JP2011061887A - 電力変換装置、電力変換装置の制御方法、および空気調和機 - Google Patents

電力変換装置、電力変換装置の制御方法、および空気調和機 Download PDF

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Koichi Arisawa
浩一 有澤
Kazunori Sakanobe
和憲 坂廼邊
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Tomomi Higashikawa
友美 東川
Makoto Tanigawa
誠 谷川
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Abstract

【課題】エネルギー効率の向上を図ることができる電力変換装置、電力変換装置の制御方法、及び空気調和機を提供する。
【解決手段】電動機50に供給された電流に基づき、電動機50を駆動するための出力電圧ベクトルを求め、出力電圧ベクトル及び直流電圧(Vdc)に基づき、インバータ回路40をPWM制御し、直流電圧(Vdc)に対する出力電圧ベクトルの大きさの割合である変調率(Vk)が、予め設定された1以上の値のインバータ変調率指令(Vk*)となるように、コンバータ回路10の直流電圧(Vdc)を制御するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置、電力変換装置の制御方法、および空気調和機に関するものである。
可変電圧・可変周波数インバータが実用化されるに従って、各種の電力変換装置(コンバータ・インバータ駆動装置とも称される。)の応用分野が開拓されてきた。例えば、電動機駆動装置等に用いられる駆動回路には、三相電圧形インバータ等が用いられる。三相電圧形インバータは、サイリスタ、トランジスタ、IGBT、MOSFET等の電力用半導体スイッチング素子を用いた三相のブリッジ回路等で構成される。本回路において、各相のスイッチング素子は、正極端子および負極端子を直流電圧源の正極端子および負極端子にそれぞれ直接接続することで実現できる。
このような駆動回路を備えた駆動装置においては、一般的にコンバータ駆動やインバータ駆動のためには、パルス幅変調(Pulse Width Modulation、以下「PWM」という。)が用いられる。PWMをコンバータに用いる際は、交流電力を直流電力に変換することができる。また、PWMをインバータに用いる際は、直流電力を可変電圧・可変周波数の交流電力に変換することができる。PWMを用いた電動機駆動装置では、直流電圧や変調率、モータ電流位相を操作して、高効率駆動を行う技術が用いられている。
例えば、PWMコンバータおよびPWMインバータを有するシステムにおいて、「交流モータの目標値となる速度指令と速度検出値とに基づくインバータ電流指令と、該インバータ電流指令とインバータ電流センサにより検出されるインバータ電流検出値と、を比較して定められる電圧出力指令に応じて前記直流電力の電圧を可変に制御する」ものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、回転角センサにより検出された回転角を用いてモータを制御する制御装置において、「前記交流モータの出力トルクおよび前記線間電圧に応じて変調率目標値を設定する」ものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第4186714号公報(請求項1) 特開2006−311768号公報(請求項1)
電力変換装置においては、エネルギー効率の向上が望まれている。また、電力変換装置においては、電源力率の向上が望まれている。また、交流電源からの入力電流の高調波成分の低減が望まれている。
また、従来の技術では、ベクトル制御を用いて速度・電流フィードバックを行う際、変調率(直流電圧に対する出力電圧の割合)が1より大きい領域(以下「高変調率領域」ともいう。)では、電圧指令値と出力電圧との関係が非線形となり、ベクトル制御が不安定となり、運転の安定性が損なわれる、という問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、エネルギー効率の向上を図ることができる電力変換装置、電力変換装置の制御方法、及び空気調和機を提供することを目的とする。
また、電源力率の向上を図ることができる電力変換装置、電力変換装置の制御方法、及び空気調和機を提供することを目的とする。
また、交流電源からの入力電流の高調波成分を低減することができる電力変換装置、電力変換装置の制御方法、及び空気調和機を提供することを目的とする。
また、高変調率領域における動作において、制御の安定性を向上することができる電力変換装置、電力変換装置の制御方法、及び空気調和機を提供することを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、
交流電源からの電圧を変換して所望の直流電圧(Vdc)を出力するコンバータ回路と、
PWM制御により前記直流電圧(Vdc)を交流電圧に変換して負荷に供給するインバータ回路と、
前記直流電圧(Vdc)を検出する直流電圧検出手段と、
前記負荷に供給される電流を検出する電流検出手段と、
前記コンバータ回路及び前記インバータ回路を制御する制御手段と
を備え、
前記制御手段は、
前記負荷に供給された電流に基づき、前記負荷を駆動するための出力電圧ベクトルを求め、前記出力電圧ベクトル及び前記直流電圧(Vdc)に基づき、前記インバータ回路をPWM制御し、
前記直流電圧(Vdc)に対する前記出力電圧ベクトルの大きさの割合である変調率(Vk)が、予め設定された1以上の値のインバータ変調率指令(Vk*)となるように、前記コンバータ回路の直流電圧(Vdc)を制御するものである。
この発明に係る電力変換装置の制御方法は、
直流電圧(Vdc)を出力するコンバータ回路と、前記直流電圧(Vdc)を交流電圧に変換して負荷に供給するインバータ回路とを備えた電力変換装置の制御方法であって、
交流電圧を変換して所望の直流電圧(Vdc)を出力するステップと、
PWM制御により前記直流電圧(Vdc)を交流電圧に変換して負荷に供給するステップと、
前記直流電圧(Vdc)を検出するステップと、
前記負荷に供給される電流を検出するステップと、
前記負荷に供給された電流に基づき、前記負荷を駆動するための出力電圧ベクトルを求め、前記出力電圧ベクトル及び前記直流電圧(Vdc)に基づき、前記インバータ回路をPWM制御するステップと、
前記直流電圧(Vdc)に対する前記出力電圧ベクトルの大きさの割合である変調率(Vk)が、予め設定された1以上の値のインバータ変調率指令(Vk*)となるように、前記コンバータ回路の直流電圧(Vdc)を制御するステップと
を有するものである。
この発明に係る空気調和機は、
電動機と、
前記電動機を駆動する請求項1〜14の何れかに記載の電力変換装置と
前記電動機により駆動される送風機及び圧縮機の少なくとも一方を備えたものである。
この発明は、負荷に供給された電流に基づき、負荷を駆動するための出力電圧ベクトルを求め、出力電圧ベクトルに基づき、インバータ回路をPWM制御し、直流電圧(Vdc)に対する出力電圧ベクトルの大きさの割合である変調率(Vk)が、予め設定された1以上の値のインバータ変調率指令(Vk*)となるように、コンバータ回路の直流電圧(Vdc)を制御する。このため、エネルギー効率の向上を図ることができる。
実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示す図である。 PWMを行う際の基本電圧ベクトル、各相上アームのゲート論理状態、直流電流により検出可能な電動機電流の関係を示した図である。 PWMを行う際のインバータ回転角、空間ベクトル回転角、電圧指令ベクトルの様子を示した図である。 実施の形態1に係る直流電圧指令Vdc*の算出動作を説明する図である。 実施の形態1に係る直流電圧指令Vdc*の算出動作を説明する図である。 実施の形態1に係る短絡時間Tonの算出動作を説明する図である。 実施の形態1に係る短絡タイミングTdlの算出動作を説明する図である。 実施の形態1に係る電力変換装置において、電源電圧、スイッチ素子21の駆動信号、および電源電流の一例を示した図である。 実施の形態1に係る電力変換装置において、PWM信号の一例を示した図である。 実施の形態1に係る電力変換装置において、インバータ変調率指令Vk*とトータル効率との関係の一例を示した図である。 実施の形態2に係る電力変換装置の構成を示す図である。 実施の形態2に係る第1および第2のスイッチ手段の動作を説明する図である。 実施の形態2に係るコンバータ回路10の入力端電圧Vcを説明する図である。 実施の形態2に係る電力変換装置において、仮想交流電源2を説明する図である。 実施の形態2に係る電力変換装置において、電源電圧Vs・電源電流Iのベクトル図である。 実施の形態2に係る直流電圧制御手段84のフィードバック制御ブロック図である。 実施の形態2に係るパルス信号発生手段81の変調波形を示す図である。 実施の形態3に係る空気調和機の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る電力変換装置について、図を参照しながら説明する。
なお、電力変換装置は、コンバータ・インバータ駆動装置とも称される。
実施の形態1.
