JP4744795B2 - 精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法並びに光学素子およびその製造方法 - Google Patents

精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法並びに光学素子およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法並びに光学素子およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、CCD型(Charge−Coupled−Devices)およびMOS(Metal−Oxide−Semiconductor)型などの固体撮像素子を用いたカラーVTR、デジタルカメラなどの撮像装置に内蔵される光学素子用の燐酸塩系ガラスからなる精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法、並びに該プリフォームを用いて精密プレス成形された各種光学素子、特に近赤外線吸収機能を有する光学素子およびその製造方法に関するものである。
従来より、デジタルカメラやデジタルVTRカメラなどの撮像装置においては、CCD型及びMOS型の固体撮像素子が広く使われている。このような撮像素子の光学系には近赤外線をカットできるフィルタ光学素子が必要となる。一般に固体撮像素子においては、例えばCCDでは分光感度が可視域から近赤外域の1000nm付近に延びているため、近赤外線の光をカットして人間の目の視覚感度に近づけてやらないと、画像が赤味を帯び、良好な色再現を得ることができない。このような目的で近赤外線カットフィルタガラスが開発され、広く利用されている。例えば、燐酸塩系ガラスやフツ燐酸塩系ガラスが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年の撮像装置の小型化に伴ない、撮像光学系の小型化が強く求められている。このような小型化に対応するためには、複数の光学的機能を合わせもつ光学素子を使用して部品点数を少なくすればよい。例えば、上記近赤外線カット機能と空間変調周波数の低い光を通すローパスフィルター機能を1つの光学素子に付与したり、近赤外線カット機能とレンズ機能を1つの光学素子に付与するなどの解決策が考えられる。
レンズ機能も光学素子を非球面レンズとすれば球面レンズのみを使用する光学系よりもより少ない部品点数で良好な光学性能を得ることができる。
しかしながら、上記ローパスフィルターにしても、非球面レンズにしても、近赤外線吸収ガラスを機械的に加工して作るには、高い生産性が得られないという問題がある。このような問題を解決するには、近赤外線吸収ガラスを精密プレス成形し、上記多機能を有する光学素子を作製すればよい。
しかし、これまでの近赤外線吸収ガラスは、CCD撮像素子に要求されている400nm付近での高い透過率を得るために、砒素を導入したり、多量のPを導入したり、フッ素を導入したりしていたため、精密プレス成形用ガラスとしては不適当であった。
砒素はその毒性のため環境汚染の問題をかかえており、また極めて強い酸化性を示すため、精密プレス成形時に使用するプレス成形型の成形面に損傷を与え、成形型を繰り返して使用できなくしてしまうおそれがある。
また、多量のPを含むガラスは耐候性に劣るなどの問題を有している。したがって、このようなガラスで精密プレス成形用プリフォームを作り、プリフォームを保管しておくと表面状態が悪化し、光学素子を精密プレス成形するための素材としては不適当なものとなってしまう。
フッ素の導入はガラスの低融点化及び優れた透過率をもたらすが、このガラスは熔融の際にフッ素が揮発するため、熔融状態のガラスから直接、プリフォームを一個一個、安定して製造することが困難であり、精密プレス成形に不向きなどの問題を有している。そのため、上記特許文献1などに記載のガラスを用いて精密プレス成形された光学素子はいまだに実用化されていない。
特開平4−104918号公報
本発明は、このような従来のガラスが有する欠点を解消し、精密プレス成形性、耐久性に優れ、良好な近赤外線吸収機能などを有する光学素子を安定して生産できる精密プレス成形用プリフォームとその製造方法、ならびに前記プリフォームより精密プレス成形して得られる光学素子、およびその光学素子の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために、種々の実験を重ねた結果、P含有ガラスに、アルカリ成分およびBaOを導入することにより、熔融温度を低下させて良好な近赤外線吸収特性を付与するとともに、十分高い耐候性をもたらせることができ、精密プレス成形に適したガラス組成系が得られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)モル%表示で、P 25〜45%、CuO 0.5〜10%、B 0〜10%、Al 0〜10%、LiO 2〜30%、NaO 0〜25%、KO 0〜15%(ただし、LiO、NaOおよびKOの合計量が3〜40%)、BaO 3〜45%、ZnO 0%超〜30%、MgO 0〜20%、CaO 0〜20%、SrO 0〜20%、Bi 0〜10%、La 0〜5%、Gd 0〜5%、Y 0〜5%を含み、上記成分の合計量が98%以上であり、PbO、As を含まず、ZnO含有量に対するBaO含有量のモル比率(BaO/ZnO)が1より大きく、ガラス転移温度が381℃以下、液相温度が900℃以下、厚さ1mmにおいて波長400nmにおける外部透過率が80%以上、波長1200nmにおける外部透過率が10.4%以下であるガラスからなることを特徴とする精密プレス成形用プリフォーム、
