JP4742135B2 - ピンチロール装置及びその操作方法 - Google Patents

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Description

本発明はピンチロールに関し、特に、双ロール鋳造機での薄鋼ストリップの連続鋳造に用いられるピンチロールに関連する。
双ロール鋳造機では、1対の、冷却され相互方向に回転される水平鋳造ロール間に溶融金属が導入されることで移動ロール面上に金属殻が凝固し、それらが鋳造ロール間のロール間隙にて合わされて凝固ストリップ品を生み出して鋳造ロール間のロール間隙から下方に送給される。本明細書では「ロール間隙」という用語は、鋳造ロールが互いに最も接近する領域全般を指し示すのに用いる。溶融金属は取鍋から注がれ、ロール間隙上方に位置したタンディッシュとコアノズルとで構成される金属送給システムを通り、ロール間隙上方でロール鋳造面により支持されてロール間隙長さ方向に延びる溶融金属鋳造溜めを形成することができる。通常、この鋳造溜めを囲い込む耐火側部板又は側部堰は、ロール端面に摺動係合保持され、溢流しないよう鋳造溜め両端を堰き止める。
双ロール鋳造機での鋼ストリップ鋳造の場合、ストリップは1400℃台若しくはそれ以上の非常な高温でロール間隙を出る。通常の雰囲気に晒されると斯かる高温での酸化により非常に急激にスケーリングを被ってしまうので、シールされた封入部を鋳造ロール下方に設けて高温ストリップを受入れ、該シール封入部を介してストリップはストリップ鋳造機から離れる。封入部はストリップの酸化を抑制する雰囲気を含む。酸化抑制雰囲気は、アルゴン、窒素等の不活性ガス、又は還元ガスであり得る燃焼排ガス等の非酸化ガスを噴射することにより造ることができる。又は、封入部はストリップ鋳造機の作業中に酸素を含む雰囲気が侵入しないようにシールしてもよい。その場合、特許文献1及び2に開示されているように、鋳造初期相でストリップを酸化させることによりシール封入部から酸素を抜取ることで封入部内の雰囲気の酸素含量は減少される。
アメリカ特許第5,762,126号 アメリカ特許第5,960,855号
従来、薄鋳造ストリップを造るためにストリップがピンチロールによりガイドされると一般に理解されている。これらのピンチロールは、酸素の尽きた雰囲気を含む封入部の出口に位置決めされ、鋳造ロールで形成されたストリップがそこを通る。しかしながら、鋳造速度でピンチロールを通る鋳造ストリップを操舵するのには問題がある。ピンチロールの持つクラウンはロール熱膨張で変動し、ピンチロール表面とストリップとの接触を減少させる。ストリップは蛇行しがちであるため、鋳造機下流側でのストリップ処理には困難を伴うことになり、状況によっては、ストリップ破断や鋳造作業中断となる。又、ストリップの局所的変形や裂けも生じ得る。この操舵の問題は、図1に示すようにストリップ幅方向においてストリップとピンチロールとの接触が欠けることにより生じる。
従って、ピンチロールが小さい許容誤差でストリップのより良い操舵制御をし、鋳造ストリッププラントの処理能力を改良すると共に、ピンチロールによるストリップ操舵を正確さの向上した自動制御にできるようにする必要がある。結果として、本発明のピンチロール装置は、薄鋳造ストリップの連続鋳造における、そして他の用途でも有益な装置におけるこの問題を解決する。装置の形状構成の故に、ストリップが幅方向にピンチロール面と接触維持することなく且つストリップを正確に操舵してピンチロールに対するストリップの横方向動きを安定化させることなくピンチロールを通る道筋はない。
本発明が提供するピンチロール装置は、
a.各々径が300〜1500mmで、互いに隣接して横方向に位置決めされて間に金属ストリップを連続供給できるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールと、
b.上下に位置決めされ、ピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向に10〜130mmの一定間隔ずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれて位置決めされ、ピンチロール間に噛込んでストリップがストリップ幅方向に接触することなくピンチロール間を通過することができないようにした、前記上下ピンチロールと、
c.ピンチロールを相互方向に回転させ、ストリップをピンチロール間のロール間隙に通すことができる回転駆動装置と、
d.ストリップ縁部での計測で下ピンチロールに対し上ピンチロールを0.5〜5.0mmの傾斜で傾斜させることができ、ピンチロールを通るストリップの操舵制御をする傾斜駆動装置と
で構成される。
ピンチロール径は500〜1000mmとすることができ、ピンチロール軸のずれは30〜80mmとすることができる。ピンチロール装置は又、
e.ピンチロールに対するストリップの位置を検出し、ピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発することができるセンサと、
f.センサからの前記電気信号により作動して駆動装置を作動させ、下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させ、ピンチロールを通るストリップを自動操舵できる位置制御器と
から構成できる。
若しくは、ピンチロール装置は、
a.互いに横方向に隣接位置決めされて間に金属ストリップを連続送給できるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールと、
b.前記上下ピンチロールが上下に位置決めされてピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向にずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれ、
c.ピンチロールを相互方向に回転させてストリップをピンチロールのロール間隙に通すことができる回転駆動装置と、
d.下ピンチロールに対し角度をなして上ピンチロールを傾斜させることができ、ピンチロールを通るストリップを操舵制御する傾斜駆動装置と
で構成され、
(R上最小+h最小+R下最小−|傾斜os-ds|)/( R上最大+h最大+R下最大)> cos(θ)
となるように選択がされる、
但し、
R上最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、上ピンチロールの最小半径、
R下最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、下ピンチロールの最小半径、
R上最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、上ピンチロールの最大半径、
R下最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、下ピンチロールの最大半径、
h最大は、輪郭変動を考慮に入れた、最大ストリップ厚、
h最小は、ストリップ輪郭変動を考慮に入れストリップ両縁部から20mmの箇所で計測されたストリップ厚の平均であり、h最大から、ストリップクラウンでのストリップ厚とストリップ縁部から20mmの箇所での平均ストリップ厚との差を引いたもの、
傾斜os-dsは、ストリップ縁部間を上下に計測した、下ピンチロールに対する上ピンチロールの軸傾斜、
θは垂直線に対し上下ピンチロール軸を結ぶ線がなす角度、
ことで構成できる。
