JP4744082B2 - 生物培養装置および生物培養方法 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、生物組織または生物細胞用の培養装置および培養方法に関する。より詳細には、本発明は、微多孔質体を介して培養基を生物組織または生物細胞に供給することにより、貯溜された培養基と培養組織とを直接接触させることなく生物組織または生物細胞を培養するための装置および方法に関する。
背景技術
近年のバイオテクノロジー分野の急速な発展により、生物の組織培養技術は、特定遺伝子の発現や特定因子の代謝を解析する基礎研究レベルでの見地から、また、希少植物の増殖、遺伝的変異の拡大、有用物質の大量生産、育種期間の短縮、遺伝資源の保持などの産業レベルでの見地からも極めて重要な技術となってきている。
発明の開示
しかしながら、このような組織培養技術のうち、寒天培地などの固体培養基を用いる組織培養においては、培養基中の水分や栄養分が培養組織によって急速に消費されるとともに培養組織からは老廃物が培養基中に排出されるため、比較的短期間のうちに培養組織を新たな培養基に継代することが必要であった。また、かかる継代操作時に微生物などのコンタミネーションが起こることもあり、そのような場合、従来の培養組織と培養基が直接接触している組織培養系においては再度その培養系から培養組織を容易に単離することができないという問題点があった。さらに、生菌数測定などでは、寒天平板培地によるコロニー数測定により検体内の細菌などの生菌数が測定されているが、乳酸菌などは生育pHが酸性に強く傾いているため、寒天の性質上培養基を固化させて寒天平板培地にすることはできなかった。
また、高圧、低圧、嫌気、好気、強酸性、強アルカリ性、高温、低温、高塩濃度、有機溶媒中または放射線照射条件などの過酷な環境下で生息している微生物(好圧性菌、好酸性菌、好アルカリ性菌、好熱性菌、好冷性菌、高度好塩性菌、耐有機溶媒性菌、耐放射線性菌など)が見出されており、これらの微生物はこれら過酷な環境条件下でも有効に作用する酵素等の有用物質を産生することが知られている。したがって、これらの微生物を培養することによりかかる有用物質を単離して種々な用途に工業的に利用することが考えられ、これらの微生物の培養に好適に使用し得る培養装置および培養方法の開発が待たれていた。
本発明者らは、前記の問題点に鑑みて鋭意検討した結果、特定の微多孔質体を介して培養基を培養組織に供給することによって前記の問題点を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、第1の態様において、(1)培養基と、その培養基に一部が浸漬された吸水能を有する微多孔質体と、該培養基の少なくとも一部分および該微多孔質体の少なくとも一部分を含む容器とを含み、ここに該培養基が該微多孔質体内部の毛管力を有する連通孔を介して上方に移動して該微多孔質体の表面に置床された生物組織または生物細胞に供給されることにより該生物組織または生物細胞を培養することを特徴とする生物培養装置を提供する。
また、本発明は、第2の態様において、(2)該微多孔質体が、直立する筒状型または柱状型の形状を有することを特徴とする(1)に記載の生物培養装置を提供する。
また、本発明は、第3の態様において、(3)該微多孔質体が、筒状型または柱状型部分とその上方に連続する該筒状型または柱状型部分の外径よりも大きな外径を有して中央が陥入した鍋型部分とを含み、ここに該鍋型部分の一部がその直径方向に突出して容器の開口部の直径よりも大きな外径を有し、その突出部の底面と容器の開口部の外周端との接触により微多孔質体が容器に支持されることを特徴とする(1)または(2)記載の生物培養装置を提供する。
また、本発明は、第4の態様において、(4)該微多孔質体が、非金属無機質固体材料の焼成物であることを特徴とする(1)〜(3)いずれか1に記載の生物培養装置を提供する。
また、本発明は、第5の態様において、(5)該微多孔質体が、連続気泡型プラスチックフォームであることを特徴とする(1)〜(3)いずれか1に記載の生物培養装置を提供する。
また、本発明は、第6の態様において、(6)培養基と、吸水能を有する微多孔質体と、その一部が該培養基と接触して該微多孔質体に該培養基を供給し得る該微多孔質体に連結された媒介体と、該培養基の少なくとも一部分および該微多孔質体の少なくとも一部分を含む容器とを含み、ここに該媒介体を通して供給された該培養基が該微多孔質体内部の毛管力を有する連通孔を介して上方に移動して該微多孔質体の表面に置床された生物組織または生物細胞に供給されることにより該生物組織または生物細胞を培養することを特徴とする生物培養装置を提供する。
また、本発明は、第7の態様において、(7)該生物組織または生物細胞が、植物、菌類、細菌の組織または細胞であることを特徴とする(1)〜(6)いずれか1に記載の生物培養装置を提供する。
また、本発明は、第8の態様において、(8)培養基を、その培養基に一部が浸漬された吸水能を有する微多孔質体の内部の連通孔を介して上方に移動させ、該微多孔質体の表面に置床した生物組織または生物細胞に供給することにより該生物組織または生物細胞を培養することを特徴とする生物の培養方法を提供する。
さらに、本発明は、第9の態様において、(9)該生物組織または生物細胞が、植物、菌類、細菌の組織または細胞であることを特徴とする(8)に記載の生物の培養方法を提供する。
なお、本明細書においては、別段指摘しない限り、動物、植物、菌類、細菌等の生物体および生物組織を総称して生物組織といい、該組織を酵素処理等により個々の細胞としたものを生物細胞という。また、種々の栄養分、緩衝剤、粘度調節剤、抗生物質、浸透圧調整剤、酵素類、天然物質(酵母抽出物など)、生長調節物質(植物ホルモンなど)、アミノ酸、ビタミン類などの培地成分を含む媒体を培養基という。
本発明の第1から第9の態様によれば、培養基と生物組織とを直接接触させて培養する従来の培養系と比較して、培養基が微多孔質体を介する毛細管現象によって必要量のみ生物組織に供給されるため、培養基の消費が少なくてすむ。
また、生物組織が培養基の外部でかつ微多孔質体上で培養されるため、酸素などの培養に必要な気体が十分に供給されるため、攪拌および振とうなどの操作の必要性が少なくなる。
また、生物組織周辺に排出され蓄積する老廃物が微多孔質体を介して培養基にも拡散されるため、生物組織周辺の老廃物が希釈されることになり必要な継代回数を減らすことが可能となる。したがって、前記の効果とあいまって、継代操作時に起こり得るコンタミネーションを予防することができ、また、継代操作なしに同一培養基中で長期間にわたる培養が可能となる。
また、培養基は微多孔質体内部の連通孔を介して生物組織に供給されるため、たとえ、培養基への微生物等のコンタミネーションが発生しても、生物組織が汚染されず、または、少なくとも汚染されるまでの時間が遅延し、汚染されるまでに生物組織を新たな培養系に移すことにより生物組織の汚染を防ぐことができる。
さらに、pH、温度、加圧、減圧、培養基成分、紫外線、放射線などによって影響を受けない平板培養が可能となり、寒天を溶解・固化させる作業なしに、滅菌済みの微多孔質体を培養容器に入れて培養基を注ぐだけで培養が可能となり、あるいは、培養基を浸透させた微多孔質体をトレルドパッチなどの方法で無菌的にパッケージすることにより、クリーンベンチの中まで無菌的に運べ、そこで開封して培養容器に入れることにより容易に培養が可能となる。
特に、本発明の第2の態様によれば、簡便に成型可能な筒状型または柱状型の形状の微多孔質体を用いることにより、当該生物培養装置の製造コストを低く抑えることができる。
また、本発明の第3の態様によれば、前記筒状型または柱状型の微多孔質体よりも大きな直径を有する鍋型部分を有する微多孔質体を用いることにより、より長期間にわたって、または、より多量の生物組織を培養することが可能となる。
また、本発明の第4の態様によれば、非金属無機質固体材料の焼成物を微多孔質体に用いることにより、成型性に優れ、軽量で、耐久性に優れた生物培養装置を得ることが可能となる。
