JP2003319676A - 電動機駆動装置 - Google Patents

電動機駆動装置

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JP2003319676A
JP2003319676A JP2002120200A JP2002120200A JP2003319676A JP 2003319676 A JP2003319676 A JP 2003319676A JP 2002120200 A JP2002120200 A JP 2002120200A JP 2002120200 A JP2002120200 A JP 2002120200A JP 2003319676 A JP2003319676 A JP 2003319676A
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rectifier
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inverter
electric motor
voltage
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JP2002120200A
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Makoto Ishii
誠 石井
Yuhachi Takakura
雄八 高倉
Junichi Takagi
純一 高木
Koji Murayama
孝治 村山
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Hitachi Appliances Inc
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Hitachi Home and Life Solutions Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の整流器とインバータの間に昇圧チョッパ
を設けたPAMによる電動機駆動装置は、昇圧チョッパ
のスイッチングロスが発生し制御装置全体として効率が
悪いといった問題がある。 【解決手段】低速回転領域は第2の整流器による全波整
流の状態で運転し、中速領域は倍電圧制御により直流ス
テージの電圧を上昇させ、高速域では、交流側に設けた
第1の整流器とこの第1の整流器の直流側を短絡するチ
ョッピング素子4をオンオフ制御することでさらに直流
ステージの電圧を上昇させることで、各電動機回転数領
域で最適な直流ステージの電圧を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交流を直流に変換し
た電源回路を有する電動機駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電動機駆動装置の電源回路にはス
イッチング回路で直流電圧を昇圧する方法が多く採用さ
れている。従来の電動機駆動装置として例えば特開平1
1−164562号公報に記載された装置が知られてい
る。
【0003】交流電源に直列接続されたリアクトルと、
このリアクトルの後段に接続された第1の整流器と、こ
の第1の整流器の直流端を短絡開放することで交流電源
を短絡開放するスイッチング素子と、これら第1の整流
器とスイッチング素子とから昇圧回路を構成し、第1の
整流器の後段に接続された第2の整流器と、その後段に
接続された分圧コンデンサと、この分圧コンデンサの直
列体に並列接続された平滑コンデンサと、これら第2の
整流器及び分圧コンデンサ及び平滑コンデンサにより倍
電圧整流回路が構成され、この倍電圧整流回路によって
生成された直流を負荷である電動機に回転磁界を与える
パルス列を生成するインバータ回路とを備えている。
【0004】そして、交流電源電圧のゼロクロス点から
所定時間だけ昇圧回路のスイッチング素子をオンし短絡
通電することで力率を改善する。この1パルス期間(短
絡通電時間)は、電流波形を整えるため、負荷若しくは
入力電力に応じて選定することが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スイッチング素子に所
定のパルスを与え力率調整する昇圧回路及びインバータ
のPWM信号により電動機の回転数を制御する電動機駆
動装置では、交流電源の電圧が100Vの場合、直流電
圧は通常100×1.41×2=282Vになる。しか
し、リアクトル2の電圧ドロップ等が存在し実用回路で
は250V程度になる。
【0006】上記従来技術には、電源電圧が100Vで
倍電圧回路を用いた回路における直流電圧は記載されて
いないが、昇圧回路は力率調整用であるので電動機の制
御領域全領域に亘って昇圧回路が動作すると考える。例