ここでも、ピンチロール装置は更に、
e.ピンチロールに対するストリップの位置を検出し、ピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発することができるセンサと、
f.センサからの前記電気信号により作動し、駆動装置を作動させることができて、下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させ、ピンチロールを通るストリップを自動操舵する位置制御器と
で構成できる。
若しくは又は加えて、連続鋳造によりストリップを製造する薄鋳造ストリッププラントは、
a.間にロール間隙を有する1対の鋳造ロールを備えた薄ストリップ鋳造機と、
b.ロール間隙上方の鋳造ロール間に鋳造溜めを形成でき、ロール間隙両端に隣接した側部堰により前記鋳造溜めを囲い込む、金属送給システムと、
c.鋳造ロールを相互方向に回転させて鋳造ロール面に金属殻を形成し、鋳造ロール間のロール間隙から下方に送給されるストリップを鋳造できる鋳造ロール駆動装置と、
d.径が各々300〜1500mmで、互いに隣接して横方向に位置決めされ、両者間に鋳造機で形成された金属ストリップを通すことができるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールと、
e.上下に位置決めされ、ピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向に10〜130mmずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれて位置決めされる、前記上下ピンチロールと、
f.ピンチロールを相互方向に回転させることによりピンチロールのロール間隙にストリップを通すことができるピンチロール回転駆動装置と、
g.ストリップ縁部での計測で下ピンチロールに対し上ピンチロールを0.5〜5.0mmの傾斜で傾斜させることができ、ピンチロールを通るストリップの操舵制御をするピンチロール傾斜駆動装置と
で構成される。
薄鋳造ストリッププラントのピンチロール径は500〜1000mmとすることができ、ピンチロール軸のずれは30〜80mmとすることができる。連続鋳造によりストリップを製造する薄鋳造ストリッププラントは更に、
h.ピンチロールに対するストリップの位置を検出し、ピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発することができるセンサと、
i.センサからの前記電気信号により作動して駆動装置を作動させることができ、下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させ、ピンチロールを通るストリップを自動操舵する位置制御器と
で構成できる。
若しくは、連続鋳造によりストリップを製造する薄鋳造ストリッププラントは、
a.間にロール間隙を有する1対の鋳造ロールを備えた薄ストリップ鋳造機と、
b.ロール間隙上方で鋳造ロール間に鋳造溜めを形成でき、ロール間隙の端に隣接した側部堰で前記鋳造溜めを囲い込む、金属送給システムと、
c.鋳造ロールを相互方向に回転させて鋳造ロール面上に金属殻を形成し、鋳造ロール間のロール間隙から下方に送給されるストリップを殻から鋳造できる、鋳造ロール駆動装置と、
d.相互に隣接して横方向に位置決めされて間に鋳造機により形成された金属ストリップが通過できるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールと、
e.上下に位置決めされ、ピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向にずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれて位置決めされる、前記上下ピンチロールと、
f.ピンチロールを相互方向に回転させることによりピンチロールのロール間隙にストリップを通すことができるピンチロール回転駆動装置と、
g.下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させることができ、ピンチロールを通るストリップの操舵制御をするピンチロール傾斜駆動装置と
で構成され、
(R上最小+h最小+R下最小−|傾斜os-ds|)/( R上最大+h最大+R下最大)> cos(θ)
となるように選択がされる、
但し、
R上最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、上ピンチロールの最小半径、
R下最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、下ピンチロールの最小半径、
R上最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、上ピンチロールの最大半径、
R下最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、下ピンチロールの最大半径、
h最大は、輪郭変動を考慮に入れた最大ストリップ厚、
h最小は、ストリップ輪郭変動を考慮に入れストリップ両縁部から20mmの箇所で計測されたストリップ厚の平均であり、h最大から、ストリップクラウンでのストリップ厚とストリップ縁部から20mmの箇所での平均ストリップ厚との差を引いたもの、
傾斜os-dsは、ストリップ縁部間を上下に計測した、下ピンチロールに対する上ピンチロールの軸傾斜、
θは垂直線に対し上下ピンチロール軸を結んだ線が成す角度、
ことで構成される。
連続鋳造によりストリップを製造する薄鋳造ストリッププラントは更に、
h.ピンチロールに対するストリップの位置を検出し、ピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発することのできるセンサと、
i.センサからの前記電気信号により作動し、駆動装置を作動させることによって下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させてピンチロールを通るストリップを自動操舵する位置制御器と
で構成できる。
若しくは、連続鋳造による薄鋳造ストリップ製造方法が提供されるが、それは、
a.間にロール間隙を有する1対の鋳造ロールを備えた薄ストリップ鋳造機を組み立て、
b.ロール間隙上方の鋳造ロール間に鋳造溜めを形成でき、ロール間隙両端に隣接した側部堰で前記鋳造溜めを囲い込む、金属送給システムを組み立て
c.各々径が300〜1500mmで、相互に隣接して横方向に位置決めされて間に鋳造機により形成された金属ストリップが通ることのできるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールを組み立て、前記上下ピンチロールが上下に位置決めされて、ピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向に10〜130mmずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれて位置決めされ、
d.対の鋳造ロール間に溶鋼を導入して、鋳造ロール鋳造面に支持され前記第1側部堰で囲い込まれた鋳造溜めを形成し、
e.鋳造ロールを相互方向に回転させて鋳造ロール面に凝固金属殻を形成し、鋳造ロール間のロール間隙を介し凝固殻から薄鋼ストリップを鋳造し、
f.ピンチロールを相互方向に回転させ、鋳造ロールで鋳造されたストリップをピンチロールのロール間隙に通し、