また、本発明の第5の態様によれば、連続気泡型プラスチックフォームを微多孔質体に用いることにより、より成型性に優れ、種々の形状に形成でき、さらには軽量な微多孔質体とすることができるため、本発明の生物培養装置をより多様な用途に適用できる。
また、前記の非金属無機質固体材料の焼成物や連続気泡型プラスチックフォームは薄く成型することもできるため、本発明の生物培養装置を、薄くて小型の形状のものとすることができ、宇宙ステーション内における組織培養のごとき培養面積および重量が制限される条件下における培養にも好適に適用することができる。
また、本発明の第6の態様によれば、微多孔質体が培養基と接触していなくても、媒介体を介して培養基が微多孔質体および生物組織等に供給されるため、培養基が消費されてその液面が低下しても培養基を供給し続けることができ、より長期間にわたる培養が可能となる。また、培養装置の設計上でも、容器に対する微多孔質体の相対的位置の融通性が増すため、容器設計の自由度を増すことができる。
また、特に植物、菌類、細菌の組織または細胞は、動物の組織または細胞に比べると代謝速度および増殖速度が遅い。そのために、特に植物、菌類、細菌の組織または細胞において、従来の寒天培地などは培地の乾燥などが原因で培養組織または培養細胞の寿命に比べて培地の寿命が短いため、単一の培地においては長期の培養が不可能であった。また、液体培養は長期の培養が可能であるが、振とうする必要がある上、培養基の交換作業を行うにあたっては、培養組織または培養細胞の周辺環境を激変させてストレスを与えるだけでなく、コンタミネーションの危険性があった。本発明の第7の態様によれば、順次、培養基が培養装置の微多孔質体に補充されるため、極めて長期間にわたり継代や植え替え作業なしで培養することができる。したがって、植物、菌類、細菌の組織または細胞から有用物質を抽出するにあたっては、一度の培養作業でより多くの有用物質をより簡便に得ることができ、特に植物の培養においては再分化後、植え替え作業なしに培養基を変えるだけで順化作業を行うことができる培養装置を提供することができる。
また、本発明の第8の態様によれば、上記のような利点を有する生物の培養方法を提供することができる。
さらに、特に植物、菌類、細菌の組織または細胞は、動物の組織または細胞に比べると代謝速度および増殖速度が遅い。そのために、特に植物、菌類、細菌の組織または細胞において、従来の寒天培地などは培地の乾燥などが原因で培養組織または培養細胞の寿命に比べて培地の寿命が短いため、単一の培地においては長期の培養が不可能であった。また、液体培養は長期の培養が可能であるが、振とうする必要がある上、培養基の交換作業を行うにあたっては、培養組織または培養細胞の周辺環境を激変させてストレスを与えるだけでなく、コンタミネーションの危険性があった。本発明の第9の態様によれば、順次、培養基が培養装置の微多孔質体に補充されるため、極めて長期間にわたり継代や植え替え作業なしで培養することができる。したがって、植物、菌類、細菌の組織または細胞から有用物質を抽出するにあたっては、一度の培養作業でより多くの有用物質をより簡便に得ることができ、特に植物の培養においては再分化後、植え替え作業なしに培養基を変えるだけで順化作業を行うことができる培養方法を提供することができる。
発明の詳細な記載
つぎに、本発明に係る生物培養装置の実施形態を、図1〜6に参照して説明する。
まず、本発明に係る生物培養装置の第1の実施形態は、図1に示すように、貯溜された培養基3と、当該生物培養装置1の底部から直立する筒状型の微多孔質体2とを含み、生物組織または生物細胞4を、該貯溜された培養基に浸漬されていない該微多孔質体の表面に置床させることにより該生物組織または生物細胞を増殖、脱分化、分化、再生、保存、選択、分離、交雑などし得る生物培養装置である。
本発明の生物培養装置に用いる培養基3としては、目的とする生物組織または生物細胞を増殖、脱分化、分化、再生、保存、選択、分離、交雑などし得るものであれば特に限定されるものではないが、例えば、目的に応じて種々の植物ホルモン、アミノ酸、ビタミン類、抗生物質、浸透圧調整剤、緩衝剤、天然物質(酵母抽出物など)、酵素類を添加し得る、MS(Murashige−Skoog)培地、B5培地、W培地、NT培地、Kao8P培地、LS培地、H培地、KC培地、HB培地、WPM、サッカニスの培地、ニールセンの培地、ガルジーの培地、ニッシューニッシュの培地、農試培地などの植物組織培養用の培地、目的に応じて種々のアミノ酸成分、ビタミン類、酵素類(トリプシンなど)、抗生物質、浸透圧調整剤、緩衝剤、天然物質(酵母抽出物、血清など)を添加し得る、199培地、イーグル最少必須培地(MEM)、ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)、RPMI1640、Ham’s F12培地、MCDB104培地、MCDB153培地、ES培地、MEM1、DEMEM1、DEMEM2などの動物組織培養用の培地、目的に応じて種々のアミノ酸、ビタミン類、酵素類、抗生物質、浸透圧調整剤、緩衝剤、天然物質(酵母抽出物など)を添加し得る、改太田培地、濱田エビオス・ブドー糖培地、M培地、MYP培地、PDA培地、太田培地、モーゼルのb−培地、ウエゼルスとニーダプルエムの交配用最少培地、ケルイシュとダ・コスタの培地、グッディとルセトホールの培地、ツァペック培地、Yeastinfusion培地、Wickerham合成培地、MY培地、オートミール培地、改良Gorodkowa培地、クリステンセンの尿素培地、Henneberg培地、Czapek−Dox培地、Uschinsky培地、嫌気性菌チオグリコール酸塩培地、Kleyn酢酸ソーダ培地、酵母完全合成培地(Wickerham)、コハク酸−硝酸塩培地、Gorodkowa培地、コーンミール培地、硝酸塩培地、Fowells酢酸ソーダ培地、Lindegren培地などの菌類培養用の培地、ジャガイモ・蔗糖培地、BL培地、CW培地、CCFA改良培地、B−CYEα培地、WYOα培地、DNエース培地、PSラテックス培地、TCBS培地、BGLB培地、EC培地、CVT寒天培地、EMB培地、BCM O157培地、NAC寒天培地、OF基礎培地、ブドウ糖リン酸ペプトン培地、ラッセル培地、クリグラー培地、TSI培地、SIM培地、シモンズ・クエン酸ナトリウム培地、マロン酸塩培地、尿素培地、クリステンゼン尿素培地、リジン鉄寒天培地、リジン脱炭素試験用培地、LIM培地、OIML培地、VPOF培地、SS培地、SS−SB培地、マッコンキー培地、DHL培地、ブリリアントグリーン培地、XLD培地、ラパポート培地、ハーナ・テトラチオン酸塩基礎培地、セレナイト基礎培地、SBGスルファ基礎培地、テトラチオネート液体培地、EEMブイヨン培地、ハートインフュジョン培地、ブレインハートインフュジョン培地、SCD培地、SCDLP培地、BTB乳糖培地、ドリガルスキー培地、SCDLPブイヨン培地、乳糖ブイヨンJP培地、メタン菌用の牛糞、高度好塩性細菌用のMS−1(1.5%カザミノ酸、0.01%システイン、0.01%トリプトファン、0.05%クエン酸ソーダ、0.2%コハク酸ソーダ、0.05% KHPO、0.05% KHPO、30.01% KNO、2.0% MgSO・7HO、0.005% FeSO・7HO、22〜26% NaCl)、MS−2(0.5%カザミノ酸、1.0%酵母エキス、0.5%ペプトン、0.3%クエン酸ソーダ、0.5% KCl、2.0% MgSO・7HO、0.005% FeSO・7HO、25% NaCl)およびMS−3培地(1.0%酵母エキス、0.5% MgCl・6HO、0.5% NHCl、25% NaCl)、好アルカリ性高度好塩菌用のMSA−4培地(1.0%ペプトン、0.3%クエン酸ソーダ、2.0% MgSO・7HO、0.2% KCl、5.0% NaCO・10HO、25% NaCl)、高温好酸性菌用のYSG培地、好熱性古細菌用のMH−1(蒸留水1L中、Yeast Extract 