JP3490600B2 - 電力変換装置のパルス幅変調方法 - Google Patents

電力変換装置のパルス幅変調方法

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JP3490600B2
JP3490600B2 JP28426697A JP28426697A JP3490600B2 JP 3490600 B2 JP3490600 B2 JP 3490600B2 JP 28426697 A JP28426697 A JP 28426697A JP 28426697 A JP28426697 A JP 28426697A JP 3490600 B2 JP3490600 B2 JP 3490600B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常用電源を変換し
て電動機等の負荷に印加する電力変換装置に係るもの
で、詳しくは、負荷に供給される3相電源中、最大電流
値を有する相のスイッチングを休止させてスイッチング
損失を低減し得る電力変換装置のパルス幅変調方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近来、電力用電子技術は、高速スイッチ
ングを可能にしながら大容量化され、該高速スイッチン
グの可能な半導体素子の登場は、コンバータ、又はイン
バータから発生するノイズを大幅に軽減させ、更に、負
荷の端に正弦波の電流を印加し得る技術までに発展して
いる。
【0003】そして、このような電力用半導体素子のス
イッチング時には熱及びノイズが発生し、特に、低速ス
イッチング時には甚だしいノイズが発生して、正弦波の
電圧及び電流が得られないため高速スイッチングを行う
べきであるが、該高速スイッチングのため周波数を高め
ると、スイッチング損失が増加し回路に付着される放熱
板と半導体チップとの温度が上昇して、素子を損傷させ
るようになるので、これを解決するための研究が活発に
行われている。
【0004】通常、電力変換装置の構成においては、図
4に示したように、6個のスイッチング素子QC1〜Q
C6から構成され、リアクタンスTを通過した常用電源
ACを第1駆動信号dc1〜dc6に従って直流に変換
させるコンバータ1と、変換された直流電圧を平滑する
平滑コンデンサーC並びに、第2駆動信号di1〜di
6によりスイッチングされる6個のスイッチング素子Q
I1〜QI6を備えて、上記平滑された直流電圧を交流
電圧に変換するインバータ2と、該交流電圧が印加して
動作する電動機Mと、該電動機Mの先端にて該電動機M
に印加する電圧と電流を検出し、該検出された電圧を回
転座標系(検出された電流ベクトル上にq軸、それに直
交する方向にd軸を取った座標系)の各電圧Vqe,V
deに変換して出力する電流制御器3と、上記各出力電
圧Vqe,Vdeを受け制御を行って第1,第2スイッ
チング信号cc1〜cc3,ci1〜ci3を出力する
制御部4と、上記第1スイッチング信号cc1〜cc3
のレベルを変換して上記コンバータ1の6個のスイッチ
ング素子QC1〜QC6の夫々のゲートに第1駆動信号
dc1〜dc6を印加する第1駆動部5と、上記第2ス
イッチング信号ci1〜ci3のレベルを変換して上記
インバータ2の6個のスイッチング素子QI1〜QI6
の夫々のゲートに第2駆動信号di1〜di6を印加す
る第2駆動部6と、から構成されていた。
【0005】このように構成された電力変換装置の従来
パルス幅変調方法を説明すると次のようであった。即
ち、コンバータ1及びインバータ2により電動機Mを所
望の電圧及び周波数で運転するとき、該電動機Mに印加
する電圧、電流及び速度などを電流制御器3が検出して
回転座標系の各電圧Vqe,Vdeに出力し、制御部4
は既設定されたプログラムにより上記各出力電圧Vq
e,Vdeとそれら出力電圧(Vqe,Vde)の位相
とからパルス変調を遂行し、最終的には、スイッチング
指令である第1、第2スイッチング信号cc1〜cc
3,ci1〜ci3を電圧形態に出力し、上記第1スイ
ッチング信号cc1〜cc3は第1駆動部5からレベル
が変換されてコンバータ1の複数のスイッチング素子Q