(2)厚さ1mmにおいて波長400nmにおける外部透過率が80〜90%、波長700nmにおける外部透過率が0.1〜18%、波長1200nmにおける外部透過率が1〜10.4%、波長400〜600nmにおいて外部透過率が極大になる透過率特性を備えたガラスからなる上記(1)に記載の精密プレス成形用プリフォーム、
(3)熔融ガラスから一定質量の熔融ガラス塊を分離、成形し、上記(1)または(2)に記載の精密プレス成形用プリフォームを作製することを特徴とする精密プレス成形用プリフォームの製造方法、
(4)上記(1)または(2)に記載の精密プレス成形用プリフォームを精密プレス成形して作製してなる光学素子、
(5)上記(3)項に記載の方法により作製された精密プレス成形用プリフォームを精密プレス成形して作製してなる光学素子、
(6)精密プレス成形品であって、モル%表示で、P 25〜45%、CuO 0.5〜10%、B 0〜10%、Al 0〜10%、LiO 2〜30%、NaO 0〜25%、KO 0〜15%(ただし、LiO、NaOおよびKOの合計量が3〜40%)、BaO 3〜45%、ZnO 0%超〜30%、MgO 0〜20%、CaO 0〜20%、SrO 0〜20%、Bi 0〜10%、La 0〜5%、Gd 0〜5%、Y 0〜5%を含み、上記成分の合計量が98%以上であり、PbO、As を含まず、ZnO含有量に対するBaO含有量のモル比率(BaO/ZnO)が1より大きく、ガラス転移温度が381℃以下、液相温度が900℃以下、厚さ1mmにおいて波長400nmにおける外部透過率が80%以上、波長1200nmにおける外部透過率が10.4%以下であるガラスからなることを特徴とする光学素子、
(7)非球面レンズ、球面レンズ、レンズアレイ、ローパスフィルター、回折格子のいずれかの光学素子であって、近赤外線吸収機能を有する上記(4)〜(6)項のいずれか1項に記載の光学素子、
(8)上記(1)または(2)に記載の精密プレス成形用プリフォームを加熱し、プレス成形型により精密プレス成形することを特徴とする光学素子の製造方法、
(9)上記(3)項に記載の方法により作製された精密プレス成形用プリフォームを加熱し、プレス成形型により精密プレス成形することを特徴とする光学素子の製造方法、
(10)プレス成形型に精密プレス成形用プリフォームを導入し、前記プレス成形型と精密プレス成形用プリフォームをともに加熱して精密プレス成形を行う上記(8)または(9)項に記載の光学素子の製造方法、および
(11)プレス成形型に予熱された精密プレス成形用プリフォームを導入し、精密プレス成形を行う上記(8)または(9)項に記載の光学素子の製造方法、
を提供するものである。
本発明によれば、精密プレス成形性、耐久性に優れ、良好な近赤外線吸収機能などを有する光学素子を安定して生産できる精密プレス成形用プリフォームとその製造方法を提供することができる。
また、本発明によれば、前記プリフォームより精密プレス成形して得られる光学素子、ならびにその光学素子の製造方法を提供することができる。
したがって、近赤外線吸収特性などを有する非球面レンズ、球面レンズ、レンズアレイなどの各種光学素子が得られるので、固体撮像素子の光学系をより少ない部品点数で構成することができ、撮像機器の小型軽量化に有効である。また精密プレス成形によって上記光学素子を製造することができるので、非球面レンズ、レンズアレイ、ローパスフィルター付きレンズ、マイクロレンズなど機械加工では手間とコストがかかる光学素子を容易にかつ低コストで製造することも可能になる。
まず、精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法について説明する。
[精密プレス成形用プリフォームおよびその製造方法]
本発明の精密プレス成形用プリフォームには、プリフォームIとプリフォームIIの2つの態様がある。
(プリフォームI)
本発明の第1の精密プレス成形用プリフォーム(プリフォームI)は、モル%表示で、P 25〜45%、CuO 0.5〜10%、B 0〜10%、Al 0〜10%、LiO 2〜30%、NaO 0〜25%、KO 0〜15%(ただし、LiO、NaOおよびKOの合計量が3〜40%)、BaO 3〜45%、ZnO 0〜30%、MgO 0〜20%、CaO 0〜20%、SrO 0〜20%、Bi 0〜10%、La 0〜5%、Gd 0〜5%、Y 0〜5%を含み、上記成分の合計量が98%以上であるガラスからなることを特徴とする。
以下、特に明記しない限り、ガラス成分の量はモル%で表示する。
上記組成範囲設定の理由は次のとおりである。
はガラスの網目構造を構成する主成分であり、安定した操業とガラス形成に必須な成分である。その含有量が25%未満では、ガラスの熱安定性が低下し、また耐候性も低下する。一方、45%を超えると、熔融ガラスの粘性が高くなり、以下に説明する任意成分Bi、Nb、WOの導入が困難となる。また、熔融ガラスからプリフォーム1個の質量に相当する熔融ガラス塊を分離し、ガラスが冷却するまでにプリフォームに成形する熱間プリフォーム成形ができなくなる恐れがある。したがって、その導入量は25〜45%とする。好ましくは27〜42%の範囲である。なお、質量%表示によるさらに好ましい範囲は65質量%未満であり、より一層好ましい範囲は60質量%以下であり、59質量%以下がなお一層好ましい範囲である。
CuOは上記ガラスに近赤外線吸収特性を付与するための主要な働きをする必須成分である。CuOが0.5%未満だと十分な近赤外線吸収特性が得られない恐れがあり、10%を超えるとガラスの耐失透性が低下する恐れがあるため、その導入量を0.5〜10%とする。
は、少量の添加でガラスの耐候性を向上させ、かつガラスの光学特性を低分散化する効果を持つ成分である。ただしその含有量が10%を超えるとガラス転移温度が著しく上昇し、耐久性も大きく低下するため、0〜10%とする。好ましくは8%以下であり、さらに好ましくは0%超8%以下である。質量%表示によるより一層好ましい範囲は3質量%未満、特に好ましい範囲は2.5質量%以下である。