<構成>
図1は実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態における電力変換装置は、コンバータ回路10、コンデンサ30、インバータ回路40、電源電圧検出手段61、電源電流検出手段62、直流電圧検出手段63、電流検出手段64、および演算装置70を備える。
この電力変換装置は、交流電源1からの交流電圧を所望の直流電圧Vdcに変換し、この直流電圧Vdcを交流電圧に変換して負荷に供給するものである。なお、本実施の形態では、負荷として電動機50を駆動する場合について説明する。
なお、演算装置70は、本発明における「制御手段」に相当する。
コンバータ回路10は、後述する演算装置70の動作により、交流電源1の交流電圧を所望の電圧値の直流電圧Vdcに変換する。
コンバータ回路10は、電源電流検出素子11、リアクタ12、整流回路13、およびスイッチ回路20を備える。
電源電流検出素子11は、CT等により構成され、電源電流を検出する。
リアクタ12は、交流電源1と整流回路13との間に挿入される。
整流回路13は、4個の整流ダイオードをブリッジ接続して構成され、交流電源1からの交流を直流に変換(整流)する。
コンデンサ30は、コンバータ回路10の整流回路13により得られた電圧を平滑する。そして、コンデンサ30の端子間電圧(母線電圧)である直流電圧Vdcがインバータ回路40に入力される。
なお、リアクタ12、整流回路13、スイッチ回路20、およびコンデンサ30は、本発明における「コンバータ回路」を構成する。
なお、本実施の形態1では、リアクタ12は交流電源1と整流回路13との間に設ける場合を説明するが、本発明はこれに限るものではなく、整流回路13の出力側にリアクタ12を設けるようにしても良い。例えば、リアクタ12と、ダイオードおよびスイッチング素子とを組み合わせて、昇降圧チョッパ等を設ける構成としても良い。
スイッチ回路20は、リアクタ12の一端(整流回路13側)と交流電源1との間に接続され、交流電源1を短絡・開放する双方向スイッチである。
スイッチ回路20は、整流器22、スイッチ素子21、およびスイッチ素子21の基準電位と直流電圧や演算装置70の基準電位とを分離する絶縁回路等で構成される。
整流器22は例えばダイオードを用いたブリッジ回路で構成される。スイッチ素子21は、例えばトランジスタを用いた単方向スイッチ素子にて実現される。
このスイッチ回路20は、後述する動作により、スイッチ素子21がオンオフされ、リアクタ12を介して交流電源1を短絡または開放する。
スイッチ回路20が短絡状態では、交流電源1、リアクタ12、スイッチ回路20を介して短絡電流が流れ、リアクタ12に電流エネルギーが蓄積される。
そして、スイッチ回路20が開放状態となると、リアクタ12に蓄積された電流エネルギーがコンデンサ30ヘ供給され、コンデンサ30の端子間電圧(母線電圧)が上昇する。
これにより、スイッチ回路20のスイッチングにより、コンデンサ30の端子間電圧を増減させることが可能となる。すなわちコンバータ回路10の直流電圧を操作することが可能となる。
インバータ回路40は、コンデンサ30により平滑された直流電圧VdcをPWM制御により交流電圧に変換して電動機50に供給する。
インバータ回路40は、上側・下側のアームを構成する例えばIGBTなどのスイッチング素子41a〜41fを各々ブリッジ接続している。また、各スイッチング素子41a〜41fには並列に逆電流方向に還流ダイオード42a〜42fを備えている。
さらに、インバータ回路40には、直流母線に流れる直流電流Idcを検出して、電動機50の駆動電流を取得するための直流電流検出素子43を備える。
電動機50は、例えば磁極位置センサを付加しない3相同期電動機(ブラシレスDCモータ)などを用いる。電動機50は、インバータ回路40により回転駆動される。
電源電圧検出手段61は、交流電源1の電源電圧を検出する。
電源電圧検出手段61は、交流電源1の電源電圧を演算装置70にデジタル信号またはアナログ信号として取り込めるようなレベルシフト回路、フォトカプラー等の絶縁回路、増幅器、およびA/D変換器等で構成される。
なお、電源電圧検出手段61の構成部の全体または一部を演算装置70内に含めても良い。
電源電流検出手段62は、交流電源1の電源電流を検出する。
電源電流検出手段62は、電源電流検出素子11で得られる信号を演算装置70にアナログ信号として取り込めるような増幅器、およびA/D変換器等で構成される。
なお、電源電流検出手段62の構成部の全体または一部を演算装置70内に含めても良い。
直流電圧検出手段63は、コンバータ回路10により変換された直流電圧Vdcを検出する。
直流電圧検出手段63は、直流電圧をレベルシフトして演算装置70にアナログ信号として取り込めるようなレベルシフト回路、増幅器、およびA/D変換器等で構成される。
なお、直流電圧検出手段63の構成部の全体または一部を演算装置70内に含めても良い。
電流検出手段64は、電動機50に供給される直流電流を検出する。
電流検出手段64は、直流電流検出素子43で得られる信号を演算装置70にアナログ信号として取り込めるような増幅器、およびA/D変換器等で構成される。
なお、電流検出手段64の構成部の全体または一部を演算装置70内に含めても良い。
演算装置70は、コンバータ回路10およびインバータ回路40を制御するものである。
また、演算装置70は、電源電圧検出手段61で得られた電源電圧を取得する。
また、演算装置70は、電源電流検出手段62で得られた電源電流を取得する。
また、演算装置70は、直流電圧検出手段63で得られた直流電圧を取得する。
また、演算装置70は、電流検出手段64で得られた直流電流を取得する。
演算装置70は、電動機50に供給された電流に基づき、電動機50を駆動するための出力電圧ベクトル(後述)を求め、この出力電圧ベクトルと直流電圧Vdcとに基づき、インバータ回路40をPWM制御する。
また、演算装置70は、直流電圧Vdcに対する出力電圧ベクトルの大きさの割合であるインバータ変調率Vkが、予め設定された1以上の値のインバータ変調率指令Vk*となるように、コンバータ回路10の直流電圧Vdcを制御する。詳細は後述する。
演算装置70は、パルス信号発生手段81、通電タイミング設定手段82、パルス幅演算手段83、電流再現手段91、座標変換手段92、周波数補償器93、出力電圧ベクトル演算手段94、直流電圧指令演算手段95、各相電圧指令演算手段96、PWM信号デューティ演算手段97、PWM信号発生手段98、および加減算手段99を備える。
電流再現手段91は、電流検出手段64により検出されたインバータ回路40の直流母線に流れる直流電流Idcから、電動機50に流れる各相電流Iu・Iv・Iwを求める。
座標変換手段92は、電流再現手段91により得られた電動機50の各相電流Iu・Iv・Iwを、励磁電流成分であるγ軸電流(Iγ)と、トルク電流成分であるδ軸電流(Iδ)のγδ座標電流(2相電流)に座標変換する。
周波数補償器93は、座標変換手段92により得られたγδ座標電流のδ軸電流(Iδ)の値に基づき、与えられる回転角速度指令ω*に対する補償量ωdを求める。
なお、「周波数補償器93」は、本発明における「周波数補償手段」に相当する。
加減算手段99は、与えられた回転角速度指令ω*を、周波数補償器93により得られた補償量ωdにより補償し、補償された一次角速度ω1を出力する。
なお、「加減算手段99」は、本発明における「速度演算装置」に相当する。
出力電圧ベクトル演算手段94は、一次角速度ω1と、与えられた一次磁束指令値φγ*と、γδ座標電流(Iγ、Iδ)とに基づいて、電動機50を駆動するためのγ軸電圧指令Vγ*およびδ軸電圧指令Vδ*を演算する。
