JPH10174477A - 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機 - Google Patents
電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機Info
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- JPH10174477A JPH10174477A JP8327140A JP32714096A JPH10174477A JP H10174477 A JPH10174477 A JP H10174477A JP 8327140 A JP8327140 A JP 8327140A JP 32714096 A JP32714096 A JP 32714096A JP H10174477 A JPH10174477 A JP H10174477A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 昇圧回路を用いて電動機を制御する場合での
効率の向上を図る。 【解決手段】 整流コンデンサ3,4による整流回路と
昇圧回路10との間に平滑コンデンサ5,6を設け、こ
れらコンデンサ5,6から昇圧回路10のスイッチング
素子9に電流を供給するようにすることにより、このス
イッチング素子9に流れる電流を小さくして損失を抑え
る。また、インバータ18のスイッチング素子13,1
4の通流率が所定の値以下ならば、昇圧回路10による
インバータ18の入力直流電圧Vdの昇圧を停止し、こ
れにより、スイッチング素子9の損失を抑える。
効率の向上を図る。 【解決手段】 整流コンデンサ3,4による整流回路と
昇圧回路10との間に平滑コンデンサ5,6を設け、こ
れらコンデンサ5,6から昇圧回路10のスイッチング
素子9に電流を供給するようにすることにより、このス
イッチング素子9に流れる電流を小さくして損失を抑え
る。また、インバータ18のスイッチング素子13,1
4の通流率が所定の値以下ならば、昇圧回路10による
インバータ18の入力直流電圧Vdの昇圧を停止し、こ
れにより、スイッチング素子9の損失を抑える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータを用い
た電動機駆動装置に係り、特に、交流電源からの電力を
交流電源電圧よりも高い電圧の直流電力に変換し、この
直流電力をインバータで交流電力に変換して電動機を駆
動することにより、該電動機の広範囲にわたる回転速度
制御を行なうことができるようにした電動機駆動装置及
びこれを用いた空気調和機に関する。
た電動機駆動装置に係り、特に、交流電源からの電力を
交流電源電圧よりも高い電圧の直流電力に変換し、この
直流電力をインバータで交流電力に変換して電動機を駆
動することにより、該電動機の広範囲にわたる回転速度
制御を行なうことができるようにした電動機駆動装置及
びこれを用いた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータを用いた電動機駆動装置の一
従来例が、例えば、特開平6−105563号公報に記
載されている。これは、交流電源からの電力を昇圧回路
によって交流電源電圧よりも高い電圧の直流電力に変換
し、この直流電力をインバータによって交流電力に変換
して電動機を駆動するものであり、電動機の広範囲にわ
たる回転速度制御を行なうことができるようにしたもの
である。
従来例が、例えば、特開平6−105563号公報に記
載されている。これは、交流電源からの電力を昇圧回路
によって交流電源電圧よりも高い電圧の直流電力に変換
し、この直流電力をインバータによって交流電力に変換
して電動機を駆動するものであり、電動機の広範囲にわ
たる回転速度制御を行なうことができるようにしたもの
である。
【0003】この従来技術では、インバータの出力電圧
を制御することにより、電動機の回転速度が制御される
ものであるが、この制御は、インバータの入力電圧であ
る直流電圧を制御して行なう領域と、この入力電圧は一
定にしたままでインバータの通流率を制御して行なう領
域とに分けて行なっている。
を制御することにより、電動機の回転速度が制御される
ものであるが、この制御は、インバータの入力電圧であ
る直流電圧を制御して行なう領域と、この入力電圧は一
定にしたままでインバータの通流率を制御して行なう領
域とに分けて行なっている。
【0004】この場合の制御回路は、交流電源からの交
流電流を整流ダイオードによって直流電流に変換し、こ
の直流電流を昇圧回路のスイッチング素子でチョッパす
る時の通流率を制御することにより、インバータに入力
する直流電圧を制御するものである。即ち、この昇圧回
路はインダクタンス素子とスイッチング素子とダイオー
ドとによって構成され、スイッチング素子をオンしてイ
ンダクタンス素子に直流電流を流すことにより、エネル
ギーをインダクタンス素子に蓄え、次に、スイッチング
素子をオフすることにより、このインダクタンスに蓄え
られたエネルギーを放出させてダイオードを介し平滑コ
ンデンサに電流が流れるようにし、これにより、インバ
ータの入力直流電圧としてのこの平滑コンデンサに得ら
れる直流電圧を昇圧させる。
流電流を整流ダイオードによって直流電流に変換し、こ
の直流電流を昇圧回路のスイッチング素子でチョッパす
る時の通流率を制御することにより、インバータに入力
する直流電圧を制御するものである。即ち、この昇圧回
路はインダクタンス素子とスイッチング素子とダイオー
ドとによって構成され、スイッチング素子をオンしてイ
ンダクタンス素子に直流電流を流すことにより、エネル
ギーをインダクタンス素子に蓄え、次に、スイッチング
素子をオフすることにより、このインダクタンスに蓄え
られたエネルギーを放出させてダイオードを介し平滑コ
ンデンサに電流が流れるようにし、これにより、インバ
ータの入力直流電圧としてのこの平滑コンデンサに得ら
れる直流電圧を昇圧させる。
【0005】インバータの出力電圧の制御をインバータ
の入力直流電圧を制御して行なう領域では、インバータ
での通流率を最大値に固定し、昇圧回路でのスイッチン
グ素子の通流率を変化させて平滑コンデンサに得られる
直流電圧を可変することにより、電動機の回転速度制御
を行なっている。また、インバータの出力電圧の制御を
その通流率を制御して行なう領域では、このインバータ
の入力直流電圧をある一定値に固定し、インバータの通
流率を制御することにより、電動機の回転速度制御を行
なっている。
の入力直流電圧を制御して行なう領域では、インバータ
での通流率を最大値に固定し、昇圧回路でのスイッチン
グ素子の通流率を変化させて平滑コンデンサに得られる
直流電圧を可変することにより、電動機の回転速度制御
を行なっている。また、インバータの出力電圧の制御を
その通流率を制御して行なう領域では、このインバータ
の入力直流電圧をある一定値に固定し、インバータの通
流率を制御することにより、電動機の回転速度制御を行
なっている。
【0006】なお、この昇圧回路では、スイッチング素
子の通流率を制御して交流電源電流を正弦波状に制御す
ることができるため、力率を改善し、かつ交流電源の高
調波電流を抑制することができる。
子の通流率を制御して交流電源電流を正弦波状に制御す
ることができるため、力率を改善し、かつ交流電源の高
調波電流を抑制することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、交
流電源からの交流電圧を整流ダイオードで直流電圧に変
換し、この直流電圧を昇圧回路のスイッチング素子でチ
ョッパすることにより、インバータの入力直流電圧を制
御するようにしている。従って、スイッチング素子に流
れる電流は、電源の交流電流とほぼ同じ波高値の電流が
流れる。スイッチング素子がトランジスタなどの半導体
素子であれば、この電流の大きさに応じて損失が増大
し、また、損失が大きければ、大型のスイッチング素子
が必要となり、コストの上昇を招くという問題がある。
流電源からの交流電圧を整流ダイオードで直流電圧に変
換し、この直流電圧を昇圧回路のスイッチング素子でチ
ョッパすることにより、インバータの入力直流電圧を制
御するようにしている。従って、スイッチング素子に流
れる電流は、電源の交流電流とほぼ同じ波高値の電流が
流れる。スイッチング素子がトランジスタなどの半導体
素子であれば、この電流の大きさに応じて損失が増大
し、また、損失が大きければ、大型のスイッチング素子
が必要となり、コストの上昇を招くという問題がある。
【0008】また、上記従来技術では、力率を改善し、
