JPH10164845A - Pwm式順変換装置 - Google Patents

Pwm式順変換装置

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JPH10164845A
JPH10164845A JP8317878A JP31787896A JPH10164845A JP H10164845 A JPH10164845 A JP H10164845A JP 8317878 A JP8317878 A JP 8317878A JP 31787896 A JP31787896 A JP 31787896A JP H10164845 A JPH10164845 A JP H10164845A
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JP
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phase
switching element
power supply
output
voltage
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JP8317878A
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Kiyotaka Kadofuji
清隆 角藤
Tetsuo Kanie
徹雄 蟹江
Tomotaka Sato
友孝 佐藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】汎用性の高い用途にも安価にして適用できるよ
うにする。 【解決手段】スイッチング素子sw-A,SW-B 及びダイオー
ドDA,DB を上辺と下辺とにそれぞれ逆並列に接続して設
けられた3相各相に対応する各辺の中点を3相交流電源
の各相にリアクトルを介して接続した3相制御整流装置
50と、この3相制御整流装置の出力端に突入電流防止装
置60を直列に介して並列接続された平滑コンデンサ70
と、PWM信号発生装置40より発生する三角波電圧及び
正弦波電圧に基づいてスイッチング素子を導通制御する
制御信号を出力するスイッチング素子駆動装置30と、交
流電源の各相電圧に基づく位相信号をスイッチング素子
駆動装置に与える位相検出装置10とを具備し、位相検出
装置10は電源の各相と中性点を結ぶ各辺をそれぞれ抵抗
とフォトカプラの直列回路とコンデンサの並列回路で構
成され、フォトカプラの出力に基づきスイッチング素子
駆動装置に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3相交流電源を用い
て3相誘導電動機を可変速駆動するインバータ装置の順
変換装置(制御整流装置又はコンバータ)に関し、高力
率電源の高周波電流が抑制可能なPWM式順変換装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】3相誘導電動機を駆動するインバータ装
置(逆変換装置)においては、一般に直流電圧をパルス
幅変調して電圧と周波数を変える所謂PWM方式が採用
されている。
【0003】このようなインバータ装置において、直流
電源を得る順変換装置としては3相の交流電源を用いる
場合には、ダイオードで3相の交流ブリッジを組むよう
にした構成簡単な無制御整流器が知られている。
【0004】図7はかかる無制御式整流装置を用いたイ
ンバータ装置の構成例を示すものである。図7におい
て、300は3相交流電源、500はダイオードブリッ
ジ式整流装置で、このダイオードブリッジ式整流装置5
00はR相、S相、T相に対応するアーム(各辺)51
0,520,530にダイオードDA,DBを設けて並
列接続したブリッジ回路を構成し、各アームの中点を3
相交流電源300のR,S,T相の各相に接続したもの
である。
【0005】このブリッジ回路の出力端には、1辺にリ
アクトル80と突入電流抑止装置60を直列接続した
後、平滑コンデンサ70が並列接続される。また、21
0は平滑コンデンサ70により平滑された直流出力が入
力され、スイッチング素子駆動制御装置220によりス
イッチング素子回路210を駆動制御して電圧及び周波
数変換するPWM制御式逆変換装置(インバータ)で、
このインバータ200で得られた3相交流出力U,V,
Wは3相誘導電動機400に与えられる。
【0006】ここで、ダイオードブリッジ式整流装置5
00は3相交流を全波整流し、出力端には脈動のある直
流電圧が得られる。また、リアクトル80及び平滑コン
