JPH11178347A - 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機 - Google Patents
電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機Info
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- JPH11178347A JPH11178347A JP9343169A JP34316997A JPH11178347A JP H11178347 A JPH11178347 A JP H11178347A JP 9343169 A JP9343169 A JP 9343169A JP 34316997 A JP34316997 A JP 34316997A JP H11178347 A JPH11178347 A JP H11178347A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 昇圧チョッパ回路を用いて電動機を制御する
際に効率の向上を図る。 【解決手段】 発振器6aで発生される三角波信号は、
電動機制御装置15からの直流電圧指令信号C1とコン
パレータ6bでレベル比較され、直流電圧指令信号C1
のレベルに応じたデューティ比のPWM信号A1が生成
される。このPWM信号A1によってスイッチング素子
5がオン,オフ駆動され、全波整流回路2からインダク
タンス素子4を介して供給される電流をチョッピングす
る。電流検出手段14はインダクタンス素子4の電流値
を検出しており、この検出電流値が所定の値より高いと
きには、電動機制御装置15は発振器6aの発振周波数
を高め、インダクタンス素子4に流れる電流が規定の閾
値を越えないようにし、この検出電流値が所定の値より
高いときには、発振器6aの発振周波数を低くくし、ス
イッチング素子5のスイッチング損失を抑制することが
できるようにする。
際に効率の向上を図る。 【解決手段】 発振器6aで発生される三角波信号は、
電動機制御装置15からの直流電圧指令信号C1とコン
パレータ6bでレベル比較され、直流電圧指令信号C1
のレベルに応じたデューティ比のPWM信号A1が生成
される。このPWM信号A1によってスイッチング素子
5がオン,オフ駆動され、全波整流回路2からインダク
タンス素子4を介して供給される電流をチョッピングす
る。電流検出手段14はインダクタンス素子4の電流値
を検出しており、この検出電流値が所定の値より高いと
きには、電動機制御装置15は発振器6aの発振周波数
を高め、インダクタンス素子4に流れる電流が規定の閾
値を越えないようにし、この検出電流値が所定の値より
高いときには、発振器6aの発振周波数を低くくし、ス
イッチング素子5のスイッチング損失を抑制することが
できるようにする。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータを用い
た電動機駆動装置及びこれを用いて空気調和機に係り、
特に、交流電源からの電力を昇圧チョッパ回路によって
交流電源の電圧よりも高い電圧の直流電圧に変換し、こ
の直流電圧をインバータで交流電力に変換して電動機に
供給することにより、広範囲にわたる回転速度制御を行
なうようにした電動機駆動装置及びこれを用いた空気調
和機に関する。
た電動機駆動装置及びこれを用いて空気調和機に係り、
特に、交流電源からの電力を昇圧チョッパ回路によって
交流電源の電圧よりも高い電圧の直流電圧に変換し、こ
の直流電圧をインバータで交流電力に変換して電動機に
供給することにより、広範囲にわたる回転速度制御を行
なうようにした電動機駆動装置及びこれを用いた空気調
和機に関する。
【0002】
【従来の技術】昇圧チョッパ回路を用いた電動機駆動装
置の一従来例が、例えば、特願平6−105563号公
報に記載されている。これは、交流電源からの電力を昇
圧チョッパ回路によって交流電源の電圧よりも高い電圧
の直流電圧に変換し、この直流電圧をインバータによっ
て交流電力に変換して電動機に供給することにより、広
範囲にわたる回転速度制御を行なうことができるように
したものである。
置の一従来例が、例えば、特願平6−105563号公
報に記載されている。これは、交流電源からの電力を昇
圧チョッパ回路によって交流電源の電圧よりも高い電圧
の直流電圧に変換し、この直流電圧をインバータによっ
て交流電力に変換して電動機に供給することにより、広
範囲にわたる回転速度制御を行なうことができるように
したものである。
【0003】図5は掛かる従来の電動機駆動装置の一例
を示すブロック図であって、1は交流電源、2は全整流
回路、3は昇圧チョッパ回路、4はインダクタンス素
子、5はスイッチング素子、6はチョッパ駆動手段、7
はフリーホイールダイオード、8は平滑コンデンサ、9
a,9bは電圧検出抵抗、10はインバータブリッジ回
路、10a〜10fはスイッチング素子、11は直流ブ
ラシレス電動機、12はロータ磁極位置検出手段、13
はインバータ駆動手段、14は電流検出手段、15は電
動機制御装置、16は電流検出抵抗である。
を示すブロック図であって、1は交流電源、2は全整流
回路、3は昇圧チョッパ回路、4はインダクタンス素
子、5はスイッチング素子、6はチョッパ駆動手段、7
はフリーホイールダイオード、8は平滑コンデンサ、9
a,9bは電圧検出抵抗、10はインバータブリッジ回
路、10a〜10fはスイッチング素子、11は直流ブ
ラシレス電動機、12はロータ磁極位置検出手段、13
はインバータ駆動手段、14は電流検出手段、15は電
動機制御装置、16は電流検出抵抗である。
【0004】同図において、交流電源1からの電源電圧
は全波整流回路2で全波整流され、全波整流電圧Vsと
して昇圧チョッパ回路3に供給される。
は全波整流回路2で全波整流され、全波整流電圧Vsと
して昇圧チョッパ回路3に供給される。
【0005】この昇圧チョッパ回路3は、インダクタン
ス素子4とスイッチング素子5とフリーホイールダイオ
ード7と電流検出手段16とから構成されている。スイ
ッチング素子5は、チョッパ駆動回路6からの一定周波
数のPWM信号A1により、オン,オフ動作する。この
スイッチング素子5のオン期間、全波整流回路2からイ
ンダクタンス素子4,スイッチング素子5及び電流検出
抵抗16を介して電流が流れでインダクタンス素子4に
エネルギーが蓄積され、、次にスイッチング素子5がオ
フすると、全波整流回路2からの電流にインダクタンス
素子4に蓄積されたエネルギーによる電流が加算され
て、フリーホイールダイオード7を介し、平滑コンデン
サ8に供給される。スイッチング素子5のオン,オフに
よってかかる動作が繰り返され、これにより、平滑コン
デンサ8には、全波整流電圧Vsよりも高い昇圧された
直流電圧Vdcが得られる。
ス素子4とスイッチング素子5とフリーホイールダイオ
ード7と電流検出手段16とから構成されている。スイ
ッチング素子5は、チョッパ駆動回路6からの一定周波
数のPWM信号A1により、オン,オフ動作する。この
スイッチング素子5のオン期間、全波整流回路2からイ
ンダクタンス素子4,スイッチング素子5及び電流検出
抵抗16を介して電流が流れでインダクタンス素子4に
エネルギーが蓄積され、、次にスイッチング素子5がオ
フすると、全波整流回路2からの電流にインダクタンス
素子4に蓄積されたエネルギーによる電流が加算され
て、フリーホイールダイオード7を介し、平滑コンデン
サ8に供給される。スイッチング素子5のオン,オフに
よってかかる動作が繰り返され、これにより、平滑コン
デンサ8には、全波整流電圧Vsよりも高い昇圧された
直流電圧Vdcが得られる。
【0006】この直流電圧Vdcは、インバータブリッ
シ回路10に電源電圧として印加される。このインバー
タブリッジ回路10は6個のスイッチング素子10a〜
10fがブリッジ接続されて構成されており、これらス
イッチ素子10a〜10fがインバータ駆動手段13か
らのPWM信号A2でオン,オフ駆動されることによ
り、直流電圧Vdcから交流電圧が生成され、回転駆動
信号として直流ブラシレス電動機11に供給される。
シ回路10に電源電圧として印加される。このインバー
タブリッジ回路10は6個のスイッチング素子10a〜
10fがブリッジ接続されて構成されており、これらス
イッチ素子10a〜10fがインバータ駆動手段13か
らのPWM信号A2でオン,オフ駆動されることによ
り、直流電圧Vdcから交流電圧が生成され、回転駆動
信号として直流ブラシレス電動機11に供給される。