えば、直流電圧を250Vの状態で電動機を制御する場
合、電動機の回転数が高くなるとインバータのPWMデ
ューティは100%近くなり、回転はそれ以上高くする
ことができないという問題がある。
【0007】また、電動機の回転数が低いとき、直流電
圧が高いため、PWMのパルス幅は狭く制御される。直
流電圧が高いので、インバータ9を構成するスイッチン
グ素子がオンすると急激に電流が流れるため電流リップ
ルが大きく、電動機の損失が大きくなるといった問題が
ある。
【0008】この問題を解消するため、全波整流回路と
インバータとの間にリアクトル及び昇圧チョッパ回路を
設け、このチョッピングデューティを制御することで、
力率を改善すると共に、電動機の低速域では低直流電圧
を実現し、PWMのデューティが100%に達しそれ以
上回転数を上昇させることができない領域で昇圧チョッ
パ回路により直流電圧を上昇させることで電動機の回転
数を増大させることが知られている。
【0009】しかしながら、昇圧チョッパ回路のチョッ
ピングに伴う損失が意外と大きいといった問題があっ
た。
【0010】本発明は係る課題を解消するもので、全波
整流回路とインバータとの間にリアクトル及び昇圧チョ
ッパ回路を設けることなく、電圧範囲をワイドに制御で
きる電動機駆動装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、交流電源に
接続されたリアクトルと、このリアクトルに接続された
第2の整流器と、この第2の整流器の直流側に接続され
たインバータと、このインバータに接続された電動機を
備えた電動機駆動装置において、前記リアクトルと前記
第2の整流器との間に接続され前記第2の整流器に並列
接続された第1の整流器と、この第1の整流器の直流側
両端間に接続されたスイッチング素子と、前記第2の整
流器と前記インバータとの間に設けられた分圧コンデン
サと、この分圧コンデンサ間の接続点と前記第2の整流
器の一方の交流側との間に設けられたスイッチとを備え
ることにより達成される。
【0012】また、上記目的は、交流電源に接続された
リアクトルと、このリアクトルに接続された第2の整流
器と、この第2の整流器の直流側に接続されたインバー
タと、このインバータに接続された電動機を備えた電動
機駆動装置において、前記リアクトルと前記第2の整流
器との間に接続され前記第2の整流器に並列接続された
第1の整流器と、この第1の整流器の直流側両端間に接
続されたスイッチング素子と、前記第2の整流器と前記
インバータとの間に設けられた分圧コンデンサと、この
分圧コンデンサ間の接続点と前記第2の整流器の一方の
交流側との間に設けられたスイッチと、前記電動機の低
速域では前記スイッチング素子及び前記スイッチをオフ
とし、中速域では前記スイッチング素子をオフとすると
共に前記スイッチをオンとし、高速域では前記スイッチ
をオンとすると共に前記スイッチング素子をオンオフ制
御する制御機能とを備えることにより達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1に基づい
て説明する。図1に示した電動機駆動装置は主に空気調
和機の圧縮機や冷蔵庫の圧縮機を駆動する電動機を制御
するためのものである。従って、交流電源1は、図示し
ない電源プラグがコンセントに差し込まれて初めて回路
として構成される。交流電源1からの交流はリアクトル
2を介して第2の整流器5に入力される。第2の整流器
5は4個のダイオードをブリッジ接続した回路であり、
ダイオードの直列接続点に夫々交流側配線が接続され
る。ブリッジ接続したダイオードの直流側には分圧コン
デンサ6a及び6bの直列接続体が並列接続される。さ
らに、この分圧コンデンサ6a、6bの直列接続体に並
列に平滑コンデンサ7が接続される。インバータ9は、
よく知られているように、ダイオードが逆並列接続され
たスイッチング素子を直列接続(上アーム、下アーム)
することで1相分が構成され、3相インバータの場合こ
の回路が3並列接続される。上アームと下アームの接続
点は電動機に接続され、直列接続された上アームと下ア
ームに並列に平滑コンデンサ7が接続される。電動機1
5は、3相の直流ブラシレスモータで、この電動機15
によって密閉型電動圧縮機が駆動される。
【0014】一方、リアクトル2と第2の整流回路5と
の間の交流ステージには第1の整流回路3が第2の整流
回路5と並列に接続される。この第1の整流回路3は第
2の整流回路5と同様ダイオードがブリッジ接続された
回路構成となっている。この第1の整流回路3の直流側
には、すなわち2本のダイオードの直列接続体に並列に
IGBTなどのスイッチング素子4が接続されている。
この第1の整流回路3とスイッチング素子4とにより第
1の電圧制御手段が構成されている。
【0015】また、第2の整流回路5中のダイオード直
列接続体のうち一方のダイオード直列接続体の接続点