かつ電源の高調波電流を抑制するために、このスイッチ
ング素子の通流率を制御して交流電源電流を正弦波状に
制御するものであるから、電動機を速度制御する際に、
インバータの入力直流電圧を昇圧する必要がない場合で
も、昇圧回路のスイッチング動作が行なわれている。こ
のスイッチング動作によって損失が発生し、電動機駆動
装置の効率が低下するという問題がある。
かつ電源の高調波電流を抑制するために、このスイッチ
ング素子の通流率を制御して交流電源電流を正弦波状に
制御するものであるから、電動機を速度制御する際に、
インバータの入力直流電圧を昇圧する必要がない場合で
も、昇圧回路のスイッチング動作が行なわれている。こ
のスイッチング動作によって損失が発生し、電動機駆動
装置の効率が低下するという問題がある。
【0009】本発明の目的は、かかる問題を解消し、損
失を低減して効率を高めることができるようにした電動
機駆動装置及びこれを用いた空気調和機を提供すること
にある。
失を低減して効率を高めることができるようにした電動
機駆動装置及びこれを用いた空気調和機を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、交流電源からの交流電源電圧を、倍電圧
整流回路により、そのほぼ2倍の電圧値の直流電圧に変
換して維持し、維持されたこの直流電圧を昇圧回路で昇
圧し、この昇圧回路の出力直流電圧を電動機を駆動する
インバータの入力直流電圧とする。
に、本発明は、交流電源からの交流電源電圧を、倍電圧
整流回路により、そのほぼ2倍の電圧値の直流電圧に変
換して維持し、維持されたこの直流電圧を昇圧回路で昇
圧し、この昇圧回路の出力直流電圧を電動機を駆動する
インバータの入力直流電圧とする。
【0011】また、本発明は、交流電源からの交流電源
電圧を、全波整流回路により、これとほぼ等しい電圧値
の直流電圧に変換して維持し、維持されたこの直流電圧
を昇圧回路で昇圧し、この昇圧回路の出力直流電圧を電
動機を駆動するインバータの入力直流電圧とする。
電圧を、全波整流回路により、これとほぼ等しい電圧値
の直流電圧に変換して維持し、維持されたこの直流電圧
を昇圧回路で昇圧し、この昇圧回路の出力直流電圧を電
動機を駆動するインバータの入力直流電圧とする。
【0012】さらに、本発明は、上記電動機を可変速制
御する電動機制御装置が、上記インバータの通流率を制
御する通流率制御手段と、上記昇圧回路を制御してその
出力直流電圧を変化させる直流電圧制御手段とを備え、
該通流率制御手段が該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以上となると、該直流電圧
制御手段が上記昇圧回路を制御してその出力直流電圧を
変化させる。
御する電動機制御装置が、上記インバータの通流率を制
御する通流率制御手段と、上記昇圧回路を制御してその
出力直流電圧を変化させる直流電圧制御手段とを備え、
該通流率制御手段が該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以上となると、該直流電圧
制御手段が上記昇圧回路を制御してその出力直流電圧を
変化させる。
【0013】さらに、本発明は、上記電動機を可変速制
御する電動機制御装置が、上記インバータの通流率を制
御する通流率制御手段と、上記昇圧回路を制御してその
出力直流電圧を変化させる直流電圧制御手段とを備え、
該通流率制御手段が該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以上となると、上記電動機
の実回転数が電動機指令回転数と一致するように、該直
流電圧制御手段が上記昇圧回路を制御してその出力直流
電圧を変化させる。
御する電動機制御装置が、上記インバータの通流率を制
御する通流率制御手段と、上記昇圧回路を制御してその
出力直流電圧を変化させる直流電圧制御手段とを備え、
該通流率制御手段が該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以上となると、上記電動機
の実回転数が電動機指令回転数と一致するように、該直
流電圧制御手段が上記昇圧回路を制御してその出力直流
電圧を変化させる。
【0014】さらに、本発明は、上記電動機を可変速制
御する電動機制御装置が、上記インバータの通流率を制
御する通流率制御手段と、上記昇圧回路を制御してその
出力直流電圧を変化させる直流電圧制御手段とを備え、
該通流率制御手段が該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以下となると、該直流電圧
制御手段が上記昇圧回路を制御して上記倍電圧整流回路
や全波整流回路からの入力直流電圧の昇圧動作を停止さ
せる。
御する電動機制御装置が、上記インバータの通流率を制
御する通流率制御手段と、上記昇圧回路を制御してその
出力直流電圧を変化させる直流電圧制御手段とを備え、
該通流率制御手段が該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以下となると、該直流電圧
制御手段が上記昇圧回路を制御して上記倍電圧整流回路
や全波整流回路からの入力直流電圧の昇圧動作を停止さ
せる。
【0015】さらに、本発明は、交流電源からの交流電
源電圧を整流回路で整流し、その整流された直流電圧を
昇圧回路で昇圧し、この昇圧回路の出力直流電圧を電動
機を駆動するインバータの入力直流電圧とするものであ
って、該電動機を可変速制御する電動機制御装置が、該
インバータの通流率を制御する通流率制御手段と該昇圧
回路を制御してその出力直流電圧を変化させる直流電圧
制御手段とを備え、該通流率制御手段が該通流率が所定
の値に至ったことを判断し、該通流率が所定の値以下と
なると、該直流電圧制御手段が該昇圧回路を制御して該
整流回路からの入力直流電圧の昇圧動作を停止させる。
源電圧を整流回路で整流し、その整流された直流電圧を
昇圧回路で昇圧し、この昇圧回路の出力直流電圧を電動
機を駆動するインバータの入力直流電圧とするものであ
って、該電動機を可変速制御する電動機制御装置が、該
インバータの通流率を制御する通流率制御手段と該昇圧
回路を制御してその出力直流電圧を変化させる直流電圧
制御手段とを備え、該通流率制御手段が該通流率が所定
の値に至ったことを判断し、該通流率が所定の値以下と
なると、該直流電圧制御手段が該昇圧回路を制御して該
整流回路からの入力直流電圧の昇圧動作を停止させる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
用いて説明する。
【0017】図1は本発明による電動機駆動装置の第1
の実施形態を示すブロック図であって、1は交流電源、
2はインダクタンス素子、3,4は整流ダイオード、
5,6は平滑コンデンサ、7はインダクタンス素子、8
はダイオード、9はスイッチング素子、10は昇圧回
路、11は平滑コンデンサ、12は直流電圧検出器、1
3,14はスイッチング素子、15,16はフリーホイ
ールダイオード、17は倍電圧整流回路、18はインバ
ータ、19は電動機、20は電動機制御装置、21は回
転速度検出器である。
の実施形態を示すブロック図であって、1は交流電源、
2はインダクタンス素子、3,4は整流ダイオード、
5,6は平滑コンデンサ、7はインダクタンス素子、8
はダイオード、9はスイッチング素子、10は昇圧回
路、11は平滑コンデンサ、12は直流電圧検出器、1
3,14はスイッチング素子、15,16はフリーホイ
ールダイオード、17は倍電圧整流回路、18はインバ
ータ、19は電動機、20は電動機制御装置、21は回
転速度検出器である。
【0018】同図において、この実施形態は、倍電圧整
流回路17と昇圧回路10と電動機制御装置20とイン
バータ18とから構成されており、交流電源1と倍電圧
整流回路17との間に直列にインダクタンス素子2が設
けられている。力率改善及び電源電流の高調波抑制は、
このインダクタンス素子2を用いて行なわれる。
流回路17と昇圧回路10と電動機制御装置20とイン
バータ18とから構成されており、交流電源1と倍電圧
整流回路17との間に直列にインダクタンス素子2が設
けられている。力率改善及び電源電流の高調波抑制は、
このインダクタンス素子2を用いて行なわれる。
【0019】倍電圧整流回路17は、交流電源1から供
給される交流電源電圧を整流ダイオード3,4で整流
し、この整流電圧を平滑コンデンサ5,6で平滑するこ
とにより、電源電圧の波高値のほぼ2倍の電圧値の直流
電圧を維持する。昇圧回路10は、インダクタンス素子
7とダイオード8とスイッチング素子9とから構成され
ており、スイッチング素子9がオンすることにより、倍