g.ピンチロール傾斜駆動装置を用い、下ストリップ縁部での計測でピンチロールに対し上ピンチロールを0.5〜5.0mm傾斜させ、ピンチロールを通るストリップを操舵制御する
という諸段階で構成される。
連続鋳造による薄鋳造ストリップ製造方法において、ピンチロール径は500〜1000mmでよく、ピンチロール軸のずれは30〜80mmでよい。連続鋳造による薄鋳造ストリップ製造方法は、
f.センサを位置決めして、ピンチロールに対するストリップの位置を検出してピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発し、
g.センサからの前記電気信号により作動してピンチロール傾斜駆動装置を作動させる位置制御器を組み立て、下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させてピンチロールを通るストリップを自動操舵する
ことから更に構成できる。
若しくは、
a.間にロール間隙を有する1対の鋳造ロールを備えた薄ストリップ鋳造機を組み立て
b.ロール間隙上方の鋳造ロール間に鋳造溜めを形成できる金属送給システムを組み立て、ロール間隙の端に隣接した側部堰が前記鋳造溜めを取り囲み、
c.相互に横方向に隣接して位置決めされて間に鋳造機で形成された金属ストリップが通ることのできるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールを組み立て、前記上下ピンチロールは上下に位置決めされてピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向にずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれ、ピンチロール傾斜駆動装置を組み立てて下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させてピンチロールを通るストリップの操舵制御をし、
(R上最小+h最小+R下最小−|傾斜os-ds|)/( R上最大+h最大+R下最大)> cos(θ)
となるように選択され、
但し、
R上最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、上ピンチロールの最小半径、
R下最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、下ピンチロールの最小半径、
R上最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、上ピンチロールの最大半径、
R下最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、下ピンチロールの最大半径、
h最大は、輪郭変動を考慮に入れた、最大ストリップ厚、
h最小は、ストリップ輪郭変動を考慮に入れストリップ両縁から20mmの箇所で計測されたストリップ厚の平均であり、h最大から、ストリップクラウンでのストリップ厚とストリップ縁から20mmの箇所での平均ストリップ厚との差を引いたもの、
傾斜os-dsは、ストリップ縁部間を上下に計測した、下ピンチロールに対する上ピンチロールの軸傾斜、
θは垂直線に対し上下ピンチロール軸を結ぶ線が成す角度、
d.対の鋳造ロール間に溶鋼を導入して、鋳造ロール鋳造面に支持され前記第1側部堰により囲い込まれる鋳造溜めを形成し、
e.鋳造ロールを相互方向に回転させて鋳造ロール面に凝固金属殻を形成して鋳造ロール間のロール間隙を介して前記凝固殻から薄鋼ストリップを製造し、
f.ピンチロールを相互方向に回転させてストリップをピンチロールのロール間隙に通し、
g.下ピンチロールに対する上ピンチロールの傾斜をピンチロール傾斜駆動装置で制御することによりピンチロール間の薄鋳造ストリップを操舵する、
という諸段階で構成される連続鋳造による薄鋳造ストリップ製造方法が提供される。
この連続鋳造による薄鋳造ストリップ製造方法は更に、
h.センサを位置決めして、ピンチロールに対するストリップの位置を検出すると共にピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発し、
i.センサからの前記電気信号によって作動してピンチロール傾斜駆動装置を作動させる位置制御器を組み立て、下ピンチロールに対して上ピンチロールを傾斜させてピンチロールを通るストリップを自動操舵する
ことから構成できる。
更に又、
a.径が300〜1500mmで、互いに隣接して横方向に位置決めされて間に鋳造機により形成された金属ストリップが通ることのできるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールを組み立て、前記上下ピンチロールを上下に位置決めし、ピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向に10〜130mmずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれて位置決めされ
b.ピンチロールを相互方向に回転させてストリップをピンチロールのロール間隙に通し、
c.ピンチロール傾斜駆動装置によりストリップ縁部での計測で下ピンチロールに対し上ピンチロールを0.5〜5.0mm傾斜させ、ピンチロールを通るストリップの操舵制御をする、
という諸段階で構成される連続鋳造時の薄鋳造ストリップ操舵方法が開示される。
この連続鋳造時の薄鋳造ストリップ操舵方法において、ピンチロール径は500〜1000mmであり、ピンチロール軸のずれは30〜80mmであってよい。連続鋳造時の薄鋳造ストリップ操舵方法は、
d.センサを位置決めして、ピンチロールに対するストリップの位置を検出し、
e.センサからの信号によって作動してピンチロール傾斜駆動装置を作動させる制御装置を組み立て、下ピンチロールに対して上ピンチロールを傾斜させてピンチロールを通るストリップを自動操舵する
ことから更に構成できる。
若しくは、
a.各々径が300〜1500mmで、互いに隣接して横方向に位置決めされて間に鋳造機で形成された金属ストリップの通ることのできるロール間隙を形成した1対のピンチロールを成す上下ピンチロールを組み立て、前記上下ピンチロールが上下に位置決めされピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向にずれ、上ピンチロールの方がピンチロールを通るストリップ移動方向下流側にずれ、ピンチロール傾斜駆動装置を組み立てて下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させてピンチロールを通るストリップを操舵制御し、
(R上最小+h最小+R下最小−|傾斜os-ds|)/( R上最大+h最大+R下最大)> cos(θ)
となるように選択がなされ、
但し、
R上最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、上ピンチロールの最小半径、
R下最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、下ピンチロールの最小半径、
R上最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、上ピンチロールの最大半径、
R下最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、下ピンチロールの最大半径、
h最大は、輪郭変動を考慮に入れた、最大ストリップ厚、