Alは少量の導入でガラスの耐候性および耐水性を向上させる効果があるが、熔解温度を高め、Cu2+→Cuの還元反応を促進し、ガラスの透過率や近赤外線の吸収効果を薄める恐れがあるため、その導入量は0〜10%にする。好ましくは0〜6%、さらに好ましくは0%超6%以下である。質量%表示によるより一層好ましい範囲は10質量%未満、特に好ましい範囲は9質量%以下である。
上記ガラス組成において、アルカリ金属酸化物として少なくともLiOを含有させることが極めて有効である。その理由はLiOがガラスの融点や軟化温度を下げるために有効な成分であるからである。そのため、LiOは2%以上含有させるが、30%を超えて多く導入するとガラスの失透傾向が増大し、液相温度も高くなる恐れがあるため、その含有量を2〜30%の範囲にする。好ましくは5〜25%の範囲である。
アルカリ金属酸化物ROとしてLiOだけを含有させるときの失透傾向を緩和させるため、NaOとKOから選ばれる少なくとも一種を含有させることが好ましい。
NaO導入量の範囲は0〜25%、好ましい範囲は0〜20%、さらに好ましい範囲は0%超20%以下である。KO導入量の範囲は0〜15%、好ましい範囲は0〜10%、さらに好ましい範囲は0%超10%以下である。その理由はNaOが25%を超えると、ガラスの耐久性や安定性が悪化し、また、KOが15%を超えるとガラスの低融点化しにくくなるからである。
O(R=Li、Na、K)はガラス転移温度および液相粘性を低下させる効果を持ち、精密プレス成形用プリフォームの成形に必要な熱的特性をガラスに付与するために必須な成分である。また、多くのアルカリの導入により、近赤外線をカットするCu2+ Cu に還元される反応(Cu 2+ →Cu を抑える効果もある。その含有量が3%未満では、Cu2+→Cu の還元反応を抑える効果が薄れ、ガラス転移温度が高くなり、熱間プリフォーム成形時における熔融ガラスの粘性が高くなるため、プレス成形や熱間プリフォーム成形に困難をもたらす。一方で、これらの含有量の合計が40%を超えるとガラスの耐候性や熱的な安定性が低くなる。したがって、その合計導入量は3〜40%にする。好ましくは5〜36%、さらに好ましくは5%超36%以下の範囲である。
BaOはガラスの修飾成分であり、ガラスの諸特性を調整するために使用される。またガラスの耐候性を高める効果も持つため、上記組成における必須成分である。その含有量が45%を超えると、低軟化性が得られなくなり、液相温度も高くなる恐れがある一方、3%未満では所要な耐久性や耐候性が得られなくなり、ガラスも非常に失透しやすくなるため、その導入量は3〜45%にする。好ましくは5〜40%の範囲である。質量%表示によるさらに好ましい導入量は8.5質量%以上、より一層好ましい導入量は11質量%以上、なお一層好ましい導入量は13質量%以上、特に好ましい導入量は20.5質量%以上である。
ZnOはBaOと同様ガラスの修飾成分であり、ガラスの諸特性を調整するために使用される。特にガラスの低融点化に大きく寄与するが、その含有量が30%を超えると、ガラスの熱安定性の低下あるいはガラスの液相粘性の増加を招き、精密プレス成形用プリフォームを作るガラスとして適した熱的特性が損なわれてしまうため、その導入量は0〜30%とする。好ましくは0〜25%、さらに好ましくは0%超25%以下である。質量%表示によるより一層好ましい範囲は20質量%未満、特に好ましい範囲は16質量%以下である。
なお、プリフォームならびに得られる光学素子の耐候性を改善するため、ZnO含有量に対するBaO含有量のモル比率(BaO/ZnO)の値を1よりも大きくすることが好ましい。
MgO、CaO、SrOはガラスの耐久性や安定性を調整するときに使用される成分であるが、その導入量はそれぞれ20%を超えて多くなると、高耐候性を付与するためのBaOを導入できなくなる恐れがあるため、それぞれの導入量は0〜20%とする。好ましくは0〜15%である。
Biは任意成分であが、少量の導入でガラスの安定性を向上させることができる上、Cu2+→Cu の還元反応を抑えることもできる。特にPの含有量が相対的に多い場合、Biの導入は非常に効果的である。しかし、Biを多く導入すると、近紫外線領域の吸収が大きくなるので、波長400nmにおける透過率が低くなる恐れがある。したがって、Biの導入量は0〜10%とする。好ましくは0.1〜10%、さらに好ましくは0.1〜5%の範囲である。
La、Gd、Yはガラスの耐候性を向上させる効果をもち、任意に導入可能な成分である。ただしその含有量がそれぞれ5%を超えると所望の低軟化性を得ることが困難になり、液相粘性も上昇する傾向にある。したがって、その含有量はいずれも0〜5%にする。好ましくはいずれも0〜4%である。
上記ガラス組成範囲においては、上記各所望の性質を付与する観点から、上記成分の合計量を98%以上にすることを要し、98%超にすることが好ましく、99%以上にすることがさらに好ましく、100%にすることがより一層好ましい。
この他に、ガラスの耐候性を向上させるため、Ybを0〜2%導入することもできるし、Luを0〜2%導入することもできる。またCeOも0〜2%導入することもできる。
また、ガラスの光学特性を調整するためにNb、WOをそれぞれ0〜2%導入することもできる。
さらに、ガラスの特性を悪化させない範囲での少量のGeO、SnO、Feなどの成分を添加することにより、Cu2+→Cuの還元反応を抑える効果があるが、それぞれ2%を超えて多く導入すると、熔解用白金坩堝とガラスとの反応を促進するため、400nmでの透過率を悪化させる恐れがある。したがって、これらの成分の導入量は合計で2%以下に抑えることが好ましく、0.1質量%未満に抑えることがより好ましく、0.01質量%以下に抑えることがさらに好ましい。なお、このような微量の成分を導入するには、微量成分が全原料中に均一の混合される必要があるため、調合が難しくなり、一定組成のガラスを熔解することが難しくなる。また、GeO原料は高価であるため、コストならびに調合上の問題を優先させる場合には、GeO、SnO、Feはいずれも導入しないことが望ましい。