1.0g、Tryptone 1.0g、NaCl 30g、MgSO・7HO 3.5g、MgCl・6HO 2.8g、FeSO・7HO 0.2g、KCl 0.33g、NHCl 0.2g、NaBr 50mg、HBO 20mg、KHPO 0.5g、SrCl・6HO 7.5mg、(NHSO 10mg、NaWO・2HO 0.1mg、KI 50mg、CaCl・2HO 0.75g、NiCl・6HO 2mg、Resazurine 1mg、微量成分(蒸留水1L中、三酢酸ニトリロ1.5g、MgSO・7HO 3g、MnSO・7HO 0.5g、NaCl 1g、ZnSO・7HO 0.18g、CuSO・5HO 10mg、KAl(SO・7HO 20mg、HBO 10mg、NaMoO・2HO 10mg、NiCl・6HO 25mg、NaSeoO・5HO 0.3mg)10ml、Sulfer 25g、NaS・9HO 25g)、MH−2(0.01%酵母エキス、0.01%カザミノ酸、0.1%炭素源、0.02% NaCl、0.03% KHPO、0.13%(NHSO、0.025% MgSO・7HO、0.005% CaCl・2HO、グルコース)およびMH−3培地(蒸留水1L中、Bacto Peptone 5g、Bacto Yeast Extract 1g、FeC 0.1g、NaCl 19.45g、MgCl 5.9g、NaSO 3.24g、CaCl 1.8g、KCl 0.55g、NaHCO 0.16g、KBr 0.08g、SrCl 0.034g、HBO 0.022g、ケイ酸ナトリウム 0.004g、NaF 0.0024g、NHNO 0.0016g、NaHPO 0.008g、カゼインまたはデンプン 10g)などの細菌用の培地が挙げられる。
つぎに、本発明の生物培養装置に用いる吸水能を有する微多孔質体2としては、20℃において0.005〜500倍量、好ましくは0.01〜100倍量、さらに好ましくは0.025〜50倍量、最も好ましくは0.05〜5倍量(重量/重量)の水を保持し得る吸水能を有し、孔隙径0.02〜900μm、好ましくは0.05〜80μm、さらに好ましくは0.1〜9μm、最も好ましくは0.2〜3μmの連通する孔を、当該微多孔質体に対して0.05〜1、好ましくは0.2〜0.4の孔隙率(体積/体積)で有する微多孔質であれば特に限定されるものではない。この様に、微多孔質体中の孔隙径や孔隙率を調整することにより、ウイルス、細菌、糸状菌、藻類、原生動物などが培養基にコンタミネーションしても、微多孔質体のフィルター効果により培養生物組織まで至ることができないか、あるいは少なくとも至るまでに長時間がかかり、その間に該生物組織を他の培養装置に移して、それ自体がコンタミネーションすることを防ぐことができる。
また、微多孔質体は、前記の特性を有するものであればよいが、好ましくはオートクレーブなどの高温高圧滅菌処理や、強アルカリ性、強酸性、高温、低温、高塩濃度、加圧、減圧、有機溶媒、放射線照射または重力を加える等の種々の培養条件または培養基条件に耐性の材質からなり、例えば10号土、磁器2号土(城山セラポット株式会社)、村上粘土(新潟県産)などの非金属無機質固体原料などを通常の方法に従って混練、成型、焼成することによって得られる多孔質体や、ポリビニルアルコールフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、塩化ビニル樹脂フォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、フェノール樹脂フォーム、ユリア樹脂フォームなどの連続気泡型プラスチックフォーム材料を材質とするものが挙げられる。特に非金属無機質固体原料を、微多孔質であって、水分を吸収および放出し易い多孔質体とする場合には、例えば、ペタライト、アルミナなどを50〜60重量%含有させて焼成することが好ましい。なお、一般的に、前記のペタライトとしては、76.81重量%のSiO、16.96重量%のAl、4.03重量%のLiO、0.26重量%のKO、1.94重量%の不可避的不純物を含むものが好ましい。また、非金属無機質固体原料には、粉状無機質発泡体を含有させておいてもよい。さらに、本発明の生物培養装置に用いる微多孔質体は、吸水した場合においても実質的にその強度が低下しないもしくは形状が変化しない非金属無機質からなる。
非金属無機質固体原料の成型方法としては、例えば、鋳込み成型、押し出し成型、プレス成型、ろくろ成型などの当該技術分野で知られている成型方法が挙げられるが、特に大量生産およびコスト削減の見地から押し出し成型が好ましい。また、成型後の乾燥は、当該技術分野で知られている通常の方法および条件を用いて行うことができる。つづく成型体の焼成は、通常行われている条件および方法であれば特に限定されるものではないが、例えば、所望の孔隙が得られやすい酸化焼成などを選択し得、焼成温度は1000℃〜2000℃、好ましくは1100℃〜1500℃、より好ましくは1150〜1250℃、最も好ましくは1200℃である。非金属無機質固体原料の焼成温度が1000℃未満である場合には硫黄成分が残留し易く、一方、2000℃を超える場合には所望の吸水性が得られない。
一方、連続気泡型プラスチックフォームを材質とする微多孔質体の成型方法としては、例えば、溶融発泡成型、固相発泡成型、注型発泡成型などの方法が挙げられる。
溶融発泡成型の主な工程は、溶融混練、未発泡シート成型、加熱発泡または押し出し発泡、冷却、裁断および加工である。固相発泡成型では、ポリマーを固相または固相に近い状態で発泡させる。また、注型発泡成型では、液体原料(モノマーまたはオリゴマー)を使用して大気中で反応させながら注型して発泡させる。また、連続気泡型プラスチックフォームを発泡させるためには、一般的に発泡剤が用いられる。
また、微多孔質体2は、培養目的に応じて、筒状型または柱状型や、筒状型または筒状型とその上方に連続する該筒状型または柱状型部分の外径よりも大きな外径を有して中央が陥入した鍋型部分とを含むような形状、または、該鍋型部分の陥入した底部にその表面積を増大するような立体的な突起または窪み等を設けた構造を有する。
培養基3は、微多孔質体2の一部と接触することにより、毛細管現象で微多孔質体内部の連通孔を介して上方へと移動し、その内部に保持され、貯溜された培養基の外部の表面に置床された生物組織または生物細胞4に供給されることにより、生物組織の増殖、脱分化、分化、再生、保存、選択、分離、交雑を誘導することができる。
なお、本発明の実施形態によっては、培養開始時に貯溜された培養基の外部に置床された生物組織または生物細胞4が、貯溜された培養基中に培養過程で拡大する場合もあり、かかる態様も本発明の範囲内に含まれる。
前記の培養基3の少なくとも一部分および微多孔質体2の少なくとも一部分を含む容器5は、その開口部をアルミホイルなどの蓋6で密閉することにより、微多孔質体2、培養基3および生物組織または生物細胞4を当該容器の外部と遮断することができるものであればよいが、好ましくはオートクレーブなどの高温高圧滅菌処理や、強アルカリ性、強酸性、高温、低温、高塩濃度、加圧、減圧、有機溶媒、放射線照射または重力を加える等の種々の培養条件または培養基条件に耐性で、外部から培養状態を観察できる材質および形状のもので、一般的に、ガラス、プラスチック、ビニールなどの組織培養容器として一般的に用いられている材質からなり、筒状型、平底フラスコ型、コップ型、格子状型、平板型、皿型などの形状を有する。また、容器内の雰囲気を特定の気体に置換して生物組織または生物細胞を培養する場合や、容器内の雰囲気を加圧して生物組織または生物細胞を培養する場合には、図2に図示するように、蓋6および容器7に、加圧・減圧条件下でも容器内部を密閉に保持し得るように結合し得るネジ込み機構8を設けるとともに、送給管9を設けることができる(容器内の雰囲気を特定の気体に置換する場合には、送給管は2つ以上設ける)。さらに、生物組織または生物細胞に重力を加えて培養する場合や、培養組織または培養細胞から分泌される成分を微多孔質体から回収する場合には、図3に図示するように、容器および蓋として、遠心管を用いることもできる。