h最小は、ストリップ輪郭変動を考慮に入れストリップ両縁から20mmの箇所で計測されたストリップ厚の平均であり、h最大から、ストリップクラウンでのストリップ厚とストリップ縁から20mmの箇所での平均ストリップ厚との差を引いたもの、
傾斜os-dsは、ストリップ縁部間を上下に計測した、下ピンチロールに対する上ピンチロールの軸傾斜、
θは垂直線に対し上下ピンチロール軸を結ぶ線が成す角度、
b.ピンチロールを相互方向に回転させることによりピンチロールロール間隙にストリップを通し、
c.ピンチロール傾斜駆動装置で下ピンチロールに対する上ピンチロールの傾斜を制御することによりピンチロール間で薄鋳造ストリップを操舵する、
という諸段階で構成される連続鋳造時の薄鋳造ストリップ操舵方法が開示される。
本発明のその他の詳細、目的及び利点は特に現在考慮している本発明の実施例に関する以下の記述が進むにつれて明らかとなるであろう。
本発明に応じた例示的な双ロール鋳造プラントの作動を添付図面に関し記述する。
例示的な鋳造・圧延設備を構成する双ロール鋳造機が全体に参照番号11を付され、薄鋳造鋼ストリップ12を製造する。薄鋳造鋼ストリップ12は下方へ向かい、遷移路に入ってガイドテーブル13を経てピンチロールスタンド14に至る。ピンチロールスタンド14を出た後、薄鋳造ストリップ12はオプションで、バックアップロール16と上下作業ロール16A,16Bとで構成された熱間圧延機15を通ることによりストリップ厚を減らすことができる。圧延機16を出たストリップ12はランアウトテーブル17上を通ることにより、水噴流18で強制冷却されることができ、次いで1対のピンチロール2A,2Bで構成されたピンチロールスタンド20を通ってからコイラ19に至り、ストリップ12は、例えば、20トンのコイルに巻き取られる。
双ロール鋳造機11を構成する1対の横方向に位置決めされた鋳造ロール22は鋳造面22Aを有し、両者間にロール間隙27を形成する。鋳造作業時に溶融金属が取鍋(図示せず)からタンディッシュ23へと供給され、耐火シュラウド24を経て取外し可能なタンディッシュ25(分配容器又は遷移ピースとも呼ばれる)に至り、次いで金属送給ノズル26(コアノズルとも呼ばれる)を介しロール間隙27上方の鋳造ロール22間に至る。取外し可能なタンディッシュ25は蓋28を備えている。タンディッシュ23にはストッパロッドとスライドゲート弁(図示せず)が取付けられてシュラウド24からの出口を選択的に開閉し、タンディッシュ23から鋳造機への溶融金属流を有効に制御する。溶融金属は取外し可能なタンディッシュ25から出口を介し流れて、通常、送給ノズル26に至り、それを通過する。
斯くして鋳造ロール22に送給された溶融金属は、ロール間隙27上方に鋳造ロール面22Aにより支持された鋳造溜め30を形成する。この鋳造溜めをロール端で囲い込む1対の側部堰又は側部板28は、側部堰に接続された流体圧シリンダユニットで構成される1対のスラスタ(図示せず)によりロール端に当接される。鋳造溜め30上面(一般には「メニスカス」レベルと呼ばれる)は送給ノズル26の下端より上にあって、送給ノズル下端が鋳造溜めに浸漬してもよい。
鋳造ロール22は内部が冷却剤供給源(図示せず)によって水冷され、駆動装置(図示せず)によって相互回転方向に駆動されるので、動いている鋳造ロール面22Aに殻が凝固し、それらがロール間隙27にて合わされて薄鋳造ストリップ12を生み出し、鋳造ロール間のロール間隙から下方に送給される。
双ロール鋳造機11下方では、鋳造鋼ストリップ12がシールされた封入部10内を通ってガイドテーブル13に至り、それによりストリップはピンチロールスタンド14へとガイドされてから、シールされた封入部10の外に出る。封入部10のシールは完全なものでなくてよいが、以下で述べるように封入部内の雰囲気の制御と封入部内での鋳造ストリップに対する酸素のアクセスを可能にするのに適切なものである。シールした封入部10を出た後、ストリップ12はピンチロールスタンド14の後で更なるシールされた閉止部(図示せず)を通ることができる。
封入部10は、複数の別々の壁部を種々のシール接続部でつなぎ合わせて連続する封入部壁を形成することにより形成される。図3に示すように、これら壁部を構成するのは、双ロール鋳造機11で鋳造ロール22を囲む第1壁部41と、第1壁部41の下方に延びて開口を形成しスクラップ箱容器40の上縁部とシール係合する封入部壁部42である。スクラップ箱容器40と封入部壁部42とのシール43は、封入部壁42の開口の周りにナイフ・砂シールで形成することができ、シールは封入部壁部42に対するスクラップ箱容器40の上下動により確立・解除できる。より明細には、スクラップ箱容器40の上縁部には砂を満たした上向き溝を形成でき、該溝は封入部壁部42の開口の周りから垂下したナイフフランジを受ける。シール43は、スクラップ箱容器40を上昇させてナイフフランジを溝の砂に進入させることによってシールを確立することで形成される。このシール43はスクラップ箱容器40を鋳造機から離れたスクラップ排出位置(図示せず)へと動かそうとして作動位置から降下させることにより解除できる。
スクラップ箱容器40は車輪46付きの台車45に取付けられてレール47上を走行するので、スクラップ箱容器40はスクラップ排出位置へと移動できる。台車45に備えた一組の動力付きねじジャッキ48はスクラップ箱容器40を、封入部壁42から離間した降下位置からナイフフランジが砂に進入して両者間にシール43を形成する上昇位置へと持ち上げるよう作動可能である。
シールされた封入部10は更に、ガイドテーブル13の周りに配してピンチロールスタンド14のフレーム67に接続される第3壁部61を有することができ、図4に示すようにチョック62内で1対のピンチロール60A,60Bを支持する。封入部10に配した第3壁部61は摺動シール63によりシールされる。
閉止部壁部41,42,61の大半は耐火煉瓦でライニングされていてよい。又、スクラップボックス容器40は耐火煉瓦又は不定形耐火ライニングでライニングされていてよい。
このようにして、封入部10全体が鋳造作業前にシールされ、それによりストリップが鋳造ロール22からピンチロールスタンド14に至る間の薄鋳造ストリップ12への酸素アクセスを制限する。初期にストリップがストリップ初期部に重厚なスケールを形成することで封入部10から全酸素を抜取ることができるが、シールされた封入部10が周囲雰囲気から封入部への酸素進入を制限することによりストリップが取込み得る酸素量が減少する。従って、初期立ち上げ期以後、封入部10の酸素含量は使い尽くされたままとなるので、ストリップ12酸化のために使える酸素が制限される。このようにして、連続的に還元又は非酸化ガスを封入部に送給する必要なしにスケール形成が制御される。
勿論、還元又は非酸化ガスを封入部壁部を介して供給してもよい。しかしながら、立ち上げ期の重厚なスケーリングを避けるために、鋳造開始直前に封入部10を浄化して封入部10内の初期酸素レベルを下げることができ、それにより封入部を通過するストリップを酸化させる酸素との相互作用の結果、封入部内で酸素レベルが安定するまでの時間が減らされる。例えば、一例として、封入部10は窒素ガス等で好都合に浄化できる。初期酸素含量を5〜10%のレベルに減少させることにより、初期立ち上げ相でさえも封入部10からの出口でのストリップのスケーリングが約10〜17ミクロンに制限されることが判明している。酸素レベルを5%よりも少なく、極端な話、1%以下に制限すれば、ストリップ12上でのスケール形成を更に減らすことができる.
