JPH07116724A - 鋼板の蛇行調節方法及びその装置 - Google Patents

鋼板の蛇行調節方法及びその装置

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JPH07116724A
JPH07116724A JP26383793A JP26383793A JPH07116724A JP H07116724 A JPH07116724 A JP H07116724A JP 26383793 A JP26383793 A JP 26383793A JP 26383793 A JP26383793 A JP 26383793A JP H07116724 A JPH07116724 A JP H07116724A
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JP
Japan
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meandering
steel sheet
steel plate
pair
elastic rolls
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Application number
JP26383793A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Koshiishi
弘道 輿石
Shigeki Eguchi
茂毅 江口
Takafumi Sakamoto
尚文 坂本
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KYUSHU DENJIKOU CENTER KK
Original Assignee
KYUSHU DENJIKOU CENTER KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼板を連続通板する工程において、鋼板に損
傷を与えることなく蛇行調節が可能な手段を提供する。 【構成】 通板ラインに設けられた上下一対の弾性ロー
ル1,2に左右独立した圧下機構3,4を設け、圧下機
構3,4の操作により、弾性ロール1,2間を通過する
鋼板Sの蛇行量に応じて弾性ロール1,2の左右に異な
る圧下力を与え、これにより鋼板Sの左右送り出し速度
を変化させて鋼板Sの蛇行量を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼板の蛇行調節技術、よ
り詳しくは、電磁鋼板等の薄板鋼をスリッターライン等
で通板する際に生じる蛇行の調節方法及びその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の鋼板のスリッターライン
を示す模式図である。
【0003】鋼板Sは、ペイオフリール31から、第1
のピンチロール32、剪断機33、溶接機34、第2の
ピンチロール35を通り、第1のループ36が形成され
る。ループ立ち上がり後、サイドガイド37で幅方向の
ぶれが矯正され、丸刃38によって注文幅に条切りされ
る。その後、第3のピンチロール39を通り、第2ルー
プ40が形成される。ここで、丸刃38の前後にループ
36,40を設けるのは、前後面の張力をフリーにし
て、切断時の芯合わせを容易にするためと、加工歪みの
少ないドライブカットを行う為である。さらに、第2の
ループ40の立ち上がり後、テンションパット41で鋼
板Sに張力を付与するとともに、ガイド(図示せず)で
幅方向の動きを止め、第4のピンチロール42、剪断機
43、デフレクタロール44を経て、テンションリール
45でコイル状に巻き取られる。
【0004】このようなスリッターラインにおいて、鋼
板Sの蛇行は、鋼板Sの形状に起因する場合と、ライン
設備の張力付与条件の不適合により起こる場合があり、
特に変圧器に使用される電磁鋼板の場合、コイルの巻き
乱れは品質上問題となる。
【0005】従来の蛇行調節方法としては、上記したよ
うに、スリットまたはトリム幅に合わせたガイドで強制
的に調節するか、あるいは、特開平1−130817号
公報に開示されたように、上下のベルトで板を挟持し張
力を与えながら装置の入側に板押さえのパット装置を設
け、このパット装置で押さえ力を与えることにより板の
蛇行を防止する方法等が採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガイド
方式の場合、フープのエッジを押して強制的に蛇行を調
節するため、特に電磁鋼板など板厚が1mm未満の薄板
の場合、エッジを損傷し品質上問題となる。
【0007】また、テンションパットによる方法は、鋼
板の表面状況の差により、摩擦の程度が変わることか
ら、必要なテンションの大きさが変化して蛇行調節にバ
ラツキが生じ、安定した蛇行調節が難しい。また、鋼板
表面にスリ疵が入り、品質上の問題もある。