本発明に係る生物培養装置を用いて生物組織を培養する場合には、通常、以下のような操作を行う。
まず、培養基3および微多孔質体2を開口部7から容器5内に入れ、容器の開口部7をアルミホイル、綿栓、シリコン栓、ゴム栓、コルク栓などの栓6により密閉し、培養基3が微多孔質体2全体にわたって吸収されたことを確認した後、オートクレーブなどの高温高圧滅菌処理に付す。あるいは、かかる生物培養装置は、紫外線殺菌等の非加熱殺菌を行ってもよい。
つぎに、この生物培養装置1を室温まで冷却し、クリーンベンチなどの無菌条件下で栓6を取り除き、当業者によく知られている方法により予め滅菌処理が施された生物組織または生物細胞4をピンセット、ピペット、白金耳、白金針などの器具を用いて微多孔質体2の表面に置床する。その後、開口部7を栓6で再び密閉し、適当な条件下で培養装置1を静置することにより生物組織または生物細胞4の培養を行う。なお、前記したように本発明の培養装置では生物組織または生物細胞に必要な十分な気体が供給されるため、静置培養する場合にその有利な効果が奏されるが、培養目的によっては当該装置を振とうまたは遠心分離などすることもできる。
なお、別法として、微多孔質体2を入れた容器5と別の容器に入れた培養基3とを別々に、各々、高温高圧滅菌および乾熱滅菌した後に、無菌条件下で培養基3を容器5に分注して、該培養基を微多孔質体の全体にわたって吸収させることもできる。また、別法として、微多孔質体2と容器に入れた培養基3とを別々に、各々、紫外線やγ線などの殺菌性の光線で滅菌した後に、無菌条件下で微多孔質体2を培養基が入った容器に入れてもよい。
なお、この実施形態においては、微多孔質体2は容器5の底部から直立して位置するが、本発明に係る生物培養装置においては、微多孔質体2はその一部が培養基3と接触ないしはそれに浸漬するような位置関係で容器5内に配されていればよく、例えば、容器5の側部、上部または栓6から係留されていてもよい。
あるいは、図6に示すごとく、ポリビニルアルコール、炭素繊維束、グラスファイバー束、吸水性アクリル繊維束などからなる媒介体20を微多孔質体12の下部に設け、その媒介体の一部分を培養基に浸漬することにより、該媒介体を介して培養基13を微多孔質体に浸透させることもできる。また、このような媒介体20は柔軟性を有することが好ましい。そうすれば、該媒介体を使用することによって媒介体を介して培養基を微多孔質体に浸透させることにより、微多孔質体や容器のサイズに自由度を持たせることができ、また、該媒介体を使用することによって培養基に含まれる析出性の成分を予め媒介体に析出させて微多孔質体の孔中に析出することを予防することができる。また、該微多孔質体および該媒介体は耐熱性、耐強アルカリ性、耐強酸性、耐有機溶媒性、耐放射線性、耐紫外線性、耐加圧性、耐減圧性、耐低温性などの培養条件に対する耐性や重力により変形しない強度を有することが好ましい。
本発明の生物培養装置は、ドクゼリモドキ(Ammi majus)、タマネギ(Allium cepa)、ニンニク(Allium sativum)、セロリ(Apium graveolens)、アスパラガス(Asparagus officinalis)、テンサイ(Beta vulgaris)、カリフラワー(Brassica oleracea var.botrytis)、メキャベツ(Brassica oleracea var.gemmifera)、キャベツ(Brassica oleracea var.capitata)、セイヨウアブラナ(Brassica napus)、ヒメウイキョウ(Carum carvi)、キク(Chrysanthemum morifolium)、ドクニンジン(Conium maculatum)、オウレン(Coptis japonica)、キクニガナ(Cichorium intybus)、カザリカボチャ(Curcurbita pepo)、アメリカチョウセンアサガオ(Datura meteloides)、ニンジン(Daucus carota)、カーネーション(Dianthus caryophyllus)、ソバ(Fagopyrum esculentum)、ウイキョウ(Foeniculum vulgare)、イチゴ(Fragaria chiloensis)、ダイズ(Glycine max)、ヒヤシンス(Hyacinthus orientalis)、サツマイモ(Ipomoea batatas)、レタス(Lactuca sativa)、セイヨウミヤコグサ(Lotus corniculatus)、ミヤコグサ(Lotus japonicus)、トマト(Lycopersicon esculentum)、ムラサキウマゴヤシ(Medicago sativa)、タバコ(Nicotiana tabacum)、イネ(Oryza sativa)、パセリ(Petroselinum hortense)、エンドウ(Pisum sativum)、セイヨウバラ(Rosa hybrida)、ナス(Solanum melongena)、ジャガイモ(Solanum tuberosum)、コムギ(Triticum aestivum)、トウモロコシ(Zea mays)などの有用植物、キンギョソウ(Antirrhinum majus)、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)、クロトン(Codiaeum variegatum)、シクラメン(Cyclamen persicum)、ポインセチア(Euphorbia pulcherrima)、ガーベラ(Gerbera jamesonii)、ヒマワリ(Helianthus annuus)、ゼラニウム(Pelargonium hortorum)、ペチュニア(Petunia hybrida)、セントポーリア(Saintpaulia ionatha)、セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)、トレニア(Torenia fournieri)、シロツメクサ(Trifolium repens)、シンビジウム属(Cymbidium)などの観賞植物、インドセンダン(Azadirachta indica)、ミカン属(Citrus)、アラビアコーヒーノキ(Coffea arabica)、ユーカリ属(Eucalyptus)、パラゴムノキ(Hevea brasiliensis)、セイヨウヒイラギ(Ilex aquifolium)、カラタチ(Poncirus trifoliata)、アーモンド(Prunus amygdalus)、カナダポプラ(Populus canadensis)、コノテガシワ(Biota orientalis)、スギ(Cryptomeria japonica)、ドイツトウヒ(Picea abies)、マツ属(Pinus)、ブドウ(Vitis vinifera)、リンゴ(Malus pumila)、アンズ(Prunus armeniaca)、カキ(Diospyros kaki)、イチジク(Ficus carica)、ニホングリ(Castanea crenata)などの有用樹木などの種子、葉部、茎頂部、茎部、根部、葯、花糸、成長点(頂芽、側芽、茎頂、根端)、腋芽、りん片、子房、胚珠、胚、花粉、不定芽、不定胚、不定根などの植物組織もしくは植物細胞、ヒト(Homo sapiens)、ニホンザル(Macaca fuscata)、アカゲザル(Macaca muulatta)、チンパンジー(Pan troglodytes)、オランウータン(Pongo pygmmaeus)、ブタ(Sun scrofa)、マウス(Mus musculus)、ラット(Rattus norvegicus)、ニワトリ(Allus