JPH09149690A - インバータエアコン - Google Patents

インバータエアコン

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JPH09149690A
JPH09149690A JP7300955A JP30095595A JPH09149690A JP H09149690 A JPH09149690 A JP H09149690A JP 7300955 A JP7300955 A JP 7300955A JP 30095595 A JP30095595 A JP 30095595A JP H09149690 A JPH09149690 A JP H09149690A
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JP
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control circuit
voltage
speed
circuit
inverter
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JP7300955A
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Inventor
Makoto Ishii
誠 石井
Yuuhachi Takakura
雄八 高倉
Hiroshi Kogure
博志 小暮
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】昇圧チョッパ回路を用いて直流電圧の制御と電
源の力率改善を行う電源回路を含むモータ制御装置にお
いて、モータ、インバータ及びコンバータの損失を低減
し、高効率なモータ制御装置を搭載したインバータエア
コンを提供する。 【解決手段】整流回路及び平滑回路と、チョッパ回路か
ら成るコンバータ回路2と、コンバータ回路2の出力に
接続したインバータ回路3及びモータ4と、チョッパ回
路のスイッチング動作を制御するコンバータ制御回路8
と、インバータ回路3のスイッチング動作を制御しモー
タ4を駆動するインバータ制御回路6と、モータ4の速
度検出回路5と、インバータ制御回路6を用いて速度制
御回路5を備えたモータ制御装置において、速度制御回
路7の出力信号を検出し出力信号に従って、コンバータ
制御回路8を用いて直流電圧を制御する直流電圧制御回
路9よりなる電源を搭載したインバータエアコン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は室内の温度と設定温
度の偏差値に応じて圧縮機モータの速度を制御するモー
タの制御装置に係り、特に、交流電源を整流し所望の直
流電圧を出力すると同時に交流電源の力率を改善する電
源装置と圧縮機モータの速度を制御するモータ制御装置
を組み合わせたインバータエアコンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内温度を検出し、所定の設定温
度との偏差に応じて圧縮機のモータ速度を制御するイン
バータエアコンのモータの速度制御装置は図19に示す
方法が一般に知られている。図中、交流電源1を直流に
変換するコンバータ回路2と、モータ4を駆動するイン
バータ回路3備え、モータ4の速度検出回路5で得られ
た速度検出値と、室内機から送信されるモータの速度指
令値を比較参照して速度制御回路7で通流率信号を作成
する。インバータ制御回路3は、ロータの磁極位置から
転流信号を作成すると同時に速度制御回路7から送信さ
れた通流率信号をもとにインバータ制御信号を作成す
る。このインバータ制御信号でインバータ回路3を動作
させて前記モータを速度指令に追従するように制御する
ことによって、所望の設定温度に室内温度をコントロー
ルする。
【0003】また、交流電源を整流して直流電源に変換
する整流回路にあって、昇圧チョッパ方式で直流電圧を
制御する電源回路とモータ駆動回路を組み合わせ、モー
タの速度制御を行うインバータ制御装置として特開平6
−105563号公報に記載の方式がある。本方式は、
電源電流の高調波抑制と直流電圧制御を同時に行う昇圧
チョッパ回路を用いた力率改善コンバータ回路とモータ
を駆動するインバータ回路からなり、低負荷時は直流電
圧を力率改善が行える最低電圧値に制御しインバータ回
路によるPWM制御によりモータの速度制御を行い、高
負荷時はインバータのPWM制御をやめ、コンバータに
よる直流電圧制御でモータの速度制御を行うPAM制御
を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方式では、モ