鋳造操業の始めで、鋳造状態が安定化するまでの間に短い長さの不完全ストリップが造られる。連続鋳造が確立すると、鋳造ロール22をわずかに離間してから再び合わせることにより、このストリップ先端をオーストラリア特許第646,981号やアメリカ特許第5,287,912号に記述されているように切り離して後続の薄鋳造ストリップ12のためのきれいな頭端を形成する。不完全材料は鋳造機11の下方に位置したスクラップボックス容器40に落下し、この時、図3に示すように通常はピボット39から鋳造機の片側に垂下している旋回エプロン34が、鋳造機出口を横切って旋回されて薄鋳造ストリップ12のきれいな頭端をガイドテーブル13へとガイドし、そこからストリップはピンチロールスタンド14に送給される。次いで、エプロン34が図3に示すような垂下位置へと戻されることにより、ストリップ12は図2及び図3に示すように鋳造機の下側でループ36状に垂下することができ、それからストリップはガイドテーブル13へと至る。ガイドテーブル13を構成する一連のストリップ支持ロール37はピンチロールスタンド14に至るまでストリップを支持する。ロール37は一列に配されてピンチロールスタンド14から後方にストリップ12の下方で下方に湾曲してループ36からのストリップを滑らかに受けてガイドする。
双ロール鋳造機はアメリカ特許第5,184,668号及び第5,277,243号、又はアメリカ特許第5,488,988号に詳細に説明され記述された種類のものでよい。本発明の一部を構成しない構造上の細部についてはこれらの特許を参照することができる。
ピンチロールスタンド14は1対のピンチロールを形成する上ピンチロール60A及び下ピンチロール60Bで構成され、熱間圧延機15によってストリップ12に加えられる張力の反力を提供する。従って、ストリップ12は鋳造ロール22からガイドテーブル13上へ、ひいてはピンチロールスタンド14内に至る間にループ36状に垂下できる。従って、ピンチロール60A,60Bは、自由に垂れ下がるループ36と処理ライン下流部でストリップ12に掛かる張力との間の張力バリヤを提供する。ピンチロール60A,60Bはフィードテーブル38上のストリップの位置を安定化することもして、ストリップをピンチロールスタンド14から熱間圧延機15へと供給する。以下に更に詳細に記述するように、ピンチロールスタンド14はストリップがストリップ形状ゆがみが生じる位にガイドテーブル13上で横方向に蛇行するという、過去に経験した強い傾向を避ける装置を提供する。過去の経験では、結果としてストリップには波打ちや割れが生じ、極端な場合には大量の横方向割れによりストリップの完全な破断ともなる。
ストリップの操舵制御をするためには、ピンチロール60A,60Bは径が300〜1500mmであり、凸のクラウン形状を有する。ピンチロール60A,60Bの径は500〜1000mmであってよい。ピンチロール60A,60Bは回転軸が互いにストリップ移動方向に10〜130mmずれていて、ストリップ幅方向でのストリップとピンチロール回転面との接触を提供する。図4及び図6に示すように、上ピンチロール60Aのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれて位置決めされている。図5に示した電気モータ駆動装置64A,64Bは、夫々ギヤ箱65A,65B、ユニバーサルカップリング66A,66B、ピンチロール60A,60Bを介してピンチロールを相互方向に回転駆動し、ストリップをピンチロールのロール間隙に通すことができる。
ピンチロール6A,60Bはカセット内に組み立てられて、そのカセットがレール69に取付けられたローラ68上をピンチロールスタンド14のフレーム67へと転入する。空気圧又は流体圧傾斜駆動装置70も上ピンチロール6Aの少なくとも一端に、好ましくは両端に配されて図5及び図7に示すように下ピンチロール6Bに対して上ピンチロール6Aを傾斜させるよう作動できる。各傾斜駆動装置70はフレーム67の上部に取付けられ、シリンダ71を介し上ピンチロール6Aの端に支持されたチョック62に接続される。
傾斜駆動装置70(1つ又は複数)は上ピンチロール60Aを下ピンチロール60Bに対し、ストリップ12横方向の上下方向に1縁部から他縁部での計測で0.5〜5.0mmの範囲で傾斜させることができる。即ち、傾斜はストリップ横方向の縁部で上下方向に計測される。もし傾斜駆動装置70が図5に示すように上ピンチロール60Aの両端に設けられ、一方の傾斜駆動装置70で上ピンチロールを上方に傾斜させ他方の傾斜駆動装置70で上ピンチロールを下方に傾斜させたならば、計測される傾斜は、ストリップ横方向でストリップの1縁部から他縁部へと両傾斜駆動装置で構成される傾斜の和であることに注目せよ。又、もし傾斜駆動装置70がピンチロール60A各端に設けられたのならば、傾斜ロール駆動装置は独立操作可能であってピンチロール60Bに対するピンチロール60Aの傾斜変更でより大きな能力及び速度を提供し、ピンチロールを備えた薄鋳造プラントでより正確でより応答性の良いストリップ操舵制御を提供する。このようにして、ピンチロール60Aを制御して上ピンチロール60Aを下ピンチロール60Bに対し積極的に傾斜させることによりストリップを正確に操舵できると共に鋳造作業中にストリップ横方向におけるストリップ12と両ピンチロール60A,60Bとの積極的な接触を提供する。このピンチロール60A,60Bの操作を図6及び図7に示す。
上下ピンチロール6A,6B軸間にずれを導入することにより、図6に示すように、ピンチロール間に十分な大きさの噛込みが生じ、ストリップ12がストリップ幅方向の接触なしにピンチロール間のロール間隙を通る機会がなくなる。この噛込みにより、プロセス要件を満たす、許容可能なずれとロール径との組合わせを決めるパラメータが提供される。この噛込み要件を満たすであろう軸ずれとピンチロール半径との組合わせの範囲から、例えば以下のずれ軸とロール半径の組み合わせが選択された。
ピンチロール軸ずれ:50mm
上ピンチロール径: 550mm〜600mm
下ピンチロール径: 550mm〜600mm
図9に示すように、ずれとロール径との他の組合わせを選択して所望のピンチロール性能を提供することも可能であることに留意すべきである。
加えて、又は、若しくは、ピンチロールとピンチロール傾斜駆動装置のサイズは以下の式を満たすよう選択してピンチロールに対しストリップがストリップ幅方向に更に接触することを提供できる。
(R上最小+h最小+R下最小−|傾斜os-ds|)/( R上最大+h最大+R下最大)> cos(θ)
但し、
R上最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、上ピンチロールの最小半径、
R下最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、下ピンチロールの最小半径、
R上最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、上ピンチロールの最大半径、
R下最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、下ピンチロールの最大半径、
h最大は、輪郭変動を考慮した、最大ストリップ厚、
h最小は、ストリップ輪郭変動を考慮に入れた、ストリップ両縁部から20mmの箇所で計測されたストリップ厚の平均であり、h最大から、ストリップクラウンでのストリップ厚とストリップ縁部から20mmの箇所での平均ストリップ厚との差を引いたもの、
傾斜os-dsは、ストリップ縁部間を上下に計測した、下ピンチロールに対する上ピンチロールの軸傾斜、
θは垂直線に対し上下ピンチロール軸を結ぶ線が成す角度
である。
これらのパラメータを図8においてストリップ12に関して示している。
上記で述べた例示データを用いてピンチロールを寸法付けすると、以下のパラメータとなる。
ピンチロール半径が322.5mm。
ピンチロール基礎輪郭(ストリップ幅最少から最大)が半径で0.060mm。
全幅接触をとるピンチロール熱輪郭が半径で0.050mm。
h最大 − h最小(C20と呼ばれる)の大きさが0.180mm。
ストリップ横方向でストリップ1縁部から他縁部への計測で±1.5mmの上下傾斜を操作。