上記成分に加え、清澄剤としてSbを添加することができる。その場合、好ましい添加量はSbを除いたガラス成分の合計含有量に対し、0〜1質量%未満とすることが好ましく、0〜0.9質量%とすることがより好ましい。モル%表示による好ましい添加量は0〜1モル%、より好ましい添加量は0〜0.9モル%である。
なお、上記ガラスは、PbO、As及びフッ素を含まないことが望ましい。その理由は前記のとおりである。
また毒性のあるTl、Cd、Crも除外すべき成分であり、非酸化性雰囲気中の精密プレス成形時に還元して金属として析出する恐れのあるAg酸化物なども導入しないことが好ましい。
上記組成としては、P、CuO、B、Al、LiO、NaO、KO、BaO、ZnOが共存するものが特に好ましく、これら成分の合計量が100%のものが最も好ましい。
上記各成分含有量の好ましい範囲を任意に組合せて上記観点からより良い組成範囲とすることができるが、その中で具体的な組成範囲の一例は、P 27〜42%、CuO 0.5〜10%、B 0%超8%以下、Al 0%超6%以下、LiO 5〜25%、NaO 0%超20%以下、KO 0%超10%以下(ただし、LiO、NaOおよびKOの合計量 5%超36%以下)、BaO 5〜40%、 ZnO 0%超25%以下(ただし、ZnO含有量に対するBaO含有量のモル比率(BaO/ZnO)>1)、MgO 0〜15%、CaO 0〜15%、SrO 0〜15%、Bi 0〜10%、LaO3 0〜4%、Gd 0〜4%、Y 0〜4%を含み、前記成分の合計含有量が98%以上の組成である。また、P 27〜42%、CuO 0.5〜10%、B 0%超8%以下、Al 0%超6%以下、LiO 5〜25%、NaO 0%超20%以下、KO 0%超10%以下(ただし、LiO、NaOおよびKOの合量 5%超36%以下)、BaO 5〜40%、 ZnO 0%超25%以下、MgO 0〜15%、CaO 0〜15%、SrO 0〜15%、Bi 0.1〜10%、LaO3 0〜4%、Gd 0〜4%、Y 0〜4%を含み、前記成分の合計含有量が98%以上の組成も具体的な一例である。
(プリフォームII)
本発明の第2の精密プレス成形用プリフォーム(プリフォームII)は、CuO、アルカリ金属酸化物、BaOおよびZnOを含み、ZnO含有量に対するBaO含有量のモル比率(BaO/ZnO)が1より大きい燐酸塩ガラスからなることを特徴とする。
プリフォームIIにおいても、P、CuO、アルカリ金属酸化物、BaO、ZnOは、前述のプリフォームIと同様の作用、効果を発揮する。先に説明したように精密プレス成形用プリフォームでは特に低軟化性を付与しつつ、十分な耐候性を有するガラスでプリフォームを成形することが望まれる。そのため、プリフォームIIにおいては、ZnO含有量に対するBaO含有量のモル比率(BaO/ZnO)の値を1よりも大きくする。
なお、アルカリ金属酸化物としてはLiOを導入することが好ましく、LiOおよびNaOを導入することがより好ましく、LiO、NaOおよびKOを導入し、これらの合計量をアルカリ金属酸化物の含有量に等しくすることが望ましい。
さらに、プリフォームIと同様、Bを導入したり、Alを導入することが好ましい。
プリフォームIIにおいても、Pの導入量は25〜45%とすることが好ましい。より好ましくは27〜42%の範囲である。なお、質量%表示によるさらに好ましい範囲は65質量%未満であり、より一層好ましい範囲は60質量%以下であり、59質量%以下がなお一層好ましい範囲である。
CuOの導入量もプリフォームIと同様、0.5〜10%とすることが好ましい。
の導入量もプリフォームIと同様、0〜10%とすることが好ましい。より好ましくは8%以下であり、さらに好ましくは0%超8%以下である。質量%表示によるより一層好ましい範囲は3質量%未満、特に好ましい範囲は2.5質量%以下である。
Alの導入量もプリフォームIと同様、0〜10%にすることが好ましい。より好ましくは0〜6%、さらに好ましくは0%超6%以下である。質量%表示によるより一層好ましい範囲は10質量%未満、特に好ましい範囲は9質量%以下である。
LiO、NaOおよびKOの合計導入量もプリフォームIと同様、3〜40%にすることが好ましい。より好ましくは5〜36%、さらに好ましくは5%超36%以下の範囲である。
LiOの含有量もプリフォームIと同様、2〜30%の範囲にすることが好ましく、5〜25%にすることが特に好ましい。
NaOの導入量もプリフォームIと同様、0〜25%とするのが好ましい。より好ましい範囲は0〜20%、さらに好ましい範囲は0%超20%以下である。
Oの導入量もプリフォームIと同様、好ましい範囲は0〜15%、より好ましい範囲は0〜10%、さらに好ましい範囲は0%超10%以下である。
BaOの導入量もプリフォームIと同様、3〜45%にすることが好ましい。より好ましくは5〜40%の範囲である。質量%表示によるさらに好ましい導入量は8.5質量%以上、より一層好ましい導入量は11質量%以上、なお一層好ましい導入量は13質量%以上、特に好ましい導入量は20.5質量%以上である。
ZnOの導入量もプリフォームIと同様、0〜30%とすることが好ましい。より好ましくは0〜25%、さらに好ましくは0%超25%以下である。質量%表示によるより一層好ましい範囲は20質量%未満、特に好ましい範囲は16質量%以下である。