なお、「γ軸電圧指令Vγ*」および「δ軸電圧指令Vδ*」は、本発明における「出力電圧ベクトル」に相当する。
以下、「γ軸電圧指令Vγ*」および「δ軸電圧指令Vδ*」を総称して「出力電圧ベクトル」ともいう。
各相電圧指令演算手段96は、γ軸電圧指令Vγ*、およびδ軸電圧指令Vδ*から、UVW各相の電圧指令を演算する。
PWM信号デューティ演算手段97は、各相電圧指令から、PWM信号デューティを演算する。
PWM信号発生手段98は、PWM信号デューティを、キャリア周期をベースに時間換算して実際のPWM信号を発生する。
直流電圧指令演算手段95は、出力電圧ベクトルの大きさと、予め設定されたインバータ変調率指令Vk*とに基づき、コンバータ回路10に対する直流電圧指令Vdc*を求める。
なお、「出力電圧ベクトルの大きさ」とは、√(Vγ*2+Vδ*2)により求まる値である。詳細は後述する。
パルス幅演算手段83は、直流電圧検出手段63により検出された直流電圧Vdcと、直流電圧指令Vdc*との差分に応じて、スイッチ回路20の短絡時間Tonを演算する。すなわち、この短絡時間Tonは、スイッチ素子21の通電させる通電時間(パルス幅)である。
通電タイミング設定手段82は、電源電圧検出手段61により得られる電源電圧のゼロクロスタイミングに基づき、スイッチ回路20の短絡タイミングTdlを求める。
すなわち、スイッチ素子21の通電タイミング(電源ゼロクロスからの時間)を設定する。
なお、電源電流検出手段62により得られる電源電流により、短絡タイミングTdlを求めても良い。
パルス信号発生手段81は、通電タイミング設定手段82により設定された短絡タイミングTdlから、スイッチ素子21に対するパルス信号を発生する。
<動作>
次に、本実施の形態1における電力変換装置の動作を説明する。
はじめに、インバータ回路40のPWM制御による電動機50の駆動動作について説明する。
本実施の形態では、電動機50には磁極位置センサを付加せず、電動機50の巻線に流れる電流のデータ(情報)等に基づいて、演算装置70が電動機50を駆動運転させるための制御を行う。
まず、演算装置70は、直流電流検出素子43および電流検出手段64により、インバータ回路40の直流母線に流れる直流電流Idcを取得して、電動機50に供給される電動機電流の情報を得る。
電流再現手段91は、電流検出手段64から取得した直流電流Idcと、インバータ回路40の各アームを構成するスイッチング素子41a〜41fのオンオフ状態(ゲート信号の論理状態)と対比させることで、電動機50の3相電流Iu・Iv・Iwを得る。
このプロセスを図2により説明する。
図2はPWMを行う際の基本電圧ベクトル、各相上アームのゲート論理状態、直流電流により検出可能な電動機電流の関係を示した図である。
各ゲート信号の論理は以下の定義とする。各スイッチング素子41a〜41fに供給されるゲート信号の論理は、直流母線の正側に接続された上アームがオンするか、負側に接続された下アームがオンするかのどちらかである。これが3相分あるから、全部で8種類(23=8)の上アームの論理状態が存在する。すなわち、出力状態(以下「電圧ベクトル」という。)が、8種類存在する。
ここで、図2における各スイッチング素子のスイッチングの状態表記として、上アームの論理がON状態を「1」、OFF状態を「0」とし、ベクトル長を持つ各スイッチングモードの電圧ベクトル(以下、「基本電圧ベクトル」という。)を次のように定義する。
すなわち、図2に示すように、直流母線の(W相上アーム論理状態、V相上アーム論理状態、U相上アーム論理状態)=(0,0,1)の場合をベクトルV1、(0,1,0)の場合をベクトルV2、(0,1,1)の場合をベクトルV3、(1,0,0)の場合をベクトルV4、(1,0,1)の場合をベクトルV5、(1,1,0)の場合をベクトルV6と称することにする。
また、ベクトル長を持たない電圧ベクトル(以下「ゼロベクトル」という。)を次のように称する。すなわち、直流母線の(W相上アーム論理状態、V相上アーム論理状態、U相上アーム論理状態)=(0,0,0)の場合をベクトルV0、(1,1,1)の場合をベクトルV7と称する。
図2において、電流再現手段91は、例えば、半キャリア1周期内、1キャリア周期内、または複数キャリア周期内で、少なくとも2相分の電流情報を取得し、「3相電流の総和が0になる」といった3相平衡インバータの特徴等を利用し、UVW各相に流れる電流量を算出する。
電動機50を円滑に回転させるためには、所望の電圧・周波数に対応した磁束を得る必要がある。これには、上記8種の電圧ベクトルを適当に組み合わせることで実現できる。
図3はPWMを行う際のインバータ回転角、空間ベクトル回転角、電圧指令ベクトルの様子を示した図である。
図3においては、ベクトルV1方向(U相方向)を基準としたインバータ回転角θと電圧指令ベクトルV*の関係を示している。
次に、座標変換手段92は、各相電流値Iu・Iv・Iwを、励磁電流成分であるγ軸電流(Iγ)と、トルク電流成分であるδ軸電流(Iδ)のγδ座標電流(2相電流)に座標変換する。
具体的には、次式(1)に示すような変換行列[C1]に電動機50の各相電流Iu・Iv・Iwを代入し、変換することによりγ軸電流(Iγ)およびδ軸電流(Iδ)を算出する。
Figure 2011061887
ここで、θはインバータ回転角で、回転方向が時計回りの場合を示す。
次に、周波数補償器93は、δ軸電流(Iδ)の値に基づき、加減算手段99に与えられる回転角速度指令ω*に対する補償量ωdを演算する。
この周波数補償器93は、ハイパスフィルタおよび増幅器等で構成され、加減速時の過渡状態における脱調を防止する。
そして、加減算手段99は、与えられた回転角速度指令ω*から、周波数補償器93により得られた補償量ωdを減ずることで、一次角速度ω1を得る。
次に、出力電圧ベクトル演算手段94は、一次角速度ω1と、与えられた一次磁束指令値φγ*と、γδ座標電流(Iγ、Iδ)とに基づいて、電動機50を駆動するためのγ軸電圧指令Vγ*およびδ軸電圧指令Vδ*を演算する。
演算の一例を(2)式に示す。
Figure 2011061887
(2)式において、Iγは励磁電流成分(γ軸電流)である。Iδはトルク電流成分(δ軸電流)である。Rは相抵抗値である。φγ*は一次磁束一定制御における一次磁束指令値である。Kγはγ軸制御ゲインである。Kδはδ軸制御ゲインである。φγerrおよびφδerrは一次磁束誤差である。Lqはq軸インダクタンスである。Ldはd軸インダクタンスである。φfは誘起電圧定数である。
なお、本実施の形態では、励磁電流成分(γ軸電流)Iγ、トルク電流成分(δ軸電流)Iδ、一次角速度ω1、事前に記憶した一次磁束指令値φγ*を用いて、γ軸電圧指令Vγ*、およびδ軸電圧指令Vδ*を算出しているが、用いられる演算式は同期電動機の制御方式によって異なるので、これに限るものではない。
次に、各相電圧指令演算手段96は、γ軸電圧指令Vγ*、およびδ軸電圧指令Vδ*から、次式(3)を用いてUVW各相の電圧指令Vu*・Vv*・Vv*を演算する。
この(3)式は、上記(1)式の逆行列[C1]-1である。
Figure 2011061887
次に、PWM信号デューティ演算手段97は、各相電圧指令Vu*・Vv*・Vv*と、直流電圧検出手段63から得られた直流電圧Vdcとの比率(Vdcに対する各相電圧指令の比率)に基づいて、インバータ回路40の各アームを構成するスイッチング素子41a〜41fのON時間(あるいはOFF時間)Tup〜Twnを演算する。
すなわち、インバータ回路40に対するPWM信号デューティを演算する。
ここでは、各アーム内スイッチング素子のON時間(あるいはOFF時間)算出の一例を示したが、従来の空間ベクトル変調等の手法を用いて行っても良い。
次に、PWM信号発生手段98は、1キャリア周期中のスイッチング時間を換算したPWM信号を、PWM信号Up〜Wnとして発信する。