【0007】かかる従来の電動機駆動装置では、インバ
ータブリッジ回路10の交流出力電圧を可変とすること
により、直流ブラシレス電動機11の回転速度を制御で
きるようにしているが、このインバータブリッジ回路1
0の交流出力電圧を制御する方法として、インバータブ
リッジ回路10に供給される直流電圧Vdcを制御して
行なう方法(以下、これを第1の制御方法という)と、
この直流電圧Vdcを一定として、インバータブリッジ
回路10でのスイッチ素子10a〜10fのオン,オフ
動作の通流率(インバータブリッジ回路10の通流率)
を制御して行なう方法(以下、これを第2の制御方法と
いう)とがある。
ータブリッジ回路10の交流出力電圧を可変とすること
により、直流ブラシレス電動機11の回転速度を制御で
きるようにしているが、このインバータブリッジ回路1
0の交流出力電圧を制御する方法として、インバータブ
リッジ回路10に供給される直流電圧Vdcを制御して
行なう方法(以下、これを第1の制御方法という)と、
この直流電圧Vdcを一定として、インバータブリッジ
回路10でのスイッチ素子10a〜10fのオン,オフ
動作の通流率(インバータブリッジ回路10の通流率)
を制御して行なう方法(以下、これを第2の制御方法と
いう)とがある。
【0008】第1の制御方法では、インバータ駆動手段
13からのPWM信号A2のデューティ比を最大として
インバータブリッジ回路10の通流率を最大値に固定
し、チョッパ駆動回路6からのPWM信号A1のデュー
ティ比を可変とすることにより、昇圧チョッパ回路4で
のスイッチング素子5の通流率(昇圧チョッパ回路3の
流通率)を変化させて平滑コンデンサ8に得られる直流
電圧Vdcを可変とするものである。
13からのPWM信号A2のデューティ比を最大として
インバータブリッジ回路10の通流率を最大値に固定
し、チョッパ駆動回路6からのPWM信号A1のデュー
ティ比を可変とすることにより、昇圧チョッパ回路4で
のスイッチング素子5の通流率(昇圧チョッパ回路3の
流通率)を変化させて平滑コンデンサ8に得られる直流
電圧Vdcを可変とするものである。
【0009】また、第2の制御方法は、直流電圧Vdc
が一定となるように、昇圧チョッパ回路3の通流率が制
御され、かかる状態でインバータ駆動手段13からのP
WM信号のデューティ比を可変とすることにより、イン
バータブリッジ回路10の通流率を変化させるものであ
る。
が一定となるように、昇圧チョッパ回路3の通流率が制
御され、かかる状態でインバータ駆動手段13からのP
WM信号のデューティ比を可変とすることにより、イン
バータブリッジ回路10の通流率を変化させるものであ
る。
【0010】電動機制御装置15は、電圧検出抵抗9
a,9bによる直流電圧Vdcの分圧電圧B1を取り込
んでこの直流電圧Vdcを監視するとともに、ロータ磁
極位置検出手段12からの直流ブラシレス電動機11の
回転数に応じたロータ磁極位置検出信号B2を取り込
み、これにより、直流ブラシレス電動機11の回転数を
監視している。
a,9bによる直流電圧Vdcの分圧電圧B1を取り込
んでこの直流電圧Vdcを監視するとともに、ロータ磁
極位置検出手段12からの直流ブラシレス電動機11の
回転数に応じたロータ磁極位置検出信号B2を取り込
み、これにより、直流ブラシレス電動機11の回転数を
監視している。
【0011】ここで、インバタータブリッジ回路10の
通流率の制御によって可能な直流ブラシレス電動機11
の最大の回転数Nmを境として、外部からの直流ブラシ
レス電動機11の指定回転数Nがこの回転数Nm以下で
あるときには、上記第2の制御方法を実行し、指定回転
数Nが回転数Nmを越えると、上記第1の制御方法を実
行する。
通流率の制御によって可能な直流ブラシレス電動機11
の最大の回転数Nmを境として、外部からの直流ブラシ
レス電動機11の指定回転数Nがこの回転数Nm以下で
あるときには、上記第2の制御方法を実行し、指定回転
数Nが回転数Nmを越えると、上記第1の制御方法を実
行する。
【0012】直流ブラシレス電動機11の回転速度制御
では、ロータ磁極位置検出回路12からのロータ磁極位
置検出信号B2によって検出される直流ブラシレス電動
機11の回転数が外部からの指定回転数Nに等しくなる
ように、電動機制御装置15がチョッパ駆動手段6やイ
ンバータ駆動手段13を制御するのであるが、上記第1
の制御方法では、電動機制御装置15は、回転数指令信
号C2によってインバータ駆動手段13を制御すること
によってPWM信号A2のデューティ比を最大に保持さ
せながら、チョッパ駆動手段6を制御して昇圧チョッパ
回路3の通流率を制御することにより、直流ブラシレス
電動機11の回転数が指定回転数Nmと等しくなるよう
にしている。また、第2の制御方法では、電動機制御装
置15は、電圧検出抵抗9a,9bによる分圧電圧B
1、従って、平滑コンデンサ8に得られる直流電圧Vd
cが規定の一定電圧値となるように、直流電圧指令信号
C1によってチョッパ駆動手段6を制御することによっ
て昇圧チョッパ回路3の通流率を制御しながら、インバ
ータ駆動手段13を制御したPWM信号A2のデューテ
ィ比を制御することにより、直流ブラシレス電動機11
の回転数が指定回転数Nmと等しくなるようにしてい
る。
では、ロータ磁極位置検出回路12からのロータ磁極位
置検出信号B2によって検出される直流ブラシレス電動
機11の回転数が外部からの指定回転数Nに等しくなる
ように、電動機制御装置15がチョッパ駆動手段6やイ
ンバータ駆動手段13を制御するのであるが、上記第1
の制御方法では、電動機制御装置15は、回転数指令信
号C2によってインバータ駆動手段13を制御すること
によってPWM信号A2のデューティ比を最大に保持さ
せながら、チョッパ駆動手段6を制御して昇圧チョッパ
回路3の通流率を制御することにより、直流ブラシレス
電動機11の回転数が指定回転数Nmと等しくなるよう
にしている。また、第2の制御方法では、電動機制御装
置15は、電圧検出抵抗9a,9bによる分圧電圧B
1、従って、平滑コンデンサ8に得られる直流電圧Vd
cが規定の一定電圧値となるように、直流電圧指令信号
C1によってチョッパ駆動手段6を制御することによっ
て昇圧チョッパ回路3の通流率を制御しながら、インバ
ータ駆動手段13を制御したPWM信号A2のデューテ
ィ比を制御することにより、直流ブラシレス電動機11
の回転数が指定回転数Nmと等しくなるようにしてい
る。
【0013】なお、電流検出手段14は、電流検出抵抗
16により、入力電流を常時監視しており、この入力電
流が異常に大きくなると、過電流検出信号B3を出力す
ることにより、チョッパ駆動手段6を制御してPWM信
号A1をカットし、昇圧チョッパ回路3のスイッチング
素子5をオフ状態に保持するものであり、これにより、
電動機駆動装置の保護を図っている。
16により、入力電流を常時監視しており、この入力電
流が異常に大きくなると、過電流検出信号B3を出力す
ることにより、チョッパ駆動手段6を制御してPWM信
号A1をカットし、昇圧チョッパ回路3のスイッチング
素子5をオフ状態に保持するものであり、これにより、
電動機駆動装置の保護を図っている。
【0014】ここで、この昇圧チョッパ回路3では、ス
イッチング素子5の通流率を制御して交流電源電流を正
弦波状に制御することができるために、力率を改善し、
かつ電源の高調波電流を抑制することができる。
イッチング素子5の通流率を制御して交流電源電流を正
弦波状に制御することができるために、力率を改善し、
かつ電源の高調波電流を抑制することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
電動機駆動装置では、昇圧チョッパ回路3のスイッチン
グ素子5がトランジスタなどの半導体素子で構成されて
いる。このため、このスイッチング素子5に流れる電流
の大きさやそのスイッチング周波数に応じたスイッチン
グ損失が生ずるが、かかるスイッチング損失はこの電流
が大きくなるほど、また、スイッチング周波数が高くな
るほど増大し、電動機駆動装置の効率を低下させること
になる。
電動機駆動装置では、昇圧チョッパ回路3のスイッチン
グ素子5がトランジスタなどの半導体素子で構成されて
いる。このため、このスイッチング素子5に流れる電流
の大きさやそのスイッチング周波数に応じたスイッチン
グ損失が生ずるが、かかるスイッチング損失はこの電流
が大きくなるほど、また、スイッチング周波数が高くな
るほど増大し、電動機駆動装置の効率を低下させること
になる。
【0016】そこで、スイッチング周波数を低下させて