C1〜QC6に印加し、よって、それらスイッチング素
子QC1〜QC6はスイッチングされ、上記第2スイッ
チング信号ci1〜ci3は第2駆動部6からレベルが
変換されてインバータ2の複数のスイッチング素子QI
1〜QI6に印加し、それらスイッチング素子QI1〜
QI6がスイッチングされることによって、可変電圧及
び可変周波数電源が印加した上記電動機Mは所望の速度
で運転されるようになる。
【0006】且つ、上記コンバータ1及びインバータ2
をスイッチングするため、上記電流制御器3の各出力電
圧Vqe,Vdeを受けてスイッチング信号を発生する
従来パルス幅変調方法においては、正弦波と三角波とを
比較してパルス幅変調信号を得る方法と電圧の大きさに
対してパルス幅変調を行う方法とに大別されるが、前述
した方法を3相パルス幅変調方法と2相パルス幅変調方
法との場合に更に区分し、図面を用いて説明すると以下
のようであった。
【0007】先ず、従来3相パルス幅変調方法による電
圧波形においては、図5に示したように、符号Vas
r,Vbs r及びVcs rは微少区間におけるイン
バータ2から電動機Mに印加する線間電圧の波形と同様
な周波数を有するu,v及びw相の相電圧指令であり、
符号PWMは制御部4の内部から発生する三角波であ
る。又、符号PWM U,PWM V及びPWM
は、制御部4から出力される第2スイッチング信号ci
1〜ci3である。
【0008】上記電流制御器3は電圧の位相θを考慮
し、上記回転座標系の各出力電圧Vqe,Vdeを受け
て停止座標系の電圧に変換し、上記制御部4は各相に対
する正弦波の相電圧指令Vas r,Vbs r,Vc
rを形成し、それら相電圧指令値とパルス幅変調の
基準になる三角波PWMとを比較し、その結果、上記各
相電圧指令Vas r,Vbs r,Vcs rの大き
さが三角波PWMより大きいとハイ状態になり、又、小
さいとロー状態になる複数の第2スイッチング信号PW
U,PWM V,PWM Wを出力し、第2駆動部
6はそれら第2スイッチング信号PWM U,PWM
V,PWM Wのレベルを増幅して複数の駆動信号di
1〜di6を出力し、よって、インバータ2のスイッチ
ング素子QI1〜QI6がスイッチングされる。
【0009】併し、このような従来3相パルス幅変調方
法においては、上記三角波PWMが高周波数であるた
め、該周波数によりスイッチングされる上記複数のスイ
ッチング素子QI1〜QI6のスイッチング周波数も高
周波数になり、このようにスイッチング周波数が高くな
るほどスイッチング損失は増加するので、半導体素子を
冷やす放熱板及び半導体チップの温度が上昇して半導体
素子が損傷されるという問題点があった。
【0010】又、このような問題点を解決するため使用
する従来2相パルス幅変調方法は、スイッチングされる
3相中、電圧の相対値が最大な相がスイッチングを休止
するようにさせる場合と、該方法を補完して電圧の絶対
値が最大な相がスイッチングを休止するようにさせる場
合とに大別され、先ず、前述した場合を説明すると次の
ようであった。
【0011】図6は、従来2相パルス幅変調方法におけ
る電圧の最大相対値を有する相がスイッチングを休止す
る場合を示したフローチャートで、これを図7を参照し
て説明すると以下のようであった。即ち、電圧の位相θ
を考慮して電流制御器3の回転座標系の各出力電圧Vq
e,Vdeを停止座標系の相電圧指令Vas r,Vb
r,Vcs rに逆変換した後、それら相電圧指令
Vas r,Vbs r,Vcs r中最少電圧である
電圧Vcs rに三角波PWMのピーク値PWM ma
xを加算して補償電圧V compを算出し、該補償電
圧V compを上記各相電圧指令Vas r,Vbs
r,Vcs rから減算すると複数の新しい相電圧指令
Vas c,Vbs c,Vcs cが算出され、それ
ら新しい相電圧指令Vas c,Vbs c,Vcs
cと三角波PWMとを比較して、各スイッチング信号P
WM U,PWM V,PWM Wを算出する。上記複数
の新しい相電圧指令Vas c,Vbs c,Vcs
の波形は、図8に表示され、図中(a)は相電圧指令の
Vas cとVbs cとから得られる線間電圧の波形
を示し、PWM Uは上記相電圧指令Vas cと三角波
