JP6040628B2 - 金属部材−ポリエチレン部材複合体及びその製造方法 - Google Patents
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(1)金属部材の表面に物理的処理及び/又は化学処理を施す工程。
(2)表面に物理的処理及び/又は化学処理を施した金属部材を射出成形機の金型内に装着する工程。
(3)該金型内に、ポリエチレンを溶融状態で射出し、インサート成形を行い金属部材−ポリエチレン部材複合体とする工程。
JIS K 7210(1995年)に従い、測定温度190℃、荷重21.18Nの荷重下で測定した。
エチレン単独重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体は、JIS K 6922−1(1997年)に従い、23℃に保った密度勾配管にて測定した。エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物は、ASTM D 1505(1985年)に従い、23℃に保った密度勾配管にて測定した。
複合体試験片を引張試験機((株)島津製作所製、(商品名)オートグラフAG−5000B)を用い、引張速度10mm/minで、引張試験を実施した。
アルミニウム合金(A5052) 製試験片(35mm(長辺)×13mm(短辺)×2mm(厚さ))をアセトンに浸漬することにより表面の洗浄を行った後、該試験片を1重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液、次いで10重量%硫酸水溶液に浸漬し、さらに15重量%硫酸水溶液中で電流密度0.5A/cm3で陽極酸化処理することにより、アルミニウム合金表面を化学処理したアルミニウム合金(A5052)製試験片を得た。
マグネシウム合金(AZ91)製試験片(35mm(長辺)×13mm(短辺)×2mm(厚さ))をアセトンに浸漬することにより表面の洗浄を行った後、該試験片を#800のアルミナ、次いで#1000、さらに#2000のアルミナにて液体ホーニング処理を行うことにより、マグネシウム合金表面を物理的処理したマグネシウム合金(AZ91)製試験片を得た。
アルミニウム合金(A5052)製試験片に陽極酸化処理を施さなかった以外は、実施例1と同様の方法により、複合体を得た。
マグネシウム合金(AZ91)製試験片に液体ホーニング処理を施さなかった以外は、実施例2と同様の方法により、複合体を得た。
アルミニウム合金(A1100)製試験片(35mm(長辺)×13mm(短辺)×2mm(厚さ))をエタノールに浸漬することにより表面の洗浄を行った後、該試験片を陽極として20℃のヒドラジン濃度0.2モル/リットルの電解液に浸漬し、基底電圧30Vで30分間直流電解法により陽極酸化を行うことにより、表面を化学処理したアルミニウム合金(A1100)製試験片を得た。
アルミニウム合金(A1100)製試験片(35mm(長辺)×13mm(短辺)×2mm(厚さ))をエタノールに浸漬することにより表面の洗浄を行った後、該試験片を95℃のエタノールアミン0.5重量%を含有する蒸留水混合液に5分間浸漬することによりベーマイト処理を施し、表面を化学処理したアルミニウム合金(A1100)製試験片を得た。
アルミニウム合金(A1050)製試験片(35mm(長辺)×13mm(短辺)×2mm(厚さ))をアセトンに浸漬することにより表面の洗浄を行った後、該試験片を#800のアルミナ、次いで#1000のアルミナにて液体ホーニング処理を行い、さらに30重量%燐酸水溶液中で電流密度0.5A/cm3で陽極酸化処理することにより、アルミニウム合金表面を物理的処理後化学処理したアルミニウム合金(A1050)製試験片を得た。
アルミニウム合金(A5052)製試験片(35mm(長辺)×13mm(短辺)×2mm(厚さ))をアセトンに浸漬することにより表面の洗浄を行った後、該試験片を95℃のトリエタノールアミン0.5重量%を含有する蒸留水混合液に5分間浸漬し、さらに、波長1.064μmのレーザを用いハッチング幅0.09mm、周波数9KHz、速度80mm/秒で直交方向に5回走査することによりレーザ処理を行うことにより、アルミニウム合金表面を化学処理後物理的処理したアルミニウム合金(A5052)製試験片を得た。
低密度ポリエチレン低密度ポリエチレン(東ソー製、(商品名)ペトロセン203、密度919kg/m3、MFR8g/分)の代わりに、高密度ポリエチレン(東ソー製、(商品名)ニポロンハード2000、密度960kg/m3、MFR15g/分)を用い、射出成形機の温度を230℃とした以外は、実施例2と同様に方法によりマグネシウム合金部材−ポリエチレン部材複合体を得た。
アルミニウム合金(A1050)製試験片(35mm(長辺)×13mm(短辺)×2mm(厚さ))をアセトンに浸漬することにより表面の洗浄を行った後、該試験片を#800のアルミナ、次いで#1000のアルミナにて液体ホーニング処理を行い、さらに30重量%燐酸水溶液中で電流密度0.5A/cm3で陽極酸化処理することにより、アルミニウム合金表面を物理的処理後化学処理したアルミニウム合金(A1050)製試験片を得た。
Claims (5)
- 少なくとも下記の(1)〜(3)の工程を経ることを特徴とする金属部材−ポリエチレン部材複合体の製造方法。
(1)金属部材の表面に物理的処理及び/又は化学処理を施す工程。
(2)表面に物理的処理及び/又は化学処理を施した金属部材を射出成形機の金型内に装着する工程。
(3)該金型内に、ポリエチレンを溶融状態で射出し、インサート成形を行い金属部材−ポリエチレン部材複合体とする工程。 - 金属部材が、アルミニウム製部材、アルミニウム合金製部材、銅製部材、銅合金製部材、マグネシウム製部材、マグネシウム合金製部材、鉄製部材、チタン製部材、チタン合金製部材及びステンレス製部材からなる群より選択される1種以上の金属部材であることを特徴とする請求項1に記載の金属部材−ポリエチレン部材複合体の製造方法。
- ポリエチレン部材が、エチレン単独重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物からなる群より選択される1種以上のポリエチレンからなるポリエチレン部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属部材−ポリエチレン部材複合体の製造方法。
- ポリエチレン部材が、JIS K 6922−1(1997年)で定義された密度が942kg/m3以上の高密度ポリエチレンからなるポリエチレン部材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属部材−ポリエチレン部材複合体の製造方法。
- ポリエチレン部材が、ポリエチレン100重量部に対して、さらにエチレン−α、β−不飽和カルボン酸アルキルエステル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−α、β−不飽和カルボン酸グリシジルエステル共重合体、エチレン−α、β−不飽和カルボン酸グリシジルエステル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−α、β−不飽和カルボン酸グリシジルエステル−α、β−不飽和カルボン酸アルキルエステル共重合体及び無水マレイン酸グラフト変性エチレン−α−オレフィン共重合体からなる群より選択される少なくとも1種以上の変性エチレン系共重合体1〜50重量部を含んでなるポリエチレン組成物よりなるポリエチレン部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の金属部材−ポリエチレン部材複合体の製造方法。
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