JP4747500B2 - ポリエチレン樹脂組成物および積層体 - Google Patents
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Description
溶媒 :1,2,4−トリクロロベンゼン
流速 :1mL/min
温度 :140℃
測定濃度:30mg/30mL
注入量 :100μL
カラム :東ソー製 TSKgel GMH HR−H 3本
また、直鎖状エチレン系重合体(A)は、低分子量成分の割合が2.0重量%未満であることが、耐熱性に加え押出ラミネート成形時の発煙が少なく、冷却ロールの表面を汚しにくく、成膜性に優れることから好ましい。なお、低分子量成分の割合は、ゲル浸透クロマトグラフィを用いて測定した重量平均分子量(Mw)の4%未満であるピーク面積を、ピーク全体の面積で除し求めたものである。
JIS K6922−1(1998年)に準拠し、測定した。
JIS K6922−1(1998年)に準拠し、測定した。
ゲル浸透クロマトグラフィを用いて、以下に示す条件下で測定し、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比、Mw/Mnを分子量分布として求めた。
溶媒 :1,2,4−トリクロロベンゼン
流速 :1mL/min
温度 :140℃
測定濃度:30mg/30mL
注入量 :100μL
カラム :東ソー製 TSKgel GMH HR−H 3本
(4)低分子量成分の割合
分子量分布の測定と同じ条件で、ゲル浸透クロマトグラフィにより測定し、直鎖状ポリエチレン換算で重量平均分子量(Mw)を求め、このMwの4%未満であるピーク面積をピーク全体の面積で除し、低分子量成分の割合として求めた。
試料2gを400mLのn−ヘプタン中へ入れ、50℃湯浴中に2時間浸した後、濾過した。ろ液を濃縮、乾燥させたものの重量を秤量しn−ヘプタン可溶分を求め、試料の重量からn−ヘプタン可溶分率を計算した。
ゲル浸透クロマトグラフィ−固有粘度連続測定により求められた、分岐高分子の固有粘度と、分岐高分子と同じ分子量の直鎖状高分子の固有粘度の比を収縮因子として求めた。直鎖状高分子として高密度ポリエチレンを用いた。測定条件は以下に示すとおりである。
検出器 :Viscotech社製 R220
溶離液 :1,2,4−トリクロロベンゼン
(0.5mg/mL BHT添加)
流速 :1.0mL/分
温度 :145℃
測定濃度:2mg/mL
注入量 :300μL
カラム :東ソー製 TSKgel GMH HR−H 3本
(7)z平均分子量
分子量分布の測定と同じ条件で、ゲル浸透クロマトグラフィにより測定し、直鎖状ポリエチレン換算でz平均分子量を求めた。
動的粘弾性測定装置として、円錐−円板型レオメーター(レオメトリックス社製 ストレスレオメーター SR2000)を用いて145℃、160℃、190℃における動的剪断弾性率の周波数依存性を測定した。得られた値から、「講座レオロジー、p.91、日本レオロジー学会編、高分子刊行会(1992)」に示された方法で流動の活性化エネルギーを求めた。
JIS K6922−1(1998年)で使用されるメルトインデクサーを用い、温度235℃、押出量3g/分の条件にて、装置に充填された樹脂をオリフィスより押し出した。オリフィス直下に設置したイソプロパノールを入れたメスシリンダーで冷却固化して得られるストランド径(D)をメルトインデクサーのオリフィス径(D0)で除した値、D/D0をスウェル比として求めた。
試料50gを白金皿に入れ、ガスバーナー、電気炉で完全灰化して得た灰分に、ホットプレート上で20%塩酸5mLを加え溶解し蒸発乾固させた後、20%塩酸2mLを加え溶解した。5C濾紙で濾過し、濾過残分と濾紙を白金皿に戻し灰化しその上に炭酸ナトリウム0.3g、四ホウ酸ナトリウム0.5gを加え950℃電気炉にて40分間燃焼させた。その後水に溶解し、20%塩酸4mLを加えた液を誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP)(京都光研製、商品名 ICP−AES UOP−1 markII)にて測定し、チタン、クロム、バナジウム濃度を求めた。