gallus)などの動物の肺線維芽細胞、表皮角化細胞、メラノサイト、皮膚線維芽細胞、気管支上皮細胞、気管支平滑筋細胞、近位尿細管上皮細胞、腎皮質上皮細胞、メサンギウム細胞、細気管上皮細胞、アストロサイト、さい帯血管内皮細胞、冠状動脈血管内皮細胞、冠状動脈血管平滑筋細胞、滑膜細胞、大動脈血管内皮細胞、大動脈血管平滑筋細胞、肺動脈血管内皮細胞、肺動脈血管平滑筋細胞、肺微小血管内皮細胞、皮膚微小血管内皮細胞、腸骨動脈血管内皮細胞、新生児包皮微小血管内皮細胞、ヒト頭髪毛乳頭細胞、軟骨細胞、ウシ冠状動脈内皮細胞、ウシ冠状動脈平滑筋細胞、ニワトリ大動脈平滑筋細胞、マウス脳微小管内皮細胞、ブタ肝マクロファージ、ブタ精巣マクロファージ、ラット大動脈平滑筋細胞、ラット髭毛乳頭細胞、ラット前駆脂肪細胞などの動物細胞、エノキタケ(Flammlina velutipes)、シイタケ(Lentinula edodes)、ブナシメジ(Hypsizygus marmoreus)、ハタケシメジ(Lyophyllum decastes)、ナメコ(Pholiota nameko)、ヒトヨタケ(Coprinus atramentarius)、クリタケ(Naematoloma sublateritium)、ホコリタケ(Lycoperdon gemmatum)、マンネンタケ(Ganoderma lucidum)、スエヒロタケ(Schizophyllum commune)、ヒラタケ(Pleurotus ostreatus)、マイタケ(Grifola frondosa)、マツタケ(Tricholoma matsutake)、ヤナギマツタケ(Agrocybe cylindracea)、カワラタケ(Coriolus versicolor)、ヌメリイグチ(Suillus luteus)、ハナイグチ(Suillus grevillei)、アミハナイグチ(Boletinus cavipes)、オンシメジ(Lyophyllum shimeji)、ケカビ属(Mucor)、クモノスカビ属(Rhizopus)、ユミケカビ属(Absidia)、ユゲカビ属(Phycomyces)、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルス・オリザ(Aspergillus oryzae)およびアスペルギルス・タマリ(Aspergillus tamarii)などのコウジカビ属(Aspergillus)、アオカビ属(Penicillium)、アカカビ属(Fusarium)、ツチアオカビ属(Trichoderma)、モニリア属(Monilia)、ならびに酵母(Saccharomyces cerevisiae)などの菌類の菌体または細胞、光合成細菌(Rhodospillum molischianum、Rhodopseudomonas acidophila、Rhodomicrobium vannielii、Chromatium vinosum、Thiocapsa roseopersicina、Thiopedia rosea、Chlorobium limicola、Chlorobium phaeovibrioides、Pelodictyon clathratiforme、紅色光合成細菌(Ectothiorhodospira halophila))、滑走細菌(Myxococcus fulvus、Myxococcus coralloides、Myxococcus stipitatus、Myxococcus xanthus)、菌鞘細菌(Sphearotilus natans)、発芽細菌、付属器官をもつ細菌(Hyphomonas neptunium、Gallionella ferruginea)、スピロヘータ(Spirochaeta icterohaemorrhagiae、Spirochaeta pallida、Spirochaeta aurantia)、らせん状、わん曲型細菌、グラム陰性菌、好気性の桿菌、球菌(Pseudomonas fluorescens、Pseudomonas aeruginosa、Pseudomonas ovalis、Pseudomonas gluconicums、Xanthomonas oryzae、Gluconobacter oxydans)、空中窒素固定菌(Azotobacter chroococcum、Rhizobium leguminosarum、Rhizobium trifolii、Rhizobium meliloti、Rhizobium phaseoli、Rhizobium japonicum、Clostridium pasteurianum)、Methylomonadaceae科(Methylomonas methanica)、酢酸菌(Acetobacter aceti)、通性嫌気性桿菌(Escherichia coil、Enterobacter aerogenes、腸チフス菌(Salmonella typhi)、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)、ゲルトネル菌(Salmonella enteritidis)、赤痢菌(Shigella typhimurium)、Serratia marcescescens、Proteus vulgaris、コレラ菌(Vibrio cholerae)、腸炎ビブリオ(Vibrio parahaemolyticus))、嫌気性細菌(Bacteroides succinogenes)、好気性球菌、球桿菌(黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、腐性ブドウ球菌(Staphylococcus saprophyticus)、化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)、B群レンサ球菌(Streptococcus agalactiae)、緑色レンサ球菌(Streptococcus viridans)、肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)、大腸レンサ球菌(Enterococcus faecalis)、ヘシュウム菌(Enterococcus faecium)、アビュウム菌(Enterococcus avium)、ジフテリア菌(Corynebacterium diphtheriae)、枯草菌(Bacillus subtilis)、炭疽菌(Bacillus anthracis)、セレウス菌(Bacillus cereus)、嫌気性球菌(Nesseria gonorrhoeae)、グラム陰性の無機栄養型細菌(Nitrosomonas europaea、Nitrosococcus oceani、Nitrobacter hamburgensis、Nitrobacter vulgaris、Nitrobacter winogradskyi、Thiobacillus thiooxydans)、グラム陽性球菌(グルタミン酸生産菌(Micrococcus glutamicus)、Staphylococcus aureus、Spreptococcus lactis、Streptococcus bovis、Streptococcus mutans、Leuconostoc mesenteroides、Leuconostoc lactis、Pediococcus cerevisiae、Pediococcus acidilactici、Pediococcus pentosaceus、Lactobacillus delbrueckii、Lactobacillus rimae、Sporolactobacillus inulinus、Bacillus coagulans、Bacillus subtilis、Bacillus polymyxa、Bacillus maercerans、Bacillus pycnoticus、炭疽菌(Bacillus anthracis)、酪酸菌(Clostridium butyrium)、アセトン・ブタノール菌(Clostridium acetobutylicum)、Clostridium sporogenes、ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)、ウェルシー菌(Clostridium