ータの速度制御をインバータ制御回路のみで行う方法の
ため、インバータの出力電圧は直流電圧の最大値で制限
される。従って、モータの設計点はインバータエアコン
が要求する最大回転数に合わせる必要がある。一般にイ
ンバータエアコンの場合、定格運転時の圧縮機回転数は
4000〜5000rpmであり、モータは、定格運転
時で最大効率を得られるように5000rpm付近で最
大トルクになるように設計している。従って、5000
rpm以上速度は、負荷の極端に小さい領域でしかモー
タが回転しない。インバータエアコンの暖房運転の場
合、外気温度が低下すると外気からの採熱量減少するた
め暖房出力は低下する。そこで暖房出力を確保するに
は、圧縮機モータを高速回転で運転して冷媒の循環量を
増加する方法で行う。しかし、上記の理由から高速運転
ができないため外気温度が低いと暖房能力の小さいエア
コンとなる。これらの課題を解決する第1の方法とし
て、低温時に暖房能力を大きくするためにモータの設計
点を高速側にすることで能力アップが可能になる。しか
し、定格運転時のモータ効率が低下するため消費電力の
大きなエアコンとなる。また、第2の方法としてインバ
ータエアコンのモータ制御をPAM制御とPWM制御で
併用して、低速のモータ効率を維持しながら直流電圧を
制御することによって高速運転する特願平6−1055
63号明細書の方式がある。第2の従来方式では、モー
タの速度制御構成が、低負荷時と高負荷時で異なり、モ
ータの速度制御回路では低負荷時と高負荷時で異なった
速度制御演算を行う必要があった。換言すると、低負荷
時は速度偏差からインバータのPWM信号の通流率を、
高負荷時は速度偏差からコンバータの直流電圧指令を算
出していた。
【0005】また、低負荷時の制御構成と高負荷時の制
御構成の切替にはインバータのPWM信号の通流率と直
流電圧値と速度指令値及び現在速度を検出し、信号に基
づいて制御構成の切替を行っていた。
【0006】しかし、従来方式では、低負荷時と高負荷
時の2種類の速度制御構成を持つ必要があり、制御回路
が複雑になる。
【0007】また、低負荷時と高負荷時の制御構成の切
替判定を多数の信号を用い行っているため、多数の検出
回路が必要であった。
【0008】本発明の目的は、簡単な一つの速度制御回
路でモータの速度制御を行うモータ制御装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は交流電源を直流に変換する整流回路及び平
滑回路と、スイッチング動作とインダクタンスによるエ
ネルギ蓄積効果を利用して直流電圧の制御を行うチョッ
パ回路から成るコンバータ回路と、前記コンバータ回路
の出力に接続したインバータ回路及びモータから成るモ
ータ駆動装置と、前記チョッパ回路のスイッチング動作
を制御するコンバータ制御回路と、前記インバータ回路
のスイッチング動作を制御しモータを駆動するインバー
タ制御回路と、前記モータのロータ位置を検出し速度を
演算する速度検出回路と、前記インバータ制御回路を用
いて前記モータの速度制御を行う速度制御回路を備えた
モータ制御装置において、前記速度制御回路の出力信号
を検出し出力信号に従って、前記コンバータ制御回路を
用いて直流電圧を制御する直流電圧制御回路を備える。
【0010】この構成で、インバータ制御回路は、速度
検出回路からの位置信号及び速度制御回路からの通流率
信号に基づいてインバータのスイッチング素子を駆動し
モータを駆動する。速度検出回路はモータの誘起電圧を
検出し誘起電圧よりロータの位置を算出し、パルス上の
位置検出信号を出力するとともに、算出した位置信号か
ら速度を演算し速度制御回路に速度検出値として出力し
ている。速度制御回路は外部からの速度指令と速度検出
値から速度偏差が零になるようにインバータのPWMパ
ルスの通流率信号を算出している。
【0011】インバータ回路、モータ、速度検出回路、
インバータ制御回路及び、速度制御回路によりモータの
速度制御回路が構成され、外部からの速度指令に従って
モータの速度制御が行われる。
【0012】コンバータ制御回路は直流電圧制御回路か
らの信号に従ってチョッパ回路のスイッチング素子を駆
動する。直流電圧制御回路は直流電圧と前記速度制御回
路の出力である通流率信号を検出し、通流率信号の値が
所定の上限値に達したら直流電圧を所定の幅だけ上昇さ
せ、通流率信号の値が所定の下限値に達したら直流電圧
を所定の幅だけ降下させるように直流電圧を制御する。
【0013】コンバータ回路、コンバータ制御回路及
び、直流電圧制御回路によりコンバータの直流電圧制御
回路が構成され直流電圧を制御する。
【0014】モータ速度制御構成及びコンバータ直流電
圧制御構成を組み合わせそれぞれ動作させることによ