電圧整流回路17の平滑コンデンサ5,6からインダク
タンス素子7に直流電流が流れてインダクタンス素子7
にエネルギーが蓄られ、次に、スイッチング素子9がオ
フすることにより、インダクタンス素子7に蓄えられた
エネルギーが放出され、ダイオード8を介してインバー
タ18の入力側の平滑コンデンサ11に電流が流れ、イ
ンバータ18の入力直流電圧Vdが昇圧する。
給される交流電源電圧を整流ダイオード3,4で整流
し、この整流電圧を平滑コンデンサ5,6で平滑するこ
とにより、電源電圧の波高値のほぼ2倍の電圧値の直流
電圧を維持する。昇圧回路10は、インダクタンス素子
7とダイオード8とスイッチング素子9とから構成され
ており、スイッチング素子9がオンすることにより、倍
電圧整流回路17の平滑コンデンサ5,6からインダク
タンス素子7に直流電流が流れてインダクタンス素子7
にエネルギーが蓄られ、次に、スイッチング素子9がオ
フすることにより、インダクタンス素子7に蓄えられた
エネルギーが放出され、ダイオード8を介してインバー
タ18の入力側の平滑コンデンサ11に電流が流れ、イ
ンバータ18の入力直流電圧Vdが昇圧する。
【0020】ここで、昇圧回路10の出力段に接続され
る負荷が一定ならば、スイッチング素子9に流れる電流
は、交流電源1から供給する場合よりも平滑コンデンサ
5,6から供給した方が少なくなり、スイッチング素子
9の損失は低く抑えられる。
る負荷が一定ならば、スイッチング素子9に流れる電流
は、交流電源1から供給する場合よりも平滑コンデンサ
5,6から供給した方が少なくなり、スイッチング素子
9の損失は低く抑えられる。
【0021】インバータ18は、上アームとしてのスイ
ッチング素子13と下アームとしてのスイッチング素子
14とを夫々3相分備えており、夫々のスイッチング素
子には、これに並列にフリーホイールダイオード15,
16などが接続している。インバータ18は、昇圧回路
10で昇圧されて平滑コンデンサ11で平滑された直流
電圧Vdを、上,下アームのスイッチング素子でチョッ
ピングすることにより、これらスイッチング素子の通流
率に応じたデューティ比でPWM変調され、これによ
り、任意の周波数の交流に変換して電動機19を速度制
御する。
ッチング素子13と下アームとしてのスイッチング素子
14とを夫々3相分備えており、夫々のスイッチング素
子には、これに並列にフリーホイールダイオード15,
16などが接続している。インバータ18は、昇圧回路
10で昇圧されて平滑コンデンサ11で平滑された直流
電圧Vdを、上,下アームのスイッチング素子でチョッ
ピングすることにより、これらスイッチング素子の通流
率に応じたデューティ比でPWM変調され、これによ
り、任意の周波数の交流に変換して電動機19を速度制
御する。
【0022】電動機制御装置20は、電動機19の回転
速度検出器21から得られる速度検出値S4を参照し
て、電動機19の回転速度が速度指令値Nに一致するよ
うに、インバータ19のスイッチング素子13,14な
どの通流率を設定するインバータ駆動信号S3を出力す
る。このインバータ駆動信号S3は、インバータ18の
各スイッチング素子13,14をオン,オフ制御するた
めのPWM信号であり、これでもってこれらスイッチン
グ素子13,14のオン期間(即ち、通流期間)を可変
とすることにより、インバータ18の出力電圧Vinv
を制御する。
速度検出器21から得られる速度検出値S4を参照し
て、電動機19の回転速度が速度指令値Nに一致するよ
うに、インバータ19のスイッチング素子13,14な
どの通流率を設定するインバータ駆動信号S3を出力す
る。このインバータ駆動信号S3は、インバータ18の
各スイッチング素子13,14をオン,オフ制御するた
めのPWM信号であり、これでもってこれらスイッチン
グ素子13,14のオン期間(即ち、通流期間)を可変
とすることにより、インバータ18の出力電圧Vinv
を制御する。
【0023】電動機制御装置20は、直流電圧検出器1
2によって検出されるインバータ19の入力直流電圧V
dに応じた直流電圧検出信号S2が供給され、この入力
直流電圧Vdが所定の電圧指令値に一致するように、昇
圧回路10に直流電圧指令値S1を出力する。この直流
電圧指令値S1は、スイッチング素子9をオン,オフ駆
動するためのPWM信号であり、このPWM信号のデュ
ーティ比を制御することにより、このスイッチング素子
9のオン期間(即ち、通流期間)を可変とし、これによ
り、昇圧回路10の出力電圧を制御することができて、
インバータ18の入力直流電圧Vdを可変とすることが
できる。
2によって検出されるインバータ19の入力直流電圧V
dに応じた直流電圧検出信号S2が供給され、この入力
直流電圧Vdが所定の電圧指令値に一致するように、昇
圧回路10に直流電圧指令値S1を出力する。この直流
電圧指令値S1は、スイッチング素子9をオン,オフ駆
動するためのPWM信号であり、このPWM信号のデュ
ーティ比を制御することにより、このスイッチング素子
9のオン期間(即ち、通流期間)を可変とし、これによ
り、昇圧回路10の出力電圧を制御することができて、
インバータ18の入力直流電圧Vdを可変とすることが
できる。
【0024】図2は電動機制御装置20の制御による電
動機19の出力に応じたインバータ18の入出力電圧特
性の一具体例を示す図である。
動機19の出力に応じたインバータ18の入出力電圧特
性の一具体例を示す図である。
【0025】同図において、電動機制御装置20は、イ
ンバータ駆動信号S3により、電動機19の出力に応じ
て連続的(例えば、直線的)に変化するようにインバー
タ18の出力電圧Vinvを制御する。この場合、電動
機19の所望最大出力に対する所要の出力電圧Vinv
が得られるように、インバータ18の入力直流電圧Vd
が電圧値V2に設定されるのであるが、電動機19の低
出力域でも、この入力直流電圧Vdがこの電圧値V2に
設定されたままであると、効率が大幅に低下する。
ンバータ駆動信号S3により、電動機19の出力に応じ
て連続的(例えば、直線的)に変化するようにインバー
タ18の出力電圧Vinvを制御する。この場合、電動
機19の所望最大出力に対する所要の出力電圧Vinv
が得られるように、インバータ18の入力直流電圧Vd
が電圧値V2に設定されるのであるが、電動機19の低
出力域でも、この入力直流電圧Vdがこの電圧値V2に
設定されたままであると、効率が大幅に低下する。
【0026】そこで、この実施形態では、図2に示すよ
うに、電動機19の出力が予め定めた所定値W1よりも
小さい低出力域では、インバータ18の入力直流電圧V
d、従って、昇圧回路10の出力電圧が上記の電圧値V
2よりも低い所定値V1となるように、電動機制御装置
20が、直流電圧指令値S1により、昇圧回路10のス
イッチング素子9の通流率を制御する。これにより、電
動機19の低出力域における効率を向上させることがで
きる。
うに、電動機19の出力が予め定めた所定値W1よりも
小さい低出力域では、インバータ18の入力直流電圧V
d、従って、昇圧回路10の出力電圧が上記の電圧値V
2よりも低い所定値V1となるように、電動機制御装置
20が、直流電圧指令値S1により、昇圧回路10のス
イッチング素子9の通流率を制御する。これにより、電
動機19の低出力域における効率を向上させることがで
きる。
【0027】さらに、電動機19の出力がこの所定値W
1よりも小さいとき、さらに、スイッチング素子9を駆
動するPWM信号である直流電圧指令値S1の出力を停
止することにより、スイッチング素子9はオフ状態に維
持されて、この範囲での昇圧回路10の損失をなくすこ
とができる。
1よりも小さいとき、さらに、スイッチング素子9を駆
動するPWM信号である直流電圧指令値S1の出力を停
止することにより、スイッチング素子9はオフ状態に維
持されて、この範囲での昇圧回路10の損失をなくすこ
とができる。
【0028】図3は図2に示したインバータ18の入出
力電圧に対するインバータ18への駆動信号S3の通流
率Dを示す図である。
力電圧に対するインバータ18への駆動信号S3の通流
率Dを示す図である。
【0029】インバータ18の入力直流電圧Vdが一定
であるとき、図2に示したように電動機19の出力に応
じたインバータ18の出力電圧Vinvを得るために
は、インバータ18のスイッチング素子13,14の通
流率Dを電動機19の出力に応じて変化させればよい。
であるとき、図2に示したように電動機19の出力に応
じたインバータ18の出力電圧Vinvを得るために
は、インバータ18のスイッチング素子13,14の通
流率Dを電動機19の出力に応じて変化させればよい。
【0030】そこで、図3に示すように、インバータ1