インバータ回路40のスイッチング素子41a〜41fは、PWM信号Up〜Wnによりスイッチング動作する。
これにより、インバータ回路40は、コンバータ回路10からの直流電圧Vdcを、交流電圧に変換して電動機50に供給する。電動機50はインバータ回路40からの交流電力により駆動運転する。
次に、コンバータ回路10の制御動作について説明する。
まず、インバータ変調率Vkと直流電圧Vdcとの関係について説明する。
インバータ変調率Vkは、次式(4)により表される。つまり、インバータ変調率Vkは、直流電圧Vdcに対する出力電圧ベクトルの大きさの割合である。
なお、「インバータ変調率Vk」は、本発明における「変調率」に相当する。
Figure 2011061887
ここで、Vγ*、Vδ*は、上述した動作により、出力電圧ベクトル演算手段94により得られたγ軸電圧指令およびδ軸電圧指令である。
また、Vdcは、直流電圧検出手段63により得られた直流電圧である。
インバータ変調率Vkが、1.00前後にある動作点において、モータ定数のばらつき、デッドタイム誤差、装置外乱の影響を考慮に入れると、インバータ変調率を1.02〜1.08になるように直流電圧を調整することで、電力変換装置のエネルギー効率を向上することができる。
以下、インバータ変調率Vkの目標値をインバータ変調率指令Vk*と定義する。
インバータ変調率指令Vk*が1.02〜1.08の場合、本動作点で必要とされるコンバータ回路10のスイッチ素子21の通電時間が最適化され、スイッチ導通損を減らすことができる。
また、インバータ回路40のスイッチング回数を低減させることで、スイッチング損失を低減することができるため、電力変換装置全体のエネルギー効率を向上することができる。
同一のインバータ変調方式(三相変調、二相変調等)の仕様を前提とすると、インバータ変調率指令Vk*は、インバータ回路40に入力される直流電圧Vdc(直流母線電圧)の大きさに依存する。
よって、直流電圧Vdcの目標値である直流電圧指令Vdc*を次式(5)により設定することで、インバータ変調率Vkを所望のインバータ変調率指令Vk*とすることが可能となる。
Figure 2011061887
このようなことから本実施の形態1では、直流電圧Vdcに対する出力電圧ベクトルの大きさの割合であるインバータ変調率Vkが、予め設定された1以上の値のインバータ変調率指令Vk*となるように、コンバータ回路10の直流電圧Vdcを制御する。
ここでは、インバータ変調率指令Vk*が、1.02〜1.08の範囲で設定されているものとする。
以下、図4〜図7により具体的に説明する。
図4は実施の形態1に係る直流電圧指令Vdc*の算出動作を説明する図である。
図4に示すように、演算装置70の直流電圧指令演算手段95は、出力電圧ベクトル演算手段94からγ軸電圧指令Vγ*およびδ軸電圧指令Vδ*を得る。また、予め設定されたインバータ変調率指令Vk*を得る。
そして、上記式(5)を用いて、出力電圧ベクトルの大きさと、インバータ変調率指令Vk*とに基づき、コンバータ回路10に対する直流電圧指令Vdc*を求める。
なお、図4に示すように、必要に応じて、出力段に上限または下限のリミッタを設けても良い。
このようにして直流電圧指令Vdc*を求めることにより、後述する図5の動作と比較して、制御開始から短時間で直流電圧を操作でき、高速でインバータ変調率Vkをインバータ変調率指令Vk*に制御可能である。このため、応答速度の向上が要求されるシステムに対して有効である。
なお、上記図4に示した算出動作では、定常誤差を有するため、誤差の縮小を図る場合には、以下の図5に示す動作を行う。
図5は実施の形態1に係る直流電圧指令Vdc*の算出動作を説明する図である。
まず、直流電圧指令演算手段95は、上記式(4)を用いて、直流電圧検出手段63により検出された直流電圧Vdc、および出力電圧ベクトルの大きさを用いて、インバータ変調率Vkを求める。そして、求めたインバータ変調率Vkとインバータ変調率指令(Vk*)との差分に応じて、直流電圧指令Vdc*を求める。
例えば、図5に示すように、直流電圧指令演算手段95は、求めたインバータ変調率Vkとインバータ変調率指令Vk*との差分を入力とし、直流電圧指令Vdc*を操作量として比例積分制御を行いコンバータ制御と協調動作を行う。
なお、図5に示すように、必要に応じて、出力段に上限または下限のリミッタを設けても良い。
また、比例積分制御では積分器を用いるため、ワインドアップ対策等を必要に応じ実施するようにしても良い。
このようにして直流電圧指令Vdc*を求めることにより、上述した図4の動作と比較して、応答性は劣化するものの、直流電圧Vdcを操作する際の収束性が改善され、定常誤差が縮小できるメリットがある。また、高応答時に電圧オーバーシュートを抑制することが可能となる。
図6は実施の形態1に係る短絡時間Tonの算出動作を説明する図である。
次に、パルス幅演算手段83は、直流電圧検出手段63により検出された直流電圧Vdcと、直流電圧指令Vdc*との差分に応じて、スイッチ回路20の短絡時間Tonを求める。
例えば、図6に示すように、現在の直流電圧Vdcと、上述のように求めた直流電圧指令Vdc*との差分を入力として、スイッチ回路20の短絡時間Ton、すなわちスイッチ素子21の通電時間を操作量として、比例積分制御を行い直流電圧Vdcおよびインバータ変調率Vkを制御する。
なお、図6に示すように、必要に応じて、出力段に上限または下限のリミッタを設けても良い。
また、比例積分制御では積分器を用いるため、ワインドアップ対策等を必要に応じ実施するようにしても良い。
図7は実施の形態1に係る短絡タイミングTdlの算出動作を説明する図である。
次に、通電タイミング設定手段82は、電源電圧のゼロクロスタイミングに基づき、スイッチ回路20の短絡タイミングTdl、すなわちスイッチ素子21の通電タイミングを求める。
例えば、図7に示すように、電源電流検出素子11をセンサとし、電源電流検出手段62を介して得られた入力側の電流と、短絡タイミングTdlの関係の最適値を事前にデータテーブル化しておき、運転状態により短絡タイミングTdlをテーブル参照して呼び出して設定する。
なお、短絡タイミングTdlの算出動作はこれに限るものではない。例えば、交流電源1側の入力電力や電源力率等を用いてテーブルデータを作成して、処理を実施しても良い。
次に、パルス信号発生手段81は、通電タイミング設定手段82により設定された短絡タイミングTdlに、パルス幅演算手段83により設定された短絡時間Tonの間、スイッチ回路20を短絡状態となるように、スイッチ素子21に対するパルス信号を発生する。
これにより、スイッチ回路20のスイッチングによって、直流電圧Vdcを直流電圧指令Vdc*とし、インバータ変調率Vkを、所望のインバータ変調率指令Vk*とすることが可能となる。
<効果>
以上のように本実施の形態においては、インバータ変調率Vkが、予め設定された1以上の値のインバータ変調率指令Vk*となるように、コンバータ回路10の直流電圧Vdcを制御する。
このため、インバータ変調率Vkが1のときと比較して、直流電圧Vdcを低下させるので、コンバータ回路10のスイッチ回路20の短絡時間を短縮することができる。
したがって、スイッチ回路20におけるスイッチ導通損失が低減でき、コンバータ回路10でのエネルギー損失を低減することができる。
よって、エネルギー効率の向上を図ることができる。
このような効率向上の一例を図8により説明する。
図8は実施の形態1に係る電力変換装置において、電源電圧、スイッチ素子21の駆動信号、および電源電流の一例を示した図である。
図8(a)はインバータ変調率指令Vk*が1.00の場合を示す図である。