と、分圧コンデンサ6a、6bの直列接続点とをサイリ
スタなどの双方向性のスイッチ8を介して接続されてい
る。この第2の整流回路5、スイッチ8及び分圧コンデ
ンサ6a、6bにより第2の電圧制御手段が構成され
る。
【0016】マイコン10は、電動機15の回転子の磁
極位置を検出する位置検出回路14の出力、交流電圧の
ゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路13の出力
を入力し、スイッチング素子4のスイッチング制御、ス
イッチ8のオンオフ及びインバータ9のPWM制御を行
う。なお、交流電圧検出器、直流ステージ電流検出器、
直流電圧検出器は、図示を省略した。
【0017】このように構成された回路による電動機1
5の制御について以下説明する。この回路が適用される
対象が空気調和機である場合、一般的に、室内温度と設定
温度との偏差に基づいて生成された圧縮機の速度指令が
上位のマイコンからマイコン10に送られてくる。マイ
コン10は、この速度指令に基づいてスイッチング素子
4、スイッチ8及びインバータ9を制御する。電動機1
0の速度を低中高の3段階に分けて制御する。低速域で
は、スイッチング素子4及びスイッチ8をオフして直流
ステージ電圧を第2の整流器5の全波整流電圧とし、イ
ンバータ9のPWM制御のみで電動機15の速度制御を
行う。中速域では、スイッチング素子4をオフしスイッ
チ8をオンすることで、直流ステージの電圧を倍電圧と
し、これをインバータ5がPWM制御することで電動機
15の速度制御を行う。さらに高速域では、スイッチ8
のオン状態を継続し、インバータ9のPWMデューティ
をほぼ100%に保ったまま、スイッチング素子4を入
力交流電圧の半波毎に1回所定の時間オンさせることで
電動機15の速度制御を行う。
【0018】電動機15の起動時、マイコン10は適当
な回転磁界を発生させるパルス信号を生成してドライブ
回路12に送る。ドライブ回路12はインバータ9を構
成するスイッチング素子のゲート信号を生成してこれら
スイッチング素子のオンオフ制御を行う。そして、電動
機15に誘起電圧が立ち上がってくると、位置検出回路
14による位置検出が可能となるので、マイコン10
は、速度指令と位置検出回路14の出力から演算される
速度に基づいてPWMのパルス幅を演算し、これにより
インバータ9を構成するスイッチング素子のオンオフ制
御を行う。
【0019】所定の条件で低速域から中速域となる。中
速域では、直流ステージの電圧を全波整流電圧から倍電
圧に切換える。このため、マイコン10は、低速域から
中速域とするタイミングでスイッチ8をオンする指令を
出力する。このとき、PWM信号のパルス幅は切換前の
インバータ9の出力電圧とほぼ同じ電圧となるような幅
に制御される。
【0020】さらに電動機15の速度が上昇し高速域と
なるタイミングになると、マイコン10はスイッチング
素子4をオンする指令をドライブ回路11に出力する。
インバータ9のPWMのデューティはほぼ100%であ
るので、電動機15の速度はこのスイッチング素子4が
行うこととなる。
【0021】中速域から高速域に切換えるタイミングに
なると、その時点でスイッチング素子4を入力交流電圧
の半波に1回オンする制御を開始する。スイッチング素
子4をオンすると交流電源1はリアクトル2を介して短
絡されるため、短絡電流が流れリアクトル2に電磁エネ
ルギが蓄積される。この状態でスイッチング素子4をオ
フするとリアクトル2に蓄積された電磁エネルギは出力
側に放出され、平滑コンデンサ7に電荷が蓄積される。
これにより直流電圧はスイッチング素子4のオン時間に
比例して上昇する。この様子を図2に基づいて説明す
る。図2の上図は入力交流電圧の波形であり、下図はス
イッチング素子4のオンオフを示す図である。なお、横
軸は時間である。
【0022】ゼロクロス点から所定時間(オンタイミン
グ時間)t1経過後スイッチング素子4をオンし、所定
時間(オン時間)T1経過後オフする。このオンタイミン
グ時間t1は、負荷(電動機15の回転数とトルクの
積)によって決めるのが最善であるが、これらの値を代
表させて入力電流に基づいて決めることとする。その負
荷において力率を満足し、所望直流電圧を満足し得るポ
イントを予め実験や計算等で求めておき、テーブル化す
る。そして実制御では、入力電流からテーブルを参照し
ディレイ時間t1を求め、スイッチング素子4のオンタ
イミングとする。
【0023】オン時間T1は、直流ステージの電圧に影
響を及ぼす。従って、直流電圧設定値と実直流電圧(平
滑コンデンサ7の端子間電圧)との偏差に応じたオン時
間T1の制御量を予めテーブル化しておき、偏差に応じ
たオン時間T1を出力するようにする。
【0024】そして、直流ステージの電圧の上昇と共に
電動機の回転数は高くなり、例えば250Vの設計点の
電動機でも設計点以上の回転数に制御することができ