スイッチング損失の低減を図るために、スイッチング周
波数を低くすることが考えられるが、このようにする
と、インダクタンス素子4に流れる電流のリップルの振
幅が増加して流れる電流のピーク値が大きくなる。そし
て、この電流が充分大きくなると、インダクタンス素子
が磁束飽和することにより、そのインダクタンス値が低
下し、さらにこの電流が大きくなる。
スイッチング損失の低減を図るために、スイッチング周
波数を低くすることが考えられるが、このようにする
と、インダクタンス素子4に流れる電流のリップルの振
幅が増加して流れる電流のピーク値が大きくなる。そし
て、この電流が充分大きくなると、インダクタンス素子
が磁束飽和することにより、そのインダクタンス値が低
下し、さらにこの電流が大きくなる。
【0017】この点についてさらに具体的に説明する
と、図6は図5における入力電流Is(これには、イン
ダクタンス素子4に蓄積されたエネルギーによる電流も
含まれている)の1周期の波形を示すものであって、イ
ンダクタンス素子4がスイッチング素子5に直列に配列
されているために、スイッチング素子5のオン,オフに
応じて全波整流回路2から流れる電流に、折線で示すよ
うに、リップル成分が重畳される。従って、入力電流と
しては、このリップル成分が重畳された分、振幅が大き
くなる。
と、図6は図5における入力電流Is(これには、イン
ダクタンス素子4に蓄積されたエネルギーによる電流も
含まれている)の1周期の波形を示すものであって、イ
ンダクタンス素子4がスイッチング素子5に直列に配列
されているために、スイッチング素子5のオン,オフに
応じて全波整流回路2から流れる電流に、折線で示すよ
うに、リップル成分が重畳される。従って、入力電流と
しては、このリップル成分が重畳された分、振幅が大き
くなる。
【0018】ところで、スイッチング周波数が高いとき
には、図6(a)で示すように、このリップル成分の振
幅は小さく、従って、入力電流Isはそれ程大きな振幅
とはならず、その波形も交流電源1からの交流電流にほ
ぼ近似しているが、スイッチング周波数が低くなると、
図6(b)に示すように、リップル成分の振幅が大きく
なり、従って、これが重畳された入力電流Isの振幅も
大きくなる。
には、図6(a)で示すように、このリップル成分の振
幅は小さく、従って、入力電流Isはそれ程大きな振幅
とはならず、その波形も交流電源1からの交流電流にほ
ぼ近似しているが、スイッチング周波数が低くなると、
図6(b)に示すように、リップル成分の振幅が大きく
なり、従って、これが重畳された入力電流Isの振幅も
大きくなる。
【0019】また、図7に示すように、インダクタンス
素子のインダンタンス値aは、一般に、これに流れる電
流の増加とともに、磁束密度の飽和により、減少し、あ
る電流値bに達すると、急激に減少する。
素子のインダンタンス値aは、一般に、これに流れる電
流の増加とともに、磁束密度の飽和により、減少し、あ
る電流値bに達すると、急激に減少する。
【0020】そこで、図5において、インダクタンス素
子4に流れる入力電流Isの電流値が、これに重畳され
ているリップル成分により、この電流値bを越えると、
このインダクタンス素子4のインダクタンス値が急激に
小さくなり、このため、図6(c)に示すように、この
部分での入力電流Isが急激に増加することになる。こ
のように入力電流Isが急激に増加すると、スイッチン
グ素子5でのスイッチング損失が増加するとともに、イ
ンダクタンス素子4から電磁音が発生したりし、最終的
には、電動機駆動装置の故障や破壊にいたることにな
る。
子4に流れる入力電流Isの電流値が、これに重畳され
ているリップル成分により、この電流値bを越えると、
このインダクタンス素子4のインダクタンス値が急激に
小さくなり、このため、図6(c)に示すように、この
部分での入力電流Isが急激に増加することになる。こ
のように入力電流Isが急激に増加すると、スイッチン
グ素子5でのスイッチング損失が増加するとともに、イ
ンダクタンス素子4から電磁音が発生したりし、最終的
には、電動機駆動装置の故障や破壊にいたることにな
る。
【0021】以上のことからして、スイッチング素子5
でのスイッチング損失を低減するために、このスイッチ
ング素子5のスイッチング周波数を低くすると、リップ
ル成分の増加によるインダクタンス素子4のインダクタ
ンス値の急激な低下が発生して上記のような問題が生ず
ることになる。
でのスイッチング損失を低減するために、このスイッチ
ング素子5のスイッチング周波数を低くすると、リップ
ル成分の増加によるインダクタンス素子4のインダクタ
ンス値の急激な低下が発生して上記のような問題が生ず
ることになる。
【0022】また、スイッチング素子5のスイッチング
周波数を低くしながら上記の問題を解消する方法とし
て、例えば、インダクタンス素子5のコア体積を増すこ
となどして、直流重畳特性を改善してインダクタンス値
の低下を防止することが考えられるが、この結果、コン
ダクタンス素子が大きくなって電動機駆動装置が大型化
するし、そのコストの上昇も招くことになる。
周波数を低くしながら上記の問題を解消する方法とし
て、例えば、インダクタンス素子5のコア体積を増すこ
となどして、直流重畳特性を改善してインダクタンス値
の低下を防止することが考えられるが、この結果、コン
ダクタンス素子が大きくなって電動機駆動装置が大型化
するし、そのコストの上昇も招くことになる。
【0023】本発明の目的は、かかる問題を解消し、ス
イッチング損失やコストの上昇を抑制しながら、スイッ
チング損失などを低減して効率の良い電動機駆動装置及
びこれを用いた空気調和機を提供することにある。
イッチング損失やコストの上昇を抑制しながら、スイッ
チング損失などを低減して効率の良い電動機駆動装置及
びこれを用いた空気調和機を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、インバータ回路に直流電圧を供給する昇
圧チョッパ回路のスイッチング素子の駆動周波数を可変
する手段を備える。
に、本発明は、インバータ回路に直流電圧を供給する昇
圧チョッパ回路のスイッチング素子の駆動周波数を可変
する手段を備える。
【0025】また、本発明は、該昇圧チョッパ回路の入
力電流或いは該昇圧チョッパ回路のスイッチング素子の
電流を検出する電流検出手段を備え、該電流検出手段に
よる電流検出値が所定の値より低いときの該スイッチン
グ素子の駆動周波数を、該電流検出手段による電流検出
値が該所定の値より高いときの該スイッチング素子の駆
動周波数よりも低くする。
力電流或いは該昇圧チョッパ回路のスイッチング素子の
電流を検出する電流検出手段を備え、該電流検出手段に
よる電流検出値が所定の値より低いときの該スイッチン
グ素子の駆動周波数を、該電流検出手段による電流検出
値が該所定の値より高いときの該スイッチング素子の駆
動周波数よりも低くする。
【0026】さらに、本発明は、昇圧チョッパ回路の出
力電流或いは電動機の電流を検出する電流検出手段を備
え、該電流検出手段による電流検出値が所定の値より低
いときの該昇圧チョッパ回路のスイッチング素子の駆動
周波数を、該電流検出手段による電流検出値が該所定の
値より高いときのスイッチング素子の駆動周波数より低
くする。
力電流或いは電動機の電流を検出する電流検出手段を備
え、該電流検出手段による電流検出値が所定の値より低
いときの該昇圧チョッパ回路のスイッチング素子の駆動
周波数を、該電流検出手段による電流検出値が該所定の
値より高いときのスイッチング素子の駆動周波数より低
くする。
【0027】さらに、本発明は、電動機の回転数を検出
する手段を備え、該手段による回転数検出値が所定の値
より低いときの昇圧チョッパ回路のスイッチング素子の
駆動周波数を、該手段による回転数検出値が該所定の値
より高いときのスイッチング素子の駆動周波数より低く
する。
する手段を備え、該手段による回転数検出値が所定の値
より低いときの昇圧チョッパ回路のスイッチング素子の
駆動周波数を、該手段による回転数検出値が該所定の値
より高いときのスイッチング素子の駆動周波数より低く
する。
【0028】さらに、本発明は、インバータのチョッパ
デューティを検出する手段を備え、該手段によるチョッ
パデューティ検出値が所定の値より低いときの昇圧チョ
ッパ回路のスイッチング素子の駆動周波数を、該手段に
よるチョッパデューティ検出値が該所定の値より高いと
きのスイッチング素子の駆動周波数より低くする。
デューティを検出する手段を備え、該手段によるチョッ
パデューティ検出値が所定の値より低いときの昇圧チョ