り、従来方式と同様のモータ速度制御が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例を図
1から図11を用いて説明する。図1は、整流回路及び
昇圧チョッパ回路を用いたコンバータ回路と、インバー
タ回路及びモータから成るモータ駆動回路を備えたモー
タ制御装置のブロック図である。
【0016】交流電源1はコンバータ回路2に接続さ
れ、コンバータ回路2の整流回路と、リアクトル、ダイ
オード、及びトランジスタより構成された昇圧チョッパ
回路を通して直流電圧として出力される。コンバータ回
路2内の昇圧チョッパ回路は前記コンバータ回路2内の
整流回路の出力側に接続され、トランジスタのスイッチ
ング動作及びリアクトルのエネルギ蓄積効果により、入
力電流を強制的に流し電圧を昇圧する。昇圧された直流
電圧は平滑用コンデンサに供給され安定した直流電圧を
出力する。
【0017】同期モータ4を接続したインバータ3は、
コンバータ回路2内の平滑用コンデンサに接続されてお
り、平滑用コンデンサから供給される直流電圧を任意の
交流電圧に変換し同期モータ4を駆動する。
【0018】速度検出回路5は同期モータ4の誘起電圧
より磁極位置を算出しインバータ制御回路6に位置信号
を出力している。また、算出した位置信号から速度演算
を行い速度検出値を速度制御回路7に出力している。
【0019】速度制御回路7は速度検出回路5からの速
度検出値及び外部からの速度指令から、速度偏差が零に
なるように通流率信号をインバータ制御回路6に出力し
ている。
【0020】インバータ制御回路6は速度検出回路5か
らの位置検出信号及び速度制御回路7からの通流率信号
を基にドライブ信号を作成し、インバータ回路3のトラ
ンジスタを駆動し、同期モータ4の速度制御を行ってい
る。
【0021】コンバータ制御回路8は直流電圧制御回路
9からの電流指令値に基づいてコンバータ回路2内のト
ランジスタを駆動し、コンバータ回路2の入力電流を正
弦波状に制御し、電源の力率改善と同時に直流電圧の制
御を行う。
【0022】直流電圧制御回路9は速度制御回路7の出
力である通流率信号を検出し、通流率信号の値に応じて
直流電圧を制御する。図2に直流電圧制御回路7の内部
構成を示す。
【0023】図2の直流電圧制御回路は通流率信号に従
って直流電圧指令値を選択し直流電圧指令を出力する選
択回路93、マルチプレクサ95、直流電圧指令値96
と直流電圧指令値に従って直流電圧を制御する検出回路
94、比例項91、積分項92から構成されている。
【0024】比例項91及び積分項92は直流電圧指令
と直流電圧検出値との偏差が零になるように動作し電流
指令として出力している。検出回路94は直流電圧を検
出し制御回路で使用できるレベルの電圧値に変換する。
【0025】マルチプレクサ95は複数設定してある直
流電圧指令値96のいづれかを外部信号に従って選択
し、選択した信号のみを出力する回路である。直流電圧
指令値96は直流電圧指令値の低い順に1から4まで設
定してある。直流電圧指令値1はコンバータ回路2が制
御できる最低直流電圧値に設定してある。
【0026】選択回路93は速度制御回路7の出力であ
る通流率信号を入力し、通流率信号の値に応じて切替信
号をマルチプレクサ95に出力している。
【0027】次に選択回路93の動作を図3の制御動作
の説明図を用いて説明する。図3は横軸に回転数、縦軸
に直流電圧、モータ電圧、通流率をとったグラフであ
り、負荷が一定の場合の回転数に対するモータ電圧、直
流電圧、通流率を示した図である。
【0028】モータの起動時など低回転では選択回路9
3は直流電圧指令値1を選択するように切替信号を出力
し、直流電圧制御回路は選択された直流電圧指令値1に
なるように制御する。
【0029】制御された直流電圧の状態では直流電圧が
低いため、回転数を上昇させると早い時期に通流率は10
0%に到達しこれ以上モータの回転数を上げることがで
きなくなる。(A点)ここで選択回路93は直流電圧指
令値2に切り替えるように切替信号をマルチプレクサ9
5に出力する。マルチプレクサ95は直流電圧指令値2
を選択し、直流電圧制御回路は直流電圧を直流電圧指令
値2になるように制御する。これにより通流率は急激に
減少する。モータ電圧は増加する。図では60%となって
いるがこれは説明のため便宜上この値にした。実際には
負荷の状態、モータの回転数、速度制御回路7の応答速
度などにより変化し急激な変化はない。
【0030】さらにモータの回転数を上昇させると再度
通流率は100%となる。(B点)ここで再度動作を行い
直流電圧指令値3を選択すると直流電圧は上昇し通流率
は減少する。
【0031】以上のような動作を繰り返すことで回転数
の増加に従い直流電圧を上昇させモータの速度制御が行
える。