8の入力直流電圧VdがV1であるときも、V2である
ときも、インバータ18のスイッチング素子13,14
の通流率Dは電動機19の出力に応じて連続的に(例え
ば、直線的に)変化させればよいが、インバータ18の
入力直流電圧VdがV1,V2にかかわらず、電動機1
9の出力の変化域の全体にわたってこの通流率Dを電動
機19の出力に対して連続的に変化させると、インバー
タ18の出力電圧Vinvとしては、図2に示したよう
な連続的な変化とはならず、インバータ18の入力直流
電圧VdがV1,V2間で変化するとき、インバータ1
8の出力電圧Vinvもこれに伴って変化し、これとと
もに、電動機19の回転速度も変化する。即ち、インバ
ータ18の出力電圧Vinvの図2に示すような連続し
た変化特性が得られない。
8の入力直流電圧VdがV1であるときも、V2である
ときも、インバータ18のスイッチング素子13,14
の通流率Dは電動機19の出力に応じて連続的に(例え
ば、直線的に)変化させればよいが、インバータ18の
入力直流電圧VdがV1,V2にかかわらず、電動機1
9の出力の変化域の全体にわたってこの通流率Dを電動
機19の出力に対して連続的に変化させると、インバー
タ18の出力電圧Vinvとしては、図2に示したよう
な連続的な変化とはならず、インバータ18の入力直流
電圧VdがV1,V2間で変化するとき、インバータ1
8の出力電圧Vinvもこれに伴って変化し、これとと
もに、電動機19の回転速度も変化する。即ち、インバ
ータ18の出力電圧Vinvの図2に示すような連続し
た変化特性が得られない。
【0031】これを防止するために、この実施形態で
は、図3に示すように、電動機19の出力が所定値W1
に至ってインバータ18の入力直流電圧VdがV1から
V2、またはV2からV1に切り替わるとき、インバー
タ18のスイッチング素子13,14の通流率Dを不連
続に変化させる。即ち、この通流率Dを、電動機19の
所定出力値W1の前後で不連続に変化するようにして、
全体して鋸波状に変化させるようにする。かかる制御
は、勿論、電動機制御装置20により、インバータ駆動
信号S3でもって行なわれる。
は、図3に示すように、電動機19の出力が所定値W1
に至ってインバータ18の入力直流電圧VdがV1から
V2、またはV2からV1に切り替わるとき、インバー
タ18のスイッチング素子13,14の通流率Dを不連
続に変化させる。即ち、この通流率Dを、電動機19の
所定出力値W1の前後で不連続に変化するようにして、
全体して鋸波状に変化させるようにする。かかる制御
は、勿論、電動機制御装置20により、インバータ駆動
信号S3でもって行なわれる。
【0032】以上により、インバータ18での電動機1
9の低出力域でのインバータ18の効率を高めながら、
電動機19を低出力域から高出力域へ、或いは高出力域
から低出力域へ移る場合でも、電動機19の回転速度を
安定に制御することができるようになる。
9の低出力域でのインバータ18の効率を高めながら、
電動機19を低出力域から高出力域へ、或いは高出力域
から低出力域へ移る場合でも、電動機19の回転速度を
安定に制御することができるようになる。
【0033】図4は電動機制御装置20の制御による電
動機19の出力に応じたインバータ18の入出力電圧特
性の他の具体例を示す図である。
動機19の出力に応じたインバータ18の入出力電圧特
性の他の具体例を示す図である。
【0034】この具体例は、図4に示すように、電動機
19の出力に対するインバータ18の出力電圧Vinv
の関係が図2,図3で示した具体例と同様として、電動
機19の出力が所定値W1よりも小さい低出力域では、
図2,図3で示した具体例と同様に、インバータ18の
入力直流電圧Vdを比較的小さい所定値V1に設定する
が、電動機19の出力が所定値W1よりも大きい高出力
域では、電動機19の出力が上記所定値W1から大きく
なるとともに、インバータ18の入力直流電圧Vdを連
続的に(例えば、直線状に)上昇させるものである。
19の出力に対するインバータ18の出力電圧Vinv
の関係が図2,図3で示した具体例と同様として、電動
機19の出力が所定値W1よりも小さい低出力域では、
図2,図3で示した具体例と同様に、インバータ18の
入力直流電圧Vdを比較的小さい所定値V1に設定する
が、電動機19の出力が所定値W1よりも大きい高出力
域では、電動機19の出力が上記所定値W1から大きく
なるとともに、インバータ18の入力直流電圧Vdを連
続的に(例えば、直線状に)上昇させるものである。
【0035】これにより、電動機19の低出力域では、
先の具体例と同様に、インバータ18の効率が向上する
が、さらに、電動機19の高出力域においても、インバ
ータ18の入力直流電圧Vdの値が電動機19の出力に
応じて設定されることになるから、この場合も、インバ
ータ18の効率が向上する。
先の具体例と同様に、インバータ18の効率が向上する
が、さらに、電動機19の高出力域においても、インバ
ータ18の入力直流電圧Vdの値が電動機19の出力に
応じて設定されることになるから、この場合も、インバ
ータ18の効率が向上する。
【0036】また、電動機19の出力が上記所定値W1
より小さければ、昇圧回路10のスイッチング素子9を
駆動するPWM信号である直流電圧指令値S1の出力を
停止し、このスイッチング素子9をオフ状態に保持する
ことにより、この状態における昇圧回路10の損失をな
くすこともできる。
より小さければ、昇圧回路10のスイッチング素子9を
駆動するPWM信号である直流電圧指令値S1の出力を
停止し、このスイッチング素子9をオフ状態に保持する
ことにより、この状態における昇圧回路10の損失をな
くすこともできる。
【0037】図5はインバータ18の入力直流電圧Vd
を図4に示したように変化させたときのインバータ駆動
信号S3によるインバータ18のスイッチング素子1
3,14の通流率Dの電動機19の出力に対する変化特
性を示す図である。
を図4に示したように変化させたときのインバータ駆動
信号S3によるインバータ18のスイッチング素子1
3,14の通流率Dの電動機19の出力に対する変化特
性を示す図である。
【0038】同図において、電動機19の低出力域で
は、図3に示した先の具体例の場合と同様であるが、電
動機19の高出力域では、インバータ駆動信号S3によ
る通流率Dは所定の一定値D1に固定される。このよう
に、この具体例では、電動機19の低出力域では、イン
バータ18のスイッチング素子13,14の通流率Dを
変化させ、高出力域では、インバータ18の入力直流電
圧Vd、従って、昇圧回路10のスイッチング素子9の
通流率を変化させることにより、図4に示すように、イ
ンバータ18の出力電圧Vinvを電動機19の出力W
1の前後で連続的に(例えば、直線的に)変化させるこ
とができ、電動機19を低出力域から高出力域へ、或い
は高出力域から低出力域へ安定に制御することができ
る。
は、図3に示した先の具体例の場合と同様であるが、電
動機19の高出力域では、インバータ駆動信号S3によ
る通流率Dは所定の一定値D1に固定される。このよう
に、この具体例では、電動機19の低出力域では、イン
バータ18のスイッチング素子13,14の通流率Dを
変化させ、高出力域では、インバータ18の入力直流電
圧Vd、従って、昇圧回路10のスイッチング素子9の
通流率を変化させることにより、図4に示すように、イ
ンバータ18の出力電圧Vinvを電動機19の出力W
1の前後で連続的に(例えば、直線的に)変化させるこ
とができ、電動機19を低出力域から高出力域へ、或い
は高出力域から低出力域へ安定に制御することができ
る。
【0039】図6は図1における電動機制御装置20の
一具体例を示すブロック図であって、22は速度制御手
段、23は通流率制御手段、24は直流電圧指令手段、
25は比例項のフィルタ、26は積分項のフィルタであ
り、図1に対応する信号には同一符号をつけている。
一具体例を示すブロック図であって、22は速度制御手
段、23は通流率制御手段、24は直流電圧指令手段、
25は比例項のフィルタ、26は積分項のフィルタであ
り、図1に対応する信号には同一符号をつけている。
【0040】同図において、回転速度検出器21(図
1)で得られた速度検出値S4と外部からの速度指令値
Nは速度制御手段22で比較され、この比較結果によ
り、電動機19の回転速度が速度指令値Nに一致するよ
うに、インバータ18の通流率Dを制御するための通流
率制御手段23とインバータ18の入力直流電圧Vdを
指令する直流電圧指令手段24を制御する。この制御に
より、通流率制御手段23からインバータ(図1)の駆
動信号S3が生成出力され、直流電圧指令手段24から