PWMとの比較結果であるスイッチング信号を示す。図
示したように、上記スイッチング信号PWM Uは、上
記相電圧指令Vas cの大きさが−1である180°〜
360°間において120°の間スイッチングを休止す
る。
【0012】更に、従来2相パルス幅変調方法における
電圧の最大絶対値を有する相がスイッチングを休止する
場合に対し、図9を用いて説明すると以下のようであっ
た。即ち、電圧の位相θを考慮して電流制御器3の回転
座標系の各出力電圧Vqe,Vdeを停止座標系の相電
圧指令Vas r,Vbs r,Vcs rに逆変換
し、それら相電圧指令Vas r,Vbs r,Vcs
r中最大電圧Vmaxの絶対値である電圧Vabsを
三角波PWMのピーク値PWM maxから減算して補
償電圧V compを算出する。
【0013】次いで、上記電圧Vmaxの符号を判断
し、正であると上記各相電圧指令Vas r,Vbs
r,Vcs rに補償電圧V compを加算し、反対
に負であると上記各相電圧指令Vas r,Vbs
r,Vcs rから補償電圧V compを減算して、複
数の新しい相電圧指令Vas c,Vbs c,Vcs
cを算出する。
【0014】このとき、算出されたそれら新しい相電圧
指令Vas c,Vbs c,Vcs cの波形は、図
10に示したようであり、図中PWM Uは上記相電圧
指令Vas cと三角波PWMとの比較結果のスイッチ
ング信号である。図10に示したように、上記スイッチ
ング信号PWM Uは、上記相電圧指令Vas cの大
きさが+1以上である90°付近で60°の間スイッチ
ングを休止し、−1以下である270°付近で60°の
間スイッチングを休止する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】然るに、このように電
圧の周波数に従って微少区間別に電圧の最大相対値、又
は最大絶対値を有する相がスイッチングを休止する従来
2相パルス幅変調方法においては、3相パルス幅変調方
法に比較してスイッチング損失は減少されるが、該スイ
ッチング損失は電流の大きさによって左右されるため、
インダクタンス成分のある電動機などを負荷として使用
する場合、上記従来2相パルス幅変調方法によるスイッ
チング損失の低減効果は保障することができない。即
ち、力率が1でないと電圧と電流との位相差が発生し、
力率が低くなるほど相電流の大きさの瞬間電流値が低い
部分でスイッチングを休止するようになるため、力率の
低い負荷においてはスイッチング損失の低減効果が得ら
れないという不都合な点があった。
【0016】且つ、電動機に印加する電圧の大きさ、又
は周波数が低いと電流の高調波成分が発生するため、2
相パルス幅変調方法が3相パルス幅変調方法に比べて電
動機のトルクリプル(Torque ripple)及
びノイズが甚だしく発生するという不都合な点があっ
た。本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされた
もので、微少区間における相電流の最大値を有した相の
スイッチングを休止させ、実質的なスイッチング損失を
低減し得る電力変換装置のパルス幅変調方法を提供する
ことを目的とする。
【0017】且つ、本発明は電動機に印加する電圧と周
波数との大きさを判断し、トルクリプル発生防止に適合
な3相、又は2相パルス幅変調方法を選択的に使用し得
る電力変換装置のパルス幅変調方法を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る電力変換装置のパルス幅変調方
法においては、負荷の入力側に接続された電流制御器か
ら出力される回転座標系の出力電圧(Vqe,Vde)
から、上記負荷に供給される電圧の位相により停止座標
系の相電圧指令(Vas r,Vbs r,Vcs
r)を算出する第1段階と、上記負荷に供給される電圧
及び周波数が所定値以下であると上記相電圧指令(Va
r,Vbs r,Vcs r)から3相パルス幅変
調を行う第2段階と、上記負荷に供給される電圧及び周
波数が所定値以上であると電流の位相と同相の新しい相
電圧指令(Vas p,Vbs p,Vcs p)を算
出する第3段階であって、上記回転座標系の出力電圧