パーキンエルマー(株)製、示差走査熱量計DSC−7を用い、10mgの試料を10℃/分で室温から150℃まで昇温して得られた吸熱ピークが最大値を示す温度を融点として求めた。
押出ラミネートの操出部に設置したクラフト紙(秤量:55g/m2)にコロナ放電処理(3kW)を施し、該処理面とポリエチレン樹脂組成物の溶融薄膜面を接着面として、圧着ロールで圧着ラミネートした。ラミネート速度は50m/分、ラミネート層の厚みは15μmとした。
得られたポリエチレン樹脂組成物を直径90mmφのスクリューを有する単軸押出ラミネーター(ムサシノキカイ(株)製)へ供給し、320℃の温度でTダイよりスクリュー回転数60rpmで押し出し、クラフト紙上に、引き取り速度100m/分で30μmの厚さになるよう押出ラミネート成形を行った際の発煙量を目視により評価した。この際、同条件でラミネート成形した高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン203)よりも発煙量が少ない場合を〇、多い場合を×、同等の場合を△とした。
得られたポリエチレン樹脂組成物を直径90mmφのスクリューを有する単軸押出ラミネーター(ムサシノキカイ(株)製)へ供給し、320℃の温度でTダイよりスクリュー回転数60rpmで押し出し、クラフト紙上に、引き取り速度100m/分で30μmの厚さになるよう押出ラミネート成形を行い、連続して1000m成形した際の冷却ロール表面の汚染を目視により評価した。この際、同条件でラミネート成形した高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン203)よりも冷却ロール表面の汚染が少ない場合を〇、多い場合を×、同等の場合を△とした。
直鎖状エチレン系重合体(A)として、市販品の高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ニポロンハード1000)(A1)を用いた。その物性値を表1に示す。
直鎖状エチレン系重合体(A)として、市販品の高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ニポロンハード2000)(A2)を用いた。その物性値を表1に示す。
直鎖状エチレン系重合体(A)として、市販品の高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ニポロンハード4000)(A3)を用いた。その物性値を表1に示す。
直鎖状エチレン系重合体(A)として、市販品のエチレン・1−ヘキセン共重合体(日本ポリエチレン(株)製 商品名ハーモレックスNH745S)(A4)を用いた。その物性値を表1に示す。
[固体触媒成分の合成]
攪拌装置を備えた10Lのオートクレーブに、シリカ(ダビソン948、200℃、5時間減圧焼成)212g、トルエン4Lおよび(p−N,N−ジメチルアミノフェニル)トリメトキシシラン80g(331mmol)を加え、110℃で16時間攪拌した。反応終了後、トルエンで4回洗浄した。得られたシラン化合物で修飾したシリカ中の炭素含量は4.2重量%であった。
内容積370Lの重合器に、ヘキサンを100kg/時、エチレンを40kg/時、水素を90NL/時、ビスシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド(530μmol)/時、前記固体触媒を9.5g/時に相当する速度で連続的に供給した。加えて、液中のトリイソブチルアルミニウムの濃度を1mmol/kgとなるようにトリイソブチルアルミニウムを連続的に供給した。重合温度は85℃に制御した。重合器で生成した直鎖状エチレン系重合体を含むスラリーは、フラッシュタンク、ポンプを経て、遠心分離器で直鎖状エチレン系重合体とヘキサンに分離し、直鎖状エチレン系重合体(A5)約160kgを得た。得られた直鎖状エチレン系重合体はエチレン単独重合体であり、そのMFRは32g/10分、密度は965kg/m3であった。得られた樹脂を用いてn−ヘプタン可溶分率測定、GPC測定を行った。その結果を表1に示す。