直流電圧指令値が出力される。この直流電圧指令値は直
流電圧検出器12(図1)からの直流電圧検出信号S2
が減算され、これらの差値が比例項のフィルタ25と積
分項のフィルタ26とに供給されて処理され、それらの
処理結果が加算されて昇圧回路10の駆動信号である直
流電圧指令値S1が得られる。そして、これらインバー
タ駆動信号S3と直流電圧指令値S1とにより、図2,
図3や図4,図5で示した制御が行なわれる。
1)で得られた速度検出値S4と外部からの速度指令値
Nは速度制御手段22で比較され、この比較結果によ
り、電動機19の回転速度が速度指令値Nに一致するよ
うに、インバータ18の通流率Dを制御するための通流
率制御手段23とインバータ18の入力直流電圧Vdを
指令する直流電圧指令手段24を制御する。この制御に
より、通流率制御手段23からインバータ(図1)の駆
動信号S3が生成出力され、直流電圧指令手段24から
直流電圧指令値が出力される。この直流電圧指令値は直
流電圧検出器12(図1)からの直流電圧検出信号S2
が減算され、これらの差値が比例項のフィルタ25と積
分項のフィルタ26とに供給されて処理され、それらの
処理結果が加算されて昇圧回路10の駆動信号である直
流電圧指令値S1が得られる。そして、これらインバー
タ駆動信号S3と直流電圧指令値S1とにより、図2,
図3や図4,図5で示した制御が行なわれる。
【0041】なお、図示していないが、直流電圧指令値
S1を昇圧回路10のスイッチング素子9を駆動するP
WM信号に変換する場合には、その変換手段が必要であ
る。
S1を昇圧回路10のスイッチング素子9を駆動するP
WM信号に変換する場合には、その変換手段が必要であ
る。
【0042】図7は図6における直流電圧指令手段24
の動作の一具体例を示すフローチャートである。
の動作の一具体例を示すフローチャートである。
【0043】同図において、インバータ18(図1)の
通流率Dをある規定値と比較し(ステップ100)、こ
の通流率Dがこの規定値より大きければ、電動機19
(図1)の実回転速度を速度指令値Nと比較する(ステ
ップ101)。そして、速度指令値Nが実回転速度より
も大きければ、上記の直流電圧指令値を増加させ(ステ
ップ102)、速度指令値Nが実回転速度よりも小さけ
れば、上記の直流電圧指令値を減少させる(ステップ1
03)。
通流率Dをある規定値と比較し(ステップ100)、こ
の通流率Dがこの規定値より大きければ、電動機19
(図1)の実回転速度を速度指令値Nと比較する(ステ
ップ101)。そして、速度指令値Nが実回転速度より
も大きければ、上記の直流電圧指令値を増加させ(ステ
ップ102)、速度指令値Nが実回転速度よりも小さけ
れば、上記の直流電圧指令値を減少させる(ステップ1
03)。
【0044】このようにして、インバータ18の入力直
流電圧Vdと出力電圧Vinvとを制御することによ
り、電動機19を効率良く速度制御することができる。
流電圧Vdと出力電圧Vinvとを制御することによ
り、電動機19を効率良く速度制御することができる。
【0045】図8は図6における直流電圧指令手段24
の動作の他の具体例を示すフローチャートである。
の動作の他の具体例を示すフローチャートである。
【0046】同図において、インバータ18の通流率D
をある規定値と比較し(ステップ200)、この通流率
Dがこの規定値よりも大きければ、直流電圧指令値の出
力を許可するが(ステップ201)、そうでなければ、
この直流電圧指令値の出力を禁止する(ステップ20
5)。この直流電圧指令値の出力を禁止したときには、
インバータ18の入力直流電圧Vdの電圧値は電源電圧
の倍電圧整流値と等しくなる。
をある規定値と比較し(ステップ200)、この通流率
Dがこの規定値よりも大きければ、直流電圧指令値の出
力を許可するが(ステップ201)、そうでなければ、
この直流電圧指令値の出力を禁止する(ステップ20
5)。この直流電圧指令値の出力を禁止したときには、
インバータ18の入力直流電圧Vdの電圧値は電源電圧
の倍電圧整流値と等しくなる。
【0047】直流電圧指令値の出力を許可したときには
(ステップ201)、電動機19の実回転速度とその速
度指令値Nとを比較し(ステップ202)、電動機19
の速度指令値Nが実回転速度より大きければ、直流電圧
指令値を増加させ(ステップ203)、そうでなけれ
ば、直流電圧指令値を減少させる(ステップ204)。
(ステップ201)、電動機19の実回転速度とその速
度指令値Nとを比較し(ステップ202)、電動機19
の速度指令値Nが実回転速度より大きければ、直流電圧
指令値を増加させ(ステップ203)、そうでなけれ
ば、直流電圧指令値を減少させる(ステップ204)。
【0048】このようにして、インバータ18の入力直
流電圧Vd及び出力電圧Vinvとを制御することによ
り、電動機19を効率良く速度制御することができる。
流電圧Vd及び出力電圧Vinvとを制御することによ
り、電動機19を効率良く速度制御することができる。
【0049】図9は本発明による電動機駆動装置の第2
の実施形態を示すブロック図であって、27,28は整
流ダイオード、29は平滑コンデンサ、30は全波整流
回路であり、図1に対応する部分には同一符号をつけて
重複する説明を省略する。
の実施形態を示すブロック図であって、27,28は整
流ダイオード、29は平滑コンデンサ、30は全波整流
回路であり、図1に対応する部分には同一符号をつけて
重複する説明を省略する。
【0050】この実施形態では、図1に示した第1の実
施形態での倍電圧整流回路17の代わりに、図9に示す
ように、整流ダイオード3,4,27,28及び平滑コ
ンデンサ29からなる全波整流回路30を用い、交流電
源1からの交流電源電圧を直流電圧に変換する。これ以
外の構成は、図1に示した第1の実施形態と同様であ
る。
施形態での倍電圧整流回路17の代わりに、図9に示す
ように、整流ダイオード3,4,27,28及び平滑コ
ンデンサ29からなる全波整流回路30を用い、交流電
源1からの交流電源電圧を直流電圧に変換する。これ以
外の構成は、図1に示した第1の実施形態と同様であ
る。
【0051】図9において、この全波整流回路30は、
交流電源1から供給される交流電源電圧を整流ダイオー
ド3,4,27,28によって全波整流し、平滑コンデ
ンサ5によって平滑してこの交流電源電圧の波高値とほ
ぼ等しい電圧値の直流電圧を生成して維持する。この直
流電圧が、図1に示した第1の実施形態と同様に、昇圧
回路10で昇圧され、この昇圧回路10から直流電流が
平滑コンデンサ5に供給されてインバータ18の入力直
流電圧Vdが形成される。
交流電源1から供給される交流電源電圧を整流ダイオー
ド3,4,27,28によって全波整流し、平滑コンデ
ンサ5によって平滑してこの交流電源電圧の波高値とほ
ぼ等しい電圧値の直流電圧を生成して維持する。この直
流電圧が、図1に示した第1の実施形態と同様に、昇圧
回路10で昇圧され、この昇圧回路10から直流電流が
平滑コンデンサ5に供給されてインバータ18の入力直
流電圧Vdが形成される。
【0052】電動機制御装置20による昇圧回路10や
インバータ18の制御も図1に示した第1の実施形態と
同様であり、この第1の実施形態と同様に、平滑コンデ
ンサ29から昇圧回路10のスイッチング素子9に電流
が流れ、また、図2,図3もしくは図4,図5に示した
制御が行なわれるから、電動機19を効率良く速度制御
することができる。
インバータ18の制御も図1に示した第1の実施形態と
同様であり、この第1の実施形態と同様に、平滑コンデ
ンサ29から昇圧回路10のスイッチング素子9に電流
が流れ、また、図2,図3もしくは図4,図5に示した
制御が行なわれるから、電動機19を効率良く速度制御
することができる。
【0053】図10は本発明による電動機駆動装置の第
3の実施形態を示すブロック図であって、20’は電動
機制御装置、31は交流電源電流波形検出手段、32は
絶縁トランス、33〜36は整流ダイオード、37は抵
抗、38は交流電源電圧波形検出手段であり、図1に対
応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略す
る。
3の実施形態を示すブロック図であって、20’は電動
機制御装置、31は交流電源電流波形検出手段、32は
絶縁トランス、33〜36は整流ダイオード、37は抵
抗、38は交流電源電圧波形検出手段であり、図1に対
応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略す
る。
【0054】この第3の実施形態は、図1に示した第1
の実施形態に、図10に示すように、交流電源電流波形