【0008】本発明は、特に電磁鋼板等の薄板における
蛇行調節上の問題点を解消するもので、鋼板を連続通板
する工程において、鋼板に損傷を与えることなく蛇行調
節が可能な手段を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の鋼板の蛇行調節
方法は、上記目的を達成するために、通板ラインに設け
られた上下一対の弾性ロールに左右独立した圧下機構を
設け、同圧下機構の操作により、前記一対の弾性ロール
間を通過する鋼板の蛇行量に応じて前記弾性ロールの左
右に異なる圧下力を与え、これにより前記鋼板の左右送
り出し速度を変化させて鋼板の蛇行量を調節することを
特徴とする。
【0010】ここで弾性ロールとは、外周部にウレタン
ゴム、あるいはネオプレンゴム等の弾性変形可能なライ
ニング層を形成したロールを言う。
【0011】このような蛇行調節方法は、上下一対の弾
性ロールと、同弾性ロールの左右にそれぞれ独立して設
けられ前記一対の弾性ロールのニップ幅を調節する圧下
機構と、通板される鋼板の蛇行量を検知するセンサと、
同センサの検知信号に基づいて前記圧下機構の少なくと
も何れかを駆動させるコントロール部とを備えた鋼板の
蛇行調節装置によって実施することができる。
【0012】コントロール部には、鋼種に応じて、蛇行
量と圧下力、すなわちニップ幅の差異による蛇行調節量
を示すデータがインプットされており、これによって圧
下機構を駆動させるモータに、必要な回転時間等の信号
が送られ、鋼板に適切な圧下力が付与される。
【0013】
【作用】図4は、縦軸が、φ420mmの弾性ロールの
左右のニップ幅(弾性ロール間の接触長さ)の差異、横
軸は5mm蛇行する間に通過する鋼板の長さを示し、同
図で明白な通り、ニップ幅の差異と蛇行量には定量的な
関係が見られる。
【0014】本発明においては、この現象を逆に利用し
て、弾性ロール上流側での鋼板の蛇行量を計測し、この
計測結果に基づいて、上下一対の弾性ロールに左右異な
った圧下力を加えて弾性ロールの径を変化させ、これに
よって、左右の送り速度を変化させ、通板される鋼板の
蛇行を調節する。
【0015】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。本実施例においては、図5に示す電磁鋼
板のスリッターラインにおいてデフレクタロール44に
蛇行調節機構を備えている。
【0016】図1(a)は蛇行調節装置を示す正面図、
図1(b)は同側面図で、間に帯鋼Sを挟持する弾性変
形可能なゴム製の上ロール1及び下ロール2を備え、下
ロール2は固定、上ロール1は圧下装置3により上下方
向にスライド可能である。
【0017】上ロール1の軸受け1a及び下ロール2の
軸受け2aには、それぞれの左右両側にニップ幅調節装
置4を設けている。ニップ幅調節装置4の上下ナット4
aにはそれぞれ逆螺子(図示せず)が形成され、これに
螺合された連結ボルト4bの回転方向によって、上ロー
ル1及び下ロール2のギャップ幅を任意に拡大または縮
小することができる。また、図1(a)中、右側のニッ
プ幅調節装置4の連結ボルト4bには、ギヤ5が固着さ
れ、さらにこのギヤ5は、制御モータ6の回転軸に固着
された主動ギヤ6aに回転可能に接続されている。
【0018】このような構造によって、上ロール1と下
ロール2の間に帯鋼Sを挟み込んだ状態で、圧下装置3
を操作して上ロール1を下降させ、さらにニップ幅設定
装置4で下ローラ2との隙間を調節し帯鋼Sとのニップ
幅を所定値に設定することができる。さらには、左側の
ニップ幅調節装置4を固定状態とし、右側のニップ幅調
節装置4の制御モータ6を駆動することにより、上下ロ
ール1,2の左右側におけるニップ幅を異なったものと
することができる。
【0019】なお、本実施例においては、設置が容易な
ことから、右側のニップ幅調節装置4のみに制御モータ
6を設けたが、無論これに限定されず、双方に設けるこ
ともできる。
【0020】また、上下ロール1,2の上流側には、鋼
板Sを挟むように光電センサ7が設けられ、これによっ
て、通板される鋼板Sのエッジ位置、すなわち蛇行量を
連続的に検出することができる。
【0021】図2はこの蛇行調節装置の制御系の概略を
示すブロック図で、同図及び図1を参照して、実際の蛇
行調節の方法について説明する。
【0022】鋼板Sを挟むように設けられた光電センサ
7の検知信号は、上下限判定装置8に送られ、ここで、
鋼板Sのエッジ位置が蛇行により所定値を越える場合に
のみ信号が制御盤9へ送られる。
【0023】例えば、鋼板Sがドライブサイドに蛇行し
た場合、光電センサ7への入光量が減少して出力が減少
し、これが下限値以下になると下限信号が制御盤9に送
られる。鋼板Sがワークサイドへ移動した場合には、逆
に入光量が増加し、これが上限値を越えると、その信号
が制御盤9へ送られる。この上下限値は、鋼板の種類や
製品の使用目的に応じて適宜決定することができる。