(Vqe,Vde)から、力率(θ pf)をatan
(Vde/Vqe)として求める第1過程と、該力率と
上記電圧の位相とから電流の位相(θ p)を求める第
2過程と、該電流の位相と同相の新しい相電圧指令(V
as p,Vbs p,Vcs_p)を算出する第3過
程と、を包含してなる第3段階と、該第3段階から求め
られた上記新しい相電圧指令(Vas p,Vbs
p,Vcs p)中、電流の最大絶対値を有する相がス
イッチングを休止する2相パルス幅変調を行う第4段階
であって、上記新しい相電圧指令(Vas p,Vbs
p,Vcs p)の絶対値を相互比較する第1過程
と、上記最大絶対値を有する相の相電圧指令の絶対値を
三角波の最大値(PWM_max)から減算して補償電
圧(V comp)を算出する第2過程と、上記最大絶
対値を有する相電圧指令の符号が正であるとき上記相電
圧指令(Vas r,Vbs r,Vcs r)に上記
補償電圧(V_comp)を加算し、負であるとき上記
相電圧指令(Vas r,Vbs r,Vcs r)か
ら上記補償電圧(V comp)を減算する第3過程
と、を包含してなる第4段階と、を順次行うようになっ
ている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電力変換装置
のパルス幅変調方法の実施の形態に対し、図1、図2及
び図3(A)、(B)を用いて説明する。先ず、電圧の
位相θを考慮し回転座標系の各出力電圧Vqe,Vde
を停止座標系の複数の相電圧指令Vas r,Vbs
r,Vcs rに逆変換する過程(ST1)を前記従来
技術と同様に行う。
【0020】次いで、上記各出力電圧Vqe,Vdeか
ら電圧及び周波数の大きさを判断し、既設定された夫々
の所定値と比較する(ST2)。それら所定値は、3相
パルス幅変調を行うか、又は2相パルス幅変調を行うか
を決定する基準値であって、電圧及び周波数の大きさが
既設定された所定値以下であるときは、電流の高調波成
分により3相パルス幅変調方法を行う。
【0021】即ち、上記電圧及び周波数の大きさが所定
値以下になると、図5を用いて従来3相パルス幅変調方
法を既説明した場合と同様に、図3に示した上記各相電
圧指令Vas r,Vbs r,Vcs rを最終相電
圧指令Vas c,Vbs c,Vcs cに置換え、そ
れら相電圧指令Vas r,Vbs r,Vcs rを三
角波PWMと比較して(ST3)、複数のスイッチング
信号PWM U,PWM V,PWM Wを出力させ、
パルス幅変調を終了する。ここで、上記各相電圧指令V
as r,Vbs r,Vcs rを最終相電圧指令V
as c,Vbs c,Vcs cに置換させること
は、前述した従来3相パルス幅変調方法により算出され
る相電圧指令の符号と以下説明する本発明の2相パルス
幅変調方法により算出される最終相電圧指令の符号とを
一致させるためである。
【0022】反対に、上記電圧及び周波数の大きさが所
定値以上になると、電流の最大絶対値を有する相がスイ
ッチングを休止する2相パルス幅変調方法を行うが、以
下その方法について説明する。先ず、上記各出力電圧V
qe,Vdeから次式のように電圧及び電流の位相差で
ある力率θ pfを計算する(ST4)。
【0023】θ pf=atan(Vde/Vqe) (なお、atanはtan-1である。) 該力率θ pfを電圧位相θから減算すると電流位相θ
pになり(ST5)、該電流位相θ pを考慮して回
転座標系の各出力電圧Vqe,Vdeを停止座標系の複
数の新しい相電圧指令Vas p,Vbs p,Vcs
pに逆変換する(ST6)。このとき、それら相電圧
指令Vas p,Vbs p,Vcs pは電流の位相と
同相になる。
【0024】次いで、それら相電圧指令Vas p,V
bs p,Vcs p中最大絶対値Vmaxを求め、該
最大絶対値Vmaxが上記相電圧指令Vas pである
と三角波のピーク値PWM maxから元の相電圧指令
Vas rを減算し、該最大絶対値Vmaxが上記相電
圧指令Vbs pであると三角波のピーク値PWM ma
xから元の相電圧指令Vbs rを減算し、該最大絶対
値Vmaxが上記相電圧指令Vcs pであると三角波