上記各成分含有量の好ましい範囲を任意に組合せて上記観点からより良い組成範囲とすることができるが、その中で具体的な組成範囲の一例は、P 25〜45%、CuO 0.5〜10%、B 0〜10%、Al 0〜10%、LiO、NaOおよびKOを合計量で3〜40%、BaO 3〜45%、ZnO 0〜30%を含むものである。
プリフォームIIにおいても、P、CuO、B、Al、LiO、NaO、KO、BaO、ZnOが共存するものが特に好ましく、これら成分の合計量が100%のものが最も好ましい。
なお、プリフォームIIにおいても、清澄剤としてSbを添加することができる。その場合、好ましい添加量はプリフォームIの場合と同じである。なお、上記ガラスが、PbO、As、フッ素、Tl、Cd、Cr、Ag酸化物を含まないことが好ましい点もプリフォームIと同様である。
(プリフォームIおよびIIの共通点)
次にプリフォームIとIIの共通点について説明する。以下、プリフォームIとIIをまとめて単にプリフォームと呼ぶことにする。
本発明においては、プリフォームは固体撮像素子(例えば、CCD型(Charge−Coupled−Devices)撮像素子やMOS(Metal−Oxide−Semiconductor))型撮像素子)の色補正用の光学素子を精密プレス成形により得る上から、近赤外線を吸収し、厚さ1mmにおいて波長400nmにおける外部透過率が80%以上の透過率特性を供えたガラスからなることが望ましく、厚さ1mmにおいて波長400nmにおける外部透過率が80〜90%、波長700nmにおける外部透過率が0.1〜18%、波長1200nmにおける外部透過率が1〜30%、波長400〜600nmにおいて外部透過率が極大になる透過率特性を備えたガラスからなることがより望ましい。
ここで外部透過率とは、ガラスの互いに平行な2つの平面状の光学研磨面の一方の面に対し、所定波長の光を垂直に入射し、他方の面から出射させた際の入射光強度に対する出射光強度の比(出射光強度/入射光強度)×100である。
280〜1200nmの波長域において外部透過率は波長が280nmより長くなるにつれて単調増加しつつ50%に達してからさらに単調増加し最大値をとる。その後、単調減少して再び50%になり、その後も減少して、近赤外域の光を吸収する。そして波長1200nmまで低透過率を保つ。したがって、280〜1200nmの波長域において外部透過率が50%になる波長は2波長存在することになる。そのうちの長い方の波長をλ50とすると、λ50が580〜640nmの範囲であることが良好な固体撮像素子の色補正用光学素子を得る上で好ましい。
また、屈折率(nd)が1.52〜1.7、アッベ数(νd)が42〜70の範囲であるガラスからなることが好ましい。
さらに、精密プレス成形性をより向上させる上から、ガラス転移温度(Tg)が560℃以下のガラスからなることが好ましく、500℃以下のガラスからなることがより好ましく、450℃以下のガラスからなることがさらに好ましい。ガラスの精密プレス成形は、前記のように、所定形状のキャビティを有するプレス成形型を用いてプリフォームを高温下で加圧成形することにより、最終製品形状またはそれに極めて近い形状及び面精度を有するガラス成形品を得る手法であり、当該精密プレス成形によれば所望形状の成形品を高い生産性の元に製造することが可能である。このため、現在では球面レンズ、非球面レンズ、回折格子など、種々の光学ガラス部品が精密プレス成形によって製造されている。当然、精密プレス成形によりガラス製の光学素子を得るためには上記のようにプリフォームを高温下で加圧成形することが必要であるので、プレス成形型は高温に曝され、かつ高圧が加えられる。このため、プリフォームについては、プレス成形時の高温環境によってプレス成形型自体や当該型の内側表面(成形面)に設けられている離型膜の損傷を抑制するという観点から、ガラス転移温度を低くすることが望まれる。上記プリフォームはこのような要求を満たし、優れた精密プレス成形を可能にするものである。
熔融ガラスから本発明のプリフォームを成形するには、ガラスの高温安定性を向上させることが好ましい。特に、熱間プリフォーム成形性を改善する上で、プリフォームを構成するガラスの液相温度(LT)を低下させるとともに、液相温度における粘性を熱間プリフォーム成形に適した範囲にすることが望まれる。このような観点から、上記ガラスの液相温度(LT)を900℃以下とすることが好ましい。 また、液相温度における粘性が4dPa・s以上の粘度を示すガラスによりプリフォームを成形することが好ましい。ガラスの液相温度における粘度は、4〜100dPa・sであることがより好ましく、5〜100dPa・sにあることがさらに好ましく、10〜50dPa・sにあることがより一層好ましい。
熔融ガラスを流出パイプから流出し、プリフォーム1個分に相当する熔融ガラス塊を分離して、熔融ガラス塊に風圧を加えて浮上させながら成形する浮上成形は、全表面が滑らかで清浄かつ傷のないプリフォームを成形する方法として非常に有効である。さらに球などの回転体形状の精密プレス成形に好都合な形状にプリフォームを成形することができる。この浮上成形は上記利点を有するが、適用可能なガラスの高温作業粘性特性として、液相温度においてガラスの粘度が、一般に4dPa・s以上であることが要求される。上記粘性特性を備えたガラスであれば、全表面が熔融状態のガラスが固化して形成されたものであり、自由表面からなるプリフォームを成形する上で好都合である。液相温度におけるガラスの粘度が100dPa・sを超える場合、プリフォーム成形のためさらに温度を上げて粘性を下げようとすると成形中ガラスの成分が蒸発しやすくなるため表面脈理が生じやすくなる。
全表面が熔融状態のガラスが固化して形成されたプリフォームや全表面が自由表面からなるプリフォームは、前記のとおり、全表面が滑らかかつ清浄で微細な研磨痕がないので、精密プレス成形用として非常に優れたものである。