【0024】制御盤9内では、下限信号が来ると、予め
インプットされたニップ幅の差異による蛇行調節量を示
すデータに基づいて、ロール間ギャップが減少するよう
モータコントローラ10によって制御モータ6の回転方
向を設定する。その後、モータ駆動時間設定により、予
め設定された時間だけモータ6が回転する。
【0025】これによって、一対のゴムロール1,2の
ワークサイド側では、ロール径が減少し、鋼板Sの送り
出し量が小さくなり、鋼板Sはワークサイドへ戻るよう
に制御される。また逆に、鋼板Sがワークサイドへ蛇行
した場合は、上記と逆の調節が自動的に行われ、鋼板S
はドライブサイドへ戻るように制御される。
【0026】この操作を自動的に且つ連続して行うこと
により、電磁鋼板等の薄板でも鋼板のエッジ部を何ら損
傷することなく、通板鋼板の蛇行を調節し、鋼板のエッ
ジを常に上下限範囲に入るように制御することができ
る。
【0027】図3(a)は従来のスリッターを用いた場
合の方向性電磁鋼板のコイル端面形状、図3(b)は本
発明による端面形状を示す図で、本発明による方が明ら
かに蛇行が少ないことが判る。
【0028】このように、本実施例によると、簡単な構
造で鋼板のエッジ及び表面に何ら損傷を与えることなく
蛇行調節が可能となり、巻き乱れのない良質のコイルを
得ることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0030】(1)鋼板コイルの巻き形状が向上し、エ
ンドユーザでの切断寸法制度が向上し、積み変圧器の鉄
心積み精度が良くなり、変圧器の特性向上が可能にな
る。
【0031】(2)梱包時の鋼板エッジ折れが防止で
き、歩留りが向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例である蛇行調節装置
の正面図、(b)は同側面図である。
【図2】図1に示す蛇行調節装置の制御系の概略を示す
ブロック図である。
【図3】(a)は従来のスリッターでのコイル端面形状
を示す図、(b)は本発明の方法による方向性電磁鋼板
の端面形状を示す図である。
【図4】ニップ幅の差異と蛇行量の関係を示すグラフで
ある。
【図5】従来の鋼板のスリッターラインを示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 上ロール 1a,2a 軸受け 2 下ロール 3 圧下装置 4 ニップ幅調節装置 4a ナット 4b 連結ボルト 5 ギヤ 6 制御モータ 6a 主動ギヤ 7 光電センサ 8 上下限判定装置 9 制御盤 10 モータコントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通板ラインに設けられた上下一対の弾性
    ロールに左右独立した圧下機構を設け、同圧下機構の操
    作により、前記一対の弾性ロール間を通過する鋼板の蛇
    行量に応じて前記弾性ロールの左右に異なる圧下力を与
    え、これにより前記鋼板の左右送り出し速度を変化させ
    て鋼板の蛇行量を調節する鋼板の蛇行調節方法。
  2. 【請求項2】 通板ラインに設けられる鋼板の蛇行調節
    装置であって、上下一対の弾性ロールと、同弾性ロール
    の左右にそれぞれ独立して設けられ前記一対の弾性ロー
    ルのニップ幅を調節する圧下機構と、鋼板の蛇行量を検
    知するセンサと、同センサの検知信号に基づいて前記圧
    下機構の少なくとも何れかを駆動させるコントロール部
    とを備えた鋼板の蛇行調節装置。
JP26383793A 1993-10-21 1993-10-21 鋼板の蛇行調節方法及びその装置 Pending JPH07116724A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0903187A2 (en) * 1997-09-19 1999-03-24 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Strip steering
US7163047B2 (en) 2005-03-21 2007-01-16 Nucor Corporation Pinch roll apparatus and method for operating the same
US7168478B2 (en) 2005-06-28 2007-01-30 Nucor Corporation Method of making thin cast strip using twin-roll caster and apparatus therefor
KR100779647B1 (ko) * 2001-07-27 2007-11-26 주식회사 포스코 루퍼카 스트립의 사행 교정장치

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