これらのパラメータを用いて、所定範囲のピンチロール径について全幅接触を提供する最小ロール軸ずれが決められ、ストリップ幅内でのロール傾斜量を制限する。結果は図9に提示されている。図9から、上ピンチロールを傾斜させる目標制限(1.5mm)において、650mm付近のピンチロール径で最小50mmの軸ずれがピンチロール60A,60B間に必要であったことがわかる。
ロール間にずれを導入することで、ピンチロール間のロール間隙における圧力差の効果に加え、作用する操舵メカニズムが創造されることに注目すべきである。これは、図7に示すように、ピボット点周りに回転することで上ピンチロール60Aと入来ストリップ12とが揃わなくなるよう作用する。上記計算で記述したようにストリップ幅内で±1.5mmの傾斜限度は±0.065°の有効操舵を有する。
薄鋳造ストリップ鋳造プラントでのピンチロール60Aによる操舵の自動化は、センサ76(図4に図示)を位置決めし、ピンチロール60A,60Bに隣接したピンチロールに対するストリップの縁部又はその他部分の位置を検出し、ピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発することにより可能である。センサ76からの電気信号により作動される制御器(図示せず)を設け、制御器が電気信号を送ってピンチロール傾斜駆動装置70を作動させ、制御して、下ピンチロール60Bに対し上ピンチロール60Aを傾斜させ、ピンチロールを通る間のストリップを自動操舵制御する。
この操舵メカニズムは横方向ストリップ位置に対する操舵角度から、単一集積化を備えた導関数制御装置からの有効程度の比例応答を導入する。この角度範囲に関連する横方向ストリップ速度は±1.1mm/秒までである。そのようなものとして、制御装置は高度の安定性を呈して比較的高いゲインに調整されることができ、ひいてはストリップ12の操舵が正確に制御でき、ストリップの蛇行は除去されないにしても避けることができる。
薄鋳造ストリップ連続鋳造プランでの、薄鋳造ストリップのピンチロール操舵により経験する局在化した接触の問題を示す概略図である。 薄鋳造ストリップ連続鋳造用プラントでの、薄鋳造ストリップの操舵のためのピンチロール装置を備えた薄ストリップ鋳造プラントを示す概略図である。 図2の薄ストリップ鋳造プラントの鋳造機の拡大切り欠き側面図である。 図2の薄ストリップ鋳造プラントのピンチロール端面図である。 図2の薄ストリップ鋳造プラントのピンチロール側面図である。 図2の薄ストリップ鋳造プラントのピンチロールの作動を説明する端面図である。 図2の薄ストリップ鋳造プラントのピンチロールの作動を説明する側面図である。 上記で記述した等式における変数を示すストリップ輪郭図である。 図2に示した薄ストリップ鋳造プラントにおける1対のピンチロールのピンチロール最小ずれを示すグラフである。

Claims (24)

  1. a.各々径が300〜1500mmで、互いに隣接して横方向に位置決めされて間に金属ストリップを連続供給できるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールと、
    b.上下に位置決めされ、ピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向に10〜130mmの一定間隔ずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれて位置決めされ、ピンチロール間に噛込んでストリップがストリップ幅方向に接触することなくピンチロール間を通過することができないようにした、前記上下ピンチロールと、
    c.ピンチロールを相互方向に回転させ、ストリップをピンチロール間のロール間隙に通すことができる回転駆動装置と、
    d.ストリップ縁部での計測で下ピンチロールに対し上ピンチロールを0.5〜5.0mmの傾斜で傾斜させることができ、ピンチロールを通るストリップの操舵制御をする傾斜駆動装置と
    で構成されるピンチロール装置。
  2. e.ピンチロールに対するストリップの位置を検出し、ピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発することができるセンサと、
    f.センサからの前記電気信号により作動して駆動装置を作動させ、下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させ、ピンチロールを通るストリップを自動操舵できる位置制御器と
    から更に構成される、請求項1に記載のピンチロール装置。
  3. ピンチロール径が500〜1000mmである、請求項1に記載のピンチロール装置。
  4. ピンチロール軸のずれが30〜80mmである、請求項1に記載のピンチロール装置。
  5. a.互いに隣接して横方向に位置決めされて間に金属ストリップを連続供給できるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールと、
    b.上下に位置決めされ、ピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向にずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれて位置決めされる、前記上下ピンチロールと、
    c.ピンチロールを相互方向に回転させてストリップをピンチロールのロール間隙に通すことができる回転駆動装置と、
    d.下ピンチロールに対し角度をなして上ピンチロールを傾斜させることができ、ピンチロールを通るストリップを操舵制御する傾斜駆動装置と
    で構成され、
    (R上最小+h最小+R下最小−|傾斜os-ds|)/( R上最大+h最大+R下最大)> cos(θ)
    となるよう選択がされる、
    但し、
    R上最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭(ground profile)及び熱膨張を考慮に入れた、上ピンチロールの最小半径、
    R下最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、下ピンチロールの最小半径、
    R上最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、上ピンチロールの最大半径、
    R下最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、下ピンチロールの最大半径、
    h最大は、輪郭変動を考慮した、最大ストリップ厚、
    h最小は、ストリップ輪郭変動を考慮に入れた、ストリップ両縁部から20mmの箇所で計測されたストリップ厚の平均であり、h最大から、ストリップクラウンでのストリップ厚とストリップ縁部から20mmの箇所での平均ストリップ厚との差を引いたもの、
    傾斜os-dsは、ストリップ縁部間を上下に計測した、下ピンチロールに対する上ピンチロールの軸傾斜、
    θは垂直線に対し上下ピンチロール軸を結ぶ線が成す角度、
    ことで構成されるピンチロール装置。
  6. e.ピンチロールに対するストリップの位置を検出し、ピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発することができるセンサと、
    f.センサからの前記電気信号により作動し、駆動装置を作動させることができて、下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させてピンチロールを通るストリップを自動操舵する位置制御器と
    から更に構成される、請求項5に記載のピンチロール装置。
  7. a.間にロール間隙を有する1対の鋳造ロールを備えた薄ストリップ鋳造機と、
    b.ロール間隙上方の鋳造ロール間に鋳造溜めを形成でき、ロール間隙両端に隣接した側部堰により前記鋳造溜めを囲い込む、金属送給システムと、
    c.鋳造ロールを相互方向に回転させて鋳造ロール面に金属殻を形成し、鋳造ロール間のロール間隙から下方に送給されるストリップを金属殻から鋳造できる鋳造ロール駆動装置と、
