制御に適用し、温度指令値と室温か
ら圧縮機駆動用モータの回転数指令値を演算すれば、広
範囲に制御可能な高能力空調機の実現が可能である。
【0024】以上、本発明の実施形態として、ブラシレ
ス直流モータの120度通電形台形波制御を用いた場合
について説明したが、180度通電形の正弦波制御や交
流電動機の制御でも同様な動作が可能である。この場
合、チョッパ信号は予め決められたチョッパパターンに
徐々に近づけて行けばよい。また、本発明の実施形態で
は、交流電源を整流回路及び平滑回路を使用して直流電
源を作成しているが、直流電源が直接使用できるシステ
ム、例えば電気自動車や太陽電池を使用したシステムな
どで適用した場合は、上記整流回路や平滑回路は不要で
あり、直流電源に直接昇圧チョッパ回路を接続して実施
可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
PWM制御とPAM制御の切替時に直流電圧や通流率を
最小値や最大値に徐々に変更していくことにより、切替
時のモータ回転数の急変を防止できる。また、PWM制
御の場合、直流電圧を最低値で運転し、PAM制御の場
合、通流率を最大値で運転するため、各速度制御系で最
大効率の運転が可能となる。さらに、切替設定条件にヒ
ステリシス特性をもたせることにより、速度制御系の切
替点付近における切替時の変動が抑制され、安定したモ
ータの速度制御を得ることができる。また、制御状態強
制変更処理により、高負荷時や軽負荷時などで回転数が
切替設定回転数に到達しなくても、確実に制御状態を変
更でき、制御不能に陥ることを防止することができる。
また、PWM制御またはPAM制御による速度制御系の
切替移行期間中にモータの実回転数が指令回転数に到達
すれば、切替移行期間を中止するので、状況に応じたモ
ータ制御が可能になり、速度制御系の切替値付近におけ
る速度制御を安定化させることができる。また、本発明
を空調機の圧縮機駆動用モータの制御に適用することに
より、広範囲に制御可能な高能力空調機を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るモータ制御装置の構
成図
【図2】本発明の一実施形態に係るモータ制御処理図
【図3】本発明の一実施形態に係るモータ制御手段の構
成図
【図4】本発明の一実施形態に係るPWM/PAM制御
切替動作説明図
【図5】本発明の一実施形態に係るPWM/PAM制御
切替処理図
【図6】本発明の一実施形態に係るヒステリシスを設け
た切替動作説明図
【図7】本発明の他の実施形態に係るモータ制御手段の
構成図
【図8】本発明の他の実施形態に係る高負荷時の切替動
作説明図
【図9】本発明の他の実施形態に係る軽負荷時の切替動
作説明図
【図10】本発明の他の実施形態に係るPWM/PAM
制御切替処理図
【図11】本発明の他の実施形態に係るPWM/PAM
制御切替処理図
【図12】本発明の他の実施形態に係るPWM/PAM
制御切替処理図
【図13】本発明の他の実施形態に係るモータ制御手段
の構成図
【図14】本発明の他の実施形態に係るPWM/PAM
制御切替動作説明図
【図15】本発明の他の実施形態に係るPWM/PAM
制御切替処理図
【図16】本発明をエアコン制御に適用した場合の構成
【符号の説明】
1…交流電源、2…コンバータ回路、3…インバータ回
路、4…モータ、5…ドライバ、6…コンバータ制御回
路、7…電流検出回路、8…モータ制御手段、9…位置
検出回路、10…圧縮機、11…温度制御手段、12…
温度センサ、80…速度制御手段、81…直流電圧補正
演算部、82…コンバータ動作判定部、83…ドライブ
信号作成部、84…速度演算部、801…直流電圧制御
演算手段、802…PWM/PAM制御判定部、803
…PWMデューティ演算部、804…制御状態強制変更
手段、805…切替移行期間中止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−105563(JP,A) 特開 平2−151270(JP,A) 特開 平4−313651(JP,A) 国際公開97/013318(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632 H02P 21/00 H02P 6/00 - 6/24 H02P 5/00 H02P 7/00 - 7/01 H02M 7/00 - 7/98

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を直流に変換する整流回路及び
    平滑回路と、直流電圧を増減するチョッパ回路からなる
    コンバータと、前記コンバータの出力を交流に変換する
    インバータと、前記インバータの出力により駆動される
    モータと、前記インバータを用いて前記モータの速度制
    御を行うPWM制御と前記チョッパ回路を制御する直流
    電圧制御手段を用いて前記モータの速度制御を行うPA
    M制御の2つの速度制御系を有し、制御状態によって前
    記2つの速度制御系を切り替える速度制御手段を具備す
    るモータ制御装置において、モータ速度または指令速度
    もしくはモータ印加電圧またはインバータの通流率を含
    むモータの速度に関係して変化する値の少なくとも1つ
    の値を前記2つの速度制御系の切替条件として用いると
    共に、現行のPWM制御系またはPAM制御系によるモ
    ータの速度制御が不可能となった時点から予め設定した
    所定時間の経過後に強制的にPAM制御系またはPWM
    制御系に切り替えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 交流電源を直流に変換する整流回路及び
    平滑回路と、直流電圧を増減するチョッパ回路からなる
    コンバータと、前記コンバータの出力を交流に変換する
    インバータと、前記インバータの出力により駆動される
    モータと、前記インバータを用いて前記モータの速度制
    御を行うPWM制御と前記チョッパ回路を制御する直流
    電圧制御手段を用いて前記モータの速度制御を行うPA
    M制御の2つの速度制御系を有し、制御状態によって前
    記2つの速度制御系を切り替える速度制御手段を具備す
    るモータ制御装置において、モータ速度または指令速度
    もしくはモータ印加電圧またはインバータの通流率を含
    むモータの速度に関係して変化する値の少なくとも1つ
    の値を前記2つの速度制御系の切替条件として用いると
    共に、現行のPWM制御系またはPAM制御系によるモ
    ータの速度制御として、モータの実速度が指令速度に予
    め設定した所定時間以内に到達できなかったとき、強制
    的にPAM制御系またはPWM制御系に切り替えること
    を特徴とするモータ制御装置。
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