検出手段31を設けて交流電源1からの交流電源電流の
波形を検出するとともに、絶縁トランス32と整流ダイ
オード33〜36からなる全波整流回路と抵抗37とで
構成される交流電源電圧波形検出手段38を設けて交流
電源1の交流電源電圧の波形を検出するようにし、電動
機制御装置20’がこの交流電源電圧波形検出手段38
から得られる交流電源電圧の波形に応じた電圧波形信号
S5と交流電源電流検出手段31から得られる交流電源
電流の波形に応じた電流波形信号S6とをも参照して、
昇圧回路10やインバータ18を制御するものである。
これ以外の構成は、図1に示した第1の実施形態と同様
である。
の実施形態に、図10に示すように、交流電源電流波形
検出手段31を設けて交流電源1からの交流電源電流の
波形を検出するとともに、絶縁トランス32と整流ダイ
オード33〜36からなる全波整流回路と抵抗37とで
構成される交流電源電圧波形検出手段38を設けて交流
電源1の交流電源電圧の波形を検出するようにし、電動
機制御装置20’がこの交流電源電圧波形検出手段38
から得られる交流電源電圧の波形に応じた電圧波形信号
S5と交流電源電流検出手段31から得られる交流電源
電流の波形に応じた電流波形信号S6とをも参照して、
昇圧回路10やインバータ18を制御するものである。
これ以外の構成は、図1に示した第1の実施形態と同様
である。
【0055】図10において、交流電源電流波形検出手
段31は、交流電源1からの交流電源電流の波形を検出
して電流波形信号S6を出力し、電動機制御装置20’
に供給する。また、交流電源電圧波形検出手段38で
は、交流電源1からの交流電源電圧が絶縁トランス32
で所定の振幅の交流電圧に変換され、整流ダイオード3
3〜36からなる全波整流回路で全波整流され、その整
流電圧の波形が抵抗37によって検出される。この抵抗
37によって検出される交流電源電圧の全波整流波形
は、電圧波形信号S5として、電動機制御装置20’に
供給される。
段31は、交流電源1からの交流電源電流の波形を検出
して電流波形信号S6を出力し、電動機制御装置20’
に供給する。また、交流電源電圧波形検出手段38で
は、交流電源1からの交流電源電圧が絶縁トランス32
で所定の振幅の交流電圧に変換され、整流ダイオード3
3〜36からなる全波整流回路で全波整流され、その整
流電圧の波形が抵抗37によって検出される。この抵抗
37によって検出される交流電源電圧の全波整流波形
は、電圧波形信号S5として、電動機制御装置20’に
供給される。
【0056】電動機制御装置20’は、図1に示した第
1の実施形態と同様、直流電圧検出器12から直流電圧
検出信号S2が、回転速度検出器21から速度検出値S
4が夫々供給され、昇圧回路10を制御する直流電圧指
令値S1とインバータ18の駆動信号S3を生成するの
であるが、さらに、交流電源電圧波形検出手段38から
得られる電圧波形信号S5と交流電源電流波形検出手段
31から得られる電流波形信号S6を参照して直流電圧
指令値S1を制御することにより、交流電源電流の波形
を制御して力率改善を行なうとともに、交流電源電流の
高調波の抑制を行なう。
1の実施形態と同様、直流電圧検出器12から直流電圧
検出信号S2が、回転速度検出器21から速度検出値S
4が夫々供給され、昇圧回路10を制御する直流電圧指
令値S1とインバータ18の駆動信号S3を生成するの
であるが、さらに、交流電源電圧波形検出手段38から
得られる電圧波形信号S5と交流電源電流波形検出手段
31から得られる電流波形信号S6を参照して直流電圧
指令値S1を制御することにより、交流電源電流の波形
を制御して力率改善を行なうとともに、交流電源電流の
高調波の抑制を行なう。
【0057】電動機制御装置20’は、図1に示した第
1の実施形態と同様に、図2,図3もしくは図4,図5
に示したように、昇圧回路10やインバータ18を制御
し、これにより、図1に示した第1の実施形態と同様
に、電動機19を効率良く速度制御することができる。
1の実施形態と同様に、図2,図3もしくは図4,図5
に示したように、昇圧回路10やインバータ18を制御
し、これにより、図1に示した第1の実施形態と同様
に、電動機19を効率良く速度制御することができる。
【0058】図11は図10における電動機制御装置2
0’の一具体例を示すブロック図であって、39は乗算
器、40は減算器であり、図6に対応する部分には同一
符号をつけて重複する説明を省略する。
0’の一具体例を示すブロック図であって、39は乗算
器、40は減算器であり、図6に対応する部分には同一
符号をつけて重複する説明を省略する。
【0059】同図において、比例項のフィルタ25の出
力信号と積分項のフィルタ26の出力信号とを加算して
得られる信号(図6では、この信号が昇圧回路10を制
御する直流電圧指令値S1であった)は、乗算器39で
交流電源電圧波形検出手段38(図10)からの電圧波
形信号S5と乗算され、さらに、減算器40で交流電源
電流波形検出手段31(図10)からの電流波形信号S
6が減算される。このようにして得られた信号が昇圧回
路10(図10)の駆動信号、即ち、直流電流指令値S
1である。
力信号と積分項のフィルタ26の出力信号とを加算して
得られる信号(図6では、この信号が昇圧回路10を制
御する直流電圧指令値S1であった)は、乗算器39で
交流電源電圧波形検出手段38(図10)からの電圧波
形信号S5と乗算され、さらに、減算器40で交流電源
電流波形検出手段31(図10)からの電流波形信号S
6が減算される。このようにして得られた信号が昇圧回
路10(図10)の駆動信号、即ち、直流電流指令値S
1である。
【0060】この直流電圧指令値S1に応じた通流率の
PWM信号によって昇圧回路10のスイッチング素子9
をオン,オフ制御することにより、交流電源電流の波形
も制御されて正弦波状になり、力率改善が改善されると
ともに、交流電源電流の高調波抑制も行なわれることに
なる。
PWM信号によって昇圧回路10のスイッチング素子9
をオン,オフ制御することにより、交流電源電流の波形
も制御されて正弦波状になり、力率改善が改善されると
ともに、交流電源電流の高調波抑制も行なわれることに
なる。
【0061】図11における直流電圧指令手段24も、
先の各実施形態と同様に、図7もしくは図8に示すよう
に動作する。
先の各実施形態と同様に、図7もしくは図8に示すよう
に動作する。
【0062】なお、図10においては、倍電圧整流回路
17を用いたが、図9に示した実施形態のように、全波
整流回路30を用いるようにしてもよい。
17を用いたが、図9に示した実施形態のように、全波
整流回路30を用いるようにしてもよい。
【0063】本発明による空気調和機は、以上の実施形
態を示した電動機駆動装置を圧縮機の電動機の駆動装置
として用いるものであり(この場合には、図1,図9及
び図10での電動機19が圧縮機の駆動電動機とな
る)、かかる電動機の効率のよい運転が実現する。
態を示した電動機駆動装置を圧縮機の電動機の駆動装置
として用いるものであり(この場合には、図1,図9及
び図10での電動機19が圧縮機の駆動電動機とな
る)、かかる電動機の効率のよい運転が実現する。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電動
機駆動装置によれば、交流電源からの交流電源電圧を整
流ダイオードによって整流し、平滑コンデンサによって
この交流電源電圧の波高値のほぼ2倍或いは等しい直流
電圧を生成して維持し、この平滑コンデンサから昇圧回
路のスイッチング素子に電流を供給するので、交流電源
から直接電流を供給した場合に比べて、このスイッチン
グ素子に流れる電流を小さくすることができ、スイッチ
ング素子の損失を抑制することができる。
機駆動装置によれば、交流電源からの交流電源電圧を整
流ダイオードによって整流し、平滑コンデンサによって
この交流電源電圧の波高値のほぼ2倍或いは等しい直流
電圧を生成して維持し、この平滑コンデンサから昇圧回
路のスイッチング素子に電流を供給するので、交流電源
から直接電流を供給した場合に比べて、このスイッチン
グ素子に流れる電流を小さくすることができ、スイッチ
ング素子の損失を抑制することができる。
【0065】また、本発明による電動機駆動装置によれ
ば、インバータの通流率が所定の値に至ったことを判断
し、この通流率がこの所定の値以上ならば、インバータ
の入力直流電圧を変化させるものであるから、電動機の
回転速度及び負荷に応じてインバータの入力直流電圧を
設定することができ、電動機を効率良く制御することが
できる。
ば、インバータの通流率が所定の値に至ったことを判断
し、この通流率がこの所定の値以上ならば、インバータ