プリフォーム質量に相当する質量の熔融ガラス塊を流出する熔融ガラスから切断刃を使用せずに分離する方法としては、流出パイプから液滴として熔融ガラス塊を滴下する方法と、流出パイプから熔融ガラスを連続して流出して熔融ガラス流の下端部を支持し、熔融ガラス流の途中にくびれ部を作り、支持を取り除くことによりくびれ部よりも下側の熔融ガラスを分離する方法がある。前者を滴下法、後者を降下切断法と呼ぶが、前記両方法においても流出するガラスの粘性が高くなり過ぎると熔融ガラス塊の分離が難しくなる。一方、液相温度におけるガラスの粘性が4dPa・s未満では、滴下法が困難となるおそれがある。なお、滴下法でも降下切断法でも、一定質量のプリフォームを安定して製造する上から、流出パイプからの熔融ガラスの流出速度を一定にし、熔融ガラス塊を分離する時間間隔を一定にすることが好ましい。
さらに、プリフォームを構成するガラスとしては、耐水性が、日本光学硝子工業会規格による耐水性試験(光学ガラスの化学的耐久性の測定方法(粉末法)JOGIS06−1999)において、質量減が0.25質量%未満であるものが好ましい。また、互いに平行で平坦に両面光学研磨されたガラスを温度65℃、相対湿度90%の清浄な恒温恒湿器内に7日間保持し、そのガラスの光学研磨面に白色光を透過させた際の散乱光強度/透過光強度の比(ヘーズ値と呼ぶことにする)が0.08以下、より望ましくは0.05以下、さらに望ましくは0.04以下となるような耐候性をもつものが好ましい。なお、散乱光強度は入射光強度から透過光強度を差し引いたものと考えることができる。
プリフォーム表面や光学素子表面に付着する水滴や水蒸気および使用環境におけるガスなど種々の化学成分によって表面が侵食されたり、反応物が生成したりする速度が大きいと、表面に異物が発生しやすく、透過率等の光学特性も低下する。光学素子の場合は光学機能面に反射防止膜などのコートを形成すれば表面状態の悪化は避けることもできるが、プリフォームの場合には表面状態が悪化すると不良品になってしまう。そのため、上記化学的耐久性が要求される。
なお、プリフォーム表面には精密プレス成形時にプリフォーム表面とプレス成形型表面の潤滑性を向上させるための膜やプレス成形型との融着を防止するための離型膜を設けてもよい。このような膜としては、炭素含有膜や自己組織化膜を例示することができる。炭素含有膜としては蒸着炭素膜や水素化炭素膜などを例示することができる。これらの膜はプリフォームの全表面、あるいはプレス成形型に接する面に設けることが望ましい。
本発明のプリフォームの製造方法は、熔融ガラスから一定質量の熔融ガラス塊を分離、成形し、上記プリフォームを作製することを特徴とするものである。上記プリフォームは均質な光学ガラスブロックを成形し、ブロック内の歪みを除去してから切断し、機械加工でプリフォームの形状にしてから、表面を光学研磨して作ることもできる。しかし、このような方法は非常に手間とコストがかかり、精密プレス成形により光学素子の機械加工を省略する代りにプリフォームの機械加工工程が新たに必要となるため、精密プレス成形がもつ工業上の魅力が低下してしまう。一方、本発明のプリフォームの製造方法によれば、近赤外線吸収特性を有する光学素子を精密プレス成形で作ることができるプリフォームを高い生産性のもとに提供することができる。
本発明のプリフォームの製造方法では、例えば白金合金製の流出パイプから一定速度で熔融ガラスを流出し、先に説明した滴下法や降下切断法によって質量精度の高いプリフォームを成形することができる。浮上成形によってプリフォームを成形することが好ましいことは前記のとおりである。
次に光学素子およびその製造方法について説明する。
[光学素子とその製造方法]
本発明の光学素子には、第1の光学素子、第2の光学素子および第3の光学素子の3つの態様がある。
本発明の第1の光学素子は、前記プリフォームまたは前記製造方法により作製されたプリフォームを精密プレス成形して作製した光学素子である。
本発明の第2の光学素子は、精密プレス成形品であって、モル%表示で、P 25〜45%、CuO 0.5〜10%、B 0〜10%、AlO3 0〜10%、LiO 2〜30、NaO 0〜25%、KO 0〜15%(ただし、LiO、NaOおよびKOの合計量が3〜40%)、BaO 3〜45%、ZnO 0〜30%、MgO 0〜20%、CaO 0〜20%、SrO 0〜20%、Bi 0〜10%、La 0〜5%、Gd 0〜5%、Y 0〜5%を含み、上記成分の合計量が98%以上であるガラスからなることを特徴とする光学素子である。
上記ガラスによって光学素子を形成する理由は、前述のプリフォームIについての説明と同じである。
本発明の第3の光学素子は、精密プレス成形品であって、CuO、アルカリ金属酸化物、BaOおよびZnOを含み、ZnO含有量に対するBaO含有量のモル比率(BaO/ZnO)が1より大きい燐酸塩ガラスからなることを特徴とする光学素子である。
上記ガラスによって光学素子を形成する理由は、前述のプリフォームIIについての説明と同じである。
上記光学素子はいずれも近赤外線吸収特性を有することが望ましい。そのため、プリフォームIやIIが備える光透過特性を有することが望ましい。
上記光学素子としては、非球面レンズ、球面レンズ、レンズアレイ、マイクロレンズ、ローパスフィルター、回折格子などを例示できるが、ローパスフィルター機能を有する非球面レンズ、ローパスフィルター機能を有する球面レンズ、回折格子付きレンズのような複合機能を有する光学素子であってもよい。
さらに、近赤外線吸収機能を有することにより、固体撮像素子、例えばCCD型撮像素子やMOS型撮像素子の色補正用光学素子として有効である。
なお光学素子の表面には反射防止膜などの多層膜や単層膜を設けることもできる。