デンサ70は、全波整流されても残留する脈動成分を平
滑するものである。
【0007】さらに、突入電流抑止装置60はサイリス
タまたはダイオードからなる短絡回路61と抵抗62と
が並列接続されたもので、起動時にコンデンサ70の端
子電圧が低く、電源電圧が高いとき過電流が流れないよ
うにするもので、起動時には短絡回路61を非動作に制
御して動作抵抗62を介してコンデンサ70の充電電圧
を下げて電流を流す。また、起動後はコンデンサ70の
端子電圧が上昇した時点で短絡回路61を動作させて動
作抵抗62を介さずに充電電流を流す。
【0008】このときのダイオードブリッジ式整流装置
500の入力電流は、図8に示すように電源周波数に対
して高周波成分の大きな歪波形となる。この歪波形は3
相交流電源の電圧がコンデンサ70の端子電圧より大の
ときのみコンデンサ70を充電する電流が流れることに
よって生じる。
【0009】このような入力電流は高調波成分が大き
く、この高調波成分は電波障害や同一電源系統に接続さ
れた他の機器への回り込みや漏電の原因になり、好まし
くなく、かつ入力力率も低いことから改善の余地があ
る。
【0010】そこで、最近ではこれらの不具合を解消す
るものとして整流装置の各辺をパワートランジスタやサ
イリスタ素子等のスイッチング素子とダイオードで構成
し、これらのスイッチング素子をPWM変調で駆動する
制御式整流装置も例えば(1)特開平7−236279
号公報、(2)特開平5−146157号公報、(3)
特開平3−15271号公報、(4)特開平2−513
60号公報、(5)特開昭61−173694号公報で
見られるように知られている。
【0011】上記(1)の公報はスイッチング素子にI
GBT素子を用い、これにダイオードを直列接続して各
アームを構成し、各アームの中点を3相交流電源に接続
して各アームのスイッチング素子をPWM駆動するPW
M式整流装置である。
【0012】また、上記(2),(3),(4),
(5)の公報は、スイッチング素子にパワートランジス
タを用い、これにダイオードを逆並列に接続して各アー
ムのスイッチング素子をPWM駆動するPWM式整流装
置である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1)〜
(5)に示されているPWM式整流装置は、インバータ
負荷特性と連動した本格的な制御整流装置ではあるが、
制御系の形態が余りにも完璧なことから過剰性能とな
り、コスト高を招くと共に、空調装置等汎用の高い用途
にはそのままでは適用できないという問題点がある。
【0014】本発明は上記ような問題点を解消して、空
調装置等汎用性の高い用途にも安価にして適用できるイ
ンバータ駆動装置用のPWM式順変換装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記ような目的
を達成するため、次のような手段によりPWM式順変換
装置を構成するものである。請求項1に対応する発明
は、スイッチング素子及びダイオードを上辺と下辺とに
それぞれ逆並列に接続して設けられた3相各相に対応す
る各辺により構成されるブリッジ回路の各辺の中点を3
相交流電源の各相に接続した3相制御整流装置と、この
3相制御整流装置の出力端に突入電流防止装置を直列に
介して並列接続された平滑コンデンサと、前記3相制御
整流装置の入力側に設けられたリアクトルと、三角波電
圧と正弦波電圧を発生するPWM信号発生装置と、この
PWM信号発生装置より発生する三角波電圧及び正弦波
電圧に基づいて前記3相制御整流装置のスイッチング素
子を導通制御する制御信号を出力するスイッチング素子
駆動装置と、前記3相交流電源の各相電圧を検出し、且
つこの各相電圧に基づき各相間の位相を決めて前記スイ
ッチング素子駆動装置を駆動する位相検出装置とを具備
し、前記3相制御整流装置は前記スイッチング素子駆動
装置により各辺のスイッチング素子の導通制御により、
前記3相交流電源側に設けたリアクトルと当該スイッチ
ング素子とこれに逆並列に接続されたダイオードで形成
される回り込み回路に流れる充電電流に基づくエネルギ
ーを前記リアクトルに蓄積し、スッチング素子の非導通
制御により、前記リアクトルより該エネルギーの解放に
基づく誘導起電力の発生を繰返し、スイッチング動作時
点の充電電圧として作用させるものである。
【0016】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明において、位相検出装置は3相交流電源の各
相と中性点を結ぶ各辺をそれぞれ抵抗とフォトカプラの