perfringens)、破傷風菌(Clostridium tetani)、イオウ還元細菌(Desulfotomaculum rumimis)、有胞子八連球菌(Sporosarcina ureae))、放線菌に関連のある細菌(ジフテリア菌(Corynebacterium diphtheriae)、Corynebacterium fascians、Corynebacterium rathayi、Corynebacterium sepedonicum、Corynebacterium insidiosum、Corynebacterium flaccumfaciens、Actinomyces bovis、Nocardia farcinica、Streptomyces griseus、Streptomyces rameus、Streptomyces venezuelae、Streptomyces omiyaensis、Streptomyces aureofaciens、Streptomyces avellaneus、Streptomyces lutianus)、好熱性菌(Aeropyrum pernix、Aquifex aeolicus、Archaeoglobus fulgidus、Bacillus thermoleovorans、Methanococcus jannaschii、Methanothermus fervidus、Pyrobaculum aerophilum、Pyrobaculum calidifontis、Pyrobaculum islandicum、Pyrobaculum oguniense、Pyrococcus furiosus、Pyrococcus horikoshii、Pyrococcus kodakaraensis、Pyrococcus shinkaj、Pyrolobus fumarii、Rhodothermus obamensis、Saccharopolyspora rectivirgula、Sulfolobus acidocaldarius、Sulfolobus shibatae、Sulfolobus shibatae、Sulfolobus solfataricus、Sulfolobus tokodaii、Thermoactinomyces vulgaris、Thermococcus celer、Thermococcus kodakaraensis、Thermococcus litoralis、Thermococcus profundus、Thermococcus strain、Thermoplasma acidophilum、Thermoplasma volcanium、Thermotoga maritima、Thermotoga neapolitana、Thermus thermophilus)、メタン生成菌(Methanobacterium formicicum、Methanobacterium thermoautotrophicum、Methanobrevibacter arboriphilus、Methanobrevibacter ruminantium、Methanobrevibacter smithii、Methanococcus jannaschii、Methanoculleus chikugoensis、Methanopyrus kandleri、Methanosaeta concilii、Methanosarcina barkeri、Methanosarcina mazeii、Methanosphaera stadmaniae、Methanothermobacter thermautotrophicus)、好塩性菌(Haloarcula japonica、Haloarcula marismortui、Halobacterium halobium、Halobacterium salinarium、Haloferax mediterranei、Haloferax volcanii、Halomonas variabilis、Natronobacterium pharaonis、Tetragenococcus halohila、Vibrio parahaemolyticus、Vibrio vulnificus)、好冷性菌(Colwellia psychrerythraea、Moritella marina、Yersinia enterocolitica、Yersinia pseudotuberculosis、Shewanella benthica)、好圧性菌(Moritella japonica、Moritella yayanosii、Photobacterium profundum、Shewanella benthica、Shewanella violacea、Shewanella oneidensis)、好酸性菌(Aeropyrum pernix、Sulfolobus solfataricus、Sulfolobus tokodaii、Sulfolobus acidocaldarius、Thermoplasma acidophilum、Alicyclobacillus acidocaldarius、Alicyclobacillus acidoterrestris、Alicyclobacillus cycloheptanicus、Thiobacillus acidophilus、Acidianus brierleyi)、好アルカリ性菌(Bacillus alcalophilus、Bacillus halodurans、Bacillus pasturii、Exiguobacterium aurantiacum)、放射線耐性菌(Deinococcus radiodurans、Micrococcus radiodurans、Bacillus cereus)、静岡県の油田で採取された石油代謝細菌HD−1株(CO固定型石油合成・分解細菌)、TK−122株、および有機溶媒耐性細菌(Pseudomonas putida IH−2000株)などの細菌の培養に用いることができる。具体的な培養方法としては、当該技術分野で知られているいずれの培養も可能であるが、植物を対象とする場合には、例えば、植物組織の脱分化(カルス化)および再分化、葯培養、茎頂点培養、プロトプラスト培養、保護培養法、コンディショニング培養法、アイソトープ競合法、直接標識法、子房培養法、胚珠培養法、胚培養法、花粉培養法、同調培養法、バッチ培養法、クローン細胞培養法、種培養法、高密度培養法、共存培養法などが挙げられる。また、菌類を対象とする場合には、例えば、きのこ子実体の柄、柄上部、ひだ、肉などの部分からの分離培養、胞子分離培養、土壌・空中などからの分離培養、分離済菌株などからの継代培養などが挙げられる。また、動物を対象とする場合には、消化管上皮細胞培養、肝細胞培養、ヒト表皮角化細胞培養、血管内皮細胞培養、腎細胞培養、膵ランゲルハンス島細胞培養、繊維芽細胞培養、筋肉細胞培養、骨髄細胞培養、癌細胞培養、神経細胞培養、気管支上皮細胞培養、神経細胞株の分化培養、血液細胞株の分化培養、胚幹細胞の分化培養、肝癌細胞株の分化培養などが挙げられる。さらに、細菌を対象とする場合には、例えば、雰囲気として窒素、二酸化炭素などを用いる嫌気培養、空気、高圧酸素などを用いる好気培養、強アルカリ性下での培養、強酸性下での培養、高温度下での培養、低温度下での培養、高塩濃度下での培養、大気圧を超える気圧の雰囲気中で行う加圧培養、減圧培養、有機溶媒中での培養、放射線照射下での培養、遠心分離機にかけて重力を加えながら行う培養などが挙げられる。また、これらの条件の2以上を組み合わせて培養することもできる。 本発明に係る生物培養装置の第2の実施形態は、図4および図5に示すように、培養基13と、筒状型部分およびその上方に連続する該筒状型部分の外径よりも大きな外径を有する鍋型部分からなる微多孔質体12とを含み、生物組織14を中央が陥入した鍋型部分の底部15に置床させることにより増殖、脱分化、分化、再生、保存、選択、分離、交雑などを誘導し得る生物培養装置11である。筒状型部分と鍋型部分とからなる微多孔質体12は、鍋型部分の直径方向に突出した部分16の底部17が容器開口部の外周端と接触することにより、容器18に支持されるとともに容器内を密閉する。また、微多孔質体の鍋型部分12は、その外径に対応するかまたはそれよりも大きな内径を有し、外部から培養状態が観察できる材質および形状のもので、例えばペトリ皿などの蓋19を嵌合させることによって密閉することができる。あるいは、鍋型部分は、第1の実施形態で説明したのと同様にアルミホイルなどで簡便に密閉することもできる。また、蓋19および容器18や部分16に加圧、減圧条件下でも容器内部を密閉に保持し得るように結合部、送給管を設けることもできる。なお、微多孔質体は耐熱性、耐アルカリ性、耐酸性、耐加圧性、耐減圧性、耐有機溶媒性、耐紫外線性または耐放射線性であることが好ましい。