次に本発明の光学素子の製造方法について説明する。本発明の光学素子の製造方法は、前記プリフォームまたは前記製造方法により作製されたプリフォームを加熱し、プレス成形型により精密プレス成形することを特徴とするものである。上記製法により、本発明の光学素子を得ることができる。
高温状態のプレス成形型は非酸化性ガス雰囲気中で取り扱う。その理由はプレス成形型の成形面が酸化によって損傷するのを避けるためである。プレス成形型の成形面にはガラスとの融着を防止するための離型膜が設けられている。離型膜としては炭素膜、白金合金膜などの貴金属合金膜や貴金属膜などが使用される。これらの膜が酸化によって損傷すると、損傷箇所でガラスの融着が起きたり、光学素子の面精度が低下するなどの問題が生じる。窒素、窒素と水素の混合ガス、アルゴン、その他の不活性ガスといった非酸化性ガス雰囲気下で精密プレス成形を行うことにより上記問題を回避することができる。
プレス成形型の材質は公知のものでよく、超硬合金、炭化珪素などの耐熱性材料を使用することができる。
光学素子の製造方法には2つに態様があり、第1の態様は、プレス成形型に精密プレス成形用プリフォームを導入し、前記プレス成形型と精密プレス成形用プリフォームをともに加熱して精密プレス成形を行うものであり、第2の態様は、プレス成形型に予熱された精密プレス成形用プリフォームを導入し、精密プレス成形を行うものである。第1の態様は、プリフォームとプレス成形型を一緒に加熱するため、光学素子を量産するには多数のプレス成形型を必要とするが、プリフォームと型が熱平衡状態またはその状態に近いのでより高精度な精密プレス成形が可能になる。一方、第2の態様は、比較的少数のプレス成形型で光学素子を量産することができる。したがって、高精度に光学素子が得られる方法である点は共通するが、より精度を優先するか少ない型でより量産性向上を優先するかで2つの態様のいずれかを採用するか決めればよい。
なお、第1の態様では、プレス成形型、プリフォームの温度をともにガラスが10〜1012dPa・sの粘度を示す温度にすることが好ましい。また、ガラスが1012dPa・s以上、より好ましくは1014dPa・s以上、さらに好ましくは1016dPa・s以上の粘度を示す温度にまで冷却してから成形品を型から取り出すことが望ましい。
また、第2の態様では、プレス成形後、ガラスの粘度が1012dPa・s以上になってから成形品を型から取り出すことが望ましい。また、プリフォームを浮上しながら加熱し、プレス成形型に導入することが好ましい。プリフォームはガラスが、好ましくは10dPa・s以下、より好ましくは105.5〜10dPa・sの粘度を示す温度にまで予熱してからプレス成形型に導入することが望ましい。さらに、プレス開始と同時又はプレスの途中からガラスの冷却を開始することが望ましい。一方、プレス成形型の加熱温度は、プリフォームを構成するガラスが10〜1012dPa・sの粘度を示す温度にすることが好ましい。ただし、第2の態様においてはプレス成形型の加熱温度よりもプリフォームの加熱温度を高くすることが望ましい。
型から取り出された成形品は必要に応じてアニールし、プリフォーム表面に膜を付けた場合にはその膜を除去する。
さらに必要に応じて心取り加工を施し、光学機能面に機械的な形状加工を施すことなく本発明の光学素子のような近赤外線吸収特性を備えた各種光学素子を作ることができる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
実施例1
ガラスの原料として、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩、弗化物、水酸化物などを用いて表1に示した組成のガラスが得られるように、所定の割合に250〜300g秤量し、十分に混合して調合バッチと成し、これを白金るつぼに入れ、900〜1100℃で攪拌しながら空気中で1〜4時間熔融を行った。熔融後、清澄、均質化した熔融ガラスを40×70×15mmのカーボンの金型に流し、ガラス転移温度付近まで放冷してから直ちにアニール炉に入れ、ガラス転移温度付近で約1時間アニールして炉内で室温まで放冷した。得られた光学ガラスを光学顕微鏡で観察したところ結晶の析出は認められなかった。
この光学ガラスの400nm、700nm、1200nmにおける外部透過率(T400、T700、T1200)、最大外部透過率(Tmax)、λ50、ガラス転移温度(Tg)を表2に示す。
なお、表2に示す特性は次のようにして測定したものである。
(1)ガラス転移温度(Tg)及び屈伏点(Ts)
理学電機株式会社の熱機械分析装置により昇温速度を4℃/分にして測定した。
(2)外部透過率(T400、T1200、T700、λ50)
1.0±0.1mmの厚さに研磨したガラスを用いて、280nmから1200nmまでの波長域での分光透過率(表面反射損失を含む)を測定した。また、透過率について、波長400nm、700nm、1200nmでの透過率をそれぞれT400、T700、T1200で表し、上記波長域において外部透過率が50%になる波長のうち長波長側の波長をλ50で表した。
なお、表1および表2のNo.1〜16のガラスのヘーズ値は、0.04未満(4%未満)であり、No.17のガラスのヘーズ値は、0.05〜0.065(5%〜6.5%)であった。
Figure 0004744795
Figure 0004744795
表2から、各光学ガラスの特性が、近赤外線吸収素子の精密プレス成形用材料として優れたものであることが分かる。
次に、図1は、熱間プリフォーム浮上成形装置の断面概略図であって、表1、表2に示した各ガラスを、この図1に示す熱間プリフォーム浮上成形装置を用いて、滴下法により直径2〜30mmの球状のプリフォームに成形した。得られたプリフォームの質量精度は±1%以内である。このようにして設定質量5〜600mgの球状プリフォームを成形することができる。なお、図1において、符号21は熔融ガラス、22はガラス滴、23はプリフォーム成形型である。