直列回路とコンデンサの並列回路とで構成され、前記フ
ォトカプラの出力に基づく位相信号を前記スイッチング
素子駆動装置に出力するようにしたものである。
【0017】請求項1及び請求項2に対応する発明のP
WM式順変換装置にあっては、スイッチング素子駆動装
置に位相検出装置により検出される3相交流電源の位相
から決まる各相間の位相信号が駆動信号として与えら
れ、且つPWM信号発生装置より三角波電圧及び正弦波
電圧が与えられると、このスイッチング素子駆動装置は
三角波電圧及び正弦波電圧の大小関係に基づき極性の反
転したスイッチング素子駆動信号を3相制御整流装置に
与えてスイッチング素子をオン、オフ駆動する。従っ
て、3相制御整流装置には、各アームのスイッチング素
子の導通状態により、3相交流電源側に設けたリアクト
ルとスイッチング素子とこれに逆並列に接続されたダイ
オードとで形成される回り込み回路内のリアクトルには
充電電流に基づくエネルギーの蓄積[(1/2)・L・
2 ]と解放に基づく誘導起電力(−L・di/dt)
の発生を繰返し、スイッチング動作時点の充電電圧とし
て作用するので、3相制御整流装置の入力電流は3相交
流電源電圧の周波数の正弦波に近い充電電流となり、電
流波形の1周期内にゼロ電流期間ができたことに起因す
る電流の高調波成分を抑制できる。
【0018】請求項3に対応する発明は、請求項1に対
応する発明において、位相検出装置はフォトカプラの出
力の1相の出力を検出信号とし、他の2相はこれと12
0°及び240°遅れた位相を演算によって求めてスイ
ッチング素子駆動装置に出力するようにしたものであ
る。
【0019】請求項3に対応する発明のPWM式順変換
装置にあっては、電源電圧の単相位相検出装置により3
相電源の1相の電圧のみを検出し、この電圧を基準にし
て残りの2相の位相を演算により求めることにより、指
定の位相差を持つ信号を出力できるので、請求項1に対
応する発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明によるPWM式順変換
装置の第1の実施の形態をインバータ装置に適用した回
路構成を示すものである。
【0021】図1において、300は3相交流電源、5
0は3相制御整流装置で、この3相制御整流装置50は
R相、S相、T相に対応するアーム(各辺)51,5
2,53の上アーム51A、52A,53A及び下アー
ム51B、52B,53Bにそれぞれスイッチング素子
SW−A,SW−BとダイオードD−A,D−Bとを並
列に設けてブリッジ回路を構成し、各アーム51〜53
の中点を3相交流電源300のR,S,Tの各相にリア
クトル80を介して接続したものである。
【0022】このブリッジ回路の出力端には、従来の構
成で述べたのと同様にサイリスタまたはダイオードから
なる短絡回路61と抵抗62の並列回路からなる突入電
流抑止装置60を直列に介して平滑コンデンサ70を並
列接続した後、PWM制御式逆変換装置(インバータ)
200が接続される。このインバータ200は、スイッ
チング素子回路210とスイッチング素子駆動制御装置
220からなり、このインバータ200で電圧及び周波
数変換された3相交流出力U,V,Wは3相誘導電動機
400に与えられる。
【0023】一方、10は3相交流電源300の各相に
接続された電源電圧の位相検出装置、30はこの位相検
出装置10で検出された各相の電源電圧の位相とPWM
信号発生装置40より発生する出力電圧が入力されるス
イッチング素子駆動装置30で、このスイッチング素子
駆動装置30は3相制御整流装置50をPWM制御する
もので、PWM制御式順変換装置100を構成してい
る。
【0024】ここで、上記位相検出装置10は、図2に
示すように抵抗11にフォトトランジスタ12及びダイ
オード13の並列回路を直列接続した辺に、更にフィル
タコンデンサ14を並列接続して3相各相に対応させた
1辺をそれぞれ形成し、各辺の一端を3相交流電源30
0と線路に挿入したリアクトル80との間に接続すると
共に、他端を共通に接続して中性点18を形成したもの
で、この位相検出装置10は各相間の位相信号Φ(Φ
r:R相、Φs:S相、Φt:T相)を出力するもので
ある。そして、フォトトランジスタ12の出力側は、一
端が電源Vcc、他端がフィルタコンデンサ15及び抵
抗16を並列接続したろ波回路を介してバッファ17に
接続され、このバッファ17より得られる出力電圧19
(R相19r、S相19s、T相19t)に基づき、各
相の電圧のゼロ点が決まり、各相間の位相が決められ
る。
【0025】また、PWM信号発生装置40は、三角波