【0032】次にとは反対にモータが減速する場合につ
いて説明する。
【0033】モータが高回転で回転中減速指令がきてモ
ータの回転数を下げる場合、通流率が減少しモータの印
加電圧を下げていく。ここで通流率が60%になると(C
点)先ほどとは反対に直流電圧指令値を直流電圧指令値
4から直流電圧指令値3に切り替え、直流電圧を下げ
る。直流電圧を下げると通流率は増加し100%近い値と
なる。ここで直流電圧の減少幅は、直流電圧を下げたと
きに通流率が100%を越えない値に設定する必要があ
る。
【0034】さらに回転数を下げるためには通流率を減
少させB点で直流電圧指令値を直流電圧指令値3から直
流電圧指令値2に切り替え、動作を繰り返し行いモータ
の回転数を制御していく。
【0035】以上動作を繰り返し行うことにより、通流
率を100%近い値で常に保て、直流電圧もモータが必要
としている電圧に近い状態に常に維持できる。これによ
りモータ及びインバータの損失が改善され、モータ効率
及びインバータ効率が常に良い状態でモータの駆動がで
きる。また、コンバータも必要以上に直流電圧を上昇さ
せることがなくコンバータ効率も改善できる。
【0036】さらに、モータ回転数に応じて直流電圧を
変えられるため、一つの回路構成で低回転から高回転ま
で対応できる。言い換えれば、モータ設計点の異なる数
種のモータでも一つの制御装置で対応でき、常に効率の
良い点で運転ができる。
【0037】図4は図3に示した直流電圧の変更点を高
回転数側に集めた場合の制御動作の説明図である。動作
は図3の説明と同じである。異なる所は、切り替える通
流率の値が100%と90%になっているところである。
【0038】コンバータ回路2では昇圧チョッパ回路を
用いており、直流電圧を受電電圧の√2倍以下に下げる
ことはできないため、実際の動作では図4に示す動作の
方が有効である。また、本実施例では昇圧チョッパ回路
使用のコンバータ回路で説明しているが、昇降圧チョッ
パ回路など、直流電圧を下げることができるコンバータ
回路でも同様の動作が可能である。
【0039】なお、今回直流電圧指令値を4レベルで動
作説明したが、直流電圧指令値は直流電圧を細かく設定
でき、さらに、広い範囲で直流電圧を制御できるため回
路構成が許す限り多い方が良い。
【0040】また、図2に示す直流電圧制御回路は直流
電圧偏差から電流指令値を算出しているが、直接直流電
圧指令値を算出しても良い。
【0041】図5は図2に示した直流電圧制御回路の別
の方式を示した直流電圧制御回路のブロック図である。
図2と異なる所は直流電圧指令値98と直流電圧検出回
路97である。図5に示した方式は直流電圧指令値は一
つで直流電圧検出回路を複数設けた方式である。その他
の回路は図2同様の動作を行う。
【0042】図5の場合、通流率信号により直流電圧検
出回路を選択し、選択した検出回路の検出信号に従って
直流電圧の制御を行う。本方式でも図3、図4に示した
動作が行え、同様の効果が得られる。なお、検出回路9
7は直流電圧を制御回路で扱える電圧レベルに変換する
回路であり、所定の直流電圧になったら直流電圧指令値
と同じ電圧を発生する回路構成になっている。
【0043】また、コンバータ回路制御用ICなど、検
出回路のゲインを調整して直流電圧を制御する方式のも
のが多数製作されており、コンバータ回路制御用ICを
用いたモータ制御制御装置では図5に示した方式が有効
である。
【0044】図6は図5に示したブロック図を具体的な
回路構成で示した図であり動作は図5に示した方式と同
じである。図6では図5に示した選択回路93をマイコ
ン70を用いソフトウエアで実現している。また、直流
電圧制御回路の比例項91、積分高92をオペアンプ7
1を用いたアナログ回路で実現している。直流電圧検出
回路72は図6に示す様な抵抗ラダー回路で作成した。
なお、マイコン70は図1に示した速度検出回路5及
び、速度制御回路7の動作も行っている。
【0045】図2、図5及び図6に示した直流電圧制御
回路は直流電圧指令値96もしくは直流電圧検出値9
7、302をマルチプレクサ95等で選択し直流電圧制
御を行うものであったが、これらの方式では指令値もし
くは検出値が断続的に切り替わる。このため、切り替え
点で直流電圧の大きな変化が生じる。
【0046】図7は図2に示した直流電圧指令値96を
連続的に変えるために直流電圧指令演算回路90に置き
換えた方式である。また、図8は図5に示した直流電圧
検出回路97を直流電圧検出演算回路99に置き換えた
方式である。
【0047】直流電圧指令演算回路90は通流率信号を
検出し、通流率が所定の値になるように直流電圧指令値
を算出する。また、直流電圧検出演算回路99は通流率
信号を検出し、通流率が所定の値になるように直流電圧