の入力直流電圧を変化させるものであるから、電動機の
回転速度及び負荷に応じてインバータの入力直流電圧を
設定することができ、電動機を効率良く制御することが
できる。
【0066】さらに、本発明による電動機駆動装置によ
れば、インバータの通流率が所定の値に至ったことを判
断し、この通流率が所定の値以下ならば、昇圧回路によ
ってインバータの入力直流電圧の昇圧を停止するので、
スイッチング素子の損失を抑制することができる。
れば、インバータの通流率が所定の値に至ったことを判
断し、この通流率が所定の値以下ならば、昇圧回路によ
ってインバータの入力直流電圧の昇圧を停止するので、
スイッチング素子の損失を抑制することができる。
【0067】さらに、本発明による空気調和機によれ
ば、以上のような効果を奏する本発明による電動機駆動
装置を用いて運転を行なうので、効率の良い運転を実現
することができる。
ば、以上のような効果を奏する本発明による電動機駆動
装置を用いて運転を行なうので、効率の良い運転を実現
することができる。
【図1】本発明による電動機駆動装置の第1の実施形態
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】図1に示した第1の実施形態での電動機の出力
に対するインバータの入出力電圧の特性の一具体例を示
す図である。
に対するインバータの入出力電圧の特性の一具体例を示
す図である。
【図3】図2に示したインバータの出力電圧に対するイ
ンバータの通流率の特性を示す図である。
ンバータの通流率の特性を示す図である。
【図4】図1に示した第1の実施形態での電動機の出力
に対するインバータの入出力電圧の特性の他の具体例を
示す図である。
に対するインバータの入出力電圧の特性の他の具体例を
示す図である。
【図5】図4に示したインバータの出力電圧に対するイ
ンバータの通流率の特性を示す図である。
ンバータの通流率の特性を示す図である。
【図6】図1における電動機制御装置の一具体例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図7】図6での直流電圧指令手段の動作の一具体例を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図8】図6での直流電圧指令手段の動作の他の具体例
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図9】本発明による電動機駆動装置の第2の実施形態
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図10】本発明による電動機駆動装置の第3の実施形
態を示すブロック図である。
態を示すブロック図である。
【図11】図10における電動機制御装置の一具体例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
1 交流電源 2 力率改善用インダクタンス素子 3,4 整流ダイオード 5,6 平滑コンデンサ 7 昇圧用インダクタンス素子 8 ダイオード 9 スイッチング素子 10 昇圧回路 11 平滑コンデンサ 12 直流電圧検出器 13,14 スイッチング素子 18 インバータ 19 電動機 20,20’ 電動機制御装置 21 回転速度検出手段 22 電動機速度制御手段 23 インバータの通流率制御手段 24 インバータの直流電圧指令手段 25 比例項フィルタ 26 積分項フィルタ 27,28 整流ダイオード 29 平滑コンデンサ 30 全波整流回路 31 交流電源電流波形検出手段 32 絶縁トランス 33〜36 整流ダイオード 37 抵抗 38 交流電源電圧波形検出手段 39 積算器 40 減算器 S1 直流電圧指令値 S2 直流電圧検出信号 S3 インバータ駆動信号 S4 速度検出値 S5 電源電圧波形信号 S6 電源電流波形信号 N 速度指令値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 幸雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 加藤 浩二 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 井上 徹 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内
Claims (11)
- 【請求項1】 交流電源からの電源電圧を直流電圧に変
換する倍電圧整流回路と、該交流電源と該倍電圧整流回
路との間に直列に配置された力率改善用のインダクタン
ス素子と、該倍電圧整流回路の出力直流電圧をこれより
も高い電圧値の直流電圧に昇圧して出力する昇圧回路
と、該昇圧回路の出力直流電圧を交流電圧に変換するイ
ンバータと、該インバータの出力交流電圧により駆動さ
れる電動機と、該電動機を可変速制御する電動機制御装
置とを備えた電動機駆動装置において、 該倍電圧整流回路は、その平滑コンデンサによって電源
電圧のほぼ2倍の電圧値の直流電圧を維持し、この維持
される直流電圧を該昇圧回路の入力直流電圧とすること
を特徴とする電動機駆動装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記電動機制御装置は、 前記インバータの通流率を制御する流通率制御手段と前
記昇圧回路を制御してその出力直流電圧を変化させる直
流電圧制御手段とを備え、 該通流率制御手段は該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以上となると、該直流電圧
制御手段が前記昇圧回路を制御して前記昇圧回路の出力
直流電圧を変化させることを特徴とする電動機駆動装
置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記電動機制御装置は、 前記インバータの通流率を制御する流通率制御手段と前
記昇圧回路を制御してその出力直流電圧を変化させる直
流電圧制御手段とを備え、 該通流率制御手段は該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以上となると、前記電動機
の実回転数が電動機指令回転数と一致するように、該直
流電圧制御手段が前記昇圧回路を制御して前記昇圧回路
の出力直流電圧を変化させることを特徴とする電動機駆
動装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記電動機制御装置は、 前記インバータの通流率を制御する流通率制御手段と前
記昇圧回路を制御してその出力直流電圧を変化させる直
流電圧制御手段とを備え、 該通流率制御手段は該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以下となると、該直流電圧
制御手段が前記昇圧回路を制御して前記倍電圧整流回路
からの入力直流電圧の昇圧動作を停止させることを特徴
とする電動機駆動装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記電動機制御装置は、 電源電圧波形と電源電流波形とを検出する波形検出手段
と、該波形検出手段の検出出力に応じて前記昇圧回路の
動作を制御する手段とを備え、 前記電源電流波形が前記電源電圧波形に近似するように
制御することを特徴とする電動機駆動装置 - 【請求項6】 交流電源からの電源電圧を直流電圧に変
換する全波整流回路と、該交流電源と該全波整流回路と
の間に直列に配置された力率改善用のインダクタンス素
子と、該全波整流回路の出力直流電圧をこれよりも高い
電圧値の直流電圧に昇圧して出力する昇圧回路と、該昇
圧回路の出力直流電圧を交流電圧に変換するインバータ
と、該インバータの出力交流電圧により駆動される電動
機と、該電動機を可変速制御する電動機制御装置とを備
えた電動機駆動装置において、 該全波整流回路は、その平滑コンデンサによって該電源
電圧とほぼ同じ電圧値の直流電圧を維持し、この維持さ
れた直流電圧を該昇圧回路の入力直流電圧とすることを
特徴とする電動機駆動装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記電動機制御装置は、 前記インバータの通流率を制御する通流率制御手段と前
記昇圧回路を制御してその出力直流電圧を変化させる直
流電圧制御手段とを備え、 該通流率制御手段は該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以上となると、該直流電圧
制御手段が前記昇圧回路を制御して前記昇圧回路の出力
直流電圧を変化させることを特徴とする電動機駆動装