(キャリア)発生装置41、正弦波発生装置42からな
り、kHzオーダのキャリア周波数の三角波電圧411
と、3相交流電源の周波数(50Hzまたは60HZ)に一致す
る正弦波電圧421とを出力する。
【0026】さらに、スイッチング素子駆動装置30
は、R相アーム駆動信号出力装置31、S相アーム駆動
信号出力装置32、T相アーム駆動信号出力装置33か
ら成り、各相のアーム駆動信号出力装置は、三角波発生
装置41及び正弦波発生装置42の出力を入力とするコ
ンパレータ等で構成される。
【0027】R相アーム駆動信号出力装置31は、上ア
ーム素子駆動信号311A及び下アーム素子駆動信号3
11Bから成るR相素子駆動信号311を出力し、S相
アーム駆動信号出力装置32及びT相アーム駆動信号出
力装置33も同様にS相素子駆動信号321及びT相素
子駆動信号331をそれぞれ出力するものである。
【0028】次にこのように構成されたPWM式順変換
装置の作用を述べる。いま、位相検出装置10により3
相交流電源300の各相間の位相を決めて、各相間の位
相信号Φ(Φr:R相、Φs:S相、Φt:T相)がス
イッチング素子駆動装置30の各相のアーム駆動出力装
置31,32,33に与えられ、またPWM信号発生装
置40の三角波(キャリア)発生装置41及び正弦波発
生装置42より各相のアーム駆動信号出力装置31,3
2,33に三角波411と正弦波412がそれぞれ入力
されているものとする。
【0029】すると、これら各相のアーム駆動信号出力
装置31,32,33は位相検出装置10より位相信号
が駆動信号として与えられると、入出力動作により3相
制御整流装置50の各相アームのスイッチング素子SW
−A,SW−Bに上アーム駆動信号311A,321
A,331A及び下アーム駆動信号311B,321
B,331Bがそれぞれ与えられる。
【0030】ここでは、図3によりスイッチング素子駆
動装置30のR相の入出力動作を代表して説明する。即
ち、R相アーム駆動信号出力装置31のコンパレータの
(−端子)に基準電圧として正弦波421を入力し、
(+端子)に信号電圧として三角波411を入力する
と、 三角波電圧411>正弦波421の時は出力電圧+E
(Hレベル) 三角波電圧411<正弦波421の時は出力電圧0(L
レベル) の電圧のパルス列出力を得る。これを下アーム信号31
1Bとする。
【0031】この下アーム信号311Bを反転すると、
次の信号を得る。 三角波電圧411<正弦波421の時は出力電圧0(L
レベル) 三角波電圧411>正弦波421の時は出力電圧+E
(Hレベル) の電圧のパルス列出力を得る。これを上アーム信号31
1Aとする。
【0032】これにより、極性が相反した上アーム信号
311Aと下アーム信号311Bを得る。上アーム信号
311AはR相の上アーム51Aのスイッチング素子S
W−Aのベース電圧として印加される。同様に下アーム
信号311BはR相の下アーム51Bのスイッチング素
子SW−Bのベース電圧として印加される。
【0033】以上はR相アーム駆動信号出力装置31の
入出力動作であるが、S相アーム駆動信号出力装置3
2、T相アーム駆動信号出力装置33も前述同様の入出
力動作によりS相駆動信号321、T相駆動信号331
をそれぞれ対応する上、下アームのスイッチング素子の
ベース電圧として印加される。
【0034】スイッチング素子のベースにHレベルの電
圧が印加されると、スイッチング素子は導通状態にな
り、ベース電圧がLレベルになるとスイッチング素子は
非導通状態になるから、各相の上アームと下アーム、例
えばR相の上アーム51Aと下アーム51Bは互いに相
反した導通状態に制御される。
【0035】また、3相交流電源300の各相の相電圧
は互いに120°位相差であるから、位相検出装置10
はこの位相差を起点にして駆動信号を出力するので、各
相の上アームと下アームは互いに120°の位相差で、
導通状態と非導通状態を繰り返す。
【0036】ここで、スイッチング素子の導通状態の切
替わりにより、3相交流電源300とリアクトル80と
制御整流装置50の各アームとの間で図1に点線矢印で
示すように充電電流の回り込み閉回路が形成され、リア
クトル80に逆起電力(−L・di/dt)として蓄積
される。 a)R相の下アーム51Bのスイッチング素子SW−B
が導通(0N)した場合、3相交流電源300→R相リ
アクトル80→スイッチング素子SW−B→S相の下ア
ーム52BのダイオードD−B→S相リアクトル80→
3相交流電源300の回り込み回路が形成され、リアク
トル80には(1/2)・L・i2 相当の充電電流がエ
ネルギーとして蓄積される。この場合、S相の下アーム