ッパ回路のスイッチング素子の駆動周波数を、該手段に
よるチョッパデューティ検出値が該所定の値より高いと
きのスイッチング素子の駆動周波数より低くする。
【0029】さらに、本発明は、昇圧チョッパ回路の入
力電流或いは該昇圧チョッパ回路のスイッチング素子の
電流を検出する電流検出手段を備え、該電流検出手段に
よる電流検出値が最大値よりも低くなるに従って、該ス
イッチング素子の駆動周波数を低くする。
力電流或いは該昇圧チョッパ回路のスイッチング素子の
電流を検出する電流検出手段を備え、該電流検出手段に
よる電流検出値が最大値よりも低くなるに従って、該ス
イッチング素子の駆動周波数を低くする。
【0030】さらに、本発明は、昇圧チョッパ回路の出
力電流或いは前記電動機の電流を検出する電流検出手段
を備え、該電流検出手段による電流検出値が最大値より
も低くなるに従って、該昇圧チョッパ回路のスイッチン
グ素子の駆動周波数を低くする。
力電流或いは前記電動機の電流を検出する電流検出手段
を備え、該電流検出手段による電流検出値が最大値より
も低くなるに従って、該昇圧チョッパ回路のスイッチン
グ素子の駆動周波数を低くする。
【0031】さらに、本発明は、電動機の回転数を検出
する手段を備え、該手段による回転数検出値が最大値よ
り低くなるに従って、該昇圧チョッパ回路のスイッチン
グ素子の駆動周波数を低くする。
する手段を備え、該手段による回転数検出値が最大値よ
り低くなるに従って、該昇圧チョッパ回路のスイッチン
グ素子の駆動周波数を低くする。
【0032】さらに、本発明は、インバータのチョッパ
デューティを検出する手段を備え、該手段によるチョッ
パデューティ検出値が最大値より低くなるに従って、昇
圧チョッパ回路のスイッチング素子の駆動周波数を低く
する。
デューティを検出する手段を備え、該手段によるチョッ
パデューティ検出値が最大値より低くなるに従って、昇
圧チョッパ回路のスイッチング素子の駆動周波数を低く
する。
【0033】さらに、本発明は、昇圧チョッパ回路の入
力電流或いは該昇圧チョッパのスイッチング素子電流を
検出する電流検出手段を備え、該電流検出手段による電
流検出値が所定の値を越えないように、該スイッチング
素子の駆動周波数を可変とする。
力電流或いは該昇圧チョッパのスイッチング素子電流を
検出する電流検出手段を備え、該電流検出手段による電
流検出値が所定の値を越えないように、該スイッチング
素子の駆動周波数を可変とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明による電動機駆動装置の
一実施形態を示すブロック図であって、図5に対応する
部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
用いて説明する。図1は本発明による電動機駆動装置の
一実施形態を示すブロック図であって、図5に対応する
部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0035】同図において、インダクタンス素子4は、
そこに流れる入力電流Isに応じて、そのインダクタン
ス値が図7の特性aで変化し、この入力電流Isが電流
値b以上になると、このインダクタンス値が急激に減少
するものとする。
そこに流れる入力電流Isに応じて、そのインダクタン
ス値が図7の特性aで変化し、この入力電流Isが電流
値b以上になると、このインダクタンス値が急激に減少
するものとする。
【0036】このため、この実施形態は、リップル成分
が重畳された入力電流の電流値がこの電流値bを越えな
いように、昇圧チョッパ回路3でのスイッチング素子5
のスイッチング周波数を可変とするものであり、さらに
具体的には、このスイッチング素子5のスイッチング周
波数を低くしてスイッチング素子5でのスイッチング損
失を低減するものであるが、ほぼ正弦波状に変化する入
力電流Isの振幅が最大近傍のリップル成分の重畳によ
る振幅が上記の電流値b(以下、電流閾値という)を越
えそうになると、スイッチング素子5のスイッチング周
波数を高めて、リップル成分の振幅を低くするものであ
る。
が重畳された入力電流の電流値がこの電流値bを越えな
いように、昇圧チョッパ回路3でのスイッチング素子5
のスイッチング周波数を可変とするものであり、さらに
具体的には、このスイッチング素子5のスイッチング周
波数を低くしてスイッチング素子5でのスイッチング損
失を低減するものであるが、ほぼ正弦波状に変化する入
力電流Isの振幅が最大近傍のリップル成分の重畳によ
る振幅が上記の電流値b(以下、電流閾値という)を越
えそうになると、スイッチング素子5のスイッチング周
波数を高めて、リップル成分の振幅を低くするものであ
る。
【0037】このために、電流検出手段14による入力
電流Isの電流値の検出結果は、電流検出信号B4とし
て、電動機制御装置15に供給される。電動機制御装置
15は、この電流検出信号B4から、リップル成分を含
む入力電流Isが上記の電流閾値bを越えそうになる
と、発振周波数指令信号C3をチョッパ駆動回路6に送
り、そこから発生するPWM信号A1の周波数を高め
る。これにより、スイッチング素子5のオン,オフのス
イッチング周波数が高くなり、入力電流Isに重畳され
ているリップル成分の振幅が小さくなって、この入力電
流Isが電流閾値bを越えるのを防止することができ
る。従って、インダクタンス素子4のインダクタンス値
は低下することがない。
電流Isの電流値の検出結果は、電流検出信号B4とし
て、電動機制御装置15に供給される。電動機制御装置
15は、この電流検出信号B4から、リップル成分を含
む入力電流Isが上記の電流閾値bを越えそうになる
と、発振周波数指令信号C3をチョッパ駆動回路6に送
り、そこから発生するPWM信号A1の周波数を高め
る。これにより、スイッチング素子5のオン,オフのス
イッチング周波数が高くなり、入力電流Isに重畳され
ているリップル成分の振幅が小さくなって、この入力電
流Isが電流閾値bを越えるのを防止することができ
る。従って、インダクタンス素子4のインダクタンス値
は低下することがない。
【0038】また、入力電流Isの電流値が、スイッチ
ング素子5のスイッチング周波数を低めても、電流閾値
bには達しない程度に低下したことを検出すると、電動
機制御装置15はチョッパ駆動手段6に発振周波数指令
信号C3を送り、PWM信号A1の周波数を低下させて
スイッチング素子5のスイッチング周波数を低下させ
る。これにより、スイッチング素子5でのスイッチング
損失を低下させることができる。
ング素子5のスイッチング周波数を低めても、電流閾値
bには達しない程度に低下したことを検出すると、電動
機制御装置15はチョッパ駆動手段6に発振周波数指令
信号C3を送り、PWM信号A1の周波数を低下させて
スイッチング素子5のスイッチング周波数を低下させ
る。これにより、スイッチング素子5でのスイッチング
損失を低下させることができる。
【0039】なお、勿論、このようにスイッチング素子
5のスイッチング周波数を変化させる場合でも、電動機
制御装置15はチョッパ駆動手段6に直流電圧指令信号
C1を送り、上記第1の制御方法が実行されているとき
には、直流ブラシレス電動機11の回転数が外部からの
指定回転数Nに等しくなるように、昇圧チョッパ回路3
の通流率を制御するし、また、上記第2の制御方法が実
行されているときには、電圧検出抵抗9a,9bによる
分圧電圧B1が上記の規定の一定電圧値となるように、
昇圧チョッパ回路3の通流率を制御する。
5のスイッチング周波数を変化させる場合でも、電動機
制御装置15はチョッパ駆動手段6に直流電圧指令信号
C1を送り、上記第1の制御方法が実行されているとき
には、直流ブラシレス電動機11の回転数が外部からの
指定回転数Nに等しくなるように、昇圧チョッパ回路3
の通流率を制御するし、また、上記第2の制御方法が実
行されているときには、電圧検出抵抗9a,9bによる
分圧電圧B1が上記の規定の一定電圧値となるように、
昇圧チョッパ回路3の通流率を制御する。
【0040】図2は図1におけるチョッパ駆動手段6の
一具体例とその周辺部分を示すブロック回路であって、
6aは発振器、6bはコンパレータ、6cはAND回路
であり、図1に対応する部分には同一符号をつけて重複
する説明を省略する。
一具体例とその周辺部分を示すブロック回路であって、
6aは発振器、6bはコンパレータ、6cはAND回路
であり、図1に対応する部分には同一符号をつけて重複
する説明を省略する。
【0041】同図において、チョッパ駆動手段6は、発
振器6aとコンパレータ6bとAND回路6cとから構