図8(b)はインバータ変調率指令Vk*が1.07の場合を示す図である。
また、図8(a)、(b)は上段から順に、交流電源1の電圧波形、交流電源1の電源ゼロクロス信号、スイッチ回路20のスイッチ素子21に対する駆動信号(Lo側がオン)、交流電源1からの入力された電源電流を示している。
図8(a)、(b)に示すように、インバータ変調率指令Vk*が1.00の場合と比較して、インバータ変調率指令Vk*が1.07の場合の方が、スイッチ素子21のオン時間(短絡時間Ton)が短縮されている様子が分かる。
また、本実施の形態1では、インバータ変調率Vkを、1以上の値のインバータ変調率指令Vk*に設定する。
このため、インバータ回路40におけるPWM制御において、スイッチング回数が減少する。
したがって、PWM制御によるスイッチング損失を低減することができる。
よって、エネルギー効率の向上を図ることができる。
このようなPWM波形の一例を図9により説明する。
図9は実施の形態1に係る電力変換装置において、PWM信号の一例を示した図である。
図9(a)はインバータ変調率指令Vk*が1.00の場合を示す図である。
図9(b)はインバータ変調率指令Vk*が1.07の場合を示す図である。
図9(a)、(b)においては、インバータ回路40のU−V間線間電圧を示している。
図9(a)、(b)に示すように、インバータ変調率指令Vk*が1.00の場合と比較して、インバータ変調率指令Vk*が1.07の場合の方が、PWMスイッチング回数が低減している様子が分かる。
上記のようなコンバータ回路10およびインバータ回路40によるエネルギー損失の低減により、電力変換装置全体のエネルギー効率の向上(トータル効率)について図10により説明する。
図10は実施の形態1に係る電力変換装置において、インバータ変調率指令Vk*とトータル効率との関係の一例を示した図である。
コンバータ回路10、インバータ回路40、電動機50の各仕様(容量等)が定格負荷点で高効率となるようにシステム設計されていることを前提とすると、図10のように、インバータ変調率Vkが1近傍の負荷動作点においては、インバータ変調率指令Vk*が、おおよそ1.02〜1.08の範囲の場合に、コンバータ入力からモータ出力までのトータル効率が向上できることが実験的に分かった(同一負荷での比較)。
上述したように本実施の形態における電力変換装置は、電動機定数(相抵抗、インダクタンス、誘起電圧定数等)のばらつき、デッドタイム誤差、装置外乱の影響まで含まれることを考慮して、インバータ変調率指令Vk*を、1.00よりも若干大きめの1.02〜1.08の範囲に設定している。このため、図10に示すように、コンバータ回路10への入力から電動機50の出力までのトータル効率を低減することができる。電力変換装置のエネルギー効率を向上することができる。
また、本実施の形態においては、周波数補償器93により補償量ωdを求め、加減算手段99により、回転角速度指令ω*から補償量ωdを減ずることで、一次角速度ω1を得る。
このため、速度制御を簡素化し、コンバータ回路10と協調制御を行わせることで、インバータ変調率指令Vk*が1.00を超える非線形制御領域であっても、制御安定性を損なうことなく、直流電圧を操作できる。
また、特に、インバータ変調率が1.02〜1.08になるように調整することで、モータ定数ばらつき、デッドタイム誤差、装置外乱の影響を極力排除しつつ、システムを高効率駆動できる。
なお、本実施の形態1では、パルス幅演算手段83は、直流電圧Vdcおよび直流電圧指令Vdc*との差分に応じて短絡時間Tonを演算する場合を説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、動作点によりユーザー側で設定した直流電圧指令を使用した場合は、データマップを参照する等で直流電圧指令Vdc*を設定しても良い。
実施の形態2.
図11は実施の形態2に係る電力変換装置の構成を示す図である。
以下、本実施の形態2における電力変換装置の構成を、上記実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付する。
図11に示すように、本実施の形態における電力変換装置のコンバータ回路10は、整流回路13、第1のスイッチ手段20a、および第2のスイッチ手段20bを備える。
また、コンバータ回路10の出力端には、整流回路13の直流側に並列に設けられ、互いに直列に接続された第1のコンデンサ30aおよび第2のコンデンサ30bが設けられている。
また、必要に応じて、第1のコンデンサ30aと並列に、ダイオード31aと抵抗32aとが接続されている。また、第2のコンデンサ30bと並列に、ダイオード31bと抵抗32bとが接続されている。このダイオード31aおよびダイオード31bは、第1のコンデンサ30aおよび第2のコンデンサ30bと極性が逆極性となっている。
なお、リアクタ12、整流回路13、第1のスイッチ手段20a、第2のスイッチ手段20b、第1のコンデンサ30a、および第2のコンデンサ30bは、本発明における「コンバータ回路」を構成する。
第1のスイッチ手段20aは、第1のコンデンサ30aおよび第2のコンデンサ30bの接続点と、整流回路13の交流側(入力端子)の一端との間に挿入されている。
この第1のスイッチ手段20aは、例えばIGBTを用いたスイッチ素子21aと、ダイオード整流器22aとにより構成される双方向スイッチである。
第1のスイッチ手段20aは、スイッチ素子21aがオンオフされることにより、第1のコンデンサ30aおよび第2のコンデンサ30bの接続点と、整流回路13の交流側の一端との間を短絡または開放する。
第2のスイッチ手段20bは、第1のコンデンサ30aおよび第2のコンデンサ30bの接続点と、整流回路13の交流側(入力端子)の他端との間に挿入されている。
この第2のスイッチ手段20bは、例えばIGBTを用いたスイッチ素子21bと、ダイオード整流器22bとにより構成される双方向スイッチである。
第2のスイッチ手段20bは、スイッチ素子21bがオンオフされることにより、第1のコンデンサ30aおよび第2のコンデンサ30bの接続点と、整流回路13の交流側の他端との間を短絡または開放する。
また、本実施の形態における演算装置70は、上記実施の形態1における通電タイミング設定手段82、パルス幅演算手段83に代えて、直流電圧制御手段84を備えている。
直流電圧制御手段84は、直流電圧検出手段63により検出された直流電圧Vdc、および直流電圧指令Vdc*に基づき、入力電流の指令値I*を求める。そして、入力電流の指令値I*、および交流電源1の電源電圧Vsに基づき、コンバータ回路10の入力端電圧Vcの振幅指令V2と、電源電圧Vsに対する位相差指令φとを求める。詳細は後述する。
本実施の形態におけるパルス信号発生手段81は、振幅指令V2、および位相差指令φに基づき、第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bの動作信号(パルス信号)を求める。
<動作>
次に、第1のスイッチ手段20a、および第2のスイッチ手段20bのスイッチ動作と、コンバータ回路10の入力側の電圧(以下「入力端電圧Vc」という。)、および出力側の直流電圧Vdcとの関係について説明する。
図12は実施の形態2に係る第1および第2のスイッチ手段の動作を説明する図である。
図12においては、コンバータ回路10の要部を示している。また、図12においては、第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bのオンオフ状態を模式的に示している。
図12(a)〜(d)に示すように、第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bのスイッチングの組み合わせは4パターンとなる。