また、降下切断法により熔融ガラス塊を分離し、浮上成形することにより設定質量100mgから10gのプリフォームを質量精度±2%以内で成形することができる。
このようにして成形されたプリフォームは、いずれも全表面が熔融状態のガラスが固化して形成されたものであり、自由表面からなるものであった。このようにして球状のプリフォームや回転対称軸を1つ有する回転楕円体に近似した形状のプリフォームを得ることができた。
実施例2
図2は、精密プレス成形装置の概略断面図であって、この図2に示す精密プレス成形装置の下型2及び上型1の間に実施例1のプリフォーム4を設置し、石英管11内を窒素雰囲気としてヒーター12に通電して石英管11内を加熱した。プレス成形型内部の温度をガラスの屈伏点より20〜60℃高くなる温度に設定し、同温度を維持しつつ、押し棒13を降下させて上型1を押して型内のプリフォーム4を精密プレス成形した。なお成形圧力は8MPa、成形時間は30秒とした。プレスの後、成形圧力を低下させ、成形品を下型2及び上型1と接触させたままの状態でガラス転移温度より30℃低いの温度までに徐冷し、次いで室温まで急冷して成形型から取り出した。得られた非球面レンズは、きわめて精度の高い光学レンズであった。図3に、実施例1のNo.9プリフォームを構成するガラスの厚さ1mmでの外部透過率曲線のチャートを示す。なお、図2において、3は案内型、9は支持棒、10は支持台、14は熱電対である。
本発明の精密プレス成形用プリフォームは、精密プレス成形性、耐久性に優れ、良好な近赤外線吸収特性を有する非球面レンズ、球面レンズ、レンズアレイなどの各種光学素子を安定して生産することができる。
実施例で用いた熱間プリフォーム浮上成形装置の断面概略図である。 実施例で用いた精密プレス成形装置の概略断面図である。 実施例1のNo.9プリフォームを構成するガラスにおける厚さ1mmでの外部透過率曲線のチャートである。
符号の説明
1 上型
2 下型
3 案内型
4 プリフォーム
9 支持棒
10 支持台
11 石英管
12 ヒーター
13 押し棒
14 熱電対
21 熔融ガラス
22 ガラス滴
23 プリフォーム成形型

Claims (11)

  1. モル%表示で、P 25〜45%、CuO 0.5〜10%、B 0〜10%、Al 0〜10%、LiO 2〜30%、NaO 0〜25%、KO 0〜15%(ただし、LiO、NaOおよびKOの合計量が3〜40%)、BaO 3〜45%、ZnO 0%超〜30%、MgO 0〜20%、CaO 0〜20%、SrO 0〜20%、Bi 0〜10%、La 0〜5%、Gd 0〜5%、Y 0〜5%を含み、上記成分の合計量が98%以上であり、PbO、As を含まず、ZnO含有量に対するBaO含有量のモル比率(BaO/ZnO)が1より大きく、ガラス転移温度が381℃以下、液相温度が900℃以下、厚さ1mmにおいて波長400nmにおける外部透過率が80%以上、波長1200nmにおける外部透過率が10.4%以下であるガラスからなることを特徴とする精密プレス成形用プリフォーム。
  2. 厚さ1mmにおいて波長400nmにおける外部透過率が80〜90%、波長700nmにおける外部透過率が0.1〜18%、波長1200nmにおける外部透過率が1〜10.4%、波長400〜600nmにおいて外部透過率が極大になる透過率特性を備えたガラスからなる請求項1に記載の精密プレス成形用プリフォーム。
  3. 熔融ガラスから一定質量の熔融ガラス塊を分離、成形し、請求項1または2に記載の精密プレス成形用プリフォームを作製することを特徴とする精密プレス成形用プリフォームの製造方法。
  4. 請求項1または2に記載の精密プレス成形用プリフォームを精密プレス成形して作製してなる光学素子。
  5. 請求項3に記載の方法により作製された精密プレス成形用プリフォームを精密プレス成形して作製してなる光学素子。
  6. 精密プレス成形品であって、モル%表示で、P 25〜45%、CuO 0.5〜10%、B 0〜10%、Al 0〜10%、LiO 2〜30%、NaO 0〜25%、KO 0〜15%(ただし、LiO、NaOおよびKOの合計量が3〜40%)、BaO 3〜45%、ZnO 0%超〜30%、MgO 0〜20%、CaO 0〜20%、SrO 0〜20%、Bi 0〜10%、La 0〜5%、Gd 0〜5%、Y 0〜5%を含み、上記成分の合計量が98%以上であり、PbO、As を含まず、ZnO含有量に対するBaO含有量のモル比率(BaO/ZnO)が1より大きく、ガラス転移温度が381℃以下、液相温度が900℃以下、厚さ1mmにおいて波長400nmにおける外部透過率が80%以上、波長1200nmにおける外部透過率が10.4%以下であるガラスからなることを特徴とする光学素子。
  7. 非球面レンズ、球面レンズ、レンズアレイ、ローパスフィルター、回折格子のいずれかの光学素子であって、近赤外線吸収機能を有する請求項4〜6のいずれか1項に記載の光学素子。
  8. 請求項1または2に記載の精密プレス成形用プリフォームを加熱し、プレス成形型により精密プレス成形することを特徴とする光学素子の製造方法。
  9. 請求項3に記載の方法により作製された精密プレス成形用プリフォームを加熱し、プレス成形型により精密プレス成形することを特徴とする光学素子の製造方法。
  10. プレス成形型に精密プレス成形用プリフォームを導入し、前記プレス成形型と精密プレス成形用プリフォームをともに加熱して精密プレス成形を行う請求項8または9に記載の光学素子の製造方法。
  11. プレス成形型に予熱された精密プレス成形用プリフォームを導入し、精密プレス成形を行う請求項8または9に記載の光学素子の製造方法。
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