る。
【0025】このように交流電源電圧の位相に合わせて
スイッチング素子4のオンのタイミングとオン時間を制
御することで入力電流波形を正弦波状に近似し、電源力
率および高調波電流を所定の値にすることも可能にな
る。これにより例えば250V、5000回転の設計点
の電動機を使用すると330Vまで電圧を上げることに
よって、7000回転位まで回転数制御することができ
る。
【0026】本実施例は、低速域のモータ効率を高くす
ることを目的の1つとしている。前述の従来技術(特開
平11−164562号公報)は、交流電源に直列接続
されたリアクトルと倍電圧回路との間に整流回路と整流
回路の直流側をオンオフするスイッチング素子を設ける
(昇圧回路)ことで力率の改善を図っている。そして倍
電圧回路の後段にはインバータが設けられ、このインバ
ータによって電動機制御を行うことが記載されている。
【0027】仮に、この従来技術において電動機が制御
できるほど広範囲に直流電圧制御が可能であるとする。
昇圧回路のスイッチング素子をオフ状態としたときの倍
電圧回路の出力電圧は約250Vで、スイッチング素子
をオンオフ制御したときの最高出力電圧を例えば330
Vとすると、直流ステージの出力電圧制御範囲は250
Vから330Vと電圧範囲が狭い。このためシステム全
体としての効率向上はおおきな効果は期待できない。こ
の従来技術の電動機駆動装置は直流電圧の最低電圧が2
50Vであり、さらに電圧を低下させる制御手段が存在
しない。直流ステージの電圧が高い状態では、電動機の
巻線コイルに流れる電流は、di/dt=V/Lの関係
式から、電圧が高くなると電流増加率であるdi/dt
が大きくなる。PWM信号のキャリア周波数が一定であ
れば、当然、電流のリップルが大きくなってしまう。こ
の脈動電流は電磁脈動となり固定子のコアに電流が流れ
て鉄損としてモータ効率を低下させてしまうのである。
【0028】本実施例では、分圧コンデンサ6a、6b
の直列体の接続点(中性点)と第2の整流回路5の2つ
のダイオード直列体の一方の接続点(交流側の一方)と
をオンオフするスイッチ8を設けている。これにより、
スイッチ8をオンからオフ状態とすることで直流ステー
ジの電圧を倍電圧(約250V)から全波整流の電圧
(約125V)に落とすことができる。この結果、イン
バータ9が出力するPWM信号のパルス幅を広くするこ
とができるため、前出の鉄損を低減することができる。
【0029】さらに本実施例では、第1の整流器3の直
流側に並列接続されたスイッチング素子4を前記のよう
にオンオフすることで、第2の整流器5の出力電圧であ
る直流ステージの電圧を電動機15の回転数を制御し得
るような幅で調整可能とした。これにより、中低速域で
効率が最も良くなるようにセッティングされた電動機で
あっても高速域まで回転数を上昇させることができる。
このため、冬場の朝にヒートポンプ暖房する場合も、空
気調和機用圧縮機の回転数を高速域とすることができ、
急速暖房を行うことができる。また、梅雨時など気温は
それほど高くないが湿度が高い季節に冷房を行う場合、
冷房負荷はそれほど高くないので、低速域での運転とな
るが、インバータ9のパルス幅を狭くしての低速運転で
はなく、直流ステージの電圧を低くすることができるの
で、パルス幅を極端に狭くすることがない。このため、
電動機効率がよくなる。
【0030】なお、本実施例においては、高速域におけ
る電動機15の回転数制御をスイッチング素子4を制御
することで行うこととしたが、高速域における直流ステ
ージの電圧を階段状に変化させ、電動機15の回転数制
御をインバータ9によって行っても良い。このようにす
ることで、スイッチング素子4の制御が簡単になること
と電動機の回転数制御の精度が、スイッチング素子4に
より行う場合に比べ上がるといった効果がある。
【0031】次に、スイッチング素子4による高速域制
御及びスイッチ8(中低速域制御)の切換タイミングに
ついて説明する。
【0032】図3にこれらスイッチの制御を示すアルゴ
リズムである。スタートして電動機起動後(100)、
スイッチ4のオンオフ状態を確認し(110)、オフで
あればステップ120へ、オンであればステップ140
に進む。ステップ120で、電動機15の回転数Nと第
1の回転数設定値N1*との比較を行い、第1の回転数
設定値N1*を越えたとき、第2のスイッチ8をオンさ
せることで低速域から中速域に移行せしめ(130)、
第2のスイッチ8オンの状態で電動機の回転数Nが第2
の回転数設定値N2*を超えたとき(140)第1のス
イッチ4をオンオフ制御させる(150)ことで中速域
から高速域に移行させる。これにより、上述したよう
に、低速側は直流電圧を低電圧に抑え電動機効率を高く
し、高速側は高速運転が可能になる。
【0033】低速域、中速域、高速域の切換タイミング
の他の実施例を図4を用いて説明する。ステップ200