図12(a)は、第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bが共にオフの状態を示している。
図12(b)は、第1のスイッチ手段20aがオン、第2のスイッチ手段20bがオフの状態を示している。
図12(c)は、第1のスイッチ手段20aがオフ、第2のスイッチ手段20bがオンの状態を示している。
図12(d)は、第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bが共にオンの状態を示している。
図12(a)の状態では、回路は全波整流回路として動作し、交流電源1の電源電圧Vsが全波整流されて第1のコンデンサ30aおよび第2のコンデンサ30bに供給される。
このとき、コンバータ回路10の入力端電圧Vcは、第1のコンデンサ30aの電圧Vcaと第2のコンデンサ30bの電圧Vcbとを加算した、Vca+Vcb、または−(Vca+Vcb)となる。なお、この極性は、整流回路13の電流経路、すなわち電源電圧Vsの極性に応じて定まる。
図12(b)の状態では、回路は倍電圧整流回路として動作し、電源電圧Vsが正の場合(図の状態)では、電源電圧Vsが第2のコンデンサ30bに供給され、電源電圧Vsが負の場合では、電源電圧Vsが第1のコンデンサ30aに供給される。
このとき、コンバータ回路10の入力端電圧Vcは、電源電圧Vsが正の場合、Vcbとなり、電源電圧Vsが負の場合、−Vcaとなる。
図12(c)の状態では、上記図12(b)と同様に、回路は倍電圧整流回路として動作し、電源電圧Vsが正の場合(図の状態)では、電源電圧Vsが第1のコンデンサ30aに供給され、電源電圧Vsが負の場合では、電源電圧Vsが第2のコンデンサ30bに供給される。
このとき、コンバータ回路10の入力端電圧Vcは、電源電圧Vsが正の場合、Vcaとなり、電源電圧Vsが負の場合、−Vcbとなる。
図12(d)の状態では、整流回路13の入力端子間は短絡される。つまり、交流電源1、リアクタ12、第1のスイッチ手段20a、および第2のスイッチ手段20bを介して短絡電流が流れ、リアクタ12に電流エネルギーが蓄積される。
このとき、コンバータ回路10の入力端電圧Vcは、ゼロとなる。
そして、再度、上記図12(a)〜(c)の何れかの状態となると、リアクタ12に蓄積された電流エネルギーが第1のコンデンサ30a、第2のコンデンサ30bの少なくとも一方に供給され、コンバータ回路10の出力側の直流電圧Vdc(母線電圧)が上昇する。
このように、第1のスイッチ手段20a、および第2のスイッチ手段20bのスイッチング動作の制御により、直流電圧Vdcの増減を制御することが可能となる。また、直流電圧Vdcを全波整流で得られる直流電圧値以上の値に制御できる。
また、第1のスイッチ手段20a、および第2のスイッチ手段20bのスイッチング動作を相互的に動作させることにより、コンバータ回路10の入力端電圧Vcを任意の波形、例えば正弦波状にすることが可能となる。
図13は実施の形態2に係るコンバータ回路10の入力端電圧Vcを説明する図である。
図13に示すように、第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bのスイッチングを相互的に動作させ、4つの電圧値を組み合わせることで、コンバータ回路10の入力端電圧Vcを正弦波状にすることができる。
ここで、コンバータ回路10の入力端電圧Vcが理想的な正弦波である場合に、リアクタ12に流れる電源電流Iについて考える。
この場合、コンバータ回路10による交流直流変換動作は、次の図14を用いて表すことができる。
図14は実施の形態2に係る電力変換装置において、仮想交流電源2を説明する図である。
図14において、コンバータ回路10の交流直流変換動作を仮想交流電源2として表す。また、交流電源1の両端電圧をVs、仮想交流電源2の両端電圧をVc、リアクタ12に流れる電流をIとする。
図14のような回路においては、交流電源1と仮想交流電源2との差電圧によって、リアクタ12に流れる電源電流Iが決まる。
リアクタ12に流れる電源電流Iは交流量であるため、リアクタ12の両端電圧をjwLIとおくと、次式(6)で表される。
jwLI=Vs−Vc ・・・(6)
ここで、wは角周波数、Lはリアクタ12のインダクタンス、jは虚数である。
また、交流電源1の電圧Vsは次式(7)、仮想交流電源2の電圧Vcは次式(8)となる。
Vs=√2・V1・sin(wt) ・・・(7)
Vc=√2・V2・sin(wt−φ) ・・・(8)
ここで、V1は電源電圧Vsの振幅(実効値)、V2は入力端電圧Vcの振幅(実効値)、φはVsとVcの位相差である。
1=V2と仮定すると、上記式(6)〜(8)より、リアクタ12に流れる電源電流Iは、次式(9)となる。
I=(2√2・V1/jwL)・sin(φ/2)・cos(wt−φ/2) ・・・(9)
VsとVcの位相差が変動しなければ、式(9)のsin(φ/2)は定数となるので、定数をひとくくりにKとおくと、式(9)の電源電流Iは、次式(10)となる。
I=−j・K・cos(wt−φ/2) ・・・(10)
このように、仮想交流電源2より出力される電圧Vcが、正弦波状に出力されれば、リアクタ12に流れる電源電流Iは正弦波化された電流が流れる。
すなわち、コンバータ回路10の入力端電圧Vcを正弦波状にすることで、交流電源1からの入力電流の高調波成分を抑制することができる。
また、電源電流Iと交流電源1との位相差がゼロとなると、電源力率は100%となる。
このことから、仮想交流電源2における電圧Vcの振幅V2と、交流電源1との位相差φとを制御して、リアクタ12に流れる電源電流Iと交流電源1との位相差を制御することにより、電源力率を向上することができる。
つまり、第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bの短絡動作の制御により、入力端電圧Vcを正弦波状に出力し、振幅V2と位相差φを適切に設定すれば、入力電流の高調波を抑制でき、電源力率の向上を図ることができる。
次に、このような高調波を抑制し、電源力率を向上することが可能となる入力端電圧Vcの振幅V2と、交流電源1との位相差φとを求める動作について説明する。
図15は実施の形態2に係る電力変換装置において、電源電圧Vs・電源電流Iのベクトル図である。
図15(a)は、図14における原理回路構成から導いたベクトル関係を表すベクトル図である。
交流電源1の電源電圧Vsに対し、リアクタ12で電源電流Iが遅れ位相となる。この電源電流Iに直交するようにリアクタ12での電圧降下jwLIが発生し、整流回路13の入力端子間の入力端電圧Vcとのベクトル加算で、交流電源1の電源電圧Vsと一致する。
ここで、図15(b)に示すように、各ベクトルで形成される三角形において、VsとjwLIとが直交する直角三角形になれば、電源電圧Vsと電源電流Iとの位相差がゼロとなり力率が1(100%)となる。
そこで、力率が1となるように入力端電圧Vcを出力するには、入力端電圧Vcは、交流電源1に対して遅れ位相φが、次式(11)となるように位相角を制御すればよく、振幅V2が、次式(12)となるように制御すれば良い。
φ=tan-1(wLI/V1) ・・・(11)
2=√(V1 2+wLI2) ・・・(12)
そして、出力する電圧の位相角および振幅が一意に決まるように制御系を構築すれば、ノコギリ波変調や三角波変調、空間ベクトル変調、ダイポーラ変調などの変調方式(いずれも公知技術)を適用することで、第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bを動作させるべき動作信号を生成できる。