成されている。この発振器6aは三角波状または鋸歯波
状の連続信号を発生し、また、電動機制御装置15から
の発振周波数指令信号C3に応じてこの発振周波数が制
御される。コンパレータ6bはこの発振器6aの出力信
号と電動機制御装置15からの直流電圧指令信号C1と
をレベル比較し、この直流電圧指令信号C1のレベルに
応じたデューティ比のPWM信号A1を生成する。AN
D回路6cはコンパレータ6bからのPWM信号A1と
電流検出手段14からの入力電流Isが以上に高いこと
を示す過電流検出信号B3とが供給され、この過電流検
出信号B3の期間コンパレータ6bからのPWM信号A
1を遮断する。これにより、スイッチング素子5などが
保護される。
振器6aとコンパレータ6bとAND回路6cとから構
成されている。この発振器6aは三角波状または鋸歯波
状の連続信号を発生し、また、電動機制御装置15から
の発振周波数指令信号C3に応じてこの発振周波数が制
御される。コンパレータ6bはこの発振器6aの出力信
号と電動機制御装置15からの直流電圧指令信号C1と
をレベル比較し、この直流電圧指令信号C1のレベルに
応じたデューティ比のPWM信号A1を生成する。AN
D回路6cはコンパレータ6bからのPWM信号A1と
電流検出手段14からの入力電流Isが以上に高いこと
を示す過電流検出信号B3とが供給され、この過電流検
出信号B3の期間コンパレータ6bからのPWM信号A
1を遮断する。これにより、スイッチング素子5などが
保護される。
【0042】図7に示したようなインダクタンス素子4
の特性から、図6で説明したように、このインダクタン
ス素子4に流れる電流にスイッチング素子5のオン,オ
フによるリップル成分が重畳されるが、このリップル成
分を含めたインダクタンス素子4に流れる電流の最大電
流値が図7での電流閾値b以下となるように、昇圧チョ
ッパ回路3を設計する必要がある。ここで、かかるリッ
プル成分の振幅について説明する。
の特性から、図6で説明したように、このインダクタン
ス素子4に流れる電流にスイッチング素子5のオン,オ
フによるリップル成分が重畳されるが、このリップル成
分を含めたインダクタンス素子4に流れる電流の最大電
流値が図7での電流閾値b以下となるように、昇圧チョ
ッパ回路3を設計する必要がある。ここで、かかるリッ
プル成分の振幅について説明する。
【0043】昇圧チョッパ回路3の入力電圧、即ち、電
源電圧Vsと出力電圧、即ち、直流電圧Vdcとの間に
は、理論上、次の数1で示す関係がある。
源電圧Vsと出力電圧、即ち、直流電圧Vdcとの間に
は、理論上、次の数1で示す関係がある。
【0044】
【数1】
【0045】但し、tはスイッチング素子5を駆動する
PWM信号A1の周期、toffはこのPWM信号A1
のオフ時間を夫々表わす。
PWM信号A1の周期、toffはこのPWM信号A1
のオフ時間を夫々表わす。
【0046】ここで、電源電圧Vsの最大値をVm、電
源の角周波数をωとすると、上記数1は次の数2のよう
に表わされる。
源の角周波数をωとすると、上記数1は次の数2のよう
に表わされる。
【0047】
【数2】
【0048】一方、インダクタンス素子4に流れる電流
のリップル成分の振幅値irは、PWM信号A1のオン
期間tonの間電源電圧Vsを一定と近似すると、次の
数3で表わされる。
のリップル成分の振幅値irは、PWM信号A1のオン
期間tonの間電源電圧Vsを一定と近似すると、次の
数3で表わされる。
【0049】
【数3】
【0050】ここで、t=ton+toffであるか
ら、これと数2,数3とにより、リップル成分の振幅i
rは次の数4で表わされることになる。
ら、これと数2,数3とにより、リップル成分の振幅i
rは次の数4で表わされることになる。
【0051】
【数4】
【0052】この数4において、電源電圧Vsが最大の
ときのリップル成分が最も影響があるので、Vs=V
m、即ち、sinωt=1とすると、このときのリップ
ル成分の振幅ir(max)は、数4から、次の数5の
ように表わされる。
ときのリップル成分が最も影響があるので、Vs=V
m、即ち、sinωt=1とすると、このときのリップ
ル成分の振幅ir(max)は、数4から、次の数5の
ように表わされる。
【0053】
【数5】
【0054】この数5において、電源電圧Vsの最大値
Vmを一定とすると、リップル成分の振幅ir(ma
x)は、PWM信号A1の周期に比例し(従って、PW
M信号A1の周波数に反比例し)、インダクタンス素子
4のインダクタンス値に反比例し、直流電圧Vdcが高
いほど増加することがわかる。
Vmを一定とすると、リップル成分の振幅ir(ma
x)は、PWM信号A1の周期に比例し(従って、PW
M信号A1の周波数に反比例し)、インダクタンス素子
4のインダクタンス値に反比例し、直流電圧Vdcが高
いほど増加することがわかる。
【0055】このような昇圧チョッパ回路3を一般的な
家庭電化製品に適用する場合には、コストの抑制及び損
失低減が重要な課題となる。この実施形態においては、
インダクタンス素子4のコストを抑制するために、この
インダクタンス素子4の寸法やコア体積などを極力小さ
くし、一方、スイッチング素子5でのスイッチング損失
を抑制するために、このスイッチング素子5の駆動周波
数をできるだけ低く設定する必要があった。ところが、
上記数5から明らかなように、スイッチング素子5の駆
動周波数を低くすると、PWM信号A1の周期tが大き
くなってリップル成分の振幅が増加し、インダクタンス
素子4に流れる電流のピーク値が大きくなってこのイン
ダクタンス素子4のインダクタンス値が低下することに
なる。これを防止するために、例えば、インダクタンス
素子4のコア体積を増すことなどしてそのインダクタン
ス値を大きくすることが考えられるが、このようにする
と、コストの上昇を招くことになる。
家庭電化製品に適用する場合には、コストの抑制及び損
失低減が重要な課題となる。この実施形態においては、
インダクタンス素子4のコストを抑制するために、この
インダクタンス素子4の寸法やコア体積などを極力小さ
くし、一方、スイッチング素子5でのスイッチング損失
を抑制するために、このスイッチング素子5の駆動周波
数をできるだけ低く設定する必要があった。ところが、
上記数5から明らかなように、スイッチング素子5の駆
動周波数を低くすると、PWM信号A1の周期tが大き
くなってリップル成分の振幅が増加し、インダクタンス
素子4に流れる電流のピーク値が大きくなってこのイン
ダクタンス素子4のインダクタンス値が低下することに
なる。これを防止するために、例えば、インダクタンス
素子4のコア体積を増すことなどしてそのインダクタン
ス値を大きくすることが考えられるが、このようにする
と、コストの上昇を招くことになる。
【0056】そこで、この実施形態では、図2におい
て、電流検出手段14から電動機制御装置15に電流検
出信号B3を供給するようにし、電動機制御装置15で
は、この電流検出信号B3を参照して、発振器6aにそ
の発振周波数を制御する発振周波数指令信号C3を供給
する。
て、電流検出手段14から電動機制御装置15に電流検
出信号B3を供給するようにし、電動機制御装置15で
は、この電流検出信号B3を参照して、発振器6aにそ
の発振周波数を制御する発振周波数指令信号C3を供給
する。
【0057】図3はかかる発振周波数指令信号C3によ
って制御されるインダクタンス素子4に流れる電流と発
振器6aの発振周波数との関係を示す特性図である。
って制御されるインダクタンス素子4に流れる電流と発
振器6aの発振周波数との関係を示す特性図である。
【0058】同図において、設計されたインダクタンス
素子4のインダクタンス値Lに対し、リップル成分を含
むインダクタンス素子4に流れる電流の最大値が電流閾
値bを越えないように、発振器6aの発振周波数、従っ
て、スイッチング素子5を駆動するPWM信号A1の周
波数を最大値fmaxを設定する。そして、破線cで示
すように、インダクタンス素子4に流れる電流が最大の
ときに、PWM信号A1の周波数を最大値fmaxと
し、この電流が小さくなるにつれてこれに比例してPW
M信号A1の周波数を低くしていく。このようにPWM
信号A1の周波数を低くすると、リップル成分の振幅は
大きくなるが、これが重畳される電流が小さくなってい
るので、インダクタンス素子4に流れる電流は電流閾値
bを越えることがない。
素子4のインダクタンス値Lに対し、リップル成分を含
むインダクタンス素子4に流れる電流の最大値が電流閾
値bを越えないように、発振器6aの発振周波数、従っ