    d.径が各々300〜1500mmで、互いに隣接して横方向に位置決めされ、両者間に鋳造機で形成された金属ストリップを通すことができるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールと、
    e.上下に位置決めされ、ピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向に10〜130mmずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれて位置決めされる、前記上下ピンチロールと、
    f.ピンチロールを相互方向に回転させることによりピンチロールのロール間隙にストリップを通すことができるピンチロール回転駆動装置と、
    g.ストリップ縁部での計測で下ピンチロールに対し上ピンチロールを0.5〜5.0mmの傾斜で傾斜させることができ、ピンチロールを通るストリップの操舵制御をするピンチロール傾斜駆動装置と
    で構成される連続鋳造によりストリップを製造する薄鋳造ストリッププラント。
  8. h.ピンチロールに対するストリップの位置を検出し、ピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発することができるセンサと、
    i.センサからの前記電気信号により作動されて駆動装置を作動させることができ、下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させ、ピンチロールを通るストリップを自動制御する位置制御器と
    から更に構成される、請求項7に記載の連続鋳造によりストリップを製造する薄鋳造ストリッププラント。
  9. ピンチロール径が500〜1000mmである、請求項7に記載の連続鋳造によりストリップを製造する薄鋳造ストリッププラント。
  10. ピンチロール軸のずれが30〜80mmである、請求項7に記載の連続鋳造によりストリップを製造する薄鋳造ストリッププラント。
  11. a.間にロール間隙を有する1対の鋳造ロールを有する薄ストリップ鋳造機と、
    b.ロール間隙上方の鋳造ロール間に鋳造溜めを形成でき、ロール間隙両端に隣接した側部堰により前記鋳造溜めを囲い込む金属送給システムと、
    c.鋳造ロールを相互方向に回転させて鋳造ロール面に金属殻を形成し、鋳造ロール間のロール間隙から下方に送給されるストリップを金属殻から鋳造できる鋳造ロール駆動装置と、
    d.互いに隣接して横方向に位置決めされて間に鋳造機で形成されたストリップを通すことができるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールと、
    e.上下に位置決めされ、ピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向にずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれて位置決めされる、前記上下ピンチロールと、
    f.ピンチロールを相互方向に回転させることによりピンチロールロール間隙にストリップを通すことができるピンチロール回転駆動装置と、
    g.下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させることができ、ピンチロールを通るストリップの操舵制御をするピンチロール傾斜駆動装置と
    で構成され、
    (R上最小+h最小+R下最小−|傾斜os-ds|)/( R上最大+h最大+R下最大)> cos(θ)
    となるように選択がされる、
    但し、
    R上最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、上ピンチロールの最小半径、
    R下最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、下ピンチロールの最小半径、
    R上最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、上ピンチロールの最大半径、
    R下最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、下ピンチロールの最大半径、
    h最大は、輪郭変動を考慮した、最大ストリップ厚、
    h最小は、ストリップ輪郭変動を考慮に入れた、ストリップ両縁部から20mmの箇所で計測されたストリップ厚の平均であり、h最大からストリップクラウンでのストリップ厚とストリップ縁部から20mmの箇所での平均ストリップ厚との差を引いたもの、
    傾斜os-dsは、ストリップ縁部間を上下に計測した、下ピンチロールに対する上ピンチロールの軸傾斜、
    θは垂直線に対し上下ピンチロール軸を結ぶ線が成す角度、
    ことで構成される、連続鋳造によりストリップを製造する薄鋳造ストリッププラント。
  12. h.ピンチロールに対するストリップの位置を検出し、ピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発することができるセンサと、
    i.センサからの前記電気信号により作動し、駆動装置を作動させることができて下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させてピンチロールを通るストリップを自動操舵する位置制御器と
    から更に構成される、請求項11に記載の連続鋳造によりストリップを製造する薄鋳造ストリッププラント。
  13. a.間にロール間隙を有する1対の鋳造ロールを備えた薄ストリップ鋳造機を組み立て、
    b.ロール間隙上方の鋳造ロール間に鋳造溜めを形成でき、ロール間隙両端に隣接した側部堰で前記鋳造溜めを囲い込む、金属送給システムを組み立て、
    c.各々径が300〜1500mmで、互いに隣接して横方向に位置決めされて間に鋳造機により形成された金属ストリップが通ることのできるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールを組み立て、前記上下ピンチロールは上下に位置決めされて、ピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向に10〜130mmずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれて位置決めされ、
    d.対の鋳造ロール間に溶鋼を導入して、鋳造ロール鋳造面に支持され前記第1側部堰で囲い込まれた鋳造溜めを形成し、
    e.鋳造ロールを相互方向に回転させて鋳造ロール面に凝固金属殻を形成し、鋳造ロール間のロール間隙を介し凝固殻から薄鋼ストリップを鋳造し、
    f.ピンチロールを相互方向に回転させ、鋳造ロールで鋳造されたストリップをピンチロールのロール間隙に通し、
    g.ピンチロール傾斜駆動装置を用い、ストリップ縁部での計測で下ピンチロールに対し上ピンチロールを0.5〜5.0mm傾斜させ、ピンチロールを通るロール間隙の操舵制御をする
    という諸段階で構成される、連続鋳造による薄鋳造ストリップ製造方法。
  14. f.ピンチロールに対するストリップの位置を検出してピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発するセンサを位置決めし、
    g.センサからの前記電気信号により作動してピンチロール傾斜駆動装置を作動させて下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させ、ピンチロールを通るストリップを自動操舵する、位置制御器を組み立てる
    ことから更に構成される、請求項13に記載の連続鋳造による薄鋳造ストリップ製造方法。
  15. ピンチロール径が500〜1000mmである、請求項13に記載の連続鋳造による薄鋳造ストリップ製造方法。
  16. ピンチロール軸のずれが30〜80mmである、請求項13に記載の連続鋳造による薄鋳造ストリップ製造方法。
  17. a.間にロール間隙を有する1対の鋳造ロールを備えた薄ストリップ鋳造機を組み立て、
    b.ロール間隙上方の鋳造ロール間に鋳造溜めを形成でき、ロール間隙両端に隣接した側部堰で前記鋳造溜めを囲い込む、金属送給システムを組み立て、