[変性粘土の調製]
ジメチルアニリニウム塩酸塩69gを300mLの水に加え、これをモンモリロナイト(商品名クニピア、クニミネ工業社製)300gを含む水3Lに加えた。この上澄液を除去した後、水、エタノール(商品名エキネンF−3、日本化成品(株)製)で洗浄した。その後減圧乾燥し、変性粘土を得た。
5Lのガラスフラスコに、トリイソブチルアルミニウム1.2mol、ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド1.2mmolのトルエン溶液600mLを加え、その後上記で合成した変性粘土300g、トルエン2.7Lを加え、18時間撹拌した。上澄液を除去した後、ヘキサンを加え3Lのスラリーとした。得られた触媒の一部を採取し、減圧乾燥し、触媒中のジルコニウム濃度を分析したところ0.26重量%であった。
内容積370Lの重合器に、ヘキサンを100kg/時、エチレンを25kg/時、1−ブテンを0.4kg/時、水素を60NL/時、前記触媒成分を1.9g/時に相当する速度で連続的に供給した。また、液中のトリイソブチルアルミニウムの濃度を1mmol/kgとなるようにトリイソブチルアルミニウムを連続的に供給し、重合温度は85℃に制御した。重合器で生成した直鎖状エチレン系重合体を含むスラリーは、フラッシュタンク、ポンプを経て、遠心分離器で直鎖状エチレン系重合体とヘキサンに分離し、直鎖状エチレン系重合体を連続的に乾燥した。4時間毎に抜き出し、乾燥して直鎖状エチレン系重合体(A6)約80kgを製造した。得られた直鎖状エチレン系重合体はエチレン・1−ブテン共重合体であり、そのMFRは40g/10分、密度は955kg/m3であった。得られた樹脂を用いてn−ヘプタン可溶分率測定、GPC測定を行った。その結果を表1に示す。
[触媒の調製]
5Lのフラスコに、n−ブタノール350g(4.7mol)を入れ、これにヨウ素2.8g、金属マグネシウム粉末55g(2.3mol)およぴチタンテトラブトキシド310g(0.91mol)を加え、さらにヘキサンを2.3L加えた後80℃まで昇温し、発生する水素ガスを除去しながら窒素シール下で1時間攪拌した。引き続き120℃まで昇温し1時間反応を行い、Mg−Ti錯体(ヘキサン溶液)を得た。
重合内容積370Lの重合器に、脱水精製したヘキサン100kg/時、トリイソブチルアルミニウムを2mmol/時、前記媒成分を2.0g/時の速度で連続的に供給し、重合器内容物を所要速度で排出しながら、85℃においてエチレンを40kg/時の速度で供給し、エチレン濃度1.8wt%、水素の対エチレン濃度比0.15(モル)に保ち、全圧30kg/cm2、平均滞留時間を1.8時間の条件下で満液状態にて連続的に重合を行った。フラッシュタンク、ポンプを経て、遠心分離器で直鎖状エチレン系重合体とヘキサンに分離し、連続的に乾燥して直鎖状エチレン系重合体(A7)約120kgを製造した。得られた直鎖状エチレン系重合体はエチレン単独重合体であり、そのMFRは32g/10分、密度は956kg/m3であった。Ti触媒を用いていることより、ポリマー中にチタンを2.9ppm含有していた。得られた樹脂を用いてn−ヘプタン可溶分率測定、GPC測定を行った。その結果を表1に示す。
水素を20NL/時とした以外は合成例1と同様に重合し、直鎖状エチレン系重合体(A8)約90kgを製造した。得られた直鎖状エチレン系重合体はエチレン単独重合体であり、そのMFRは1.8g/10分、密度は955kg/m3であった。得られた樹脂を用いてn−ヘプタン可溶分率測定、GPC測定を行った。その結果を表1に示す。
直鎖状エチレン系重合体(A)として、高密度ポリエチレン(A1)を75重量%、高圧法低密度ポリエチレン(B)としてMFRが1.6g/10分、密度が919kg/m3、Z平均分子量83×104である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン360)(B1)を25重量%配合し、二軸押出機にて180℃で溶融混練しペレットを得た。得られたペレットを用いて、MFR、密度、結晶融点を測定した。