本実施の形態における直流電圧制御手段84は、例えば図16に示す制御ブロックにより、入力端電圧Vcの振幅V2の振幅指令V2*と、交流電源1との位相差φの位相差指令φ*とを求める。
図16は実施の形態2に係る直流電圧制御手段84のフィードバック制御ブロック図である。
直流電圧制御手段84は、出力側の直流電圧Vdcを制御するため、直流電圧フィードバック制御により、振幅指令V2*と位相差指令φとを導出する。
図16に示すように、まず、直流電圧制御手段84は、直流電圧検出手段63により検出された直流電圧Vdcと、直流電圧指令演算手段95からの直流電圧指令Vdc*とを比較し、その差分をPI制御器に入力し、入力電流の指令値I*を求める。
なお、直流電圧指令演算手段95による直流電圧指令Vdc*の算出動作は、上記実施の形態1の動作と同様である。
ここで、リアクタ12に入力される入力電流Iが指令値I*となり、入力端電圧Vcが上記式(11)、(12)を充たせば、出力側の直流電圧Vdcを所望の値とし、入力側の高調波の抑制、電源力率の向上を図ることができる。
したがって、直流電圧制御手段84は、図16に示すように、PI制御器の出力である指令値I*を、上記式(11)の電源電流Iに代入し、位相差指令φを導出する。
また、指令値I*を、上記式(12)の電源電流Iに代入し、振幅指令V2*を導出する。
なお、電源電圧vsの振幅V1は、予め設定された値(例えば100V)を用いても良いし、電源電圧検出手段16により検出された電圧値を用いても良い。
これにより、コンバータ回路10の入力端電圧Vcの電圧指令Vc*は、次式(13)により生成できる。
Vc*=√2・V2・sin(wt−φ) ・・・(13)
次に、パルス信号発生手段81は、振幅指令V2、および位相差指令φに基づき、第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bの動作信号を求める。
例えば、上記式(13)の電圧指令Vc*を用いて、一般的なユニポーラ変調を行う場合の波形例を図17に示す。
図17は実施の形態2に係るパルス信号発生手段81の変調波形を示す図である。
図17(a)は、第1のスイッチ手段20aのための変調信号を生成する電圧指令Vc*と搬送波を示す図である。
図17(b)は、第2のスイッチ手段20bのための変調信号を生成する電圧指令Vc*と搬送波を示す図である。
図17(c)は、第1のスイッチ手段20aのスイッチング動作を示す図である。
図17(d)は、第2のスイッチ手段20bのスイッチング動作を示す図である。
図17(e)は、コンバータ回路10の入力端電圧Vcの波形を示す図である。
図17(a)に示すように、正極性と負極性にて反転した三角波(搬送波)にて比較する。負極側の絶対値をとれば、正極側と一致するのでユニポーラ変調である。
電圧指令Vc*が搬送波である三角波より大きい場合にオフすることで、第1のスイッチ手段20aの動作信号として、図17(c)の波形(Hi側がオン)が得られる。
図17(b)に示すように、第2のスイッチ手段20bは、入力端電圧Vcに対し負側となるので、変調波形は図17の(a)に対し180度位相を反転した正弦波の−Vc*となる。また、搬送波である三角波も図17の(a)に対し180度位相を反転させている。
電圧指令(−Vc*)が搬送波である三角波より大きい場合にオフすることで、第2のスイッチ手段20bの動作信号として、図17(d)の波形(Hi側がオン)が得られる。
そして、パルス信号発生手段81から出力された動作信号により、第1のスイッチ手段20aのスイッチ素子21aと、第2のスイッチ手段20bのスイッチ素子21bとが駆動する。
これにより、図17(e)に示すように、電圧指令Vc*と近似した入力端電圧Vcが得られる。
<効果>
以上のように本実施の形態においては、第1のコンデンサ30aおよび第2のコンデンサ30bの接続点と、整流回路13の交流側の一端との間を短絡または開放する第1のスイッチ手段20aと、第1のコンデンサ30aおよび第2のコンデンサ30bの接続点と、整流回路13の交流側の他端との間を短絡または開放する第2のスイッチ手段20bとを備え、直流電圧指令Vdc*に応じて第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bの短絡動作を制御する。
このため、上記実施の形態1の効果に加え、直流電圧Vdcを全波整流で得られる直流電圧値以上の値に制御できる。
また、第1のスイッチ手段20a、および第2のスイッチ手段20bのスイッチング動作を相互的に動作させることにより、コンバータ回路10の入力端電圧Vcを任意の波形にすることが可能となる。
また、交流電源1からの入力電流Iと交流電源1の電源電圧Vsとの位相差φが低減するように、第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bの短絡動作を制御する。このため、電源力率を向上することができる。
また、交流電源1からの入力電流の高調波成分を低減させるように第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bの短絡動作を制御する。このため、交流電源1からの入力電流Iの高調波成分を低減することができる。
また、直流電圧Vdcおよび直流電圧指令Vdc*に基づき、入力電流の指令値I*を求め、この入力電流の指令値I*および電源電圧Vsに基づき、コンバータ回路10の入力端電圧Vcの振幅指令V2と、電源電圧Vsに対する位相差指令φとを求める。
このため、直流電圧Vdcを所望の値とし、入力電流Iの高調波の抑制、および電源力率の向上を図ることができる。
また、振幅指令V2および位相差指令φに基づき、第1のスイッチ手段20aおよび第2のスイッチ手段20bの動作信号を求める。
このため、入力端電圧Vcを正弦波状に出力でき、リアクタ12に流れる電源電流Iを正弦波状にすることができる。したがって、交流電源1からの入力電流Iの高調波成分を抑制することができる。
また、リアクタ12に流れる電源電流Iと交流電源1との位相差を低減することができ、電源力率を向上させることができる。
また、インバータ変調率指令Vk*に関しては、上記実施の形態1で説明した通り、インバータ変調率指令Vk*を1.00よりも若干大きめの1.02〜1.08の範囲に設定することで、コンバータ回路10への入力から電動機50の出力までのトータル効率を低減することができる。電力変換装置のエネルギー効率を向上することができる。
なお、上記実施の形態1および2では、直流電圧指令演算手段95において、インバータ変調率指令Vk*と、出力電圧ベクトルまたはインバータ変調率Vkとにより、直流電圧指令Vdc*を算出したが、本発明はこれに限るものではない。
直流電圧指令演算手段95において、交流電源1から供給される電源電流の大きさに応じて、直流電圧指令Vdc*を求めるようにしても良い。
例えば、電源電流検出手段62で得られる電源電流等を参考にして、ユーザー側でデータマップ化する等して動作点に応じて、目標値となる直流電圧指令Vdc*を設定しても良い。
なお、上記実施の形態1および2では、インバータ回路40の直流母線に流れる直流電流Idcを検出することで、電動機50の各相電流を求める場合を説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、インバータ回路40から出力される電動機50の巻線の径路(少なくとも1相分以上)に、電流検出素子としてカレント・トランス(CT)等を挿入して駆動電流を検出しても、同様な効果が得られる。
この場合、電流検出手段64に相当するフローにおいて、電流検出素子で得られる信号を、増幅器およびA/D変換器等を介して演算装置70に電流値として取り込み、電流再現手段91において3相平衡インバータの特徴等により各相電流値を算出する。
実施の形態3.