のピーク値PWM maxから元の相電圧指令Vcs
rを減算して、補償電圧V compを算出した後(S
T7)、上記最大絶対値Vmaxの符号が正であると元
の各相電圧指令Vas r,Vbs r,Vcs rに上
記補償電圧V compを加算し(ST8)(ST
9)、反対に上記最大絶対値Vmaxの符号が負である
と元の各相電圧指令Vas r,Vbs r,Vcs
rから上記補償電圧V compを減算して(ST8)
(ST10)、複数の新しい相電圧指令Vas c,V
bs c,Vcs cを算出する。
【0025】次いで、それら新しい相電圧指令Vas
c,Vbs c,Vcs cと三角波PWMとを比較し
て算出された各スイッチング信号PWM U,PWM
V,PWM Wは、図4に示した第1、第2駆動部5,
6に夫々出力される。図3(A)(B)は、本発明に係
る各電圧の波形を示した波形図で、図3(A)中、
(a)は元の各相電圧指令Vas r,Vbs r,V
cs r中、任意の1つの相電圧指令を示し、(b)は
補償電圧V compを示し、(c)は電圧(a)と電
圧(b)との演算により得られた新しい相電圧指令Va
c,Vbs c,Vcs cを示すため、(a)が
Vas rであると仮定すると、(c)はVas cに
なる。
【0026】そして、図3(B)中、(d)は供給され
る電流の波形を示したもので、該供給電流の絶対値が最
大である90°及び270°の付近で、新しい相電圧指
令Vas cである(c)はスイッチングを休止するた
め、スイッチングを休止する区間における新しい相電圧
指令Vas cの波形は直線状になる。一方、上述した
電流制御器の各出力電圧Vqe,Vdeから求められる
力率θ pfは、負荷である電動機Mの抵抗とインダクタ
ンスとにより決定される固有値であるため、電力変換装
置を運転する前に上記電動機Mの特性及び放熱板の大き
さなどを予め把握して力率を決定し、該力率値を上記制
御部に予めセッティングして置くと、本発明に係るパル
ス幅変調方法を行うとき微少区間毎に反復して力率を計
算する手間が省かれ、極めて簡便になる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電力変
換装置のパルス幅変調方法においては、電流の最大絶対
値を有する区間における所定時間の間スイッチングが休
止されるため、半導体素子の熱発生量を低減し得るとい
う効果がある。且つ、電動機の電圧及び周波数により3
相、又は2相パルス幅変調を選択的に行うことが可能で
あるため、従来のスイッチング損失を大いに低減し、電
力変換装置の放熱板の大きさを大いに縮小し、小容量の
半導体素子に利用可能で、しかも、スイッチング周波数
を高くし得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力変換装置のパルス幅変調方法
を示したフローチャート(その1)である。
【図2】本発明に係る電力変換装置のパルス幅変調方法
を示したフローチャート(その2)である。
【図3】本発明に係る各部の電圧波形を示した図で、
(A)は相電圧指令(Vas r)、補償電圧(V
omp)及び新しい相電圧指令(Vas c)の波形図
で、(B)は新しい相電圧指令(Vas c)及び電流
の波形図である。
【図4】通常の電力変換装置を示した構成図である。
【図5】従来3相パルス幅変調方法による電圧の波形を
示した図である。
【図6】従来2相パルス幅変調方法における、電圧の最
大相対値を有した相がスイッチングを休止する場合を示
したフローチャートである。
【図7】図6の場合の微少区間における電圧波形を示し
た図である。
【図8】図6の場合の、各相電圧指令(Vas c,V
bs c,Vcs c)とスイッチング信号(PWM
U)とを示した波形図である。
【図9】従来2相パルス幅変調方法における、電圧の最
大絶対値を有した相がスイッチングを休止する場合を示
したフローチャートである。
【図10】図9の場合の算出された各相電圧指令(Va
c,Vbs c,Vcs c)とスイッチング信号
(PWM U)とを示した波形図である。
【符号の説明】
1…コンバータ 2…インバータ 3…電流制御器 4…制御部 5,6…第1、第2駆動部 T…リアクタンス