直鎖状エチレン系重合体(A)として、高密度ポリエチレン(A2)を80重量%、高圧法低密度ポリエチレン(B)として、比較例11で用いた高圧法低密度ポリエチレン(B1)を20重量%配合した以外は比較例11と同様にしてポリエチレン樹脂組成物を得、各種物性測定を実施した。さらに、得られたペレットを比較例11と同様にして押出ラミネート成形を行い、積層体の耐熱ピンホール性を評価した。ポリエチレン樹脂組成物の特性および耐熱ピンホール性評価の結果を表2に示す。
直鎖状エチレン系重合体(A)として、合成例1で得たエチレン単独重合体(A5)を85重量%、比較例11で用いた高圧法低密度ポリエチレン(B1)を15重量%配合し、二軸押出機にて180℃で溶融混練しペレットを得た。得られたペレットを用いて、MFR、密度、結晶融点を測定した。
エチレン単独重合体(A5)を65重量%、高圧法低密度ポリエチレン(B1)を35重量%とした以外は実施例1と同様の方法で溶融混合し、ペレットを得、各種物性を測定した。さらに実施例1と同様の方法で押出ラミネート成形を行い、発煙性、冷却ロール汚染性を評価した。ポリエチレン樹脂組成物の特性および加工性評価の結果を表2に示す。
エチレン単独重合体(A5)の代わりに、合成例2で得たエチレン・1−ブテン共重合体(A6)を用いた以外は実施例1と同様の方法で高圧法低密度ポリエチレン(B1)と溶融混合し、ペレットを得、各種物性測定を実施した。さらに、得られたペレットを実施例1と同様にして押出ラミネート成形を行い、発煙性、冷却ロール汚染性を評価した。ポリエチレン樹脂組成物の特性および加工性評価の結果を表2に示す。
直鎖状エチレン系重合体(A1)を50重量%、高圧法低密度ポリエチレン(B1)を50重量%配合した以外は比較例11と同様にしてペレットを得、各種物性測定を実施した。さらに、得られたペレットを比較例11と同様にして押出ラミネート成形を行い、積層体の耐熱ピンホール性を評価した。ポリエチレン樹脂組成物の特性および耐熱ピンホール性評価の結果を表3に示す。直鎖状エチレン系重合体の配合量が少なく、耐熱性に劣るものであった。
比較例11で用いた直鎖状エチレン系重合体(A1)のみを用いて、比較例11と同様に押出ラミネート成形を試みたが、成膜性に乏しく、加工することができなかった。
直鎖状エチレン系重合体(A)として、高密度ポリエチレン(A3)を用いた以外は比較例11と同様の方法で高圧法低密度ポリエチレン(B1)と溶融混合し、ペレットを得、各種物性測定を実施した。さらに比較例11と同様の方法で押出ラミネート成形を試みたが、ドローダウン性に乏しく、延伸切れを生じてしまい、加工することができなかった。
高圧法低密度ポリエチレン(B)として、MFRが0.6g/10分、密度が922kg/m3、Z平均分子量24×104である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン175K)(B2)を用いた以外は比較例11と同様の方法で直鎖状エチレン系重合体(A1)と溶融混合し、ペレットを得、各種物性測定を実施した。さらに、得られたペレットを比較例11と同様にして押出ラミネート成形を行い、積層体の耐熱ピンホール性を評価した。ポリエチレン樹脂組成物の特性および耐熱ピンホール性評価の結果を表3に示すが、耐熱性が劣っていた。
直鎖状エチレン系重合体(A)として、合成例3で得たエチレン単独重合体(A7)を用いた以外は実施例1と同様の方法で高圧法低密度ポリエチレン(B1)と溶融混合し、ペレットを得、各種物性測定を実施した。さらに比較例11と同様の方法で押出ラミネート成形を行い、発煙性、冷却ロール汚染性を評価した。ポリエチレン樹脂組成物の特性および加工性評価の結果を表3に示すが、Ti触媒で得た直鎖状エチレン系重合体を用いており、金属含有量が多く成形時の発煙、冷却ロール表面の汚染が激しかった。
エチレン単独重合体(A5)のみを用いて、実施例1と同様に押出ラミネート成形を試みた。その結果を表3に示すが、ネックインが大きく成膜性に乏しかったため、積層体を得ることができなかった。