て、スイッチング素子5を駆動するPWM信号A1の周
波数を最大値fmaxを設定する。そして、破線cで示
すように、インダクタンス素子4に流れる電流が最大の
ときに、PWM信号A1の周波数を最大値fmaxと
し、この電流が小さくなるにつれてこれに比例してPW
M信号A1の周波数を低くしていく。このようにPWM
信号A1の周波数を低くすると、リップル成分の振幅は
大きくなるが、これが重畳される電流が小さくなってい
るので、インダクタンス素子4に流れる電流は電流閾値
bを越えることがない。
【0059】このようにすることにより、インダクタン
ス素子4に流れる電流は、その大きさのいかんにかかわ
らず、電流閾値bを越えることがないし、また、この電
流が小さいところでは、スイッチング素子5のスイッチ
ング周波数が低くなるので、スイッチング損失も低減で
きる。
ス素子4に流れる電流は、その大きさのいかんにかかわ
らず、電流閾値bを越えることがないし、また、この電
流が小さいところでは、スイッチング素子5のスイッチ
ング周波数が低くなるので、スイッチング損失も低減で
きる。
【0060】また、このように連続的に発振器6aの発
振周波数を変化させるのではなく、例えば、特性d1,
d2で示すように、2段階で不連続に発振周波数を変化
させるようにしてもよい。ここで、特性d1は、例え
ば、この実施形態を空気調和機の圧縮機電動機の駆動装
置に適用した場合の入力定格電流値のところで発振周波
数を変化させるものであって、インダクタンス素子4に
流れる電流がこの入力定格値よりも低いとき、発振周波
数を低くし、この入力定格電流値よりも大きくなると、
発振周波数を最大値fmaxに高めるものである。ま
た、特性d1は、かかる発振周波数の変化点を特性2の
場合よりも高くしたものである。
振周波数を変化させるのではなく、例えば、特性d1,
d2で示すように、2段階で不連続に発振周波数を変化
させるようにしてもよい。ここで、特性d1は、例え
ば、この実施形態を空気調和機の圧縮機電動機の駆動装
置に適用した場合の入力定格電流値のところで発振周波
数を変化させるものであって、インダクタンス素子4に
流れる電流がこの入力定格値よりも低いとき、発振周波
数を低くし、この入力定格電流値よりも大きくなると、
発振周波数を最大値fmaxに高めるものである。ま
た、特性d1は、かかる発振周波数の変化点を特性2の
場合よりも高くしたものである。
【0061】この場合、破線で示す特性cを、インダク
タンス素子4に流れる電流の値毎に電流閾値bを越えな
い最小の発振周波数fminをとすると、特性d1,d
2は、この電流値が低下していくとともに、最大発振周
波数fmaxから最小発振周波数fminに切り替え
る。
タンス素子4に流れる電流の値毎に電流閾値bを越えな
い最小の発振周波数fminをとすると、特性d1,d
2は、この電流値が低下していくとともに、最大発振周
波数fmaxから最小発振周波数fminに切り替え
る。
【0062】この特性d1は、例えば、上記の入力定格
電流まではスイッチング損失の低減を図るようにすると
きに適用されるものであり、このスイッチング損失を充
分に抑圧することができる。特性d2は、特性d1ほど
にはスイッチング損失の低減を期待することができない
が、高い電流値までもスイッチング損失の低減を図るこ
とができるものである。これら特性d1,d2は、この
実施形態を適用する製品などに応じて適宜選択できるも
のである。
電流まではスイッチング損失の低減を図るようにすると
きに適用されるものであり、このスイッチング損失を充
分に抑圧することができる。特性d2は、特性d1ほど
にはスイッチング損失の低減を期待することができない
が、高い電流値までもスイッチング損失の低減を図るこ
とができるものである。これら特性d1,d2は、この
実施形態を適用する製品などに応じて適宜選択できるも
のである。
【0063】以上説明した実施形態は、空気調和機など
に用いることができ、空気調和機に用いる場合には、圧
縮機電動機の駆動装置として用いられる。
に用いることができ、空気調和機に用いる場合には、圧
縮機電動機の駆動装置として用いられる。
【0064】なお、この実施形態では、電流検出抵抗1
6を用いてインダクタンス素子4に流れる電流を検出
し、この検出結果に応じてスイッチング素子5のスイッ
チング周波数を制御するものであったが、このインダク
タンス素子4に流れる電流の代わりに、このインダクタ
ンス素子4に流れる電流の値を推定できる昇圧チョッパ
回路3の出力電流や電動機11の電流,電動機11の回
転数,インバータブリッジ回路10のチョッパデューテ
ィ比などを検出することにより、スイッチング素子5の
スイッチング周波数を制御するようにしてもよい。
6を用いてインダクタンス素子4に流れる電流を検出
し、この検出結果に応じてスイッチング素子5のスイッ
チング周波数を制御するものであったが、このインダク
タンス素子4に流れる電流の代わりに、このインダクタ
ンス素子4に流れる電流の値を推定できる昇圧チョッパ
回路3の出力電流や電動機11の電流,電動機11の回
転数,インバータブリッジ回路10のチョッパデューテ
ィ比などを検出することにより、スイッチング素子5の
スイッチング周波数を制御するようにしてもよい。
【0065】ここで、この実施形態では、昇圧チョッパ
回路3の入力電流が最大のときには、発振器6aの発振
周波数、即ち、スイッチング素子5を駆動するPWM信
号A1の周波数を低下させることはできず、このときに
は、スイッチング素子5でのスイッチング損失を低減さ
せることはできないが、この実施形態を、空気調和機、
特に、インバータルームエアコンなどに適用した場合に
は、消費電力の低減効果を期待できる。即ち、インバー
タルームエアコンでは、例えば、電源投入時に設定温度
と室内温度との差が大きい場合には、最大出力で動作
し、設定温度と室内温度との差が小さくなってくると、
その出力も小さくなる。つまり、電源投入時などを除い
た定常運転時では、出力が最大ではなく、同様に、昇圧
チョッパ回路3の入力電流は最大にならない。このた
め、このときには、スイッチング素子5を駆動するPW
M信号A1の周波数を低下させてスイッチング損失を低
減することが可能である。インバータルームエアコンで
は、定常運転が運転時間のほとんどを占めるため、これ
にこの実施形態を適用した場合には、スイッチング素子
5のスイッチング周波数を低減する状態がほとんどであ
り、従って、消費電力の低減効果が大きいことになる。
回路3の入力電流が最大のときには、発振器6aの発振
周波数、即ち、スイッチング素子5を駆動するPWM信
号A1の周波数を低下させることはできず、このときに
は、スイッチング素子5でのスイッチング損失を低減さ
せることはできないが、この実施形態を、空気調和機、
特に、インバータルームエアコンなどに適用した場合に
は、消費電力の低減効果を期待できる。即ち、インバー
タルームエアコンでは、例えば、電源投入時に設定温度
と室内温度との差が大きい場合には、最大出力で動作
し、設定温度と室内温度との差が小さくなってくると、
その出力も小さくなる。つまり、電源投入時などを除い
た定常運転時では、出力が最大ではなく、同様に、昇圧
チョッパ回路3の入力電流は最大にならない。このた
め、このときには、スイッチング素子5を駆動するPW
M信号A1の周波数を低下させてスイッチング損失を低
減することが可能である。インバータルームエアコンで
は、定常運転が運転時間のほとんどを占めるため、これ
にこの実施形態を適用した場合には、スイッチング素子
5のスイッチング周波数を低減する状態がほとんどであ
り、従って、消費電力の低減効果が大きいことになる。
【0066】図4は本発明の発明者の実験結果による昇
圧チョッパ回路3の入力電流に対する回路損失の特性を
示す図であって、同図(a)は図5に示した従来の電動
機駆動装置についてのものであり、同図(b)は図1に
示した実施形態についてのものである。
圧チョッパ回路3の入力電流に対する回路損失の特性を
示す図であって、同図(a)は図5に示した従来の電動
機駆動装置についてのものであり、同図(b)は図1に
示した実施形態についてのものである。
【0067】同図(a),(b)において、回路損失と
は、図5や図1に示す全波整流回路2やインダクタンス
素子4,スイッチング素子5,フリーホイールダイオー
ド7,平滑コンデンサ8,電圧検出抵抗9a,9b及び
電流検出手段14夫々の損失の合計である。
は、図5や図1に示す全波整流回路2やインダクタンス
素子4,スイッチング素子5,フリーホイールダイオー
ド7,平滑コンデンサ8,電圧検出抵抗9a,9b及び