    c.互いに横方向に隣接して位置決めされて間に鋳造機により形成された金属ストリップが通ることのできるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールを組み立て、前記上下ピンチロールはピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向にずれ、上ピンチロールがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれるよう上下に位置決めされ、下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させてピンチロールを通るストリップの操舵制御をするピンチロール傾斜駆動装置を組み立て、
    (R上最小+h最小+R下最小−|傾斜os-ds|)/( R上最大+h最大+R下最大)> cos(θ)
    となるように選択され、
    但し、
    R上最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、上ピンチロールの最小半径、
    R下最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、下ピンチロールの最小半径、
    R上最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、上ピンチロールの最大半径、
    R下最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、下ピンチロールの最大半径、
    h最大は、輪郭変動を考慮に入れた、最大ストリップ厚、
    h最小は、ストリップ輪郭変動を考慮に入れ、ストリップ両縁部から20mmの箇所で計測されたストリップ厚の平均であり、h最大から、ストリップクラウンでのストリップ厚とストリップ縁から20mmの箇所での平均ストリップ厚との差を引いたもの、
    傾斜os-dsは、ストリップ縁部間を上下に計測した、下ピンチロールに対する上ピンチロールの軸傾斜、
    θは垂直線に対し上下ピンチロール軸を結ぶ線分が成す角度、
    d.前記対の鋳造ロール間に溶鋼を導入して鋳造ロール鋳造面上に支持され前記第1側部堰により囲い込まれた鋳造溜めを形成し、
    e.鋳造ロールを相互方向に回転させて鋳造ロール面上に凝固金属殻を形成し、前記凝固殻から鋳造ロール間のロール間隙を介し薄鋼ストリップを鋳造し、
    f.ピンチロールを相互回転させてストリップをピンチロールのロール間隙に通し、
    g.下ピンチロールに対する上ピンチロールの傾斜をピンチロール傾斜駆動装置で制御して、ピンチロール間の薄鋳造ストリップを操舵する
    という諸段階で構成される、連続鋳造による薄鋳造ストリップ製造方法。
  18. h.センサを位置決めしてピンチロールに対するストリップの位置を検出してピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発し、
    i.センサからの前記電気信号により作動してピンチロール傾斜駆動装置を作動させる位置制御器を組み立て、下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させピンチロールを通るストリップを自動操舵する、
    ことから更に構成される、請求項17に記載の連続鋳造による薄鋳造ストリップ製造方法。
  19. a.径が300〜1500mmで、互いに隣接して横方向に位置決めされて間に鋳造機により形成された金属ストリップが通ることのできるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールを組み立て、前記上下ピンチロールは上下に位置決めされて、ピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向に10〜130mmずれ、上ピンチロールのほうがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれて位置決めされ、
    b.ピンチロールを相互方向に回転させてストリップをピンチロールのロール間隙に通し、
    c.ピンチロール傾斜駆動装置により下ピンチロールに対し上ピンチロールをストリップ縁部での計測で0.5〜5.0mm傾斜させ、ピンチロールを通るストリップの操舵制御をする
    という諸段階で構成される、連続鋳造時の薄鋳造ストリップ操舵方法。
  20. d.センサを位置決めしてピンチロールに対するストリップの位置を検出してピンチロールに対するストリップの位置を示す電気信号を発し、
    e.センサからの前記電気信号により作動してピンチロール傾斜駆動装置を作動させる 位置制御器を組み立て、下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させてピンチロールを通るストリップを自動操舵する、
    という段階から更に構成される、請求項19に記載の連続鋳造時の薄鋳造ストリップ操舵方法。
  21. ピンチロール径が500〜1000mmである、請求項19に記載の連続鋳造時の薄鋳造ストリップ操舵方法。
  22. ピンチロール軸のずれが30〜80mmである、請求項19に記載の連続鋳造時の薄鋳造ストリップ操舵方法。
  23. a.互いに隣接して横方向に位置決めされて間に鋳造機により形成された金属ストリップを通すことができるロール間隙を形成する1対のピンチロールを成す上下ピンチロールを組み立て、前記上下ピンチロールを上下に位置決めしてピンチロール軸がピンチロールを通るストリップの移動方向にずれ、上ピンチロールがピンチロールを通るストリップの移動方向下流側にずれ、下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾斜させてピンチロールを通るストリップの操舵制御をするピンチロール傾斜駆動装置を組み立て、
    (R上最小+h最小+R下最小−|傾斜os-ds|)/( R上最大+h最大+R下最大)> cos(θ)
    となるように選択がされ、
    但し、
    R上最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、上ピンチロールの最小半径、
    R下最小は、通常の予想される作業時のピンチロールの基礎輪郭及び熱膨張を考慮に入れた、下ピンチロールの最小半径、
    R上最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、上ピンチロールの最大半径、
    R下最大は、基礎輪郭及び熱膨張を含む、下ピンチロールの最大半径、
    h最大は、輪郭変動を考慮に入れた、最大ストリップ厚、
    h最小は、ストリップ輪郭変動を考慮に入れストリップ両縁部から20mmの箇所で計測されたストリップ厚の平均であり、h最大から、ストリップクラウンでのストリップ厚とストリップ縁から20mmの箇所での平均ストリップ厚との差を引いたもの、
    傾斜os-dsは、ストリップ縁部間を上下に計測した、下ピンチロールに対する上ピンチロールの軸傾斜、
    θは垂直線に対し上下ピンチロール軸を結んだ線がなす角度、
    b.ピンチロールを相互回転させてピンチロールのロール間隙にストリップを通し、
    c.傾斜駆動装置でもって下ピンチロールに対し上ピンチロールの傾斜を制御することによりピンチロール間の薄鋳造ストリップの操舵をする
    という諸段階で構成される、連続鋳造時の薄鋳造ストリップ操舵方法。
  24. d.センサを位置決めしてピンチロールに対するストリップ位置を検出して、ピンチロールに対するストリップ位置を示す電気信号を発し、
    e.センサからの前記電気信号によって作動し、ピンチロール傾斜駆動装置を作動させて下ピンチロールに対し上ピンチロールを傾動させてピンチロールを通るストリップの自動操舵をする、位置制御器を組み立てる
    ことで更に構成される、請求項23に記載の連続鋳造時の薄鋳造ストリップ操舵方法。
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