乃至ステップ230までは図3に示した実施例における
ステップ100乃至130と同様である。中速域におい
て、第2のスイッチ8がオンの状態でインバータのPW
Mデュ―ティが第2の設定値d2*を超えたとき(24
0)、第1のスイッチ4をオンオフ制御させることで中
速域から高速域に移行させる。
【0034】さらに他の実施例を図5を用いて説明す
る。ステップ300及び310、ステップ340及び3
50は図4に示した実施例と同様である。ステップ32
0で、インバータのPWMデューティをチェックし、第
1の設定値(=90%と設定できる)を越えたとき第2
のスイッチ8をオンさせることで低速域から高速域に移
行させる。インバータのPWMデューティを監視して切
換を行っているので、回転数を監視する場合に比べて確
実性が増す。
【0035】さらに他の実施例を説明する。図6は、交
流電源の入力電流を検出器(図示せず)により検出し、
検出値が第1の設定値Is1*を越えたとき(42
0)、第2のスイッチ8オンさせることで低速域から中
速域に移行させ(430)、第2のスイッチ8オンの状
態で交流電源の入力電流が設定値Is2*を超えたとき
(440)、第1のスイッチ4をオンオフ制御させる
(450)。
【0036】図7に、上記説明した電動機駆動回路の実
装構造を示す。モジュール内部の中央部にインバータを
駆動するドライブ回路12、ゼロクロス検出回路13と
共にマイコン10を搭載した基板を配置し、この基板の
ケース長手方向の一方に第1の整流器3及び第1のスイ
ッチング素子4を、他方に第2の整流器5(図示せず)
及びインバータ9を配置しモジュール化する。モジュー
ルの蓋には、分圧コンデンサ6a、6b、平滑コンデン
サ7及び第2のスイッチ8が配置されている。
【0037】以上のように構成した電動機駆動装置の直
流電圧の制御結果を図8に、効果を図9に示す。
【0038】直流電圧は図8に示すように、電動機の回
転数が2000〜3000回転の範囲でスイッチ8をオ
ンにして低速域から中速域に移行し、3000〜500
0回転の範囲でスイッチング素子4をオンオフ制御する
ことによって中速域から高速域へと移行する。
【0039】2000〜3000回転以下の低速側は直
流電圧が125Vで制御し、3000〜5000回転以
上の高速側は330Vまで電圧を昇圧することで電圧を
広範囲にすることができる。これにより電動機15の回
転数に最適な電圧を得ることができる。
【0040】図9は従来装置と本実施例に係る装置で同
一仕様の直流電動機を運転した時のモータ効率を示す。
図で明らかなように本実施例の電動機駆動装置を使用す
れば低速領域のモータ効率が2〜3%向上することが可
能となる。またインバータエアコンおよびインバータ冷
蔵庫の圧縮機モータの制御を本発明の電動機駆動装置を
搭載すれば、圧縮機の効率が高くなり、消費電力の少な
い商品価値の高い製品を提供することができる。
【0041】
【発明の効果】以上、本発明によれば、整流器とインバ
ータの間に設けられていた昇圧チョッパを用いることな
く、直流ステージの電圧を広範に制御し得る電動機の制
御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路の一実施例を示す図。
【図2】スイッチング素子4のオンオフタイミングを説
明する図。
【図3】本発明の制御アルゴリズムの一実施例を示す
図。
【図4】本発明の制御アルゴリズムの一実施例を示す
図。
【図5】本発明の制御アルゴリズムの一実施例を示す
図。
【図6】本発明の制御アルゴリズムの一実施例を示す
図。
【図7】本発明に係る回路を収納するパワーモジュール
の構造を説明する図。
【図8】直流ステージの電圧と電動機回転数の関係を示
す図。
【図9】電動機回転数と効率の関係を示す図。
【符号の説明】
1…交流電源、2…リアクトル、3…第1の整流回路、
4…スイッチング素子、5…第2の整流回路、6…分圧
コンデンサ、7…平滑コンデンサ、8…スイッチ、9…
インバータ回路、10…制御マイコン、11、12…ド
ライブ回路、13…ゼロクロス検出回路、14…磁極位
置検出回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高倉 雄八 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 日立ホーム・アンド・ライフ・ソリューシ ョン株式会社栃木事業所内 (72)発明者 高木 純一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 日立ホーム・アンド・ライフ・ソリューシ ョン株式会社栃木事業所内 (72)発明者 村山 孝治 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 日立ホーム・アンド・ライフ・ソリューシ ョン株式会社栃木事業所内 Fターム(参考) 5H006 AA02 BB05 CA01 CA07 CB01 CB08 CB09 CC02 CC08 DA04 DB01 DB07 HA05 HA06 HA08 HA83 HA84 5H007 AA02 BB06 CA01 CB02 CB05 CC12 DA03 DA06 DB13 EA02 HA01 HA02 HA03 HA07 5H560 AA02 BB04 DA14 DB14 DB20 DC13 EB01 GG04 SS07 TT15 UA03 XA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源に接続されたリアクトルと、この