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/42 - 7/98

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の電圧、電流及び周波数を変換
    して負荷に印加し、 該負荷に供給される電圧及び周波数を検出してパルス幅
    変調を行う電力変換装置において、 上記負荷の入力側に接続された電流制御器から出力され
    る回転座標系の出力電圧(Vqe,Vde)から、上記
    負荷に供給される電圧の位相により停止座標系の相電圧
    指令(Vas r,Vbs r,Vcs r)を算出す
    る第1段階と、 上記負荷に供給される電圧及び周波数が所定値以下であ
    ると上記相電圧指令(Vas r,Vbs r,Vcs
    r)から3相パルス幅変調を行う第2段階と、 上記負荷に供給される電圧及び周波数が所定値以上であ
    ると電流の位相と同相の新しい相電圧指令(Vas
    p,Vbs p,Vcs p)を算出する第3段階であ
    って、 上記回転座標系の出力電圧(Vqe,Vde)から、力
    率(θ pf)をatan(Vde/Vqe)として求
    める第1過程と、 該力率と上記電圧の位相とから電流の位相(θ p)を
    求める第2過程と、 該電流の位相と同相の新しい相電圧指令(Vas p,
    Vbs p,Vcs_p)を算出する第3過程と、を包
    含してなる第3段階と、 該第3段階から求められた上記新しい相電圧指令(Va
    p,Vbs p,Vcs p)中、電流の最大絶対
    値を有する相がスイッチングを休止する2相パルス幅変
    調を行う第4段階であって、 上記新しい相電圧指令(Vas p,Vbs p,Vc
    p)の絶対値を相互比較する第1過程と、 上記最大絶対値を有する相の相電圧指令の絶対値を三角
    波の最大値(PWM_max)から減算して補償電圧
    (V comp)を算出する第2過程と、 上記最大絶対値を有する相電圧指令の符号が正であると
    き上記相電圧指令(Vas r,Vbs r,Vcs
    r)に上記補償電圧(V_comp)を加算し、負であ
    るとき上記相電圧指令(Vas r,Vbs r,Vc
    r)から上記補償電圧(V comp)を減算する
    第3過程と、を包含してなる第4段階と、を順次行うこ
    とを特徴とする電力変換装置のパルス幅変調方法。
  2. 【請求項2】 交流電源の電圧、電流及び周波数を変換
    して負荷に印加し、 該負荷に供給される電圧及び周波数を検出してパルス幅
    変調を行う電力変換装置において、 上記負荷の入力側に接続された電流制御器から出力され
    る回転座標系の出力電圧(Vqe,Vde)から、上記
    負荷に供給される電圧の位相により停止座標系の相電圧
    指令(Vas r,Vbs r,Vcs r)を算出す
    る第1段階と、 上記負荷に供給される電圧及び周波数が所定値以下であ
    ると上記相電圧指令(Vas r,Vbs r,Vcs
    r)から3相パルス幅変調を行う第2段階と、 上記負荷に供給される電圧及び周波数が所定値以上であ
    ると電流の位相と同相の新しい相電圧指令(Vas
    p,Vbs p,Vcs p)を算出する第3段階であ
    って、 上記電圧の位相と既設定された力率とから電流の位相
    (θ p)を求める第1過程と、 該電流の位相と同相の新しい相電圧指令(Vas p,
    Vbs p,Vcs_p)を算出する第2過程と、を包
    含してなる第3段階と、 該第3段階から求められた上記新しい相電圧指令(Va
    p,Vbs p,Vcs p)中、電流の最大絶対
    値を有する相がスイッチングを休止する2相パルス幅変
    調を行う第4段階であって、 上記新しい相電圧指令(Vas p,Vbs p,Vc
    p)の絶対値を相互比較する第1過程と、 上記最大絶対値を有する相の相電圧指令の絶対値を三角
    波の最大値(PWM_max)から減算して補償電圧
    (V comp)を算出する第2過程と、 上記最大絶対値を有する相電圧指令の符号が正であると