高圧法低密度ポリエチレン(B1)のみを用いて、実施例1と同様に押出ラミネート成形を行い、発煙性、冷却ロール汚染性を評価した。ポリエチレン樹脂組成物の特性および加工性評価の結果を表3に示すが、耐熱性が劣っており、かつ、成形時の発煙及び冷却ロール表面の汚染が若干見られた。
エチレン単独重合体(A5)の代わりに、エチレン単独重合体(A8)を用いた以外は実施例1と同様の方法で高圧法低密度ポリエチレン(B1)と溶融混合し、ペレットを得、各種物性測定を実施した。さらに実施例1と同様の方法で押出ラミネート成形を試みた。その結果を表3に示すが、ドローダウン性に乏しく、延伸切れを生じてしまい、加工することができなかった。
エチレン単独重合体(A5)の代わりに、エチレン・1−ヘキセン共重合体(A4)を用いた以外は実施例1と同様の方法で高圧法低密度ポリエチレン(B1)と溶融混合し、ペレットを得、各種物性測定を実施した。さらに実施例1と同様の方法で押出ラミネート成形を試みた。その結果を表3に示すが、ポリエチレン樹脂組成物の耐熱性が劣っていた。
高圧法低密度ポリエチレン(B)として、高圧法低密度ポリエチレン(B2)を用いた以外は実施例1と同様の方法でエチレン単独重合体(A1)と溶融混合し、ペレットを得、各種物性測定を実施した。さらに、得られたペレットを実施例1と同様にして押出ラミネート成形を試みた。その結果を表3に示すが、成膜性に乏しく積層体を得ることができなかった。
Claims (4)
- メタロセン化合物を触媒として製造された、下記の(a)〜(b)、(j)〜(l)の要件を満たすエチレン単独重合体および/またはα−オレフィン含量が2.5mol%以下のエチレン・α−オレフィン共重合体(A)が50重量%を超えて95重量%以下、下記(c)〜(f)の要件を満たす高圧法低密度ポリエチレン(B)が5重量%以上50重量%未満であり、かつ、下記(g)〜(i)の要件を満たすことを特徴とするポリエチレン樹脂組成物。
(a)JIS K6922−1(1998年)により測定されたメルトマスフローレートが6〜100g/10分、
(b)JIS K6922−1(1998年)により測定された密度が936〜980kg/m3、
(c)JIS K6922−1(1998年)により測定されたメルトマスフローレートが0.1〜20g/10分、
(d)JIS K6922−1(1998年)により測定された密度が910〜935kg/m3、
(e)ゲル浸透クロマトグラフィ−固有粘度連続測定において求められる、分子量10万g/molの収縮因子が0.5以下であり、分子量100万g/molの収縮因子が0.2以下、
(f)ゲル浸透クロマトグラフィで測定されるz平均分子量が30万g/mol以上、
(g)JIS K6922−1(1998年)により測定されたMFRが1〜50g/10分、
(h)JIS K6922−1(1998年)により測定された密度が936〜970kg/m3、
(i)流動の活性化エネルギーが23〜39kJ/mol、
(j)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3.5未満、
(k)低分子量成分の割合が2.0重量%未満(低分子量成分の割合は、重量平均分子量(Mw)の4%未満であるピーク面積を、ピーク全体の面積で除し求めたものである。)、
(l)50℃におけるn−ヘプタン可溶分率が0.08重量%未満 - エチレン単独重合体および/またはエチレン・α−オレフィン共重合体(A)がスラリー法により製造されたことを特徴とする請求項1に記載のポリエチレン樹脂組成物。
- 完全灰化した残分を誘導結合プラズマ発光分光分析装置で測定して求められるチタン、クロム、バナジウムの合計含有量が0.1ppm以下であること特徴とする請求項1又は2に記載のポリエチレン樹脂組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のポリエチレン樹脂組成物を押出ラミネート成形することによって得られる積層体。
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