電流検出手段14夫々の損失の合計である。
【0068】ここで、インダクタンス素子4は約300
〜400μH程度のインダクタンス値を持ち、コア材に
はアモルファス金属を用いた。スイッチング素子5に
は、定格が30A程度のIGBT(Insulated Gate Bip
olar Transistor)を用いた。また、平滑コンデンサ8
には、約1000μFの電解コンデンサを用いた。
〜400μH程度のインダクタンス値を持ち、コア材に
はアモルファス金属を用いた。スイッチング素子5に
は、定格が30A程度のIGBT(Insulated Gate Bip
olar Transistor)を用いた。また、平滑コンデンサ8
には、約1000μFの電解コンデンサを用いた。
【0069】図4(a)では、スイッチング素子5のス
イッチング周波数(即ち、PWM信号A1の周波数)を
35kHz一定とし、インダクタンス素子4に流れる電
流が上記の電流閾値bを越えないようにしている。これ
に対し、図4(b)では、昇圧チョッパ回路3の入力電
流が入力電流が15A以下のときには、スイッチング周
波数を20kHzとし、15Aを越えると、20kHz
から35kHzに上昇させる。これにより、図4(b)
の場合は、図4(a)の場合に比べ、スイッチング周波
数が35kHzから20kHzに切り替わってからは、
スイッチング損失が低減することにより、このスイッチ
ング損失を含めた回路損失が低下している。
イッチング周波数(即ち、PWM信号A1の周波数)を
35kHz一定とし、インダクタンス素子4に流れる電
流が上記の電流閾値bを越えないようにしている。これ
に対し、図4(b)では、昇圧チョッパ回路3の入力電
流が入力電流が15A以下のときには、スイッチング周
波数を20kHzとし、15Aを越えると、20kHz
から35kHzに上昇させる。これにより、図4(b)
の場合は、図4(a)の場合に比べ、スイッチング周波
数が35kHzから20kHzに切り替わってからは、
スイッチング損失が低減することにより、このスイッチ
ング損失を含めた回路損失が低下している。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電動
機駆動装置によれば、昇圧チョッパ回路のスイッチング
素子のスイッチング周波数を可変とすることにより、イ
ンダンタンス素子に流れる電流を所定の電流値を越えな
いように抑えることができるとともに、該スイッチング
素子のスイッチング損失を効果的に抑制することができ
る。
機駆動装置によれば、昇圧チョッパ回路のスイッチング
素子のスイッチング周波数を可変とすることにより、イ
ンダンタンス素子に流れる電流を所定の電流値を越えな
いように抑えることができるとともに、該スイッチング
素子のスイッチング損失を効果的に抑制することができ
る。
【0071】また、本発明による電動機駆動装置によれ
ば、電流検出手段による電流検出値が所定の値を越えな
いように昇圧チョッパ回路のスイッチング素子の駆動周
波数を可変するので、電流検出値が所定の値より低い場
合には、スイッチング損失を抑制することができる。
ば、電流検出手段による電流検出値が所定の値を越えな
いように昇圧チョッパ回路のスイッチング素子の駆動周
波数を可変するので、電流検出値が所定の値より低い場
合には、スイッチング損失を抑制することができる。
【0072】さらに、本発明による空気調和機は、以上
のような効果を奏する本発明による電動機駆動装置を用
いて運転を行なうので、効率の良い運転を実現すること
ができる。
のような効果を奏する本発明による電動機駆動装置を用
いて運転を行なうので、効率の良い運転を実現すること
ができる。
【図1】本発明による電動機駆動装置の一実施形態を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】図1におけるチョッパ駆動手段の一具体例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図3】図2におけるインダクタンス素子での電流と発
振器の発振周波数との関係を示す図である。
振器の発振周波数との関係を示す図である。
【図4】従来の電動機駆動装置と本発明による電動機駆
動装置とでの回路損失の実験結果を示す図である。
動装置とでの回路損失の実験結果を示す図である。
【図5】従来の電動機駆動装置の一例を示すブロック図
である。
である。
【図6】図4における昇圧チョッパ回路でのスイッチン
ク素子のオン,オフ動作によるインダクタンス素子に流
れる電流波形を示す模式図である。
ク素子のオン,オフ動作によるインダクタンス素子に流
れる電流波形を示す模式図である。
【図7】インダクタンス素子での流れる電流に対するイ
ンダクタンス値の変化を示す図である。
ンダクタンス値の変化を示す図である。
1 交流電源 2 全波整流回路 3 昇圧チョッパ回路 4 インダクタンス素子 5 スイッチング素子 6 チョッパ駆動手段 6a 発振器 6b コンパレータ 6c AND回路 7 フリーホイールダイオード 8 平滑コンデンサ 9a,9b 電圧検出抵抗 10 インバータブリッジ回路 11 直流ブラシレス電動機 12 ロータ磁極位置検出手段 13 インバータ駆動手段 14 電流検出手段 15 電動機制御装置 16 電流検出抵抗
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02P 6/08 H02P 6/02 371A (72)発明者 加藤 浩二 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内
Claims (11)
- 【請求項1】 交流電源からの電源電電圧を整流する整
流回路と、力率改善用のインダクタンス素子と該整流回
路の出力整流電圧を該インダクタンス素子を介してオ
ン,オフするスイッチング素子とによって該整流回路の
出力電圧よりも高い直流電圧を生成出力する昇圧チョッ
パ回路と、該昇圧チョッパ回路の出力直流電圧を交流電
圧に変換するインバータ回路と、該インバータ回路の出
力交流電圧により駆動される電動機と、該電動機を可変
速制御する電動機制御装置とを備えた電動機駆動装置に
おいて、 該昇圧チョッパ回路の該主スイッチング素子の駆動周波
数を可変する手段を備えたことを特徴とする電動機駆動
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記昇圧チョッパ回路の入力電流或いは前記昇圧チョッ
パ回路の前記スイッチング素子に流れる電流を検出する
電流検出手段を備え、 該電流検出手段による電流検出値が所定の値よりも低い
ときの前記昇圧チョッパ回路の前記スイッチング素子の
駆動周波数を、該電流検出手段による電流検出値が該所
定の値よりも高いときの前記昇圧チョッパ回路の前記ス
イッチング素子の駆動周波数よりも、低く設定すること
を特徴とする電動機駆動装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記昇圧チョッパ回路の出力電流或いは前記電動機の電
流を検出する電流検出手段を備え、 該電流検出手段による電流検出値が所定の値よりも低い
ときの前記昇圧チョッパ回路の前記スイッチング素子の
駆動周波数を、該電流検出手段による電流検出値が該所
定の値よりも高いときの前記昇圧チョッパ回路の前記ス
イッチング素子の駆動周波数よりも、低く設定すること
を特徴とする電動機駆動装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記電動機の回転数を検出する手段を備え、 該回転数検出手段による回転数検出値が所定の値より低
いときの前記昇圧チョッパ回路の前記スイッチング素子
の駆動周波数を、該回転数検出手段による回転数検出値
が該所定の値より高いときの前記昇圧チョッパ回路の前
記スイッチング素子の駆動周波数よりも、低く設定する
ことを特徴とする電動機駆動装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記インバータ回路のチョッパデューティ比を検出する
手段を備え、 該手段によるチョッパデューティ検出値が所定の値より
も低いときの前記昇圧チョッパ回路の前記スイッチング
素子の駆動周波数を、該チョッパデューティ検出手段に
よるチョッパデューティ検出値が該所定の値より高いと
きの前記昇圧チョッパ回路の前記スイッチング素子の駆
動周波数よりも、低く設定することを特徴とする電動機
駆動装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記昇圧チョッパ回路の入力電流或いは前記昇圧チョッ