    き上記相電圧指令(Vas r,Vbs r,Vcs
    r)に上記補償電圧(V_comp)を加算し、負であ
    るとき上記相電圧指令(Vas r,Vbs r,Vc
    r)から上記補償電圧(V comp)を減算する
    第3過程と、を包含してなる第4段階と、を順次行うこ
    とを特徴とする電力変換装置のパルス幅変調方法。
  3. 【請求項3】 交流電源の電圧、電流及び周波数を変換
    して負荷に印加し、 該負荷に供給される電圧及び周波数を検出してパルス幅
    変調を行う電力変換装置において、 上記負荷の入力側に接続された電流制御器から出力され
    る回転座標系の出力電圧(Vqe,Vde)から、上記
    負荷に供給される電圧の位相により停止座標系の相電圧
    指令(Vas r,Vbs r,Vcs r)を算出す
    る第1段階と、 上記回転座標系の出力電圧(Vqe,Vde)から、力
    率(θ pf)をatan(Vde/Vqe)として求
    める第1過程と、 該力率と上記電圧の位相とから電流の位相(θ p)を
    求める第2過程と、 該電流の位相と同相の新しい相電圧指令(Vas p,
    Vbs p,Vcs_p)を算出する第3過程と、を包
    含してなる第2段階と、 該第2段階から求められた上記新しい相電圧指令(Va
    p,Vbs p,Vcs p)中、電流の最大絶対
    値を有する相がスイッチングを休止する2相パルス幅変
    調を行う第3段階であって、 上記新しい相電圧指令(Vas p,Vbs p,Vc
    p)の絶対値を相互比較する第1過程と、 上記最大絶対値を有する相の相電圧指令の絶対値を三角
    波の最大値(PWM_max)から減算して補償電圧
    (V comp)を算出する第2過程と、 上記最大絶対値を有する相電圧指令の符号が正であると
    き上記相電圧指令(Vas r,Vbs r,Vcs
    r)に上記補償電圧(V_comp)を加算し、負であ
    るとき上記相電圧指令(Vas r,Vbs r,Vc
    r)から上記補償電圧(V comp)を減算する
    第3過程と、を包含してなる第3段階と、 を順次行うことを特徴とする電力変換装置のパルス幅変
    調方法。
  4. 【請求項4】 交流電源の電圧、電流及び周波数を変換
    して負荷に印加し、 該負荷に供給される電圧及び周波数を検出してパルス幅
    変調を行う電力変換装置において、 上記負荷の入力側に接続された電流制御器から出力され
    る回転座標系の出力電圧(Vqe,Vde)から、上記
    負荷に供給される電圧の位相により停止座標系の相電圧
    指令(Vas r,Vbs r,Vcs r)を算出す
    る第1段階と、 上記電圧の位相と既設定された力率とから電流の位相
    (θ p)を求める第1過程と、 該電流の位相と同相の新しい相電圧指令(Vas p,
    Vbs p,Vcs_p)を算出する第2過程と、を包
    含してなる第2段階と、 該第2段階から求められた上記新しい相電圧指令(Va
    p,Vbs p,Vcs p)中、電流の最大絶対
    値を有する相がスイッチングを休止する2相パルス幅変
    調を行う第3段階であって、 上記新しい相電圧指令(Vas p,Vbs p,Vc
    p)の絶対値を相互比較する第1過程と、 上記最大絶対値を有する相の相電圧指令の絶対値を三角
    波の最大値(PWM_max)から減算して補償電圧
    (V comp)を算出する第2過程と、 上記最大絶対値を有する相電圧指令の符号が正であると
    き上記相電圧指令(Vas r,Vbs r,Vcs
    r)に上記補償電圧(V_comp)を加算し、負であ
    るとき上記相電圧指令(Vas r,Vbs r,Vc
    r)から上記補償電圧(V comp)を減算する
    第3過程と、を包含してなる第3段階と、 を順次行うことを特徴とする電力変換装置のパルス幅変
    調方法。
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