    リアクトルに接続された第2の整流器と、この第2の整
    流器の直流側に接続されたインバータと、このインバー
    タに接続された電動機を備えた電動機駆動装置におい
    て、前記リアクトルと前記第2の整流器との間に接続さ
    れ前記第2の整流器に並列接続された第1の整流器と、
    この第1の整流器の直流側両端間に接続されたスイッチ
    ング素子と、前記第2の整流器と前記インバータとの間
    に設けられた分圧コンデンサと、この分圧コンデンサ間
    の接続点と前記第2の整流器の一方の交流側との間に設
    けられたスイッチとを備えた電動機駆動装置。
  2. 【請求項2】交流電源に接続されたリアクトルと、この
    リアクトルに接続された第2の整流器と、この第2の整
    流器の直流側に接続されたインバータと、このインバー
    タに接続された電動機を備えた電動機駆動装置におい
    て、前記リアクトルと前記第2の整流器との間に接続さ
    れ前記第2の整流器に並列接続された第1の整流器と、
    この第1の整流器の直流側両端間に接続されたスイッチ
    ング素子と、前記第2の整流器と前記インバータとの間
    に設けられた分圧コンデンサと、この分圧コンデンサ間
    の接続点と前記第2の整流器の一方の交流側との間に設
    けられたスイッチと、前記電動機の低速域では前記スイ
    ッチング素子及び前記スイッチをオフとし、中速域では
    前記スイッチング素子をオフとすると共に前記スイッチ
    をオンとし、高速域では前記スイッチをオンとすると共
    に前記スイッチング素子をオンオフ制御する制御機能と
    を備えた電動機駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記スイッチング素子
    のオンオフ制御は、前記交流電源の入力電圧の半波に1
    回、ゼロクロス点から所定時間経過した時点でオンし、
    オンから所定時間経過してからオフする制御である電動
    機駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記低速域から中速域
    への切換は、前記電動機の回転数が第1の回転数設定値
    を越えたときに行い、前記中速域から高速域への切換
    は、前記電動機の回転数が第2の回転数設定値を越えた
    ときに行う電動機駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項2において、前記低速域から中速域
    への切換は、前記電動機の回転数が第1の回転数設定値
    を越えたときに行い、前記中速域から高速域への切換
    は、前記インバータのPWMデュ―ティが設定値を越え
    たときに行う電動機駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項2において、前記低速域から中速域
    への切換は、前記インバータのPWMデューティが第1
    の設定値を越えたときに行い、前記中速域から高速域へ
    の切換は、前記インバータのPWMデュ―ティが第2の
    設定値を越えたときに行う電動機駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項1において、前記低速域から中速域
    への切換は、前記交流入力電流が第1の設定値を越えた
    ときに行い、前記中速域から高速域への切換は、前記交
    流入力電流が設定値を越えたときに行う電動機駆動装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1において、前記リアクトル、前記
    第2の整流器、前記インバータ、前記第1の整流器、及
    び前記スイッチング素子とをモジュール内部に実装し、
    前記分圧コンデンサ及び前記スイッチとをこのモジュー
    ルの蓋に配置した電動機駆動装置。
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