図18は実施の形態3に係る空気調和機の構成を示す図である。
図18において、本実施の形態における空気調和機は、室外機101、室内機104を備え、室外機101には図示しない冷媒回路に接続され冷凍サイクルを構成する冷媒圧縮機102、図示しない熱交換器に送風する室外機用の送風機103を備えている。
そして、この冷媒圧縮機102、送風機103は、上述した実施の形態1または2の何れかの電力変換装置により制御される電動機50により回転駆動される。このような構成により電動機50を運転させても、上記実施の形態1および2と同様の効果が得られることはいうまでもない。
1 交流電源、2 仮想交流電源、10 コンバータ回路、11 電源電流検出素子、12 リアクタ、13 整流回路、16 電源電圧検出手段、20 スイッチ回路、20a 第1のスイッチ手段、20b 第2のスイッチ手段、21 スイッチ素子、21a スイッチ素子、21b スイッチ素子、22 整流器、22a ダイオード整流器、22b ダイオード整流器、30 コンデンサ、30a 第1のコンデンサ、30b 第2のコンデンサ、31a ダイオード、31b ダイオード、32a 抵抗、32b 抵抗、40 インバータ回路、41a〜41f スイッチング素子、42a〜42f 還流ダイオード、43 直流電流検出素子、50 電動機、61 電源電圧検出手段、62 電源電流検出手段、63 直流電圧検出手段、64 電流検出手段、70 演算装置、81 パルス信号発生手段、82 通電タイミング設定手段、83 パルス幅演算手段、84 直流電圧制御手段、91 電流再現手段、92 座標変換手段、93 周波数補償器、94 出力電圧ベクトル演算手段、95 直流電圧指令演算手段、96 各相電圧指令演算手段、97 PWM信号デューティ演算手段、98 PWM信号発生手段、99 加減算手段、101 室外機、102 冷媒圧縮機、103 送風機、104 室内機。

Claims (16)

  1. 交流電源からの電圧を変換して所望の直流電圧(Vdc)を出力するコンバータ回路と、
    PWM制御により前記直流電圧(Vdc)を交流電圧に変換して負荷に供給するインバータ回路と、
    前記直流電圧(Vdc)を検出する直流電圧検出手段と、
    前記負荷に供給される電流を検出する電流検出手段と、
    前記コンバータ回路及び前記インバータ回路を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記負荷に供給された電流に基づき、前記負荷を駆動するための出力電圧ベクトルを求め、前記出力電圧ベクトル及び前記直流電圧(Vdc)に基づき、前記インバータ回路をPWM制御し、
    前記直流電圧(Vdc)に対する前記出力電圧ベクトルの大きさの割合である変調率(Vk)が、予め設定された1以上の値のインバータ変調率指令(Vk*)となるように、前記コンバータ回路の直流電圧(Vdc)を制御する
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記出力電圧ベクトルの大きさと、前記インバータ変調率指令(Vk*)とに基づき、前記コンバータ回路に対する直流電圧指令(Vdc*)を求める直流電圧指令演算手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記直流電圧検出手段により検出された前記直流電圧(Vdc)、及び前記出力電圧ベクトルの大きさに基づき求めた変調率(Vk)と、前記インバータ変調率指令(Vk*)との差分に応じて、直流電圧指令(Vdc*)を求める直流電圧指令演算手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  4. 前記交流電源から供給される電源電流を検出する電源電流検出手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記電源電流の大きさに応じて、直流電圧指令(Vdc*)を求める
    ことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  5. 前記コンバータ回路は、
    交流電源からの交流を整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力を平滑するコンデンサと、
    前記整流回路の交流側又は直流側に接続されたリアクタと、
    前記リアクタを介して前記交流電源を短絡又は開放し、前記コンデンサの端子間電圧を増減するスイッチ回路と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記直流電圧指令(Vdc*)に応じて前記スイッチ回路の短絡動作を制御する
    ことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の電力変換装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記直流電圧検出手段により検出された前記直流電圧(Vdc)と、前記直流電圧指令(Vdc*)との差分に応じて、前記スイッチ回路の短絡時間(Ton)を求めるパルス幅演算手段を備えた
    ことを特徴とする請求項5記載の電力変換装置。
  7. 前記交流電源の電源電圧を検出する電源電圧検出手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記電源電圧のゼロクロスタイミングに基づき、前記スイッチ回路の短絡タイミング(Tdl)を求める通電タイミング設定手段を備えた
    ことを特徴とする請求項5又は6記載の電力変換装置。
  8. 前記コンバータ回路は、
    交流電源からの交流を整流する整流回路と、
    前記整流回路の交流側に接続されたリアクタと、
    前記整流回路の直流側に並列に設けられ、互いに直列に接続された第1のコンデンサ及び第2のコンデンサと、
    前記第1及び第2のコンデンサの接続点と前記整流回路の交流側の一端との間を短絡又は開放する第1のスイッチ手段と、
    前記第1及び第2のコンデンサの接続点と前記整流回路の交流側の他端との間を短絡又は開放する第2のスイッチ手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記直流電圧指令(Vdc*)に応じて前記第1及び第2のスイッチ手段の短絡動作を制御する
    ことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の電力変換装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記交流電源からの入力電流と前記交流電源の電源電圧との位相差が低減するように、前記第1及び第2のスイッチ手段の短絡動作を制御する
    ことを特徴とする請求項8記載の電力変換装置。
  10. 前記制御手段は、
    前記交流電源からの入力電流の高調波成分を低減させるように前記第1及び第2のスイッチ手段の短絡動作を制御する
    ことを特徴とする請求項8又は9記載の電力変換装置。
  11. 前記交流電源の電源電圧(Vs)を検出する電源電圧検出手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記直流電圧検出手段により検出された前記直流電圧(Vdc)、及び前記直流電圧指令(Vdc*)に基づき、入力電流の指令値(I*)を求め、
    該入力電流の指令値(I*)、及び電源電圧(Vs)に基づき、前記コンバータ回路の入力端電圧(Vc)の振幅指令(V2*)と、前記電源電圧(Vs)に対する位相差指令(φ*)とを求める直流電圧制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載の電力変換装置。
  12. 前記制御手段は、
    前記振幅指令(V2)、及び前記位相差指令(φ*)に基づき、前記第1及び第2のスイッチ手段の動作信号を求めるパルス信号発生手段を備えた
    ことを特徴とする請求項11記載の電力変換装置。
  13. 前記制御手段は、
    前記インバータ変調率指令(Vk*)が、1.02〜1.08の範囲で設定された
    ことを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の電力変換装置。
  14. 前記インバータ回路は、前記負荷として電動機を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記電流検出手段により検出された電流から前記電動機に流れる各相電流を求める電流再現手段と、
    前記各相電流を、励磁電流成分であるγ軸電流とトルク電流成分であるδ軸電流のγδ座標電流に変換する座標変換手段と、
    前記γδ座標電流のδ軸電流の値に基づき、与えられる回転角速度指令(ω*)に対する補償量(ωd)を求める周波数補償手段と、
    与えられた回転角速度指令(ω*)を前記補償量(ωd)により補償し、補償された一次角速度(ω1)を出力する速度制御手段と、
    前記一次角速度(ω1)と、与えられた一次磁束指令値(φγ*)と、前記γδ座標電流とに基づいて、前記電動機を駆動するための前記出力電圧ベクトルを求める出力電圧ベクトル演算手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の電力変換装置。
  15. 直流電圧(Vdc)を出力するコンバータ回路と、前記直流電圧(Vdc)を交流電圧に変換して負荷に供給するインバータ回路とを備えた電力変換装置の制御方法であって、
    交流電圧を変換して所望の直流電圧(Vdc)を出力するステップと、
    PWM制御により前記直流電圧(Vdc)を交流電圧に変換して負荷に供給するステップと、
    前記直流電圧(Vdc)を検出するステップと、
    前記負荷に供給される電流を検出するステップと、
    前記負荷に供給された電流に基づき、前記負荷を駆動するための出力電圧ベクトルを求め、前記出力電圧ベクトル及び前記直流電圧(Vdc)に基づき、前記インバータ回路をPWM制御するステップと、
    前記直流電圧(Vdc)に対する前記出力電圧ベクトルの大きさの割合である変調率(Vk)が、予め設定された1以上の値のインバータ変調率指令(Vk*)となるように、前記コンバータ回路の直流電圧(Vdc)を制御するステップと
    を有することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  16. 電動機と、
    前記電動機を駆動する請求項1〜14の何れかに記載の電力変換装置と
    前記電動機により駆動される送風機及び圧縮機の少なくとも一方を備えた
    ことを特徴とする空気調和機。
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