52BのダイオードD−B→T相の下アーム53Bのダ
イオードD−B、S相リアクトル80→T相リアクトル
80であっても良い。 b)次にR相の下アーム51Bのスイッチング素子SW
−BがOFFした場合、3相交流電源300→R相リア
クトル80→スイッチング素子SW−B→平滑コンデン
サ70へと充電電流が流れ、上記の蓄積エネルギーが誘
導起電力として放出される。 c)このようにして、3相制御整流装置50には、各ア
ームのスイッチング素子の導通状態により、3相交流電
源側に設けたリアクトル80とスイッチング素子に逆並
列に接続したダイオードで形成される回り込み回路内の
リアクトルには充電電流に基づくエネルギーの蓄積
[(1/2)・L・i2 ]と解放に基づく誘電起電力
(−L・di/dt)の発生を繰り返し、スイッチング
動作時点の充電電圧として作用する。
【0037】これにより、3相制御整流装置50の入力
電流は、電源電圧の周波数の正弦波に近い充電電流とな
り、電流波形の1周期内にゼロ電流期間ができたことに
起因する電流の高調波成分を抑制できる。
【0038】図4はこのときの電流波形の一例を示すも
のである。この電流波形は、従来の電流波形に対して著
しく高調波成分が低減していることが分かる。また、図
5は位相差に対する入力力率の変化を示す。
【0039】図5からも明らかなように位相差が2°〜
−5°の範囲では、入力力率の低下はほとんどなく、高
力率が維持できることが分かる。一方、PWM信号発生
装置40より3角波と正弦波とをスイッチング素子駆動
装置30に与えて3相制御整流装置50をスイッチング
制御する場合、3角波の振幅を2A、正弦波の振幅を2
Bとし、このときの変調率AfをAf=B/A(0≦A
f≦1)とすると、平滑コンデンサ70の端子電圧はリ
アクトル80の昇圧作用により変調率Afが小さい程高
くなる作用がある。また、順変換装置にかかる負荷の変
動に対する平滑コンデンサ70の電圧変動も、変調率が
小さい程小さい。
【0040】しかし、本実施の形態の如く、平滑コンデ
ンサ70の端子電圧や充電電流をPWM制御にフィード
バックしない開ループ式の制御においては、外的負荷変
動に対して直流電圧が平坦な特性が好ましく、デッドタ
イムによるPWM波形の歪みの影響がでない範囲でAf
を1に近付けるのが好ましい。
【0041】このように本実施の形態では、3相制御整
流装置50の入力側に設けられたリアクトル80の誘導
電圧により電流を連続的に流すことができ、位相検出装
置10で検出した電源電圧のゼロクロス信号と同期をと
って正弦波及び三角波の比較法をとって生成したPWM
制御信号により3相制御整流装置50のスイッチング素
子をオープンループで制御することにより、入力電流を
ほぼ正弦波にすることが可能となり、高調波を大幅に低
減することができる。
【0042】図6は本発明の第2の実施の形態における
位相検出装置の回路構成を示すもので、ここでは図2と
異なる点についてのみ述べる。図6において、3相交流
電源300の1相の電圧のみの電圧を出力可能にした以
外は図2と同様である。即ち、R相に対応する位相検出
回路のフォトトランジスタ12の出力側は、一端が電源
Vcc、他端がフィルタコンデンサ15及び抵抗16を
並列接続した濾波回路を介してバッファ17に接続さ
れ、このバッファ17より得られる出力電圧VR を位相
演算装置20に入力して他の2相の位相を演算により求
めて出力するようにしたものである。
【0043】この位相演算装置20は、基準位相検出器
21と位相演算器22とを備え、位相検出装置10Aに
より1相の位相信号を基準にして残りの2相の位相を演
算して出力する。
【0044】ここで、位相信号(Φ)はR相を基準にす
れば、 Φs=Φr+120° Φt=Φr+240° を演算することにより、指定の位相差を持つ信号を出力
できる。
【0045】これらの位相信号Φr,Φs,Φtにより
第1の実施の形態と同様にスイッチング素子駆動装置3
0に3相交流電源の各相の位相信号を駆動信号として出
力することにより、第1の実施の形態と同様の作用効果
を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、直流
電圧や充電電流をPWM波形制御にフィードバックしな
い、開ループ式の制御としているので、低コストで汎用
性が高く、特に空調用のインバータ装置に好適であり、
また開ループ式順変換装置でありながら、入力電流の高
調波成分が低減され、電波障害の防止や高力率化によ
り、同一の電源負荷される他機器への電気的障害の小さ