なお、この第2の実施形態における、培養基、微多孔質体の原料および材質、培養対象となり得る生物組織または生物細胞は、第1の実施形態のものと同様であるので説明を省略する。
発明を実施するための最良の形態
実施例
本発明に係る生物培養装置を用いて生物細胞の培養が可能であることを明確にするために、以下の装置および試料を用いて実験を行った。
培養実験1
(1)培養装置
村上粘土(新潟県産)にアルミナ(Al)を50〜60重量%含有させて、1250℃で24時間焼成させることによって製造した外径1.4cm、内径0.9cm、高さ4.5cmの筒状型の微多孔質体を直径2.3cm、高さ15cmのガラス製平底試験管の底部に直立して設置し、それにナフタレン酢酸(NAA)およびベンジルアデニン(BA)を各々2ppm含有する脱分化用MS液体培養基6mlを分注した。その後、ガラス製平底試験管の開口部を二重にしたアルミホイルで密閉した。試験管内の微多孔質体の全体にわたり培養基が吸収されたことを確認してから、オートクレーブ(121℃、1.2気圧加圧)で10分間高温高圧滅菌し、放冷させて培養装置1とした。なお、本実験で使用した微多孔質体は耐熱性を有していた。
また、上記培養装置1と同じ原料および条件によって製造した、外径7.5cm、内径5.5cmおよび深さ5.0cmの鍋型部分と、外径1.7cm、内径0.7cmおよび高さ4.7cmの筒状型部分とからなり、該鍋型部分の中央が陥入した部分の底部に外径1.5cm、高さ4.3cmの上方に突出する円柱状型を有する微多孔質体を570ml容積のガラス製容器に嵌合し、鍋型部分の開口部にペトリ皿をかぶせて密閉した。それを乾熱器(161℃)に入れて2時間乾熱滅菌した。一方、ナフタレン酢酸(NAA)およびベンジルアデニン(BA)を各々2ppm含有する脱分化用MS液体培養基を別の三角フラスコに分注して、オートクレーブ(121℃、1.2気圧加圧)で10分間高温高圧滅菌した。つぎに、無菌条件下で、微多孔質体を少し持ち上げて容器から分離し、その隙間から滅菌済みの脱分化用MS液体培養基130mlを注いだ。その後、微多孔質体の全体にわたって培養基が吸収されるまで放置し、培養装置2とした。
(2)供試材料
供試材料として、タバコSR1(Nicotiana tabacum)の種子および発芽17日目の幼植物体の葉部、直径3mmの蕾のイチゴ(Fragaria chiloensis)の蕾内の葯を用いた。これらの供試材料は、流水で洗浄した後、70%エタノール中に数秒間浸漬し、5%次亜塩素酸ナトリウム水溶液に10分間浸漬して滅菌処理したものを用いた。ただし、イチゴ蕾内の葯については上記のように滅菌処理した蕾から無菌条件下で分離したものを用いた。
(3)培養
無菌条件下で培養装置1からアルミホイルを取り外し、微多孔質体の頂部内側面に供試材料を置床した後、再び開口部をアルミホイルで密閉した。また、同様の条件下で培養装置2からペトリ皿を取り外し、微多孔質体の鍋型部分の底部に供試材料を置床した後、再び鍋型部分の開口部をペトリ皿で密閉した。このようにして培養装置1または2に置床した供試材料を26℃、自然日射条件(すりガラス越し10cm程度)にて静置培養した。
(4)結果
(i)タバコ種子
上記のようにして培養装置1に置床したタバコ種子の生長の推移を表1および置床5、10、26、28および32日目の状態を、各々、図7〜11に示す。また、対照としてNAAおよびBAを含有しない培養基で培養したタバコ種子の生育を図12に示す。
Figure 0004744082
(ii)タバコ幼植物体の葉部
上記のようにして培養装置2に置床したタバコ幼植物体の葉部の生長の推移を表2および置床直後、10、33および56日目の状態を、各々、図13〜16に示す。
Figure 0004744082
(iii)イチゴの葯
上記のようにして培養装置1に置床したイチゴの葯の生長の推移(N=29)を表3に示す。また、置床35日目のイチゴ葯のカルスの写真を図17に示す。
Figure 0004744082
これらの結果より、本発明の培養装置により、植物種または組織部位に関係なく、既存の寒天培地などと同様に植物組織が生長し得ることが確認され、また培養基中の植物ホルモンが微多孔質体を介して植物組織の形態形成・増殖に影響を及ぼすことが確認された。なお、イチゴの葯のカルス化率は55.1%であった。
このことより、本発明の培養装置の微多孔質体が培地として、植物組織などの培養が可能であり、従来の培地の不利な点を有さず、有利な点を十分に発揮し得ることが実証された。
培養実験2
(1)培養装置
培養基として改良した大田培地(水11に対して、グルコース10g、クエン酸1g、酒石酸アンモニウム1g、リン酸1カリウム1g、硫酸マグネシウム1g、塩化カルシウム50mg、HEPES 7gを溶解したもの)130mlを培養装置2に入れる以外は前記の培養実験1と同様の方法で実験を行った。
(2)供試材料
供試材料として、糸状菌ウースポラ・ロセオフラバ(Oospora roseoflava)、エノキタケ(Flammulina velutipes)を用いた。
(3)培養
無菌条件下で培養装置2からペトリ皿を取り外し、微多孔質体の鍋型部分の底中央部に糸状菌を白金針で植菌した後、再び鍋型部分をペトリ皿で密閉した。このようにして培養装置2に植菌した糸状菌を26℃、自然日射条件(すりガラス越し10cm程度)にて静置培養した。
(4)結果
(i)ウースポラ・ロセオフラバ(Oospora roseoflava) 上記のようにして培養装置2に植菌したウースポラ・ロセオフラバの繁殖の推移を表4および図18〜21に示す。
Figure 0004744082
(ii)エノキタケ(Flammulina velutipes)
上記のようにして培養装置2に植菌したエノキタケ菌糸の繁殖の推移を表5および図22〜26に示す。
Figure 0004744082
これらの結果より、本発明の培養装置により、菌の種類に関係なく、菌類を繁殖させることもできることが確認された。
培養実験3
(1)培養装置
培養基としてジャガイモ・ショ糖培地(厚めに皮を剥いたジャガイモ200gを適量の水に入れて30分間煮沸して濾過し、その濾液にショ糖10gおよび水を加えて水で1Lにメスアップしたもの)130mlを培養装置2に入れる以外は前記の培養実験1と同様の方法で実験を行った。
(2)供試材料
供試材料として、細菌バチルス・ズブチルス(Bacillus subtilis)を用いた。
(3)培養
無菌条件下で培養装置2からペトリ皿を取り外し、微多孔質体の鍋型部分の底部にバチルス・ズブチルス懸濁液を塗布した後、再び鍋型部分をペトリ皿で密閉した。このようにして培養装置2に植菌した細菌を26℃、自然日射条件(すりガラス越し10cm程度)にて静置培養した。
(4)結果
上記のようにして培養装置2に植菌したバチルス・ズブチルスの繁殖の様子を図27および28に示すとともに、1つのコロニーについての繁殖の推移を表6に示す。
Figure 0004744082
この結果より、本発明の培養装置により、細菌を繁殖させることもできることが確認された。
コンタミネーション阻止実験