検出ゲインを算出し、算出したゲインに応じて直流電圧
検出値を出力する。
【0048】上記により直流電圧指令値あるいは直流電
圧検出値は連続的な出力となり、直流電圧はリニアに制
御できる。
【0049】図7や図8の直流電圧制御回路を用いた場
合の回転数に対する直流電圧、通流率、モータ電圧を図
3、図4同様に図9に示す。この方式の場合、直流電圧
がリニアに制御できるため、滑らかなモータ制御が可能
になる。
【0050】また、図1に示すコンバータ回路2に昇降
圧チョッパ回路を用いれば直流電圧が電源電圧以下に制
御できるため、図10に示すように低回転時から通流率
を大きく制御できる。このため、低回転でも効率の良い
モータ制御が可能になる。図10は直流電圧を自由に制
御できるコンバータ回路を使用した場合の回転数に対す
る直流電圧、通流率、モータ電圧の関係を示した図であ
る。
【0051】これまで図3、図4、図9、図10に示し
た制御動作の説明図は回転数を横軸に示したが、モータ
負荷やモータ出力を横軸にとっても同様のグラフとな
る。
【0052】図11は図7に示した直流電圧制御回路と
同様、直流電圧指令値をリニアに出力するために通流率
指令値80、比例項81及び、積分項82からなる通流
率制御回路を導入した方式である。通流率制御回路によ
り通流率が一定なるような直流電圧指令値を算出でき
る。図11に示す直流電圧制御回路を用いても、図9や
図10に示す動作が可能である。
【0053】次に本発明の他の実施例のモータ制御装置
を図12、図13に示す。図12はモータ制御装置のブ
ロック図であり、図13は図12に示す直流電圧制御回
路11のブロック図である。本実施例で図1に示した実
施例と異なる所は直流電圧制御回路11のみで、直流電
圧検出回路97の選択に通流率信号と図12に示す速度
制御回路12内部の速度偏差信号を用いる所である。
【0054】図13に示す選択回路110の動作説明を
図3を用いて説明する。選択回路110は、通流率が10
0%に達し、かつ速度偏差が通流率をさらに増加する方
向にある時、検出回路を直流電圧が増加する方に切り替
える。反対に、通流率が60%に低下し、かつ速度偏差が
通流率をさらに減少する方向にある時、検出回路を直流
電圧が減少する方に切り替え、図3に示したように動作
する。
【0055】図1に示したモータ制御装置を用いた場
合、選択回路93は通流率信号のみを選択の判断基準に
しているため、通流率が100%や60%でモータ負荷とモ
ータ出力が平衡した場合でも、直流電圧の変更を行って
しまう。
【0056】本実施例はのような問題点を改善した方式
であり、通流率信号以外にモータ負荷とモータ出力が平
衡しているかどうかを検出する信号、ここでは、速度偏
差信号を検出し、無駄な直流電圧値の変更を防止してい
る。本実施例は速度偏差信号を検出しているが、モータ
負荷とモータ出力の平衡状態が判る信号であれば別の信
号を用いても良い。
【0057】以上説明した実施例の電源を搭載したイン
バータエアコンは定格運転時の効率を約2%向上でき外
気温度が低温時における暖房能力を約20%向上できる
ことが発明者等の実験によって明らかになった。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な制御回路構成で
モータ、インバータ及びコンバータの損失を低減でき、
モータ制御装置を効率よく運転できる。また、モータ回
転数に応じて直流電圧を可変できるため、一つの回路構
成で低回転から高回転まで対応できる。言い換えれば、
モータ設計点の異なる数種のモータでも一つの制御装置
で対応でき、常に効率の良い点で運転がでくる。さら
に、直流電圧脈動の補正が簡単に行え、安定したモータ
の速度制御ができる。
【0059】また、本制御法をインバータエアコンに適
用することで、高効率な冷凍サイクル制御ができ、電気
代を安くできる。さらに、外気温度が低温になっても直
流電圧を高く制御することで、圧縮機モータ高速に回転
することが可能になり、暖房能力の高いインバータエア
コンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例のモータ制御装置のブロ
ック図。
【図2】本発明の第一の実施例の直流電圧制御回路のブ
ロック図。
【図3】本発明の第一の実施例のモータ制御装置の動作
の説明図。
【図4】本発明の第一の実施例の第一変形例のモータ制
御装置の動作の説明図。
【図5】本発明の第一の実施例の第一変形例の直流電圧
制御回路のブロック図。
【図6】本発明の第一の実施例の第二変形例の直流電圧
制御回路の説明図。
【図7】本発明の第一の実施例の第三変形例の直流電圧
制御回路の説明図。
【図8】本発明の第一の実施例の第四変形例の直流電圧
制御回路の説明図。