パ回路の前記スイッチング素子の電流を検出する電流検
出手段を備え、 該電流検出手段による電流検出値が最大値よりも低くな
るに従って、前記昇圧チョッパ回路の前記主スイッチン
グ素子の駆動周波数を低くすることを特徴とする電動機
駆動装置。 - 【請求項7】 請求項1に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記昇圧チョッパ回路の出力電流或いは前記電動機の電
流を検出する電流検出手段を備え、 該電流検出手段による電流検出値が最大値よりも低くな
るに従って、前記昇圧チョッパ回路の前記スイッチング
素子の駆動周波数を低くすることを特徴とする電動機駆
動装置。 - 【請求項8】 請求項1に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記電動機の回転数を検出する手段を備え、 該手段による回転数検出値が最大値より小さくなるに従
って、前記昇圧チョッパ回路の前記主スイッチング素子
の駆動周波数を低くすることを特徴とする電動機駆動装
置。 - 【請求項9】 請求項1に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記インバータのチョッパデューティを検出する手段を
備え、 該手段によるチョッパデューティ検出値が最大値より低
くなるに従って、前記昇圧チョッパ回路の前記スイッチ
ング素子の駆動周波数を低くすることを特徴とする電動
機駆動装置。 - 【請求項10】 請求項1に記載の電動機駆動装置にお
いて、 前記昇圧チョッパ回路の入力電流或いは前記昇圧チョッ
パ回路の前記スイッチング素子の電流を検出する電流検
出手段を備え、 該電流検出手段による電流検出値が所定の値を越えない
ように、前記昇圧チョッパ回路の前記主スイッチング素
子の駆動周波数を可変とすることを特徴とする電動機駆
動装置。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の電
動機駆動装置を用いて、前記電動機を圧縮機用電動機と
することを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9343169A JPH11178347A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9343169A JPH11178347A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11178347A true JPH11178347A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18359453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9343169A Pending JPH11178347A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11178347A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003015243A1 (fr) * | 2001-08-08 | 2003-02-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Moteur equipe d'un ventilateur rotatif |
WO2006101135A1 (ja) * | 2005-03-22 | 2006-09-28 | Oki Power Tech Co., Ltd. | スイッチング電源回路 |
JP2007288951A (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Oki Power Tech Co Ltd | スイッチング電源回路 |
WO2007123098A1 (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Oki Power Tech Co., Ltd. | スイッチング電源回路及びその制御方法 |
US7466110B2 (en) | 2004-08-27 | 2008-12-16 | Sanken Electric Co., Ltd. | Power factor improving circuit |
JP2011045218A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Mitsubishi Electric Corp | 電力変換装置、それを備えたモーター駆動制御装置、それを搭載した圧縮機及び送風機、並びに、その圧縮機又は送風機を搭載した空気調和機、冷蔵庫及び冷凍庫 |
JP2014054050A (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-20 | Isuzu Motors Ltd | 電圧調整制御回路 |
WO2016098160A1 (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置、圧縮機、送風機、および空気調和機 |
JP2016121836A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機 |
-
1997
- 1997-12-12 JP JP9343169A patent/JPH11178347A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003015243A1 (fr) * | 2001-08-08 | 2003-02-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Moteur equipe d'un ventilateur rotatif |
US7466110B2 (en) | 2004-08-27 | 2008-12-16 | Sanken Electric Co., Ltd. | Power factor improving circuit |
WO2006101135A1 (ja) * | 2005-03-22 | 2006-09-28 | Oki Power Tech Co., Ltd. | スイッチング電源回路 |
US7894223B2 (en) | 2005-03-22 | 2011-02-22 | Oki Power Tech Co., Ltd. | Switching power supply circuit |
JP2007288951A (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Oki Power Tech Co Ltd | スイッチング電源回路 |
WO2007123098A1 (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Oki Power Tech Co., Ltd. | スイッチング電源回路及びその制御方法 |
WO2007123099A1 (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Oki Power Tech Co., Ltd. | スイッチング電源回路 |
JP2011045218A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Mitsubishi Electric Corp | 電力変換装置、それを備えたモーター駆動制御装置、それを搭載した圧縮機及び送風機、並びに、その圧縮機又は送風機を搭載した空気調和機、冷蔵庫及び冷凍庫 |
JP2014054050A (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-20 | Isuzu Motors Ltd | 電圧調整制御回路 |
WO2016098160A1 (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置、圧縮機、送風機、および空気調和機 |
JP2016121836A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機 |
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