上記の培養実験1のイチゴ葯で用いた培養装置2の貯溜部の培養基に糸状菌ゴニトリックム・マクロクラデュム(Gonytrichum macrocladum)を接種し、26℃、自然日射条件(すりガラス越し10cm程度)にて静置培養した。その結果を図29および30に示す。
これらの図から明らかなように、培養基に接種した糸状菌の増殖・伸長は接種55日後でも柱状微多孔質部分の下部で阻止され、生物組織を培養している鍋型部分には至っていない。この結果より、本発明の培養装置により、貯溜部の培養基に糸状菌等がコンタミネーションした場合でも、該培養基と生物試料との間に存在する微多孔質体のフィルター効果により、糸状菌の侵入を阻止または抑制して、該生物試料が汚染される前に他の培養装置に移すことができ、再度培養を続けることができることが確認された。
産業上の利用の可能性
本発明によれば、培養基の消費が少なく、攪拌および振とう等の操作の必要性が少なくなり、必要な継代回数を減らすことができることによって、継代操作なしに生物組織または生物細胞の長期間にわたる培養が可能となり、従って、生物組織または生物細胞から有用物質を抽出するにあたっては一度の培養作業でより多くの有用物質をより簡便に得ることができ、しかも継代操作時のコンタミネーションおよびその他の悪い影響を及ぼす刺激(継代時の物理的な刺激)を予防することができる培養装置が提供される。また、培養基のpH、培養温度などが過酷な条件下でも培養条件に影響されない培養が可能となる。また、材料により、薄く小型で軽量な培養が可能となる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係る培養装置の一実施形態を示す上方斜視図である。
図2は、本発明に係る培養装置の別の実施形態を示す上方斜視図である。
図3は、本発明に係る培養装置の別の実施形態を示す上方斜視図である。
図4は、本発明に係る培養装置の別の実施形態を示す上方斜視図である。
図5は、本発明に係る培養装置の別の実施形態を示す側方断面図である。
図6は、本発明に係る培養装置の別の実施形態を示す側方断面図である。
図7は、植物ホルモンを含有する培養基を含む本発明に係る培養装置1を用いて発芽させたタバコ(Nicotiana tabacum)種子を示す図面代用写真である。
図8は、植物ホルモンを含有する培養基を含む本発明に係る培養装置1を用いて増殖させた播種10日目のタバコカルスを示す図面代用写真である。
図9は、植物ホルモンを含有する培養基を含む本発明に係る培養装置1を用いて増殖させた播種26日目のタバコカルスを示す図面代用写真である。
図10は、植物ホルモンを含有する培養基を含む本発明に係る培養装置1を用いて増殖させた播種28日目のタバコカルスを示す図面代用写真である。
図11は、植物ホルモンを含有する培養基を含む本発明に係る培養装置1を用いて増殖させた播種32日目のタバコカルスを示す図面代用写真である。
図12は、植物ホルモンを含有しない培養基を含む本発明に係る培養装置1を用いて発芽させたタバコ種子を示す図面代用写真である。
図13は、植物ホルモンを含有する培養基を含む本発明に係る培養装置2に置床した直後のタバコ幼植物体の葉部および頂部を示す図面代用写真である。
図14は、植物ホルモンを含有する培養基を含む本発明に係る培養装置2に置床して10日目のタバコカルスを示す図面代用写真である。
図15は、植物ホルモンを含有する培養基を含む本発明に係る培養装置2に置床して33日目のタバコカルスを示す図面代用写真である。
図16は、植物ホルモンを含有する培養基を含む本発明に係る培養装置2に置床して56日目のタバコカルスを示す図面代用写真である。
図17は、植物ホルモンを含有する培養基を含む本発明に係る培養装置1に置床して35日目のイチゴ(Fragaria chiloensis)葯を示す図面代用写真である。
図18は、本発明に係る培養装置2に植菌して26時間後の糸状菌ウースポラ・ロセオフラバ(Oospora roseoflava)の菌叢を示す図面代用写真である。
図19は、本発明に係る培養装置2に植菌して49時間後の糸状菌ウースポラ・ロセオフラバの菌叢を示す図面代用写真である。
図20は、本発明に係る培養装置2に植菌して73時間後の糸状菌ウースポラ・ロセオフラバの菌叢を示す図面代用写真である。
図21は、本発明に係る培養装置2に植菌して91時間後の糸状菌ウースポラ・ロセオフラバの菌叢を示す図面代用写真である。
図22は、本発明に係る培養装置2に植菌して10日目のエノキタケ(Flammulina velutipes)の菌叢を示す図面代用写真である。
図23は、本発明に係る培養装置2に植菌して11日目のエノキタケの菌叢を示す図面代用写真である。
図24は、本発明に係る培養装置2に植菌して13日目のエノキタケの菌叢を示す図面代用写真である。
図25は、本発明に係る培養装置2に植菌して14日目のエノキタケの菌叢を示す図面代用写真である。
図26は、本発明に係る培養装置2に植菌して16日目のエノキタケの菌叢を示す図面代用写真である。
図27は、本発明に係る培養装置2に接種して66時間目のバチルス・ズブチルス(Bacillus subtilis)の菌叢を示す図面代用写真である。
図28は、本発明に係る培養装置2に接種して109時間目のバチルス・ズブチルス(Bacillus subtilis)の菌叢を示す図面代用写真である。
図29は、本発明に係る培養装置2の培養基に接種して55日目のゴニトリックム・マクロクラデュム(Gonytrichum macrocladum)の菌叢を示す図面代用写真である。
図30は、本発明に係る培養装置2の培養基に接種して55日目のゴニトリックム・マクロクラデュムの菌叢を示す図面代用写真である。

Claims (5)

  1. 培養基と、その培養基に一部が浸漬された吸水能を有する微多孔質体と、該培養基および該微多孔質体を含む容器とを含み、ここに該培養基が該微多孔質体内部の毛管力を有する連通孔を介して上方に移動して該微多孔質体の表面に置床された植物、菌類、細菌の組織または細胞に供給されることにより該組織または細胞を培養し、該微多孔質体が0.02〜3μmの孔隙径の連通する孔を有する非金属無機質固体材料の焼成物であることを特徴とする植物、菌類、細菌の組織または細胞の培養装置。
  2. 該微多孔質体が、直立する筒状型または柱状型の形状を有することを特徴とする請求項1記載の植物、菌類、細菌の組織または細胞の培養装置。
  3. 該微多孔質体が、筒状型または柱状型部分とその上方に連続する該筒状型または柱状型部分の外径よりも大きな外径を有して中央が陥入した鍋型部分とを含み、ここに該鍋型部分の一部がその直径方向に突出して容器の開口部の直径よりも大きな外径を有し、その突出部の底面と容器の開口部の外周端との接触により微多孔質体が容器に支持されることを特徴とする請求項1または2記載の植物、菌類、細菌の組織または細胞の培養装置。
  4. 培養基と、吸水能を有する微多孔質体と、その一部が該培養基と接触して該微多孔質体に該培養基を供給し得る該微多孔質体に連結された媒介体と、該培養基および該微多孔質体を含む容器とを含み、ここに該媒介体を通して供給された該培養基が該微多孔質体内部の毛管力を有する連通孔を介して上方に移動して該微多孔質体の表面に置床された植物、菌類、細菌の組織または細胞に供給されることにより該組織または細胞を培養し、該微多孔質体が0.02〜3μmの孔隙径の連通する孔を有する非金属無機質固体材料の焼成物であることを特徴とする植物、菌類、細菌の組織または細胞の培養装置。
  5. 培養基を、その培養基に一部が浸漬された吸水能を有する微多孔質体の内部の連通孔を介して上方に移動させ、該微多孔質体の表面に置床された植物、菌類、細菌の組織または細胞に供給することにより該組織または細胞を培養し、該微多孔質体が0.02〜3μmの孔隙径の連通する孔を有する非金属無機質固体材料の焼成物であることを特徴とする植物、菌類、細菌の組織または細胞の培養方法。
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