置。 - 【請求項8】 請求項6に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記電動機制御装置は、 前記インバータの通流率を制御する通流率制御手段と前
記昇圧回路を制御してその出力直流電圧を変化させる直
流電圧制御手段とを備え、 該通流率制御手段は該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以上となると、前記電動機
の実回転数が電動機指令回転数と一致するように、該直
流電圧制御手段が前記昇圧回路を制御して前記昇圧回路
の出力直流電圧を変化させることを特徴とする電動機駆
動装置。 - 【請求項9】 請求項6に記載の電動機駆動装置におい
て、 前記電動機制御装置は、 前記インバータの通流率を制御する通流率制御手段と前
記昇圧回路を制御してその出力直流電圧を変化させる直
流電圧制御手段とを備え、 該通流率制御手段は該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以下となると、該直流電圧
制御手段が前記昇圧回路を制御して前記全波整流回路か
らの入力直流電圧の昇圧動作を停止させることを特徴と
する電動機駆動装置。 - 【請求項10】 交流電源からの電源電圧を直流電圧に
変換する整流回路と、該整流回路の出力直流電圧をこれ
よりも高い電圧値の直流電圧に昇圧して出力する昇圧回
路と、該昇圧回路の出力直流電圧を交流電圧に変換する
インバータと、該インバータの出力交流電圧により駆動
される電動機と、該電動機を可変速制御する電動機制御
装置とを備えた電動機駆動装置において、 該電動機制御装置は、 該インバータの通流率を制御する通流率制御手段と該昇
圧回路を制御してその出力直流電圧を変化させる直流電
圧制御手段とを備え、 該通流率制御手段は該通流率が所定の値に至ったことを
判断し、該通流率が所定の値以下となると、該直流電圧
制御手段が該昇圧回路を制御して前記整流回路からの入
力直流電圧の昇圧動作を停止させることを特徴とする電
動機駆動装置。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の電
動機駆動装置を用いて圧縮機用電動機を駆動するように
構成したことを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8327140A JPH10174477A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8327140A JPH10174477A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10174477A true JPH10174477A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18195771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8327140A Pending JPH10174477A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10174477A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2006335684B2 (en) * | 2006-03-15 | 2009-03-26 | Mitsubishi Electric Corporation | Electric motor driving device and compressor driving device |
JP2009241287A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Japan Steel Works Ltd:The | 電動射出成形機の電力供給装置および電動射出成形機 |
JP2010131624A (ja) * | 2008-12-04 | 2010-06-17 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 間欠負荷駆動用電動機制御装置。 |
JP2010220478A (ja) * | 2010-07-09 | 2010-09-30 | Mitsubishi Electric Corp | 直流電源装置、直流電源負荷装置 |
JP2011109914A (ja) * | 2011-03-09 | 2011-06-02 | Mitsubishi Electric Corp | 直流電源装置 |
WO2021038865A1 (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 三菱電機株式会社 | モータ駆動装置、送風機、圧縮機及び空気調和機 |
JPWO2021038867A1 (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 |
-
1996
- 1996-12-06 JP JP8327140A patent/JPH10174477A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2006335684B2 (en) * | 2006-03-15 | 2009-03-26 | Mitsubishi Electric Corporation | Electric motor driving device and compressor driving device |
AU2006335684C1 (en) * | 2006-03-15 | 2009-12-10 | Mitsubishi Electric Corporation | Electric motor driving device and compressor driving device |
JP2009241287A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Japan Steel Works Ltd:The | 電動射出成形機の電力供給装置および電動射出成形機 |
US8235693B2 (en) | 2008-03-28 | 2012-08-07 | The Japan Steel Works, Ltd. | Power supply device for electrically driven injection molding machine and electrically driven injection molding machine |
JP2010131624A (ja) * | 2008-12-04 | 2010-06-17 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 間欠負荷駆動用電動機制御装置。 |
JP2010220478A (ja) * | 2010-07-09 | 2010-09-30 | Mitsubishi Electric Corp | 直流電源装置、直流電源負荷装置 |
JP2011109914A (ja) * | 2011-03-09 | 2011-06-02 | Mitsubishi Electric Corp | 直流電源装置 |
WO2021038865A1 (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 三菱電機株式会社 | モータ駆動装置、送風機、圧縮機及び空気調和機 |
JPWO2021038867A1 (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | ||
WO2021038867A1 (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 三菱電機株式会社 | 直流電源装置、モータ駆動装置、送風機、圧縮機及び空気調和機 |
JPWO2021038865A1 (ja) * | 2019-08-30 | 2021-12-02 | 三菱電機株式会社 | モータ駆動装置、送風機、圧縮機及び空気調和機 |
US11874020B2 (en) | 2019-08-30 | 2024-01-16 | Mitsubishi Electric Corporation | Motor drive apparatus, blower, compressor, and air conditioner |
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