いPWM制御式順変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるPWM式順変換装置の第1の実施
の形態をインバータ装置に適用した構成を示す回路図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における位相検出装
置を詳細に示す回路構成図。
【図3】本発明の第1の実施の形態において、PWM式
スイッチング素子駆動信号とその発生方法の説明図。
【図4】本発明によるPWM式順変換装置の入力電流波
形図。
【図5】本発明によるPWM式順変換装置の入力力率特
性図。
【図6】本発明の第2の実施の形態における位相検出装
置を詳細に示す回路構成図。
【図7】従来のダイオードブリッジ式整流装置を適用し
たインバータ装置の構成例を示す回路図。
【図8】従来のダイオードブリッジ式整流装置の入力電
流波形図。
【符号の説明】
100…PWM制御式順変換装置 10…位相検出装置 10A…単相位相検出装置 11…抵抗 12…フォトトランジスタ 13…ダイオード 14…フィルタコンデンサ 15…抵抗 16…コンデンサ 17…バッファ 18…中性点 19(19r,19s,19t)…R,S,T相の出力 20…位相演算装置 21…基準位相検出器 22…位相演算器 30…スイッチング素子駆動装置 31…R相アーム駆動信号出力装置 32…S相アーム駆動信号出力装置 33…T相アーム駆動信号出力装置 40…PWM信号発生装置 41…三角波発生装置 42…正弦波発生装置 50…3相制御整流装置 51,52,53……R相、S相、T相アーム 51A,52A,53A…上アーム 51B,52B,53B…下アーム 60…突入電流防止装置 61…短絡回路 62…負荷抵抗 70…平滑コンデンサ 80…リアクトル 200…PWM制御式逆変換装置 210…スイッチング素子回路 220…スイッチング素子駆動制御装置 300…3相交流電源 400…3相誘導電動機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子及びダイオードを上辺
    と下辺とにそれぞれ逆並列に接続して設けられた3相各
    相に対応する各辺により構成されるブリッジ回路の各辺
    の中点を3相交流電源の各相に接続した3相制御整流装
    置と、この3相制御整流装置の出力端に突入電流防止装
    置を直列に介して並列接続された平滑コンデンサと、前
    記3相制御整流装置の入力側に設けられたリアクトル
    と、三角波電圧と正弦波電圧を発生するPWM信号発生
    装置と、このPWM信号発生装置より発生する三角波電
    圧及び正弦波電圧に基づいて前記3相制御整流装置のス
    イッチング素子を導通制御する制御信号を出力するスイ
    ッチング素子駆動装置と、前記3相交流電源の各相電圧
    を検出し、且つこの各相電圧に基づき各相間の位相を決
    めて前記スイッチング素子駆動装置を駆動する位相検出
    装置とを具備し、 前記3相制御整流装置は前記スイッチング素子駆動装置
    によりスイッチング素子の導通制御により、前記3相交
    流電源側に設けたリアクトルと当該スイッチング素子と
    これに逆並列に接続されたダイオードで形成される回り
    込み回路に流れる充電電流に基づくエネルギーを前記リ
    アクトルに蓄積し、スッチング素子の非導通制御によ
    り、前記リアクトルより該エネルギーの解放に基づく誘
    導起電力の発生を繰返し、スイッチング動作時点の充電
    電圧として作用させることを特徴とするPWM式順変換
    装置。
  2. 【請求項2】 前記位相検出装置は前記3相交流電源の
    各相と中性点を結ぶ各辺をそれぞれ抵抗とフォトカプラ
    の直列回路とコンデンサの並列回路とで構成され、前記
    フォトカプラの出力に基づく位相信号を前記スイッチン
    グ素子駆動装置に出力するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載のPWM式順変換装置。
  3. 【請求項3】 前記位相検出装置はフォトカプラの出力
    の1相の出力を検出信号とし、他の2相はこれと120
    °及び240°遅れた位相を演算によって求めてスイッ
    チング素子駆動装置に出力するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載のPWM式順変換装置。
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