【図9】本発明の第一の実施例のモータ制御装置の第二
変形例の動作の説明図。
【図10】本発明の第二の実施例のモータ制御装置の動
作の説明図。
【図11】本発明の第一の実施例の第一変形例の直流電
圧制御回路のブロック図。
【図12】本発明の第三の実施例のモータ制御装置のブ
ロック図。
【図13】本発明の第二の実施例の直流電圧制御回路の
ブロック図。
【図14】従来例の直流電圧制御回路のブロック図。
【符号の説明】
1…交流電源、 2…コンバータ回路、 3…インバータ回路、 4…モータ、 5…速度検出回路、 6…インバータ制御回路、 7…速度制御回路、 8…コンバータ制御回路、 9…直流電圧制御回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換器、圧縮機、送風ファンを含む冷凍
    サイクル構成部と交流電源を直流に変換する整流回路及
    び平滑回路と、スイッチング動作とインダクタンスによ
    るエネルギ蓄積効果を利用して直流電圧の制御と電源力
    率の改善制御を行う昇圧チョッパ回路から成る力率改善
    コンバータ回路と、前記力率改善コンバータ回路の出力
    に接続したインバータ回路及び前記圧縮機に内蔵したモ
    ータから成るモータ駆動装置と、前記昇圧チョッパ回路
    のスイッチング動作を制御するコンバータ制御回路と、
    前記インバータ回路のスイッチング動作を制御し前記モ
    ータを駆動するインバータ制御回路と、エアコンの温度
    制御回路からくる速度指令値に従って前記インバータ制
    御回路を用いて前記モータの速度制御を行う速度制御回
    路を備えたインバータエアコンにおいて、前記速度制御
    回路の出力信号を検出し、前記出力信号に従って、前記
    コンバータ回路を用いた直流電圧の制御回路によって、
    モータの速度制御を行い室温を制御することを特徴とす
    るインバータエアコン。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記速度制御回路出力
    値が所定の値になったら、前記コンバータ制御回路を用
    いて直流電圧を所定の値だけ増減する直流電圧制御回路
    を備えたインバータエアコン。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記速度制御回路出力
    値が所定の値になるように前記コンバータ制御回路を用
    いて直流電圧を制御する直流電圧制御回路を備えたイン
    バータエアコン。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記速度制御回路の出
    力値及び速度偏差信号を検出し、出力信号及び速度偏差
    信号に従って前記コンバータ制御回路を用いて直流電圧
    を制御する直流電圧制御回路を備え、圧縮機モータの速
    度制御を行うインバータエアコン。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記速度制御回路の出
    力値及び速度偏差信号を検出し、出力信号及び速度偏差
    信号に従って前記コンバータ制御回路を用いて直流電圧
    を制御する直流電圧制御回路とインバータ制御回路を備
    え、前記インバータ制御回路から出力する通流率信号に
    応じて直流電圧値を制御して、圧縮機モータの速度制御
    を行うインバータエアコン。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記速度制御回路の出
    力値及び速度偏差信号を検出し、出力信号及び速度偏差
    信号に従って前記コンバータ制御回路を用いて直流電圧
    を制御する直流電圧制御回路を備え、直流電圧値が下限
    値に達したら直流電圧が一定になるように制御し、前記
    出力信号及び速度偏差信号に従って前記インバータ制御
    回路で前記圧縮機モータの速度制御を行うインバータエ
    アコン。
  7. 【請求項7】請求項1において、前記速度制御回路の出
    力値及び速度偏差信号を検出し、出力信号及び速度偏差
    信号に従って前記コンバータ制御回路を用いて直流電圧
    を制御する直流電圧制御回路と、出力信号及び速度偏差
    信号に従って圧縮機モータの速度制御を行うインバータ
    制御回路を備え、前記インバータ制御回路の速度指令値
    のPWM通流率が90%〜100%の範囲に達したら直
    流電圧を制御して圧縮機モータの速度制御を行うインバ
    ータエアコン。
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